JP2000270953A - 理美容用椅子の座部昇降装置 - Google Patents

理美容用椅子の座部昇降装置

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JP2000270953A JP11124653A JP12465399A JP2000270953A JP 2000270953 A JP2000270953 A JP 2000270953A JP 11124653 A JP11124653 A JP 11124653A JP 12465399 A JP12465399 A JP 12465399A JP 2000270953 A JP2000270953 A JP 2000270953A
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幸男 神山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来における座部の後方を上昇させるように
したものにあっては、成人がフロントシャンプーを行う
際に安楽な姿勢をとれるという点で効果はあるが、座高
の低い人が着座した場合には、座部全体が前方に傾斜し
ているために子供等の座高が低いものにとっては、座部
の奥行きが長過ぎて足の収まりに無理が生じるといった
問題があった。 【解決手段】 略垂直方向に上下動する座部基板1と、
該座部基板に一端が軸支された略平行移動する第1、第
2リンク5,7と、該第1リンクを前記軸支点を支点と
して回動させる油圧シリンダー等の駆動源6と、前記第
1、第2リンクの先端が軸支された後座部8と、該後座
部と一端がに軸支され他端が前記座部基板に軸支された
前座部9と、該前座部に取付けられ前記第1リンクに形
成されたガイドルール上を移動し、後座部と前座部との
軸支点が下方に変位するのを防止するローラ92とを具
備した理美容用椅子の座部昇降装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は理美容用椅子におい
て、座部を水平状態から上昇状態に移行して子供等の座
高の低い人が着座しても散髪等の作業がし易いように、
あるいは、フロントシャンプー姿勢(前かがみになって
洗髪する姿勢)において座部の後方が持ち上げられて被
施術者に対して無理な姿勢を強いることなく洗髪が行え
るように変更可能とした理美容用椅子の座部昇降装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来における理美容椅子の座部をのみを
昇降させるようにした座部昇降装置としては、座部を前
後方向に2分割して後座部のみを油圧シリンダーによっ
て垂直方向に上下動させるもの、あるいは、リンク機構
によって座部を斜め状態に上昇するもの等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した座
部を2分割して後座部のみを垂直方向に昇降させるもの
にあっては、子供等の座高の低い人を対象にした動作で
あり、成人がフロントシャンプーを行うための前かがみ
姿勢が楽になるような前方への傾斜動作への変更は不可
能であった。
【0004】また、前記した座部の後方を上昇させるよ
うにしたものにあっては、成人がフロントシャンプーを
行う際に安楽な姿勢をとれるという点で効果はあるが、
座高の低い人が着座した場合には、座部全体が前方に傾
斜しているために子供等の座高が低いものにとっては、
座部の奥行きが長過ぎて足の収まりに無理が生じるとい
った問題があった。
【0005】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、座高の低い子供等に
おいても安定した高い位置に移行でき、また、成人のフ
ロントシャンプーにおいて前かがみが楽に行えるように
後方が持ち上げられる位置に移行でき、さらに、座部の
水平状態から後方の座部のみを低くして着座姿勢が安楽
な状態となる位置にも移行できるようにした理美容用椅
子の座部昇降装置を提供せんとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の理美容用椅子の
座部昇降装置は前記した目的を達成せんとするもので、
その請求項1の手段は、座部が後座部と前座部とに2分
割され、かつ、該後座部と前座部とは隣接する側が回動
自在に軸支され、また、前記後座部は油圧シリンダー等
の駆動源によってフロントシャンプー位置と座高の低い
子供等の施術位置とにおいて略水平状態で上下動し、前
記前座部は前記後座部の高さ位置に伴って傾斜するよう
に構成したものである。
【0007】また、請求項2の手段は、前記前後座部の
前記水平状態から、さらに、後座部が水平位置から下降
するようにしたことを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3の手段は、略垂直方向に
上下動する座部基板と、該座部基板に一端が軸支された
略平行移動する第1、第2リンクと、該第1リンクを前
記軸支点を支点として回動させる油圧シリンダー等の駆
動源と、前記第1、第2リンクの先端が軸支された後座
部と、該後座部と一端がに軸支され他端が前記座部基板
に軸支された前座部と、該前座部に取付けられ前記第1
リンクに形成されたガイドレール上を移動し、後座部と
前座部との軸支点が下方に変位するのを防止するローラ
とを具備し、前記駆動源にの駆動により前記前後座部が
水平位置と、後座部が略垂直方向に上下動し、かつ、前
座部が斜め方向に傾斜する位置に移行するようにしたも
のである。
【0009】また、請求項4の手段は、前記第1または
第2リンクの回動量を検出し、前記各位置を検出するこ
とにより前記駆動源を停止させる信号を出力するように
したポテンショメータ等の変位量検出手段を設けたこと
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る理美容用椅子
の座部昇降装置の実施の形態を図面と共に説明する。1
は座部台板にして、該座部台板1は周知の昇降手段2に
よって垂直方向に上下動自在に構成されている。3は前
記座部台板1の上方に延長された台枠11の前方に回動
自在に軸支された前垂れ、4は前記台枠11の後方に回
動自在に軸支された背凭れにして、前垂れ3および背凭
れ4は図示しない油圧シリンダー等の駆動源によって起
伏可能に形成されている。以上は公知の構造である。
【0009】5は前記前垂れ3と台枠11との枢着点5
1に一端が軸支され逆へ字状に形成された左右一対の第
1リンクにして、該一対の第1リンク5の中間部間に橋
渡された軸52と前記座部基板1に、一端が軸支された
油圧シリンダー等の駆動源6が軸支され、前記害1リン
ク5を前記枢着点を支点として回動する。また、一対の
第1リンク5の間における長手方向にはへ字状に屈曲さ
れたガイドレール53が取付けられている。なお、54
は座部が最下降した位置において座部基板1に当接する
ストッパである。
【0010】7は一端が前記座部基板1に固定された取
付板12に軸支された左右一対の第2リンクにして、該
第2リンク7の他端と前記第1リンク5の他端は後述す
る後座部8の後基板81から垂下された取付金具81a
に一定距離を介して軸支されている。また、第2リンク
7の一方にはポテンショメータ71が取付けられ、該ポ
テンショメータ71の回転軸と前記座部基板1との間に
はレバー72が回動自在に取付けられている。従って、
第2リンク7が変位するとポテンショメータ71の抵抗
値が変化することになる。
【0011】座部は後座部8と前座部9とに分割されて
おり、それぞれの座部8,9は後基板81と前基板91
上に取付けられている。また、後前基板81,91の隣
接部分は互いに回動自在に軸支され、前基板91の先端
側は前記前垂れ3が軸支された台枠11に軸支されてい
る。前記前基板91の裏面には、前記ガイドレール53
上を移動するローラ92が固定されている。
【0012】次に、前記した構成に基づいて動作を説明
する。図1の前後座部9,8が水平な状態は、被施術者
を導入および調髪する位置であり、この時において、駆
動源6のピストン61は最も吸引された位置よりも僅か
に吐出状態にある。なお、この状態においてストッパー
54は座部基板1とは当接していない状態である。
【0013】この状態(基準位置)からフロントシャン
プーに移行する場合には、駆動源6に対して油等を供給
してピストン61を図2に示す位置まで吐出させると、
第1リンク5は枢着点51を軸として時計方向に回動さ
れる。この第1リンク5の回動によって取付金具81a
を介して後座部8は僅かに前方に移動しながら上昇す
る。また、第1リンク5の回動に伴って第2リンク7も
時計方向に回動されるので、ポテンショメータ71の抵
抗値が変化する。
【0014】後座部8が上昇すると、該後座部8と軸支
されている前座部9が枢着点51を支点として時計方向
に回動するが、この回動時においてローラ92はガイド
レール53上を転がりながら移動するので、後座部8と
前座部9との軸支点が下方に移動することはない。
【0015】そして、第2リンク7が回動され、ポテン
ショメータ71の抵抗値変化を図示しない制御装置で監
視し、該抵抗値が予め設定した値に達すると(図2のシ
ャンプー位置に達すると)駆動源6への油供給を停止す
る。この状態は後座部8が殆ど水平状態で、前座部9が
傾斜した状態であることから、着座している被施術者は
前かがみの姿勢であっても苦しくなることがなく、安楽
な状態でフロントシャンプーを受けることができる。な
お、前記した位置で停止した後も、手動操作によって油
を供給するか抜くかをすることによって、高さ調整を行
うことが可能である。
【0016】前記シャンプー作業が終了した後は、駆動
源6内への油供給弁を開放することにより着座している
被施術者の体重および駆動源6に加わる前後座部9,8
等の荷重によって降下を開始する。そして、ポテンショ
メータ71の抵抗値が予め設定した値になると(図1の
位置まで降下すると)、油供給弁を制御装置が閉じるこ
とにより、前後座部9,8は水平状態に維持される。
【0017】前記水平状態において、図3に示す状態
(安楽位置である後座部8を水平位置よりさらに降下し
た位置)に移行させるには、前記油供給弁を再度開放し
て油を抜くと後座部8が降下を開始し、ストッパー54
が座部基板1に当接した位置をポテンショメータ71が
検出すると、制御装置が油供給弁を閉じて降下は停止す
る。なお、この状態において、前座部9はローラ92が
ガイドルール53の水平部に位置することから、前座部
9は略水平状態に維持される。
【0018】次に、図4に示す状態(子供等の座高が低
い被施術者の施術を行う位置)に移行する場合について
説明する。駆動源6に対して前記シャンプー位置に達し
た後も駆動源6に油を供給し続けと、後座部8を第1、
第2リンク5、7が平行状態となるので、後座部8は略
垂直に上昇する。また、前座部9は後座部8側が上昇す
ることから斜めになり、かつ、この状態においてローラ
92がガイドレール53によって支持されるているの
で、斜め状態を維持する。
【0019】そして、ポテンショメータ71が予め設定
した抵抗値に達すると、制御装置によって駆動源6への
油供給が停止し、従って、図4の状態を維持するので、
座高の低い被施術者が着座しても、頭部が高い位置とな
り、かつ、足を前座背9に乗せた状態となることから安
定した状態で施術を受けることができる。
【0020】なお、前記した各種の動作における位置検
出を本実施の形態にあってはポテンショメータ71によ
って行う場合を示したが、公知の位置検出手段(例え
ば、レーザ光を用いた方法、マイクロスイッチを各ポジ
ション毎に配置する方法)を利用できることは勿論のこ
とである。
【0021】
【発明の効果】本発明は前記したように、座部を前後2
分割し、水平状態から駆動源により後座部を略水平に上
下動させ、前座部を斜めに移行するようにしたので、フ
ロントシャンプーにおいての前かがみが楽になり、か
つ、前座部を最高位置まで上昇させることにより、子供
等の座高の低い被施術者を上方に移動させて施術者によ
る施術を容易にすることができる。
【0022】また、前記後座部を水平状態からさらに下
降位置に移動させることができるので、被施術者をより
安楽な姿勢をとらせることができ、さらに、各作業位置
をポテンショメータ等の位置検出手段によって制御する
ようにしたので、各種の制御が自動化により施術者の手
を煩わすことがなくなり、施術に集中することができる
等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る理美容用椅子の座部昇降装置にお
ける座部が水平位置を示す側面図である。
【図2】同上のシャンプー位置まで移行した側面図であ
る。
【図3】後座部のみを水平位置からさらに下降した側面
図である。
【図4】後座部を最高位置まで上昇した側面図である。
【符号の説明】
1 座部基板 5 第1リンク 53 ガイドレール 6 駆動源 7 第2リンク 8 後座部 9 前座部 92 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西口 邦男 大阪府大阪市中央区東心斎橋2丁目1番1 号 タカラベルモント株式会社内 Fターム(参考) 3B091 GA02 3B099 EA05 EA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部が後座部と前座部とに2分割され、
    かつ、該後座部と前座部とは隣接する側が回動自在に軸
    支され、また、前記後座部は油圧シリンダー等の駆動源
    によってフロントシャンプー位置と座高の低い子供等の
    施術位置とにおいて略水平状態で上下動し、前記前座部
    は前記後座部の高さ位置に伴って傾斜するように構成し
    たことを特徴とする理美容用椅子の座部昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記前後座部の前記水平状態から、さら
    に、後座部が水平位置から下降するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の理美容用椅子の座部昇降装置。
  3. 【請求項3】 略垂直方向に上下動する座部基板と、 該座部基板に一端が軸支された略平行移動する第1、第
    2リンクと、 該第1リンクを前記軸支点を支点として回動させる油圧
    シリンダー等の駆動源と、 前記第1、第2リンクの先端が軸支された後座部と、該
    後座部と一端がに軸支され他端が前記座部基板に軸支さ
    れた前座部と、 該前座部に取付けられ前記第1リンクに形成されたガイ
    ドレール上を移動し、後座部と前座部との軸支点が下方
    に変位するのを防止するローラとを具備し、 前記駆動源にの駆動により前記前後座部が水平位置と、
    後座部が略垂直方向に上下動し、かつ、前座部が斜め方
    向に傾斜する位置に移行するようにしたことを特徴とす
    る理美容用椅子の座部昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記第1または第2リンクの回動量を検
    出し、前記各位置を検出することにより前記駆動源を停
    止させる信号を出力するようにしたポテンショメータ等
    の変位量検出手段を設けたことを特徴とする請求項3記
    載の理美容用椅子の座部昇降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02102836U (ja) * 1989-01-31 1990-08-15
JPH10229924A (ja) * 1997-02-19 1998-09-02 Oohiro Seisakusho:Kk 理美容椅子

Patent Citations (2)

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