JP2000267169A - 防水型レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

防水型レンズ付きフイルムユニット

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JP2000267169A
JP2000267169A JP11076069A JP7606999A JP2000267169A JP 2000267169 A JP2000267169 A JP 2000267169A JP 11076069 A JP11076069 A JP 11076069A JP 7606999 A JP7606999 A JP 7606999A JP 2000267169 A JP2000267169 A JP 2000267169A
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JP
Japan
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winding
dial
film
knob
lens
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JP11076069A
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English (en)
Inventor
Keiji Uchiyama
圭司 内山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻上げダイヤルの逆回転防止と、巻上げノブ
のロック時の巻上げダイヤルの回転操作による関連部品
の破損防止を行う。 【解決手段】 防水ケースに回転自在に取り付けられる
巻上げダイヤル6の内壁面にロックギヤを形成し、巻上
げダイヤル6の下方にロックギヤに噛合してフイルム巻
上げ方向の逆方向への回転を防止する逆止爪部材65を
回動自在に組み付ける。また、巻上げダイヤル6の下面
に弾性変形自在な一対の係合部57を形成する。巻上げ
ノブ31の上面には、係合部57が係合して回転が伝達
される被係合部33を形成する。巻上げノブ31の回転
がロックされている際に巻上げダイヤル6が回転操作さ
れると、係合部57が弾性変形して被係合部33との係
合が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水型レンズ付き
フイルムユニットに関し、更に詳しくは、防水ケースに
巻上げダイヤルが設けられた防水型レンズ付きフイルム
ユニットの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが装填された状態で販
売されているレンズ付きフイルムユニットは、取り扱い
が簡便で低価格なことから一般に広く利用されている。
このレンズ付きフイルムユニットは、撮影目的や用途に
応じて様々なバリエーションの製品が開発されており、
中には水中での撮影を可能にするために、水密構造にし
た防水ケースにレンズ付きフイルムユニットを収納し、
防水ケース外から撮影操作を行えるようにした防水型レ
ンズ付きフイルムユニットが各種販売されている。
【0003】レンズ付きフイルムユニットは、写真フイ
ルムとパトローネ本体とがプレワインディングと同様な
状態で収納されており、撮影毎にパトローネ本体のスプ
ールに連結された巻上げノブを回転操作して、撮影済み
の写真フイルムをパトローネ本体内に巻き上げている。
そのため、レンズ付きフイルムユニットには、撮影済み
の写真フイルムをパトローネ本体内に巻き上げた際に巻
上げノブの回転をロックするフイルム巻止め機構と、巻
上げノブが逆方向に回転操作されるのを防止するノブ用
逆回転防止手段とが設けられている。フイルム巻止め機
構は、写真フイルムの1コマ分の移送に連動して巻上げ
ノブの外周の歯に係合する係止レバーからなり、ノブ用
逆回転防止手段は、巻上げノブの外周の歯に噛合して逆
方向への回転を阻止する逆回転防止爪からなる。
【0004】防水ケースには、レンズ付きフイルムユニ
ットの巻上げノブに係合する巻上げダイヤルが設けられ
ている。この巻上げダイヤルは、手袋等をした状態での
操作性を向上させるために、巻上げノブよりも大径化さ
れて大きな回転トルクが得られるようにしている。その
ため、レンズ付きフイルムユニットの逆回転防止爪では
強度が弱く、巻上げダイヤルの逆回転操作を確実に防止
することができなかった。これを解決するために、特開
平5−248448号公報には、レンズ付きフイルムユ
ニットの巻上げノブと防水ケースの巻上げダイヤルとの
間に、巻上げノブに負荷がかかっていたり回転がロック
されている時に巻上げダイヤルが回転操作された際に、
巻上げダイヤルの回転力が巻上げノブに伝達されないよ
うにするトルクリミット機構が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ト
ルクリミット機構では、巻上げダイヤルをフイルム巻上
げ方向の逆方向に際限なく回転させることができるよう
になるため、カメラや写真撮影に対する知識が少ないユ
ーザーでは、巻上げノブを逆方向に回転させているとい
う間違いに気付かず、防水型レンズ付きフイルムユニッ
トを使用できないことがあった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、動作信頼性の高い防水型レンズ付きフイルムユニ
ットを提供することを特徴とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の防水型レンズ付きフイルムユニットは、
防水ケースに、巻上げダイヤルのフイルム巻上げ方向と
は逆の方向への回転を阻止するダイヤル用逆回転防止手
段を設け、巻上げノブと巻上げダイヤルとの間に、巻上
げノブの回転がロックされている状態で巻上げダイヤル
がフイルム巻上げ方向または逆方向に回転操作された際
に、該巻上げダイヤルと巻上げノブとの間の連結を解除
するトルクリミット機構を設けたものである。
【0008】また、巻上げダイヤルの外周の一部に、巻
上げダイヤルを逆方向に回転させる際に指と干渉して逆
方向に回転できなくする突起を設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施した防水型
レンズ付きフイルムユニット2の外観形状を示す斜視図
である。防水型レンズ付きフイルムユニット2は、レン
ズ付きフイルムユニット3と、このレンズ付きフイルム
ユニット3を収納する防水ケース4とから構成されてい
る。防水ケース4の前面には、シャッタレリーズを行う
ためのシャッタレバー5が取り付けられており、上面に
は撮影済みの写真フイルムを巻き上げるための巻上げダ
イヤル6が取り付けられている。また、防水ケース4の
前面には、レンズ付きフイルムユニット3の撮影レンズ
7と対物側ファインダ窓8とを外部に露呈させるための
透明部である前面露呈部9が設けられており、上面には
残り撮影枚数を表示するカウンタ窓を外部に露呈させる
上面露呈部10が設けられている。
【0010】図2に示すように、防水型レンズ付きフイ
ルムユニット2に使用されるレンズ付きフイルムユニッ
ト3は、前面に撮影レンズ7、対物側ファインダ窓8、
シャッタレバー用開口11が形成されており、上面には
巻上げ用開口12、カウンタ窓13が設けられている。
また、背面には、接眼側ファインダ窓14(図3参照)
が設けられている。
【0011】レンズ付きフイルムユニット3は、図3に
分解して示すように、カートリッジ本体26が装填され
るカートリッジ室17とロール状に巻かれた写真フイル
ム27が収納されるフイルム室18とが一体に形成され
た本体基部19と、この本体基部19の前面側に取り付
けられ、撮影レンズ7、ファインダ光学系20、シャッ
タ機構21やフイルム巻止め機構,フイルムカウンタ機
構等が組み込まれた露光ユニット22と、本体基部19
の前面側及び背面側を覆う前カバー23及び後カバー2
4とから構成されている。前カバー23の前面には、シ
ャッタ機構21を露呈させるシャッタレバー用開口11
が形成されている。
【0012】写真フイルムカートリッジ16は、IX2
40タイプとして知られているもので、プラスチック製
のカートリッジ本体26とこのカートリッジ本体26内
に収納される写真フイルム27とからなる。カートリッ
ジ本体26には、写真フイルム27が巻き付けられるス
プール28が回転自在に組み込まれており、このスプー
ル28のフイルム送り出し方向への回転によって、フイ
ルム出入り口から写真フイルム27を送り出すフイルム
送出し機構が設けられている。フイルム出入り口の奥に
は、外部から回動されてフイルム出入り口を開閉する遮
光蓋29が組み込まれている。また、カートリッジ本体
26内には、遮光蓋29が閉じ位置にある際にスプール
28の回転をロックする回転ロック機構が組み込まれて
いる。
【0013】本体基部19のカートリッジ室17の上部
には、カートリッジ本体26のスプール28に係合する
係合軸31b(図4参照)が下面に形成され、図中反時
計方向のフイルム巻上げ方向に回転される巻上げノブ3
1が回動自在に組み付けられている。また、カートリッ
ジ室17の上面で、巻上げノブ31の下方には、写真フ
イルム27が全てカートリッジ本体26内に巻き込まれ
た後に、遮光蓋29を閉じ位置に向けて回動する遮光蓋
閉鎖機構が組み込まれている。
【0014】図4に示すように、巻上げノブ31の外周
面には、複数の歯31aが形成されている。カートリッ
ジ室17の上面には、巻上げノブ31の歯31aに噛合
してフイルム巻上げ方向と逆の方向への巻上げノブ31
の回転をロックするノブ用逆回転防止手段である逆回転
防止爪19aが設けられている。逆回転防止爪19a
は、弾性を付与された切片状をしており、巻上げノブ3
1がフイルム巻上げ方向に回転される際にはラチェット
音を発生し、逆方向に回転される際には歯31aに突き
当たって逆方向への回転を阻止する。なお、上述した露
光ユニット22に組み込まれているフイルム巻止め機構
は、シャッタレリーズに連動して巻上げノブ31の回転
をフリーにし、写真フイルム27の1コマ分の移送に連
動して巻上げノブ31の歯31aに係合する係止レバー
30からなる。
【0015】巻上げノブ31の上面には、防水ケース4
に取り付けられた巻上げダイヤル6が係合する被係合部
33が形成されている。この被係合部33は、円筒形状
の凹部33aの内壁面に、突条形状の係合突起34が放
射状に複数設けられて構成されている。この被係合部3
3は、前カバー23に形成された巻上げ用開口12を介
して外部に露呈される。
【0016】図2に分解して示すように、防水ケース4
は、レンズ付きフイルムユニット3に前面側から被せら
れ、レンズ付きフイルムユニット3の前面、上面、底
面、両側面を覆う前ケース部材36と、この前ケース部
材36を塞ぐように、レンズ付きフイルムユニット3の
背後から前ケース部材36に組み付けられる後ケース部
材37と、前ケース部材36と後ケース部材37との結
合部を水密にするパッキン38とから構成されている。
【0017】前ケース部材36は、防水型レンズ付きフ
イルムユニット2の要部断面図である図5に示すよう
に、透明なプラスチックで形成された前ケース本体36
aと、この前ケース本体36aの表面に2色成形によっ
て被せられるエラストマー36bとから構成されてい
る。エラストマー36bは、ゴム状弾性を有する高分子
物質からなり、防水ケース4の防水と滑り止めとを行
う。エラストマー36aの前面は、前ケース本体36a
の前面露呈部9を露呈させるような形状とされており、
上面には上面露呈部10を露呈させるような形状とされ
ている。前ケース部材36の背面側には、レンズ付きフ
イルムユニット3を収納するための開口部41が形成さ
れている。
【0018】また、前ケース部材36の前面には、シャ
ッタレバー5が揺動自在に取り付けられる円柱形状のボ
ス43が前面側に向かって立設されている。このボス4
3には、前ケース部材36の内部に貫通する穴44が形
成されており、この穴44の先端部分には小径のOリン
グ45が収められる。このOリング45は、ボス43の
穴44から水やゴミ等が防水ケース4内に侵入するのを
防止する。
【0019】シャッタレバー5は略楔形状とされてお
り、その背面側には、ボス43の穴44に挿入されてシ
ャッタレバー5の揺動中心となる軸47が形成されてい
る。この軸47の先端部には、ボス43の穴44に挿入
された後に、前ケース部材36内においてレリーズレバ
ー48が取り付けられる。このレリーズレバー48は、
前ケース部材36内にレンズ付きフイルムユニット3が
収められた際に、前カバー23のシャッタレバー用開口
11に入り込んで露光ユニット22の係止レバー30に
係合する。
【0020】係止レバー30は、シャッタチャージ状態
では、シャッタ羽根を揺動させるシャッタ駆動レバーを
チャージ位置で保持するとともに、巻上げノブ31に噛
合して回転をロックしている。そのため、シャッタレバ
ー5を揺動操作すると、レリーズレバー48により係止
レバー30が回動され、シャッタレリーズと同時に巻上
げノブ31の回転ロックが解除される。また、ボス43
の外周には、捩じりバネ49が組み付けられる。この捩
じりバネ49は、シャッタレバー5を図中時計方向に付
勢して、シャッタレバー5を常に初期位置に復帰させ
る。
【0021】前ケース部材36の上面には、巻上げダイ
ヤル6が回動自在に取り付けられる円柱形状のボス51
が上方に向かって立設されている。このボス51には、
前ケース部材36の内部に貫通する穴52が形成されて
おり、この穴52の先端部分には大径のOリング53が
収められる。このOリング53は、ボス51の穴から水
やゴミ等が防水ケース4内に侵入するのを防止する。
【0022】また、前ケース部材36の上面でボス51
の近傍には、巻上げダイヤル6の外周の一部分を覆うよ
うに、突起である保護壁54が設けられている。巻上げ
ダイヤル6は、防水ケース4の背面側から親指等によっ
てフイルム巻上げ方向に回転操作されるが、保護壁54
は巻上げダイヤル6の操作部位の逆方向側に配置されて
いる。そのため、防水ケース4の背面側から巻上げダイ
ヤル6をフイルム巻上げ方向の逆方向に回転させようと
すると、指と保護壁とが当接するので巻上げダイヤル6
が逆方向に回転操作されるのを防止することができる。
また、巻上げダイヤル6を上方から掴みにくくなるた
め、巻上げダイヤル6が強い力で逆方向に回転されるの
を防止することもできる。
【0023】巻上げダイヤル6は、外周に指掛かり用の
凸部が形成された円板形状の操作部55と、この操作部
55の下面に形成された駆動軸56と、駆動軸56の外
周で操作部55の裏側に形成されたロックギヤ59とか
らなる。図5のA−A断面を表す図6に示すように、ロ
ックギヤ59の歯はフイルム巻上げ方向に沿う方向の傾
斜が緩やかにされ、逆方向に沿う方向が急傾斜とされて
いる。ボス51の近傍には、回転軸61が突設されてお
り、この回転軸61には弾性を有するプラスチックで形
成された逆止爪部材65が回動自在に取り付けられる。
逆止爪部材65は、巻上げダイヤル6の逆方向への回転
を阻止するダイヤル用逆回転防止手段であり、回転軸6
1が挿通される穴65aを挟む一端にロックギヤ59に
噛合する噛合部66が形成され、他端には回転軸61の
近傍に設けられたピン67に当接して噛合部66をロッ
クギヤ59に押し付ける方向に付勢する弾性片68が形
成されている。
【0024】上記逆止爪部材65により、巻上げダイヤ
ル6をフイルム巻上げ方向に回転させる際には、逆止爪
部材65の噛合部66とロックギヤ59の歯の緩傾斜部
分とが当接するため、逆止爪部材65は図6中に2点鎖
線で示すように、弾性片68を弾性変形させて回動し、
巻上げダイヤル6のフイルム巻上げ方向への回転を許容
する。また、巻上げダイヤル6が逆方向に回転操作され
た場合には、逆止爪部材65の噛合部66とロックギヤ
59の歯の急傾斜部分とが当接し、逆止爪部材65は回
動できなくなるため、巻上げダイヤル6の逆方向への回
転が阻止される。
【0025】巻上げダイヤル6の駆動軸56は、ボス5
1の穴52と前カバー23の巻上げ用開口12とを介し
て巻上げノブ31の被係合部33に係合する一対の係合
部57と、前ケース部材36の上面内壁に係合して抜け
止めを行う一対の爪部材58とからなる。係合部57
は、弾性変形自在となるように巻上げダイヤル6に一体
に形成されており、図5のB−B断面を表す図7に示す
ように、巻上げノブ31の被係合部33に入り込んで、
係合突起34を挟み込むような断面形状とされている。
これにより、巻上げダイヤル6をフイルム巻上げ方向に
回転操作すると、レンズ付きフイルムユニット3の巻上
げノブ31が同方向に回転し、撮影済みの写真フイルム
27がカートリッジ本体26内に巻き込まれる。
【0026】上記巻上げダイヤル6の係合部57と巻上
げノブ31の係合突起34とは、写真フイルム27の巻
き上げ時に巻上げダイヤル6がフイルム巻上げ方向に回
転操作される際の回転トルクでは係合が解除されない。
しかしながら、図8に示すように、写真フイルム27の
巻上げ完了後に巻上げノブ31が形成レバー30によっ
てロックされている状態で巻上げダイヤル6がフイルム
巻上げ方向に回転操作されると、係合部57がともに接
近する方向に弾性変形し、係合部57と係合突起34と
の係合が解除される。これにより、巻上げダイヤル6は
巻上げノブ31に対して空転するため、係止レバー30
や逆回転防止爪19aに不用な負荷が掛かって破損して
しまうことはない。
【0027】また、巻上げダイヤル6が無理に逆方向に
回転操作されて逆止爪部材65が破損した場合でも、逆
回転防止爪19aの噛合による巻上げノブ31の負荷に
よって係合部57が弾性変形し、係合部57と係合突起
34との係合が解除されるため、巻上げノブ31が逆方
向に回転されることはない。
【0028】後ケース部材37は、透明なプラスチック
で形成されており、接眼側ファインダ窓14を後ケース
部材37を介して外部から観察できるようになってい
る。後ケース部材37の前面側の外周には、前ケース部
材36の開口部41の外周に形成された突条60とパッ
キン38とが嵌合される凹部61が全周にわたって形成
されている。この凹部61の幅は、前ケース部材36の
突条60とパッキン38とを合わせた厚みよりも若干狭
く形成されているため、パッキン38が凹部61内で潰
れて凹部61の内壁面に密着し、前ケース部材36と後
ケース部材37との間を確実に防水する。
【0029】また、後ケース部材37の前面側の両側辺
には、被係止穴63がそれぞれ形成された被係止片64
が2個ずつ設けられている。これらの被係止片64は、
前ケース部材36の側面内壁に形成された係止爪に係合
される。これにより、後ケース部材37は前ケース部材
36にしっかりと取り付けられ、防水ケース4の防水性
が向上する。
【0030】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。ユーザーは、図1に示す防水型レンズ付きフイルム
ユニット2を構えた状態で、透明なプラスチックで形成
された後ケース部材37を介して接眼側ファインダ窓1
4を覗いて撮影範囲を確認する。防水型レンズ付きフイ
ルムユニット2は、前ケース部材36のほぼ全域がエラ
ストマー36bで覆われているため滑りにくく、また、
持った時に柔らかい感触が得られるため、防水機能以外
での商品アピール効果を得ることもできる。更に、エラ
ストマー36bがクッションの役目も果たすため、防水
型レンズ付きフイルムユニット2の耐衝撃性等も向上し
ている。
【0031】撮影範囲の確認後、シャッタレバー5を押
下すると、シャッタレバー5に取り付けられたレリーズ
レバー48が開口11内で回動し、レンズ付きフイルム
ユニット3のシャッタ機構にシャッタレリーズを行わせ
る。これにより、防止ケース4の前面露呈部9と撮影レ
ンズ7とを透過した被写体光が写真フイルム27に露光
される。
【0032】撮影後には、巻上げダイヤル6をフイルム
巻上げ方向に回転操作して、撮影済み写真フイルムの巻
き上げと、次の撮影のためのシャッタチャージとを行
う。巻上げダイヤル6は、防水ケース4の背面側から親
指等によってフイルム巻上げ方向に回転操作されるが、
巻上げダイヤル6の操作部位の逆方向側に保護壁54が
設けられているため、防水ケース4の背面側から巻上げ
ダイヤル6をフイルム巻上げ方向の逆方向に回転させよ
うとすると指と保護壁とが当接するので、巻上げダイヤ
ル6が逆方向に回転操作されるのを防止することができ
る。
【0033】また、巻上げダイヤル6を逆方向に回転さ
せようとすると、巻上げダイヤル6の下方に組み込まれ
た逆止爪部材65の噛合部66がロックギヤ59に噛合
して巻上げダイヤル6の逆方向への回転がとっくされる
ので、カメラの知識が乏しいユーザーでも巻上げダイヤ
ル6を逆方向に回転操作していることに気がつき、正し
いフイルム巻上げ方向に回転操作することができる。
【0034】巻上げダイヤル6がフイルム巻上げ方向に
回転操作されると、巻上げダイヤル6の係合部57と巻
上げノブ31の被係合部33との係合により巻上げノブ
31がフイルム巻上げ方向に回転し、この巻上げノブ3
1に連結されたスプール28がカートリッジ本体26内
で回転する。撮影済みの写真フイルム27は、スプール
28に巻き取られてカートリッジ本体26内に巻き上げ
られる。1コマ分の写真フイルム27の巻き上げが完了
するとフイルム巻止め機構が作動し、係止レバー30が
巻上げノブ31の歯31aに噛合する。これにより、巻
上げノブ31及び巻上げダイヤル6の回転がロックされ
る。
【0035】巻上げノブ31が係止レバー30にロック
されている状態で巻上げダイヤル6をフイルム巻上げ方
向に回転させると、図8に示すように、巻上げダイヤル
6の係合部57が弾性変形し、係合部57と巻上げノブ
31の被係合部33との係合が解除される。これによ
り、巻上げダイヤル6は巻上げノブ31に対して空転す
るため、係止レバー30が破損したり写真フイルム27
が切断されるようなことはない。また、巻上げダイヤル
6を無理に逆方向に回転させて逆止爪部材65が破壊さ
れた場合でも、係合部57が弾性変形して係合部57と
巻上げノブ31の被係合部33との係合が解除されるの
で、逆回転防止爪19aや係止レバー30が破損した
り、写真フイルム27が折れ曲がるようなことはない。
【0036】なお、前ケース部材と後ケース部材とを透
明なプラスチックで形成したが、不透明なプラスチック
で形成し、要部にのみ透明部を設けるようにしてもよ
い。更に、防水ケース内に収納するレンズ付きフイルム
ユニットには前カバーを使用したが、この前カバーは省
略してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防水型レ
ンズ付きフイルムユニットは、巻上げダイヤルのフイル
ム巻上げ方向とは逆の方向への回転を阻止するダイヤル
用逆回転防止手段を設けたので、カメラの知識に乏しい
ユーザーでも操作方向が誤っていることに容易に気がつ
くことができ、フイルム巻上げの正しい操作を行うこと
ができるようになる。また、巻上げノブと巻上げダイヤ
ルとの間にトルクリミット機構を設けたので、巻上げノ
ブの回転がロックされている状態で巻上げダイヤルを回
転操作しても、各部が破損したり写真フイルムが折れ曲
がるような問題は発生しない。
【0038】更に、巻上げダイヤルの外周の一部に、巻
上げダイヤルを逆方向に回転させる際に指と干渉して逆
方向に回転できなくする突起を設けたので、より確実に
巻上げダイヤルの逆方向への回転操作を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水型レンズ付きフイルムユニットの
外観を示す斜視図である。
【図2】防水型レンズ付きフイルムユニットの構成を示
す分解斜視図である。
【図3】防水ケース内に収められるレンズ付きフイルム
ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図4】巻上げダイヤルと巻上げノブとの間のトルクリ
ミット機構の構成を示す分解斜視図である。
【図5】防水型レンズ付きフイルムユニットの要部断面
図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5のB−B断面図である。
【図8】トルクリミット機構作動時のB−B断面図であ
る。
【符号の説明】
2 防水型レンズ付きフイルムユニット 3 レンズ付きフイルムユニット 4 防水ケース 5 シャッタレバー 6 巻上げダイヤル 19a 逆回転防止爪 26 カートリッジ本体 31 巻上げノブ 33 被係合部 57 係合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1コマの撮影ごとに回転操作して撮影済
    みの写真フイルムを巻き上げる巻上げノブと、写真フイ
    ルムの1コマ分の巻上げ完了時に巻上げノブの回転をロ
    ックするフイルム巻止め機構と、巻上げダイヤルのフイ
    ルム巻上げ方向とは逆の方向への回転を阻止するノブ用
    逆回転防止手段とを備えたレンズ付きフイルムユニット
    と、このレンズ付きフイルムユニットを水密に収納する
    とともに、該巻上げノブに連結して回転操作される巻上
    げダイヤルを備えた防水ケースとからなる防水型レンズ
    付きフイルムユニットにおいて、 前記防水ケースに巻上げダイヤルのフイルム巻上げ方向
    とは逆の方向への回転を阻止するダイヤル用逆回転防止
    手段を設け、前記巻上げノブと巻上げダイヤルとの間
    に、巻上げノブの回転がロックされている状態で巻上げ
    ダイヤルがフイルム巻上げ方向または逆方向に回転操作
    された際に、該巻上げダイヤルと巻上げノブとの間の連
    結を解除するトルクリミット機構を設けたことを特徴と
    する防水型レンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記巻上げダイヤルの外周の一部に、巻
    上げダイヤルを逆方向に回転させる際に指と干渉して逆
    方向に回転できなくする突起を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の防水型レンズ付きフイルムユニット。
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