JP2000272782A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置及び画像形成装置

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JP2000272782A
JP2000272782A JP11077326A JP7732699A JP2000272782A JP 2000272782 A JP2000272782 A JP 2000272782A JP 11077326 A JP11077326 A JP 11077326A JP 7732699 A JP7732699 A JP 7732699A JP 2000272782 A JP2000272782 A JP 2000272782A
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conveying
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Soji Sugita
壮志 杉田
Masaaki Nishikawa
正章 西川
Junichi Ochi
潤一 大地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート後端が搬送ローラ対に挟持されていて
も、効率よく横レジ補正が行えるシート搬送装置及び画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 搬送路21が定着後ローラ17よりも装
置後方に張り出しているので、図2(a)に示すよう
に、搬送路21を通過中のシートは後方に湾曲してお
り、このような形状をしたシートは、搬送路21の間隔
が大きく設けてあるため、後端が挟持されていても水平
面上の力によってシートの腰に関係なく、図2(b)に
示すように、容易にねじることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの幅方向の
位置補正を行うシート搬送装置に関するものであり、た
とえばプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装
置に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシートの幅方向の位置補
正(以下、横レジ補正という)を行うシート搬送装置を
適用した画像形成装置として両面画像形成装置がある。
図6に両面画像形成装置としてのレーザビームプリンタ
201を示し、これについて説明する。レーザビームプ
リンタ201は、シートの片面だけでなく、両面に画像
形成を行うものである。そして、画像形成を行う画像形
成部202と、シートの再給紙を行うシート再給紙搬送
部203と、から構成される。
【0003】画像形成部202は、シートを積載するカ
セット204と、給送ローラ206を有する給送ユニッ
ト205と、感光ドラム208を有するプロセスカート
リッジ207と、転写ローラ209と、定着ユニット2
10と、レーザスキャナユニット212と、シート排出
積載台216を有するシート排出部213と、コントロ
ーラボード211と、を備えている。
【0004】コントローラボード211がプリント信号
を受け取ると、カセット204に積載されたシートは給
送ローラ206によって1枚ずつ分離給送され、感光ド
ラム208と転写ローラ209との間のニップ、定着ユ
ニット210の順に搬送され、シート上に画像が形成さ
れる。この画像形成は、トナー像をシートに転写・定着
させる方式である。
【0005】コントローラボード211が片面画像形成
の信号を受け取った場合には、フラッパ239が図6の
破線位置に移動し、シートはそのままシート排出部21
3に送られて、シート排出積載台216上に排出され
る。コントローラボード211が両面画像形成の信号を
受け取った場合には、フラッパ239が図6の実線位置
に移動し、シートは引き続きシート再給紙搬送部203
に送られる。
【0006】シート再給紙搬送部203は、カール取り
ローラ対234と搬送ローラ対235を有する搬送パス
237と、スイッチバックローラ対236を有するスイ
ッチバック部238と、斜送コロ226を有する横レジ
補正部223と、再給紙ローラ対222と、を備えてい
る。
【0007】両面画像形成信号を受けた後、フラッパ2
39によってシート再給紙搬送部203に搬送されたシ
ートは、搬送パス237からスイッチバック部238へ
と送られる。ここで、スイッチバックローラ236が逆
回転し、シートは先後端が逆転した状態で横レジ補正部
223へと搬送される。
【0008】横レジ補正部223は、図7に示されるよ
うに、基準面を有する基準板224と、基準板224側
の端部に配置される、中心軸が基準板224に対してほ
ぼ垂直な複数のローラ225と、複数のローラ225の
それぞれに対向してローラ軸線に対し中心軸が数度傾い
た複数の斜送コロ226と、を備える構成である。
【0009】シートは、画像形成部202を通過する内
に、斜行してしまった状態やシート幅方向がずれてしま
った状態でシート再給紙搬送部203に入っていく場合
がある。横レジ補正部223は、シートの姿勢を2面目
の画像形成をする前にもう一度正しい位置にシート幅方
向位置を補正する目的を備えられている。このような補
正を横レジ補正と呼ぶ。
【0010】図7を用いてシートの補正方法について以
下に説明する。横レジ補正部223に到達したシート
は、傾いた斜送コロ226によって斜送力が働くため、
搬送されながら基準板224側に近づいていき、基準板
224に到達して突き当たる。そして、シート端部が基
準板224に沿って搬送され、シートは斜行やずれの無
い正しい位置に補正される。
【0011】以上のように横レジ補正がなされたシート
は、再給紙ローラ222によって再び画像形成部202
に送り込まれ、2面目の画像形成が行われる。2面目の
画像形成後のシートは、シート排出部213に送られて
シート排出台216に積載される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0013】近年、レーザプリンタは、小型化が要求さ
れており、シート搬送路も短くなる傾向にある。そのた
め、横レジ補正も短い搬送路内で効率よく行わなければ
ならない。
【0014】即ち、従来技術のレーザビームプリンタに
おいて、横レジ補正はシート先端が横レジ補正ローラ及
び斜送コロ対に挟持された直後から開始される。しかし
ながら、この時はシート後端が上流側の搬送ローラに挟
持されているので、斜送コロの斜送力が働いても斜送さ
れない。実際に、シートが斜送して基準板に近づき始め
るのは、シート後端が上流側の搬送ローラを抜けて、横
レジ補正ローラ及び斜送コロ対のみにニップされた時で
ある。
【0015】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、シー
ト後端が搬送ローラ対に挟持されていても、効率よく横
レジ補正が行えるシート搬送装置及び画像形成装置を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のシート搬送装置にあっては、搬送するシート
の幅方向位置を補正する横レジ補正手段を備えたシート
搬送装置において、前記横レジ補正手段の手前でシート
を挟持搬送する挟持搬送手段と、シートの外側に配置さ
れ、前記挟持搬送手段から前記横レジ補正手段へ、シー
トをガイド面に沿って湾曲させてガイドする湾曲ガイド
手段と、該湾曲ガイド手段とのガイド間隔を大きく空け
て対向して内側に配置される補助ガイド手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0017】前記湾曲ガイド手段のシート搬送方向変更
前の部位を、前記補助ガイド手段と反対方向に張り出し
たことが好ましい。
【0018】前記湾曲ガイド手段は、シート搬送方向を
下方向から横方向へ変更する湾曲形状であって、前記湾
曲ガイド手段のシートを下方向へガイドする部位を、変
更後のシート搬送方向と反対方向に張り出したことが好
ましい。
【0019】前記補助ガイド手段も、変更後のシート搬
送方向と反対方向に張り出したことが好ましい。
【0020】前記湾曲ガイド手段のシート搬送方向変更
後の部位を、前記補助ガイド手段と反対方向に張り出し
たことが好ましい。
【0021】前記湾曲ガイド手段は、シート搬送方向を
下方向から横方向へ変更する湾曲形状であって、前記湾
曲ガイド手段のシートを横方向へガイドする部位を、下
方向に張り出したことが好ましい。
【0022】前記補助ガイド手段も、下方向に張り出し
たことが好ましい。
【0023】前記挟持搬送手段は、2つの回転体で構成
され、該2つの回転体のニップ線に対して前記横レジ補
正手段と反対側に、前記湾曲ガイド手段が張り出したこ
とが好ましい。
【0024】前記横レジ補正手段は、横レジ補正ローラ
と、該横レジ補正ローラに圧接する横レジ補正コロと、
で構成され、前記横レジ補正ローラ及び前記横レジ補正
コロのどちらか少なくとも一方が基準面に向けてシート
を斜送させて、シート側端部を基準面に一致させること
が好ましい。
【0025】前記横レジ補正手段のシート搬送速度は、
前記挟持搬送手段のシート搬送速度よりも遅いことが好
ましい。
【0026】前記湾曲ガイドと前記補助ガイド手段との
ガイド間隔は、3mm以上大きく空けたことが好まし
い。
【0027】本発明の画像形成装置にあっては、上記の
シート搬送装置と、シートに画像を形成する画像形成部
と、を備えたことを特徴とする。
【0028】シートの両面に画像形成を行う画像形成装
置であって、前記シート搬送装置を、1面目に画像形成
したシートを再度前記画像形成部へ搬送する再給紙搬送
部に備えたことを特徴とする。
【0029】したがって、ガイド間隔が大きく空いてい
るため、その間隔分だけ湾曲ガイド手段に沿ってガイド
されるシートは、横レジ補正によって生じるねじれなど
の変形が可能となり、シート後端が挟持搬送手段に挟持
されているにもかかわらず、横レジ補正手段によってシ
ートの横レジ補正を効率よく行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0031】(第1の実施の形態)図1〜図2を参照し
て、第1の実施の形態について説明する。図1は、第1
の実施の形態に係る両面画像形成装置の一例であるレー
ザビームプリンタを示す。レーザビームプリンタ1は、
シートの片面だけでなく、両面に画像形成するものであ
り、画像形成を行う画像形成部2と、横レジ補正を行う
シート搬送装置の一例である、シートの反転を行うシー
ト再給紙搬送部3を備えている。
【0032】図1において、カセット4には、複数枚の
シートが積載される。給送ユニット5は、給紙ローラ6
等でカセット4上のシートを1枚ずつ分離給送する。
【0033】プロセスカートリッジ7は、感光ドラム8
と、これに作用するプロセス手段(帯電手段、現像手
段、クリーニング手段等)と、を一体に備える。またプ
ロセスカートリッジ7は、プリンタ本体に対して着脱可
能となっている。
【0034】コントローラボード11は、レーザビーム
プリンタ1本体の制御を行うものであり、接続される不
図示のコンピュータの画像信号を画像形成処理する機能
も有している。レーザスキャナユニット12は、コント
ローラボード11によって作成された画像信号に応じた
レーザ光を照射する。このレーザ光は、プロセスカート
リッジ7に導かれ、回転する感光ドラム8上に潜像を形
成して行く。
【0035】感光ドラム8上の潜像は、プロセスカート
リッジ7の現像手段によってトナー像に現像され、さら
に感光ドラム8は、トナー像を担持して回転する。転写
ローラ9は、対向する感光ドラム8との間を通過するシ
ートに、感光ドラム8上に形成されたトナー像を転写す
る。トナー像が転写されたシートは、定着ユニット10
でトナー像を半永久的に定着させる。
【0036】定着後ローラ17は、第1コロ18と圧接
してニップを形成し、定着ユニット10から出てきたシ
ートを排出ガイド20、図1の実線位置のフラッパ39
に沿って搬送する。また第2コロ19も定着後ローラ1
7方向に付勢されている。フラッパ39は、図1に示す
ように、実線と2点鎖線の位置に切り替え可能である。
【0037】定着後ローラ17と第1コロ18とによっ
て搬送されるシートは、シート排出部13に到達する。
この時、フラッパ39の位置は、図1の実線の位置であ
る。シート排出部13は、互いに対向する排出ローラ1
4と排出コロ15とを有して排出手段を構成している。
この排出ローラ14は、他のローラと独立しており、不
図示のモータによって逆回転可能に駆動される。また排
出積載台16は、排出ローラ14と排出コロ15によっ
て排出されたシートを受け止め、積載する。
【0038】コントローラボード11が片面画像形成の
信号を受けていた場合には、シートは排出ローラ14及
び排出コロ15によって挟持搬送されて排出積載台16
に排出される。
【0039】コントローラボード11が両面画像形成の
信号を受けていた場合には、シート後端がフラッパ39
先端を抜けた後に、フラッパ39が図1の2点鎖線の位
置に移動し、排出ローラ14は逆回転する。そして、シ
ートは引き続きシート再給紙搬送部3に送られる。
【0040】このシートは、先後端が逆転した状態で定
着後ローラ17と第2コロ19によって挟持搬送され、
搬送路21を介して横レジ補正部23へ搬送される。横
レジ補正部23で横レジ補正されたシートは、再給紙ロ
ーラ22によって再び画像形成部2に送り込まれ、シー
トの幅方向位置を補正し、画像形成の書き出し位置を横
レジ補正に基いて調整した2面目の画像形成を行い、シ
ート排出部13にて排出積載台16に排出される。
【0041】ここで、シート再給紙搬送部3について詳
しく説明する。シート再給紙搬送部3は、シート搬送方
向上流側から、定着後ローラ17及び第2コロ19と、
搬送路21と、横レジ補正部23と、再給紙ローラ22
及びコロ30と、を備えた構成である。
【0042】定着後ローラ17と第2コロ19とによっ
て作られるニップには、上述のように1面目画像形成済
みの反転後のシートが送り込まれて挟持搬送される。定
着後ローラ17と第2コロ19のニップ線(共通の接
線)Lは、約5°装置後(図1中左)側に傾いている。
ここで、定着後ローラ17は、搬送中のシートの平面回
転運動を抑えるためにシート幅方向に複数並んで配設さ
れている。
【0043】搬送路21の外側ガイド(湾曲ガイド手
段)を21a、内側ガイド(補助ガイド手段)を21b
とする。搬送路21は、シート搬送方向を下方向から装
置前(図1中右)方向に変更するように湾曲している。
【0044】この搬送路21の外側ガイド21aは、定
着後ローラ17及び第2コロ19の下流側で、ニップ線
Lよりも装置後方向に張り出して膨らんでいる。外側ガ
イド21aの装置後方向に張り出している部分に、隙間
(21aと21bのガイド間隔)が、本実施の形態では
3mm以上大きく空けられている。
【0045】横レジ補正部23は、再搬送されるシート
側端部の基準となる基準面を有する基準板24と、2対
の横レジ補正ローラ25及び横レジ補正コロとしての斜
送コロ26対と、搬送したガイド27と、から構成され
る。横レジ補正ローラ25と斜送コロ26対は、必ず少
なくとも1対設けられる。この横レジ補正部23の構成
は、従来技術と同様である。
【0046】本実施の形態では、斜送コロ26のシート
を進行させる方向が基準板24を向く方向になるように
中心軸が傾いている。なお、横レジ補正ローラ25がシ
ートを斜送させる構成や、横レジ補正ローラ25と斜送
コロ26の両方がシートを斜送させる構成であっても良
い。
【0047】横レジ補正ローラ25によるシート搬送速
度は、定着後ローラ17・第2コロ19対によるシート
搬送速度よりも遅く設定されている。
【0048】搬送下ガイド27は、横レジ補正部23の
シート下面側をガイドするものであり、搬送されるシー
トに電荷がたまって搬送や画像形成の不具合が生じない
ように、接地された金属で形成される。
【0049】横レジ補正部23の下流側には、再給紙ロ
ーラ22と、再給紙ローラ22に対向するコロ30と、
がニップを形成している。再給紙ローラ22は、横レジ
補正されたシートが再び斜行しないようにシート幅方向
に複数配設され、シートの平面回転運動を防止する。
【0050】次に、本実施の形態の特徴部分である搬送
路21と横レジ補正部23の動作について説明する。
【0051】横レジ補正部23における横レジ補正方法
は、斜送コロ26による斜送力を利用している。従来技
術で図7を用いて説明したように、斜送力によってシー
トを基準板24に近づけ、沿わせることによってシート
の幅方向位置を補正する。
【0052】この横レジ補正は、シート先端が横レジ補
正ローラ25及び斜送コロ26のニップに搬送された直
後から開始される。
【0053】しかしながら、従来技術のプリンタなどで
は、シート後端が上流側の搬送ローラに挟持されている
ときには、シートはシートの腰などによる抵抗を受けて
しまう。このため、実際に斜送力によってシートが効率
よく基準面に近づき始めるのは、シート後端が上流側の
搬送ローラを抜けて、横レジ補正ローラ25及び斜送ロ
ーラ26だけでシートが搬送されるときであった。
【0054】本実施の形態では、搬送路21が定着後ロ
ーラ17よりも装置後方向に張り出しているので、図2
(a)に示すように、搬送路21を通過中のシートは外
側ガイド21aに沿って装置後方向に突出して湾曲して
いる。このような形状をしたシートは、搬送路21の間
隔が大きく設けてあるため、後端が挟持されていても水
平面上の力によってシートの腰に関係なく、容易にねじ
ることができる。
【0055】図2(b)に示すように、斜送コロ26で
斜送力を働かせると、シートは容易に進行方向を変え、
基準板24に近づく。図2(b)の破線は、斜送力が働
かないときのシートの位置である。このねじれ効果は、
搬送路21がニップ線Lよりも装置後方向に張り出して
いるとさらに大きな効果を得ることができる。
【0056】また、横レジ補正ローラ25のシート搬送
速度は、定着後ローラ17・第2コロ19対のシート搬
送速度よりも遅いので、斜送ローラ26側のシート側端
部は常にシート後方が外側ガイド21aに押付けられ
る。
【0057】もう一方のシート側端部は内側ガイド21
bまで移動可能なので、外側ガイド21aと内側ガイド
21bの隙間を大きく設ければ、より大きくねじること
ができる。本実施の形態では、この隙間は3mmで十分
である。
【0058】以上説明したように、本実施の形態によっ
て、シート後端が定着後ローラ17・第2コロ19対な
どの挟持搬送手段に挟持されているにもかかわらず、横
レジ補正部23の横レジ補正ローラ25及び斜送コロ2
6によってシートの横レジ補正を効率よく行うことがで
きる。したがって、搬送路21を短く設けて、装置の小
型化を図ることができる。
【0059】(第2の実施の形態)図3、図4には、第
2の実施の形態が示されている。本実施の形態では、第
1の実施の形態と搬送路21の外側ガイド21aの張り
出し方向を変更した。
【0060】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0061】図3に示すように、搬送路21の外側ガイ
ド21aは、横レジ補正ローラ25と斜送コロ26のニ
ップ線Lに対して下方に張り出している。この搬送路2
1に搬送されるシートは、図4(a)に示すように、外
側ガイド21aに沿って下方に湾曲している。このよう
な形状をしたシートは、後端を挟持されていても水平面
上の力によってシートの腰に関係なく容易にねじること
ができる。
【0062】図4(b)に示すように、斜送コロ26
で、斜送力を働かせると、シートは容易に進行方向を変
更し、基準板24に近づいて行く。図4(b)の破線
は、斜送力が働かないときのシートの位置である。
【0063】また、第1の実施の形態と同様に、横レジ
補正ローラ25のシート搬送速度は、定着後ローラ17
・第2コロ19対のシート搬送速度より遅いので、シー
ト後方の斜送ローラ26側のシート側端部は常に外側ガ
イド21aに押付けられる。
【0064】このようにしても第1の実施の形態と同様
に、シート後端が定着後ローラ17・第2コロ19対な
どの挟持搬送手段に挟持されているにもかかわらず、横
レジ補正部23の横レジ補正ローラ25及び斜送コロ2
6によってシートの横レジ補正を効率よく行うことがで
きる。したがって、搬送路21を短く設けて、装置の小
型化を図ることができる。
【0065】(第3の実施の形態)図5には、第3の実
施の形態が示されている。本実施の形態では、第1の実
施の形態と再給紙を行う構成を変更した。
【0066】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0067】第3の実施の形態におけるレーザビームプ
リンタ1は画像形成部2と再給紙搬送部103とを備え
る。ここでは、再給紙搬送部103について詳しく説明
する。再給紙搬送部103は、搬送路137と、反転ロ
ーラ115及び反転コロ114を有する反転搬送路13
8と、搬送路121と、横レジ補正部23と、を備える
構成である。
【0068】定着後ローラ17は、定着ユニット10の
下流に配置され、定着ユニット10から送り出されたシ
ートを挟持搬送する。フラッパ39は、片面画像形成の
ときは、図5の2点鎖線の位置に配置される。またフラ
ッパ39は、両面画像形成のときは、図5の実線の位置
に配置されて、シート先端を搬送路137に案内する。
【0069】搬送路137は、画像形成部2で画像形成
されたシートを受けとり、反転ローラ115及び反転コ
ロ114のニップで挟持搬送して、シート先端を反転搬
送路138に導く。この反転ローラ115は、正逆回転
可能に設けられている。反転搬送路138は、反転する
シートを一時格納する搬送路で、横レジ補正部123の
下方に配置される。
【0070】先端が反転搬送路138に導かれたシート
は、後端が搬送路137の先端137aを抜けた後に逆
回転し、シートは搬送路121を通って横レジ補正部2
3に導かれる。
【0071】搬送路121は、外側ガイド121aと内
側ガイド121bとで設けられ、反転したシートを基準
板24までガイドする。また搬送路121は、反転ロー
ラ115及び反転コロ114のニップ線Lよりも上方で
張り出して膨らんだ形状をしている。
【0072】横レジ補正部23は、反転ローラ115及
び反転コロ114のニップ線Lよりも下方に設けられ、
再搬送されるシート側端部の基準となる基準板24と、
2対の横レジ補正ローラ25及び斜送コロ26と、で構
成される。
【0073】斜送コロ26は、シート進行方向を基準板
24に向かわせるために、中心軸が傾いている。また、
横レジ補正ローラ25のシート搬送速度は、反転ローラ
115のシート搬送速度よりも遅く設定される。なお、
横レジ補正については詳しく後述する。
【0074】そして、横レジ補正されたシートは、再
度、搬送ローラなどによって再び画像形成部2に送り込
まれ、画像形成の書き出し位置をシートの横レジ補正に
基いて調整した2面目の画像形成を行い、シート排出部
13に送られて排出積載台16に積載される。
【0075】横レジ補正方補については、第1及び第2
の実施の形態と同じように、斜送コロ26の斜送力によ
って基準板24に突き当てる方法である。
【0076】搬送路121がニップ線Lより上方に張り
出しているので、搬送路121を通過中のシートは外側
ガイド121aに沿って上方に湾曲している。このよう
な形状をしたシートは、搬送路121の間隔が大きく設
けてあるため、反転ローラ115によって後端を挟持さ
れていても水平面上の力によってシートの腰に関係な
く、容易にねじることができる。これにより、斜送力に
よってシートは容易に方向を変え、基準板24に近づい
て行く。
【0077】また、横レジ補正ローラ25のシート搬送
速度は、反転ローラ115のシート搬送速度よりも遅い
ので、斜送ローラ26側のシート側端部は常にシート後
方が外側ガイド121aに押付けられる。
【0078】もう一方のシート側端部は内側ガイド12
1bまで移動可能なので、外側ガイド121aと内側ガ
イド121bの隙間を大きく設ければ、より大きくねじ
ることができる。本実施の形態では、この隙間は3mm
で十分である。
【0079】このようにしても第1の実施の形態と同様
に、シート後端が反転ローラ115及・反転コロ114
対などの挟持搬送手段に挟持されているにもかかわら
ず、横レジ補正部23の横レジ補正ローラ25及び斜送
コロ26によってシートの横レジ補正を効率よく行うこ
とができる。したがって、搬送路121を短く設けて、
装置の小型化を図ることができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガイド
間隔が大きく空いているため、その間隔分だけ湾曲ガイ
ド手段に沿ってガイドされるシートはねじれなどの変形
が可能となり、シート後端が挟持搬送手段に挟持されて
いるにもかかわらず、横レジ補正手段によってシートの
横レジ補正を効率よく行うことができるので、シートを
横レジ補正手段単独で保持させるような長い搬送路を設
ける必要がなくなり、ガイド距離を短く設けて、装置の
小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図2】第1の実施の形態での横レジ補正時のシートの
動作を説明する図である。
【図3】第2の実施の形態に係る画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図4】第2の実施の形態での横レジ補正時のシートの
動作を説明する図である。
【図5】第3の実施の形態に係る画像形成装置を示す概
略構成図である。
【図6】従来技術の画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図7】横レジ補正を説明する図である。
【符号の説明】
17 定着後ローラ 21,121 搬送路 21a,121a 外側ガイド 21b,121b 内側ガイド 23 横レジ補正部 24 基準板 25 横レジ補正ローラ 26 斜送コロ 114 反転コロ 115 反転ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大地 潤一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3F100 AA02 BA13 CA11 EA03 EA08 EA18 3F101 FB04 FC05 FC07 FC18 LA02 LA05 LA07 LB03 3F102 AA07 AA10 AA11 AB01 BA02 BB04 DA01 EA03 FA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送するシートの幅方向位置を補正する横
    レジ補正手段を備えたシート搬送装置において、 前記横レジ補正手段の手前でシートを挟持搬送する挟持
    搬送手段と、 シートの外側に配置され、前記挟持搬送手段から前記横
    レジ補正手段へ、シートをガイド面に沿って湾曲させて
    ガイドする湾曲ガイド手段と、 該湾曲ガイド手段とのガイド間隔を大きく空けて対向し
    て内側に配置される補助ガイド手段と、を備えたことを
    特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】前記湾曲ガイド手段のシート搬送方向変更
    前の部位を、前記補助ガイド手段と反対方向に張り出し
    たことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】前記湾曲ガイド手段は、シート搬送方向を
    下方向から横方向へ変更する湾曲形状であって、 前記湾曲ガイド手段のシートを下方向へガイドする部位
    を、変更後のシート搬送方向と反対方向に張り出したこ
    とを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】前記補助ガイド手段も、変更後のシート搬
    送方向と反対方向に張り出したことを特徴とする請求項
    3に記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】前記湾曲ガイド手段のシート搬送方向変更
    後の部位を、前記補助ガイド手段と反対方向に張り出し
    たことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  6. 【請求項6】前記湾曲ガイド手段は、シート搬送方向を
    下方向から横方向へ変更する湾曲形状であって、 前記湾曲ガイド手段のシートを横方向へガイドする部位
    を、下方向に張り出したことを特徴とする請求項5に記
    載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】前記補助ガイド手段も、下方向に張り出し
    たことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 【請求項8】前記挟持搬送手段は、2つの回転体で構成
    され、 該2つの回転体のニップ線に対して前記横レジ補正手段
    と反対側に、前記湾曲ガイド手段が張り出したことを特
    徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載のシート
    搬送装置。
  9. 【請求項9】前記横レジ補正手段は、横レジ補正ローラ
    と、該横レジ補正ローラに圧接する横レジ補正コロと、
    で構成され、 前記横レジ補正ローラ及び前記横レジ補正コロのどちら
    か少なくとも一方が基準面に向けてシートを斜送させ
    て、シート側端部を基準面に一致させることを特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれか一つに記載のシート搬送装
    置。
  10. 【請求項10】前記横レジ補正手段のシート搬送速度
    は、前記挟持搬送手段のシート搬送速度よりも遅いこと
    を特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載のシ
    ート搬送装置。
  11. 【請求項11】前記湾曲ガイドと前記補助ガイド手段と
    のガイド間隔は、3mm以上大きく空けたことを特徴と
    する請求項1乃至10のいずれか一つに記載のシート搬
    送装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のいずれか一つに記載
    のシート搬送装置と、 シートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを
    特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】シートの両面に画像形成を行う画像形成
    装置であって、 前記シート搬送装置を、1面目に画像形成したシートを
    再度前記画像形成部へ搬送する再給紙搬送部に備えたこ
    とを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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