JPH09197288A - 光学顕微鏡 - Google Patents

光学顕微鏡

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JPH09197288A
JPH09197288A JP837896A JP837896A JPH09197288A JP H09197288 A JPH09197288 A JP H09197288A JP 837896 A JP837896 A JP 837896A JP 837896 A JP837896 A JP 837896A JP H09197288 A JPH09197288 A JP H09197288A
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sample
light
objective lens
pinhole
reflected
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JP837896A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Hasegawa
和宏 長谷川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定作業中に対物レンズと試料とが衝突する
のを確実に防止する。 【解決手段】 本発明は、対物レンズと試料とが衝突す
るのを防止するために設定された衝突防止位置における
試料からの反射光或いは透過光の集光点と共役な位置に
所要の径のピンホールが位置するよう配置されたピンホ
ール板(47)と、ピンホール板のピンホールを通過し
た光を検出し、電気信号に変換する第2の光検出器(4
8)と、第2の光検出器にて変換された電気信号のレベ
ルがあらかじめ衝突を防止するために設定された基準レ
ベルを超えた場合に、移動機構(44)により対物レン
ズ(26)の焦点位置と試料(28)の位置との相対距
離が変化させられるのを防止する衝突防止手段(30,
44)とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学顕微鏡に係わ
り、特に点状光源によって試料を点状に照明し、この試
料に照明された光から共焦点画像を得る共焦点走査型光
学顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の光学顕微鏡の光学系の概
略構成を示す図である。
【0003】同図に示すように、光源1から出射した光
は、レンズ2によって集光されながら、ハーフミラー3
によって反射された後に、対物レンズ4等の主光学系に
導かれる。
【0004】ハーフミラー3によって反射した光源1か
らの光は、対物レンズ4で集光された後に、ステージ5
上に載置された試料6表面に照射される。そして、試料
6表面で反射した照明光は、対物レンズ4、結像レンズ
7で拡大された後、拡大観察に供される。
【0005】上記ステージ5上に載置された試料6は、
対物レンズ4の焦点位置において観察する必要があるた
め、ステージ5は、コンピュータ8により制御されるス
テージ移動制御部9によって、光軸方向及び光軸と直交
する方向に移動することができる構成となっている。
【0006】次に、共焦点走査型光学顕微鏡について説
明する。
【0007】共焦点走査型光学顕微鏡は、点状光源によ
って観察試料を点状に照明し、照明された試料からの透
過光または反射光を再び点状に結像させて、ピンホール
開口を有する検出器像の濃淡情報を得る顕微鏡である。
【0008】図9は、点光源から出射したレーザ光が観
察試料にて反射し、この反射光を光検出器で検出するま
での共焦点走査型光学顕微鏡の光学系の概略構成を説明
するための図である。
【0009】同図に示すように、点光源11から出射し
た光は、ハーフミラー12を通過して、収差のよく補正
された対物レンズ13によって結像された後に試料14
上に照明される。
【0010】試料14上に照明され、反射した照明光
は、再び対物レンズ13を通過した後、ハーフミラー1
2で反射され、その後集光する。この反射照明光の集光
位置には、ピンホール15が配置され、このピンホール
15を通過した光が光検出器16にて検出される。
【0011】試料14の二次元画像は、照明光をテレビ
のラスター走査と同じように、二次元走査することによ
り得られる。ところで、図9中の点線は、対物レンズ1
3の集光位置からずれた位置17の反射光を示してい
る。この反射光は、同図に示すように、ピンホール15
上では集光しない。
【0012】従って、このような光は、ピンホール15
を通過することができずに、光検出器16には到達しな
い。すなわち、このような光学系では、対物レンズ13
の集光位置、すなわち合焦位置のみの画像を得ることが
できる。
【0013】次に、図10に示すような高さの異なる試
料18を共焦点走査型光学顕微鏡にて観察する場合につ
いて考える。
【0014】まず、上述のような共焦点走査型光学顕微
鏡において、試料18のA面に合焦した場合、B面やC
面はぼけてしまう。したがって、上述の構成の共焦点走
査型光学顕微鏡においては、A,B,C面の全面に合焦
した画像を得ることは不可能であった。
【0015】しかしながら、共焦点光学系を持つ光学顕
微鏡の場合、A面にピントを合わせた画像を保存し、同
じようにして得られたB面、C面の画像をたし合わせる
と、全面に合焦した画像を得ることができる。実際に
は、各画素について、明るさの最大値を保持させれば良
い。
【0016】この光学的特性を利用して試料の表面形状
を測定する方法については、「Theory and Practice of
Scanning Optical Microscopy (ACADEMIC PRESS INC.
(LONDON)LTD printing 1994 ISBN 0-12-757760-2 p.126
〜p.130 」に開示されている。
【0017】すなわち、試料18のある一点に集光し、
この集光された一点について光軸方向(z方向)に走査
を行ない、走査中に輝度が最高になるz位置を検出し記
憶する。
【0018】次に、集光した光をx方向に移動させ、そ
の点でz方向に走査を行ない、走査中に輝度が最高にな
る位置を検出し記憶する。さらに、集光した光をx方向
に移動させ、その点でz方向に走査を行ない走査中に輝
度が最高になるz位置を検出し記憶する。
【0019】以上の走査を、繰り返しx方向及びy方向
に行なうことにより、試料18の表面形状を測定するこ
とができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光学顕微鏡において、高倍率の対物レンズ4を使用して
いる場合には、対物レンズ4の焦点深度が浅くなるた
め、試料6の光軸方向の焦点合わせが困難であり、焦点
合わせの際に、対物レンズ4とステージ5上に載置され
た試料6とが衝突してしまうという問題があった。
【0021】また、共焦点走査型光学顕微鏡の場合、z
方向の情報、すなわち高さ情報を得るためには、対物レ
ンズ13の焦点位置と試料18の位置とを相対的に移動
させなければならない。
【0022】対物レンズ13には、対物レンズ13の先
端から焦点位置までの距離(動作距離)WDが決まって
いるので、試料の形状によっては、測定作業中に対物レ
ンズ13と試料18とが衝突してしまう可能性があると
いう問題があった。
【0023】このような問題を解決するために、従来
は、対物レンズに試料が衝突した場合に機械的に逃げる
機構を設け、衝突により試料が破壊されるのを未然に防
止したり、設定された動作距離と試料最上面からの移動
距離とを比較して衝突を未然に防止していた。
【0024】しかしながら、このような解決方法では、
試料にダメージを与えたり、最上面検出のための初期動
作に時間がかかったり、モータ脱調等によるエラーが発
生した場合に、対物レンズと試料とが衝突するのを防ぐ
ことができないという問題があった。
【0025】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、測定作業中に対物レンズとステージ上に載置さ
れた試料とが衝突するのを確実に防止することのできる
光学顕微鏡を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】従って、まず、上記目的
を達成するために請求項1に係る発明は、光源からの出
射光を対物レンズを介して試料に集光するとともに、前
記出射光を試料に対して二次元走査し、試料から得られ
た光を共焦点の関係にある光学系を介して第1の光検出
器により検出して画像情報を得るようにし、前記対物レ
ンズの焦点位置とステージ上に載置された試料の位置と
の光軸方向の相対距離を移動機構により変化させること
により、前記試料の共焦点画像を得る共焦点走査型光学
顕微鏡において、前記対物レンズと前記試料とが衝突す
るのを防止するために設定された衝突防止位置における
試料からの反射光或いは透過光の集光点と共役な位置に
所要の径のピンホールが位置するよう配置されたピンホ
ール板と、前記ピンホール板のピンホールを通過した光
を検出し、電気信号に変換する第2の光検出器と、前記
第2の光検出器にて変換された電気信号のレベルがあら
かじめ衝突を防止するために設定された基準レベルを超
えた場合に、前記移動機構により前記対物レンズの焦点
位置と試料の位置との相対距離が変化させられるのを防
止する衝突防止手段とを具備したことを特徴とする。
【0027】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載の共焦点走査型光学顕微鏡において、前記ピンホール
板と前記対物レンズとの間の光路上に、試料からの照明
光或いは透過光を集光する光学レンズを設けたことを特
徴とする。
【0028】さらに、請求項3に係る発明は、対物レン
ズと試料との相対距離を移動機構により調整し、光源か
らの出射光を対物レンズを介して、ステージ上に載置さ
れた試料に集光し、この試料に集光された光の反射光或
いは透過光により試料を観察する光学顕微鏡において、
前記対物レンズと前記試料とが衝突するのを防止するた
めに設定された衝突防止位置に、前記試料が位置したと
きの前記試料からの反射光あるいは透過光を検知する衝
突位置検知手段と、前記衝突位置検知手段により、前記
試料が衝突防止位置に位置したことが検知された場合
に、前記試料と前記対物レンズとの相対距離が前記移動
機構により変化させられるのを防止する衝突防止手段と
を具備したことを特徴とする。
【0029】請求項1に係る発明は、対物レンズとステ
ージ上に載置された試料とが衝突するのを防止するため
に設定された衝突防止位置における試料からの反射光或
いは透過光の集光点と共役な位置に所要の径のピンホー
ルが位置するよう配置されたピンホール板を通過した光
を第2の光検出器により検出する。
【0030】そして、衝突防止手段により、第2の光検
出器にて変換された電気信号のレベルがあらかじめ衝突
を防止するために設定された基準レベルを超えた場合
に、移動機構により対物レンズの焦点位置とステージ上
に載置された試料の位置との相対距離が変化させられる
のを防止するので、対物レンズと試料とが衝突するのを
未然に防止することができる。
【0031】請求項2に係る発明は、請求項1記載の共
焦点走査型光学顕微鏡において、ピンホール板と対物レ
ンズとの間の光路上に、試料からの照明光或いは透過光
を集光する光学レンズを設けているので、共焦点走査型
光学顕微鏡の全体構成を小型化することができる。
【0032】請求項3に係る発明は、衝突位置検知手段
により、対物レンズとステージ上に載置された試料とが
衝突するのを防止するために設定された衝突防止位置
に、試料が位置したときの試料からの反射光あるいは透
過光を検知し、衝突防止手段により、衝突位置検知手段
によって試料が衝突防止位置に位置したことが検知され
た場合に、ステージ上に載置された試料と対物レンズと
の相対距離が移動機構により変化させられるのを防止す
るので、対物レンズと試料とが衝突するのを未然に防止
することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0034】<第1の実施の形態>図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る共焦点走査型光学顕微鏡の構成を
示す図である。
【0035】同図に示すように、共焦点走査型光学顕微
鏡21のレーザ光源22から出射したレーザ光の光路上
には、ミラー23が配置されており、このミラー23に
て反射したレーザ光の光路上には、二次元走査機構24
が配置されている。
【0036】二次元走査機構24は、ミラー23を介し
て得られたレーザ光源22からのレーザ光を2次元走査
(XY走査)するための機構であり、レボルバ25に取
り付けられた対物レンズ26を介してステージ27上の
試料28にレーザ光を二次元走査しながら照射する。
【0037】この二次元走査機構24によるレーザ光の
二次元走査は、走査制御ユニット29から出力される走
査制御信号に基づいて行なわれる。二次元走査機構24
は、たとえば、X軸方向走査用のガルバノミラーと、Y
軸方向走査用のガルバノミラーとを有しており、これら
ガルバノミラーをX軸方向、Y軸方向に回動すること
で、対物レンズ26に対するスポット光の光路をXY方
向に振らせることができる。
【0038】走査制御ユニット29から二次元走査機構
24に出力される走査制御信号は、コンピュータ30か
らの走査指示命令に基づいて出力される。
【0039】また、コンピュータ30は、操作部31か
らのコマンドや走査指令をうけて、走査制御ユニット2
9及び画像処理ユニット32の制御を行なうとともに、
画像データの保存、再生、編集等の処理の中枢を担うも
のである。
【0040】さらに、コンピュータ30は、画像処理ユ
ニット32の画像メモリ32aに格納されたレーザ走査
による画像をディスプレイ30a上に表示するととも
に、測定範囲設定、測定範囲での移動量の設定、画素の
表示、及びシステムの制御などを行なう。
【0041】さらに、コンピュータ30は、TVカメラ
37で撮像されて得られた試料28のTV画像信号か
ら、画像を得て、ディスプレイ30a上に表示する。
【0042】二次元走査機構24と対物レンズ26との
間の光路上には、光路に対して進退操作可能なミラー3
3が設けられている。また、白色光源34は白色光を発
生するものである。
【0043】また、ミラー33と対向する位置には、ハ
ーフミラー35が配置されるとともに、これらミラー3
3及びハーフミラー35の間の光路上には、レンズ36
が配置されている。
【0044】つまり、共焦点画像の観察時には、対物レ
ンズ26と二次元走査機構24との間の光路上からミラ
ー33を退避させ、光路中にミラー33を挿入してある
ときには、白色光源34からの光をハーフミラー35に
てミラー33へと反射させて導き、対物レンズ26方向
へ送ることができ、また、対物レンズ26を介して入射
された試料28からの反射光をミラー33で反射させて
ハーフミラー35へと導くことができる。
【0045】TVカメラ37は、ハーフミラー35を介
してミラー33に対向するよう配置されており、試料2
8の画像をTV画像信号に変換するものであって、ミラ
ー33で反射されて導かれた試料28からの反射光がハ
ーフミラー35を通過してTVカメラ37へと導かれる
構成である。
【0046】一方、二次元走査機構24とミラー23と
の間の光路上には、ハーフミラー39,40が配置され
ている。
【0047】ハーフミラー39は、二次元走査機構24
を介して得られる試料28からの反射光を第1の検出系
に導くための鏡であって、半透明鏡である。レンズ41
は、このハーフミラー39を介して得られた二次元走査
機構24からの反射光を集光するレンズである。
【0048】ピンホール板42は、所要の径のピンホー
ルを開けたもので、光検出器43の受光面の全面におけ
るレンズ41の焦点位置にそのピンホールを位置させて
配置される。
【0049】光検出器43は、ピンホールを介して得ら
れる光をその光量対応の電気信号に変換する光検出素子
である。
【0050】上記画像処理ユニット32は、画像メモリ
32a、画像メモリ32bを備えている。画像メモリ3
2a及び画像メモリ32bは、それぞれ1フレーム分の
容量をもつ画像メモリであり、512画素×512画素
×8ビット(256階調)構成で1フレームとしたメモ
リである。
【0051】画像メモリ32aには、光検出器43より
検出された反射光の電気信号(輝度信号)がスポット光
の現在のXY走査位置対応の画素位置に、データとして
記憶保存される。
【0052】この画像メモリ32aに記憶されるデータ
は、その画素位置の記憶情報と加算して得た値である。
このようにすることで、高さ位置の異なる画像の足し込
みができることになる。
【0053】画像メモリ32bは、z移動回路44によ
って、粗動ステージ45に載置されたステージ27が移
動された回数を記憶する。
【0054】z移動回路44は、コンピュータ30によ
り制御され、ステージ27を高さ方向、すなわち、z軸
方向に基準幅単位で駆動移動させるべく制御を行なう回
路である。
【0055】また、z移動回路44は、ステージ27を
z軸方向に基準幅分、駆動移動制御する毎に、カウント
を1つずつ進める機能と、このカウント値を画像処理ユ
ニット32の画像メモリ32bに与える機能を有してい
る。
【0056】ステージ27は、試料28を載置してお
り、この試料28のXY軸方向位置合わせとZ軸方向位
置合わせとを可能にしたものであり、粗動ステージ45
はステージ27を保持してこれをz軸方向に移動操作す
ることができるものである。
【0057】ハーフミラー40は、二次元走査機構24
を介して得られる試料28からの反射光を第2の検出系
に導くための鏡であって、半透明鏡である。
【0058】レンズ46は、このハーフミラー40を介
して得られた二次元走査機構24からの反射光を集光す
るレンズであり、ピンホール板47は、所要の径のピン
ホールを開けたもので、図2に示すように、試料28に
て反射した反射光の集光点Xと共役な位置に配置され
る。
【0059】すなわち、対物レンズ26と試料28とが
衝突するのを防止するために設定された衝突防止位置Y
に試料28表面がきた場合、試料28表面にて反射した
光は、図2において点線で示したように、試料28表面
より対物レンズ26側で集光する。
【0060】そして、この対物レンズ26側の集光点X
にて集光した光は、集光点Xと共役な位置に配置された
ピンホール47を通過する。
【0061】光検出器48は、ピンホールを介して得ら
れる光をその光量対応の電気信号に変換する光検出素子
である。比較回路49は、光検出器48から出力される
電気信号のレベルとあらかじめ定められた所定の基準レ
ベルとを比較し、電気信号のレベルが基準レベルを超え
た場合に、コンピュータ30に基準レベル超過信号を出
力する。
【0062】この所定の基準レベルは、試料28が衝突
防止位置Yに位置した場合に、最大となる光検出器48
にて検出される電気信号を検出することができるよう適
切なレベルが設定される。
【0063】コンピュータ30は、比較回路49から基
準レベル超過信号が出力されると、z移動回路44にス
テジ27のz方向の移動を停止させる移動停止信号を出
力する。
【0064】z移動回路44は、コンピュータ30から
移動停止信号が出力されると、ステージ27のz方向の
移動を停止させる。
【0065】本装置においては、試料28の画像を得る
のに2通りの選択が可能である。1つは、白色光源34
からの光を使用して試料28を照明し、その反射光を対
物レンズ26、レンズ36、ハーフミラー35を通して
TVカメラ37でとらえた画像を利用する方式である。
【0066】他の方法は、レーザ光源22からのレーザ
光を二次元走査機構24により二次元走査して試料28
に与え、その反射光を対物レンズ26、二次元走査機構
14、ハーフミラー39、レンズ41、ピンホール板4
2を介して、光検出器43に入射させて、光検出器43
からの出力を画像処理ユニット32に与えて画像として
得て、これをディスプレイ30aに表示して観察する方
式である。
【0067】次に、上述の如く構成された本実施の形態
に係る共焦点走査型光学顕微鏡の動作について説明す
る。
【0068】レーザ光源22から出射したレーザ光は、
ミラー23で反射され、ハーフミラー39,40を通過
して二次元走査機構24に入射する。二次元走査機構2
4は、コンピュータ30からの命令に基づき走査制御ユ
ニット29から出力される走査制御信号によって動作を
開始する。ここでは、レーザ光はTVのラスタ走査と同
様に、X及びY方向に偏向される。
【0069】レーザ光は、レボルバ25、対物レンズ2
6を通過してステージ27上の試料28に、微小なスポ
ットに集光するとともに、そのスポットが試料28上を
移動していく。
【0070】試料28にて反射した光は、入射した光路
を逆に辿り、ハーフミラー39で反射されてレンズ41
で集光される。レンズ41の集光位置には、ここにピン
ホールを位置させたピンホール板42が配置されてい
る。
【0071】ピンホール板42のピンホールを通過した
光は、光検出器43に入射する。光検出器43は、試料
28の反射光を電気信号に変換し、画像処理ユニット3
2に出力する。画像処理ユニット32に入射した電気信
号は、画像メモリ32aに保存される。
【0072】ステージ27の光軸方向(z方向)への移
動は、コンピュータ30からの指令によりz移動回路4
4にて行なわれる。また、画像メモリ32bには、z移
動回路44によってステージ27が移動した回数が保存
される。
【0073】レーザ走査による画像は、画像処理ユニッ
ト32からコンピュータ30に送られ、コンピュータ3
0のディスプレイ30aに表示される。このほかに、測
定範囲設定、測定範囲での移動量の設定、画素の表示、
およびシステムの制御はコンピュータ30により行なわ
れる。
【0074】次に、測定限界の検出について説明する。
【0075】まず、観察者は、試料28をステージ27
に載せ、大まかなピント合わせを行なう。ここで、共焦
点画像でピント合わせを行なうこともできるが、焦点深
度が極端に浅いため、TV画像においてピント合わせを
行なう。
【0076】TV画像を使用して測定範囲を求めるに
は、まず観察者は、ミラー33を対物レンズ26と二次
元走査機構24との間を繋ぐ光路上に挿入し、TVカメ
ラ37を使用することができるようにする。
【0077】そして、白色光源34を点灯し、その光を
ハーフミラー35、レンズ36、ミラー33を介して対
物レンズ26へと送り、ステージ27側に照射する。ス
テージ27側からの反射光は、これと逆の経路を辿り、
ハーフミラー35を通過し、TVカメラ37にとらえら
れ、映像信号化され、コンピュータ30のディスプレイ
30a上に画像として表示される。
【0078】従って、試料28をステージ27に載せる
ことで試料28の画像がTVカメラ37で撮像されるこ
とになり、この撮像された試料画像は、コンピュータ3
0のディスプレイ30a上に表示されるので、観察者は
このモニタ画像を見ながら粗動ステージ45のz軸位置
を粗調整して大まかなピント合わせを行なう。
【0079】大まかなピント合わせが終了したならば、
次にミラー33を対物レンズ26と二次元走査機構24
とを繋ぐレーザ光路から外す。これにより、ミラー33
により遮られていたレーザ光路は光路が確保されること
になり、試料28に対してレーザ走査を開始することが
できる。
【0080】次に、観察者からの走査指令がコンピュー
タ30に出されることにより、あるいはミラー33をレ
ーザ光路から退避することにより発生されるコンピュー
タ30からの命令によって、試料28にレーザビームの
XY走査が開始される。
【0081】レーザ走査が開始されると、レーザ走査に
よる画像が画像処理ユニット32の画像メモリ32aに
格納されるので、この画像メモリ32a上の画像をコン
ピュータ30のディスプレイ30aに表示させることで
共焦点画像を観察することができる。
【0082】共焦点画像が表示されると観察者は、この
表示画像を見ながら操作部31を操作して、測定範囲の
設定を行なう。この測定範囲の設定は、操作部31の操
作により、ステージ27を上下に移動させながら、画像
が完全に見えなくなる位置を捜すことにより行なわれ
る。
【0083】次に、ステージ27をz軸方向に動かし、
試料28表面が対物レンズ26に近づいてくる場合につ
いて図2を参照して説明する。なお、図2は、説明を簡
略化するために走査系の光学素子等は省略している。
【0084】同図に示すように、本実施の形態の共焦点
走査型光学顕微鏡においては、試料28表面と対物レン
ズ26とが衝突するのを防止するために、衝突防止位置
Yが設定されている。
【0085】レーザ光源22から出射したレーザ光は、
ハーフミラー39,40を通過し、対物レンズ26の先
端からWD(焦点距離)に集光される。この集光位置に
試料28がある場合、試料28で反射した光は、入射光
と同じ光路を逆に戻り、ハーフミラー39で反射されピ
ンホール42の位置で集光する。
【0086】ピンホール42は、対物レンズ26の集光
位置と共役な位置に配置されているため、試料表面が集
光位置にあるときのみ反射光は、ピンホール42を通過
し、光検出器43に入射する。
【0087】そして、試料28が衝突防止位置Yに移動
してきた場合、試料28表面で反射した光は、図2の点
線で示したように、試料表面より対物レンズ26側の集
光点Xで集光する。
【0088】集光点Xで集光したレーザ光は、対物レン
ズ26を通過しハーフミラー40で反射され再度集光す
る。この位置、すなわち集光点Xと共役な位置にはピン
ホール47が置かれているので、光検出器48の出力
は、試料28の表面が衝突防止位置Yに来たときに最大
となる。
【0089】比較回路49は、図3に示すように、光検
出器48からの電気信号のレベルとあらかじめ定められ
た基準レベルとを比較し、電気信号のレベルが基準レベ
ルを超えた場合に、試料28が衝突防止位置Yに来たと
判断し、コンピュータ30に基準レベル超過信号を出力
する。
【0090】上記基準レベルは、試料28が衝突防止位
置Yに来たことを検出することができるように最適な値
が設定される。
【0091】コンピュータ30は、比較回路49から基
準レベル超過信号が出力されると、z移動回路44にス
テージ27のz方向の移動を停止させる移動停止信号を
出力する。
【0092】z移動回路44は、コンピュータ30から
移動停止信号が出力されると、ステージ27のz方向の
移動を停止させる。
【0093】図4は、ハーフミラー40とピンホール板
47との距離を短くするために、ハーフミラー40とピ
ンホール板47とを繋ぐ光路上にレンズ51を配置した
場合の構成を示す図である。
【0094】このように構成することで、試料28の衝
突を検出するための系の全体構成を小さくすることがで
きる。また、集光点Xの位置によっては、反射光が発散
する場合もあるが、このような場合にもレンズ51によ
って、反射光を集束させることができる。
【0095】従って、本実施の形態に係る共焦点走査型
光学顕微鏡によれば、光検出器48によって検出される
試料28表面にて反射した反射光を電気信号に変換し、
比較回路49により、この変換された電気信号のレベル
とあらかじめ設定された基準レベルとを比較して、電気
信号のレベルが基準レベルを超えている場合に、z移動
回路44によって、ステージ27のz方向の移動を停止
させるので、対物レンズ26と試料28とが衝突するの
を未然に防止することができる。
【0096】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施の形態に係る共焦点走査型光学顕微鏡について説
明する。
【0097】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
共焦点走査型光学顕微鏡の構成を示す図であり、図6
は、同第2の実施の形態における共焦点走査型光学顕微
鏡の二次元走査機構の構成を示す図である。なお、図1
と同一部分には、同一符号を付し、その説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0098】上述の第1の実施の形態の共焦点走査型光
学顕微鏡と本実施の形態の共焦点走査型光学顕微鏡と異
なる点は、上述の第1の実施の形態のように、対物レン
ズからの反射光を二次元走査機構通過後に検出するので
はなく、二次元走査機構の途中で光を分割して検出する
ことにある。
【0099】図5に示すように、レーザ光源22から出
射し、ミラー23にて反射したレーザ光の光路上には、
二次元走査機構61が設けられている。この二次元走査
機構61は、図6に示すように構成されており、ミラー
23にて反射したレーザ光路上には、ガルバノミラー
(第1の光偏向手段)62が配置されている。
【0100】このガルバノミラー62によって反射した
レーザ光の光路上には、レンズ63、レンズ64が配置
されており、レンズ64を通過したレーザ光の光路上に
は、ガルバノミラー(第2の光偏向手段)65が配置さ
れている。
【0101】このガルバノミラー65で反射したレーザ
光の光路上には、図5に示すように、ミラー81が配置
されており、このミラー81にて反射したレーザ光は、
対物レンズ26に導かれるように構成されている。
【0102】また、レンズ63とレンズ64との間の光
路上には、試料28にて反射し、対物レンズ26、ミラ
ー81、ガルバノミラー65、レンズ64を介して入力
される反射光を分割するハーフミラー66が配置されて
いる。
【0103】ハーフミラー66にて分割された反射光の
光路上には、レンズ67が配置されており、このレンズ
67を通過した反射光の光路上には、一次元ラインセン
サ69が配置されている。
【0104】また、レンズ67と一次元ラインセンサ6
9との間の光路上には、ハーフミラー68が配置されて
おり、このハーフミラー68で分割された反射光の光路
上にはレンズ70が配置され、このレンズ70を通過し
た反射光の光路上には、一次元ラインセンサ71が配置
されている。
【0105】上記一次元ラインセンサ69は、対物レン
ズ26の焦点位置と共役な位置に配置されており、対物
レンズ26の焦点位置の光が入力される。この一次元ラ
インセンサ69の出力は、上述の第1の実施の形態にお
いて述べたように、画像として画像メモリ32aに格納
される。
【0106】また、一次元ラインセンサ71は、図2に
示す衝突防止位置Yにおける試料28にて反射したレー
ザ光の集光点Xと共役な位置に配置されており、試料2
8が衝突防止位置Yにきた時に、最大出力を得る。
【0107】この一次元ラインセンサ71の出力は、上
述の第1の実施の形態において述べたように、比較回路
49によって、基準レベルとの比較が行なわれる。
【0108】次に、上述の如く構成された本実施の形態
にかかる共焦点走査型光学顕微鏡の動作について説明す
る。
【0109】レーザ光源22から出射したレーザ光は、
ミラー23にて反射した後、二次元走査機構61のX軸
方向に回動するガルバノミラー62によって反射され
る。
【0110】ガルバノミラー62にて反射したレーザ光
は、レンズ63、レンズ64を通過した後、y軸方向に
回動するガルバノミラー65によって反射してミラー8
1に導かれる。
【0111】そして、このミラー81で反射したレーザ
光は、対物レンズ26を通過し、試料28表面でXY方
向に走査される。
【0112】試料28表面で反射したレーザ光は、対物
レンズ26、ミラー81、ガルバノミラー65、レンズ
64を通過し、ハーフミラー66にて、その一部が分割
されてレンズ67に導かれる。
【0113】レンズ67に入射したレーザ光は、ハーフ
ミラー68によって、その一部が反射された後、残りの
レーザ光がレンズ67の焦点位置に配置された一次元ラ
インセンサ69に入射する。
【0114】一次元ラインセンサ69は、入射したレー
ザ光を電気信号に変換し、上述の第1の実施の形態にお
いて述べたように、画像メモリ32aに画像として格納
される。
【0115】一方、ハーフミラー68で反射したレーザ
光は、レンズ70を通過した後、その光路上に配置され
た一次元ラインセンサ71に入力される。上述のよう
に、一次元ラインセンサ71は、衝突防止位置Yにおけ
る試料28にて反射したレーザ光の集光点Xと共役な位
置に配置されていることから、試料28が衝突防止位置
Yにきたときに、その出力が最大となる。
【0116】上記一次元ラインセンサ71の出力は、上
述の第1の実施の形態において述べたように、比較回路
49によって、最大出力を検出するためのあらかじめ定
められた基準レベルと比較され、この基準レベルを超え
た場合には、コンピュータ30により、z移動回路44
に移動停止信号を出力してステージ27のz方向の移動
を停止させる。
【0117】したがって、本実施の形態の共焦点走査型
光学顕微鏡においては、上述の第1の実施の形態におい
て述べた効果に加え、ピンホールの数を削減することが
できる。
【0118】また、上述の第1の実施の形態の共焦点走
査型光学顕微鏡においては、三次元方向の調整が必要で
あるのに対し、本実施の形態の共焦点走査型光学顕微鏡
においては、二次元方向の調整を行なうのみで済むとい
う利点がある。
【0119】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施の形態に係る光学顕微鏡について説明する。
【0120】図7は、本発明の第3の実施の形態に係る
光学顕微鏡の構成を示す図である。なお、図8と同一部
分には、同一符号を付し、その説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0121】同図に示すように、本実施の形態の光学顕
微鏡は、結像レンズ7とハーフミラー3との間の光路上
に、ハーフミラー91を設けている。また、衝突防止位
置Yにステージ5上に載置された試料6が移動してきた
場合の反射光の集光点Xと共役な位置であって、ハーフ
ミラー91の反射光路上には、その光路上に所定径のピ
ンホールを有するピンホール板92が配置されている。
【0122】このピンホール板92のピンホールを通過
した光路上には、反射光を電気信号に変換する光検出器
93が配置されている。この光検出器93は、比較回路
94に接続されている。
【0123】比較回路94は、光検出器93から出力さ
れる電気信号のレベルがあらかじめ定められたレベルを
超えている場合に、停止信号をステージ移動制御部95
に出力する。
【0124】なお、この所定レベルは、ステージ5上に
載置された試料6が衝突防止位置Yに移動したときに、
検出器93にて検出される最大の電気信号のレベルを検
出することができるように適切なレベルが設定される。
【0125】ステージ移動制御部95は、比較回路94
から停止信号が出力されると、ステージ5の移動を停止
する。
【0126】次に、上述の如く構成された本実施の形態
に係る光学顕微鏡の動作について説明する。
【0127】光源1から出射した光は、レンズ2によっ
て集光されながら、ハーフミラー3によって反射された
後に、対物レンズ4に導かれる。ハーフミラー3によっ
て反射した光源1からの光は、対物レンズ4で集光され
た後に、ステージ5上に載置された試料6表面に照射さ
れる。
【0128】そして、試料6表面で反射した照明光は、
対物レンズ4、ハーフミラー3を通過した後、その一部
はハーフミラー91にて反射し、残りの反射光はハーフ
ミラー91を通過し、結像レンズ7で拡大された後、拡
大観察に供される。
【0129】ハーフミラー91で反射した照明光の一部
は、ステージ5上に載置された試料6が衝突防止位置Y
に移動していない場合には、ピンホール板92のピンホ
ールが、集光点Xと共役な位置に配置されていることか
ら、ピンホール板92のピンホールを、その全てが通過
することができず、その結果、光検出器93では、微弱
な光しか検出することができない。
【0130】したがって、このような場合には、光検出
器93から微弱な電気信号しか比較回路94に出力され
ず、その結果、比較回路94により、ステージ移動制御
部95に停止信号が出力されることはない。
【0131】一方、ステージ5上に載置された試料6が
衝突防止位置Yに移動した場合には、試料6の表面で反
射した光は、集光点Xで集光した後に、対物レンズ4に
入射する。
【0132】そして、対物レンズ4を通過した反射光
は、集光されながらハーフミラー3を通過し、その一部
がハーフミラー91によって反射して、ピンホール板9
2のピンホールを通過し、光検出器93によって、ハー
フミラー91で反射した全ての光が検出される。
【0133】すなわち、ステージ5上に載置された試料
6が衝突防止位置Yに位置した場合に、光検出器93で
検出される光量が最大となる。
【0134】そして、このピンホール板92のピンホー
ルを通過した反射光は、光検出器93によって、電気信
号に変換されたのち、比較回路94に出力される。比較
回路94は、この光検出器93からの電気信号とあらか
じめ定められた電気信号のレベルとを比較する。
【0135】この所定レベルは、試料6が衝突防止位置
Yに位置場合を検出することができるようなレベルに設
定されていることから、比較回路94からステージ移動
制御部95に停止信号が出力される。
【0136】ステージ移動制御部95は、比較回路94
から停止信号が出力されると、ステージ5の移動を停止
する。これにより、試料6と対物レンズ4とが衝突する
のを未然に防止することができる。
【0137】なお、上述の第1〜第3の実施の形態の光
学顕微鏡においては、比較回路により光検出器から出力
される電気信号のレベルとあらかじめ定められた基準レ
ベルとを比較することにより、対物レンズと試料との衝
突を未然に検出していたが、衝突を未然に検出する方法
は、上記方法に限られるものではない。
【0138】他の衝突を未然に検出する方法としては、
たとえば、光検出器からの検出信号のレベルを記憶し、
現在の光量と数ステップ(ステージを移動するモータの
移動量の単位)前の光量とを比較して、光量の変化点
(極大点)を検出することにより衝突を未然に検出する
方法も考えられる。
【0139】また、上述の第1〜第3の実施の形態の光
学顕微鏡においては、反射型の光学顕微鏡について説明
したが、透過型の光学顕微鏡についても適用することが
できることはいうまでもない。
【0140】さらに、上述の第1〜第3の実施の形態の
光学顕微鏡においては、ステージを移動する場合につい
て説明したが、対物レンズを移動させるような構成の光
学顕微鏡についても適用することができることはいうま
でもない。
【0141】さらに、上述の第1〜第3の実施の形態の
光学顕微鏡において、対物レンズを交換し、その動作距
離(WD)が変化するような場合には、スライダ上にピ
ンホールを複数設け、これら複数のピンホールを選択す
ることができるようにすることにより対応することが可
能となる。
【0142】従って、本実施の形態に係る光学顕微鏡に
よれば、光検出器93によって検出される試料6表面に
て反射した反射光を電気信号に変換し、比較回路94に
より、この変換された電気信号のレベルとあらかじめ設
定された基準レベルとを比較して、電気信号のレベルが
基準レベルを超えている場合に、ステージ移動制御部9
5によって、ステージ5の移動を停止させるので、対物
レンズ4と試料6とが衝突するのを未然に防止すること
ができる。
【0143】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
測定作業中に対物レンズとステージ上に載置された試料
とが衝突するのを確実に防止することのできる光学顕微
鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る共焦点走査型
光学顕微鏡の構成を示す図である。
【図2】同第1の実施の形態における共焦点走査型光学
顕微鏡の光学系の概略構成を示す図である。
【図3】同第1の実施の形態における共焦点走査型光学
顕微鏡の比較回路の動作を説明するための図である。
【図4】同第1の実施の形態における共焦点走査型光学
顕微鏡においてハーフミラーとピンホール板とを繋ぐ光
路上にレンズを配置した場合の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る共焦点走査型
光学顕微鏡の構成を示す図である。
【図6】同第2の実施の形態における共焦点走査型光学
顕微鏡の二次元走査機構の構成を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る光学顕微鏡の
構成を示す図である。
【図8】従来の光学顕微鏡の光学系の概略構成を示す図
である。
【図9】従来の共焦点走査型光学顕微鏡の光学系の概略
構成を示す図である。
【図10】観察試料の形状を示す図である。
【符号の説明】
1…光源、 2,36,41,51,63,64,67,70…レン
ズ、 3,35,39,40,66,68,91…ハーフミラ
ー、 4,26…対物レンズ、 5,27…ステージ、 6,28…試料、 7…結像レンズ、 8,30…コンピュータ、 21…共焦点走査型光学顕微鏡、 22…レーザ光源、 23,33,81…ミラー、 24,61…二次元走査機構、 25…レボルバ、 29…走査制御ユニット、 31…操作部、 32…画像処理ユニット、 34…白色光源、 37…TVカメラ、 42,92…ピンホール板、 43,48,93…光検出器、 44…z移動回路、 45…粗動ステージ、 47…ピンホール板、 49,94…比較回路、 62,65…ガルバノミラー、 69,71…一次元ラインセンサ、 95…ステージ移動制御部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの出射光を対物レンズを介して
    試料に集光するとともに、前記出射光を試料に対して二
    次元走査し、試料から得られた光を共焦点の関係にある
    光学系を介して第1の光検出器により検出して画像情報
    を得るようにし、前記対物レンズの焦点位置とステージ
    上に載置された試料の位置との光軸方向の相対距離を移
    動機構により変化させることにより、前記試料の共焦点
    画像を得る共焦点走査型光学顕微鏡において、 前記対物レンズと前記試料とが衝突するのを防止するた
    めに設定された衝突防止位置における試料からの反射光
    或いは透過光の集光点と共役な位置に所要の径のピンホ
    ールが位置するよう配置されたピンホール板と、 前記ピンホール板のピンホールを通過した光を検出し、
    電気信号に変換する第2の光検出器と、 前記第2の光検出器にて変換された電気信号のレベルが
    あらかじめ衝突を防止するために設定された基準レベル
    を超えた場合に、前記移動機構により前記対物レンズの
    焦点位置と試料の位置との相対距離が変化させられるの
    を防止する衝突防止手段とを具備したことを特徴とする
    共焦点走査型光学顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記ピンホール板と前記対物レンズとの
    間の光路上に、試料からの照明光或いは透過光を集光す
    る光学レンズを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    共焦点走査型光学顕微鏡。
  3. 【請求項3】 対物レンズと試料との相対距離を移動機
    構により調整し、光源からの出射光を対物レンズを介し
    て、ステージ上に載置された試料に集光し、この試料に
    集光された光の反射光或いは透過光により試料を観察す
    る光学顕微鏡において、 前記対物レンズと前記試料とが衝突するのを防止するた
    めに設定された衝突防止位置に、前記試料が位置したと
    きの前記試料からの反射光あるいは透過光を検知する衝
    突位置検知手段と、 前記衝突位置検知手段により、前記試料が衝突防止位置
    に位置したことが検知された場合に、前記試料と前記対
    物レンズとの相対距離が前記移動機構により変化させら
    れるのを防止する衝突防止手段とを具備したことを特徴
    とする光学顕微鏡。
JP837896A 1996-01-22 1996-01-22 光学顕微鏡 Withdrawn JPH09197288A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000266992A (ja) * 1999-03-18 2000-09-29 Olympus Optical Co Ltd 自動合焦装置
JP2003295066A (ja) * 2002-03-29 2003-10-15 Natl Inst Of Radiological Sciences 顕微鏡装置
JP2014211626A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh デジタル顕微鏡およびデジタル顕微鏡の作業工程を最適化する方法

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