JP2000279166A - 乳酸菌用合成培地 - Google Patents

乳酸菌用合成培地

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳酸菌が宿主生体に特別の機能を発揮する生
産生物活性成分および代謝成分を単離、同定するための
合成培地。 【解決手段】 ラクトバチルスまたはビフィドバクテリ
アなどの乳酸菌を特に2種の遊離塩基、1種のリボヌク
レオシドおよび2種の2′−デオキシヌクレオシドを含
有することを特徴とする組成を有する合成培地に培養す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は特別のヌクレオチド
およびデオキシヌクレオチドを含有するビフィドバクテ
リア属またはラクトバチルス属の乳酸菌の培養に適する
新規合成培地に関する。特に、本発明は生物活性分子ま
たは機能性代謝産物の単離のためにこの培地を使用する
ことに関する。
【0002】
【従来の技術】ラクトバチルス菌は天然に広く分布し、
工業的発酵方法、例えば乳製品の製造に主として使用さ
れる。最近特別の菌株が宿主生物の健康状態の維持に正
の効果を示すことが分かってから、その代謝の研究は非
常に高まった。その複雑な栄養要求は、酵母エキスおよ
び各種起源のペプトンのような不確定かつ複雑な組成の
マトリックスを含有する天然起源または合成生育培地に
より通例満たされている。
【0003】細菌細胞の栄養要求の研究、培地からその
除去後または或る種の物質に対して栄養要求のある変異
体の単離後、その効果を検知して特定成分の役割を確認
するような異る目的に対しいくつかの半合成および完全
に化学的に規定された乳酸菌培地が開発されている。規
定された化学組成を有する生育培地も使用して、ヌクレ
オチドに対するラクトバチルス菌の要求度を決定しかつ
異るDNA前駆体に関しその必須的または非必須的役割
に属するかをみた。
【0004】過去数十年間に、生物学的試料のDNA残
基の存在を測定するため試験生物としてホフ−ヨルゲン
センが最初に提案された(ホフ−ヨルゲンセン、「デオ
キシリボヌクレオシドおよびデオキシリボ核酸の微生物
的研究」、Biochem,J.50(1952),4
00〜403)菌株ラクトバチルス・ジョンソニATC
C 11506(以前はラクトバチルス・アシドフィル
スR−26として知られていた)に対し規定された培地
により研究が行なわれた。この菌株はリボヌクレオチド
レダクターゼ活性を機能的に欠くため生育培地に少なく
とも1種のデオキシリボヌクレオシドの存在を必要とす
ることをイブスおよびイケダが「ライフ・オン・ザ・サ
ルベジ・パス:ザ・デオキシヌクレオシド・キナーゼズ
・オブ・ラクトバチルス・アシドフィラスR26」,P
rogr.Nucl.Acid.Res.(199
8),207〜252に報告している。
【0005】さらに、ラクトバチルス・デルブレッキ亜
種ラクティスATCC7830(以前にはL.ライヒマ
ンニATCC7830として知られる)では、菌株R−
26に対比してデオキシリボヌクレオシドに対する要求
はビタミンB12により代替できることが示された。
【0006】後者の菌株をいくつかの実験に供し、ラク
トバチルス菌のヌクレオチド要求度および培地をDNA
分子で補充する効果を明らかにした(ジーナ&ジーナ、
Exptl.Cell Res.(1952),67
5〜680;オカザキ&オカザキ、J.Bioche
m.35(1959),434〜445;ホフ−ヨルゲ
ンセン、Meth.Enzymol.(1957),
781〜785;マクナット、Meth.Enzymo
l.(1955),464〜468;ロブトラップ&
シュガー、J.Bacteriol.82(196
1),623〜631。
【0007】チミジンはしばしばラクトバチルス・アシ
ドフィルスおよびL.ライヒマニィの生育の鍵因子とし
て指摘された。さらに、その後の研究では、ウラシルの
除去が乳酸菌のRNA合成および細胞分裂に深くかかわ
ることが実証された。
【0008】シードラーらはJ.Bacteriol.
73(1957),670〜675でウラシル、ビタミ
ンB6、および酸加水分解カゼインが半規定培地でL.
アシドフィルスの増殖に及ぼす酵母抽出物の明確な効果
の再現能力を試験することによりホフ−ヨルゲンセンの
培地が最適であることを報告した。
【0009】最近、イムバートおよびブロンデューは鉄
のキレート化後生育するいくつかのラクトバチルス種の
能力を試験する化学的に規定された培地をCurr.M
icrobiol.37(1998),64〜66に開
示し、さらにマンガンと鉄間の相互作用が試験された。
キレートした鉄の補充はマンガンの存在で細菌の生育に
影響を与えなかったが、一方好気培養後のL.アシドフ
ィルスATCC4356Tに対し特にマンガンを除いた
同じ培地にその添加後僅かにプラスの効果が観察され
た。
【0010】大部分の病原菌はその生育に鉄を必要とす
ることは既知である。これと対照的に、乳酸菌はこのよ
うな不可欠の鉄要求を示さないことで生存微生物のうち
で一般に例外と見なされ、これは従って自然環境で病原
体に対し生態学的利点を表わすと考えられる。
【0011】乳酸菌の平均金属含量を報告する刊行物は
ほとんど存在しない。一般に、ラクトバチルス種のうち
に強い可変性が見出され、より低量が確証されるラクト
バチルス・プランタルムと大腸菌細胞の鉄含量を比較す
ることにより例証された(アルキバルドら、FEMS
Microbiol.Lett.19(1983),2
9〜32)。
【0012】最近、ラクトバチルスおよびビフィドバク
テリア属の特別の菌株が非常に注目されたが、これは宿
主生物に有利な性質がこれらによるものであったからで
ある。それまでこれらの菌株が報告された性質を示すこ
とを単に知られていたが、この性質の理由は明らかにさ
れなかった。
【0013】この点でEP 0577903号明細書は
乳酸菌、特に摂取する場合ヘリコバクター・ピロリに感
染した生物に有利な効果を現わすラクトバチルス菌株の
使用を開示する。従って、ラクトバチルスは、ヘリコバ
クターが胃および/または腸粘膜構造にさらに生育しお
よび/または粘着するのを防止しうる代謝化合物を生産
できることが明らかである。代謝化合物を測定する見地
から、乳酸菌が生産した化合物を単離できる培地を持つ
ことが望ましい。
【0014】この化合物を単離するために、細菌細胞は
培地で適度な程度まで培養する。しかし、乳酸菌の十分
な生育を供する培地は通常規定されず、酵母抽出物およ
びペプトンのような複雑な基質を含み、これらから望ま
しい、未知の化合物は単離できない。
【0015】他方、これまで知られていた規定培地はあ
る細菌菌株に対し通常特異的であり、さらに微生物の十
分な生育を供しない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は新規な規定培地を供することで、この培地は複数の異
る細菌菌株が十分に生育できるものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題は2種の遊離塩
基、1種のリボヌクレオシドおよび2種の2′−デオキ
シヌクレオシドをそれぞれ微生物の生育を促進する十分
量で含有することを特徴とする、炭素源、緩衝剤、窒素
源、微量要素、抗酸化剤およびビタミンを含むラクトバ
チルスまたはビフィドバクテリア属に属する乳酸菌を培
養する合成培地を供することにより解決された。
【0018】本発明に至る広汎な研究中、ラクトバチル
ス・ジョンソニィ用の化学的に規定された生育培地が開
発され、これは驚くことに他のラクトバチルス菌および
/またはビフィドバクテリアの培養にも同様に十分に適
することが分かった。試験では、培地のヌクレオチド組
成に特別の注意が払われ、数種のDNA前駆体起源はラ
クトバチルス/ビフィドバクテリアの生育を支持するそ
の能力が試験された。
【0019】このためL.ジョンソニィ用の規定培地に
は遊離塩基(アデニン、シトシン、グアニン、チミン、
ウラシルおよびイノシン)、リボヌクレオシド(アデノ
シン、シチジン、グアノシン、ウリジン)およびデオキ
シリボヌクレオシド(2′−デオキシアデノシン、2′
−デオキシシチジン、2′−デオキシグアノシン、2′
−デオキシウリジンおよびチミジン)を補充した。試験
した異るラクトバチルスは5種のすべての遊離塩基、4
種のすべてのリボヌクレオシドおよび5種のすべてのデ
オキシリボヌクレオシドが同時に存在する規定培地で生
育する能力を示し、それにより実質的生育に対する最少
要求は少なくとも2種の遊離塩基、1種のヌクレオシド
および2種のデオキシリボヌクレオシドの組合せである
ことが分かった。
【0020】アデニンおよびグアニンの双方は前駆体と
してイノシンにより代替でき、チアミンおよびシトシン
に対する要求はウラシルを培地に補充することにより充
足されることを示すことができた。イノシンおよびウラ
シルの存在はいくつかのラクトバチルス種の生育に有利
であることが分かり、実質的にプリンおよびピリミジン
を合成する能力のないことが新たに確証された。
【0021】上記最少所要化合物を補充した規定培地に
より最終細胞数を増加することができた。しかし最適結
果は次のヌクレオチド誘導体、すなわちグアニン、チミ
ン、シチジン、デオキシアデノシンおよびデオキシウリ
ジンの組合せにより得られた。
【0022】この特別のレシピを使用してそのヌクレオ
チド組成の異る数種の規定レシピによりラクトバチルス
の鉄要求も試験した。鉄化合物の除去後最少数の必要ヌ
クレオチド前駆体を供給する場合37℃で18時間培養
後光学的濃度値にはほとんど差が認められなかった。
【0023】イノシンおよびウラシルが唯一のヌクレオ
チド源として供給される場合、鉄除去の一層強い効果が
検知された。それ以上の研究により鉄除去のマイナス効
果はウラシルをシトシンで代替後強調されることを示す
ことができた。従って、ラクトバチルス/ビフィドバク
テリウムのピリミジンまたはプリンの代謝における鉄の
推定役割が提案された。ラクトバチルス種、特にL.ジ
ョンソニィは特別の環境條件下でのみ鉄を必要とすると
結論される。今尚、少なくとも2種の遊離塩基、1種の
リボヌクレオシドおよび2種のデオキシリボヌクレオチ
ドをヌクレオチド前駆体として合成培地に補充すると、
培地に鉄の添加を必要とせずに異るラクトバチルスおよ
びビフィドバクテリアの実質的生育を示すことができ
た。この特徴は、その生育に鉄を必要とする細菌による
カルチャーの汚染をそれにより排除できる事実のためむ
しろ有利であることを証明する。
【0024】培地の炭素源として、当業者に周知の、例
えばフラクトース、ラクトース、サッカロースまたはそ
の混合物の任意の起源は選択できる。特別の菌株の特異
性に適応したpH値を供するために、培地はKH2PO4
/K2HPO4、クエン酸水素2アンモニウム、NaHC
3/Na2CO3またはその混合物のような当業者が使
用する任意種の緩衝剤を含有できる。
【0025】培地はさらに、好ましくは任意の天然アミ
ノ酸またはクエン酸水素2アンモニウムまたはその混合
物から選択できる窒素源を含有する。
【0026】生育に適する環境を供するために、培地は
さらに抗酸化剤を含有する。例えば、アスコルビン酸、
システイン、チオール化合物またはその混合物のような
抗酸化剤は当業者に周知である。合成培地に含む異る化
合物数を低減する目的に対してはシステインはそれだけ
で好ましい抗酸化剤である。
【0027】さらに、培地は微生物の生育に必要な微量
要素を含有する。この微量要素は例えばCu−,Zn
−,Mn−,Mg−,Co−化合物、またはその混合物
である。培地の化合物量を低減する目的に対し例えば、
クエン酸塩のような培地に添加する別の有機化合物から
選択することが好ましく、またはCl-などのようなマ
イナス荷電イオンでもよい。
【0028】培地は付加的にニコチン酸、パントテネー
ト、コバラミン、p−アミノ安息香酸、ピリドキサル−
HCl、リボフラビン、ビオチン、葉酸またはその混合
物のような各種ビタミンを含有する。
【0029】当業者は自身の知識に基づいて、明記しな
かったが、尚同じ目的に供する化合物を使用することは
認識されるであろう。培地に含むヌクレオチド前駆体の
好ましい量は約0.5g〜約0.3g/l、好ましくは
約0.1g/lの範囲であることが分かった。
【0030】その規定された組成のため本培地はラクト
バチルスおよび/またはビフィドバクテリアがそれぞれ
生産した生物活性分子および/または機能性代謝産物の
同定および/または単離に対し使用できる。この点で細
菌は培地に生育させる。この培地は適当な生育環境を供
するので、高細胞数を達成でき、その結果実質量の生物
活性分子/機能性代謝産物も生産できる。
【0031】微生物が分泌した代謝産物の単離に対し規
定培養培地を高速で遠心分離して任意の細菌細胞からす
べて取り出した。次に上澄を集め、さらに当業者に周知
の技術により生物学的化合物の分析を行なった。
【0032】
【実施例】本発明は例として記載し、本発明を限定する
ものではない。 例細菌菌株 試験では次の異る菌株を使用した。
【表1】 微生物はMRS(ディフコ)ブロスまたは寒天に37℃
で増殖させた。各18時間の2回の継代培養を試験実施
前冷凍カルチャーにより行なった。 培地 規定培地(DM1)の組成は表2に示す。
【表2】 上記培地は鉄を含まず、鉄は各回毎に新たに調製し、す
ぐに培地に添加した、滅菌蒸留水に溶解した硫酸第一鉄
(FeSO47H2O)(0.02g/l最終濃度)とし
て補充した。滅菌は濾過−滅菌またはオートクレーブ処
理(121℃)であった。各表示成分はシグマケミカル
ズより供給された。レシピに示したヌクレオチドはL.
ジョンソニィの高度の生育を支持しうる最適組合せを表
わす。他のヌクレオチド誘導体を試験した。 遊離塩基:アデニン、グアニン、シトシン、ウラシル、
チミン、 リボヌクレオシド:アデノシン、シチジン、グアノシ
ン、ウリジン、および デオキシリボヌクレオシド:2′−デオキシアデノシ
ン、2′−デオキシグアノシン、2′−デオキシシチジ
ン、2′−デオキシウリジン、チミジン、 これらは表2に示す同じ最終濃度の中性またはアルカリ
性溶液として供給した。
【0033】生育細胞および光学的濃度測定 生育細胞数はMRS(ディフコ)寒天プレートで37℃
で48時間嫌気培養後十進法計算により測定した。光学
的濃度はDye UNICAM PU8660分光光度
計を使用して560nmで測定した。報告した生育結果
は3回試験の平均である。
【0034】接種物の調製 試験した規定培地に、MRSカルチャーから1%接種
し、2回洗浄し、最後に同量の滅菌蒸留水で再懸濁して
培地を介して栄養素が移行するのを回避した。培養パラメータ チューブは37℃で18時間培養した。
【0035】上記培地は高生育量を達成する能力につい
てL.ジョンソニィに対する組成では最適であった。3
7℃で18時間培養後、平均1.8対数をすべての上記
表示菌株に対し得た。
【0036】表2から推論できるように、培地は異るD
NA誘導体の組合せを含有する(2種の遊離塩基、1種
のリボヌクレオシドおよび2種の2′−デオキシリボヌ
クレオシド)。プリン前駆体としてイノシンおよび唯一
の必須ピリミジン塩基としてウラシルを供するその他の
ヌクレオシドミックスを試験した。修正培地は18時間
の培養後1.5〜2対数範囲で増加する菌株の生育を支
持した。
【0037】すべてのDNAおよびRNA前駆体を省略
すると、ほとんどすべての試験種はほとんど完全に生育
阻害を生じた。但しL.カゼイ亜種カゼイ、L.カゼイ
亜種パラカゼイおよびL.プランタルムはこの欠乏に影
響を受けなかったが、これらは「de−novo」合成
によりプリンおよびピリミジンを合成できることを確認
し、活性化リボース分子に直接ヌクレオチド環を形成さ
せた。
【0038】他の試験菌株はRNAおよびDNA合成に
必須のヌクレオチドプールを合成するために少なくとも
イノシンおよびウラシルを必要とした。鉄の省略は表3
から分かるように、この欠乏培地で生育する試験菌株の
能力に影響を与えなかった。
【表3】
【0039】異るヌクレオチド源を培地に添加して、D
M1ヌクレオチド組成を代えた。5種の遊離塩基(アデ
ニン、シトシン、グアニン、チミンおよびウラシル)、
4種のリボヌクレオシド(アデノシン、シチジン、グア
ノシンおよびウリジン)または5種の2′−デオキシリ
ボヌクレオシド(デオキシアデノシン、デオキシグアノ
シン、デオキシシチジン、デオキシウリジン、チミジ
ン)を供給し、相当する培地はDM3,DM4およびD
M5とそれぞれ名づけた(表4)。
【表4】
【0040】異るDNA誘導体に対する試験菌株の性能
は560nmで光学密度値を測定して決定した。表5は
菌株を修正培地および硫酸第一鉄形の鉄を省略した培地
で生育させた場合、双方が達成した最終生育収量を示
す。結果はラクトバチルス菌が明白な鉄要求を欠くため
強い除去効果を全く示さなかった。
【表5】 予期したようにL.ジョンソニィATCC 11506
はこの培地で生育の発現はむしろ少なかったが、鉄の除
去効果は僅かに認めることができた。
【0041】鉄欠乏はヌクレオチド源としてイノシンお
よびウラシルの存在を特徴とするDM2培地にも適用し
た(表4および6)。この場合、一層強い効果は特に
L.ジョンソニィ、L.ガセリL.ガリナルム、および
L.ヘルベティカスに対し認められ、これらは硫酸第一
鉄を欠くDM2培地で培養後光学密度の有意な低減を示
した。
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バーバラ マルシェシニ − ユベール スイス国 サビニュイ、シュマン ド ラ ギュエタ、5 (72)発明者 ロベルト レニーロ スイス国 ル モン ペレラン、シュマン ポディーユ、24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種の遊離塩基、1種のリボ
    ヌクレオシドおよび2種の2′−デオキシヌクレオシド
    をそれぞれ微生物の生育を促進する十分量で含有するこ
    とを特徴とする、炭素源、緩衝剤、窒素源、微量要素、
    抗酸化剤およびビタミンを含む、ラクトバチルスまたは
    ビフィドバクテリア属に属する乳酸菌を培養するための
    合成培地。
  2. 【請求項2】 炭素源はグルコース、フラクトース、ラ
    クトース、サッカロースまたはその混合物から成る群か
    ら選択する、請求項1記載の培地。
  3. 【請求項3】 緩衝剤はKH2PO4/K2HPO4、クエ
    ン酸水素2アンモニウム、NaHCO3/Na2CO3
    たはその混合物から成る群から選択する、請求項1また
    は2記載の培地。
  4. 【請求項4】 窒素源は1種以上のアミノ酸、クエン酸
    水素2アンモニウムまたはその任意の混合物から選択す
    る、請求項1から3のいずれか1項に記載の培地。
  5. 【請求項5】 抗酸化剤はアスコルビン酸、システイ
    ン、チオール化合物またはその任意の混合物から選択す
    る、請求項1から4のいずれか1項に記載の培地。
  6. 【請求項6】 微量要素はCu−,Zn−,Mn−,M
    g−,Co−化合物またはその任意の混合物から選択す
    る、請求項1から5のいずれか1項に記載の培地。
  7. 【請求項7】 ビタミンはニコチン酸、パントテネー
    ト、コバラミン、p−アミノ安息香酸、ピリドキサル−
    HCl、リボフラビン、ビオチン、葉酸またはその任意
    の混合物から成る群から選択する、請求項1から6のい
    ずれか1項に記載の培地。
  8. 【請求項8】 ヌクレオチドおよびデオキシヌクレオチ
    ドは約0.3g〜約0.5g/l、好ましくは約0.1
    g/lの量で含む、請求項1から7のいずれか1項に記
    載の培地。
  9. 【請求項9】 ラクトバチルスおよび/またはビフィド
    バクテリア属に属する乳酸菌の生育用に、請求項1から
    8のいずれか1項に記載の培地の使用。
  10. 【請求項10】 生物活性分子または機能性代謝産物の
    同定および/または単離のために請求項1から9のいず
    れか1項に記載の培地の使用。
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