JP2000269443A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体記憶装置およびその製造方法Info
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Abstract
と、強誘電体材料のパタンエッジにダメージが入りにく
い製造方法とを実現する。 【解決手段】 容量素子10は、下地12の上に下部電
極36、強誘電体膜38および上部電極40をこの順に
積層させたものである。下部電極の側面36aおよび上
部電極の側面40aが、強誘電体膜の側面38aより外
側に位置している。すなわち、下地の上面12aに対し
て平行な方向のサイズが、下部電極および上部電極に比
べると強誘電体膜の方が小さい。強誘電体膜の側面は、
下地の上面に対して実質的に垂直な側面46aを有する
側壁46により被覆されている。側壁は、強誘電体膜の
側面、強誘電体膜のパタンからはみ出た部分の上部電極
の下面、および強誘電体膜のパタンからはみ出た部分の
下部電極の上面にそれぞれ接触した状態で設けられてい
る。
Description
る半導体記憶素子の構造およびその製造方法に関する。
h.,1998,pp.126-127」には、1T−1C(single-trans
istor/single-capacitor)型の強誘電体メモリが開示さ
れている。この例では、0.5μmのルールにより4.
5μm2 のセルサイズを実現している。セル構造はスタ
ック型であり、セルの配置が工夫されている。強誘電体
キャパシタは、Pt(50nm)/PZT(150n
m)/Pt(200nm)/TiN(50nm)の積層
構造であり、パタン側壁に残渣が残らないようなドライ
エッチングにより加工されている。このドライエッチン
グによれば、パタン側壁が基板上面に対して大きく傾い
た形状のキャパシタが形成される。
来構造では、パタン側壁が基板に対して傾いているた
め、集積度を上げにくい。
状は強誘電体膜のパタンエッジに大きく影響されるよう
になる。しかし、強誘電体材料の加工には、通常、ドラ
イエッチングもしくはミリングが用いられており、これ
らの手法ではパタンエッジにダメージが入りやすい。
に対して垂直な構造の半導体記憶装置の出現と、強誘電
体材料のパタンエッジにダメージが入りにくい製造方法
の出現とが望まれていた。
体記憶装置によれば、下地の上に下部電極、強誘電体膜
および上部電極の順に積層した容量素子を具えており、
下部電極および上部電極の側面が強誘電体膜の側面より
外側に位置しており、強誘電体膜の側面が、下地の上面
に対して実質的に垂直な側面を有する側壁により被覆さ
れていて、この側壁の側面と下部電極および上部電極の
側面とが実質的に同じ位置にあることを特徴とする。
上部電極の側面とが容量素子の側面を構成している。側
壁の側面は下地の上面に対して実質的に垂直であるか
ら、従来に比べると容量素子の占有面積が減少して、集
積度が向上する。従って、微細化に適している。
誘電体膜の面積より大きいため、強誘電体膜に印加され
る電界が均一になりやすい。
法によれば、下地の上に第1導電層を堆積する工程と、
第1導電層の上面に絶縁層を堆積する工程と、絶縁層の
容量領域に、第1導電層の上面が露出するような深さの
孔を形成する工程と、絶縁層の孔に強誘電体層を埋め込
む工程と、強誘電体層の上部を研磨し、この強誘電体層
の上面の高さを絶縁層の上面の高さに一致させる工程
と、絶縁層および強誘電体層の上面に第2導電層を堆積
する工程と、第2導電層の上面の容量領域を含む位置に
所定パタンのマスクを形成する工程と、マスクのパタン
を第2導電層、絶縁層および第1導電層に転写する工程
とを含むことを特徴とする。
層を埋め込むので、孔の形状で強誘電体層のパタンエッ
ジ形状が決まる。従って、エッチングによるパタン加工
を行う必要がないため、強誘電体層にダメージが入らな
い。
加工技術により、下地上面に対して垂直に形成すること
が容易である。従って、占有面積が減少し、集積度が向
上する。
縁層および第1導電層に転写させてゆけばよいため、加
工工程が簡略化される。
法によれば、下地の上に第1導電層を堆積する工程と、
第1導電層の上面に絶縁層を堆積する工程と、絶縁層の
上面にストッパ層を堆積する工程と、ストッパ層および
絶縁層の容量領域に、第1導電層の上面が露出するよう
な深さの孔を形成する工程と、ストッパ層および絶縁層
の孔に強誘電体層を埋め込む工程と、強誘電体層の上部
を研磨し、この強誘電体層の上面の高さをストッパ層の
上面の高さに一致させる工程と、ストッパ層および強誘
電体層の上面に第2導電層を堆積する工程と、第2導電
層の上面の容量領域を含む位置に所定パタンのマスクを
形成する工程と、マスクのパタンを第2導電層、ストッ
パ層、絶縁層および第1導電層に転写する工程とを含む
ことを特徴とする。
けた孔に強誘電体層を埋め込むので、孔の形状で強誘電
体層のパタンエッジ形状が決まる。従って、エッチング
によるパタン加工を行う必要がないため、強誘電体層に
ダメージが入らない。
加工技術により、下地上面に対して垂直に形成すること
が容易である。従って、占有面積が減少し、集積度が向
上する。
縁層および第1導電層に転写させてゆけばよいため、加
工工程が簡略化される。
るため、強誘電体層の過剰研磨の心配がない。
いて、好ましくは、ストッパ層および第2導電層を同じ
材料で形成すると良い。
量素子の上部電極が構成されるため、上部電極の面積を
大きくすることができる。
磨法により強誘電体層の加工を行う際に、研磨レートが
遅く、強誘電体材料と反応しにくいものを選ぶのが良
い。例えば、ストッパ層を、Ir層、IrO2 層、Pt
層、Ru層、RuO2 層、La0.5 Sr0.5 CoO3
層、SrRuO3 層およびYBa2 Cu3 Ox (xは正
の整数)層の中から選ばれたいずれか1つの層の単層薄
膜、あるいは、これらから任意に選択した複数の層の積
層薄膜で構成してあるのが好適である。また、第1およ
び第2導電層には、ストッパ層と同じ材料を使用しても
良い。
いて、好ましくは、強誘電体層の上部を研磨する工程
を、化学的機械研磨法により行うと良い。
法において、好ましくは、孔の深さに対するこの孔の口
径の比を1以上にすると良い。
め込みやすい。
実施の形態につき説明する。尚、図は、この発明が理解
できる程度に形状、大きさおよび配置関係を概略的に示
しているに過ぎない。また、以下に記載される数値等の
条件や材料は単なる一例に過ぎない。従って、この発明
は、この実施の形態に何ら限定されることがない。
形態の半導体記憶装置の構成につき説明する。図1は、
第1の実施の形態の半導体記憶装置の要部構成を示す断
面図である。この半導体記憶装置は、強誘電体の特性を
利用する容量素子10を具えている。容量素子10は、
下地12の上面12aに設けられている。下地12上に
は層間絶縁膜14が堆積しており、この層間絶縁膜14
により容量素子10が被覆されている。この層間絶縁膜
14の上に配線16が形成されていて、所要の電気配線
が実現されている。この配線16を保護するため、表面
保護層18が層間絶縁膜14上に積層されている。
- 導電型のSi層(以下、p- −Si層と称する。)2
2および層間絶縁膜24により構成されている。p- −
Si層22は、Si基板20の上部に作り込まれてい
る。また、このp- −Si層22の上面の所定領域を酸
化させて、SiO2 による素子分離用酸化膜26を形成
してある。素子分離用酸化膜26により区画された個々
の領域において、p- −Si層22の上面に互いに分離
されたn+ 導電型のSi層(以下、n+ −Si層と称す
る。)28および30が形成される。これらn+ −Si
層28および30を橋絡するように、p- −Si層22
の上面にSiO2 膜を介してゲート電極32を形成して
ある。ゲート電極32の材料としては、例えば、ポリシ
リコンが用いられる。
それぞれ、トランジスタのドレイン電極およびソース電
極として機能する。このように、制御電極としてのゲー
ト電極32と、主電極としてのn+ −Si層28および
30を有するMOSトランジスタが、Si基板20上に
形成されている。このMOSトランジスタは、いわゆる
選択トランジスタとして機能する。
を材料とする層間絶縁膜24により被覆されている。こ
の層間絶縁膜24の所定位置にスルーホールが形成され
ており、このホール内に適当な導電体材料が埋め込ま
れ、選択トランジスタと上部との電気的配線を実現する
ための配線34を形成している。
0は、上述した選択トランジスタのような制御素子と共
に使用されることを前提としている。この容量素子10
は、スタック構造と呼ばれる構造を取っている。
36、強誘電体膜38および上部電極40をこの順に積
層させたものである。下部電極36は、下地12の上面
12aまで延在した配線34の上に接触させて設けてあ
り、選択トランジスタとの電気的結合が実現されてい
る。この例では、下部電極36の材料にIrO2 を用い
ている。強誘電体膜38の材料はSrBi2 Ta2 O9
(以下、SBTと略称する。)である。上部電極40と
しては、IrO2 層42の上面にTiN層44が積層し
た二層構造を採用している。
ジ)36aおよび上部電極40の側面(パタンエッジ)
40a(すなわち、IrO2 層42およびTiN層44
の側面(パタンエッジ))が、強誘電体膜38の側面
(パタンエッジ)38aより外側に位置している。すな
わち、下地12の上面12aに対して平行な方向のサイ
ズは、下部電極36および上部電極40に比べて、強誘
電体膜38の方が小さい。従って、各膜のパタンを、各
膜の積層方向に垂直な面上へと投影したとき、強誘電体
膜38のパタンが、下部電極36および上部電極40の
パタン内に含まれる。尚、下部電極36および上部電極
40のパタンは互いに同じである。
下地12の上面12aに対して実質的に垂直な側面46
aを有する側壁46により被覆されている。従って、側
壁46は、強誘電体膜38の側面38a、強誘電体膜3
8のパタンからはみ出た部分の上部電極40の下面、お
よび強誘電体膜38のパタンからはみ出た部分の下部電
極36の上面にそれぞれ接触した状態で設けられてい
る。側壁46としては、SiO2 膜、SiN膜またはS
iON膜といった絶縁膜が用いられる。
46aと下部電極36の側面36aおよび上部電極40
の側面40aとが実質的に同じ位置にある。従って、強
誘電体膜38および側壁46からなるパタンは、上部電
極40および下部電極36のパタンと合同である。これ
らのパタンを互いに重ねた状態にしてあるため、容量素
子10の側面は下地12の上面12aに対して実質的に
垂直となる。従って、容量素子10の占有面積が減少
し、集積度の向上が期待できる。
面積が強誘電体膜38の面積より大きいため、強誘電体
膜38に印加される電界が均一になりやすいという利点
もある。
絶縁膜14により被覆されている。この層間絶縁膜14
の上部電極40上方にスルーホールが形成されており、
このホール内に適当な導電性材料が埋め込まれて配線4
8が形成されている。この配線48により、上部電極4
0と配線16との電気的結合が実現されている。
に作り込まれたMOSトランジスタのソースもしくはド
レインに直列に接続され、記憶素子として使用される。
強誘電体材料は双安定な結晶構造に起因する自発分極を
有しており、この自発分極を外部から電気的に制御する
ことで記憶素子として機能させることができる。
造方法につき、図2、図3および図4を参照して説明す
る。図2、図3および図4は、第1の実施の形態の製造
工程を示す断面図である。尚、図2、図3および図4で
は、下地12の構成を省略して示してある。
積する(図2(A))。第1導電層50は、後に整形さ
れて上述の下部電極36に相当するものとなる。第1導
電層50を形成するには、スパッタリング法により0.
1μmの厚さのIrO2 層を成膜する。
を堆積する(図2(B))。このため、0.2μmの厚
さの絶縁膜(SiO2 膜、SiN膜あるいはSiON
膜)をCVD法により成膜する。
1導電層50の上面が露出するような深さの孔56を形
成する(図2(C))。このため、既知のホトリソグラ
フィ法およびドライエッチング法により、絶縁層52に
穴加工を施し、部分的に第1導電層50を露出させる。
容量領域54は、下地12中に形成されている所定の配
線34を含む位置に画成される。孔56の内壁面は、下
地12の上面に対して実質的に垂直となる。尚、孔56
を形成した絶縁層を、符号52aで表すことにする。
58を埋め込む(図3(A))。強誘電体材料としては
SBT(SrBi2 Ta2 O9 )を用いている。このS
BTは、ゾルゲル(Sol-Gel )法等により絶縁層52a
上に塗布され、孔56の内部がSBTで十分に満たされ
るようにする。従って、孔56を形成する際に、この孔
56の深さに対する孔56の口径(直径)の比を1以上
にしておくことが重要である。ゾルゲル法により成膜さ
れたSBT膜(強誘電体層58)には、仮焼成として、
酸素中で例えば、450℃の温度で1時間の熱処理を施
す。孔56の内壁面が下地12の上面に対して垂直であ
るため、強誘電体層58のパタンエッジも下地12の上
面に対して垂直となる。
誘電体層58の上面の高さを絶縁層52aの上面の高さ
に一致させる(図3(B))。前の工程が終了した状態
では、絶縁層52aの上面に強誘電体層58が堆積して
いるため、この余分な強誘電体層58の部分を化学的機
械研磨法(CMP:chemical mechanical polishing)
により除去する。CMPにより、絶縁層52aの上面が
露出するまで研磨を行うと、孔56に残存した強誘電体
層58aの上面の高さと絶縁層52aの上面の高さとが
一致する。
線工程で使用されているダマシンプロセスを応用したも
のである。CMPの一例としては、スラリーとしてシリ
カ微粒子を含むアンモニアベースのものを使用して行
う。
本焼成として、酸素中で例えば、750℃の温度で1時
間の熱処理を施す。
aの上面に第2導電層を堆積する(図3(C))。第2
導電層として、IrO2 層60およびTiN層62を、
この順序でスパッタリング法により成膜する。IrO2
層60の膜厚は0.1μmとする。TiN層62は、後
の工程でエッチングマスクとして使用されるため、その
膜厚をエッチング条件から決定する。この例では0.2
μmの厚さに設定してある。
含む位置に所定パタンのマスク64を形成する(図4
(B))。このため、SiO2 膜、SiN膜あるいはS
iON膜からなる絶縁膜66をTiN層62の上面に成
膜する(図4(A))。絶縁膜66の成膜はCVD法に
より行い、0.5μmの厚さに形成する。そして、既知
のホトリソグラフィ法およびドライエッチング法によ
り、絶縁膜66のパターニングを行ってマスク64を形
成する(図4(B))。マスク64のパタンを下層側に
投影したとき、その投影パタン内に強誘電体層58aが
含まれるようにする。
(IrO2 層60、TiN層62)、絶縁層52aおよ
び第1導電層50に転写する(図4(C))。このた
め、先ず、マスク64を用いて第2導電層のエッチング
加工を行う。ここでは、Cl2およびO2 の混合ガスを
使用したドライエッチング法を用いる。これにより、I
rO2 層60aおよびTiN層62aを加工し、これら
積層構造をもって上述の上部電極とする。
に使用して、F系ガスを用いたドライエッチング法によ
り絶縁層52aを加工する。加工された絶縁層52bの
パタンエッジ(側面)は、下地12の上面に対して実質
的に垂直となる。この絶縁層52bが強誘電体層58a
の側壁として機能する。
して、Cl2 およびO2 の混合ガスを用いたドライエッ
チング法により第1導電層50を加工する。加工された
第1導電層50aは下部電極として機能する。下部電極
を加工後、上部電極のTiN層62aは残しても良い
し、アンモニア過水によるウエットエッチングにより除
去しても良い。
は、通常、仮焼成と呼ばれる低温処理と、本焼成と呼ば
れる高温処理とを施して、強誘電特性を誘起させる。こ
の実施の形態では、仮焼成はゾルゲル法等でSBTを塗
布した直後に行い、本焼成はCMPによる研磨後に行っ
ている。しかし、仮焼成に引き続き連続して本焼成を行
っても良い。
造方法によれば、絶縁層52aに形成した孔56の形状
で強誘電体層58aのパタンエッジの形状が決まる。こ
の孔56の内壁面は、既知の加工技術により基板に対し
て垂直に加工することが容易である。従って、強誘電体
層58aのパタンエッジも基板に対して垂直にすること
ができる。また、絶縁層52bのパタンエッジも、既知
の加工技術により基板に対して垂直に加工することが容
易である。従って、容量素子の占有面積が減少し、微細
化が可能になる。
ドライエッチングもしくはミリング等による強誘電体材
料の加工が不要であるから、パタンエッジにダメージが
入らない。従って、容量素子の微細化が可能になる。
形態の半導体記憶装置の製造方法につき、図5、図6お
よび図7を参照して説明する。図5、図6および図7
は、第2の実施の形態の製造工程を示す断面図である。
第2の実施の形態の製造方法により作成される半導体記
憶装置の構造は、第1の実施の形態で説明した半導体記
憶素子の構成とほぼ同じである(図7(C)に示す通
り、上部電極の形状が異なっている。)。尚、図1〜図
4で示した構成成分と同じものには、同じ符号を付して
説明することにする。また、図5、図6および図7で
は、下地12の構成を省略して示してある。
積する(図5(A))。第1導電層50は、後に整形さ
れて下部電極に相当するものとなる。この第1導電層5
0を形成するには、スパッタリング法により0.1μm
の厚さのIrO2 層を成膜する。
を堆積する(図5(B))。このため、0.2μmの厚
さの絶縁膜(SiO2 膜、SiN膜あるいはSiON
膜)をCVD法により成膜する。
を堆積する(図5(B))。このため、0.05μmの
厚さのIrO2 層をスパッタリング法により成膜する。
の容量領域54に、第1導電層50の上面が露出するよ
うな深さの孔74を形成する(図6(A))。
2 膜、SiN膜あるいはSiON膜からなる絶縁膜70
を、CVD法により0.1μmの厚さに形成する(図5
(B))。そして、既知のホトリソグラフィ法およびド
ライエッチングにより、絶縁膜70の容量領域54に相
当する位置に開口を形成し、ストッパ層68の上面を露
出させる。この容量領域54は、下地12中に形成され
ている所定の配線34を含む位置に画成される。
マスクに用いて、Cl2 およびO2の混合ガスを使用し
たドライエッチング法によりストッパ層68の加工を行
う。この結果、残存したストッパ層68aおよび絶縁膜
70aの容量領域54に相当する位置に、開口72が形
成される(図5(C))。
縁膜70aをマスクにして、既知のドライエッチング法
により絶縁層52に穴加工を施し、部分的に第1導電層
50を露出させる。この結果、ストッパ層68aおよび
絶縁層52aに孔74が形成される(図6(A))。孔
74の内壁面は、下地12の上面に対して実質的に垂直
となる。
aの孔74に強誘電体層58を埋め込む(図6
(B))。強誘電体材料としてはSBTを用いている。
このSBTをゾルゲル(Sol-Gel )法等により絶縁膜7
0a上に塗布して、孔74の内部を十分にSBTで満た
すようにする。このためには、孔74を形成する際に、
この孔74の深さに対する孔74の口径(直径)の比を
1以上にしておくことが重要である。ゾルゲル法により
成膜されたSBT膜(強誘電体層58)には、仮焼成と
して、酸素中で例えば、450℃の温度で1時間の熱処
理を施す。孔74の内壁面が下地12の上面に対して垂
直なために、強誘電体層58のパタンエッジも下地12
の上面に対して垂直となる。
誘電体層58の上面の高さをストッパ層68aの上面の
高さに一致させる(図6(C))。前の工程が終了した
状態では、絶縁膜70aの上面に強誘電体層58が堆積
している。この余分な強誘電体層58の部分と絶縁膜7
0aとをCMPにより除去する。このとき、ストッパ層
68aは、CMPプロセスにおける加工ストッパとして
機能する。CMPにより研磨を行ってゆくと、ストッパ
層68aの上面が露出する位置で、自動的に研磨が止ま
る。よって、孔74に残存した強誘電体層58aの上面
の高さとストッパ層68aの上面の高さとが一致する。
ここでのCMP工程は、スラリーとしてシリカ微粒子を
含むアンモニアベースのものを使用して行う。
本焼成として、酸素中で例えば、750℃の温度で1時
間の熱処理を施す。
58aの上面に第2導電層を堆積する(図7(A))。
第2導電層として、IrO2 層60およびTiN層62
を、この順序でスパッタリング法により成膜する。Ir
O2 層60の膜厚は0.1μmとする。TiN層62
は、後の工程でエッチングマスクとして使用されるた
め、その膜厚をエッチング条件から決定する。この例で
は0.2μmの厚さに設定してある。
含む位置に所定パタンのマスク64を形成する(図7
(B))。このため、SiO2 膜、SiN膜あるいはS
iON膜からなる絶縁膜66をTiN層62の上面に成
膜する。この絶縁膜66の成膜はCVD法により行い、
0.5μmの厚さに形成する。そして、既知のホトリソ
グラフィ法およびドライエッチング法により、この絶縁
膜66のパターニングを行ってマスク64を形成する。
マスク64のパタンを下層に投影したとき、その投影パ
タン内に強誘電体層58aが含まれるようにする。
(IrO2 層60、TiN層62)、ストッパ層68
a、絶縁層52aおよび第1導電層50に転写する(図
7(C))。このため、先ず、マスク64を用いて第2
導電層およびストッパ層68aのエッチング加工を行
う。ここでは、Cl2 およびO2 の混合ガスを使用した
ドライエッチング法を用いる。これにより、ストッパ層
(IrO2 層)68b、IrO2 層60aおよびTiN
層62aが加工され、上部電極に相当する積層構造が得
られる。
に使用して、F系ガスを用いたドライエッチング法によ
り絶縁層52aを加工する。加工された絶縁層52bの
パタンエッジ(側面)は、下地12の上面に対して実質
的に垂直となる。この絶縁層52bが強誘電体層58a
の側壁として機能する。
して、Cl2 およびO2 の混合ガスを用いたドライエッ
チング法により第1導電層50を加工する。加工された
第1導電層50aは下部電極として機能する。下部電極
を加工後、上部電極のTiN層62aは残しても良い
し、アンモニア過水によるウエットエッチングにより除
去しても良い。
は、通常、仮焼成と呼ばれる低温処理と、本焼成と呼ば
れる高温処理とを施して、強誘電特性を誘起させる。こ
の実施の形態では、仮焼成はゾルゲル法等でSBTを塗
布した直後に行い、本焼成はCMPによる研磨後に行っ
ている。しかし、仮焼成後に引き続き連続して本焼成を
行っても良い。
造方法によれば、絶縁層52aおよびストッパ層68a
に形成した孔74の形状で強誘電体層58aのパタンエ
ッジの形状が決まる。この孔74の内壁面は、既知の加
工技術により基板に対して垂直に加工することが容易で
ある。従って、強誘電体層58aのパタンエッジも基板
に対して垂直にすることができる。また、絶縁層52b
のパタンエッジも、既知の加工技術により基板に対して
垂直に加工することが容易である。従って、容量素子の
占有面積が減少し、微細化が可能になる。
ドライエッチングもしくはミリング等による強誘電体材
料の加工が不要であるから、パタンエッジにダメージが
入らない。従って、容量素子の微細化が可能になる。
パとして研磨レートの遅いIrO2を用いたため、過剰
研磨の心配がない。
としてのIrO2 層60aを同じ材料で形成してある。
上部電極は、ストッパ層68bおよび第2導電層により
構成されるため、この上部電極の面積はより大きくな
る。従って、強誘電体層58aに均一な電界が印加され
やすくなり、特性が安定する。
材料は、IrO2 に限らず、化学的機械研磨法により強
誘電体層の加工を行う際に、研磨レートが遅く、強誘電
体材料と反応しにくい導電材料であれば良い。例えば、
ストッパ層を、Ir層、IrO2 層、Pt層、Ru層、
RuO2 層、La0.5 Sr0.5 CoO3 層、SrRuO
3 層およびYBa2 Cu3 Ox (xは正の整数)層の中
から選ばれたいずれか1つの層の単層薄膜、あるいは、
これらから任意に選択した複数の層の積層薄膜で構成し
ても良い。
地の上に下部電極、強誘電体膜および上部電極の順に積
層した容量素子を具えており、下部電極および上部電極
の側面が強誘電体膜の側面より外側に位置しており、強
誘電体膜の側面が、下地の上面に対して実質的に垂直な
側面を有する側壁により被覆されていて、この側壁の側
面と下部電極および上部電極の側面とが実質的に同じ位
置にある。
上部電極の側面とが容量素子の側面を構成している。側
壁の側面は下地の上面に対して実質的に垂直であるか
ら、従来に比べると容量素子の占有面積が減少して、集
積度が向上する。従って、微細化に適している。
誘電体膜の面積より大きいため、強誘電体膜に印加され
る電界が均一になりやすい。
す図である。
す図である。
す図である。
す図である。
す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 下地の上に下部電極、強誘電体膜および
上部電極の順に積層した容量素子を具えており、 前記下部電極および上部電極の側面が前記強誘電体膜の
側面より外側に位置しており、 前記強誘電体膜の側面が、前記下地の上面に対して実質
的に垂直な側面を有する側壁により被覆されていて、 該側壁の側面と前記下部電極および上部電極の側面とが
実質的に同じ位置にあることを特徴とする半導体記憶装
置。 - 【請求項2】 下地の上に第1導電層を堆積する工程
と、 前記第1導電層の上面に絶縁層を堆積する工程と、 前記絶縁層の容量領域に、前記第1導電層の上面が露出
するような深さの孔を形成する工程と、 前記絶縁層の孔に強誘電体層を埋め込む工程と、 前記強誘電体層の上部を研磨し、該強誘電体層の上面の
高さを前記絶縁層の上面の高さに一致させる工程と、 前記絶縁層および強誘電体層の上面に第2導電層を堆積
する工程と、 前記第2導電層の上面の前記容量領域を含む位置に所定
パタンのマスクを形成する工程と、 前記マスクのパタンを前記第2導電層、絶縁層および第
1導電層に転写する工程とを含むことを特徴とする半導
体記憶装置の製造方法。 - 【請求項3】 下地の上に第1導電層を堆積する工程
と、 前記第1導電層の上面に絶縁層を堆積する工程と、 前記絶縁層の上面にストッパ層を堆積する工程と、 前記ストッパ層および絶縁層の容量領域に、前記第1導
電層の上面が露出するような深さの孔を形成する工程
と、 前記ストッパ層および絶縁層の孔に強誘電体層を埋め込
む工程と、 前記強誘電体層の上部を研磨し、該強誘電体層の上面の
高さを前記ストッパ層の上面の高さに一致させる工程
と、 前記ストッパ層および強誘電体層の上面に第2導電層を
堆積する工程と、 前記第2導電層の上面の前記容量領域を含む位置に所定
パタンのマスクを形成する工程と、 前記マスクのパタンを前記第2導電層、ストッパ層、絶
縁層および第1導電層に転写する工程とを含むことを特
徴とする半導体記憶装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の半導体記憶装置の製造
方法において、 前記ストッパ層および第2導電層を同じ材料で形成する
ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の半導体記憶装置の製造
方法において、 前記ストッパ層を、Ir層、IrO2 層、Pt層、Ru
層、RuO2 層、La0.5 Sr0.5 CoO3 層、SrR
uO3 層およびYBa2 Cu3 Ox (xは正の整数)層
の中から選ばれたいずれか1つの層の単層薄膜、あるい
は、これらから任意に選択した複数の層の積層薄膜で構
成してあることを特徴とする半導体記憶装置の製造方
法。 - 【請求項6】 請求項2または請求項3に記載の半導体
記憶装置の製造方法において、 前記強誘電体層の上部を研磨する工程を、化学的機械研
磨法により行うことを特徴とする半導体記憶装置の製造
方法。 - 【請求項7】 請求項2または請求項3に記載の半導体
記憶装置の製造方法において、 前記孔の深さに対する該孔の口径の比を1以上にするこ
とを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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---|---|---|---|
JP06941999A JP4282137B2 (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 半導体記憶装置の製造方法 |
US09/482,538 US6600185B1 (en) | 1999-03-10 | 2000-01-14 | Ferroelectric capacitor with dielectric lining, semiconductor memory device employing same, and fabrication methods thereof |
US10/429,751 US6936478B2 (en) | 1999-03-10 | 2003-05-06 | Ferroelectric capacitor with dielectric lining, semiconductor memory device employing same, and fabrication methods thereof |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06941999A JP4282137B2 (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 半導体記憶装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000269443A true JP2000269443A (ja) | 2000-09-29 |
JP4282137B2 JP4282137B2 (ja) | 2009-06-17 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP4282137B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9321263B2 (en) | 2014-07-02 | 2016-04-26 | Ricoh Company, Ltd. | Electromechanical transducer, liquid droplet discharge head, and image forming apparatus |
-
1999
- 1999-03-16 JP JP06941999A patent/JP4282137B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4282137B2 (ja) | 2009-06-17 |
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