JP2000272138A - プリンタのメンテナンス装置及びこれを有するプリンタ装置 - Google Patents

プリンタのメンテナンス装置及びこれを有するプリンタ装置

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JP2000272138A
JP2000272138A JP7989399A JP7989399A JP2000272138A JP 2000272138 A JP2000272138 A JP 2000272138A JP 7989399 A JP7989399 A JP 7989399A JP 7989399 A JP7989399 A JP 7989399A JP 2000272138 A JP2000272138 A JP 2000272138A
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Takumi Namekawa
巧 滑川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成により、プリンタヘッ
ドのノズルのメンテナンスがプリンタの給紙機構の駆動
源を利用して行なわれ得ると共に、キャップ部材のノズ
ルに対する接触圧や装着位置が調整され得るようにし
た、プリンタのメンテナンス装置及びこれを有するプリ
ンタ装置を提供すること。 【解決手段】 プリンタのプリンタヘッド20に備えら
れたノズル23に装着されるキャップ部材31と、キャ
ップ部材の大気開放を行なうための大気開放弁32と、
上記ノズルのノズル面の拭き取りを行なうワイパー部材
33と、これらキャップ部材,大気開放弁及びワイパー
部材の駆動を行なう駆動部34と、を含んでいる、プリ
ンタのメンテナンス装置であって、上記駆動部が、プリ
ンタの給紙部の駆動手段によって駆動されることを特徴
とするプリンタのメンテナンス装置30。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタのプリン
タヘッドに設けられたノズルのキャップ動作,大気開放
及びワイプ動作を行なうためのプリンタのメンテナンス
装置及びこのプリンタのメンテナンス装置を有するプリ
ンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ装置である、例えばイ
ンクジェットプリンタは、記録信号に対応して、インク
タンクから記録用インクを、プリンタヘッドの微細ノズ
ルを介して吐出し、用紙やフィルム等の記録媒体に対し
て記録するように構成されており、小型化及び低コスト
化が容易であることから、近年急速に普及してきてい
る。このようなインクジェットプリンタにおいて、安定
した記録を行なうためには、非記録時に、プリンタヘッ
ドの微細ノズルの内部における記録用インクの乾燥を防
止する必要がある。このため、従来のインクジェットプ
リンタにおいては、非記録時のインクの乾燥を防止する
ために、プリンタヘッドの微細ノズルのノズル面に装着
されるキャップ部材が備えられている。このキャップ部
材は、例えば、インクジェットプリンタの非記録領域に
おけるプリンタヘッドに対向する位置に設けられ、非記
録時またはプリンタヘッドに対する回復動作要求時に、
上記微細ノズルのノズル面に装着されるように、構成さ
れている。
【0003】そして、このキャップ部材がノズル面に装
着される場合に、キャップ部材がノズル面に密着するよ
うになっている。例えばプリンタヘッドを支持するキャ
リッジが、非記録領域に移動したとき、このキャリッジ
の移動により、リンク等の適宜の機構を介して、キャッ
プ部材がノズル面に対して押動され、ノズル面に対して
当接するようになっている。また、同様にして、上記キ
ャリッジの移動により、プリンタヘッドの微細ノズル
が、大気開放されるようになっている。
【0004】これに対して、プリンタヘッドの微細ノズ
ルは、上述した大気開放の後、所謂ワイプ動作により、
クリーニングされるようになっている。このワイプ動作
は、プリンタヘッドの回復動作要求時に、キャップ部材
に連結されたポンプによる吸引動作が行なわれた後、そ
の動作終了時にノズル面に残ったインクをゴム,インク
吸収体から成るワイパーにより拭き取る動作である。こ
の場合、ワイプ動作は、別途設けられた駆動機構により
ワイパーを駆動することにより行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たインクジェットプリンタにおいては、プリンタヘッド
の微細ノズルのメンテナンスは、キャップ部材の装着や
大気開放については、キャリッジの移動に伴う適宜の機
構によって行なわれるが、ワイプ動作については、別途
設けられた駆動機構により行なわれるため、この駆動機
構が必要であり、構造が複雑になり、コストが高くなっ
てしまうという問題があった。また、キャップ部材の装
着の際のキャップ部材の微細ノズルのノズル面に対する
接触圧を調整したり、またキャップ部材のノズル面に対
する装着位置を調整することはできなかった。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、プリンタヘッドのノズルのメンテナンスがプリン
タの給紙機構の駆動源を利用して行なわれ得ると共に、
キャップ部材のノズルに対する接触圧や装着位置が調整
され得るようにした、プリンタのメンテナンス装置及び
これを有するプリンタ装置を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、プリンタのプリンタヘッドに備えられたノズルに
装着されるキャップ部材と、キャップ部材の大気開放を
行なうための大気開放弁と、上記ノズルのノズル面の拭
き取りを行なうワイパー部材と、これらキャップ部材,
大気開放弁及びワイパー部材の駆動を行なう駆動部と、
を含んでいる、プリンタのメンテナンス装置であって、
上記駆動部が、プリンタの給紙部の駆動手段によって駆
動されることを特徴とするプリンタのメンテナンス装置
により、達成される。
【0008】また、上記目的は、本発明によれば、記録
用インクを記録媒体に吐出するプリンタヘッドと、記録
媒体を搬送する給紙部と、プリンタヘッドのノズルのメ
ンテナンスを行なうメンテナンス装置と、を含んでお
り、上記メンテナンス装置が、このノズルに装着される
キャップ部材と、このキャップ部材の大気開放を行なう
ための大気開放弁と、上記ノズルのノズル面の拭き取り
を行なうワイパー部材と、これらキャップ部材,大気開
放弁及びワイパー部材の駆動を行なう駆動部と、を含ん
でいる、プリンタ装置であって、上記駆動部が、上記給
紙部の駆動手段によって駆動されることを特徴とする、
プリンタ装置により、達成される。
【0009】上記構成によれば、プリンタのメンテナン
ス装置におけるキャップ部材,大気開放弁及びワイパー
部材を作動させるための駆動部が、プリンタの給紙部の
駆動手段によって駆動されるので、メンテナンス装置専
用の駆動手段が不要となる。従って、プリンタのメンテ
ナンス装置の構成が簡単になり、部品コスト及び組立コ
ストが低減され得ると共に、メンテナンス装置そしてイ
ンクジェットプリンタが小型化されることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図18を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0011】図1は、本発明によるプリンタのメンテナ
ンス装置の実施形態を備えた、例えばインクジェットプ
リンタを示している。図1において、インクジェットプ
リンタ10は、所謂シリアル型インクジェットプリンタ
であって、記録媒体としてのプリント用紙11を紙送り
するプリンタの給紙部12と、プリント用紙11に対し
て印刷を行なうプリンタヘッド20と、プリンタヘッド
20のノズル(後述)のメンテナンスを行なうプリンタ
のメンテナンス装置30と、を含んでいる。
【0012】上記プリンタの給紙部12は、給紙方向に
対して垂直に配設された紙送りシャフト13と、紙送り
シャフト13に平行に設けられたピンチローラ14によ
り、紙送りシャフト13に対して圧着保持されている。
そして、図示しない駆動手段により、紙送りシャフト1
3が回転駆動されることにより、プリント用紙11が矢
印A方向に給送されるようになっている。
【0013】上記プリンタヘッド20は、上記紙送りシ
ャフト13に対して平行に延びるサポートシャフト21
に沿って摺動可能に支持されているキャリッジ22を備
えており、このキャリッジ22が図示しない駆動手段に
よりサポートシャフト21に沿って搬送される。これに
より、プリンタヘッド20は、プリンタ用紙11に対し
て横方向にスキャンすることになる。尚、プリンタヘッ
ド20は、例えばピエゾ素子を使用してインク及び希釈
液を適宜の比率で混合してノズル部23から吐出するこ
とにより、印刷ドットの濃度を制御し得るようにした公
知の構成であって、外部から入力される印画データ及び
制御信号に基づいて、自然色のカラー画像を印刷し得る
ようになっている。ここで、プリンタヘッド20は、図
2に示すように、下面に複数個、図示の場合3個のノズ
ル23を備えている。
【0014】上記メンテナンス装置30は、非記録時に
は、ノズル23のノズル面にキャップ部材を装着し、メ
ンテナンス動作することになる。具体的には、インクジ
ェットプリンタ10のプリンタヘッド20のノズル23
の目詰まりの際や、インクカートリッジ交換の際に、キ
ャップ部材(後述)を介してノズル23の内部に残った
インクを吸引したり、または、キャップ部材に対してノ
ズル23のノズル内に残ったインクを吐出させたりす
る。また、このノズル面に付着したインクをワイパー部
材(後述)により拭き取る等の動作も行なう。
【0015】すなわち、上記メンテナンス装置30は、
図2及び図3に示すように、上記サポートシャフト21
の一端(図示の場合、右端)付近にて、プリンタヘッド
20が非記録時にサポートシャフト21に沿って右側に
移動したとき、その停止位置、即ちメンテナンス位置
(図4参照)に対向するように、サポートシャフト21
の下側に配設されている。上記メンテナンス装置30
は、プリンタヘッド20の各ノズル部23にそれぞれ対
向するキャップ部材31と、各キャップ部材31にそれ
ぞれ取り付けられた大気開放弁32と、プリンタヘッド
20のメンテナンス位置から左方への移動時に、各ノズ
ル部のノズル面の拭き取りを行なうワイパー部材33
と、これらのキャップ部材31,大気開放弁32,ワイ
パー部材33を作動させる駆動部34と、から構成され
ている。
【0016】上記駆動部34は、サポートシャフト21
に平行に延びる駆動軸35と、駆動軸35の右端に取り
付けられた駆動歯車36と、駆動軸35上にて各キャッ
プ部材31に対向する位置に形成された第1のカム37
と、第1のカム37の間に形成された第2のカム38
と、駆動軸35の左端付近に形成された第3のカム39
と、から構成されている。ここで、上記駆動歯車36
は、駆動軸35と平行に延びる軸40に摺動可能に支持
されたクラッチ歯車41と噛合し得るようになってお
り、このクラッチ歯車41は、板バネ42により図2に
示す退避位置において付勢されている。
【0017】このクラッチ歯車41は、プリンタヘッド
20がメンテナンス位置に移動する際に、板バネ42が
そのキャリッジ22により右方に押動されることによ
り、ガイド軸40に沿って摺動し、プリンタヘッド20
がメンテナンス位置に達したとき、駆動歯車36と噛合
すると共に、軸40に対して回転方向に係止され得るよ
うになっている。ここで、上記軸40は、前述したプリ
ンタの給紙部12の紙送りシャフト13または、この紙
送りシャフト13と同期して回転する軸である。これに
より、プリンタヘッド20がメンテナンス位置に移動す
ると、メンテナンス装置30は、その駆動歯車36が、
給紙部12の駆動手段によって回転駆動され得るように
なっている。
【0018】上記キャップ部材31は、ゴム等の弾性部
材から構成されていると共に、メンテナンス位置に在る
プリンタヘッド20の各ノズル部23に対して接近離反
するように、上下動可能に支持されている。さらに、キ
ャップ部材31は、一端が揺動可能に枢支され且つ中間
部が上記第1のカム37のカム面に当接するキャップレ
バー31aの他端により下方から押し上げられるよう
に、構成されている。これにより、キャップ部材31
は、図3に示すように、駆動軸35の回転の際に、第1
のカム37のカム面の形状に従って、キャップレバー3
1aにより、上方に向かって押し上げられ、メンテナン
ス位置に在るプリンタヘッド20の各ノズル23のノズ
ル面に所定の圧力で密着し得るようになっている。尚、
このキャップ部材31の密着圧は、第1のカム37の回
転量を調整することにより、所望の値に設定され得るよ
うになっている。
【0019】上記各大気開放弁32は、図示しないチュ
ーブ等を介してポンプ(図示せず)に接続されており、
図9に示すように、第2のカム38のカム面の形状に従
って、開閉され得るようになっている。さらに、この大
気開放弁32は、一端が揺動可能に枢支され且つ中間部
が上記第2のカム38のカム面に当接する大気開放弁レ
バー32aの他端により下方から押し上げられるよう
に、構成されている。これにより、この大気開放弁32
は、駆動軸35の回転の際に、第2のカム38のカム面
の形状に従って、大気開放弁レバー32aにより、上方
に向かって押し上げられ、メンテナンス位置に在るプリ
ンタヘッド20の各ノズル23のノズル面に密着したキ
ャップ部材31の下面に当接し得るようになっている。
【0020】上記ワイパー部材33は、図2に示すよう
に、その上縁のノズル23のノズル面に当接する部分
が、ゴム,インク吸収体から構成されており、後述する
ワイパーガイド43により、実質的に上下動可能に支持
されている。さらに、このワイパー部材33は、図14
及び図15に示すように、一端が揺動可能に枢支され且
つ中間部が上記第3のカム39のカム面に当接するワイ
パーレバー33aの他端により下方から押し上げられる
ように、構成されていると共に、バネ33bにより下方
に付勢されている。
【0021】ここで、上記ワイパーガイド43は、図1
5に示すように、ワイパー部材33の両側にて、上方に
向かって斜め前方に延びるガイド溝43aと、ガイド溝
43aの途中で前方に向かって水平に延びる係合溝43
bと、を備えている。そして、ワイパー部材33は、そ
の両側に突出した係合ピン33cが、このガイド溝43
a内に係合することにより、実質的に上下方向にガイド
されると共に、係合ピン33cが係合溝43b内に進入
することにより、上下方向に関して係止される。これに
より、ワイパー部材33は、駆動軸35の回転の際に、
第3のカム39のカム面の形状に従って、ワイパーレバ
ー33aにより、バネ33bの張力に抗して、ワイパー
ガイド43のガイド溝43aに沿って上方に向かって押
し上げられ、さらに係合溝43b内に進入して、この係
合溝43b内にて上下方向に関して係止されることによ
り、メンテナンス位置に在るプリンタヘッド20の各ノ
ズル23のノズル面の高さに位置決めされるようになっ
ている。
【0022】さらに、ワイパー部材33は、図12及び
図17において右方向に突出するように形成された突起
33dを有している。そして、ワイパー部材33の係合
ピン33cがワイパーガイド43の係合溝43bに係合
したとき、この突起33dの図18において下側には、
給紙部12の紙送りシャフト13と連動する第4のカム
44が配設されている。これにより、紙送りシャフト1
3に連動して第4のカム44が回動すると、そのカム面
が図12及び図17に示すように、ワイパー部材33の
突起33dを図において左方向に押動することになる。
これにより、ワイパー部材33は、その係合ピン33c
が係合溝43bから外れ、ガイド溝43a内に戻り、バ
ネ33bの張力によって、下降して元の位置に戻るよう
になっている。
【0023】本発明実施形態によるインクジェットプリ
ンタ10は、以上のように構成されており、外部からの
印画データ及び制御信号に基づいて、給紙部12及びプ
リンタヘッド20が駆動制御されることにより、プリン
タヘッド20がプリント用紙11に対して横方向にスキ
ャンされると共に、プリント用紙11が矢印A方向に送
られることによって、プリント用紙11に対して印刷が
行なわれる。
【0024】ここで、印刷が終了すると、プリンタヘッ
ド20は、図2及び図3に示すように、メンテナンス位
置に向かって移動される。そして、プリンタヘッド20
がメンテナンス位置に達したとき、メンテナンス装置3
0は、図4及び図5に示すように、その駆動歯車36が
クラッチ歯車41を介して、プリンタの給紙部12の紙
送りシャフト13等の駆動手段と連結される。そして、
プリンタの給紙部12の紙送りシャフト13を回転駆動
させる駆動手段が動作することにより、駆動部34の駆
動軸35が回転駆動される。これにより、駆動軸35上
に形成された各カム37,38,39が回転し、これら
のカム面の形状に従って、以下に示すようにメンテナン
ス動作が行なわれる。
【0025】次に、図6及び図7に示すように、第1の
カム37の形状に従って、キャップレバー31aが揺動
して、その他端が上方に持ち上げられる。これにより、
キャップ部材31が上昇して、その上面がプリンタヘッ
ド20の各ノズル23の下面であるノズル面に密着す
る。
【0026】続いて、図8及び図9に示すように、第2
のカム38のカム面の形状に従って、大気開放弁レバー
32aが揺動して、その他端が上方に持ち上げられる。
これにより、大気開放弁32が開放され、この大気開放
弁32から図示しないチューブを介して、ポンプ(図示
せず)により吸引されて、ノズル部23のノズル内に残
ったインクが吸引される。
【0027】その後、図10乃至図12に示すように、
第3のカム39のカム面の形状に従って、ワイパーレバ
ー33aが揺動して、その他端が上方に持ち上げられ
る。これにより、ワイパー部材33がワイパーガイド4
3のガイド溝43aに沿って上昇して、図12に示すよ
うに、ワイパーガイド43の係合溝43bにより、所定
の高さ位置で係止される。そして、駆動軸35が初期位
置まで逆回転されると、図10及び図11に示すよう
に、前述したキャップ部材31,大気開放弁32は、元
の退避位置に戻るが、ワイパー部材33は、図12に示
すように、ワイパーガイド43の係合溝43bにより係
止されているので、元の退避位置には戻らない。ここ
で、プリンタヘッド20が、図13に示すように、メン
テナンス位置から左方に移動すると、ノズル23の各ノ
ズルのノズル面が、ワイパー部材33の相対的な移動
(図13の矢印)によって拭き取られ、クリーニングさ
れることになる。この場合、キャップ部材31及び大気
開放弁は、それぞれ退避位置に戻されているので、プリ
ンタヘッド20と干渉するようなことはない。
【0028】その後、図18に示すように、プリンタの
給紙部12の紙送りシャフト13に設けられた第4のカ
ム44が、ワイパー部材33の係止解除用突起33dを
押動することにより、ワイパー部材33のガイド溝33
dによる係止が解除され、ワイパー部材33は、バネ3
3bにより元の退避位置に戻される(図16及び図17
参照)。かくして、メンテナンス動作が完了する。
【0029】このようにして、本発明によるインクジェ
ットプリンタ10によれば、メンテナンス装置30は、
プリンタの給紙部12の紙送りシャフト13等の駆動手
段により、駆動され得るので、メンテナンス装置専用の
駆動手段が不要となる。従って、メンテナンス装置30
の構成が簡単になり、部品コスト及び組立コストが低減
され得ると共に、メンテナンス装置30そしてインクジ
ェットプリンタ10が小型化され得ることになる。ま
た、インクジェットプリンタ10の印刷時には、プリン
タの給紙部12の紙送りシャフト13等の駆動手段は、
メンテナンス装置30に連結されていないため、この駆
動手段の負担を軽減することができる。さらに、キャッ
プ部材31の密着圧や密着高さ位置は、第1のカム37
のカム面の高さを適宜に調整し、あるいは第1のカム3
7の回転角を適宜に調整することによって、所望の値に
設定され得ることになる。そして、プリンタヘッド20
のメンテナンス位置への移動により、上記クラッチ歯車
41が動作し、メンテナンス装置30が、プリンタの給
紙部12の紙送りシャフト13等の駆動手段に連結され
るため、この駆動手段への連結又は開放が、プリンタヘ
ッド20の移動により自由に行われ、インクジェットプ
リンタ10の取り扱いが容易となる。また、従来のメン
テナンス装置では、別の駆動手段が必要であったワイパ
ー部材33に関しても、同様に給紙部12の紙送りシャ
フト13等の駆動手段により、駆動され得ることにな
る。
【0030】上述した実施形態においては、プリンタヘ
ッド20が3つのノズル23を備えるように構成されて
いるが、これに限らず、少なくとも一つのノズル部23
を備えるプリンタヘッド20そしてインクジェットプリ
ンタにおけるメンテナンス装置に対して本発明を適用し
得ることは明らかである。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単な構成により、プリンタヘッドのノズルのメンテナン
スがプリンタの給紙機構の駆動源を利用して行なわれ得
ると共に、キャップ部材のノズルに対する接触圧や装着
位置が調整され得るようにした、プリンタのメンテナン
ス装置及びこれを有するプリンタ装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるメンテナンス装置の実施形態を備
えたインクジェットプリンタの構成を示す概略斜視図で
ある。
【図2】図1のインクジェットプリンタにおけるメンテ
ナンス装置の構成を示す正面図である。
【図3】図2のメンテナンス装置の右側面図である。
【図4】プリンタヘッドがメンテナンス位置に持ち来さ
れた状態における図2のメンテナンス装置の正面図であ
る。
【図5】図4のメンテナンス装置の右側面図である。
【図6】キャップ部材がノズル部のノズル面に密着した
状態における図2のメンテナンス装置の正面図である。
【図7】図6のメンテナンス装置の右側面図である。
【図8】大気開放弁が開放された状態における図2のメ
ンテナンス装置の正面図である。
【図9】図8のメンテナンス装置の右側面図である。
【図10】キャップ部材が退避され且つ大気開放弁が閉
鎖されると共に、ワイパー部材が持ち上げられた状態を
示す図2のメンテナンス装置の正面図である。
【図11】図10のメンテナンス装置の右側面図であ
る。
【図12】図10のメンテナンス装置の左側面図であ
る。
【図13】プリンタヘッドの移動に伴うワイパー部材に
よるノズル面のクリーニングの状態を示す図2のメンテ
ナンス装置の正面図である。
【図14】図13のメンテナンス装置の右側面図であ
る。
【図15】図13のメンテナンス装置の左側面図であ
る。
【図16】ワイパー部材の退避を示す図2のメンテナン
ス装置の正面図である。
【図17】図16のメンテナンス装置の左側面図であ
る。
【図18】図16のメンテナンス装置の平面図である。
【符号の説明】
10・・・インクジェットプリンタ、11・・・プリン
ト用紙、12・・・プリンタの給紙部、13・・・紙送
りシャフト、14・・・ピンチローラ、20・・・プリ
ンタヘッド、21・・・サポートシャフト、22・・・
キャリッジ、23・・・ノズル部、30・・・メンテナ
ンス装置、31・・・キャップ部材、31a・・・キャ
ップレバー、32・・・大気開放弁、32a・・・大気
開放弁レバー、33・・・ワイパー部材、33a・・・
ワイパーレバー、33b・・・バネ、33c・・・係合
ピン、33d・・・突起、34・・・駆動部、35・・
・駆動軸、36・・・駆動歯車、37・・・第1のカ
ム、38・・・第2のカム、39・・・第3のカム、4
0・・・軸、41・・・クラッチ歯車、42・・・板バ
ネ、43・・・ワイパーガイド、43a・・・ガイド
溝、43b・・・係合溝、44・・・第4のカム。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタのプリンタヘッドに備えられた
    ノズルに装着されるキャップ部材と、 キャップ部材の大気開放を行なうための大気開放弁と、 上記ノズルのノズル面の拭き取りを行なうワイパー部材
    と、 これらキャップ部材,大気開放弁及びワイパー部材の駆
    動を行なう駆動部と、を含んでいる、プリンタのメンテ
    ナンス装置であって、 上記駆動部が、プリンタの給紙部の駆動手段によって駆
    動されることを特徴とするプリンタのメンテナンス装
    置。
  2. 【請求項2】 上記駆動部が、一つの駆動軸上にそれぞ
    れキャップ部材,大気開放弁及びワイパー部材を作動さ
    せるように形成されたカムであって、駆動軸が、プリン
    タのメンテナンス時に、プリンタの給紙部の駆動手段に
    連結されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ
    のメンテナンス装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動部が、プリンタの給紙部の駆動
    手段に適宜に連結されるように、クラッチ歯車を備えて
    いることを特徴とする請求項2に記載のプリンタのメン
    テナンス装置。
  4. 【請求項4】 上記クラッチ歯車は、上記プリンタヘッ
    ドがプリンタのメンテナンス位置に移動されたとき、こ
    のプリンタヘッドの移動により上記駆動部に連結される
    ことを特徴とする請求項3に記載のプリンタのメンテナ
    ンス装置。
  5. 【請求項5】 上記ワイパー部材が、上記ノズルのノズ
    ル面に向かって斜めに延びるガイド溝を有するワイパー
    ガイドによりガイドされると共に、このガイド溝から横
    方向に延びる係合溝により係止されることを特徴とする
    請求項1に記載のプリンタのメンテナンス装置。
  6. 【請求項6】 上記ワイパー部材は、上記係合溝による
    係止が、プリンタの給紙部の排紙ローラにより駆動され
    るカムにより、解除されることを特徴とする請求項5に
    記載のプリンタのメンテナンス装置。
  7. 【請求項7】 記録用インクを記録媒体に吐出するプリ
    ンタヘッドと、 記録媒体を搬送する給紙部と、 プリンタヘッドのノズルのメンテナンスを行なうメンテ
    ナンス装置と、を含んでおり、 上記メンテナンス装置が、このノズルに装着されるキャ
    ップ部材と、 このキャップ部材の大気開放を行なうための大気開放弁
    と、 上記ノズルのノズル面の拭き取りを行なうワイパー部材
    と、 これらキャップ部材,大気開放弁及びワイパー部材の駆
    動を行なう駆動部と、を含んでいる、プリンタ装置であ
    って、 上記駆動部が、上記給紙部の駆動手段によって駆動され
    ることを特徴とする、プリンタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173282A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Ricoh Co Ltd 記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010173282A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Ricoh Co Ltd 記録装置

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