JPH11120514A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッド及びその製造方法Info
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- JPH11120514A JPH11120514A JP9283896A JP28389697A JPH11120514A JP H11120514 A JPH11120514 A JP H11120514A JP 9283896 A JP9283896 A JP 9283896A JP 28389697 A JP28389697 A JP 28389697A JP H11120514 A JPH11120514 A JP H11120514A
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- terminal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 端子部分を容易に薄型化することができる薄
膜磁気ヘッドを提供することを目的とし、また、製造工
程が簡略化された薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、薄膜素
子と、非磁性体内に埋め込まれ、一端面を外方へ露出す
るとともに他端面を上記薄膜素子と電気的に接続された
端子27と、上記端子27の外方へ露出した一端面上に
形成され、Crを含有してなるバリア層28と、上記バ
リア層28上に形成され、貴金属よりなる給電層29
と、上記給電層29上に形成され、Auを含有してなる
Au膜30とを備え、上記薄膜素子には、上記端子27
を通って電流が供給されることを特徴とするものであ
る。
膜磁気ヘッドを提供することを目的とし、また、製造工
程が簡略化された薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、薄膜素
子と、非磁性体内に埋め込まれ、一端面を外方へ露出す
るとともに他端面を上記薄膜素子と電気的に接続された
端子27と、上記端子27の外方へ露出した一端面上に
形成され、Crを含有してなるバリア層28と、上記バ
リア層28上に形成され、貴金属よりなる給電層29
と、上記給電層29上に形成され、Auを含有してなる
Au膜30とを備え、上記薄膜素子には、上記端子27
を通って電流が供給されることを特徴とするものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置等に好適な、磁気抵抗効果によって再生信号を検出す
る磁気抵抗効果素子を有するような薄膜磁気ヘッド及び
その製造方法に関する。
置等に好適な、磁気抵抗効果によって再生信号を検出す
る磁気抵抗効果素子を有するような薄膜磁気ヘッド及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置等のような磁気記録
再生装置においては、大容量化を図るために、更なる高
密度記録が求められている。そこで、近年、高密度記録
を進めるために、挟トラック化に適した磁気ヘッドであ
る磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、「MRヘッド」と
いう。)を有する薄膜磁気ヘッドが採用されるようにな
ってきている。
再生装置においては、大容量化を図るために、更なる高
密度記録が求められている。そこで、近年、高密度記録
を進めるために、挟トラック化に適した磁気ヘッドであ
る磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、「MRヘッド」と
いう。)を有する薄膜磁気ヘッドが採用されるようにな
ってきている。
【0003】この薄膜磁気ヘッドは、いわゆる、真空蒸
着法やスパッタリング法等の薄膜形成手段により各機能
膜が所定の形状で形成される。具体的に、このような薄
膜磁気ヘッドは、再生時の感磁部として機能する磁気抵
抗効果素子を有するMRヘッドと、記録時の記録磁界を
発生するインダクティブヘッドとが薄膜形成されてい
る。
着法やスパッタリング法等の薄膜形成手段により各機能
膜が所定の形状で形成される。具体的に、このような薄
膜磁気ヘッドは、再生時の感磁部として機能する磁気抵
抗効果素子を有するMRヘッドと、記録時の記録磁界を
発生するインダクティブヘッドとが薄膜形成されてい
る。
【0004】このような薄膜磁気ヘッドにおいて、MR
ヘッドは、磁気抵抗効果素子を有し、この磁気抵抗効果
素子により外部磁界を検出している。すなわち、このM
Rヘッドでは、磁気抵抗効果素子に一定電流のセンス電
流を供給し、外部磁界により変化したセンス電流に対す
る抵抗値を電圧変化として検出している。
ヘッドは、磁気抵抗効果素子を有し、この磁気抵抗効果
素子により外部磁界を検出している。すなわち、このM
Rヘッドでは、磁気抵抗効果素子に一定電流のセンス電
流を供給し、外部磁界により変化したセンス電流に対す
る抵抗値を電圧変化として検出している。
【0005】また、薄膜磁気ヘッドにおいて、インダク
ティブヘッドは、薄膜形成されたコイルを有し、このコ
イルに所定の電流を供給することにより、誘導磁界を発
生し磁気記録媒体に磁気信号を記録している。すなわ
ち、このインダクティブヘッドでは、コイルから発生す
る磁界を記録磁界としている。
ティブヘッドは、薄膜形成されたコイルを有し、このコ
イルに所定の電流を供給することにより、誘導磁界を発
生し磁気記録媒体に磁気信号を記録している。すなわ
ち、このインダクティブヘッドでは、コイルから発生す
る磁界を記録磁界としている。
【0006】上述したように、薄膜磁気ヘッドでは、磁
気抵抗効果素子やコイルに対して所定の電流を供給して
いる。このため、この薄膜磁気ヘッドでは、これら磁気
抵抗効果素子やコイルに対して電流を供給するための端
子が形成されている。
気抵抗効果素子やコイルに対して所定の電流を供給して
いる。このため、この薄膜磁気ヘッドでは、これら磁気
抵抗効果素子やコイルに対して電流を供給するための端
子が形成されている。
【0007】具体的に、薄膜磁気ヘッドでは、図16に
示すように、電流を供給する磁気抵抗効果素子等(図示
せず。)が非磁性体100内に埋め込まれて形成されて
おり、これら磁気抵抗効果素子に、Cuからなるリード
部101が接続されている。また、この薄膜磁気ヘッド
には、Cuからなり、非磁性体100内に埋め込まれ、
一端面がリード部101に接続されるとともに他端面が
外方へ露出してなる端子102が形成されている。さら
に、この薄膜磁気ヘッドには、外方へ露出した端子10
2の一端面上にAu膜103が形成されている。さらに
また、このAu膜103上にいわゆるボンディングワイ
ヤー104の一端を溶着し、ボンディングワイヤー10
4の他端を電源に接続する。
示すように、電流を供給する磁気抵抗効果素子等(図示
せず。)が非磁性体100内に埋め込まれて形成されて
おり、これら磁気抵抗効果素子に、Cuからなるリード
部101が接続されている。また、この薄膜磁気ヘッド
には、Cuからなり、非磁性体100内に埋め込まれ、
一端面がリード部101に接続されるとともに他端面が
外方へ露出してなる端子102が形成されている。さら
に、この薄膜磁気ヘッドには、外方へ露出した端子10
2の一端面上にAu膜103が形成されている。さらに
また、このAu膜103上にいわゆるボンディングワイ
ヤー104の一端を溶着し、ボンディングワイヤー10
4の他端を電源に接続する。
【0008】薄膜磁気ヘッドでは、このように端子10
3を形成することにより、磁気抵抗効果素子やコイル等
に対して所定の電流を供給することができる。これによ
り、薄膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子により外部磁
界を検出できるとともに、コイルにより記録磁界を発生
することができる。
3を形成することにより、磁気抵抗効果素子やコイル等
に対して所定の電流を供給することができる。これによ
り、薄膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子により外部磁
界を検出できるとともに、コイルにより記録磁界を発生
することができる。
【0009】上述したように、従来の薄膜磁気ヘッドで
は、図16に示したような端子102を用いて必要とさ
れる電流が供給されていた。したがって、この薄膜磁気
ヘッドにおいて、所望の再生感度や所望の記録磁界を達
成させるためには、上述したような端子102が確実に
形成される必要があった。
は、図16に示したような端子102を用いて必要とさ
れる電流が供給されていた。したがって、この薄膜磁気
ヘッドにおいて、所望の再生感度や所望の記録磁界を達
成させるためには、上述したような端子102が確実に
形成される必要があった。
【0010】しかしながら、従来の薄膜磁気ヘッドにお
いては、上述したような端子102がCuからなり、そ
の端子102上にAu膜103が形成されているため、
端子102とAu膜103との密着性が良好ではなかっ
た。これは、端子102を構成するCuとAu膜103
を構成するAuとが互いに拡散してしまうことにより、
これら端子102とAu膜103の界面に金属間化合物
が形成されることに起因している。このように端子10
2とAu膜103との界面に金属間化合物が形成される
と密着性が劣化するとと同時に、電流も流れにくくなっ
てしまい、記録再生特性が劣化してしまう。
いては、上述したような端子102がCuからなり、そ
の端子102上にAu膜103が形成されているため、
端子102とAu膜103との密着性が良好ではなかっ
た。これは、端子102を構成するCuとAu膜103
を構成するAuとが互いに拡散してしまうことにより、
これら端子102とAu膜103の界面に金属間化合物
が形成されることに起因している。このように端子10
2とAu膜103との界面に金属間化合物が形成される
と密着性が劣化するとと同時に、電流も流れにくくなっ
てしまい、記録再生特性が劣化してしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】これを解決するため
に、従来の薄膜磁気ヘッドでは、図17に示すように、
端子102とAu膜103との間にバリア層105等を
形成する手法が取り入られている。このバリア層105
は、端子102とAu膜103との間に配されることに
より、端子102とAu膜103との間の拡散を防止す
る。具体的に、バリア層105は、Ti/NiFeから
なる給電層106上に、Niをメッキをすることにより
形成される。また、この薄膜磁気ヘッドでは、Ti/N
iFeからなる給電層106をスパッタリングにより形
成していた。
に、従来の薄膜磁気ヘッドでは、図17に示すように、
端子102とAu膜103との間にバリア層105等を
形成する手法が取り入られている。このバリア層105
は、端子102とAu膜103との間に配されることに
より、端子102とAu膜103との間の拡散を防止す
る。具体的に、バリア層105は、Ti/NiFeから
なる給電層106上に、Niをメッキをすることにより
形成される。また、この薄膜磁気ヘッドでは、Ti/N
iFeからなる給電層106をスパッタリングにより形
成していた。
【0012】このため、従来の薄膜磁気ヘッドを製造す
るに際しては、スパッタリングの後にメッキを行うこと
となるため、製造工程が煩雑になってしまい、生産性が
悪いといった問題点があった。
るに際しては、スパッタリングの後にメッキを行うこと
となるため、製造工程が煩雑になってしまい、生産性が
悪いといった問題点があった。
【0013】さらに、製造された薄膜磁気ヘッドは、メ
ッキにより形成されたバリア層105とTi/NiFe
からなる給電層106とを備えるため、端子102とボ
ンディングワイヤー104との距離が大きくなってしま
う。言い換えると、従来の薄膜磁気ヘッドは、端子10
2の上方を薄型化することが困難であるといった問題点
があった。
ッキにより形成されたバリア層105とTi/NiFe
からなる給電層106とを備えるため、端子102とボ
ンディングワイヤー104との距離が大きくなってしま
う。言い換えると、従来の薄膜磁気ヘッドは、端子10
2の上方を薄型化することが困難であるといった問題点
があった。
【0014】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、薄膜磁気ヘッドについ
て、端子部分を容易に薄型化することができる薄膜磁気
ヘッドを提供することを目的とし、また、製造工程が簡
略化された薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することを
目的とする。
鑑みて提案されたものであり、薄膜磁気ヘッドについ
て、端子部分を容易に薄型化することができる薄膜磁気
ヘッドを提供することを目的とし、また、製造工程が簡
略化された薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、薄膜素
子と、非磁性体内に埋め込まれ、一端面を外方へ露出す
るとともに他端面を上記薄膜素子と電気的に接続された
端子と、上記端子の外方へ露出した一端面上に形成さ
れ、Crを含有してなるバリア層と、上記バリア層上に
形成され、貴金属よりなる給電層と、上記給電層上に形
成され、Auを含有してなるAu膜とを備え、上記薄膜
素子には、上記端子を通って電流が供給されることを特
徴とするものである。
めに完成された本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、薄膜素
子と、非磁性体内に埋め込まれ、一端面を外方へ露出す
るとともに他端面を上記薄膜素子と電気的に接続された
端子と、上記端子の外方へ露出した一端面上に形成さ
れ、Crを含有してなるバリア層と、上記バリア層上に
形成され、貴金属よりなる給電層と、上記給電層上に形
成され、Auを含有してなるAu膜とを備え、上記薄膜
素子には、上記端子を通って電流が供給されることを特
徴とするものである。
【0016】以上のように構成された本発明に係る薄膜
磁気ヘッドでは、Crを含有するバリア層により、端子
を構成するCuとAu膜を構成するAuとが互いに拡散
するのを防止することができる。このため、この薄膜磁
気ヘッドでは、端子とAu膜との間に金属間化合物が形
成されることがない。そして、この薄膜磁気ヘッドで
は、Crを含有するバリア層を有するため、バリア層を
薄くすることができる。そして、この薄膜磁気ヘッドで
は、貴金属よりなる給電層を有するため、給電層も薄く
することができる。
磁気ヘッドでは、Crを含有するバリア層により、端子
を構成するCuとAu膜を構成するAuとが互いに拡散
するのを防止することができる。このため、この薄膜磁
気ヘッドでは、端子とAu膜との間に金属間化合物が形
成されることがない。そして、この薄膜磁気ヘッドで
は、Crを含有するバリア層を有するため、バリア層を
薄くすることができる。そして、この薄膜磁気ヘッドで
は、貴金属よりなる給電層を有するため、給電層も薄く
することができる。
【0017】また、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法は、薄膜素子を形成し、非磁性体内に埋め込み、一
端面が露出するとともに他端面が上記薄膜素子と電気的
に接続するように端子を形成し、この端子の露出した一
端面上に、Crを含有してなるバリア層を形成し、この
バリア層上に、貴金属よりなる給電層を形成し、この給
電層上に、Auを含有してなるAu膜を形成することを
特徴とするものである。
方法は、薄膜素子を形成し、非磁性体内に埋め込み、一
端面が露出するとともに他端面が上記薄膜素子と電気的
に接続するように端子を形成し、この端子の露出した一
端面上に、Crを含有してなるバリア層を形成し、この
バリア層上に、貴金属よりなる給電層を形成し、この給
電層上に、Auを含有してなるAu膜を形成することを
特徴とするものである。
【0018】このような本発明に係る薄膜磁気ヘッドの
製造方法では、Crを含有するバリア層及び貴金属より
なる給電層を形成するに際して、メッキ法を用いる必要
がない。このため、この手法では、製造工程を簡略化す
ることができる。
製造方法では、Crを含有するバリア層及び貴金属より
なる給電層を形成するに際して、メッキ法を用いる必要
がない。このため、この手法では、製造工程を簡略化す
ることができる。
【0019】また、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法は、Au膜を形成するに際して、給電層上にレジス
トパターンにより所定の形状となるようにパターニング
を行い、その後、給電層の表面及びレジストパターンの
表面に表面処理を施すようなものであってもよい。
方法は、Au膜を形成するに際して、給電層上にレジス
トパターンにより所定の形状となるようにパターニング
を行い、その後、給電層の表面及びレジストパターンの
表面に表面処理を施すようなものであってもよい。
【0020】この場合、この手法では、給電層の表面及
びレジストパターンの表面に表面処理を施すことによ
り、給電層の表面及びレジストパターンの表面のぬれ性
を向上させることができる。このため、Au膜と給電層
との界面に泡を介してしまうようなことがなく、良好に
Au膜を形成することができる。
びレジストパターンの表面に表面処理を施すことによ
り、給電層の表面及びレジストパターンの表面のぬれ性
を向上させることができる。このため、Au膜と給電層
との界面に泡を介してしまうようなことがなく、良好に
Au膜を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、形状、材質等を
任意に変更することが可能であることは言うまでもな
い。
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、形状、材質等を
任意に変更することが可能であることは言うまでもな
い。
【0022】本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、図1に示
すように、磁気記録媒体に記録された信号を再生する磁
気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと呼ぶ。)
と、磁気記録媒体に信号を記録するインダクティブヘッ
ドとから構成される。
すように、磁気記録媒体に記録された信号を再生する磁
気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと呼ぶ。)
と、磁気記録媒体に信号を記録するインダクティブヘッ
ドとから構成される。
【0023】このMRヘッドは、下層シールド1と、下
層シールド1上に形成された下部ギャップ層2と、下部
ギャップ層2上に形成された磁気抵抗効果素子3及び非
磁性絶縁層4と、磁気抵抗効果素子3上の先端部3a及
び後端部3b以外の部分に形成された保護層5と、磁気
抵抗効果素子3と後端部3bにおいて接続するように、
磁気抵抗効果素子3の後端部3b上から非磁性絶縁層4
上にわたって形成されたセンス電流用導体層6と、磁気
抵抗効果素子3及びセンス電流用導体層6上に形成され
た非磁性絶縁層7と、磁気抵抗効果素子3の上部を横切
るように非磁性絶縁層7内に形成されたバイアス電流用
導体層8と、磁気抵抗効果素子3と先端部3aにおいて
接続するように、磁気抵抗効果素子3の先端部3a上か
ら非磁性絶縁層7上にわたって形成された上部ギャップ
層9と、上部ギャップ層9上に形成された上層シールド
10とから構成される。
層シールド1上に形成された下部ギャップ層2と、下部
ギャップ層2上に形成された磁気抵抗効果素子3及び非
磁性絶縁層4と、磁気抵抗効果素子3上の先端部3a及
び後端部3b以外の部分に形成された保護層5と、磁気
抵抗効果素子3と後端部3bにおいて接続するように、
磁気抵抗効果素子3の後端部3b上から非磁性絶縁層4
上にわたって形成されたセンス電流用導体層6と、磁気
抵抗効果素子3及びセンス電流用導体層6上に形成され
た非磁性絶縁層7と、磁気抵抗効果素子3の上部を横切
るように非磁性絶縁層7内に形成されたバイアス電流用
導体層8と、磁気抵抗効果素子3と先端部3aにおいて
接続するように、磁気抵抗効果素子3の先端部3a上か
ら非磁性絶縁層7上にわたって形成された上部ギャップ
層9と、上部ギャップ層9上に形成された上層シールド
10とから構成される。
【0024】上記MRヘッドにおいて、下層シールド1
と上層シールド10は磁性材料からなり、下部ギャップ
層2は非磁性絶縁材料からなり、上部ギャップ層9は電
気的に良導体である非磁性材料からなる。そして、下層
シールド1、上層シールド10、下部ギャップ層2及び
上部ギャップ層9は、磁気記録媒体からの信号磁界のう
ち、再生対象外の磁界が磁気抵抗効果素子3に引き込ま
れないように機能する。すなわち、下層シールド1及び
上層シールド10が、磁気抵抗効果素子3の上下に下部
ギャップ層2及び上部ギャップ層9を介して配されてい
るため、磁気記録媒体からの信号磁界のうち、再生対象
以外の磁界は下層シールド1及び上層シールド10に導
かれ、再生対象の磁界だけが磁気抵抗効果素子3に引き
込まれる。
と上層シールド10は磁性材料からなり、下部ギャップ
層2は非磁性絶縁材料からなり、上部ギャップ層9は電
気的に良導体である非磁性材料からなる。そして、下層
シールド1、上層シールド10、下部ギャップ層2及び
上部ギャップ層9は、磁気記録媒体からの信号磁界のう
ち、再生対象外の磁界が磁気抵抗効果素子3に引き込ま
れないように機能する。すなわち、下層シールド1及び
上層シールド10が、磁気抵抗効果素子3の上下に下部
ギャップ層2及び上部ギャップ層9を介して配されてい
るため、磁気記録媒体からの信号磁界のうち、再生対象
以外の磁界は下層シールド1及び上層シールド10に導
かれ、再生対象の磁界だけが磁気抵抗効果素子3に引き
込まれる。
【0025】一方、センス電流用導体層6及び上部ギャ
ップ層9は、磁気抵抗効果素子3の両端にそれぞれ接続
された一対の電極となり、磁気抵抗効果素子3にセンス
電流を供給するように機能する。すなわち、磁気抵抗効
果素子3は、後端部3bにおいてセンス電流用導体層6
と電気的に接続されており、先端部3aにおいて上部ギ
ャップ層9と電気的に接続されている。そして、磁気記
録媒体から信号磁界を検出する際に、これらを介して磁
気抵抗効果素子3にセンス電流が供給される。これらセ
ンス電流用導体層6及び上部ギャップ層9は、詳細を後
述するように、外部に配設された電流源と端子を介して
接続されている。そして、この電流源から、磁気抵抗効
果素子3に対して所定のセンス電流が供給されることと
なる。
ップ層9は、磁気抵抗効果素子3の両端にそれぞれ接続
された一対の電極となり、磁気抵抗効果素子3にセンス
電流を供給するように機能する。すなわち、磁気抵抗効
果素子3は、後端部3bにおいてセンス電流用導体層6
と電気的に接続されており、先端部3aにおいて上部ギ
ャップ層9と電気的に接続されている。そして、磁気記
録媒体から信号磁界を検出する際に、これらを介して磁
気抵抗効果素子3にセンス電流が供給される。これらセ
ンス電流用導体層6及び上部ギャップ層9は、詳細を後
述するように、外部に配設された電流源と端子を介して
接続されている。そして、この電流源から、磁気抵抗効
果素子3に対して所定のセンス電流が供給されることと
なる。
【0026】また、磁気抵抗効果素子3上を横切るよう
に非磁性絶縁層7内に形成されたバイアス電流用導体層
8は、磁気抵抗効果素子3にバイアス磁界を印加するた
めものである。すなわち、磁気記録媒体から信号磁界を
検出する際に、このバイアス電流用導体層8に電流を流
すことにより、より高い磁気抵抗効果が得られるよう
に、磁気抵抗効果素子3にバイアス磁界が印加される。
このバイアス磁界用導体層8は、詳細を後述するよう
に、外部に配設された電流源と端子を介して接続されて
いる。そして、この電流源から、バイアス磁界用導体層
8に所定の電流が供給されることにより、バイアス磁界
が発生する。
に非磁性絶縁層7内に形成されたバイアス電流用導体層
8は、磁気抵抗効果素子3にバイアス磁界を印加するた
めものである。すなわち、磁気記録媒体から信号磁界を
検出する際に、このバイアス電流用導体層8に電流を流
すことにより、より高い磁気抵抗効果が得られるよう
に、磁気抵抗効果素子3にバイアス磁界が印加される。
このバイアス磁界用導体層8は、詳細を後述するよう
に、外部に配設された電流源と端子を介して接続されて
いる。そして、この電流源から、バイアス磁界用導体層
8に所定の電流が供給されることにより、バイアス磁界
が発生する。
【0027】また、このようなMRヘッド上に形成され
たインダクティブヘッドは、上層シールド層10上に形
成された下部コア層11と、この下部コア層11上に形
成された非磁性体12内に形成された薄膜コイル13
と、薄膜コイル13の上方に非磁性体12を介して形成
された上部コア層14とから構成されている。
たインダクティブヘッドは、上層シールド層10上に形
成された下部コア層11と、この下部コア層11上に形
成された非磁性体12内に形成された薄膜コイル13
と、薄膜コイル13の上方に非磁性体12を介して形成
された上部コア層14とから構成されている。
【0028】このインダクティブヘッドにおいて、下部
コア層11及び上部コア層14は、磁性材料で形成され
ており、磁気記録媒体対向面側の端部で所定の厚みの非
磁性体を介して突き合わされている。下部コア層11と
上部コア層14とは、所定の厚みの非磁性体を介して突
き合わされることにより磁気ギャップを形成している。
なお、このインダクティブヘッドでは、MRヘッドの上
層シールド層10上に下部コア層11を配設したが、上
層シールド層10を下部コア層11として用いてもよ
い。すなわち、磁気記録媒体対向面において、上層シー
ルド層10と上部コア層14とが非磁性体を介して突き
合わされることにより磁気ギャップを形成してもよい。
コア層11及び上部コア層14は、磁性材料で形成され
ており、磁気記録媒体対向面側の端部で所定の厚みの非
磁性体を介して突き合わされている。下部コア層11と
上部コア層14とは、所定の厚みの非磁性体を介して突
き合わされることにより磁気ギャップを形成している。
なお、このインダクティブヘッドでは、MRヘッドの上
層シールド層10上に下部コア層11を配設したが、上
層シールド層10を下部コア層11として用いてもよ
い。すなわち、磁気記録媒体対向面において、上層シー
ルド層10と上部コア層14とが非磁性体を介して突き
合わされることにより磁気ギャップを形成してもよい。
【0029】また、このインダクティブヘッドにおい
て、薄膜コイル13は、導電材料で形成されており、一
方の端部13Aを略中心としてスパイラル状に形成され
ている。そして、このインダクティブヘッドにおいて、
薄膜コイル13の中心付近Rで、下部コア層11と上部
コア層14とが突き合わされている。この薄膜コイル1
3は、詳細を後述するように、外部に配設された電流源
と端子を介して接続されている。そして、薄膜コイル1
3は、この電流源から所定の電流が供給されることによ
り誘導磁界を発生し、下部コア層11及び上部コア層1
4を磁化させる。
て、薄膜コイル13は、導電材料で形成されており、一
方の端部13Aを略中心としてスパイラル状に形成され
ている。そして、このインダクティブヘッドにおいて、
薄膜コイル13の中心付近Rで、下部コア層11と上部
コア層14とが突き合わされている。この薄膜コイル1
3は、詳細を後述するように、外部に配設された電流源
と端子を介して接続されている。そして、薄膜コイル1
3は、この電流源から所定の電流が供給されることによ
り誘導磁界を発生し、下部コア層11及び上部コア層1
4を磁化させる。
【0030】これにより、インダクティブヘッドでは、
下部コア層11と上部コア層14とで形成される磁気ギ
ャップから記録磁界が発生する。そして、この記録磁界
を磁気記録媒体に印加することにより、インダクティブ
ヘッドは信号を記録することができる。
下部コア層11と上部コア層14とで形成される磁気ギ
ャップから記録磁界が発生する。そして、この記録磁界
を磁気記録媒体に印加することにより、インダクティブ
ヘッドは信号を記録することができる。
【0031】上述したように、MRヘッド及びインダク
ティブヘッドを有する薄膜ヘッドは、図2に示すよう
に、センス電流用導体層6と接続された第1の端子20
と、バイアス磁界用導体層8と接続された第2の端子2
1と、薄膜コイル13の一方の端子13Aに接続された
第3の端子22と、薄膜コイル13の他方の端子13B
に接続された第4の端子23とを備える。これら第1の
端子20乃至第4の端子23(以下、これらをまとめて
単に「端子25」と称する。)は、外部に配設された電
流源とボンディングワイヤー(図示せず。)を介して接
続される。なお、これら端子25と接続される電流源
は、異なるものであってもよいが、同一のものであって
もよい。
ティブヘッドを有する薄膜ヘッドは、図2に示すよう
に、センス電流用導体層6と接続された第1の端子20
と、バイアス磁界用導体層8と接続された第2の端子2
1と、薄膜コイル13の一方の端子13Aに接続された
第3の端子22と、薄膜コイル13の他方の端子13B
に接続された第4の端子23とを備える。これら第1の
端子20乃至第4の端子23(以下、これらをまとめて
単に「端子25」と称する。)は、外部に配設された電
流源とボンディングワイヤー(図示せず。)を介して接
続される。なお、これら端子25と接続される電流源
は、異なるものであってもよいが、同一のものであって
もよい。
【0032】この端子25は、図3に示すように、例え
ば、センス電流用導体層6等から導出されたリード端子
26と、このリード端子26上に形成され、一方の端面
27Aを外方へ露出するように形成されたCu端子27
とからなる。そして、このCu端子27の外方に露出し
た一方の端面27A上には、Crを含有してなるバリア
層28と、このバリア層28上に形成されて貴金属より
なる給電層29と、この給電層29上に形成されてAu
を含有してなるAu膜30とを備える。また、この薄膜
磁気ヘッドでは、図示しないが、このAu膜30上に、
Auからなるボンディングワイヤーを形成し、図示しな
い電流源と端子25とを接続している。
ば、センス電流用導体層6等から導出されたリード端子
26と、このリード端子26上に形成され、一方の端面
27Aを外方へ露出するように形成されたCu端子27
とからなる。そして、このCu端子27の外方に露出し
た一方の端面27A上には、Crを含有してなるバリア
層28と、このバリア層28上に形成されて貴金属より
なる給電層29と、この給電層29上に形成されてAu
を含有してなるAu膜30とを備える。また、この薄膜
磁気ヘッドでは、図示しないが、このAu膜30上に、
Auからなるボンディングワイヤーを形成し、図示しな
い電流源と端子25とを接続している。
【0033】以上のように構成された薄膜磁気ヘッド
は、MRヘッドにより磁気記録媒体に記録された信号を
検出するとともに、インダクティブヘッドにより磁気記
録媒体に対して信号を記録する。
は、MRヘッドにより磁気記録媒体に記録された信号を
検出するとともに、インダクティブヘッドにより磁気記
録媒体に対して信号を記録する。
【0034】この薄膜磁気ヘッドにおいて、信号を検出
する際、MRヘッドでは、第1の端子20を介してセン
ス電流がMR素子3に供給されるとともに、第2の端子
21を介して所定の電流がバイアス磁界用導体層8に供
給される。MR素子3は、信号磁界によってその磁化方
向が変化し、センス電流に対する抵抗値が変化する。し
たがって、MRヘッドでは、このセンス電流の電流値を
一定とするため、センス電流の抵抗値変化を電圧変化と
して検出することとなる。
する際、MRヘッドでは、第1の端子20を介してセン
ス電流がMR素子3に供給されるとともに、第2の端子
21を介して所定の電流がバイアス磁界用導体層8に供
給される。MR素子3は、信号磁界によってその磁化方
向が変化し、センス電流に対する抵抗値が変化する。し
たがって、MRヘッドでは、このセンス電流の電流値を
一定とするため、センス電流の抵抗値変化を電圧変化と
して検出することとなる。
【0035】また、このとき、バイアス磁界用導電層8
は、所定の電流が供給されるために、バイアス磁界を発
生する。このバイアス磁界は、MR素子3に印加される
ことにより、MR素子3の電圧変化を線形性よく動作さ
せることができる。
は、所定の電流が供給されるために、バイアス磁界を発
生する。このバイアス磁界は、MR素子3に印加される
ことにより、MR素子3の電圧変化を線形性よく動作さ
せることができる。
【0036】また、この薄膜磁気ヘッドにおいて、信号
を記録する際、インダクティブヘッドでは、第3の端子
22又は第4の端子23を介して所定の電流が薄膜コイ
ル13に供給される。これにより、薄膜コイル13は、
誘導磁界を発生させ、下部コア層11及び上部コア層1
4を磁化させる。これにより、磁気ギャップから記録磁
界が発生し、磁気記録媒体に所定の信号を記録すること
ができる。
を記録する際、インダクティブヘッドでは、第3の端子
22又は第4の端子23を介して所定の電流が薄膜コイ
ル13に供給される。これにより、薄膜コイル13は、
誘導磁界を発生させ、下部コア層11及び上部コア層1
4を磁化させる。これにより、磁気ギャップから記録磁
界が発生し、磁気記録媒体に所定の信号を記録すること
ができる。
【0037】このように、薄膜磁気ヘッドでは、Au膜
30が貴金属からなる給電層29及びCrを含有するバ
リア層28を介してCu端子27と接続されている。こ
のため、このCu端子27を構成するCuとAu膜30
を構成するAuとが互いに拡散することを防止すること
ができる。したがって、この薄膜磁気ヘッドでは、Cu
端子27とAu膜30との界面に金属間化合物が形成さ
れることを防止できる。また、Au膜30は、貴金属を
有する給電層29上に形成されている。この給電層29
は、詳細を後述するように、Au膜がメッキ法により形
成されるために配される層である。この給電層29を貴
金属により形成するため、この給電層29とAu膜30
との密着性が更に向上したものとなる。したがって、こ
の薄膜磁気ヘッドでは、Au膜30が剥がれてしまうよ
うなことがなく、電気的な接続を確実に行うことができ
る。
30が貴金属からなる給電層29及びCrを含有するバ
リア層28を介してCu端子27と接続されている。こ
のため、このCu端子27を構成するCuとAu膜30
を構成するAuとが互いに拡散することを防止すること
ができる。したがって、この薄膜磁気ヘッドでは、Cu
端子27とAu膜30との界面に金属間化合物が形成さ
れることを防止できる。また、Au膜30は、貴金属を
有する給電層29上に形成されている。この給電層29
は、詳細を後述するように、Au膜がメッキ法により形
成されるために配される層である。この給電層29を貴
金属により形成するため、この給電層29とAu膜30
との密着性が更に向上したものとなる。したがって、こ
の薄膜磁気ヘッドでは、Au膜30が剥がれてしまうよ
うなことがなく、電気的な接続を確実に行うことができ
る。
【0038】また、この薄膜磁気ヘッドでは、バリア層
28をCrを含有する材料から形成しており、給電層2
9を貴金属から形成している。このため、これらバリア
層28及び給電層29を比較的に薄くすることができ
る。このため、この薄膜磁気ヘッドでは、Cu端子27
の上方に電気的に接続されるボンディングワイヤーを比
較的に低い位置に取り付けることができる。このため、
この薄膜磁気ヘッドは、従来のものより薄くすることが
できる。
28をCrを含有する材料から形成しており、給電層2
9を貴金属から形成している。このため、これらバリア
層28及び給電層29を比較的に薄くすることができ
る。このため、この薄膜磁気ヘッドでは、Cu端子27
の上方に電気的に接続されるボンディングワイヤーを比
較的に低い位置に取り付けることができる。このため、
この薄膜磁気ヘッドは、従来のものより薄くすることが
できる。
【0039】つぎに、以上のような薄膜磁気ヘッドの製
造方法について詳細に説明する。
造方法について詳細に説明する。
【0040】上述したような薄膜磁気ヘッドを製造する
際は、先ず、図4に示すように、下層シールド41上
に、Al2O3等のような非磁性絶縁体からなる下部ギャ
ップ層42を形成する。ここで、下部ギャップ層42
は、後工程で形成する磁気抵抗効果素子の下部を電気的
に絶縁するとともに、磁気抵抗効果素子の下部に磁気的
ギャップを形成するものである。次に、下部ギャップ層
42上に磁気抵抗効果膜を含む薄膜層を形成する。そし
て、薄膜層は、エッチングされて磁気抵抗効果素子43
となる。そして、この磁気抵抗効果素子43上に保護層
44を形成する。また、これら磁気抵抗効果素子43及
び保護層44は、非磁性体46内に埋め込まれるように
形成される。
際は、先ず、図4に示すように、下層シールド41上
に、Al2O3等のような非磁性絶縁体からなる下部ギャ
ップ層42を形成する。ここで、下部ギャップ層42
は、後工程で形成する磁気抵抗効果素子の下部を電気的
に絶縁するとともに、磁気抵抗効果素子の下部に磁気的
ギャップを形成するものである。次に、下部ギャップ層
42上に磁気抵抗効果膜を含む薄膜層を形成する。そし
て、薄膜層は、エッチングされて磁気抵抗効果素子43
となる。そして、この磁気抵抗効果素子43上に保護層
44を形成する。また、これら磁気抵抗効果素子43及
び保護層44は、非磁性体46内に埋め込まれるように
形成される。
【0041】次に、図5に示すように、保護層44及び
非磁性絶縁層46上に新たな非磁性絶縁層47を形成し
た上で、磁気抵抗効果素子43の後端部43A上の非磁
性絶縁層47及び保護層44をエッチングして、磁気抵
抗効果素子43の後端部43Aが露出するように開口部
48を設ける。
非磁性絶縁層46上に新たな非磁性絶縁層47を形成し
た上で、磁気抵抗効果素子43の後端部43A上の非磁
性絶縁層47及び保護層44をエッチングして、磁気抵
抗効果素子43の後端部43Aが露出するように開口部
48を設ける。
【0042】次に、図6に示すように、磁気抵抗効果素
子43の後端部43A及び非磁性絶縁層47上に、前工
程で形成した開口部48を通じて磁気抵抗効果素子43
の上面と接続するように、センス電流用導体層49を形
成するととともに、磁気抵抗効果素子43の上部を横切
るように非磁性絶縁層47上にバイアス電流用導体層5
0を形成する。そして、これらの上に更に非磁性絶縁層
51を形成する。
子43の後端部43A及び非磁性絶縁層47上に、前工
程で形成した開口部48を通じて磁気抵抗効果素子43
の上面と接続するように、センス電流用導体層49を形
成するととともに、磁気抵抗効果素子43の上部を横切
るように非磁性絶縁層47上にバイアス電流用導体層5
0を形成する。そして、これらの上に更に非磁性絶縁層
51を形成する。
【0043】次に、図7に示すように、磁気抵抗効果素
子43の先端部43B上の非磁性絶縁層51、非磁性絶
縁層47及び保護層44をエッチングして、磁気抵抗効
果素子43の先端部43Bが露出するように開口部52
を設けた上で、磁気抵抗効果素子43の先端部43B及
び非磁性絶縁層51上に、開口部52を通じて磁気抵抗
効果素子43の上面と接続するように、上部ギャップ層
53を形成し、更にその上に上層シールド54を形成す
る。
子43の先端部43B上の非磁性絶縁層51、非磁性絶
縁層47及び保護層44をエッチングして、磁気抵抗効
果素子43の先端部43Bが露出するように開口部52
を設けた上で、磁気抵抗効果素子43の先端部43B及
び非磁性絶縁層51上に、開口部52を通じて磁気抵抗
効果素子43の上面と接続するように、上部ギャップ層
53を形成し、更にその上に上層シールド54を形成す
る。
【0044】次に、上述のように作製されたMRヘッド
上に、インダクティブヘッドを形成する。
上に、インダクティブヘッドを形成する。
【0045】インダクティブヘッドを形成する際には、
先ず、図8に示すように、MRヘッドの上層シールド5
4上に磁性材料よりなる下部コア層55を形成する。な
お、MRヘッドにおける上層シールド54をインダクテ
ィブヘッドにおける磁気コアとして用いる場合には、こ
の下部コア層55を形成する必要がない。そして、下部
コア層55上に非磁性絶縁層56を所定の厚みで形成す
る。そして、この非磁性絶縁層56上にスパイラル状に
薄膜コイル57を形成する。
先ず、図8に示すように、MRヘッドの上層シールド5
4上に磁性材料よりなる下部コア層55を形成する。な
お、MRヘッドにおける上層シールド54をインダクテ
ィブヘッドにおける磁気コアとして用いる場合には、こ
の下部コア層55を形成する必要がない。そして、下部
コア層55上に非磁性絶縁層56を所定の厚みで形成す
る。そして、この非磁性絶縁層56上にスパイラル状に
薄膜コイル57を形成する。
【0046】次に、図9に示すように、薄膜コイル57
を埋め込むように、非磁性絶縁層58を形成する。そし
て、薄膜コイル57を埋め込んだ非磁性絶縁層58を、
エッチング等により所定の形状に整える。そして、この
非磁性絶縁層58上に、上部コア層59を形成する。こ
のとき、上部コア層59は、磁気記録媒体対向面側の端
部において、下部コア層55との間を所定の厚みの非磁
性絶縁層を介して突き合わされる。これにより、上部コ
ア層59と下部コア層55とは、インダクティブヘッド
における磁気ギャップを形成することとなる。また、こ
の上部コア層59は、薄膜コイル57の中心付近Qで下
部コア層55と近接するように形成され、下部コア層5
5とともにバックギャップを形成している。
を埋め込むように、非磁性絶縁層58を形成する。そし
て、薄膜コイル57を埋め込んだ非磁性絶縁層58を、
エッチング等により所定の形状に整える。そして、この
非磁性絶縁層58上に、上部コア層59を形成する。こ
のとき、上部コア層59は、磁気記録媒体対向面側の端
部において、下部コア層55との間を所定の厚みの非磁
性絶縁層を介して突き合わされる。これにより、上部コ
ア層59と下部コア層55とは、インダクティブヘッド
における磁気ギャップを形成することとなる。また、こ
の上部コア層59は、薄膜コイル57の中心付近Qで下
部コア層55と近接するように形成され、下部コア層5
5とともにバックギャップを形成している。
【0047】そして、次に、このように形成されたMR
ヘッド及びインダクティブヘッドにおいては、外部に配
設された電流源と電気的に接続する。具体的には、MR
ヘッドにおいては、センス電流用導体層49、バイアス
磁界用導体層50及び上部ギャップ層53を電流源と電
気的に接続する。また、インダクティブヘッドにおいて
は、薄膜コイル57の中心側に位置する一方の端部57
A及び薄膜コイル57の外周側に位置する他方の端部5
7Bを電流源と電気的に接続する。
ヘッド及びインダクティブヘッドにおいては、外部に配
設された電流源と電気的に接続する。具体的には、MR
ヘッドにおいては、センス電流用導体層49、バイアス
磁界用導体層50及び上部ギャップ層53を電流源と電
気的に接続する。また、インダクティブヘッドにおいて
は、薄膜コイル57の中心側に位置する一方の端部57
A及び薄膜コイル57の外周側に位置する他方の端部5
7Bを電流源と電気的に接続する。
【0048】電流源と接続されるこれらの部分からは、
図10に示すように、非磁性絶縁層61内に埋め込まれ
たリード端子62が導出され、このリード端子62上に
Cu端子63が形成される。なお、これらリード端子6
2及びCu端子63は、非磁性絶縁層61内に形成され
る。具体的には、リード端子62は、所定の膜厚まで形
成された非磁性絶縁層61上に、フォトリソグラフィー
等の手法を用いて所望の形状に形成される。その後、こ
のリード端子62を埋め込むように非磁性絶縁層61を
形成する。そして、Cu端子63を配設する位置に対応
して、エッチング等の手法を用いて開口部64を形成す
る。そして、この開口部64にCuを埋め込むことによ
りCu端子63を形成する。
図10に示すように、非磁性絶縁層61内に埋め込まれ
たリード端子62が導出され、このリード端子62上に
Cu端子63が形成される。なお、これらリード端子6
2及びCu端子63は、非磁性絶縁層61内に形成され
る。具体的には、リード端子62は、所定の膜厚まで形
成された非磁性絶縁層61上に、フォトリソグラフィー
等の手法を用いて所望の形状に形成される。その後、こ
のリード端子62を埋め込むように非磁性絶縁層61を
形成する。そして、Cu端子63を配設する位置に対応
して、エッチング等の手法を用いて開口部64を形成す
る。そして、この開口部64にCuを埋め込むことによ
りCu端子63を形成する。
【0049】次に、このようにして形成されたCu端子
63上に、図11に示すように、バリア層となるCr薄
膜65と給電層となるPd薄膜66とを形成する。この
とき、Cr薄膜65とPd薄膜66とは、連続スパッタ
にて形成される。なお、このとき、給電層としては、P
d薄膜66に限定されず、例えばPt等の貴金属を用い
てもよい。
63上に、図11に示すように、バリア層となるCr薄
膜65と給電層となるPd薄膜66とを形成する。この
とき、Cr薄膜65とPd薄膜66とは、連続スパッタ
にて形成される。なお、このとき、給電層としては、P
d薄膜66に限定されず、例えばPt等の貴金属を用い
てもよい。
【0050】このように、本手法において、Cr薄膜6
5及びPd薄膜66を連続スパッタにて形成することが
できるため、短時間でこれらの薄膜を形成することがで
きる。また、従来のように、給電層やバリア層をメッキ
法により形成していないため、これらCr薄膜65及び
Pd薄膜66の膜厚コンロールが容易に行える。したが
って、本手法では、バリア層及び給電層の品質を向上さ
せることができる。
5及びPd薄膜66を連続スパッタにて形成することが
できるため、短時間でこれらの薄膜を形成することがで
きる。また、従来のように、給電層やバリア層をメッキ
法により形成していないため、これらCr薄膜65及び
Pd薄膜66の膜厚コンロールが容易に行える。したが
って、本手法では、バリア層及び給電層の品質を向上さ
せることができる。
【0051】次に、図12に示すように、所定の領域に
レジスト67を形成する。具体的には、Cu端子63の
上方に位置してCu端子63の全領域を覆う領域を露出
させるようにレジストを形成する。
レジスト67を形成する。具体的には、Cu端子63の
上方に位置してCu端子63の全領域を覆う領域を露出
させるようにレジストを形成する。
【0052】次に、図13に示すように、レジスト67
が形成された面に対して、メッキを施し、Auメッキ層
68を形成する。これにより、レジスト67が形成され
ていない領域では、Pd薄膜66上にAuメッキ層68
が形成されることとなる。
が形成された面に対して、メッキを施し、Auメッキ層
68を形成する。これにより、レジスト67が形成され
ていない領域では、Pd薄膜66上にAuメッキ層68
が形成されることとなる。
【0053】このとき、本手法では、メッキが施される
前に、レジスト67が形成された面に、表面処理が施さ
れる。具体的には、レジスト67が形成された面に対し
て、パワー100Wで4分間のO2アッシング処理が施
される。このO2アッシング処理は、レジスト67が形
成された面に対して、酸素流量が約100mHgとなる
ように行われる。そして、その後、O2アッシング処理
が施された面を、純水に浸漬させる。
前に、レジスト67が形成された面に、表面処理が施さ
れる。具体的には、レジスト67が形成された面に対し
て、パワー100Wで4分間のO2アッシング処理が施
される。このO2アッシング処理は、レジスト67が形
成された面に対して、酸素流量が約100mHgとなる
ように行われる。そして、その後、O2アッシング処理
が施された面を、純水に浸漬させる。
【0054】これにより、レジスト67が形成された面
の濡れ性が向上する。したがって、O2アッシング処理
が施された後にAuメッキを施すことによって、確実に
Auメッキ層68を形成することができる。具体的に
は、メッキされる表面の濡れ性を向上させることによ
り、例えば、いわゆる泡かみを生じること無く、すなわ
ちPd薄膜66上のレジスト67近傍の領域に気泡を有
すること無くAuメッキを施すことができる。
の濡れ性が向上する。したがって、O2アッシング処理
が施された後にAuメッキを施すことによって、確実に
Auメッキ層68を形成することができる。具体的に
は、メッキされる表面の濡れ性を向上させることによ
り、例えば、いわゆる泡かみを生じること無く、すなわ
ちPd薄膜66上のレジスト67近傍の領域に気泡を有
すること無くAuメッキを施すことができる。
【0055】次に、図14に示すように、レジスト67
とともにレジスト67上に形成されたAuメッキ層68
を除去する。具体的には、通常行われているレジスト剥
離剤を作用させることにより、レジスト67等を除去す
る。これにより、Cu端子63の上方に位置する部分に
Auメッキ層68が形成されることとなる。
とともにレジスト67上に形成されたAuメッキ層68
を除去する。具体的には、通常行われているレジスト剥
離剤を作用させることにより、レジスト67等を除去す
る。これにより、Cu端子63の上方に位置する部分に
Auメッキ層68が形成されることとなる。
【0056】次に、図15に示すように、Auメッキ層
68が形成された面に対してドライエッチングを施し、
外方に露出したPd薄膜66及びこのPd薄膜66の直
下に位置するCr薄膜65を除去する。すなわち、ここ
では、Auメッキ層68の下方に位置するPd薄膜66
及びCr薄膜65以外の領域のPd薄膜66及びCr薄
膜65を除去する。このとき、前工程で形成されたAu
メッキ層68もドライエッチングされることになるが、
Auメッキ層68を比較的に厚く形成しているため、こ
のドライエッチングによりAuメッキ層68が全てエッ
チングされることはない。これにより、Cu端子63上
に、Cr薄膜65からなるバリア層、Pd薄膜66から
なる給電層及びAu膜が形成されることとなる。
68が形成された面に対してドライエッチングを施し、
外方に露出したPd薄膜66及びこのPd薄膜66の直
下に位置するCr薄膜65を除去する。すなわち、ここ
では、Auメッキ層68の下方に位置するPd薄膜66
及びCr薄膜65以外の領域のPd薄膜66及びCr薄
膜65を除去する。このとき、前工程で形成されたAu
メッキ層68もドライエッチングされることになるが、
Auメッキ層68を比較的に厚く形成しているため、こ
のドライエッチングによりAuメッキ層68が全てエッ
チングされることはない。これにより、Cu端子63上
に、Cr薄膜65からなるバリア層、Pd薄膜66から
なる給電層及びAu膜が形成されることとなる。
【0057】次に、図示しないが、このAu膜上にボン
ディングワイヤーを溶着し、外部に配設された電流源と
端子とを電気的に接続する。
ディングワイヤーを溶着し、外部に配設された電流源と
端子とを電気的に接続する。
【0058】以上の工程の後、最上層に保護層等を形成
し、所定の形状に切り出すことによって、薄膜ヘッドが
完成する。
し、所定の形状に切り出すことによって、薄膜ヘッドが
完成する。
【0059】このように、本発明に係る手法によれば、
端子上に形成するバリア層及び給電層を形成するに際し
て、バリア層をCrを含有する材料で構成し、且つ、給
電層を貴金属より構成しているため、連続スパッタ法を
用いることができる。このため、この手法によれば、短
時間でこれらバリア層及び給電層を形成することができ
る。したがって、この手法によれば、薄膜磁気ヘッドの
製造時間を大幅に短縮することができる。
端子上に形成するバリア層及び給電層を形成するに際し
て、バリア層をCrを含有する材料で構成し、且つ、給
電層を貴金属より構成しているため、連続スパッタ法を
用いることができる。このため、この手法によれば、短
時間でこれらバリア層及び給電層を形成することができ
る。したがって、この手法によれば、薄膜磁気ヘッドの
製造時間を大幅に短縮することができる。
【0060】また、この手法では、Auメッキを行うに
前に、O2アッシング等の表面処理を施している。この
ため、Auがメッキされる表面の濡れ性を向上させるこ
とができる。したがって、この手法では、いわゆる泡か
み等の不都合を発生させることなくAu膜を形成するこ
とができる。その結果、表面性の良好なAu膜を確実に
形成することができるため、この手法によれば、歩留ま
りを向上させることができ生産性よく薄膜磁気ヘッドを
製造することができる。
前に、O2アッシング等の表面処理を施している。この
ため、Auがメッキされる表面の濡れ性を向上させるこ
とができる。したがって、この手法では、いわゆる泡か
み等の不都合を発生させることなくAu膜を形成するこ
とができる。その結果、表面性の良好なAu膜を確実に
形成することができるため、この手法によれば、歩留ま
りを向上させることができ生産性よく薄膜磁気ヘッドを
製造することができる。
【0061】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る薄膜磁気ヘッドでは、Crを含有してなるバリア層
と貴金属よりなる給電層とを備えるために、これらバリ
ア層及び給電層を薄型化することができる。このため、
この薄膜磁気ヘッドは、小型化を容易に図れるものとな
る。
係る薄膜磁気ヘッドでは、Crを含有してなるバリア層
と貴金属よりなる給電層とを備えるために、これらバリ
ア層及び給電層を薄型化することができる。このため、
この薄膜磁気ヘッドは、小型化を容易に図れるものとな
る。
【0062】また、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法によれば、Crを含有してなるバリア層と貴金属よ
りなる給電層とを備えるために、これらバリア層及び給
電層を短時間に形成することができる。このため、この
手法によれば、生産性よく薄膜磁気ヘッドを製造するこ
とができる。
方法によれば、Crを含有してなるバリア層と貴金属よ
りなる給電層とを備えるために、これらバリア層及び給
電層を短時間に形成することができる。このため、この
手法によれば、生産性よく薄膜磁気ヘッドを製造するこ
とができる。
【図1】本発明を適用した薄膜磁気ヘッドの一例を示す
要部横断面図である。
要部横断面図である。
【図2】図1に示した薄膜磁気ヘッドを、端子が形成さ
れた面から見た要部上面図である。
れた面から見た要部上面図である。
【図3】薄膜磁気ヘッドの端子部分を示す要部横断面図
である。
である。
【図4】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順次
示すものであり、磁気抵抗効果素子を形成する工程を示
す要部横断面図である。
示すものであり、磁気抵抗効果素子を形成する工程を示
す要部横断面図である。
【図5】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順次
示すものであり、非磁性絶縁層及び開口部の形成工程を
示す要部横断面図である。
示すものであり、非磁性絶縁層及び開口部の形成工程を
示す要部横断面図である。
【図6】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順次
示すものであり、センス電流用導体層、バイアス電流用
導体層及び非磁性絶縁層の形成工程を示す要部横断面図
である。
示すものであり、センス電流用導体層、バイアス電流用
導体層及び非磁性絶縁層の形成工程を示す要部横断面図
である。
【図7】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順次
示すものであり、MRヘッドを形成した状態を示す要部
横断面図である。
示すものであり、MRヘッドを形成した状態を示す要部
横断面図である。
【図8】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順次
示すものであり、MRヘッド上に下部コア層、非磁性絶
縁層及び薄膜コイルを形成する工程を示す要部横断面図
である。
示すものであり、MRヘッド上に下部コア層、非磁性絶
縁層及び薄膜コイルを形成する工程を示す要部横断面図
である。
【図9】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順次
示すものであり、非磁性絶縁層及び上部コア層を形成す
る工程を示す要部横断面図である。
示すものであり、非磁性絶縁層及び上部コア層を形成す
る工程を示す要部横断面図である。
【図10】図1に示した薄膜磁気ヘッドの端子部分の要
部横断面図である。
部横断面図である。
【図11】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順
次示すものであり、Cu端子上にCr薄膜及びPd薄膜
を形成する工程を示す要部横断面図である。
次示すものであり、Cu端子上にCr薄膜及びPd薄膜
を形成する工程を示す要部横断面図である。
【図12】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順
次示すものであり、Pd薄膜上にレジストを形成する工
程を示す要部横断面図である。
次示すものであり、Pd薄膜上にレジストを形成する工
程を示す要部横断面図である。
【図13】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順
次示すものであり、メッキ法によりAuメッキ層を形成
する工程を示す要部横断面図である。
次示すものであり、メッキ法によりAuメッキ層を形成
する工程を示す要部横断面図である。
【図14】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順
次示すものであり、レジストを除去する工程を示す要部
横断面図である。
次示すものであり、レジストを除去する工程を示す要部
横断面図である。
【図15】図1に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程を順
次示すものであり、ドライエッチングにより外方へ露出
したPd薄膜及びこのPd薄膜の直下に位置するCr薄
膜を除去する工程を示す要部横断面図である。
次示すものであり、ドライエッチングにより外方へ露出
したPd薄膜及びこのPd薄膜の直下に位置するCr薄
膜を除去する工程を示す要部横断面図である。
【図16】従来の薄膜磁気ヘッドにおける端子部分の要
部横断面図である。
部横断面図である。
【図17】従来の薄膜磁気ヘッドにおける給電層及びバ
リア層を有する端子部分の要部横断面図である。
リア層を有する端子部分の要部横断面図である。
1 下層シールド、2 下部ギャップ層、3 磁気抵抗
効果素子、4 非磁性絶縁層、5 保護層、6 センス
電流用導体層、7 非磁性絶縁層、8 バイアス電流用
導体層、9 上部ギャップ層、10 上層シールド、1
1 下部コア層、13 薄膜コイル、14 上部コア層
効果素子、4 非磁性絶縁層、5 保護層、6 センス
電流用導体層、7 非磁性絶縁層、8 バイアス電流用
導体層、9 上部ギャップ層、10 上層シールド、1
1 下部コア層、13 薄膜コイル、14 上部コア層
Claims (6)
- 【請求項1】 薄膜素子と、非磁性体内に埋め込まれ、
一端面を外方へ露出するとともに他端面を上記薄膜素子
と電気的に接続された端子と、 上記端子の外方へ露出した一端面上に形成され、Crを
含有してなるバリア層と、 上記バリア層上に形成され、貴金属よりなる給電層と、 上記給電層上に形成され、Auを含有してなるAu膜と
を備え、 上記薄膜素子には、上記端子を通って電流が供給される
ことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項2】 上記薄膜端子は、 軟磁性体よりなり、センス電流が供給される磁気抵抗効
果素子と、 所定の電流が供給され、記録磁界を誘導する薄膜コイル
とからなり、 上記磁気抵抗効果素子及び上記薄膜コイルには、上記端
子の他端面がそれぞれ電気的に接続されたことを特徴と
する請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項3】 薄膜素子を形成し、 非磁性体内に埋め込み、一端面が露出するとともに他端
面が上記薄膜素子と電気的に接続するように端子を形成
し、 この端子の露出した一端面上に、Crを含有してなるバ
リア層を形成し、 このバリア層上に、貴金属よりなる給電層を形成し、 この給電層上に、Auを含有してなるAu膜を形成する
ことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 上記バリア層を真空槽内でスパッタリン
グ法により形成した後、上記給電層を、上記真空槽内で
スパッタリング法により形成することを特徴とする請求
項3記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 Au膜を形成するに際して、給電層上に
レジストパターンにより所定の形状となるようにパター
ニングを行い、その後、給電層の表面及びレジストパタ
ーンの表面に表面処理を施すことを特徴とする請求項3
記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項6】 上記表面処理は、アッシング処理である
ことを特徴とする請求項5記載の薄膜磁気ヘッドの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9283896A JPH11120514A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9283896A JPH11120514A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11120514A true JPH11120514A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17671594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9283896A Withdrawn JPH11120514A (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11120514A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8125734B2 (en) | 2006-09-05 | 2012-02-28 | Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. | Magnetic slider, head gimbal assembly and method for manufacturing the same |
US8411535B1 (en) | 2011-11-30 | 2013-04-02 | HGST Netherlands B.V. | Electrical connection for a laser diode in a tar head |
US8631561B2 (en) | 2011-11-30 | 2014-01-21 | HGST Netherlands B.V. | Method for electrically connecting an energy source to a head of a disk drive |
-
1997
- 1997-10-16 JP JP9283896A patent/JPH11120514A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8125734B2 (en) | 2006-09-05 | 2012-02-28 | Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. | Magnetic slider, head gimbal assembly and method for manufacturing the same |
US8411535B1 (en) | 2011-11-30 | 2013-04-02 | HGST Netherlands B.V. | Electrical connection for a laser diode in a tar head |
US8631561B2 (en) | 2011-11-30 | 2014-01-21 | HGST Netherlands B.V. | Method for electrically connecting an energy source to a head of a disk drive |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |