JP2000275990A - 誘導加熱装置および誘導加熱定着装置 - Google Patents

誘導加熱装置および誘導加熱定着装置

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JP2000275990A
JP2000275990A JP11082862A JP8286299A JP2000275990A JP 2000275990 A JP2000275990 A JP 2000275990A JP 11082862 A JP11082862 A JP 11082862A JP 8286299 A JP8286299 A JP 8286299A JP 2000275990 A JP2000275990 A JP 2000275990A
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JP
Japan
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induction coil
induction
fixing roller
resistor
fixing device
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English (en)
Inventor
Takahiro Tsujimoto
隆浩 辻本
Akira Takasu
亮 高須
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギー変換効率が高く,より少ない消費
電力で必要な熱量が得られる誘導加熱定着装置およびそ
の誘導加熱装置を提供し,画像出力装置の省電力化に寄
与すること。 【解決手段】 定着ローラ10の内面に誘導コイルを巻
回して,摺動接点のない回路を構成させる。そしてその
内部に,NとSとの着磁帯を螺旋状に巻き付けてなる磁
気ネジ11を挿入する。磁気ネジ11を回転させると,
誘導コイルの誘導起電力により定着ローラ10に誘導電
流が流れ,ジュール熱により定着ローラ10が加熱され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,コピー機やプリン
タ等の画像出力装置における定着装置に関する。さらに
詳細には,誘導加熱方式によりエネルギー変換効率の向
上を図った誘導加熱定着装置およびその誘導加熱装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コピー機やプリンタ等の,トナーを用い
る画像出力装置においては,記録媒体上に転写されたト
ナー像を熱の作用によりそこに定着する加熱定着装置が
用いられている。このような加熱定着装置は,多くがハ
ロゲンヒータを熱源として使用している。すなわち,ハ
ロゲンヒータに通電することにより生じる放射熱で定着
ローラを加熱するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記し
た従来の定着装置では,熱源としてハロゲンヒータを使
用しているために,エネルギー変換効率が低いという問
題点があった。すなわち,ハロゲンヒータのエネルギー
変換効率は高々70%といわれている。このため,電源
から投入された電気エネルギーのうち定着ローラの加熱
に有効に用いられるのは70%を超えることがなく,残
り30%(もしくはそれ以上)はロスになっていた。こ
のため,画像出力装置の所要電力をその分大きく設定す
る必要があった。なかでも,待機中におけるエネルギー
ロスが特に問題視されていた。
【0004】本発明は,前記した従来の定着装置が有す
る問題点を解決するためになされたものである。すなわ
ちその課題とするところは,エネルギー変換効率が高
く,より少ない消費電力で必要な熱量が得られる誘導加
熱定着装置およびその誘導加熱装置を提供し,画像出力
装置の省電力化に寄与することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた本発明に係る誘導加熱装置は,軸回りに回
転可能な熱担持体と,熱担持体に内蔵された誘導コイル
と,誘導コイルとともに熱担持体に内蔵されるとともに
誘導コイルに接続された抵抗体とを有している。この誘
導加熱装置において,熱担持体として定着ローラを用
い,さらに,誘導コイルと互いに差し合う位置に配置さ
れているとともに定着ローラ(熱担持体)とは別に軸回
りに回転可能な磁気ネジと,磁気ネジを軸回りに回転さ
せる回転駆動手段とを備えたものが本発明に係る誘導加
熱定着装置である。なお,抵抗体が定着ローラ(熱担持
体)を兼ねていてもよい。
【0006】この構成では,磁気ネジを誘導コイルと互
いに差し合う位置に配置した状態とし,その状態で磁気
ネジを回転駆動手段により回転させると,誘導コイルに
誘導起電力が生じる。このため,抵抗体と誘導コイルと
により構成される回路に誘導電流が流れる。よって,抵
抗体がジュール熱を発生し,ジュール熱により定着ロー
ラ(熱担持体)が加熱される。これにより定着ローラが
高温になると,記録媒体上のトナー像の定着が可能にな
る。
【0007】このような誘導加熱方式を用いることの利
点は,エネルギー変換効率の高さにある。すなわちこの
構成では,熱の発生は抵抗体におけるジュール熱によ
る。よって,電気エネルギーから熱エネルギーへのエネ
ルギー変換効率は100%である。しかも,抵抗体と誘
導コイルとがともに,回転物である定着ローラ(熱担持
体)に内蔵されているので,それらは回転部分だけで閉
じた回路をなす。したがって摺動接点を含まない回路と
することができ,摺動接点による損失がない。また,誘
導コイルや導線部分の抵抗によるジュール熱も,その大
部分は至近に位置する定着ローラ(熱担持体)の加熱に
供されることとなるので,大きな損失とはならない。こ
のため,回転駆動手段やそこから磁気ネジまでの駆動系
の機械的損失を考慮してもなお,ハロゲンヒータの場合
のエネルギー変換効率より高い効率を発揮できる。
【0008】本発明に係る誘導加熱装置および誘導加熱
定着装置においては,誘導コイルの抵抗値が抵抗体の抵
抗値より小さいことが好ましい。このようにすると,抵
抗体と誘導コイルとにより構成される回路に流れる誘導
電流によるジュール熱の大部分は抵抗体で発生すること
となる。すなわち,ジュール熱の発生という役割がより
抵抗体に集約されることとなる。このため,誘導コイル
はもっぱら誘導起電力の発生に主眼をおいた配置としつ
つ,抵抗体はより定着ローラ(熱担持体)の加熱に適し
た配置とすることができる。これにより,定着ローラ
(熱担持体)の加熱効率を向上させることができる。
【0009】また,本発明に係る誘導加熱定着装置にお
いては,誘導コイルと抵抗体とのうち一方以上を複数有
し,それらの接続を動作状態により切り替えることが望
ましい。画像出力装置における定着装置では,ウォーム
アップ中,定着動作中,待機中,といった具合に種々の
異なる動作状態があり,好ましい発熱特性が動作状態に
より異なるからである。例えば,ウォームアップ中や定
着動作中においてはより大きな発熱量が得られる接続と
し,待機中においては小さい発熱量が得られる接続に切
り替えるようにすればよい。
【0010】この場合さらに,誘導コイルとして第1誘
導コイルおよび第2誘導コイルを有し,第1誘導コイル
と第2誘導コイルとがともに抵抗体に接続される第1モ
ードと,第1誘導コイルと第2誘導コイルとの一方のみ
が抵抗体に接続される第2モードとを,動作状態により
切り替えることとすることができる。このようにする
と,第1モードでの発熱量は,第2モードの場合の発熱
量と比較して大きい。よって,ウォームアップ中や定着
動作中においては第1モードとし,待機中においては第
2モードに切り替えるようにすればよい。
【0011】あるいは,抵抗体として,定着ローラの幅
方向の中央よりに位置するセンター抵抗体と,定着ロー
ラの幅方向の端部よりに位置するエンド抵抗体とを有
し,誘導コイルとして,センター抵抗体に接続されたセ
ンター誘導コイルと,エンド抵抗体に接続されたエンド
誘導コイルとを有することとすることも有益である。こ
のようにすると,定着ローラの幅方向の中央部分と端部
とで異なる加熱を行うことができる。
【0012】例えば,定着ローラの全幅いっぱいの幅の
記録媒体を通紙する際には,センター抵抗体およびセン
ター誘導コイルの通電と,エンド抵抗体およびエンド誘
導コイルの通電とをともにオンとするのがよい。定着ロ
ーラをその幅方向全体にわたって加熱するためである。
これに対し,定着ローラの全幅に対して小幅の記録媒体
を通紙する際には,センター抵抗体およびセンター誘導
コイルの通電のみオンとし,エンド抵抗体およびエンド
誘導コイルの通電はオフとするのがよい。通紙される記
録媒体により熱が奪われるセンターよりの部分のみ発熱
させればよいからである。
【0013】あるいは,本発明に係る誘導加熱定着装置
においては,磁気ネジの回転速度を動作状態により変更
することとしてもよい。磁気ネジの回転速度により発熱
量を調節できるからである。例えば,ウォームアップ時
や通紙時においてはより大きな発熱量が得られるように
速い回転速度とし,待機中においては発熱量は小さくて
よいので省電力および過熱防止のために遅い回転速度と
するのである。
【0014】また,本発明に係る誘導加熱定着装置にお
いては,定着ローラの温度を検知する温度検知手段を有
し,温度検知手段の検知温度により誘導コイルと抵抗体
との接続を切り替えることとしてもよい。定着ローラの
温度は,低すぎても高すぎても不適切なため,これを適
切な温度範囲内に維持するためである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の
形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。以下
に説明する各実施の形態は,コピー機やプリンタ等,ト
ナーを用いる画像出力装置において使用される誘導加熱
定着装置である。
【0016】[第1の形態]第1の実施の形態に係る誘
導加熱定着装置1は,図1に示すように,中空円筒状の
定着ローラ10と,定着ローラ10の内部の空洞部分に
差し込まれた磁気ネジ11と,磁気ネジ11を回転駆動
するための駆動力を発生する駆動モータ12と,駆動モ
ータ12の駆動力を磁気ネジ11へ伝達するギヤ列13
とを有している。
【0017】定着ローラ10は,ゴムで形成された円筒
形状の部材にアルミ箔を被着してなるものである。その
内面には,図2に示すように,誘導コイル20が巻回さ
れている。誘導コイル20は,両端で定着ローラ10の
アルミ箔(以下,単に「定着ローラ10」という)と接
続されており,両端以外の中間部分では定着ローラ10
に対して絶縁されている。定着ローラ10と誘導コイル
20とは,図3に示す等価回路をなす。この回路は,摺
動接点を含まずに構成されている。定着ローラ10の両
端間の抵抗Rは1kΩとする。また,誘導コイル20も
固有の直流抵抗rを有している。rの値は100Ωとす
る。なお,定着ローラ10の幅は,画像出力装置にて使
用される最大紙幅より少し大きい幅である。
【0018】磁気ネジ11は,図4に示すように2本の
着磁帯30,31を,互いに異なる極性の磁極が表に現
れるように螺旋状に巻き付けた円柱状の部材である。す
なわち,着磁帯30はN極が,着磁帯31はS極が表に
現れるようにされている。また,誘導起電力を効率よく
発生させるため,磁気ネジ11の各着磁帯30,31
と,定着ローラ10の誘導コイル20とで,互いに等し
いねじれ角をなすようにされている。
【0019】図1に戻って,駆動モータ12は,DCブ
ラシレスモータであり,画像出力装置本体のコントロー
ラ14から電力の供給を受けて回転駆動力を発生するよ
うになっている。コントローラ14は,駆動モータ12
に,数百〜数千rpmの範囲内の所望の回転速度で回転
させるために調整された電力を与えるものである。ギヤ
列13は,駆動モータ12の回転を適宜減速して磁気ネ
ジ11へ伝達するものである。
【0020】かかる誘導加熱定着装置1は画像出力装置
において,図5に示すように,転写箇所42に対して用
紙搬送方向Tの下流側に,定着ローラ10が対置ローラ
43と近接した状態で配置されている。用紙が挿通され
る際には,定着ローラ10および対置ローラ43が用紙
の搬送に従い回転することとなる。ただしその回転は,
駆動モータ12による磁気ネジ11の回転とは無関係で
ある。なお,転写箇所42は,感光体ドラム40と転写
チャージャ41との最近接位置である。
【0021】次に,誘導加熱定着装置1の動作について
説明する。駆動モータ12により磁気ネジ11を回転さ
せると,誘導コイル20に対してN着磁帯30およびS
着磁帯31が軸方向に進行していくように振る舞う。こ
のため,あたかも誘導コイル20中を磁石群が直進して
行くかのように,磁束が誘導コイル20を横切る。この
ため誘導コイル20には誘導起電力が生じ,定着ローラ
10と誘導コイル20とにより構成される回路(図3参
照)に誘導電流が流れる。これにより,ジュール熱が発
生して定着ローラ10が加熱される。かくして,定着ロ
ーラ10が170〜200℃程度まで昇温すると,転写
箇所42(図5参照)で用紙上に転写されたトナー像を
加熱し溶融させて用紙上に固着される定着動作が可能な
状態となる。すなわち定着ローラ10は,誘導コイル2
0の誘導起電力に起因して発生したジュール熱を,定着
動作という目的のために担持する熱担持体でもある。
【0022】ここにおいて,定着ローラ10の加熱効率
は,次の2つの理由により非常に高い。第1に,図5の
回路で発生するジュール熱の大部分が,定着ローラ10
自体で発生することにある。なぜなら,誘導コイル20
の誘導起電力をEとすると,誘導電流Iは,定着ローラ
10および誘導コイル20の抵抗値R,rを用いて, I = E/(R+r) で与えられる。よって,定着ローラ10および誘導コイ
ル20のそれぞれの単位時間当たりのジュール熱J1
2は, J1 = I2R = E2R/(R+r)22 = I2r = E2r/(R+r)2 で与えられる。
【0023】これより,全ジュール熱J1+J2に占める
定着ローラ10のジュール熱J1 の比率は, J1/(J1+J2) = R/(R+r) となる。ここでR,rに前述の各値を代入すると,約9
1%という高い比率が得られる。また,誘導コイル20
が定着ローラ10の内面に密着しているため,誘導コイ
ル20のジュール熱(約9%)もそのかなりの部分は定
着ローラ10の加熱に寄与することとなる。結局,回路
の全ジュール熱のほとんどが,定着ローラ10の加熱に
供されるのである。なお実際上は,R>rであればほぼ
差し支えない。
【0024】第2の理由として,図5の回路における電
気エネルギーから熱エネルギーへのエネルギー変換効率
自体が非常に高く,ほとんど100%に近いことが挙げ
られる。定着ローラ10と誘導コイル20とが前述のよ
うに摺動接点を含まずに回路を構成しているからであ
る。
【0025】この2つの理由により定着ローラ10のエ
ネルギー変換効率は,駆動モータ12やギヤ列13のメ
カニカルロスを補ってあまりあるほど高く,ハロゲンヒ
ータのエネルギー変換効率を遙かに凌いでいる。もし,
駆動モータ12へ電力を供給する電源から定着ローラ1
0に直接通電する構成にすると,不可避的に回路に摺動
接点が含まれることとなる。定着ローラ10が回転物で
あるためである。このため,駆動モータ12やギヤ列1
3を要しないことを差し引いてもなお,かなり低いエネ
ルギー変換効率しか得られないのである。
【0026】なお,誘導加熱定着装置1においては,画
像出力装置の動作状況により,必要な発熱量が異なる。
すなわち,低温から定着が可能な温度まで速やかに昇温
しなければならないウォームアップ時には,極力大量の
熱を発生する必要がある。また,用紙が持ち去る熱量を
補わなければならない通紙時も同様である。もし,通紙
時に発熱量が不足すると,定着ローラ10の温度が低下
してしまう。特に,170℃を下回ってしまうと,トナ
ーの溶融が不十分なために定着ローラ10に付着する低
温オフセットが生じてしまうのである。これに対し,す
でに必要な温度になっており,自然放熱する分を補えば
十分である待機時には,さほどの発熱量を要しない。
【0027】誘導加熱定着装置1では,磁気ネジ11の
回転速度(厳密にいえば定着ローラ10の回転速度に対
する相対速度)によりこれに対応できる。なぜなら,誘
導起電力Eは,磁気ネジ11の回転速度が速いほど大き
いからである。すなわち,誘導コイル20の巻き線数を
Nとし,誘導コイル20をよぎる磁束の単位時間当たり
の変化をdΦ/dtとすれば誘導起電力Eは, E = N(dΦ/dt) で与えられる。ここで磁気ネジ11の回転速度が速いほ
どdΦ/dtが大きい。よってウォームアップ時や通紙
時には,磁気ネジ11を極力速く回転させればよい。そ
して待機時には,必要十分な発熱量が得られる程度まで
磁気ネジ11の回転速度を落とせばよく,待機電力をそ
の分節減できる。
【0028】以上詳細に説明したようにこの実施の形態
では,磁気ネジ11と誘導コイル20とによる誘導加熱
方式を採用し,誘導コイル20を定着ローラ10の内面
に配置して摺動接点のない回路を構成させている。この
ため,著しく高いエネルギー変換効率が実現されてお
り,画像出力装置の定着装置における省電力化に大きく
貢献するものである。また,磁気ネジ11の回転速度と
して高速と低速との2水準を設定することにより,容易
に,画像出力装置の動作状況に応じた発熱量に調節する
ことができる。これにより,待機時電力の削減に特に威
力を発揮するものである。
【0029】[第2の形態]第2の実施の形態に係る誘
導加熱定着装置は,前述の第1の実施の形態に係る誘導
加熱定着装置1と大部分を共通にするものである。そこ
で,共通部分については第1の実施の形態の説明を引用
することとし,相違点のみ説明する。
【0030】本実施の形態では,図6に示すように,定
着ローラ10の内面に2本の誘導コイル21,22を設
けている。2本の誘導コイル21,22は,図7に示す
等価回路をなすようにされている。すなわち,基本的に
は誘導コイル21と誘導コイル22との直列結合と定着
ローラ10とで閉回路をなしている。そして,回路全体
を遮断するリモートスイッチSSR1と,誘導コイル2
2の両端を短絡するリモートスイッチSSR2とを備え
ている。リモートスイッチSSR1,SSR2は,画像
出力装置本体からの制御信号によりオンオフが切り替え
られるものである。
【0031】なお,誘導コイル21,22の固有抵抗r
1,r2はそれぞれ,40Ω,60Ωとする。また,誘導
コイル21,22の巻き線数比N1:N2は,抵抗値の比
と同じく2:3とする。定着ローラ10の抵抗Rは第1
の実施の形態の場合と同様に1kΩとする。他の部分
は,第1の実施の形態の場合と特に変わるところはな
い。
【0032】本実施の形態では,リモートスイッチSS
R1,SSR2の状態により,画像出力装置の動作状況
への対応が行われる。すなわち,ウォームアップ時や通
紙時には,リモートスイッチSSR1がオンとされ,リ
モートスイッチSSR2はオフとされる。この状態で
は,誘導コイル21と誘導コイル22との直列結合が定
着ローラ10に誘導起電力を入力する。誘導コイル2
1,22の誘導起電力をそれぞれE1,E2とすると,こ
の状態での誘導電流I1は, I1 = (E1+E2)/(R+r1+r2) で与えられる。よってこの状態での定着ローラ10のジ
ュール熱J21は, J21 = I1 2R = (E1+E2)2R/(R+r1+r2)2 となる。
【0033】一方,待機時には,リモートスイッチSS
R1,SSR2がともにオンとされる。この状態では誘
導コイル22の両端が短絡されており,事実上,誘導コ
イル21のみが定着ローラ10に誘導起電力を入力す
る。このとき,ウォームアップ時や通紙時の状態と比較
して駆動モータ12の負荷が減少しているので,そのま
までは回転速度が上昇してしまう。このため,コントロ
ーラ14(図1参照)により,同じ回転速度となるよう
に制御する。すなわち駆動モータ12への供給電力をそ
の分減らす。この状態での誘導電流I2は, I2 = E1/(R+r1) で与えられる。よってこの状態での定着ローラ10のジ
ュール熱J22は, J22 = I2 2R = E1 2R/(R+r1)2 となる。
【0034】よって,両状態でのジュール熱の比率J22
/J21は, J22/J21 = {E1/(E1+E2)}2・{(R+r1+r2)/(R+r1)}2 となる。ここで,誘導起電力E1,E2は,両誘導コイル
での磁束密度が一様であると仮定すると, E1 = N1(dΦ/dt) E2 = N2(dΦ/dt) で与えられ,前述のようにN1:N2=2:3であるか
ら, E1/E2 = 2/3 となる。これと,R,r1,r2,の各値を用いて, J22/J21 ≒ 0.18 が得られる。
【0035】すなわち,待機時におけるジュール熱J22
は,ウォームアップ時や通紙時の状態の約18%であ
る。待機時は自然放熱分を補給するだけでよいので,こ
の程度の発熱量で十分なのである。この,発熱量の少な
さが,駆動モータ12の回転負荷の減少につながってい
る。このため,待機時には駆動モータ12の消費電力が
その分少なくて済み,画像出力装置全体としても待機時
電力を節減できるのである。
【0036】なお,リモートスイッチSSR1をオフに
すると回路が完全に遮断され,定着ローラ10に誘導起
電力が全く入力されない状態となる。この状態では,磁
気ネジ11や定着ローラ10の回転如何にかかわらずジ
ュール熱は発生しない。逆に言えばこの状態では,磁気
ネジ11や定着ローラ10には誘導起電による回転負荷
が掛からない。そこで,例えば,定着ローラ10と対置
ローラ43との間に用紙が挟まっている状態でジャムに
より装置が停止したとき,リモートスイッチSSR1を
オフにすれば手で容易にその用紙を引き抜くことができ
る。もし,リモートスイッチSSR1がオンのままだ
と,引き抜きに伴い定着ローラ10が回転するときに誘
導起電力が発生することとなる。このため,引き抜きに
相当に強い力を要してしまう。リモートスイッチSSR
1をオフにすることによりこれが防止されるのである。
【0037】以上詳細に説明したように本実施の形態で
は,2本の誘導コイル21,22を設け,画像出力装置
の動作状況に応じてそれらの定着ローラ10への接続を
切り替えるようにしている。このため,ウォームアップ
時や通紙時には2本の誘導コイル21,22の双方を用
いて大きな発熱量を得るとともに,待機時には一方のみ
を用いることにより消費電力の節減を図ることができる
ものである。また,回路全体を遮断することも可能なの
で,手動によるジャム用紙の引き抜きが誘導加熱方式の
ために重くなることがない。
【0038】なお,本実施の形態で説明したものでは,
2本の誘導コイル21,22をともに定着ローラ10の
内面に巻回し,磁気ネジ11としては第1の実施の形態
の場合と同じものを使用している。しかしこれ以外に
も,例えば図8のような構成が考えられる。この構成で
は,円柱状の磁気ネジ11に代えて円筒状でその表裏両
面に磁気ネジ層33,34を有する磁気ネジ32を用い
ている。磁気ネジ32は,非磁性体の円筒部材35を基
材とし,その内外面にそれぞれ磁気ネジ層33,34を
形成したものである。そして,外磁気ネジ層34の外側
に誘導コイル23を配置し,内磁気ネジ層33の内側に
誘導コイル24を配置している。このような構成でも,
図7に示したのと同様の等価回路を構成させ,同様の作
用効果を得ることができる。
【0039】また,図7では,誘導コイル21,22
が,定着ローラ10に対して直列結合を構成するものと
したが,並列結合を構成するものであってもよい。
【0040】[第3の形態]第3の実施の形態に係る誘
導加熱定着装置もまた,前述の第2の実施の形態と同様
に,第1の実施の形態に係る誘導加熱定着装置1と大部
分を共通にするものである。そこで,共通部分について
は第1の実施の形態の説明を引用することとし,相違点
のみ説明する。
【0041】この実施の形態では,図9に示すように,
幅方向に3分割した定着ローラ50を用い,3つの小ロ
ーラ50A,50B,50Cのそれぞれの内面に1本ず
つ誘導コイル25,26,27を設けている。各々の小
ローラおよび誘導コイルは,図10に示す等価回路をな
すようにされている。すなわち,基本的にはそれぞれが
独立の閉回路をなしている。そして,それぞれの閉回路
が,回路を遮断するリモートスイッチSSR3,SSR
4,SSR5を備えている。これらのリモートスイッチ
は,画像出力装置本体からの制御信号によりオンオフが
切り替えられるものである。ただし,端部の小ローラ5
0A,50Cに設けられたリモートスイッチSSR3,
SSR5は,共通の制御信号で制御されるようになって
いる。
【0042】また,小ローラ50A,50Bには,それ
ぞれサーミスタ51,52が備えられている。サーミス
タ51,52はそれぞれ,小ローラ50A,50Bの温
度を検知して画像出力装置本体へ報知するものである。
なお,小ローラ50Cについては,その配置上,反対側
の小ローラ50Aとほぼ同じ温度になるため,サーミス
タを省略している。
【0043】なお,小ローラ50A,50B,50Cの
幅方向の長さの比は2:6:2とし,それらの抵抗値や
誘導コイル25,26,27の巻き線数および固有抵抗
の比もこれに比例するものとする。図10中の記号でい
えば,R1=200Ω,R2=600Ω,r3=20Ω,
4=60Ωである。また,誘導コイル25および27
と,誘導コイル26との巻き線数比N3:N4は,1:3
となる。他の部分は,第1の実施の形態の場合と特に変
わるところはない。
【0044】この実施の形態では,ウォームアップ時に
は,リモートスイッチSSR3,SSR4,SSR5を
すべてオンとして磁気ネジ11をフルパワーで回転させ
る。これにより,小ローラ50A,50B,50Cのす
べてにおいてジュール熱が発生し,昇温していく。そこ
で,サーミスタ51,52によりモニタされる小ローラ
50A,50Bの温度を監視して,適温(180℃程
度)に達したら待機モードに移行すればよい。待機モー
ドでは,温度が170℃まで下がったらリモートスイッ
チSSR3,SSR4,SSR5をオンし,180℃程
度まで上がったらオフするようにすればよい。
【0045】ここで,定着ローラ50中,両端の小ロー
ラ50A,50Cと,中央の小ローラ50Bとでは,次
のように発熱状況が異なる。すなわち,小ローラ50
A,50Cに流れる誘導電流I3と,小ローラ50Bに
流れる誘導電流I4とは,それぞれ, I3 = N3(dΦ1/dt)/(R1+r3) I4 = N4(dΦ2/dt)/(R2+r4) で与えられる。ここでΦ1,Φ2は,誘導コイル25およ
び27と,誘導コイル26とのそれぞれにおける磁束を
示す。これに,前述の各数値および比率を代入すると, I3 = N3(dΦ1/dt)/220 I4 = N3(dΦ2/dt)/220 が得られる。
【0046】よって両者のジュール熱J3,J4は, J3 = I3 21 = N3 2(dΦ1/dt)2/242 J4 = I4 22 = 3N3 2(dΦ2/dt)2/242 となる。そして,小ローラ50A,50Cと,小ローラ
50Bとの長さの比を考慮すると,両者における単位長
さ当たりのジュール熱の比Q3:Q4は, Q3:Q4 = (dΦ1/dt)2:(dΦ2/dt)2 となる。これは,もしΦ1とΦ2とが等しければ,言い換
えると磁気ネジ11の磁場が長さ方向に一様(着磁帯3
0,31の幅による周期的変動は除く)であれば,単位
長さ当たりの発熱量がどの小ローラでも等しいことを意
味する。
【0047】しかし実際には,磁気ネジ11の長さが有
限であるため,図11のグラフに示すように端部よりも
中央の方が磁束が強い。このため不可避的にΦ1<Φ2
すなわちQ3<Q4となる。すなわち,両端の小ローラ5
0A,50Cよりも,中央の小ローラ50Bの方が単位
長さ当たりの発熱量が多く,その分,昇温が速いのであ
る。また,両者では放熱状況が異なっている。すなわ
ち,両端の小ローラ50A,50Cは,中央の小ローラ
50Bよりも放熱しやすい。このことも,実際の昇温ス
ピードに影響している。また,スイッチオフ時の降温ス
ピードも,両端の小ローラ50A,50Cが,中央の小
ローラ50Bよりも速いこととなる。よって,小ローラ
50A,50Cは,中央の小ローラ50Bよりも熱しに
くく冷めやすい傾向があるといえる。
【0048】このため,小ローラ50A,50Cに設け
られているリモートスイッチSSR3,SSR5と,小
ローラ50Bに設けられているリモートスイッチSSR
4とでは,オンオフの切り替えタイミングが異なってく
る。これには,小ローラ50Aのサーミスタ51の温度
によりリモートスイッチSSR3,SSR5のオンオフ
を管理し,小ローラ50Bのサーミスタ52の温度によ
りリモートスイッチSSR4のオンオフを管理すればよ
い。
【0049】また,この実施の形態では,リモートスイ
ッチSSR3,SSR4,SSR5の状態により,定着
ローラ50の幅方向位置ごとの温度制御を行うことがで
きる。このような温度制御が必要となるケースとして,
小幅の用紙を通紙するときがある。すなわち,用紙を通
紙する際には本来,前述のように用紙が持ち去る熱量を
補うため,なるべく大量のジュール熱を発生させて定着
ローラの温度を高温に維持する必要がある。
【0050】しかしながら,通紙する用紙が小幅である
場合には,用紙の外側の部分では熱の持ち去りがないの
で,逆に過熱が生じるおそれがある。もし,定着ローラ
における当該部分の温度が230℃程度にまで達し,そ
の直後に幅広の用紙が通紙されると,当該部分では,ト
ナーが過溶融して定着ローラに付着する高温オフセット
が生じてしまう。さらに温度が上昇すると,磁気ネジ1
1の着磁帯30,31のうち当該部分に近接して位置す
る部分の温度も上昇してくる。このため,キュリー温度
に達して失磁したり,定着ローラ自体が破損するおそれ
もある。
【0051】そこでこの実施の形態では,小幅の用紙を
通紙する場合には,リモートスイッチSSR3およびS
SR5をオフとし,リモートスイッチSSR4のみをオ
ンとした状態で磁気ネジ11を回転させる。すると,用
紙が存在する幅方向中央の小ローラ50Bのみでジュー
ル熱が発生する。一方,用紙が存在しない幅方向端部の
小ローラ50A,50Cにはジュール熱が発生しないの
で,過熱による前述の弊害が生じない。
【0052】もっとも,小幅の用紙を多数枚連続して通
紙する場合に,リモートスイッチSSR3およびSSR
5をオフしたままにしておくと,逆に小ローラ50A,
50Cの温度が下がりすぎてしまう場合がある。その直
後に幅広の用紙が通紙されると,今度は逆にその部分で
低温オフセットのおそれがある。これを防止するために
は,時々リモートスイッチSSR3およびSSR5をオ
ンさせて,過度の温度低下を防げばよい。
【0053】そのためには,サーミスタ51によりモニ
タされる小ローラ50Aの温度(小ローラ50Cの温度
もこれとほぼ同じ)を監視して,リモートスイッチSS
R3およびSSR5のオンオフ切り替えをすればよい。
例えば,小ローラ50Aの温度が170℃まで下がった
らリモートスイッチSSR3およびSSR5をオンし,
その後180℃程度まで昇温したらリモートスイッチS
SR3およびSSR5をオフするようにすればよい。
【0054】また,通紙時には大量のジュール熱を発生
させる必要があるとはいっても,薄手の用紙などは熱の
持ち去り量が比較的少ない。このような用紙を多数枚連
続して通紙する場合に各リモートスイッチ(小幅の場合
はSSR4のみ)をオンしたままにしておくと,やはり
過熱が生じるおそれがある。そこで,通紙時においても
各サーミスタの温度を監視して,該当するリモートスイ
ッチのオンオフ切り替えをすることが望ましい。このた
めには例えば,該当する小ローラの温度が180℃まで
下がったら該当するリモートスイッチをオンし,その後
200℃程度まで昇温したら該当するリモートスイッチ
をオフするようにすればよい。
【0055】以上詳細に説明したようにこの実施の形態
では,定着ローラを幅方向に3分割してそれぞれに誘導
コイルおよびリモートスイッチを設けている。また,端
部の小ローラ50Aと中央の小ローラ50Bとにサーミ
スタ51,52を設けている。このため,小幅の用途を
通紙する場合でも,中央の小ローラ50Bを定着に適し
た温度に維持しつつ,両端の小ローラ50A,50Cの
過熱を防止することができる。また,サーミスタ51,
52の検出温度を監視することにより,通紙する用紙の
種類に応じてリモートスイッチのオンオフ制御をして,
過熱を防止することができる。また,ウォームアップか
ら待機状態への移行時,また待機中において,両端と中
央とでの発熱状況および放熱状況の差異に応じた別々の
オンオフ制御をして,いずれの小ローラをも適切な温度
範囲に維持することができる。
【0056】なお,この実施の形態で説明したもので
は,3つの小ローラごとに独立した回路を形成するよう
にしたが,必ずしもそうしなくてもよい。例えば,図1
2に示すように,両端の小ローラ50A,50Cが1つ
の誘導コイルを共用する形式でもよい。あるいは逆に,
小ローラ50Cにもサーミスタを設け,各小ローラのオ
ンオフ制御をそれぞれ別個に行うようにしてもよい。ま
た,小ローラの分割数は3に限るものではなく,2分割
でもよいし,逆にもっと多くの数に分割してもよい。ま
た,各小ローラにおける長さと巻き線数との比は,必ず
しも比例するようにしなくてもよい。例えば,中央と端
部との発熱および放熱状況の差を考慮して,巻き方を異
ならせてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,エネルギー変換効率が高く,より少ない消費電
力で必要な熱量が得られる誘導加熱定着装置およびその
誘導加熱装置が提供されている。定着装置は画像出力装
置全体の中でも電力消費の大きい部類に属するデバイス
であり,本発明は画像出力装置の省電力化に多大に寄与
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る誘導加熱定着装置の概
略構成図である。
【図2】定着ローラに内蔵された誘導コイルを示す図で
ある。
【図3】図2の等価回路を示す図である。
【図4】磁気ネジの構成を示す図である。
【図5】誘導加熱定着装置と感光体ドラム40との位置
関係を示す図である。
【図6】第2の実施の形態における定着ローラに内蔵さ
れた誘導コイルを示す図である。
【図7】図6の等価回路を示す図である。
【図8】2層磁気ネジを用いた変形例の概略構成図であ
る。
【図9】第3の実施の形態における定着ローラに内蔵さ
れた誘導コイルを示す図である。
【図10】図9の等価回路を示す図である。
【図11】有限長の磁気ネジにおける磁束分布を示すグ
ラフである。
【図12】回路の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 誘導加熱定着装置 10,50 定着ローラ(熱担持体,抵抗体) 11,32 磁気ネジ 20〜27 誘導コイル 12 駆動モータ SSR1〜SSR5 リモートスイッチ 51,52 サーミスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA32 BA25 BA26 BA30 BB19 BB21 BE06 CA07 CA30 CA41 CA48 3K059 AA08 AB00 AB19 AB20 AC33 AC37 AD03 AD26 BD01 CD19 CD44 CD72 CD77 3K086 AA05 AA08 BA04 BB02 BB08 CA02 CB04 CD16 CD30 DA02 FA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸回りに回転可能な熱担持体と,前記熱
    担持体に内蔵された誘導コイルと,前記誘導コイルとと
    もに前記熱担持体に内蔵されるとともに前記誘導コイル
    に接続された抵抗体とを有することを特徴とする誘導加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する誘導加熱装置におい
    て,前記誘導コイルと互いに差し合う位置に配置されて
    いるとともに前記熱担持体とは別に軸回りに回転可能な
    磁気ネジと,前記磁気ネジを軸回りに回転させる回転駆
    動手段とを有することを特徴とする誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する誘導加熱装置におい
    て,前記誘導コイルの抵抗値が前記抵抗体の抵抗値より
    小さいことを特徴とする誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】 軸回りに回転可能な定着ローラと,前記
    定着ローラに内蔵された誘導コイルと,前記誘導コイル
    とともに前記定着ローラに内蔵されるとともに前記誘導
    コイルに接続された抵抗体と,前記誘導コイルと互いに
    差し合う位置に配置されているとともに前記定着ローラ
    とは別に軸回りに回転可能な磁気ネジと,前記磁気ネジ
    を軸回りに回転させる回転駆動手段とを有することを特
    徴とする誘導加熱定着装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載する誘導加熱定着装置に
    おいて,前記磁気ネジの回転速度を動作状態により変更
    することを特徴とする誘導加熱定着装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載する誘導加熱定着装置に
    おいて,前記定着ローラの温度を検知する温度検知手段
    を有し,前記温度検知手段の検知温度により前記誘導コ
    イルと前記抵抗体との接続を切り替えることを特徴とす
    る誘導加熱定着装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載する誘導加熱定着装置に
    おいて,前記誘導コイルと前記抵抗体とのうち一方以上
    を複数有し,それらの接続を動作状態により切り替える
    ことを特徴とする誘導加熱定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載する誘導加熱定着装置に
    おいて,前記誘導コイルとして第1誘導コイルおよび第
    2誘導コイルを有し,前記第1誘導コイルと前記第2誘
    導コイルとがともに前記抵抗体に接続される第1モード
    と,前記第1誘導コイルと前記第2誘導コイルとの一方
    のみが前記抵抗体に接続される第2モードとを,動作状
    態により切り替えることを特徴とする誘導加熱定着装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載する誘導加熱定着装置に
    おいて,前記抵抗体として,前記定着ローラの幅方向の
    中央よりに位置するセンター抵抗体と,前記定着ローラ
    の幅方向の端部よりに位置するエンド抵抗体とを有し,
    前記誘導コイルとして,前記センター抵抗体に接続され
    たセンター誘導コイルと,前記エンド抵抗体に接続され
    たエンド誘導コイルとを有することを特徴とする誘導加
    熱定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019142085A (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 記録装置及び記録システム
US11897255B2 (en) 2017-12-27 2024-02-13 Seiko Epson Corporation Recording apparatus and recording system

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JP2019142085A (ja) * 2018-02-20 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 記録装置及び記録システム
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