JP2000269164A - 半導体ウェーハのダイシング方法及び装置 - Google Patents

半導体ウェーハのダイシング方法及び装置

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JP2000269164A
JP2000269164A JP7332899A JP7332899A JP2000269164A JP 2000269164 A JP2000269164 A JP 2000269164A JP 7332899 A JP7332899 A JP 7332899A JP 7332899 A JP7332899 A JP 7332899A JP 2000269164 A JP2000269164 A JP 2000269164A
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dicing
kerf
cut
chipping
kerfs
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Masami Fukunaga
政巳 福永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハに対する適切なダイシング方向を加
工前の予備的な試し切りによって実際に把握することで
高品質のチップを高い生産効率で得る。 【解決手段】 ウェーハWをダイシング用のブレードに
よって互いに直交するカーフを切開してさいの目状にダ
イシングするに際し、ダイシング加工を開始するとき、
ウェーハWの表面を突っ切って第1のカーフを刻み、こ
の第1のカーフとさいの目に相当する間隔をおき且つ平
行であって逆向きの突っ切り方向に第2のカーフを刻
み、これらの第1及び第2のカーフを画像処理によりそ
れぞれのチッピングの特性を検査観察し、この検査観察
によりチッピングの特性が相対的に良と判定された第1
または第2のカーフのいずれかの突っ切り方向に従って
残りの全てのカーフを切開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶基板の上にジ
ャンクション層形成のためのエピタキシー膜を成長させ
たGaP,GaAs,GaAsP等の化合物半導体より
成るウェーハをたとえばLED素子のチップ単位にカッ
トして分離するためのダイシングに係り、特に結晶方位
が不明なウェーハに対しても最適なカットが可能なダイ
シング方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LED素子の製造では、エピタキシー膜
を積層してこれらの積層膜によってp−n接合域を形成
する結晶を基板上に成長させたものをウェーハとし、こ
のウェーハをLED素子のチップ単位にさいの目状にカ
ットしてそれぞれ分離するダイシング工程が含まれる。
このようなウェーハのチップ単位へのカット及び分離の
ダイシングは、たとえば25μm程度の厚さの回転ブレ
ードをワークテーブル上にセットしたウェーハの上面で
移動させてカットするダイシング装置が従来から広く利
用されている。
【0003】ダイシング工程において品質管理上で最も
重要とされていることの一つは、カットされたチップど
うしの間のカット面すなわちカーフの幅が適正に保たれ
ているかどうかということである。すなわち、ブレード
によるカットは、このブレード自身の回転とウェーハに
対する相対的な移動によって直線状の切り代すなわちカ
ーフが刻まれるので、成長結晶の結晶方位に対して刻み
方向がマッチングしていないような場合にはカーフ幅や
深さが変動するチッピングが生じる。
【0004】図5はカーフの幅方向に発生したチッピン
グの状況を示すもので、これらのチッピングの大きさは
ダイシング工程を通じて画像処理によって検査され、或
る臨界値を越えると不良と判断してダイシング操作は強
制的に停止される。そして、このような不良の判断は、
たとえば図中において各寸法A〜Eとして示すもののい
ずれか一つが限界値を越えたときに実行するものとすれ
ば、LEDチップの不良率の増加は未然に防止されるこ
とになる。
【0005】このようなウェーハのダイシングについて
の操作は、従来ではたとえば図6に示すような制御フロ
ーでの対応が可能であった。すなわち、ウェーハをワー
クテーブル上にセットしたときに形状認識カメラによっ
てウェーハ自体の形状と角度を確認した後にアライメン
トを決定する前処理をし、ブレードによるカットを実行
させてたとえばその1ストローク毎または数ストローク
毎に画像処理によってカーフチェックを行なう。そし
て、このカーフチェックで良と判定されればダイシング
を継続し、不良であれば直ちに加工を停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ウェーハの成長結晶に
は結晶毎に異なる結晶方位があり、この結晶方位に適正
なブレードの相対移動であれば発生するチッピングの大
きさも許容範囲の中に収めることは可能である。しかし
ながら、全てのウェーハについてその結晶方位を調べて
からブレードに対する位置関係を設定するのでは、生産
性及び歩留りの点で好ましくない。特に、不定形のウェ
ーハの場合では結晶方位を目視確認することが不可能で
あることから、このように結晶方位の向きを予め探すこ
と自体が不可能であり、ダイシングする前にブレードの
ダイシング方向を最適化することはできない。
【0007】また、カーフチェックをダイシングの1ス
トローク毎または数ストローク毎に間欠的に実行してチ
ッピングの大きさが許容量を越えているかいないかをチ
ェックする場合では、このチェックの期間ではダイシン
グを停止させることになる。このため、1枚のウェーハ
単位のダイシング時間の短縮にも限界があり、生産性及
び歩留りの向上の展開が図れない。
【0008】このように従来の半導体ウェーハのダイシ
ング装置では、ウェーハの結晶方位に対してダイシング
方向を適切にして高品質化を図ろうとしても、ウェーハ
をワークテーブルにセットした姿勢次第によって、ダイ
シングの良か不良かが一義的に決められてしまう。この
ため、ダイシングを開始した後に、結晶方位に対するブ
レードのダイシング方向が不適切であることがチェック
によって確認されれば、セットのしなおしを試行錯誤的
に繰り返すことになり、このような作業は生産性の大幅
な低下を招いてしまう。そして、先に述べたようなチェ
ックをダイシングの途中で行なうような操作では、ダイ
シング速度にも制約を受けるという問題がある。
【0009】本発明において解決すべき課題は、ウェー
ハに対する適切なダイシング方向を加工前の予備的な試
し切りによって実際に把握することで高品質のチップを
高い生産効率で得られるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、結晶基板の上
にジャンクション層を形成するためのエピタキシー膜を
積層した半導体ウェーハを、ダイシング用のブレードに
よって互いに直交するカーフを切開してさいの目状にダ
イシングする方法であって、ダイシング加工を開始する
とき、半導体ウェーハの表面を突っ切って第1のカーフ
を刻み、この第1のカーフとさいの目に相当する間隔を
おき且つ平行であって逆向きの突っ切り方向に第2のカ
ーフを刻み、これらの第1及び第2のカーフを画像処理
によりそれぞれのチッピングの特性を検査観察し、この
検査観察によりチッピングの特性が相対的に良と判定さ
れた第1または第2のカーフのいずれかの突っ切り方向
に従って全てのカーフを順次切開することを特徴とす
る。
【0011】このようなダイシング方法においては、第
1のカーフと第2のカーフとを、それぞれの間の間隔が
予め設定されたさいの目に相当するものとして切開して
もよい。
【0012】また、第1及び第2のカーフの切開過程に
おいて、或る一定の本数のカーフを切開した後であって
最後に切開したカーフを画像処理によりそのチッピング
の特性を検査観察し、この検査観察によりチッピングの
特性が依然として良と判定されたとき、後続のカーフ切
開速度を増減速するようにしてもよい。
【0013】更に、本発明のダイシング装置は、以上の
ようなダイシングの方法を実行可能な制御系を備えたも
のであって、切開したカーフのチッピングの特性を撮像
するための撮像手段及びこの撮像手段からの画像を処理
してチッピングの特性を画像解析可能な画像処理系を持
つことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、結晶基
板の上にジャンクション層を形成するためのエピタキシ
ー膜を積層した半導体ウェーハを、ダイシング用のブレ
ードによって互いに直交するカーフを切開してさいの目
状にダイシングする方法であって、ダイシング加工を開
始するとき、半導体ウェーハの表面を突っ切って第1の
カーフを刻み、この第1のカーフとさいの目に相当する
間隔をおき且つ平行であって逆向きの突っ切り方向に第
2のカーフを刻み、これらの第1及び第2のカーフを画
像処理によりそれぞれのチッピングの特性を検査観察
し、この検査観察によりチッピングの特性が相対的に良
と判定された第1または第2のカーフのいずれかの突っ
切り方向に従って全てのカーフを順次切開する半導体ウ
ェーハのダイシング方法であり、ダイシング加工する前
に予め第1及び第2のカーフを試行的に刻んでチッピン
グの発生が少ない方向へのブレードの切開方向を選択で
きるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、第1のカーフと
第2のカーフとを、それぞれの間の間隔が予め設定され
たさいの目に相当するものとして切開する請求項1記載
の半導体ウェーハのダイシング方法であり、試行的に切
開する第1及び第2のカーフの間の帯にもLED素子等
の要素を含ませることで、半導体ウェーハを無駄にする
ことがないという作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、第1及び第2の
カーフの切開過程において、或る一定の本数のカーフを
切開した後であって最後に切開したカーフを画像処理に
よりそのチッピングの特性を検査観察し、この検査観察
によりチッピングの特性が依然として良と判定されたと
き、後続のカーフ切開速度を増減速する請求項1または
2記載の半導体ウェーハのダイシング方法であって、ダ
イシング開始以降においてもチッピングを観察してその
結果が良であればブレードによるダイシングが良好に継
続されていると判断し、良好なカーフの形成が速く行な
われるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれかに記載のダイシング方法を実行可能な
制御系を備えるダイシング装置であって、切開したカー
フのチッピングの特性を撮像するための撮像手段及びこ
の撮像手段からの画像を処理してチッピングの特性を画
像解析可能な画像処理系を持つ半導体ウェーハのダイシ
ング装置であり、制御系のプログラムの変更及び撮像手
段と画像処理系の付加だけの簡単な改変によって良好な
ダイシングが可能な装置を提供できるという作用を有す
る。
【0018】以下、本発明の実施の形態の具体例を図面
を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明のダイシング方法を制御系に
よって実行可能としたダイシング装置の構成ブロック図
である。
【0020】本発明は、ウェーハを装着したカセットの
搬入からダイシング及び搬出までの工程のための機構を
従来の典型的な機種と同様の構成としたダイシング装置
に適用できるものであり、ダイシング装置の構成は次の
とおりである。
【0021】各部の駆動機構や制御器を内蔵した本体1
には、ウェーハを装着したカセットを搭載するエレベー
タ2、このエレベータ2に積層されたカセットの上端の
一枚を引き出すプッシュ・プルア−ム3、このプッシュ
・プルアーム3に保持されたカセットを受け取ってワー
クテーブル5に移載する回転アーム4、カット後のワー
クをスピン乾燥させるスピンナー6をそれぞれ備えてい
る。
【0022】ワークテーブル5の近傍には、このワーク
テーブル5に移載されたカセットのウェーハを撮像して
形状を確認するための形状認識カメラ7を備えるととも
に、ワークテーブル5がカッティングのために移動する
ときウェーハ上に予め形成された電極またはそのアライ
メントマークのパターンを整合させるためにウェーハ表
面を撮像するアライメントカメラ8を設ける。そして、
従来装置と同様に、これらの形状認識カメラ7及びアラ
イメントカメラ8によって、カッティング工程の前にウ
ェーハに対して、加工エリアの設定及び加工位置のアラ
イメントが完了した後に加工すなわちカッティングを開
始する準備が整えられる。
【0023】ワークテーブル5に搭載されてアライメン
ト後に位置決めされたウェーハは、所定の回転速度で回
転するブレード9によってチップパターンに合わせてカ
ットされる。このカットは、ウェーハ上のチップのパタ
ーンはその全方位が一定のピッチで配列されていること
から、最終的にはウェーハの全体を格子状に分割する切
開線を描く態様となる。
【0024】なお、このような格子状のカットを得るた
めに、たとえばワークテーブル5を回転式としておき、
ウェーハの1方向に格子ピッチで平行に切開した後にワ
ークテーブル5を90°回転させて最初にカットした切
開線と直行する向きにカットしていくようにすることは
無論である。
【0025】ワークテーブル5の回転やカット時の移動
方向及びその移動ピッチやブレード9の回転及び昇降動
作などを含み各動作部材はコントローラ10によって全
て制御される。そして、このコントローラ10には、形
状認識カメラ7やアライメントカメラ8からの撮像情報
や操作パネル11からのカットピッチや深さ等の指令が
入力され、加工プログラムとして登録される。そして、
この加工プログラムに基づいて加工条件が制御される。
【0026】図2は本発明のダイシング方法を実行する
コントローラ10による制御のフロー図、図3はウェー
ハをカットする前に行なう試し切りを説明するための概
略図である。
【0027】図3に示すように、円板状のウェーハWの
中心を原点とするX−Yの直交座標を基準として、下向
きにカット方向としたチャンネルCH1とその逆向きの
チャンネルCH2のX軸方向の2つの切開方向を試し切
り方向として設定する。そして、これらのチャンネルC
H1,CH2と直交するY軸方向にも同様に2つのチャ
ンネルCH3,CH4を試し切り方向として設定する。
X軸方向のチャンネルCH1とチャンネルCH2との間
の間隔及びY軸方向のチャンネルCH3とチャンネルC
H4との間の間隔は、ウェーハWに形成された半導体チ
ップの電極が中心に位置するような距離に対応させるも
のとし、互いに平行な関係を持つ。
【0028】ここで、ウェーハWをカットする前に、ま
ずチャンネルCH1に倣ってブレード9による試し切り
を行い、ワークテーブル5をチャンネルCH1,CH2
の間隔の距離に相当して移動させた後、逆向きのパスと
なるチャンネルCH2に倣って試し切りする。このと
き、試し切りによるチャンネルCH1,CH2との間の
帯には半導体チップが調心した配列となるようにカット
する。そして、チャンネルCH1,CH2によるカーフ
をアライメントカメラ8によって撮影し、ディスプレイ
によって画像処理し、図5で説明したチッピングの大き
さを検査するカーフチェックを行なう。
【0029】このカーフチェックでは、チャンネルCH
1,CH2に倣うカーフのチッピングが相対的に小さい
ものをダイシングに適切な順方向として選択し、この選
択したものが図5に示した各部の大きさについて許容範
囲である条件をも満たしているとき、この選択したいず
れか一方のチャンネルの向きを順方向として最終決定す
る。すなわち、チャンネルCH1が順方向として選択さ
れたときには、図3における姿勢のウェーハWに対して
X軸方向へのカットは、全てチャンネルCH1の矢印方
向と同じ向きとして実行する。
【0030】また、Y軸方向の試し切りについても互い
に方向が逆向きのチャンネルCH3,CH4を半導体チ
ップが調心するような間隔で試し切りし、これに基づい
てX軸方向の場合と同様にチッピング量が相対的に少な
くて図5に示した各部の大きさについて許容範囲にある
条件を満たすものを順方向として最終決定する。すなわ
ち、順方向がチャンネルCH3として選択されたときに
は、Y軸方向のカットは全てこのチャンネルCH3の矢
印方向に一致させたものとして実行する。
【0031】以上により、ウェーハWに対するブレード
9によるカット方向が決められ、この方向に従うことに
よってカーフに発生するチッピングの量を抑えたカッテ
ィングの態勢が整えられる。そして、まずX軸方向のカ
ットとして、先に選択したようにチャンネルCH1に倣
う方向にブレード9とウェーハWとの間の相対移動を設
定し、半導体チップがブレード9による切開されるカー
フどうしの中央となるようにカーフを一定ピッチで切開
していく。
【0032】このチャンネルCH1に倣うカーフのカッ
トの工程では、たとえば30ライン毎に撮像素子によっ
てカーフを検査し、そのチッピング量が許容量の範囲で
あればブレード9によるカッティング速度を順次上げて
いく。このカーフの検査では、図5に示したカーフの
幅:A,チッピングを含む最大幅:B,ヘアーラインセ
ンター(ブレード9のダイシング中心)からの最大チッ
ピング幅:C,Maxチッピング幅:D,チッピング面
積:Eをそれぞれ画像処理によって導出する。そして、
これらの因子が全て適正な値の範囲に含まれているとき
に、コントローラ10はブレード9によるカッティング
速度を検査前のときよりも増速させる。
【0033】ここで、カーフ検査によって以上の条件を
満たさないときには、カッティング速度は検査前のとき
の値を維持するか、もしくはチッピング量が以後増加す
る可能性があるので減速する。これにより、ウェーハW
に対してカーフを刻んでいる工程の中途においても、カ
ーフのチッピングの状況を把握しながらダイシングを最
適化することができる。
【0034】X軸方向のウェーハWに対するダイシング
を終えると、ワークテーブル5を90°回転させてY軸
方向にチャンネルCH3に沿う方向へブレード9をウェ
ーハWに対して相対移動させてカーフを刻む。この場合
でも、カーフの予め設定した任意のライン毎に撮像素子
によってチッピングの状況を検査し、先の条件を全て満
たす状態が維持されていることが確認されると、コント
ローラ10によってブレード9によるダイシング速度が
増速される。
【0035】なお、X軸及びY軸方向のダイシングのい
ずれにおいても、チッピング量が許容範囲である場合に
限って、ブレード9によるダイシング速度が増速される
が、このダイシング速度は無制限に速くするというもの
ではなく、適正な値の上限を持つことは無論である。
【0036】以上のX軸及びY軸方向のカッティングが
完了すれば、図4に模式的に示す拡大図のように、ウェ
ーハWの表面には半導体チップの電極P部分が中心とな
るようにチャンネルCH1,CH3にそれぞれ沿う格子
状のカーフC1,C3がそれぞれ刻み込まれる。そし
て、最初の試し切りのときのチャンネルCH1,CH2
どうしの間及びチャンネルCH3,CH4どうしの間に
も同様に半導体チップの電極Pが含まれるようになる。
チャンネルCH2,CH4によって形成したカーフには
チッピング量が多いものが含まれるが、これらは後工程
の検査で精度を満足していればそのまま最終的に製品と
して回収され、精度不良であれば廃棄される。したがっ
て、最初の試し切りのときのチャンネルCH1〜CH4
によってX軸方向及びY軸方向のそれぞれに形成される
条は全てが無駄になる訳ではなく、歩留りの低下も防止
できる。
【0037】なお、本発明は結晶方位が確認しにくいG
aP半導体のダイシングだけでなく、その他の半導体発
光素子のダイシングにも最適に利用できることは無論で
ある。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明では、ダイシング加工す
る前に予め第1及び第2のカーフを試行的に刻んでチッ
ピングの発生が少ない方向へのブレードの切開方向を選
択できるので、結晶方位が不明なウェーハであってもチ
ッピングを抑えた良好なカーフの形成が可能となる。
【0039】請求項2の発明では、試行的に切開する第
1及び第2のカーフの間の帯にもLED素子等の要素を
含ませるようにすることで、半導体ウェーハを無駄にす
ることがなく、歩留りの向上が図れる。
【0040】請求項3の発明では、ダイシングが良好に
継続されていることを確認した上でカーフ切開速度を上
げるので、ダイシング速度も速くなり、高精度の製品が
歩留りよく得られる。
【0041】請求項4の発明では、従来装置に対して制
御系のプログラムの変更及び撮像素子と画像処理系を付
加するだけで、良好なダイシングが可能な装置を提供す
ることができ、コスト面での改善も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイシング装置の構成ブロック図
【図2】ダイシングについての制御のフロー図
【図3】ウェーハに対するダイシングの方向を決めるた
めの説明図
【図4】ダイシングを完了したときのウェーハの状況を
示す模式図
【図5】カーフにできるチッピングの状況を示す図
【図6】従来のダイシング装置におけるダイシング制御
のフロー図
【符号の説明】
1 本体 2 エレベータ 3 プッシュ・プルアーム 4 回転ア−ム 5 ワークテーブル 6 スピンナー 7 形状認識カメラ 8 アライメントカメラ 9 ブレード 10 コントローラ 11 操作パネル CH1,CH2,CH3,CH4 チャンネル C1,C3 カーフ P 電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶基板の上にジャンクション層を形成
    するためのエピタキシー膜を積層した半導体ウェーハ
    を、ダイシング用のブレードによって互いに直交するカ
    ーフを切開してさいの目状にダイシングする方法であっ
    て、ダイシング加工を開始するとき、半導体ウェーハの
    表面を突っ切って第1のカーフを刻み、この第1のカー
    フとさいの目に相当する間隔をおき且つ平行であって逆
    向きの突っ切り方向に第2のカーフを刻み、これらの第
    1及び第2のカーフを画像処理によりそれぞれのチッピ
    ングの特性を検査観察し、この検査観察によりチッピン
    グの特性が相対的に良と判定された第1または第2のカ
    ーフのいずれかの突っ切り方向に従って全てのカーフを
    順次切開する半導体ウェーハのダイシング方法。
  2. 【請求項2】 第1のカーフと第2のカーフとを、それ
    ぞれの間の間隔が予め設定されたさいの目に相当するも
    のとして切開する請求項1記載の半導体ウェーハのダイ
    シング方法。
  3. 【請求項3】 第1及び第2のカーフの切開過程におい
    て、或る一定の本数のカーフを切開した後であって最後
    に切開したカーフを画像処理によりそのチッピングの特
    性を検査観察し、この検査観察によりチッピングの特性
    が依然として良と判定されたとき、後続のカーフ切開速
    度を増減速する請求項1または2記載の半導体ウェーハ
    のダイシング方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のダイシング方法を実行可能な制御系を備えるダイシン
    グ装置であって、切開したカーフのチッピングの特性を
    撮像するための撮像手段及びこの撮像手段からの画像を
    処理してチッピングの特性を画像解析可能な画像処理系
    を持つ半導体ウェーハのダイシング装置。
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