JP2000276757A - 光ピックアップ用高周波重畳モジュール - Google Patents

光ピックアップ用高周波重畳モジュール

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JP2000276757A
JP2000276757A JP11082553A JP8255399A JP2000276757A JP 2000276757 A JP2000276757 A JP 2000276757A JP 11082553 A JP11082553 A JP 11082553A JP 8255399 A JP8255399 A JP 8255399A JP 2000276757 A JP2000276757 A JP 2000276757A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能、特性を損なうことなく、さまざまな形
状の光ピックアップに対応できる高周波重畳モジュール
を提供する。 【解決手段】 基板15は導体パターンを有する。発振
回路部1は、トランジスタQ1と、コンデンサC1〜C
3、C6と、インダクタL1、L2とを含んでいる。イ
ンピーダンス整合部3は、コンデンサC4、C5を含
み、発振回路部1の後段に接続されている。発振回路部
1のコンデンサC1〜C3、インダクタL1、L2及び
インピーダンス整合部3のコンデンサC4、C5は、積
層複合部品5によって、1部品化されている。トランジ
スタQ1、及び、積層複合部品5は基板15に搭載さ
れ、導体パターンにより、所要の回路結線が行われてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ用
高周波重畳モジュールに関する。この種の高周波重畳モ
ジュールは、DVD(ディジタルビデオディスク)、M
D(光磁気ディスク)、CD(コンパクトディスク)等
のような記録媒体を用いた情報記録再生装置において、
光ピックアップの構成部品の一つとして用いられる。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップによる再生時に、戻り光
により誘起されるレーザーノイズの発生を防止する方法
として、レーザーダイオードに、高周波電流を供給して
駆動する高周波重畳法が知られている。
【0003】この高周波重畳法を用いた光ピックアップ
は、高周波重畳モジュールを備える。高周波重畳モジュ
ールは、発振回路部と、インピーダンス整合部とを含
み、発振回路部で生成された数百MHzの信号を、イン
ピーダンス整合部を介して、レーザーダイオードに供給
することにより、レーザーダイオードのレーザー光出力
を、数百MHzの周波数でオン、オフさせ、レーザー光
の縦モードをマルチ化し、レーザーノイズの発生を防止
している(例えば特公昭59ー9086号公報参照)。
【0004】高周波重畳モジュールを構成する発振回路
部は、トランジスタ等の能動素子と、インダクタ
(L)、コンデンサ(C)及び抵抗(R)等の受動回路
素子とを組み合わせて構成され、インピーダンス整合部
も受動回路素子によって構成される。従来の高周波重畳
モジュールでは、上述した能動素子及び受動回路素子の
ディスクリート部品を、基板上に個別に実装し、基板上
に形成された導体パターンにより、所要の回路結線とな
るように接続してあった。
【0005】各部品の定数は、高周波重畳モジュールの
主要な特性である発振周波数f0及び出力P0に関し
て、所定の特性が得られるように、各部品を接続するた
めに形成された導体パターンのL値、C値及びR値等を
考慮して、最適値に設計される。
【0006】しかし、高周波重畳モジュールを搭載すべ
き光ピックアップは、例えば、ノートブック型パソコン
に用いられるか、ディスクトップ型パソコンに用いられ
るか等によって、さまざまな形状をとる。このため、さ
まざまな形状の光ピックアップにおいて、高周波重畳モ
ジュールの形状が異なるたび毎に、部品配置が変わり、
各部品を接続する導体パターンの形状が変わってしま
う。この結果、各構成部品を接続する導体パターンの持
つL値、C値及びR値も変化してしまい、各部品の最適
値を、再設計せざるを得なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、機
能、及び、特性を損なうことなく、さまざまな形状の光
ピックアップに対応できる高周波重畳モジュールを提供
することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、部品点数を減
少させ、小型化を図った高周波重畳モジュールを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る高周波重畳モジュールは、基板と、
発振回路部と、インピーダンス整合部とを含む。前記基
板は、導体パターンを有する。前記発振回路部は、少な
くとも1つの能動素子と複数の受動回路素子とを含む。
前記インピーダンス整合部は、複数の受動回路素子を含
み、前記発振回路部の後段に接続される。この構成によ
れば、発振回路部で生成された発振周波数信号(数百M
Hz)を、インピーダンス整合部を介して、レーザーダ
イオードに供給することにより、レーザーダイオードの
レーザー光出力を、発振周波数信号(数百MHz)でオ
ン、オフさせ、レーザー光の縦モードをマルチ化し、レ
ーザーノイズの発生を防止することができる。
【0010】上記基本構成において、前記発振回路部の
前記受動回路素子及び前記インピーダンス整合部の前記
受動回路素子は、少なくともその一部が、積層複合部品
によって、1部品化されている。前記能動素子、及び、
前記積層複合部品は、前記基板に搭載され、前記導体パ
ターンにより、所要の回路結線が行われる。従って、発
振回路部に含まれる受動回路素子及びインピーダンス整
合部に含まれる受動回路素子のうち、積層複合部品とし
て一部品化された受動回路素子については、相互間を接
続する導体のL値、C値及びR値が固定された不変の値
に保持される。
【0011】このため、高周波重畳モジュールを搭載す
べき光ピックアップが、例えば、ノートブック型パソコ
ン、または、ディスクトップ型パソコン等のように、用
途の相違に応じて、異なった形状をとり、高周波重畳モ
ジュールの形状が変化した場合でも、導体パターンの変
化によるL値、C値及びR値の変化を最小にすることが
できる。このことは、機能、及び、特性を損なうことな
く、さまざまな形状の光ピックアップに対応できること
を意味する。
【0012】しかも、発振回路部の受動回路素子及びイ
ンピーダンス整合部の受動回路素子の少なくともその一
部が、積層複合部品によって、1部品化されているか
ら、構成部品点数が減少する。更に、受動回路素子を積
層して一体化した積層複合部品であるから、基板上での
実装占有平面積が小さくなり、基板の外形形状も小型化
できる。このため、部品点数を減少させ、小型化を図っ
た高周波重畳モジュールが得られる。
【0013】積層複合部品は、発振回路部に含まれる受
動回路素子の全てを含んでいてもよいし、インピーダン
ス整合部に含まれる受動回路素子の全てを含んでいても
よい。
【0014】本発明の他の目的、構成及び利点は、実施
例である添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付
図面は、単なる例示に過ぎない。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る高周波重畳モ
ジュールの適用可能な回路例を示すブロック図である。
図において、点線枠Mで囲まれた部分が高周波重畳モジ
ュールを示している。図示された高周波重畳モジュール
Mは、発振回路部1と、インピーダンス整合部3とを含
む。発振回路部1はフィルタ部7を介して電源端子T1
に接続されている。インピーダンス整合部3は発振回路
部1の出力側(後段)に備えられている。インピーダン
ス整合部3の出力端は、レーザーダイオードLDに接続
されている。レーザーダイオードLDは電源端子T2に
接続されており、バックモニター用のフォトダイオード
PDは電源端子T3に接続されている。
【0016】発振回路部1で生成された発振周波数信号
(数百MHz)は、インピーダンス整合部3を介して、
レーザーダイオードLDに供給される。レーザーダイオ
ードLDのレーザー光出力は、発振周波数信号でオン、
オフされる。これにより、レーザー光の縦モードがマル
チ化され、レーザーノイズの発生が防止される。
【0017】高周波重畳モジュールMの構成には、2タ
イプあり、図1はそのうちの1つのタイプを示してい
る。このタイプでは、高周波重畳モジュールMは、発振
回路部1と、インピーダンス整合部3とを含むが、レー
ザーダイオードLDの電源ラインと、フォトダイオード
(バックモニタ用)PDの電源ラインは含まない。発振
回路部1の前段に備えられたフィルタ部7の一部を、高
周波重畳モジュールMに含ませてもよい。
【0018】図2はもう一つのタイプの高周波重畳モジ
ュールを示すブロック図である。このタイプでは、高周
波重畳モジュールMは、発振回路部1及びインピーダン
ス整合3の他、レーザーダイオードLDの電源ライン、
及び、フォトダイオードPDの電源ラインを含む。この
場合は、発振回路部1の入力側のフィルタ部7ととも
に、レーザーダイオードLDの電源ラインにも、フィル
タ部9が備えられる。フィルタ部9の一部を、高周波重
畳モジュールMの一部として、含んでいてもよい。
【0019】図3は図2に示した高周波重畳モジュール
の具体的な回路例を示す図である。発振回路部1は、ト
ランジスタQ1でなる能動素子と、抵抗R1、R2、コ
ンデンサC1〜C3、C6及びインダクタL1、L2等
の受動回路素子を含んでいる。発振回路部1は、上述し
たコンデンサC1〜C3、C6及びインダクタL1、L
2によるLC共振現象を用いた発振回路を構成し、数百
MHzの発振周波数信号を生成する。
【0020】インピーダンス整合部3は、コンデンサC
4、C5を含み、発振回路部1の出力側(後段)に接続
されている。発振回路部1で生成された発振周波数信号
は、インピーダンス整合部3を介して、レーザーダイオ
ードLDに供給される。
【0021】フィルタ部7は、インダクタL4、L8及
びコンデンサC7、C12を含んでいる。フィルタ部9
はインダクタL3、L7、L10及びコンデンサC9、
C11を含んでいる。。
【0022】発振回路部1、インピーダンス整合部3及
びフィルタ部7、9の回路構成は周知であるので、その
詳細は省略する。高周波重畳モジュールMは、図示され
た回路構成に限らず、他の構成であってもよい。
【0023】図3に示された回路構成において、高周波
重畳モジュールMは、発振回路部1を構成するトランジ
スタQ1、コンデンサンサC1〜C3、C6、インダク
タL1、L2及び抵抗R1〜R3と、インピーダンス整
合部3を構成するコンデンサC4、C5と、フィルタ部
7のコンデンサC7、インダクタL4とを含んでいる。
【0024】図4は図1〜図3に示した高周波重畳モジ
ュールを組み込んだ光ピックアップの斜視図である。図
4に図示された光ピックアップはノートブック型パソコ
ンに適したものである。高周波重畳モジュールMは、光
学ベース13の一面側に取り付けられ、フレキシブル基
板20等により、外部回路に接続されている。
【0025】図示された光ピックアップは、レーザーダ
イオードLD(図1〜3参照)から出射されるレーザー
光出力を元に、データの記録再生を行うものであり、レ
ーザーダイオードは、高周波重畳モジュールMの配置さ
れた一面とは反対側の面において、光学ベース13に取
り付けられている。
【0026】光学ベース13には、レーザー光を光ディ
スク上に集光させるための対物レンズ17が取り付けら
れている。対物レンズ17はレーザー光が常に光ディス
ク(図示しない)上に集光するように、アクチュエータ
19により駆動される。対物レンズ17から出射された
光は、光ディスクに集光され、光ディスク上に記録され
ている情報により変調され、反射される。反射光は集光
レンズを経て、光学ベース13の内部に備えられた光学
系を経由して受光素子(図示しない)に送られる。そし
て、この受光素子により、変調された光信号は電気信号
に変換され、再生信号となる。このような光学的信号伝
送及び処理は周知であるので、説明は省略する。
【0027】アクチュエータ19、信号再生用受光素
子、レーザーダイオード、高周波重畳モジュールMの各
電源は、フレキシブル基板20上に形成された導体パタ
ーンを介して供給される。レーザーダイオードLD、及
び、フォトダイオードPDの電源は、フレキシブル基板
20により、高周波重畳モジュールMを経由せずに、供
給される。
【0028】図5は本発明に係る高周波重畳モジュール
Mの平面図である。図示された高周波重畳モジュールM
は、図3に図示された回路構成において、点線包枠によ
って囲まれた範囲に含まれている部品を、基板15上に
実装することによって構成されている。この場合、発振
回路部1に含まれる受動回路素子及びインピーダンス整
合部3に含まれる受動回路素子の少なくともその一部
を、積層複合部品5によって、1部品化する。そして、
この積層複合部品5を、発振回路部1のトランジスタ
(能動素子)Q1、及び、他の回路部品とともに、基板
15に搭載し、基板15の上に形成された導体パターン
により、図3に図示された所要の回路結線が得られるよ
うに接続する。
【0029】図6は積層複合部品5の一例を示す図であ
る。この実施例に示された積層複合部品5は、発振回路
部1に含まれるコンデンサC1〜C3及びインダクタL
1、L2と、インピーダンス整合部3に含まれるコンデ
ンサC4、C5を、積層して一体化した構造となってい
る。これらの受動回路素子は、基板21の端部に備えら
れた接続端子T11〜T16により、所要の回路結線
(図3参照)となるように、接続される。
【0030】上記積層複合部品5によれば、発振回路部
1に含まれる受動回路素子及びインピーダンス整合部に
含まれる受動回路素子のうち、積層複合部品5として一
部品化されたコンデンサC1〜C3及びインダクタL
1、L2と、コンデンサC4、C5については、相互間
を接続する導体のL値、C値及びR値が固定された不変
の値に保持される。
【0031】このため、高周波重畳モジュールMを搭載
すべき光ピックアップが、例えば、ノートブック型パソ
コン、または、ディスクトップ型パソコン等のように、
用途の相違に応じて、異なった形状をとり、高周波重畳
モジュールMの形状が変化した場合でも、導体パターン
の変化によるL値、C値及びR値の変化を最小にするこ
とができる。このことは、機能、及び、特性を損なうこ
となく、さまざまな形状の光ピックアップに対応できる
ことを意味する。
【0032】しかも、発振回路部1に含まれる受動回路
素子及びインピーダンス整合部3に含まれる受動回路素
子のうち、コンデンサC1〜C5及びインダクタL1、
L2が積層複合部品5によって、1部品化されているか
ら、構成部品点数が減少する。更に、受動回路素子を積
層して一体化した積層複合部品5を用いるから、基板1
5上での実装占有平面積が小さくなり、基板15の外形
形状も小型化できる。このため、部品点数を減少させ、
小型化を図った高周波重畳モジュールMが得られる。
【0033】次に、従来の高周波重畳モジュールと、本
発明に係る高周波重畳モジュールとについて、外形形
状、及び、部品点数の差異について、具体的に述べる。
【0034】図7は本発明に係る高周波重畳モジュール
と対比される従来の高周波重畳モジュールの平面図であ
る。図7に示すように、従来の高周波重畳モジュールで
は、発振回路部1に含まれるトランジスタQ1、コンデ
ンサC1〜C3、インダクタL1、L2及びインピーダ
ンス整合部3のコンデンサC4、C5は、全て、ディス
クリート部品であり、基板15の上に個別的に実装され
ている。
【0035】<従来例1> 基板15の外形寸法:10.0×7.0mm R1〜R3、L1、L2、L4及びC1〜C7:1.0
×0.5mm トランジスタQ1:1.4×0.8mm 部品点数合計:14点 <実施例1> 基板15の外形寸法:8.0×6.0mm R1〜R3、L4及びC6、C7:1.0×0.5mm 積層複合部品5の外形寸法:3.2×1.6mm トランジスタQ1:1.4×0.8mm 部品点数合計:8点 実施例1を従来例1と比較すると明らかなように、個別
部品として実装される抵抗R1〜R3、インダクタL3
及びコンデンサC6、C7を(1.0×0.5mm)の
形状とし、積層複合部品5の外形を(3.2×1.6m
m)にした場合、実施例1によれば、基板15の外形
を、従来例1の外形(10.0×7.0mm)から
(8.0×6.0mm)に小型化できる。しかも、部品
点数合計を、従来例1の14個から8個に減らすことが
できる。
【0036】<従来例2> 基板15の外形寸法:8.0×6.0mm R1〜R3、L1、L2、L4及びC1〜C7:0.6
×0.3mm トランジスタQ1:1.4×0.8mm 部品点数合計:14点 <実施例2> 基板15の外形寸法:7.0×5.0mm R1〜R3、L4及びC6、C7:1.0×0.5mm 積層複合部品5の外形寸法:2.0×1.2mm トランジスタQ1:1.4×0.8mm 部品点数合計:8点 実施例2を、従来例2と比較すると明らかなように、個
別部品として実装される抵抗R1〜R3、インダクタL
4及びコンデンサC6、C7を(0.6×0.3mm)
の形状とし、積層複合部品5の外形を(2.0×1.2
mm)にした場合、本発明に係る実施例2によれば、基
板15の外形を、従来例1の外形(8.0×6.0m
m)から(7.0×5.0mm)に小型化できる。しか
も、部品点数合計を、従来例2の14個から8個に減ら
すことができる。
【0037】次に、図8〜図10を参照して、図6に示
した回路構成を持つ積層複合部品の具体的構造を説明す
る。図8、9及び10は図面表示上の都合から分離した
もので、1つの積層複合部品5の積層構造を表示するも
のである。即ち、図8に示された積層構造の下側に図9
に示した積層構造が連続し、図9に示した積層構造の下
側に図10に示した積層構造が連続する。以下の説明に
おいて、端子T11〜T16については図6を参照す
る。
【0038】図8〜10において、誘電体層211〜2
26は薄いセラミック誘電体層から構成されている。誘
電体層211〜226は、有機系誘電体で構成すること
もできる。これらの誘電体層211〜226の内、誘電
体層212〜214の一面にはインダクタL1を構成す
るコイル導体232〜234が形成されている。コイル
導体232〜234は巻き方向が連続するように、端部
が、スルーホール等によって順次に接続されている。コ
イル導体232の始端は端子T13に接続される。
【0039】誘電体層215の一面上には、コンデンサ
電極235が形成されている。このコンデンサ電極23
5にはスルーホールにより、誘電体層214に形成され
たコイル導体234の終端が接続されている。
【0040】誘電体層215の下側には、誘電体層21
6が積層されている。誘電体層216には誘電体層21
5と積層される一面上にコンデンサ電極236が形成さ
れている。このコンデンサ電極236と、誘電体層21
5の一面上に形成されたコンデンサ電極235とによ
り、誘電体層215を誘電体層をするコンデンサC1が
形成される。コンデンサ電極236の端部は、端子T1
4に接続される。
【0041】誘電体層216の下側には、誘電体層21
7〜222が順次に積層されている。誘電体層217〜
222は、それぞれの一面上にコンデンサ電極237〜
242が形成されている。この積層構造によれば、コン
デンサC2〜C5が構成される。コンデンサC2〜C5
の取得される積層構造は次の通りである。
【0042】<コンデンサC2について>コンデンサ電
極236と、コンデンサ電極237との間に誘電体層2
16を誘電体層とする容量が生じる。コンデンサ電極2
36の端部は端子T14に接続されており、コンデンサ
電極237は端子T15に接続されているので、コンデ
ンサ電極236と、コンデンサ電極237との間に生じ
た容量は、端子T14と端子T15とから取り出され
る。
【0043】次に、コンデンサ電極237と、コンデン
サ電極238との間に誘電体層217を誘電体層とする
容量が生じる。コンデンサ電極237の端部は端子T1
5に接続されており、コンデンサ電極238は端子T1
4に接続されているので、コンデンサ電極237と、コ
ンデンサ電極238との間に生じた容量は、端子T14
と端子T15とから取り出される。
【0044】更に、コンデンサ電極238と、コンデン
サ電極239との間に誘電体層218を誘電体層とする
容量が生じる。コンデンサ電極238の端部は端子T1
4に接続されており、コンデンサ電極239は端子T1
5に接続されているので、コンデンサ電極238と、コ
ンデンサ電極239との間に生じた容量は、端子T14
と端子T15とから取り出される。
【0045】従って、コンデンサC2は、コンデンサ電
極236と、コンデンサ電極237との間の誘電体層2
16を誘電体層とする容量と、コンデンサ電極237と
コンデンサ電極238との間の誘電体層217を誘電体
層とする容量と、コンデンサ電極238とコンデンサ電
極239との間の誘電体層218を誘電体層とする容量
とを、並列に接続した容量として、端子T14及び端子
T15から取り出される。
【0046】<コンデンサC3について>コンデンサ電
極241とコンデンサ電極242との間に、誘電体層2
21を誘電体層とする容量が生じる。コンデンサ電極2
41の端部は端子T12及び端子T13に接続されてお
り、コンデンサ電極242の端部は端子T15に接続さ
れている。従って、コンデンサ電極241とコンデンサ
電極242との間に生じた容量は、コンデンサC3とし
て、端子T12及びT13と、端子T15との間から取
り出される。
【0047】<コンデンサC4について>コンデンサ電
極239とコンデンサ電極240との間に、誘電体層2
19を誘電体層とする容量が生じる。コンデンサ電極2
39の端部は端子T15に接続されており、コンデンサ
電極240の端部は端子T16に接続されている。従っ
て、コンデンサ電極239とコンデンサ電極240との
間に生じた容量は、コンデンサC4として、端子T15
と端子T16との間から取り出される。
【0048】<コンデンサC5について>コンデンサ電
極240とコンデンサ電極241との間に、誘電体層2
20を誘電体層とする容量が生じる。コンデンサ電極2
40の端部は端子T16に接続されており、コンデンサ
電極241の端部は端子T12、T13に接続されてい
る。従って、コンデンサ電極240とコンデンサ電極2
41との間に生じた容量は、コンデンサC5として、端
子T16と端子T12及びT13との間から取り出され
る。
【0049】更に、誘電体層222の下側には、誘電体
層223〜226が順次に積層されている。誘電体層2
23〜226の一面にはインダクタL2を構成するコイ
ル導体243〜246が形成されている。コイル導体2
43〜246は巻き方向が連続するように、端部が、ス
ルーホール等によって順次に接続されている。コイル導
体243の始端は端子T11に接続されており、コイル
導体246の終端は端子T15に接続されている。
【0050】従って、上述した積層構造によれば、図6
に示した回路結線を持つ積層複合部品5が得られる。
【0051】コンデンサC1〜C5の容量値は、コンデ
ンサ電極235〜242の重なり面積、コンデンサ電極
235〜242の間に存在する層の誘電率及び層厚を選
択することにより、適切な値に設定できる。また、イン
ダクタL1、L2のインダクタンス値は、コイル導体2
32〜234、243〜246の幅、長さ、及び、開口
面積を選択することにより、適切な値に設定できる。
【0052】積層複合部品5は、図5に示したように、
高周波重畳モジュールMの基板15上に実装される。そ
して、積層複合部品の端子T16を、レーザーダイオー
ドLDの端子と基板15の上に形成された導体パターン
で接続することにより、高周波重畳モジュールMの信号
を、レーザーダイオードLDへ伝達する。このとき、基
板15上に形成されたレーザーダイオードLDの端子と
積層複合部品5の端子T16との間に形成される導体パ
ターンの持つL、C、Rの値を含め、インピーダンス整
合部3とレーザーダイオードLDとの間で、インピーダ
ンス整合がとれるように設計する。
【0053】図11は本発明に係る光ピックアップの別
の実施例を示す斜視図である。図において、図4に図示
された構成部分と同一の構成部分については、同一の参
照符号を付してある。この実施例は、ディスクトップ型
パソコンに用いるのに適した光ピックアップを示してい
る。高周波重畳モジュールMは光学ベース13の側面等
の適当な位置に取り付けられている。光学ベース13
は、図4に示した光学ベース厚み寸法Aよりも大きな厚
み寸法Bを有する。
【0054】図12は図11に示した光ピックアップに
用いられる高周波重畳モジュールMの一例を示す平面図
である。図において、図5に図示された構成部分と同一
の構成部分については、同一の参照符号を付してある。
【0055】図11の光ピックアップの場合、図4に示
した光ピックアップと比べ、高周波重畳モジュールMが
実装されるスペースの形状が異なる。図4に示す例で
は、高周波重畳モジュールは、対物レンズの取り付けら
れている面に実装され、形状は長方形状であったが、図
11に示す例では、図4に示す光ピックアップと比べ、
セット内での実装スペースの問題から、トラッキングT
RKの方向の寸法が制約され、横方向の寸法がとれな
い。このため、高周波重畳モジュールMの実装箇所は、
光学ベース13の側面等に限られ、基板15の形状が正
方形に近い形状にならざるを得ない。
【0056】本発明に係る高周波重畳モジュールMで
は、発振回路部1の受動回路素子及びインピーダンス整
合部3を構成する受動回路素子を、1部品化した積層複
合部品5を用いている。
【0057】このため、基板15の形状がどう変化しよ
うと、発振回路部1、インピーダンス整合部3のL、C
値は変化することなく、基板15上の導体パターンの影
響を受けることもない。インピーダンス整合部3におい
て、積層複合部品5の端子T16とレーザーダイオード
LDとの間の導体パターンの形状変化による影響が考え
られるが、従来と異なり、導体パターンの影響を受ける
のは、この1箇所だけである。従って、基板15が、図
5から図12の形状に変化しても、この箇所の導体パタ
ーンだけ、導体パターンのインピーダンス(L、C、R
の値)を同じように設計することは容易である。発振回
路部1においては、図示するように、受動回路素子を全
てを、積層複合部品5の内部に埋設してあるので、基板
15の導体パターンの影響を受けることがない。
【0058】よって、従来と異なって、高周波重畳モジ
ュールMの実装形状が変化する度に、構成部品の定数の
再設計をする必要はない。また、従来例と比較して、高
周波重畳モジュールの実装形状が変化しても、その特性
(発振周波数、出力)に及ぼす影響を限りなく小さくす
ることができる。
【0059】また、構成部品の点数も、既に述べたよう
に、従来例と比べて少なくできるので、小型化が可能で
ある。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)機能、及び特性を損なうことなく、さまざまな形
状の光ピックアップに対応できる高周波重畳モジュール
を提供することができる。 (b)部品点数を減少させ、小型化を図った高周波重畳
モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波重畳モジュールの適用可能
な回路例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る高周波重畳モジュールの適用可能
な別の回路例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した高周波重畳モジュールの具体的な
回路例を示す図である。
【図4】図1〜図3に示した高周波重畳モジュールを組
み込んだ光ピックアップの斜視図である。
【図5】本発明に係る高周波重畳モジュールの平面図で
ある。
【図6】本発明に係る高周波重畳モジュールに用いられ
る積層複合部品の一例を示す図である。
【図7】従来の高周波重畳モジュールの平面図である。
【図8】本発明に係る高周波重畳モジュールに用いられ
る積層複合部品の一部を示す分解斜視図である。
【図9】本発明に係る高周波重畳モジュールに用いられ
る積層複合部品の一部を示す分解斜視図である。
【図10】本発明に係る高周波重畳モジュールに用いら
れる積層複合部品の一部を示す分解斜視図である。
【図11】本発明に係る高周波重畳モジュールを組み込
んだ光ピックアップの別の例を示す斜視図である。
【図12】図11に示された光ピックアップに用いられ
ている高周波重畳モジュールの平面図である。
【符号の説明】
1 発振回路部 3 インピーダンス整合部 5 積層複合部品 7 フィルタ部 9 フィルタ部 15 基板 Q1 トランジスタ(能動素子) C1〜C7 コンデンサ(受動回路素子) L1〜L3 インダクタ(受動回路素子) T1〜T3 端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、発振回路部と、インピーダンス
    整合部とを含む光ピックアップ用高周波重畳モジュール
    であって、 前記基板は、導体パターンを有しており、 前記発振回路部は、少なくとも1つの能動素子と複数の
    受動回路素子とを含んでおり、 前記インピーダンス整合部は、複数の受動回路素子を含
    み、前記発振回路部の後段に接続されており、 前記発振回路部の前記受動回路素子及び前記インピーダ
    ンス整合部の前記受動回路素子は、少なくともその一部
    が、積層複合部品によって、1部品化されており、 前記能動素子、及び、前記積層複合部品は、前記基板に
    搭載され、前記導体パターンにより、所要の回路結線が
    行われている光ピックアップ用高周波重畳モジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された光ピックアップ用
    高周波重畳モジュールであって、 前記積層複合部品は、前記発振回路部に含まれる受動回
    路素子の全てを含む光ピックアップ用高周波重畳モジュ
    ール。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    光ピックアップ用高周波重畳モジュールであって、 前記積層複合部品は、前記インピーダンス整合部に含ま
    れる受動回路素子の全てを含む光ピックアップ用高周波
    重畳モジュール。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの高周波重畳モジュール
    と、少なくとも1つのレーザーダイオードとを含む光ピ
    ックアップであって、 前記高周波重畳モジュールは、請求項1乃至3の何れか
    で記載されたものでなり、 前記レーザーダイオードは、前記高周波重畳モジュール
    の前記インピーダンス整合部から信号の供給を受ける光
    ピックアップ。
  5. 【請求項5】 光ピックアップ用高周波重畳モジュール
    に用いられる積層複合部品であって、 前記高周波重畳モジュールに含まれる発振回路部の受動
    回路素子、及び、前記高周波重畳モジュールに含まれる
    インピーダンス整合部の受動回路素子の少なくとも一部
    を含み、1部品化されている積層複合部品。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された積層複合部品であ
    って、 前記発振回路部に含まれる受動回路素子の全てを含む積
    層複合部品。
  7. 【請求項7】 請求項5または6の何れかに記載された
    積層複合部品であって、 前記インピーダンス整合部に含まれる受動回路素子の全
    てを含む積層複合部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115276808A (zh) * 2022-09-23 2022-11-01 上海阿米芯光半导体有限责任公司 高速信号光电收发芯片及其带宽调节方法

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