JP2000275252A - 分析装置の分析過程確認方法、および自動分析装置 - Google Patents

分析装置の分析過程確認方法、および自動分析装置

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JP2000275252A
JP2000275252A JP11083278A JP8327899A JP2000275252A JP 2000275252 A JP2000275252 A JP 2000275252A JP 11083278 A JP11083278 A JP 11083278A JP 8327899 A JP8327899 A JP 8327899A JP 2000275252 A JP2000275252 A JP 2000275252A
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Tadashi Haga
匡 羽賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の反応が行われる反応容器を直接チェッ
クすることで所定の分析動作が確実かつ正確に実施され
て分析結果が得られたことを確認し、得られる分析結果
の信頼性を向上させる。 【解決手段】 試料と一種類以上の試薬とを液相にて反
応させることにより試料中の特定成分量を測定するよう
複数の分析動作を自動的に実施する分析装置において、
反応中の反応液透過光量を複数回測光し、 1回以上の
測光値を演算処理する判定演算式を複数設定されてお
り、 その演算結果を各判定基準値と比較することによ
り、複数の分析動作からなる分析過程を確認する。所定
の分析動作が確実かつ正確に実施されて分析結果が得ら
れたことを確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分析装置の分析過
程確認方法、および自動分析装置に関し、より詳しく
は、試料と一種類以上の試薬を液相にて反応させる自動
分析機が、分析動作を確実に実施していることを確認す
ることを可能ならしめる手法、およびその分析過程確認
方法に好適な自動分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置では、試料(サンプル)と
一種類以上の試薬を液相にて反応させて、試料中の特定
成分量の測定を自動的に遂行させていくことができる。
たとえば、血液分析機は、反応容器に血液試料をサンプ
ルノズルで分注し、測定項目に対応した所定の試薬を試
薬ノズルで分注し、攪拌動作を行って反応させる。そし
て、反応結果から測定を行う。
【0003】ここに、反応結果から測定値を得る方法を
みると、該方法には、測定項目ならびに試薬によって種
々あるが、反応容器中の反応液透過光量の経時変化から
求める方法、所定時間後の反応液透過光量から求める方
法、あるいは発光試薬を用いて所定時間後の反応液の発
光量から求める方法などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、こうした自
動分析において、本発明者による考察に基づけば、以下
のような点を指摘することができる。
【0005】(イ)すなわち、正確な分析結果を得るた
めには、反応ステップのサンプル等の分注や攪拌といっ
た分析動作が、確実かつ正確に実施されることが重要で
ある。もし、常に、所定の分析動作が確実かつ正確に実
施されて分析結果が得られるならば、そうして得られる
限りは、その分析結果は高い信頼性をもつものとなる。
【0006】(ロ)しかるに、一般的に自動分析機は、
その各機構部が所定の動作タイミングに所定の動作を実
施していることを機械的センサーで確認しようとしてい
るが、所定の反応容器に対して所定の分析動作を確実か
つ正確に実施したことを確認していない。
【0007】(ロ−1)たとえば、フィブリン魂を生じ
た血液試料ではサンプル分注量不足が起こり、分析結果
が低値となることがある。このような不具合を検知する
方法として、吸引動作時の分注配管内圧力からフィブリ
ン塊の吸引をチェックする方法が実施されているが、フ
ィブリン塊の大きさによっては検知できないことがあ
る。 これがため、結果としてサンプル分注量不足が生
ずれば、同様に分析結果の低値を招く。したがって、上
記(イ)の観点からは、かようなチェック手法では、得
られる分析結果の信頼性を向上させるのには、いまだ十
分に満足のいくものではない。
【0008】(ロ−2)また、分注シリンジの経時的な
磨耗によって絶対分注量は変化するが、上記の手法で
は、これを、検知できない。結果、その経時的磨耗に起
因する絶対分注量の変化の程度いかんでは、上記(ロ−
1)での述べたのと同様、分析結果の低値を招く。しか
も、こうした場合は、検知が不能であることから、エラ
ー検知がない限り、得られた分析の結果は、それが(本
来は、正常なものでないかもしれないのに)正常な測定
結果であるとしてそのまま取り扱われてしまうこととな
れば、信頼性低下の要因となる。したがって、上記の手
法では、こうした点でも、分析結果の信頼性向上確保の
面でも、限界があり、反応容器に対して所定の分析動作
を確実かつ正確に実施したことを確認するといった、あ
るいはまた、分析動作異常があれば、これをオペレータ
に適切に認識せしめるといった、そういう機能までは有
してはいない。
【0009】(ハ)一方、従来技術として、免疫測定法
におけるB/F分離ステップ前後の動作確認を行うこと
により、反応の適否を判定するものもある。この判定法
は試薬分注、サンプル分注などの複数の分析動作から構
成されているが、そのうちのB/F分離ステップの結果
という一部分を確認しているだけにとどまる。結果、B
/F分離ステップ対応の確認では、試薬分注、サンプル
分注、B/F分離などの複数の分析動作を通して得られ
る最終的な分析結果の信頼性の向上を図る上で、なお改
良を加えることができる余地があるといえ、また、その
複数の分析動作中、その動作確認の対象とされたB/F
分離ステップ以外の他の試薬分注やサンプル分注ステッ
プでも、上記(ロ−1)、(ロ−2)で考察したような
信頼性に影響を及ぼす要因があることを考えれば、この
点でもさらなる改良・改善を加えられる余地がある。
【0010】よって、望ましいのは、実際の反応が行わ
れる反応容器を直接チェックすることで所定の分析動作
が確実かつ正確に実施されて分析結果が得られたことを
確認し、得られた分析結果の信頼性を向上させられるこ
とであり、より望ましいのは、試薬分注、サンプル分注
などの一連の所要の複数の分析動作による分析過程を通
して各分析動作を確認し得て、複数の分析動作からなる
分析過程を確認し、好適な対処がとれるようにできるこ
とである。
【0011】本発明は、上述のような考察に基づき、ま
た後述する考察にも基づき、これらの点から改良、改善
を加えて、実際の反応が行われる反応容器を直接チェッ
クすることで所定の分析動作が確実かつ正確に実施され
て分析結果が得られたことを確認し、得られる分析結果
の信頼性を向上させることができるようにしようという
ものでありさらにはまた、複数の分析動作による場合に
もこれに十分対応し得て、複数の分析動作からなる分析
過程を確認して、上記のことを実現できることを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によって、請求項
1〜請求項3記載のごとくの分析過程確認方法、および
自動分析装置が提供される。請求項1の発明は、反応中
の反応液を複数回測光し、 1回以上の測光値を演算処
理した結果から各分析動作を確認し、複数の分析過程に
関する個別または総合的な異常の有無を確認することを
特徴とする。よって、実際の反応が行われる反応容器を
直接チェックすることで所定の分析動作が確実かつ正確
に実施されて分析結果が得られたことを確認し、得られ
る分析結果の信頼性を向上させることを可能ならしめ
る。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て複数の分析項目を測定する場合、各判定演算式の判定
基準値を、分析項目毎に設定し判定することができるこ
とを特徴とする。したっがてまた、この場合は、上記の
請求項1の発明の利点に加えて、判定基準値は、これを
分析項目によって最適な値に設定することでより正確な
判定を可能ならしめ、より一層対応性が高められ、請求
項1の発明による複数の分析動作からなる分析過程の確
認機能に、さらにかかる機能を具備せしめた自動分析装
置として、一層効果的な装置を提供できる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において分析動作異常が検知された場合、その
分析結果に対して分析動作異常のリマークを付加し、分
析動作異常をオペレータが容易に認識できることを特徴
とする。したがって、この場合は、上記の請求項1の発
明の利点に加えて、または上記請求項1の発明の利点お
よび請求項2の発明の利点に加えて、複数の分析動作か
らなる分析過程を通して、分析動作異常があったなら、
オペレータをしてその分析動作異常を容易に認識せしめ
得て、かかる機能をさらに具備せしめた自動分析装置と
して、一層効果的な装置を提供できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図6は、本発明方法および装
置の実施例を示すもので、このうち、図1は、一実施例
に係る自動分析装置の機能をブロックとして表し、ま
た、図2は、適用できる複数の分析動作からなる分析過
程の具体例を示す。図3は、本発明に従う分析過程確認
方法の実施のための判定処理の一例を示すものであっ
て、図1の実施例装置の制御部により実行される判定の
フローチャートの一例である。さらに、図4〜図6は、
実施結果として得られた各反応パターンの反応液吸収光
度変化を示すもので、それぞれ、正常パターンならびに
これと比較して示す異常パターンの各例(異常パターン
[1] ,[2] ,[3] )を示してある。
【0016】図1中、10は自動分析装置を示し、該自
動分析装置10は、試料と一種類以上の試薬とを液相に
て反応させることにより試料中の特定成分量を測定する
よう複数の分析動作を自動的に実施する分析装置であ
り、ここでは、一例として、懸濁性を有する固相試薬と
しての所定量の微粒子状磁性粒子を反応担体としたサン
ドイッチ型の公知の2ステップ法蛍光免疫測定法(FI
A)(図2)を実施する自動分析装置として示され、以
下これを前提に説明されるが、後記でも述べるように、
これと分析動作の異なる装置にも、勿論、本発明は適用
可能である。
【0017】本実施例装置10は、かかる測定法を実施
するため所定の動作タイミングで所定の動作を実行する
基本的な各機構部としては、反応容器移送機構11(多
数の透過測光可能な反応容器を円周上に保持して適宜回
転移送するもの)、サンプル分注機構部(試料分注機構
部)12、第一試薬分注機構部13、第二試薬分注機構
部14、攪拌機構部15、BF洗浄機構部16、蛍光測
光機構部17を備えるとともに、磁力作動(オン/オ
フ)機構部21その他の手段を含むものとすることがで
きる。これらの各機構部11,12,13,14,1
5,16,17,21の具体的な構成内容等について
は、既知のこの種のFIAを実施できるものであってよ
く、また、図1の機能ブロック図では不図示の反応容器
の交換機構等を含めた分析装置の構造部分は、公知の分
析装置を参照して構わない。
【0018】磁性粒子を反応担体とするFIAは、図2
の(a)〜(h)に示されるように、磁性粒子Mを含む
第一試薬(抗体感作磁性粒子浮遊液)の反応容器へ分注
(a)、サンプルSの反応容器へ分注(b)、次いで反
応容器中で攪拌を行って反応させる第一反応(c)、磁
性粒子Mを洗浄液で洗浄してB/F分離を行うBF洗浄
(d)、第二試薬(蛍光標識抗体)の反応容器へ分注
(e)、次いで反応容器中で攪拌を行って反応させる第
二反応(f)、BF洗浄(g)、蛍光測光(h)のこの
順からなる。BF洗浄では、その間、磁力作動機構部2
1の電磁石を、オフからオン( BF洗浄液によって反応
担体である磁性粒子Mを流出させないよう集磁用の磁界
を反応容器に作用させる状態) に切り換えられ、その後
再びオフへと戻される。このような磁力のオン/オフを
含む一連のこれら作動・処理(a)〜(h)による工程
は、自動分析装置10の制御を司る請制御部50のも
と、これら各機構部に対する制御によって遂行される。
【0019】制御部50は、装置コントローラとしてコ
ンピュータを含んで構成され、各種センサ等からの信号
の入力検出回路50aと、演算処理回路(CPU)50
bと、該演算処理回路50bで実行される制御プログラ
ム、および各種演算結果等を記憶格納する記憶回路(R
AM,ROM)50cと、上記各機構部を含む被制御対
象への制御用の信号等の送出をする出力回路50dなど
で構成することができる。
【0020】ここに、制御部50の記憶回路50cのR
OMには、上記FIAによる分析過程を自動的に実行す
るべく、あらかじめ定められ制御シーケンスに従って上
記各機構部11,12,13,14,15,16,1
7,21を駆動制御するための制御プログラムが格納さ
れており、演算処理回路50bは該制御プログラムに従
い制御を実行し、第一試薬分注−サンプル分注−攪拌
(第一反応)−BF洗浄−第二試薬分注−攪拌(第二反
応)−BF洗浄−蛍光測光(図2(a)〜(h))の順
でそれぞれを行うことによって、図2のごとくに、該F
IAを実施することができる。
【0021】なお、この場合において、制御部50の入
力検出回路50aへの入力情報には、既知の装置と同様
に各機構部の動作を確認するべく設けられる機械的セン
サーからの入力情報も含めることができ、たとえば、こ
こでは、圧力や静電容量によってサンプルSを検知する
サンプル分注機構部12におけるサンプルプローブ12
aからの信号がも入力される。これにより、サンプル分
注時のサンプル検知エラーの有無の情報を得ることがで
きる。また、制御部50の出力回路50dからは、得ら
れる分析データの情報を、たとえばディスプレイ、プリ
ンタ等の出力装置41に表示するように出力することが
でき、また、上記サンプルプローブ12aによるサンプ
ル検知情報も出力装置41に与えれば、該当する時は、
サンプル検知エラーを出すだすこともできる。
【0022】本実施例装置10は、このようにして磁性
粒子Mを反応担体としたFIAを実施することができる
自動分析装置であるが、この測定法で分析結果を得るた
めには、図2に示したように、第一試薬分注、 サンプ
ル分注、攪拌、 BF洗浄、第二試薬分注、攪拌、 BF
洗浄、蛍光測光といった分析動作が必要になるところ、
本実施例では、かかる自動分析の場合において、複数の
分析動作からなる分析過程を確認することもできるよ
う、実際の反応が行われている反応容器を直接チェック
することで所定の分析動作が確実かつ正確に実施されて
分析結果が得られたことを確認し、得られた分析結果の
信頼性を向上させるべく、上記測定法による測定中、併
せて、分析過程確認処理をも実行する。
【0023】このため、本実施例では、反応中の反応液
透過光量を測光するよう、たとえば光源部と受光部とを
備える反応液透過光量測光装置31を設けるとともに、
制御部50の記憶回路50cのROMには、さらに、図
3にフローチャートにその処理内容の一例を示すごとく
に、反応中の反応液透過光量を複数回測光し、 1回以
上の測光値を演算処理する判定演算式を複数持ってお
り、 その演算結果を各判定基準値と比較することによ
り、複数の分析動作からなる分析過程を確認する制御プ
ログラムも格納されている。
【0024】ここに、透過光量の測光について補足して
説明しておくと、上記FIAの実施において、たとえ
ば、反応液を所定間隔(15秒間隔)で透過光測光し、
それぞれその間隔毎に吸光度を得られるように、各測光
ポイントを設定しておくものとし、本実施例では、図4
〜図6の横軸に示すように、測光ポイント1〜測光ポイ
ント120を設定して行われている。なお、測光ポイン
トに関して、以下の記述中、P1とは、測光ポイント1
の吸光度であり、同様にして、測光ポイント2以下の他
の測光ポイントについても同様に表記する。測光ポイン
トの設定については、適用する対象に対応させて、複数
の分析動作からなる分析過程中、所定のタイミングに合
わせるべくそれぞれのタイミングで反応容器内液の透過
光量の測光値として吸光度を得られるようにあらかじめ
設定することができる。
【0025】本実施例が対象とした図2のFIAによる
測定の場合においては、たとえば、測光ポイント1は、
図2中にも「(P1)」を併記したように、反応容器中
への第一試薬分注(a)ステップに合わせて、第一試薬
分注後でサンプル分注前におけるその第一試薬のみを測
光するタイミングとしてある。同じく、測光ポイント2
は、図2中に(「P2」)を併記してあるように、反応
容器中に第一試薬およびサンプルの分注(b)ステップ
がなされて適宜攪拌された第一反応の終期以後の状態を
対象とし、そのときの反応容器内の液の透過光測光を行
うタイミングとしてあり、また、たとえば、測光ポイン
ト20〜33は、図2中に(「P20〜P33」)を併
記したあるように、BF洗浄(d)が行われる段階を対
象とし、そのときの反応容器内の液の透過光測光を行う
タイミングとしてある。
【0026】したがって、本実施例における測光ポイン
ト1〜測光ポイント120は、こうして図2の(a)〜
(h)の対応部分に相当するタイミングで割り振られ、
制御部50の記憶回路50cに制御データとして格納記
憶されており、図4〜図6の例でいえば、各図中、正常
パターン特性(黒丸印による実線)の吸光度変化にみら
れるように、最初の吸光度の急激な低下変化の部分が、
第一試薬に対するサンプル分注(b)動作前後のタイミ
ングに該当し、次に続く吸光度の平坦部分が、第一反応
(c)動作の期間に該当し、次に続く吸光度の谷部分
が、BF洗浄(1回目)(d)動作の期間に該当し、次
に続く吸光度の平坦部分が、第二試薬分注(e)と第二
反応(f)動作の期間に該当し、次に続く吸光度の谷部
分が、BF洗浄(2回目)(g)動作の期間に該当し、
最後の吸光度の谷部分が、蛍光測光(h)の時期に該当
するものとなっている。なお、第一反応(c)と第二反
応(f)の直前では、適宜、攪拌機構部15による攪拌
が行われているものとする。もっとも、測光ポイント設
定態様や使用する測光ポイントの選択は、これを適宜変
更することにより、分析動作の異なる場合のものにも適
用できるものであることはいうまでもない。
【0027】また、制御部50は、各測光ポイントで得
られる吸光度を用いて、上述の分析過程確認処理を実行
する場合において、好ましくは、各判定演算式の判定基
準値(図3中の各判別ステップにおけるTH.L(低側
判定基準値),TH.H(高側判定基準値))を分析項
目毎に持つようにし、好ましくはまた、分析結果に対し
て、異常判定されたリマークを付加することができるよ
うにする処理をも実行する。
【0028】前者の機能をも加味すれば、複数の分析項
目を測定する場合、各判定演算式の判定基準値を、分析
項目毎に設定し判定することができる。したがってま
た、判定基準値を分析項目によって最適な値に設定する
ことでより正確な判定を可能にする。判定基準値として
の低側判定基準値TH.Lや高側判定基準値TH.Hに
ついては、このような態様の場合を含んで、制御部50
の記憶回路50cに制御データとして格納記憶しておく
ことができる。
【0029】また、後者の機能も加味すれば、分析動作
異常が検知された場合、その分析結果に対して分析動作
異常のリマークを付加し、分析動作異常をオペレータが
容易に認識できる。したがってまた、図2のFIAによ
る測定の場合、複数の分析動作(図2(a)〜(h))
からなる分析過程を通して、分析動作異常があったな
ら、オペレータをしてその分析動作異常を容易に認識せ
しめ得て、結果、本来、正常なものでないのに、これを
正常な測定値として扱われるがごとき事態となるのを未
然に防止することを可能にし、特に、明細書冒頭で指摘
した考察点(ロ−1)、(ロ−2)に関して言及したよ
うな観点からの不利を解消するのにも効果的である。出
力装置41はこの場合においても利用され、分析動作異
常については、これを出力装置41によりオペレータに
認識させることができる。
【0030】図3を参照するに、分析過程確認のための
判定のフローチャートは、本プログラム例では、ステッ
プS111〜ステップS162の処理からなる。ここで
は、前記の測光ポイント1〜120のうちの測光ポイン
ト1,2,19,20,25,26,34,91,9
2,100において、それぞれのタイミングで測光装置
31の受光部から入力される信号により得られる透過率
P1,P2,P19,P20,P25,P26,P3
4,P91,P92,P100に基づき、制御部50の
演算処理回路50bは、各判別ステップの結果に従い、
判定結果としての正常判定、異常判定を行う。
【0031】すなわち、ステップS111,S112
は、測光ポイント1,2(第一試薬分注(a)〜サンプ
ル分注(b)動作、図4〜6参照)に関し、測光ポイン
ト1の透過率P1に対する測光ポイント2の透過率P2
の比、すなわちP2をP1で除した値P2/P1を、判
定対象x(x=P2/P1)として、これに関してあら
かじめ設定されたを所定の低側判定基準値TH.L〜所
定の高側判定基準値TH.Hの範囲内(TH.L≦P2
/P1(x)≦TH.H)にあるか否かを判別するステ
ップである。なお、低側判定基準値TH.L、高側判定
基準値TH.Hについては、後記の表2による実施結果
に基づく分析動作判定結果データにおいてその具体例が
示され、その例では、TH.L=0.800、TH.H
=0.850とした。
【0032】ステップS121,S122は、測光ポイ
ント19,20(BF洗浄(d)動作の前段階である固
相試薬の集積過程に相当、図4〜6参照)に関し、測光
ポイント19の透過率P19から次の測光ポイント20
の透過率P20を減じて得られる値P19−P20を、
判定対象(x=P19−P20)として、これに関して
あらかじめ設定されたを所定の低側判定基準値TH.L
〜所定の高側判定基準値TH.Hの範囲内(TH.L≦
P19−P20(x)≦TH.H)にあるか否かを判別
するステップである。同様に、表2の例では、この場
合、TH.L=0.030、TH.H=0.150とし
た。このように、BF洗浄の過程を測定することによ
り、固相の集積過程の異常を確認でき、これによって、
後述するように、BF洗浄そのものの異常に伴う異常に
関する原因を決定することができる。
【0033】ステップS131,S132は、測光ポイ
ント25,26(BF洗浄(d)動作の実動段階である
液相の吸引除去過程に相当、図4〜6参照)に関し、測
光ポイント25の透過率P25から次の測光ポイント2
6の透過率P26を減じて得られる値P25−P26
を、判定対象値(x=P25−P26)として、これに
関してあらかじめ設定されたを所定の低側判定基準値T
H.L〜所定の高側判定基準値TH.Hの範囲内(T
H.L≦P25−P26(x)≦TH.H)にあるか否
かを判別するステップである。同様に、表2の例では、
この場合、TH.L=0.000、TH.H=0.03
0とした。このように、BF洗浄の過程のうち、とくに
液相の除去過程を監視すれば、上記固相の集積不足によ
る異常以外にも、吸引ノズルによる固相試薬の誤吸引等
の除去異常を決定することができる。
【0034】ステップS141は、測光ポイント34
(BF洗浄(d)〜第二試薬分注(e,第二反応(f)
動作、図4〜6参照)に関し、前記測光ポイント2の透
過率P2に対する測光ポイント34の透過率P34の
比、すなわちP34をP2で除した値P34/P2に、
さらに値100を乗じて得られる値P34/P2×10
0を、判定対象値(x=P34/P2×100)とし
て、これに関してあらかじめ設定されたを所定の低側判
定基準値TH.L以上の範囲内(TH.L≦P34/P
2×100(x)にあるか否かを判別するステップであ
る。同様に、表2の例では、この場合、TH.L=7
5.00とした。
【0035】ステップS151は、測光ポイント91,
92(BF洗浄(g)動作、図4〜6参照)に関し、測
光ポイント91の透過率P91から次の測光ポイント9
2の透過率P92を減じて得られる値P91−P92
を、判定対象値(x=P91−P92)として、これに
関してあらかじめ設定されたを所定の低側判定基準値T
H.L以上の範囲内(TH.L≦P91−P92(x)
にあるか否かを判別するステップである。同様に、表2
の例では、この場合、TH.L=−0.020とした。
【0036】ステップS161は、測光ポイント100
(BF洗浄(g)〜蛍光測光(h)動作、図4〜6参
照)に関し、前記測光ポイント2の透過率P2に対する
測光ポイント100の透過率P100の比、すなわちP
100をP2で除した値P100/P2に、さらに値1
00を乗じて得られる値P100/P2×100を、判
定対象値(x=P100/P2×100)として、これ
に関してあらかじめ設定されたを所定の低側判定基準値
TH.L以上の範囲内(TH.L≦P100/P2×1
00(x)にあるか否かを判別するステップである。同
様に、表2の例では、この場合、TH.L=50.00
とした。
【0037】以上の各判別ステップの結果がすべて肯定
(Yes)の場合においては、正常と判定し、このよう
に正常判定ができる一方、そうでなければ、ステップS
113では「サンプル(S)検知異常」、ステップS1
14では「サンプル(S)押出し水量異常」、ステップ
S123では「磁力異常」、ステップS124では「磁
性粒子(M)異常」、ステップS133では「BF動作
異常」、ステップS142では「磁性粒子(M)流
出」、ステップS152では「BF動作異常」、ステッ
プS103では「磁性粒子(M)流出」のようにそれぞ
れ異常判定することができる。これらの判定結果は、逐
次対応する反応容器の番号とともに出力装置41により
表示するのが好ましい。また、異常のみでなく正常の場
合にも判定結果を表示してもよい。また、上記各種の異
常のいずれかが判定結果となったときには、警報ブザー
等を通じて音でオペレータに異常告知をすることによ
り、対処を促すようにしてもよい。
【0038】このようにして、反応中の反応液を複数回
測光し、 1回以上の測光値を演算処理した結果から各
分析動作を確認し、複数の分析動作からなる分析過程を
確認することができる。明細書冒頭での考察事項(イ)
〜(ハ)の観点からの良好な解消策となり、本発明非採
用の場合のものに比し、得られた分析結果の信頼性は向
上する。得られた分析の結果が、本来は正常なものでな
いかもしれないのに、正常な測定結果であるとしてその
まま取り扱われてしまうことが要因で信頼性低下を招く
といったようなことも防止し得て、実際の反応が行われ
ている反応容器を直接チェックすることで、所定の分析
動作が確実かつ正確に実施されて分析結果が得られたこ
とを確認できるようになる。
【0039】以下に述べる内容事項は、本発明を実施し
て得られた実験結果として、正常判定が得られた場合
(正常パターン)の1例と、およびこれとの対比、比較
例としての異常判定の場合(異常パターン[1] ,[2] ,
[3] )の3例について、具体的な数値例を挙げて示すも
のであり、またその検証内容でもある。
【0040】テストでは、磁性粒子を反応担体としたF
IA(図2)を実施したが、試料(サンプルS)とし
て、同一試料(TSH10mlU/L)を測定したにも
かかわらず、異なる測定値が得られた結果を下記表1
(同一試料測定結果)に示した。
【0041】〔表1:同一試料測定結果〕
【表1】
【0042】ここに、同一試料を分析していたので、分
析装置あるいは試薬に異常があったと推定できるが、未
知試料を分析していた場合には機械的センサーによるエ
ラーが発生していない限り、正常な測定結果として扱わ
れる。しかるに、そのような場合でも、本発明に従っ
て、以下のように、正常、異常が判定可能である。各測
定結果の分析過程における反応液吸光度変化を図4〜6
に示したが、各反応パターンには差が観察された。この
透過光量測定結果を図3に示したフローチャートに従っ
て判定した結果を下記表2(分析動作判定結果)に示し
た(既に、触れたとおり、TH.Lは低値側判定基準
値、 TH.Hは高値側判定基準値を指す)。下線を付
したデータ部分は、正常判定から外れたデータを表す。
【0043】〔表2:分析動作判定結果〕
【表2】
【0044】上記の結果から、それぞれ、次のようなこ
とがいえる。〔正常パターン〕 いずれも判定演算式による正常判定の
範囲内のデータをとっており(図4〜6、表2)、図2
(a)〜(h)の第一試薬分注−サンプル分注−攪拌
(第一反応)−BF洗浄−第二試薬分注−攪拌(第二反
応)−BF洗浄−蛍光測光の所定の分析動作が確実かつ
正確に実施されて分析結果が得られたことを確認できる
ようになった。
【0045】〔異常パターン[1] 〕正常パターンに対
し、異常パターン[1] では、図4に示す吸光度変化の推
移(メッシュ付の三角印)を示した。ここで、特に、測
光ポイント1〜20近傍までの様子に考察を加えると、
以下のようである。測光ポイント1によるP1では第一
試薬(磁性粒子浮遊液)のみを測光しているが、測光ポ
イント2によるP2では分注されたサンプルSによって
磁性粒子Mが希釈されているので、サンプル分注(図2
(b))動作が正常であれば吸光度は低下する。正常パ
ターンでは、表2によれば、P1=1.4352からP
2=1.19595へと、0.8333(83.33パ
ーセント)の割合で低下しており、正常判定範囲内の値
を示している。本来、このようにサンプル分注動作が正
常であれば吸光度は低下するが、異常パターンでは吸光
度の低下(P2/P1)が判定基準値より小さくなった
(P2/P1=0.9272(92.72パーセン
ト))。サンプル分注機構部12のサンプルプローブ1
2aは圧力や静電容量によってサンプルSを検知してい
るが、この時にサンプル検知エラーは出ていなかった。
サンプル液面の気泡などによる誤検知が起きていたこと
が分かった。なお、分取したサンプルを正確に吐出する
ために、分取したサンプルをノズル内の水で押し出して
分注する方式が一般的に取られており、実施例装置10
でも該方式を採用しているところ、この異常パターンで
はサンプル押し出し水のみが分注されたので小さい吸光
度低下が起きた。本反応パターンでの判定結果は、サン
プル検知異常となり、適宜その旨を示す記号等のメッセ
ージを出力装置41により表示する。
【0046】〔異常パターン[2] 〕正常パターンに対
し、異常パターン[2] では、図5に示す吸光度変化の推
移を示した。ここで、特に、測光ポイント20近傍〜測
光ポイント34近傍までの様子に考察を加えると、以下
のようである。測光ポイント20によるP2 0から測光
ポイント33によるP33の測光動作が行われている反
応容器は、BF洗浄(図2(d))動作によって反応担
体である磁性粒子Mを流出させないために、反応容器は
強力な磁場内に位置している。よって、第一反応(図2
(c))中は浮遊していた磁性粒子Mが、磁力作動機構
部21の磁石に集磁されていくため、正常パターンでは
吸光度は徐々に低下していった。図示のように、正常パ
ターンでは測光ポイント20から測光ポイント33へは
吸光度変化は徐々に低下する推移を示しており、表2に
よれば、測光ポイント19と測光ポイント20との間の
吸光度の差は、P20−P19=1.1586−1.0
696=0.0898を示し、正常判定範囲内の値を示
している。対するに、上記磁力に異常があると、P20
以降に吸光度の低下が起きず、P19−P20は判定基
準値より低くなった(P19−P20=−0.020
1)。この場合、集磁されなかった磁性粒子MはBFノ
ズルで吸引されてしまうため、BF動作前後の吸光度を
測光ポイント2の吸光度P2と測光ポイント34の吸光
度P34により比較すると(P34/P2×100)、
図示のようにBFによって吸光度が大きく低下していた
(正常パターンでは、P34/P2×100=94.7
6(94.76パーセント)であったのに対し、異常パ
ターンではP34/P2×100=5.55(5.55
パーセント))。本反応パターンでの判定結果は、磁力
異常による磁性粒子流出となり、適宜その旨を示す記号
等のメッセージを出力装置41により表示する。「磁力
異常」と「磁性粒子流出」の両方が判定された場合に
は、磁力作動機構21の異常と総合判定できる。従っ
て、この場合には、磁力作動機構21の配置の微調整や
交換等の対処をとるのが好ましい。
【0047】〔異常パターン[3] 〕正常パターンに対
し、異常パターン[3] では、図6に示す吸光度変化の推
移を示した。ここで、特に、測光ポイント25近傍〜測
光ポイント30近傍までの様子に考察を加えると、以下
のようである。反応液とBF洗浄液の吸光度はほとんど
0であるが若干の吸光度差がある。したがってBF洗浄
(図2(d))動作が正常に実施されれば、若干の吸光
度低下が起きる。表2によれば、正常パターンでは、P
25−P26=0.0181で、正常判定範囲内の値を
示している。しかして、集磁が不十分であるとBF洗浄
動作によって一部の磁性粒子Mが浮遊してしまい、吸光
度はほとんど変化しない或いは吸光度の上昇が起きた
(P25−P26=−0.1220)。本反応パターン
での判定結果は、磁力異常による磁性粒子流出となり、
この場合にも上記異常パターン[2] と同様に、個別の異
常または総合的な異常内容を表示して、オペレータに知
らせる。
【0048】なお、本発明は、上記実施の態様に限定さ
れるものではない。たとえば、以上の判定式は一例であ
り、他の四則演算等によって目的の判定を行うことも可
能である。また、使用する測光ポイントを選択すること
によって、分析動作の異なる装置にも適用することがで
きる。また、上述した各種判定に必要な測光タイミング
のみを測定するように分析装置の簡略化を図ってもよ
い。
【0049】また、各判定演算式の判定基準値を分析項
目毎に持つ態様について述べたが、より好ましくは、判
定基準値は分析項目(試薬)、試薬ロットによって最適
な値に設定することでより正確な判定が可能になる。ま
た、固相試薬を予め液状ないし乾燥状態で反応容器等に
収容しておいて、サンプル分注を行うようにしてもよ
い。また、磁力を用いず、反応容器を高速回転させる等
のBF洗浄機構を有する分析装置においては、磁性粒子
以外の懸濁性で且つ光学測定可能な微粒子でもよい。ま
た、サンドイッチ型ないしFIA以外の処理ステップか
らなる測定法を採用する場合には、各分注、BF洗浄、
攪拌等の有無または増減に応じて、判定を振り分けるよ
うに切換える構成を設けるのが好ましい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、実際の反応が行われる
反応容器を直接チェックすることで、所定の分析動作が
確実かつ正確に実施されて分析結果が得られたことを確
認でき、複数の分析動作による場合にもこれに十分対応
し得て、複数の分析動作からなる分析過程を確認するこ
とを実現できる。請求項1の発明では、反応中の反応液
を複数回測光し、 1回以上の測光値を演算処理した結
果から各分析動作を確認し、複数の分析動作からなる分
析過程を確認することができ、得られる分析結果の信頼
性を向上させることが可能である。
【0051】請求項2の発明では、さらに、複数の分析
項目を測定する場合、各判定演算式の判定基準値を、分
析項目毎に設定し判定することができる。判定基準値を
分析項目によって最適な値に設定することでより正確な
判定をも可能にし、かかる機能を具備せしめた自動分析
装置として、一層効果的な装置を提供できる。
【0052】請求項3の発明では、さらに、分析動作異
常が検知された場合、その分析結果に対して分析動作異
常のリマークを付加し、分析動作異常をオペレータが容
易に認識できる。したがって、複数の分析動作からなる
分析過程を通して、分析動作異常があったなら、オペレ
ータをしてその分析動作異常を容易に認識せしめ得て、
かかる機能をさらに具備せしめた自動分析装置として、
一層効果的な装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法および装置の一実施例に係る自動
分析装置の機能ブロック図である。
【図2】 適用できる複数の分析動作を例示するもので
あって、同装置で実行される2ステップ法蛍光免疫測定
法おける測定工程の説明に供する図である。
【図3】 同測定法おいて、装置制御部により実行され
る分析過程確認のための判定処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図4】 同じく、測定結果の分析過程における反応液
吸収光度変化の実施結果で、正常パターンならびにこれ
と比較して示す異常パターンの一例を示す図である。
【図5】 同じく、正常パターンならびにこれと対比し
て示す異常パターンの他の例を示す図である。
【図6】 同じく、正常パターンとならびにこれと対比
して示す異常パターンのさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 自動分析装置 11 反応容器移送機構部 12 サンプル分注機構部(試料分注機構部) 12a サンプルプローブ 13 第一試薬分注機構部 14 第二試薬分注機構部 15 攪拌機構部 16 BF洗浄機構部 17 蛍光測光機構部 21 磁力作動機構部 31 反応液透過光量測光装置 41 出力装置(表示装置) 50 制御部(コントローラ) 50a 演算処理回路(CPU) 50b 入力検出回路 50c 出力回路 50d 記憶回路(RAM,ROM)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料と一種類以上の試薬とを液相にて反
    応させることにより試料中の特定成分量を測定するよう
    複数の分析動作からなる分析過程を自動的に実施する分
    析装置において、 反応中の反応液透過光量を複数回測光し、 1回以上の
    測光値を演算処理する判定演算式を複数設定されてお
    り、 その演算結果を各判定基準値と比較することによ
    り、複数の分析過程に関する個別または総合的な異常の
    有無を確認することを特徴とする分析過程確認方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された分析過程確認方法
    を実施するための自動分析装置であって、さらに、 前記各判定演算式の判定基準値を分析項目毎に有してい
    ることを特徴とする自動分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された分析過程確認方法
    を実施するための自動分析装置、または請求項2記載の
    自動分析装置のいずれかの自動分析装置において、さら
    に、 分析結果に対して、異常判定されたリマークを付加する
    ことができることを特徴とする自動分析装置。
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