JP3638565B2 - 磁気抵抗効果素子およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気抵抗効果素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、ハードディスクドライブにおける磁気記録密度は急激に上昇し、それに伴い、要求される単位トラック幅当たりの再生出力も急激に上昇している。1インチ平方当たり100Gビット(100Gbpsi)の時代には、トラック幅あたりの再生出力は10mV以上ときわめて高くなることが予想される。この高出力要求に対して、TMR(Tunneling Magneto-resistance)素子や垂直通電型巨大磁気抵抗効果素子(以下、CPP(Current Perpendicular to Plane)型GMR素子ともいう)など膜積層界面に垂直にセンス電流を流す再生素子が提案されている。
【0003】
これら垂直通電方式の再生素子へのセンス電流供給は素子の上下に電極をとる構成となっている。このため、上記再生素子においては、通電領域を規定することでトラック幅方向の感度規定が行われる。しかし、高磁気記録密度化に伴い媒体上の磁化が小さくなるため、再生素子によって通電規定される領域は、200Gbpsiクラスの記録密度においては約100nmと予想される。
【0004】
一方、再生素子の製造方法は面内通電方式(以下、CIP(Current In Plane)ともいう)の時代から、そのプロセス簡便性の理由でアバッテド・ジャンクション (Abutted Junction)プロセスが使用されている。垂直通電方式再生素子となってもそのプロセス簡便性に変わりないためアバッテド・ジャンクションプロセスが採用されている。面内通電方式の素子におけるアバッテド・ジャンクションプロセスとは、磁気抵抗効果膜のパターニングマスクをパターニング後もそのまま残してその上からバイアス膜および電極膜を成膜し、最後にパターニングマスクを除去するものを指す。
【0005】
特開2000−228002号公報に開示された垂直通電方式の再生素子においては、図26に示すように、巨大磁気抵抗効果膜(以下、GMR膜ともいう)14の上下にGMR膜14と電気的に接続される上電極16および下電極10が設けられ、さらに、GMR膜14を構成する磁化自由層(以下、フリー層ともいう)の端部に磁化をバイアスするバイアス膜として高抵抗ハードマグネット50が使用されている。また、センス電流のリークを防止するために、バイアス膜50上に絶縁膜(図示せず)が形成されている。また、上下電極16,10に接続するように、上下シールド36,4が設けられている。この従来の再生素子においては、再生素子を構成するGMR膜14の、ハードマグネットからなるバイアス膜50との接触部付近では、スピンバルブ膜のフリー層の磁化が強いバイアスを受けて透磁率が極端に低下することが指摘されている。すなわち、GMR膜の、バイアス膜50側の端部は不感領域となる。
【0006】
このため、特願2001−88448号では、図27に示すように、GMR膜14の通電領域をハードマグネットからなるバイアス膜50からある距離(図中、OL)、離したところに集中させる構造が開示されており、この構造か、もしくはバイアス膜50をGMR膜14に接触させる場合に反強磁性体など漏れ磁界が出ない材料によってバイアス膜50を形成することが望ましい。
【0007】
前者の方式においては、GMR膜14のエッジからある距離、離した部分へ通電させるためのプロセスが問題となる。たとえば図28に示すように、GMR膜14のエッジからバイアス膜50まで、ある距離OLだけ離すように設計されている場合、下電極10と上電極16とのアライメント精度が、σを標準偏差としたとき、3σの範囲内でA(nm)で、下電極10とGMR膜14とのアライメント精度がB(nm)のプロセスで形成できるとすると、下電極10にバイアス用ハードマグネット50および上電極16を合わせ込むと、全体での実効アライメントALeffは、ALeff=(A2+B2)1/2と表される。例えば、A=30nm、B=30nmとすると、ALeff=42nmとなり、OLの設計が50nmの設計だと、3σ分布ではバイアス膜50のエッジからC=8nmしか上電極16のエッジが離れていない素子が出来上がる。このため、不感応領域にセンス電流が流れることとなり、センス電流が無為に発熱として消費され素子温度を上昇させてしまう。
【0008】
特開2001−312803号公報では、図29に示すように、バイアス膜52からある距離離して上電極16を設置する構成が、また図30に示すように、GMR膜14と下電極10が一体で形成され、その両脇をバイアス膜52で押さえ、バイアス膜52からある距離離したところに上電極16が形成される構成が開示されている。
【0009】
しかしながら、図29および図30に示す構成においては、GMR膜14にセンス電流が注入された後、GMR膜14内で広がる。このことは、垂直通電方式(CPP)による抵抗成分のみならず、CIP(Current In Plane)成分による抵抗変化が同時に発生することとなり、正確な媒体信号再生が難しくなる。したがって、上下電極間でセンス電流が拡散しないような構成となることが望ましい。また、上記特開2001−312803号公報に開示された製造工程は、バイアス膜52との結合による磁気的に劣化した部分を避けて、バイアス膜からある距離離れたところにアライメント無しで一方の通電領域を形成するプロセスである。しかしながら、レジストを収縮させた後に形成する絶縁膜のリフトオフ性、その穴に電極膜を埋め込むことのボイドの発生により、加工歩留まりの劣化が予想される。
【0010】
また、特開2001−229515号公報に開示された再生素子においては、図31に示すように、バイアス膜として反強磁性層55と磁性層24とを積層させて形成し、磁性層24をGMR膜14のフリー層15に接続することが開示されている。また、上記特開2001−229515号公報には、図32に示すように、磁性層24を設ける代わりに、GMR膜14のフリー層15を反強磁性層55の下側に延在させる構成が開示されている。なお、上電極16と反強磁性層55とは絶縁膜60によって絶縁される構成となっている。
【0011】
これらの構成の再生素子においては、従来のアバッテド・ジャンクションプロセスを用いることが可能となる利点があるが、通常のアバッテド・ジャンクションプロセスを利用する場合、後からリフトオフで形成する膜(図31の反強磁性層55、磁性層24、図32の反強磁性層55)は、レジストマスクの壁になる部分に成膜されるため、特にGMR膜14との界面で結晶欠陥が増えることが予想される。したがって、特にGMR膜14との接合界面付近の反強磁性層55の膜質が劣化し、積層する磁性層24との交換結合さらに、GMR膜14と接した場合の交換バイアス膜の形成プロセス上に困難性がある。特に、図32に示す構造では、フリー層15の上でエッチングを止めるウェハー内分布による歩留まり低下や、フリー層15へのダメージが予想される。また、2種の反強磁性層、すなわちバイアス膜を構成する反強磁性層55とGMR膜14を構成する反強磁性層をお互い直交方向に熱処理・着磁する必要がある。そのため、2種の反強磁性層に明確なブロッキング温度の差を温度分散まで含めてつける必要がある。その結果、膜質の問題、また着磁不十分の問題によりバルクハウゼンノイズなど製造歩留まりを低下させる可能性がある。
【0012】
また、通電領域の正確な規定を行うには、上電極、GMR膜が一括でパターニングされることが位置ずれ防止の観点から望ましい。しかしながら、その脇にバイアス膜を設置するとバイアス膜からの漏洩磁界によりGMR膜のフリー層のバイアス膜近傍は強くバイアスされ透磁率を低減させてしまい、実効的なトラック幅を減少させてしまう。通電領域とバイアス膜との間隔をフォトリソグラフィーを用いて加工すると、数十nmの位置や形状制御が困難で加工歩留まりを低下させてしまうため、最初の加工マスクを残したまま、バイアス膜プロセスを続行し、バイアス膜間隔を通電領域よりセルフアライメントにて広げることが望ましい。したがって、GMR膜を構成するフリー層のエッジの感度を維持したまま、加工歩留まりが高い素子構造およびプロセスが望まれていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来の垂直通電素子においては、特開2000−228002号公報に示されるように、バイアス膜として高抵抗ハードマグネットを使用し、さらにその上に絶縁膜を形成してセンス電流のリークを防止する構造が提案されている。また、磁気抵抗効果素子においてハードマグネットからなるバイアス膜との接触部付近では、スピンバルブ膜を構成するフリー層の磁化が強いバイアスを受けて透磁率が極端に低下することが指摘されている。そのため、通電領域をハードマグネットバイアス膜からある程度離したところに集中させる構造か、もしくは磁気抵抗効果膜とバイアス膜を接触させる場合は反強磁性体など漏れ磁界が出ない材料によってバイアス膜を形成することが望ましい。この方式においては磁気抵抗効果膜のエッジからある距離離した部分へ通電させる電極を形成するプロセスが問題となる。
【0014】
特開2001−312803号公報では、バイアス膜との結合による磁気的に劣化した部分を避けて、バイアス膜からある距離離れたところにアライメント無しで一方の通電領域を形成するプロセス・構造が開示されている。しかしながら、レジストを収縮させた後に形成する絶縁膜のリフトオフ性、その穴に電極膜を埋め込むことのボイドの発生により、加工歩留まりの劣化が予想される。
【0015】
特開2001−229515号公報には、バイアス膜として反強磁性層と磁性層とを積層させて形成することが開示されている。この公知文献に開示されているように従来のアバッテド・ジャンクションプロセスを用いる利点があるが、通常のアバッテド・ジャンクションプロセスを利用する場合、後からリフトオフで形成する膜は、レジストマスクの壁になる部分に成膜されるため、特にGMR膜との界面で結晶欠陥が増えることが予想される。したがって、特にGMR膜との接合界面付近の反強磁性層の膜質が劣化し、積層する磁性膜との交換結合さらに、GMR膜と接した場合の交換バイアスにプロセス上の困難性がある。また、2種の反強磁性層、すなわちバイアス膜を構成する反強磁性層と、GMR膜を構成する反強磁性層をお互い直交方向に熱処理・着磁する必要がある。そのため、2種の反強磁性層に明確なブロッキング温度の差を温度分散まで含めてつける必要がある。その結果、膜質の問題、また着磁不十分の問題によりバルクハウゼンノイズなど製造歩留まりを低下させる可能性がある。
【0016】
通電領域の正確な規定を行うには、上電極、GMR膜が一括でパターニングされることが位置ずれ防止の観点から望ましい。しかしながら、その脇にバイアス膜を設置するとバイアス膜からの漏洩磁界によりGMR膜のフリー層のバイアス膜近傍は強くバイアスされ透磁率を低減させてしまい、実効的なトラック幅を減少させてしまう。通電領域とバイアス膜との間隔をフォトリソグラフィーを用いて加工すると、数十nmの位置や形状制御が困難で加工歩留まりを低下させてしまうため、最初の加工マスクを残したまま、バイアス膜間隔を通電領域より広げることが望ましい。
【0017】
したがって、GMR膜のフリー層エッジの感度を維持したまますなわち出力特性が良好で、かつ加工歩留まりが高い素子構造およびプロセスが望まれていた。
【0018】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、出力特性が良好でかつ加工歩留まりの高い磁気抵抗効果素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【発明が解決するための手段】
本発明の一態様による磁気抵抗効果素子は、磁化の方向が実質的に一方に固着された磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界の向きに応じて変化する磁化自由層と、前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性層とを有する磁気抵抗効果膜と、トラック幅方向に離間して配置され、前記磁気抵抗効果膜にバイアス磁界を印加するよう設けられ、硬磁性材料を含む一対のバイアス膜と、前記磁気抵抗効果膜と前記バイアス膜とを隔てるよう設けられた一対の軟磁性膜と、
前記磁気抵抗効果膜の膜面に対してほぼ垂直な方向にセンス電流を供給可能な一対の電極とを備えることを特徴とする。
【0020】
なお、前記磁化自由層のトラック幅方向の端部には前記軟磁性膜を介して前記バイアス膜が存在するように構成しても良い。
【0021】
なお、前記磁気抵抗効果膜の前記電極との接触面と交わる端面は、少なくとも一方の前記電極の前記接触面と交わる端面と整合しているように構成しても良い。
【0022】
なお、前記磁気抵抗効果膜と前記軟磁性膜との間には高抵抗層が介在するように構成しても良い。
【0023】
なお、前記一対の電極の少なくとも一方は、実質的にシールドを兼ねているように構成しても良い。
【0024】
また、本発明の磁気抵抗効果素子の製造方法は、磁化の方向が実質的に一方に固着された磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界の向きに応じて変化する磁化自由層と、前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性層とを有する磁気抵抗効果膜を形成する工程と、前記磁気抵抗効果膜上にマスクを形成し、前記磁気抵抗効果膜をパターニングする工程と、前記マスクを残したまま、軟磁性膜および硬磁性材料を含むバイアス膜を順次成膜する工程とを備えることを特徴とする。
【0025】
なお、前記磁気抵抗効果膜を形成する工程の前に電極を形成する工程を備え、前記磁気抵抗効果膜をパターニングする工程で前記電極の少なくとも一部をパターニングするように構成しても良い。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0027】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による磁気抵抗効果素子を、図1乃至図3を参照して説明する。図1乃至図3は、第1実施形態による磁気抵抗効果素子を製造する製造工程を示す工程断面図である。
【0028】
まず、図1(a)に示すように、下部シールド4上に、下部シールド4と軟磁性膜間の磁気的結合を分断する磁気的結合分断層としてTaからなる層5を10nm、下電極膜10、GMR膜14、上電極膜16を順次形成する。下電極膜10は、Cuを20nm形成した構成となっている。また上電極16は、下からTaを3nm、Cuを20nm、Taを5nm積層した構成となっている。GMR膜14は、外部からの所定の信号磁界の向きに応じて磁化の向きが動く磁化自由層(以下、フリー層ともいう)と、非磁性層を介して上記磁化自由層に積層形成され上記所定の信号磁界の中でも実質的に磁化の向きが変わらない磁化固着層と、を備えている。そして、このGMR膜14は、
上から、Ta5/CoFe1/Cu1/CoFe1/Cu1/ CoFe1/Cu2/CoFe1/Ru1/CoFe1/PtMn23/Ta5
を順次積層した構成となっている。すなわち、Ta5からなるキャップ層、CoFe1/Cu1/CoFe1/Cu1/ CoFe1からなる磁化自由層、Cu2からなる非磁性層、CoFe1/Ru1/CoFe1からなる磁化固着層、この磁化固着層の磁化を固定するPtMn23からなる反強磁性層、およびTa5からなる下地層を上から順次積層した構成となっている。なお、元素記号の後の数字は膜厚(nm)を示す。
【0029】
次に、この上にフォトレジストもしくはEB(Electron Beam)レジストを用いて図1(b)に示すように、T型形状のレジストマスク20を形成した。レジストマスク20の幅は0.15μmとした。
【0030】
次に、図1(c)に示すように、このレジストマスク越しにイオンミリングにて上電極膜16、GMR膜14、下電極膜10を一括でパターニングを行う。イオンミリングを下シールド4の表面まで行わず少なくとも下電極密着層の一部を残すことで、後から形成する軟磁性膜24と下シールド4との交換結合による磁気的一体化を防ぎ、ハードバイアス膜による軟磁性膜への磁区制御ができるようにする。
【0031】
次に、図2(a)に示すように、レジストマスク20を残置した状態で、膜厚が50nmのアモルファスCoZrNbからなる軟磁性膜24、膜厚が100nmのCoPtからなるハードバイアス膜28、膜厚が20nmのアルミナからなる絶縁膜32を順次積層する。膜形成はスパッタ法を用いた。その後、図2(b)に示すように、レジストマスク20を有機溶剤にてリフトオフする。
【0032】
このようなプロセスを経ることで、GMR膜14を上下電極10,16で挟み、軟磁性膜24を挟んでGMR膜14を構成するフリー層15の脇にハードバイアス膜28が形成される。このプロセスを用いることで、GMR膜14を構成するフリー層15の位置での、GMR膜14とハードバイアス膜28との距離(図2(b)の中央の矢印で示す位置)は、約30nmであった。
【0033】
次に、図3に示すように、上シールド膜36を形成することで、上下シールドに挟まれた再生ヘッドが得られる。
【0034】
以上説明したように、本実施形態においては、少なくとも上電極16とGMR膜14を同一マスク20でパターニング形成することで、通電領域はGMR膜14の全面を網羅し局所的に通電が起こらない領域を生じない。更に、軟磁性膜24とハードバイアス膜28が積層されることで、ハードバイアス膜28からの漏れ磁界により強くバイアスされる領域は、軟磁性膜24に限定される。このため軟磁性膜24を介して接続されるGMR膜14のフリー層15には低透磁率領域が存在せず、上下電極10、16から流入するセンス電流は能動領域に効率的に流れることなり、高効率(高出力)な素子を得ることができる。また、軟磁性膜24およびハードバイアス膜28は、上下電極10、16形成と同一のマスク20を用いてパターニングされるため上下電極10、16およびGMR膜14のパターンに対しても位置ずれを生じない。またGMR膜14のフリー層15に対して、ハードバイアス膜28は水平横位置に来ることで確実な縦バイアスが印加され、またフリー層15とハードバイアス膜28間の距離は軟磁性膜24の膜厚で制御されるため、ナノメートルのオーダーで距離制御が可能となる。また、マスク20の影の影響でGMR膜14の近傍の軟磁性膜24の軟磁性が劣化しても、ハードバイアス膜28で固められるため問題にならない。このため、ハードバイアス膜28は漏れ磁界の影響から局所的な劣化により磁区を形成し、磁気抵抗効果素子がバルクハウゼンノイズを出力するには至らない。また、バイアス膜28に硬磁性材料(例えばCoPt)を用いたことにより、従来の場合と異なり、2種類のブロッキング温度を持つ反強磁性膜の直交化が不必要となり、バイアスポイントの設定歩留まりが向上する。さらに電極10、16の脇に磁性膜24が形成されることでプロセス中の電極腐食を防ぐことができ歩留まりを向上する。
【0035】
その結果、加工歩留まりよく、出力特性が良好な垂直通電型GMR素子を得ることができる。ただし、図示したように、ハードバイアス膜28と軟磁性膜24が直接接し交換結合する場合、積層状態での保磁力が低下しやすいため、ハードバイアス膜28の磁化量を大きくする必要がある。
【0036】
なお、本実施形態においては、軟磁性膜24としてアモルファスCoZrNb(以下、CZNとも云う)を用いた。軟磁性膜24にCZNを用いる利点は、CZNの抵抗率が約150μΩcm以上と高抵抗なことであり、高抵抗の軟磁性膜24を設けることでCPP型GMR膜14から脇にセンス電流がリークすることを低減することができる。また、CZNからなる軟磁性膜24上には硬磁性材料のCoPtからなるハードバイアス膜28が設けられるため、ハードバイアス膜28が特性良好に成長する特徴がある。したがって、バイアス能力不足によるバルクハウセンノイズ等による素子不良を抑制し得る。また、高抵抗軟磁性膜であるCoAl-O、CoFeB-Oなどのグラニュラー合金磁性膜も、センス電流がリークすることを低減させる効果がある。
【0037】
また、図26乃至図32に示す従来の磁気抵抗効果素子においては、上電極16の脇に磁性膜が形成されていない。このため、電極16の幅が0.1μm近傍まで狭くなった場合、電極15の脇を他材料によりカバーされるまで長い時間曝される。このため、電極16またはGMR膜14を構成しているCuなどの良導体は腐食に弱いので、腐食による電極劣化で通電領域の制限を受けることになる。
【0038】
本実施形態の磁気抵抗効果素子においては、上電極16の脇にアモルファスCoZrNbからなる軟磁性膜24が形成されているので、腐食による劣化を防ぎ、安定した通電領域を確保することができる。なお、例えば、NiFe、アモルファスCoZrNbなどのような表面に不導体皮膜を形成する材料がわずかでもカバーしていれば、その部分からの腐食による劣化を防ぎ、安定した通電領域を確保することが可能となる。
【0039】
また、下電極10および上電極16と、GMR膜14との接触部分の接触抵抗による発熱を逃がすため、接触部分の脇をNiFeやアモルファスCoZrNb、CoPtハードマグネットのような、熱伝導性の良い材料を設置しておくことが熱設計の点で望ましい。本実施形態による磁気抵抗効果素子においては、下電極10および上電極16と、GMR膜14との接触部分の脇には、熱伝導性の良いアモルファスCoZrNbからなる軟磁性膜24が形成されているため、センス電流が多く流せて大きな出力を得ることができる。
【0040】
(第1実施形態の変形例)
なお、CPP型GMR膜14から軟磁性膜24へのセンス電流リークを抑制するため、図4に示す第1実施形態の第1変形例のように、更にアルミナからなる絶縁膜22を軟磁性膜24の下に形成した構成としても良い。図4に示す第1変形例おいては、膜厚が5nmのアルミナからなる絶縁膜22を軟磁性膜24の形成前にスパッタ法で形成した。CPP型GMR膜14の斜面フリー層15の位置で約3nmの膜厚(水平方向で)であった。
【0041】
その後、第1実施形態と同様に、ハードバイアス膜28、上シールド36など形成する。約3nmのアルミナ膜22によりセンス電流リークは抑制することができた。一般に、CPP型GMR膜14内に極薄の酸化層を導入した場合、垂直方向の抵抗値は導入しない場合に比べて1桁抵抗がアップする。この場合には、図4に示す第1変形例ように、CPP型GMR膜14や電極10,16と軟磁性膜24との界面に数nmレベルの極薄の絶縁膜22を入れるが、抵抗率が1000μΩcmと極めて高いCoFeB-OやCoAl-Oなどのようなグラニュラー合金磁性膜を適用することで、センス電流のリークを抑制することができた。また、軟磁性膜24とCPP型GMR膜14の界面の絶縁膜22はアルミナ酸化物のみに限らず、酸素RIEや酸素アッシャーなどプラズマ酸化でも効果があり、またDLC(Diamond like carbon)のような高抵抗アモルファス炭素膜やAlNのような高熱伝導性の絶縁膜でも2〜3nm形成することで効果があった。なお、この第1変形例においては、絶縁膜22は薄いので、下電極10および上電極16と、GMR膜14との接触部分の脇には、熱伝導性の良いアモルファスCoZrNbからなる軟磁性膜24が直接接触するように形成されていなくとも、接触部分の接触抵抗による発熱を逃がすことが可能となり、センス電流が多く流せて大きな出力を得ることができる。
【0042】
また、図4に示す第1変形例では、CoPtからなるハードバイアス膜28上に、絶縁を目的としたアルミナ膜を形成しているが、CoPt膜にSiO2を混ぜて抵抗を高めたり、ガンマヘマタイトのような鉄酸化物系バード材料を適用することで、上シールド36から下シールド4へのセンス電流リークを抑制することができる。その場合、上シールド36と直接交換結合することでハードバイアス膜28の保磁力が低下することを防ぐ目的で、図5に示す第1実施形態の第2変形例ように、上シールド36とハードバイアス膜28との間に非磁性導体膜34を形成しても良い。
【0043】
なお、第1実施形態の第1および第2変形例も第1実施形態と同様に、出力特性が良好でかつ加工歩留まりを高くすることができる。
【0044】
なお、本実施形態においては、磁気抵抗効果膜としてCPP型のGMR膜について述べたが、TMR(Tunneling Magneto-Resistance effect)膜を用いても同様の効果を得ることができる。
【0045】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による磁気抵抗効果素子を図6および図7を参照して説明する。この第2実施形態の磁気抵抗効果素子は、第1実施形態の磁気抵抗効果素子において、CPP型GMR膜14を構成するフリー層15と、ハードバイアス膜28との間の距離をさらに短くした構成となっている。この第2実施形態による磁気抵抗効果素子の製造工程を図6および図7に示す。
【0046】
この第2実施形態の磁気抵抗効果素子を製造する場合、図6(a)に示すように、軟磁性膜24を第1実施形態と同じプロセスで形成した後、イオンミリングを行う。イオンビーム入射角度は膜面に垂直の方向から約80度の角度で入射して、図6(b)に示すように、主にCPP型GMR膜14の側部に形成された軟磁性膜24をエッチングすることで薄くする。
【0047】
次に、図7(a)に示すように、ハードバイアス膜28を形成し、その後、レジストマスク20をリフトオフする(図7(b)参照)。これにより、CPP型GMR膜14を構成するフリー層15の位置の脇にある軟磁性膜24の膜厚を第1実施形態に比べて減少させることができ、ハードバイアス膜28とフリー層15間の距離を短くすることができる。
【0048】
この第2実施形態も第1実施形態と同様に、出力特性が良好でかつ加工歩留まりを高くすることができる。
【0049】
なお、図6(b)でイオンミリングをCPP型GMR素子の左右で非対称となるように行った場合、例えば、左側からのミリング時間が右側からのミリング時間よりも長い場合、CPP型GMR膜14を構成するフリー層15とハードバイアス膜28と間の距離は左が短く、右が長い、非対称形状とすることができる。
【0050】
(第2実施形態の変形例)
また、CPP型GMR膜14においてフリー層15が下電極10に近い場合、図6(a)に示すように、通常のプロセスでソフト膜を形成し、その後、図8(a)に示す、第2実施形態の第1変形例のように、イオンビームにより主に低部(平面部)に形成された軟磁性膜24を取り除く。続いて、図8(b)に示すように、ハードバイアス膜28を形成しリフトオフを行う。このようにすることで、CPP型GMR膜14を構成するフリー層15が任意の位置にあっても、ハードバイアス膜28とフリー層15との間の距離を制御することができる。
【0051】
以上に示したようなイオンミリングを用いて軟磁性膜24の形状を膜形成後にトリミングすることで任意の形状の軟磁性膜24を得ることができる。また、軟磁性膜24の形成方法をイオンビームスパッタ法のようなさらに成長粒子の指向性が高いような膜形成方法などと組み合わせることでさらに任意の形状の軟磁性膜24を得ることができる。上記のように、イオンビームで軟磁性膜形状をトリミングすることで、ハードバイアス膜28を積層させた場合の積層状態での保磁力低下を防ぐことができる。
【0052】
また、イオンビームによるトリミングは軟磁性膜24だけではなく、ハードバイアス膜28にも行うことで、更なる安定な縦バイアスをCPP型GMR膜14のフリー層15に印加することができる。例えば、図7(a)に示す状態から、ハードバイアス膜28の形状をトリミングするために図9(a)に示すようにイオンビーム照射を行う。図9(a)においてはイオンビーム照射により削られた、ハードバイアス膜28、軟磁性膜24、および上電極16の部分を破線で示す。こうすることにより、ハードバイアス膜28はCPP型GMR膜14のエッジから後退する。これにより、CPP型GMR膜14のエッジの軟磁性膜24の硬磁性化をさらに抑制し、その結果、CPP型GMR膜14のパターンエッジ近傍のフリー層15の透磁率がさらに向上することで、素子の単位センス電流あたりの出力が向上する。
【0053】
その後、図9(b)に示すように、アルミナ絶縁膜32を最表面に形成した後、レジストマスク20をリフトオフする。こうすることで、さらに上に重ねられるリードおよびシールドからのセンス電流がハードバイアス膜28や軟磁性膜24に分流することによる出力の低下を防ぐことができる。
【0054】
また、図10に示すように、軟磁性膜24とCPP型GMR膜14との界面にアルミナなど高抵抗層を挟みこむことで、CPP型GMR膜14から軟磁性膜24へのセンス電流の分流を防ぐことができる。
【0055】
なお、ハードバイアス膜28がCoPt-SiO2の混合膜であったり、軟磁性膜24もグラニュラー合金磁性膜などで抵抗がCPP型GMR膜14に比べて十分大きい場合、図11(a)に示すように、ハードバイアス膜28まで形成した後、リフトオフし、その後イオンビームを全面に照射する。CPP型GMR膜14近傍のハードバイアス膜28は、マスクの影響でもともと膜厚が薄いためを全面イオンミリングの結果、図11(b)に示すように部分的にトリミングされることとなる。図11(b)においては、トリミングされた部分を破線で示している。この図11(b)に示すように、硬磁性バイアス膜28がエッジから離れる形状の場合、CPP型GMR膜14の近傍の膜質劣化部分が除去されている。このため、硬磁性バイアス膜28の代わりに、バイアス膜として反強磁性膜を用いても、エッジ部分の膜質劣化を防止することができる。
【0056】
図9(a)の場合と同様に、CPP型GMR膜14のエッジからハードバイアス膜28を離すことで、CPP型GMR膜14のフリー層15の透磁率の更なる向上が図られ、その結果単位センス電流あたりの出力向上が得られる。
【0057】
なお、図9(a)および図11(b)ともハードバイアス膜28が、軟磁性膜24上より物理的に除去されている状態を示したが、軟磁性膜24上に薄く残っても、その結果、軟磁性膜24の磁気特性に影響を及ぼさなければ問題ない。
【0058】
更に、ハードバイアス膜28を軟磁性膜24上から除去する方法として、レジスト形状の工夫がある。形状をT字型とせず、図33(a)に示すような連続的なテーパー形状にすることで、軟磁性膜24、ハードバイアス膜28はレジスト20aの底部側壁に連続的に形成される。先に形成した軟磁性膜24の側壁膜厚分、ハードバイアス膜28は離れることとなる。これを図33(b)に示すようにリフトオフすることで、図11(b)と同様な形状が得られる。なお、図33(a)ではリフトオフのし易さから逆テーパー形状を示したが、垂直テーパーや正テーパー形状でも作製は可能である。
【0059】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による磁気抵抗効果素子を、図12を参照して説明する。図12は、第3実施形態の磁気抵抗効果素子を製造する製造工程を示す工程断面図である。
【0060】
まず、第1実施形態で説明した、レジストマスク20を用いてイオンミリングにて上電極10、GMR膜14、および下電極膜16を一括でパターニングする工程まで第1実施形態と同様の工程を行う。すなわち、下部シールド(図示せず)上に、下電極膜10、GMR膜14、および上電極膜16を順次形成する。下電極膜10、GMR膜14、およびは上電極膜16は、それぞれ第1実施形態の場合と同じ構成となっている。その後、上電極膜16上にフォトレジストもしくはEBレジストを用いてT型形状のマスク20を形成する。レジストマスク20の幅は0.15μmとした。続いて、このレジストマスク20越しにイオンミリングにて上電極10、GMR膜14、および下電極膜16を一括でパターニングを行う。
【0061】
次に、レジストマスク20を残置した状態で、アモルファスCoZrNbからなる軟磁性膜24を50nmを形成した(図12(a)参照)。この状態で、イオンミリングをかけて平坦部の軟磁性膜24を全面的に除去する(図12(a)参照)。このときのイオンビーム入射角度は基板垂直方向から20度の角度であった。この場合、レジストマスク20の影および先に形成された軟磁性膜24の影の影響で平坦部の軟磁性膜24が除去された時点でCPP型GMR膜14の側部に軟磁性膜24が約30nm(水平方向)残存していた。更に、この後に、硬磁性材料であるCoPtからなるハードバイアス膜28を約50nm形成する(図12(b)参照)。このようにすることで、軟磁性膜24がハードバイアス膜28下から除去され、軟磁性膜24とハードバイアス膜28が交換結合することで生じるハードバイアス膜28の保磁力低下の問題点が解決する。その結果、より膜厚の薄いハードバイアス膜28を設定することができ、縦バイアスの最適設計により厳密な実効トラック幅(能動領域)が制御でき、高再生出力の素子を歩留まり良く得ることができる。
【0062】
さらに第1実施形態と同様に上シールド(図示せず)を形成することで、再生ヘッドが構成される。
【0063】
この第3実施形態も第1実施形態と同様に、出力特性が良好でかつ加工歩留まりを高くすることができる。
【0064】
(第3実施形態の変形例)
なお、図13に第3実施形態の変形例を示す。この変形例は、第3実施形態において、軟磁性膜24と、CoPtからなるハードバイアス膜28との間に約5nmのアモルファスCZNからなる膜26を挿入した構成となっている。このように磁性下地膜26を薄膜で挿入することで、より薄膜厚にてCoPt膜の磁気特性を良好にすることができ、結果的により厳密な実効トラック幅制御につながる。
【0065】
なお、バードバイアス膜28の下地膜としてCrなどを適用することも、より高特性なバイアス膜28を低膜厚で得ることができる。しかし、軟磁性膜24との結合は交換結合とならないため、バルクハウゼンノイズを除去するにはより厚めのCoPt膜が必要となる。もっとも安定動作上望ましいのは、ハードバイアス膜28、軟磁性膜24、CPP型GMR膜14のフリー層15が交換結合で結合されていることである。
【0066】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による磁気抵抗効果素子を、図14を参照して説明する。図14は、第4実施形態による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図である。
【0067】
第1乃至第3の実施形態においては、下電極10は上電極16およびCPP型GMR膜14と同じマスク20でパターニングされていた。しかし、図14に示す本実施形態のように、パターニングがGMR膜14までしか行わず、下電極膜10がパターニングされない場合でも、上電極16の脇に軟磁性膜24が接続することで、CPP型GMR膜14全体が能動領域となりセンス電流のすべてが無駄なく感度領域に投入されることとなる。
【0068】
この第4実施形態も第1実施形態と同様に、出力特性が良好でかつ加工歩留まりを高くすることができる。
【0069】
(第4実施形態の変形例)
特に図15に示す第4実施形態の第1変形例のように下電極膜10を構成する上層部10aおよび下層部10bのうち上層部10aのみがパターニングされている場合では、パターニングがわずかな量でも必ずセンス電流は全量CPP型GMR膜14を通過する。下電極10が少しでもCPP型GMR膜14と同じ面積でパターニングされていることは、CPP型GMR膜14を通過するセンス電流が膜内を均一に通過する効果がある。これにより部分的に電流密度が上昇することによる部分的温度上昇を防ぎ、さらにGMR膜14のエッジのほうが再生感度に低いなどGMR膜14内部に再生感度分布がある場合では出力安定化の点で効果がある。これは下電極に限らず上電極でも同様である。
【0070】
しかしながら、下電極10下層部10bまでをすべて加工する場合、加工時間がその分長くなるため、加工途中にマスク形状が徐々に変化して所望のGMR膜14の形状が得られにくくなる可能性があり、これは素子のトラック幅や出力に影響を及ぼす。作成の観点では、下電極10の表面でCPP型GMR膜14のパターニングを止める場合、どうしてもエッチングエンドではGMR膜14のすそ引きの問題がありGMR膜14の大きさの厳密な制御が困難になる。したがって、少し下電極10に食い込ませるのが作成上安定して形成できる。また、下電極10をすべて加工する場合、加工時間が長くなるためエッチング深さのウエハー内、ウエハー間分布が劣化したり、加工途中にマスク形状が徐々に変化して所望のGMR膜14の形状が得られにくくなる可能性ある。したがって、図15に示す第4実施形態の変形例では、第1実施形態と同様な構造で、約10nm下電極10を削りこんだ断面を示している。上層10a、下層10bが同一材料でも機能的な問題は生じないが、この削り込み量を制御するため、たとえば削り込む上層10aをミリングレートの早いCu10nmで、残すほうの下層10bをミリングレートの遅いTiやMoW合金10nmで形成すれば、さらに安定した加工精度が得られる。また、上層10aは全てがエッチングされきらず、一部が下層10b上に残存しても下層10bの一部まで加工が進んで問題ない。更に、下シールド4と軟磁性層24との間の磁気結合力を分離する磁気結合力分離層と下層10bを兼用しても良い。
【0071】
なお、図16に示す第4実施形態の第2変形例では、軟磁性膜24の成膜に先立ち膜厚が5nmのアルミナからなる絶縁膜22を形成した。これにより、GMR膜14から軟磁性膜24へのセンス電流の分流を抑制し、さらなる出力向上が見込まれる。この効果は絶縁膜22をアルミナで形成する場合に限らず、窒化アルミ、酸化けい素、窒化けい素など一般的な酸化物、窒化物で形成しても同様の効果がある。しかし、GMR膜14内に含有される酸素との反応を防ぐために組成上安定した状態の酸化物や窒化物であること、さらにはGMR膜14に構成される金属酸化物よりも強い共有結合を有する酸化物や窒化物であることが望ましい。
【0072】
図14乃至図16においては、一括でパターニングされる領域に上下電極10、16の双方もしくは片方が含まれていたが、電極10、16のパターニングを省くことも出来る。図17に示す第4実施形態の第3変形例においては、上電極16および下電極10はパターニングされておらず、GMR膜14の上下開口部と接するように構成されている。このようにすることでさらにパターニング深さを少なくすることができ、その結果、GMR膜14のパターンのより厳密な形状制御が可能となり、より狭トラックへの対応が可能となる。
【0073】
また、Cuなどの腐蝕されやすい電極材料がプロセス中に側壁をさらされることも無くなるので腐蝕による歩留まり低下も防ぐことができる。上下の電極(リード)10、16は非磁性体であるため上下のギャップに相当する。このため、ギャップ長設計に従った厚みで形成されることになる。リード構成としてはCuやAuのような良導体が望ましいが、上下のシールド層4、36との付着強度も考慮して、その上下もしくは一方にTiやTaなどの金属層を挿入することも可能である。
【0074】
また、ハードバイアス膜28による漏れ磁界が上シールド36に流入し、上シールドの透磁率を低下させないため、図17に示すようにCPP型のGMR膜14と上シールド36との間の距離よりも、アルミナ32が付加されたハードバイアス膜28と上シールド36との間の距離が大であることが好ましい。
【0075】
シールドを構成する材料たとえばパーマロイ(NiFe合金)は導体であるため上下リードを兼ねることができる。図18に示す第4実施形態の第4変形例においては、上シールド膜36が上電極を兼ねた構成となっている。また、図19に示す第5変形例においては、下シールド膜4が下電極を兼ねた構成となっており、図20に示す第6変形例においては、上下シールド膜36、4がそれぞれ上下電極を兼ねた構成となっている。シールドとリードを兼ねることにより、ギャップ長をさらに小さくすることができ、その結果、線記録密度を向上させることができる。また、付着強度の理由からシールドとの界面にTaやTiなどの金属を挿入することも可能である。
【0076】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態による磁気抵抗効果素子を、図21乃至図23を参照して説明する。第1乃至第4実施形態においては、上電極16上のエッジ部分にはハードバイアス膜28や絶縁膜32は懸かっていない。しかしながら、実際にT型のレジストマスク20を用いて形成すると、図21(a)に示すように、レジストマスク20の庇の下にハードバイアス膜28や絶縁膜32は回り込む。その状態で、レジストマスク20をリフトオフすると、図21(b)に示すように絶縁膜32のエッジ部(図中、矢印)は上電極16の上に懸かる。さらに、第1実施形態で説明したプロセスを継続すると、図21(c)に示す再生ヘッドが得られる。
【0077】
この図21(c)に示す構成は、第1実施形態の図5に示す上電極16のエッジを絶縁膜32やハードバイアス膜28が被覆した状態である。上電極16のエッジが被覆された状態で、非磁性導体膜34が形成されることで、上シールド36より供給される電流は、一旦、被覆部分で絞られ、その後上電極16で広がりフリー層15へ達する。上電極16の膜厚が、被覆されている幅と同じ程度であれば、センス電流の狭窄は問題ないが、被覆幅が上電極16の膜厚よりも大きいと、狭窄された電流分布の影響をうけてGMR膜14へセンス電流が到達する。
【0078】
この場合、フリー層15までの間に、高抵抗層を設けることによりセンス電流を均一に分布させることができる。例えば、図22に示すように、上電極16を上層16aと下層16bの2層構造とし、上層16aを高抵抗とする。一般にセンス電流は高抵抗層内では広がろうとする性質があるため、非磁性導電膜34から狭窄されて流入したセンス電流は上層16a内で広がる。また、その下の本来電極材料として用いられる低抵抗材料からなる下層16bでは電流は垂直に流れようとする。したがって、高抵抗膜16aで電流分布を改善し、低抵抗膜16bでGMR膜14にほぼ垂直に流入することにより、GMR膜14の幅で規定されるトラック幅にて再生信号を得ることができる。すなわち、正確なトラック幅規定に効果がある。高抵抗層16aに関しては、GMR膜14の平均的電気伝導率よりも高い伝導率な材料であることが望ましい。具体的な実施形態として、上電極16の上層16aを膜厚が10nmのTa、下層16bを膜厚が10nmのCuで形成した場合、片側30nmの上電極16に狭窄部があっても影響を受けなかった(上電極幅:80nm)。高抵抗層16aは上層、下層どちらに挿入されても同じ効果を有する。
【0079】
わずかに上電極16上に膜がオーバーラップすることは、上電極16のエッジでシールド間距離が変化することを意味する一方、不連続点がなくなり丸みを帯びることも意味する。シールド間距離に影響を及ぼさない程度(ギャップ長の10%以下)に上電極16のエッジに丸みを持たせることで、電極エッジの不連続点が上シールドにコピーされそこで磁区が発生することを抑制する。
【0080】
また記録密度が200Gbpsiクラスとなるとギャップ長も約70nm程度に狭くなるため、上シールド(上電極を兼ねる)と下シールド(下電極を兼ねる)間でセンス電流の短絡を起こしやすい。そのため導体であるハードバイアス膜28や軟磁性膜24等は必要最小限の1μm程度残して、後は、図23に示すようにアルミナなどの絶縁膜33にて置き換えてしまうことは、短絡防止(信頼性向上)の目的で効果がある。
【0081】
この第5実施形態も第1実施形態と同様に、出力特性が良好でかつ加工歩留まりを高くすることができる。
【0082】
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態による磁気抵抗効果素子を、図24を参照して説明する。図24は、第6実施形態による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図である。この実施形態の磁気抵抗効果素子は、以下のように形成される。
【0083】
下シールド膜4上に膜厚が7nmのTaからなる下電極膜10、膜厚が40nmのGMR膜14、膜厚が7nmのTaからなる上電極膜16を順次積層した後、第1実施形態で示したT型のレジストマスク(図示せず)を用いて、下シールド膜4の一部を、上電極16、GMR膜14、下電極10と一括のパターニングプロセスで削りこむ。その後、下シールド膜4と後述の軟磁性膜24との交換結合を分断するアルミナからなる非磁性の絶縁膜22を約3nm形成する。続いて軟磁性膜24を30nm、ハードバイアス膜28を80nm、アルミナからなる絶縁膜32を15nmを形成した後、上記レジストマスクを除去し、その後、下層がTiからなる5nm/上層がCuからなる5nmの2積構造の導体膜34を形成する。さらにこの導体膜34上に上シールド膜36を形成する。
【0084】
本実施形態のように、一括で下シールド膜4まで削り込むことで狭いギャップ内にGMR膜14を置き、他のバイアスに関与する部分は下シールド膜4にも入り込ませ、全て上シールド膜36に段差が可及的に生じないようにした。このような構造にすることで、上シールド膜36の段差が小さくなりシールドへの磁区発生にともなうノイズ発生を抑制することができる。さらに、一括で削り込むため、全てアライメントずれがなく形成でき歩留まりが向上する。このように、下シールド膜4まで削り込む場合、ハードバイアス膜28が交換結合する軟磁性体を軟磁性膜24のみに限定するため、下シールド膜4と軟磁性膜24との界面に、非磁性膜22を挿入するか、もしくは、下シールド膜4の表面を酸化または窒化して非磁性化する必要がある。非磁性膜22の挿入がない場合、軟磁性膜24は下シールド膜4と交換結合し、その磁化体積を増し、これにより、ハードバイアス膜28の保磁力が低下してバイアス膜として機能しない可能性がある。従来のセンス電流をGMR膜面水平に流す、CIP型磁気抵抗効果素子の場合、下シールド膜4と電極およびバイアス膜との絶縁性の問題は、GMR膜14の素子抵抗高さによる耐圧要求の高さから、この構造の実現には問題点があったが、CPP構造では、素子抵抗が低く耐圧要求が低いためこの構造が実現でき、上シールドの信頼性が向上し、ヘッドのノイズが低下する。
【0085】
この第6実施形態も第1実施形態と同様に、出力特性が良好でかつ加工歩留まりを高くすることができる。
【0086】
(第6実施形態の変形例)
さらに、第6実施形態の構造から、軟磁性膜24やハードバイアス膜28の膜厚を制御することにより、図25に示す第6実施形態の変形例のように、上シールド膜36がGMR膜14を構成するフリー層15の水平方向の脇に存在するようにすることができる。このようにフリー層15の脇にシールド膜36が存在することにより、トラック幅方向(図25に示す矢印方向)についてもシールド効果をもたせることができ、その結果、隣接トラックからのノイズの除去に効果がある。特に、垂直磁気記録媒体では同じ向きの信号がトラック幅方向に並んだ場合、面内磁気記録媒体に比べて強い外乱信号が再生素子に流入する。この変形例の構造は垂直磁気記録における外乱の除去に効果がある。また、上部シールド膜36が完全にフリー層15の脇に懸からずとも外乱抑制には効果が認められる。
【0087】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、出力特性が良好でかつ加工歩留まりの高い磁気抵抗効果素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施形態による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図3】本発明の第1実施形態による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図4】本発明の第1実施形態の第1変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図5】本発明の第1実施形態の第2変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図6】本発明の第2実施形態による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図7】本発明の第2実施形態による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図8】第2実施形態の第1変形例による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図9】第2実施形態の第2変形例による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図10】第2実施形態の第3変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図11】第2実施形態の第4変形例による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図12】本発明の第3実施形態による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【図13】第3実施形態の変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図14】本発明の第4実施形態による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図15】第4実施形態の第1変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図16】第4実施形態の第2変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図17】第4実施形態の第3変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図18】第4実施形態の第4変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図19】第4実施形態の第5変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図20】第4実施形態の第6変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図21】本発明の第5実施形態による磁気抵抗効果素子の概略の製造工程を示す断面図。
【図22】本発明の第5実施形態による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図23】第5実施形態の変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図24】本発明の第6実施形態による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図25】第6実施形態の変形例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図26】第1の従来例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図27】第2の従来例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図28】第3の従来例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図29】第4の従来例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図30】第5の従来例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図31】第6の従来例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図32】第7の従来例による磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図。
【図33】第2実施形態の第4変形例による磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
4 下シールド
10 下電極膜
14 GMR膜
15 フリー層
16 上電極膜
16a 高抵抗層
16b 低抵抗層
20 レジストマスク
22 非磁性絶縁膜
24 軟磁性膜
26 磁性下地膜
28 ハードバイアス膜
32 絶縁膜
33 絶縁膜
34 非磁性導電膜
36 上シールド膜

Claims (7)

  1. 磁化の方向が実質的に一方に固着された磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界の向きに応じて変化する磁化自由層と、前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性層とを有する磁気抵抗効果膜と、
    トラック幅方向に離間して配置され、前記磁気抵抗効果膜にバイアス磁界を印加するよう設けられ、硬磁性材料を含む一対のバイアス膜と、
    前記磁気抵抗効果膜と前記バイアス膜とを隔てるよう設けられた一対の軟磁性膜と、
    前記磁気抵抗効果膜の膜面に対してほぼ垂直な方向にセンス電流を供給可能な一対の電極と
    を備え、前記軟磁性膜は前記磁気抵抗効果膜の側面に接触するように設けられていることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記軟磁性膜はアモルファス膜であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記軟磁性膜はグラニュラー膜であることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 磁化の方向が実質的に一方に固着された磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界の向きに応じて変化する磁化自由層と、前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性層とを有する磁気抵抗効果膜と、
    トラック幅方向に離間して配置され、前記磁気抵抗効果膜にバイアス磁界を印加するよう設けられ、硬磁性材料を含む一対のバイアス膜と、
    前記磁気抵抗効果膜と前記バイアス膜とを隔てるよう設けられた一対の軟磁性膜と、
    前記磁気抵抗効果膜の側面と前記軟磁性膜との間に設けられた厚さが約2nm以上、約5nm以下の非磁性絶縁膜と、
    前記磁気抵抗効果膜の膜面に対してほぼ垂直な方向にセンス電流を供給可能な一対の電極と
    を備えることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  5. 前記一対の電極の前記磁気抵抗効果膜と反対側に設けられた一対のシールドと、前記一対のシールドの一方と前記軟磁性膜との間に設けられた非磁性膜とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 電極を形成する工程と、
    磁化の方向が実質的に一方に固着された磁化固着層と、磁化の方向が外部磁界の向きに応じて変化する磁化自由層と、前記磁化固着層と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性層とを有する磁気抵抗効果膜を前記電極上に形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果膜上にマスクを形成し、前記磁気抵抗効果膜をパターニングするとともに前記電極の少なくとも一部をパターニングする工程と、
    前記マスクを残したまま、軟磁性膜および硬磁性材料を含むバイアス膜を順次成膜する工程と
    前記マスクを残したまま、イオンビーム照射を行い、前記バイアス膜を前記磁気抵抗効果膜のエッジから後退させる工程と
    を備えることを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
  7. 前記バイアス膜を形成する前に、イオンミリングを用いて前記軟磁性膜をパターニングする工程を備えたことを特徴とする請求項6記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
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