JP2000271203A - 脱臭フィルター - Google Patents

脱臭フィルター

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、活性炭が有する大きな脱臭容
量を活かしながら、活性炭が不得手とする特定のガスに
対する脱臭性能を改良し、各種の臭気成分に対してバラ
ンスがとれた脱臭フィルターを提供することである。 【解決手段】ハニカムのセル内に粒状活性炭を充填し、
該ハニカムの両側の開孔面を通気性基材で封鎖してなる
脱臭フィルターにおいて、該ハニカムまたは該通気性基
材が塩基性ガス脱臭剤またはアルデヒド脱臭剤を含有す
ることを特徴とする脱臭フィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭フィルターに
関し、さらに詳しくは、脱臭容量が大きい活性炭の特長
を活かした脱臭フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工場などにおける工業的に発生す
る悪臭や、多量の廃棄物を排出する飲食店やホテルなど
のサービス産業における廃棄物に起因した悪臭が問題と
なっていたが、最近では、自動車内や一般室内などの日
常生活空間における悪臭もクローズアップされてきてい
る。従って、これら悪臭などの有害物質除去に対するニ
ーズが高まっており、脱臭装置や脱臭フィルターなどを
組み込んだ空気清浄機の開発が盛んに行なわれている。
【0003】一般の空気清浄機には、活性炭を含有する
フィルターが使用されており、活性炭に悪臭などの有害
物質を吸着させて除去する方法がとられている。中でも
ハニカムのセル内に粒状活性炭を充填し、該ハニカムの
両側の開孔面を通気性基材で封鎖してなる脱臭フィルタ
ーは、単位容積当たりの活性炭量が大きく、且つ活性炭
量の割には通気性が高く、活性炭を用いた脱臭フィルタ
ーとして特に優れたものであり、種々の空気清浄機で採
用されている。
【0004】この種のフィルターに用いられる活性炭
は、塩基性ガスやアルデヒド類などの特定ガスの脱臭性
を向上させる目的で、特定ガスと親和性が高い物質を添
着した添着活性炭を用いる場合がある。しかしながら、
活性炭に添着を施すとその細孔の一部が閉塞し、非添着
の活性炭が有する大きな脱臭容量が部分的に損なわれる
という問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、活性
炭が有する大きな脱臭容量を活かしながら、活性炭が不
得手とする特定のガスに対する脱臭性能を改良し、各種
の臭気成分に対してバランスがとれた脱臭フィルターを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至ったものである。
【0007】(1)ハニカムのセル内に粒状活性炭を充
填し、該ハニカムの両側の開孔面を通気性基材で封鎖し
てなる脱臭フィルターにおいて、該ハニカムが塩基性ガ
ス脱臭剤またはアルデヒド脱臭剤を含有することを特徴
とする脱臭フィルター。
【0008】(2)ハニカムのセル内に粒状活性炭を充
填し、該ハニカムの両側の開孔面を通気性基材で封鎖し
てなる脱臭フィルターにおいて、該通気性基材が塩基性
ガス脱臭剤またはアルデヒド脱臭剤を含有することを特
徴とする脱臭フィルター。
【0009】(3)ハニカムのセル内に粒状活性炭を充
填し、該ハニカムの両側の開孔面を通気性基材で封鎖し
てなる脱臭フィルターにおいて、該ハニカムおよび該通
気性基材の内、少なくとも一方が塩基性ガス脱臭剤を含
有し、他方がアルデヒド脱臭剤を含有することを特徴と
する脱臭フィルター。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、活性炭が有する大きな
脱臭容量を活かしながら、活性炭が不得手とする特定の
ガスに対する脱臭性能を改良し、各種の臭気成分に対し
てバランスがとれた脱臭フィルターを提供する。
【0011】本発明に係わる活性炭は、椰子の実の殻を
主原料とする椰子殻炭、木材などの植物を主原料とする
木炭類、石炭、石炭ピッチおよびセルロースやポリアク
リロニトリル、フェノール系化合物などの有機化合物等
を賦活化してなるものが挙げられる。中でも脱臭用途に
おいては椰子殻活性炭が好ましく、本発明においても有
利に用いられる。
【0012】本発明に係わる粒状活性炭の大きさは、特
に限定されるものではないが、通気性基材の開孔から脱
落しないように適度な大きさを有することが好ましい。
【0013】本発明に係わるハニカムとは、開孔を有す
るセル壁からなる構造体であり、ハニカムの具体例とし
て、JIS−Z−1516に記載の「外装用段ボール」
に準拠して作製される片段ボールを積層してなるコルゲ
ートハニカム、六角形セルからなるヘキサゴンハニカ
ム、正方形セルからなるハニカム、三角形セルからなる
ハニカム、および中空円筒状セルを集合してなるハニカ
ムなどが挙げられる。ここで、六角形や正方形などのセ
ル形状は正式な多角形ではなく、角が丸いまたは辺が曲
がっているなどした異形であっても良い。
【0014】本発明に係わる通気性基材として、織布、
乾式不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド不織
布、エアレイドパルプ、湿式不織布、各種の紙、ネッ
ト、ハニカム、フォーム、スポンジ及びフェルト等の
他、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
及びポリエステルフィルムの様な汎用の樹脂フィルムや
薄板、並びに金属箔などが挙げられる。これらの内、フ
ィルム、薄板および金属箔等の通気性に乏しいシート
は、適度な大きさの穴をあけて通気性を付与または向上
させも良い。
【0015】中でも、ハニカムまたはフォームは、通気
性に優れ、塩基性ガス脱臭剤またはアルデヒド脱臭剤な
どの担持量を増やすことができるため、特に好ましい。
ハニカムを用いる場合には、セルの開孔サイズが粒状活
性炭のサイズよりも小さくすることが好ましい。
【0016】本発明に係わる通気性基材は、本発明の趣
旨を逸脱しない限りにおいて除塵、抗菌、防虫、害虫忌
避などの機能を付与しても良い。除塵機能の付与におい
ては、通気性基材にエレクトレットフィルターなどを用
いることが好ましく、また抗菌機能の付与においては、
銀や亜鉛または燐酸カルシウムなどを主成分とする無機
系抗菌剤、ベンツイミダゾール系、イソチアゾリン系、
ピリチオン系、クロロヘキシジン系などの有機系抗菌
剤、キチンやキトサンなどの高分子系抗菌剤、茶や柿な
どから抽出されるカテキンや孟宋竹抽出エキス、ヒノキ
チオールなどの天然物由来の抗菌剤およびこれらを複合
したハイブリット抗菌剤などを通気性基材に担持するこ
とが好ましい。
【0017】本発明に係わる封鎖は、粒状活性炭を充填
したハニカムの両側の開孔面を通気性基材で挟んでなさ
れるものであり、粒状活性炭の脱落の防止を主たる目的
とする。封鎖の具体的な方法として、ハニカムのセル壁
の端面に通気性基材を接着する方法や枠付け加工におい
てハニカムと通気性基材を固定する方法などが挙げられ
る。
【0018】本発明に係わる塩基性ガス脱臭剤とは、主
に酸性物質を含有する脱臭剤であり、具体的には、フマ
ル酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、スチレンスルフォン酸、アルギン酸などの有機酸
の重合体、活性白土などの酸性基を有する無機吸着剤お
よび燐酸などの酸を添着した活性炭等が挙げられる。
【0019】本発明に係わるアルデヒド脱臭剤とは、ア
セトアルデヒドやホルムアルデヒドなどのアルデヒド類
と親和性が高い脱臭剤であり、アミン添着活性炭、ハイ
シリカゼオライトおよびモレキュラーシーブなどが挙げ
られる。
【0020】本発明に係わるアミン添着活性炭とは、各
種アルデヒドと化学吸着反応を起こすアミン類を添着し
てなる活性炭である。アミン添着活性炭に用いられるア
ミン類としては、例えば第3級アミノ基を有する化合物
としてビニルベンジルジメチルアミン、ビニルベンジル
ジエチルアミン、スチレンアクリル酸ジエチルアミン、
スチレンメタクリル酸ジエチルアミン、スチレンアクリ
ル酸ジメチルアミン、スチレンメタクリル酸ジメチルア
ミン、スチレンメタクリル酸エチルジメチルアミン、ス
チレンアクリル酸エチルジメチルアミン、スチレンメタ
クリル酸エチルジエチルアミン、スチレンアクリル酸エ
チルジエチルアミン、トリエチルアミン等の化合物、モ
ノマー、オリゴマー、ポリマーあるいはこれらの化合物
から誘導される第3級アミノ基を含有する誘導体などを
用いることができる。
【0021】第2級アミノ基を有する化合物としてはエ
チルアニリン、ジエチルアミン、メチルビニルアミン、
スチレンアクリル酸メチルメチルアミン、ビニルベンジ
ルメチルアミン、スチレンメタクリル酸エチルメチルア
ミン等の化合物、モノマー、オリゴマー、ポリマーある
いはこれらの化合物から誘導される第2級アミノ基を含
有する誘導体などを用いることができる。
【0022】第1級アミノ基を有する化合物としてはア
ニリン、ベンジルアミン、ナフチルアミン、シクロヘキ
シルアミン、スチレンメタクリル酸エチルアミン、スチ
レンアクリル酸アミン等の化合物、モノマー、オリゴマ
ー、ポリマーあるいはこれらの化合物から誘導される第
1級アミノ基を含有する誘導体などを用いることができ
る。
【0023】これらのアミン化合物は活性炭に吸着させ
るか、あるいは活性炭の表面に残る官能基と部分的に反
応させながらインターカレーションを行うことによりア
ミン添着活性炭とすることができる。効率的にインター
カレートできるアミン化合物と活性炭の残存官能基の組
み合わせは限定されるが、アミン化合物が挿入されるこ
とによりより強固にアルデヒドを吸着剤中に取り込むこ
とが可能になる。
【0024】本発明に係わるハイシリカゼオライトは、
化学的には通常のゼオライトと同じくアルミノシリケー
ト金属塩の結晶であるが、特に結晶中のアルミナに対す
るシリカの割合が高く、シリカ構造中の酸素原子が塩基
性をほとんど持たない。
【0025】このようなハイシリカゼオライトは表面の
Si−O−Si結合が水素結合の形成に関与せず、疎水
性を示して水分子を吸着しないため、高湿度環境下およ
び高温度環境下においても効率良くアルデヒド類を吸着
し、活性炭のアルデヒド吸着を補うことが可能である。
【0026】ハニカムおよび通気性基材に塩基性ガス脱
臭剤またはアルデヒド脱臭剤などを含有させる方法とし
て、基材の原料に練り混み等によって含有させる方法、
塗工や印刷、含浸などによって含有させる方法、湿式抄
造によって含有させる方法、2枚以上の基材の間に封入
する方法などが挙げられる。
【0027】ハニカムおよび通気性基材には塩基性ガス
脱臭剤やアルデヒド脱臭剤以外の脱臭剤を所望に応じて
含有させても良く、また本発明の趣旨を逸脱しない範囲
においては、脱臭剤をハニカムのセル内に充填する粒状
活性炭と併用することができる。
【0028】脱臭剤は主に悪臭を除去する目的で用いら
れる薬剤であり、具体的には、活性炭、添着活性炭、ゼ
オライト、セピオライト、活性アルミナ、活性白土、イ
オン交換樹脂、鉄アスコルビン酸、鉄フタロシアニン誘
導体などの吸着脱臭剤、マンガン系酸化物やペロブスカ
イト型触媒などの低温酸化触媒、酸化チタンや酸化亜鉛
などの光触媒、植物抽出成分に含まれる化合物であるフ
ィトンチット、カテキン、タンニン、フラボノイド等を
用いた消臭剤などが挙げられる。これらの脱臭剤は必要
に応じて複数のものを併用しても良く、また、これらの
脱臭剤を複合化したハイブリット脱臭剤としても良い。
【0029】本発明の脱臭フィルターは、活性炭が有す
る大きな脱臭容量を活かしながら、活性炭がほとんど吸
着しない塩基性ガスおよび脱臭容量が比較的小さいアル
デヒド類に対する脱臭性能を改良することにより、各種
の臭気成分に対してバランスのとれた脱臭が可能であ
る。中でも、塩基性ガス脱臭剤とアルデヒド脱臭剤の両
者を併用した本発明の脱臭フィルターは、生活空間で最
も問題となる臭気の一つであるタバコ臭に対する脱臭性
が特に優れる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明の趣旨を逸脱しない限り、実施例に限定されるもの
ではない。
【0031】予備操作1 LBKP100重量部に対して、塩基性ガス脱臭剤とし
て活性白土80重量部と凝集剤としてポリ塩化アルミニ
ウム3重量部とを添加した完全紙料を用いて乾燥坪量1
00g/m2のシートを抄造し、予備操作1の脱臭シー
トを得た。
【0032】予備操作2 予備操作1において、塩基性ガス脱臭剤として活性白土
80重量部に代えてアルデヒド脱臭剤としてアミン添着
活性炭の一種であるアニリン含有活性炭80重量部とす
る以外は全て予備操作1と同様とし、予備操作2の脱臭
シートを得た。
【0033】調製例1、2 予備操作1および2の脱臭シートを用いてセルサイズ1
2mmの六角形ハニカムを作製し、これらを予備操作の
番号に対応して、各々調製例1および2のハニカムとし
た。
【0034】調製例3 予備操作1の脱臭シートを用いてピッチ4.1mm、段
高さ2.5mmのコルゲートハニカムを作製し、これを
調製例3の通気性基材とした。
【0035】調製例4 市販のウレタン製フォームにアルデヒド脱臭剤としてア
ミン添着活性炭の一種であるアニリン含有活性炭を含む
塗液を含浸加工してウレタン製フォームの1.5倍重量
のアニリン含有活性炭を担持し、これを調製例4の通気
性基材とした。
【0036】調製例5 調製例4において、アミン添着活性炭の一種であるアニ
リン含有活性炭に代えてハイシリカゼオライトとする以
外は全て調製例4と同様とし、これを調製例5の通気性
基材とした。
【0037】実施例1 調製例1のハニカムのセル内に粒状の椰子殻活性炭を充
填し、ハニカムの両側の開孔面を通気性基材として2枚
のスパンボンド不織布で封鎖して脱臭フィルターを作製
した。これを実施例1の脱臭フィルターとした。
【0038】実施例2 実施例1において、調製例1のハニカムに代えて調製例
2のハニカムとし、粒状の椰子殻活性炭に代えて粒状の
椰子殻活性炭と粒状の燐酸添着活性炭を重量比70/3
0で混合した活性炭とする以外は全て実施例1と同様と
して脱臭フィルターを作製した。これを実施例2の脱臭
フィルターとした。
【0039】実施例3 実施例1において、調製例1のハニカムに代えてクラフ
ト紙を用いて作製したセルサイズ12mmの六角形ハニ
カムとし、通気性基材として2枚のスパンボンド不織布
の内の1枚をスパンボンド不織布に代えて調製例3の通
気性基材とする以外は全て実施例1と同様として脱臭フ
ィルターを作製した。これを実施例3の脱臭フィルター
とした。
【0040】実施例4 実施例2において、調製例2のハニカムに代えてクラフ
ト紙を用いて作製したセルサイズ12mmの六角形ハニ
カムとし、通気性基材として2枚のスパンボンド不織布
の内の1枚をスパンボンド不織布に代えて調製例4の通
気性基材とし、もう1枚をスパンボンド不織布に代えて
調製例5の通気性基材とする以外は全て実施例2と同様
として脱臭フィルターを作製した。これを実施例4の脱
臭フィルターとした。
【0041】実施例5 実施例3において、スパンボンド不織布に代えて調製例
4の通気性基材とする以外は全て実施例3と同様として
脱臭フィルターを作製した。これを実施例5の脱臭フィ
ルターとした。
【0042】実施例6 実施例1において、通気性基材として2枚のスパンボン
ド不織布の内の1枚をスパンボンド不織布に代えて調製
例4の通気性基材とする以外は全て実施例1と同様とし
て脱臭フィルターを作製した。これを実施例6の脱臭フ
ィルターとした。
【0043】実施例7 実施例3において、クラフト紙を用いて作製したセルサ
イズ12mmの六角形ハニカムに代えて調製例2のハニ
カムとする以外は全て実施例3と同様として脱臭フィル
ターを作製した。これを実施例7の脱臭フィルターとし
た。
【0044】実施例8 実施例7において、スパンボンド不織布に代えて調製例
3の通気性基材とする以外は全て実施例7と同様として
脱臭フィルターを作製した。これを実施例8の脱臭フィ
ルターとした。
【0045】実施例9 実施例6において、スパンボンド不織布に代えて調製例
5の通気性基材とする以外は全て実施例6と同様として
脱臭フィルターを作製した。これを実施例9の脱臭フィ
ルターとした。
【0046】比較例1 実施例1において、調製例1のハニカムに代えてクラフ
ト紙を用いて作製したセルサイズ12mmの六角形ハニ
カムとする以外は全て実施例1と同様として脱臭フィル
ターを作製した。これを比較例1の脱臭フィルターとし
た。
【0047】比較例2 比較例1において、粒状の椰子殻活性炭に代えて粒状の
燐酸添着活性炭とする以外は全て比較例1と同様として
脱臭フィルターを作製した。これを比較例2の脱臭フィ
ルターとした。
【0048】比較例3 比較例1において、粒状の椰子殻活性炭に代えて粒状の
椰子殻活性炭と粒状の燐酸添着活性炭を重量比70/3
0で混合した活性炭とする以外は全て比較例1と同様と
して脱臭フィルターを作製した。これを比較例3の脱臭
フィルターとした。
【0049】以上、実施例および比較例で得られた脱臭
フィルターは以下の方法で脱臭性能試験を行い、その結
果を表1に示した。
【0050】[脱臭性能試験]実施例および比較例の脱
臭フィルターを試験用空気清浄機に搭載し、JEM−1
467−1995に準拠して脱臭性能を測定して、タバ
コ耐久本数を求めた。なお、JEMの規格では、アンモ
ニア、アセトアルデヒドおよび酢酸の各々の成分毎に除
去率が50%未満となるまでのタバコ本数を求めてタバ
コ耐久本数を算定するが、ここでは、アンモニア、アセ
トアルデヒドまたは酢酸の何れか1成分の除去率が50
%未満となった時点で試験を止め、この時のタバコ本数
をタバコ耐久本数とした。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明の脱臭フィルターは、活性炭が有
する大きな脱臭容量を活かしながら、活性炭が不得手と
する特定のガス、すなわち塩基性ガスまたはアルデヒド
類に対する脱臭性能を改良し、各種の臭気成分をバラン
ス良く除去することが可能である。中でも、塩基性ガス
脱臭剤とアルデヒド脱臭剤の両者を含有する本発明の脱
臭フィルターは各種臭気成分除去のバランスが殊に優れ
ており、脱臭フィルターの実質的な寿命を著しく高める
ことが可能である。このように本発明の脱臭フィルター
は、空気清浄機、空調設備、一般室内、自動車内、冷蔵
庫内、タンスや靴箱などの収納庫内などの脱臭フィルタ
ーとして特に有用である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 BB05 CC01 HH05 JJ03 KK08 LL03 MM02 MM03 MM04 MM05 MM12 MM31 NN01 NN18 NN22 4F100 AA37A AC04 AC10 AT00B AT00C BA03 BA06 BA10A BA10C BA13 CA12A CA12B CA12C DC01A DC04 DC07 DE01A DG15 GB56 JC00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカムのセル内に粒状活性炭を充填
    し、該ハニカムの両側の開孔面を通気性基材で封鎖して
    なる脱臭フィルターにおいて、該ハニカムが塩基性ガス
    脱臭剤またはアルデヒド脱臭剤を含有することを特徴と
    する脱臭フィルター。
  2. 【請求項2】 ハニカムのセル内に粒状活性炭を充填
    し、該ハニカムの両側の開孔面を通気性基材で封鎖して
    なる脱臭フィルターにおいて、該通気性基材が塩基性ガ
    ス脱臭剤またはアルデヒド脱臭剤を含有することを特徴
    とする脱臭フィルター。
  3. 【請求項3】 ハニカムのセル内に粒状活性炭を充填
    し、該ハニカムの両側の開孔面を通気性基材で封鎖して
    なる脱臭フィルターにおいて、該ハニカムおよび該通気
    性基材の内、少なくとも一方が塩基性ガス脱臭剤を含有
    し、他方がアルデヒド脱臭剤を含有することを特徴とす
    る脱臭フィルター。
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