JP2018046261A - 強誘電体メモリ装置の製造方法 - Google Patents

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聡一郎 小澤
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聡一郎 小澤
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Abstract

【課題】強誘電体メモリ装置の製造方法に関し、従来の製造工程からの変更点をできるだけ少なくして、1チップ内に複数種類の特性の強誘電体キャパシタを作り込む。【解決手段】半導体基板にバルクトランジスタを形成する工程と、前記バルクトランジスタ上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に上部電極、強誘電体層及び下部電極を順次積層して複数の強誘電体キャパシタ構造を形成する工程とを有し、工程の途中で前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体特性を他の強誘電体キャパシタの強誘電体特性に対して変化させる処理工程を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、強誘電体メモリ装置の製造方法に関するものであり、例えば、異なる強誘電体特性を持つ複数の強誘電体キャパシタを1チップ内に設けた強誘電体メモリ装置の製造方法に関するものである。
近年、電源を切っても情報を保持でき、省電力で書き込み、読み出しのできるメモリとして、強誘電体不揮発性メモリ(FeRAM)が注目されている。FeRAMの強誘電体膜としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)やLaドープPZT(PLZT)等のPZT系材料や、SrBiTa(SBT、Y1)、SrBi(Ta、Nb)(SBTN、YZ)等のBi層状構造化合物等がある。これらの強誘電体膜は、ゾルゲル法、スパッタ法或いはMOCVD(有機金属気相成長法)法等によって成膜される。
通常、これらの成膜法により、下部電極上にアモルファス相の強誘電体膜を形成したのち、熱処理によってペロブスカイト構造へと結晶化させる。さらに、この上に上部電極を成膜してキャパシタ構造を得る。上部電極としてはPtが一般的である。
Ptを用いた上部電極はリーク電流が小さい、ヒステリシスカーブが大きいなどの利点があるが、疲労特性が悪いこと、半導体デバイスを作る過程での劣化が大きいこと、信頼性が悪いことが知られている。また、このようなPt上部電極の問題点を解決する方法として、IrOやSRO(SrRuO)等の酸化物導電物質を用いた上部電極の開発が行われている。
Pt上部電極の問題点とIrO上部電極の優位性に関しては、例えば、特許文献1に示されている。Pt上部電極の問題点とSRO上部電極の優位性に関しては、例えば、特許文献2に示されている。これらのIrOやSRO等の酸化物電極を用いることにより、疲労特性や劣化や信頼性を改善することができる。また、従来の強誘電体不揮発メモリでは、ウェーハ全面で一通りの強誘電体キャパシタの作成方法を取るため、1チップ内に1種類の強誘電体キャパシタを持つ製品が一般的である。
ここで、図16を参照して、従来の強誘電体メモリ装置の一例を説明する。図16は、従来の強誘電体メモリ装置の概略的断面図である。シリコン基板61にトランジスタの活性領域を画定するSTI(Shallow Trench Isolation)構造の素子分離領域62を形成する。次いで、シリコン基板61の活性領域にBを導入してp型ウェル領域63を形成したのち、熱酸化することによりp型ウェル領域の表面にゲート絶縁膜64となる熱酸化膜を形成する。続いて、シリコン基板61の表面全面に非晶質又は多結晶のシリコン膜を形成し、これらの膜をフォトリソグラフィーによりパターニングして二つのゲート電極65を形成する。この2つのゲート電極65は間隔をおいて平行に配置されてワード線の一部を形成する。
次いで、ゲート電極65をマスクとしてBをイオン注入してポケット領域(図示は省略)を形成したのち、Pをイオン注入してn型エクステンション領域66を形成する。次いで、全面にSiO膜を堆積したのち、エッチバックを行うことによりゲート電極65の側壁にサイドウォール67を形成する。次いで、サイドウォール67及びゲート電極65をマスクとしてPをイオン注入することによってn型ソース領域68及びn型ドレイン領域69を形成する。ここまでの工程によって2つのMOS型構造のバルクトランジスタの基本構造が形成される。
次いで、全面にスパッタ法によりCo膜を成膜したのち、熱処理を行うことによって、n型ソース領域68、n型ドレイン領域69及びゲート電極65の露出表面のシリコンと反応させてCoシリサイド電極70を形成する。次いで、未反応のCo膜をウエットエッチングにより除去したのち、再び熱処理を行うことによってCoシリサイド電極70を低抵抗化する。
次いで、プラズマCVD法により全面にカバー絶縁膜となる厚さが200nmのSiON膜71を成膜したのち、TEOS(テトラエトキシシラン)ガス、酸素ガス及びHeガスを用いたプラズマCVD法により厚さが1000nmのSiO膜を堆積する。次いで、CMP(化学機械研磨)法によりSiO膜をシリコン基板61の平坦面上で700nmの厚さになるように研磨して平坦化して第1層間絶縁膜72とする。
次いで、フォトリソグラフィーによりSiON膜71及び第1層間絶縁膜72をパターニングしてn型ソース領域68及びn型ドレイン領域69に達する直径が0.25μmのコンタクトホールを形成する。次いで、厚さが30nmのTi膜と厚さが20nmのTiN膜を順次積層してTi/TiN膜73からなる密着膜(グルー膜)を形成したのち、第1層間絶縁膜72の平坦面上での厚さが300nmになるようにW膜で埋め込む。次いで、CMP法で平坦化してWプラグ74を形成する。
次いで、第1層間絶縁膜72上にSiON膜75及びSiO2膜76を順次堆積する。次いで、Al膜77、Pt下部電極78、PZT層79、PZT層80、IrO第1上部電極81及びIrO第2上部電極82を順次成膜する。次いで、IrO第2上部電極82、IrO第1上部電極81、PZT層80及びPZT膜79を順次エッチングする。次いで、Pt下部電極78及びAl膜をより大きなパターンにエッチングする。
次いで、PZT膜79及びPZT膜80のダメージ回復のための熱処理を行う。次いで、Alによる強誘電体キャパシタを保護する保護膜83を形成する。次いで、第2層間絶縁膜84を形成する。続いて、Alによる保護膜85を形成する。次に、第3層間絶縁膜86を形成する。次いで、各電極に対してTi/TiN膜87を介してWプラグ88を形成する。次いで、Al配線形成層を堆積したのちエッチングすることによってWプラグ88に接続するAl配線89を形成する。次いで、必要とする配線層数に応じて、層間絶縁膜の形成工程、導電性プラグの形成工程及び金属配線層の形成工程を繰り返す。最後にTEOS酸化膜及びSiN膜からなるカバー膜を形成することによって、強誘電体メモリ装置の基本構造が完成する。
特開2001−127262号公報 特開2001−196547号公報 特開2003−060054号公報 特開平09−321227号公報 特開2011−192765号公報 特開2004−119776号公報
前述のように、製造過程の関係で、1チップ内に1種類の強誘電体キャパシタを持つ製品が一般的であるが、1チップ内に異なる強誘電体特性を持つ強誘電体キャパシタを持った製品を望む声もある。例えば、ロジック回路部分の平滑容量として強誘電体キャパシタを利用することが考えられる。このようなキャパシタについては、従来はSiOを絶縁材料として使用していた。
しかし、SiOを絶縁材料としてキャパシタを作成する場合に比べて、SiOより誘電率が大きい強誘電体を用いたキャパシタとすることで、キャパシタの面積を小さくすることができる。これは高集積化によるチップの面積縮小とコストダウンに大きく貢献する。そのため、強誘電体を不揮発メモリ部分だけではなく、他の部分のキャパシタにも利用することが行なわれるようになってきている。
或いは、異なるデータ保持能力を持つ強誘電体キャパシタを1チップ内に持たせる、という利用方法も考えられる。例えば、一般的なデータと異なり、個人情報などは必要な場合にのみ利用するとともに、必要な期間が過ぎれば、セキュリティー保護の観点から速やかに消去できることが望ましい。即ち、データの種類によって、そのデータに最適な記憶保持特性や疲労劣化特性があり、それを1チップ内に作りこむことが出来れば、使用チップ数の削減などコストダウンに貢献する。
上述の目的を達成するためには、異なる強誘電体特性をもつ複数のチップを用いれば簡単であるが、これでは使用チップ数が増え、面積が大きくなりコストも増加してしまう。そこで、第1の強誘電体キャパシタ上に層間絶縁膜を介して第2の強誘電体キャパシタを設けることによって、1チップ内に、異なる特性を持つ強誘電体キャパシタを作成することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、この場合には、作業工数が増加しコストアップにつながり、量産技術としては適当ではない。
また、製造工程を短縮して、1チップ内に異なる特性を持つ強誘電体キャパシタを作成する方法もある。例えば、アモルファスの強誘電体の一部分にレーザーを照射加熱することで、他の部分と異なる結晶構造として、異なる強誘電体特性を持つキャパシタを作成することが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、アルミナの保護膜の一部を除去することで、その下にある強誘電体膜を劣化させ、他の部分と異なる強誘電体特性を持つキャパシタを作成することも提案されている(例えば、特許文献5参照)。
また、下部電極の密着層に酸化チタンまたは酸化タンタルを使用することで、インプリントの異なる強誘電体キャパシタを作成することが提案されている(例えば、特許文献6参照)。しかし、上述の各提案では、従来の製造工程を大幅に変更しているので、製造工程が増加してスループットが低下するという問題がある。
したがって、強誘電体メモリ装置の製造方法において、従来の製造工程からの変更点をできるだけ少なくして、1チップ内に複数種類の特性の強誘電体キャパシタを作り込むことを目的とする。
一つの態様では、強誘電体メモリ装置の製造方法は、半導体基板にバルクトランジスタを形成する工程と、前記バルクトランジスタ上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に下部電極、強誘電体層及び上部電極を順次積層して複数の強誘電体キャパシタ構造を形成する工程とを有し、前記複数の強誘電体キャパシタ構造を形成したのち、或いは、前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程の前のいずれかにおいて、前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体特性を他の強誘電体キャパシタの強誘電体特性に対して変化させる処理工程を有する。
一つの側面として、従来の製造工程からの変更点をできるだけ少なくして、1チップ内に複数種類の特性の強誘電体キャパシタを作り込むことが可能になる。
本発明の実施の形態の強誘電体メモリ装置の製造工程の説明図である。 本発明の実施例1の強誘電体メモリ装置の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の強誘電体メモリ装置の製造工程の図2以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1の強誘電体メモリ装置の製造工程の図3以降の説明図である。 本発明の実施例2の強誘電体メモリ装置の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の強誘電体メモリ装置の製造工程の図5以降の途中までの説明図である。 PZTの結晶配向性の変化の説明図である。 本発明の実施例2の強誘電体メモリ装置の製造工程の図6以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例2の強誘電体メモリ装置の製造工程の図8以降の説明図である。 本発明の実施例2の強誘電体キャパシタの電気特性の測定結果の説明図である。 本発明の実施例3の強誘電体メモリ装置の製造工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の強誘電体メモリ装置の製造工程の図11以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の強誘電体メモリ装置の製造工程の図12以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の強誘電体メモリ装置の製造工程の図13以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例3の強誘電体メモリ装置の製造工程の図14以降の説明図である。 従来の強誘電体メモリ装置の概略的断面図である。
ここで、図1を参照して、本発明の実施の形態の強誘電体メモリ装置の製造工程を説明図する。図1は本発明の実施の形態の強誘電体メモリ装置の製造工程における変化させる処理工程の説明図である。本発明の実施の形態においては、半導体基板に形成したバルクトランジスタ上に層間絶縁膜11を形成し、この層間絶縁膜11にプラグ12を形成する。次いで、層間絶縁膜11上に下地絶縁膜13を介して下部電極14、強誘電体層15,15及び下部電極16を順次積層して複数の強誘電体キャパシタ構造を形成する。次いで、複数の強誘電体キャパシタ構造を形成したのち、或いは、強誘電体キャパシタ構造の強誘電体層15,15を形成する工程の前のいずれかにおいて、複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体特性を他の強誘電体キャパシタの強誘電体特性に対して変化させる処理工程を行う。強誘電体層15,15としては、PZTやLaドープPZT(PLZT)等のPZT系材料や、SrBiTa(SBT、Y1)、SrBi(Ta、Nb)(SBTN、YZ)等のBi層状構造化合物等を用いることができる。また、これらの強誘電体膜は、ゾルゲル法、スパッタ法或いはMOCVD法等によって成膜することができる。また、下部電極14はPtに限られるものではなく、IrOを用いても良い。
図1は、変化させる処理工程を、複数の強誘電体キャパシタに対して層間絶縁膜17を形成した後に行う例を示している。図1(a)に示すように、強誘電体キャパシタ構造を覆う層間絶縁膜17に複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体キャパシタに上部電極16に達するコンタクトホール18のみを形成する。一方、複数の強誘電体キャパシタの内の他の強誘電体キャパシタに上部電極16及び下部電極14に達するコンタクトホール18,19を形成する。次いで、図1(b)に示すように、この状態で変化させる処理としての熱処理を行う。なお、層間絶縁膜17を形成する前に、強誘電体キャパシタを覆うようにAl膜等の保護膜を設けても良いし、また、層間絶縁膜17にAl膜等の保護膜を挿入しても良い。
この変化させる処理工程において、図において左側の強誘電体キャパシタ構造は、下部電極14に達するコンタクトホール19を形成した状態で熱処理を行っている。したがって、下地絶縁膜13と下部電極14の界面で発生した還元性を持つHやHOは下部電極14に対するコンタクトホール19を通って排気される。このため、左側の強誘電体キャパシタ構造には影響はない。
一方、図における右側の強誘電体キャパシタ構造においては、下部電極14に達するコンタクトホールを形成しない状態で熱処理を行っている。したがって、下地絶縁膜13と下部電極14の界面で発生した還元性を持つHやHOは排気される通路をもたず強誘電体層15と接触し、強誘電体が還元される。このため強誘電体キャパシタの特性(例えばQswや上部電極/下部電極間のリーク電流)が変化する。
この場合には、熱処理工程の後に、層間絶縁膜17に複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体キャパシタに下部電極14及びバルクトランジスタに接続するプラグ12に達するコンタクトホールを形成する。一方、複数の強誘電体キャパシタの内の他の強誘電体キャパシタにおいてはバルクトランジスタに接続するプラグ12に達するコンタクトホールを形成することになる。
または、変化させる処理工程を、強誘電体キャパシタ構造の強誘電体層を形成する工程の前に、下部電極14を形成した後、複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の下部電極14を露出させるとともに、他の強誘電体キャパシタの下部電極14をレジストで覆った状態で、Oを含んだガスにより形成されたプラズマに晒すプラズマ処理工程として行っても良い。
このプラズマ処理によって、プラズマに晒された下部電極14の表面には改質層が形成される。例えば、改質層においては、下部電極14の表面のダングリングボンドが終端した状態になっていると推測される。したがって、レジストを剥離したのち、下部電極14上に強誘電体層15,15を形成した場合、強誘電体層15と強誘電体層15とでは、強誘電体の結晶成長が異なるので、強誘電体特性も異なることになる。例えば、改質層上に形成した強誘電体層15は配向がばらばらになるので、例えばQswや上部電極/下部電極間のリーク電流等の強誘電体特性が現れにくくなる。
或いは、変化させる処理工程として、強誘電体キャパシタ構造の強誘電体層15,15を形成する工程の前に、下部電極14を形成した後、複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の下部電極14上に強誘電体層を設けるとともに、他の強誘電体キャパシタの下部電極14を露出した状態で熱処理を行う工程を行っても良い。
この熱処理により、強誘電体層を設けた領域では、強誘電体層の構成元素が下部電極14の表面に固相拡散して、固相拡領域が形成される。したがって、強誘電体層を除去したのち、強誘電体キャパシタを形成するための強誘電体層15,15を形成して、熱処理を行った場合には、結晶性が異なることになる。即ち、強誘電体層15,15は、熱処理による固相拡散を見込んで組成を調整しているので、固相拡散領域上に設けた強誘電体層15の場合には、固相拡散が起きにくくなり、結晶配向性が変化し(PZT(111)やPZT(100)のピーク強度が変化する。
この様に、本発明の実施の形態においては、従来の製造工程からの変更点をできるだけ少なくして、例えば、工数をゼロ或いは数工程増加するだけ、異なる強誘電体特性を持つ強誘電体キャパシタを、1チップの中に作り込むことができる。
次に、図2乃至図4を参照して、本発明の実施例1の強誘電体メモリ装置の製造工程を形成する。なお、ここでは、バルクトランジスタの形成工程及び構造は図16に示した従来例と同じであるので、図示及び説明は省略する。まず、図2(a)に示すように、層間絶縁膜21にグルー膜22を介してWプラグ23を形成した後、下地絶縁膜として、SiON膜24及びSiO膜25を順次成膜する。
次いで、スパッタ法を用いてAl膜26及びPt下部電極27を形成する。Al膜26及びPt下部電極27の膜厚は任意であるが、ここでは、Al膜26の膜厚は、15nm〜25nm、例えば、20nmとし、Pt下部電極27の膜厚は100nm〜200nm、例えば、150nmとする。
次いで、スパッタ法を用いて、PZT層28,29を成膜する。PZT層28,29の膜厚は任意であるが、全体の膜厚としては100nm〜200nmとし、例えば、PZT層28の膜厚を130nmとし、PZT層29の膜厚を10nmとする。
次いで、スパッタ法を用いて、IrO第1上部電極30及びIrO第2上部電極31を成膜する。IrO第1上部電極30及びIrO第2上部電極31の膜厚は任意であるが、IrO第1上部電極30の膜厚は25nm〜75nm、IrO第2上部電極31の膜厚は100nm〜200nmとし、例えば、全体の膜厚を250nmとする。なお、この場合のIrO第1上部電極30及びIrO第2上部電極31の組成はIrOに非常に近い組成となり、熱処理の前の段階では、IrO第2上部電極31はアモルファス状態である。
次いで、IrO第1上部電極30、IrO第2上部電極31及びPZT層28,29を選択的にエッチングして強誘電体キャパシタ形成を形成する。エッチング方法としては、例えば、フォトレジストでエッチング用のマスクを形成して、ICP(誘導結合プラズマ)エッチャーでAr/Clガスでエッチングを行う。次いで、異なったレジストパターンを用いてPt下部電極27及びAl膜26をエッチングする。次いで、Al保護膜32を形成する。次いで、層間絶縁膜33、Al保護膜34及び層間絶縁膜35を順次形成する。成膜方法は、例えばTEOSを用いたプラズマCVD法で層間絶縁膜の全体の厚さ720nmとする。
次いで、図2(b)に示すように、図において、左側の強誘電体キャパシタ構造に対してIrO第2上部電極31へのコンタクトホール36とPt下部電極27へのコンタクトホール38を形成する。この時、同時に右側の強誘電体キャパシタ構造に対しては、IrO第2上部電極31へのコンタクトホール37のみ形成する。
次いで、図3(c)に示すように、例えば、縦型炉を使いO雰囲気でアニール処理を行う。アニール条件としては、500℃〜650℃、例えば、550℃で、10分〜120分、例えば、60分のアニールとする。この時、図において左側の強誘電体キャパシタ構造は、Pt下部電極27に達するコンタクトホール35を形成した状態で熱処理を行っている。したがって、SiO膜25とPt下部電極27の界面で発生した還元性を持つHやHOはPt下部電極27に対するコンタクトホール38を通って排気される。このため、左側の強誘電体キャパシタ構造には影響はない。
一方、図における右側の強誘電体キャパシタ構造においては、Pt下部電極27に達するコンタクトホールを形成しない状態で熱処理を行っている。したがって、SiO膜25とPt下部電極27の界面で発生した還元性を持つHやHOは排気される通路をもたず強誘電体層28,29と接触し、強誘電体が還元されて、例えばQswや上部電極/下部電極間のリーク電流等の強誘電体特性が変化する。
次いで、図3(d)に示すように、図における左側の強誘電体キャパシタ構造に対してはWプラグ23に達するコンタクトホール39を形成する。この時、同時に、右側の強誘電体キャパシタ構造に対しては、Pt下部電極27に達するコンタクトホール40とWプラグ23に達するコンタクトホール41を形成する。
次いで、図4(e)に示すように、各コンタクトホールをグルー膜42を介してWで埋め込んでWプラグ43を形成する。次いで、図4(f)に示すように、Al膜を中心とした積層構造を成膜したのち、エッチングすることによってAl配線44〜49を形成することによって、本発明の実施例1の強誘電体メモリ装置の基本構造が完成する。
本発明の実施例1においては、コンタクトホールを形成する際の形成個所を工夫するだけ、工数を増加させることなく、ダメージ回復の熱処理を利用して特定の強誘電体キャパシタ構造の強誘電体膜の強誘電体特性を変化させている。したがって、従来の製造工程を変更することなく、1チップ内の特性の異なる強誘電体キャパシタを作り込むことができ、一方の強誘電体キャパシタを通常の回路要素としてのキャパシタとして用いることができる。
次に、図5乃至図10を参照して、本発明の実施例2の強誘電体メモリ装置の製造工程を形成する。なお、ここでも、バルクトランジスタの形成工程及び構造は図16に示した従来例と同じであるので、図示及び説明は省略する。まず、図5(a)に示すように、層間絶縁膜21にグルー膜22を介してWプラグ23を形成した後、下地絶縁膜として、SiON膜24及びSiO膜25を順次成膜する。
次いで、スパッタ法を用いてAl膜26及びPt下部電極27を形成する。Al膜26及びPt下部電極27の膜厚は任意であるが、ここでは、Al膜26の膜厚は、15nm〜25nm、例えば、20nmとし、Pt下部電極27の膜厚は100nm〜200nm、例えば、150nmとする。次いで、レジパターン50を局所的に設ける。ここでは、強誘電体特性を変化させない強誘電体キャパシタを形成する図において左側に設ける。
次いで、図5(b)に示すように、NとOを混合したN+Oプラズマ51に晒すことによって、露出したPt下部電極27の表面に改質層52を形成する。改質層52においては、Pt下部電極27の表面のダングリングボンドが終端した状態になっていると推測される。なお、プラズマ処理条件としては、N/O比を1:5〜1:20とし、処理時間を1秒〜5分とする。
次いで、図6(c)に示すように、レジストパターン50を剥離したのち、スパッタ法を用いて、PZT層28,29を成膜する。PZT層28,29の膜厚は任意であるが、全体の膜厚としては100nm〜200nmとし、例えば、PZT層28の膜厚を130nmとし、PZT層29の膜厚を10nmとする。この時、左側のPZT層28は通常通りに(111)配向した結晶として得られるが、右側の改質層52上に設けたPZT層29の配向はバラツキの大きいものとなり、強誘電体キャパシタにした場合に、ヒステリシス特性が得られない。
図7は、PZTの結晶配向性の変化の説明図である。図7(a)は、PZT成膜時の結晶配向性をθ−2θ法により測定した図であり、(100)、(111)及び(222)の配向性が見られる。図7(b)は、Pt下部電極に90秒間のアッシング処理を3回行った場合の結晶配向性をθ−2θ法により測定した図であり、(111)及び(222)の配向性が消滅し、(100)の配向性が現れる。即ち、異なる配向性を有する2種類のPZT結晶ができ上がっていることが分かる。
次いで、スパッタ法を用いて、IrO第1上部電極30及びIrO第2上部電極31を成膜する。IrO第1上部電極30及びIrO第2上部電極31の膜厚は任意であるが、IrO第1上部電極30の膜厚は25nm〜75nm、IrO第2上部電極31の膜厚は100nm〜200nmとし、例えば、全体の膜厚を250nmとする。
次いで、IrO第1上部電極30、IrO第2上部電極31及びPZT層28,29を選択的にエッチングして強誘電体キャパシタ形成を形成する。エッチング方法としては、例えば、フォトレジストでエッチング用のマスクを形成して、ICPエッチャーでAr/Clガスでエッチングを行う。次いで、異なったレジストパターンを用いてPt下部電極27及びAl膜26をエッチングする。次いで、Al保護膜32を形成する。次いで、層間絶縁膜33、Al保護膜34及び層間絶縁膜35を順次形成する。成膜方法は、例えばTEOSを用いたプラズマCVD法で層間絶縁膜の全体の厚さ720nmとする。
次いで、図6(d)に示すように、図において、左側の強誘電体キャパシタ構造に対してIrO第2上部電極31へのコンタクトホール36とPt下部電極27へのコンタクトホール38を形成する。この時、同時に右側の強誘電体キャパシタ構造に対しても、IrO第2上部電極31へのコンタクトホール37とPt下部電極27へのコンタクトホール40を形成する。
次いで、図8(e)に示すように、例えば、縦型炉を使いO雰囲気でアニール処理を行う。アニール条件としては、500℃〜650℃、例えば、550℃で、10分〜120分、例えば、60分のアニールとする。この時、SiO膜25とPt下部電極27の界面で発生した還元性を持つHやHOはPt下部電極27に対するコンタクトホール38,40を通って排気される。このため、この熱処理によって強誘電体キャパシタ構造に新規な劣化は生じない。
次いで、図8(f)に示すように、Wプラグ23に達するコンタクトホール39,41を形成する。次いで、図9(g)に示すように、各コンタクトホールをグルー膜42を介してWで埋め込んでWプラグ43を形成する。次いで、図9(h)に示すように、Al膜を中心とした積層構造を成膜したのち、エッチングすることによってAl配線46〜49を形成することによって、本発明の実施例2の強誘電体メモリ装置の基本構造が完成する。
図10は実施例2の強誘電体キャパシタの電気特性の測定結果の説明図である。図10(a)は、PZT成膜時の強誘電体キャパシタのQswの測定結果の説明図であり、ここでは、上部電極のサイズを50μm×50μmとしている。図10(b)は、Pt下部電極に対して90秒間のアッシング処理を3回行った場合の強誘電体キャパシタのQswの測定結果の説明図である。図から判るように、PZTをアッシングすることによって、Qswが小さくなることが判る。即ち、2種類の電気的特性を有する強誘電体キャパシタが出来上がっていることが判る。
本発明の実施例2においては、強誘電体層を形成する前に、レジストパターンの形成工程、プラズマ処理工程及びレジストパターンの除去工程を加えただけで、特定の強誘電体キャパシタ構造の強誘電体膜の強誘電体特性を変化させている。したがって、従来の製造工程をほとんど変更することなく、1チップ内の特性の異なる強誘電体キャパシタを作り込むことができ、一方の強誘電体キャパシタを通常の回路要素としてのキャパシタとして用いることができる。
次に、図11乃至図15を参照して、本発明の実施例3の強誘電体メモリ装置の製造工程を形成する。なお、ここでも、バルクトランジスタの形成工程及び構造は図16に示した従来例と同じであるので、図示及び説明は省略する。まず、図11(a)に示すように、層間絶縁膜21にグルー膜22を介してWプラグ23を形成した後、下地絶縁膜として、SiON膜24及びSiO膜25を順次成膜する。
次いで、スパッタ法を用いてAl膜26及びPt下部電極27を形成する。Al膜26及びPt下部電極27の膜厚は任意であるが、ここでは、Al膜26の膜厚は、15nm〜25nm、例えば、20nmとし、Pt下部電極27の膜厚は100nm〜200nm、例えば、150nmとする。次いで、スパッタ法を用いてPZT層53を形成する。この場合の、PZT層53の膜厚は50nm〜200nmとし、組成は任意であるが、ここでは、以降に形成するPZT層28の組成と同じにする。次いで、レジパターン54を局所的に設ける。ここでは、強誘電体特性を変化させる強誘電体キャパシタを形成する図において右側に設ける。
次いで、図11(b)に示すように、レジストパターン54をマスクとしてPZT層53を、例えば、0.5%のHF溶液によりウエットエッチングしてPZTパターン55を形成する。
次いで、図12(c)に示すように、レジストパターン54を剥離したのち、アニール処理を行う。このアニール処理によりPZTパターン55の構成元素がPt下部電極27の表面に固相拡散して固相拡散領域56が形成される。なお、この場合の熱処理は、例えば、ランプアニール装置を用いて、Ar+O雰囲気中で、550℃〜650℃で60秒〜120秒行う。次いで、図12(d)に示すように、PZTパターン55を例えば、0.5%のHF溶液によりウエットエッチングして除去する。
次いで、図13(e)に示すように、スパッタ法を用いて、PZT層28,29を成膜する。PZT層28,29の膜厚は任意であるが、全体の膜厚としては100nm〜200nmとし、例えば、PZT層28の膜厚を130nmとし、PZT層29の膜厚を10nmとする。
次いで、スパッタ法を用いて、IrO第1上部電極30及びIrO第2上部電極31を成膜する。IrO第1上部電極30及びIrO第2上部電極31の膜厚は任意であるが、IrO第1上部電極30の膜厚は25nm〜75nm、IrO第2上部電極31の膜厚は100nm〜200nmとし、例えば、全体の膜厚を250nmとする。
次いで、IrO第1上部電極30、IrO第2上部電極31及びPZT層28,29を選択的にエッチングして強誘電体キャパシタ形成を形成する。エッチング方法としては、例えば、フォトレジストでエッチング用のマスクを形成して、ICPエッチャーでAr/Clガスでエッチングを行う。次いで、異なったレジストパターンを用いてPt下部電極27及びAl膜26をエッチングする。次いで、Al保護膜32を形成する。次いで、層間絶縁膜33、Al保護膜34及び層間絶縁膜35を順次形成する。成膜方法は、例えばTEOSを用いたプラズマCVD法で層間絶縁膜の全体の厚さ720nmとする
次いで、図13(f)に示すように、IrO第2上部電極31へのコンタクトホール36,37とPt下部電極27へのコンタクトホール38,40を形成する。次いで、図14(g)に示すように、例えば、縦型炉を使いO雰囲気でアニール処理を行う。アニール条件としては、500℃〜650℃、例えば、550℃で、10分〜120分、例えば、60分のアニールとする。この時、SiO膜25とPt下部電極27の界面で発生した還元性を持つHやHOはPt下部電極27に対するコンタクトホール38,40を通って排気される。
しかし、PZT層28,29は、熱処理による構成元素の固相拡散を見込んで組成を調整している。したがって、固相拡散領域56上に設けたPZT層28,29の場合には、固相拡散領域56に既に構成元素が拡散しているので固相拡散が起きにくくなり、目的とする組成が得られないため、例えばQswや上部電極/下部電極間のリーク電流等の強誘電体特性が変化する。
次いで、図14(h)に示すように、Wプラグ23に達するコンタクトホール39,41を形成する。次いで、図15(i)に示すように、各コンタクトホールをグルー膜42を介してWで埋め込んでWプラグ43を形成する。次いで、図15(j)に示すように、Al膜を中心とした積層構造を成膜したのち、エッチングすることによってAl配線46〜49を形成することによって、本発明の実施例3の強誘電体メモリ装置の基本構造が完成する。
本発明の実施例3においては、強誘電体層を形成する前に、PZT層の形成工程、レジストパターンの形成工程、PZTパターンの形成工程、レジストパターンの除去工程、アニール工程及びPZTパターンの除去工程という簡単な工程を数工程加えただけで、特定の強誘電体キャパシタ構造の強誘電体膜の強誘電体特性を変化させている。したがって、従来の製造工程をほとんど変更することなく、1チップ内の特性の異なる強誘電体キャパシタを作り込むことができ、一方の強誘電体キャパシタを通常の回路要素としてのキャパシタとして用いることができる。
ここで、実施例1乃至実施例3を含む本発明の実施の形態に関して、以下の付記を付す。
(付記1)半導体基板にバルクトランジスタを形成する工程と、前記バルクトランジスタ上に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜上に下部電極、強誘電体層及び上部電極を順次積層して複数の強誘電体キャパシタ構造を形成する工程とを有し、前記複数の強誘電体キャパシタ構造を形成したのち、或いは、前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程の前のいずれかにおいて、前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体特性を他の強誘電体キャパシタの強誘電体特性に対して変化させる処理工程を有する強誘電体メモリ装置の製造方法。
(付記2)前記変化させる処理工程が、前記複数の強誘電体キャパシタに対して層間絶縁膜を形成した後、前記層間絶縁膜に前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体キャパシタに前記上部電極に達するコンタクトホールのみを形成し、前記複数の強誘電体キャパシタの内の他の強誘電体キャパシタに前記上部電極及び下部電極に達するコンタクトホールを形成した状態で、熱処理を行う熱処理工程である付記1に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
(付記3)前記熱処理工程の後に、前記層間絶縁膜に前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体キャパシタに前記下部電極及び前記バルクトランジスタに接続するプラグに達するコンタクトホールを形成するとともに、前記複数の強誘電体キャパシタの内の他の強誘電体キャパシタにおいては前記バルクトランジスタに接続するプラグに達するコンタクトホールを形成する工程をさらに有する付記2に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
(付記4)前記変化させる処理工程が、前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程の前に、前記下部電極を形成した後、前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の前記下部電極を露出させるとともに、他の強誘電体キャパシタの前記下部電極をレジストで覆った状態で、Oを含んだガスにより形成されたプラズマに晒すプラズマ処理工程である付記1に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
(付記5)前記プラズマ処理工程の後に、前記レジストを剥離したのち、前記下部電極上に前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程を有する付記4に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
(付記6)前記変化させる処理工程が、前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程の前に、前記下部電極を形成した後、前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の前記下部電極上に強誘電体層を設けるとともに、他の強誘電体キャパシタの前記下部電極を露出した状態で熱処理を行う工程である付記1に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
(付記7)前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の前記下部電極上に設ける前記強誘電体層の組成元素が、前記強誘電体キャパシタの前記強誘電体層と同じ組成元素である付記6に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
(付記8)前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の前記下部電極上に設ける前記強誘電体層を除去したのち、前記下部電極上に前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程を有する付記6または付記7に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
11 層間絶縁膜
12 プラグ
13 下地絶縁膜
14 下部電極
15,15 強誘電体層
16 上部電極
17 層間絶縁膜
18,18,19 コンタクトホール
21,33,35 層間絶縁膜
22,42 グルー膜
23,43 Wプラグ
24 SiON膜
25 SiO
26 Al
27 Pt下部電極
28,29,53 PZT層
30 IrO第1上部電極
31 IrO第2上部電極
32,34 Al保護膜
36〜41 コンタクトホール
44〜49 Al配線
50,54 レジストパターン
51 N+Oプラズマ
52 改質層
56 固相拡散領域
61 シリコン基板
62 素子分離領域
63 p型ウェル領域
64 ゲート酸化膜
65 ゲート電極
66 n型エクステンション領域
67 サイドウォール
68 n型ソース領域
69 n型ドレイン領域
70 Coシリサイド電極
71 SiON膜
72 第1層間絶縁膜
73,87 Ti/TiN膜
74,88 Wプラグ
75 SiON膜
76 SiO
77 Al
78 Pt下部電極
79 PZT膜
80 PZT膜
81 IrO第1上部電極
82 IrO第2上部電極
83,85 保護膜
84 第2層間絶縁膜
86 第3層間絶縁膜
89 Al配線

Claims (5)

  1. 半導体基板にバルクトランジスタを形成する工程と、
    前記バルクトランジスタ上に層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜上に下部電極、強誘電体層及び上部電極を順次積層して複数の強誘電体キャパシタ構造を形成する工程と
    を有し、
    前記複数の強誘電体キャパシタ構造を形成したのち、或いは、前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程の前のいずれかにおいて、前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体特性を他の強誘電体キャパシタの強誘電体特性に対して変化させる処理工程を有する強誘電体メモリ装置の製造方法。
  2. 前記変化させる処理工程が、前記複数の強誘電体キャパシタに対して層間絶縁膜を形成した後、前記層間絶縁膜に前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体キャパシタに前記上部電極に達するコンタクトホールのみを形成し、前記複数の強誘電体キャパシタの内の他の強誘電体キャパシタに前記上部電極及び下部電極に達するコンタクトホールを形成した状態で、熱処理を行う熱処理工程である請求項1に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  3. 前記熱処理工程の後に、前記層間絶縁膜に前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の強誘電体キャパシタに前記下部電極及び前記バルクトランジスタに接続するプラグに達するコンタクトホールを形成するとともに、前記複数の強誘電体キャパシタの内の他の強誘電体キャパシタにおいては前記バルクトランジスタに接続するプラグに達するコンタクトホールを形成する工程をさらに有する請求項2に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  4. 前記変化させる処理工程が、前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程の前に、前記下部電極を形成した後、前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の前記下部電極を露出させるとともに、他の強誘電体キャパシタの前記下部電極をレジストで覆った状態で、Oを含んだガスにより形成されたプラズマに晒すプラズマ処理工程である請求項1に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  5. 前記変化させる処理工程が、前記強誘電体キャパシタ構造の前記強誘電体層を形成する工程の前に、前記下部電極を形成した後、前記複数の強誘電体キャパシタの内の特定の一部の前記下部電極上に強誘電体層を設けるとともに、他の強誘電体キャパシタの前記下部電極を露出した状態で熱処理を行う工程である請求項1に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
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CN113497045A (zh) * 2020-07-02 2021-10-12 无锡拍字节科技有限公司 具有减少的边缘泄露的铁电存储器及其制造方法

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