JP2000266019A - ブラインドリベット - Google Patents

ブラインドリベット

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JP2000266019A
JP2000266019A JP11367004A JP36700499A JP2000266019A JP 2000266019 A JP2000266019 A JP 2000266019A JP 11367004 A JP11367004 A JP 11367004A JP 36700499 A JP36700499 A JP 36700499A JP 2000266019 A JP2000266019 A JP 2000266019A
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rivet
shaft portion
flange
mandrel
diameter
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Hironori Umemura
博徳 梅村
Masahiro Hayashi
正博 林
Katsumi Yamada
勝巳 山田
Toru Kato
亨 加藤
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POP RIVET FASTENER KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付部材の取付穴の直径が大きくても安定し
て締結されるブラインドリベットを提供する。 【解決手段】 ブラインドリベット1は、軸部2及び軸
部の一端のフランジ3から成る中空のリベット本体5
と、リベット本体5を貫通しフランジ側3から延び出る
軸部6及び軸部6の一端にリベット本体の内径より大径
に形成され且つリベット本体軸部の他端に隣接配置され
た大径の頭部7から成るマンドレル9とによって構成さ
れ、マンドレル頭部7を先頭にして取付部材の取付け穴
にフランジ3が接面するまでリベット本体5を挿入した
状態でマンドレル軸部6をフランジ3側からマンドレル
軸部6が小径部分10で破断するように強く引っ張っ
て、取付部材から出ているリベット本体の軸部を膨径す
るように座屈させ、座屈した膨径部分とフランジとによ
って取付部材に締結される。そして、リベット本体軸部
2には、フランジ3に近接する位置の外周面に、引っ張
り力による変形を阻止する剛性を持つ環状リブ11(1
3)(または縦リブ27)が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の板等の取付
部材を相互に締結する固着具であって、取付部材の一方
向から締結作業を行うことができるブラインドリベット
に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラインドリベットは、軸部及びこの軸
部の一端のフランジから成る中空のリベット本体と、リ
ベット本体を貫通しフランジ側から延び出る軸部及びこ
の軸部の一端にリベット本体の内径より大径に形成され
且つリベット本体軸部の他端に隣接配置された大径の頭
部から成るマンドレルとによって構成される。マンドレ
ル頭部を先頭にして複数のパネル等の取付部材の取付け
穴にフランジが接面するまでリベット本体を挿入した状
態でマンドレル軸部をフランジ側から締結工具によって
該マンドレル軸部がその小径部分で破断するように強く
引っ張ると、リベット本体軸部が膨径するように座屈変
形し、座屈した膨径部分とフランジとによって取付部材
を挟持しつつ相互に接合するように固着される。また、
マンドレル軸部の破断した部分は締結工具から除去され
るが、頭部側の部分がリベット本体軸部内に残留する。
これらのブラインドリベットを示す文献として、特開昭
60−192110号公報、特開昭63−199911
号公報、及び、特開昭52−1267号公報が挙げられ
る。
【0003】ブラインドリベットは締結作業がパネル等
の面積の大きい部材でも一方向から行えるので便利なも
のである。その締結力を大きくするには、座屈した膨径
部分の直径を大きくすればよい。上記の公知文献のう
ち、特開昭63−199911号公報のブラインドリベ
ットでは、リベット本体軸部を長く形成するともに、該
軸部に複数の小径部分を設け、それらの小径部分の間の
間隔を特定することによって、種々の板厚の部材に対応
できるようにしている。特開昭52−1267号公報の
ブラインドリベットは、円筒形状の長いリベット本体軸
部において、マンドレル頭部側の部分を最大の座屈抵抗
を持つようにして中央部分での座屈を容易にし、種々の
板厚に対応できるようにしている。特開昭60−192
110号公報のブラインドリベットでは、残留したマン
ドレル軸部による異音の防止と軟質の取付部材への十分
な締結力を得るように、マンドレル軸部の破断部に対応
する部分においてリベット本体軸部を小径に形成し、座
屈の開始前の内向きへのくびれを生成するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開昭63−1
99911号公報及び特開昭52−1267号公報に記
載のブラインドリベットは、種々の板厚に対応でき、特
開昭60−192110号公報のブラインドリベット
は、残留マンドレル軸部の異音を防止し軟質材への取付
けを可能にしている。しかし、これら公知のブラインド
リベットを含めて、従来のブラインドリベットにおいて
は、取付け部材の取付穴の内径がブラインドリベット本
体軸部の外径よりやや大きくなると、取付穴の中で、リ
ベット本体軸部が膨径するように変形してしまい、適正
な位置での膨径が得られない。そのため、取付穴が大径
の場合には安定した締結を得ることができなかった。な
お、本願の優先権の基礎となった先の出願の出願日より
後であって、本願の出願日より後に公開された特開平1
1−132214号公報には、リベット本体軸部に、マ
ンドレル軸部の引っ張り力によって膨径する膨径可能部
分がマンドレル頭部に隣接して設けられ、引っ張り力に
よっても膨径しない非膨径部分がローレット加工によっ
てリベット本体フランジに隣接して形成され、マンドレ
ル頭部の膨径可能部分が先に膨径するようにして軟質材
料の取付部材に締結可能にしたブラインドリベットが開
示されている。このブラインドリベットでは、リベット
本体フランジに隣接する非膨径部分がローレット加工に
よって形成されており、小さな部品であるリベット本体
軸部にローレット加工をする面倒さがある。
【0005】従って、本発明の目的は、取付部材の取付
穴の直径が大きくても安定して締結されるブラインドリ
ベットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決する手段】かかる課題を達成するため、本
発明に係るブラインドリベットは、軸部及び該軸部の一
端のフランジから成る中空のリベット本体と、該リベッ
ト本体を貫通し前記フランジ側から延び出る軸部及び該
軸部の一端にリベット本体の内径より大径に形成され且
つ前記リベット本体軸部の他端に隣接配置された大径の
頭部から成るマンドレルとによって構成され、マンドレ
ル頭部を先頭にして取付部材の取付け穴にフランジが接
面するまでリベット本体を挿入した状態でマンドレル軸
部をフランジ側から該マンドレル軸部がその小径部分で
破断するように強く引っ張って取付部材から出ているリ
ベット本体の軸部を膨径するように座屈させ、座屈した
膨径部分とフランジとによって取付部材に固着されるよ
うになったブラインドリベットであって、前記リベット
本体軸部には、フランジに近接する位置の外周面に、前
記引っ張り力による変形を阻止する剛性を持つ環状リブ
が形成されていることを特徴とする。このブラインドリ
ベットにおいて、リベット本体軸部の長手方向に間隔を
おいて複数の環状リブを設けてもよい。
【0007】また、本発明に係る他のブラインドリベッ
トは、軸部及び該軸部の一端のフランジから成る中空の
リベット本体と、該リベット本体を貫通し前記フランジ
側から延び出る軸部及び該軸部の一端にリベット本体の
内径より大径に形成され且つ前記リベット本体軸部の他
端に隣接配置された大径の頭部から成るマンドレルとに
よって構成され、マンドレル頭部を先頭にして取付部材
の取付け穴にフランジが接面するまでリベット本体を挿
入した状態でマンドレル軸部をフランジ側から該マンド
レル軸部がその小径部分で破断するように強く引っ張っ
て、取付部材から出ているリベット本体の軸部を膨径す
るように座屈させ、座屈した膨径部分とフランジとによ
って取付部材に固着されるようになったブラインドリベ
ットであって、前記リベット本体軸部には、フランジに
近接する位置の外周面に、該軸部の変形を阻止するた
め、フランジから軸方向に短く延びる複数の縦リブが軸
部の周方向に相互に間隔をあけて配列されていることを
特徴とする。このブラインドリベットにおいて、フラン
ジに接するように環状リブが形成され、前記縦リブは該
環状リブから軸方向に延び出ている。
【0008】
【作用】本発明のブラインドリベットは、フランジに近
接する位置の外周面に、引っ張り力による変形を阻止す
るために、剛性を持つ環状リブが形成され、または複数
の縦リブが間隔をあけて周方向に配列されているので、
フランジに近接する部分では膨径変形せず、この非膨径
部分の存在によって、取付部材の取付穴の直径がリベッ
ト本体軸部の外径より大きくて大きな隙間が形成されて
いても、リベット本体軸部は、取付穴の中で変形するこ
とが阻止され、フランジと反対の側において確実に膨径
し、ブラインドリベットを確実に且つ安定して取付部材
に締結できる。また、リベット本体軸部の環状リブまた
は縦リブによって、取付部材の板厚が大きくなっても、
取付穴の中での膨径を十分に阻止できるので、種々の板
厚にも対応できる。また、上記ブラインドリベットにお
いて、リベット本体軸部には、マンドレル頭部に隣接す
る位置に、該マンドレル頭部からの押圧力によっても膨
径変形しない強度の非膨径部が形成され、該非膨径部と
前記環状リブとの間に、前記引っ張り力によって膨径す
るように座屈する膨径可能部を設けることができ、前記
の非膨径部によって、マンドレル頭部からの押圧力をリ
ベット本体軸部に確実に伝えることができ、一層確実な
締結が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1において、本発明によ
るブラインドリベット1は、軸部2及び軸部2の一端
(図の下側)のフランジ3から成る中空のリベット本体
5と、リベット本体5を貫通しフランジ3の側から延び
出る軸部6及び軸部6の一端(上端)にリベット本体5
の内径より大径に形成され且つリベット本体軸部2の他
端(上端)に隣接配置された大径の頭部7から成るマン
ドレル9とによって構成される。これらリベット本体5
及びマンドレル9は、金属材料で成る。マンドレル軸部
6には、リベット本体軸部2の中程の高さ位置において
該軸部2に包囲された破断用小径部10が形成されてお
り、マンドレル軸部6の先端(下端)を締結工具(図示
せず)によって引っ張ると、小径部分10から先端側
(下端側)のマンドレル軸部6が破断して、締結工具か
ら除去される。この破断する程の強い引っ張り力によっ
て、頭部7はリベット本体軸部2の隣接端部(上端部)
に強い押圧力を加え、軸部2は一部が膨径するように座
屈変形する。
【0010】本発明において、リベット本体軸部2に
は、フランジ3に近接する位置の外周面に、前記引っ張
り力による変形を阻止する剛性を持つ第1環状リブ11
が形成されている。図示の実施例では、リベット本体軸
部の長手方向に間隔をおいて、第2環状リブ13が形成
されている。これらのリブ11、13の形成は、本実施
例においては、直円筒形状のリベット本体軸部をマンド
レルに組み付けた後に二次加工として行われる。第1環
状リブ11は、フランジ3に連続して形成されている
が、少し間隔をあけた位置に形成してもよい。また、こ
れらの環状リブの数は図示の2つに限るものではなく、
1以上の任意の数にすることができる。これらの環状リ
ブ11、13は、マンドレルを引っ張る力が加わっても
変形を阻止する剛性をもつ。
【0011】リベット本体軸部2において、第2環状リ
ブ13の上方すなわちフランジ3より遠い側には、マン
ドレル軸部6を破断用小径部10で破断する程の強い引
っ張り力によって膨径するように変形して座屈すること
のできる膨径可能部14が、一定長さに渡って形成され
ている。この長さは、取付部材の板厚とブラインドリベ
ットの全体の大きさとによって任意に定めることができ
る。更に、リベット本体軸部2には、フランジ3と反対
側の端部すなわち上端部には、マンドレル軸部6の前記
引っ張り力によっても膨径しない非膨径部15が設けら
れている。非膨径部15は、その端部がマンドレル頭部
7に隣接して、頭部7から押圧力を受けるように形成さ
れ、非膨径部15は、マンドレル頭部7から強い押圧力
を受けても変形しない強度に形成されている。そのた
め、マンドレル頭部からの押圧力がこの非膨径部15に
確実に伝わり、膨径可能部14の変形が一層確実にな
る。
【0012】図2の(A)〜(D)は、本発明によるブ
ラインドリベット1を、異なる直径の取付穴17を有す
る、異なる板厚の板状の取付部材18に、締結した様子
を示している。(A)では、取付穴17がリベット本体
軸部2の外径に近い小径穴であり、且つ取付部材18が
薄板であり、(B)では、取付穴17がリベット本体軸
部2の外径より大きく隙間19が形成されており、且つ
取付部材18は薄板であり、(C)では、取付穴17が
リベット本体軸部2の外径に近い小径穴で、且つ取付部
材18が厚板であり、(D)では、取付穴17がリベッ
ト本体軸部2の外径より大きく隙間19が形成され、且
つ取付部材18は厚板である。ブラインドリベット1の
締結は、先ず、マンドレル軸部6の先端(図1の下端)
部分を締結工具ノーズ先端(図示せず)に押し込んでノ
ーズ内のジョーに把持させる。次に、マンドレル頭部7
を先頭にして取付部材18の取付け穴17にフランジ3
が取付部材18に接面するまでリベット本体軸部2を挿
入する。その状態でマンドレル軸部6をフランジ3の側
から締結工具によって、マンドレル軸部6がその小径部
分10で破断する程に強く引っ張る。
【0013】この引っ張り力によって、マンドレル頭部
7がリベット本体軸部2の先端(すなわち非膨径部1
5)をフランジ3の側に強く押圧する。この押圧力は、
非膨径部15に作用するが、その強度によって、膨径し
ないままに維持される。押圧力は、非膨径部15の下側
の膨径可能部14に作用して、この膨径可能部14を膨
径するように変形させ、座屈させる。上記のマンドレル
頭部7の押圧力は、更に第1環状リブ11及び第2環状
リブ13の部分にも作用する。しかし、これらの環状リ
ブ11、13は、引っ張り力による変形を阻止する剛性
を持つので、膨径変形することはない。
【0014】環状リブ11、13の部分すなわちリベッ
ト本体軸部2のフランジ3に近接する部分は、常に取付
部材18の取付穴17の中にあり、この環状リブ11、
13は、膨径変形しないので、図2(A)の取付穴17
の直径が小さい場合だけでなく、図2(B)の取付穴直
径が大きい場合でも、リベット本体軸部2は取付穴の中
で変形することはない。他方、マンドレル頭部7に隣接
する非膨径部15も膨径せず、マンドレル頭部7からの
押圧力を膨径可能部14にそのまま伝える。従って、膨
径するように変形して座屈するのは、取付穴17から出
ている膨径可能部14の部分であって、環状リブ13か
らの押圧力と非膨径部15からの押圧力が膨径可能部1
4の両方から加わって、確実に膨径するように変形座屈
させる。図2において、座屈した膨径可能部14は膨径
部分21として示されている。膨径部分21とフランジ
3によって、ブラインドリベット1は、取付部材18を
挟持しつつ、取付部材18に固着される。取付部材18
が2枚又はそれ以上の板状部材である場合、膨径部分2
1とフランジ3とによって相互に連結されて締結され
る。なお、締結工具の引っ張り力によってマンドレル軸
部6は小径部分10で破断し、マンドレル軸部6の先端
側の部分は締結工具から除去されるが、頭部7の側の一
部は残留軸部22としてリベット本体軸部2の内側に残
る。
【0015】上記の締結動作は、図2(C)及び(D)
の厚板の取付部材18の場合も同じである。すなわち、
締結工具によるマンドレル軸部6の引っ張り力によっ
て、マンドレル頭部7が、ブラインドリベット軸部2の
非膨径部15を押圧するが、環状リブ11、13の部分
は変形せず、膨径可能部14が両方から圧縮されて、そ
の取付穴17から出ている部分が大きく膨径するように
変形する。図2(D)において、膨径可能部14の取付
穴17の中にある部分も多少変形しているが、下方の環
状リブ11、13による変形阻止力が強く、取付穴17
から出ている膨径可能14の部分で大きく膨径するよう
に変形して、膨径部分21を作っている。このように、
薄い取付部材は勿論のこと、厚い取付部材の場合におい
て、取付穴17の直径が大きく形成されていても、膨径
部分21を十分に大きく形成することができ、ブライン
ドリベット1を取付部材18に強い力で安定して取付け
ることができる。実験結果によれば、従来のブラインド
リベットの場合において使用可能な取付穴の直径は 5.0
mmであったのに対して、本発明のブラインドリベットで
は、取付穴の直径は 5.0〜 5.4 mm まで使用可能にな
り、場合によっては、7.0 mmまで可能になった。
【0016】図3は、本発明に係るブラインドリベット
の変形例を示す。このブラインドリベット25におい
て、部分26が図1のブラインドリベット1の環状リブ
11、13のある膨径しない部分の形状と異なってお
り、他の部分は、ブラインドリベット1と同じである。
リベット本体軸部2の部分26には、図示のように、フ
ランジ3に近接する位置の外周面に、軸部2の変形を阻
止するため、フランジから軸方向に短く延びる複数の縦
リブ27が、軸部2の周方向に相互に間隔をあけて配列
されている。これらの縦リブ27は、部分26の変形を
阻止するように、部分26の強度を増大する。各縦リブ
27は、部分26の変形を阻止する限り、部分26の全
長に渡る長さにする必要はなく、隣接する膨径可能部1
4の変形を容易にするため、図示のように、部分26の
半分の長さでもよい。また、各縦リブ27は、フランジ
3から延びて、部分26の変形の阻止を強化するととも
に、軸部2との連結部分の強度も強化する。この軸部2
とフランジ3との連結部分は、図示のように、縦リブ2
7と同じ厚さの環状リブ29として形成してもよい。こ
れによって、締結時に応力が集中する連結部分の強度が
一層強化される。
【0017】図示の例において、各縦リブ27は、環状
リブ29から狭い幅をもって膨径可能部14に向けて延
び途中から先細に形成されている。また、各縦リブ27
の厚さは、膨径しない部分26の変形を阻止する限り、
任意の厚さにできる。更に、縦リブ27の数や縦リブ2
7の間隔も、部分26の変形を阻止する限り、任意にで
きる。ちなみに、図示の例では、8個の縦リブ27が周
方向に等間隔に配列されている。ブラインドリベット2
5の他の部分は、図1のブラインドリベット1と同じで
あるので、ブラインドリベット25を取付部材に締結す
る操作及び手順は図2に関連して説明した通りであり、
その説明を省略する。このように、膨径しない部分26
を縦リブ27によって形成した場合にも、図1のブライ
ンドリベット1と同様に、面倒なローレット加工は必要
としない。
【0018】図4は、マンドレル頭部の形状の変形例を
示す。図1及び図3のマンドレル頭部7は、円筒形状に
形成され、端部は球状に形成され、実質的に円筒に形成
されている。それに対して、図4の(A)ではマンドレ
ル頭部30は、半球形状に形成されている。図4の
(B)のマンドレル頭部31は、円錐の頭部を切断した
円錐台に形成されている。これらのマンドレル頭部の形
状は任意に選択できる。
【0019】
【発明の効果】本発明のブラインドリベットによれば、
フランジに近接する位置にある環状リブのある部分また
は縦リブのある部分では膨径変形せず、この非膨径部分
の存在によって、取付部材の取付穴の直径がリベット本
体軸部の外径より大きく隙間が大きく形成されていて
も、リベット本体軸部は、取付穴の中で変形するのが阻
止され、フランジと反対の側において十分に大きく膨径
し、ブラインドリベットを確実に且つ安定して取付部材
に締結できる。リベット本体軸部の環状リブまたは縦リ
ブによって、取付部材の板厚が大きくなっても、取付穴
の中での膨径を十分に阻止できるので、種々の板厚にも
対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るブラインドリベットの半断面正
面図である。
【図2】 図1のブラインドリベットを異なる取付穴直
径と異なる板厚を有する取付部材に締結した様子を示し
ており、(A)は、小径の取付穴で且つ薄板の取付部材
の場合の取付状態を示すブラインドリベットの半断面正
面図、(B)は、大径の取付穴で且つ薄板の取付部材の
場合の取付状態を示すブラインドリベットの半断面正面
図、(C)は、小径の取付穴で且つ厚板の取付部材の場
合の取付状態を示すブラインドリベットの半断面正面
図、(D)は、大径の取付穴で且つ厚板の取付部材の場
合の取付状態を示すブラインドリベットの半断面正面図
である。
【図3】 ブラインドリベットの変形例の半断面正面図
である。
【図4】 マンドレル頭部の変形例を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ブラインドリベット 2 リベット本体軸部 3 フランジ 5 リベット本体 6 マンドレル軸部 7 頭部 9 マンドレル 10 小径部分 11 環状リブ 13 環状リブ 14 膨径可能部 15 非膨径部 17 取付穴 18 取付部材 21 膨径部分 25 ブラインドリベット 26 膨径しない部分 27 縦リブ 29 環状リブ 30、31 マンドレル頭部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 勝巳 愛知県豊橋市野依町字細田(番地なし) ポップリベット・ファスナー株式会社内 (72)発明者 加藤 亨 愛知県豊橋市野依町字細田(番地なし) ポップリベット・ファスナー株式会社内 Fターム(参考) 3J025 AA02 BA10 DA01 3J036 AA05 FA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部及び該軸部の一端のフランジから成
    る中空のリベット本体と、該リベット本体を貫通し前記
    フランジ側から延び出る軸部及び該軸部の一端にリベッ
    ト本体の内径より大径に形成され且つ前記リベット本体
    軸部の他端に隣接配置された大径の頭部から成るマンド
    レルとによって構成され、マンドレル頭部を先頭にして
    取付部材の取付け穴にフランジが接面するまでリベット
    本体を挿入した状態でマンドレル軸部をフランジ側から
    該マンドレル軸部がその小径部分で破断するように強く
    引っ張って、取付部材から出ているリベット本体の軸部
    を膨径するように座屈させ、座屈した膨径部分とフラン
    ジとによって取付部材に固着されるようになったブライ
    ンドリベットにおいて、 前記リベット本体軸部には、フランジに近接する位置の
    外周面に、前記引っ張り力による変形を阻止する剛性を
    持つ環状リブが形成されていることを特徴とするブライ
    ンドリベット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラインドリベットに
    おいて、リベット本体軸部の長手方向に間隔をおいて複
    数の前記環状リブが形成されていることを特徴とするブ
    ラインドリベット。
  3. 【請求項3】 軸部及び該軸部の一端のフランジから成
    る中空のリベット本体と、該リベット本体を貫通し前記
    フランジ側から延び出る軸部及び該軸部の一端にリベッ
    ト本体の内径より大径に形成され且つ前記リベット本体
    軸部の他端に隣接配置された大径の頭部から成るマンド
    レルとによって構成され、マンドレル頭部を先頭にして
    取付部材の取付け穴にフランジが接面するまでリベット
    本体を挿入した状態でマンドレル軸部をフランジ側から
    該マンドレル軸部がその小径部分で破断するように強く
    引っ張って、取付部材から出ているリベット本体の軸部
    を膨径するように座屈させ、座屈した膨径部分とフラン
    ジとによって取付部材に固着されるようになったブライ
    ンドリベットにおいて、 前記リベット本体軸部には、フランジに近接する位置の
    外周面に、該軸部の変形を阻止するため、フランジから
    軸方向に短く延びる複数の縦リブが軸部の周方向に相互
    に間隔をあけて配列されていることを特徴とするブライ
    ンドリベット。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のブラインドリベットに
    おいて、フランジに接するように環状リブが形成され、
    前記縦リブは該環状リブから軸方向に延び出ていること
    を特徴とするブラインドリベット。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のブ
    ラインドリベットにおいて、前記リベット本体軸部に
    は、前記マンドレル頭部に隣接する位置に、該頭部から
    の押圧力によっても膨径変形しない強度の非膨径部が形
    成されており、該非膨径部と前記環状リブとの間に、前
    記引っ張り力によって膨径するように座屈する膨径可能
    部が設けられていることを特徴とするブラインドリベッ
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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