JP2000272113A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2000272113A
JP2000272113A JP8135499A JP8135499A JP2000272113A JP 2000272113 A JP2000272113 A JP 2000272113A JP 8135499 A JP8135499 A JP 8135499A JP 8135499 A JP8135499 A JP 8135499A JP 2000272113 A JP2000272113 A JP 2000272113A
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JP
Japan
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ink jet
recording paper
recording medium
endless belt
recording
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JP8135499A
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English (en)
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Masami Asano
雅己 浅野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的粗い密度のノズル配置のインクジェッ
トヘッドでも高解像度の画像記録が可能なインクジェッ
トプリンタを提供する。 【解決手段】 本発明のインクジェットプリンタ10
は、画像情報に応じてインクを吐出する多数のノズルを
有し、かつ記録紙Pの印字領域の幅以上の長さを有する
インクジェットヘッド14Y,14M,14C,14K
と、記録紙Pをインクジェットヘッド14Y,14M,
14C,14Kのノズル形成面に対向して複数回通過さ
せる無端状ベルト16と、記録紙Pがインクジェットヘ
ッド14Y,14M,14C,14Kの対向部を通過す
るごとに、インクジェットヘッド14Y,14M,14
C,14Kを、記録紙Pの移動方向とほぼ直交する方向
に、記録紙Pにおける1ドット分に相当する距離だけ移
動させる移動機構と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の印字領
域の幅以上の長さを有するライン型インクジェットヘッ
ドを用いたインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、記録紙等の記録媒体の印字領域の
幅より長いライン型インクジェットヘッドを用いたイン
クジェットプリンタを検討している。このタイプのイン
クジェットプリンタでは、通常、インクジェットヘッド
は移動することなく固定位置にあり、そのインクジェッ
トヘッドの下を記録紙を1回通過させることにより画像
記録を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ピエゾ
素子をインク吐出用アクチュエータとしたインクジェッ
トヘッドでは、加工面からピエゾ素子を高密度に配置す
るのは容易ではなく、それに伴ってインク吐出用ノズル
もまた高密度配置となるが、この高密度配置には限界が
ある。したがって、このようなライン型インクジェット
ヘッドのノズル形成面の下を、記録紙を1回通過させる
だけでは、ノズル密度に対応した画素密度の画像を記録
できるに留まり、所望の高解像度の画像を得ることはで
きない。
【0004】そこで、本発明の目的は、比較的粗い密度
のノズル配置のインクジェットヘッドでも高解像度の画
像記録が可能なインクジェットプリンタを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクジェットプリンタは、画像情報に応
じてインクを吐出する多数のノズルを有し、かつ記録媒
体の印字領域の幅以上の長さを有するインクジェットヘ
ッドと、上記記録媒体を上記インクジェットヘッドのノ
ズル形成面に対向して複数回通過させる搬送手段と、上
記記録媒体が上記インクジェットヘッドの対向部を通過
するごとに、上記インクジェットヘッドを、上記記録媒
体の移動方向とほぼ直交する方向に、上記記録媒体上に
おける1ドット分又は複数ドット分に相当する距離だけ
移動させる移動手段と、を備えている。
【0006】本発明のインクジェットプリンタでは、上
記搬送手段が、上記記録媒体を曲げることなく保持しな
がら往復移動させる往復部材を備えていてもよい。この
場合、往復部材により往復移動する記録媒体の往復経路
途中に、記録媒体を往復部材上に供給する供給部、及び
/又は、記録媒体を往復部材から分離して排出する排出
部を設けるのが好ましい。
【0007】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンタでは、
1回目に記録媒体が通過するときに、インクジェットヘ
ッドのノズルからインクを吐出させることにより、ノズ
ル密度に対応するピッチでドットが記録媒体上に形成さ
れる。記録媒体が通過した後、移動手段によりインクジ
ェットヘッドを例えば1ドット分に相当する距離だけ移
動させる。そして、2回目に記録媒体が通過するとき
に、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出さ
せることにより、1回目の通過時に形成されたドットに
隣接して新たにドットが形成される。このような操作を
繰り返し行うことにより、比較的粗い配置密度のノズル
を有するインクジェットヘッドを用いて高解像度の画像
を記録することができる。また、ノズル及びこれに対応
するインク吐出用アクチュエータを比較的粗い密度で配
置できることにより、インクジェットヘッドの製造が容
易になり、インクジェットヘッドの歩留まりが向上し、
ヘッドのコストを安価にできる。
【0008】また、本発明のインクジェットプリンタに
おいて、往復部材を用いて記録媒体を曲げることなく保
持しながら往復移動させるようにすれば、記録媒体を曲
げることにより発生しやすい往復部材上での記録媒体の
保持位置のずれを防止できる。これにより、記録媒体上
においてドットを所望位置に正確に形成することがで
き、画質の向上を図れる。また、記録媒体を曲げること
なく往復移動させるため、厚紙の記録紙を記録媒体とし
て使用することもできる。
【0009】さらに、本発明のインクジェットプリンタ
において、往復部材により往復移動する記録媒体の往復
経路途中に、記録媒体を往復部材上に供給する供給部、
及び/又は、記録媒体を往復部材から分離して排出する
排出部を設ければ、上記往復経路の両端に給紙部および
排紙部をそれぞれ設けた場合には給紙トレイと排紙トレ
イとが装置本体の両側に大きくはみ出して装置全体とし
ての幅が大きくなるのに対して、給紙トレイや排紙トレ
イを装置本体の内部にほぼ収納することができ、装置を
小型化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実
施形態であるインクジェットプリンタ10の概略構成図
である。インクジェットプリンタ10は、筐体からなる
ケース本体12を備えている。ケース本体12の内部の
ほぼ中央には、4つのインクジェットヘッド14Y,1
4M,14C,14Kが並んで配置されている。後述す
るように、各インクジェットヘッド14Y,14M,1
4C,14Kの下を記録媒体である記録紙が通過する
が、各インクジェットヘッド14Y,14M,14C,
14Kは記録紙の搬送方向と直交する方向に延びて、記
録紙の印字領域の幅以上の長さに形成されたライン型イ
ンクジェットヘッドである。各インクジェットヘッド1
4Y,14M,14C,14Kの下面には、インクを吐
出するための多数のノズルが等ピッチ(例えば90dp
iの配置密度)で形成されている。
【0011】インクジェットヘッド14Y,14M,1
4C,14Kのノズル形成面に対向して、無端状ベルト
(往復部材)16が配置されている。無端状ベルト16
は、電気抵抗が108Ωcm〜1010Ωcm程度の材料
で構成されるのが好ましい。無端状ベルト16は、2つ
のローラ18,20の間に張り渡されている。一方のロ
ーラ18はモータ22に駆動連結されている。このモー
タ22によりローラ18が正転又は逆転駆動されること
で、無端状ベルト16はいずれの方向にも回転可能にな
っている。
【0012】また、後述するように上側の無端状ベルト
16上に保持された記録紙は、無端状ベルト16の回転
にしたがって2つのローラ18,20の間を往復移動す
ることになる。したがって、記録紙の往復経路は2つの
ローラ18,20の各中心間の距離Lにほぼ等しい。こ
の距離Lは、記録紙の移動方向に関して、インクジェッ
トヘッド14Y,14M,14C,14Kの幅と、記録
紙の長さの2倍の長さとを加えた距離にほぼ等しく設定
してある。これにより、記録紙がインクジェットヘッド
14Y,14M,14C,14Kの下を完全に通過しな
がら往復移動する際に、記録紙の端部がローラ18,2
0の周囲の曲がり部にほとんどかかることがない。上記
距離Lを短く設定することで記録紙を往復移動させた際
に、無端状ベルト上に吸着保持された記録紙がローラ1
8,20の周囲の曲がり部に沿って無端状ベルト16の
下側にまで回り込むようにした場合には、その曲がり部
においてベルト16と記録紙と曲率半径が記録紙の厚み
分だけ異なることに起因して無端状ベルト16上での記
録紙Pの保持位置に僅かなずれが生じやすい。これに対
し、本実施形態では、上記のように距離Lを設定するこ
とで、記録紙を曲げることなく往復移動させることがで
き、無端状ベルト16上で記録紙Pの保持位置にずれが
発生することはない。
【0013】上記無端状ベルト16は、図2に示すよう
に、複数の帯状ベルト16aで構成されている。複数の
帯状ベルト16aは、それぞれ所定間隔を置いて平行に
張られている。各帯状ベルト16aの間の空間の上方に
は、複数の分離爪24がそれぞれ配置されている。これ
ら分離爪24は、記録紙の排出部を構成しており、記録
紙の往復経路の途中に配置されている。各分離爪24は
回転軸26に固定されている。この回転軸26が所定角
度だけ回動することにより、各分離爪24は図1又は図
3において実線で示す非分離位置と、図1又は図3にお
いて破線で示す分離位置とを採ることができる。非分離
位置にある分離爪24と無端状ベルト16との間には、
記録紙が通過するのに十分な間隔があいている。一方、
分離位置にある分離爪24の先端は、上側の無端状ベル
ト16よりも下がった位置にある。このように分離位置
にある分離爪24により、後述するように無端状ベルト
16上に静電吸着した記録紙が無端状ベルト16から分
離されるようにしてある。
【0014】なお、図3に示すように、交流電圧を印加
するためのコロトロン(又はスコロトロン)28,30
を分離爪24のインクジェットヘッド14Y等の側にお
いて無端状ベルト16を上下から挟むように設けてもよ
い。これにより、それぞれ帯電した無端状ベルト16及
び記録紙が除電されて静電吸着力が弱まり、記録紙が無
端状ベルト16から分離しやすくなる。
【0015】本実施形態では、無端状ベルト16及び分
離爪24をそれぞれ複数のものとしたが、図4に示すよ
うに、無端状ベルト16を一枚物とするとともに、分離
爪24を一枚板で形成してもよい。この場合、無端状ベ
ルト16から記録紙を分離する際には、鋭角をなす分離
爪24の先端エッジを無端状ベルト16の表面に押し付
けることになるが、このときの分離爪24の先端エッジ
と無端状ベルト16の表面との密着性を上げるために、
無端状ベルト16の内側に押さえローラ32又は押さえ
板を設けるのが好ましい。
【0016】図1を再び参照すると、分離爪24の上方
には略円弧状の排紙ガイド34が配置されている。そし
て、排紙ガイド34の上端部近傍であってインクジェッ
トヘッド14Y,14M,14C,14Kの上方には、
排紙トレイ36が傾斜して配置されている。排紙トレイ
36は、その大部分がケース本体12の内部に収納され
ているが、その上端部がケース本体12の開口部38を
介してケース外にはみ出ている。
【0017】一方、インクジェットヘッド14Y,14
M,14C,14Kに対して分離爪24の反対側には、
給紙ガイド40及び給紙ガイドローラ対42からなる供
給部44が設けてある。供給部44は、記録紙の往復経
路の途中に設けられている。供給部44の近傍には、給
紙トレイ46が傾斜して配置されている。給紙トレイ4
6は、その大部分がケース本体12の内部に収納されて
いるが、その上端部がケース本体12の開口部48を介
してはみ出している。給紙トレイ46には、記録紙Pが
積載されて収容されており、その最上部の記録紙Pに回
転可能な給紙ローラ50が当接している。
【0018】給紙トレイ46の下であってローラ20の
近傍には、例えばコロトロンやスコロトロンなどの帯電
器52が配置されている。帯電器52に例えばマイナス
の高電圧を印加することにより、無端状ベルト16の表
面がマイナス帯電するようにしてある。
【0019】インクジェットヘッド14Y,14M,1
4C,14Kの両側には、センサS1,S2がそれぞれ
配置されている。これらのセンサS1,S2は、無端状
ベルト16により往復移動する記録紙Pの保持位置を検
知するためのもので、その検知結果に基づきインクジェ
ットヘッド14Y,14M,14C,14Kによるイン
ク吐出のタイミングを決めたり、あるいは、記録紙Pを
所定位置で停止させるようにモータ22の駆動を制御す
る。
【0020】次に、上記構成からなるインクジェットプ
リンタ10の動作について説明する。まず、給紙トレイ
46から無端状ベルト16上に記録紙Pが供給される。
このとき、無端状ベルト16は、モータ22によってロ
ーラ18が正転駆動されることにより、図5に示すよう
に矢印60方向に回転している。また、無端状ベルト1
6の表面は、例えば−1000ボルトの電圧が印加され
た帯電器52によりマイナス帯電している。
【0021】給紙ローラ50の回転により給紙トレイ4
6から送り出された記録紙Pは、給紙ガイドローラ対4
2に至る前に、例えば800ボルトの電圧が印加された
コロトロン54により、無端状ベルト16とは逆極性の
プラス帯電させるようにしてもよい。これにより、マイ
ナス帯電した無端状ベルト16に対する記録紙Pの静電
吸着力がより強くなる。
【0022】給紙トレイ46から給紙された記録紙P
は、給紙ガイドローラ対42及び給紙ガイド40を介し
て無端状ベルト16に至り、移動する無端状ベルト16
の表面に静電吸着して保持される。この状態で、記録紙
Pは無端状ベルト16の回転にしたがって移動し、イン
クジェットヘッド14Y,14M,14C,14Kの対
向部を通過した後、図6(a)に示す位置で停止する。
この移動のとき、分離爪24は非分離位置にある。な
お、記録紙Pの停止位置において記録紙Pの端部がロー
ラ18の周囲の曲がり部に僅かにかかったとしても、記
録紙Pの大部分は無端状ベルト16の平坦な部分で強力
に吸引保持されているため、記録紙Pの保持位置にずれ
が生じることはない。
【0023】このように1回目に記録紙Pがインクジェ
ットヘッド14Kの下を通過するときに、図7に示すよ
うに、インクジェットヘッド14Kの各ノズル15から
黒インク滴が画像情報に応じて連続的に吐出され、この
吐出インクが記録紙Pに付着することによりノズル密度
に対応するピッチでドット62が直線状に形成される。
なお、図7、図8及び図9では、簡略化のために、イン
クジェットヘッド14Kだけを示すとともに、ノズル数
を5つとし、記録紙P上に形成されるドットを拡大して
示してあり、しかも、ベタ画像(すなわち黒塗り画像)
を記録する場合を例示したものである。
【0024】インクジェットヘッド14Kは移動機構6
4に連結されている。この移動機構64は、例えばパル
スモータとギヤ群で構成されており、インクジェットヘ
ッド14Kを記録紙Pの移動方向と直交する方向に微小
距離ずつ移動させることができる。この移動機構64に
より、記録紙Pが1回目に通過した後、インクジェット
ヘッド14Kを1ドット分に相当する距離(例えば35
μm)だけ移動させる。
【0025】次に、無端状ベルト16は、モータ22に
より逆転駆動されるローラ18により反対方向(すなわ
時計回り方向)に回転する。これに伴って、記録紙Pは
図6(a)に示す位置から図6(b)に示す位置まで移
動して停止する。このようにして記録紙Pが2回目にイ
ンクジェットヘッド14Kの下を通過するときに、各ノ
ズル15から黒インク滴が画像情報に応じて連続的に吐
出され、このインク滴が記録紙Pに付着することによ
り、1回目の通過時に形成されたドット62に隣接して
新たにドット66が直線状に形成される。
【0026】記録紙Pが2回目に通過した後に、移動機
構64によりインクジェットヘッド14Kを1ドット分
に相当する距離だけ再度移動させる。そして、記録紙P
を図6(b)の位置から図6(a)の位置まで移動さ
せ、この3回目の通過の際にもインクジェットヘッド1
4Kから黒インクを吐出して新たにドットを形成する。
【0027】このように、記録紙Pが通過するごとにイ
ンクジェットヘッド14Kを1ドット分に相当する距離
ずつ移動させ、記録紙Pを往復移動させながらドット形
成を繰り返し行うことにより、図9に示すように黒ベタ
画像を記録することができる。
【0028】なお、上記では黒ベタ画像を記録する場合
を例にとって説明したが、文字画像や写真のような階調
画像を単色やフルカラーで記録する場合においても同様
の操作で行うことができる。
【0029】ここで、ノズル密度が例えば90dpiの
場合に、例えば720dpiの画素密度の画像を形成す
るときには、インクジェットヘッドの下を記録紙Pが8
回通過すればよく、すなわち記録紙Pを4往復させれば
よい。
【0030】上記のように記録紙Pへの画像記録が完了
すると、非分離位置にあった分離爪24が分離位置へと
回転して移動する。これにより、無端状ベルト16の回
転に伴って移動してきた記録紙Pは分離爪24によって
無端状ベルト16から分離され、排紙ガイドにより案内
されて排紙トレイ36上に排紙される。
【0031】以上に説明したように、本実施形態のイン
クジェットプリンタ10によれば、記録紙を往復移動さ
せるとともにインクジェットヘッドを1ドット分に相当
する距離だけ移動させながら画像記録を行うので、比較
的粗い配置密度のノズルを有するインクジェットヘッド
を用いて高解像度の画像を形成することができる。ま
た、ノズル及びこれに対応するインク吐出用アクチュエ
ータの配置密度が比較的粗いインクジェットヘッドは製
造が容易であるため、歩留まりが向上し、ヘッドのコス
トを安価にできる。
【0032】また、上記インクジェットプリンタ10で
は、無端状ベルト16上に静電吸着させて保持した記録
紙Pを曲げることなく往復移動させるため、上述したよ
うに記録紙Pの保持位置にずれが発生するのを防止でき
る。これにより、記録紙P上においてドットを所望位置
に正確に形成することができ、画質の向上を図れる。ま
た、記録紙Pを曲げることなく往復移動させるため、厚
紙の記録紙を使用することもできる。
【0033】さらに、記録紙Pを往復移動させながら画
像形成を行うタイプのインクジェットプリンタにおい
て、記録紙Pの往復経路の両端に給紙部及び排紙部を設
けた場合には給紙トレイと排紙トレイとがケース本体の
両側から大きくはみ出して装置全体としての幅が大きく
なるが、上記インクジェットプリンタ10では記録紙P
の供給部および排出部を記録紙Pの往復経路途中に設け
てあるため、給紙トレイ46や排紙トレイ36をケース
本体12の内部にほぼ収納することができ、装置を小型
化することができる。
【0034】ところで、上記インクジェットプリンタ1
0については、各種の変形が可能である。以下に、その
変形例について説明する。
【0035】上記インクジェットプリンタ10では、記
録紙Pの供給部および排出部の両方を記録紙Pの往復経
路途中に設けたが、供給部または排出部のいずれか一方
だけを記録紙Pの往復経路途中に設け、残る他方を記録
紙Pの往復経路の端部に設けてもよい。図9に示すイン
クジェットプリンタ70は、排出部(すなわち分離爪2
4)のみを記録紙Pの往復経路途中に設け、供給部を記
録紙Pの往復経路の端部に設けた例である。この場合、
給紙トレイ46をケース本体12内の底部に配置し、こ
の給紙トレイ46から送り出された記録紙Pを略円弧状
の給紙ガイド72に沿って無端状ベルト16上に供給す
るようにすれば、給紙トレイ46がケース本体12から
はみ出すことによって装置の幅が大きくなるの避けるこ
とができる。
【0036】上記インクジェットプリンタ10では、移
動機構64によりインクジェットヘッドを1ドット分に
相当する距離ずつ移動させながら画像記録を行うように
したが、これに限らず、インクジェットヘッドを複数ド
ット分に相当する距離ずつ移動させながら画像記録を行
ってもよい。
【0037】上記インクジェットプリンタ10では、イ
ンクジェットヘッドの下を記録紙が通過するたびにイン
ク吐出を行ってドットを形成するようにしたが、カラー
画像の場合には色の重なる順序が変わると色合いが僅か
に異なってくることから、常に同じ順序で異なる色のイ
ンクドットを重ねるようにしてより高画質の画像にする
ために、同一方向への移動のときだけに記録紙に対して
インク吐出を行って画像を形成するようにしてもよい。
【0038】上記インクジェットプリンタ10では、セ
ンサS1,S2により無端状ベルト16上における記録
紙Pの位置を検知するようにしたが、無端状ベルト16
の縁部にリニアエンコーダを設け、これを光センサで読
み取ることにより、記録紙Pの保持位置を検知するよう
にしてもよい。
【0039】上記インクジェットプリンタ10では、記
録紙Pを無端状ベルト16に静電吸着させることにより
保持したが、これに限らず、例えばクランプ機構などを
用いて記録紙Pを無端状ベルト16に機械的に保持する
ようにしてもよい。
【0040】上記インクジェットプリンタ10では、正
転又は逆転する無端状ベルト16により記録紙Pを往復
移動させるようにしたが、無端状ベルト16に代えて例
えばギヤ機構やクランク機構などにより往復移動する移
動板を設け、この移動板の上に記録紙Pを保持して往復
移動させるようにしてもよい。また、上記無端状ベルト
16に代えてドラム状又はローラ状の保持部材を設け、
その外周に記録紙を巻きつけて保持部材を正逆回転させ
るか、あるいは、一方向のみに回転させるようにしても
よい。ただし,この場合には、厚紙の記録紙が扱いにく
くなるという不都合がある。
【0041】上記インクジェットプリンタ10は、フル
カラー画像を記録可能なプリンタとして説明したが、本
発明はモノクロ画像専用のインクジェットプリンタにも
適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるインクジェットプ
リンタの概略構成図。
【図2】 無端状ベルト及び分離爪を上から見たときの
部分平面図。
【図3】 分離爪近傍の部分側面図。
【図4】 無端状ベルト及び分離爪の変形例を示す部分
斜視図。
【図5】 記録紙を無端状ベルトに供給する供給部の近
傍の部分側面図。
【図6】 (a),(b)は共に、インクジェットヘッ
ドの下を通過した後の記録紙の停止位置を示す側面図。
【図7】 記録紙上のノズルに対応する位置にドットを
連続形成している状態を示す平面図。
【図8】 インクジェットヘッドを1ドット分に相当す
る距離だけ移動させて新たなドット列を形成している状
態を示す平面図。
【図9】 ベタ画像の記録が完了しつつある状態を示す
平面図。
【図10】 記録紙の供給部を記録紙往復経路の一端側
に設けた変形例を示すインクジェットプリンタの概略構
成図。
【符号の説明】
10…インクジェットプリンタ、16…無端状ベルト
(搬送手段、往復部材)、18,20…ローラ、24…
分離爪(排出部)、40…給紙ガイド、42…給紙ガイ
ドローラ対、44…供給部、64…移動機構(移動手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 EC07 EC12 EC34 EC74 EC78 FA02 FA13 HA11 HA28 HA29 2C058 AB02 AB17 AC07 AC17 AE02 AE09 AF27 3F049 AA10 BA11 DA03 EA17 EA28 EA29 LA07 LB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じてインクを吐出する多数
    のノズルを有し、かつ記録媒体の印字領域の幅以上の長
    さを有するインクジェットヘッドと、 上記記録媒体を上記インクジェットヘッドのノズル形成
    面に対向して複数回通過させる搬送手段と、 上記記録媒体が上記インクジェットヘッドの対向部を通
    過するごとに、上記インクジェットヘッドを、上記記録
    媒体の移動方向とほぼ直交する方向に、上記記録媒体上
    における1ドット分又は複数ドット分に相当する距離だ
    け移動させる移動手段と、を備えたインクジェットプリ
    ンタ。
  2. 【請求項2】 上記搬送手段が、上記記録媒体を曲げる
    ことなく保持しながら往復移動させる往復部材を備えて
    いることを特徴とする請求項1のインクジェットプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 上記往復部材により往復移動する記録媒
    体の往復経路途中に、上記記録媒体を上記往復部材上に
    供給する供給部、及び/又は、上記記録媒体を上記往復
    部材から分離して排出する排出部を設けたことを特徴と
    する請求項2のインクジェットプリンタ。
JP8135499A 1999-03-25 1999-03-25 インクジェットプリンタ Pending JP2000272113A (ja)

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JP8135499A JP2000272113A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 インクジェットプリンタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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