JP2000266018A - ブラインドリベット - Google Patents

ブラインドリベット

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JP2000266018A
JP2000266018A JP11367003A JP36700399A JP2000266018A JP 2000266018 A JP2000266018 A JP 2000266018A JP 11367003 A JP11367003 A JP 11367003A JP 36700399 A JP36700399 A JP 36700399A JP 2000266018 A JP2000266018 A JP 2000266018A
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rivet
diameter
blind rivet
flange
mandrel
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JP11367003A
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English (en)
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Hironori Umemura
博徳 梅村
Masahiro Hayashi
正博 林
Katsumi Yamada
勝巳 山田
Toru Kato
亨 加藤
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Original Assignee
POP RIVET FASTENER KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広いグリップレンジを維持しながら、マンド
レル軸部の破断を確実且つ容易にできるブラインドリベ
ットを提供する。 【解決手段】 ブラインドリベット1は、軸部2及び軸
部2の一端のフランジ3から成る中空のリベット本体5
と、リベット本体5を貫通しフランジ3の側から延び出
る軸部6及び軸部6の一端にリベット本体5の内径より
大径に形成されリベット本体軸部の他端に隣接配置され
た大径の頭部7から成るマンドレル9とによって構成さ
れる。リベット本体軸部2には、マンドレル軸部の引っ
張り力によって膨径する第1膨径可能部13及び第2膨
径可能部15が形成され、引っ張り力によっても膨径し
ない第1非膨径部11がリベット本体軸部の一端の部分
に、第2非膨径部14が前記第1及び第2膨径可能部の
中間に、第3非膨径部17が他端の部分に形成されてい
る。取付部材から出ているリベット本体軸部は、引っ張
り力によってフランジに近い側の第1膨径可能部13か
ら膨径を開始し、フランジから遠い側の第2膨径可能部
15が後に膨径するように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の板等の取付
部材を相互に締結する固着具であって、取付部材の一方
向から締結作業を行うことができるブラインドリベット
に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラインドリベットは、軸部及びこの軸
部の一端のフランジから成る中空のリベット本体と、リ
ベット本体を貫通しフランジ側から延び出る軸部及びこ
の軸部の一端にリベット本体の内径より大径に形成され
且つリベット本体軸部の他端に隣接配置された大径の頭
部から成るマンドレルとによって構成される。マンドレ
ル頭部を先頭にして複数のパネル等の取付部材の取付け
穴にフランジが接面するまでリベット本体を挿入した状
態でマンドレル軸部をフランジ側から締結工具によって
該マンドレル軸部がその小径部分で破断するように強く
引っ張ると、リベット本体軸部が膨径するように座屈変
形し、座屈した膨径部分とフランジとによって取付部材
を挟持しつつ相互に接合するように固着される。また、
マンドレル軸部の破断した部分は締結工具から除去され
るが、頭部側の部分がリベット本体軸部内に残留する。
これらのブラインドリベットを示す文献として、特開昭
60−192110号公報、特開昭63−199911
号公報、及び、特開昭52−1267号公報が挙げられ
る。
【0003】ブラインドリベットは締結作業がパネル等
の面積の大きい部材でも一方向から行えるので便利なも
のである。その締結力を大きくするには、座屈した膨径
部分の直径を大きくすればよく、座屈膨径部分の直径が
座屈前のリベット本体軸部の直径Dの1.35倍以上に
なっていれば、十分な締結力となることが知られてい
る。ところが、座屈膨径部分の直径をD×1.35以上
とすると、締結できるパネル等の板の厚さの範囲(これ
を本書ではグリップレンジという)が狭くなってしまう
という課題がある。上記した公知文献のうち、特開昭6
3−199911号公報のブラインドリベットでは、グ
リップレンジを拡げるため、リベット本体軸部を長く形
成するともに、該軸部に複数の小径部分を設け、それら
の小径部分の間の間隔を特定している。また、特開昭5
2−1267号公報のブラインドリベットでは、直円筒
形状の長いリベット本体軸部において、マンドレル頭部
側の部分を最大の座屈抵抗を持つようにして中央部分で
の座屈を容易にしている。更に、特開昭60−1921
10号公報のブラインドリベットでは、残留したマンド
レル軸部による異音の防止と軟質の取付部材への十分な
締結力を得るように、マンドレル軸部の破断部に対応す
る部分においてリベット本体軸部を小径に形成し、座屈
の開始前の内向きへのくびれを生成するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開昭63−
199911号公報及び特開昭52−1267号公報に
記載のブラインドリベットは、広いグリップレンジを可
能にしている。しかし、これら公知のブラインドリベッ
トにおいては、取付部材が厚板にも薄板にも適用できる
ようにしているため、リベット本体軸部が長くなってお
り、その軸部の座屈変形量が長くなっており、そのため
に、マンドレル軸部の移動量が多くなり、マンドレルの
破断が容易にできないという課題があった。なお、本願
の優先権の基礎となった先の出願の出願日より後であっ
て、本願の出願日より後に公開された特開平11−13
2214号公報には、リベット本体軸部に、マンドレル
軸部の引っ張り力によって膨径する膨径可能部分がマン
ドレル頭部に隣接して設けられ、引っ張り力によっても
膨径しない非膨径部分がローレット加工によってリベッ
ト本体フランジに隣接して形成され、マンドレル頭部の
膨径可能部分が先に膨径するようにして軟質材料の取付
部材に締結可能にしたブラインドリベットが開示されて
いる。このブラインドリベットでは、リベット本体フラ
ンジに隣接する非膨径部分がローレット加工によって形
成されており、小さな部品であるリベット本体軸部にロ
ーレット加工をする面倒さがある。また、このブライン
ドリベット軸部には中間位置にも膨径可能部分が設けら
れているが、マンドレル頭部の膨径可能部分が先に膨径
するように形成されているため、上記のグリップレンジ
を拡げることはできない。
【0005】従って、本発明の目的は、広いグリップレ
ンジを維持しながら、マンドレル軸部の破断を確実且つ
容易にできるブラインドリベットを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決する手段】かかる課題を達成するため、本
発明のブラインドリベットは、軸部及び該軸部の一端の
フランジから成る中空のリベット本体と、該リベット本
体を貫通し前記フランジ側から延び出る軸部及び該軸部
の一端にリベット本体の内径より大径に形成され且つ前
記リベット本体軸部の他端に隣接配置された大径の頭部
から成るマンドレルとによって構成され、マンドレル頭
部を先頭にして取付部材の取付け穴にフランジが接面す
るまでリベット本体を挿入した状態でマンドレル軸部を
フランジ側から該マンドレル軸部がその小径部分で破断
するように強く引っ張って、取付部材から出ているリベ
ット本体の軸部を膨径するように座屈させ、座屈した膨
径部分とフランジとによって取付部材に固着されるよう
になったブラインドリベットであって、リベット本体軸
部には、マンドレル軸部の前記引っ張り力によって膨径
する膨径可能部分が少なくとも2つ形成され、該引っ張
り力によっても膨径しない非膨径部分がリベット本体軸
部の前記一端の部分及び他端の部分並びに膨径可能部分
の中間に形成されており、取付部材から出ている膨径可
能部分は、引っ張り力によってフランジに近い側の部分
から膨径を開始し、フランジから最も遠い側の部分が最
後に膨径するように形成されていることを特徴とする。
【0007】また、上記ブラインドリベットにおいて、
リベット本体軸部は、フランジ側から順に、第1非膨径
部、第1膨径可能部、第2非膨径部、第2膨径可能部、
及び第3非膨径部から構成され、第3非膨径部の端部が
前記マンドレル頭部に隣接しており、該第3非膨径部
は、マンドレル頭部による力によっても変形しない強度
に形成されているのが好ましい。かかるブラインドリベ
ットにおいて、前記第1非膨径部には、変形を阻止する
ための強化リブが外周面に沿って環状に形成されている
のが好ましい。これとは別に、前記第1非膨径部には、
変形を阻止するため、軸方向に延びる複数のリブが周方
向に相互に間隔をあけて配列されているのも好ましい。
上記のブラインドリベットにおいて、前記第2非膨径部
は、隣接する第1膨径可能部及び第2膨径可能部より小
径に形成されているのが好ましい。更に、マンドレル頭
部の形状が、半球形状、円筒形状、または、円錐台形状
に形成されているのが好ましい。
【0008】
【作用】本発明のブラインドリベットは、膨径がフラン
ジに近い側の部分から開始し、徐々にフランジから最も
遠い側の部分に移っていくので、取付部材が薄板の場合
には、取付穴を出た部分においてリベット本体軸部が2
つ又はそれ以上の膨径可能部分が座屈膨径して確実に締
結し、厚板の場合には、リベット本体軸部は取付穴の部
分での座屈膨径が規制されて、取付穴を出た部分におい
てだけ座屈膨径するので、この場合にも締結を確実にす
る。従って、リベット本体軸部の座屈膨径部分の直径
を、厚板にも薄板にも、座屈前のリベット本体軸部の直
径の1.35倍以上に維持することができ、広いグリッ
プレンジを維持することができる。また、座屈膨径は、
マンドレル軸部の移動量が少ない状態で確実に行われる
ので、マンドレル軸部の破断小径部の移動量も少なくな
って、マンドレルの破断も確実且つ容易に行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
を参照しながら説明する。図1において、本発明による
ブラインドリベット1は、軸部2及び軸部2の一端(図
の下側)のフランジ3から成る中空のリベット本体5
と、リベット本体5を貫通しフランジ3の側から延び出
る軸部6及び軸部6の一端(上端)にリベット本体5の
内径より大径に形成され且つリベット本体軸部2の他端
(上端)に隣接配置された大径の頭部7から成るマンド
レル9とによって構成される。これらリベット本体5及
びマンドレル9は、金属材料で成る。マンドレル軸部6
には、リベット本体軸部2の中程の高さ位置において該
軸部2に包囲された破断用小径部分10が形成されてお
り、マンドレル軸部6の先端(下端)を締結工具(図示
せず)によって引っ張ると、小径部分10から先端側
(下端側)のマンドレル軸部6が破断して、締結工具か
ら除去される。この破断する程の強い引っ張り力によっ
て、頭部7はリベット本体軸部2の隣接端部(上端部)
に強い押圧力を加え、軸部2は一部が膨径するように座
屈変形する。
【0010】本発明において、リベット本体軸部2に
は、マンドレル軸部6の前記引っ張り力によって膨径す
る膨径可能部分が少なくとも2つ形成され、膨径しない
非膨径部分がリベット本体軸部の一端及び他端の部分に
形成され、更に、膨径可能部分の中間にも形成されてお
り、膨径可能部分は、締結工具の引っ張り力によってフ
ランジ3に近い側の部分から膨径を開始し、フランジか
ら最も遠い側の部分が最後に膨径するように形成されて
いる。図示の実施例において、リベット本体軸部2は、
フランジ3の側から順に、第1非膨径部11、第1膨径
可能部13、第2非膨径部14、第2膨径可能部15及
び第3非膨径部17から構成されている。なお、膨径可
能部分は、図示の例では2つであるが、3つ若しくはそ
れ以上設けてもよく、その場合には、膨径可能部分の中
間に非膨径部分が形成される。
【0011】第3非膨径部17は、その端部がマンドレ
ル頭部7に隣接して、頭部7から押圧力を受けるように
形成されている。そして、第3非膨径部17は、マンド
レル頭部7から強い押圧力を受けても変形しない強度に
形成されている。また、第1非膨径部11には、変形を
阻止するための強化リブ18が外周面に沿って環状に形
成されている。これによって、マンドレル頭部7から強
い押圧力を受けても第1非膨径部11も変形しない。更
に、第2非膨径部14は、隣接する、第1膨径可能部1
3及び第2膨径可能部15より小径に形成されている。
従って、この第2非膨径部14は、第1膨径可能部13
及び第2膨径可能部15の座屈による膨径を2段に形成
するのを促進する。また、第1膨径可能部13は、第2
膨径可能部15よりも変形容易に形成されている。図示
の例では、第1膨径可能部13は第2膨径可能部15よ
りも長く形成され座屈変形し易くなっている。他の例と
しては、第1膨径部13を第2膨径部より薄肉に形成し
てもよい。
【0012】図2の(A)〜(C)は、本発明によるブ
ラインドリベット1が、異なる板厚の板状の取付部材1
9に締結された様子を示している。(A)では取付部材
19が薄板であり、(B)では取付部材19が中間厚さ
の板であり、(C)では取付部材19が厚板である。締
結は、マンドレル軸部6の先端(図1の下端)部分を締
結工具ノーズ先端に押し込んでノーズ内にあるジョーに
把持させる。次に、マンドレル頭部7を先頭にして取付
部材19の取付け穴21にフランジ3が取付部材19に
接面するまでリベット本体軸部2を挿入する。その状態
でマンドレル軸部6をフランジ3の側から締結工具によ
って、マンドレル軸部6がその小径部分10で破断する
程に強く引っ張る。
【0013】この引っ張り力によって、マンドレル頭部
7がリベット本体軸部2の先端(すなわち第3非膨径部
17)をフランジ3の側に強く押圧する。この押圧力に
よって、リベット本体軸部2の第1膨径可能部13及び
第2膨径可能部15が膨径するように座屈変形し始め
る。本発明において、座屈変形は第1膨径可能部13か
ら開始し、その後に、第2膨径可能部15が座屈変形を
し始める。これらの座屈した膨径部分23、24とフラ
ンジ3とによって取付部材19を挟持しつつ固着され
る。取付部材19が2枚又はそれ以上の板状部材である
場合、膨径部分とフランジとによって相互に締結され
る。また、締結工具の引っ張り力によってマンドレル軸
部6は小径部分で破断して、マンドレル軸部6の大部分
は締結工具から除去されるが、頭部7の側の一部は、残
留軸部22として、リベット本体軸部2の内側に残る。
【0014】図2(A)の薄板取付部材の場合には、リ
ベット本体軸部2の、環状強化リブ18がある第1非膨
径部11が、取付部材19の取付穴21の中にあり、他
の部分が取付穴21から出ているため、第1膨径可能部
13が、先ず、座屈変形を開始して第1膨径部分23を
形成し、次に、第2非膨径部14を越えた第2膨径可能
部15が座屈変形して第2膨径部分24を形成する。し
かし、その上の第3非膨径部17は変形しない。このよ
うにして、薄板の取付部材19にブラインドリベット1
は、確実に固着される。
【0015】図2(B)の中間厚さの取付部材の場合に
は、リベット本体軸部2の第1非膨径部11と第1膨径
可能部13の一部とが、取付部材19の取付穴21の中
にあり、他の部分が取付穴21から突き出ているため、
第1膨径可能部13の取付部材19から出た部分が、座
屈変形を開始して第1膨径部分23を形成し、次に、第
2膨径可能部15が座屈変形して第2膨径部分24を形
成する。図2(A)の場合と違うのは、第1膨径部分2
3の大きさであるが、しかし、その第1膨径部分23は
取付部材19の取付穴21の縁部に強固に係合してお
り、また、第2膨径部分24も大きく形成されており、
取付強度は十分に強固である。
【0016】図2(C)の厚板の取付部材の場合には、
リベット本体軸部2の第1非膨径部11と第1膨径可能
部13とが、取付部材19の取付穴21の中にあり、他
の部分が取付穴21から出ている。マンドレルの引っ張
り力によって、第1膨径可能部13は変形しようとする
が、取付穴21の中にあって変形が規制されている。こ
のため、取付部材19から出た第2膨径可能部15だけ
が座屈変形して第2膨径部分24を形成する。この第2
膨径部分24は大きく形成されており、取付穴21の縁
部に強固に係合しており、取付強度も十分に強固であ
る。従って、取付部材19が薄板であっても中間厚さで
あっても厚板であっても、強固に固着され、その固着強
度は十分に維持されており、グリップレンジは広い。更
に、取付穴の直径が大きい場合でも、取付穴を出た部分
において膨径可能部分が座屈膨径して確実に締結できる
利点もある。
【0017】また、図2の(C)において、ブラインド
リベット1の左側に、(A)の取付部材19と(C)の
取付部材との板厚の差をaで示し、ブラインドリベット
の右側に、(A)の残留軸部22の下端と(C)の残留
軸部の下端との差、すなわち板厚差による残留軸部22
の変位長さをbで示している。この(C)から明らかな
ように、残留軸部22の変位長さbは、板厚差aより小
さい。このように、残留軸部22の移動長さが小さいの
で、マンドレルの剪断すなわち破断も確実且つ容易に行
うことができる。
【0018】図3は、本発明に係るブラインドリベット
の変形例を示す。このブラインドリベット25におい
て、第1非膨径部26が図1のブラインドリベット1の
第1非膨径部11と異なっており、他の部分は、ブライ
ンドリベット1と同じである。第1非膨径部26には、
軸方向に延びる複数の短いリブ27がリベット本体軸部
2の周方向に相互に間隔をあけて配列されている。これ
らのリブ27は、第1非膨径部26の変形を阻止するよ
うに、第1非膨径部26の強度を増大する。各リブ27
は、第1非膨径部26の変形を阻止する限り、第1非膨
径部26の全長に渡る長さにする必要はなく、隣接する
第1膨径可能部13の変形を容易にするため、図示のよ
うに、第1非膨径部26の半分の長さでもよい。また、
各リブ27は、フランジ3から延びており、第1非膨径
部26の変形の阻止を強化するとともに、軸部2との連
結部分の強度も強化する。この軸部2とフランジ3との
連結部分は、図示のように、リブ27と同じ厚さの環状
リブ29として形成してもよい。これによって、締結時
に応力が集中する連結部分の強度が一層強化される。
【0019】図示の例において、各リブ27は、環状リ
ブ29から狭い幅をもって第1膨径可能部13に向けて
延び途中から先細に形成されている。また、各リブ27
の厚さは、第1非膨径部26の変形を阻止する限り、任
意の厚さにできる。更に、リブ27の数やリブ27の間
隔も、第1非膨径部26の変形を阻止する限り、任意に
できる。ちなみに、図示の例では、8個のリブ27が周
方向に等間隔に配列されている。ブラインドリベット2
5の他の部分は、図1のブラインドリベット1と同じで
あるので、ブラインドリベット25を取付部材に締結す
る操作及び手順は図2に関連して説明した通りであり、
説明を省略するが、広いグリップレンジを維持しつつマ
ンドレル軸部の破断を確実且つ容易にできる。このよう
に、第1非膨径部26をリブ27によって形成した場合
にも、図1のブラインドリベット1と同様に、面倒なロ
ーレット加工は必要としない。
【0020】図4は、マンドレル頭部の形状の変形例を
示す。図1及び図3のマンドレル頭部7は、円筒形状に
形成され、端部は球状に形成され、実質的に円筒に形成
されている。それに対して、図4の(A)ではマンドレ
ル頭部30は、半球形状に形成されている。図4の
(B)のマンドレル頭部31は、円錐の頭部を切断した
円錐台に形成されている。これらのマンドレル頭部の形
状は任意に選択できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、リベット本体軸部の膨
径がフランジに近い側の部分から開始し、徐々にフラン
ジから遠い側の部分に移っていくので、取付部材が薄板
の場合には、取付穴を出た部分においてリベット本体軸
部が2つまたはそれ以上の膨径可能部分が座屈膨径して
確実に締結し、厚板の場合には、リベット本体軸部は取
付穴の部分での座屈膨径が規制されて、取付穴を出た部
分においてだけ座屈膨径するので、この場合にも締結を
確実にする。従って、リベット本体軸部の座屈膨径部分
の直径を、座屈前のリベット本体軸部の直径の1.35
倍以上に維持することができ、広いグリップレンジを維
持することができる。また、膨径は、マンドレル軸部の
移動量が少ない状態で行われるので、マンドレル軸部の
破断小径部の移動量も少なくなって、マンドレルの破断
も確実且つ容易に行われる。更に、リベット本体軸部の
膨径がフランジに近い側の部分から開始し、徐々にフラ
ンジから遠い側の部分に移っていくので、取付穴の直径
が大きい場合でも、穴の中での変形が阻止または減少し
て、取付穴を出た部分において膨径可能部分が座屈膨径
して確実に締結できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るブラインドリベットの半断面正
面図である。
【図2】 図1のブラインドリベットを、種々の板厚の
取付部材に固着した様子を示しており、(A)は薄板へ
の取付状態を示すブラインドリベットの半断面正面図、
(B)は中間厚さ板への取付状態を示すブラインドリベ
ットの半断面正面図、(C)は厚板への取付状態を示す
ブラインドリベットの半断面正面図である。
【図3】 ブラインドリベットの変形例の半断面正面図
である。
【図4】 マンドレル頭部の変形例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ブラインドリベット 2 リベット本体軸部 3 フランジ 5 リベット本体 6 マンドレル軸部 7 頭部 9 マンドレル 10 小径部分 11 第1非膨径部 13 第1膨径可能部 14 第2非膨径部 15 第2膨径可能部 17 第3非膨径部 18 補強リブ 19 取付部材 21 取付穴 22 残留軸部 23 第1膨径部分 24 第2膨径部分 25 ブラインドリベット 26 第1非膨径部 27 リブ 30、31 マンドレル頭部
フロントページの続き (72)発明者 山田 勝巳 愛知県豊橋市野依町字細田(番地なし) ポップリベット・ファスナー株式会社内 (72)発明者 加藤 亨 愛知県豊橋市野依町字細田(番地なし) ポップリベット・ファスナー株式会社内 Fターム(参考) 3J025 AA02 BA10 CA01 DA01 3J036 AA05 FA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部及び該軸部の一端のフランジから成
    る中空のリベット本体と、該リベット本体を貫通し前記
    フランジ側から延び出る軸部及び該軸部の一端にリベッ
    ト本体の内径より大径に形成され且つ前記リベット本体
    軸部の他端に隣接配置された大径の頭部から成るマンド
    レルとによって構成され、マンドレル頭部を先頭にして
    取付部材の取付け穴にフランジが接面するまでリベット
    本体を挿入した状態でマンドレル軸部をフランジ側から
    該マンドレル軸部がその小径部分で破断するように強く
    引っ張って、取付部材から出ているリベット本体の軸部
    を膨径するように座屈させ、座屈した膨径部分とフラン
    ジとによって取付部材に固着されるようになったブライ
    ンドリベットにおいて、 前記リベット本体軸部には、マンドレル軸部の前記引っ
    張り力によって膨径する膨径可能部分が少なくとも2つ
    形成され、該引っ張り力によっても膨径しない非膨径部
    分がリベット本体軸部の前記一端の部分及び他端の部分
    並びに前記膨径可能部分の中間に形成されており、取付
    部材から出ている膨径可能部分は、前記引っ張り力によ
    ってフランジに近い側の部分から膨径を開始し、フラン
    ジから最も遠い側の部分が最後に膨径するように形成さ
    れていることを特徴とするブラインドリベット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラインドリベットに
    おいて、リベット本体軸部は、フランジの側から順に、
    第1非膨径部、第1膨径可能部、第2非膨径部、第2膨
    径可能部、及び第3非膨径部から構成され、第3非膨径
    部の端部が前記マンドレル頭部に隣接しており、該第3
    非膨径部は、マンドレル頭部からの押圧力によっても変
    形しない強度に形成されていることを特徴とするブライ
    ンドリベット。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のブラインドリベットに
    おいて、前記第1非膨径部には、変形を阻止するための
    強化リブが外周面に沿って環状に形成されていることを
    特徴とするブラインドリベット。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のブラインドリベットに
    おいて、前記第1非膨径部には、変形を阻止するため、
    軸方向に延びる複数のリブが周方向に相互に間隔をあけ
    て配列されていることを特徴とするブラインドリベッ
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載のブ
    ラインドリベットにおいて、前記第2非膨径部は、隣接
    する第1膨径可能部及び第2膨径可能部より小径に形成
    されていることを特徴とするブラインドリベット。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか1項に記載のブ
    ラインドリベットにおいて、前記マンドレル頭部の形状
    が、半球形状、円筒形状、または、円錐台形状に形成さ
    れていることを特徴とするブラインドリベット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7863380B2 (en) 2003-03-05 2011-01-04 W. R. Grace & Co.-Conn. Erucamide-free closure and liner compositions
CN104912888A (zh) * 2015-06-27 2015-09-16 杭州沈大侠装饰设计工程有限公司 螺母易拆卸防掉落膨胀螺钉
US11821448B2 (en) 2018-07-31 2023-11-21 Newfrey Llc Blind bolt

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