JP2000268488A - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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JP2000268488A
JP2000268488A JP11076415A JP7641599A JP2000268488A JP 2000268488 A JP2000268488 A JP 2000268488A JP 11076415 A JP11076415 A JP 11076415A JP 7641599 A JP7641599 A JP 7641599A JP 2000268488 A JP2000268488 A JP 2000268488A
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Kiyoshi Masaki
清 正木
Akiyuki Naka
昭行 仲
Shuichi Yoshida
修一 吉田
Makoto Maruoka
誠 丸岡
Koji Miyata
晃治 宮田
Masayoshi Yano
正義 矢野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きなアンバランス量を有するディスクを高
速で回転させた場合にも確実に振動を抑制し、安定して
記録、又は再生が可能であり、ディスクの高速回転によ
り高いデータ転送速度を有するディスク駆動装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 本発明のディスク駆動装置は、装着され
たディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス部
材が収納された環状軌道部を有するバランサを具備し、
前記ディスクの回転を加速する際に前記ディスクの回転
周波数が最高回転周波数に達する前に前記ディスクの回
転周波数を実質的に一定にする期間を少なくとも一回有
するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体であるデ
ィスクのアンバランスが原因となる振動や騒音を抑制
し、安定した記録や再生を可能にするディスク駆動装置
に関し、特に、環状軌道上にバランス部材を移動させる
ことにより、ディスクの質量アンバランスによる振動を
抑制するバランサを有するディスク駆動装置において、
振動に対応してバランス部材が確実に移動して振動を抑
制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データを記録・再生するディスク
駆動装置においては、データの転送速度を向上させるた
めにディスクの高速回転化が進んできた。しかしなが
ら、ディスクには、その厚みむらなどによって質量アン
バランスを持つものが存在する。そのようなディスクを
高速回転させると、ディスクの回転中心に対して、偏っ
た遠心力(アンバランス力)が作用し、そのアンバラン
ス力による振れ回りの振動が装置全体に伝わってしま
う。斯かる不具合を改善するため、例えば、特開平10
−83622公報に見られるようなバランサが提案され
ている。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のディスク
駆動装置の一例について説明する。図7は、バランサを
搭載する従来のディスク駆動装置の一例を示す斜視図で
ある。図7において、ディスク1はスピンドルモータ2
により回転駆動されており、ヘッド3はディスク1に記
録されているデータの読み取り、または、ディスク1に
対するデータの書き込みを行う。ヘッド駆動機構5は、
ラックとピニオンなどで構成され、ヘッド駆動用モータ
4の回転運動を直線運動に変換して、ヘッド3に伝達す
る。このヘッド駆動機構5により、ヘッド3は、ディス
ク1の半径方向に移動する。サブベース6には、スピン
ドルモータ2、ヘッド駆動用モータ4及び、ヘッド駆動
機構5が取り付けられている。装置外部からサブベース
6に伝わる振動や衝撃は、インシュレータ7(弾性体)
により減衰されており、サブベース6は、このインシュ
レータ7を介してメインベース8に取り付けられてい
る。ディスク駆動装置本体はメインベース8に取り付け
られたフレーム9を介して、コンピュータ装置などに組
み込まれるよう構成されている。
【0004】図8は、バランサを搭載する従来のディス
ク駆動装置のバランサの近傍を示す側面断面図である。
ターンテーブル110は、スピンドルモータ2の軸21
に固定され、ディスク1のクランプエリア11を回転可
能に支持している。ターンテーブル110には、ディス
ク1のクランプ孔12と嵌合するボス14が一体的に形
成されている。ディスク1が、ボス14と嵌合すること
により、ディスク1の芯出しが行われる。また、ボス1
4の上部には、対向ヨーク15が埋設されている。クラ
ンパ16aには、ターンテーブル110に形成された位
置決め孔13と嵌合し、芯出しされるための中心突起1
7が設けられており、その周辺にリング状のマグネット
18が固定されている。クランパ16aの下面には、デ
ィスク1と接触する平坦な接触部19が形成されてい
る。
【0005】クランパ16aにはバランサ22aが形成
されている。中心突起17と同軸に環状軌道部23が設
けられており、環状軌道部23の内部には、複数個のボ
ール24が移動可能に収納されている。環状軌道部23
の外周壁面25は、ボール24が移動しやすいようにな
めらかに形成されている。環状軌道部23とボール24
により、バランサ22aが構成されており、バランサ2
2aはクランパ16aと一体的に形成されている。
【0006】図9の(A)と(B)は、バランサを搭載
した従来のディスク駆動装置において、停止しているデ
ィスクが最高回転周波数まで加速するときのスピンアッ
プ動作を示したグラフである。図9の(A)は回転開始
からの時間経過に伴うディスク回転周波数の変化を示し
ており、横軸は時間、縦軸はディスク1の回転周波数を
表している。図9の(A)におけるf0は、インシュレ
ータ7の変形による、サブベース6の振れ回り振動の共
振周波数を表す。また、fmaxはディスク1の最高回転
周波数を表す。図9の(B)は、回転開始からの時間経
過に伴うインシュレータ7の変形によるサブベース6の
振れ回り振動の振幅変化を示している。図9の(B)に
おいて、横軸は時間、縦軸はサブベース6の振れ回り振
幅を表しており、但しこの振幅はバランサ22a内にバ
ランス部材であるボール24を収納していない状態にお
ける値である。図9の(B)におけるaは、サブベース
6の共振周波数f0での振れ回り振幅を表す。また、T0
は、停止しているディスク1が回転を開始した時点を示
しており、この時刻を0とする。
【0007】ディスク1が回転を始めると、ディスク1
の質量アンバランスによって遠心力(アンバランス力)
がサブベース6に作用し、サブベース6は振れ回り振動
する。図9の(B)における時刻T1は、ディスク1の
回転周波数が、弾性体であるインシュレータ7の変形に
よるサブベース6の振れ回り振動の共振周波数f0に一
致した時刻である。時刻T1において、サブベース6は
ディスク1の質量アンバランスによる遠心力によってそ
の共振周波数f0で加振されることになる。このため、
サブベース6は、最大振幅で振れ回り振動を起こす。図
9の(B)における時刻T2はディスク1の回転周波数
が最高回転周波数fmaxに到達する時刻である。
【0008】以上のように構成された、バランサ22a
を搭載する従来のディスク駆動装置において、質量アン
バランスを有するディスク1を高速回転させると、ディ
スク1の重心に働く遠心力(アンバランス力)によって
ディスク1とバランサ22aは振れ回り振動を起こす。
図8に示したバランサ22aを搭載する従来のディスク
駆動装置では、ディスク1を回転駆動するスピンドルモ
ータ2とサブベース6が、剛体固定されている。このた
め、サブベース6を支持するインシュレータ7の変形に
よりサブベース6は、ディスク1と一体的に振れ回り振
動を起こす。
【0009】この振れ回り振動において、いわゆるバラ
ンサの動作原理によってバランス部材であるボール24
には、ディスク1の質量アンバランスにより発生するア
ンバランス力に対抗する力が生じるように所望の位置
(以下、バランス位置)に移動させる力が作用する。そ
の結果、ボール24はバランス位置に移動し、ディスク
1の質量アンバランスは解消され、サブベース6の振動
や騒音は抑制されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなバランサを搭載する従来のディスク駆動装置で
は、ボール等のバランス部材がディスク1の質量アンバ
ランスを相殺するようにバランス位置に移動する確率が
低く、全てのバランス部材がバランス位置に確実に集ま
らないという問題があった。その結果、従来のディスク
駆動装置はディスクのアンバランスによる振動・騒音を
効果的に抑制するものではなかった。
【0011】次に、バランサを搭載した従来のディスク
駆動装置において、大きいアンバランス量を有するディ
スク1を回転させた場合の動作について、図10の
(A)と(B)を用いて説明する。図10の(A)と
(B)は従来のディスク駆動装置のバランサの環状軌道
部23におけるバランス部材であるボール24の動作を
示す説明図である。図10の(A)は全てのボール24
がバランス位置(符号34で示す領域)に移動した場合
を示す環状軌道部23の平面断面図であり、図10の
(B)は全てのボール24がバランス位置に完全に移動
しなかった場合を示す平面断面図である。図10におい
て、符号30で示す位置はディスク1の重心位置であ
る。符号31で示す位置は、複数のボール24の合成重
心位置である。符号32で示す位置は、ディスク1とボ
ール24の合成重心位置である。符号33で示す位置
は、ディスク1の回転中心である。符号34で示す位置
は、ディスク1の質量アンバランスによるアンバランス
力を相殺する力を発生するためにボール24が配置され
るべき領域を示すバランス位置である。
【0012】図10の(A)に示す状態では、環状軌道
部23において、複数のボール24はディスク1のバラ
ンス位置34に集まり、ディスク1とボール24の合成
重心位置32はディスクの回転中心33にほぼ一致して
いる。この場合は、ディスク1を高速で回転させても、
ディスク1の重心に働く遠心力は小さく、振動は小さい
ものとなる。一方、図10の(B)に示す状態では、環
状軌道部23において、複数のボール24はディスク1
のバランス位置34に集まっておらず、ばらついてい
る。そのため、ディスク1とボール24の合成重心位置
32は、ディスク1の回転中心33から離れている。こ
の状態で、ディスク1が高速に回転すると、ディスク1
の回転中心33には大きな遠心力が働き、ディスク駆動
装置の振動、騒音は大きくなる。
【0013】次に、図10の(B)に示すように、各ボ
ール24がディスク1のバランス位置34に移動しない
原因について考察する。図11は、従来のディスク駆動
装置における環状軌道部23のみを示す平面断面図であ
り、環状軌道部23内に収納されたボール24に働く力
を模式的に描いたものである。図11において、矢印4
0はディスク1の回転方向を表している。ディスク1が
加速回転している状態において、ボール24には矢印4
1で示す環状軌道部23の接線方向に慣性力が作用して
いる。バランサの原理によって、ボール24には矢印4
2で示す方向に移動力が作用し、ディスク1の回転によ
ってボール24には矢印43で示す遠心力が働いてい
る。また、ボール24には遠心力43にほぼ比例し、ボ
ール24の移動方向と反対向きの摩擦力44が作用して
いる。図11に示す状態において、ボール24を確実に
バランス位置34に移動させるためには、移動力42が
大きく、摩擦力44が小さいという条件を満足させるこ
とが望ましい。
【0014】しかしながら、従来のディスク駆動装置に
おけるバランサにおいて、移動力42を大きく、摩擦力
44を小さくするという条件を満足させることは容易で
はなかった。その理由について、図9と図11を用いて
次に説明する。まず、いわゆるバランサの動作原理か
ら、ボール24をバランス位置34に移動させる移動力
42は、振れ回り振幅(y)とディスク1の回転周波数
(F)の二乗の積(y×F2)に比例する。一方、ボー
ル24を環状軌道部23の外周壁面25に押しつける遠
心力43は、ディスク1の回転周波数の二乗に比例する
ので、ボール24に作用する外周壁面25からの摩擦力
44は、摩擦係数(μ)と回転周波数(F)の二乗の積
(μ×F2)に比例する。従って、摩擦力44に対する
移動力42の比は、振れ回り振幅に比例することにな
る。つまり、振れ回り振幅が大きい条件においてボール
24はバランス位置34に確実に移動できる。図9の時
刻T0において、ディスク1が回転を始めると、ボール
24には慣性力41が作用して、環状軌道部23に対し
てボール24はディスク1の回転方向とは逆向きに相対
移動を始める。ボール24の動きをスムーズにするため
に、ボール24と環状軌道部23の間の摩擦係数を小さ
くすると、ボール24は移動速度が下がらずに慣性力4
1によりディスク1の最高回転周波数付近まで環状軌道
部23上を相対的に移動し続ける。いわゆるバランサの
動作原理から、ボール24をバランス位置34に移動さ
せる移動力42は、振れ回り振幅にほぼ比例して、振れ
回り振幅が大きいほど移動力42は大きくなる。
【0015】従って、サブベース6の振れ回り振動の共
振周波数付近では、サブベース6の振動振幅が大きいた
め、ボール24をバランス位置34に移動させるための
移動力42は大きくなる。しかし、ディスク1の回転は
加速されているため、ボール24が移動力42によって
バランス位置34に到達する前に、振れ回り振幅の大き
な共振周波数を通過してしまう。また、ディスク1の最
高回転周波数fmax付近では、サブベース6の振れ回り
振動の振幅は小さくなるため、摩擦力44に対する移動
力42の比は小さくなる。従って、ディスク1が図9の
(A)に示すような加速動作をする場合、ボール24の
位置がfmax付近の回転周波数の時に発生する移動力4
2では、各ボール24はバランス位置34に確実に移動
せず、摩擦力44によってバランス位置34以外の場所
で停止する確率が増大していた。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑み、バランサに
おけるバランス部材がバランス位置に確実に移動するこ
とを可能にするものであって、大きなアンバランス量を
有するディスクを高速で回転させた場合にも確実に振動
を抑制し、安定して記録、又は再生が可能であり、ディ
スクの高速回転により高いデータ転送速度を有するディ
スク駆動装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るディスク駆動装置は、装着されたディ
スクと一体的に回転可能に設けられ、バランス部材が収
納された環状軌道部を有するバランサを具備し、前記デ
ィスクの回転を加速する際に、前記ディスクの回転周波
数が最高回転周波数に達する前に前記ディスクの回転周
波数を実質的に一定にする期間を少なくとも一回有す
る。このため、本発明のディスク駆動装置は、バランス
部材がバランス位置に確実に移動させることが可能とな
り、アンバランス量の大きなディスクを高速で回転させ
た場合にも確実に振動を抑制し、安定して記録、又は再
生が可能であり、ディスクの高速回転により高いデータ
転送速度を可能とする。
【0018】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサを具備
し、前記ディスクの回転を加速する際に前記ディスクの
振れ回り振幅が前記ディスクの最高回転周波数における
振れ回り振幅よりも大きくなる周波数領域において前記
ディスクの回転周波数を実質的に一定にする期間を少な
くとも1回有する。このため、本発明のディスク駆動装
置は、バランス部材をバランス位置に移動させる力が大
きい周波数領域でバランス部材をバランス位置に確実に
位置決めすることが可能となり、アンバランス量の大き
なディスクを高速で回転させた場合にもより確実に振動
を抑制することができる。
【0019】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサを具備
し、前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスク
の振れ回り振幅が前記ディスクの振れ回り振動の共振周
波数における振れ回り振幅の1/2以上となる周波数領
域において前記ディスクの回転周波数を実質的に一定に
する期間を少なくとも1回有する。このため、本発明の
ディスク駆動装置は、バランス部材をバランス位置に確
実に移動させることが可能となり、アンバランス量の大
きなディスクを高速で回転させた場合にもより確実に振
動を抑制することができる。
【0020】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサを具備
し、前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスク
の回転周波数が前記ディスクの振れ回り振動の共振周波
数の1/2以上でかつ2倍以下となる周波数領域におい
て前記ディスクの回転周波数を実質的に一定にする期間
を少なくとも1回有する。このため、本発明のディスク
駆動装置は、バランス部材をバランス位置に確実に移動
させることが可能となり、アンバランス量の大きなディ
スクを高速で回転させた場合にもより確実に振動を抑制
することができる。
【0021】本発明に係るディスク駆動装置は、ディス
ク回転駆動用のスピンドルモータが固定されるサブベー
スと、前記サブベースが弾性体を介して取り付けられる
メインベースと、装着されたディスクと一体的に回転可
能に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を
有するバランサとを具備し、前記ディスクの回転を加速
する際に、前記弾性体の変形による前記サブベースの振
れ回り振幅が前記サブベースの振れ回り振動の共振周波
数における振れ回り振幅の1/2以上となる周波数領域
において前記ディスクの回転周波数を実質的に一定にす
る期間を少なくとも1回有する。このため、本発明のデ
ィスク駆動装置は、バランス部材が慣性力によってディ
スクの最高回転周波数付近まで環状軌道部上を相対的に
移動し続けることがなくなり、かつバランス部材をバラ
ンス位置に移動させる力が大きい周波数域でバランス部
材をバランス位置に確実に位置決めすることが可能とな
り、アンバランス量の大きなディスクを高速で回転させ
た場合にもより確実に振動を抑制することができる。
【0022】本発明に係るディスク駆動装置は、ディス
ク回転駆動用のスピンドルモータが固定されるサブベー
スと、前記サブベースが弾性体を介して取り付けられる
メインベースと、装着されたディスクと一体的に回転可
能に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を
有するバランサとを具備し、前記ディスクの回転を加速
する際に、前記ディスクの回転周波数が前記弾性体の変
形による前記サブベースの振れ回り振動の共振周波数の
1/2以上でかつ2倍以下となる周波数領域において前
記ディスクの回転周波数を実質的に一定にする期間を少
なくとも1回有する。このため、本発明のディスク駆動
装置は、バランス部材をバランス位置に移動させる力が
大きい周波数域でバランス部材をバランス位置に確実に
位置決めすることが可能となり、アンバランス量の大き
なディスクを高速で回転させた場合にもより確実に振動
を抑制し、安定して記録、又は再生が可能であり、ディ
スクの高速回転により高いデータ転送速度を可能とす
る。
【0023】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサと、前記
バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を拘束
する拘束手段とを具備し、前記ディスクの回転を加速す
る際に、前記ディスクの振れ回り振幅が前記ディスクの
最高回転周波数における振れ回り振幅よりも大きくなる
周波数領域において、前記バランス部材が前記拘束手段
から解放され前記環状軌道部に対して相対移動するよう
構成されている。このため、本発明のディスク駆動装置
は、バランス部材がバランス位置に確実に移動させるこ
とが可能となり、アンバランス量の大きなディスクを高
速で回転させた場合にも確実に振動を抑制し、安定して
記録、又は再生が可能であり、ディスクの高速回転によ
り高いデータ転送速度を可能とする。
【0024】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサと、前記
バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を拘束
する拘束手段とを具備し、前記ディスクの回転を加速す
る際に、前記ディスクの振れ回り振幅が前記ディスクの
振れ回り振動の共振周波数における振れ回り振幅の1/
2以上となる周波数領域において、前記バランス部材が
前記拘束手段から解放され前記環状軌道部に対して相対
移動するよう構成されている。このため、本発明のディ
スク駆動装置は、バランス部材が慣性力によってディス
クの最高回転周波数付近まで環状軌道部上を相対的に移
動し続けることがなくなり、かつバランス部材をバラン
ス位置に移動させる力が大きい周波数領域でバランス部
材をバランス位置に確実に位置決めすることが可能とな
り、アンバランス量の大きなディスクを高速で回転させ
た場合にもより確実に振動を抑制し、安定して記録、又
は再生が可能であり、ディスクの高速回転により高いデ
ータ転送速度を可能とする。
【0025】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサと、前記
バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を拘束
する拘束手段とを具備し、前記ディスクの回転を加速す
る際に、前記ディスクの回転周波数が前記ディスクの振
れ回り振動の共振周波数の1/2以上でかつ2倍以下と
なる周波数領域において、前記バランス部材が前記拘束
手段から解放され前記環状軌道部に対して相対移動する
よう構成されている。このため、本発明のディスク駆動
装置は、バランス部材をバランス位置に確実に位置決め
することが可能となり、アンバランス量の大きなディス
クを高速で回転させた場合にもより確実に振動を抑制
し、安定して記録、又は再生が可能であり、ディスクの
高速回転により高いデータ転送速度を可能とする。
【0026】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサと、前記
バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を拘束
する拘束手段とを具備し、前記ディスクの回転を加速す
る際に、前記ディスクの回転周波数が最高回転周波数に
達する前に前記ディスクの回転周波数を実質的に一定に
する期間を少なくとも一回有し、前記ディスクの回転周
波数を実質的に一定にする前記期間が終了する前に前記
バランス部材が前記拘束手段から解放され前記環状軌道
部に対して相対移動するよう構成されている。このた
め、本発明のディスク駆動装置は、バランス部材をバラ
ンス位置に確実に位置決めすることが可能となり、アン
バランス量の大きなディスクを高速で回転させた場合に
もより確実に振動を抑制し、安定して記録、又は再生が
可能であり、ディスクの高速回転により高いデータ転送
速度を可能とする。
【0027】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサを具備
し、前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスク
の回転周波数が最高回転周波数に達する前に前記ディス
クの角加速度を減少させる期間を少なくとも一回有す
る。このため、本発明のディスク駆動装置は、バランス
部材がバランス位置に確実に移動させることが可能とな
り、アンバランス量の大きなディスクを高速で回転させ
た場合にも確実に振動を抑制し、安定して記録、又は再
生が可能であり、ディスクの高速回転により高いデータ
転送速度を可能とする。
【0028】本発明に係るディスク駆動装置は、装着さ
れたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バランス
部材が収納された環状軌道部を有するバランサと、前記
バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を拘束
する拘束手段とを具備し、前記ディスクの回転を加速す
る際に、前記ディスクの回転周波数が最高回転周波数に
達する前に前記ディスクの角加速度を減少させる期間を
少なくとも一回有し、前記ディスクの角加速度を減少さ
せる前記期間が終了する前に前記バランス部材が前記拘
束手段から解放され前記環状軌道部に対して相対移動す
るよう構成されている。このため、本発明のディスク駆
動装置は、バランス部材が慣性力によってディスクの最
高回転周波数付近まで環状軌道部上を相対的に移動し続
けることがなくなり、かつバランス部材をバランス位置
に移動させる力が大きい周波数領域でバランス部材をバ
ランス位置により確実に位置決めすることが可能とな
り、アンバランス量の大きなディスクを高速で回転させ
た場合にもより確実に振動を抑制し、安定して記録、又
は再生が可能であり、ディスクの高速回転により高いデ
ータ転送速度を可能とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク駆動装置
に係る好適な実施例について添付の図面を参照しつつ説
明する。
【0030】《第1の実施例》まず、本発明の第1の実
施例のディスク駆動装置の構成について、添付の図1及
び図2を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の
実施例のディスク駆動装置におけるクランパ16dの近
傍を示す側面断面図である。図2は本発明の第1の実施
例のクランパ16dに設けられた中空の環状軌道部23
dを示す平面断面図である。
【0031】図1において、第1の実施例のディスク駆
動装置は、ターンテーブル110上のディスク1がクラ
ンパ16dに挟着されて固定されており、スピンドルモ
ータ2により回転駆動されるよう構成されている。この
ディスク駆動装置において、ディスク1に記録されてい
るデータの読みとり、またはディスク1に対するデータ
の書き込みはヘッド(図示なし)により行われている。
サブベース6にはスピンドルモータ2、ヘッド駆動用モ
ータ及びヘッド駆動機構等が取り付けられている。装置
外部からサブベース6に伝わる振動や衝撃は、インシュ
レータ7(弾性体)により減衰されており、サブベース
6は、このインシュレータ7を介してメインベース8に
取り付けられている。図1に示したディスク駆動装置本
体はメインベース8に取り付けられたフレームを介して
コンピュータ装置などに組み込まれるよう構成されてい
る。
【0032】ターンテーブル110は、スピンドルモー
タ2の軸21に固定され、ディスク1のクランプエリア
11を回転可能に支持している。ターンテーブル110
には、ディスク1のクランプ孔12と嵌合するボス14
が一体的に形成されている。ディスク1がボス14と嵌
合することにより、ディスク1の芯出しが行われる。ま
た、ボス14の上部には対向ヨーク15が埋設されてい
る。クランパ16dには、ターンテーブル110に形成
された位置決め孔13と嵌合し、芯出しされるための中
心突起17が設けられており、その周辺にリング状のマ
グネット18が固定されている。クランパ16dの下面
にはディスク1と接触する平坦な接触部19が形成され
ている。クランパ16dには磁性のボール24eを保持
する球体バランサー22eが形成されている。
【0033】マグネット18の外周側面51にはリング
状のスペーサ52が装着されている。ディスク1の回転
が停止している状態ではボール24eはスペーサ52を
介してマグネット18に吸着保持されている。ディスク
1の回転周波数が大きくなると、ボール24eはディス
ク回転による遠心力によってマグネット18から離れて
環状軌道部23d上に放出されるよう構成されている。
放出されたボール24eは、自在に移動可能な状態にな
り、環状軌道部23dの外周壁面25dに当接しながら
転がる。ボール24eが放出される周波数は、スペーサ
52の厚さを変更することにより容易に調整することが
できる。第1の実施例のスペーサ52は樹脂で形成した
が、ボール24eとスペーサ52との衝突音を防止する
ため弾性材料で形成しても良い。
【0034】図2に示すように、第1の実施例のディス
ク駆動装置におけるクランパ16dには、磁性の球体2
4eを保持する球体バランサー22eが形成されてい
る。この球体バランサ22eは環状軌道部23dに複数
個(例えば、6個)の球体24eが移動可能に収納され
て構成されている。図1及び図2に示すように、環状軌
道部23dはクランパ16dの中心突起(中心軸)17
と同軸に設けられており、球体バランサ22eはクラン
パ16dと一体的に形成されている。
【0035】上記クランパ16dによりディスク1がク
ランプされた状態において、ディスク1はクランプ孔1
2とボス14が嵌合して、ターンテーブル110上に配
置される。そして、ディスク1はクランパ16dに固定
されているマグネット18とターンテーブル110に固
定されている対向ヨーク15との間に作用する吸引力に
より挟着され保持される。このとき、クランパ16dに
設けられた中心突起(中心軸)17は、ターンテーブル
110に形成された位置決め孔13と嵌合して位置決め
される。このため、中心突起(中心軸)17と同軸に設
けられた環状軌道部23dは、スピンドルモータ2の回
転中心軸と同軸に配置される。そしてクランパ16d
は、スピンドルモータ2により、ディスク1及びターン
テーブル110と一体的に回転駆動される。
【0036】また、第1の実施例のディスク駆動装置に
は、サブベース6をメインベース8に連結するために剛
性の低いインシュレータ(弾性体)7が用いられてお
り、インシュレータ7の変形によるサブベース6の機械
的振動におけるディスク1の記録面と平行な方向の1次
共振周波数をディスク1の回転周波数より低く設定して
いる。具体的には、ディスク2の回転周波数が約120
Hzであり、またヘッドがヘッド駆動機構により駆動され
る方向(アクセス方向)のサブベース6の振動とそれと
直交する方向のサブベース6の振動の1次共振周波数を
共に約40Hzに設定している。
【0037】以上のように構成された、バランサ22e
を搭載する第1の実施例のディスク駆動装置において、
質量アンバランスを有するディスク1を高速回転させる
と、ディスク1の重心に働く遠心力(アンバランス力)
によってディスク1とバランサ22eは振れ回り振動を
起こす。ディスク1を回転駆動するスピンドルモータ2
とサブベース6は剛体固定されているため、サブベース
6を支持するインシュレータ7の変形によりサブベース
6は、ディスク1と一体的に振れ回り振動を起こす。こ
の振れ回り振動において、いわゆるバランサの動作原理
によってバランス部材であるボール24eには、ディス
ク1の質量アンバランスにより発生するアンバランス力
に対抗する力が生じるようにバランス位置に移動させる
力が作用する。
【0038】次に、第1の実施例のディスク駆動装置に
おいて、バランス部材であるボール24eが環状軌道部
23dのバランス位置へ確実に移動する理由を図3を用
いて説明する。図3は、第1の実施例のディスク駆動装
置において、ディスク1が起動してから最高回転周波数
になるまで加速して回転するスピンアップ動作を示した
グラフである。図3の(A)は、回転開始からの時間経
過に伴うディスク1の回転周波数の変化を示している。
図3の(B)は、回転開始からの時間経過に伴うインシ
ュレータ7の変形によるサブベース6の振れ回り振動の
振幅変化を示したものである。ただし、図3の(B)に
示した波形は、バランサ22e内にボール24eを収納
しない状態での振動振幅を示している。
【0039】図3の(A)と(B)に示すように、実施
例1のディスク駆動装置においてディスク1は時刻T0
で回転を始め、時刻T4から時刻T5の期間で実質的に一
定の回転周波数で回転する。この時刻T4において、ス
ペーサ52を介してマグネット18に吸着されていた各
ボール24eは、ディスク1の回転による遠心力によっ
てマグネット18から離れ環状軌道部23d上に放出さ
れる。このため、ボール24eは環状軌道部23d内を
自在に移動可能な状態となる。図3の(B)における時
刻T4は、ディスク1の回転周波数がサブベース6の振
れ回り振動の共振周波数f0と実質的に一致した時刻で
ある。このとき、バランス部材であるボール24eが環
状軌道部23d上に放出され、環状軌道部23上を自在
に移動可能な状態となるように、第1の実施例における
スペーサ52の厚みが設定されている。
【0040】時刻T4から時刻T5において、ボール24
eには慣性力が働き、環状軌道部23dに対してディス
ク1の回転方向と逆向きの力が働き、各ボール24eは
相対移動を始める。第1の実施例において、時刻T4が
ディスク1の回転周波数を一定に維持する期間の開始時
刻であり、時刻T5がディスク1の回転周波数を一定に
維持する期間の終了時刻である。また、図3の(B)に
おける時刻T6は、ディスク1の回転周波数が最高回転
周波数fmaxに到達する時刻である。時刻T4から時刻T
5までの期間において、ディスク1の回転周波数をサブ
ベース6の振れ回り振動の共振周波数f0と実質的に一
致させているため、振れ回り振動の振幅は最大となって
いる。従って、時刻T4から時刻T5までの期間におい
て、いわゆるバランサの動作原理によって、ボール24
eに作用するバランス位置に向かう力(移動力)は最大
となる。
【0041】また、図3の(A)と(B)に示すよう
に、時刻T4から時刻T5までの期間におけるディスク1
の回転周波数(f0)は最高回転周波数fmaxに比べて低
いため、ボール24eに働く遠心力は小さく、ボール2
4eと環状軌道部23dとの間の摩擦力は小さくなって
いる。さらに、時刻T4から時刻T5までのディスク1の
回転周波数が一定である期間は、ボール24eには慣性
力が生じないため、ボール24eの環状軌道部23dに
対する相対移動の速度は短時間で小さくなる。従って、
環状軌道部23d内で移動可能な状態のボール24eに
は、大きな移動力が働くが、摩擦力は小さく、慣性力が
作用しないという状態となる。この結果、環状軌道部2
3d内の全てのボール24eは、確実にバランス位置に
移動する。第1の実施例において、ディスク1の回転周
波数が一定である期間(時刻T4〜時刻T5)は、全ての
ボール24eが環状軌道部23dに対して相対的に停止
するまで継続される。その後、時刻T5からディスク1
は再び加速を始め、時刻T6においてディスク1は最高
回転数fmaxに達し、高速でデータ転送を行うよう構成
されている。
【0042】以上のように、第1の実施例のディスク駆
動装置ではディスク1の回転周波数がサブベース6の共
振周波数f0とほぼ一致する周波数において、ボール2
4eを環状軌道部23上に放出して自在に移動可能に構
成されている。サブベース6の共振周波数f0におい
て、振れ回り振幅が最大であるため、このとき、ボール
24eがバランス位置に向かう力、すなわち移動力は最
大となっている。第1の実施例においては、ボール24
eに作用する移動力が大きい共振周波数f0でディスク
1の回転周波数を一定にすることにより、ボール24e
をバランス位置に確実に移動させることができる。な
お、第1の実施例においてはバランス部材として球体の
ボール24eを用いたが、上下に平面を有する円盤状の
バランス部材を環状軌道部内でその上下面を並行に移動
するよう構成しても良い。
【0043】以上のように、第1の実施例のディスク駆
動装置は、バランス部材が慣性力によってディスク1の
最高回転周波数付近まで環状軌道部上を相対的に移動し
続けることがなくなり、かつ前記バランス部材をバラン
ス位置に移動させる力(移動力)が大きい周波数領域で
前記バランス部材をバランス位置により確実に位置決め
することを可能となる。この結果、第1の実施例のディ
スク駆動装置において、アンバランス量の大きなディス
ク1を高速で回転させた場合にもより確実に振動を抑制
することが可能となる。
【0044】なお、本発明に係る第1の実施例のディス
ク駆動装置ではバランス部材に磁性のボール24eを用
いた例で示したが、非磁性のボールを用いてもこのボー
ルをバランス位置へ確実に移動させることが可能であ
る。磁性のボール24eを用いた場合には、ボール24
eが環状軌道部23上に放出されるとき、ボール24e
はマグネット18から接線方向にマグネット18の周速
と同一速度を持って飛び出す。一方、非磁性のボールの
場合、その初速は0である。そのため非磁性のボールが
環状軌道部23dと同一速度に達して相対速度が0にな
るまでには、磁性のボール24eの場合より長い時間が
必要である。しかし、バランス部材として非磁性のボー
ルを環状軌道部に封入した場合であっても、第1の実施
例のようにディスク1の回転周波数を一定にする期間を
設けることにより、その期間はボールに慣性力が作用し
ないため比較的短時間で相対速度を低下させることが可
能となる。従って、バランス部材として非磁性のボール
を用いたとしても、ボールをバランス位置に移動させる
ことができ、サブベースの振動を抑制する効果を有す
る。
【0045】《第2の実施例》以下、本発明に係る第2
の実施例のディスク駆動装置について、添付の図4を参
照しながら説明する。第2の実施例のディスク駆動装置
は、前述の第1の実施例のディスク駆動装置と実質的に
同様の構成を有しており、ディスク1が起動してから最
高回転周波数になるまでのスピンアップ動作における動
作波形を変更したものである。従って、第2の実施例に
おいて前述の第1の実施例のディスク駆動装置と同じ機
能、構成を有するものには同じ符号を付して説明する。
図4は、第2の実施例のディスク駆動装置において、デ
ィスク1が起動してから最高回転周波数になるまで加速
して回転するスピンアップ動作を示したグラフである。
図4において、縦軸がディスク1の回転周波数であり、
横軸が時間である。
【0046】図4において、破線で示す波形は前述の第
1の実施例におけるディスク1のスピンアップ動作を示
しており、実線で示す波形が第2の実施例におけるディ
スク1のスピンアップ動作を示している。図4に示すよ
うに、第2の実施例のディスク駆動装置においては、デ
ィスク1の回転周波数を一定にする時間を短く設定して
いる。図4において、時刻Tstopは、ボール24eの環
状軌道部23dに対する相対速度が0になる時刻を示し
ている。第2の実施例においては、時刻T4から時刻T7
までの期間がディスク1の回転周波数を一定にする期間
であり、時刻T7は時刻Tstopより以前に設定されてい
る。従って、第2の実施例において、時刻T4<時刻T7
<時刻Tstop<時刻T5の関係を有している。
【0047】従って、第2の実施例のディスク駆動装置
は第1の実施例に比べて、ディスク1の回転周波数を一
定にする期間が短縮されており、ボール24eが環状軌
道部23dに対して相対的に完全に停止する以前にディ
スク1は回転の加速動作を再開する。このときの加速開
始時刻がT7である。図4において、時刻T8は、ディス
ク1の回転の加速動作が再開され、ディスク1の回転周
波数が最高回転周波数fmaxに到達した時刻である。
【0048】上記のように、ボール24eが環状軌道部
23dに対して相対的に完全に停止する以前にディスク
1の回転加速動作を再開しても、時刻T4から時刻T7の
回転周波数が一定の期間においてボール24eの環状軌
道部23dに対する相対速度は減少していく。また、サ
ブベース6の振れ回り振動は、共振周波数f0より幾分
高い周波数においても振れ回り振幅はある程度大きいた
め、各ボール24eに対して大きな移動力が働き、全て
のボール24eはバランス位置34に到達する。従っ
て、第2の実施例のディスク駆動装置は、ディスク1が
回転を開始する時刻T0から最高回転数fmaxに到達する
までに要する時刻T8が第1の実施例のディスク駆動装
置に比べて早くなっているにもかかわらず(時刻T6→
時刻T8)、前述の第1の実施例とほぼ同様の振動抑制
効果が得られる。
【0049】《第3の実施例》以下、本発明に係る第3
の実施例のディスク駆動装置について、添付の図5を参
照しながら説明する。第3の実施例のディスク駆動装置
は、前述の第1の実施例のディスク駆動装置と実質的に
同様の構成を有しており、ディスク1が起動してから最
高回転周波数になるまでのスピンアップ動作における動
作波形を変更したものである。従って、第3の実施例に
おいて前述の第1の実施例のディスク駆動装置と同じ機
能、構成を有するものには同じ符号を付して説明する。
【0050】図5は、第3の実施例のディスク駆動装置
において、ディスク1が起動してから最高回転周波数に
なるまで加速していくスピンアップ動作を示したグラフ
である。図5の(A)は、回転開始からの時間経過に伴
うディスク1の回転周波数の変化を示している。図5の
(B)は、回転開始からの時間経過に伴うインシュレー
タ7の変形によるサブベース6の振れ回り振動の振幅変
化を示したものである。ただし、図5の(B)に示した
波形は、バランサ22e内にボール24eを収納しない
状態での振動振幅を示している。
【0051】図5に示すように、第3の実施例のディス
ク駆動装置においては、ディスク1の回転周波数を一定
にする期間の開始時刻をディスク1の回転周波数がサブ
ベース6の振れ回りの共振周波数f0を少しすぎた周波
数(f1)の時刻T13に設定している。図5において、
時刻T12はディスク1の回転周波数がサブベース6の振
れ回り振動の共振周波数f0に一致する時刻である。第
3の実施例において、ディスク1の回転周波数を一定に
する期間は開始時刻T13から終了時刻T14までである。
なお、時刻T15はディスク1の回転周波数が最高回転数
fmaxに到達する時刻である。図5の(B)において、
振幅a1は、サブベース6の振れ回り振動の共振周波数
f0における振れ回り振幅aの1/2(=a/2)を示
している。図5の(A)における周波数f2とf3は、サ
ブベース6の振れ回り振動振幅がa1(=a/2)にな
るときのディスク1の回転周波数を示している。また、
第3の実施例において、ディスク1が回転周波数f2の
ときの時刻がT20であり、回転周波数f3のときの時刻
がT21である。
【0052】第3の実施例におけるディスク1のスピン
アップ動作において、バランス部材であるボール24e
をマグネット18から環状軌道部23d上に放出し、環
状軌道部23d内で移動自在とする時刻は、ディスク1
の回転周波数がサブベース6の共振周波数f0に到達し
た時刻T12とほぼ一致させている。また、第3の実施例
において、時刻T20<時刻T12<時刻T13<時刻T14<
時刻T21の関係を有するよう設定されている。図5に示
す波形を有するスピンアップ動作において、ディスク1
の回転周波数を一定にする期間(時刻T13から時刻T1
4)のディスク1の振れ回り振動の振幅は十分大きいた
め、時刻T12に環状軌道部23d上に放出されたボール
24eには直ちに大きな移動力が作用する。この結果、
第3の実施例のディスク駆動装置は、バランス部材であ
るボール24eを環状軌道部23dにおけるバランス位
置に確実に移動させることができる。
【0053】発明者の実験によれば、ディスクの回転周
波数を共振周波数f0の半分の周波数(f0/2)から2
倍の周波数(2×f0)の間におけるある一定期間にお
いてディスク1の回転周波数を一定にするという条件で
設定しても、第3の実施例と同様に大きい振動振幅でボ
ール24eを移動させることができることが確認でき
た。従って、第3の実施例のディスク駆動装置は、上記
の条件に設定することにより、ディスク1のアンバラン
スによる振動を抑制できる。第3の実施例のディスク駆
動装置は、ディスク駆動装置内の温度変化やディスク駆
動装置の設置姿勢が異なることにより、インシュレータ
7によるサブベース6の振れ回り振動の共振周波数f0
が変化した場合であっても、サブべース6の振れ回り振
動の共振周波数f0に近い周波数でディスク1の回転周
波数を一定にすれば、バランス部材であるボール24e
をバランス位置に確実に移動させることが可能になる。
【0054】《第4の実施例》以下、本発明に係る第4
の実施例のディスク駆動装置について、添付の図6を参
照しながら説明する。第4の実施例のディスク駆動装置
は、前述の第1の実施例のディスク駆動装置と実質的に
同様の構成を有しており、ディスク1が起動してから最
高回転周波数になるまでのスピンアップ動作における動
作波形を変更したものである。従って、第4の実施例に
おいて前述の第1の実施例のディスク駆動装置と同じ機
能、構成を有するものには同じ符号を付して説明する。
【0055】図6は、第4の実施例のディスク駆動装置
において、ディスク1が起動してから最高回転周波数に
なるまで加速していくスピンアップ動作を示したグラフ
である。図6の(A)は、回転開始からの時間経過に伴
うディスク1の回転周波数の変化を示している。図6の
(B)は、回転開始からの時間経過に伴うインシュレー
タ7の変形によるサブベース6の振れ回り振動の振幅変
化を示したものである。ただし、図6の(B)に示した
波形は、バランサ22e内にボール24eを収納しない
状態での振動振幅を示している。
【0056】第4の実施例において、バランス部材であ
るボール24eは、マグネット18から離れて環状軌道
部23d上に放出される時刻がディスク1の回転周波数
がサブベース6の振れ回り振動の共振周波数f0に到達
する時刻よりやや早めに設定されている。図6に示すデ
ィスク1のスピンアップ動作において、時刻T16は、ボ
ール24eが、環状軌道部23d上に移動自在に放出さ
れる時刻である。また、時刻T17は、ディスク1の回転
周波数がサブベース6の振れ回り振動の共振周波数f0
に一致する時刻であり、ディスク1の回転周波数を一定
にする期間の開始時刻とほぼ一致している。時刻T18は
ディスク1の回転周波数を一定にする期間の終了時刻で
ある。時刻T15はディスク1の回転周波数が最高回転数
fmaxに到達する時刻である。
【0057】図6に示すようにボール24eを環状軌道
部23d上に放出する時刻T16をディスク1の回転周波
数がサブベース6の振れ回り振動の共振周波数f0に到
達する時刻よりやや早めに設定しても、慣性力によるボ
ール24eの環状軌道部23dに対する相対速度は、デ
ィスク1が回転周波数を振れ回り振動の共振周波数f0
とほぼ等しく一定にしている期間に減少していく。ま
た、環状軌道部23d内へ放出されたボール24eには
直ちに大きな移動力42が作用する。この結果、第4の
実施例のディスク駆動装置は、バランス部材であるボー
ル24eを環状軌道部23dのバランス位置に確実に移
動させることができる。
【0058】以上のように、第4の実施例のディスク駆
動装置においては、サブベース6の振れ回り振動におけ
る振幅の大きい周波数領域でディスク1の回転周波数を
一定にする期間を設け、かつその回転周波数を一定する
期間の開始時刻より早い時刻にボール24eを環状軌道
部23d上に放出するよう設定することにより、回転周
波数を一定にしている期間内にボール24eは環状軌道
部23dのバランス位置34に確実に移動させることが
できる。従って、マグネット18の着磁量のばらつきに
よるバランス部材の放出タイミングの変化や、ディスク
駆動装置内の温度や設置姿勢が変化したことにより、サ
ブベース6の振れ回り振動の共振周波数f0が変化した
場合でも、バランス部材であるボール24eを環状軌道
部23d内のバランス位置34にスムーズに、かつ確実
に移動させることができる。
【0059】本発明に係る第1の実施例から第4の実施
例で示したディスク駆動装置は、サブベース6を支持す
るインシュレータ7の変形による、サブベース6の振れ
回り振動の共振周波数付近でディスク1の回転周波数を
略一定にしているが、振れ回り振動の共振周波数に関わ
りなく、最高回転周波数時の振れ回り振幅よりも大きな
振幅で振動している周波数において略一定に設定すれ
ば、前述の実施例と同様の効果が得られる。
【0060】また、本発明係る第1の実施例から第4の
実施例においては、ボール24eをスペーサ52を介し
て拘束手段としてのマグネット18の外周部に吸着さ
せ、スペーサ52の厚みを選択することにより、ボール
24eの保持と放出のタイミングを選択できるよう構成
されている。しかし、本発明は上記実施例の方式に限定
されるものではなく、リング状の永久磁石18の代わり
に電磁石を用い、この電磁石の電流の入切操作により、
ボール24eの保持と放出のタイミングを確実にコント
ロールすることが可能である。
【0061】また、本発明のディスク駆動装置における
拘束手段として、マグネット18を使用せず、機械的動
作によってボール24eを放出するタイミングをコント
ロールすることも可能である。例えば、ボール24eを
上下から機械的に挟持することにより環状軌道部内に移
動しないよう保持し、上下の挟持間隔を広くすることに
よりボール24eを環状軌道部23d上に放出するよう
構成し、ボール24eの保持と放出のタイミングを容易
にコントロールできる。上記のように拘束手段としてマ
グネット18を用いない場合、バランス部材であるボー
ルは磁性である必要はなく、非磁性材料によるボールで
構成することができる。
【0062】また、本発明に係る第1の実施例から第4
の実施例のディスク駆動装置においては、ディスクの回
転周波数を実質的に一定にする期間をあらかじめ設定さ
れた所定の時刻として、その効果を説明しているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ディスク駆動装
置に振動振幅を検出する手段を設け、検出された振れ回
り振動振幅の大きさが所定値以上になったことを検出し
たとき、ディスク1の回転周波数の一定期間を決定する
よう構成することができる。このように構成することに
より、本発明のディスク駆動装置は、前述の実施例と同
様の効果を奏するとともに、振動状態に応じた適切な振
動抑制効果を有する。
【0063】さらに、本発明に係る第1の実施例から第
4の実施例においては、所定の条件でディスク1の回転
周波数を略一定にする期間を設けたが、その期間内にお
いてディスク1の角加速度を小さくするよう設定するこ
とによっても、前述の実施例と同様の効果が得られる。
例えば、スピンアップ動作においてディスク1の回転周
波数をある一定期間で完全に一定にせず、その期間に緩
やかな加速を行うよう構成することにより、ディスク1
の回転開始から最高回転周波数に到達するまでの時間を
短縮することが可能となる。このように構成されたディ
スク駆動装置は、短時間のうちに、ディスク1の高速回
転により、高いデータ転送速度で動作させることが可能
となる。
【0064】なお、上記の各実施例において示した、各
部の具体的形状及び構造は、何れも本発明を実施するに
際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、こ
れらによって、本発明の技術的範囲範囲が限定的に解釈
されるものではない。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明のディスク駆動装
置は、ディスクの回転を加速する際にディスクの回転周
波数が最高回転周波数に達するまでにディスクの回転周
波数を実質的に一定にする期間を少なくとも一回設ける
ことにより、バランス部材が慣性力によってディスクの
最高回転周波数付近まで環状軌道部上を相対的に移動し
続けることがなくなり、バランス部材をバランス位置に
より確実に位置決めすることが可能となる。従って、本
発明によれば、アンバランス量の大きなディスクを高速
で回転させた場合にもより確実に振動を抑制することが
でき、安定して記録、又は再生が可能であり、ディスク
の高速回転により高いデータ転送速度を有するディスク
駆動装置を実現することができる。なお、本発明の実施
例につき、発明者は多数の実験を行い、ディスクのアン
バランスによる振動が素早く、且つ確実に抑制されるこ
とを確認した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例におけるバランサの
近傍を示した側面断面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例におけるバランサの
環状軌道部を示した平面断面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施例におけるディスク回
転周波数の変化を示すグラフ(A)とサブベ−ス振れ回
り振幅の変化を示すグラフ(B)である。
【図4】本発明に係る第2の実施例におけるディスク回
転周波数の変化を示すグラフである。
【図5】本発明に係る第3の実施例におけるディスク回
転周波数の変化を示すグラフ(A)とサブベ−ス振れ回
り振幅の変化を示すグラフ(B)である。
【図6】本発明に係る第4の実施例におけるディスク回
転周波数の変化を示すグラフ(A)とサブベ−ス振れ回
り振幅の変化を示すグラフ(B)である。
【図7】バランサを搭載した従来のディスク駆動装置を
示す斜視図である。
【図8】バランサを搭載した従来のディスク駆動装置に
おけるバランサ近傍を示す側面断面図である。
【図9】従来のディスク駆動装置のディスク回転周波数
の変化を示すグラフ(A)とサブベ−ス振れ回り振幅の
変化を示すグラフ(B)である。
【図10】従来のディスク駆動装置の環状軌道部を示す
平面断面図であり、(A)はボールがバランス位置に移
動した場合を示し、(B)はボールがバランス位置に移
動せずばらついた場合を示す。
【図11】ディスク駆動装置において、環状軌道部内の
バランス部材としてのボールに働く力を示す平面断面図
である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 スピンドルモータ 6 サブベース 7 インシュレータ 16d クランパ 18 マグネット 22e バランサ 23d 環状軌道部 24e ボール 52 スペーサ 110 ターンテーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲 昭行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 修一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 丸岡 誠 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 宮田 晃治 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 矢野 正義 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 3J048 BA09 BF09 CB24 DA08 EA07 5D038 BA04 CA03 HA10 5D109 DA11 5H019 AA06 CC00 CC04 DD01 EE01 EE14 FF01 5H607 AA04 BB01 BB09 BB17 CC03 EE38 JJ08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着されたディスクと一体的に回転可能
    に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を有
    するバランサを具備するディスク駆動装置であって、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの回
    転周波数が最高回転周波数に達する前に前記ディスクの
    回転周波数を実質的に一定にする期間を少なくとも一回
    有することを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】 装着されたディスクと一体的に回転可能
    に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を有
    するバランサを具備するディスク駆動装置であって、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの振
    れ回り振幅が前記ディスクの最高回転周波数における振
    れ回り振幅よりも大きくなる周波数領域において前記デ
    ィスクの回転周波数を実質的に一定にする期間を少なく
    とも1回有することを特徴とするディスク駆動装置。
  3. 【請求項3】 装着されたディスクと一体的に回転可能
    に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を有
    するバランサを具備するディスク駆動装置であって、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの振
    れ回り振幅が前記ディスクの振れ回り振動の共振周波数
    における振れ回り振幅の1/2以上となる周波数領域に
    おいて前記ディスクの回転周波数を実質的に一定にする
    期間を少なくとも1回有することを特徴とするディスク
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 装着されたディスクと一体的に回転可能
    に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を有
    するバランサを具備するディスク駆動装置であって、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの回
    転周波数が前記ディスクの振れ回り振動の共振周波数の
    1/2以上でかつ2倍以下となる周波数領域において前
    記ディスクの回転周波数を実質的に一定にする期間を少
    なくとも1回有することを特徴とするディスク駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 ディスク回転駆動用のスピンドルモータ
    が固定されるサブベースと、 前記サブベースが弾性体を介して取り付けられるメイン
    ベースと、 装着されたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バ
    ランス部材が収納された環状軌道部を有するバランサと
    を具備するディスク駆動装置であって、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記弾性体の変形
    による前記サブベースの振れ回り振幅が前記サブベース
    の振れ回り振動の共振周波数における振れ回り振幅の1
    /2以上となる周波数領域において前記ディスクの回転
    周波数を実質的に一定にする期間を少なくとも1回有す
    ることを特徴とするディスク駆動装置。
  6. 【請求項6】 ディスク回転駆動用のスピンドルモータ
    が固定されるサブベースと、 前記サブベースが弾性体を介して取り付けられるメイン
    ベースと、 装着されたディスクと一体的に回転可能に設けられ、バ
    ランス部材が収納された環状軌道部を有するバランサと
    を具備するディスク駆動装置であって、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの回
    転周波数が前記弾性体の変形による前記サブベースの振
    れ回り振動の共振周波数の1/2以上でかつ2倍以下と
    なる周波数領域において前記ディスクの回転周波数を実
    質的に一定にする期間を少なくとも1回有することを特
    徴とするディスク駆動装置。
  7. 【請求項7】 装着されたディスクと一体的に回転可能
    に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を有
    するバランサと、 前記バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を
    拘束する拘束手段とを具備するディスク駆動装置であっ
    て、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの振
    れ回り振幅が前記ディスクの最高回転周波数における振
    れ回り振幅よりも大きくなる周波数領域において、前記
    バランス部材が前記拘束手段から解放され前記環状軌道
    部に対して相対移動するよう構成されたことを特徴とす
    るディスク駆動装置。
  8. 【請求項8】 装着されたディスクと一体的に回転可能
    に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を有
    するバランサと、 前記バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を
    拘束する拘束手段とを具備するディスク駆動装置であっ
    て、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの振
    れ回り振幅が前記ディスクの振れ回り振動の共振周波数
    における振れ回り振幅の1/2以上となる周波数領域に
    おいて、前記バランス部材が前記拘束手段から解放され
    前記環状軌道部に対して相対移動するよう構成されたこ
    とを特徴とするディスク駆動装置。
  9. 【請求項9】 装着されたディスクと一体的に回転可能
    に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を有
    するバランサと、 前記バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を
    拘束する拘束手段とを具備するディスク駆動装置であっ
    て、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの回
    転周波数が前記ディスクの振れ回り振動の共振周波数の
    1/2以上でかつ2倍以下となる周波数領域において、
    前記バランス部材が前記拘束手段から解放され前記環状
    軌道部に対して相対移動するよう構成されたことを特徴
    とするディスク駆動装置。
  10. 【請求項10】 装着されたディスクと一体的に回転可
    能に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を
    有するバランサと、 前記バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を
    拘束する拘束手段とを具備するディスク駆動装置であっ
    て、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの回
    転周波数が最高回転周波数に達する前に前記ディスクの
    回転周波数を実質的に一定にする期間を少なくとも一回
    有し、前記ディスクの回転周波数を実質的に一定にする
    前記期間が終了する前に前記バランス部材が前記拘束手
    段から解放され前記環状軌道部に対して相対移動するよ
    う構成されたことを特徴とするディスク駆動装置。
  11. 【請求項11】 装着されたディスクと一体的に回転可
    能に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を
    有するバランサを具備するディスク駆動装置であって、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの回
    転周波数が最高回転周波数に達する前に前記ディスクの
    角加速度を減少させる期間を少なくとも一回有し、前記
    期間が終了後に前記ディスクの角加速度を増加させるこ
    とを特徴とするディスク駆動装置。
  12. 【請求項12】 装着されたディスクと一体的に回転可
    能に設けられ、バランス部材が収納された環状軌道部を
    有するバランサと、 前記バランス部材の前記環状軌道部に対する相対移動を
    拘束する拘束手段とを具備するディスク駆動装置であっ
    て、 前記ディスクの回転を加速する際に、前記ディスクの回
    転周波数が最高回転周波数に達する前に前記ディスクの
    角加速度を減少させる期間を少なくとも一回有し、前記
    ディスクの角加速度を減少させる前記期間が終了する前
    に前記バランス部材が前記拘束手段から解放され前記環
    状軌道部に対して相対移動するよう構成され、前記期間
    が終了後に前記ディスクの角加速度を増加させることを
    特徴とするディスク駆動装置。
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