JP2000270792A - 高齢者用食品のための増粘・ゲル化両用組成物および高齢者用食品の製造方法 - Google Patents

高齢者用食品のための増粘・ゲル化両用組成物および高齢者用食品の製造方法

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三雄 黄海
Hiroshi Nagasaki
洋 長崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 増粘およびゲル化の両方の機能を持ち、かつ
簡単に使用できる高齢者用食品の増粘・ゲル化両用組成
物を提供する。 【解決手段】 キサンタンガム3〜6重量部およびロー
カストビーンガム1〜3重量部を必須成分として含み更
に塩類を有機酸塩として5重量部以下を含み、加熱する
ことを特徴とする高齢者用食品のための増粘・ゲル化両
用組成物及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢者用食品のた
めの増粘・ゲル化両用組成物および高齢者用食品の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加齢に伴い、食物を噛み、飲み下す能力
が低下するため、高齢化社会の進展に伴い、咀嚼・嚥下
障害者も増加する傾向にある。液状の食品を誤嚥する
と、液状の食品が気管支に入り、肺炎等の深刻な病気を
引き起こすので、咀嚼・嚥下障害者にとって粘度の低い
牛乳、スープ、ジュース等の液状食品の摂取は特に注意
が必要である。
【0003】咀嚼・嚥下障害者用食品は、通常高齢者用
食品と呼ばれ、食品衛生法で、その基準が示されてい
る。食品衛生法における高齢者用食品としての液状食品
の粘度は、1500mPa・s以上であり、また高齢者
用食品としてのゲル化食品のゲル強度は、5000ない
し50000Paとされている。
【0004】一般に、液状食品の増粘には片栗粉、グァ
ーガム等の増粘剤が、またゲル状食品の製造にはゼラチ
ン、寒天、カラギーナンなどのゲル化剤が用いられてい
る。これらの増粘剤やゲル化剤は、増粘かゲル化のどち
らかの単一目的のために使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常の増粘やゲル化の
目的で使用されるでんぷん、ゼラチン、寒天などの食品
やグァーガム、キサンタンガム、カラギーナン、ペクチ
ン、ジェランガムなどの増粘安定剤では、スープ、牛
乳、ジュース等の低粘性液状食品に対して、増粘または
ゲル化のどちらかの目的でしか使用できない。またでき
たとしても、同一の添加量で増粘とゲル化の両機能を達
成することはできない。そのため、増粘かまたはゲル化
のどちらかの目的に応じた増粘剤とゲル化剤の品揃えが
必要であり、それぞれ製造し、管理する労力が多大とな
る。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、液状食
品に対し、増粘およびゲル化の両方の機能を持ち、かつ
簡単に使用できる高齢者用食品の増粘・ゲル化両用組成
物、高齢者用食品および高齢者用食品の製造方法を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、鋭意研究を重ねた結果、特定の増粘多糖類を組み合
わせればよいことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、キサンタンガム3〜
6重量部およびローカストビーンガム1〜3重量部を必
須成分として含むことを特徴とする高齢者用食品のため
の増粘・ゲル化両用組成物、およびキサンタンガムを
0.3〜0.6重量%以上およびローカストビーンガム
を0.1〜0.3重量%以上使用することを特徴とする
高齢者用液状食品および高齢者用ゲル状食品の製造方法
に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における高齢者用食品と
は、食品衛生法において高齢者用食品として規定された
ものであり、粘度が1500mPa・s以上の液状食品
もしくは5000〜50000Paのゲル強度を有する
ゲル状食品をいう。
【0010】本発明の高齢者用食品の増粘・ゲル化両用
組成物は、増粘とゲル化の両方の機能を併せ持つ組成物
である。
【0011】すなわち、常温の液状食品に本発明の増粘
・ゲル化両用組成物を分散溶解させれば増粘剤として働
き、その溶液を加熱するかあるいは加熱された液状食品
に本発明の増粘・ゲル化両用組成物を分散溶解させれば
ゲル化剤として働くものであり、本発明の増粘・ゲル化
両用組成物は増粘とゲル化の両方の機能を発揮すること
ができる。
【0012】本発明におけるキサンタンガムは、食品添
加物として販売されているグレードであれば、いずれの
タイプでも使用できる。増粘効果を早く達成させるため
には、120メッシュの篩を通過するような粒度の細か
いものが好ましい。
【0013】本発明の高齢者用食品におけるキサンタン
ガムの添加量は、食品全体当たり0.3〜0.6重量%
の範囲で適宜選択すればよい。キサンタンガムの添加量
がこの範囲を外れると、食品衛生法に定められた高齢者
用食品の基準を満足することができない。またキサンタ
ンガムの添加量が0.6重量%を超えると、粘度が増大
し過ぎて分散溶解が困難になる。
【0014】ローカストビーンガムには、カロブビーン
の胚乳部分を粉砕しただけの粗製のものと粉砕された粗
製のローカストビーンガムを水に溶解し、濾過後、アル
コール添加により沈殿させ、回収したものを、乾燥、粉
砕することにより得られた抽出精製したものがあり、双
方とも利用可能であるが、本発明では、抽出精製された
ものの方が、溶解温度が70℃前後と粗製のローカスト
ビーンガムが80℃前後であるのに比べて低く、また溶
解した溶液が透明になるので好適である。
【0015】本発明の高齢者用食品におけるローカスト
ビーンガムの添加量は、増粘剤として利用する場合に未
溶解のローカストビーンガム自体が異物感を与えるの
で、できるだけ少ない添加量が好ましく、食品全体当た
りは0.1〜0.3重量%添加すればよい。ローカスト
ビーンガムの添加量が0.1〜0.3重量%の範囲を外
れると、食品衛生法に定められた高齢者用食品の基準を
満足することができない。また、ローカストビーンガム
の添加量が0.3重量%を超えると、上述のように増粘
剤として使用した時にローカストビーンガムの膨潤物の
異物感が出てくると共に、増粘させた溶液の透明感も失
われる。
【0016】さらに、キサンタンガムおよびローカスト
ビーンガムの両方を上記上限を超えて添加した場合は、
ゲルの粘弾性が強くなりすぎて、あたかもコンニャクの
ような食感になるので好ましくない。
【0017】キサンタンガムとローカストビーンガムの
ゲル強度を相乗的に強化するために、高齢者用食品に塩
類を併用することが好ましい。このような塩類として
は、例えば、食塩、塩化カリウム、乳酸ナトリウム、乳
酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カルシ
ウムおよびクエン酸ナトリウム等を挙げることができ
る。これらの塩類を併用することにより、キサンタンガ
ムとローカストビーンガムのゲル強度が相乗的に強化さ
れる。また塩類の内、乳酸カルシウム等の中性の有機酸
塩の添加により、オレンジジュース等の酸度を和らげ、
高齢者がむせるのを防止することができる。
【0018】さらに、塩類の添加により飲食物に対する
分散性を改良できる。
【0019】高齢者用食品における塩類の添加量は、食
品全体当たり0.5重量%以下であるが、あまり多く添
加すると塩類の味が異味として知覚されるようになるの
で、0.3重量%以下の添加が好ましい。
【0020】本発明の高齢者用食品を製造するには、以
下のように行えばよい。すなわち、高齢者用食品のう
ち、液状食品を製造するには、液状食品当たりのキサン
タンガムの濃度が0.3〜0.6重量%、かつローカス
トビーンガムの濃度が0.1〜0.3重量%となるよう
に、キサンタンガムとローカストビーンガムをそれぞれ
加えるか、もしくは請求項1に記載した増粘・ゲル化両
用組成物を添加し、常温で分散させればよい。この方法
により、食品衛生法で規定された高齢者用食品の粘度基
準(1500mPa・s以上)を満足する液状食品が得
られる。なお、食品衛生法によれば、高齢者用食品の液
状食品の粘度の基準は、B型粘度計を使用し、20℃、
12rpm、2分後の粘度が1500mPa・s以上で
ある。
【0021】また高齢者用食品のうち、ゲル状食品を調
製するには、食品当たりのキサンタンガムの濃度が0.
3〜0.6重量%、かつローカストビーンガムの濃度が
0.1〜0.3重量%となるように、キサンタンガムと
ローカストビーンガムをそれぞれ加えるか、もしくは請
求項1に記載した増粘・ゲル化両用組成物を液状食品に
添加し、60〜100℃に加熱するか、あるいは60〜
100℃に加熱した液状食品に、キサンタンガムとロー
カストビーンガムをそれぞれ加えるか、もしくは請求項
1の増粘・ゲル化両用組成物を添加すればよい。この方
法により、食品衛生法で規定された高齢者用食品のゲル
強度(5000〜50000Pa)の基準を満たしたゲ
ル状食品を得ることができる。また、食品衛生法による
高齢者用食品のゲル状食品のゲル強度の基準は、直径4
0mmの容器に20mmの高さにゲルを形成させ、直径
20mmのプランジャーで、20℃のゲルを10mmだ
け600mm/分の速度で圧縮させた時の最大応力が、
5000〜50000Paである。
【0022】本発明方法の対象となる液状食品は、特に
限定されるものではないが、例えば、緑茶、紅茶、ほう
じ茶、ウーロン茶等の茶類、オレンジジュース、野菜ジ
ュース等のジュース類、牛乳、お吸いもの、スープ等を
挙げることができる。
【0023】本発明の高齢者用食品の増粘・ゲル化両用
組成物は、キサンタンガムとローカストビーンガムを必
須成分とするものであり、好ましくは、キサンタンガム
とローカストビーンガムの配合割合は、高齢者用食品の
増粘・ゲル化両用組成物として食品に添加した場合に、
キサンタンガムが0.3〜0.6重量%でローカストビ
ーンガムが0.1〜0.3重量%となるように調整すれ
ばよい。すなわち、好ましい高齢者用食品の増粘・ゲル
化両用組成物においては、キサンタンガム3〜6重量部
に対し、ローカストビーンガム1〜3重量部となるよう
に配合すればよい。
【0024】なお、本発明の高齢者用食品の増粘・ゲル
化両用組成物においても、ゲル強度を相乗的に強化する
ために塩類を併用すると好ましい。塩類の配合割合は、
キサンタンガム3〜6重量部およびローカストビーンガ
ム1〜3重量部にたいして5重量部以下が好ましい。用
いる塩類は、上記の塩類と同様である。
【0025】高齢者用食品の増粘・ゲル化両用組成物の
液状食品に対する添加量は、食品当たりキサンタンガム
が0.3〜0.6重量%かつローカストビーンガムが
0.1〜0.3重量%となるように添加すればよい。本
発明の増粘・ゲル化両用組成物は、同一の添加量で高齢
者用液状食品と高齢者用ゲル状食品のどちらでも調製す
ることが可能であり、高齢者用液状食品と高齢者用ゲル
状食品によって添加量を変更する必要はない。
【0026】本発明の高齢者用食品の増粘・ゲル化両用
組成物を製剤化するに際しては、味覚を変化させないよ
うな希釈剤を配合することが好ましい。このような希釈
剤として、デキストリン等を挙げることができる。デキ
ストリンのような希釈剤を用いることにより、分散溶解
性が改善される。また、デキストリンによる希釈率を調
整することにより、液状食品当たり(例えば液状食品1
80ml当たり)の増粘・ゲル化両用組成物の添加量を
配合しやすい範囲で適宜調整できる。
【0027】さらに、本発明の高齢者用食品の増粘・ゲ
ル化両用組成物は、押し出し式造粒装置や流動層造粒装
置などによって顆粒化したり、ソルビタン脂肪酸エステ
ルや脂肪酸モノグリセライド等の乳化剤で処理して最終
的な高齢者用食品のための増粘・ゲル化両用組成物を製
剤化することにより、高齢者用組成物の分散溶解性をさ
らに改善することができる。
【0028】
【実施例】実施例1〜9、比較例1〜6 表1に示した濃度となるように、キサンタンガム(オル
ガノ(株)製、「エクセルガムXT」)、精製ローカス
トビーンガム(オルガノ(株)製、「ローカストビーン
ガムL−200」)、食塩および乳酸カルシウムを水お
よび1重量%食塩水に添加し、粘度およびゲル強度を測
定した。粘度およびゲル強度の測定は、食品衛生法の高
齢者用食品の基準に従って以下のように測定した。
【0029】(粘度)表1に示した所定の濃度となるよ
うに各成分を精秤し、トールビーカー200mlに入
れ、純水または1重量%食塩水に溶かして、30分間マ
グネチックスターラーで攪拌して分散溶解した後、全内
容量を200.0gとした。その分散溶解した溶液を2
0℃の恒温インキュベーター内に60分放置した後、粘
度を測定した。
【0030】測定条件 20℃、B型粘度計、#3ローター、12rpm、2分
間回転。
【0031】(ゲル強度)粘度測定後の溶液を85℃の
恒温水槽に入れ、30分間加熱し、溶解した溶液を直径
40mmのビーカーに15mmの高さまで充填し、20
℃の恒温インキュベーター内に60分間放置し、ゲルを
形成させ、ゲル強度を測定した。
【0032】測定条件 プランジャー: 20mmφ テーブルスピード: 10mm/s 容器: 40mmφ 試料充填高さ: 15mm クリアランス(非圧縮距離): 5mm 温度: 20℃±2℃
【0033】
【表1】
【0034】表1の結果から明らかなように、本発明の
高齢者用食品の増粘・ゲル化両用組成物を配合したもの
は、食品衛生法に定められた高齢者用食品の基準(粘
度:1500mPa・s以上、ゲル強度:5000〜5
0000Pa)を満足するものであった。
【0035】比較例1のキサンタンガム単独では、0.
5重量%の添加量では、水に対しては満足な粘度が得ら
れるが、1重量%食塩水に対しては、充分な粘度が発現
されておらず、ゲルも形成されない。
【0036】ローカストビーンガムの添加量が0.1重
量%未満の比較例2、3、5、6では、粘度およびゲル
強度の両方を満足するものは得られなかった。
【0037】キサンタンガムの添加量が0.3重量%未
満の比較例4では、ゲル強度は満足するが、粘度の発現
が不十分であった。
【0038】実施例10、比較例7,8 デキストリン(オルガノ(株)製、商品名「PC−20
00」)、ソルビタン脂肪酸エステル(日本油脂(株)
製、商品名「ペレテックスOP−80R」)、キサンタ
ンガム(オルガノ(株)製、商品名「エクセルガムX
T」)およびローカストビーンガム(MRCポリサッカ
ライド(株)製、商品名「ソアローカストA−20
0」)、食塩および食添グレードの乳酸カルシウムを用
いて、表2の処方に従い配合物を調製した。
【0039】(株)カワダ製造の20Lスーパーミキサ
ー(型式SMV20)のジャケット部分に40℃の温水
を循環させ、表2の処方に基づき全体が5.00Kgと
なるようにデキストリンを投入し、700rpmで攪拌
羽根を回転させながら、ソルビタン脂肪酸エステルを投
入し、2分間攪拌を続けた。その後、残りのキサンタン
ガム、ローカストビーンガム、食塩および乳酸カルシウ
ムを投入し、さらに2分間攪拌混合して実施例10、比
較例7、8の混合製剤を得た。
【0040】増粘剤としての評価 市販のウーロン茶、お吸いもの((株)永谷園製、即席
お吸いもの「松茸の味
【0041】お吸いもの」を湯で溶かし、冷却し、ガー
ゼで濾したもの)、市販のオレンジジュースおよび市販
の牛乳に対する増粘剤としての評価を行った。各飲食物
は、20℃の恒温インキュベーター中に放置し、20℃
に温度調整した。
【0042】表2に示した実施例10、比較例7,8の
各粉末混合物2gを200mlトールビーカーに入れ、
上記各飲食物198gをその粉末に一気に加え、ガラス
棒で3分間攪拌し、1%溶液を調製した。従って実施例
10では、キサンタンガムの濃度は0.378Wt%、
ローカストビーンガムの濃度は0.115Wt%とな
る。15分間室温に放置した後、各溶液の粘度を測定し
た。測定結果を表3に示す。粘度の測定条件は、実施例
1と同様である。
【0043】実施例10と比較例7は、全ての飲食物に
対し、1500mPa・s以上の満足な粘度を与えるこ
とができたが、比較例8では、満足な粘度が得られなか
った。
【0044】ゲル化剤としての評価 粘度測定後の各増粘飲食物を85℃の恒温槽に入れ、8
0℃まで加熱し、ゲル強度測定用カップに層高15mm
の高さとなるように入れ、20℃の恒温インキュベータ
ー中で、1時間冷却し、ゲル強度を測定した。測定結果
を表2に示した。
【0045】実施例10と比較例8では、全ての飲食物
に対し、5000Pa以上のゲル強度を示したが、比較
例7では、全ての飲食物に対し、満足なゲル強度を与え
ることができなかった。
【0046】従って、同一添加量で、粘度とゲル強度の
双方の条件を満足できるものは、実施例10の混合製剤
だけであった。
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載された本発明の高齢者用
食品のための増粘・ゲル化両用組成物は、同一添加量
で、食品衛生法に規定された高齢者用溶液状食品および
高齢者用ゲル状食品のいずれも簡単に製造することがで
きる。
【0050】請求項2に記載された本発明の高齢者用食
品のための増粘・ゲル化両用組成物は、上記効果に加え
て、同一のキサンタンガムおよびローカストビーンガム
の添加量の場合にゲル強度がより強化された高齢者用ゲ
ル状食品を製造することができる。
【0051】請求項3に記載された本発明の高齢者用食
品のための増粘・ゲル化両用組成物は、上記効果に加
え、オレンジジュース等の液状食品に添加した場合、む
せるのを防ぐことができる。
【0052】請求項4に記載の本発明の高齢者用液状食
品の製造方法は、食品衛生法に規定された高齢者用液状
食品を簡単に製造することができる。
【0053】請求項5に記載された本発明の高齢者用液
状食品の製造方法は、上記効果に加え、同一のキサンタ
ンガムおよびローカストビーンガムの添加量の場合にゲ
ル強度がより強化された高齢者用ゲル状食品を製造する
ことができる。
【0054】請求項6に記載された本発明の高齢者用液
状食品の製造方法は、上記効果に加え、オレンジジュー
ス等の液状食品において、むせるのを防ぐことができ
る。
【0055】請求項7、8に記載の本発明の高齢者用ゲ
ル状食品の製造方法は、食品衛生法に規定された高齢者
用ゲル状食品を簡単に製造することができる。
【0056】請求項9に記載された本発明の高齢者用ゲ
ル状食品の製造方法は、上記効果に加えて、ゲル強度が
強化された高齢者用ゲル状食品を製造することができ
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キサンタンガム3〜6重量部およびロー
    カストビーンガム1〜3重量部を必須成分として含むこ
    とを特徴とする高齢者用食品のための増粘・ゲル化両用
    組成物。
  2. 【請求項2】 さらに塩類を5重量部以下含むことを特
    徴とする請求項1に記載の高齢者用食品ための増粘・ゲ
    ル化両用組成物。
  3. 【請求項3】 塩類が有機酸塩であることを特徴とする
    請求項2に記載の高齢者用食品ための増粘・ゲル化両用
    組成物。
  4. 【請求項4】 常温の液状食品にキサンタンガムを0.
    3〜0.6重量%以上およびローカストビーンガムを
    0.1〜0.3重量%以上添加することを特徴とする高
    齢者用液状食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 さらに塩類を0.5重量%以下添加する
    ことを特徴とする請求項4に記載の高齢者用液状食品の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 塩類が有機酸塩であることを特徴とする
    請求項5に記載の高齢者用液状食品の製造方法。
  7. 【請求項7】 常温の液状食品にキサンタンガムを0.
    3〜0.6重量%以上およびローカストビーンガムを
    0.1〜0.3重量%以上添加し、加熱することを特徴
    とする高齢者用ゲル状食品の製造方法。
  8. 【請求項8】 加熱した液状食品にキサンタンガムを
    0.3〜0.6重量%以上およびローカストビーンガム
    を0.1〜0.3重量%以上添加することを特徴とする
    高齢者用ゲル状食品の製造方法。
  9. 【請求項9】 さらに塩類を0.5重量%以下添加する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の高齢者用ゲ
    ル状食品の製造方法。
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