JP2002081409A - 走行車両の油圧回路 - Google Patents

走行車両の油圧回路

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JP2002081409A
JP2002081409A JP2000273739A JP2000273739A JP2002081409A JP 2002081409 A JP2002081409 A JP 2002081409A JP 2000273739 A JP2000273739 A JP 2000273739A JP 2000273739 A JP2000273739 A JP 2000273739A JP 2002081409 A JP2002081409 A JP 2002081409A
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hydraulic
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Hideji Ishimaru
秀治 石丸
Toshihiko Araya
俊彦 新家
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センタージョイントを通過する管路の本数を
効果的に低減する。 【解決手段】 センタージョイント13より下流側にお
いて、アウトリガシリンダ駆動用の前後切換弁70にパ
イロット圧(制御圧)を導く管路35と走行モータ1の
レギュレータ12にパイロット圧(制御圧)を導く管路
31とを接続する。走行モータ1とアウトリガシリンダ
は同時に駆動されることはないので、管路35を共用し
ても不都合は生じず効率的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回体と走行体を有す
るホイール式油圧ショベル等の走行車両の油圧回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】旋回体と走行体を有する走行車両におい
て、旋回体には油圧ポンプやコントロールバルブ、タン
クなどが搭載され、走行体には走行モータやアウトリガ
などが搭載される。油圧ポンプからの駆動圧は、コント
ロールバルブで制御され、センタージョイントと呼ばれ
る油圧回転継手によって相対的な回転動作を行う旋回体
と走行体とを、圧油の相互の流通を許して油圧的に接続
し、このセンタージョイントを介して走行モータやアウ
トリガに供給される。走行モータやアウトリガからの戻
り油は再びセンタージョイントを介してタンクに回収さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した油圧回路で
は、走行モータに駆動圧を供給する管路やアウトリガに
駆動圧を供給する管路、戻り油を回収する管路などがセ
ンタージョイントを通過する。しかしながら、センター
ジョイントは、圧油を供給する走行モータやアウトリガ
等のアクチュエータの数による管路の必要本数や、その
管路の径(管路抵抗による圧損等を考慮して設定)等に
よってその大きさが決まるが、重量や摺動摩擦等による
回転トルクの関係からその大きさは極力小さい方が望ま
しいため、必要最小限の大きさのものが用いられる。こ
のような状況下で、例えば運転室からの指令によって走
行モータの押除け容積(傾転)を制御しようとした場
合、センタージョイントを通過する管路を新たに追加し
てその制御圧を導かなければならない。その結果、セン
タージョイントを通過する管路の本数が制限を越えるお
それがある。また、新たに管路を追加して圧油を導く場
合にはセンタージョイントのサイズを大きくして管路を
新たに設けなければならず、コスト的な面からもセンタ
ージョイントを通過する管路の本数はなるべく抑えた方
が望ましい。
【0004】本発明の目的は、センタージョイントを通
過する管路の本数を効率的に低減することができる走行
車両の油圧回路を提供することにあることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
1,2,5を参照して説明する。 (1) 請求項1の発明は、走行車両の油圧回路に適用
される。そして、旋回体83に搭載される油圧源3A,
3Bと、走行体81に搭載され、センタージョイント1
3の駆動用管路17,18,32〜34を介して油圧源3
A,3Bから供給される駆動圧によってそれぞれ駆動さ
れる可変容量モータ1および他のアクチュエータ55〜
58と、走行体81に搭載され、センタージョイント1
3の制御用管路35を介して導かれる制御圧によってア
クチュエータ55〜58の駆動を制御するアクチュエー
タ駆動制御手段70と、走行体81に搭載され、制御用
管路35を介して導かれる制御圧によって走行用可変容
量モータ1の傾転量を調節するモータ傾転調節手段12
とを有することにより上述した目的は達成される。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の走行車両の
油圧回路において、アクチュエータ55〜58をアウト
リガ駆動用の油圧シリンダとしたものである。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の走
行車両の油圧回路において、モータ傾転調節手段12に
駆動指令を出力するモータ指令手段72と、アクチュエ
ータ駆動制御手段70に駆動指令を出力するアクチュエ
ータ指令手段66〜69と、アクチュエータ指令手段6
6〜69により駆動指令が出力されると、その駆動指令
をモータ指令手段72からの駆動指令よりも優先させる
指令制御手段71,74とを有するものである。
【0006】
【作用】請求項1、2の発明では、センタージョイント
13の駆動用管路17,18,32〜34を介して供給さ
れる駆動圧により可変容量モータ1および他のアクチュ
エータ55〜58が駆動される。そして、センタージョ
イント13の制御用管路35を介して導かれる制御圧に
よりアクチュエータ駆動制御手段70およびモータ傾転
調節手段12が制御される。請求項3の発明では、アク
チュエータ指令手段66〜69により駆動指令が出力さ
れると、モータ指令手段72からの駆動指令に拘わらず
優先的にアクチュエータ駆動制御手段70が制御され
る。アクチュエータ指令手段66〜69により駆動指令
が出力されないとき、モータ指令手段72からの駆動指
令に応じてモータ傾転調節手段12が制御される。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が
実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【実施の形態】図1〜5を参照して本発明の実施の形態
を説明する。なお、以下では、本発明をホイール式油圧
ショベルに適用した場合について説明する。図1は、ホ
イール式油圧ショベルの側面図である。図1に示すよう
に、ホイールショベルは、走行体81と、旋回装置82
を介して走行体81の上部に旋回可能に連結された旋回
体83とを有する。旋回体83にはブーム84A、アー
ム84B、バケット84Cからなる作業用フロントアタ
ッチメント84と運転室85とが設けられている。走行
体81には油圧駆動による走行モータ1が設けられ、ま
た、走行体81の前側および後側には図示しない左右一
対のアウトリガ装置がそれぞれ設けられている。
【0009】図2は、本発明が適用されるホイール式油
圧ショベルの走行用油圧回路図である。図2に示すよう
に、エンジン(原動機)2によりそれぞれ駆動される一
対の可変容量型メインポンプ3A,3Bからの吐出油
は、一対のコントロールバルブ4A,4Bによりその方
向および流量がそれぞれ制御され、カウンタバランスバ
ルブ5を内蔵したブレーキバルブ6を経て可変容量型走
行モータ1に供給される。走行モータ1の回転はトラン
スミッション7によって変速され、プロペラシャフト
8,アクスル9を介してタイヤ10に伝達され、ホイー
ル式油圧ショベルが走行する。トランスミッションの変
速比は不図示のレバー操作によりロー/ハイいずれかに
決定される。なお、メインポンプ3A,3Bからの吐出
油(図2の)は、後述するように他のアクチュエータ
の駆動用としても用いられる。
【0010】メインポンプ3A,3Bの傾転量はポンプ
レギュレータ11A,11Bによりそれぞれ調整され
る。ポンプレギュレータ11A,11Bはトルク制限部
を備え、このトルク制限部にポンプ吐出圧力がフィード
バックされ、馬力制御が行なわれる。馬力制御とは図3
に示すようないわゆるP−qp制御である。この馬力制
御により、ポンプ吐出圧力Pとポンプ傾転量qpとで決
定される負荷がエンジン出力を上回らないように、レギ
ュレータ11A,11Bによってポンプ傾転量qpが制
御される。すなわち、上記フィードバックポンプ圧力P
がレギュレータ11A,11Bに導かれると、図3のP
―qp線図に沿ってポンプ傾転量qpが制御される。
【0011】パイロット回路は、パイロットポンプ21
と、アクセルペダル22の踏込みに応じてパイロット2
次圧力を発生する走行パイロットバルブ23と、このパ
イロットバルブ23に後続しパイロットバルブ23への
戻り油を遅延するスローリターンバルブ24と、このス
ローリターンバルブ24に接続し車両の前進、後進、中
立を選択する前後進切換バルブ25とを有する。前後進
切換バルブ25は不図示の操作レバーの操作によって切
り換えられる。パイロット回路からのパイロット圧はコ
ントロールバルブ4A,4Bのパイロットポートに作用
し、コントロールバルブ4A,4Bを駆動する。このと
きのバルブストローク量をアクセルペダルで調整するこ
とで車両の走行速度を調整することができる。
【0012】走行モータ1の傾転量はレギュレータ12
により調整される。レギュレータ12には管路31を介
して後述するようなパイロット圧Piが作用し、このパ
イロット圧に応じてモータ傾転量qmは図4に示すよう
に大小2段階に切り換えられる。すなわち、パイロット
圧が所定値Pi1以下では、モータ傾転量は最小qmmi
nとされ、走行モータ1は高速・低トルクで回転する。
パイロット圧が所定値Pi1を越えるとモータ傾転量q
mは徐々に増加し、パイロット圧が所定値Pi2以上で
モータ傾転量は最大qmmaxとされ、走行モータ1は低
速・高トルクで回転する。
【0013】次に、図2を用いて走行用油圧回路の基本
的な動作を説明する。図2は、前後進切換バルブ25が
中立(N位置)、走行パイロットバルブ23が操作され
ていない状態を示している。したがって、コントロール
バルブ4A,4Bは中立位置にあって、メインポンプ3
からの圧油はタンクに戻り、車両は停止している。その
状態から前後進切換バルブ25を前進(F位置)または
後進(R位置)に切り換え、アクセルペダル22を踏込
み操作すると、アクセルペダル22の操作に比例して走
行パイロット圧が発生する。走行パイロット圧は前後進
切換バルブ25を通って前進側パイロット圧油または後
進側パイロット圧油として出力され、コトロールバルブ
4A,4Bのパイロットポートに作用する。これによっ
て、コントロールバルブ4A,4Bはパイロット圧に応
じてF位置またはR位置に切り換えられる。
【0014】走行中にアクセルペダル22を離すと走行
パイロットバルブ23がパイロットポンプ21からの圧
油を遮断し、その出口ポートがタンクと連通される。こ
の結果、コントロールバルブ4A,4Bのパイロットポ
ートに作用していた圧油が前後進切換バルブ25,スロ
ーリターンバルブ24,走行パイロットバルブ23を介
してタンクに戻る。このとき、スローリターンバルブ2
4の絞りにより戻り油が絞られるから、コントロールバ
ルブ4A,4Bは徐々に中立位置に切り換わる。コント
ロールバルブ4A,4Bが中立位置に切り換わると、メ
インポンプ3A,3Bからの吐出油はタンクへ戻り、走
行モータ1への駆動圧油の供給が遮断され、カウンタバ
ランスバルブ5も図示の中立位置に切り換わる。
【0015】この場合、車体は慣性力により走行を続
け、走行モータ1はモータ作用からポンプ作用に変わ
り、図中Bポート側が吸入、Aポート側が吐出となる。
走行モータ1からの圧油は、カウンタバランスバルブ5
の絞り(中立絞り)により絞られるため、カウンタバラ
ンスバルブ5と走行モータ1との間の圧力が上昇して走
行モータ1にブレーキ圧として作用する。これにより走
行モータ1はブレーキトルクを発生し車体を制動させ
る。ポンプ作用中に吸入油量が不足すると、走行モータ
1にはメイクアップポート14より油量が補充される。
ブレーキ圧はリリーフバルブ15,16により、その最
高圧力が規制される。
【0016】リリーフバルブ15,16の戻り油は走行
モータ1の吸入側に導かれているので、リリーフ中はモ
ータ内部で閉回路となり、作動油温が上昇し機器に悪影
響を及ぼすおそれがある。そのため、カウンタバランス
バルブ5の中立絞りから小流量の圧油を逃がしてコント
ロールバルブ4A,4Bに導き、コントロールバルブ4
A,4B内ではA,Bポートを連通し(A−B連通)、
再度、走行モータ1吸入側に戻す循環回路を形成し、作
動油温を冷却している。
【0017】下り坂でアクセルペダル22を離している
場合は、上述した減速時同様、油圧ブレーキが発生し、
車両を制動させながら慣性走行で坂を下る。降坂時は、
アクセルペダル22を踏込み操作している場合でもカウ
ンタバランスバルブ5が作動し、メインポンプ3A,3
Bから走行モータ1への流入流量に応じたモータ回転速
度(走行速度)になるよう油圧ブレーキ圧を発生させ
る。
【0018】次に作業用油圧回路について説明する。図
5は、本発明が適用されるホイール式油圧ショベルの作
業用油圧回路図であり、主に図1で図示を省略したアウ
トリガ装置の駆動用油圧回路を示している。図5に示す
ように、前述した油圧ポンプ3A,3Bからの吐出油
()は、中立ブロック型のコントロールバルブ51〜
54によりその方向および流量がそれぞれ制御され、各
アクチュエータに供給される。コントロールバルブ52
は左側のアウトリガシリンダ55,56の駆動を制御
し、コントロールバルブ54は右側のアウトリガシリン
ダ57,58の駆動を制御する。コントロールバルブ5
1,53は不図示のブームシリンダ、アームシリンダ、
バケットシリンダや旋回用モータなどを駆動するバルブ
である。
【0019】これらのコントロールバルブ51〜54は
運転席の両側に設けられた操作レバー59,60の操作
によって駆動される。操作レバー59,60を操作する
とその操作量に応じて油圧源61からのパイロット圧が
発生する。パイロット圧が供給されるラインにはそれぞ
れ電磁切換弁62〜65が介装され、電磁切換弁62〜
65の切換により一方のコントロールバルブ51,53
または52,54へのパイロット圧の供給が選択的に許
容される。これによって、コントロールバルブ51,5
3または52,54のパイロットポートにパイロット圧
が作用し、そのパイロット圧に応じてコントロールバル
ブ51,53または52,54が駆動される。なお、操作
レバー59,61の把持部にはアウトリガ駆動用のスイ
ッチ(以下、アウトリガスイッチ)66〜69がそれぞ
れ設けられている。
【0020】コントロールバルブ52,54を通過した
シリンダ伸長用の駆動圧はそれぞれ管路32,33を介
し、センタージョイント13を通過して前後切換弁70
に導かれる。前後切換弁70のパイロットポートは管路
35に接続されている。管路35からは管路31が分岐
されるとともに、センタージョイント13を通過して電
磁切換弁71に接続されている。電磁切換弁71の切換
によって前後切換弁70は切り換えられ、前側のアウト
リガシリンダ55,57または後側のアウトリガシリン
ダ56,58に駆動圧が供給される。一方、コントロー
ルバルブ52,54を通過したシリンダ縮退用の駆動圧
は管路34を介し、センタージョイント13を通過して
各シリンダ55〜58のロッド室に導かれる。以上より
本実施の形態では、走行用の駆動圧を供給する管路1
7,18と、作業用の駆動圧を供給する管路32〜3
4、および制御圧を供給する管路35がセンタージョイ
ント13を通過している。
【0021】電磁切換弁62〜65,71の切換は以下
のような電気回路によって制御される。操作レバー5
9,60に設けられたアウトリガスイッチ66〜69は
いわゆるモーメンタリースイッチであり、押操作により
オンし、非操作によりオフする。また、運転席にはモー
タ変速用のスイッチ(以下、モータスイッチ)72が設
けられている。図5はこれらのスイッチ66〜69,7
2がオフの状態を示している。この状態からモータスイ
ッチ72をオンすると電源73からの電気の供給により
電磁切換弁71のソレノイドが励磁される。これによっ
て、電磁切換弁71が位置71aへ切り換えられ、油圧
源75からのパイロット圧が管路35に導かれる。モー
タスイッチ72をオフすると電磁切換弁71が消磁され
て図示の位置に切り換えられ、管路35内の圧油はタン
クに戻される。
【0022】アウトリガスイッチ(前左用)66をオン
すると電磁切換弁62,63のソレノイドが励磁されて
それぞれ位置62a,63aに切り換えられ、アウトリ
ガスイッチ(前右用)68をオンすると電磁切換弁6
4,65のソレノイドが励磁されてそれぞれ位置64a,
65aに切り換えられる。これによって、操作レバー5
9,60の操作に応じてコントロールバルブ52,54が
切り換えられ、レバー操作に応じた前側のアウトリガシ
リンダ55,57の伸縮操作が可能になる。このとき、
スイッチ66,68の操作によってリレー74のコイル
が通電され、リレー接点が切り換えられ、電磁切換弁7
1のソレノイドは非通電状態となる。すなわち、管路3
5はタンクに接続されて前後切換弁70は図示の位置と
なり、管路31はタンク圧となる。その結果、変速スイ
ッチ72の操作に拘わらず走行モータ1は最小傾転qm
minとなる。
【0023】一方、アウトリガスイッチ(後左用)67
をオンすると電磁切換弁62,63および71のソレノ
イドがそれぞれ励磁され、それぞれ位置62a,63a,
71aに切り換えられる。アウトリガスイッチ(後右
用)69をオンすると電磁切換弁64,65および71
のソレノイドがそれぞれ励磁され、それぞれ位置64
a,65a,71aに切り換えられる。これによって、油
圧源75からのパイロット圧によって油圧切換弁70が
位置70aに切り換えられ、操作レバー59,60の操
作に応じた後側のアウトリガシリンダ56,58の伸縮
操作が可能になる。このとき、管路31には油圧源75
の最大圧力が導入され、この最大圧力がパイロット圧P
i2としてモータレギュレータ12に導かれる。その結
果、変速スイッチ72の操作に拘わらず走行モータ1は
最大傾転qmmaxとなる。
【0024】以上のように構成された速度制御装置の動
作を説明する。 (1)走行時 走行時には予めアウトリガシリンダ55〜58を縮退
し、アウトリガ装置を所定位置に格納しておく。その状
態で前後進切換バルブ25を前進(F)または後進
(R)に切り換え、アクセルペダル22を踏み込み操作
すると、踏み込み量に応じて走行パイロット圧が増加す
る。この走行パイロット圧の増加によりコントロールバ
ルブ4A,4Bが位置F側または位置R側に切り換えら
れ、油圧ポンプ3A,3Bからの吐出油が走行モータ1
に供給され、車両が走行する。ここで、モータスイッチ
72をオンすれば、前述したように油圧源75からのパ
イロット圧が管路35に導かれる。管路35内のパイロ
ット圧は油圧切換弁70のパイロットポートに作用する
とともに、管路31を介してパイロット圧Pi2が走行
モータ1のレギュレータ12に作用する。これによっ
て、モータ傾転量が最大qmmaxとなり、低速高トルク
で車両を走行させることができる。
【0025】モータスイッチ72をオフすれば、油圧切
換弁70のパイロットポートおよびレギュレータ12に
作用したパイロット圧Piがともに管路35を介してタ
ンクに戻される。これによって、モータ傾転量が最小q
mminとなり、高速低トルクで車両を走行させることが
できる。なお、走行時にはモータスイッチ72の操作に
よりモータ傾転量qmを大小に切り換えるとともに、レ
バー操作によりトランスミッション7の変速比をロー/
ハイに切り換える。これによって、車両速度は4段に変
速される。このように走行時にはアウトリガスイッチ6
6〜69が操作されないので、モータスイッチ72の操
作に応じてモータ傾転量を切り換えることができる。
【0026】(2)作業時 掘削などの作業時には、アウトリガシリンダ55〜58
を伸長し、アウトリガ装置を作動させる。この場合、例
えば、前側のアウトリガスイッチ66,68を押操作し
ながら操作レバー59,60を操作する。これによっ
て、前述したように電磁切換弁62〜65がそれぞれ位
置62a,63a,64a,65aに切り換えられ、コン
トロールバルブ52,54のパイロットポートにパイロ
ット圧が作用し、レバー操作量に応じてコントロールバ
ルブ52,54が切り換えられる。この場合、アウトリ
ガスイッチ66,68がオンされるとリレー74によっ
てモータスイッチ72の操作が無効化され、管路31が
タンクに連通する。これによって、前後切換弁70が図
5の位置に切り換えられ、油圧ポンプ3A,3Bからの
圧油は管路32,33を介してアウトリガシリンダ55,
57のボトム室に作用し、シリンダ55,57が伸長す
る。この場合、モータスイッチ72の操作に拘わらずモ
ータ傾転量は最小傾転qmminのままであり、アウトリ
ガスイッチ66,68の操作が優先される。シリンダ5
5,57内の圧力が所定値に達するとレバー操作をやめ
て、アウトリガスイッチ66,68から手を離す。
【0027】次いで、後側のアウトリガスイッチ67,
69を押しながら操作レバー59,60を操作する。こ
れによって、電磁切換弁71が位置71aに切り換えら
れ、管路35にパイロット圧が作用して油圧切換弁70
が位置70aに切り換えられ、油圧ポンプ3A,3Bか
らの圧油は管路32,33を介してアウトリガシリンダ
56,58のボトム室に作用し、シリンダ56,58が伸
長する。この場合、モータスイッチ72の操作に拘わら
ずモータ傾転量は最大傾転qmmaxのままであり、アウ
トリガスイッチ67,69の操作が優先される。シリン
ダ56,58内の圧力が所定値に達するとレバー操作を
やめて、スイッチ66,68から手を離す。以上のよう
な操作によりアウトリガシリンダ55〜58を伸長して
車両の接地力を高め、掘削反力にも十分に耐えうる状態
に車両を保持する。
【0028】アウトリガスイッチ66〜69から手を離
すと、電磁切換弁62〜65が図5の位置に切り換えら
れる。その状態で、操作レバー59,60を操作する
と、油圧源61からのパイロット圧はコントロールバル
ブ51,53のパイロットポートに作用し、これによっ
て、作業用アタッチメント84などが駆動される。作業
終了後、アウトリガシリンダ55〜58を縮退させる場
合には、例えばアウトリガスイッチ66,68を押しな
がら操作レバー59,60を逆側に操作する。これによ
って、油圧ポンプ3A,3Bからの圧油が管路34を介
してシリンダ55,57のロッド室に作用し、戻り油は
管路32,33を介してタンクに回収され、シリンダ5
5,57が縮退される。次いで、アウトリガスイッチ6
7,69を押しながら操作レバー59,60を同様に操作
する。これによって、同様にしてシリンダ56,58が
縮退される。
【0029】このように本実施の形態によると、センタ
ージョイント13より下流側において、アウトリガシリ
ンダ駆動用の前後切換弁70にパイロット圧(制御圧)
を導く管路35から走行モータ1のレギュレータ12に
パイロット圧(制御圧)を導く管路31を分岐させた。
これによって、走行モータ1の傾転制御用パイロット圧
力の通路を新たに形成する必要がなく、センタージョイ
ント13を通過する管路の本数が節約される。この場
合、アウトリガシリンダ55〜58は非走行時にのみ用
いられ、走行モータ1は走行時にのみ用いられるので、
走行時にアウトリガシリンダ55〜58の駆動を制御す
る前後切換弁70にパイロット圧が作用しても、また、
非走行時にモータ傾転量を制御するレギュレータ12に
パイロット圧が作用しても不都合はなく、油圧源75か
らのパイロット圧が効率的に利用される。また、モータ
スイッチ72からの指令をリレー回路を介して出力し、
アウトリガスイッチ66〜69からの指令をモータスイ
ッチ72からの指令よりも優先するようにしたので、ア
ウトリガシリンダ55〜58の駆動時にモータスイッチ
72を操作してもアウトリガシリンダ55〜58の駆動
は妨げられない。したがって、車体の作業姿勢を確実に
保ったまま掘削作業などが行える。このような動作はリ
レー回路によって実現されるので、コントローラなどは
不要であり、構成が容易である。
【0030】なお、以上では1本の管路35を介して導
かれるパイロット圧により走行モータ1とアウトリガシ
リンダ55〜58の駆動を制御するようにしたが、走行
体81に搭載された他のアクチュエータ(例えばブレー
ド)の駆動を制御するようにしてもよい。また、ホイー
ル式油圧ショベル以外のホイール式油圧走行車両にも本
発明を同様に適用できる。
【0031】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、前後切換弁70がアクチュエータ駆動制御手段を、
レギュレータ12がモータ傾転調節手段を、モータスイ
ッチ72がモータ指令手段を、アウトリガスイッチ66
〜69がアクチュエータ指令手段を、電磁切換弁71と
リレー74が指令制御手段をそれぞれ構成する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1、2の発明によれば、センタージョイン
トの制御用管路を介して導かれる制御圧によってアウト
リガ駆動用の油圧シリンダなどのアクチュエータの駆動
を制御するとともに、その制御用管路を介して導かれる
制御圧によって走行用可変容量モータの傾転量を調節す
るようにしたので、センタージョイントを通過する管路
の本数が節約される。この場合、走行用可変容量モータ
は走行時に用いられ、アウトリガ駆動用の油圧シリンダ
は非走行時に用いられるので、制御用管路を共用しても
不都合は生じず効率的である。 (2)請求項3の発明によれば、アクチュエータの駆動
指令をモータ傾転量の調節指令よりも優先させるように
したので、アクチュエータの駆動時にモータ傾転量の調
節指令を出力してもアクチュエータの駆動は妨げられな
い。したがって、車体の作業姿勢を確実に保ったまま作
業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるホイール式油圧ショベルの
側面図。
【図2】本実施の形態に係る走行車両の油圧回路のう
ち、主に走行用油圧回路を示す図。
【図3】図2の可変容量油圧ポンプのP−qp線図。
【図4】図2の可変容量走行モータのP−qm線図。
【図5】本実施の形態に係る走行車両の油圧回路のう
ち、主に作業用油圧回路を示す図。
【符号の説明】
81 走行体 83 旋回体 1 走行モータ 3A,3B 油圧ポン
プ 12 レギュレータ 13 センター
ジョイント 17,18 管路 31〜35 管路 55〜58 アウトリガシリンダ 59,60 操作
レバー 66〜69 アウトリガスイッチ 70 前後切
換弁 71 電磁切換弁 72 モータス
イッチ 74 リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB01 AB07 CA06 DA03 DA04 DC02 3H089 AA60 AA71 BB20 CC01 CC09 DA03 DA13 DB03 DB33 DB45 DB46 DB48 DB49 EE17 GG02 JJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回体に搭載される油圧源と、 走行体に搭載され、センタージョイントの駆動用管路を
    介して前記油圧源から供給される駆動圧によってそれぞ
    れ駆動される可変容量モータおよび他のアクチュエータ
    と、 前記走行体に搭載され、前記センタージョイントの制御
    用管路を介して導かれる制御圧によって前記アクチュエ
    ータの駆動を制御するアクチュエータ駆動制御手段と、 前記走行体に搭載され、前記制御用管路を介して導かれ
    る制御圧によって前記走行用可変容量モータの傾転量を
    調節するモータ傾転調節手段とを有することを特徴とす
    る走行車両の油圧回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の走行車両の油圧回路にお
    いて、 前記アクチュエータはアウトリガ駆動用の油圧シリンダ
    であることを特徴とする走行車両の油圧回路。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の走行車両の油圧
    回路において、 前記モータ傾転調節手段に駆動指令を出力するモータ指
    令手段と、 前記アクチュエータ駆動制御手段に駆動指令を出力する
    アクチュエータ指令手段と、 前記アクチュエータ指令手段により駆動指令が出力され
    ると、その駆動指令を前記モータ指令手段からの駆動指
    令よりも優先させる指令制御手段とを有することを特徴
    とする走行車両の油圧回路。
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