JPH10202904A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH10202904A
JPH10202904A JP1076997A JP1076997A JPH10202904A JP H10202904 A JPH10202904 A JP H10202904A JP 1076997 A JP1076997 A JP 1076997A JP 1076997 A JP1076997 A JP 1076997A JP H10202904 A JPH10202904 A JP H10202904A
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JP
Japan
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ink jet
recording apparatus
cam
jet recording
driving
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JP1076997A
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Takesada Hirose
武貞 広瀬
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が複雑になる。 【解決手段】 1つのモータ60と、モータ60の駆動
力を各キャップ32y,32m,32c,32kを介し
てインク吸引を行なう吸引ポンプ48、キャップと吸引
ポンプ48との連通状態を切替える切替手段47、キャ
リッジ5移動をロックするロック部材51、ワイピング
用のブレード53に伝達する駆動力伝達手段61とを備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に記録ヘッドの性能を維持回復する維持
回復機構を備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドを用いて画像を記
録するプリンタ、ファクシミリ、コピー等のインクジェ
ット記録装置は、インク滴を吐出するための複数のノズ
ルと、各ノズルに対応して設けた電気機械変換素子や電
気熱変換体などのアクチュエータ素子とを備えたインク
ジェットヘッドを記録ヘッドに用いて、記録信号に応じ
てノズルからインク滴を記録媒体(インク滴が付着する
もの)に吐出することによって画像を記録する。そのた
め、記録ヘッドの吐出面に紙カス、ホコリ、あるいはイ
ンクが付着するなどして吐出口が目詰まりを起こすと、
インク滴を吐出できなくなったり、吐出されたインク滴
の方向が曲ってしまって画像品質が低下することにな
る。
【0003】そこで、一般に、インクジェット記録装置
においては、記録ヘッドに付着した異物を除去したり、
目詰りを起こした記録ヘッドの動作を回復させるため
に、ヘッドの信頼性を維持回復する維持回復機構を備え
るようにしている(例えば、特公平7−50204号公
報、特開平7−47679号公報、特開平7−1010
85号公報、特開平7−13207号公報、特開平7−
137268号公報、特開平7−17196号公報、特
開平7−81085号公報等参照)。
【0004】このようなヘッドの信頼性維持回復機構と
しては、記録ヘッドの吐出面をワイピングするワイピン
グ手段と、前記記録ヘッドをキャッピングするキャップ
手段とを備えている。そして、記録ヘッドの吐出面をキ
ャップ手段で密封し、吸引ポンプによってキャップ手段
内を負圧することで記録ヘッドの吐出口(ノズル)から
インクを強制的に吸引して目詰り等を除去する。また、
記録ヘッドの吐出面をゴム等の弾性材からなるブレード
でワイピングして吐出面に付着した異物を除去する。
【0005】そして、カラーインクジェット記録装置の
ように複数の記録ヘッドを備えた場合には、各記録ヘッ
ドの吐出面をキャッピングするために複数のキャップ手
段と、特定のキャップ手段を任意に吸引ポンプと連通さ
せるために吸引経路を切替える切替手段とを備えてい
る。
【0006】さらに、記録装置が非印字状態にあるとき
には、記録ヘッドの吐出面にキャップ手段を被せて、吐
出口の乾燥によってインク粘度が上昇したり、吐出口が
目詰りを起こすことを防止するが、このとき、オペレー
タによってキャリッジが動かされるとキャップ手段が記
録ヘッドから外れてしまうため、キャッピング位置から
キャリッジが動かされるのを防止するためのロック手段
を備えるようにしている。
【0007】更にまた、上述した吸引ポンプによる吸引
動作やブレードによるワイピング動作は、不具合発生時
のみだけではなく、インクカートリッジを交換したとき
にインクを記録ヘッド内に吸引充填するためにも行なわ
れる。
【0008】このような信頼性維持回復機構を動作させ
るために、従来のインクジェット記録装置においては、
例えば特開昭63−160847号公報に記載されてい
るように、吸引ポンプとキャップ手段とを同一の駆動源
で駆動される2個のカムを用いて駆動したり、或いは特
開昭63−212554号公報に記載されているよう
に、パージユニットとしてキャッピング、ポンプ駆動、
大気解放動作を1つの駆動源の駆動力を伝達して順次行
なわせるようにしたものなどが知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット記録装置におけるヘッドの信頼性維持回復機構
の動作には上述したように種々のものがある上、カラー
インクジェット記録装置のように複数の記録ヘッドを備
えた場合、従来のインクジェット記録装置或いはパージ
ユニットを用いても複数の駆動源を必要とするために、
コストが高くなると共に、制御が複雑になる。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構成で信頼性維持回復機構の各種の動作を
行なうことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、複数の記録
ヘッドと、これらの記録ヘッドを搭載したキャリッジ
と、前記複数の記録ヘッドの各吐出面をキャッピングす
る複数のキャップ手段と、各キャップ手段を介してイン
ク吸引を行なうポンプ手段と、前記複数のキャップ手段
とポンプ手段との連通状態を切替える切替手段と、前記
キャリッジの移動をロックするロック手段と、前記記録
ヘッドの吐出面をワイピングするワイピング手段とを備
えたインクジェット記録装置において、1つの駆動源
と、この駆動源の駆動力を前記ポンプ手段、切替手段、
ロック手段及びワイピング手段に伝達する駆動力伝達手
段とを備えた構成とした。
【0012】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、前記1
つの駆動源が前記ポンプ手段を駆動する駆動源である構
成とした。
【0013】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、
前記駆動力伝達手段は前記1つの駆動源の駆動力をカム
手段を介して前記ポンプ手段、切替手段、ロック手段及
びワイピング手段に伝達する構成とした。
【0014】請求項4のインクジェット記録装置は、上
記請求項3のインクジェット記録装置において、前記カ
ム手段は前記1つの駆動源の駆動力で回転される複数の
カム軸と、各カム軸に設けた複数のカムとを有する構成
とした。
【0015】請求項5のインクジェット記録装置は、上
記請求項4のインクジェット記録装置において、前記複
数のカム軸は前記1つの駆動源の正方向駆動力と逆方向
駆動力で回転するカム軸が切り替わる構成とした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジ
ェット記録装置の機構部の概略要部正面図、図2は同記
録装置のヘッドとキャップ手段の関係を説明する斜視説
明図、図3は信頼性維持回復機構のキャップ手段の側面
説明図、図4は同キャップ手段の作動状態の説明図、図
5は同信頼性維持回復機構の斜視図、図6は吸引切替部
の断面図、図7は同吸引切替部の分解斜視図である。
【0017】このインクジェット記録装置の機構部は、
両側の側板1,2間にガイドロッド3を横架すると共
に、ガイド板4(図3参照)を横架して、キャリッジ5
の一端部をガイドロッド3に摺動自在に嵌装保持し、他
端部を上記ガイド板4に摺動可能に載置して、キャリッ
ジ5を主走査方向(図中の矢示方向)に移動可能として
いる。
【0018】このキャリッジ5の下面側には、イエロー
(Y)インク、マゼンタ(M)インク、シアン(C)イ
ンク、ブラック(Bk)インクをそれぞれ吐出するイン
クジェットヘッドからなる4個の記録ヘッド6y,6
m,6c,6kを、その吐出面(ノズル面)を下方に向
けて搭載し、またキャリッジ5の上面側には4個の記録
ヘッド6y,6m,6c,6kに各々のインクを供給す
るための4個のインクカートリッジ7y,7m,7c,
7kを交換可能に搭載している。
【0019】このキャリッジ5は、主走査モータ8で回
転される駆動プーリ9と従動プーリ10との間に張装し
たタイミングベルト11に連結して、主走査モータ8を
駆動制御することによってキャリッジ5、即ち4個の記
録ヘッド6y,6m,6c,6kが主走査方向(矢示
A,B方向)に移動されるようにしている。
【0020】また、側板1,2をつなぐ底板13上にサ
ブフレーム14,15を立設し、このサブフレーム1
4,15間に記録紙16を副走査方向に送るためのプラ
テンローラ17を回転自在に保持している。そして、サ
ブフレーム15側方に副走査モータ18を配設し、この
副走査モータ18の回転をプラテンローラ17に伝達す
るために、副走査モータ18の回転軸に固定したギヤ1
9とプラテンローラ17の軸に固定したギヤ20及びこ
れらのギヤ19,20間に配置したギヤ21とを備えて
いる。
【0021】そして、側板1とサブフレーム14との間
には、記録ヘッド6の信頼性維持回復機構(以下、「サ
ブシステム」という。)31を配置している。このサブ
システム31は、図2にも示すように記録ヘッド6y,
6m,6c,6kの各吐出面6aをキャッピングする4
個のキャップ手段であるキャップ32y,32m,32
c,32kを有している。これらのキャップ32y,3
2m,32c,32kは、図2乃至図4に示すようにそ
れぞれキャップケース33で保持し、各キャップケース
33は側部に設けたピン部材34a,34bをケースホ
ルダ35で回転可能に保持し、キャップケース33とケ
ースホルダ35との間に圧縮ばね36を介装している。
また、キャップ32y,32m,32c,32kにはそ
れぞれ吸引チューブ37及び大気開放チューブ38を接
続している。
【0022】そして、図1に戻って、底板13上に立設
した2枚の支持フレーム41,42上にカム部材43を
取付け、このカム部材43に形成した2本のカム溝4
4,44内に、上記ケースホルダ35の前後面にそれぞ
れ設けた2本のピン部材45,45を係合させ、更にケ
ースホルダ35の側板1側端部にキャリッジ5が当接可
能な係合部材46を取付けている。
【0023】これにより、キャリッジ5が係合部材46
に当接した後も矢示A方向に所要量移動することでケー
スホルダ35のピン部材45がカム溝44で案内されて
移動してケースホルダ35が上昇し、図4に示すように
キャップ32y,32m,32c,32kが記録ヘッド
6y,6m,6c,6kの各吐出面6aに当接して密封
し、キャリッジ5が逆方向(矢示B方向)に移動するこ
とで図示しないリターンスプリング等でケースホルダ3
5も逆方向に移動して下降し、図3に示すようにキャッ
プ32y,32m,32c,32kが記録ヘッド6y,
6m,6c,6kの各吐出面6aから離れるようにして
いる。
【0024】また、キャップ32y,32m,32c,
32kの各吸引チューブ37は、吸引経路を切替える吸
引切替手段47及びチューブ49を介してポンプ手段で
ある吸引ポンプ48に接続している。この吸引ポンプ4
8は、ピストン型ポンプであって、シリンダ内に摺動自
在に嵌挿したピストンを摺動させることによって吸引力
を発生する。
【0025】さらに、図5にも示すように、キャリッジ
5の移動をロックするためのL字状のロック部材51を
支持フレーム42に支軸52で揺動可能に軸支してい
る。また、記録ヘッド6y,6m,6c,6kの各吐出
面6aを清掃(ワイピング)するためのワイピング手段
である繊維部材、発泡部材等からなるブレード53を、
ブレードホルダ54によってL字状のブレードアーム5
5の先端部に保持し、このブレードアーム55を支軸5
6で支持フレーム42に揺動可能に軸支している。
【0026】そして、図5にも示すように1つの駆動源
であるモータ60を支持フレーム41に取付け、このモ
ータ60の回転を駆動力伝達手段61を介して吸引切替
手段47、吸引ポンプ48、ワイピング用のブレード5
3、ロック部材51に伝達する。
【0027】この駆動力伝達手段61は、駆動源である
モータ60の回転をモータ軸に固定したギヤ62、ギヤ
62に噛み合うギヤ63、ギヤ63と同軸のギヤ64、
ギヤ64に噛み合うギヤ65、ギヤ65と同軸のギヤ6
6を介して、このギヤ66に噛み合うギヤ67を介して
一方のカム軸68に伝達すると共に、上記ギヤ66に噛
み合うギヤ69、このギヤ69に噛み合うギヤ70を介
して他方のカム軸71に伝達する。なお、各カム軸6
8,71は、それぞれ支持フレーム41,42間に回転
可能に保持し、カム軸68の一端部に上記ギヤ67を、
カム軸71の一端部に上記ギヤ70を取り付けている。
【0028】ここで、一方のカム軸68に取り付けたギ
ヤ67にはワンウエイクラッチを内蔵して、モータ60
の正方向回転時のみ回転してカム軸68を回転させ、逆
方向回転時には空転してカム軸68を回転させないよう
にし、また、他方のカム軸71に取り付けたギヤ70に
もワンウエイクラッチを内蔵し、モータ60の逆方向回
転時にのみ回転してカム軸71を回転させ、正方向回転
時には空転してカム軸71を回転させないようにしてい
る。これにより、1つの駆動源(モータ60)の駆動力
で回転される複数のカム軸68,71を備え、複数のカ
ム軸68,71は1つの駆動源の正方向駆動力と逆方向
駆動力で回転するカム軸が切り替わる構成としている。
【0029】そして、一方のカム軸68の略中間部には
円柱状のカム部材72を取付け、このカム部材72の周
面に形成したカム溝73内に吸引ポンプ48のピストン
軸48aの先端部に設けたピン部材74を係合させ、カ
ム軸68の他端部には楕円形のカム板75を取付けて、
このカム板75の周面にブレードアーム55を当接させ
ている。また、他方のカム軸71の略中間部には円柱状
のカム部材76を取付け、このカム部材76の周面に形
成したカム溝77内に吸引切替手段47に設けたピン部
材78を係合させ、カム軸71の他端部には楕円形のカ
ム板79を取付けて、このカム板79の周面にロック部
材51を当接させている。
【0030】これにより、一方のカム軸68が回転した
ときには、カム部材72のカム溝73にピン部材74を
介して係合している吸引ポンプ48のピストン軸48a
が進退することでピストンがシリンダ内を摺動し、吸引
負圧を発生すると共に、カム板74に当接しているブレ
ードアーム53が小角度上下動して、ブレード51が清
掃位置と退避位置との間で進退する。また、他方のカム
軸71が回転したときには、カム部材76のカム溝77
にピン部材78を介して係合している吸引切替手段47
が吸引経路(吸引ポンプ48とキャップ32y,32
m,32c,32kとの連通状態)を切替えると共に、
カム板79に当接しているロック部材51が小角度上下
動してロック部材51がロック位置と退避位置との間で
進退する。
【0031】ここで、吸引切替手段47の詳細について
図6及び図7を参照して説明する。先ず、枠体81内に
分岐板82を配設し、この分岐板82の前面にスライダ
83を対向させて摺動可能に配設し、分岐板82の背面
に配設した4個のばね84によって分岐板82をスライ
ダ83側に押圧している。
【0032】そして、分岐板82には記録ヘッド6y,
6m,6c,6kをキャッピングするキャップ32y,
32m,32c,32kの各吸引チューブ37をそれぞ
れ接続する各パイプ部85を設けて、内部には一方の開
口が各パイプ部85に連通し、他方がスライダ側面に開
口する各流路86を形成している。また、スライダ83
の内部には分岐板82の各流路86のいずれかに連通す
る一方が分岐板側面に開口する流路87を形成し、この
流路87の他方開口に連通するパイプ部88を設け、こ
のパイプ部88には吸引ポンプ48に接続した前記チュ
ーブ49を接続する。
【0033】また、分岐板82の各流路86のスライダ
側開口の周囲にはスライダ83との間をシールするシー
ル部材90を嵌装している。さらに、分岐板82に形成
した4個の凹部91内にスプリング92で付勢したボー
ル93をそれぞれ配設し、スライダ83にはこれらのボ
ール93が係合する凹部94を形成してラチェット機構
となし、分岐板82とスライダ83との位置決め誤差を
修正可能としている。
【0034】そして、スライダ83にカム部材76のカ
ム溝77に係合するピン部材78を設けて、カム部材7
6を回転することによってピン部材78がカム溝77に
沿って移動し、スライダ83が分岐板82に対してスラ
イドすることで、スライダ83の流路87に連通する分
岐板82の流路86を選択可能として、吸引ポンプ48
と接続するキャップ32y,32m,32c,32kの
吸引経路を切替選択できるようにしている。
【0035】次に、以上のように構成したこのインクジ
ェット記録装置のサブシステム(信頼性維持回復機構)
31の作用について説明する。この記録装置において
は、印字待機状態にあるときにキャリッジ5をサブシス
テム31側に(矢示A方向に)移動させる。このキャリ
ッジ5のサブシステム31側への移動によって前述した
ようにケースホルダ35の係合部材46にキャリッジ5
の端部が当接し、ケースホルダ35がリフトアップし
て、図4に示すように、キャップ32y,32m,32
c,32kが記録ヘッド6y,6m,6c,6kの各吐
出面6aに当接して圧縮ばね36による付勢力で押し付
けられて各吐出面6aを密封し、ノズル内のインクの乾
燥を防止する。
【0036】また、ホスト側から所定時間印字データが
転送されないときに、或いは予め定めた時間間隔が経過
する毎に、又はインクカートリッジが交換されたときな
どにも、同様に、キャリッジ5をサブシステム31側へ
移動させて、上述したようにしてキャップ32y,32
m,32c,32kで記録ヘッド6y,6m,6c,6
kの各吐出面6aを密封した後、吸引ポンプ48を作動
させて、吸引切替手段47で順次吸引経路を切替えてキ
ャップ32y,32m,32c,32k内を負圧にし、
各記録ヘッド6y,6m,6c,6kのノズルから気泡
が混入したインクや増粘したインクを吸引して強制的に
排出させる。
【0037】そして、このとき各記録ヘッド6y,6
m,6c,6kのノズル面にはインクが残留しているの
で、ブレード53を清掃位置まで上昇させた後キャリッ
ジ5を印字領域方向(矢示B方向)へ移動させることに
よって、ブレード53で記録ヘッド6y,6m,6c,
6kの各吐出面6aを清掃して残留インクを除去する。
【0038】また、キャリッジ5をサブシステム31側
へ移動してキャップ32y,32m,32c,32kで
記録ヘッド6y,6m,6c,6kの各吐出面6aをキ
ャッピングしているときには、オペレータなどによって
キャリッジ5が無理に移動させられないように、ロック
部材51をロック位置へ上昇させて、キャリッジ5の移
動を防止する。
【0039】そこで、これらの吸引ポンプ48、切替え
手段47、ブレード53及びロック部材51を1つの駆
動源であるモータ60で駆動する動作について説明す
る。先ず、モータ60を正方向に回転したときには、こ
の回転がギヤ62〜66及びギヤ67を介してカム軸6
8に伝達されるので、カム軸68に固定したカム部材7
2及びカム板75が回転する。そして、カム部材72が
回転することによって、吸引ポンプ48のピストン軸4
8aが進退動して内部のピストンがシリンダ内をスライ
ドして、吸引力を発生し、切替え手段47を介して連通
しているキャップ32y,32m,32c,32kのい
ずれかを負圧にしてインクの強制排出を行い、また、カ
ム板75が回転することによって、ブレードアーム55
が上方向に微小角度回転して、ブレード53が清掃位置
に移動して、キャリッジ5を移動させることで各吐出面
6aの清掃を行う。
【0040】これに対して、モータ60を逆方向に回転
させたときには、この回転がギヤ62〜66及びギヤ6
9、70を介してカム軸71に伝達され、カム軸71が
回転してカム部材76及びカム板79が回転する。そし
て、カム部材76が回転することによって、吸引切替手
段47のスライダ83がスライドして吸引経路を順次切
替え、また、カム板79が回転することによって、ロッ
ク部材51が上方向に小角度回転してキャリッジ5をロ
ックするロック位置に移動し、キャリッジ5の強制的な
移動を防止する。
【0041】このように、1つの駆動源であるモータ6
0の駆動力を吸引ポンプ48、吸引切替手段47、ワイ
ピング手段であるブレード53及びロック手段であるロ
ック部材51に伝達してこれらを駆動する駆動力伝達手
段を備えたので、ヘッドの信頼正の維持回復に必要な種
々の動作を1つの駆動源で行わせることができて、構成
を簡単にすることができ、駆動制御も簡単になる。
【0042】なお、上記実施例においては、記録ヘッド
としてインクカートリッジを交換自在に装着できるもの
を使用した例で説明しているが、記録ヘッドとインクタ
ンクを一体にした記録ヘッド(所謂使い捨て型の記録ヘ
ッド)を備えることもあり、このような使い捨て型の記
録ヘッドを用いる記録装置にも同様に適用することがで
きる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、1つの駆動源と、この駆動
源の駆動力をキャップ手段を介してインク吸引を行なう
ポンプ手段、キャップ手段とポンプ手段との連通状態を
切替える切替手段、キャリッジの移動をロックするロッ
ク手段、記録ヘッドの吐出面をワイピングするワイピン
グ手段にそれぞれ伝達する駆動力伝達手段とを備えてい
るので、信頼性の維持回復に必要な各種の動作を1つの
駆動源で行わせることができ、構成及び制御が簡単にな
ってコストが廉価になる。
【0044】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
1つの駆動源がポンプ手段を駆動する駆動源である構成
としたので、信頼性の維持回復に必要な各種の動作を1
つの駆動源で行わせることができ、構成及び制御が簡単
になってコストが廉価になる。
【0045】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置にお
いて、駆動力伝達手段は1つの駆動源の駆動力をカム手
段を介してポンプ手段、切替手段、ロック手段及びワイ
ピング手段に伝達するようにしたので、信頼性の維持回
復に必要な各種の動作を1つの駆動源で行わせることが
でき、構成及び制御が簡単になってコストが廉価にな
る。
【0046】請求項4のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項3のインクジェット記録装置において、
カム手段は1つの駆動源の駆動力で回転される複数のカ
ム軸と、各カム軸に設けた複数のカムとを有しているの
で、信頼性の維持回復に必要な各種の動作を1つの駆動
源で行わせることができ、構成及び制御が簡単になって
コストが廉価になる上、カム形状も簡単にすることがで
きる。
【0047】請求項5のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項4のインクジェット記録装置において、
複数のカム軸は1つの駆動源の正方向駆動力と逆方向駆
動力で回転するカム軸が切り替わる構成としているの
で、信頼性の維持回復に必要な各種の動作を1つの駆動
源で行わせることができ、構成及び制御が簡単になって
コストが廉価になる上、カム形状も簡単にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部
の概略要部正面図
【図2】同記録装置のヘッドとキャップ手段の関係を説
明する斜視説明図
【図3】信頼性維持回復機構のキャップ手段の側面説明
【図4】同キャップ手段の作動状態の説明図
【図5】同信頼性維持回復機構の斜視図
【図6】吸引切替部の断面図
【図7】同吸引切替部の分解斜視図
【符号の説明】
3…ガイドロッド、5…キャリッジ、6y,6m,6
c,6k…記録ヘッド、6a…吐出面、7…インクカー
トリッジ、31…信頼性維持回復機構、32y,32
m,32c,32k…キャップ、47…吸引切替手段、
48…吸引ポンプ、51…ロック部材、53…ブレー
ド、60…モータ、61…駆動力伝達機構、68,71
…カム軸、72,76…カム部材、73,77…カム
溝、74,79…カム板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 23/02 B41J 3/04 102H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録ヘッドと、これらの記録ヘッ
    ドを搭載したキャリッジと、前記複数の記録ヘッドの各
    吐出面をキャッピングする複数のキャップ手段と、各キ
    ャップ手段を介してインク吸引を行なうポンプ手段と、
    前記複数のキャップ手段とポンプ手段との連通状態を切
    替える切替手段と、前記キャリッジの移動をロックする
    ロック手段と、前記記録ヘッドの吐出面をワイピングす
    るワイピング手段とを備えたインクジェット記録装置に
    おいて、1つの駆動源と、この駆動源の駆動力を前記ポ
    ンプ手段、切替手段、ロック手段及びワイピング手段に
    伝達する駆動力伝達手段とを備えたことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記1つの駆動源が前記ポンプ手段を駆動
    する駆動源であることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録装置において、前記駆動力伝達手段は前記1つの駆
    動源の駆動力をカム手段を介して前記ポンプ手段、切替
    手段、ロック手段及びワイピング手段に伝達することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェット記録装
    置において、前記カム手段は前記1つの駆動源の駆動力
    で回転される複数のカム軸と、各カム軸に設けた複数の
    カムとを有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェット記録装
    置において、前記複数のカム軸は前記1つの駆動源の正
    方向駆動力と逆方向駆動力で回転するカム軸が切り替わ
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
JP1076997A 1997-01-24 1997-01-24 インクジェット記録装置 Pending JPH10202904A (ja)

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