JP6570419B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、詳しくは、インクを吐出する記録ヘッドの回復機構においてワイピング動作を選択的に切替えるための構成に関するものである。
インクジェット記録装置における回復機構は、例えば、吐出口面を払拭するためのワイピング機構、吐出口面を覆うためのキャッピング機構、吐出口からインクを吸引するための吸引機構等を備えている。この回復機構の一構成として、記録ヘッドを搭載したキャリッジの移動に追従して所定の範囲内で移動可能なスライダを備え、このスライダにキャップおよびワイパーを設けた構成が知られている(特許文献1参照)。この従来構成は、装置に固定されたスライダベースに対してスライダが移動するものであり、このスライダの移動位置に応じて、ワイピング動作やキャッピング動作を行う。そして、この特許文献1に記載の回復機構は、スライダをワイピング位置などの所定の位置に固定するためのロックレバーの係止解除を行うための、スライダベースに対して揺動可能な係止解除部材を備えている。そして、スライダが、ワイパートリガがかかる位置を越える位置まで移動したときに、上記係止解除部材がスライダに設けられたロックレバーをワイパートリガのかからない位置へ移動させる。これにより、ワイピング動作の実行/非実行を選択的に切り替えることができ、不要なワイピング動作を回避することが可能としている。
特開2013−60003号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回復機構は、スライダベース側に係止解除部材を取り付けているため、この係止解除部材取り付け形状をスライダベース側に設ける必要がある。この場合に、スライダベースが外装部品でない場合は型構造の簡易化は比較的容易であるが、スライダと外装部品の間にスライダベース部品を設けることになり、装置サイズが増大してしまうという問題を生じる。一方、スライダベースを外装部品とする場合はインク漏れ等を防止するために穴形状等を設けることができず、アンダーカットが発生してしまうなど型構造が複雑化し、部品コストが増大してしまうという問題がある。
本発明は、係止解除を行う部材などの可動部材を、ワイパーを保持する部材側に設けた構成によってワイピング動作の有無を選択的に切り替えることを可能とするインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、インクを吐出する吐出口面を有する記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジと、前記吐出口面をワイピングするワイパーと、前記ワイパーを保持し前記キャリッジの移動に追従して、前記ワイパーにより前記吐出口面をワイピング可能なワイピング位置と前記吐出口面をワイピングできない退避位置とに移動可能なワイパーホルダと、前記ワイパーホルダに配され、前記ワイパーホルダを前記ワイピング位置に保持する係止位置と前記ワイパーホルダの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部材と、を備え、前記キャリッジが記録領域から第1の位置まで移動することによって前記係止部材が係合部と係合して前記係止位置に移動し、前記キャリッジが前記記録領域から前記第1の位置を越えて第2の位置へ移動することによって前記係合部との係合が解除されて前記係止部材が前記解除位置に移動するインクジェット記録装置であって、前記係止部材に対して回転可能に設けられ、前記キャリッジが前記第2の位置から前記記録領域へ移動するときに、前記係止部材が前記解除位置から前記係止位置へ移動することを規制する規制部材を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
以上の構成によれば、インクジェット記録装置において、係止解除を行う部材などの可動部材を、ワイパーを保持する部材側に設けた構成によってワイピング動作の有無を選択的に切り替えることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る記録機構部を示す斜視図である。 図1に示した本実施形態の記録装置の制御およびデータ処理の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る回復機構部を示す斜視図である。 第1実施形態のロックレバーの詳細図である。 第1実施形態のスライダがワイピング位置にいる状態を示す斜視図である。 第1実施形態のスライダがワイピング位置にいる状態を示す別の斜視図である。 第1実施形態のスライダが退避位置にいる状態を示す斜視図である。 第1実施形態のスライダがワイパートリガ位置へ移動した状態を示す斜視図である。 第1実施形態のスライダがワイパートリガ位置へ移動した状態を示す正面図である。 (a)および(b)は、第1実施形態に係るワイピング動作を示すフローチャートである。 第1実施形態のスライダがキャッピング位置へ移動した状態を示す斜視図である。 第1実施形態のスライダがキャッピング位置からワイピング位置へ移動した状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るスライダがワイパートリガ位置にいる状態におけるロックレバーまたは解除レバーの状態を示す側面図である。 第2の実施形態のスライダがキャッピング位置にいる状態におけるロックレバーあるいは解除レバーの状態を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図面を通じて同一符号は、同一または対応部分を示すものである。
(第1実施形態)
<インクジェット記録装置全体の概要>
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置11は、給紙部101と、搬送部102と、記録機構部103と、回復機構部104と、を備えている。給紙部101は、シート(記録媒体)を装置本体内へ供給する。搬送部102は、給紙部101により供給された記録媒体を搬送する。記録機構部103は、画像情報に基づいて動作し、記録媒体に画像を記録する。回復機構部104は、記録される画像の品位を保持するために記録ヘッドのインク吐出性能を維持または回復するものである。
記録機構部103は、主走査方向に往復移動可能なキャリッジ12と、キャリッジ12に着脱自在に搭載された記録ヘッド5と、を有して構成される。キャリッジ12は、装置本体に設置されたガイドレールに沿って往復移動可能に案内支持されている。キャリッジ12の往復移動は、キャリッジモータの駆動力がキャリッジベルト124を介して伝達することによって行われ、キャリッジに搭載されたエンコーダセンサと装置本体側に張架されたエンコーダスケールによってキャリッジ12の位置および速度を検出することにより制御される。キャリッジ12の移動と同期して行われる記録ヘッド5からのインク吐出によって、記録媒体に画像などを記録することができる。
なお、キャリッジ12には、記録ヘッド5の他、記録ヘッド5へ供給するインクを一時的に収容するサブタンク(不図示)が搭載されている。
図2は、この形態に係る記録機構部103を示す斜視図である。図2に示すように、キャリッジ12には2つの記録カートリッジ3A、3Bが搭載されている。各記録カートリッジ3A,3Bは、記録ヘッド5とサブタンクとが一体化して構成されたものである。カラー用記録カートリッジ3Aには複数色のインクを用いて記録を行う記録ヘッド5Aが設けられている。単色用記録カートリッジ3Bには単色のインク(例えばブラック)を用いて記録を行う記録ヘッド5Bが設けられている。例えば、記録ヘッド5Aの吐出口面51にはシアン、マゼンタおよびイエローの3色のインクを吐出する吐出口列が形成されている。記録ヘッド5Bの吐出口面52にはブラックなどの単色のインクを吐出する吐出口列が形成されている。サブタンク及び記録ヘッド5には、インクタンク15からチューブで構成されるインク流通路14を介してインクが供給される。インクタンク15は、装置本体の前面に配置され、インクの液面を外部から見ることができる。これにより、インクタンク15は、外部からインク残量を確認することができる。
給紙部101に積載された記録媒体は、給紙モータによって駆動される給紙ローラによって1枚ずつ分離されて送り出され、搬送部102へと供給される。搬送部102に供給された記録媒体は、搬送モータによって駆動される搬送ローラ121およびピンチローラ122に挟持されることによって、間欠的に搬送され、上述した記録機構によって記録が行われる。記録が行われた記録媒体は、搬送ローラ121と同期駆動される排紙ローラおよび拍車に挟持されることによって装置本体外へ排出される。
回復機構部104は、記録ヘッド5の吐出口の目詰まり等を解消することで、記録される画像の品位を正常な状態に維持または回復するために備えられている。この回復機構部104は、図4などでその詳細が後述されるように、吐出口面をワイピング可能なワイピング機構、吐出口面を覆うためのキャッピング機構、吐出口からインクを吸引するための吸引機構等を備えている。本実施形態の回復機構部104は、キャリッジ12が回復機構部に向かって移動してきたときに、キャリッジ12の移動に追従して所定の範囲内で移動可能なスライダ(図4など参照)を備えている。スライダ7(ワイパーホルダ)には、ワイピング機構のワイパー8、9およびキャッピング機構のキャップ1A、1Bが搭載されている(図4など参照)。
<インクジェット記録装置の制御構成>
図3は、図1に示した本実施形態の記録装置の制御およびデータ処理の構成を示すブロック図である。図において、201は、各部動作やデータの処理などを制御するMPUを示す。202は、MPU201によって実行されるプログラムやデータを格納するROMを、203は、MPU201によって実行される処理データ及びホストコンピュータ214から受信したデータを一時的に記憶するRAMをそれぞれ示している。
記録ヘッドドライバ207を制御することにより記録ヘッド5によるインク吐出を行う。また、キャリッジモータドライバ208を制御することにより、キャリッジモータ204の駆動を行い、キャリッジ12を移動させることができる。給紙・搬送モータドライバ209を制御することによって搬送モータ205の駆動を行い、給紙ローラ、搬送ローラ及び排出ローラの回転を制御する。
ホストコンピュータ214は、ユーザによって記録動作の実行が命令された場合に、記録画像や記録画像品位等の記録情報を取りまとめて記録装置と通信するためのプリンタドライバ2141を有している。MPU201は、I/F部213を介してホストコンピュータ214と記録画像等のやり取りを実行する。
図3は、インクジェット記録装置の記録動作概略を示すブロック図である。201は、各部動作やデータの処理などを制御するMPUである。202は、MPU201によって実行されるプログラムやデータを格納するROMである。203は、MPU201によって実行される処理データ及びホストコンピュータ214から受信したデータを一時的に記憶するRAMである。
記録ヘッド5からのインク吐出は記録ヘッドドライバ207によって制御される。キャリッジ12を駆動するキャリッジモータ204は、キャリッジモータドライバ208によって制御される。給紙ローラ120および搬送ローラ121(同期駆動の排紙ローラ)は給紙・搬送モータ205によって駆動される。給紙・搬送モータ205は給紙・搬送モータドライバ209によって制御される。
ホストコンピュータ214には、使用者によって記録動作の実行が命令された場合に、記録画像や記録画像品位等の記録情報を取りまとめて記録装置と通信するためのプリンタドライバ2141が設けられている。MPU201は、I/F部213を介してホストコンピュータ214と記録画像等のやり取りを実行する。
<回復機構部104>
図4は、本発明の第1実施形態に係る回復機構部104を示す斜視図である。スライダ7には、キャリッジ12の側面と当接する突き当て部7aが設けられている。これにより、スライダ7は、キャリッジ12の移動に追従して所定の範囲内で移動することができる。スライダ7上には、ワイパー8、9およびキャップ1A、1Bが設けられている。スライダ7が上述のように移動することによって、ワイパー8、9およびキャップ1A、1Bは記録ヘッド5から離れるそれぞれの退避位置をとることができる。また、この退避位置から、ワイパー8、9によって記録ヘッド5の吐出口面51、52を払拭することが可能なワイピング位置へ、また、キャップ1A、1Bによって記録ヘッド5の吐出口面51、52を覆うことが可能なキャッピング位置へ、移動することができる。
スライダ7側面には、キャリッジ12の移動方向と直交(交差)する方向に突出する突出部7bが4箇所に設けられている。これらの突出部7bは、装置本体に設けられたスライダカム13aに当接している。また、スライダ7は、装置本体側とスライダ7との間に張架されたスライダばね17の一端が取り付けられ、これによって退避位置へ移動するように付勢されている。スライダ7の移動は、装置本体に設けられたスライダカム13aのカム面に沿って、4箇所の突出部7bがスライドすることにより、キャリッジの移動方向に沿った各位置(退避位置、ワイピング位置、キャッピング位置等)で、吐出口面に対して所定の高さになるように制御される。スライダ7には、カラーインクを吐出する記録ヘッド5の吐出口面を払拭するためのワイパー8と、ブラックインクを吐出する記録ヘッド5の吐出口面を払拭するためのワイパー9が取り付けられている。また、吐出口面をキャッピングするためのキャップ1A、1Bが、キャップホルダ2A、2Bに取り付けられており、これらのキャップホルダ2A、2Bは、4箇所の爪部によってスライダ7に取り付けられている。各キャップホルダ2A、2Bとスライダ7との間にはキャップばねが配されており、キャップ1A、1Bが取り付けられたキャップホルダ2A、2Bは吐出口面に向かって付勢されている。ワイパー8、9およびキャップ1A、1Bは、記録領域側からワイパー8、キャップ1A、ワイパー9、キャップ1Bの順に配置されている。
図4に示すように、スライダ7には、記録領域側端部における搬送方向下流側の部位に、スライダ7をワイピング位置にロック(係止)するように動作する係止部材として、ロックレバー16が取り付けられている。ロックレバー16は、ワイピング位置にスライダ7を係止する係止位置と、スライダ7の係止状態を解除する解除位置と、に回転移動可能に取り付けられている。具体的には、ロックレバー16は、キャリッジ12の移動方向と直交(交差)する面内で回転移動可能に支持されており、支持軸16eを中心として回転移動することができる。そして、ロックレバー16は、それに対してラジアル方向にばね付勢力が作用している。ことにより、ロックレバー16の位置は、所定値以上の外力トルクが作用しない限り、その付勢力によって回転移動した位置となる。なお、その位置は、図5に示す、ロックレバー16の突出部16fがスライダ7の一部に当接した位置である。
以上の構成を有するロックレバー16は、キャリッジ12の移動によってスライダ7が記録ヘッド5の吐出口面を払拭するためにワイピング位置まで移動してきたときに、スライダ7を装置本体側に係止して、スライダ7の移動を規制する。
装置本体側には、上述のようにロックレバー16の突出部16fとスライダ7が当接した状態となったときに、ロックレバー16の先端部16aが係合可能な係合部13dが設けられている(図6参照)。ロックレバー16の先端部16aが係合部13dに係止した状態で、ワイピングが行われる。一方、キャリッジ12には、ロックレバー16の上端部16bに当接可能なロック解除用の突出部(不図示)が設けられている。このロック解除用の突出部は、キャリッジ12が記録領域へ向かって移動する際に、ロックレバー16の上端部16bに当接し、これによってロックレバー16を時計回りに回転移動させる。その結果、ロックレバー16の先端部16aが係合部13dから離れ、ロックレバー16による係止状態が解除される。
図7に示すように、装置本体側には、ワイピング位置に固定されたスライダ7のロック状態(ワイパーロック)を解除するための係止解除部13gが設けられている。これにより、ロックレバー16が係止解除部13gに当接したときに、ロックレバー16を解除位置に回転移動させる。
図6および図7に示すように、ロックレバー16には、ワイピング位置に固定されたスライダ7のロック状態を解除するための解除レバー(規制部材)18が設けられている。解除レバー18は、キャリッジの移動方向と直交(交差)する面内で回転移動可能に設けられている。すなわち、解除レバー18は、支持軸18eを有し、その軸を中心として回転移動可能に支持されている。また、解除レバー18に対してラジアル方向にばね付勢力が作用することにより、所定値以上の外力トルクが作用しない限り、そのばね付勢力により移動させられた位置が保持される。
装置本体側には、規制部13hが設けられており、これにより、スライダ7がワイピング位置に移動したときに、解除レバー18の先端部18aが、ロックレバー16を係止位置に移動できないようにする係止回避位置から、ロックレバー16を係止位置に移動できるようにする係止可能位置へ、解除レバー18が回転移動すること、または上記係止可能位置から、係止回避位置へ解除レバー18が回転移動すること、を規制することができる。スライダ7がワイピング位置を越えた位置まで移動したとき、解除レバー18の先端部18aは、規制部13hによる規制から解放される。これにより、解除レバー18の先端部18aは、ばね付勢力により係止可能位置から係止回避位置へ回転移動する。そして、その状態のままでスライダ7を記録領域に向かって移動させたときに、解除レバー18の先端部18aは、ワイピング位置において係止可能位置への移動が規制部13hによって規制されるため、ワイピング動作を行うことなくワイパー退避位置へ戻すことができる。
解除レバー18は、ロックレバー16および規制部13hと異なる材質としている。これにより、同一材質同士となることによる摺動負荷の増大を回避している。
<ワイピング動作を実行するときの動作>
次に、ワイピング動作有り時の動作を詳細に説明する。図8は、スライダ7が退避位置にいる状態を示す斜視図である。記録動作中等に、キャリッジ12が回復機構部104のキャッピング領域へ移動しない状態では、スライダ7は退避位置にあり、ロックレバー16が、係止位置から時計回りに回転移動された解除位置に位置している。図9は、スライダ7がワイパートリガ位置へ移動した状態を示す斜視図である。図10は、スライダ7がワイパートリガ位置へ移動した状態を示す正面図である。図11(a)は、ワイピング動作有り時の動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示す、特に、キャリッジの移動制御は、MPU201がキャリッジモータドライバ208を介してキャリッジモータ204の駆動を制御することによって行う。図11(b)に示すキャリッジの移動制御も同様である。
キャリッジ12が、記録領域から回復機構部104に向かって移動することにより、キャリッジ12の側面がスライダ7の突き当て部7aが当接する。これによって、スライダ7はキャリッジ12に追従して、キャリッジ12とともに図10に示す矢印A方向へ移動する。スライダ7は、この矢印A方向への移動に伴い、スライダカム13aのカム面に沿って上昇する。
スライダ7がこの移動をするとき(ステップ401;図8)、ロックレバー16は、ばね付勢力によって、図8に示す反時計回りに回転移動する。そして、ロックレバー16の先端部16aが、装置本体側の係合部13dに係止し、その姿勢が保持される。続いて、キャリッジ12は、解除レバー18の先端部18aが規制部13hによる規制から解放される前に移動方向を反転する(ステップ402;図9)。ここでは、その反転位置を「ワイパートリガ位置」と称する。キャリッジ12が移動方向を反転すると、スライダ7は、スライダばね17のばね付勢力によってスライダカム13aに沿って移動し、下降し始める。スライダ7が所定量下降すると、ロックレバー16の先端部16aが装置本体側の係合部13dに当接する。これによって、スライダ7は、ワイピング位置で停止する。
キャリッジ12がワイピング位置からさらに記録領域に向かって移動すると、キャリッジ12は、スライダ7から離れていくことになる。キャリッジ12がさらに記録領域に向かって移動したときに、キャリッジ12に搭載された記録ヘッド5の吐出口面に、スライダ7に設けられたワイパー8、9が摺接し、ワイピング動作が行われる(ステップ403)。
キャリッジ12がさらに記録領域に向かって移動し、ワイパー8、9による吐出口面のワイピング動作が完了した後、キャリッジ12に設けられた突出部が、ロックレバー16の上端部16bに当接することにより、ロックレバー16は支持軸16eを中心として、図8に示す時計回りに回転する。これによって、ロックレバー16の先端部16aが係合部13dから離れ、ロックレバー16の係止状態が解除される。係止状態が解除されたスライダ7は、スライダばね17のばね付勢力によってスライダカム13aに沿って記録領域寄りの最下部まで移動され、図8に示す退避位置まで戻される。
<ワイピング動作を実行しないときの動作>
次に、ワイピング動作無し時の動作を説明する。図11(b)は、ワイピング動作有り時の動作を示すフローチャートである。また、図12は、スライダ7がキャッピング位置に向けて移動する状態を示す斜視図である。
図9に示すように、キャリッジ12がワイパートリガ位置に移動した状態のとき(ステップ501;図9)、ロックレバー16は、係止解除部13gに当接することで時計回りに回転移動させられる。それにより、ロックレバー16は、先端部16aが係合部13dから離れた解除位置に回転移動する。このとき、解除レバー18の先端部18aは、規制部13hによって係止回避位置へ移動することが規制されている(ステップ501;図9)。キャリッジ12が、記録領域に対してワイパートリガ位置よりもさらに奥の位置へ移動すると、解除レバー18の先端部18aは規制部13hによる規制から解放される(ステップ502;図12)。それにより、解除レバー18の先端部18aは、ばね付勢力により図12に示す時計回りに回転移動させられ、係止可能位置から係止回避位置へ移動する(ステップ502;図12)。そして、キャリッジ12とともに移動するスライダ7が最上位値(キャッピング位置)まで到達したときに、スライダ7上のキャップ1A、1Bが記録ヘッド5A、5Bの吐出口面に圧接され、吐出口を覆うキャッピングが行われる。
キャリッジ12が、キャッピング位置から移動方向を反転して、記録領域に向かって移動し始める(ステップ503)。キャリッジ12が移動方向を反転すると、スライダ7は、スライダばね17のばね付勢力によってスライダカム13aに沿って移動し、下降し始める。このとき、解除レバー18は、係止回避位置の状態が保持される。
キャリッジ12が記録領域に向かってさらに移動するのに伴って、スライダ7がワイピング位置に移動したときに、解除レバー18の先端部18aは、規制部13hによって係止可能位置へ回転移動することが規制される(ステップ504;図13)。これにより、スライダ7がワイピング位置に移動したときに、係止されることなくワイピング位置を通過して退避位置へと戻る。最終的に、解除レバー18は、ワイピング有り時とは別の経路を通って、図8に示す退避位置へ復帰する。
以上により、ワイピング動作の有無を選択的に切り替えることができ、不要なワイピング動作の回避することができる。
(第2実施形態)
図14(a)および図15(a)に示すように、上述した本発明の第1実施形態では、ワイパートリガ位置においてロックレバー16に対して回動可能に取り付けられた解除レバー18の先端部18aが、規制部13hによって係止可能位置から係止回避位置へ移動することを規制され、これによって、ロックレバー16に対して反時計回りに回転する。そして、キャッピング位置において解除レバー18の先端部18aは、規制部13hによる規制から解放され、ロックレバー16に対して時計回りに回転移動し、係止可能位置から係止回避位置へ移動する。
これに対し、本発明の第2の実施形態では、図14(b)、図15(b)に示すように、ロックレバー16が弾性変形部16fを有し、ワイパートリガ位置で、弾性変形部16fが、規制部13hによって係止可能位置から係止回避位置へ移動することを規制されて弾性変形し、キャッピング位置においてその規制から解放されて変形が解消して、係止可能位置から係止回避位置へ移動する、という構成とする。この場合、解除レバー18および解除レバー18を付勢する付勢部材が不要であることから、部品点数削減およびそれによるコストダウンが可能となる。
(他の実施形態)
上述した実施形態は、記録ヘッドに供給するインクを収容するインクタンクをキャリッジとは別の箇所(装置本体の前面)に設ける形態としたが、本発明の適用はこの形態に限られない。インクタンク(インクカートリッジ)をキャリッジに対して着脱自在に搭載する形態であっても本発明を適用することができる。
1A、1B キャップ
5 記録ヘッド
7 スライダ
8、9 ワイパー
12 キャリッジ
13d 係合部
13g 係止解除部
13h 規制部
16 ロックレバー
18 解除レバー
103 記録機構部
104 回復機構部

Claims (12)

  1. インクを吐出する吐出口面を有する記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジと、
    前記吐出口面をワイピングするワイパーと、
    前記ワイパーを保持し前記キャリッジの移動に追従して、前記ワイパーにより前記吐出口面をワイピング可能なワイピング位置と前記吐出口面をワイピングできない退避位置とに移動可能なワイパーホルダと、
    前記ワイパーホルダに配され、前記ワイパーホルダを前記ワイピング位置に保持する係止位置と前記ワイパーホルダの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部材と、を備え、
    前記キャリッジが記録領域から第1の位置まで移動することによって前記係止部材が係合部と係合して前記係止位置に移動し、前記キャリッジが前記記録領域から前記第1の位置を越えて第2の位置へ移動することによって前記係合部との係合が解除されて前記係止部材が前記解除位置に移動するインクジェット記録装置であって、
    前記係止部材に対して回転可能に設けられ、前記キャリッジが前記第2の位置から前記記録領域へ移動するときに、前記係止部材が前記解除位置から前記係止位置へ移動することを規制する規制部材を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記規制部材は、前記キャリッジの移動方向と交差する面内で回転することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記キャリッジが前記記録領域から前記第1の位置へ移動する際に前記規制部材と当接する第1面と、前記キャリッジが前記第2の位置から前記記録領域へ移動する際に前記規制部材と当接する第2面と、を有する規制部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記キャリッジが前記第2の位置のとき、前記規制部材と前記規制部は当接しないことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. インクを吐出する吐出口面を有する記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジと、
    前記吐出口面をワイピングするワイパーと、
    前記ワイパーを保持し前記キャリッジの移動に追従して、前記ワイパーにより前記吐出口面をワイピング可能なワイピング位置と前記吐出口面をワイピングできない退避位置とに移動可能なワイパーホルダと、
    前記ワイパーホルダに配され、前記ワイパーホルダを前記ワイピング位置に保持する係止位置と前記ワイパーホルダの係止状態を解除する解除位置とに移動可能な係止部材と、を備え、
    前記キャリッジが記録領域から第1の位置まで移動することによって前記係止部材が係合部と係合して前記係止位置に移動し、前記キャリッジが前記記録領域から前記第1の位置を越えて第2の位置へ移動することによって前記係合部との係合が解除されて前記係止部材が前記解除位置に移動するインクジェット記録装置であって、
    前記係止部材に配される弾性変形部と、前記弾性変形部を弾性変形させる規制部と、を備え、前記規制部は、前記キャリッジが前記記録領域から前記第1の位置まで移動する際は前記弾性変形部を弾性変形させ、前記キャリッジが前記第2の位置から前記記録領域へ移動する際は前記弾性変形部の弾性変形を解除することで前記係止部材が前記解除位置から前記係止位置へ移動することを規制することを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 前記ワイパーは、前記キャリッジが前記第1の位置から前記記録領域へ移動することによって前記吐出口面をワイピングすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記キャリッジに設けられ前記係止部材と当接可能な突出部を備え、
    前記ワイピングが完了した後に前記突出部と前記係止部材が当接することによって、前記係止部材が前記係止位置から前記解除位置に移動することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記ワイパーホルダは、前記キャリッジに当接して移動するスライダであることを特徴とする請求項ないし7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記係止部材は、前記キャリッジの移動方向と交差する面内で前記係止位置と前記解除位置とに回転移動することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記係止部材を前記解除位置から前記係止位置へ移動するように付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記ワイパーホルダに配され前記吐出口面をキャッピングするためのキャップを備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記キャリッジが前記第2の位置にあるときに、前記キャップにより前記吐出口面がキャッピングされることを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置。
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