JP2000276709A - 薄膜磁気ヘッド、および薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド、および薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2000276709A
JP2000276709A JP11081270A JP8127099A JP2000276709A JP 2000276709 A JP2000276709 A JP 2000276709A JP 11081270 A JP11081270 A JP 11081270A JP 8127099 A JP8127099 A JP 8127099A JP 2000276709 A JP2000276709 A JP 2000276709A
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coil
insulating layer
film
lead portion
slider
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JP11081270A
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Kenji Honda
賢治 本田
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
    • G11B5/4853Constructional details of the electrical connection between head and arm

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  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の薄膜磁気ヘッドでは、コイルの一端部
13aから供給端子形成領域まで引き出される第一の引
き出し部18aを上部コア16と同一な磁性材料により
構成していたので、引き出し部18a、18bの配線抵
抗が高く消費電力が大きかった。 【解決手段】 本発明の薄膜磁気ヘッドは、良導電体か
らなるコイル13と、磁性材料からなる上部コア16
と、前記コイル13の一端部13aに接続されて供給端
子形成領域A3まで引き出された第一の引き出し部18
aと、磁性材料からなり前記第一の引き出し部18aを
覆う保護膜21aとを有し、前記第一の引き出し部18
aの材料を良導電体としたので、従来の引き出し部が磁
性材料で構成されているものに比べると配線抵抗が小さ
く、低消費電力の薄膜磁気ヘッドを提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク装
置、ハード磁気ディスク装置等に使用される薄膜磁気ヘ
ッド、及び、その薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜磁気ヘッドを図15から図1
8で説明する。図15は、薄膜磁気ヘッドのヘッド素子
1が形成されたスライダ2の側端面2aの平面図であ
り、スライダ2はAl23−TiC等セラミックからな
り、側端面2aにはAl23等の下地層2bが形成され
ている。そして、スライダ2の側壁面2aは、ヘッド形
成領域A1と、ヘッド素子1に電力を供給するための供
給端子部形成領域A3と、ヘッド素子と供給端子19と
を接続して引き出すための引き出し部形成領域A2とを
有している。ヘッド素子1はヘッド素子形成領域A1に
形成されており、ハード磁気ディスクの情報を再生する
再生部h1と、情報の記録を行う記録部h2とから構成
されている。
【0003】図16はヘッド素子の斜視図であり、図1
7は図15の17−17線での断面の一部である。図1
6及び図17で示すように、再生部h1はスライダ2の
側端面面2a表面に形成さたパーマロイなど磁性材料か
らなる下部シールド3と、下部シールド3表面に形成さ
れたAl23等の絶縁材料からなる下部ギャップ層4
と、下部ギャップ層4のメディア対向端に形成された磁
気抵抗素子層5と、磁気抵抗素子層5の両側に接続して
形成されたハードバイアス層6と、両側のハードバイア
ス層6に接続して下部ギャップ層4の表面に引き出され
た良導電体からなる電極層7と、下部シールド3の上面
に形成され、磁気抵抗素子層5、ハードバイアス層6、
および電極層7を覆うアルミナなどの絶縁材料からなる
上部ギャップ層8と、上部ギャップ層8の上面に形成さ
れた磁性材料からなり下部コア9を兼用する上部シール
ドから構成される。
【0004】また、ヘッド素子1の記録部h2は、パー
マロイなど磁性材料からなる下部コア9と、下部コア9
の上面に形成されたアルミナ等の絶縁材料からなるギャ
ップ層11と、ギャップ層11の上面に形成された有機
絶縁材料からなる第一の絶縁層12と、第一の絶縁層1
2から下部コア9表面の一部が露出するように設けられ
た窓部10と、第一の絶縁層12の窓部10を中心とし
た螺旋状をなし、銅などの良導電体からなるコイル13
と、第一の絶縁層12表面からスライダ2の側端面2a
表面のまで引き出されたコイル13の一端部13aと、
コイル13及びコイルの一端部13aの上面に形成され
た酸化防止のためのニッケル膜14と、第一の絶縁層1
2上においてニッケル膜14が施されたコイル13の表
面を覆う有機絶縁材料からなる第二の絶縁層15と、第
二の絶縁層15からコイル13の他端部(図示せず)が
露出するように設けられた開口部(図示せず)と、第二
の絶縁層15の表面に形成され、下部コア9の表面に窓
部10を通して接続した、FeNi合金(パーマロイ)
の磁性材料からなる上部コア16とから構成されてい
る。
【0005】上部コア16は、ヘッド素子1のメディア
対向端において、先端部の幅が狭くなっており、ギャッ
プ層11を隔てて下部コア9と対向している。
【0006】図18は図15の線18−18での断面の
一部である。図15及び図18で示すように、引き出し
領域A2にはコイル13の一端部13aから供給端子形
成領域A3に引き出される第一の引き出し部18aが形
成されている。第一の引き出し部18aは上部コア16
と同一の磁性材料からなり、ヘッド形成領域A1におい
てコイル13の一端部13aの表面に重なり、端子形成
領域A3まで引き出されて形成されると共に、その端部
は端子形成領域A3に形成された第一の供給端子部19
aを構成したものとなっている。
【0007】また、コイル13の他端部(図示せず)か
ら供給端子形成領域A3に引き出される第二の引き出し
部18bが引き出し領域A2に形成されている。第二の
引き出し部18bは上部コア16と同一の磁性材料から
なり、コイル13の他端部に接続して、端子形成領域A
3まで引き出されて形成されると共に、その端部は端子
形成領域A3に形成された第二の供給端子部19aを構
成したものとなっている。
【0008】スライダ2は、側端面2aが、ハード磁気
ディスクのメディア面に直交するように可撓性を有する
フレキシャー(図示せず)に取り付けられる。ハード磁
気ディスク装置の動作時において、コイル13には、供
給端子19から引き出し部18を通じて電流が供給され
る。コイル13に流れる電流により、上部コア16及び
下部コア9に誘導磁界が発生し、上部コア16及び下部
コア9の誘導磁界がギャップG間に磁路を形成し、メデ
ィアを貫通する磁路の磁界によりメディアに情報の記録
を行うようになっている。
【0009】次に、従来の薄膜磁気ヘッドにおけるコイ
ル13、上部コア16、及び引き出し部18の製造方法
を図19から図27で説明する。スライダ2のAl23
等の下地層2bが形成された側端面2a表面には、ヘッ
ド素子1の再生部h1が形成されており、再生部h1の
上部シールドを兼用する下部コア9の上面には、下部コ
ア9の一部が窓部10で露出するようにパターニングさ
れたギャップ層11と第一の絶縁層12が積層されてい
る。
【0010】この状態で、まず、図19で示すように、
第一の絶縁層12とスライダ2の側壁面2aの表面に、
メッキ下準備のための、薄い金属膜からなる下地層22
をスパッタにより形成する。そして、下地層22の表面
にコイル13の外形をレジストフレーム23によって形
作る。
【0011】そして、コイル形成工程において、レジス
トフレーム23が形成された下地層22表面に銅メッキ
膜24を形成し、続いて、銅の酸化防止のためのニッケ
ルメッキ膜25を積層する。
【0012】レジストフレーム23をレジスト剥離液に
より除去した後、図20で示す第一回目のイオンミリン
グ工程により、銅メッキ膜24を覆うニッケルメッキ膜
25の表面と、レジスト剥離により露出した除去下地層
22aの表面にArイオンを照射して、除去下地層22
aを削り取りコイル13の巻き線間を絶縁する。次に、
コイル13となる部分のニッケルメッキ膜25の表面を
レジストで保護して、ウェットエッチングにより余分な
銅、ニッケルメッキ膜を除去した後、レジストを剥離す
る。
【0013】そして、図21で示す第二回目のイオンミ
リング工程により、コイル13を覆うニッケル膜14の
表面と、ウエットエッチングにより露出した余分下地層
22bの表面にArイオンを照射して、露出した余分下
地層22bを削り取る。
【0014】コイル13が完成した時点では、図22に
示すように、コイル13の一端部13aがヘッド形成領
域A1に形成されたものとなっている。
【0015】そして、第二絶縁層形成工程において、コ
イル13が形成されたスライダ2の側端面2a上に有機
膜を塗布して、コイル13を覆うように第一の絶縁層1
2の上面に第二の絶縁膜15を形成する。このとき、第
二の絶縁層15を、コイル13の一端部13aと他端部
が露出するようにパターニングする。
【0016】次に、図23で示すように、薄い金属膜で
あるメッキ下地層27を、第二の絶縁層12とコイル1
3の一端部13aとスライダ2のAl23等の下地層2
bが形成された側端面2aに、スパッタにより形成す
る。そして、メッキ下地層27の表面にレジストフレー
ム28により、上部コア16の外形と、コイル13の一
端部13aと重なる第一の引き出し部18aと第一の供
給端子19aが一体となった外形と、図23では図示し
ていないが、コイル13の他端部に接続する接続部と第
二の引き出し部と第二の供給端子19bとが一体となっ
た外形を形作る。
【0017】続いて、上部コア・引き出し部一括形成工
程において、レジストフレーム28が形成されたメッキ
下地層27の表面に、FeNi合金(パーマロイ)メッ
キ膜29を形成する。
【0018】次に、レジストフレーム28をレジスト剥
離液により除去し、図24で示す第三回目のイオンミリ
ング工程で、レジストフレーム28除去により露出した
メッキ下地層27aの表面と、パーマロイメッキ膜29
の表面にArイオンを照射して、露出したメッキ下地層
27aを削り取る。そして、図25に示すように、上部
コア16、引き出し部18、及び供給端子部19、及び
接続部20となる部分のパーマロイメッキ膜29の表面
を、保護レジスト30で保護する。
【0019】次に、上部コアウェットエッチング工程
で、余分なパーマロイメッキ膜をウエットエッチングに
より除去して、上部コア16、引き出し部18、及び供
給端子部19、及び接続部20を形成する。そして、保
護レジスト30を剥離した後、図26で示す第四回目の
イオンミリング工程で、上部コア16と引き出し部1
8、及び供給端子部19の表面と、第二回目のウエット
エッチングにより露出した余分下地層27aの表面にA
rイオンを照射して、余分メッキ下地層27bを削り取
る。そして、コイル13、上部コア16、引き出し部1
8、供給端子部19が完成した時点では、図27に示す
ような構成となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の薄膜磁気ヘッド
では、コイルの一端部13aから供給端子形成領域まで
引き出される第一の引き出し部18aを上部コア16と
同一な磁性材料により構成していたので、引き出し部1
8a、18bの配線抵抗が高く消費電力が大きかった。
【0021】また、コイル13の他端部から供給端子形
成領域まで引き出される第二の引き出し部18bを、上
部コア16と同一な磁性材料により構成していたので、
引き出し部18bの配線抵抗が高く消費電力が大きかっ
た。
【0022】また、第一の引き出し部18a及び第二の
引き出し部18bと同一な材料である上部コアの材料
は、引き出し部18a、18bの導電性を考慮してFe
Ni合金からなる組成の比抵抗の低いパーマロイを用い
ていたので、上部コア16にはコイル13の交流電流に
より誘起される渦電流が流れやすく、渦電流により電流
が消費され、消費電力が大きかった。
【0023】
【課題を解決するための手段】スライダ上に設けられた
磁性材料からなる下部コアと、該下部コアの表面に形成
された第一の絶縁層と、該第一の絶縁層の表面に形成さ
れた螺旋状の良導電体からなるコイルと、前記スライダ
の表面に形成され、前記コイルの一端部に接続されると
共に、前記スライダの表面に設けられた供給端子形成領
域まで延びた良導電体からなる第一の引き出し部と、前
記コイルを覆うように前記第一の絶縁層上に形成された
第二の絶縁層と、前記コイルの中心部で前記下部コアに
接触した状態で、前記第二の絶縁層表面に形成された磁
性材料からなる上部コアとを備え、前記第一の引き出し
部の表面に磁性材料からなる保護膜を形成した構成とし
た。
【0024】前記コイルの近傍から前記スライダの表面
に設けられた供給端子形成領域まで延びた良導電材から
なる第二の引き出し部と、前記第二の絶縁層から露出し
た前記コイルの他端部に接続し、前記第二の引き出し部
の表面を覆う磁性材料からなる保護膜を形成した構成と
した。
【0025】前記上部コア、及び前記引き出し部の表面
に形成した前記磁性膜は、Fe、Co、Niのうちから
選択された一種または二種以上の元素を有する合金を用
いた。
【0026】スライダ上に設けられた磁性材料からなる
下部コアと、該下部コア部上に形成された第一の絶縁層
と、該第一の絶縁層上に形成された螺旋状のコイルと、
前記スライダの表面に形成され、前記コイルに近接する
と共に、前記スライダの表面に設けられた供給端子形成
領域まで延びた良導電体からなる引き出し部と、前記コ
イルを覆うように前記第一の絶縁層上に形成された第二
の絶縁層と、前記コイルの中心部で前記下部コアに接触
した状態で、前記第二の絶縁層表面に形成された磁性材
料からなる上部コアとを備え、前記コイルに接続して前
記引き出し部の表面を覆う磁性材料からなる保護膜を形
成した構成とした。
【0027】前記上部コア、及び前記引き出し部の表面
に形成された前記磁性膜は、Fe、Co、Niのうちか
ら選択された一種または二種以上の元素を有する合金を
用いた。
【0028】磁性材料からなる下部コア上に、第一の絶
縁層を形成する第一の絶縁層形成工程と、コイルと、該
コイルに接続されてスライダの表面に設けられた供給端
子形成領域まで延びた引き出し部、あるいは/及び前記
コイルの近傍からスライダの表面に設けられた供給端子
形成領域まで延びた引き出し部とを、同一材料からなる
良導電体により同時に形成するコイル・引き出し部一括
形成工程と前記コイルを覆うように、前記スライダに第
二の絶縁層を形成する第二の絶縁層形成工程と、前記引
き出し部の表面に形成される磁性材料からなる保護膜
と、前記第二の絶縁層上に形成される上部コアを同一の
磁性材料により同時に形成する上部コア・保護膜一括形
成工程とを有する製造方法とした。
【0029】前記上部コアと、前記引き出し部の表面に
形成される磁性膜とを、Fe、Co、Niのうちから選
択された一種または二種以上の元素を有する合金を用い
た製造方法とした。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の薄膜磁気ヘッドを図1か
ら図4で説明する。図1は、ヘッド素子1が形成された
スライダ2の側端面2aの平面図である。スライダ2は
Al23−TiC等セラミックからなり、側端面2aに
はAl23等の下地層2bが形成されている。そして、
スライダ2の側端面2aは、ヘッド形成領域A1と、ヘ
ッド素子1に電力を供給するための供給端子形成領域A
3と、ヘッド素子と供給端子19とを接続して引き出す
ための引き出し部形成領域A2とを有している。ヘッド
素子はヘッド形成領域A1に形成されており、ハード磁
気ディスクの情報を再生する再生部h1と、情報の記録
を行う記録部h2とから構成されている。
【0031】図2はヘッド素子の斜視図であり、図3は
図1の3−3線での断面の一部である。再生部h1は、
スライダ2の側端面2a表面に形成さたパーマロイなど
磁性材料からなる下部シールド3と、下部シールド3表
面に形成されたアルミナ等の絶縁材料からなる下部ギャ
ップ層4と、下部ギャップ層4のメディア対向端に形成
された磁気抵抗素子層5と、磁気抵抗素子層5の両側に
接続して形成されたハードバイアス層6と、両側のハー
ドバイアス層6に接続して下部ギャップ層4の表面に引
き出された良導電体からなる電極層7と、下部シールド
3の上面に形成され、磁気抵抗素子層5、ハードバイア
ス層6、および電極層7を覆うアルミナなどの絶縁材料
からなる上部ギャップ層8と、上部ギャップ層8の上面
に形成された磁性材料からなり下部コア9を兼用する上
部シールドから構成される。
【0032】そして、ヘッド素子1の記録部h2は、パ
ーマロイなど磁性材料からなる下部コア9と、下部コア
9の上面に形成されたアルミナ等の絶縁材料からなるギ
ャップ層11と、ギャップ層11の上面に形成された有
機絶縁材料からなる第一の絶縁層12と、第一の絶縁層
12から下部コア9表面の一部が露出するように設けら
れた窓部10と、第一の絶縁層12の窓部10を中心と
した螺旋状をなし、銅などの良導電体からなるコイル1
3と、第一の絶縁層12表面からスライダ2の側端面2
a表面に引き出されたコイル13の一端部13aと、コ
イル13及びコイルの一端部13aの上面に形成された
酸化防止のためのニッケル膜14と、第一の絶縁層12
上においてニッケル膜14が施されたコイル13の表面
を覆う有機絶縁材料からなる第二の絶縁層15と、第二
の絶縁層15からコイル13の他端部(図示せず)が露
出するように設けられた開口部(図示せず)と、第二の
絶縁層15の表面に形成され、窓部10で下部コア9の
表面に接続した、FeNi合金パーマロイの磁性材料か
らなる上部コア16とから構成されている。
【0033】上部コア16の磁性材料は、高飽和磁束密
度を有する磁性材料が好ましく、例えばFeNi合金、
CoFeNi合金、CoNi合金、CoFe合金等が例
示される。また、これらの合金に無機添加物や有機系添
加物を含有させて比抵抗を増大させた高比抵抗磁性合金
を使用しても良い。この場合、渦電流損失が小さく、高
周波記録対応が可能である。上部コア16は、ヘッド素
子1のメディア対向端において、先端部の幅が狭くなっ
ており、ギャップ層7aを隔てて下部コア9と対向して
いる。
【0034】図3は図1の3−3線での断面の一部であ
り、図1及び図3で示すように、引き出し領域A2に
は、コイル13の一端部13aから供給端子形成領域A
3に引き出される第一の引き出し部18aと、コイル1
3の他端部(図示せず)から供給端子形成領域A3に引
き出される第二の引き出し部18bとが形成されてい
る。
【0035】コイル13に導通するする第一の引き出し
部18aは、銅など良導電体からなるコイル13と一体
であり、コイル13の一端部13aから端子形成領域A
3まで引き出されている。また、第一の引き出し部18
aの表面は第一の保護膜21aに覆われており、第一の
保護膜21aの一端は第一の供給端子部19aを構成し
たものとなっている。第一の保護膜21a及び第一の供
給端子部19aは上部コア16と同一の磁性材料で形成
されている。
【0036】また、コイル13に導通する第二の引き出
し部18bはコイル13と同一材料の銅等の良導電体か
らなり、コイル13の近傍から端子形成領域A3まで引
き出されている。第二の引き出し部18bの表面は保護
膜21bで覆われており、第二の保護膜21bの一端2
0はコイル13の他端部と接続しており、コイル13の
他端部と第二の引き出し部18bは第二の保護膜21b
を介して接続したものとなっている。また、第二の保護
膜21bの他端は、第二の供給端子部19bを構成した
ものとなっている。第二の保護膜21bと第二の供給端
子部19bは上部コアと同一の磁性材料から形成されて
いる。
【0037】スライダ2は、側端面2aが、ハード磁気
ディスクのメディア面に直交するように可撓性を有する
フレキシャー(図示せず)に取り付けられる。ハード磁
気ディスク装置の動作時において、コイル13には、供
給端子19a、19bから引き出し部18a、18b及
び第二の引き出し部18bとコイル13の他端部を接続
する第二の保護膜21bを通じて電流が供給される。こ
のとき、コイル13までの電流の経路の大半は、銅など
良導電体からなる引き出し部18a、18bであるので
電流が流れやすい。コイル13に流れる電流により、上
部コア16及び下部コア9に誘導磁界が発生し、上部コ
ア16及び下部コア9の誘導磁界がギャップG間に磁路
を形成し、メディアを貫通する磁路の磁界によりメディ
アに情報の記録を行うようになっている。また、コイル
13を流れる電流は交流であるため、上部コア16には
交流磁界が誘導され、この交流磁界により上部コア16
に渦電流が発生するが、上部コア16はNi成分よりも
Fe成分が多く比抵抗の高いFeNi合金パーマロイか
らなるので渦電流は発生しにくい。
【0038】次に、本発明の薄膜磁気ヘッドにおけるコ
イル13、上部コア16、及び引き出し部18a、18
bと保護膜21a、21bの製造方法を図5から図14
で説明する。図5に示すように、スライダ2のAl23
等の下地層2bが形成された側端面2aの表面には、ヘ
ッド素子1の再生部h1が形成されており、再生部h1
の上部シールドを兼用する下部コア9の上面には、ギャ
ップ層11と第一の絶縁層12が積層されている。
【0039】まず、図6のように、第一の絶縁層12と
スライダ2の側端面2aの表面に、メッキ下準備のため
の、薄い金属膜からなる下地層22をスパッタにより形
成する。次に、下地層22の表面にコイル13と、コイ
ル13と一体に形成された第一の引き出し部18aの外
形と、第二の引き出し部18bの外形をレジストフレー
ム23によって形作る。そして、コイル・引き出し部一
括形成工程において、レジストフレーム23が形成され
た下地層22表面に銅メッキ膜24を形成し、続いて、
銅の酸化防止のためのニッケルメッキ膜25を積層す
る。
【0040】そして、レジストフレーム23をレジスト
剥離液により除去した後、図7に示す第一回目のイオン
ミリング工程では、銅メッキ膜24の上面を覆うニッケ
ルメッキ膜25表面と、レジストフレーム23を除去す
ることにより露出した下地層22aの表面にArイオン
を照射して、露出した下地層22a削り取る。これで、
コイル13の巻き線間、第一の引き出し部18aと第二
の引き出し部18bの間が絶縁される。
【0041】次のコイル・引き出しウェットエッチング
工程では、コイル13と引き出し部18となる部分のニ
ッケルメッキ膜25表面をレジストで保護して、余分な
銅メッキ膜と余分なニッケルメッキ膜をウエットエッチ
ングにより除去した後、コイル13と引き出し部となる
部分を覆っていたレジストを剥離する。そして、図8で
示す第二回目のイオンミリング工程で、コイル13を覆
うニッケル膜14の表面と、図8では図示していない
が、ウエットエッチングにより露出した下地層の表面に
Arイオンを照射して、露出したメッキ下地層を削り取
る。
【0042】コイル13と引き出し部18a、18bが
完成した時点では、図9に示すように、スライダ2の側
端面2aは、ヘッド形成領域A1に形成されたコイル1
3と、コイルと一体に形成され、コイル13の一端部1
3aから端子形成領域A3まで引き出された第一の引き
出し部18aと、コイルの近傍から端子形成領域A3ま
で引き出された第二の引き出し部18bを有している。
【0043】そして、第二の絶縁膜形成工程で、コイル
13が形成されたスライダ2の側端面2a上に有機膜を
塗布して、コイル13を覆うように第一の絶縁層12の
上面に第二の絶縁膜15を形成する。このとき、第二の
絶縁層15を、コイル13の他端部が露出するようにパ
ターニングする。
【0044】次に、図10で示すように、第二の絶縁層
12と、ニッケル膜14に覆われたコイル13の一端部
13aと、コイル13の一端部13aに一体である第一
の引き出し部18aの表面と、図10には示していない
が第二の引き出し部18b及びスライダ2の側端面2a
の表面に、薄い金属膜であるメッキ下地層27をスパッ
タにより形成する。
【0045】次に、下地層27の表面にレジストフレー
ム28により、上部コア16の外形と、第一の引き出し
部18aの表面を覆う第一の保護膜21aと第一の供給
端子19aが一体となった外形と、図10では図示して
いないが、コイル13の他端部に接続する接続部20と
第二の引き出し部18bの表面を覆う保護膜21bと第
二の供給端子19bとが一体となった外形を形作る。
【0046】そして、上部コア・保護膜一括形成工程に
おいて、レジストフレーム28が形成されたメッキ下地
層27の表面に、Ni成分よりもFe成分の多い組成の
FeNi合金パーマロイメッキ膜29を形成した後、レ
ジストフレーム28をレジスト剥離液により除去する。
【0047】そして、図11に示す第三回目のイオンミ
リング工程で、レジストフレーム28を除去することに
より露出したメッキ下地層27aの表面と、パーマロイ
メッキ膜29の表面にArイオンを照射し、露出したメ
ッキ下地層27aを削り取って、第一の引き出し部18
aと第二の引き出し部18bの間を絶縁する。パーマロ
イメッキ膜29の形成後に行われる第三回目のイオンミ
リング工程では、引き出し部18a及び18bはパーマ
ロイメッキ膜29により覆われているので引き出し部1
8a及び18bは削り取られることがない。
【0048】そして、図12に示す上部コアウェットエ
ッチング工程で、パーマロイメッキ膜29のうち、上部
コア16、引き出し部18a、18bを覆った保護膜2
1a、21b、及び供給端子部19a、19bとなる部
分をレジスト膜30で覆い、それ以外の余分なパーマロ
イメッキ膜を除去して、上部コア16、保護膜21a、
21b、及び供給端子部19a、19bを形成する。こ
のとき、引き出し部18a、18bの表面を覆うパーマ
ロイメッキ膜29(保護膜21a、21b)の表面のレ
ジスト30により、引き出し部18a、18bは保護さ
れており、引き出し部18a、18bはウエットエッチ
ング液に接触することがないので浸食されない。
【0049】次に、図13に示す第四回目のイオンミリ
ングで、レジスト30を剥離した後、スライダ2の側端
面2a表面と、第二の絶縁膜15の表面と、保護膜21
a、21b及び供給端子部19a、19bの表面と、第
二回目のウエットエッチングにより露出した余分下地層
27bの表面にArイオンを照射して、露出した余分下
地層27bを削り取る。このとき、引き出し部18a及
び18bは保護膜21a、21bにより覆われているの
で、引き出し部18a及び18bはイオンミリングによ
り削り取られることがない。そして、コイル13、上部
コア16、引き出し部18a、18b、保護膜21a、
21b、供給端子部19a、19bが完成した時点で
は、図14に示すような構成となる。
【0050】なお、本実施例では、第一の引き出し部1
8aをコイル13と一体としたが、第一の引き出し部1
8aを、コイル13の近傍から供給端子形成領域A3ま
で引き出して、第一の引き出し部18aを覆う第一の保
護膜21aをコイルの一端部13aに接続させて、コイ
ル13と第一の引き出し部18aを導通させても良い。
【0051】
【発明の効果】本発明の薄膜磁気ヘッドは、良導電体か
らなるコイルと、磁性材料からなる上部コアと、前記コ
イルの一端部に接続されて供給端子形成領域まで引き出
された第一の引き出し部と、磁性材料からなり前記第一
の引き出し部を覆う保護膜とを有し、前記第一の引き出
し部の材料を良導電体としたので、従来の引き出し部が
磁性材料で構成されているものに比べると配線抵抗が小
さく、低消費電力の薄膜磁気ヘッドを提供することがで
きる。
【0052】また、前記コイルの近傍から供給端子形成
領域まで引き出された第二の引き出し部と、前記第二の
引き出し部の表面を覆い、前記コイルの他端部と接続し
てコイルと第二の引き出し部を接続する保護膜とを有
し、前記第二の引き出し部の材料を良導電体としたの
で、従来の引き出し部が磁性材料で構成されているもの
に比べると配線抵抗が小さく、低消費電力の薄膜磁気ヘ
ッドを提供することができる。
【0053】前記引き出し部を良導電体で形成し、引き
出し部の表面を前記保護膜で覆ったので、従来のように
引き出し部の材料が上部コアの材料と同一であるために
上部コアをFe成分よりもNi成分が多い合金などの比
抵抗の小さいパーマロイを用いる必要がない。従って、
上部コアは引き出し部の導電性を考慮することなくFe
成分がNi成分よりも多い合金等比抵抗の高いパーマロ
イとすることができるので、前記上部コアでの渦電流損
失が少ない高周波駆動の磁気ヘッド装置においても低消
費電力の薄膜磁気ヘッドを提供することができる。ま
た、Fe成分がNi成分よりも多い合金はFe成分より
もNi成分が多い合金よりも飽和磁束密度が高いので、
高記録密度の薄膜磁気ヘッドを提供することができる。
【0054】本発明の薄膜磁気ヘッドは、良導電体から
なるコイルと、磁性材料からなる上部コアと、前記コイ
ルの近傍から供給端子形成領域まで引き出された引き出
し部と、前記引き出し部の表面を覆い、前記コイルと接
続してコイルと引き出し部を接続する保護膜とを有し、
前記引き出し部の材料を良導電体としたので、従来の引
き出し部が磁性材料で構成されているものに比べると配
線抵抗が小さく、低消費電力の薄膜磁気ヘッドを提供す
ることができる。
【0055】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、コイル・引き出し部一括形成工程で良導電体により
形成することにより、従来から工数を増すことなく低消
費電力磁気ヘッドを提供することができる。また、上部
コア・保護膜一括形成工程で、引き出し部を覆う保護膜
を磁性材料により形成するので、上部コア製造のイオン
ミリング工程やウエットエッチング工程において引き出
し部は損傷を受けず、低消費電力であり且つ引き出し部
の損傷による導通不良のない信頼性の高い磁気ヘッドを
従来から工数を増すことなく提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜磁気ヘッドの形成されたスライダ
の側壁面の平面図。
【図2】本発明の薄膜磁気ヘッドのヘッド素子の断面斜
視図。
【図3】図1の3−3線での断面の一部。
【図4】図1の4−4線での断面の一部。
【図5】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図6】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図7】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図8】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図9】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図10】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明
図。
【図11】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明
図。
【図12】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明
図。
【図13】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明
図。
【図14】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明
図。
【図15】従来の薄膜磁気ヘッドの形成されたスライダ
の側壁面の平面図。
【図16】従来の薄膜磁気ヘッドのヘッド素子の断面斜
視図。
【図17】図15の17−17線での断面の一部。
【図18】図15の18−18線での断面の一部。
【図19】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図20】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図21】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図22】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図23】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図24】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図25】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図26】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【図27】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の説明図。
【符号の説明】
1 ヘッド素子 2 スライダ 2a 側端面 2b 下地層 3 下部シールド 4 下部ギャップ層 5 磁気抵抗素子層 6 ハードバイアス層 7 電極層 8 上部ギャップ層 9 下部コア 10 窓部 11 ギャップ層 12 第一の絶縁層 13 コイル 13a 一端部 14 ニッケル膜 15 第二の絶縁層 16 上部コア 18a 第一の引き出し部 18b 第二の引き出し部 19a 第一の供給端子 19b 第二の供給端子 21a 第一の保護膜 21b 第二の保護膜 21c 第二の保護膜の一端 22 下地層 22a 露出した下地層 22b 余分下地層 23 レジストフレーム 24 銅メッキ膜 25 ニッケルメッキ膜 27 メッキ下地層 27a 露出した下地層 27b 余分下地層 28 レジストフレーム 29 パーマロイメッキ膜 30 保護レジスト h1 再生部 h2 記録部 G ギャップ A1 ヘッド形成領域 A2 引き出し部形成領域 A3 供給端子形成領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダ上に設けられた磁性材料からな
    る下部コアと、該下部コアの表面に形成された第一の絶
    縁層と、該第一の絶縁層の表面に形成された螺旋状の良
    導電体からなるコイルと、前記スライダの表面に形成さ
    れ、前記コイルの一端部に接続されると共に前記スライ
    ダの表面に設けられた第一の供給端子形成領域まで延び
    た良導電体からなる第一の引き出し部と、前記コイルを
    覆うように前記第一の絶縁層上に形成された第二の絶縁
    層と、前記コイルの中心部で前記下部コアに接触した状
    態で前記第二の絶縁層表面に形成された磁性材料からな
    る上部コアとを備え、前記第一の引き出し部の表面に磁
    性材料からなる保護膜を形成したことを特徴とする薄膜
    磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記コイルの近傍から前記スライダの表
    面に設けられた第二の供給端子形成領域まで延びた良導
    電材からなる第二の引き出し部と、前記第二の絶縁層か
    ら露出した前記コイルの他端部に接続し、前記第二の引
    き出し部の表面を覆う磁性材料からなる保護膜を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記上部コア、及び前記引き出し部の表
    面に形成した前記磁性膜は、Fe、Co、Niのうちか
    ら選択された一種または二種以上の元素を有する合金か
    らなることを特徴とする請求項1、または2記載の薄膜
    磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 スライダ上に設けられた磁性材料からな
    る下部コアと、該下部コア部上に形成された第一の絶縁
    層と、該第一の絶縁層上に形成された螺旋状のコイル
    と、前記スライダの表面に形成され、前記コイルに近接
    すると共に、前記スライダの表面に設けられた供給端子
    形成領域まで延びた良導電体からなる引き出し部と、前
    記コイルを覆うように前記第一の絶縁層上に形成された
    第二の絶縁層と、前記コイルの中心部で前記下部コアに
    接触した状態で、前記第二の絶縁層表面に形成された磁
    性材料からなる上部コアとを備え、前記コイルに接続
    し、前記引き出し部の表面を覆う磁性材料からなる保護
    膜を形成したことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記上部コア、及び前記引き出し部の表
    面に形成された前記磁性膜は、Fe、Co、Niのうち
    から選択された一種または二種以上の元素を有する合金
    からなることを特徴とする請求項4記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 磁性材料からなる下部コア上に、第一の
    絶縁層を形成する第一の絶縁層形成工程と、コイルと、
    該コイルに接続されてスライダの表面に設けられた供給
    端子形成領域まで延びた引き出し部、あるいは/及び前
    記コイルの近傍からスライダの表面に設けられた供給端
    子形成領域まで延びた引き出し部とを、同一材料からな
    る良導電体により同時に形成するコイル・引き出し部一
    括形成工程と前記コイルを覆うように、前記スライダに
    第二の絶縁層を形成する第二の絶縁層形成工程と、前記
    引き出し部の表面に形成される磁性材料からなる保護膜
    と、前記第二の絶縁層上に形成される上部コアを同一の
    磁性材料により同時に形成する上部コア・保護膜一括形
    成工程とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記上部コアと、前記引き出し部の表面
    に形成される磁性膜とを、Fe、Co、Niのうちから
    選択された一種または二種以上の元素を有する合金を用
    いたことを特徴とする請求項6記載の薄膜磁気ヘッドの
    製造方法。
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