JP2000276222A - ロギング装置 - Google Patents

ロギング装置

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JP2000276222A
JP2000276222A JP8586399A JP8586399A JP2000276222A JP 2000276222 A JP2000276222 A JP 2000276222A JP 8586399 A JP8586399 A JP 8586399A JP 8586399 A JP8586399 A JP 8586399A JP 2000276222 A JP2000276222 A JP 2000276222A
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JP
Japan
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trigger
input
logging device
condition
logging
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Pending
Application number
JP8586399A
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English (en)
Inventor
Tomoki Ishizawa
智樹 石沢
Toyoo Iida
豊男 飯田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、適切なトリガ信号を取得するに際
して、予め埋め込んだプログラムに従い、トリガ信号を
自動的に生成するトリガ生成機能をロギング装置自身に
持たせることにより、そのときの監視対象設備の状況に
応じた最適なトリガ信号が得られるロギング装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】この発明は、監視対象設備の動作状態を記
録する記録開始トリガの発生時期をトリガ発生要素に基
づいて新規にプログラム設定するトリガ生成手段を備え
ることにより、最適な記録開始トリガの発生時期を新規
にプログラム設定してユーザが求める最適なトリガ信号
を自動生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動化された製
造装置等の監視対象設備を保守管理するためのロギング
装置に関し、さらに詳しくは監視対象設備の動作状態を
記録する記録開始時期を自動的に設定するロギング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、監視対象設備のトラブル解析方
法として、監視対象設備がどのように動いたかの稼働情
報を正確に記録する必要がある。この記録手段として
は、監視対象である監視対象設備をコントローラによっ
て制御し、このコントローラのプロセスデータをデータ
通信手段を介して監視装置に収集し、またカメラやマイ
クロホンで収集した監視対象設備の画像データや音響デ
ータをも記録対象として監視装置に導いて記録し、ユー
ザの再生要請に応じて監視装置で記録したプロセスデー
タと、画像データ及び音響データとの各データをディス
プレイ及びスピーカで再生して解析する監視装置が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、監視対象設備
の動作状態を記録するときの記録開始トリガの発生時期
を同設備が必ずしも最適に保有しているとは限らず、そ
れゆえ最適なトリガ信号を確保するためには情報収集機
能とデータ加工機能とを備えた装置を別途必要としてい
た。
【0004】例えば、別途に備えられた装置がコントロ
ーラにより制御されている場合は、監視対象設備が停止
したとき、その停止情報を監視装置に出力するためのプ
ログラムの追加と接点が必要になる。しかしながら、現
状ではプログラムの容量と接点の容量は必要最小限に設
定されているため、新規にプログラムや接点を追加でき
なかった。
【0005】また、記録開始トリガの発生時期をAND
・OR等の論理演算によって生成する監視装置が知られ
ている。しかし、この場合は監視対象設備にトラブルが
発生したとき、このトラブル発生に伴って監視対象設備
は約80%の高割合で稼働停止してしまう。このため、
停止動作を検出するための検出信号が必要であるが、そ
の検出信号が得られず、論理演算だけでは監視対象設備
のトラブル発生に伴う停止動作に対応できず、それゆえ
付属の制御装置を用いて検出信号を取得することも考え
られるが、プログラムの容量不足や利用できる出力接点
がない場合が多いため適用できなかった。さらに、電源
などのノイズによる影響を受けて稼働停止した場合に、
監視対象設備の状況だけをみても停止原因を解明できな
かった。
【0006】また、同時に記録したい箇所が複数あった
り、記録したい事象の動きが長時間に渡るなど一台の監
視装置が装備している入力系統の数や記録容量を超える
場合、あるいは同一時刻における同一設備の複数箇所の
動作や異なる設備の動作の関連を確認したいような場合
は、監視装置を複数台用意して同期操作させる複数台利
用を図ることができる。
【0007】しかし、この場合は、 (1)同一トリガ条件であっても各監視装置毎に個別に
トリガ信号の配線とトリガ条件の設定とを必要として手
間がかかる。 (2)各監視装置毎に個別に記録、停止、再生などの操
作指示を与えなければならない。 (3)各監視装置に分散して記録されている同期記録フ
ァイル同士の抽出を自動化できない。
【0008】(4)ある監視装置に保存されているファ
イルが別の監視装置の、どのファイルと同期記録したも
のかを調べる際は、互いの記録時刻情報が一致している
かを照合すればよい。しかし、この場合は記録時刻情報
は各監視装置内の時計から得ているため、各監視装置間
で時計が合っていない場合は採用し難く、それゆえ一つ
一つファイルを再生して目視確認したり、予め監視装置
毎に個別に時計情報を確認する手間を要し、また手動で
複数台の時刻を一致させることは困難であり、同期再生
したくても同期再生手段がなく、自動的に同期再生がで
きない問題を有していた。
【0009】そこでこの発明は、適切なトリガ信号を取
得するに際して、予め埋め込んだプログラムに従い、ト
リガ信号を自動的に生成するトリガ生成機能をロギング
装置自身に持たせることにより、そのときの監視対象設
備の状況に応じた最適なトリガ信号が得られるロギング
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
トリガ発生要素に基づいて記録開始トリガの発生時期を
新規にプログラム設定するトリガ生成手段を備えたこと
を特徴とし、このトリガ生成手段が任意に入力されるト
リガ信号や各種入力データなどのトリガ発生要素に基づ
いて最適なトリガ信号を生成させる。
【0011】請求項2記載の発明は、トリガ発生条件と
その条件を確定するトリガ確定条件とに基づいてトリガ
の発生時期を決定するトリガ生成手段を備えたことを特
徴とし、このトリガ生成手段がトリガ発生条件を取得す
るだけでなく、そのトリガ発生条件が有効になったこと
を正確に確定する。
【0012】請求項3記載の発明は、トリガ発生条件の
出力時間を計時し、この計時時間に基づいてトリガ確定
条件の有効性を判定する判定手段を備えたトリガ生成手
段を用いることを特徴とし、このトリガ生成手段はトリ
ガ発生条件が時間的に有効になったことを判定してトリ
ガの発生を確定する。
【0013】請求項4記載の発明は、新規のプログラム
設定情報を、他のロギング装置に通信許容するトリガ生
成手段を備えたことを特徴とし、このトリガ生成手段が
他のロギング装置に新規のプログラム設定情報を通信し
て他のロギング装置と連携動作させる。
【0014】請求項5記載の発明は、他のロギング装置
から受付けた新規のプログラム設定情報を、さらに別の
ロギング装置に伝えるトリガ生成手段を備えたことを特
徴とし、このトリガ生成手段が複数台のロギング装置と
連携動作させる。
【0015】請求項6記載の発明は、トリガ発生条件と
トリガ確定条件とを新規のプログラム設定情報として他
のロギング装置に供給するトリガ生成手段を備えたこと
を特徴とし、このトリガ生成手段が他のロギング装置に
新規のプログラム設定情報を供給することにより、他の
ロギング装置に対してもトリガが発生したことを正確に
確定する。
【0016】請求項7記載の発明は、他のロギング装置
のトリガ発生条件とトリガ確定条件とを新規のプログラ
ム設定情報として受入れるトリガ生成手段を備えたこと
を特徴とし、このトリガ生成手段が他のロギング装置か
らの新規のプログラム設定情報を受入れてロギング装置
を連携動作させる。
【0017】請求項8記載の発明は、複数のロギング装
置に記録信号を同期して出力する同期記録手段を備えた
ことを特徴とし、この同期記録手段が複数台のロギング
装置を同期して自動的に記録動作させる。
【0018】請求項9記載の発明は、複数のロギング装
置に再生信号を同期して出力する同期再生手段を備えた
ことを特徴とし、この同期再生手段が複数台のロギング
装置を同期して自動的に再生動作させる。
【0019】
【発明の作用及び効果】この発明によれば、監視対象設
備の動作状態を記録する記録開始トリガの発生時期をト
リガ発生要素に基づいて新規にプログラム設定するトリ
ガ生成手段を備えているため、このロギング装置は任意
に入力されるトリガ信号や各種入力データなどのトリガ
発生要素に基づいて最適な記録開始トリガの発生時期を
新規にプログラム設定して最適なトリガ信号を生成する
ことができる。
【0020】この結果、ユーザが求める最適なトリガ信
号を自動的に確保でき、監視対象設備の利用状況に応じ
た最適なトリガ信号が得られる。また、ロギング装置に
トリガ生成手段を内蔵して物理的な結線が不要になるた
め誤配線が生じず、他の機器を別途用意することもなく
なる。したがって、監視対象設備に対する異常検出のた
めのソフトウェアの変更やハードウェアの追加・変更を
必要とせずにロギング動作を実行することができる。
【0021】ことに、トリガ生成手段としては様々な内
容にて実現でき、接点入力に対する処理を行う場合にシ
ーケンスプログラミング言語で記述したプログラムを格
納部から呼出し、これを処理してトリガ信号を生成する
場合は、保守の担当者が慣れた言語で任意のトリガ条件
の生成をプログラムでき、かつそのための処理は制御装
置側に負担をかけなくて済む。
【0022】また、トリガ発生条件とその条件を確定す
るトリガ確定条件とに基づいてトリガの発生時期を決定
するトリガ生成手段によれば、制御入力情報、画像入力
情報、音響入力情報等のトリガ発生条件を取得するだけ
でなく、そのトリガ発生条件が有効になったことを確定
するトリガ確定条件を備えているため、トリガが発生し
たことを正確に確定することができる。
【0023】例えば、トリガ発生条件の出力時間を計時
し、この計時時間に基づいてトリガ確定条件の有効性を
判定する判定手段を備えたトリガ生成手段によれば、制
御入力情報、画像入力情報、音響入力情報等のトリガ発
生条件が時間的に有効になったか否かを判定できるた
め、所要時間をトリガ確定条件に組込んでトリガが発生
したことを正確に確定することができる。
【0024】また、新規のプログラム設定情報を他のロ
ギング装置に通信許容するトリガ生成手段によれば、他
のロギング装置に新規のプログラム設定情報を通信して
他のロギング装置と連携動作させて最適なトリガ信号を
生成することができる。
【0025】さらに、他のロギング装置から受付けた新
規のプログラム設定情報を、さらに別のロギング装置に
伝えるトリガ生成手段を備えた場合は、複数台のロギン
グ装置と連携動作させて相互のロギング装置の有効利用
を図ることができる。
【0026】また、トリガ発生条件とトリガ確定条件と
を新規のプログラム設定情報として他のロギング装置に
供給するトリガ生成手段を備えた場合は、他のロギング
装置にトリガ発生条件とトリガ確定条件との新規のプロ
グラム設定情報を供給して、他のロギング装置に対して
もトリガ発生条件を取得するだけでなく、そのトリガ発
生条件が有効になったことを確定するトリガ確定条件と
からトリガが発生したことを正確に確定することができ
る。
【0027】さらに、他のロギング装置のトリガ発生条
件とトリガ確定条件とを新規のプログラム設定情報とし
て受入れるトリガ生成手段を備えた場合は、他のロギン
グ装置からのトリガ発生条件とトリガ確定条件との新規
のプログラム設定情報を受入れて連携動作させることが
でき、この場合もトリガ発生条件を取得するだけでな
く、そのトリガ発生条件が有効になったことを確定する
トリガ確定条件とからトリガが発生したことを正確に確
定することができる。
【0028】また、複数のロギング装置に記録信号を同
期して出力する同期記録手段を備えた場合は、複数台の
ロギング装置を同期して自動的に記録動作させることが
でき、複数台のロギング装置に対して効率のよい一括し
た記録利用が図れる。
【0029】また、複数のロギング装置に再生信号を同
期して出力する同期再生手段を備えた場合は、複数台の
ロギング装置を同期して自動的に再生動作させることが
でき、複数台のロギング装置に対して効率のよい一括し
た再生利用が図れる。
【0030】
【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。図面はロギング装置を備えたロギングシステムの
一例を示し、このロギングシステムは、図1に示すよう
に、ロギング対象である監視対象設備11をPLC(プ
ログラマブル・ロジック・コントローラ)12によって
制御し、この制御したPLC制御情報及びI/O信号情
報をPLC12のデータ通信手段13を介してロギング
装置14に収集し、またカメラ15やマイクロホン16
で取得した監視対象設備11のデータをロギング装置1
4に導いて記録する。
【0031】このロギング装置14に記録したデータは
再生要請に応じてPLC制御情報と、I/O信号情報
と、画像情報及び音響情報との各情報を同期してディス
プレイ17及びスピーカ18に再生する。
【0032】このときのロギングの対象となる監視対象
設備11は、製造ライン、工作機械等の自動化された製
造装置であり、PLC12や他の専用コントローラで制
御され、モータやスイッチがPLC12に制御されると
同時に、製造される個々の製造物や設備動作を、各種セ
ンサやスイッチなどの検出器から取得して、その情報を
PLC12に入力する。
【0033】PLC12は、監視対象設備11の動作を
制御し、このPLC12の制御データがロギングデータ
としてRS−232Cなどの汎用またはFA専用通信、
またはPLC12の接点I/Oから直接、ロギング装置
14に導かれてロギングされる。
【0034】ロギング装置14は、内部もしくはPLC
12もしくは、外部からのトリガ信号を基に、カメラ1
5からの画像情報と、マイクロホン16からの音響情報
と、監視対象設備11の制御情報とを取得し、取得した
各情報を記録/再生する。このときの外部からのトリガ
信号としては、光電検知センサの検知信号、あるいは警
告灯、表示器等の異常通知信号を外部トリガとして用い
たり、監視対象設備の操作パネル面のスイッチ信号等を
トリガ検出信号に扱うことができ、このように多種類の
信号を外部トリガに利用することができる。
【0035】さらに、トリガ信号に基づいてロギングす
る場合、各トリガを生じさせるトリガ発生要素を組合せ
た複号ロガーとして使用する以外に、カメラ15より画
像情報のみを取得し、この画像情報だけを記録/再生し
て解析する画像ロガーとして使用したり、マイクロホン
16から収集した音響情報だけを記録/再生して解析す
る音響ロガーとして使用することもできる。
【0036】また、ロギング装置14には、図2に示す
ように、外部からトリガ生成プログラムを開発するため
のパソコン(パーソナルコンピュータ)19等の外部機
器を接続することもできる。
【0037】カメラ15は、監視対象設備11の画像情
報を撮影し、これをロギング装置14に入力させ、この
ロギング装置14が記録した録画情報及び制御情報をデ
ィスプレイ17に表示出力させる。
【0038】マイクロホン16は、監視対象設備11の
音響情報を収集し、これをロギング装置14に入力さ
せ、このロギング装置14が記録した録音情報をスピー
カ18に再生させる。
【0039】次に、ロギング装置の制御回路ブロック図
を図3に基づいて説明する。このロギング装置14は、
記録条件設定部31と、画像入力部32と、音響入力部
33と、PLC通信部34と、各種I/O入力部35
と、入力制御部36と、一次ファイル37と、トリガ生
成部38と、データ編集部39と、ログファイル40
と、ログ再生部41とを備えて構成される。
【0040】記録条件設定部31は、予めトリガ条件、
記録周期、記録時間等の記録条件がユーザにより設定さ
れており、ここで設定された記録条件は入力制御部3
6、トリガ生成部38及びデータ編集部39へと伝えら
れる。
【0041】画像入力部32は、CCDカメラ等のカメ
ラ15と接続しており、このカメラ15から入力された
入力信号を入力制御部36の指示に従って出力する。入
力した画像信号は、例えばJPEG(カラー静止画符号
化)方式のようなディジタル情報に変換して出力する。
【0042】音響入力部33は、マイクロホン16と接
続しており、このマイクロホン16から入力された入力
信号を入力制御部36の指示に従って出力する。入力し
た音響信号はディジタル情報に変換して出力する。
【0043】PLC通信部34は、PLC通信用のシリ
アル通信インターフェース(I/F)やFA専用通信I
/Fが該当し、指定された監視対象設備11を制御する
PLC12の制御データを取得する。
【0044】各種I/O入力部35は、ディジタル信号
やアナログ信号の入力I/Fであり、アナログ入力部に
おいてはA/D変換機能を備え、ディジタル信号に変換
してロギング装置の内部に出力する。この一例として
は、PLC12のI/O接点のオンオフ信号の直接入力
がある。
【0045】入力制御部36は、ロギング装置14を起
動後、記録条件設定部31で設定された記録周期毎に、
画像入力部32、音響入力部33、PLC通信部34、
各種I/O入力部35から画像データ、音響データ、P
LC制御データ、各種I/Oデータを取得する。取得し
たデータは指定された記録時間に対応させて一時ファイ
ル37に各々格納する。
【0046】また、入力制御部36はトリガ生成部38
からトリガを生成した旨のトリガ入力信号を受付ける
と、その後、指定された記録時間が経過した後、入力を
停止し、一次ファイル37に対する出力も停止し、デー
タ編集部39に入力完了を通知する。 トリガ生成部
38は、単なるトリガ信号を受信する部位ではなく、ロ
ギング装置14に対する各入力データまたは直接入力さ
れたトリガ信号を基に、これらをプログラム処理し、こ
の結果、ユーザが求める最適なトリガ信号を生成し、生
成したトリガ信号を入力制御部36に出力する。
【0047】データ編集部39は、入力制御部36から
入力完了の通知及び記録終了のデータを収集する。ま
た、一次ファイル37には画像取得データ、音響取得デ
ータ、PLCの制御取得データ、各種I/Oの取得デー
タが記録されているため、これらの取得データをシーケ
ンシャルファイルに編集し、これをログファイル40と
して格納する。
【0048】ログ再生部41は、ディスプレイ17とス
ピーカ18とを接続しており、ユーザの指示にしたがっ
てログファイル40のデータを再生する。この再生時に
画像データや制御データをディスプレイ17上に表示出
力し、また音響データをスピーカ18に出力する。
【0049】また、ディスプレイ17の画像をモニタリ
ングしながら外部のパソコン19から記録条件設定部3
1及びトリガ生成部38に対し、トリガ生成プログラム
等の任意の登録、設定変更等の設定操作を入力許容して
いる。
【0050】ところで、画像入力部32、音響入力部3
3、PLC通信部34、各種I/O入力部35からトリ
ガ生成部38及び入力制御部36に至るデータ経路をそ
れぞれ独立させている。この場合、流す情報は、本来記
録用のデータとして入力されているものを、そのままト
リガ生成用の元データとして利用する同一入力情報であ
る場合と、入力部の構造が、カメラ、マイクロホン、P
LC、その他のI/Oデバイス(スイッチ、センサ、バ
ーコードリーダ、信号発生器など)等の同種の入力デバ
イスを複数接続できる機構を備えて、トリガ生成部38
に渡すためのトリガ生成用情報と、入力制御部36に渡
すロギング用の情報とが別々に入力されて使用する場合
との2種類の使用法があり、ここでは双方の使用法を含
む場合を示す。
【0051】次に、トリガ生成部38の制御回路ブロッ
ク図を図4に基づいて説明する。このトリガ生成部38
は、通信I/F42と、プログラム格納部43と、デー
タ格納部43aと、プログラム実行処理部44とを備え
て構成される。
【0052】通信I/F42は、トリガ生成プログラム
を作成する外部のパソコン19からロギング装置14に
プログラムをダウンロードしたり、トリガ生成プログラ
ムデバツク時のモニタ用に使用する通信I/Fである。
この場合、通信I/F42はトリガ生成部38の専用I
/Fとして備える必要はなく、ロギング装置14に別目
的に備えられているI/Fを兼用してもよい。
【0053】プログラム格納部43は、入力データをト
リガ生成要素に用いて任意条件に基づくトリガ信号を生
成するためのプログラムを格納している。この格納媒体
は半導体メモリや磁気メディア等のストレージが該当
し、パソコン19や外部で作成したトリガ生成プログラ
ムを通信I/F42を介してここに格納し、ロギング装
置14の運用時はこのプログラムをプログラム実行処理
部44にて処理する。
【0054】データ格納部43aは、検出したいデータ
パターンを参照情報として格納したり、入力される各種
情報を一時的に格納する部位であり、実格納媒体は半導
体メモリや磁気メディア等のストレージが該当する。上
述のプログラム格納部43と同一物理媒体であっても、
独立した媒体であってもどちらでもよい。また、パソコ
ンやPLC開発環境等、外部で作成したデータを通信I
/F42を介して格納することができる。運用時はパタ
ーンマッチングなどの処理プログラムがこのデータ格納
部43aをアクセスして該当データを読出す。
【0055】プログラム実行処理部44は、画像デー
タ、音響データ、PLC制御データ、各種I/Oデータ
等のトリガ生成プログラム要素となるデータを受入れる
と共に、プログラム格納部43に格納されているプログ
ラムを読出し、入力されたデータの処理を実行し、プロ
グラム上に埋込まれたトリガ生成条件と論理の成立/不
成立を、ここで判断してトリガ信号を生成する。
【0056】このように外部から入力された各種データ
のトリガ発生要素に基づいて最適な記録開始トリガの発
生時期を、このトリガ生成部38で新規にプログラム設
定することができるため、このプログラムでロギングさ
せることにより最適なトリガ信号を生成することができ
る。
【0057】この結果、ユーザが求める最適なトリガ信
号を自動的に確保でき、監視対象設備11の利用状況に
応じた最適なトリガ信号が得られる。また、トリガ生成
部38はロギング装置14に内蔵して物理的な結線が不
要になるため誤配線が生じず、他の機器を別途用意する
こともなくなる。したがって、監視対象設備11に対す
る異常検出のためのソフトウェアの変更やハードウェア
の追加・変更を必要とせずにロギングすることができ
る。
【0058】また、トリガ発生条件とその条件を確定す
るトリガ確定条件とに基づいてトリガの発生時期を決定
するトリガ生成機能を持たせれば、画像入力情報、音響
入力情報、PLC制御入力情報、各種I/O入力情報、
その他の入力情報等のトリガ発生条件を取得するだけで
なく、そのトリガ発生条件が有効になったことを確定で
きるように設定すれば、トリガが発生したことを正確に
確定することができる。
【0059】次に、このようなトリガ生成機能を得るた
めの構成例を図46及び図47の制御回路ブロック図を
参照して説明する。図46はロギング装置461の記録
情報をトリガ生成情報として利用(=兼用)する際の接
続バリエーションを示し、トリガ生成部462は画像入
力部463に入力される画像情報と、音響入力部464
に入力される音響情報と、PLC通信部465に入力さ
れるPLC制御情報と、各種I/O入力部466に入力
される各種I/O情報との合計4つある記録対象の情報
を全て、または一部だけを兼用したり、記録情報とは別
に独立して上記4種類の情報を入力することができる。
【0060】また、この場合の実施例の対象は、入力制
御部467に送られる情報を、トリガ生成部462の入
力情報として、全て、もしくは一部を兼用する場合であ
る。
【0061】ところで、記録対象情報を全てトリガ生成
部462への入力情報として兼用する内部接続構成は、
記録対象の情報が4つあるので、ロギング装置461に
入力する情報の組合せを考えてみた場合、全15通り得
られ、この全15通りの組合せだけ全入力兼用の組合せ
を構成できる。
【0062】上述の記録対象として入力されている情報
の一部をトリガ生成部462への入力情報として兼用す
る内部接続構成例(全50通り)を次に説明する。 (1)記録対象情報が4種類中、いずれか2種類の入力
を組合せたときの接続構成例は全6通りあり、各組合せ
で2種類の入力中1種類の入力をトリガ生成部462に
接続する全ての組合せ構成例は、6×2=全12通り得
られる。
【0063】(2)記録対象情報が4種類中、いずれか
3種類の入力を組合せたときの接続構成例は全4通りあ
り、各組合せで3種類の入力中1種類の入力をトリガ生
成部462に接続する全ての組合せ構成例は、4×3=
全12通りあり、3種類の入力中2種類の入力をトリガ
生成部462に接続する全ての組合せ構成例は、4×3
=全12通りあり、したがって合計24通り得られる。
【0064】(3)記録対象情報が全4種類の入力の場
合の組合せは1通りしかない。この中で、4種類の入力
中1種類の入力をトリガ生成部462に接続する全ての
組合せは4通りあり、さらに4種類の入力中2種類の入
力をトリガ生成部462に接続する全ての組合せは6通
りあり、さらに4種類の入力中3種類の入力をトリガ生
成部462に接続する全ての組合せは4通りある。した
がって、合計14通り得られる。
【0065】図47はロギング装置471の記録情報と
トリガ生成情報が独立している場合の接続バリエーショ
ンを示し、記録対象として4種類の入力を全て接続して
いる場合を除くと、記録しない種類の情報が必ず存在す
る。ここにトリガ生成だけを目的として情報を入力する
ことで、記録対象情報とトリガ生成情報とを独立して入
力するという別の内部接続構成ができる。
【0066】また、この場合の実施例の対象は、入力制
御部472に送られる情報と、トリガ生成部473に送
られる情報が完全に独立している場合である。
【0067】上述の記録対象として入力されている情報
の一部をトリガ生成部473への入力情報として兼用す
る内部接続構成例は全50通り、その内訳は以下の通り
である。 (1)記録対象が4種類中、3種類の入力を組合せたと
き、残り1種類の入力分がトリガ生成用となる。その実
現形態は全12通り得られる。
【0068】(2)記録対象が4種類中、2種類の入力
を組合せたとき、残り2種類の入力分がトリガ生成用と
なる。トリガ生成用の2種類の入力による実現の組合せ
は、2種類の入力全てを用いる場合(1通り)と、2種
類の入力中1種類の入力しか用いない場合(2通り)と
の合計3通りがある。一方、記録対象は4種類中、2種
類の入力ということなので、全6通りの入力の組合せが
あり得る。したがって、3×6=18通りの組合せが得
られる。
【0069】(3)記録対象が4種類中、1種類の入力
の場合、残り3種類の入力分がトリガ生成用となる。ト
リガ生成用の3種類の入力による実現の組合せは、3種
類入力全てを用いる場合(1通り)と、3種類の入力中
2種類の入力しか用いない場合(3通り)と、3種類の
入力中1種類の入力しか用いない場合(3通り)との合
計7通りがある。一方、記録対象は4種類中、1種類の
入力ということなので、全4通りの入力構成しかない。
したがって、7×4=28通りの組合せがある。
【0070】次に、トリガ生成部内のプログラム実行処
理部が備える各種の処理機能について説明する。トリガ
条件が成立したか、どうかを判定する各種のプログラム
処理を示すと、 (1)シーケンス処理機能:ラダープログラムによる条
件成立を検出する。
【0071】(2)画像処理機能:マーク、形状、サイ
ズ等のパターンマッチング処理、過去の画像情報との比
較、指定色検出、指定線/枠はみ出し・横切り検出など
を行う。
【0072】(3)音響処理機能:パターンマッチング
処理、過去の音響情報との比較、ゲイン閾値検出、特定
周波数・位相検出などを行う。
【0073】(4)信号処理機能:パターンマッチング
処理、過去の信号パターンとの比較、ゲイン閾値検出、
特定周波数・位相検出、エッジ・レベル変化検出、パル
ス幅検出、複数信号入力によるAND/OR条件成立検
出、AND値検出などを行う。
【0074】(5)遅延処理機能:遅延時間を設定し、
これを計時する。
【0075】(6)特定時刻検出処理機能:特定時刻を
設定し、これを検出するこのような処理機能をプログラ
ム実行処理部に単独で内蔵すれば、全6通り得られ、ま
た処理機能の組合せをプログラム実行処理部に内蔵すれ
ば、全57通り得られる。いずれの場合も各処理機能に
対応した情報がトリガ生成部に入力されていることが前
提である。
【0076】次に、このようなトリガ生成機能を得るた
めの具体例を図5〜図10の制御回路ブロック図を参照
して説明する。図5はシーケンス処理機能を主要ベース
に内蔵してトリガ生成処理を実現したロギング装置51
の制御回路ブロック図を示し、この場合はPLC通信部
52と、各種I/O入力部53と、トリガ生成部54と
から構成されるシーケンス処理機能部55の処理動作に
より、PLC制御データ、各種I/Oデバイスデータ等
のPLC入力(シーケンス処理)のデータを基準にし
て、以下に示す7種類の実施例を構成することができ
る。
【0077】(1)PLC入力(シーケンス処理)のみ (2)PLC入力(シーケンス処理)+画像入力 (3)PLC入力(シーケンス処理)+音響入力 (4)PLC入力(シーケンス処理)+PLC外の各種
I/O入力 (5)PLC入力(シーケンス処理)+画像入力+音響
入力 (6)PLC入力(シーケンス処理)+画像入力+PL
C外の各種I/O入力 (7)PLC入力(シーケンス処理)+音響入力+PL
C外の各種I/O入力 この場合、「PLC入力」とはPLC通信部52または
PLCと接続したI/O入力のいずれか一方、もしくは
両方を示す。また、「PLC外の各種I/O入力」とは
PLCに接続されてPLCの制御下にあり、PLCとは
別のI/O機器(例えばスイッチやセンサ)からの入力
信号を示す。
【0078】図6は画像処理機能を主要ベースに内蔵し
てトリガ生成処理を実現したロギング装置61の制御回
路ブロック図を示し、この場合は画像入力部62と、ト
リガ生成部63とから構成される画像処理機能部64の
処理動作により、カメラで撮影した画像入力(画像処
理)のデータを基準にして以下に示す7種類の実施例を
構成することができる。
【0079】(1)画像入力(画像処理)のみ (2)画像入力(画像処理)+音響入力 (3)画像入力(画像処理)+音響入力+各種I/O入
力 (4)画像入力(画像処理)+音響入力+PLC通信 (5)画像入力(画像処理)+各種I/O入力 (6)画像入力(画像処理)+PLC通信 (7)画像入力(画像処理)+各種I/O入力+PLC
通信 図7は音響処理機能を主要ベースに内蔵してトリガ生成
処理を実現したロギング装置71の制御回路ブロック図
を示し、この場合は音響入力部72と、トリガ生成部7
3とから構成される音響処理機能部74の処理動作によ
り、マイクロホンで収集した音響入力(音響処理)のデ
ータを基準にして、以下に示す7種類の実施例を構成す
ることができる。
【0080】(1)音響入力(音響処理)のみ (2)音響入力(音響処理)+画像入力 (3)音響入力(音響処理)+画像入力+各種I/O入
力 (4)音響入力(音響処理)+画像入力+PLC通信 (5)音響入力(音響処理)+各種I/O入力 (6)音響入力(音響処理)+PLC通信 (7)音響入力(音響処理)+各種I/O入力+PLC
通信 図8は各種I/O信号処理機能を主要ベースに内蔵して
トリガ生成処理を実現したロギング装置81の制御回路
ブロック図を示し、この場合は各種I/O入力部82
と、トリガ生成部83とから構成されるディジタル信号
処理機能部(フィルタ処理、FFT等)84の処理動作
により、PLCから入力される各種I/O入力(ディジ
タル信号処理)のデータを基準にして、以下に示す7種
類の実施例を構成することができる。
【0081】 (1)各種I/O入力(ディジタル信号処理)のみ (2)各種I/O入力(ディジタル信号処理)+画像入
力 (3)各種I/O入力(ディジタル信号処理)+音響入
力 (4)各種I/O入力(ディジタル信号処理)+PLC
通信 (5)各種I/O入力(ディジタル信号処理)+画像入
力+音響入力 (6)各種I/O入力(ディジタル信号処理)+画像入
力+PLC通信 (7)各種I/O入力(ディジタル信号処理)+音響入
力+PLC通信 図9は各種I/O遅延処理機能を主要ベースに内蔵して
トリガ生成処理を実現したロギング装置91の制御回路
ブロック図を示し、この場合は各種I/O入力部92
と、トリガ生成部93とから構成される遅延処理機能部
(タイマ処理)94の処理動作により、PLCから入力
される各種I/O入力(遅延処理)のデータを基準にし
て、以下に示す7種類の実施例を構成することができ
る。
【0082】(1)各種I/O入力(遅延処理)のみ (2)各種I/O入力(遅延処理)+画像入力 (3)各種I/O入力(遅延処理)+音響入力 (4)各種I/O入力(遅延処理)+PLC通信 (5)各種I/O入力(遅延処理)+画像入力+音響入
力 (6)各種I/O入力(遅延処理)+画像入力+PLC
通信 (7)各種I/O入力(遅延処理)+音響入力+PLC
通信 図10は複号処理機能を主要ベースに内蔵してトリガ生
成処理を実現したロギング装置101の制御回路ブロッ
ク図を示し、この場合は画像入力部102と、音響入力
部103と、PLC通信部104と、各種I/O入力部
105と、トリガ生成部106とから構成される複号処
理機能部107の処理動作により、全ての入力データを
組合せて、以下に示す14種類の実施例を構成すること
ができる。
【0083】(1)画像処理+音響処理 (2)画像処理+シーケンス処理 (3)音響処理+シーケンス処理 (4)画像処理+各種I/O信号処理 (5)音響処理+各種I/O信号処理 (6)画像処理+音響処理+シーケンス処理 (7)画像処理+音響処理+各種I/O信号処理 (8)画像処理+音響処理+遅延処理 (9)画像処理+シーケンス処理+遅延処理 (10)音響処理+シーケンス処理+遅延処理 (11)画像処理+各種I/O信号処理+遅延処理 (12)音響処理+各種I/O信号処理+遅延処理 (13)画像処理+音響処理+シーケンス処理+遅延処理 (14)画像処理+音響処理+各種I/O信号処理+遅延
処理 次に、トリガ生成部38で実行されるトリガ生成の基本
的な処理動作を図11のフローチャートを参照して説明
する。今、トリガ生成部38にデータが入力されると
(ステップn1 )、トリガ生成部38は入力された各種
のデータを基に、予め埋込まれた情報処理アルゴリズム
にしたがって計算された結果により、トリガ条件が成立
しているか否かを判定し、トリガ条件が不成立のときは
トリガを生成せず、次の入力データのトリガ生成に備え
る(ステップn2 )。
【0084】トリガ条件が成立したときは、そのトリガ
入力を入力制御部36に通知する。このようなデータ処
理を繰返して、その都度、適正なトリガを生成する(ス
テップn3 )。
【0085】以下にトリガ条件成立・不成立の実施例を
図12〜図14を参照して説明する。先ず、図12はカ
メラが撮影して取得した画像処理例を示し、トリガ生成
部38は取得した画像データを基に画像処理を行ってト
リガを生成する。この場合、カメラからの入力画像デー
タを2値化し、取得した全画像121の一部(中央部)
に閾値枠としての検査ウインドウ122を設定する。こ
の検査ウインドウ122内の記録対象となるピッキング
ロボット123が撮影された画像状態によって、記録開
始のトリガを生成し、この生成したトリガを入力制御部
36に伝える。
【0086】例えば、 (1)記録対象(ピッキングロボット)が検査ウインド
ウの外に出た。 (2)記録対象(ピッキングロボット)が検査ウインド
ウの中に入った。 (3)記録対象(ピッキングロボット)が検査ウインド
ウ内で停止している。 のようにトリガ条件を設定することができる。
【0087】ここでは検査対象のピッキングロボット1
23が、閾値用に区画された検査ウインドウ122より
外に出た時点で、動作に異常が発生したと判定して入力
制御部36に記録開始のトリガを伝える。
【0088】この実施例ではピッキングロボット123
のように物理的な動きをトリガとして利用しているが、
例えばランプを点灯・消灯させた明暗表示など、画像上
での変化を検出てきるものはトリガとして使用できる。
【0089】図13はマイクロホンが集音した音響処理
例を示し、トリガ生成部38は取得した音響データを基
に音響処理を行ってトリガを生成する。この場合、検査
対象の音響信号をマイクロホンから拾い、その音響情報
の周波数特性をフーリエ展開して求め、その求めた周波
数特性131が特定周波数のゲイン(閾値)132を超
えたとき、監視対象設備に異常が発生したと判定し、そ
のときに記録開始のトリガを入力制御部36に伝える。
【0090】この他、以下に示すような設定によってト
リガを生成することもできる。 (1)ある特定周波数のゲインが、設定した閾値を超え
た(または下回った) (2)特定周波数が出現した(または消えた) とき、トリガを生成する。このようなトリガ生成処理は
ディジタル信号処理の一実施例としても捉えることはで
きる。
【0091】次に、トリガ生成部38で実行されるトリ
ガ生成の遅延処理動作を図14のフローチャートを参照
して説明する。このトリガ生成部38の遅延処理はデー
タの入力に伴い、先ず、タイマを予め定められたトリガ
条件確定用の所要時間にセット(初期化)し(ステップ
n11)、このタイマがセットされると、トリガ生成機能
用に予め割付けられたシーケンス処理プログラム等の特
定の入力接点(タイマ接点)がONしたか、否かをチェ
ックし(ステップn12)、タイマ接点がONしたことを
確認すれば、タイマの計時を開始し(ステップn13)、
遅延設定された所要のタイムアップ時間に至るまで計時
し(ステップn14)、タイムアップすれば、トリガの生
成を確定して、そのトリガ入力を入力制御部36に通知
する。このようなデータ処理を、その都度、繰返して適
正なトリガを生成する(ステップn15)。
【0092】上述の遅延処理はトリガ生成部38に入力
されたトリガ発生条件をそのままトリガと決定するので
はなく、そのときのトリガ発生条件の出力時間を計時
し、この計時時間が遅延設定された確定時間になればト
リガと判定するトリガ確定条件を備えている。したがっ
て、トリガ生成部38はトリガ確定条件によって画像入
力情報、音響入力情報、制御入力情報等の各種のトリガ
発生条件を時間的にチェックしてトリガが発生したこと
を正確に確定する。
【0093】次に、トリガ生成部38で実行されるトリ
ガ生成の特定時刻検出処理動作を図48のフローチャー
トを参照して説明する。この特定時刻の検出に際して
は、予め記録したい時刻を設定しておき、この設定した
時刻をロギング装置内のカレンダクロックから常時監視
し、設定時刻になると(ステップn71)、トリガ入力を
入力制御部36に通知する。このような計時処理を、そ
の都度、繰返して適正なトリガを生成する(ステップn
72)。
【0094】次に、トリガ生成部38で実行されるトリ
ガ生成のパターンマッチング処理動作を図49のフロー
チャートを参照して説明する。このパターンマッチング
処理に際しては、予め検出すべきパターン情報を参照情
報として格納しておき(ステップn81)、これと、現時
点で入力された情報とを比較して、一致または不一致を
検出し(ステップn82〜n83)、これを基に記録トリガ
を生成する。このときの実施例では、入力情報が参照情
報と一致したことを検出する場合の処理例を示す(ステ
ップn84)。
【0095】次に、トリガ生成部38で実行されるトリ
ガ生成の過去の情報との比較処理動作を図50のフロー
チャートを参照して説明する。この過去の情報との比較
処理に際しては、先の入力情報を一時的にデータ格納部
43aに格納しておき(ステップn91〜n92)、これ
と、現時点で入力された情報とを比較して、一致または
不一致を検出し(ステップn93〜n94)、これを基に記
録トリガを生成する(ステップn95)。
【0096】入力された情報と、先の格納情報とを比較
したとき、不一致であれば、現データをデータ格納部4
3aに上書き格納する。このときの実施例では、先の格
納情報と一致したことを検出する場合の処理例を示す
(ステップn96)。
【0097】次に、遅延処理の具体例を以下に説明す
る。これは、監視対象設備のロギング対象に、ロボット
アームの動きを例にとって示す場合であって、図15に
示すように、このロボットアームRは上下左右の定めら
れた空間領域を移動許容して設けられ、左右に対設され
た第1コンベアC1と第2コンベアC2 との間を繰返し
往復移動し(コンベア動作は省略する)、第1工程とし
て、図15(a)に示すように、第1コンベアC1 上に
搭載されている第1ワークW1 をロボットアームRが降
下してチャックR1 で掴み、第2工程で、図15(b)
に示すように、ロボットアームRを上昇後、第1コンベ
アC1 側から第2コンベアC2 側へ移動させ、第3工程
として、図15(c)に示すように、第2コンベアC2
上のロボットアームRを降下させて、第2コンベアC2
上に搭載されている第2ワークW2 の開口部に第1ワー
クW1 をはめ込み、はめ込み後はチャックR1 を離して
ロボットアームRを上昇させ、このはめ込み動作が終わ
ると、第4工程として、図15(d)に示すように、ロ
ボットアームRを第1コンベアC1 側の元の位置に移動
させる。
【0098】このようなロボットアームRの第1工程〜
第4工程の処理動作が繰返し行われる。図15(c)
中、SW1 は下端検知リミットスイッチ、SW2 は右端
検知リミットスイッチ、Sはワーク検知センサを示す。
【0099】このときのロボットアームRの1タクトタ
イムの動作チャートを図16に示す。ところで、この1
タクトタイム及び各コンベアC1 ,C2 等の動作時間は
略決まっているため、ロボットアームRが処理目的位置
に到達した地点で移動停止、掴み動作、はめ込み動作等
を行う複数の処理工程が集中する特定箇所でトラブルが
発生しやすいことが経験的に知られている。
【0100】例えば、図17に示すように、第3工程で
第2コンベアC2 上のロボットアームRを降下させて、
第2コンベアC2 上に搭載されている第2ワークW2 の
開口部に第1ワークW1 をはめ込む際に、はめ込みに失
敗して他方向に加圧力が作用してロボットアームRが停
止固定されたトラブル発生状態を示している。
【0101】このトラブルが発生した停止固定状態で
は、オペレータが何らかの復旧措置を講じない限り、ロ
ボットアームRは停止固定されたままになる。したがっ
て、この停止固定状態のままであることを計時確認すれ
ばトラブルが発生したことを確定でき、これに基づいて
正確にトリガを生成することができる。
【0102】次に、図18に示すロボットアームのタイ
ムチャート及び既述した図15のロボットアームの動作
説明図を用いて、一般的に使用されているAND・OR
の論理だけでは、トラブルが発生した図17に示す停止
固定状態(停止現象)を検出できないことを検証する。
【0103】このタイムチャートからロボットアームに
停止現象が発生していることはAND・ORのロジック
だけでは検出できない。
【0104】このような停止現象が発生した場合は、1
つの条件が成立後(降下開始)、次の条件(下端検知リ
ミットスイッチON)に達する過渡状態であり、タイム
チャート内の論理条件を組合せるだけでは停止現象を検
出できないためである。
【0105】例えば、図17の停止現象の状態を表す論
理条件は、 ワーク検知=ON AND 右端検知リミットスイッチ=ON AND 降下信号=↑(立上り) のとき、条件1(降下開始)である。
【0106】ところが、これはアーム降下から下端停止
までの過渡状態を表現したものであり、ロボットアーム
が降下を開始したという必要条件にすぎない。
【0107】このような場合に、停止現象の条件を確実
に検知するためには、過渡状態のまま停止しているとい
う、十分条件(確定条件)が必要である。つまり、前述
の条件1が成立後、いつまで経っても次の条件(下端検
知リミットスイッチ=ON)にならないということを証
明する必要がある。
【0108】それゆえ、監視対象設備の停止現象をトリ
ガ条件として記録することが求められるが、図18で既
述したように、通常のAND・OR論理条件では過渡状
態における監視対象設備の停止現象を検出することが困
難である。
【0109】そこで、監視対象設備の停止現象を検出す
るために必要条件と十分条件(確定条件)を別々に記録
条件設定部31に設定し、かつ必要条件と確定条件の関
係を記述して証明できるようにした。
【0110】必要条件及び確定条件の設定は、図19に
示すように、必要条件/確定条件設定テーブルに対して
行い。一方、必要条件と確定条件との関係付けは、図2
0に示すように、トリガ条件テーブルに対して行う。
【0111】図19に示す必要条件/確定条件設定テー
ブルには、図17で説明したロボットアームの停止現象
を検出するための条件を記述して証明した例を示す。
【0112】ここで必要条件は、 ワーク検知=ON AND 右端検知リミットスイッチ=ON AND 降下信号=↑(立上り) である。
【0113】また、確定条件は、 下端検知リミットスイッチ=ON である。
【0114】一方、図20に示すトリガ条件テーブルの
必要条件と確定条件との関係は、「必要条件がTRUE
になってから、10秒以内に確定条件がTRUEになら
なければ異常発生である。」である。
【0115】このように、必要条件と確定条件を分けて
設定し、双方の関係をトリガ条件とすることにより、監
視対象設備の停止現象を明確に表現することができる。
【0116】このような両条件を備えたトリガ生成部3
8が実行するトリガ生成時の処理動作を図21のフロー
チャートを参照して説明する。このトリガ生成部38は
入力データ毎に必要条件が成立しているか否かを確認す
る。
【0117】このとき必要条件は、図19の必要条件/
確定条件テーブルから ワーク検知=ON AND 右端検知リミットスイッチ=ON AND 降下信号=↑(立上り) のとき、必要条件が成立する(ステップn21)。
【0118】必要条件が成立すれば、次にトリガ条件確
定用に図20のトリガ条件テーブルからディレイのため
のタイマを初期化する。この場合はトリガ条件テーブル
から10秒にタイマセットする(ステップn22)。
【0119】このタイマがセットされると、タイマ値が
0になる前に確定条件が成立したか否かを確認する。こ
のとき確定条件は、図19の必要条件/確定条件テーブ
ルから 下端検知リミットスイッチ=ON のとき、確定条件が成立する(ステップn23)。
【0120】確定条件が成立しなければ、時間の経過に
したがってタイマをデクリメントし(ステップn24)、
設定した時間が経過したか否かを確認し、設定した時間
(タイマ値=0)になるまで計時する(ステップn2
5)。
【0121】設定された所要時間(10秒)を経過すれ
ば、確定条件が成立しないまま、設定した時間が経過し
たため、トラブル発生と判定し、これに基づいてトリガ
生成部38はトリガを生成し、そのトリガを入力制御部
36に通知する。このようなトリガ生成時の処理動作を
入力データ毎に繰返す(ステップn26)。
【0122】ところで、必要条件が成立後、一定時間内
に確定条件が成立しなければ、監視対象設備が異常(停
止)であると判断し、一旦、必要条件が成立すれば、必
要条件成立の継続を要しない。
【0123】これに対し、図22に示す必要条件/確定
条件設定テーブルは、必要条件が一定時間以上成立し続
ければ、監視対象設備が異常(停止)であると判断する
別のトリガ生成部を構成した一例であり、このような構
成であっても同様な作用効果が得られる。
【0124】この別のトリガ生成部を用いた場合の処理
動作を図23のフローチャートを参照して説明する。こ
のトリガ生成部は入力データ毎に必要条件が成立してい
るか否かを確認する。このとき必要条件は、図22の必
要条件/確定条件テーブルから ワーク検知=ON AND 右端検知リミットスイッチ=ON AND 降下信号=↑(立上り) のとき、必要条件が成立する(ステップn31)。
【0125】必要条件が成立すれば、次に必要条件の継
続時間を計時するためのタイマを初期化する。この場合
は図22の必要条件/確定条件テーブルから10秒にタ
イマセットする(ステップn32)。
【0126】このタイマがセットされると、継続時間の
計時中に必要条件が成立し続けているか否かを確認し、
必要条件が成立しなくなれば異常がないため、ステップ
n31に戻って次のデータ処理に備える(ステップn3
3)。
【0127】必要条件が成立し続けていれば、時間の経
過にしたがってタイマをデクリメントし(ステップn3
4)、設定した時間が経過したか否かを確認し、設定し
た時間(タイマ値=0)になるまで計時する(ステップ
n35)。
【0128】設定された所要時間(10秒)を経過すれ
ば、必要条件が設定した継続時間を継続したためトラブ
ル発生と判定し、これに基づいてトリガ生成部38はト
リガを生成し、そのトリガを入力制御部36に通知す
る。このようなトリガ生成時の処理動作を入力データ毎
に繰返す(ステップn36)。
【0129】図24は電源入力部を備えたロギング装置
241の制御回路ブロック図を示し、このロギング装置
241は既述した図3の構成とは電源入力部のみが異な
るので、この電源入力部242について説明する。
【0130】この電源入力部242は、記録対象の監視
対象設備に給電している電源243に接続して電源電圧
の変動を監視する。この電源電圧に変動が生じた場合
は、その変動データをトリガ生成部244に通知する。
【0131】製造装置等の監視対象設備にトラブルが発
生した中には、電源電圧の変動や電源によるノイズに起
因するものも少なくない。しかしながら、そのようなト
ラブルは再現性が低く、またトラブル発生時の現象と発
生原因に特徴的な相関が少ないため、トラブル解析に時
間を費やすことがある。
【0132】そこで、記録対象の監視対象設備と同一の
電源243から給電を受けるトラブル解析装置としての
電源入力部242に、電源電圧の変動やノイズを検知す
る機能を付加して構成している。このような構成にすれ
ば、監視対象設備のトラブル発生時の現象と、トラブル
発生原因の特定を的確に捉えることができる。
【0133】図25は電源入力部242の制御回路ブロ
ック図と、各ブロックに対応した電源異常状態を示す。
この電源入力部242はサージ検出部242aと、瞬停
検出部242bと、ノイズ検出部242cと、電圧変動
検出部242dと、閾値処理部242eとから構成され
る。
【0134】サージ検出部242aは、電源に混入する
サージを検出し、この検出したサージの大きさを閾値処
理部242eに出力する。
【0135】瞬停検出部242bは、瞬停を検出し、こ
の検出した停電時間を閾値処理部242eに出力する。
【0136】ノイズ検出部242cは、ノイズを検出
し、この検出したノイズのパワーを閾値処理部242e
に出力する。
【0137】電圧変動検出部242dは、電圧変動を検
出し、この検出した変動値を閾値処理部242eに出力
する。
【0138】閾値処理部242eは、各検出部242a
〜242dから入力された値が一定値以上になるか否か
を監視し、各検出部242a〜242dからの入力値が
指定された閾値よりも大きければ、トリガ生成部に電源
異常を通知する。
【0139】図26は既述した図15のロボットアーム
の構成及び処理動作とは同一であり、そのときのトリガ
条件の成立・不成立を表示出力してオペレータに知らせ
る場合を示し、これはトリガ条件に設定した入出力I/
Oの状態を、ログ再生時にディスプレイに同期して表示
させる。また、トリガ条件が成立(必要条件+確定条
件)したときに、図26(d)に示すように、画像の一
部(図においては下側)を反転表示261させる。これ
により、トリガ条件の状態と、トリガ条件が成立したこ
とを画像から容易に確認することができる。
【0140】図27は通信回線を備えたロギングシステ
ムを示し、このロギングシステムは既述した図1の構成
とは通信回線のみが異なるので、以下通信回線について
説明する。
【0141】この通信回線271はロギング装置同士を
接続してロギング装置を単独利用するだけでなく、共通
利用を図るために付加したものであって、この通信回線
271を介して他のロギング装置に各種のプログラム設
定情報を供給することができる。このプログラム設定情
報はトリガ生成部で生成したトリガ必要条件、トリガ確
定条件等のプログラムであり、さらにこの他、画像情
報、音響情報、PLC制御情報、I/O信号情報の一つ
あるいは複数を組合せて他のロギング装置に送信または
受信することができる。
【0142】図28は2台のロギング装置281,28
2を結ぶ通信回線283を用いたシステム構成例を示
し、この共通する通信回線283を介して互いの装置識
別番号、記録条件情報、トリガ信号情報、ログファイル
管理用の識別情報、操作指示情報を互いにやりとりす
る。
【0143】これにより、記録トリガ信号を個々の装置
に接続する必要がなくなる。また、ロギング装置は2台
に限らず複数台を接続して構成することもできる。ま
た、このように複数台のロギング装置の共通利用を図る
場合は、各ロギング装置の入力情報は同じでも異なって
いてもよい。
【0144】図29は通信回線を備えたロギング装置2
91の制御回路ブロック図を示し、このロギング装置2
91は既述した図3の構成とは、連携制御部292のみ
が異なるので、この連携制御部292について説明す
る。
【0145】この連携制御部292は通信回線293と
接続して他のロギング装置と通信許容し、既存の内部機
能部位から入力された情報を解読して通信回線293に
出力し、また通信回線293から入力された情報を解読
して内部機能部位に然るべき情報を伝達したり、記録や
再生などの動作を指示する。
【0146】図30は連携制御部292に入力される情
報と、連携制御部292において解読された実行内容の
一覧データを示す。このような連携制御部292の解読
機能に基づいて特定のロギング装置から通信回線293
を介して別のロギング装置の動作を遠隔制御したり、情
報を入出力することができる。また、複数台のロギング
装置と連携動作させて相互のロギング装置の有効利用を
図ることができる。
【0147】この連携制御部292の内蔵に際して、こ
れに関連する既存の記録条件設定部294と、トリガ生
成部295と、データ編集部296の各部の処理機能に
ついて説明する。記録条件設定部は294は、本来の記
録条件設定機能に加えて、新設した連携制御部292か
ら送られて来る記録条件情報を受信する機能を追加す
る。この受信機能は装置外部からの記録条件を受信する
通常の受信機能と同様である。ただし、物理的には受信
I/Fを共通とするか、独立とするかの2つの実装方法
がある。
【0148】トリガ生成部295は、本来のトリガ生成
機能に加えて、同様に新設した連携制御部292から送
られて来るトリガ情報を受信する機能を追加する。この
受信機能はPLC入力部または装置外部から直接入力さ
れるトリガ信号を受信する通常の受信機能と同様であ
る。ただし、物理的には受信I/Fを、外部直接入力と
共通とするか、独立とするかの2つの実装方法がある。
【0149】データ編集部296は、本来のデータ編集
機能に加えて以下の機能を追加する。 (1)新設した連携制御部292から送られて来るログ
ファイル管理用の識別情報を受信する機能。 (2)新設した連携制御部292との間でログファイル
管理用の識別情報を受け渡しする際に、一時的にその情
報を記憶しておくバッファ機能。 (3)作成したログファイルについて、その管理情報を
バッファにあるログファイル管理用の識別情報に置換ま
たは添付する機能。 (4)作成したログファイルに関するファイル管理情報
を、そのファイルが唯一に指定できるようにファイル管
理用の識別情報として作成し、それをログファイルに添
付する機能。 (5)作成したログファイルに関するファイル管理情報
を、そのファイルが唯一に指定できるようにファイル管
理用の識別情報として作成し、それを連携制御部に送信
する機能。
【0150】物理的にはログファイル管理用の識別情報
の送受信I/Fを同一とするか、独立とするかの2つの
実装方法がある。が、この実装の違いによって他の機能
に影響を与えることはない。
【0151】次に、連携制御部292の基本の処理動作
を図31のフローチャートを参照して説明する。この連
携制御部292のデフォルトは受信状態であり、必要な
ときにのみ送信するという動作が基本である。また、通
信手段にて送信する場合は、送信先のロギング装置を指
定する装置識別情報を送信情報に添付して送信する。
【0152】受信に際しては、連携制御部292を初期
化処理して待機し(ステップn41)、外部入力がある
と、必ず最初にこの装置識別情報を解読し(ステップn
42)、自身に宛てた情報か否かを判断し(ステップn4
3)、自身に宛てた情報のときは、図30に示した連携
制御部の実行内容に示すように、その内容の解読を実行
する。自身宛ての情報でない場合は、その後の添付情報
の解読は実行しない(ステップn44〜n45)。
【0153】これに対し、送信する場合は入力情報に送
信先の装置識別情報を添付して送信出力する(ステップ
n46)。
【0154】次に、連携制御部292の動作に関連した
トリガ生成部295の処理動作を図32のフローチャー
トを参照して説明する。このトリガ生成部295は予め
トリガ生成処理に先立って初期化処理し(ステップn5
1)、通常は外部トリガ入力待機状態にある(ステップ
n52)。
【0155】そして、外部トリガ入力があると、トリガ
生成部295は連携制御部292から入力されたトリガ
信号か、どうかを判定し(ステップn53)、連携制御部
292からトリガ信号が入力された場合は、他のロギン
グ装置から連携制御部292を経由して導かれたトリガ
信号のため、トリガ生成部295は入力制御部に対して
のみトリガ信号を出力する(ステップn54)。
【0156】連携制御部292以外からトリガ信号が入
力された場合または自らトリガ信号を生成した場合は、
自ロギング装置で生じたトリガ信号のため、このトリガ
生成部295は入力制御部と連携制御部に対して同一の
トリガ信号を同時に出力する(ステップn55)。
【0157】次に、連携制御部292の動作に関連した
データ編集部296の処理動作を図33のフローチャー
トを参照して説明する。このデータ編集部296は予め
データ編集処理に先立って初期化処理し(ステップn6
1)、通常は入力完了の通知待機状態にある(ステップ
n62)。
【0158】その後に入力完了の通知があると、そのデ
ータに応じてデータ編集部296はログファイルを作成
する(ステップn63)。
【0159】このとき、先の入力完了通知は他ロギング
装置から自ロギング装置宛てに入力されたトリガ通知に
起因したロギング動作による入力完了通知なのか、自ロ
ギング装置で取得または生成したトリガ通知に起因した
ロギング動作による入力完了通知なのかを判定し(ステ
ップn64)、連携制御部292を経由しない自ロギング
装置で取得したトリガ信号に起因していた場合は、ファ
イル管理用の識別情報を連携制御部292に転送すると
共に(ステップn65)、作成したログファイルをログフ
ァイル部に転送する(ステップn66)。
【0160】これに対し、他ロギング装置から自ロギン
グ装置宛てのトリガ信号に起因していたものであれば、
データ編集部296がそのトリガ信号に対応したログフ
ァイル識別情報のバッファ入力を確認し(ステップn6
7)、ログファイル識別情報のバッファ入力を確認すれ
ば、バッファ内のファイル識別情報をログファイルに添
付する(ステップn68)。
【0161】添付完了すれば、そのバッファ内のファイ
ル識別情報をクリアしてステップn66以降の処理を行う
(ステップn69)。
【0162】次に、複数台のロギング装置のデータを同
期再生するときの仕組みについて説明する。同期記録し
たファイルは、各ロギング装置に分散して保存される。
このため、後に、どの情報同士が同時期に記録したもの
かを見出すには、いちいち再生して内容を確認する必要
がある。ただし、内容によっては見ても同期記録したも
のかどうかを識別できるとは限らないこと、記録時と同
様の順番でログファイルを再生したくてもマニュアル操
作によるため困難な場合がある。
【0163】そこで、この発明では同期記録したファイ
ル同士を自動的に抽出し、記録時シーケンスと同様の順
番で同期再生することを図っている。
【0164】ここでは、複数のロギング装置を共通の通
信手段で接続しているロギングシステムにおいて、便宜
上、以下のように用語を定義する。
【0165】ホスト:トリガ信号を通信手段を介して送
信するロギング装置(トリガ信号を通信手段を介するこ
となく、直接入力されたロギング装置) スレーブ:トリガ信号を通信手段を介して受信するロギ
ング装置 また、ホストとスレーブを区別するための仕組みは、人
為的に設定する場合と、自動的に設定する場合との2通
りの仕方がある。
【0166】人為的に設定する場合は、ホスト/スレー
ブ用設定スイッチをロギング装置に設けて人為的に切換
えて使用する。スイッチの実装はハード、ソフトのどち
らの方法でもよい。このスイッチの内容は連携制御部の
フラグレジスタに反映される。
【0167】これに対し、自動的に設定する場合は、連
携制御部にホストとスレーブとを区別するためのフラグ
レジスタを用意し、起動初期化する時にフラグをリセッ
トする。このフラグレジスタのデフォルトはリセット状
態であり、通信にてトリガ入力を受信して解読したロギ
ング装置(スレーブ)は、このフラグを自身でセットす
る。これにより、複数のロギング装置を共通の通信回線
で接続して構成したロギングシステムのうち、トリガを
直接外部から入力されたロギング装置(ホスト)のみが
フラグリセット状態、後にフラグセット状態となる。
【0168】このフラグがセットされたロギング装置
は、自身をスレーブとして認識し、ログファイル作成後
に、ホストからのファイル管理用の識別情報の送信を待
つ。このようにして自動的にホストのログファイル管理
用の識別情報を共有化することができる。この動作につ
いては既に述べた図33のデータ編集部のフローチャー
トに反映済みである。
【0169】また、ログファイルの識別情報は、保存さ
れたログファイル群から後に特定のログファイルだけを
抽出するため、予めユニークに付けられる。
【0170】ファイル管理用の識別情報の構成要素とし
ては、トリガ条件情報、記録時刻情報、ホストが付ける
ログファイル名情報、ファイル容量情報、その他のファ
イル蓄積で必要となるアドレス情報などである。
【0171】次に、同期再生の方法について説明する。
同期再生を実現するため、同期記録時にホストのトリガ
条件及び記録時刻情報、ログファイル名を他の同期記録
ロギング装置(スレーブ)と共有化する。このため、各
ログファイルはホストの記録時刻情報を共有しているこ
とになる。したがって、各ロギング装置内の時計が一致
していなくても、ホストの時間軸での時刻情報だけは共
有できていることになる。これで、各装置の時計を合せ
ることなく、ホストの時間軸という統一された時間情報
を用いてログファイルを扱うことができる。
【0172】ここでは、その動作によってロギングシス
テム中に同一のログファイル管理用の識別情報を添付し
ているログファイルが分散されて存在する状態を前提
に、記録シーケンスと同様の再生シーケンスを自動的に
実現する方法を説明する。
【0173】それには先ず、各ロギング装置に分散して
保存されているログファイルの中からどのログファイル
が同期記録したもの同士かを自動的に抽出する必要があ
る。最終的には、抽出されたログファイル同士を記録シ
ーケンスと同じ順序で自動的に再生することで、記録時
の状況と全く同じ状況を再現することができる。
【0174】次に、同期記録したログファイル同士を自
動的に抽出する方法について説明する。記録時に、同期
記録したログファイルは同一のファイル識別情報(ホス
トのファイル名や記録時刻など)を共有している。より
正確には、ホストのログファイル管理用の識別装置が各
同期記録されたログファイルに添付されている。
【0175】先ず、ホスト上で再現したいログファイル
を指定する。ついで、同期再生を指示する。これにより
連携制御部は、そのログファイルにある識別情報と同じ
情報を添付しているロギングシステム中の他のロギング
装置のログファイルを自動的に検索する。これで、同期
記録したファイルが自動的に抽出される。
【0176】次に、抽出されたログファイル同士を、記
録時のシーケンスと同様に自動再生する方法について説
明する。選び出された各ログファイルは、各ロギング装
置内で再生すべき各ログファイルの先頭画面の記録時刻
情報(または記録トリガ入力時刻からのオフセット情報
でもよい)を算出し、それを自身の識別番号と共にホス
トに送信する。または、記録時刻情報と装置識別情報を
ホストに送信して、ホスト上で算出してもよい。
【0177】同期記録されたログファイルは、同一トリ
ガを受けて記録されたものであることからホストのトリ
ガ入力時刻をスレーブに送り、スレーブはそのログファ
イルのローカル設定された記録時間情報を用いること
で、スレーブのログファイルの先頭記録時刻をホストの
時間軸に換算して同期利用を図ることができる。
【0178】例えば、ホストのトリガ入力時刻が9時3
5分40秒だったとき、そのときのスレーブの記録時間
が20秒間で、トリガ入力の前15秒、後5秒で記録す
る設定である場合、スレーブの内蔵時計がホストの時計
に一致・不一致に拘らず、スレーブのログファイルの先
頭画面の記録時刻は、9時35分25秒として換算する
ことができる。
【0179】ホストは全スレーブからの情報を受信した
後、自らの情報を含めて、再生すべき情報の先頭画面の
時刻の早い順にロギング装置の識別番号と対応する時刻
を並べたロギング装置識別テーブルを作成する。このロ
ギング装置識別テーブルを作成するときに使用する時刻
情報のホスト時間への換算は、各スレーブで実行して
も、ホスト側で実行してもよい。ただし、ホスト側で換
算する場合は、各スレーブのファイル作成時の記録時間
情報を引用する必要がある。
【0180】その後に、データ順にしたがって該当する
ロギング装置に対して再生開始指示を送信する。次に、
再生すべき時刻になると、次のロギング装置に対して再
生指示を出力する。
【0181】図34は全4台のロギング装置で構成され
たロギングシステムにおいて、ホストをAとして、Aの
時間軸に沿って他のロギング装置が再生すべき同期ログ
ファイルの先頭画面の記録時刻情報と、その差からなる
ロギング装置識別テーブルの一例を示す。
【0182】この場合、最初に再生すべきロギング装置
はAである。したがって、最初にロギング装置Aに対し
て再生開始指示を送信する。その58秒後にロギング装
置Bに対して再生指示を、その62秒後にロギング装置
Cに対して再生指示を、さらにその63秒後にロギング
装置Dに対して再生指示をそれぞれ送信する。
【0183】もし、記録時刻が同一の場合は、それらは
同時再生開始を意味するので、その場合は該当するロギ
ング装置の全てに再生指示を送信する。
【0184】全ロギング装置A〜Dが同時記録していた
場合は、ブロードキャスト(一斉同報)にて再生指示を
送信する。各ロギング装置はホストからの識別番号を解
読し、自身が指定されたことを認識後、再生指示通りに
ログ再生部を制御して再生する。送信先が自らのホスト
に対する場合は、ネットワークに再生指示を出すのでは
なく、自らのログ再生部に再生指示を送ればよい。
【0185】図35はロギング装置同士を接続したカス
ケード型の接続例を示す。このカスケード型で接続され
たロギング装置は、前段からのロギング装置の入力デー
タを受けて、その内容を後段のロギング装置に対して順
に出力する。これにより、複数台のロギング装置を連携
動作させて全てのロギング装置に効率よくトリガ信号を
伝達することができる。
【0186】図36はロギング装置同士を接続したネッ
トワーク型の接続例を示す。このネットワーク型で接続
されたロギング装置は、全てのロギング装置が通信ネッ
トワークにより共通して一斉に接続されるため、各種設
定や動作指示は、ある特定のロギング装置からの一斉同
報(1:n)に通信したり、場合によっては1:1での
通信を行う。
【0187】また、通信種別は有線でも、無線でもよ
い。このときの通信手段としては (1)ロギング装置専用線、FA用専用線、 (2)LAN、WANなどの汎用回線 (3)RS−232C、RS−422、RS−485な
どのシリアル通信などの通信手段を用いる。
【0188】次に、ロギング装置を複数台接続したとき
のトリガの与え方について説明する。ここでロギング装
置に与えられる記録トリガは、外部から与えられる場合
と、内部で生成する場合との2つがある。
【0189】図37はカスケード型に接続したロギング
システム内の先頭のロギング装置Aに「記録トリガ」を
与えた場合を示し、これにより記録トリガを後段の全ロ
ギング装置に対して伝えることができる。この場合はト
リガ入力できるロギング装置は1台でありながら全ての
ロギング装置に効率よくトリガ信号を伝達できる。
【0190】図38はカスケード型に接続したロギング
システム内にある複数のロギング装置A、Dに「記録ト
リガ」を与えることができる場合を示す。ただし、この
場合は先頭のロギング装置Aのトリガ信号は全ロギング
装置に伝達されるが、中央部のロギング装置Dのトリガ
信号は、それ以降の後段のロギング装置E〜には伝達さ
れるが、前段のロギング装置A〜Cには伝達されない。
【0191】図39はネットワーク型に接続したロギン
グシステム内にある特定のロギング装置にトリガ入力で
きる場合を示す。この場合はトリガ入力すべきロギング
装置の特定利用を図ることができる。
【0192】図40はネットワーク型に接続したロギン
グシステム内にある複数のロギング装置A,D,Zに
「記録トリガ」を与えることができる場合を示す。この
場合は、任意のロギング装置をそれぞれ指定してトリガ
を与えることができる。
【0193】図41は同種ロギング装置の複数台接続例
を示し、これは同一ロギングメディアの入力系統数の増
大対応策であり、同種類のロギング装置を接続して共通
利用するものである。このときの接続方法は、カスケー
ド接続またはネットワーク接続のいずれにも該当する。
【0194】図42は異種ロギング装置の複数台接続例
を示し、これは異なるロギングメディアの入力系統数の
増大対応策であり、様々な種類のロギング装置、例えば
画像ロギング装置、音響ロギング装置、PLCロギング
装置、アナログデータロギング装置などの接続利用を図
ることができる。
【0195】次に、ロギング装置の複数台を共通の通信
手段で接続して構成したロギングシステムの具体的な応
用事例を示す。図43は同一の監視対象設備431の別
々の箇所を2台のロギング装置432,433で記録す
る場合を示す。この場合は、異なった2つのデータが同
時に得られ、このように複数台のロギング装置で特定の
監視対象設備を様々にデータ収集が可能になるため高レ
ベルのロギングが実現できる。
【0196】図44は2つの監視対象設備441,44
2の動作を確認したいような場合を示す。この場合は、
並行したロギング処理におけるデータの比較や関連性か
ら共通目的等の関連のある監視対象設備を同期して監視
することができる。
【0197】次に、監視対象設備は同一であっても、同
設備の別々の箇所を異なる記録条件にて記録する場合、
例えば (1)同一箇所を局所的と大局的 (2)画質と時間(両者はトレードオフの関係にあるの
で、高画質のときには短時間しか記録できず、低画質の
ときは長時間の記録が可能)が考えられる。
【0198】このような場合、図45に示すように、第
1ロギング装置Aはトリガ前を記録し、第2ロギング装
置Bはトリガ後を記録することで、全体の記録時間を2
台分に延長する過去記録割合分担を採用することができ
る。
【0199】この場合、再生の仕方は記録時シーケンス
同期再生を適用すると、第1ロギング装置Aが再生され
た後、自動的、かつ直ちに第2ロギング装置Bが再生さ
れる。このように複数台のロギング装置を組合せて様々
な形態のデータを取得できるため、ロギング装置の利用
性能を確実に高めることができる。
【0200】上述のように、監視対象設備の動作状態を
記録する記録開始トリガの発生時期をトリガ発生要素に
基づいて新規にプログラム設定するトリガ生成部を備え
てロギング装置を構成しているため、このロギング装置
はトリガ発生要素に基づいて最適な記録開始トリガの発
生時期を新規にプログラム設定して最適なトリガ信号を
生成することができる。
【0201】この結果、ユーザが求める最適なトリガ信
号を自動的に確保でき、監視対象設備の利用状況に応じ
た最適なトリガ信号が得られる。また、ロギング装置に
トリガ生成部を内蔵して物理的な結線が不要になるため
誤配線が生じず、他の機器を別途用意することもなくな
る。したがって、監視対象設備に対する異常検出のため
のソフトウェアの変更やハードウェアの追加・変更を必
要とせずにロギング動作を実行することができる。
【0202】ことに、トリガ生成手段としては様々な内
容にて実現でき、接点入力に対する処理を行う場合にシ
ーケンスプログラミング言語で記述したプログラムを格
納部から呼出し、これを処理してトリガ信号を生成する
場合は保守の担当者が慣れた言語で任意のトリガ条件の
生成をプログラムでき、かつそのための処理はPLC側
に負担をかけなくて済み、新規のプログラムを容易に作
成することができる。
【0203】また、トリガ発生条件と、その条件を確定
するトリガ確定条件とに基づいてトリガの発生時期を決
定するように設定すれば、制御入力情報、画像入力情
報、音響入力情報等のトリガ発生条件を取得するだけで
なく、そのトリガ発生条件が有効になったことを確定す
るトリガ確定条件を備えているため、トリガが発生した
ことを正確に確定することができる。例えば、トリガ発
生条件の出力時間を計時し、この計時時間に基づいてト
リガ確定条件の有効性を判定する機能を備えたトリガ生
成部によれば、制御入力情報、画像入力情報、音響入力
情報等のトリガ発生条件が時間的に有効になったか否か
を判定できるため、この時間管理データとしての所要時
間をトリガ確定条件に組込んでトリガが発生したことを
正確に確定することができる。
【0204】また、新規のプログラム設定情報を他のロ
ギング装置に通信許容する機能を備えた場合は、他のロ
ギング装置に新規のプログラム設定情報を通信して他の
ロギング装置と連携動作させて最適なトリガ信号を生成
することができる。
【0205】さらに、他のロギング装置から受付けた新
規のプログラム設定情報を、さらに別のロギング装置に
伝える機能を備えた場合は、複数台のロギング装置と連
携動作させて相互のロギング装置の有効利用を図ること
ができる。
【0206】また、トリガ発生条件とトリガ確定条件と
を新規のプログラム設定情報として他のロギング装置に
供給するトリガ生成部を備えた場合は、他のロギング装
置にトリガ発生条件とトリガ確定条件との新規のプログ
ラム設定情報を供給して、他のロギング装置に対しても
トリガ発生条件を取得するだけでなく、そのトリガ発生
条件が有効になったことを確定するトリガ確定条件とか
らトリガが発生したことを正確に確定することができ
る。
【0207】さらに、他のロギング装置のトリガ発生条
件とトリガ確定条件とを新規のプログラム設定情報とし
て受入れるトリガ生成部を備えた場合は、他のロギング
装置からのトリガ発生条件とトリガ確定条件との新規の
プログラム設定情報を受入れて連携動作させることがで
き、この場合もトリガ発生条件を取得するだけでなく、
そのトリガ発生条件が有効になったことを確定するトリ
ガ確定条件とからトリガが発生したことを正確に確定す
ることができる。
【0208】また、複数のロギング装置にトリガ信号を
同期して出力する同期記録手段を備えた場合は、複数台
のロギング装置を同期して自動的に記録動作させること
ができ、複数台のロギング装置に対して効率のよい一括
した記録利用が図れる。
【0209】また、複数のロギング装置に再生信号を同
期して出力する同期再生手段を備えた場合は、複数台の
ロギング装置を同期して自動的に再生動作させることが
でき、複数台のロギング装置に対して効率のよい一括し
た再生利用が図れる。
【0210】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明のトリガ生成手段は、実施例の各ト
リガ生成部38,54,63,73,83,93,10
6,244,295,462,473に対応し、以下同
様に、同期記録手段及び同期再生手段は、連携制御部2
92に対応するも、この発明は請求項に示される技術思
想に基づいて応用することができ、上述の実施例の構成
のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のロギングシステムの一例を示す概
略構成図。
【図2】 この発明のロギング装置にパソコンを接続し
た状態を示す要部構成図。
【図3】 この発明のロギング装置の制御回路ブロック
図。
【図4】 この発明のトリガ生成部の制御回路ブロック
図。
【図5】 この発明のトリガ生成用のシーケンス処理機
能を備えたロギング装置の制御回路ブロック図。
【図6】 この発明のトリガ生成用の画像処理機能を備
えたロギング装置の制御回路ブロック図。
【図7】 この発明のトリガ生成用の音響処理機能を備
えたロギング装置の制御回路ブロック図。
【図8】 この発明のトリガ生成用のディジタル信号処
理機能を備えたロギング装置の制御回路ブロック図。
【図9】 この発明のトリガ生成用の遅延処理機能を備
えたロギング装置の制御回路ブロック図。
【図10】 この発明のトリガ生成用の複合処理機能を
備えたロギング装置の制御回路ブロック図。
【図11】 この発明のトリガ生成の基本的な処理動作
を示すフローチャート。
【図12】 この発明のトリガ生成時の画像処理例を示
す表示図。
【図13】 この発明のトリガ生成時の音響処理例を示
す波形図。
【図14】 この発明のトリガ生成の遅延処理動作を示
すフローチャート。
【図15】 この発明のロギング対象のロボットアーム
の動作説明図。
【図16】 この発明のロギング対象のロボットアーム
の動作チャート。
【図17】 この発明のロボットアームのトラブル発生
時の停止現象を示す説明図。
【図18】 この発明のロギング対象のロボットアーム
のタイムチャート。
【図19】 この発明の必要条件/確定条件設定テーブ
ルを示す図表。
【図20】 この発明のトリガ条件テーブルを示す図
表。
【図21】 この発明の両条件を備えたトリガ生成部の
処理動作を示すフローチャート。
【図22】 この発明の別の必要条件/確定条件設定テ
ーブルを示す図表。
【図23】 この発明の別の両条件を備えたトリガ生成
部の処理動作を示すフローチャート。
【図24】 この発明の電源入力部を備えたロギング装
置の制御回路ブロック図。
【図25】 この発明の電源入力部の制御回路ブロック
図と、各ブロックに対応した電源異常状態を示す説明
図。
【図26】 この発明のトリガ条件不成立時の反転表示
を示す画像説明図。
【図27】 この発明の通信回線を備えたロギングシス
テムを示す概略構成図。
【図28】 この発明の2台のロギング装置を通信回線
で結んだロギングシステムを示す概略構成図。
【図29】 この発明の通信回線を備えたロギング装置
の制御回路ブロック図。
【図30】 この発明の連携制御部の実行内容を示す図
表。
【図31】 この発明の連携制御部の基本の処理動作を
示すフローチャート。
【図32】 この発明の連携制御部の動作に関連したト
リガ生成部の処理動作を示すフローチャート。
【図33】 この発明の連携制御部の動作に関連したデ
ータ編集部の処理動作を示すフローチャート。
【図34】 この発明の4台のロギング装置の自動再生
時の識別テーブルを示す図表。
【図35】 この発明のロギング装置のカスケード型の
接続例を示すロギングシステムの全体構成図。
【図36】 この発明のロギング装置のネットワーク型
の接続例を示すロギングシステムの全体構成図。
【図37】 この発明のカスケード型に接続した先頭の
ロギング装置にトリガ入力したときの全体構成図。
【図38】 この発明のカスケード型に接続した複数の
ロギング装置にトリガ入力するときの全体構成図。
【図39】 この発明のネットワーク型に接続した特定
のロギング装置にトリガ入力するときの全体構成図。
【図40】 この発明のネットワーク型に接続した複数
のロギング装置にトリガ入力するときの全体構成図。
【図41】 この発明の同種類の監視対象設備のロギン
グ装置の複数台の接続例を示すロギングシステムの全体
構成図。
【図42】 この発明の異種類のロギング装置の複数台
の接続例を示すロギングシステムの全体構成図。
【図43】 この発明の2台のロギング装置で1台の監
視対象設備をロギングするロギングシステムの概略構成
図。
【図44】 この発明の2台のロギング装置で関連のあ
る2台の監視対象設備をロギングするロギングシステム
の概略構成図。
【図45】 この発明の2台のロギング装置を用いてト
リガ前後を記録する状態を示す説明図。
【図46】 この発明のトリガ生成機能を得るための基
本構成例を示すロギング装置の制御回路ブロック図。
【図47】 この発明の記録情報とトリガ生成情報が独
立している場合のロギング装置の制御回路ブロック図。
【図48】 この発明のトリガ生成の特定時刻検出処理
動作を示すフローチャート。
【図49】 この発明のトリガ生成のパターンマッチン
グ処理動作を示すフローチャート。
【図50】 この発明のトリガ生成の過去の情報との比
較処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11,431,441,442…監視対象設備 12…PLC 13…データ通信手段 14,51,61,71,81,91,101,24
1,281,282,291,A〜Z,432,43
3,461,471…ロギング装置 15…カメラ 16…マイクロホン 17…ディスプレイ 18…スピーカ 19…パソコン 31,294…記録条件設定部 32,62,102,463…画像入力部 33,72,103,464…音響入力部 34,52,104,465…PLC通信部 35,53,82,92,105,466…各種I/O
入力部 36,467,472…入力制御部 37…一時ファイル 38,54,63,73,83,93,106,24
4,295,462,473…トリガ生成部 39,296…データ編集部 40…ログファイル 41…ログ再生部 42…通信I/F 43…プログラム格納部 44…プログラム実行処理部 55…シーケンス処理機能部 64…画像処理機能部 74…音響処理機能部 84…ディジタル信号処理機能部 94…遅延処理機能部 107…複号処理機能部 122…検査ウインドウ 132…ゲイン 242…電源入力部 243…電 源 242e…閾値処理部 261…反転表示 271,283,293…通信回線 292…連携制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視対象設備の動作状態を記録する記録開
    始トリガの発生時期を、トリガ発生要素に基づいて新規
    にプログラム設定するトリガ生成手段を備えたロギング
    装置。
  2. 【請求項2】トリガ生成手段は、トリガ発生条件とその
    条件を確定するトリガ確定条件とに基づいてトリガの発
    生時期を決定する請求項1記載のロギング装置。
  3. 【請求項3】トリガ生成手段は、トリガ発生条件の出力
    時間を計時し、この計時時間に基づいてトリガ確定条件
    の有効性を判定する判定手段を備えた請求項1または2
    記載のロギング装置。
  4. 【請求項4】トリガ生成手段は、新規のプログラム設定
    情報を他のロギング装置に通信許容する請求項1、2ま
    たは3記載のロギング装置。
  5. 【請求項5】トリガ生成手段は、他のロギング装置から
    受付けた新規のプログラム設定情報をさらに別のロギン
    グ装置に伝える請求項1、2、3または4記載のロギン
    グ装置。
  6. 【請求項6】トリガ生成手段は、トリガ発生条件とトリ
    ガ確定条件とを新規のプログラム設定情報として他のロ
    ギング装置に供給することを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載のロギング装置。
  7. 【請求項7】トリガ生成手段は、他のロギング装置のト
    リガ発生条件とトリガ確定条件とを新規のプログラム設
    定情報として受入れる請求項1、2、3、4、5または
    6記載のロギング装置。
  8. 【請求項8】複数のロギング装置に記録信号を同期して
    出力する同期記録手段を備えた請求項1、2、3、4、
    5、6または7記載のロギング装置。
  9. 【請求項9】複数のロギング装置に再生信号を同期して
    出力する同期再生手段を備えた請求項1、2、3、4、
    5、6、7または8記載のロギング装置。
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