JP2000275528A - 走査型共焦点顕微鏡 - Google Patents

走査型共焦点顕微鏡

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JP2000275528A
JP2000275528A JP11076720A JP7672099A JP2000275528A JP 2000275528 A JP2000275528 A JP 2000275528A JP 11076720 A JP11076720 A JP 11076720A JP 7672099 A JP7672099 A JP 7672099A JP 2000275528 A JP2000275528 A JP 2000275528A
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秀夫 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、試料の測定時に走査手段や倍率、解
像度に左右されることなく必要な領域の測定を高速に行
うこと。 【解決手段】試料4に対してレーザ光を2次元走査し、
試料4による反射光、蛍光又は透過光を受光し、この受
光強度に応じた検出信号を試料4の画像情報として得る
走査型共焦点顕微鏡に、試料4に対するレーザ光の2次
元走査範囲を指定する走査範囲指定手段23を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料に対する集束
光の走査制御やデータ処理を改善して処理の高速化を図
った走査型共焦点顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型共焦点顕微鏡は、点状光源によっ
て観察試料(以下、試料と称する)の表面を点状に照明
し、この照明された試料表面からの透過光または反射光
を再び点状に集光してピンホール開口を有する検出器に
結像させ、この検出器により結像の輝度情報を得るとい
う共焦点作用を利用した顕微鏡である。
【0003】図7は一般的な走査型共焦点顕微鏡の概略
構成図である。
【0004】点光源1から出射された点状光は、ハーフ
ミラー2を通過したのち収差が補正された対物レンズ3
によって試料4の表面に点状結像される。そして、この
点状照明の試料4による反射光は、再び対物レンズ3を
通過したのちハーフミラー2で反射されて集光する。こ
の集光位置にはピンホール5が配置されており、このピ
ンホール5を通過した上記反射光は光検出器6によって
検出される。
【0005】このような点状照明をラスタ走査等により
試料4の表面の測定領域全体にわたって2次元走査を行
い、その反射光の光検出器6による検出信号を画像表示
することにより、試料4の表面の2次元画像が得られ
る。
【0006】この2次元走査には例えばX方向にはガル
バノスキャナやレゾナントスキャナ、Y方向にはガルバ
ノスキャナが用いられている。これらX,Yスキャナに
ガルバノスキャナを組み合わせた場合は、試料4の表面
の走査速度は約1枚/秒程度になり、走査速度を少し向
上させるためにXスキャナにレゾナントスキャナを用い
たものでは約5枚/秒程度となっている。なお、画素数
は、1024×768画素となっている。
【0007】このような走査型共焦点顕微鏡では、上記
共焦点作用により段差のある試料4の表面全てに合焦し
た画像を得られる走査が可能である(以下、エクステン
ド走査)。これは合焦位置で得られる試料4の輝度は最
大輝度となることを利用したもので、ある対物レンズ3
(又は試料4)位置にて得られる試料4の輝度情報と対
物レンズ3(又は試料4)を光軸方向に微少位置ずらし
たところで得られる試料4の輝度情報とを比較し、これ
ら2枚の画像の同一画素同士で輝度の高い方の画素を残
して行くことで、最終的にある光軸方向範囲で得られる
試料4の画像が試料4表面全体に合焦した2次元画像と
なる。また、上記画素比較の際、輝度が高いと判断され
た場合、その時の光軸方向の位置を記憶させることで最
終的に試料4の高さ(凹凸)の情報が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記エ
クステンド走査では、試料4の2次元走査と対物レンズ
3(又は試料4)の移動を光軸方向のある範囲分行って
初めて試料4の高さ等の情報が得られるので、その取得
時間は走査速度、データ処理速度、対物レンズ3(又は
試料4)の移動時間、全移動範囲によって決定され、通
常の2次元情報のみの取得に比べ時間が大幅に必要なも
のである。
【0009】特にエクステンド走査などのように1度の
測定に大量に画像データ(輝度情報)を必要とする場
合、全体の測定時間を短縮するには、2次元走査による
試料4の輝度情報の取得時間(画像更新時間)を短縮す
ることが必要である。
【0010】近年における例えばバンプ測定のように規
則正しく配列された段差サンプルなどを大量に連続的に
測定するような場合には、試料4の測定時間の短縮が必
須となってくる。
【0011】ところが、走査速度を速くするために開示
されている技術としては例えば音響光学素子を使用した
2次元走査があるが、この技術だと走査角が大きくとれ
ないため全体の視野が制限されてしまうことや、又CC
Dラインセンサを使用した2次元走査では通常の共焦点
光学系で得られる解像度には及ばないなどの問題も付随
してしまう。
【0012】そこで本発明は、試料の測定時に走査手段
や倍率(観察視野)、解像度に左右されることなく必要
な領域の測定を高速に行える走査型共焦点顕微鏡を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、試料
に対して集束光を2次元走査して試料による反射光、蛍
光又は透過光を受光し、この受光強度に応じた検出信号
を試料の画像情報として得る走査型共焦点顕微鏡におい
て、試料に対する集束光の2次元走査範囲を指定する走
査範囲指定手段を備えた走査型共焦点顕微鏡である。
【0014】請求項2によれば、試料に対して集束光を
2次元走査して試料による反射光、蛍光又は透過光を受
光し、この受光強度に応じた検出信号を試料の画像情報
として得る走査型共焦点顕微鏡において、試料の画像情
報のうち指定されたデータ取得範囲の画像情報のみを有
効情報として得るデータ取得範囲指定手段を備えた走査
型共焦点顕微鏡である。
【0015】請求項3によれば、試料に対して集束光を
2次元走査して試料による反射光、蛍光又は透過光を受
光し、この受光強度に応じた検出信号を試料の画像情報
として得る走査型共焦点顕微鏡において、試料に対する
集束光の2次元走査範囲を指定する走査範囲指定手段と
試料の画像情報のうち指定されたデータ取得範囲の画像
情報のみを有効情報として得るデータ取得範囲指定手段
を備えた走査型共焦点顕微鏡である。
【0016】
【発明の実施の形態】(1)以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0017】図1は走査型共焦点顕微鏡のブロック構成
図である。
【0018】顕微鏡本体100にはレーザー光源10が
設けられている。このレーザー光源10は試料4の表面
を走査するスポット光(集束光)としてのレーザー光を
発生させるものである。このレーザー光源10の光路上
にはミラー11が配置され、このミラー11は、このレ
ーザー光源10からのレーザー光を2次元走査機構12
に導くための反射鏡である。
【0019】この2次元走査機構12は、ミラー11を
介して得たレーザー光源10からのレーザー光を2次元
走査するための機構で、2次元走査駆動制御回路13の
制御のもとにスポット光をXY走査するものとなってい
る。この2次元走査機構12は、例えば、X軸方向走査
用のレゾナントスキャナとY軸方向走査用のガルバノス
キャナとを有し、これらスキャナをX軸方向、Y軸方向
に振ることで対物レンズ14に対するスポット光の光路
をXY方向に振らせるものとなっている。
【0020】レボルバ15は、倍率の異なる複数の対物
レンズ14を保持したものである。又、ステージ16
は、試料4を保持するものである。
【0021】しかるに、複数の対物レンズ14のうちの
所望の倍率を持つ対物レンズ14をレボルバ15の切り
替えにより顕微鏡の観察光路中に位置設定することで、
この位置設定された対物レンズ14を介して2次元走査
機構12からのスポット光をステージ16上の試料4上
に2次元走査しながら照射することができるものとなっ
ている。
【0022】一方、試料4からの反射光は対物レンズ1
4を通り2次元走査機構12に戻り、この2次元走査機
構12からハーフミラー17へと戻される構成となって
いる。このハーフミラー17は、2次元走査機構12に
対するレーザー光源10の出射光路上に設けられ、2次
元走査機構12を介して得られる試料4からの反射光を
検出系に導くための半透明鏡である。
【0023】レンズ18は、このハーフミラー17を介
して得た2次元走査機構12からの反射光を集光するも
のであり、又ピンホール板19は所要の径のピンホール
を開けたもので、光検出器20の受光面の前面における
レンズ18の焦点位置に配置されている。
【0024】この光検出器20は、ピンホール板19の
ピンホールを介して得られる光をその光量対応の電気信
号に変換する光検出素子である。
【0025】この光検出器20で光電変換された信号を
2次元走査駆動制御回路13からのタイミング信号と共
にコンピュータ21に送られ、このコンピュータ21に
おいて画像化されモニタ22に表示することで試料4の
表面情報が得られるものとなっている。
【0026】又、このコンピュータ21は、試料4に対
するレーザー光の2次元走査範囲を指定する走査範囲指
定手段23の機能を有している。この走査範囲指定手段
23は、2次元走査機構12による試料4へのY方向走
査の範囲を制限するもので、この走査範囲の設定は、オ
ペレータがモニタ22に表示されている試料4の表面情
報を基にして入力装置24から行なうものとなってお
り、この設定された指定領域は2次元走査駆動制御回路
13に送られるようになっている。なお、入力装置24
としては、例えばマウスやキーボードである。
【0027】次に上記の如く構成された顕微鏡による作
用について説明する。
【0028】レーザー光源10から出力されたレーザー
光は、ミラー11で2次元走査機構12に導かれ、この
2次元走査機構12におけるX軸方向走査用のレゾナン
トスキャナ及びY軸方向走査用のガルバノスキャナの振
り動作によってXY軸方向に走査される。
【0029】この走査されたレーザー光は、対物レンズ
14を通して試料4上にスポット光として走査されなが
ら照射される。
【0030】一方、この試料4からの反射光は、対物レ
ンズ14を通って2次元走査機構12に戻り、この2次
元走査機構12からハーフミラー17、レンズ18、そ
してピンホール板19を通って光検出器20に入射す
る。
【0031】この光検出器20は、入射した試料4から
の反射光を光電変換し、その信号をコンピュータ21に
送出する。
【0032】このコンピュータ21は、光検出器20か
らの信号を取り込み、2次元走査駆動制御回路13から
のタイミング信号に従って画像化し、その画像をモニタ
22に表示する。
【0033】図2はモニタ22に画像として表示された
試料4の一例を示す。なお、この画像は、走査範囲を指
定するために取り込まれた非共焦点画像であり、検査対
象となる試料4として基板25上に複数の半田の球26
が格子状に配置されたものである。なお、半田の球26
は、頂上が少しつぶれている。
【0034】ここで、この基板25と球26の上部との
間の高さを測定する場合について説明すると、通常、走
査型共焦点顕微鏡にて試料4の表面情報を取得すると、
図2のように表示領域全体をレーザー走査し、更新速度
は4枚/秒程度(例えば視野数18に内接する1:1の
長方形領域…1024画素×1024ラインとする)と
なる。エクステンド走査をして基板25と球26の上部
との段差を測定すると、例えば200ステップ分だけ対
物レンズ14を光軸方向に移動をさせた場合、全体のデ
ータ取得には約90秒を要する。このうちほぼ半分は画
像取得の時間(約50秒)で、残りの半分が対物レンズ
14を機械的に移動させるにかかる時間(約40秒)で
ある。仮に精度向上のために1000ステップ分を取ろ
うとすれば約450秒(約7分30秒)も要することに
なる。
【0035】これに対して本発明装置では、走査型共焦
点顕微鏡のオペレータがモニタ22に表示される試料4
の表面情報を基に入力装置24からレーザー光のY方向
走査範囲を指定する。
【0036】例えばオペレータは図3に示すようにマウ
スやキーボードにて表示画像中からY走査方向に対して
高さ測定に有効な領域Qを指定する。この指定領域Qは
測定の対象となる部位が含まれる領域に限定すれば良
く、本実施の形態の場合は、基板25と球26の頂上と
であるA,B点間の高さを測定するものであるので、こ
れらA,B点を含むY走査方向の領域を指定すればよ
い。一例として球26全体がちょうど入る程度に選んだ
とし、その領域がY方向全視野の半分であるとする。走
査範囲指定手段23は、設定された指定領域Qの情報を
2次元走査駆動制御回路13に伝えられ、これによりレ
ーザ光のY方向走査範囲が制御される。
【0037】通常のYスキャナの駆動パターンは図4の
実線のような波形であり、周期は約4Hzでその中で走
査の有効領域(1024ライン分)と無効領域(レーザ
ーの帰線期間)が存在している。このうち無効領域はエ
クステンドなどの画像演算をコンピュータ21が処理す
るのに必要な時間を考慮して決定されている。
【0038】表示画像中で指定領域Qが図3のように指
定され、エクステンド走査が開始されると、コンピュー
タ21は2次元走査駆動制御回路13に指示を発し、Y
スキャナの駆動パターンが図4の破線にて示されるもの
へ切り換える。このとき上記指定領域QはY方向全走査
範囲の半分が指定されたことになり、有効領域が512
ライン分に減少している。すなわち、測定用のデータ取
得は当初の半分の1024画素×512ライン分の長方
形の領域のみで行われることになる。Y方向走査の周期
はほぼ半分程度(約8Hz)に短縮され、この設定では
全体のデータ取得時間は200ステップで約70秒(画
像取得約30秒、対物レンズの移動約40秒)となり、
1000ステップでは約330秒(5分30秒)とな
る。画像の取得枚数が多いほどその効果は顕著に現れて
くることになる。
【0039】ちなみに帰線期間の割合が現実的に無視で
きるのは有効領域128ライン程度(1/8)までであ
り画像の更新速度が30Hz程度になる。これ以上高速
にすることも可能だがスキャナそのものの応答速度や演
算時間の面で制約となり効果が薄れてきてしまう。これ
はY方向の両端付近で画像に歪みが出る、演算が帰線中
に間に合わなくなるなどである。128ラインの設定の
場合、全体のデータ取得時間は200ステップで約50
秒(画像取得約10秒、対物レンズの移動約40秒)と
なり、1000ステップでは約240秒(4分)とな
る。
【0040】なお、指定領域Qの指定方法は上記に限っ
た方法ではなくとも良いし、Y走査方向の指定領域Qの
幅口検査対象部分(有効データ取得領域)の大きさに応
じてライン数を任意に設定することができ、例えば図3
中で示す半円球26の頂点データが含まれる領域の直径
に等しいY走査方向り指定領域Q’に指定することがで
きる。又、Y方向の位置も中央に限らず試料上の検査対
象部位の位置によっては上下方向で自由に設定でき、2
次元走査の手段も他のスキャナを使用しても良い。
【0041】以上のように測定対象領域が限定されてい
るなどして通常の走査領域全てのデータが有効利用され
ない場合、特定の一部のみのデータが必要な場合、また
測定用の画像取得枚数が多い場合などはY方向走査領域
を限定することで画像更新速度を向上させ、全体の測定
用データ取得時間の短縮を図るように走査範囲指定手段
23からの指令にて2次元走査機構12が動作すること
になる。
【0042】このように上記第1の実施の形態において
は、試料4に対するレーザー光のY方向走査範囲を指定
する走査範囲指定手段23を備えたので、2次元走査の
副走査方向(Y方向)の情報量(走査量)を変化させる
ことによって、例えば試料4での基板25と半田の球2
6の上部との間の高さ測定時に、走査手段や倍率(観察
視野)、解像度に左右されることなく必要な領域の測定
を高速に行なうことができる。
【0043】(2)次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を符
してその詳しい説明は省略する。
【0044】図5は走査型共焦点顕微鏡の構成図であ
る。
【0045】コンピュータ21の走査範囲指定手段30
は、試料4に対するレーザー光のY方向走査範囲を指定
する機能の他に、光検出器20の出力信号から得られる
画像データのうち入力装置24によって図6に示す指定
領域Pのみを有効情報として指定するデータ取得範囲指
定手段の機能を兼ね備えている。
【0046】次に、上記の如く構成された顕微鏡の作用
について説明する。
【0047】上記第1の実施の形態と同様に、レーザー
光源10から出力されたレーザー光は、ミラー11で2
次元走査機構12に導かれ、この2次元走査機構12に
よってXY軸方向に走査され、対物レンズ14を通して
試料4上にスポット光として走査されながら照射され
る。
【0048】一方、この試料4からの反射光は、対物レ
ンズ14を通って2次元走査機構12に戻り、この2次
元走査機構12からハーフミラー17、レンズ18、そ
してピンホール板19を通って光検出器20に入射す
る。
【0049】この光検出器20は、入射した試料4から
の反射光を光電変換し、その信号をコンピュータ21に
送出される。
【0050】この第2の実施の形態では、オペレータが
モニタ22に表示されている試料4の表面情報(非共焦
点画像)を基に入力装置24から図6に示すようにレー
ザー光のY方向走査範囲を指定する指定領域Qと、この
指定領域Qの範囲内で取り込まれる画像情報のうち有効
データとなる指定領域Pを指定すると、コンピュータ2
1の走査範囲指定手段30はこの指定された指定領域Q
の情報を2次元走査駆動制御回路13に送出する。これ
により、レーザー光のY方向走査が制御される。
【0051】そして、コンピュータ21は、レーザー光
のY方向走査が指定領域Qに制御されたときの光検出器
20の出力信号を取り込む。このときコンピュータ21
の走査範囲指定手段30により指定された指定領域Pに
基づいて試料4の画像を取得する際、2次元走査駆動制
御回路13からコンピュータ21へ与えられる画像化の
ためのデータ有効信号を図6に示すように処理する。
【0052】すなわち、水平同期信号(*HD)は1ラ
インの始まりを意味するタイミング信号であり、データ
有効信号(*DE)は画像として有効な画素である期間
を意味するタイミング信号である。
【0053】このうち、オペレータの入力によって指定
された走査範囲指定手段30からの指令Pにより*DE
の期間に対応する画素部分すなわちX方向のデータ有効
画素部分Pが限定される。これによってコンピュータ2
1は、1ラインの1024画素内の画素部分Pのみが測
定用データとして演算に使用されることになる。
【0054】しかるに、X方向のデータ数が減少し、帰
線期間中に演算しなくてはならないデータ量が減少する
ことになる。すなわち、帰線期間の短縮も可能となり、
測定データ取得時間の短縮につながることになる。
【0055】このように上記第2の実施の形態において
は、試料4に対するレーザー光のY方向走査範囲Qを指
定して得た画像情報のうちデータ取得範囲Pの画像情報
のみを有効データとして取得するので、上記第1の実施
の形態のY方向ライン数削減と組み合わせてデータの削
減ができ、これにより走査範囲指定手段30への領域指
定は通常走査での表示画像中で任意の矩形領域とするこ
とが可能になる。また、演算量が減少することで走査速
度との兼ね合いから必要以上に高速な演算装置、例えば
CPUを用意する必要もなくなる。なお、上記第1の実
施の形態と同様に、試料4の測定時に走査手段や倍率、
解像度に左右されることなく必要な領域の測定を高速に
行うことは言うまでもない。
【0056】なお、本発明は、上記第1及び第2の実施
の形態に限定されるものではなく次の通り変形してもよ
い。
【0057】例えば、上記第2の実施の形態では、Y方
向の走査範囲に対し領域指定Qを指定し、データ有効範
囲に対して領域指定Qを指定したが、Y方向の走査範囲
を指定せずにX方向のデータ取得範囲に対し指定領域P
のみにしてもよく、又X,Y方向のデータ取得範囲に対
して指定領域P,Qを指定することもでき、これにより
画像処理の演算量を少なくすることができ、必要な領域
の測定を高速でできる。
【0058】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、試
料の測定時に走査手段や倍率、解像度に左右されること
なく必要な領域の測定を高速に行える走査型共焦点顕微
鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる走査型共焦点顕微鏡の第1の実
施の形態を示す構成図。
【図2】試料として基板上に格子状に半田の球を配置し
たときのモニタ表示された画像を示す模式図。
【図3】レーザー光の2次元走査範囲を指定したときの
画像情報の領域指定を示す図。
【図4】レーザー光の2次元走査範囲を指定したときの
Yスキャンの駆動パターンを示す図。
【図5】本発明に係わる走査型共焦点顕微鏡の第2の実
施の形態を示す構成図。
【図6】試料の画像からX方向に指定された領域の画像
を取得するときの模式図。
【図7】従来の走査型共焦点顕微鏡の構成図。
【符号の説明】
4:試料、 10:レーザ光源、 11:ミラー、 12:2次元走査機構、 13:2次元走査駆動制御回路、 14:対物レンズ、 15:レボルバ、 16:ステージ、 17:ハーフミラー、 18:レンズ、 19:ピンホール板、 20:光検出器、 21:コンピュータ、 22:モニタ、 23,30:走査範囲指定手段、 24:入力装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に対して集束光を2次元走査して前
    記試料による反射光、蛍光又は透過光を受光し、この受
    光強度に応じた検出信号を前記試料の画像情報として得
    る走査型共焦点顕微鏡において、 前記試料に対する前記集束光の2次元走査範囲を指定す
    る走査範囲指定手段を備えたことを特徴とする走査型共
    焦点顕微鏡。
  2. 【請求項2】 試料に対して集束光を2次元走査して前
    記試料による反射光、蛍光又は透過光を受光し、この受
    光強度に応じた検出信号を前記試料の画像情報として得
    る走査型共焦点顕微鏡において、 前記試料の画像情報のうち指定されたデータ取得範囲の
    前記画像情報のみを有効情報として得るデータ取得範囲
    指定手段を備えたことを特徴とする走査型共焦点顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】 試料に対して集束光を2次元走査して前
    記試料による反射光、蛍光又は透過光を受光し、この受
    光強度に応じた検出信号を前記試料の画像情報として得
    る走査型共焦点顕微鏡において、 前記試料に対する前記集束光の2次元走査範囲を指定す
    る走査範囲指定手段と前記試料の画像情報のうち指定さ
    れたデータ取得範囲の前記画像情報のみを有効情報とし
    て得るデータ取得範囲指定手段を備えたことを特徴とす
    る走査型共焦点顕微鏡。
JP11076720A 1999-03-19 1999-03-19 走査型共焦点顕微鏡 Pending JP2000275528A (ja)

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