JP3034737B2 - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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JP3034737B2
JP3034737B2 JP5285512A JP28551293A JP3034737B2 JP 3034737 B2 JP3034737 B2 JP 3034737B2 JP 5285512 A JP5285512 A JP 5285512A JP 28551293 A JP28551293 A JP 28551293A JP 3034737 B2 JP3034737 B2 JP 3034737B2
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    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
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    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば浮上式磁気ヘッ
ドなどとして使用される薄膜磁気ヘッドに係り、特に磁
気抵抗効果素子に導通される電極層からの導電経路の引
出し構造を特徴とした薄膜磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、薄膜磁気ヘッドの使用例として
ハードディスク装置用の浮上式磁気ヘッドHを示してい
る。この磁気ヘッドHのスライダ1は、(イ)がディス
ク面の移動方向の上流側に向くリーディング側で、
(ロ)がトレーリング側である。スライダ1のディスク
に対向する面では、レール状のABS面1a,1a,1
bと、エアーグルーブ1cとが形成されている。そして
スライダ1のトレーリング側の端面1dに薄膜磁気ヘッ
ド2が設けられている。
【0003】図7は図6のVII−VII線断面の拡大
図であり、薄膜磁気ヘッド2の積層構造を示している。
この薄膜磁気ヘッド2では、スライダ1のトレーリング
側端面1dにメッキパーマロイの下部シールド層3が形
成され、この下部シールド層3と、同じくメッキパーマ
ロイの上部シールド層4との間に、磁気抵抗効果素子
(MR素子)を含む再生ヘッド層10が設けられてい
る。上部シールド層4の上には上部コア層5が形成さ
れ、上部シールド層4と上部コア層5との接続部5aを
ほぼ中心として平面状に螺旋形成されたコイル層6が設
けられている。そして上部コア層5とコイル層6とが保
護膜7により覆われている。上部シールド層4は下部コ
アとして機能し、この上部シールド層4と上部コア層5
との対向部がABS面1bに現れて、インダクティブ型
記録ヘッドの磁気ギャップGが形成されている。
【0004】図8は、前記下部シールド層3と上部シー
ルド層4との間に形成された再生ヘッド層10の基本的
な構造を示すものであり、図7のVIII矢視方向から
見た拡大正面図である。また図9は、図7のIX矢視の
平面において上部コア層5を省略して示した平面図、図
10は図9のX−X線の断面図である。図8に示すよう
に、再生ヘッド層10の基本的な積層構造では、下部シ
ールド層3の表面に非磁性体であるアルミナの下部ギャ
ップ層11が形成され、この下部ギャップ層11上に磁
気抵抗効果素子(MR素子)12が積層されている。こ
のMR素子12は三層構造であり、下からSAL膜12
a、非磁性材料のSHUNT膜12b、磁気抵抗効果を
有するMR膜12c(パーマロイ)が積層されて構成さ
れている。
【0005】MR素子12の両縁部上面から下部ギャッ
プ層11の表面にかけて、電極層13が形成されてい
る。この電極層13は、下層が反強磁性層(アンチフェ
ロー層;AF層)13aで、上層が、例えばタングステ
ンを主体とした導電層13bである。さらに電極層1
3,13の表面はアルミナなどの上部ギャップ層15に
より覆われ、その上部が前記上部シールド層4となって
いる。この再生ヘッド層10では、MR膜12cと、下
部シールド層3または上部シールド層4との間の距離に
よりギャップ長(Gl)が決められる。またトラック幅
Twは、MR膜12cにおいて、電極層13と13との
間でセンス電流が流れる範囲により決められる。
【0006】図9に示すように、上部シールド層4は、
その上にコイル層6を形成できる面積が必要であり、電
極層13,13のほとんどの部分を覆う範囲に形成され
ている。電極層13,13の導電経路を上部シールド層
4の外部に導くための構造として、従来は、図9および
図10に示すように、上部シールド層4の外側に引出し
層16,16が形成されている。この引出し層16は、
上部シールド層4と同じ材料層により形成されている。
すなわち、上部ギャップ層15の表面にパーマロイをメ
ッキし、これをエッチングすることにより、同じメッキ
層の上部シールド層4と引出し層16,16とを同時に
形成したものである。そして、電極層13と引出し層1
6との重なり部に介在する前記上部ギャップ層15にコ
ンタクトホール15aが形成され、このコンタクトホー
ル15a内にて、引出し層16と電極層13とが導通接
続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記薄
膜磁気ヘッドの構造では以下に示す問題点がある。 (1)電極層13,13が、MR素子12を覆う部分か
ら上部シールド層4の両側部外方まで延びており、電極
層13,13による導電経路が長くなっている。前述の
ように、電極層13の導電層13bはタングステンを主
体として構成されている。その理由は、浮上式磁気ヘッ
ドの場合には、スライダ1のABS面1bと共に導電層
13bが研磨されるため、導電層13bとして研磨作業
に耐え得る機械的強度の高い材料を使用する必要がある
からである。また導電層13bはAF層13aに積層さ
れるため、導電層13bはAF層13a内の元素が拡散
しにくい材料により形成することが必要だからである。
このような理由からタングステンが導電層13bとして
使用されているが、タングステンは比抵抗の大きい材料
であるため、図9に示すように電極層13による導電経
路が長いと、電極層13の電気抵抗値が非常に高くな
り、電極層13での電圧降下が大きくなって無駄な消費
電力が多くなってしまう。
【0008】(2)引出し層16は、上部シールド層4
と同じパーマロイのメッキ層から形成されているが、パ
ーマロイの比抵抗も比較的大きいため、引出し層16に
よる導電経路においても電気抵抗値が高くなっている。
【0009】(3)電極層13と引出し層16とを導通
接続するために、上部ギャップ層15が形成された時点
で、この層15にコンタクトホール15aを形成する必
要がある。このコンタクトホール15aをイオンミーリ
ングなどを用いてエッチングしようとすると、アルミナ
の上部ギャップ層15よりも電極層13の方がエッチン
グレートが速いため、エッチングにより下層の電極層1
3がダメージを受け、一緒に削られてしまうという問題
が生じる。電極層13の膜厚を大きくすればエッチング
のダメージの影響を緩和できるが、電極層13の膜厚を
大きくすると、図8に示すようにMR素子12の上面と
電極層13の上面との段差が大きくなり、その上に形成
される上部ギャップ層15の表面さらには上部シールド
層4の表面が凹凸になり、この凹凸が上部コア層5の形
状などに影響を与えることになる。したがって電極層1
3の膜厚を大きくするのには限界がある。そのため、コ
ンタクトホール15aをミーリングによりエッチングす
ることが困難となっている。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、電極層さらには引出し層での電気抵抗値を可能な
限り低下させることを第1の目的とし、また電極層と引
出し層との導通接続のためのコンタクトホールを容易に
加工できるようにすることを第2の目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による薄膜磁気ヘ
ッドは、下部ギャップ層上に、磁気抵抗効果素子と、こ
の磁気抵抗効果素子に接続される電極層とが形成され、
電極層の上に上部ギャップ層を介してシールド層が形成
されている薄膜磁気ヘッドにおいて、前記シールド層の
上に絶縁層を介して導電性の引出し層が形成され、シー
ルド層に形成された孔内にて前記引出し層と電極層とが
導通接続されていることを特徴とするものである。
【0012】上記引出し層はシールド層の上方に形成さ
れるため、引出し層をインダクティブ磁気ヘッド用のコ
イル層と同じ材料層により形成することが可能である。
【0013】また、シールド層の孔内に、シールド層と
同じ材料層により形成された接続層を設け、引出し層と
電極層とをこの接続層を介して導通接続することも可能
である。
【0014】また、本発明による薄膜磁気ヘッドは、下
部ギャップ層上に、磁気抵抗効果を有する薄膜が含まれ
た磁気抵抗効果素子と、この磁気抵抗効果素子に導通さ
れる電極層とが形成され、電極層の上に上部ギャップ層
が形成されている薄膜磁気ヘッドにおいて、前記電極層
と上部ギャップ層との間にバリア層が部分的に形成さ
れ、上部ギャップ層の上に形成された引出し層が、上部
ギャップ層とバリア層とを貫通する凹部内にて前記電極
層に導通接続されていることを特徴とするものである。
【0015】上記において、バリア層を、磁気抵抗効果
素子と同じ材料層により形成することも可能である。
【0016】
【作用】上記第1の手段では、シールド層の上方に引出
し層を設け、シールド層に形成された孔内にてこの引出
し層と電極層とを接続しているため、電極層をシールド
層より外の領域に延ばす必要がなく、電極層による導電
経路を短くできる。よって電極層の電気抵抗を従来より
も下げることができる。
【0017】さらに、引出し層を、銅などのコイル層と
同じ材料層により形成すれば、引出し層の電気抵抗値を
下げることができる。
【0018】また、シールド層を形成するときに、シー
ルド層に孔を設けると共にこの孔内にシールド層と同じ
材料層の接続層をエッチングにより残すようにすれば、
この接続層を介して引出し層と電極層とを導通接続する
ことが可能になる。
【0019】前記第2の手段では、電極層の上にバリア
層を部分的に設け、この上に上部ギャップ層を形成した
後に、バリア層の部分にてミーリングなどにより上部ギ
ャップ層にコンタクトホールを形成できるようにしてい
る。バリア層でミーリングによるエッチングのダメージ
を受け止めることができるため、電極層にダメージが及
ばなくなり、薄い電極層であってもエッチングにより削
られることがなくなる。
【0020】また電極層を形成した後、磁気抵抗効果素
子をエッチング形成する際に、この磁気抵抗効果素子と
同じ材料層により電極層上にバリア層を同時に形成する
ことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1ない
し図3は請求項1ないし3に記載の発明の実施例を示し
ている。図1は、図6に示す浮上式磁気ヘッドのスライ
ダ1のトレーリング側端面1dに設けられた薄膜磁気ヘ
ッドを示すものであり、上部コア層5を省略して示す平
面図である。図2は、図1のII−II線の断面図、図
3は上部シールド層を示す図2のIII矢視の部分平面
図である。図2に示すように、この薄膜磁気ヘッドは、
スライダ1のトレーリング側端面1dに、パーマロイメ
ッキによる下部シールド層3が形成され、その上にアル
ミナの下部ギャップ層11が形成されている。スライダ
1のABS面1bに露出する部分では、下部ギャップ層
11の上に、MR素子12が形成されている。このMR
素子12は、下からSAL膜12a、SHUNT膜12
b、MR膜12cが積層された三層構造である。
【0022】MR素子12の両縁部上面から下部ギャッ
プ層11の上面にかけて、電極層13,13が形成され
ている。この電極層13,13は、FeMnを主体とす
るAF層とタングステン(W)を主体とした導電層とが
積層されたものであり、その層構造は下から、NiFe
/FeMn/Ta/W/Taである。NiFeとTaは
層間の密着のための層である。MR層12および電極層
13の上にはアルミナによる上部ギャップ層15が形成
され、その上に上部シールド層4がパーマロイメッキに
より形成されている。シールド層4の上面には絶縁樹脂
層22を介して、インダクティブ記録ヘッドを構成する
コイル層6が形成されているが、このコイル層6の外周
で且つ上部シールド層4と重なる領域に引出し層21,
21が形成されている。さらにコイル層6と引出し層2
1は保護膜7により覆われ、保護膜7内に図7に示す上
部コア層5が形成されている。
【0023】図1に示すように、この実施例ではAF層
とタングステンの導電層とから成る電極層13の面積が
従来例よりも小さく、その導電経路が短くなっている。
そしてコイル層5の最外周のものよりもさらにABS面
1b側の領域の(A)部にて、電極層13,13と引出
し層21,21とが導通接続されている。上記(A)部
では、図2に示すように、電極層13と重なる部分の上
部ギャップ層15にコンタクトホール15aが形成され
ている。また(A)部では、上部シールド層4に孔4a
が貫通して形成され、この孔4aの内部に、シールド層
4と分離された接続層4bが形成されている。図3で
は、孔4aと接続層4bの平面形状が矩形となっている
が、これらの形状は円形または長円形などであってもよ
い。
【0024】接続層4bは上部シールド層4と同じ材料
層により同時に形成されている。その形成工程は、上部
ギャップ層15にコンタクトホール15aを加工した後
に、その表面にパーマロイ層をメッキ形成する。このと
きパーマロイ層の一部が前記コンタクトホール15a内
にて電極層13に導通接続される。次にエッチングによ
りメッキパーマロイ層から上部シールド層4が残される
が、このエッチング工程において、コンタクトホール1
5aに接触している部分のパーマロイを残すようにして
孔4aを形成する。これにより同じパーマロイ層の上部
シールド層4と接続層4bとが同時に形成される。
【0025】前記引出し層21,21はコイル層5と同
じ材料層の例えば銅(Cu)層により同時に形成された
ものである。その成形工程は、まず上部シールド層4の
表面に絶縁樹脂層22を形成し、この樹脂絶縁層22の
前記接続層4bと重なる部分にコンタクトホール22a
を形成しておく。次に絶縁樹脂層22の上にCu層を蒸
着メッキやスパッタリングにより形成する。このCu層
をエッチングして、コイル層5と引出し層21,21と
を同時に形成する。引出し層21,21の先端部は前記
コンタクトホール22a内にて前記接続層4bに接続さ
れ、この接続層4bを介して、電極層13,13と引出
し層21,21とが導通接続される。なお、上部シール
ド層4の膜厚が薄い場合には、接続層4bを設けず、孔
4a内にて、Cu層の引出し層21と電極層13とを直
接に導通接続させてもよい。
【0026】上記実施例では、電極層13,13が上部
シールド層4の面積内に収まる非常に小さいもので、そ
の導電経路が短くなっている。よって、電極層13の導
電層がタングステンのように比較的比抵抗の大きな材料
により形成されている場合であっても、電極層13,1
3の導電経路の電気抵抗値を小さくできる。また引出し
層21,21もCu層などの比抵抗の小さな材料により
形成できるため、引出し層21,21による導電経路の
電気抵抗も下げることができる。この種の薄膜磁気ヘッ
ドは定電流により駆動されるが、引出し層21と電極層
13の電気抵抗が小さいために、従来よりも消費電力を
少なくできる。また接続層4bは上部シールド層4と共
にエッチング形成され、引出し層21はコイル層5と共
にエッチング形成されるため、膜の積層工程やエッチン
グ工程は従来と同じ工程数となる。
【0027】図4および図5は、請求項4および5に記
載の発明の実施例を示すものである。図4は薄膜磁気ヘ
ッドにて上部シールド層と引出し層が形成された状態を
示す拡大平面図、図5(A)ないし(E)は各層の形成
工程を示す図4のV−V線の断面図である。図4に示す
ように、この実施例では、図9に示した従来例と同様
に、上部ギャップ層15の表面に上部シールド層4と引
出し層16とが形成されている。この上部シールド層4
と引出し層16は、同じパーマロイのメッキ層から同時
にエッチング形成されたものである。この実施例では、
電極層31,31がMR素子12から分離された位置に
形成されており、MR素子12と電極層31,31とが
接続電極層32,32により接続されている。電極層3
1,31は、スライダ1のABS面1bに露出しないた
めに、ABS面1bの研磨作業の影響を受けない。よっ
て電極層31,31は機械的強度の低い材料により形成
でき、タングステン(W)よりも比抵抗の小さい例えば
銅(Cu)を主体としたもので形成できる。電極層31
をCuを主体として構成する場合、下部ギャップ層11
と上部ギャップ層15との密着性を確保するためにCr
/Cu/Crの三層構造とすることが好ましい。接続電
極層32,32は、AF層と導電層とが積層されたNi
Fe/FeMn/Ta/W/Taの層構造、またはAF
層のみによるNiFe/FeMn/Taの層構造であ
る。
【0028】電極層31,31は、上部シールド層4の
外の領域まで延びており、図4の(ハ)部にて、電極層
31,31と引出し層16とが導通接続されている。図
5(E)に示すように、電極層31と引出し層16との
間に上部ギャップ層15が介在しているが、(ハ)部で
はさらに電極層31と上部ギャップ層15との間にバリ
ア層33が設けられている。このバリア層33はMR素
子12と同じ材料による三層構造である。アルミナの上
部ギャップ層15に対しミーリングによりコンタクトホ
ール15aを加工する際、前記バリア層を33が有るた
めに、電極層31がダメージを受けることがない。
【0029】次に図5に基づいて上記各層の形成工程を
説明する。図5(A)に示すように、下部ギャップ層1
1の表面に電極層31を形成する。次に下部ギャップ層
11上に、CoZrMo/Ta/NiFeの三層構造の
MR素子12を形成するが、このとき同時に(ハ)部に
おいて、電極層31の上にバリア層33を形成する。こ
のバリア層33はMR素子12と同じ材料の三層構造で
ある。これらの層の形成工程では、まず電極層31の表
面から下部ギャップ層11の表面にかけてCoZrMo
/Ta/NiFeの層を連続スパッタリングにて形成す
る。このスパッタリング膜をエッチングすることによ
り、MR素子12とバリア層33を同時に形成する。M
R素子12とバリア層33の形成が完了した後、図5
(C)に示すように、MR素子12と電極層31との上
面に接続電極層32を形成する。この接続電極層32も
スパッタリングおよびエッチングにより形成する。次
に、MR素子12、接続電極層32、電極層31および
バリア層33を覆う上部ギャップ層15を形成する。こ
の上部ギャップ層15はアルミナをスパッタリングして
形成する。
【0030】図5(D)に示すように、(ハ)部におい
て上部ギャップ層15にコンタクトホール15aをイオ
ンミーリングなどによりエッチング加工する。このとき
バリア層33が有るために、ミーリングによるダメージ
が電極層31に及ぶことがなく、電極層31が薄くて
も、この電極層31が削られることがない。次に図5
(E)に示すように、上部ギャップ層15の上に上部シ
ールド層4と引出し層16を同時に形成する。この両層
4と16はパーマロイのメッキ層から同時にエッチング
形成される。またこのとき引出し層16がコンタクトホ
ール15a内にて電極層31に導通接続される。図5
(E)の各層が形成され、さらにコイル層6や上部コア
層5が形成された後、スライダ1のABS面1bの研磨
と共に(ニ)で示す一点鎖線の部分で切断され、MR素
子12がABS面1bから露出する。図4と図5に示す
実施例では、バリア層33の存在によりミーリングのダ
メージを直接に受けないため、電極層31を薄くでき
る。また電極層31を比抵抗の小さい銅などの材料によ
り形成できるため、導電経路の抵抗値も下げることがで
きる。
【0031】なお、上記実施例では、バリア層33がM
R素子12と同じ材料層によりMR素子12と同時に形
成されているが、バリア層33を接続電極層32と同じ
材料層により、接続電極層32と同時にエッチング形成
することも可能である。また図2に示した実施例の
(A)部においても、上部ギャップ層15にコンタクト
ホール15aが形成されているが、この実施例において
も電極層13と上部ギャップ層15との間にバリア層を
設けることにより、コンタクトホール15aをミーリン
グによりエッチング加工する場合に、電極層13がダメ
ージを受けるのを防止できる。なお、上記実施例では図
6に示すような浮上式磁気ヘッドにおいてインダクティ
ブ型記録ヘッドと併用される場合を想定しているが、本
発明による薄膜磁気ヘッドの使用用途は浮上式磁気ヘッ
ドに限られるものではなく、種々の磁気ヘッドとして実
施可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、電極層をシー
ルド層より外の領域に延ばす必要がなく、電極層による
導電経路を短くできる。よって電極層の電気抵抗を従来
よりも下げることができ、電力消費の無駄をなくすこと
ができる。
【0033】請求項2記載の発明では、銅などのコイル
層と同じ材料層により引出し層を形成できるため、引出
し層の電気抵抗値を下げることができる。
【0034】請求項3記載の発明では、シールド層の孔
内にシールド層と同じ材料層の接続層が設けられ、この
接続層を介して引出し層と電極層とが導通接続されるた
め、シールド層の膜厚が大きくても、引出し層と電極と
を確実に導通接続できる。
【0035】請求項4記載の発明では、バリア層でミー
リングによるエッチング加工のダメージを受け止めるこ
とができるため、電極層にダメージが及ばなくなり、薄
い電極層の場合でも上部ギャップ層をミーリングにより
エッチング加工することが可能になる。
【0036】請求項5記載の発明では、磁気抵抗効果素
子をエッチング形成する際に、この磁気抵抗効果素子と
同じ材料層により電極層上にバリア層を同時に形成する
ことができ、バリア層を形成する工程を別途に設ける必
要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明による薄膜磁気ヘッドの実施例を示
す平面図、
【図2】図1に示す薄膜磁気ヘッドのII−II線の断
面図、
【図3】図2のIII矢視方向から見た上部シールド層
の部分平面図、
【図4】第2の発明による薄膜磁気ヘッドの実施例を示
す拡大平面図、
【図5】(A)ないし(E)は、図4に示す各層の形成
工程を工程順に示すものであり、図4のV−V線の断面
図、
【図6】薄膜磁気ヘッドの使用例として浮上式磁気ヘッ
ドを示す斜視図、
【図7】図6のVII−VII線の拡大断面図、
【図8】図7のVIII矢視の拡大正面図、
【図9】図7のIX矢視平面図、
【図10】図9のX−X線の断面図、
【図11】従来の課題を説明するものであり、図10の
一部拡大図、
【符号の説明】
1 スライダ 1a,1b ABS面 2 薄膜磁気ヘッド 3 下部シールド層 4 上部シールド層 4a 孔 4b 接続層 5 上部コア層 6 コイル層 11 下部ギャップ層 12 MR素子 12a SAL膜 12b SHUNT膜 12c MR膜、 13 電極層 13a 反強磁性層(AF層) 13b 導電層 15 上部ギャップ層 15a コンタクトホール 16 引出し層 21 引出し層 22 絶縁樹脂層 31 電極層 32 接続電極層 33 バリア層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 正克 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 佐藤 清 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/39 G11B 5/31

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部ギャップ層上に、磁気抵抗効果素子
    と、この磁気抵抗効果素子に接続される電極層とが形成
    され、電極層の上に上部ギャップ層を介してシールド層
    が形成されている薄膜磁気ヘッドにおいて、前記シール
    ド層の上に絶縁層を介して導電性の引出し層が形成さ
    れ、シールド層に形成された孔内にて前記引出し層と電
    極層とが導通接続されていることを特徴とする薄膜磁気
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 引出し層は、絶縁層上に形成されるイン
    ダクティブ磁気ヘッド用のコイル層と同じ材料層により
    形成されている請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 シールド層の孔内に、シールド層と同じ
    材料層により形成された接続層が設けられ、引出し層と
    電極層がこの接続層を介して導通接続されている請求項
    1または2記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 下部ギャップ層上に、磁気抵抗効果を有
    する薄膜が含まれた磁気抵抗効果素子と、この磁気抵抗
    効果素子に導通される電極層とが形成され、電極層の上
    に上部ギャップ層が形成されている薄膜磁気ヘッドにお
    いて、前記電極層と上部ギャップ層との間にバリア層が
    部分的に形成され、上部ギャップ層の上に形成された引
    出し層が、上部ギャップ層とバリア層とを貫通する凹部
    内にて前記電極層に導通接続されていることを特徴とす
    る薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 バリア層は、磁気抵抗効果素子と同じ材
    料層により形成されている請求項4記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
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