JP2000271284A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2000271284A
JP2000271284A JP11079881A JP7988199A JP2000271284A JP 2000271284 A JP2000271284 A JP 2000271284A JP 11079881 A JP11079881 A JP 11079881A JP 7988199 A JP7988199 A JP 7988199A JP 2000271284 A JP2000271284 A JP 2000271284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ機における遊技の単調さを解消す
る。 【解決手段】 本発明を適用したパチンコ機2において
は、大当りを発生させる方法が2つある。すなわち、液
晶画面12に表示される図柄の配列をゾロ目にする方法
Aと、振分装置24の大入賞口作動口38にパチンコ玉
を入れ、これにより形成される大入賞口内の特定領域検
出スイッチ40にパチンコ玉が検出させる方法Bであ
る。こうすると、遊技者は、大当りを発生させる方法を
方法A,Bの中から選ぶことができる。従って、方法A
に飽きたら方法Bを試みれば良く、それにも飽きたら再
び方法Aにて大当りを発生させるよう努力すれば良い
(もちろん方法Bを先に試みても良い)。いずれにして
も、これによりパチンコ機から遊技の単調さが解消され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機において、いわゆる大当りを
発生させるには複数の遊技条件を一定の順序で成立させ
ることが要求される。例えば、第1種と呼ばれるパチン
コ機では、遊技域に設けられた始動口にパチンコ玉を入
れ、これにより始動される特別図柄の変動の終了時に同
じ図柄が並んだ際に大当りが発生する機種が主流であ
る。
【0003】第2種と呼ばれるパチンコ機では、遊技域
の下方に設けられた3つの始動口のいずれかにパチンコ
玉を入賞させ、遊技域の略中央に設けられた変動入賞装
置の両肩に設けられた1対の開閉部を短時間開放させ
る。この時間はパチンコ玉がほぼ1個入賞できる程度の
時間(例えば0.6秒)となっている。なお開放する回
数は、中央の始動口に入った場合は2回、左右両側の始
動口に入った場合は1回とされているのが通常である。
そして変動入賞装置内に入ったパチンコ玉が、変動入賞
装置内に形成された特定領域を通過すると大当りとなる
機種が多い。
【0004】第3種と呼ばれるパチンコ機では、遊技域
の略中央に設けられたゲートにパチンコ玉を通過させ、
これにより始動される普通図柄の変動の終了時に同じ図
柄が並び、更にこうして初めて形成される権利獲得穴に
パチンコ玉を入れると大当りが発生するものが主流であ
る。
【0005】なお大当りとは、遊技域に設けられた変動
入賞装置の開閉部を予め定められた上限値内で稼働させ
る状態である。例えば、第1種の場合、横長の長方形の
開閉部が遊技域の下部に設けられており、これが開放さ
れることによりいわゆる大入賞口が形成され、変動入賞
装置への入賞し易さが飛躍的に上昇する。開放された開
閉部は、所定個数(例えば9個)のパチンコ玉が大入賞
口に入賞するか、所定時間(例えば30秒)経過すると
閉じる。この、開閉部が開放してから閉じるまでをラウ
ンドと言う。そしてラウンド中にパチンコ玉が、大入賞
口に形成されている特定領域を通過していると、開閉部
を開いてラウンドを再開する、という動作を上限値(通
常16ラウンド)まで繰り返すようにされている。
【0006】また第2種の大当りは、前述した一対の開
閉部の開放時間は変化しないがラウンド中に何度も開閉
する。そして1つのラウンドは、開閉部が所定回数(例
えば18回)開放するか、変動入賞装置に所定個数(例
えば10個)入賞するか、パチンコ玉が特定領域を通過
するかのいずれかが発生すると終了する。そしてこのラ
ウンド中にパチンコ玉が特定領域を通過しているとラウ
ンドを再開する、という動作を上限値(通常15ラウン
ド)まで繰り返すようにされている。なお、大当り発生
時に上限値の抽選を行なう機種もある。
【0007】第3種の大当りは、第1種の大当りに似て
いるが、第1種の特定領域に相当する第3種始動口が大
入賞口の外部に設けられている点が異なる。第3種始動
口は、権利獲得穴にパチンコ玉が入ると有効となり、第
3種始動口にパチンコ玉が入ると開閉部が開放し、ラウ
ンドが始まる。1つのラウンドは所定個数(例えば10
個)入賞するか、所定時間(例えば30秒)経過すると
終了する(開閉部が閉じる)ようにされている。以降、
第3種始動口にパチンコ玉が入るごとにラウンドが開始
する、という動作を上限値(通常16回)まで繰り返
す。なお、第3種始動口へはラウンドの最長時間(例え
ば30秒)に高々1個しかパチンコ玉が入らないように
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、大当りの
発生のさせ方はパチンコ機の種類によって様々あるもの
の、1つの機種においては1通りしかない。このため、
遊技が単調になり、遊技者が飽きてしまうと言う課題が
ある。
【0009】なお、多くの第1種においては、大当りと
なる特別図柄の配列を複数用意(例えば「333」「5
55」「777」のいずれかが表示されたら大当り)し
て、「どの図柄であたるか」と言う興味を与えたり、更
にこれらの図柄に応じて、大当り終了後に大当り確率が
上昇する等の特典が与えられる機種もある(第3種にお
いても普通図柄に関して同様の工夫が為されているもの
がある)。しかしながら、表示させたい図柄を狙って遊
技をすることはできないので、大当りの発生のさせ方と
してはやはり1種類しかない。
【0010】本発明は、係る課題に鑑みなされたもの
で、請求項1に記載のパチンコ機は、遊技者が飽きにく
いパチンコ機を提供するものである。請求項2に記載の
本発明は、射幸性が高くなるのを防止することを目的と
する。
【0011】また請求項3に記載の本発明は、遊技者が
一層飽きにくいパチンコ機の態様を提案するものであ
る。請求項4に記載の本発明は、2種類の大当りの発生
条件の違いを一層明瞭にすることを目的とする。
【0012】請求項5に記載の本発明は、当該パチンコ
機において故障頻度が比較的多いと予想される構成が故
障をした際の交換を容易にすることを目的とする。請求
項6に記載の本発明は、取り付け作業を容易にすること
を目的とする。請求項7に記載のパチンコ機は、本発明
を適用する結果、予想される遊技の迫力の減少を防止す
ることを目的とする。
【0013】請求項8に記載の本発明は、構成をシンプ
ルにすることを目的とする。請求項9に記載の本発明
は、新たな遊技性を持たせることを目的とする。請求項
10に記載の本発明は、大当りの発生条件を複数設けた
ことの意味が失われないようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】係る課題を解決するため
に為された請求項1に記載の本発明は、遊技域に少なく
とも1つの変動入賞装置を有し、該変動入賞装置の開閉
部が開放されることにより、当該変動入賞装置への入賞
し易さが飛躍的に上昇するパチンコ機であって、予め定
められた上限値内で前記開閉部を開閉させる状態である
大当りを呈するパチンコ機において、予め定められた複
数の遊技条件が予め定められた順序で成立すると前記大
当りを創出する大当り発生手段を少なくとも2つ備え、
かつ2つの該大当り発生手段は、夫々の前記複数の遊技
条件が互いに異なるものであることを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載のパチンコ機において、大当り中においては、前記各
大当り発生手段による大当りの創出を抑制すること、も
しくは前記複数の遊技条件が前記順序で成立しないよう
にすることにより、次回の大当りが発生しないようにさ
れていることを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載のパチンコ機において、特別図柄表示装置
と、パチンコ玉が入ると前記特別図柄表示装置に複数の
図柄を予め定められた時間にわたり変動表示させる始動
口と前記変動入賞装置の入賞口内に設けられた特定領域
を通過したパチンコ玉を検出する特定領域検出手段と、
前記特定領域が設けられた前記変動入賞装置の前記開閉
部を1回または2回、パチンコ玉が当該変動入賞装置に
ほぼ1個入賞できる程度の短時間だけ開放させる開閉部
稼働手段と、を備え、前記大当り発生手段の内の1つで
ある第1大当り発生手段は、前記始動口にパチンコ玉が
入って、前記特別図柄表示装置に予め定められた図柄配
列が表示されると大当りを発生させるものであり、前記
大当り発生手段の内の1つである第2大当り発生手段
は、前記開閉部稼働手段により前記開閉部が開放され、
前記特定領域検出手段によりパチンコ玉の通過が検出さ
れると大当りを発生させるものであることを特徴とす
る。
【0017】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載のパチンコ機において、前記開閉部稼働手段は、パチ
ンコ玉が入ると前記開閉部を前記短時間だけ開放させる
稼働口と、遊技域からパチンコ玉が直接入る部分である
飛込口と該飛込口に入ったパチンコ玉を前記稼働口およ
び前記稼働口以外の部位のいずれか一方へ振り分ける振
分手段とを備えたものであることを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載のパチンコ機において、前記開閉部稼働手段および前
記始動口が別体で前記遊技域に形成されていることを特
徴とする。請求項6に記載の本発明は、請求項4に記載
のパチンコ機において、前記開閉部稼働手段および前記
始動口が一体となって前記遊技域に形成されていること
を特徴とする。
【0019】請求項7に記載の本発明は、請求項3から
6にいずれか記載のパチンコ機において、前記変動入賞
装置を1つのみ備えたことを特徴とする。請求項8に記
載の本発明は、請求項7に記載のパチンコ機において、
前記第1大当り発生手段によって発生された大当りであ
って、前記開閉部の開放回数が前記上限値に満たない状
態において、前記特定領域検出手段によってパチンコ玉
の通過が検出されると、閉じられた前記開閉部が再び開
放することを特徴とする。
【0020】請求項9に記載の本発明は、請求項7また
は8に記載のパチンコ機において、前記変動入賞装置の
入賞口内に、特別図柄作動領域を設け、該特別図柄作動
領域をパチンコ玉が通過すると前記特別図柄表示装置に
複数の図柄を予め定められた時間にわたり変動表示さ
せ、前記第1大当り発生手段は、前記開閉部稼働手段に
より前記開閉部が開放され、前記特別図柄作動領域をパ
チンコ玉が通過し、前記特別図柄表示装置に予め定めら
れた図柄配列が表示されたときにも大当りを発生させる
ものであることを特徴とする。
【0021】請求項10に記載の本発明は、請求項1か
ら9にいずれか記載のパチンコ機において、複数の前記
大当り発生手段によって発生される各大当りが互いに同
じ態様であることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】請求項1に記載のパチンコ機は、
大当りを発生させる方法を複数設定したものである。よ
り詳しくは、予め定められた複数の遊技条件が予め定め
られた順序で成立する(以下、単に「条件・手順が成立
する」と記す)と大当りを創出する大当り発生手段を少
なくとも2つ備えている。
【0023】こうすると、遊技者は、大当りを発生させ
る条件・手順を少なくとも2つの中から選ぶことができ
る。従って、一方の条件・手順に飽きたら他方の条件・
手順で大当りを発生させることを試みれば良く、それに
も飽きたら再び、前記一方の条件・手順にて大当りを発
生させるよう努力すれば良い。また、第3の大当り発生
手段がある場合には、この大当り発生手段に係る条件・
手順で遊技をしてももちろん良い。いずれにしても、請
求項1の本発明によれば、遊技が単調になることがない
ので、遊技者が飽きにくいものとなる。
【0024】なお、大当りの際に開閉される開閉部が設
けられた変動入賞装置は、大当り発生手段の数に応じて
設けても良い。また後述する請求項7のように1つのみ
設け、複数の大当り発生手段で共用しても良い。また、
少なくとも2つの大当り発生手段については「複数の遊
技条件が互いに異なる」としたが、少なくとも一部が異
なっていればその他の部分が同じであっても構わない。
但し、前述したように、大当りを発生させる図柄のみが
異なる、という条件・手順は「異なる条件・手順」とは
見なさないものとする。例えば「始動口にパチンコ玉を
入れ、特別図柄表示装置に『333』が表示されるこ
と」という条件・手順と、「始動口にパチンコ玉を入
れ、特別図柄表示装置に『777』が表示されること」
という条件・手順とは、互いに同じと見なす。なぜな
ら、『333』を狙う遊技に飽きたから『777』を狙
う遊技に変える、といったことができないからである。
【0025】請求項2に記載の本発明では、大当り中に
おいては、次回の大当りを発生できないようにされてい
る。これは、大当りを発生させる条件・手順が成立した
際に大当りを創出させないよう、大当り発生手段の機能
を抑制したり、そもそも条件・手順が成立しないように
したりすることで達成される。
【0026】これに反し、大当り中においても、条件・
手順が成立すれば新たな大当りを発生するようにしてお
くと、大当り動作の時間が不当に長くなり、パチンコ機
の射幸性が高くなる虞がある。請求項2のようにしてお
けば、これを防止することができる。
【0027】請求項3に記載の本発明は、2つの大当り
発生手段に関し、夫々の条件・手順を具体的に示したも
のである。すなわち、第1大当り発生手段は、始動口に
パチンコ玉が入って、特別図柄表示装置に予め定められ
た図柄配列が表示されると大当りを発生させ、第2大当
り発生手段は、開閉部稼働手段により開閉部が開放さ
れ、特定領域検出手段によりパチンコ玉の通過が検出さ
れると大当りを発生させる。
【0028】ここで開閉部稼働手段とは、変動入賞装置
の開閉部を1回または2回、短時間だけ開放させるもの
である。また短時間とはパチンコ玉が変動入賞装置にほ
ぼ1個入賞できる(1個も入賞できない場合や、2個入
賞する場合があっても構わない)程度の時間である。こ
の変動入賞装置内には特定領域が設けられており、ここ
を通過したパチンコ玉は特定領域検出手段によって検出
される。つまり第2大当り発生手段に係る条件・手順
は、現行の第2種の大当りの条件・手順に近いものとな
る。
【0029】一方、第1大当り発生手段に係る条件・手
順は、現行の第1種の大当りの条件・手順に近い(態様
によっては全く同じ)ものとなる。従って、請求項3に
記載のパチンコ機は、大当りを発生させるための2つの
条件・手順が互いに全く異なるため、遊技者が一層飽き
にくいパチンコ機となる。
【0030】請求項4に記載の本発明は、開閉部稼働手
段を、パチンコ玉が入ると開閉部を短時間だけ開放させ
る稼働口、遊技域からパチンコ玉が直接入る部分である
飛込口、飛込口に入ったパチンコ玉を稼働口および稼働
口以外の部位のいずれか一方へ振り分ける振分手段を備
えたものとしている。ここで「稼働口以外の部位」とし
ては、遊技域、稼働口以外の入賞口などが考えられる。
【0031】このパチンコ機で第2大当り発生手段に係
る条件・手順で遊技を行なう遊技者は、まず飛込口を狙
ってパチンコ玉を発射し、これが振分手段によって振り
分けられて稼働口に入るのを待ち、開閉部が開いたら変
動入賞装置内にパチンコ玉を入れ、特定領域を通過させ
る、という遊技をすることになる。
【0032】この条件・手順は、前述の第1大当り発生
手段に係る条件・手順と全く異なるため、飽きにくい。
なお、振分手段としては、クルーンを用いたもの、飛込
口にパチンコ玉が入ると作動する図柄によって抽選をす
るもの等が考えられる(詳しくは後述の実施例を参
照)。
【0033】請求項5に記載の本発明は、開閉部稼働手
段および始動口が別体で遊技域に形成されているもので
ある。始動口は、前述したように第1大当り発生手段に
係る条件・手順において、パチンコ玉を入賞させるべき
構成であり、一方の開閉部稼働手段は、第2大当り発生
手段に係る条件・手順において、パチンコ玉を入れるべ
き飛込口を有する構成であり、いずれも夫々対応する条
件・手順において狙ってパチンコ玉が発射される箇所で
ある。従って、両者は他の構成に比べ故障が比較的発生
し易い。
【0034】請求項5に記載の本発明においては、開閉
部稼働手段と始動口とが別体にされているため、何れか
一方が故障した際には、その故障した方のみを取り換え
ることができる。従って交換が容易である。請求項6に
記載の本発明では、請求項5とは逆に開閉部稼働手段と
始動口とを一体にしたものである。こうすると、これら
の取り付け作業を容易に行なうことができる。
【0035】請求項7に記載のパチンコ機は、変動入賞
装置を1つにしたものである。これに反し、例えば、第
1大当り発生手段によって開閉部が開閉される変動入賞
装置と第2大当り発生手段によって開閉部が開閉される
変動入賞装置とを別のものにすると、遊技域に両者を設
けるためのスペースが必要となる。従って、その他の役
物(例えば、始動口、開閉部稼働手段、特別図柄表示装
置)を設けるのが困難となる。また、第3の大当り発生
手段が存在する場合に、更にこれに対応する独自の変動
入賞装置を設けようとすると、更に困難となる。かとい
って変動入賞装置を小型化すると、遊技の迫力や、変動
入賞装置への入賞のし易さが減少してしまう可能性が高
い。
【0036】この点、請求項7に記載のパチンコ機で
は、変動入賞装置を1つにしているため、何れの大当り
発生手段によって発生される大当りもこの変動入賞装置
の開閉部を開閉させることとなる。この結果、遊技域の
設置スペースを圧迫することがない。言い換えれば変動
入賞装置を小型化する必要がないので、遊技の迫力や、
変動入賞装置への入賞のし易さが減少する心配もない。
【0037】請求項8に記載の本発明では、第1大当り
発生手段によって発生された大当りにおいて、開閉部の
開放回数が上限値に達していなければ、特定領域検出手
段によってパチンコ玉の通過が検出されると、閉じられ
た開閉部が再び開放するようにされている。
【0038】これは、前述した第1種の大当りにおける
特定領域の役割を、第2大当り発生手段に係る条件・手
順で用いられる特定領域検出手段に担わせたものであ
る。こうすると、第1大当り発生手段に係る大当りを第
1種に極めて近い態様にする際に必要となる、次回のラ
ウンドを発生させるか否かの判定をするための構成を新
たに設ける必要がない。
【0039】従って、第1種に極めて近い条件・手順
と、第2種に近い条件・手順とを有するパチンコ機をシ
ンプルに実現することができる。請求項9に記載の本発
明は、変動入賞装置の入賞口内に特別図柄作動領域を設
け、ここをパチンコ玉が通過すると特別図柄表示装置に
複数の図柄が変動表示されるようにしたものである。そ
して、第1大当り発生手段は、開閉部稼働手段により開
閉部が開放され、特別図柄作動領域をパチンコ玉が通過
し、特別図柄表示装置に予め定められた配列の図柄が表
示されたときにも大当りを発生させるようにしている。
【0040】こうすると、第2大当り発生手段に係る条
件・手順の途中で、開放された開閉部に入ったパチンコ
玉が特定領域を通過しなくとも、特別図柄作動領域を通
過すれば、特別図柄が予め定められた配列になることに
より大当りが発生するかも知れない、という新たな興味
を遊技者に抱かせることができる。
【0041】また、これは第2大当り発生手段に係る条
件・手順を成立させようとしている際に突発的に第1大
当り発生手段に係る大当りの発生が生じうることを意味
している。従って、遊技者にとっては気分転換となった
り、第1大当り発生手段に掛かる遊技に変更するきっか
けになったりする。
【0042】請求項10に記載の本発明は、複数の大当
り発生手段によって発生される大当りがいずれも同じ態
様にしたものである。これに反し、双方によって発生さ
れる大当りが互いに異なっていれば、両者の内の有利な
方のみが遊技の目標となり、その大当りを発生させるた
めの条件・手順しか行なわれないことになる虞がある。
これでは、大当りの発生条件を2通り設けたことの意味
が失われる。
【0043】この点、請求項10に記載のパチンコ機で
は、大当りの発生条件を複数設けたことの意味が失われ
ることがない。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施の形態を一層明確にする
ため、本発明の好適な実施例を図面と共に説明する。ま
ず図1は、本発明の一実施例であるパチンコ機2の遊技
域4およびその周辺を表す正面図である。図1に示すよ
うに、パチンコ機2では、遊技域4の中央上部に、様々
な画像を表示する特別図柄表示装置6が配設されてい
る。遊技域4の下部には特別電動役物8が配設されてお
り、特別電動役物8が備える開閉板10が開くと大当り
となる。ここで特別電動役物8は本発明の変動入賞装置
に相当し、開閉板10は開閉部に相当する。
【0045】開閉板10は、特別図柄表示装置6の液晶
画面12に表示される特別図柄の配列がゾロ目になる等
の条件が成立すると開かれる。特別図柄は横方向に3つ
並んで表示され、パチンコ機2では1〜12の数字の計1
2種類、用意されている。特別図柄表示装置6の図柄を
変動させるには、特別図柄表示装置6の下方に設けられ
た始動口14にパチンコ玉を入賞(以下、始動入賞とい
う)させる。すると図柄が変動され、所定時間経過後に
停止させる。なお、図柄の変動中や大当り中に始動入賞
が発生した場合には、これを最高4回まで記憶し、図柄
の変動や大当りが終了したときに図柄の変動を行なう。
記憶の個数は、液晶画面12の上部に設けられた4個の
LED13を同数だけ点灯させることにより表示され
る。
【0046】始動口14の下方にあるのはゲート16で
あり、ここをパチンコ玉が通過すると、特別図柄表示装
置6の上部に設けられた普通図柄表示装置18において
普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄は「3」
「4」「5」「6」「7」「8」の6種類で、これらを
高速で次々と入れ換えて表示する。この表示を所定時間
繰り返した後、6種類の内のどれかを表示して停止す
る。この数字が「7」であれば、始動口14に設けられ
た突起20a,20bが左右に開き、始動口14に入賞
し易くする。なお、始動口14および突起20a,20
bを備えた役物22を普通電動役物と呼ぶ。
【0047】普通電動役物22の左に設けられているの
は振分装置24である。この振分装置24の上部に設け
られた飛込口26にパチンコ玉が入ると、一旦、玉保留
部28に保留され、誘導図柄作動スイッチ30に検出さ
れる。すると特別図柄表示装置6の上部に設けられた誘
導図柄表示装置32において誘導図柄の変動表示が開始
される。誘導図柄は「3」「4」「5」「6」「7」
「8」の6種類で、これらを高速で次々と入れ換えて表
示する。この表示を所定時間繰り返した後、6種類の内
のどれかを表示して停止する。この数字が「7」であれ
ば、玉保留部28が解除され、回転体34が左回りに1
回転する。玉保留部28が解除されると、パチンコ玉は
回転体34の凹部36に入り、回転体34が左回りに回
転されることにより、パチンコ玉は大入賞口作動口38
に誘導される。大入賞口作動口38に玉が入ると、開閉
板10が0.6秒開放する。この0.6秒間に開閉板1
0にパチンコ玉が入り、開閉板10が開かれてなる大入
賞口内に設けられた特定領域検出スイッチ40を通過す
ると、大当りとなる。
【0048】つまりパチンコ機2においては、大当りを
発生させる方法が2つある。すなわち、液晶画面12に
表示される図柄の配列をゾロ目にすること(以下、これ
を方法Aという)と、パチンコ玉を特定領域検出スイッ
チ40に通過させること(以下、これを方法Bという)
である。また、パチンコ玉が特定領域検出スイッチ40
の両側に形成された特別図柄作動スイッチ42(本発明
の特別図柄作動領域に相当)に検出された場合には、液
晶画面12にて特別図柄の変動が為される。この図柄変
動の結果、表示された図柄がゾロ目であれば大当りが発
生する。
【0049】一方、誘導図柄が「7」以外であった場合
には、玉保留部28が解除され、回転体34が右回りに
1回転する。するとパチンコ玉は回転体34の凹部36
に入り、振分装置24の右下に形成された脱落口46か
ら遊技域4に戻され、大入賞口作動口38には到達しな
い。つまり大入賞口作動口38が本発明の稼働口に相当
し、誘導図柄表示装置32および回転体34が振分手段
に相当し、特定領域検出スイッチ40が特定領域検出手
段に相当する。
【0050】なお、本図では凹部36が右方を向いてい
るが、通常(玉保留部28が解除された状態も含む)は
上方を向いている。遊技域4には始動口14や振分装置
24の上部に示されている釘の他にも、釘が配置されて
いるが本図では省略されている。
【0051】ここで、パチンコ機2における大当りの態
様について説明する。パチンコ機2では、開閉板10が
開かれること(大入賞口作動口38にパチンコ玉が入っ
たことにより0.6秒間だけ開かれる場合は除く)によ
って大当りとなる。大当りにおいては、大入賞口内に設
けられた停留装置48が作動する。停留装置48は半円
形の樋状の部材で、これが作動すると大入賞口内にせり
出して、パチンコ玉の一部はここに停留される。また、
停留装置48はパチンコ玉が特定領域検出スイッチ40
に検出されるのを妨害する(ただし弾道によってはパチ
ンコ玉が特定領域検出スイッチ40を通過する場合があ
る)。開放された開閉板10は、開放されてから30秒
経過するか、大入賞口に入ったパチンコ玉の数が9個に
達するか、特定領域検出スイッチ40がパチンコ玉を検
出したかのいずれか(閉成条件と言う)が成立すると、
閉じられる(すなわち1つのラウンドが終了する)。な
お、大入賞口に入ったパチンコ玉の数は図示しない大入
賞口検出スイッチによって計数される。
【0052】開閉板10が閉じられると停留装置48の
作動が解除される。解除されると、停留装置48に停留
されていたパチンコ玉は、その殆どが特定領域検出スイ
ッチ40へと誘導され、これに検出される。特定領域検
出スイッチ40がパチンコ玉を検出すると、一旦閉じら
れた開閉板10を再び開放し、新たなラウンドを開始す
る。以下、閉成条件が成立するとそのラウンドを終了
し、特定領域検出スイッチ40によりパチンコ玉が検出
されていれば新たなラウンドを開始する、という動作を
最大16ラウンド繰り返すと、大当りは終了する。この
途中のラウンドで、特定領域検出スイッチ40によりパ
チンコ玉が検出されなければ、そのラウンドで大当りは
終了する。
【0053】パチンコ機2の制御装置50について、図
2を用いて説明する。制御装置50は、普通電動役物2
2内に設けられた特別図柄作動スイッチ42、52、誘
導図柄作動スイッチ30、大入賞口作動口38の奥に設
けられた大入賞口作動スイッチ54、特定領域検出スイ
ッチ40、前述の大入賞口検出スイッチ56、ゲート1
6をパチンコ玉が通過したことを検出するゲート通過検
出スイッチ58等からの各検出信号を入力する入力回路
60と、入力回路60を介して取得した前記各検出信号
に基づいて特別図柄表示装置6や特別電動役物8等を制
御するための制御プログラムを実行するCPU62と、
CPU62が実行する制御プログラムが格納されたRO
M64と、CPU62が処理するデータを一時記憶する
と共に電源が切られた場合でも記憶内容を保持可能なバ
ックアップ機能を有するRAM66と、CPU62から
の指令に基づいて、特別図柄表示装置6、LED13、
特別電動役物8、誘導図柄表示装置32、回転体34、
停留装置48、普通図柄表示装置20等へ、夫々駆動信
号を出力する出力回路72と、これら各部を接続するバ
ス74とを備えている。
【0054】本図に示された以外にも、出力回路72に
は突起20a、20bを駆動するソレノイド、図1には
示さなかった各種電飾装置等が接続されている。方法A
に関し、CPU62で実行される処理の概略を図3に示
す。本処理は本発明の第1大当り発生手段に相当するも
ので、特別図柄作動スイッチ42または52にパチンコ
玉が検出されたことを割り込み信号として起動される
(但し、大当り動作中においてはこの割り込み信号は抑
制され、以下に説明する処理は行なわれない)。なお、
説明の便宜上、本図ではこれらにパチンコ玉が検出され
る部分から記載している。本処理が起動するとまずステ
ップ(以下、単にSと記す)110にて、特別図柄作動
スイッチ42または52がONされるのを待つ。なお、
特別図柄作動スイッチ42、52を本図では特図作動口
SWと記載している。パチンコ玉が入ると続くS120
にて、特別図柄を変動させる。変動表示が停止するとS
130にて、特別図柄がゾロ目になったか否か、つまり
大当りにするか否かを判定する。停止された図柄がゾロ
目でなければ本処理を終了する。
【0055】ゾロ目であればS140に進み、大当り動
作(後述)を行ない、本処理を終了する。方法Bに関
し、CPU62で実行される処理の概略を図4に示す。
本処理は本発明の第2大当り発生手段に相当するもの
で、誘導図柄作動スイッチ30にパチンコ玉が検知され
たことを割り込み信号として起動される(但し、大当り
動作中、特別図柄の変動中、およびLED13が点灯し
ている状態ではこの割り込み信号は抑制され、これらの
状態が全て解消してから本処理が起動される)。なお、
図3の説明と同様の理由により、図4においても誘導図
柄作動スイッチ30にパチンコ玉が検出される部分から
記載している。本処理が起動するとまずS210にて、
誘導図柄作動スイッチ30がONされる(つまり飛込口
26にパチンコ玉が入る)のを待つ。なお、誘導図柄作
動スイッチ30を本図では誘導SWと記載している。パ
チンコ玉が入ると誘導図柄を変動させる(S220)。
つまり、誘導図柄表示装置32において「3」「4」
「5」「6」「7」「8」を高速で次々と入れ換えて表
示する。この変動表示が停止するとS230にて、誘導
図柄が当たったか否か、つまり「7」が表示されたか否
かを判定する。「7」でなければ、S240に進んで回
転体34を右回りに回転させて本処理を終了する。これ
によりパチンコ玉は脱落口46から遊技域4に戻され
る。
【0056】誘導図柄表示装置32に表示された誘導図
柄が「7」であればS250に進み、大入賞口作動口3
8に入賞するのを待つ。これは大入賞口作動スイッチ5
4によってパチンコ玉が検出されることにより分かる。
するとS270にて開閉板10を0.6秒開く。これに
より大入賞口が短時間だけ形成される。
【0057】続くS280では、パチンコ玉が特定領域
検出スイッチ40(本図ではVSWと記載)によって検
出されたか否かを判定する。検出されていなければ本処
理を終了する。なお、このとき特別図柄作動スイッチ4
2がパチンコ玉を検出していれば、図3の処理が起動さ
れる。一方、特定領域検出スイッチ40がパチンコ玉を
検出していればS290に進んで大当り動作を行なって
本処理を終了する。
【0058】CPU62が実行する大当り動作の概略に
ついて、図5のフローチャートに示す。大当り動作にお
いては、まずS410にて開閉板10を開放して大入賞
口を形成する。この開放は、S270における開放とは
異なり、後述する閉鎖動作まで開放状態が維持される。
続くS420にて停留装置48を作動させる。これによ
り、大入賞口に入って来たパチンコ玉が停留装置48に
停留可能な状態となる。そしてS430にて、現在のラ
ウンドが最終ラウンド(つまりこの大当りにおける16
番目のラウンド)か否かを判定する。最終ラウンドであ
れば、S440に進み、規定数カウント(ここでは大入
賞口検出スイッチ56がパチンコ玉を9個検出するこ
と)が為されたか、規定時間(ここでは30秒)経過す
るのを待ち、停留装置48を解除する。なお、この条件
は閉成条件から特定領域検出スイッチ40による検出を
除いたものである。そしてS450にて大入賞口を閉鎖
して本処理を終了する。
【0059】一方、S430にて最終ラウンドではない
と判定された場合には、S460にて特定領域検出スイ
ッチ40がパチンコ玉を検出したか否かを判定する。検
出した場合には、停留装置48を解除して(S47
0)、大入賞口を閉鎖する(S480)ことによりこの
ラウンドを終了し、次のラウンドへ以降する。特定領域
検出スイッチ40がパチンコ玉を検出していない場合に
は、S490に移行し、規定数カウント(前記と同様)
が為されたか、規定時間(前記と同様)経過するのを待
ち、停留装置48を解除する。続くS500では特定領
域検出スイッチ40がパチンコ玉を検出したか否かを判
定する。前述したように、停留装置48を解除すると停
留装置48に停留されていたパチンコ玉は、高い確率で
特定領域検出スイッチ40に検出される。検出されれ
ば、S480に進んで開閉板10を閉じ、次のラウンド
へ移行する。検出されなければ、S450に移行して開
閉板10を閉じ、本処理を終了、つまり大当りを終了さ
せる。
【0060】なお、次のラウンドは、S410から前記
の処理を再度繰り返すことにより実現される。以上のよ
うな処理により、大当りにおいては、開放された開閉板
10は、閉成条件が成立すると閉じられ、この間、パチ
ンコ玉が特定領域検出スイッチ40を通過していれば、
次のラウンドが開始され、1回の大当りで最高16回、
開閉板10が開放される。
【0061】図1〜図2に示したように構成され、図3
〜図5に示した処理が実行されるパチンコ機2によれ
ば、大当りの発生方法がA、Bの2種類あるため、発生
方法Aに飽きたら他方の発生方法Bを行ない、発生方法
Bに飽きたら発生方法Aを行なう(あるいはこの逆)、
という遊技を行なうことができる。従って、従来のパチ
ンコ機において課題となっていた単調さが解消される。
【0062】また、方法Aでは特別図柄を用い、方法B
では特定領域検出スイッチ40に検出させる、という互
いに異質な方法で大当りを発生させるので、両方法を交
互に行なっても飽きにくい。開閉板10が0.6秒開か
れるのは誘導図柄表示装置32に「7」が表示された場
合であるが、この「7」が表示されてから開閉板10が
開くまでには、回転体34が左へ回転し、大入賞口作動
口38に入るのに掛かる時間がある。従って、誘導図柄
表示装置32に「7」が表示されてから、それまで飛込
口26を狙っていたのを、開閉板10内の特定領域検出
スイッチ40を狙うように変更するのも容易である。
【0063】また、単にパチンコ玉が飛込口26に入る
と、開閉板10が開くのではなく、誘導図柄表示装置3
2による抽選を行なってこれが当り(「7」が表示され
る)のときのみ開閉板10が開かれるため、誘導図柄に
対する興味も持たせることができる。
【0064】なお、方法Aで発生される大当りと方法B
で発生される大当りとを互いに異なる態様にすることも
考えられるが、こうすると、遊技者が好みの方の大当り
を発生させる方法のみを行なってしまい、方法A、Bの
2種類を用意した意味が無くなる虞がある。この点、パ
チンコ機2では方法A、Bによって発生される大当りの
態様が同じであるため、方法A、Bを用意した意味が無
くなることがない。また、大当りを互いに変える場合、
特別電動役物8をそれぞれ別物にすることも考えられる
が、こうすると遊技域4のスペースが限られていること
により各特別電動役物8が小型になるため、遊技の迫力
が削減されてしまう。この点、特別電動役物8が一つで
済むため、特別電動役物8を大きくすることができ、遊
技の迫力を損なうことがない。また、ラウンドの継続も
方法A、Bで異ならせることなく、共に特定領域検出ス
イッチ40の検出により決定するので、方法A、Bで継
続条件を異ならせた場合に比べ、構成がシンプルになっ
ている。
【0065】また、大当り中は、方法A、Bいずれによ
っても夫々の処理を起動するための割り込みが禁止され
ることにより、新たな大当りが発生しないようにされて
いる。このため、大当り動作の時間が不当に長くなるこ
とがなく、パチンコ機2の射幸性が高まるのを防止する
ことができる。
【0066】また、大入賞口内に特別図柄作動スイッチ
42を設け、これによりパチンコ玉が検出されると、特
別図柄が変動するようにしているので、たとえS270
の処理において、大入賞口に入賞させたパチンコ玉が特
定領域検出スイッチ40を通過しなくとも、「方法Aに
よって大当りが発生するかもしれない」と言う新たな興
味を遊技者に抱かせることができる。またこれは、方法
Bによって遊技をしている際に突発的に方法Aによる遊
技が発生することを意味しており、遊技者にとっていい
気分転換となったり、方法Aの遊技に変更するきっかけ
になったりする。なお、普通電動役物22、振分装置2
4は共に遊技者によって狙われる箇所であるため、パチ
ンコ玉が頻繁に衝突し、故障し易い。パチンコ機2では
普通電動役物22、振分装置24を互いに別体としてい
ることにより、一方が故障した場合に、その故障した方
を単独で交換することができる。
【0067】以上、本発明の実施例について説明して来
たが、本発明は、この実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の要旨を満たすものであれば、種々の態様
で実施できることはいうまでもない。例えば、パチンコ
機2では、飛込口26に入って来たパチンコ玉を振分装
置24にて振り分けたが、これ以外の手段、例えば、一
般にクルーンと呼ばれるものを用いても良い。クルーン
は浅いすりばち状の部材で、その底に3〜4個の穴があ
いている。これらの穴の内のどれか1つに入賞すると、
開閉板10が短時間開放するようにする。こうすると、
誘導図柄表示装置32や回転体34が不要となるので構
成や処理がシンプルになる。また、方法Bによる大当り
発生を純機械的に行なうことになるので、方法Aとの違
いが一層顕著になり、飽きにくくなる。
【0068】また、方法Aで発生される大当りと方法B
で発生される大当りを変えても良い。例えば、方法Aで
発生した大当りのラウンド数と方法Bで発生した大当り
のラウンド数とを変えても良い。こうすると、少ない方
法Bによる遊技が嫌われる可能性もあるが、こうした場
合には、方法Bによる当りが発生し易くするなどして方
法Aとのバランスをとれば良い。具体的には、飛込口2
6にパチンコ玉が入り易くする、誘導図柄表示装置32
の当り確率を上昇させる、等が考えられる。また、方法
Aで発生した大当りのラウンドの閉成条件から特定領域
検出スイッチ40による検出を除外し、方法Bで発生し
た大当りのラウンドの閉成条件は前記の通りにしても良
い。こうすると、方法Aで発生した大当りは、現行の第
1種のパチンコ機の大当りと同じになり、方法Bで発生
した大当りは、現行の第2種のパチンコ機の大当りに近
いものとなる。
【0069】また、普通電動役物22、振分装置24を
一体物としてもよい。こうすると、一方のみが故障して
も、双方を交換する必要があるが、遊技域4に取り付け
るのを簡単に行なうことができる。また、パチンコ機2
をいわゆる小当たりの状態を持ったものにしても良い。
小当たりとは、少ない回数(通常1回)開閉板10を数
秒間開くもので、この際に特定領域検出スイッチ40に
検出されても大当りには発展しないものである。小当た
りを発生させる手順としては、方法Aにおいては液晶画
面12に予め定められた特別図柄の配列(ここではゾロ
目以外)が表示されると小当たりになるようにすること
が考えられる。
【0070】方法Bにおいては、大入賞口内に小当たり
用の領域を設け、0.6秒の開放中にここを通過したら
小当たりになるようにすると良い。また、7以外の特定
の誘導図柄が誘導図柄表示装置32に表示されたら小当
たりにしても良い。また、前述のように小当たりにおい
ては特定領域検出スイッチ40は無効となるが、特別図
柄作動スイッチ42は有効としても良い。小当たりを発
生させるのは方法A、Bのうちの一方のみにしても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機2の遊技
盤面を示す正面図である。
【図2】 パチンコ機2に設けられた制御装置50の構
成を表すブロック図である。
【図3】 方法Aの遊技においてCPU62が実行する
処理のフローチャートである。
【図4】 方法Bの遊技においてCPU62が実行する
処理のフローチャートである。
【図5】 大当り動作中においてCPU62が実行する
処理のフローチャートである。
【符号の説明】
2…パチンコ機 4…遊技域 6…特別図柄表示装置 8…特別電動役物 10…開閉板 12…液晶画面 13…LED 14…始動口 16…ゲート 18…普通図柄表示装置 20a、20b…突起 22…普通電動役物 24…振分装置 26…飛込口 28…玉保留部 30…誘導図柄作動スイッチ 32…誘導図柄表示装置 34…回転体 36…凹部 38…大入賞口作動口 40…特定領域検出スイッチ 42、52…特別図柄作動スイッチ 46…脱落口 48…停留装置 50…制御装置 54…大入賞口作動スイッチ 56…大入賞口検出スイッチ 60…入力回路 72…出力回路 74…バス A、B…大当りの発生方法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA03 AA17 AA42 AA43 EB15 EB74

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技域に少なくとも1つの変動入賞装置
    を有し、該変動入賞装置の開閉部が開放されることによ
    り、当該変動入賞装置への入賞し易さが飛躍的に上昇す
    るパチンコ機であって、予め定められた上限値内で前記
    開閉部を開閉させる状態である大当りを呈するパチンコ
    機において、 予め定められた複数の遊技条件が予め定められた順序で
    成立すると前記大当りを創出する大当り発生手段を少な
    くとも2つ備え、 かつ2つの該大当り発生手段は、夫々の前記複数の遊技
    条件が互いに異なるものであることを特徴とするパチン
    コ機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパチンコ機において、 大当り中においては、前記各大当り発生手段による大当
    りの創出を抑制すること、もしくは前記複数の遊技条件
    が前記順序で成立しないようにすることにより、次回の
    大当りが発生しないようにされていることを特徴とする
    パチンコ機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のパチンコ機に
    おいて、 特別図柄表示装置と、 パチンコ玉が入ると前記特別図柄表示装置に複数の図柄
    を予め定められた時間にわたり変動表示させる始動口と
    前記変動入賞装置の入賞口内に設けられた特定領域を通
    過したパチンコ玉を検出する特定領域検出手段と、 前記特定領域が設けられた前記変動入賞装置の前記開閉
    部を1回または2回、パチンコ玉が当該変動入賞装置に
    ほぼ1個入賞できる程度の短時間だけ開放させる開閉部
    稼働手段と、 を備え、 前記大当り発生手段の内の1つである第1大当り発生手
    段は、前記始動口にパチンコ玉が入って、前記特別図柄
    表示装置に予め定められた図柄配列が表示されると大当
    りを発生させるものであり、 前記大当り発生手段の内の1つである第2大当り発生手
    段は、前記開閉部稼働手段により前記開閉部が開放さ
    れ、前記特定領域検出手段によりパチンコ玉の通過が検
    出されると大当りを発生させるものであることを特徴と
    するパチンコ機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のパチンコ機において、 前記開閉部稼働手段は、 パチンコ玉が入ると前記開閉部を前記短時間だけ開放さ
    せる稼働口と、 遊技域からパチンコ玉が直接入る部分である飛込口と該
    飛込口に入ったパチンコ玉を前記稼働口および前記稼働
    口以外の部位のいずれか一方へ振り分ける振分手段とを
    備えたものであることを特徴とするパチンコ機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のパチンコ機において、 前記開閉部稼働手段および前記始動口が別体で前記遊技
    域に形成されていることを特徴とするパチンコ機。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のパチンコ機において、 前記開閉部稼働手段および前記始動口が一体となって前
    記遊技域に形成されていることを特徴とするパチンコ
    機。
  7. 【請求項7】 前記変動入賞装置を1つのみ備えたこと
    を特徴とする請求項3から6にいずれか記載のパチンコ
    機。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のパチンコ機において、 前記第1大当り発生手段によって発生された大当りであ
    って、前記開閉部の開放回数が前記上限値に満たない状
    態において、前記特定領域検出手段によってパチンコ玉
    の通過が検出されると、閉じられた前記開閉部が再び開
    放することを特徴とするパチンコ機。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載のパチンコ機に
    おいて、 前記変動入賞装置の入賞口内に、特別図柄作動領域を設
    け、該特別図柄作動領域をパチンコ玉が通過すると前記
    特別図柄表示装置に複数の図柄を予め定められた時間に
    わたり変動表示させ、 前記第1大当り発生手段は、前記開閉部稼働手段により
    前記開閉部が開放され、前記特別図柄作動領域をパチン
    コ玉が通過し、前記特別図柄表示装置に予め定められた
    図柄配列が表示されたときにも大当りを発生させるもの
    であることを特徴とするパチンコ機。
  10. 【請求項10】 請求項1から9にいずれか記載のパチ
    ンコ機において、 複数の前記大当り発生手段によって発生される各大当り
    が互いに同じ態様であることを特徴とするパチンコ機。
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