JPH06199006A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06199006A
JPH06199006A JP5211780A JP21178093A JPH06199006A JP H06199006 A JPH06199006 A JP H06199006A JP 5211780 A JP5211780 A JP 5211780A JP 21178093 A JP21178093 A JP 21178093A JP H06199006 A JPH06199006 A JP H06199006A
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Hisashi Morioka
久始 森岡
Shinya Matsui
真也 松井
Masaru Sato
勝 佐藤
Toshiyuki Onishi
敏之 大西
Yasuhiro Unosawa
保弘 宇野沢
Makoto Kashimura
誠 鹿志村
Shinji Kanemitsu
伸二 金光
Tetsuhiro Nitta
哲弘 新田
Makoto Takemura
誠 竹村
Hiroshi Yoshino
浩史 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリッジをその走査方向での所定の固定位
置に確実に固定する。 【構成】 レバー4の中央部は軸13に回転自在に支持
され、レバー4の保護キャップ9側の一端部には、キャ
リッジ1が所定の固定位置としてのキャッピング位置に
あるときキャリッジ1の孔8a,8b,8c,8d,8
eに挿入可能な固定ピン5が突設され、他端部の下面に
は突起部4aが形成されている。また、レバー4の他端
部と、回復ユニット本体3に突設されたフック18との
間には、レバー4を引っ張るように付勢されたコイルば
ね12がかけられている。突起部2aを有するカム2
は、回転軸16に一体的に設けられており、コイルばね
12の引っ張り力によりレバー4を駆動して固定ピン5
をキャリッジ1に押し付けるものである。この回転軸1
6は、カム駆動用モータ(不図示)によって歯車等の伝
動機構を介して所定の角度だけ回転される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に沿って移動
するキャリッジに記録手段を搭載し、該記録手段により
記録媒体に記録する構成の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に
基づいて用紙やプラスチック薄板等の記録媒体に画像を
記録していくように構成されている。前記記録装置は、
記録方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、
サーマル式、レーザービーム式等に分けることができ
る。
【0003】記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交
する方向に主走査するシリアルスキャン方式を探るシリ
アルタイプの記録装置においては、記録媒体を所定の記
録位置にセットした後、記録媒体に沿って移動するキャ
リッジ上に搭載した記録手段によって画像を記録(主走
査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(ピッチ搬送)を行い、その後に再び停止した記録媒体
に対して、次の行の画像を記録(主走査)するという動
作を繰り返すことにより、記録媒体全体の記録が行われ
る。一方、記録媒体の搬送方向の副走査のみで記録する
ラインタイプの記録装置においては、記録媒体を所定の
記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行った
後、所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さらに、次
の行の記録を一括して行うという動作を繰り返すことに
より、記録媒体全体の記録が行われる。
【0004】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から記録媒体にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少
なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記
録するのが容易である等の利点を有している。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に成膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板等を形成することにより、高密度の液路配
置(吐出口配置)を有するものを容易に製造することが
でき、一層のコンパクト化を図ることができる。
【0006】このようなシリアル型の記録装置において
は、使用者がキャリッジに搭載される部材(例えばイン
クタンクや記録ヘッド等)の着脱、あるいはキャリッジ
上に設けられる部材(例えばプラテンと記録ヘッドとの
間隔を調整する部材等)を操作する際、次のような問題
があった。
【0007】第1の問題点は、キャリッジがキャリッジ
レールに対して固定されていない場合、上述した使用者
の操作等の際にキャリッジが動いてしまうので、該操作
等が行いづらかった。
【0008】第2の問題点は、該操作等に伴う力がキャ
リッジに対して作用するのでキャリッジやガイドレール
が撓んでしまい、該操作等が正確に行い難い、あるいは
キャリッジに搭載される記録手段とプラテンとの距離が
変化して記録品位が低下するおそれがあった。特にイン
クジェット記録装置においてプラテンに配される記録媒
体とインクジェット記録ヘッドとの間隔が変化すること
は記録品位に対して悪影響を与えてしまう。
【0009】さらに、インクジェット記録装置において
はインクジェット記録ヘッドをキャッピング位置に正し
く位置固定できなかったり、キャリッジやガイドレール
が撓んでいると、ヘッドの的確なキャッピングが行えな
いという問題を生じる。
【0010】ところで、従来、シリアル型の記録装置に
おいて、キャリッジの主走査方向における固定方法は、
手動による未使用時のキャリッジ固定や、ステップモー
タを利用した電気的な方法によるキャリッジの位置止め
等の方法が取られていた。
【0011】また、他の固定方法としては、手動による
キャリッジロック機構を備えた記録装置があった。該記
録装置ではキャリッジはプラテンに平行に設けられたキ
ャリッジガイド軸に沿って走査されるものであり、記録
装置の不使用時、記録装置に設けられたキャリッジロッ
クボッタンを手動操作することで、キャリッジがキャリ
ッジガイド軸に対して前記走査方向へは動かないように
固定されるものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、手動によるキャリッジの固定は、人的操作に
よるために、操作の忘れや煩わしさ等があるという問題
点がある。また、電気的な位置止めにおいては、電源か
らの電気供給が誤って切られた場合にキャリッジの固定
力が不足するという問題点があり、いずれのものにおい
ても、キャリッジを確実に固定することは難しかった。
【0013】また、上述操作等のために該操作に応じて
キャリッジの撓みを生じないようにすることは難しかっ
た。
【0014】本発明の目的は、上述した技術課題を解決
して、操作性が良く良好な記録品位が得られる記録装置
を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、キャリッジを所定の
固定位置に確実に固定することができる記録装置を提供
することにある。
【0016】本発明の他の目的は、ガイド軸に沿って走
査するキャリッジが所定の固定位置にくると、そのこと
が位置検出手段によって検出され、これにより、固定手
段は自動的に前記キャリッジに係合して前記キャリッジ
を前記走査方向において規制し、キャリッジは前記所定
の固定位置に確実に固定される記録装置を提供すること
にある。
【0017】本発明の他の目的は、キャリッジ上でイン
クタンクや記録ヘッドの着脱あるいは記録ヘッドのギャ
ップ調整等の操作を行うに際し、キャリッジの撓みを防
止することにより、該キャリッジにおける操作や位置決
めを正確に行うことが可能な記録装置を提供することに
ある。
【0018】本発明の他の目的は、キャリッジ移動範囲
内の所定位置において、位置決め固定手段と該固定手段
とは別の支持手段とによってキャリッジを固定し、該キ
ャリッジ上でのインクタンクや記録ヘッドの着脱あるい
は記録ヘッドのギャップ調整等の操作に際し、該キャリ
ッジの撓みを防止し、該キャリッジ上での上記操作や位
置決めが正確に行われる記録装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ガイド軸に沿って走査しかつ記録ヘッドを搭
載するためのキャリッジを有する記録装置において、前
記キャリッジの前記走査方向における位置を検出するた
めの位置検出手段と、前記キャリッジが所定の固定位置
にあることが前記位置検出手段によって検出されると、
前記キャリッジに係合して前記キャリッジを前記走査方
向において規制して前記所定の固定位置に固定するため
の固定手段と、を有することを特徴とするものである。
【0020】また、前記記録装置に用いられる記録ヘッ
ドは、記録媒体に対して吐出口からインクを吐出するこ
とにより記録を行うインクジェット記録ヘッドであり、
前記吐出口を覆うためのキャップによるキャッピング位
置で前記記録装置に対して前記所定の固定位置で固定さ
れる。
【0021】さらに、前記記録装置には、前記キャリッ
ジの前記所定の固定位置が複数設定されている。
【0022】そして、前記固定手段は、圧接力を利用し
て前記キャリッジを固定するものや、引張力を利用して
前記キャリッジを固定するものである。
【0023】また、前記固定手段は、前記キャリッジを
固定するための荷重に対する緩衝の役目を持つ緩衝部材
を備えている。
【0024】さらに、前記キャリッジは前記ガイド軸に
回転自在に支持されており、前記固定手段による前記キ
ャリッジの固定時に、前記キャリッジの回転を規制する
ための回転規制手段が設けられている。
【0025】そして、前記回転規制手段は、前記キャッ
プを構成している回復ユニットの一部である。
【0026】また、前記ガイド軸と前記回転規制手段と
の間に、前記キャリッジと前記固定手段との係合部が設
けられている。
【0027】さらに、前記記録ヘッドは、複数の色のイ
ンクを吐出して記録媒体に対してカラー記録を行う。
【0028】そして、前記キャリッジを前記固定手段に
より固定した後、キャップを記録ヘッドに押し付けてそ
の吐出口を覆うものである。
【0029】また、記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出するものであって、前記熱エネルギー
を発生するための電気熱変換体を備える。
【0030】他の本発明は、記録媒体に沿って移動する
キャリッジに記録手段を搭載し、該記録手段により前記
記録媒体に記録する記録装置において、前記キャリッジ
が所定位置にきたときに該キャリッジを該所定位置に固
定するように係合する固定手段と、前記キャリッジが前
記所定位置にきた際に該キャリッジを前記固定手段との
係合部分とは別の部分で支持する支持手段と、を有する
ことを特徴とするものである。
【0031】また、前記支持手段は、装置本体に対して
相対運動可能であるものや、装置本体に固定されている
ものや、前記支持手段は前記キャリッジの複数点を支持
するものとすることができる。
【0032】さらに、前記支持手段による前記キャリッ
ジの支持はコロを介して行われる。
【0033】そして、前記記録手段が、インクを吐出し
て記録を行うインクジェット記録手段である。
【0034】また、前記記録手段が、インクを吐出する
ために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体
を備えているものや、前記電気熱変換体が発生する熱エ
ネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用して、吐出
口よりインクを吐出させるものとすることができる。
【0035】
【作用】上記のとおり構成された請求項1に記載の本発
明では、ガイド軸に沿って走査するキャリッジが所定の
固定位置にくると、そのことが位置検出手段によって検
出され、これにより、固定手段は自動的に前記キャリッ
ジに係合して前記キャリッジを前記走査方向において規
制し、キャリッジは前記所定の固定位置に確実に固定さ
れる。
【0036】また、請求項13に記載の本発明では、キ
ャリッジが固定手段で固定されて所定の固定位置にある
と、キャリッジは支持手段によっても支持される。
【0037】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0038】(第1実施例)先ず、本発明に係る記録装
置の第1実施例の全体構成について、インクジェット方
式のものを例に挙げて説明する。
【0039】図1に示すように、キャリッジ1に複数
(本実施例では4個)の記録ヘッド15が着脱自在に固
定され、このキャリッジ1は、これにその一部が接続さ
れるキャリッジベルト24を介してキャリッジモータ2
3によって駆動され、ガイド軸11に沿って主走査方向
に移動することができる。この移動により、記録ヘッド
15は記録のための走査を行うことが可能となる。記録
媒体(不図示)は、ギア21を介して紙送りモータ22
によって回動駆動される搬送ローラ(不図示)により前
記主走査方向と直交する副走査方向に搬送される。この
搬送ローラはプラテン19の下方に設けられ、これによ
って搬送される記録媒体は紙押え板20とプラテン19
との間を通り装置の上方へ搬送される。この間、前記記
録媒体は、紙押え板20とプラテン19とによって規制
され、記録ヘッド15に対向する記録領域に、記録ヘッ
ド15から吐出されたインクで記録がなされた後、記録
装置上部へ排紙される。フレキシブル基板25は記録ヘ
ッド15に印字データや駆動電源等の伝送を行うもので
ある。
【0040】ここで、記録ヘッド15の詳細について説
明する。
【0041】図2に示すように、記録ヘッド15には、
列状に設けられた複数個の吐出口27から記録液(イン
ク)を吐出させるために、印加電圧が供給される熱エネ
ルギーを発生させる電気熱変換体26が各液路毎に配設
されている。そして駆動信号を印加することによって、
前記電気熱変換体26に熱エネルギーを発生せしめて膜
沸騰を生じインク液路内に気泡を形成し、この気泡の成
長によって前記吐出口27からインク滴を吐出させる。
【0042】再び図1に示すように、キャリッジ1の走
査領域の一端側(図1では左側)には所定の固定位置と
してのキャッピング位置が複数設定されており、記録装
置の不使用時や記録中断時等に、キャリッジ1が前記キ
ャッピング位置に移動された後、後述する不図示の回復
ユニットのキャップは前進し記録ヘッド15の前面を圧
接し、吐出口(不図示)を密封する。これにより、記録
ヘッド15の吐出口の乾燥や塵埃等の付着が防止される
とともに、記録ヘッド15からのインクの吸引を行うこ
とができる。ここで、キャリッジ1の走査領域とは、記
録装置固有の記録可能な最大記録紙幅をいう。上述した
キャリッジ1、ガイド軸11、プラテン19等の各部品
は後述する記録装置本体としてのシャーシ(不図示)内
に収容されている。
【0043】図3に示すように、この記録装置における
記録動作は、記録装置の各部と信号の授受を行いながら
装置全体の制御をするMPU51と、記録にかかる動作
や処理の手順等を格納したROM52と、記録データの
バッファやMPU51による処理のワークエリア等とし
て用いられるRAM53および入出力ポート54とから
なる制御部55による制御により行われる。すなわち、
制御部55からの制御信号は入出力ポート54を介して
第1、第2および第3の駆動回路48,49,50に供
給され、該第1、第2および第3の駆動回路48,4
9,50はそれぞれ、キャリッジモータ23、紙送りモ
ータ22、記録ヘッド15を駆動する。また、インター
フェース回路46を介してホスト装置としてのコンピュ
ータから記録データを受信する。操作パネル47に設け
られるスイッチやキー等を操作することにより記録装置
の制御操作を行う。後述する位置検出手段としての位置
検出センサ43はキャリッジ(不図示)がキャッピング
位置(待機位置)にあるか否かの検知を行う。
【0044】さらに、図29を用いて説明するように、
インクジェット記録装置においては、記録画像の品位を
確保するために、記録ヘッド104の吐出口形成面と1
81と記録媒体113との間隔(紙間距離)を適正値に
管理することが要請される。図29は、ギャップ調整レ
バーを用いて上記紙間距離の調整(管理)を行う構成
(ギャップ調整機構)を示す模式的側面図である。図2
9において、キャリッジ101には、サポート軸103
に当接するサポート軸当接部材117と該サポート軸当
接部材117に回転力伝達可能に係合したギャップ調整
レバー118が、それぞれ回動可能に軸支されている。
そして、前記サポート軸当接部材117には、回転中心
からの高さが異なる複数(図示の例では2箇所)の当接
面119,120が形成されている。
【0045】図29に示すように、実線位置にあるギャ
ップ調整レバー118を矢印J方向に鎖線位置まで回動
操作すると、サポート軸当接部材117が従動回転し、
該サポート軸当接部材117のサポート軸103との当
接部分は低い当接面119から高い当接面120へ切り
換えられ、キャリッジ101とサポート軸103との間
隔を変化(増大)させることができる。そのため、キャ
リッジ101はガイドレール102を中心に実線位置か
ら鎖線位置まで持ち上げ方向に回動し、記録ヘッド10
4の吐出口形成面181が上昇することになる。すなわ
ち、記録媒体113として厚さが大きいものを使用する
場合には、上記ギャップ調整により、吐出口形成面18
1と記録媒体113とのギャップ(紙間距離)gを一定
の適性値に調整することができる。したがって、ギャッ
プ調整レバー118の操作により、様々な厚さの記録媒
体に対応して、上記ギャップgを適性値に調整すること
ができる。
【0046】なお、以下に述べる各実施例の図面におい
ては上記ギャップ調整機構は図示されていない。
【0047】次に、本実施例の特徴とする部分について
説明する。
【0048】図4は本実施例の特徴とするところの、キ
ャリッジおよび回復ユニットを示す模式的斜視図であ
り、図5は図4において矢印A方向から見た場合の模式
的縦断面図である。
【0049】図4および図5に示すように、記録装置の
シャーシ60,61にガイド軸11が架設されており、
このキャリッジ1には、シアン、マゼンタ、イエローお
よびブラックの異なる色のインクをそれぞれ吐出する4
個の記録ヘッド15a,15b,15c,15dが備え
られている。このキャリッジ1は、ガイド軸11に沿っ
て矢印A方向および矢印B方向に移動自在でかつ回転自
在に支持され、キャリッジ1の前方部は軸33に載って
支持されている。前記4個の記録ヘッド15a、15
b,15c,15dはキャリッジ1の移動方向(矢印B
方向および反矢印B方向)に並んでいる。キャリッジ1
の下面には、円形の第1、第2、第3、第4および第5
の5個の孔8a,8b,8c,8d,8eが形成されて
いる。この5個の孔8a,8b,8c,8d,8eも矢
印B方向に配列されている。キャリッジ1の前面にはキ
ャリッジ側ストッパ10が一体的に突設されている。
【0050】回復ユニット17は、前方部が回復ユニッ
ト側ストッパ6となった外装としての回復ユニット本体
3と、互いに等間隔に配列された4つのキャップ部14
a,14b,14c,14dを有する保護キャップ9
と、記録ヘッド15a,15b,15c,15dの回復
動作を行うための、ゴム等の弾性部材で形成された吸引
キャップ7と、後述する固定手段としてのレバー4やカ
ム2等から構成されている。前記第1、第2、第3およ
び第4の4個の孔8a,8b,8c,8dの間隔は互い
に等しく、この間隔は前記4つのキャップ部14a,1
4b,14c,14dの間隔や4個の記録ヘッド15
a,15b,15c,15dの間隔とも等しい。また、
第4の孔8dと第5の孔8eとの間隔は、保護キャップ
9の第4のキャップ部14dと吸引キャップ7との間隔
と等しい。固定手段としてのレバー4の中央部は、回復
ユニット本体3に架設された軸13に回転自在に支持さ
れている。このレバー4の保護キャップ9側の一端部に
は、前記孔8a,8b,8c,8d,8eに挿入可能
な、中途部にフランジ5aを有する固定ピン5が一体的
に突設され、他端部の下面には突起部4aが形成されて
いる。固定ピン5の外径は5つの孔8a,8b,8c,
8d,8eの外径よりも若干小さく、また、前記フラン
ジ5aの外径は前記孔8a,8b,8c,8d,8eの
径よりも大きくなっている。前記キャリッジ側ストッパ
10および回復ユニット側ストッパ6は回転規制手段を
構成している。
【0051】また、レバー4の他端部と、回復ユニット
本体3に突設されたフック18との間には、レバー4を
引っ張るように付勢されたコイルばね12がかけられて
いる。突起部2aを有するカム2は、回復ユニット本体
3に回転自在に架設された回転軸16に一体的に設けら
れており、レバー4を駆動するためのものである。この
回転軸16は、カム駆動用モータ45(図6参照)によ
って図示しない歯車等の伝動機構を介して所定の角度だ
け回転される。上述のとおり2つの軸13,16は回復
ユニット本体3に支持され、一方、ガイド軸11はシャ
ーシ60,61に支持されているので、キャリッジ1の
移動時の振動がカム2やレバー4に伝わることがない。
【0052】この記録装置においては、4つの記録ヘッ
ド15a〜15dの個別の回復動作と、未使用時のヘッ
ド保護のための、4つの記録ヘッド15a〜15dを同
時にキャッピングするという、合計5つの動作が必要で
ある。そのため、キャリッジ1の所定の固定位置(キャ
ッピング位置)としては、前記5つの動作にそれぞれ対
応して5つの第1〜第5の所定の固定位置が存在する。
【0053】第1〜第4の所定の固定位置は、第1〜第
4の記録ヘッド15a〜15dがそれぞれ吸引キャップ
7に対向するときのキャリッジ1の位置であり、第5の
所定の固定位置とは第1〜第4の記録ヘッド15a〜1
5dがそれぞれ保護キャップ9の第1〜第4のキャップ
部14a〜14dに同時に対向するときのキャリッジ1
の位置である。これら第1〜第5の所定の固定位置は、
図6に示す制御部44に予め設定されている。
【0054】そして、図5および図6に示すように、位
置検出手段としての位置検出センサ43は、キャリッジ
1のその走査方向における位置を検出するものであり、
キャリッジ1が第1〜第5の所定の固定位置にあること
が位置検出センサ43で検出されると、制御部44は、
回転軸16(図5参照)が図5中矢印C方向に回転する
ようにカム駆動用モータ45を駆動制御する。
【0055】次に、本実施例の動作について説明する。
【0056】図4および図5に示したように、初期状態
では、レバー4の突起部4aはカム2の突起部2aから
外れており、レバー4の固定ピン5側の一端部は下降位
置にある。第1の記録ヘッド15aの回復動作を行うた
め、キャリッジ1は、回復ユニット17側へすなわち矢
印B方向に移動し、第1の記録ヘッド15aが吸引キャ
ップ7に対向する第1の所定の固定位置にきて停止する
と、その旨が位置検出センサ43(図6参照)によって
検出される。これにより、制御部44により制御される
カム駆動用モータ45によって、回復ユニット本体3内
に組み込まれているカム2が矢印C方向に回転すること
により、カム2の突起部2aがレバー4の突起部4aか
ら外れる。これにより、コイルばね12の張力によりレ
バー4は矢印E方向に回転し、固定ピン5が押し上げら
れる。該押し上げられた固定ピン5は、キャリッジ1の
下面に形成された第1の孔8a内に挿入され、固定ピン
5のフランジ5aのキャリッジ1への圧接により、キャ
リッジ1のガイド軸11の長手方向の固定が行われると
ともに、固定ピン5は、キャリッジ1を押し上げ、キャ
リッジ1はガイド軸11を中心として図5図示時計回り
方向に回転する。このキャリッジ1を押し上げて回転さ
せる運動は、キャリッジ1に設けられたキャリッジ側ス
トッパ10と、回復ユニット本体3に設けられた回復ユ
ニット側ストッパ6との当接により規制される。以上の
ような一連の動作により、キャリッジ1の固定が行われ
た後、図示しない駆動手段により吸引キャップ7を上昇
させて第1の記録ヘッド15aに密着させてその吐出口
を覆い、第1の記録ヘッド15a内のインクを吸引キャ
ップ7により吸引するという通常吸引(回復動作)を行
う。第1の記録ヘッド15aの回復動作が終了すると、
カム2の反矢印C方向の回転により、レバー4のカム2
側の部位が押し上げられ、固定ピン5が第1の孔8aか
ら抜き出し、キャリッジ1が初期の位置まで降り軸33
に支持される。ここで、吸引キャップ7内のインクを大
気とともに吸引するという空吸引を行うとともに、吸引
キャップ7が下降して第1の記録ヘッド15aから離れ
る。
【0057】キャリッジ1が初期位置まで降りると、第
2の記録ヘッド15bの回復動作を行うために、第2の
記録ヘッド15bが吸引キャップに対向する第2の所定
の固定位置まで、キャリッジ1は矢印B方向に移動して
い停止する。すると、前記一連の動作と同様に、カム2
が矢印C方向に回転することにより、固定ピン5が押し
上げられ、該押し上げられた固定ピンは、今度はキャリ
ッジ1の第2の孔8b内に挿入され、キャリッジ1のガ
イド軸11の長手方向の固定およびキャリッジ1の回動
が規制される。この状態で第2の記録ヘッド15bの通
常吸引(回復動作)を行う。第2の記録ヘッド15bの
回復動作後、空吸引を行い、さらに、第3および第4の
記録ヘッド15c,15dの回復動作を行うが、この回
復動作は、前記一連の動作と同様であり、第3および第
4の孔8c,8dがそれぞれ利用される。このようにし
て、4つの記録ヘッド15a〜15dの回復動作を完了
する。
【0058】記録装置の未使用時における保護キャッピ
ング動作を行うには、まず、第1〜第4の記録ヘッド1
5a〜15dがそれぞれ保護キャップ9の第1〜第4の
キャップ部14a〜14dに対向する第5の所定の固定
位置(保護キャッピング位置)までキャリッジ1を矢印
B方向に移動させる。
【0059】すると、回復ユニット本体3内に組み込ま
れているカム2が矢印C方向に回転することにより、カ
ム2の突起部2aがレバー4の突起部4aから外れる。
コイルばね12の張力によりレバー4は矢印C方向に回
転し、固定ピン5が押し上げられる。該押し上げられた
固定ピン5は、キャリッジ1の下面に形成された第5の
孔8e内に挿入され、キャリッジ1のガイド軸11の長
手方向の固定が行われるとともに、固定ピン5は、キャ
リッジ1を押し上げ、キャリッジ1はガイド軸11を中
心として回転する。このキャリッジ1を押し上げて回転
させる運動は、キャリッジ1に設けられたキャリッジ側
ストッパ10と、回復ユニット本体3に設けられた回復
ユニット側ストッパ6との当接により規制される。以上
のように一連の動作により、キャリッジ1の固定が行わ
れた後、図示しない駆動手段により保護キャップ7を上
昇させると、第1〜第4の記録ヘッド15a〜15dに
それぞれ第1〜第4のキャップ部14a〜14dが密着
してそれぞれ吐出口を覆い、ヘッド保護キャッピングを
終了する。
【0060】図7は、第1実施例におけるキャリッジの
固定部の変形例の模式的縦断面図である。
【0061】図7に示すように、レバー29の吸引キャ
ップ(不図示)側の一端部に孔が形成されている。フラ
ンジ28cを有する固定ピン28は小径の軸部28aを
備え、該軸部28aがレバー29の前記孔を貫通してい
る。そして、ねじ部材28bが軸部28aの下端に螺合
されている。固定ピン28とレバー29との間には、固
定ピン28を上方に付勢するためのコイルばね30が設
けられている。このコイルばね30は、固定ピン28が
キャリッジ1の孔8aに入ってキャリッジ1を押し上げ
た際、回復ユニット側ストッパ(不図示)とキャリッジ
側ストッパ(不図示)との突き当てによる衝撃を緩衝す
る役目をもつ緩衝部材である。
【0062】(第2実施例)図8は本発明に係る記録装
置の第2実施例の特徴とするところの、キャリッジおよ
び回復ユニット等を示す模式的縦断面図であり、図9は
図8における矢印F方向から見た、キャリッジの固定部
を示す模式図である。
【0063】図8に示すように、本実施例では、レバー
56がほぼ90度屈曲し、側方視L字状のものであり、
キャリッジ31をレバー56により図示右方向に引っ張
って固定する構造のものである。この構造を詳述する
と、図8および図9に示すように、キャリッジ31の後
部には、L字形状のプレートである突出部36が一体的
に設けられており、この突出部36には、第1の実施例
の第1〜第5の孔8a〜8e(図4参照)と同様な第1
〜第5の孔34a〜34e(図9参照)が形成されてい
る。その他の構成は第1の実施例のものと同一である。
【0064】次に、本実施例の動作について説明する。
【0065】図8および図9に示したように、第1の記
録ヘッド32aの回復動作を行うため、キャリッジ31
は回復ユニット17側へ移動し、第1の記録ヘッド32
aが吸引キャップ7に対向する第1の所定の固定位置に
きて停止すると、回復ユニット本体3内に組み込まれて
いるカム2が矢印C方向に回転することにより、カム2
の突起部2aがレバー56の突起部56aから外れる。
コイルばね12の張力によりレバー56は矢印E方向に
回転し、固定ピン35は、キャリッジ31の下面に形成
された第1の孔34a内に挿入されて、固定ピン35の
フランジ35aがキャリッジ31の突出部36に圧接す
る。これにより、キャリッジ31がガイド軸11の長手
方向の固定が行われるとともに、キャリッジ31は、図
8中右方へ引っ張られガイド軸11を中心として矢印E
方向に回転する。このキャリッジ31を回転させる運動
は、キャリッジ31に設けられたキャリッジ側ストッパ
10と、回復ユニット本体3に設けられた回復ユニット
側ストッパ6との当接により規制される。以上のような
一連の動作により、キャリッジ31の固定が行われた
後、図示しない駆動手段により吸引キャップ7を上昇さ
せて第1の記録ヘッド32aに密着させ、通常吸引(回
復動作)を行う。第1の記録ヘッド32aの回復動作が
終了すると、カム2の反矢印C方向の回転により、レバ
ー56のカム2側が押し上げられ、固定ピン35が第1
の孔34aから抜け出し、キャリッジ31が初期の位置
まで降りる。ここで、吸引キャップ7の空吸引を行うと
ともに、吸引キャップが下降して第1の記録ヘッド32
aから離れる。
【0066】次に、第2の記録ヘッド(不図示)の回復
動作を行うために、第2の記録ヘッド吸引キャップ7に
対向する第2の所定の固定位置まで、キャリッジ31は
ガイド軸11に沿って移動する。
【0067】すると、前記一連の動作と同様に、カム2
が矢印C方向に回転することにより、固定ピン35が図
中右方へ移動してキャリッジ31の第2の孔34b(図
9参照)内に挿入され、キャリッジ31のガイド軸11
の長手方向の固定および、キャリッジ31の回動が規制
される。この状態で、上述したのと同様に第2の記録ヘ
ッドの通常吸引(回復動作)を行う。第2の記録ヘッド
の回復動作後、吸引キャップ7の空吸引を行い、さら
に、第3および第4の記録ヘッド(不図示)の回復動作
を行う。この回復動作は、前記一連の動作と同様である
が、第3および第4の孔34c,34dがそれぞれ利用
される。このようにして、4つの記録ヘッド回復動作を
完了する。
【0068】記録装置の未使用時における保護キャッピ
ング動作を行うには、まず、第1〜第4の記録ヘッドが
それぞれ保護キャップ(不図示)の第1〜第4のキャッ
プ部に対向する第5の所定の固定位置(保護キャッピン
グ位置)までキャリッジ31をガイド軸11に沿って移
動させる。
【0069】すると、回復ユニット本体3内に組み込ま
れているカム2が矢印C方向に回転することにより、カ
ム2の突起部2aがレバー56の突起部33aから外れ
る。コイルばね12の張力によりレバー56は矢印E方
向に回転し、固定ピン35は図示右方へ移動し、キャリ
ッジ31の下面に形成された第5の孔34e内に挿入さ
れ、キャリッジ31のガイド軸11の長手方向の固定が
行われるとともに、キャリッジ31は、図8中右方へ引
っ張られガイド軸11を中心として回転する。このキャ
リッジ31を回転させる運動は、キャリッジ31に設け
られたキャリッジ側ストッパ10と、回復ユニット本体
3に設けられた回復ユニット側ストッパ6との当接によ
り規制される。以上のような一連の動作により、キャリ
ッジ31の固定が行われた後、図示しない駆動手段によ
り保護キャップ(不図示)を上昇させると、第1〜第4
の記録ヘッドに保護キャップの第1〜第4のキャップ部
がそれぞれ密着し、ヘッド保護キャッピングを終了す
る。
【0070】第2実施例は、キャリッジ31の後部に張
り出したプレートである突出部36に孔を設け、レバー
56が約90度屈曲されている点において第1の実施例
と相違し、この第2の実施例では、キャリッジの下面に
スペースの余裕がなく、後部にスペースを持つ場合に
は、有効なキャリッジ固定ができ得る。また、第2の実
施例に、図7で示した変形例を適用してもよい。
【0071】(第3実施例)図10は本発明に係る記録
装置の第3実施例の特徴とするところの、キャリッジお
よび回復ユニットを示す模式的縦断面図であり、図11
は図10における矢印G方向から見た、キャリッジの固
定部を示す模式図である。
【0072】図10に示すように、本実施例では、キャ
リッジ39の記録ヘッド37aの搭載部位の後方には、
固定手段としての電磁式プランジャ38が設けられてい
る。この電磁式プランジャ38の出力軸38aには、フ
ランジ41aを有する固定ピン41が固着されている。
電磁式プランジャ38はリード線40を介して図示しな
い励磁手段に接続されている。この励磁手段は制御部
(不図示)によって、電磁式プランジャ38を励磁する
か消磁するかを制御される。キャリッジ39の下方に
は、回復ユニット本体3に固定されたプレート42が位
置しており、このプレート42の上部には、第1の実施
例の第1〜第5の孔8a〜8e(図4参照)と同様な第
1〜第5の孔40a〜40e(図11参照)が形成され
ている。その他の構成は第1の実施例のものと同一であ
る。
【0073】次に、本実施例の動作について説明する。
【0074】図10および図11に示したように、第1
の記録ヘッド37aの回復動作を行うため、キャリッジ
39は回復ユニット17側へ移動し、第1の記録ヘッド
37aが吸引キャップ7に対向する第1の所定の固定位
置にくると、制御手段(不図示)による制御により前記
励磁手段によって電磁式プランジャ38が励磁され、そ
の出力軸38aが固定ピン41とともに下がる。下がっ
た固定ピン41はプレート42の第1の孔40aに入
り、固定ピン41aがプレート42の上面に圧接し、キ
ャリッジ39がガイド軸11の長手方向の固定が行われ
るとともに、固定ピン41は、キャリッジ39を、ガイ
ド軸11を中心にしてキャリッジ39の先端側(図10
では左側)が上がる方向に押し上げる作用も行う。この
押し上げる運動は、キャリッジ39に設けられたキャリ
ッジ側ストッパ10と、回復ユニット本体3に設けられ
た回復ユニット側ストッパ6との当接により規制され
る。
【0075】以上のような一連の動作により、キャリッ
ジ39の固定が行われた後、吸引キャップ7による第1
の記録ヘッド37aの回復動作を行い、この動作が完了
すると、前記励磁手段による電磁式プランジャ38の励
磁が解かれ、固定ピン41が上がってプレート42の第
1の孔40aから抜けて、キャリッジ1が上記した一連
の動作を行う前の状態に戻る。ここで、吸引キャップ7
の空吸引を行うとともに、吸引キャップが下降して第1
の記録ヘッド37aから離れる。第1および第2の実施
例と同様に、以下、残りの第2〜第5の孔40b〜40
eに対しても同様な操作が行われ、回復動作および保護
キャッピングを行うことができる。
【0076】第3実施例は、固定ピンと該固定ピンの駆
動系統をキャリッジ側に持たせ(駆動力として電磁式プ
ランジャを使用)、孔を回復系側に設けたという点で、
第1および第2の実施例と本質的に相違する。
【0077】(第4実施例)図12は本発明に係る記録
装置の第4実施例の、図4と同様な図であり、図13は
図12における固定ピンの駆動部を示す詳細図である。
なお、図13では、固定ピンがキャリッジの孔に係合し
ている状態を示している。
【0078】側方視ほぼL形となったレバー63は、回
復ユニット本体3に両端が固定された軸62に回転自在
に支持されている。このレバー63の長辺部71bおよ
び短辺部71aにはそれぞれ突起部63a,63bが形
成されている。また、レバー63の長辺部71bの先端
には、固定ピン66を一体的に備え、かつコイルばね6
9によって上方に付勢された支持部材70が上下方向に
移動自在に設けられている。この支持部材70は、コイ
ルばね69を介して支持部材70に支持され、また、回
復ユニット本体3に形成された突片67の穴68を貫通
し、該穴68にガイドされて上下方向に移動する。
【0079】カム駆動用モータ(不図示)によって回転
駆動される回転軸16には、一体成形された2つの第1
および第2のカム64,65が一体的に設けられてい
る。これら第1および第2のカム64,65はそれぞれ
凹部64a、凸部65bを備えている。第1のカム64
は、レバー63の長辺部71bに形成された突起部63
aを押し上げてレバー63を矢印C方向に回転させる
(図13の状態)。一方、第2のカム65は、レバー6
3の短辺部71aに形成された突起部63bを押し上げ
てレバー63を半矢印C方向に回転させる。その他の構
成は第1の実施例のものと同一である。
【0080】次に、第4実施例の動作について説明す
る。
【0081】図12および図13に示したように、初期
状態では、レバー63の短辺部71aの突起部63bは
第2のカム65の突部65bにより押し上げられてお
り、一方、レバー63の長辺部71bの突起部63aは
第1のカム64の凹部64aに当接している。これによ
り、レバー63の長辺部71bの端部は下降位置にあ
る。第1の記録ヘッド15aの回復動作を行うため、キ
ャリッジ1は、回復ユニット17側へすなわち矢印B方
向に移動し、第1の記録ヘッド15aが吸引キャップ7
に対向する第1の所定の固定位置にきて停止すると、そ
の旨が位置検出センサ(不図示)によって検出される。
これにより、制御部(不図示)により制御されるカム駆
動用モータ(不図示)によって、第1および第2のカム
64,65が反矢印C方向に回転することにより、第2
のカム65と突部65bがレバー63の突起部63bか
ら外れるとともに、第1のカム64の凹部64aもレバ
ー63の突起部63aから外れる。これにより、レバー
63の長辺部71bは第1のカム64により押し上げら
れ、固定ピン66も押し上げられる。該押し上げられた
固定ピン66は、キャリッジ1の下面に形成された第1
の孔8a内に挿入され、コイルばね69の弾性力により
支持部材70がキャリッジ1へ圧接されることで、キャ
リッジ1がガイド軸11を中心として回転する。このキ
ャリッジ1を押し上げて回転させる運動は、キャリッジ
1に設けられたキャリッジ側ストッパ10と、回復ユニ
ット本体3に設けられた回復ユニット側ストッパ6との
当接により規制される。以上のような一連の動作によ
り、キャリッジ1の固定が行われた後、図示しない駆動
手段により吸引キャップ7を上昇させて第1の記録ヘッ
ド15aに密着させてその吐出口を覆い、第1の記録ヘ
ッド15a内のインクを吸引キャップ7により吸引する
という通常吸引(回復動作)を行う。第1の記録ヘッド
15aの回復動作が終了すると、第1および第2のカム
64,65の矢印C方向の回転により、レバー63の長
辺部71bの突起部63aが第1のカム64の凹部64
aに当接し、一方、レバー63の短辺部71aの突起部
63bが第2のカム65の突部65bに当接して押し上
げられることで、レバー63は反矢印C方向に回転し、
固定ピン66は第1の孔8aから抜け出し、キャリッジ
1が初期の位置まで降り軸33に支持される。ここで、
吸引キャップ7内のインクを大気とともに吸引するとい
う空吸引を行うとともに、吸引キャップ7は下降して第
1の記録ヘッド15aから離れる。
【0082】キャリッジ1が初期位置まで降りると、第
2の記録ヘッド15bの回復動作を行うために、第2の
記録ヘッド15bが吸引キャップ7に対向する第2の所
定の固定位置まで、キャリッジ1は矢印B方向に移動し
て停止する。すると、前記一連の動作と同様に、第1お
よび第2のカム64,65が反矢印C方向に回転するこ
とにより、固定ピン66が押し上げられ、該押し上げら
れた固定ピン66は、今度はキャリッジ1の第2の孔8
b内に挿入され、キャリッジ1のガイド軸11の長手方
向の固定およびキャリッジ1の回動が規制される。この
状態で第2の記録ヘッド15bの通常吸引(回復動作)
を行う。第2の記録ヘッド15bの回復動作後、空吸引
を行い、さらに、第3および第4の記録ヘッド15c,
15dの回復動作を行うが、この回復動作は、前記一連
の動作と同様であり、第3および第4の孔8c,8dが
それぞれ利用される。このようにして、4つの記録ヘッ
ド15a〜15dの回復動作を完了する。
【0083】記録装置の未使用時における保護キャッピ
ング動作を行うには、まず、第1〜第4の記録ヘッド1
5a〜15dがそれぞれ保護キャップ9の第1〜第4の
キャップ部14a〜14dに対向する位置まで、キャリ
ッジ1を矢印B方向に動作させる。
【0084】すると、回復ユニット本体3内に組み込ま
れている第1および第2のカム64,65が反矢印C方
向に回転することにより、固定ピン66が押し上げられ
る。該押し上げられた固定ピン66は、キャリッジ1の
下面に形成された第5の孔8e内に挿入され、キャリッ
ジ1のガイド軸11の長手方向の固定が行われるととも
に、固定ピン66は、キャリッジ1を押し上げ、キャリ
ッジ1はガイド軸11を中心として回転する。このキャ
リッジ1を押し上げて回転させる運動は、キャリッジ1
に設けられたキャリッジ側ストッパ10と、回復ユニッ
ト本体3のキャップ部14a〜14dに対向する第5の
所定の固定位置(保護キャッピング位置)に設けられた
回復ユニット側ストッパ6との当接により規制される。
以上のような一連の動作により、キャリッジ1の固定が
行われた後、図示しない駆動手段により保護キャップ7
を上昇させると、第1〜第4の記録ヘッド15a〜15
dにそれぞれ第1〜第4のキャップ部14a〜14dが
密着してそれぞれ吐出口を覆い、ヘッド保護キャッピン
グを終了する。
【0085】本実施例では、レバーはほぼL字形になっ
ている他、図8に示した第2の実施例と比較し、レバー
を引っ張るためのコイルばねやフックを備えていないの
で、装置の小型化が達成される。
【0086】図14は本発明に係る記録装置の変形例の
キャリッジの模式的下面図であり、図15は本変形例の
キャリッジの固定部を示す模式図であり、図16は本変
形例における通常吸引時の状態を示す模式図であり、
(a)は固定ピンによるキャリッジの固定部の模式的断
面図、(b)は吸引キャップと記録ヘッドを示す模式図
である。また、図17は、本変形例における空吸引時の
状態を示す模式図であり、(a)は固定ピンによるキャ
リッジの固定部の模式的断面図、(b)は吸引キャップ
と記録ヘッドを示す模式図である。
【0087】図14に示すように、シアン、マゼンタ、
イエローおよびブラックのインクをそれぞれ吐出可能な
4つの第1,2,3および4の記録ヘッド72a〜72
dは、間隔L(12.7mm)をおいてキャリッジ1に
並設されており、吸引時に利用される4つの第1,2,
3および4の孔73a〜73dも間隔Lをおいてキャリ
ッジ1に形成されている。これら4つの第1,2,3お
よび4の孔73a〜73dの長さMおよび幅Nはそれぞ
れ2.71mm,2.5mmとなっている。また、保護
キャッピング時に利用される第5の孔73eは、第4の
孔73dから距離S(10mm)だけ離れた位置に形成
されており、この長さおよび幅はそれぞれM,O(1.
7mm)となっている。本例では、第1,2,3,4お
よび5の孔73a〜73eの形状が矩形であることに特
徴があるとともに、図16の(a)に示すように、固定
ピンの径Kは1.65mmで、4つの第1,2,3,お
よび4の孔73a〜73dも幅N(2.5mm)よりも
充分に小さいことに特徴がある。これにより、本例で
は、図16に示すように、吸引キャップ7により記録ヘ
ッド72a〜72dの通常吸引を行った後、キャリッジ
1の第1,2,3および4の孔73a〜73dに固定ピ
ン76が挿入された状態で、図17に示すように、キャ
リッジ1を矢印B方向に微小距離だけ移動させ吸引キャ
ップ7を傾けた後、吸引キャップ7により記録ヘッド7
2a〜72dのから吸引を行うことができる。その他の
構成は第1の実施例のものと同一である。
【0088】次に、本例の動作について詳細に説明す
る。
【0089】図16の(a)に示したように、キャリッ
ジ1が第1の所定の固定位置に停止すると、固定ピン7
6がキャリッジ1の第1の孔73aの図示左端部に挿入
されることにより、キャリッジ1はその走査方向に固定
され、この状態で、図16の(b)に示すように、吸引
キャップ7を第1の記録ヘッド72aに密着させ、吸引
キャップ7により第1の記録ヘッド72a内のインクを
吸引するという通常吸引を行う。このとき、図15に示
すように、固定ピン76とガイド軸75との距離Pは4
2.9mmであった。通常吸引終了後、本実施例では、
図17の(a)に示すように、固定ピン76を第1の孔
73aから抜かずに、キャリッジ1を矢印B方向に微小
距離移動だけさせると、固定ピン76は第1の孔73a
のほぼ中央に位置し、一方、図17の(b)に示すよう
に、揺動自在に一端(不図示)が支持された吸引キャッ
プ7はキャリッジ1に引きずられて傾く。これにより、
第1の記録ヘッド72aと吸引キャップ7との間にクリ
アランスRができる。この状態で、吸引キャップ7内の
インクを大気とともに吸引する空吸引を行う。この後、
固定ピン76を第1の孔73aから外すとともに、吸引
キャップ7を下降させた後、上述した動作と同様な動作
を行い、他の記録ヘッド73b,73c,73dのイン
クの吸引を行う。その他の動作は第1実施例のものと同
様である。
【0090】本例では、通常吸引を行った後直ちに空吸
引を行うことができる。また、キャリッジ駆動用モータ
として一般的にDCモータを用いているが、キャリッジ
を短い距離だけ移動させる動作を繰り返すとなると、D
Cモータの応答にばらつきが発生し、このばらつきによ
りキャリッジの正確な位置決めが不可能になる。しかし
ながら、本例では、固定ピンの径をキャリッジの孔の幅
よりも充分に小さくして、前記ばらつきを吸収できる。
【0091】以上の各実施例においては、固定手段をキ
ャリッジと回復ユニットとの間にとっているが、これに
限られず、固定手段を記録ヘッド自体と回復ユニットお
よびその他の部材との間にとっても、機能的には、何ら
支障をきたすものではない。
【0092】また、本発明を、インクジェット記録装置
に限られず、ワイヤドット式やレーザービーム式の記録
装置にも適用してもよい。また、キャリッジがガイド軸
に回転不能に支持される記録装置にも本発明を適用でき
る。さらに、キャリッジの所定の固定位置としては、キ
ャッピング位置に限られず、待機位置でもよい。
【0093】次に、使用者の操作等によりキャリッジや
ガイドレールが撓むことを防ぐための機構について説明
する。下述する各実施例は本発明の目的を充分に達成し
得るものである。また、上述した各実施例は本発明の目
的を達成する充分なる効果を有しているが、以下に述べ
るいくつかの実施例の一つと組み合わせて用いることで
より一層の効果を奏することができるものである。
【0094】なお、回復ユニットとキャリッジ固定手段
との記録装置における配置位置は、上述の第1〜第4実
施例ではキャリッジ左端部であり、下述の第5〜第7実
施例ではキャリッジ右端部であって相違するが、本発明
の作用効果にはなんら相違は生じるものではない。
【0095】(第5実施例)以下、図面を参照して本発
明の他の実施例を説明する。図18は本発明を適用した
記録装置の第5実施例の要部構成を模式的に示す部分斜
視図であり、図19は図18の記録装置におけるインク
タンクの着脱の状態を矢印A方向から見て示す模式的側
面図であり、図20は図18の記録装置におけるキャリ
ッジの固定手段および支持手段の構成および動作を矢印
A方向から見て示す模式的側面図である。なお、本願に
おいては、同一または対応する部分は同一符号で示す。
また、以下の実施例では、記録装置がインクジェット記
録装置である場合を例に挙げて説明する。
【0096】図18〜図20に示すように、キャリッジ
101は装置本体の固定されたガイドレール102およ
びサポート軸103により往復移動可能に案内支持され
ており、該キャリッジ101上には記録手段(記録ヘッ
ド)104とインクタンク(インクカートリッジ)10
5が着脱可能に搭載されている。本実施例では、4個の
記録ヘッド104と各記録ヘッド104に対応する4個
のインクタンク105が搭載されており、カラー記録の
場合、各記録ヘッド104およびインクタンク105
は、例えばブラック、シアン、マゼンタおよびイエロー
の各色のインクで記録するように構成される。また、本
実施例では、キャリッジ101は、ガイドレール102
に沿って往復移動可能に案内支持されるとともに、サポ
ート軸103によりガイドレール102回りの回転を規
制されている。キャリッジ101は、例えば不図示の伝
動用ベルト等に結合され、不図示のモータにより該ベル
トを駆動することにより往復移動させられる。
【0097】キャリッジ101には、ボス106を中心
に回転(開閉)可能なヘッドカバー107が取り付けら
れている。このヘッドカバー107は記録ヘッド104
をキャリッジ101上の所定位置に位置決め保持するた
めのものである。ここで、ヘッドカバー107を矢印B
方向に回転させて閉じ位置にセットすることにより、各
記録ヘッド104がキャリッジ101上に位置決め状態
で固定される。ヘッドカバー107は、前記閉じ位置で
は、キャリッジ101に掛け止め(固定)される。ま
た、ヘッドカバー107を矢印Bと反対方向に回転させ
て開くことにより、記録ヘッド104およびインクタン
ク105を容易に取り外すことができる状態になる。す
なわち、ヘッドカバー107を操作することにより、キ
ャリッジ101から記録ヘッド104を簡単に着脱する
ことができる構成になっている。
【0098】インクタンク105は、キャリッジ101
に対して矢印F方向に押し込むことにより、該キャリッ
ジ101のインクタンク押さえ部111による矢印G方
向の支持力によって、該インクタンク押さえ部111と
記録ヘッド104のジョイント部112との間に挟まれ
た状態でキャリッジ101上に容易に位置決め固定され
る。この位置決め固定状態では、該インクタンク105
と記録ヘッド104との間に密封状態のインク流路が形
成されており、各記録ヘッド104に対して対応するイ
ンクタンク105からインクが供給される。また、イン
クタンク105は、矢印Fと反対方向に持ち上げること
により、キャリッジ101から容易に取り外すことがで
きる。
【0099】キャリッジ101は、ガイドレール102
に沿って両矢印K方向に往復移動可能に、かつ該ガイド
レール102を中心に回動可能に案内支持されている。
このガイドレール102は記録装置本体に支持されてい
る。記録ヘッド104は下向きの姿勢でキャリッジ10
1に装着され、インクジェット記録装置の場合には、該
記録ヘッド104の前面(吐出口形成面)と記録紙等の
被記録材113(図19参照)との間に所定の隙間(ギ
ャップ)gが形成される。
【0100】図18および図20に示すように、記録装
置内の記録領域を外れたキャリッジ101の待機位置ま
たはその近傍には、吐出口182の吐出性能を維持回復
するための回復ユニット121が配設されている。この
回復ユニット121は、吐出口182のインク乾燥や吐
出口形成面181へのゴミ付着を防止するために該吐出
口形成面181を密閉(キャッピング)するためのキャ
ップ114と、キャッピング状態で該キャップ114内
に負圧を発生させることにより吐出口182からインク
を吸引するための吸引キャップを備える吸引キャップホ
ルダー131a及び吸引ポンプ(不図示)等を備えてお
り、待機位置にある記録ヘッド104に対して回復動作
を行うように構成されている。なお、前記キャップ11
4はキャップホルダー131上に装着されている。
【0101】キャリッジ101の待機位置には、該キャ
リッジ101を該待機位置に位置決めするための固定手
段としての固定ピン115が設けられている。キャリッ
ジ101の待機位置の近傍には、回復ユニット121か
らの動力によって回転駆動される伝動軸123が配設さ
れており、前記固定ピン115は該伝動軸123に設け
られた固定ピンカム122により、上下方向に移動させ
ることができる。そして、キャリッジ101が待機位置
にきたときに、固定ピン115を該キャリッジ101の
裏面の位置決め穴116(例えば上述の第1〜第4実施
例における孔8a〜8d)に嵌合させ、さらに押し上げ
ることにより、キャリッジ101を所定位置に位置決め
するように構成されている。
【0102】さらに、キャリッジ101の待機位置に
は、本発明による支持手段を構成するキャリッジ支持レ
バー124が設けられている。この支持レバー(支持部
材)124は、軸125を中心に回動可能に軸支され、
前記伝動軸123に設けられた支持レバーカム126に
よって回動駆動されるように配設されている。この支持
レバー124にはキャリッジ支持部127が形成されて
おり、該支持レバー124の回転により、該キャリッジ
支持部127が上下方向に移動する。また、支持レバー
124の他端アーム部128と装置本体側のフック12
9との間に圧縮ばね130が装着されており、該支持レ
バー124は、該圧縮ばねー130により、そのキャリ
ッジ支持部127がキャリッジ101の裏面から離れる
方向(下向き方向)に移動する方向に付勢されている。
【0103】記録装置が記録動作を終えて待機状態に入
る場合、非記録状態となる記録ヘッド104の吐出口形
成面181をキャップ114で密閉(キャッピング)す
る必要がある。そこで、記録動作終了後、キャリッジ1
01はキャップ114を有する回復ユニット121の上
部の所定位置(待機位置=キャッピング位置)まで移動
する。そして、不図示の駆動源により固定ピン115が
押し上げられ、該固定ピン115がキャリッジ101の
位置決め穴116と嵌合し、該キャリッジ101が押し
上げられることにより、キャッピングの位置決め(吐出
口形成面181に対するキャップ114の圧接)が行わ
れる。このキャリッジ101の押し上げ動作に連動し
て、支持レバーカム126が矢印L方向(図20)に回
転する。
【0104】前記支持レバーカム126が回転を続ける
と、該支持レバーカム126のカム突起部132がキャ
リッジ支持レバー124のカム突き当て部133を押し
上げる状態となり、キャリッジ支持レバー124は軸1
25を中心として押し上げられる。支持レバーカム12
6は、キャリッジ支持レバー124のキャリッジ支持部
127が最も上昇した状態、すなわち該キャリッジ支持
部127がキャリッジ101の底面に接触した状態で停
止する。
【0105】この停止状態、すなわちキャリッジ支持レ
バー124が最も押し上げられた状態において、固定ピ
ン115がキャリッジ101を押し上げるとともに、キ
ャップ114が吐出口形成面181に圧接してキャッピ
ングした状態となる。そして、この状態が本実施例によ
る記録装置(キャリッジ101)の待機状態であり、こ
の待機状態のときに、インクタンク105の着脱操作や
記録ヘッド104のギャップ調整操作(例えば図29に
示したレバー118によるギャップ調整操作)等、キャ
リッジ101上における操作が行われる。
【0106】以上の構成および動作によれば、上記のよ
うなキャリッジ101上の操作(例えばインクタンク1
05の着脱操作)を行うときに該キャリッジ101に矢
印F方向の力が作用する場合でも、該キャリッジ101
は固定ピン115とキャリッジ支持レバー124によっ
て支持されるので、該キャリッジ101の撓みや変形は
防止され、また、該キャリッジ101の位置決めは正確
に行われる。
【0107】再び記録動作に入る等、上記待機状態を解
除する場合には、支持レバーカム126を矢印Lと逆の
方向に回転させてカム突起部132がカム突き当て部1
33に接触しない状態にする。すると、圧縮ばね130
のばね力によってキャリッジ支持レバー124が軸12
5を中心として回転し、キャリッジ支持部127がキャ
リッジ101から離れる。同時に、固定ピン115もキ
ャリッジ101と接触しない位置へ下降し、キャリッジ
101上の記録ヘッド104もキャップ114から離
れ、キャリッジ101は待機状態を解除されて記録動作
が可能な状態になる。
【0108】すなわち、キャリッジ101が記録動作等
を行うために主走査方向に移動する際には、固定ピン1
15およびキャリッジ支持レバー124はキャリッジ1
01の移動空間(移動経路)に突出しない状態(退避状
態)になる。したがって、上記構成によれば、記録動作
等のために走査方向に移動するキャリッジ101に対し
て新たな負荷を加えることなく、待機位置において該キ
ャリッジ101を確実に位置決め保持することが可能に
なる。
【0109】図21は、図18〜図20の構成において
キャリッジ101が待機位置にあるときの固定支持状態
を模式的に示す平面図である。図21に示すように、固
定ピン115がキャリッジ101に接触する支持範囲は
符号134で示され、キャリッジ支持レバー124がキ
ャリッジ101に接触する支持範囲は符号135で示さ
れている。ところで、前記固定ピン115はキャリッジ
101を待機位置に位置決め固定するという機能を有す
るため、該固定ピン115とキャリッジ101の位置決
め穴116が嵌合する位置は、記録ヘッド104の吐出
口形成面181の近傍もしくはガイドレール102の近
傍の位置に選定することが好ましい。そこで、本実施例
においては、このような条件を満たす位置として、図2
1中の支持範囲134で示すような位置が選定されてい
る。
【0110】一方、キャリッジ支持レバー124によっ
てキャリッジ101を支持する位置は、前記固定ピン1
15と該キャリッジ支持レバー124によってキャリッ
ジ101全体を支持するという観点から、ガイドレール
102に対向する側の端部近傍に選定することが好まし
い。そこで、本実施例においては、このような条件を満
たす位置として、図21中の支持範囲135で示すよう
な位置が選定されている。キャリッジ支持レバー124
による支持位置をこのような位置に選定することは、キ
ャリッジ101が前後方向に長い(図21中の寸法Mが
長い)場合に特に有効である。
【0111】以上説明した実施例によれば、キャリッジ
101が待機位置にきたときに、固定ピン115および
支持部材(キャリッジ支持レバー)124で該キャリッ
ジ101の全体を支持するように構成したので、記録ヘ
ッド104やインクタンク105の着脱、交換あるいは
記録ヘッド104のギャップ調整等の操作をキャリッジ
101上で行う場合に、該キャリッジ101の撓みを防
止することにより、該キャリッジ101上での操作や該
キャリッジ101の位置決めを容易にかつ正確に行うこ
とが可能になった。
【0112】さらに、キャリッジ101が待機位置以外
にあるときには、固定ピン115およびキャリッジ支持
レバー124がキャリッジ移動経路から外れた位置へ収
納されるように構成したので、該キャリッジ101の走
査方向の移動に対して負荷を加えることなく、該キャリ
ッジ101を待機位置へ移動させかつ待機状態に位置決
め保持し得るという効果も得られた。
【0113】なお、前述の実施例では、キャリッジ支持
レバー124の収納位置への付勢を圧縮ばね130で行
う構成にしたが、これは、図22に示すように、圧縮ば
ね130に代えて引張ばね136を用いて行ってもよ
い。すなわち、キャリッジ支持レバー124の回転中心
125の位置を図示のように変更し、支持レバーカム1
26と前記引張ばね136によってキャリッジ支持レバ
ー124の上下動作を制御するように構成してもよい。
なお、図22の構成の他の部分は図18および図20の
場合と同じであり、それぞれ対応する部分を同一符号で
示し、それらの説明は省略する。
【0114】さらに、図23に示すように、前記圧縮ば
ね130や前記引張ばね136の代わりに、前記伝動軸
123に設けた引下げカム137を使用し、前記キャリ
ッジ支持レバー124の上下動作を持ち上げ用の前記支
持レバーカム126と前記引下げカム137の2つのカ
ムで制御するように構成してもよい。そして、図23の
構成では、キャリッジ支持レバー124の他端アーム部
128に、前記引下げカム137と当接するカム突き当
て部133が形成されている。なお、図23の構成の他
の部分は図18および図20の場合と同じであり、それ
ぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの説明は省
略する。
【0115】(第6実施例)図24は本発明を適用した
記録装置の第6実施例の要部構成を示す模式的部分斜視
図であり、図25は図24の構成においてキャリッジ1
01が待機位置にあるときの固定支持状態を模式的に示
す平面図である。本実施例は、待機状態のキャリッジ1
01を2個のキャリッジ支持レバー124A,124B
で支持することを特徴とするものであり、該キャリッジ
支持レバーおよびその駆動系を二重に設ける点を除け
ば、図18〜図21の第1実施例の場合と実質上同じ構
成を有している。そして、待機位置にあるキャリッジ1
01は、図25に示すように、固定ピン115による支
持範囲134とキャリッジ支持レバー124による支持
範囲135Aとキャリッジ支持レバー124Bによる支
持範囲135Bとの合計3箇所で固定支持される。
【0116】図24および図25の第6実施例において
も、前述の第5実施例の場合と同様に、キャリッジ10
1が待機位置に移動してきたとき、固定ピン115で該
キャリッジ101の位置決めおよび固定を行い、これに
連動して2個のキャリッジ支持レバー124A,124
Bによって該キャリッジ101を支持するとともに、記
録ヘッド104の吐出形成面181をキャップ114に
圧接させて吐出口182をキャッピングするように動作
する。すなわち、本実施例においても、前述の第5実施
例の場合と実質的に同じ動作が行われる。
【0117】したがって、本実施例によっても、前述の
第5実施例の場合と同様に作用効果を得ることができ
る。加えて、本実施例においては、固定ピン115と他
の2点でキャリッジ101を支えるので、記録ヘッド1
04やインクタンク105の着脱あるいは記録ヘッド1
04のギャップ調整等の操作によりキャリッジ101に
力が作用する場合に、該キャリッジ101の撓みや変形
を防止するという点では、前述の第5実施例の場合より
も有利である。
【0118】また、キャリッジ101の重量が大きく該
キャリッジの重心近傍を固定ピン115で押し上げる必
要があるという事情、あるいはキャリッジ101のスペ
ース上の理由から前記位置決め穴116の位置が規制さ
れてしまうという事情等によって、図25に示すよう
に、キャリッジ101の中心近傍を固定ピン115で支
持する場合、さらには、キャリッジ101がガイドレー
ル2方向に長い形状(図25中の寸法が大きい形状)を
している場合には、本実施例のようにキャリッジ支持レ
バー124A,124Bでキャリッジ101の2箇所を
支持することは特に有効である。
【0119】なお、図24および図25の第6実施例に
おいても、キャリッジ支持レバー124A,124B、
支持レバーカム126A,126Bおよび圧縮ばね13
0A,130B等に代えて、図22に示した構成あるい
は図23に示した構成を採用することができ、それによ
っても同様の作用効果が得られることは勿論である。
【0120】図24および図25の第6実施例では、2
個のキャリッジ支持レバー124A,124Bのそれぞ
れに対応して、支持レバーカム126A,126Bおよ
び圧縮ばね130A,130B等を個別に設けたが、こ
れに代えて、キャリッジ支持レバーの形状変更等によ
り、1個のキャリッジ支持レバー(1個の支持レバーカ
ム、1個の圧縮ばね)でキャリッジ101の2点を同時
に支持するように構成してもよい。さらに、本実施例で
は、キャリッジ支持レバーによりキャリッジ101を2
点(135A,135B)で支持する場合に示したが、
キャリッジ101を3点以上の複数の場所で同時に支持
するように構成してもよい。これらの変更例によって
も、前述の各実施例の場合と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0121】(第7実施例)図26は本発明を適用した
記録装置の第7実施例の要部構成を示す模式部分斜視図
であり、図27は図26中の矢印P方向から見てキャリ
ッジ101の動きおよび該キャリッジ101の待機状態
を示す模式的部分正面図である。本実施例は、待機に移
動してきたキャリッジ101を装置本体側に設けられた
キャリッジ支持斜面140で支持することを特徴とする
ものであり、前記キャリッジ支持レバー124の代わり
に該キャリッジ支持斜面140でキャリッジ101を支
持する点を除けば、図18〜図21の第5実施例の場合
と実質上同じ構成を有している。また、前記キャリッジ
支持斜面140は、固定式のキャリッジ支持手段を構成
するものであり、本実施例では、回復ユニット121の
外壁部分を利用して形成されている。
【0122】図26および図27に示すように、前記キ
ャリッジ支持斜面140は、キャリッジ101移動方向
に傾斜した斜面部141と該キャリッジ101を待機位
置で支持する頂点部142を有する形状をしている。記
録動作等を終了すると、キャリッジ101は待機状態に
入るため矢印Q方向に移動してくる。キャリッジ101
が待機位置に近づくと、該キャリッジ101の図示右下
端部が前記キャリッジ支持斜面140の斜面部141に
接触する。さらにキャリッジ101が矢印Q方向に移動
すると、該キャリッジ101は、斜面部141に沿って
押し上げられながら前記頂点部142に向かって移動し
た後、図27中の実線位置で示すように、前記頂点部1
42で支持された状態の待機位置で停止する。
【0123】キャリッジ101が待機位置で停止した
後、固定ピンカム122の回動によって固定ピン115
が押し上げられ、該固定ピン115がキャリッジ101
の位置決め穴116(図20)に嵌合することにより、
該キャリッジ101の待機位置への位置決め固定が行わ
れる。こうしてキャリッジ101が位置決め固定された
状態では、前記キャリッジ支持斜面140の頂点部14
2は、キャリッジ101の底面と接触するか、極めて接
近した位置にある。すなわち、待機状態においては、キ
ャリッジ101は上昇した固定ピン115とキャリッジ
支持斜面140の頂点部142とによって固定支持され
た状態となり、該キャリッジ101に鉛直方向(図20
中の矢印F方向)の外力が作用した場合も、該キャリッ
ジ101はこれらの2点で支持されることになる。した
がって、前述の第5実施例の場合と同様、キャリッジ1
01上で記録ヘッド104やインクタンク105の着脱
あるいは記録ヘッド104のギャップ調整等の操作を行
う際の該キャリッジ101の撓みや変形を確実に防止す
ることが可能になる。
【0124】再び記録動作に入る等、待機状態を解除す
る場合には、固定ピンカム122の回動により固定ピン
115を収納位置まで下降させた後、キャリッジ101
を矢印Qと反対方向へ移動させる。この場合、キャリッ
ジ101はキャリッジ支持斜面140の斜面部141を
滑り降りた後、記録動作に入ることになる。
【0125】本実施例においては、キャリッジ101が
前記斜面部141に沿って移動するときに該キャリッジ
101に作用する抵抗(負荷)を低減するために、該キ
ャリッジ101の該斜面部141と接触する部分に回転
可能なコロ等の負荷軽減手段を設ける構成としてもよ
い。図28は、図26および図27の構成において、キ
ャリッジ101に回転可能なコロ143を設けた構成を
示す模式的部分正面図である。図28に示すように、コ
ロ143の回転方向を矢印Rで示すが、該コロ143が
斜面部141と摩擦力によって回転するならば、該コロ
143の回転方向は矢印Rの方向に限定されるものでは
ない。
【0126】本実施例では、前記キャリッジ支持斜面1
40を回復ユニット121に設ける場合を例示したが、
該キャリッジ支持斜面140は、装置本体のキャリッジ
待機位置またはその近傍に配置された部材であれば、他
の部材に設けてもよく、また、専用部材で形成してもよ
い。本実施例によれば、前述の各実施例の場合と同様の
作用効果が得られる他、装置本体側に固定的に設けられ
る部材でキャリッジ支持手段140を構成するので、複
雑な機構を必要とすることなく、キャリッジ101の走
査方向の移動を利用するだけで待機状態のキャリッジ1
01を支持できるという効果が得られる。
【0127】なお、以上の各実施例においては、キャリ
ッジ101上に記録ヘッド104およびインクタンク1
05を着脱可能(交換可能)に搭載する場合を例に挙げ
て説明したが、本発明は、記録ヘッドとインクタンクを
一体化したヘッドカートリッジをキャリッジ101上に
着脱可能に搭載する構成、あるいは記録ヘッドのみをキ
ャリッジ101に着脱可能に搭載しチューブ等を介して
該記録ヘッドにインクを供給する構成等、キャリッジ1
01に搭載される構成部品がどのような形態のものであ
っても、同様に適用することができ、同様の作用効果が
得られるものである。
【0128】また、前述の実施例では、記録装置がイン
クジェット記録装置である場合を例に挙げて説明した
が、本発明は、キャリッジに記録ヘッド等を着脱可能に
搭載する形態の記録装置であれば、ワイヤドット式、感
熱式、熱転写式、レーザービーム式等、他の記録方式の
記録装置に対しても同様に適用することができ、同様の
効果が得られるものである。
【0129】また、前述の実施例では、異なる色で記録
する複数個(4個)の記録手段(記録ヘッドまたはヘッ
ドカートリッジ)を用いるカラーインクジェット記録装
置の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、1個の記
録手段を用いる記録装置、あるいは、同一色彩で濃度の
異なる記録を行う複数の記録手段を用いる階調記録用の
記録装置等、記録手段の数や記録色に関係なく広く適用
することができ、同様の効果が得られるものである。
【0130】なお、本発明が適用される記録装置の一つ
としてのインクジェット記録装置とは、例えば、ピエゾ
素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段(記録ヘッ
ド)を使用するものに適用できるが、中でも、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出する方式のインクジェット
記録装置において優れたた効果をもたらすものである。
かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成
できるからである。その代表的な構成や原理について
は、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第
4740796号明細書に開示されている基本的な原理
を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマ
ンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
ている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰
を越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動
信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネル
ギーを発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面
に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応
した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効であ
る。
【0131】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。なお、上記熱
作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313
124号明細書に記載されている条件を採用すると、さ
らに優れた記録を行うことができる。
【0132】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成においても本発明は有効である。すなわち、記録
ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によ
れば、記録を確実に効率よく行うことができるようにな
るからである。
【0133】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0134】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または、予備的な
補助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定
できるので好ましいものである。これらを具体的に挙げ
れば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピン
グ手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧
の回復手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素
子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記
録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定
した記録を行うために有効である。
【0135】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個設けられ
るものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置の
記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モード
だけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個
の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色の
複色カラーまたは、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0136】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液体化するもの、あるいはインクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出するものや、記
録媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよ
うな、熱エネルギーによって初めて液化する性質のイン
クを使用する場合も本発明では適用可能である。
【0137】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0138】さらに加えて、本発明による記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わせ
た複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0139】
【発明の効果】本発明は、上述したいくつかの実施例あ
るいはそれらの組み合わせにより次のような効果が得ら
れる。
【0140】先ず、キャリッジを所定の位置に確実に固
定できることにより、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0141】DCモータをキャリッジ駆動源として用い
る記録装置の場合、パルスモータを用いているものとは
違って、DCモータはパルスによる制御ができないた
め、キャリッジの正確な位置決めができない。しかし、
本発明では、固定手段のキャリッジとの係合という簡単
な構成でDCモータを駆動源にしている記録装置におい
ても、正確なキャリッジ位置決め操作を行うことができ
る。パルスモータを用いる記録装置の場合であってもよ
り正確にキャリッジの位置決め操作を行うことができ
る。さらに、記録装置の未使用状態での移動や物流等時
におけるキャリッジの破損を防止することができる。
【0142】記録ヘッドの回復動作や保護キャッピング
を行う場合、キャリッジが所定の固定位置にその走査方
向および回転方向において固定され、キャリッジのガタ
が発生しないため、回復動作を行う吸引キャップの密着
性がよく、しかも、吸引キャップの位置ずれも発生せ
ず、回復動作が確実に行える。このことは、記録装置の
未使用時における保護キャッピングについても同様のこ
とが言える。
【0143】カラーの記録装置のような、記録ヘッドを
複数個持つ記録装置の場合等において、記録ヘッドの回
復動作を、一つの吸引ポンプおよび吸引キャップで複数
回連続的にかつ正確に行うことができる。
【0144】また、他の効果としてキャリッジ上でイン
クタンクや記録ヘッドの着脱あるいは記録ヘッドのギャ
ップ調整等の操作を行うに際し、キャリッジの撓みを防
止することにより、該キャリッジにおける操作や位置決
めを正確に行うことが可能な記録装置が提供される。
【0145】さらに、支持手段は装置本体に対して相対
運動可能である構成とすることにより、キャリッジ待機
時以外では前記支持手段を収納可能とし、移動するキャ
リッジに対しても負荷を加えることなく、待機時におけ
るキャリッジを支持できるという効果も得られる。
【0146】さらに、支持手段は装置本体に固定されて
いる構成とすることにより、装置本体に複雑な機構を追
加することなく、キャリッジの走査方向の移動を利用す
るだけで、該キャリッジ待機位置で支持することができ
るという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例としての記録装置の全体構
成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1に示した記録ヘッドの模式的斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る実施例としての記録装置の制御ブ
ロック図である。
【図4】本発明に係る記録装置の第1実施例のキャリッ
ジおよび回復ユニットなどを示す模式的斜視図である。
【図5】図4において矢印A方向から見た場合の模式的
縦断面図である。
【図6】図4および図5に示したカムを駆動制御するた
めの制御ブロック図である。
【図7】第1実施例におけるキャリッジの固定部の変形
例の模式的縦断面図である。
【図8】本発明に係る記録装置の第2実施例のキャリッ
ジおよび回復ユニット等を示す模式的縦断面図である。
【図9】図8における矢印F方向から見た、キャリッジ
の固定部を示す模式図である。
【図10】本発明に係る記録装置の第3実施例のキャリ
ッジおよび回復ユニット等を示す模式的縦断面図であ
る。
【図11】図10における矢印G方向から見た、キャリ
ッジの固定部を示す模式図である。
【図12】本発明に係る記録装置の第4実施例のキャリ
ッジおよび回復ユニット等を示す模式的斜視図である。
【図13】図12における固定ピンの駆動部を示す模式
的詳細図である。
【図14】本発明に係る記録装置の変形例のキャリッジ
の模式的下面図である。
【図15】本変形例のキャリッジの固定部を示す模式図
である。
【図16】本変形例における通常吸引時の状態を示す模
式図であり、(a)は固定ピンによるキャリッジの固定
部の模式的断面図、(b)は吸引キャップと記録ヘッド
を示す模式図である。
【図17】本変形例における空吸引時の状態を示す模式
図であり、(a)は固定ピンによるキャリッジの固定部
の模式的断面図、(b)は吸引キャップと記録ヘッドを
示す模式図である。
【図18】本発明を適用した記録装置の第5実施例の要
部構成を示す模式的部分斜視図である。
【図19】図18の記録装置においてキャリッジ上の記
録ヘッドおよびインクタンクを着脱する状態を説明する
ための模式的側面図である。
【図20】図18の記録装置において待機位置にあるキ
ャリッジを位置決め支持する機構の構成および動作を示
す模式的側面図である。
【図21】図18の記録装置において待機位置にあるキ
ャリッジの支持範囲を示すための模式的平面図である。
【図22】図18の記録装置におけるキャリッジ支持機
構の変更構成を示す模式的斜視図である。
【図23】図18の記録装置におけるキャリッジ支持機
構の他の変更構成を示す模式的斜視図である。
【図24】本発明を適用した記録装置の第6実施例の要
部構成を示す模式的部分斜視図である。
【図25】図24の記録装置において待機位置にあるキ
ャリッジの支持範囲を示すための模式的平面図である。
【図26】本発明を適用した記録装置の第7実施例の要
部構成を示す模式的部分斜視図である。
【図27】図26の記録装置においてキャリッジが待機
位置に入るときの状態を示す模式的部分正面図である。
【図28】図26の記録装置においてローラを有するキ
ャリッジが待機位置に入るときの状態を示す模式的部分
正面図である。
【図29】記録装置において記録手段と記録媒体とのギ
ャップを調整する機構を例示する模式的側面図である。
【符号の説明】
1,31,39 キャリッジ 2 カム 2a 突起部 3 回復ユニット本体 4,29,56 レバー 4a,56a 突起部 5,28,35,41 固定ピン 5a,28c,35a,41a フランジ 6 回復ユニット側ストッパ 7 吸引キャップ 8a,34a,40a 第1の孔 8b,34b,40b 第2の孔 8c,34c,40c 第3の孔 8d,34d,40d 第4の孔 8e,34e,40e 第5の孔 9 保護キャップ 10 キャリッジ側ストッパ 11 ガイド軸 12 コイルばね 13 軸 14a 第1のキャップ部 14b 第2のキャップ部 14c 第3のキャップ部 14d 第4のキャップ部 15a,32a,37a 第1の記録ヘッド 15b 第2の記録ヘッド 15c 第3の記録ヘッド 15d 第4の記録ヘッド 16 回転軸 17 回復ユニット 18 フック 19 プラテン 20 紙押さえ板 21 ギア 22 紙送りモータ 23 キャリッジモータ 24 キャリッジベルト 25 フレキシブル基板 26 電気熱変換体 27 吐出口 28a 軸部 28b ねじ部材 30 コイルばね 31 キャリッジ 33 軸 36 突出部 38 電磁式プランジャ 38a 出力軸 40 リード線 42 プレート 43 位置検出センサ 44 制御部 45 カム駆動用モータ 46 インターフェス回路 47 操作パネル 48 第1の駆動回路 49 第2の駆動回路 50 第3の駆動回路 51 MPU 52 ROM 53 RAM 54 入出力ポート 55 制御部 60,61 シャーシ 62 軸 63 レバー 63a 突起部 63b 突起部 64 第1のカム 64a 凹部 65 第2のカム 65b 突部 66 固定ピン 67 突片 68 穴 69 コイルばね 70 支持部材 71a 短辺部 71b 長辺部 72a 第1の記録ヘッド 72b 第2の記録ヘッド 72c 第3の記録ヘッド 72d 第4の記録ヘッド 73a 第1の孔 73b 第2の孔 73c 第3の孔 73d 第4の孔 73e 第5の孔 75 ガイド軸 76 固定ピン 76a フランジ 101 キャリッジ 102 ガイドレール 103 サポート軸 104 記録ヘッド 105 インクタンク 106 ボス 107 ヘッドカバー 111 インクタンク押さえ部 112 ジョイント部 113 記録媒体 114 キャップ 115 固定ピン 116 位置決め穴 117 サポート軸当接部材 118 ギャップ調整レバー 119,120 当接面 121 回復ユニット 122 固定ピンカム 123 伝動軸 124,124A,124B 支持レバー 125,125A,125B 軸(回転中心) 126,126A,126B 支持レバーカム 127,127A,127B キャリッジ支持部 128,128A,128B 他端アーム部 129,129A,129B フック 130,130A,130B 圧縮ばね 131 キャップホルダー 131a 吸引キャップホルダー 132 カム突起部 133 カム突き出て部 134,135,135A,135B 支持範囲 136 引張ばね 137 引下げカム 140 キャリッジ支持斜面 141 斜面部 142 頂点部 143 コロ 181 吐出口形成面 182 吐出口
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 19/18 E 9212−2C Z 9212−2C 25/308 B41J 25/30 G (72)発明者 大西 敏之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宇野沢 保弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鹿志村 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金光 伸二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新田 哲弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹村 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉野 浩史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド軸に沿って走査しかつ記録ヘッド
    を搭載するためのキャリッジを有する記録装置におい
    て、 前記キャリッジの前記走査方向における位置を検出する
    ための位置検出手段と、 前記キャリッジが所定の固定位置にあることが前記位置
    検出手段によって検出されると、前記キャリッジに係合
    して前記キャリッジを前記走査方向において規制して前
    記所定の固定位置に固定するための固定手段と、を有す
    ることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録装置に用いられる記録ヘッド
    は、記録媒体に対して吐出口からインクを吐出すること
    により記録を行うインクジェット記録ヘッドであり、前
    記吐出口を覆うためのキャップによるキャッピング位置
    で前記記録装置に対して前記所定の固定位置で固定され
    る請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録装置には、前記キャリッジの前
    記所定の固定位置が複数設定されている請求項1または
    2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記固定手段は、圧接力を利用して前記
    キャリッジを固定するものである請求項1または2に記
    載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記固定手段は、引張力を利用して前記
    キャリッジを固定するものである請求項1または2に記
    載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記固定手段は、前記キャリッジを固定
    するための荷重に対する緩衝の役目を持つ緩衝部材を備
    えている請求項1または2に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジは前記ガイド軸に回転自
    在に支持されており、前記固定手段による前記キャリッ
    ジの固定時に、前記キャリッジの回転を規制するための
    回転規制手段が設けられている請求項1または2に記載
    の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記回転規制手段は、前記キャップを構
    成している回復ユニットの一部である請求項7に記載の
    記録装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド軸と前記回転規制手段との間
    に、前記キャリッジと前記固定手段との係合部が設けら
    れている請求項7に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、複数の色のインク
    を吐出して記録媒体に対してカラー記録を行う請求項1
    または2に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記キャリッジを前記固定手段により
    固定した後、キャップを記録ヘッドに押し付けてその吐
    出口を覆うものである請求項2に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 記録ヘッドは、熱エネルギーを利用し
    てインクを吐出するものであって、前記熱エネルギーを
    発生するための電気熱変換体を備える請求項1または2
    に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 記録媒体に沿って移動するキャリッジ
    に記録手段を搭載し、該記録手段により前記記録媒体に
    記録する記録装置において、 前記キャリッジが所定位置にきたときに該キャリッジを
    該所定位置に固定するように係合する固定手段と、 前記キャリッジが前記所定位置にきた際に該キャリッジ
    を前記固定手段との係合部分とは別の部分で支持する支
    持手段と、を有することを特徴とする記録装置。
  14. 【請求項14】 前記支持手段は装置本体に対して相対
    運動可能である請求項13に記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記支持手段は装置本体に固定されて
    いる請求項13に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記支持手段は前記キャリッジの複数
    点を支持する請求項13に記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 前記支持手段による前記キャリッジの
    支持はコロを介して行われる請求項13に記載の記録装
    置。
  18. 【請求項18】 前記記録手段が、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録手段である請求項13に記
    載の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段である請求項18に
    記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させる請求項19に記
    載の記録装置。
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