JP2000274404A - 油圧駆動装置 - Google Patents
油圧駆動装置Info
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- JP2000274404A JP2000274404A JP11081777A JP8177799A JP2000274404A JP 2000274404 A JP2000274404 A JP 2000274404A JP 11081777 A JP11081777 A JP 11081777A JP 8177799 A JP8177799 A JP 8177799A JP 2000274404 A JP2000274404 A JP 2000274404A
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】油圧モータに対する負荷をブレーキ用油圧回路
で与える。 【解決手段】アクセルペダル22aが踏み込まれると制
御弁11が操作され、油圧ポンプ10からの吐出油によ
り走行用油圧モータ12が駆動される。アクセルペダル
22aが踏み込まれているとき、切換弁32は油圧ポン
プ31の吐出油を全量タンクへ逃がし、油圧モータ12
に対するブレーキ用油圧ポンプ31の負荷はわずかであ
る。アクセルペダル22aの踏み込みが中止されると、
制御弁11は中立位置に切り換わり、油圧モータ12に
は油圧ブレーキが作用する。このとき、切換弁32は油
圧ポンプ31の吐出油をリリーフ弁33に導くから、ポ
ンプ吐出圧力はリリーフ圧力となり、ブレーキ用油圧ポ
ンプ31の負荷が油圧モータ12のブレーキ力として利
用される。
で与える。 【解決手段】アクセルペダル22aが踏み込まれると制
御弁11が操作され、油圧ポンプ10からの吐出油によ
り走行用油圧モータ12が駆動される。アクセルペダル
22aが踏み込まれているとき、切換弁32は油圧ポン
プ31の吐出油を全量タンクへ逃がし、油圧モータ12
に対するブレーキ用油圧ポンプ31の負荷はわずかであ
る。アクセルペダル22aの踏み込みが中止されると、
制御弁11は中立位置に切り換わり、油圧モータ12に
は油圧ブレーキが作用する。このとき、切換弁32は油
圧ポンプ31の吐出油をリリーフ弁33に導くから、ポ
ンプ吐出圧力はリリーフ圧力となり、ブレーキ用油圧ポ
ンプ31の負荷が油圧モータ12のブレーキ力として利
用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧モータで走行
体や旋回体などの慣性体を駆動する油圧駆動装置に関す
る。
体や旋回体などの慣性体を駆動する油圧駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ホイール式油圧ショベルのように、油圧
ポンプから吐出される圧油の流量と方向を制御弁で制御
し、その制御された圧油で走行油圧モータを駆動して走
行する油圧駆動装置が知られている。この種の車両で
は、アクセルペダルを踏み込むことにより制御弁を切り
換え、速度を制御する。
ポンプから吐出される圧油の流量と方向を制御弁で制御
し、その制御された圧油で走行油圧モータを駆動して走
行する油圧駆動装置が知られている。この種の車両で
は、アクセルペダルを踏み込むことにより制御弁を切り
換え、速度を制御する。
【0003】たとえば、特開昭63−266201号公
報には、制御弁と油圧モータとの間にカウンタバランス
弁(ブレーキ弁)を設け、カウンタバランス弁と油圧モ
ータとの間の管路には高いリリーフ圧力に設定されたク
ロスオーバーロードリリーフ弁が設けられた油圧駆動装
置が開示されている、このような作業車両では、走行中
にアクセルペダルなどの操作を中止して制御弁を中立位
置に切り換えた場合、あるいは、降坂時にモータ流入量
よりも流出量が多くなるとカウンタバランス弁が閉じ、
カウンタバランス弁と油圧モータとの間の戻り管路には
クロスーバーロードリリーフ弁のリリーフ圧力に応じた
ブレーキ圧が発生する。
報には、制御弁と油圧モータとの間にカウンタバランス
弁(ブレーキ弁)を設け、カウンタバランス弁と油圧モ
ータとの間の管路には高いリリーフ圧力に設定されたク
ロスオーバーロードリリーフ弁が設けられた油圧駆動装
置が開示されている、このような作業車両では、走行中
にアクセルペダルなどの操作を中止して制御弁を中立位
置に切り換えた場合、あるいは、降坂時にモータ流入量
よりも流出量が多くなるとカウンタバランス弁が閉じ、
カウンタバランス弁と油圧モータとの間の戻り管路には
クロスーバーロードリリーフ弁のリリーフ圧力に応じた
ブレーキ圧が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の走行駆動装置においては、上述したように高
い圧力でリリーフさせることにより油圧ブレーキを発生
させているため、モータから吐き出される圧油が熱エネ
ルギに変換され、油圧モータの耐久性を損ねるおそれが
ある。
うな従来の走行駆動装置においては、上述したように高
い圧力でリリーフさせることにより油圧ブレーキを発生
させているため、モータから吐き出される圧油が熱エネ
ルギに変換され、油圧モータの耐久性を損ねるおそれが
ある。
【0005】本発明の目的は、油圧ブレーキ発生時に発
生する熱エネルギ量を低減して油圧モータの耐久性を向
上させた油圧駆動装置を提供することにある。
生する熱エネルギ量を低減して油圧モータの耐久性を向
上させた油圧駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図2
に対応付けて本発明を説明する。 (1)請求項1の発明は、圧油を吐出する油圧ポンプ1
0と、油圧ポンプ10から吐出される圧油の流れを制御
する制御弁11と、制御弁11で制御された圧油により
慣性体を駆動する油圧モータ12とを備えた油圧駆動装
置に適用される。そして、上述した目的は、油圧モータ
12により駆動されるブレーキ用油圧ポンプと、ブレー
キ用油圧ポンプ31の吐出圧力を調節して油圧モータに
ブレーキ力を与える圧力調節弁33とを備えることによ
り達成される。
に対応付けて本発明を説明する。 (1)請求項1の発明は、圧油を吐出する油圧ポンプ1
0と、油圧ポンプ10から吐出される圧油の流れを制御
する制御弁11と、制御弁11で制御された圧油により
慣性体を駆動する油圧モータ12とを備えた油圧駆動装
置に適用される。そして、上述した目的は、油圧モータ
12により駆動されるブレーキ用油圧ポンプと、ブレー
キ用油圧ポンプ31の吐出圧力を調節して油圧モータに
ブレーキ力を与える圧力調節弁33とを備えることによ
り達成される。
【0007】(2)圧力調節弁33により、ブレーキ用
油圧ポンプ31の吐出圧力を油圧モータ12の戻り管路
に発生するブレーキ圧に依存して調節することができ
る。 (3)油圧モータ12への油の流出量が流入量を上回る
とき、ブレーキ用油圧ポンプ31の負荷が油圧モータ1
2に働くようにし、油圧モータ12への油の流入量が流
出量を上回るとき、ブレーキ用油圧ポンプ31の負荷が
油圧モータ12に作用しないようにすることが好まし
い。
油圧ポンプ31の吐出圧力を油圧モータ12の戻り管路
に発生するブレーキ圧に依存して調節することができ
る。 (3)油圧モータ12への油の流出量が流入量を上回る
とき、ブレーキ用油圧ポンプ31の負荷が油圧モータ1
2に働くようにし、油圧モータ12への油の流入量が流
出量を上回るとき、ブレーキ用油圧ポンプ31の負荷が
油圧モータ12に作用しないようにすることが好まし
い。
【0008】
【作用】たとえば、制御弁11が中立位置へ切り換えら
れたとき、モータ12への流入量が流出量より少なくな
り、モータ戻り管路に油圧ブレーキが発生する。このと
き、圧力調整弁33によりブレーキ用油圧ポンプ31の
吐出圧力を所定値に設定すると、ブレーキ用油圧ポンプ
31の駆動トルク分だけ油圧モータ12の負荷となり、
ブレーキ力として利用できる。そのため、このブレーキ
分、モータ回路内で発生する油圧ブレーキ力を小さくす
ることとができ、回路内で発生する熱量を少なくでき
る。
れたとき、モータ12への流入量が流出量より少なくな
り、モータ戻り管路に油圧ブレーキが発生する。このと
き、圧力調整弁33によりブレーキ用油圧ポンプ31の
吐出圧力を所定値に設定すると、ブレーキ用油圧ポンプ
31の駆動トルク分だけ油圧モータ12の負荷となり、
ブレーキ力として利用できる。そのため、このブレーキ
分、モータ回路内で発生する油圧ブレーキ力を小さくす
ることとができ、回路内で発生する熱量を少なくでき
る。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用されるホイー
ル式油圧ショベルを示し、このホイール式油圧ショベル
は、下部走行体81と、下部走行体81の上部に旋回可
能に連結された上部旋回体82とを有する。上部旋回体
82には運転室83と作業用フロントアタッチメント8
4が設けられている。フロントアタッチメント84は、
上部旋回体82の本体に回動可能に取り付けられたブー
ム84aと、ブーム84aに回動可能に連結されたアー
ム84bと、アーム84bに回動可能に連結されたバケ
ット84cとからなり、ブーム84aはブームシリンダ
84dにより昇降され、アーム84bはアームシリンダ
84eにより昇降され、バケット84cはバケットシリ
ンダ84fによりクラウドとダンプ操作が行われる。下
部走行体81には、走行用の油圧モータ85、トランス
ミッション86およびプロペラシャフト87が設けら
れ、プロペラシャフト87により前タイヤ88Fおよび
後タイヤ88Rが駆動される。90はフェンダーカバー
である。
ル式油圧ショベルを示し、このホイール式油圧ショベル
は、下部走行体81と、下部走行体81の上部に旋回可
能に連結された上部旋回体82とを有する。上部旋回体
82には運転室83と作業用フロントアタッチメント8
4が設けられている。フロントアタッチメント84は、
上部旋回体82の本体に回動可能に取り付けられたブー
ム84aと、ブーム84aに回動可能に連結されたアー
ム84bと、アーム84bに回動可能に連結されたバケ
ット84cとからなり、ブーム84aはブームシリンダ
84dにより昇降され、アーム84bはアームシリンダ
84eにより昇降され、バケット84cはバケットシリ
ンダ84fによりクラウドとダンプ操作が行われる。下
部走行体81には、走行用の油圧モータ85、トランス
ミッション86およびプロペラシャフト87が設けら
れ、プロペラシャフト87により前タイヤ88Fおよび
後タイヤ88Rが駆動される。90はフェンダーカバー
である。
【0011】図2は本発明に係る油圧式走行作業車両の
油圧回路の第1の実施の形態を示す。この油圧回路は、
エンジンMにより駆動される油圧ポンプ10と、後述す
るパイロット油圧回路20で操作されて油圧ポンプ10
の吐出油の流量と方向を制御する走行用制御弁11と、
制御弁11で制御された圧油で駆動される走行用可変容
量形油圧モータ12と、制御弁11と油圧モータ12と
の間に介装されたカウンタバランス弁13と、油圧モー
タ12の押除け容積を調節するレギュレータ14と、メ
イン管路L1B,L2Bの最高圧力を規制するクロスオ
ーバーロードリリーフ弁15,16とを備える。
油圧回路の第1の実施の形態を示す。この油圧回路は、
エンジンMにより駆動される油圧ポンプ10と、後述す
るパイロット油圧回路20で操作されて油圧ポンプ10
の吐出油の流量と方向を制御する走行用制御弁11と、
制御弁11で制御された圧油で駆動される走行用可変容
量形油圧モータ12と、制御弁11と油圧モータ12と
の間に介装されたカウンタバランス弁13と、油圧モー
タ12の押除け容積を調節するレギュレータ14と、メ
イン管路L1B,L2Bの最高圧力を規制するクロスオ
ーバーロードリリーフ弁15,16とを備える。
【0012】レギュレータ14は、第1のピストン14
1とサーボ弁143とを備えている。第1のピストン1
41の第1の室141aは管路L11によりメイン管路
L1AとL2Aの高圧油を選択するシャトル弁17に接続
されている。第1のピストン141の第2の室141b
は、管路L12によりサーボ弁143に接続され、サー
ボ弁143がイ位置に切り換わっているときは第2の室
141bは管路LDにより油圧モータ12のドレンに連
通され、サーボ弁143がロ位置に切り換わっていると
きは管路L11によりシャトル弁17に接続される。
1とサーボ弁143とを備えている。第1のピストン1
41の第1の室141aは管路L11によりメイン管路
L1AとL2Aの高圧油を選択するシャトル弁17に接続
されている。第1のピストン141の第2の室141b
は、管路L12によりサーボ弁143に接続され、サー
ボ弁143がイ位置に切り換わっているときは第2の室
141bは管路LDにより油圧モータ12のドレンに連
通され、サーボ弁143がロ位置に切り換わっていると
きは管路L11によりシャトル弁17に接続される。
【0013】油圧パイロット回路20は、パイロット用
油圧ポンプ21と、アクセルペダル22aで操作される
走行用パイロット弁22と、図示しない前後進切り換え
スイッチで車両の前進位置、後進位置、中立位置に切り
換えられる前後進切換弁23とを備えている。パイロッ
ト式制御弁11は走行パイロット油圧回路20からのパ
イロット圧力によってその切換方向とストローク量が制
御される。
油圧ポンプ21と、アクセルペダル22aで操作される
走行用パイロット弁22と、図示しない前後進切り換え
スイッチで車両の前進位置、後進位置、中立位置に切り
換えられる前後進切換弁23とを備えている。パイロッ
ト式制御弁11は走行パイロット油圧回路20からのパ
イロット圧力によってその切換方向とストローク量が制
御される。
【0014】油圧ポンプ10から吐出される圧油は、油
圧パイロット式制御弁11によりその方向および流量が
制御され、カウンタバランス弁13を経て油圧モータ1
2(図1の油圧モータ85)に供給される。油圧モータ
12の出力軸12aはブレーキ用油圧ポンプ31の駆動
軸とされ、さらに、トランスミッション85の入力軸8
5aとされている。したがって、図1に示したように、
油圧モータ12の回転によりトランスミッション86と
プロペラシャフト87を介してタイヤ88F,88Rが
駆動されて油圧ショベルが走行する。
圧パイロット式制御弁11によりその方向および流量が
制御され、カウンタバランス弁13を経て油圧モータ1
2(図1の油圧モータ85)に供給される。油圧モータ
12の出力軸12aはブレーキ用油圧ポンプ31の駆動
軸とされ、さらに、トランスミッション85の入力軸8
5aとされている。したがって、図1に示したように、
油圧モータ12の回転によりトランスミッション86と
プロペラシャフト87を介してタイヤ88F,88Rが
駆動されて油圧ショベルが走行する。
【0015】油圧ポンプ31の吐出管路L31には切換
弁32が設けられている。切換弁32は走行パイロット
圧力で切り換えられ、アクセルペダル22aが踏み込ま
れていないとき、すなわち走行パイロット圧力が発生し
ていないときはイ位置にあり、アクセルペダル22aが
踏み込まれているとき、すなわち走行パイロット圧力が
発生しているときはロ位置にある。切換弁32の下流側
にはリリーフ弁33が設けられている。このリリーフ弁
33にはカウンタバランス弁13と油圧モータ12との
間の管路L2Bの圧力が導かれており、油圧ポンプ31
の吐出圧力が管路L2Bの圧力とばね33aによる圧力
との和であるリリーフ圧力PR以上になると開いて吐出
油をタンクへ逃がす。したがって、 この圧力分が油圧
モータ12の負荷、すなわちブレーキ力として利用され
る。
弁32が設けられている。切換弁32は走行パイロット
圧力で切り換えられ、アクセルペダル22aが踏み込ま
れていないとき、すなわち走行パイロット圧力が発生し
ていないときはイ位置にあり、アクセルペダル22aが
踏み込まれているとき、すなわち走行パイロット圧力が
発生しているときはロ位置にある。切換弁32の下流側
にはリリーフ弁33が設けられている。このリリーフ弁
33にはカウンタバランス弁13と油圧モータ12との
間の管路L2Bの圧力が導かれており、油圧ポンプ31
の吐出圧力が管路L2Bの圧力とばね33aによる圧力
との和であるリリーフ圧力PR以上になると開いて吐出
油をタンクへ逃がす。したがって、 この圧力分が油圧
モータ12の負荷、すなわちブレーキ力として利用され
る。
【0016】このように構成された油圧回路の動作を次
に説明する。図2は、前後進切換弁23が中立(N位
置)、走行パイロット弁22が操作されていない状態を
示している。したがって、パイロット式制御弁11が中
立位置Nにあって、油圧ポンプ10からの圧油はタンク
に戻り車両は停止している。
に説明する。図2は、前後進切換弁23が中立(N位
置)、走行パイロット弁22が操作されていない状態を
示している。したがって、パイロット式制御弁11が中
立位置Nにあって、油圧ポンプ10からの圧油はタンク
に戻り車両は停止している。
【0017】前後進切換弁23を前進(F位置)または
後進(R位置)に切換えアクセルペダル22aを踏込み
操作すると、パイロット弁22から出力されるパイロッ
ト圧油がパイロット式制御弁11のパイロットポートに
達してこの制御弁11がパイロット油圧に応じたストロ
ーク量で切り換わる。これにより、走行モータ12が駆
動されて車両が走行する。このとき、制御弁11とカウ
ンタバランス弁13との間の管路L1Aに負荷に応じた
圧力が発生する。この圧力はトルク制御圧力としてシャ
トル弁17から管路L11を介してレギュレータ14に
導かれて、油圧モータ12の押除け容積が大きくなる。
すなわち、サーボ弁143がロ位置に切り換わり、第1
のピストン141の第1および第2の室141aと14
1bの双方に第1の圧力が導かれる。第2の室141b
の受圧面積は第1の室141aの受圧面積よりも大きい
ので、第1のピストン141はそのロッドが上方に移動
し、これにより、油圧モータ12の押除け容積が大きく
なる。
後進(R位置)に切換えアクセルペダル22aを踏込み
操作すると、パイロット弁22から出力されるパイロッ
ト圧油がパイロット式制御弁11のパイロットポートに
達してこの制御弁11がパイロット油圧に応じたストロ
ーク量で切り換わる。これにより、走行モータ12が駆
動されて車両が走行する。このとき、制御弁11とカウ
ンタバランス弁13との間の管路L1Aに負荷に応じた
圧力が発生する。この圧力はトルク制御圧力としてシャ
トル弁17から管路L11を介してレギュレータ14に
導かれて、油圧モータ12の押除け容積が大きくなる。
すなわち、サーボ弁143がロ位置に切り換わり、第1
のピストン141の第1および第2の室141aと14
1bの双方に第1の圧力が導かれる。第2の室141b
の受圧面積は第1の室141aの受圧面積よりも大きい
ので、第1のピストン141はそのロッドが上方に移動
し、これにより、油圧モータ12の押除け容積が大きく
なる。
【0018】管路L1A の圧力が低下してサーボ弁14
3がイ側へ切り換わると、第2の室141bがドレン管
路LDに接続されるので、第1のピストン141のロッ
ドは下方に移動して油圧モータ12の押除け容積は小さ
くなる。つまり、加速時は油圧モータ12の押除け容積
は大きな押除け容積となり、定速走行時は加速時に比べ
て小さな押除け容積となる。
3がイ側へ切り換わると、第2の室141bがドレン管
路LDに接続されるので、第1のピストン141のロッ
ドは下方に移動して油圧モータ12の押除け容積は小さ
くなる。つまり、加速時は油圧モータ12の押除け容積
は大きな押除け容積となり、定速走行時は加速時に比べ
て小さな押除け容積となる。
【0019】また、走行パイロット圧力が発生している
とき、切換弁32はロ位置に切り換えられ、ブレーキ用
油圧ポンプ31の吐出油は全量がタンクへ逃げる。その
ため、ポンプ吐出圧力はタンク圧力となり油圧モータ1
2に対する負荷は略ゼロである。
とき、切換弁32はロ位置に切り換えられ、ブレーキ用
油圧ポンプ31の吐出油は全量がタンクへ逃げる。その
ため、ポンプ吐出圧力はタンク圧力となり油圧モータ1
2に対する負荷は略ゼロである。
【0020】アクセルペダル22aの踏み込みを止める
と制御弁11は中立位置Nに切り換わり、油圧モータ1
2への圧油の供給が中止される。このとき、カウンタバ
ランス弁13は図示する中立位置に切り換わり、管路L
2Bにブレーキ圧力が発生する。また、走行パイロット
圧力が発生していないので、切換弁32はイ位置に切り
換えられ、さらに、リリーフ弁33にはブレーキ圧力が
導かれているので、ブレーキ用油圧ポンプ31の吐出油
はリリーフ弁33の設定圧力PRまで上昇する。したが
って、油圧ポンプ31の駆動トルク分が油圧モータ12
の負荷となりブレーキ力として利用できる。そのため、
クロスオーバロードリリーフ弁15,16の設定圧力を
低く設定することができ、モータ回路内で熱に変換され
るエネルギー量を低減することができるので、油圧モー
タ12の耐久性が向上する。また、アクセルペダル22
aが踏み込まれているときは切換弁32によりブレーキ
用油圧ポンプ31の吐出油は全量がタンクに流出するた
め、ブレーキ油圧ポンプ31の吐出圧力は戻り管路の圧
損分程度であり、加速性や定速走行性などが悪化するこ
とがない。
と制御弁11は中立位置Nに切り換わり、油圧モータ1
2への圧油の供給が中止される。このとき、カウンタバ
ランス弁13は図示する中立位置に切り換わり、管路L
2Bにブレーキ圧力が発生する。また、走行パイロット
圧力が発生していないので、切換弁32はイ位置に切り
換えられ、さらに、リリーフ弁33にはブレーキ圧力が
導かれているので、ブレーキ用油圧ポンプ31の吐出油
はリリーフ弁33の設定圧力PRまで上昇する。したが
って、油圧ポンプ31の駆動トルク分が油圧モータ12
の負荷となりブレーキ力として利用できる。そのため、
クロスオーバロードリリーフ弁15,16の設定圧力を
低く設定することができ、モータ回路内で熱に変換され
るエネルギー量を低減することができるので、油圧モー
タ12の耐久性が向上する。また、アクセルペダル22
aが踏み込まれているときは切換弁32によりブレーキ
用油圧ポンプ31の吐出油は全量がタンクに流出するた
め、ブレーキ油圧ポンプ31の吐出圧力は戻り管路の圧
損分程度であり、加速性や定速走行性などが悪化するこ
とがない。
【0021】なお、アクセルペダル22aの踏み込みを
止めたとき、モータ戻り油はクロスオーバーロードリリ
ーフ弁16を開いて管路L2Bから管路L1Bへ流れる
とともに、管路L2B,カウンタバランス弁13,管路
L2A,制御弁11,管路L1A,カウンタバランス弁
13,管路L1Bから油圧モータ12へ流れ込む。その
ため、管路L1Aの圧力は低くなり、サーボ弁143が
イ位置に切り換わって第1のピストン141のロッドは
下方に移動して押除け容積が小さくなり、ショック低減
が図られる。
止めたとき、モータ戻り油はクロスオーバーロードリリ
ーフ弁16を開いて管路L2Bから管路L1Bへ流れる
とともに、管路L2B,カウンタバランス弁13,管路
L2A,制御弁11,管路L1A,カウンタバランス弁
13,管路L1Bから油圧モータ12へ流れ込む。その
ため、管路L1Aの圧力は低くなり、サーボ弁143が
イ位置に切り換わって第1のピストン141のロッドは
下方に移動して押除け容積が小さくなり、ショック低減
が図られる。
【0022】図3は第2の実施の形態を示す回路図であ
る。この実施の形態は、切換弁32に代えて、油圧モー
タ12の出力軸12aの中間にクラッチ41を介在させ
たものである。このクラッチ41には走行パイロット圧
力が導かれ、走行パイロットが発生しているときはクラ
ッチ41により油圧モータ12と油圧ポンプ31を切り
離し、走行パイロットが発生していないときはクラッチ
41により油圧モータ12と油圧ポンプ31を接続す
る。
る。この実施の形態は、切換弁32に代えて、油圧モー
タ12の出力軸12aの中間にクラッチ41を介在させ
たものである。このクラッチ41には走行パイロット圧
力が導かれ、走行パイロットが発生しているときはクラ
ッチ41により油圧モータ12と油圧ポンプ31を切り
離し、走行パイロットが発生していないときはクラッチ
41により油圧モータ12と油圧ポンプ31を接続す
る。
【0023】このような第2の実施の形態の油圧駆動装
置では、アクセルペダル22aが踏み込まれているとき
はクラッチ41が切り離され、アクセルペダル22aが
解放されているときはクラッチ41が接続される。した
がって、上述したと同様に、アクセルペダル22aが踏
み込まれていないときにブレーキ用油圧ポンプ31の吸
収トルクを油圧モータ12の負荷とすることができ、ク
ロスオーバーロードリリーフ弁16がリリーフする際の
油圧ブレーキととともに油圧モータ12に対するブレー
キ力となる。
置では、アクセルペダル22aが踏み込まれているとき
はクラッチ41が切り離され、アクセルペダル22aが
解放されているときはクラッチ41が接続される。した
がって、上述したと同様に、アクセルペダル22aが踏
み込まれていないときにブレーキ用油圧ポンプ31の吸
収トルクを油圧モータ12の負荷とすることができ、ク
ロスオーバーロードリリーフ弁16がリリーフする際の
油圧ブレーキととともに油圧モータ12に対するブレー
キ力となる。
【0024】図4は第3の実施の形態を示す回路図であ
る。この実施の形態は、ブレーキ用油圧ポンプ31の吐
出管路L31に介装した切換弁32に代えて、管路L2
Bとリリーフ弁33との間の管路L2Cに切換弁51を
介装したものである。この切換弁51は走行パイロット
圧力により切り換えられ、走行パイロット圧力が立って
いないときはイ位置に、走行パイロット圧力が立ってい
るときはロ位置に切り換えられる。
る。この実施の形態は、ブレーキ用油圧ポンプ31の吐
出管路L31に介装した切換弁32に代えて、管路L2
Bとリリーフ弁33との間の管路L2Cに切換弁51を
介装したものである。この切換弁51は走行パイロット
圧力により切り換えられ、走行パイロット圧力が立って
いないときはイ位置に、走行パイロット圧力が立ってい
るときはロ位置に切り換えられる。
【0025】このような第3の実施の形態の油圧駆動装
置では、アクセルペダル22aが踏み込まれているとき
は切換弁51がロ位置に切り換えられ、アクセルペダル
22aが解放されているときは切換弁51がイ位置に切
り換えられる。切換弁51がロ位置にあるときはリリー
フ弁33のリリーフ圧力はばね33a分だけであり、ア
クセルペダル22aが踏み込まれているときはブレーキ
用油圧ポンプ31の負荷は極わずかである。切換弁51
がイ位置にあるときはリリーフ弁33のリリーフ圧力は
管路L2Bの圧力に依存した値となる。すなわち、アク
セルペダル22aが踏み込まれていないときはブレーキ
用油圧ポンプ31の負荷はリリーフ圧力に応じた値とな
り、これをブレーキ力として利用することができる。
置では、アクセルペダル22aが踏み込まれているとき
は切換弁51がロ位置に切り換えられ、アクセルペダル
22aが解放されているときは切換弁51がイ位置に切
り換えられる。切換弁51がロ位置にあるときはリリー
フ弁33のリリーフ圧力はばね33a分だけであり、ア
クセルペダル22aが踏み込まれているときはブレーキ
用油圧ポンプ31の負荷は極わずかである。切換弁51
がイ位置にあるときはリリーフ弁33のリリーフ圧力は
管路L2Bの圧力に依存した値となる。すなわち、アク
セルペダル22aが踏み込まれていないときはブレーキ
用油圧ポンプ31の負荷はリリーフ圧力に応じた値とな
り、これをブレーキ力として利用することができる。
【0026】以上では、油圧モータ12で慣性体である
下部走行体を駆動するホイール式油圧ショベルの走行駆
動装置について説明したが、油圧モータで走行駆動力を
得る種々の作業車両にも本発明を適用できる。また本発
明は、旋回モータで慣性体である上部旋回体を駆動する
旋回油圧駆動装置やその他の慣性体を駆動する種々の油
圧モータ駆動装置に適用できる。
下部走行体を駆動するホイール式油圧ショベルの走行駆
動装置について説明したが、油圧モータで走行駆動力を
得る種々の作業車両にも本発明を適用できる。また本発
明は、旋回モータで慣性体である上部旋回体を駆動する
旋回油圧駆動装置やその他の慣性体を駆動する種々の油
圧モータ駆動装置に適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば次のような効果を有する。 (1)油圧モータの出力軸に負荷となる油圧回路を接続
したので、ブレーキ時に油圧モータ回路で発生する熱エ
ネルギーが低減され、油圧モータの耐久性が向上する。 (2)ブレーキ圧力に応じてブレーキ用油圧ポンプの吐
出圧力を調節すれば、走行状態に応じたブレーキ力を得
ることができる。 (3)油圧モータへの油の流出量が流入量を上回るとき
のみブレーキ用油圧ポンプの負荷を油圧モータに働かせ
るようにすれば、加速時や定常運転時に不所望の負荷が
油圧モータに作用せず、燃費や運転性能の悪化を防止で
きる。
ば次のような効果を有する。 (1)油圧モータの出力軸に負荷となる油圧回路を接続
したので、ブレーキ時に油圧モータ回路で発生する熱エ
ネルギーが低減され、油圧モータの耐久性が向上する。 (2)ブレーキ圧力に応じてブレーキ用油圧ポンプの吐
出圧力を調節すれば、走行状態に応じたブレーキ力を得
ることができる。 (3)油圧モータへの油の流出量が流入量を上回るとき
のみブレーキ用油圧ポンプの負荷を油圧モータに働かせ
るようにすれば、加速時や定常運転時に不所望の負荷が
油圧モータに作用せず、燃費や運転性能の悪化を防止で
きる。
【図1】本発明が適用されるホイール式油圧ショベルの
構成を示す側面図
構成を示す側面図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る作業車両の油
圧回路図
圧回路図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る作業車両の油
圧回路図
圧回路図
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る作業車両の油
圧回路図
圧回路図
10 油圧ポンプ 11 制御弁 12 油圧モータ 13 カウンタバランス弁 14 サーボ弁 22 走行パイロット弁 22a アクセルペダル 23 前後進切換弁 31 ブレーキ用油圧ポンプ 32 切換弁 33 リリーフ弁 41 クラッチ 51 切換弁
Claims (3)
- 【請求項1】圧油を吐出する油圧ポンプと、 前記油圧ポンプから吐出される圧油の流れを制御する制
御弁と、 前記制御弁で制御された圧油により慣性体を駆動する油
圧モータとを備えた油圧駆動装置において、 前記油圧モータにより駆動されるブレーキ用油圧ポンプ
と、 前記ブレーキ用油圧ポンプの吐出圧力を調節して前記油
圧モータにブレーキ力を与える圧力調節弁とを備えるこ
とを特徴とする油圧駆動装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の油圧駆動装置において、 前記圧力調節弁は、前記ブレーキ用油圧ポンプの吐出圧
力を前記油圧モータの戻り管路に発生するブレーキ圧に
依存して調節することを特徴とする油圧駆動装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の油圧駆動装置に
おいて、 前記油圧モータへの油の流出量が流入量を上回るとき、
前記ブレーキ用油圧ポンプの負荷が前記油圧モータに働
くようにし、前記油圧モータへの油の流入量が流出量を
上回るとき、前記ブレーキ用油圧ポンプの負荷が前記油
圧モータに作用しないようにすることを特徴とする油圧
駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11081777A JP2000274404A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 油圧駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11081777A JP2000274404A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 油圧駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000274404A true JP2000274404A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13755922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11081777A Pending JP2000274404A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 油圧駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000274404A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021241881A1 (ko) * | 2020-05-26 | 2021-12-02 | 금아파워텍주식회사 | 전동식 산업용 차량의 제어 시스템 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP11081777A patent/JP2000274404A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021241881A1 (ko) * | 2020-05-26 | 2021-12-02 | 금아파워텍주식회사 | 전동식 산업용 차량의 제어 시스템 |
KR20210146105A (ko) * | 2020-05-26 | 2021-12-03 | 금아파워텍주식회사 | 전동식 산업용 차량의 제어 시스템 |
KR102393873B1 (ko) * | 2020-05-26 | 2022-05-03 | 금아파워텍주식회사 | 전동식 산업용 차량의 제어 시스템 |
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