JP2000272028A - 捺印装置 - Google Patents

捺印装置

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JP2000272028A
JP2000272028A JP11080057A JP8005799A JP2000272028A JP 2000272028 A JP2000272028 A JP 2000272028A JP 11080057 A JP11080057 A JP 11080057A JP 8005799 A JP8005799 A JP 8005799A JP 2000272028 A JP2000272028 A JP 2000272028A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 捺印ローラの外周面の印字機能部が該捺印ロ
ーラの回転に伴ってインク供給位置まで回転移動したと
きに前記印字機能部にインクを付着させるインク保持体
を具備し、搬送方向と平行な被捺印面の速度に前記印字
機能部の速度を一致させるように前記捺印ローラを回転
させながら捺印する捺印装置に於いて、捺印対象物の表
面上の捺印目標位置を変更する作業が容易に行えるよう
にする。 【解決手段】 前記捺印ローラを回転させる捺印モータ
と、前記コンベヤの走行速度を判定する速度判定手段
と、前記捺印モータの位相を進め又は遅らせることによ
り、前記捺印対象に対する前記印字機能部の接触タイミ
ングを変更する捺印位置変更手段と、前記印字機能部が
前記捺印対象に接触する捺印時に於ける前記印字機能部
の速度が、前記速度判定手段で判定した前記走行速度に
一致するように前記捺印モータを制御するモータ速度制
御手段と、を具備すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベヤで順次搬
送される捺印対象物に製造年月日等を捺印する捺印装置
に関するもので、例えば、扁平に折り畳まれた状態で搬
送されるコンベヤ上のカートンに捺印する場合に利用で
きる。
【0002】
【従来の技術】図7は、扁平に折り畳まれたカートンに
製造年月日等の情報を捺印する捺印装置を具備するカー
トン処理装置の要部の斜視図である。このものでは、カ
ートン収容部(10)のカートン(11)(11)は、図示しないカ
ートン取出装置によってカートンコンベヤ(21)上に取り
出されるようになっており、該カートンコンベヤ(21)上
に取り出されたカートン(11)(11)は搬送爪(22)(22)で押
されて捺印装置(31)の配設部を経由して図示しない開口
装置(カートン(11)(11)を角筒状に開口する装置)に供
給される構造になっている。
【0003】カートンコンベヤ(21)の駆動軸(20)とコン
ベヤ駆動モータ(24)は伝動チェーン(25)で連結されてい
ると共に、前記駆動軸(20)と捺印装置(31)の固定板(30)
を貫通する入力軸(34)は歯車装置(A) やチェーン(370)
で動力伝達状態に連結されている。上記入力軸(34)の出
力端に固定された捺印ローラ(33)の外周面には印字器の
部たる活字(37)(37)の配列部が形成されていると共に、
該活字(37)(37)には転写ローラ(38)を介してインクロー
ラ(39)のインクが付着されるようになっている。
【0004】又、捺印ローラ(33)の下方隣接部には第1
支持ローラ(32)が自由に回転し得る状態で設けられてい
る。このものでは、コンベヤ駆動モータ(24)でカートン
コンベヤ(21)が駆動されると、該カートンコンベヤ(21)
の駆動軸(20)の一端に連設された歯車装置(A) →捺印駆
動用スプロケット(27)→チェーン(370) →スプロケット
(35)→入力軸(34)→捺印ローラ(33)の経路で回転力が伝
達され、これにより、カートン(11)がカートンコンベヤ
(21)で搬送されると共に捺印装置(31)が捺印動作を開始
する。
【0005】カートンコンベヤ(21)で搬送される捺印対
象物たるカートン(11)のフラップ(13)が捺印ローラ(33)
と第1支持ローラ(32)の境界部に進入すると、捺印ロー
ラ(33)の外周に配列された活字(37)(37)部(印字機能
部)が上記フラップ(13)の表面に押圧されて製造年月日
等の情報が捺印される。このものでは、共通のコンベヤ
駆動モータ(24)にカートンコンベヤ(21)と捺印装置(31)
をチェーン(25)(370) 等で機械的に連結して両者を駆動
するから、カートンコンベヤ(21)によるカートン(11)の
搬送速度と上記捺印ローラ(33)の周速度にズレが生じる
ことがない。これにより、活字(37)(37)とカートン(11)
の表面が相対的に滑ることが防止でき、鮮明な印影を得
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは次の問題がある。カートンコンベヤ(21)の
駆動軸(20)と捺印装置(31)がチェーン(370) 等を介して
機械的に連結されているから、カートン(11)の表面上の
捺印目標位置を変更する場合には、捺印ローラ(33)を駆
動するスプロケット(35)からチェーン(370) を外した
後、該捺印ローラ(33)を手動で若干回転させて活字(37)
(37)を周方向に移動させ、その後、前記スプロケット(3
5)にチェーン(370) を再度掛け直してコンベヤ駆動モー
タ(24)を駆動しなければならず、捺印目標位置の変更作
業に手間がかかるという問題があった。
【0007】本発明は係る点に鑑みてなされたもので、
『コンベヤで搬送されて来る捺印対象物に捺印する捺印
装置であって、外周面に印字機能部が形成された捺印ロ
ーラと、前記捺印ローラの前記印字機能部が該捺印ロー
ラの回転に伴ってインク供給位置まで回転移動したとき
に前記印字機能部にインクを付着させるインク保持体
と、を具備し、前記捺印対象物の外表面のうちの搬送方
向と平行な被捺印面の速度に前記印字機能部の速度を一
致させるように前記捺印ローラを回転させながら前記被
捺印面に捺印する捺印装置』に於いて、捺印対象物の表
面上の捺印目標位置を変更する作業が容易に行えるよう
にすることを課題とする。
【0008】〈1項〉
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為の
本発明の技術的手段は、『前記捺印ローラを回転させる
捺印モータと、前記コンベヤの走行速度を判定する速度
判定手段と、前記捺印モータの位相を進め又は遅らせる
ことにより、前記捺印対象に対する前記印字機能部の接
触タイミングを変更する捺印位置変更手段と、前記印字
機能部が前記捺印対象に接触する捺印時に於ける前記印
字機能部の速度が、前記速度判定手段で判定した前記走
行速度に一致するように前記捺印モータを制御するモー
タ速度制御手段と、を具備する』ことである。
【0010】本発明の発明特定事項たる印字機能部と
は、活字やゴム印等の印が刻まれた部分を意味する。こ
のものでは、コンベヤの走行速度が速度判定手段で判定
されると共に、印字機能部が前記捺印対象に接触する捺
印時の前記印字機能部の速度が、前記速度判定手段で判
定した前記走行速度に一致するように前記捺印モータが
モータ速度制御手段で制御される。
【0011】一方、捺印位置変更手段を操作すると、捺
印モータの位相を進め又は遅らせることができ、これに
より、該捺印モータで駆動される捺印ローラに形成され
た捺印機能部が捺印対象に接触するタイミングが変更さ
れる。これにより、捺印対象物の表面上に設定された捺
印目標位置に合わせて捺印することができる。
【0012】
【発明の効果】上記発明は次の特有の効果を有する。捺
印位置変更手段で捺印モータの位相を進め又は遅らせる
操作をするだけで、捺印目標位置の変更に対応すること
ができるから、捺印目標位置を変更する為にチェーン(3
70) を外す必要があった既述従来のものに比べ、前記捺
印目標位置の変更に容易に対応することができる。 〈2項〉前記1項に於いて、『前記捺印対象物はシート
体であり、捺印時に前記捺印ローラと共同して前記シー
ト体を挟圧し且つ前記捺印ローラの外周方向に相対的に
180度ずれた位置に配設された第1,第2支持ローラ
と、前記捺印モータの回転方向を切り替える回転方向切
替手段が設けられている』ものでは、捺印ローラの外周
の印字機能部が前記シート体に接触する捺印時には、該
シート体に於ける捺印目標位置(被捺印面中の捺印され
る部分)が捺印ローラと第1支持ローラ等で表裏から挟
圧される。従って、腰の弱いシート体に対しても確実に
捺印することができる。
【0013】又、捺印ローラと第1支持ローラの間にシ
ート体を通過させる第1使用態様と、捺印ローラと第2
支持ローラの間にシート体を通過させる第2使用態様
の、2つの使用態様を使い分けることにより、シート体
の表裏のいずれにも捺印することができる。即ち、コン
ベヤで搬送されるシート体を捺印ローラと第1支持ロー
ラの間に挿通させてモータを駆動すると、捺印ローラが
回転して前記シート体の一方の面に捺印が行える(第1
使用態様)。これとは逆に、シート体の他方の面に捺印
する場合は、捺印ローラと第2支持ローラの間をシート
体が通過し得るようにコンベヤ(第1使用態様のときと
同一方向に走行している)の搬送面に対して直角方向に
捺印ローラや第2支持ローラ等を相対的に移動させる。
この状態で回転方向切替手段で捺印モータの回転方向を
逆転させてコンベヤ上のシート体を捺印ローラと第2支
持ローラの間に挿通させると、コンベヤで搬送されるシ
ート体の他方の面に捺印ローラが接触し、これにより、
前記シート体の他方の面に捺印することができる(第2
使用態様)。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、上記発明の実施の形態を説
明する。図1は本発明の実施の形態に係る捺印装置を備
えたカートン処理装置の要部の斜視図である。カートン
収容部(10)に蓄えられた捺印対象物としてのシート体た
るカートン(11)(11)は、既述従来のものと同様に図示し
ないカートン取出装置で既述コンベヤとしてのカートン
コンベヤ(21)上に取り出されるようになっている。
【0015】[カートンコンベヤ(21)について]図1,
図2に示すように、カートンコンベヤ(21)は、スプロケ
ット(23a) (23b) で駆動される無端リング状の一対の平
行なコンベヤチェーン(28a) (28b) と、該コンベヤチェ
ーン(28a) (28b) の外周に一定ピッチで配設された搬送
爪(22a)(22b) を具備している。
【0016】スプロケット(23a) (23b) には既述従来の
ものと同様に駆動軸(20)が挿通固定されていると共に、
該駆動軸(20)はカートン処理装置の本体フレーム(16)の
上部に立設された支持腕(17a) (17b) で回転自在に支持
されている。又、駆動軸(20)の入力端に外嵌固定された
スプロケット(41)とコンベヤ駆動モータ(24)(本実施の
形態ではサーボモータが採用されている)の回転軸に外
嵌されスプロケット(42)は伝動チェーン(25)で連結され
ている。
【0017】[捺印装置(31)について]本体フレーム(1
6)の天板(15)に立設された起立板(14)の外面には、L字
状のブラケット(51)(51)が溶接されていると共に、該ブ
ラケット(51)(51)には、ボルト(52)(52)で本発明の実施
の形態に係る捺印装置(31)が固定されている。次に、捺
印装置(31)の構造を詳細に説明する。
【0018】上記ブラケット(51)(51)に固定されるベー
スプレート(61)の上面には、カートンコンベヤ(21)の走
行方向と直交する方向に延びる一対の平行な水平レール
(62)(62)が突設されている。ベースプレート(61)の上面
には上記水平レール(62)(62)にアリ嵌合するアリ溝(65)
(65)が下面に形成されたスライダー(63)が配設されてい
ると共に、該スライダー(63)の側壁から突出する突出腕
(54)には水平送りネジ(55)が螺入されており、該水平送
りネジ(55)の入力側端部には手動回動する為のハンドル
(56)が取付けられている。又、水平送りネジ(55)の中程
のネジが刻設されていない部分はベースプレート(61)に
立設された軸受(68)に支持されており、ハンドル(56)で
水平送りネジ(55)が回転されると、該水平送りネジ(55)
に螺合した突出腕(54)を具備するスライダー(63)がカー
トンコンベヤ(21)と接離する方向に往復移動する。
【0019】上記スライダー(63)の基板(60)の一端に立
設された正面枠(66)の左右一対の鉛直部の表面には鉛直
方向に延びる鉛直レール(67)(67)が突設されており、該
鉛直レール(67)(67)には昇降プレート(71)の片面に形成
されたアリ溝(72)(72)がアリ嵌合している。又、昇降プ
レート(71)の背面に突設された突出腕(73)には鉛直送り
ネジ(75)が螺入されており、該鉛直送りネジ(75)の入力
側端部には手動回動する為のハンドル(76)が取付けられ
ている。又、鉛直送りネジ(75)の中程のネジが刻設され
ていない部分はスライダー(63)の正面枠(66)の側面から
突出する軸受(78)に支持されており、ハンドル(76)で鉛
直送りネジ(75)が回転されると、該鉛直送りネジ(75)に
螺合した突出腕(73)を具備する昇降プレート(71)が鉛直
レール(67)(67)に沿って昇降する。
【0020】上記昇降プレート(71)の背面には正逆回転
し得る捺印モータたるサーボモータ(44)が固定されてい
ると共に、該サーボモータ(44)の回転軸(40)は昇降プレ
ート(71)を前面側に貫通している。そして、昇降プレー
ト(71)の前面側に貫通したサーボモータ(44)の回転軸に
は捺印ローラ(33)が外嵌固定されている。この捺印ロー
ラ(33)の外周には、既述従来のものと同様に活字(37)(3
7)が装着されていると共に、該捺印ローラ(33)の上下の
隣接部(捺印ローラ(33)の外周方向に相対的に180度
ずれた位置)にはこれと平行な第1,第2支持ローラ(3
2)(36)が自由に回転し得る状態で設けられている。尚、
第1,第2支持ローラ(32)(36)と捺印ローラ(33)の外周
面の相互間にはカートン(11)の厚さ未満の間隙が確保さ
れていると共に、該相互間にカートン(11)が進入したと
きには、これが捺印ローラ(33)と第1,第2支持ローラ
(32)(36)で挟圧されるようになっている。
【0021】又、捺印ローラ(33)の側部近傍には、イン
クローラ(39)のインクを捺印ローラ(33)の外周の印字機
能部たる活字(37)(37)の活字表面に付着させる為の転写
ローラ(38)が設けられていると共に、該転写ローラ(38)
の回転軸(49)は昇降プレート(71)を貫通してその背面側
に突出しており、該突出部とサーボモータ(44)の回転軸
(40)は図示しない伝動ベルトを介して回転力伝達状態に
連結されている。
【0022】上記転写ローラ(38)の外周面には回転自在
なインクローラ(39)の表面が当接するようになってお
り、転写ローラ(38)とインクローラ(39)の当接部の摩擦
で両者が連動回転すると、インクローラ(39)に含浸され
たインクが転写ローラ(38)に付着すると共に該転写ロー
ラ(38)の表面のインクが捺印ローラ(33)に配設固定され
た活字(37)(37)の活字表面に転写される。従って、本実
施の形態では、上記転写ローラ(38)とインクローラ(39)
の組み合わせが既述したインク保持体に対応する。
【0023】昇降プレート(71)の上部にはカートンコン
ベヤ(21)の走行方向の上流側に向けて延びるセンサ取付
バー(81)が連設されており、該センサ取付バー(81)の先
端には、捺印装置(31)による捺印位置に供給される前の
カートン(11)を検知して検知信号を出すセンサ(82)が取
付けられている。又、捺印装置(31)のベースプレート(6
1)には操作ボックス(84)が設けられていると共に、該操
作ボックス(84)には、表示部(85)と、入力キー(86)(86)
が配設されている。そして、この入力キー(86)(86)によ
って、捺印時に於けるサーボモータ(44)の位相を進め又
は遅らせることができるようになっており、これによ
り、カートン(11)に対する活字(37)(37)の接触タイミン
グを変更することができるようになっている。即ち、こ
の入力キー(86)(86)によって、被捺印面たるカートン(1
1)上面の搬送方向の先端から捺印目標位置(94)までの距
離B(図5参照)等が設定できるようになっており、該
距離Bは操作ボックス(84)に記憶される。従って、本実
施の形態では、上記入力キー(86)(86)及び上記距離Bを
記憶する操作ボックス(84)内の機能部が既述した捺印位
置変更手段に対応している。又、入力キー(86)(86)の近
傍にはサーボモータ(44)の回転方向を正転方向と逆転方
向に切り替える為の回転方向切替手段たる回転方向切替
スイッチ(87)が設けられている。
【0024】上記操作ボックス(84)やサーボモータ(44)
等の各電気部品は、図3のように、マイクロコンピュー
タ又はシーケンサ等が組み込まれた制御装置(91)に電気
接続されている。次に、上記カートン処理装置の動作の
実際を説明する。先ず、ハンドル(56)(76)を回転させる
ことによって捺印ローラ(33)と下側の第1支持ローラ(3
2)の境界部にカートンコンベヤ(21)上の捺印対象物たる
カートン(11)のフラップ(13)(カートンコンベヤ(21)の
側縁から食み出している)が進入し得るようにこれら捺
印ローラ(33)や第1支持ローラ(32)の高さを調節する。
【0025】次に、図示しない運転スイッチを投入する
とコンベヤ駆動モータ(24)が回転してカートンコンベヤ
(21)が走行し始めるとる共に、図示しないカートン取出
装置が作動してカートン収容部(10)のカートン(11)(11)
が順次カートンコンベヤ(21)の搬送爪(22a) (22b) の搬
送方向の前方にセットされ、これにより、カートン(11)
(11)がカートンコンベヤ(21)の搬送爪(22a) (22b) で押
されて捺印装置(31)側に搬送され始める。
【0026】この状態で図示しない捺印スタートスイッ
チが投入されると、捺印装置(31)用の制御装置(91)が図
4に示す制御動作を実行し始める。最初にステップ(ST
1) で初期設定がされる。具体的には、捺印ローラ(33)
の外周面に装着された活字(37)(37)の配設位置が初期位
置(a) (本実施の形態では、図5に示すように、捺印ロ
ーラ(33)の中心の下方から反時計方向に90度だけ印字
機能部たる活字(37)(37)部が偏位した位置に設定されて
いる)に来るまでサーボモータ(44)を回転させてこれを
停止させる。
【0027】次に、カートン(11)上面の搬送方向の先端
から捺印目標位置(94)までの距離Bを操作ボックス(84)
から制御装置(91)のマイクロコンピュータ内等に読み込
む(ステップ(ST1a))。ステップ(ST2) でセンサー(82)
がカートン(11)を検知して検知信号を出力するか否かを
監視する。即ち、センサ(82)の真下までカートンコンベ
ヤ(21)でカートン(11)が搬送されて来るのを監視する。
そして、センサ(82)が検知信号を出力すると、ステップ
(ST3) でカートンコンベヤ(21)が基準距離Aだけ走行す
るのを監視する。この基準距離Aは、図5に示すよう
に、初期位置(a) にある停止した活字(37)(37)部が第1
支持ローラ(32)に対向する捺印位置(99)まで移動する移
動距離をS,捺印ローラ(33)の回転中心とセンサ(82)の
水平距離(カートンコンベヤ(21)の走行方向距離)を
L,カートン(11)上面の搬送方向の先端から捺印目標位
置(94)までの距離をB,サーボモータ(44)が回転し始め
てから加速が完了するまでに活字(37)が移動する距離を
Y,その後活字(37)(37)部が捺印位置(99)たる第1支持
ローラ(32)の対向部に移動するまでの距離をX,活字(3
7)(37)部が動き始めてから前記距離Yだけ移動する間
に、基準位置(95)にある捺印目標位置(94)が移動する距
離をKとすると、カートン(11)が検知されてから前記基
準距離Aだけ移動したときにサーボモータ(44)を作動さ
せれば、捺印目標位置(94)が捺印位置(99)に到達したと
きに活字(37)(37)部を前記捺印目標位置(94)に対してこ
れと同速で接触させることができる。そして、該基準距
離Aは、A=L−X−K−Bで表せる。即ち、このよう
に基準距離Aを設定すると、捺印目標位置(94)が基準位
置(95)に到達したときにサーボモータ(44)が回転し始
め、該捺印目標位置(94)が基準位置(95)からKだけ移動
する間に活字(37)(37)部がYだけ移動し、その後、捺印
目標位置(94)と活字(37)(37)部が同速度でXだけ移動し
て捺印位置(99)で合致する。従って、捺印位置(99)たる
第1支持ローラ(32)と捺印ローラ(33)の間隔部では、活
字(37)(37)とカートン(11)の捺印目標位置(94)が同速で
移動しながら接触し、これにより、活字(37)(37)の活字
表面が捺印目標位置(94)に対して滑ることがなく、鮮明
な捺印が行える。尚、カートンコンベヤ(21)の走行速度
や走行距離、即ち、カートン(11)の搬送速度や搬送距離
は、サーボモータから成るコンベヤ駆動モータ(24)の回
転量や回転速度に基づいて判断する。従って、このコン
ベヤ駆動モータ(24)の速度を判断する制御装置(91)の機
能部が既述速度判定手段に対応する。
【0028】そこで、上記ステップ(ST3) の次にステッ
プ(ST4) を実行して回転方向切替スイッチ(87)がサーボ
モータ(44)の正転側又は反転側の何れに切り替わってい
るかを判断し、その後、ステップ(ST5) 又はステップ(S
T6) で、活字(37)(37)部の移動速度(捺印ローラ(33)の
周速度に実質的に一致している)がカートンコンベヤ(2
1)によるカートン(11)の搬送速度に等しくなるまでサー
ボモータ(44)を加速させた後、この速度を維持させた状
態で活字(37)(37)部が初期位置(a) に復帰するまでサー
ボモータ(44)を回転させる。従って、本実施の形態で
は、ステップ(ST3) とステップ(ST5) 又はステップ(ST
6) の制御を実行するマイクロコンピュータ内の機能部
が既述モータ制御手段に対応する。
【0029】これにより、上記したように捺印目標位置
(94)が捺印位置(99)まで搬送されたときに、該捺印目標
位置(94)の移動速度と同速でこれに活字(37)(37)が接触
し、これにより、捺印が行える。尚、この捺印時には捺
印ローラ(33)と第1支持ローラ(32)でカートン(11)が挟
圧された状態に維持される。そして、カートン(11)の種
類変更に伴って捺印目標位置(94)が変わった場合は、こ
れに応じて操作ボックス(84)の入力キー(86)(86)でカー
トン(11)先端から捺印目標位置(94)までの距離Bを設定
し直す。すると、既述基準距離Aが変更されて、捺印時
に於けるサーボモータ(44)の位相が変化し、これによ
り、変更後の捺印目標位置(94)に捺印することができ
る。従って、捺印目標位置(94)の変更に伴ってチェーン
(370) を外す必要があった既述従来のものに比べて該変
更作業が容易に行える。
【0030】又、上記実施の形態では、センサ(82)がカ
ートン(11)を検知しない限りサーボモータ(44)が作動し
ないから、カートンコンベヤ(21)上にカートン(11)の欠
落部が活字ローラ(33)部分に到達しても捺印動作が行わ
れず、空打ちする不都合がない。次に、カートン(11)の
下面に捺印する作業を説明する。
【0031】カートン(11)の下面に捺印する場合は、ハ
ンドル(76)を回転させて昇降プレート(71)を降下させ、
これにより、捺印ローラ(33)と第2支持ローラ(36)の境
界たる上側捺印部(98)にカートンコンベヤ(21)上のカー
トン(11)が進入しうる高さまで捺印ローラ(33)や第2支
持ローラ(36)を下げる。次に、回転方向切替スイッチ(8
7)でサーボモータ(44)の回転方向を反転側(図5で捺印
ローラ(33)が想像線の矢印の方向に回転する方向)に切
り替える。
【0032】この状態で既述と同様に運転動作を開始さ
せると、捺印ローラ(33)が図5の想像線の矢印で示すよ
うに時計方向に回転すると共に、カートン(11)が捺印ロ
ーラ(33)と第2支持ローラ(36)の間に供給され、これに
より、カートン(11)の下面に活字(37)(37)が押圧されて
捺印される。尚、この捺印時には捺印ローラ(33)と上側
の第2支持ローラ(36)でカートン(11)が挟圧された状態
に維持される。
【0033】本実施の形態に係る捺印装置では、カート
ン(11)に於けるコンベヤチェーン(28a) (28b) 間に位置
する中央部(19)にも捺印できるようになっている。この
為、図6に示すように、上下の第1,第2支持ローラ(3
2)(36)の中心軸は、昇降プレート(71)に形成された上下
方向の長孔(59)(58)に対して調節ボルト(47)(46)で固定
されるようになっており、調節ボルト(47)(46)を緩める
ことにより、第1,第2支持ローラ(32)(36)と捺印ロー
ラ(33)との間隔が調節できるようになっている。
【0034】従って、第1,第2支持ローラ(32)(36)と
捺印ローラ(33)の間隔を広げることによって、コンベヤ
チェーン(28a) (28b) を、例えば、捺印ローラ(33)と下
側の第1支持ローラ(32)の間に挿入し、その後、再度第
1支持ローラ(32)と捺印ローラ(33)の間隔を狭くして調
節ボルト(47)を締め直すと、カートン(11)の中央部(19)
が第1支持ローラ(32)と捺印ローラ(33)の間を通過でき
る状態になる。この状態で、既述と同様にカートン処理
装置を運転させると、中央部(19)に捺印を施すことがで
きる。 [その他] 上記実施の形態では、カートン(11)を捺印対象とし
たが、コンベヤ(21)で搬送されるブロク物等の立体物に
捺印するようにしてもよい。この場合は、第1,第2支
持ローラ(32)(36)を取り外して捺印させる。 上記実施の形態では、コンベヤ駆動モータ(24)とし
てサーボモータを採用したが、これに代えて、速度制御
が可能なモータを採用すると共に、該モータ又は駆動軸
(20)の回転量を測定するエンコーダを設け、該エンコー
ダの出力でコンベヤ(21)の速度や走行距離を判定するよ
うにしてもよい。 サーボモータ(44)に代えて速度制御が可能な可逆モ
ータを採用すると共に、該可逆モータ又は捺印ローラ(3
3)の回転量を計測するエンコーダを設け、該エンコーダ
の出力に基づいて前記可逆モータの速度や回転量を制御
してもよい。 上記実施の形態では、センサ(82)でカートン(11)が
検知されてからコンベヤ駆動モータ(24)が回転する量に
基づいて捺印用のサーボモータ(44)の作動時期を判断す
るようにしたが、コンベヤ駆動用サーボモータ(24)とし
てアブソリュートサーボモータを採用すると共に、該ア
ブソリュートモータの回転量を監視することにより、カ
ートンコンベヤ(21)が一ピッチ分(搬送済め(22a) (22
b) の搬送方向の間隔分)だけ移動する毎に活字(37)(3
7)による捺印動作を行わせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る捺印装置を備えたカ
ートン処理装置の要部の斜視図
【図2】図1のカートン処理装置の要部の断面図
【図3】図1のカートン処理装置制御装置の説明図
【図4】図1のカートン処理装置制御装置の制御動作の
説明図
【図5】図1のカートン処理装置制御装置の作用説明図
【図6】捺印ローラ(33)や第1支持ローラ(32)等の配設
部の断面図
【図7】従来例の説明図
【符号の説明】
(11)・・・カートン (31)・・・捺印装置 (32)・・・第1支持ローラ (33)・・・捺印ローラ (36)・・・第2支持ローラ (44)・・・サーボモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベヤで搬送されて来る捺印対象物に
    捺印する捺印装置であって、外周面に印字機能部が形成
    された捺印ローラと、前記捺印ローラの前記印字機能部
    が該捺印ローラの回転に伴ってインク供給位置まで回転
    移動したときに前記印字機能部にインクを付着させるイ
    ンク保持体と、を具備し、 前記捺印対象物の外表面のうちの搬送方向と平行な被捺
    印面の速度に前記印字機能部の速度を一致させるように
    前記捺印ローラを回転させながら前記被捺印面に捺印す
    る捺印装置に於いて、 前記捺印ローラを回転させる捺印モータと、 前記コンベヤの走行速度を判定する速度判定手段と、 前記捺印モータの位相を進め又は遅らせることにより、
    前記捺印対象に対する前記印字機能部の接触タイミング
    を変更する捺印位置変更手段と、 前記印字機能部が前記捺印対象に接触する捺印時に於け
    る前記印字機能部の速度が、前記速度判定手段で判定し
    た前記走行速度に一致するように前記捺印モータを制御
    するモータ速度制御手段と、を具備する捺印装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の捺印装置に於いて、 前記捺印対象物はシート体であり、 捺印時に前記捺印ローラと共同して前記シート体を挟圧
    し且つ前記捺印ローラの外周方向に相対的に180度ず
    れた位置に配設された第1,第2支持ローラと、 前記捺印モータの回転方向を切り替える回転方向切替手
    段が設けられている捺印装置。
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