JP2000265907A - 内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板 - Google Patents

内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板

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JP2000265907A
JP2000265907A JP11073100A JP7310099A JP2000265907A JP 2000265907 A JP2000265907 A JP 2000265907A JP 11073100 A JP11073100 A JP 11073100A JP 7310099 A JP7310099 A JP 7310099A JP 2000265907 A JP2000265907 A JP 2000265907A
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internal combustion
combustion engine
switching device
temperature
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Masao Makishima
正夫 槇島
Mitsuo Shinpo
満雄 真保
Tsuneo Idemura
恒夫 井出村
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Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測温抵抗体と、スイッチングデバイスとが同
一基板上にマウントされていても、スイッチングデバイ
スの発生する熱が基板を通じて測温抵抗体に伝導せず、
ヒーターが常に適切に作動する内燃機関の部品用ヒータ
ーの通電制御回路基板を提供すること。 【解決手段】 環境温度が設定温度以下であることを検
知する測温抵抗体と、該測温抵抗体で検知した環境温度
が設定温度以下であること及びエンジン回転に伴って発
電機が発電することの両方を満たす場合に内燃機関の部
品用ヒーターに通電するスイッチングデバイスとが、基
板の一部に設けられた切り欠き部を隔てて同一基板上に
マウントされる内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回
路基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測温抵抗体と、該
測温抵抗体で検知した環境温度が設定温度以下であるこ
と及びエンジン回転に伴って発電機が発電することの両
方を満たす場合に内燃機関の部品用ヒーターに通電する
スイッチングデバイスとが、同一基板上にマウントされ
る内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車、自動二輪車等のエン
ジン(内燃機関)の部品、例えば気化器にヒーターが装
着されている。気化器に装着されるヒーターは、寒冷地
など環境温度が低い条件下で自動車等を使用する場合
に、気化器内の空気中の水分が氷結してエンジンの作動
に支障をきたすことを防止している。
【0003】例えば、特許第2588837号公報に
は、気化器のスロー系の燃料出口孔の近傍に該気化器を
加温するための電気式ヒーターを装着し、気化器内の氷
結現象が生じやすい位置またはその近傍にサーミスター
素子またはPTC素子などの温度変化に対する抵抗値変
化の大きい素子を利用した温度スイッチを装着し、前記
温度スイッチの抵抗値変化及びエンジンのイグニッショ
ン信号の有無を検知するとともにその検知結果に基づい
て前記ヒーターをオン・オフ制御するヒーター制御回路
を設け、前記温度スイッチにより気化器の温度が氷結の
可能性を有する設定値以下の温度であること並びに前記
エンジンのイグニッション信号が有ることの両方を検知
した時に前記ヒーターをオンにして加温することを特徴
とする車両用エンジンの気化器が開示されている。
【0004】また、同公報には、上記制御回路の具体的
な例として、電気式ヒーターと、サーミスター素子また
はPTC素子などの素子を利用した温度スイッチと、該
スイッチの抵抗値変化及びエンジンのイグニッション信
号の有無の検知結果に基づいて前記ヒーターをオン・オ
フ制御するヒーター制御回路(ヒーターコントロールユ
ニット)と、該回路の制御により前記ヒーターを駆動す
るヒーター駆動リレー等とからなるものが開示されてい
る。この気化器によれば、サーミスター素子等の素子を
利用した温度スイッチを用いて氷結が生じ易い場所の温
度を精確に検知し、該スイッチの抵抗値変化及びエンジ
ンのイグニッション信号の有無の検知結果に基づいて前
記ヒーターをオン・オフ制御するヒーター制御回路を有
するため、加温装置の応答性を向上させることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、この
ような気化器の通電制御回路基板のコンパクト化及びコ
ストダウンに対する要請が強い。このため、温度スイッ
チを構成するサーミスター素子等の測温抵抗体と、ヒー
ター制御回路(ヒーターコントロールユニット)と、ヒ
ーター駆動リレー等のスイッチングデバイスとを集積化
して、例えば4cm×2cm×1mm程度の小さな同一基板の
同一平面上にマウントすることが望まれている。しかし
ながら、上記公報に記載された発明では、パルス状で尖
頭値の大きいエンジンのイグニッション信号を検知して
ヒーターを制御するため、イグニッション信号が通電す
る回路近辺の回路全体に電気的な悪影響を及ぼす。ま
た、パルス状のイグニッション信号を温度スイッチから
の信号と比較するには、イグニッション信号に波形整流
等の電気的処理を施す必要があるため、回路が大きく、
且つ、複雑になる。このため、イグニッション信号を通
電する回路を他の回路と同一基板上に形成できなかっ
た。
【0006】そこで、本発明者らは先に、特願平10−
349446号出願において、環境温度が設定温度以下
であることを認識して信号を出力する環境温度判別手段
(A)と、エンジンの回転に伴って発電機が発電してい
る場合に信号を出力する発電判別手段(B)と、内燃機
関の部品用ヒーター(D)の通電を制御するヒーター通
電制御手段(C)とを有し、該ヒーター通電制御手段
(C)は、該環境温度判別手段(A)から出力される信
号と該発電判別手段(B)から出力される信号とが共に
入力されることによって内燃機関の部品用ヒーター
(D)に通電する内燃機関の部品用ヒーター(D)の通
電制御装置を提案している。この装置によれば、比較
器、サーミスタ及び基準抵抗からなる環境温度判別手段
(A)からの信号と、発電判別手段(B)からの信号と
を検出して内燃機関の部品用ヒーター(D)の通電を制
御するため、パルス状で尖頭値の大きいエンジンのイグ
ニッション信号を検知する必要がなくなる。このため、
イグニッション信号を電気的に処理する回路等が不要に
なり、通電制御装置の回路構成が簡単になり、信頼性及
びコストに優れると共にコンパクト化され、図10に示
すように同一基板上に回路が集約された通電制御回路基
板20が得られる。図10において、Aは環境温度判別
手段、Bは発電判別手段、Cはヒーター通電制御手段
(スイッチングデバイス)、aは環境温度判別手段
(A)の一部分で例えばサーミスタTH等で例示される
測温抵抗体である。
【0007】しかしながら、スイッチングデバイスには
数A程度の電流が流れるため、発熱して比較的大量の熱
を発生する。このため、図10に示される通電制御回路
基板20のように、測温抵抗体aとスイッチングデバイ
スCとを同一基板上にマウントすると、スイッチングデ
バイスCから発生した熱が基板を通じて測温抵抗体aに
伝導して測温抵抗体の温度が上昇して、環境温度が設定
温度以下であるにも関わらずヒーター制御回路が正常に
働かない場合がある。例えば、寒冷時に一旦始動したエ
ンジンがストップし再度エンジンを始動させた場合にお
いて、一回目のエンジン始動時にスイッチングデバイス
から発生した熱が基板を通じて測温抵抗体に伝導するた
め、測温抵抗体が環境温度以上の温度と検知し、気化器
内が設定温度以下であるにも関わらずヒーターが作動し
ないことがある。
【0008】従って、本発明の目的は、測温抵抗体と、
スイッチングデバイスとが同一基板上にマウントされて
いても、スイッチングデバイスの発生する熱が基板を通
じて測温抵抗体に伝導し難く、常に適切にヒーターが作
動する内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、測温抵抗体とスイッチ
ングデバイスとを基板の一部に設けた切り欠き部を隔て
て同一基板上にマウントすれば、スイッチングデバイス
で発生した熱が基板を通じて測温抵抗体に伝導し難いこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、請求項1記載の発明は、環境温
度が設定温度以下であることを検知する測温抵抗体と、
該測温抵抗体で検知した環境温度が設定温度以下である
こと及びエンジン回転に伴って発電機が発電することの
両方を満たす場合に内燃機関の部品用ヒーターに通電す
るスイッチングデバイスとが、基板の一部に設けられた
切り欠き部を隔てて同一基板上にマウントされることを
特徴とする内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基
板を提供するものである。かかる構成を採ることによ
り、測温抵抗体とスイッチングデバイスとが同一基板上
にマウントされても、基板の一部に設けられた切り欠き
部で隔てられているため、スイッチングデバイスで発生
した熱が基板を通じて測温抵抗体に伝導してヒーターが
誤作動することがなくなり、ヒーターが常に適切に作動
する。
【0011】また、請求項2記載の発明は、前記測温抵
抗体と前記スイッチングデバイスとが、基板の一部に設
けられた切り欠き部を隔てて前記同一基板の同一平面上
にマウントされることを特徴とする請求項1記載の内燃
機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板を提供するも
のである。かかる構成を採ることにより、上記機能に加
えて、測温抵抗体とスイッチングデバイスとが同一基板
の同一平面上にマウントされるため、基板をよりコンパ
クト化できる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、前記切り欠
き部が、スリット形状に形成されることを特徴とする請
求項1又は2記載の内燃機関の部品用ヒーターの通電制
御回路基板を提供するものである。かかる構成を採るこ
とにより、上記機能に加えて、切り欠き部がスリット形
状であるため、切り欠き部の面積が小さくても基板内の
熱伝導を有効に遮断できる。従って、基板上切り欠き部
が形成されない部分の面積が大きくなり、多数のデバイ
スをマウントできる。
【0013】また、請求項4記載の発明は、水分に接触
しないようプラスチックケースに内蔵されることを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項記載の内燃機関の部
品用ヒーターの通電制御回路基板を提供するものであ
る。かかる構成を採ることにより、上記機能に加えて、
プラスチックケースに内蔵されるため、特に自動二輪車
に装着されても、内蔵された回路基板が外気や水分にさ
らされることなく有効に機能する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。なお、本発明はこれら
の実施の形態に限定されるものではない。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板を示す
平面図の模式図であり、図6は、図1に示される通電制
御回路基板の回路図である。図1及び図6中、aは環境
温度判別手段Aの一部分であり環境温度が設定温度以下
であることを検知する測温抵抗体、Aは測温抵抗体aを
含み測温抵抗体aで検知した環境温度が設定温度以下で
あることを認識して信号を出力する環境温度判別手段、
Bはエンジンの回転に伴って発電機が発電している場合
に信号を出力する発電判別手段、Cは測温抵抗体aで検
知した環境温度が設定温度以下であること及びエンジン
回転に伴って発電機が発電することの両方を満たす場合
に内燃機関の部品用ヒーターに通電するスイッチングデ
バイス、Dは内燃機関の部品用ヒーター、図6中のEは
図1の通電制御回路基板10において形成される部分の
回路を示す。また、図1中、1はスリット形状の切り欠
き部、10は第1の実施の形態の内燃機関の部品用ヒー
ターの通電制御回路基板を示す。
【0016】測温抵抗体aは、環境温度が設定温度以下
であることを検知するものであり、環境温度に対応して
電圧を発生する。測温抵抗体aとしては、例えば負の温
度係数を有するサーミスタ、好ましくはNTCサーミス
タが挙げられる。図1において、測温抵抗体aはサーミ
スタであり、THで示される。サーミスタTHは、図6
の回路図に示すように、一方がアースされると共に、他
方が抵抗R3と直列に接続され、抵抗R3は抵抗R6を
介してバッテリー3のプラス側に接続される。このた
め、環境温度が低下してサーミスタTHの抵抗値が大き
くなると、サーミスタTHの発生する電位が高くなる。
なお、環境温度とは、内燃機関の部品用ヒーターが使用
される場所における温度である。
【0017】環境温度判別手段Aは、一部分に測温抵抗
体aを含み、測温抵抗体aで検知した環境温度と基準抵
抗により予め設定された温度との高低を判別して一定の
信号を出力する手段である。環境温度判別手段Aとして
は、例えば、コンパレーター等からなる比較器、測温抵
抗体a及び基準抵抗とからなる手段が挙げられる。図1
において、環境温度判別手段Aは、サーミスタTH、基
準抵抗R2、抵抗R1、抵抗R3、抵抗R4、コンデン
サC2及び比較器IC1で構成される。
【0018】環境温度判別手段Aは、図6の回路図に示
すように、一方がアースされたサーミスタTH(測温抵
抗体a)と抵抗R6を介してバッテリー3とに接続され
る抵抗R3とが直列に、一方がアースされた基準抵抗R
2と抵抗R6を介してバッテリー3に接続される抵抗R
1とが直列に接続され、サーミスタTHと抵抗R3との
接続部に比較器IC1の反転入力端子1が、基準抵抗R
2と抵抗R1との接続部に比較器IC1の非反転入力端
子3が接続される。また、比較器IC1において、反転
入力端子1と非反転入力端子3とはコンデンサC2で、
非反転入力端子3と出力端子4とは抵抗R4で接続され
る。
【0019】環境温度判別手段Aにおいて、環境温度の
比較は次のように行われる。まず、環境温度の下におか
れたサーミスタTH(測温抵抗体a)は、環境温度に対
応して電圧を発生する。サーミスタTHで発生した電圧
は、比較器IC1の反転入力端子1に入力される。この
際、サーミスタTHの一端はアースされているため、サ
ーミスタTHで発生した電圧分の正電位の信号が比較器
IC1の反転入力端子1に入力される。一方、比較器I
C1の非反転入力端子3には、一端がアースされる基準
抵抗R2で発生した電圧分の正電位の信号が入力され
る。
【0020】比較器IC1は、反転入力端子1への入力
信号の電位と、非反転入力端子3への入力信号の電位と
を比較し、電位が高い方の信号のみを出力端子4から出
力する。従って、環境温度が設定温度よりも低いと、負
の温度係数を有するサーミスタTHからの入力信号の電
位が基準抵抗R2からの入力信号の電位よりも高くなる
ため、比較器IC1はサーミスタTHからの信号を選択
し反転して0Vのローレベル電位の信号が出力端子4か
ら出力される。なお、ローレベル電位が0Vとなるのは
比較器IC1の出力端子4が逆方向に接続されたダイオ
ードD2を介してアースされるためである。一方、環境
温度が設定温度よりも低いと、サーミスタTHからの入
力信号の電位が基準抵抗R2からの入力信号の電位より
も低くなるため、比較器IC1は基準抵抗R2からの信
号を選択し反転せずにハイレベル電位の信号が出力端子
4から出力される。基準抵抗R2の設定値は、例えば、
サーミスタTHが5〜15℃の時に示す抵抗値と同等の
値に設定する。この場合、環境温度が設定値よりも低い
と、比較器IC1の出力端子4から0Vの電位の信号
(ローレベル出力)が出力される。
【0021】なお、抵抗R1及び抵抗R3は帰還抵抗で
あり、比較器IC1にヒステリシス特性を持たせる作用
を行う。具体的には、抵抗R1及び抵抗R3によって、
例えば、環境温度が10℃以下で電界効果トランジスタ
FET1が導通状態になり、15℃以上では非導通状態
となるようにすることができる。第1の実施の形態10
では抵抗R1及び抵抗R3が同じ抵抗値となっている。
また、図6には図示しないが、エンジン始動キーを差し
込まない場合、すなわち、メインスイッチがオンになっ
ていない場合は、環境温度判別手段Aにバッテリー3か
らの電圧が印加されないような構造とすることが好まし
い。このような構造でないと、環境温度判別手段Aの回
路において常に微小な電力が消費され、バッテリーが消
耗するため好ましくない。
【0022】発電判別手段Bは、エンジンの回転に伴っ
て発電機が出力した信号がある場合に、スイッチングデ
バイスCに信号を出力する手段である。発電判別手段B
としては、例えば電界効果トランジスタ、バイポーラト
ランジスタ、フォトカプラー等が挙げられる。図1にお
いて、発電判別手段Bは、フォトカプラーPC1であ
る。発電判別手段Bは、図6の回路図に示すように、一
方が環境温度判別手段Aの出力端子に接続されると共
に、他方がスイッチングデバイスCに接続される。
【0023】フォトカプラーPC1は、端子1がダイオ
ードD3等を介して発電機2に接続され、端子2がアー
スされ、端子3が比較器IC1の出力端子4に接続さ
れ、端子4がスイッチングデバイスCを構成するFET
1のゲートGに接続される。フォトカプラーPC1に入
力される信号は、交流発電機2が発生した交流電気信号
が、ダイオードD3により整流され、コンデンサーC3
により波形整形され、さらに電界効果トランジスタFE
T2と抵抗R7による定電流回路で定電流化されて、フ
ォトカプラーPC1の入力端子1に入力される。ダイオ
ードD3は、交流電流を整流する手段として用いる。な
お、整流手段であればダイオードD3以外の他の整流手
段を用いることも可能である。また、電界効果トランジ
スタFET2と抵抗R7による定電流回路は、後のフォ
トカプラーPC1への入力が過大になって動作に不具合
をきたさないために、電流制限回路として用いられる。
フォトカプラーPC1は、エンジンが回転して発電機が
発電する場合のみ、その信号が端子1端子2間を流れる
ことにより、環境温度判別手段Aの出力端子に接続され
る端子3とスイッチングデバイスCに接続される端子4
との間が導通する。
【0024】スイッチングデバイスCは、入力信号の電
位と予め設定された電位とを比較して、内燃機関の部品
用ヒーターDへの導通を制御する手段である。スイッチ
ングデバイスCとしては、例えば、電界効果トランジス
タ、バイポーラトランジスタ、電磁リレー等が挙げられ
る。図1において、スイッチングデバイスCは、ノーマ
リーオフ形(エンハンスメント形ともいう)Pチャンネ
ル形電界効果トランジスタFET1である。FET1
(スイッチングデバイスC)は、図6の回路図に示すよ
うに、ゲートGはフォトカプラーPC1の出力端子4
に、ソースSはバッテリー3のプラス側に、ドレインD
は内燃機関の部品用ヒーターDに接続される。FET1
は、ゲートGにローレベル電位の信号が入力されるとソ
ースSドレインD間が導通する。内燃機関の部品用ヒー
ターDとしては、例えば、PTC素子を用いたものが挙
げられる。
【0025】本発明の第1の実施の形態における内燃機
関の部品用ヒーターの通電制御回路基板10は、上記測
温抵抗体a、環境温度判別手段A、発電判別手段B、ス
イッチングデバイスC及び内燃機関の部品用ヒーターD
が、図6に示される回路図のように接続されて構成され
る。また、図1に示される回路基板10の端子31〜端
子34は、図6の回路図に示すように端子31はアース
接続され、端子32はバッテリー3のプラス側に、端子
33は内燃機関の部品用ヒーターDに、端子34は交流
発電機2に接続される。
【0026】図1に示される第1の実施の形態10は、
図6で示される内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回
路のうち、破線で囲まれて示される回路部分Eを同一基
板上に形成したものであり、測温抵抗体a(サーミスタ
TH)と、スイッチングデバイスC(FET1)とが、
基板の一部に設けられた切り欠き部を隔てて同一基板上
にマウントされる。以下、図5も参照しつつ、第1の実
施の形態10を説明する。図5は、図1のX−X線に沿
う断面図の模式図であり、図5中、5aは基板5の表
面、5bは基板5の裏面、6はプラスチックケースであ
る。なお、図5においては、測温抵抗体a及びスイッチ
ングデバイスC以外のデバイス、並びに端子31等の記
載を省略する。第1の実施の形態において、スリット形
状の切り欠き部1は、スイッチングデバイスCで発生し
た熱が基板5を通じて測温抵抗体aに伝導することを遮
断する。すなわち、スイッチングデバイスCで発生した
熱は、スイッチングデバイスCの下部から基板5に伝導
し、基板5を通じて図5に示す矢印F方向、G方向等の
四方に伝導するが、切り欠き部1により測温抵抗体aに
向かう矢印F方向の熱を遮断する。なお、熱は基板5の
うち切り欠き部1が形成されていない部分51を通じて
測温抵抗体aに伝導するため、該部分51が狭く形成さ
れていることが好ましい。また、熱が該部分51を通じ
てスイッチングデバイスCから測温抵抗体aに伝導する
道のりが長くなるように切り欠き部1が形成されている
と、熱が測温抵抗体aに伝導する前に十分に拡散、又は
放冷されるため好ましい。
【0027】切り欠き部1は、切り欠き形状及び大きさ
等を種々変更してもよい。例えば、図2中の切り欠き部
1bは、測温抵抗体aを囲むように縦方向及び横方向の
2つのスリットから形成されるもので、デバイスをマウ
ントするスペースが広がる。また、図3中の切り欠き部
1cは、測温抵抗体aを囲むように略逆L字形状のスリ
ットから形成されるもので、測温抵抗体aとスイッチン
グデバイスCとを結ぶ直線上に切り欠き部1の形成され
ていない部分51がないため、より効果的に熱の伝導を
抑制できる。また、図4中の切り欠き部1dは、2列に
並んだ5つのスリットから形成されるもので、測温抵抗
体aとスイッチングデバイスCとを結ぶ直線上にスリッ
トが形成されているため、より効果的に熱の伝導を抑制
できる。
【0028】また、図では省略するが、切り欠き部1b
又は切り欠き部1cは丸穴、角穴等を連続又は不連続に
穿設されたものであってもよい。なお、図2〜図4にお
いては、測温抵抗体a及びスイッチングデバイスC以外
のデバイスの記載を省略する。また、切り欠き部1が形
成される場所は、特に限定されるものでなく、測温抵抗
体aとスイッチングデバイスCとの間に形成されればよ
い。また、測温抵抗体aとスイッチングデバイスCと
は、コンパクト化及びコストの観点から基板5の同一平
面5a上に形成されることが好ましい。さらに、本発明
の内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板は、通
常、水分に接触しないようにプラスチックケース6等に
内蔵されるが、発生した熱が十分に放冷されるように、
基板5の表面5a及び裏面5bの上方とプラスチックケ
ース6等の内壁との間には、それぞれ十分な空間62が
形成されていることが好ましい。
【0029】また、基板5上の測温抵抗体aは、プラス
チックケース6等の内壁に近い位置にマウントされる
と、プラスチックケース6等の外の環境温度の変化に対
して応答がよくなるため好ましい。従って、測温抵抗体
aを、プラスチックケース6の底面の内壁に近い位置に
マウントし、且つプラスチックケース6の底面部の一部
61と測温抵抗体aの近傍の基板の一部55とを密着さ
せると、プラスチックケース6の外部の環境温度が測温
抵抗体aに伝わり易くなるため好ましい。また、端子3
1〜34のリード線はプラスチックケース6の外部に取
り出されるが、これらリード線とプラスチックケース6
との隙間はエポキシ樹脂等で充填され密封される。この
ため、プラスチックケース6に内蔵された内燃機関の部
品用ヒーターの通電制御回路10は水分に接触せず、リ
ード線も通電制御回路10に強固に固定される。
【0030】次に、図1に示す第1の実施の形態10の
回路の作用について、図6に基づいて説明する。すなわ
ち、環境温度が設定温度以下で、且つ、エンジン回転に
伴って発電機が発電する場合は、環境温度が設定温度以
下であるため、比較器IC1の反転入力端子1に接続さ
れるサーミスタTHの電位が、非反転入力端子3に接続
される基準抵抗R2の電位よりも高くなり、比較器IC
1は出力端子4から略0Vのローレベル信号をフォトカ
プラーPC1に出力する。フォトカプラーPC1は、発
電機2が発電しているため端子3端子4間が導通し、端
子4から電界効果トランジスタFET1のゲートGにロ
ーレベル信号を出力する。FET1はノーマリーオフ形
Pチャンネル形電界効果トランジスタであるため、ゲー
トGにローレベル信号が入力されることによりソースS
ドレインD間が導通する。従って、内燃機関の部品用ヒ
ーターDが発熱する。なお、電界効果トランジスタFE
T1は導通すると発熱するが、この熱は基板上の切り欠
き部1により遮断されるため、サーミスタTHには伝導
しない。
【0031】なお、環境温度が設定温度以下で、且つ、
エンジン回転に伴って発電機が発電する以外の場合は、
内燃機関の部品用ヒーターDは発熱しない。例えば、エ
ンジンが回転していない場合は、フォトカプラーPC1
の端子3端子4間が導通しないため、内燃機関の部品用
ヒーターDは発熱しない。また、環境温度が設定温度以
上である場合は、エンジンの回転の有無に関わらず、比
較器IC1の出力端子4からFET1のゲートGにハイ
レベル信号が出力されるため、FET1のソースSドレ
インD間は導通せず、内燃機関の部品用ヒーターDは発
熱しない。
【0032】第1の実施の形態10において、図6に示
される回路部分Eは、適宜変更されてもよく、例えば図
7〜図9に示される回路のようであってもよい。図7
は、図6に示される回路構成の一部分を変えた第1の実
施の形態10の変形例11の回路図である。図7中、図
6と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略
し、異なる点についてのみ説明する。図7に示される回
路と、図6に示される回路との相違点は、図6に示され
る回路において、発電判別手段Bを、フォトカプラーP
C1からノーマリーオフ形(エンハンスメント形ともい
う)Nチャンネル形電界効果トランジスタFET3に変
更した点である。図7において、Nチャンネル形電界効
果トランジスタFET3は、ゲートGがダイオードD3
等を介して発電機2に、ソースSが比較器IC1の出力
端子4に、ドレインDがPチャンネル形電界効果トラン
ジスタFET1のゲートG及び抵抗R5を介してFET
1のソースSに接続される。
【0033】変形例11の回路においては、環境温度判
別手段Aからの信号は電界効果トランジスタFET3の
ソースSに入力され、エンジン回転に伴って発電機2が
発生する信号がゲートGに入力される。電界効果トラン
ジスタFET3は、ノーマリーオフ形Nチャンネル形電
界効果トランジスタであるため、ゲートGに入力がない
場合はソースSドレインD間は導通せず、ゲートGにハ
イレベル信号が印加されるとソースSドレインD間が導
通する。すなわち、エンジン回転によって発電機が信号
を発生するとソースSドレインD間が導通する。図7の
回路を有する変形例11の作用は、第1の実施の形態1
0と同様である。すなわち、環境温度が設定温度以下の
場合であって、且つ、エンジン回転に伴って発電機が発
電した場合のみ、内燃機関の部品用ヒーターDが通電さ
れヒーターが作動する。
【0034】図8は、図6に示される回路構成の一部分
を変えた第1の実施の形態10の他の変形例12の回路
図である。図8中、図6と同一構成要素には同一符号を
付してその説明を省略し、異なる点についてのみ説明す
る。図8に示される回路と、図6に示される回路との相
違点は、図6に示される回路において、発電判別手段B
を、フォトカプラーPC1からNPN形バイポーラトラ
ンジスタTR1に変更した点である。図8において、図
8において、NPN形バイポーラトランジスタTR1
は、ベースBがダイオードD3等を介して発電機2に、
エミッタEが環境温度判別手段Aである比較器IC1の
出力端子4に、コレクタCがPチャンネル形電界効果ト
ランジスタFET1のゲートG及び抵抗R5を介してF
ET1のソースSに接続される。変形例12の回路にお
いては、環境温度判別手段Aからの信号がNPN形バイ
ポーラトランジスタTR1のエミッタEに入力され、エ
ンジンの回転に伴って発電機が発生する信号がベースB
に入力される。NPN形バイポーラトランジスタTR1
は、ベースBに入力があると、エミッタEコレクタC間
が導通する。
【0035】図8の回路を有する変形例12の作用は、
図6の第1の実施の形態10と同様である。すなわち、
環境温度が設定温度以下の場合であって、且つ、エンジ
ン回転に伴って発電機が発電した場合のみ、内燃機関の
部品用ヒーターDが通電されヒーターが作動する。
【0036】図9は、図6に示される回路構成の一部分
を変えた第1の実施の形態10の他の変形例13の回路
図である。図9中、図6と同一構成要素には同一符号を
付してその説明を省略し、異なる点についてのみ説明す
る。図9において、図6と異なるところは、図6では発
電判別手段Bが環境温度判別手段Aとスイッチングデバ
イスCとの間に接続されていたのに対し、図9では環境
温度判別手段Aが発電判別手段Bとスイッチングデバイ
スCとの間に接続される点である。すなわち、図9に示
される回路と図6に示される回路との相違点は、環境温
度判別手段Aと発電判別手段Bの回路上の接続位置を入
れ換えた点にある。
【0037】図9において、発電機2から出力される信
号は、まず、発電判別手段Bに入力される。発電判別手
段Bとしては、発電機2が発電したときにのみ発電機か
らの信号を後に続く回路に導通するものが用いられ、例
えば、ノーマリーオフ形(エンハンスメント形ともい
う)Nチャンネル形電界効果トランジスタが挙げられ
る。図9において、発電判別手段Bとしては、ノーマリ
ーオフ形Nチャンネル形電界効果トランジスタFET4
が用いられ、電界効果トランジスタFET4はゲートG
に正電位の入力信号(ハイレベル信号)がある場合のみ
ソースSドレインD間が導通する。電界効果トランジス
タFET4は、ゲートGがダイオードD3等を介して発
電機2及び抵抗R8を介してアースに、ソースSがアー
スに、ドレインDが比較器IC1の基準抵抗R2に接続
される。
【0038】測温抵抗体aは、第1の実施の形態10と
同様のものを用いることができる。図9において、測温
抵抗体aとしては、図6と同じサーミスタTHが用いら
れる。環境温度判別手段Aは、第1の実施の形態と同様
のものを用いることができる。図9において、環境温度
判別手段Aとしては、サーミスタTH及び比較器IC1
等からなるものが用いられる。比較器IC1は、非反転
入力端子3が基準抵抗R2を介して電界効果トランジス
ターFET4のドレインDと抵抗R1等を介してバッテ
リー3とに、反転入力端子1がサーミスタTHと抵抗R
3等を介してバッテリー3とに接続され、出力端子4が
電界効果トランジスタFET1のゲートGに接続され
る。なお、図9に示す変形例13の回路図において、第
1の実施の形態10と同様の理由により、抵抗R1と抵
抗R3は同じ抵抗値のものが用いられている。
【0039】スイッチングデバイスCは、第1の実施の
形態10と同様のものが用いられる。図9において、ス
イッチングデバイスCとしては、図6と同じノーマリー
オフ形Pチャンネル形電界効果トランジスタFET1が
用いられる。電界効果トランジスタFET1は、ゲート
Gが環境温度判別手段Aである比較器IC1の出力端子
4に、ソースSがバッテリー3のプラス電極に、ドレイ
ンDが内燃機関の部品用ヒーターDに接続される。電界
効果トランジスタFET1は、ゲートGに略ゼロボルト
のような所定の電位以下の信号(ローレベル信号)が入
力される場合のみ内燃機関の部品用ヒーターDに通電す
る。内燃機関の部品用ヒーターDは、第1の実施の形態
10と同様のものが用いられる。
【0040】変形例13は、上記測温抵抗体a、環境温
度判別手段A、発電判別手段B、スイッチングデバイス
C及び内燃機関の部品用ヒーターDが、図9に示される
回路図のように接続される。すなわち、発電機2が電界
効果トランジスタFET4(発電判別手段B)のゲート
Gに、電界効果トランジスタFET4のドレインDが環
境温度判別手段Aの基準抵抗R2に、環境温度判別手段
Aの比較器IC1が電界効果トランジスタFET1(ス
イッチングデバイスC)のゲートGに接続される。
【0041】次に、変形例13の回路の作用について、
図9に基づいて説明する。環境温度が設定温度以下で、
且つ、エンジン回転に伴って発電機が発電すると、発電
機2が出力した交流信号はダイオードD3で整流され、
抵抗R8の電圧降下分の正電位の信号(ハイレベル信
号)が電界効果トランジスタFET4のゲートGに入力
され、FET4のソースSドレインD間が導通する。こ
の導通により基準抵抗R2の一端がFET4を介してア
ースされ、比較器IC1は、アースに対するサーミスタ
THと基準抵抗R2との電位の高低を比較する。この
際、環境温度が設定温度以下であるため、サーミスタT
Hによる電位が基準抵抗R2による電位よりも高くな
り、比較器IC1はサーミスタTHから反転入力端子1
に入力されたハイレベル信号を選択して反転し、0Vの
信号(ローレベル信号)が出力端子4から出力される。
電界効果トランジスタFET1は、ローレベル信号がゲ
ートGに入力されることにより、ソースSドレインD間
が導通し、内燃機関の部品用ヒーターDが発熱する。な
お、電界効果トランジスタFET1は導通すると発熱す
るが、この熱は基板上の切り欠き部1により遮断される
ため、サーミスタTHには伝導しない。
【0042】なお、環境温度が設定温度以下で、且つ、
エンジン回転に伴って発電機が発電する以外の場合は、
内燃機関の部品用ヒーターDは発熱しない。例えば、エ
ンジンが回転していない場合は、電界効果トランジスタ
FET4のゲートGにハイレベル信号の入力がなく、ソ
ースSドレインD間が断絶される。このため、比較器I
C1の非反転入力端子3には、抵抗R6、抵抗R1等を
介したのみのバッテリー3からのハイレベル信号が入力
される。この信号の電位は、抵抗R6、抵抗R1、抵抗
R3及びサーミスタTHの抵抗値の設定により、サーミ
スタTHによる電位よりも常に高くなるように設定され
るため、比較器IC1は、非反転入力端子3に入力され
たハイレベル信号を反転せずに出力端子4から電界効果
トランジスタFET1のゲートGに出力する。電界効果
トランジスタFET1は、ゲートGにハイレベル信号が
入力されてもソースSドレインD間を導通しないため、
内燃機関の部品用ヒーターDは発熱しない。
【0043】また、エンジン回転に伴って発電機が発電
しているが環境温度が設定温度以上である場合は、サー
ミスタTHによる電位が基準抵抗R2による電位よりも
低くなり、比較器IC1は、非反転入力端子3に入力さ
れたハイレベル信号を反転せずに出力端子4から電界効
果トランジスタFET1のゲートGに出力する。電界効
果トランジスタFET1は、ゲートGにハイレベル信号
が入力されてもソースSドレインD間を導通しないた
め、内燃機関の部品用ヒーターDは発熱しない。
【0044】なお、本発明の内燃機関の部品用ヒーター
の通電制御回路基板の回路は本発明の要旨を変更しない
限り適宜変更してもよい。例えば、スイッチングデバイ
スCに、環境温度判別手段Aと発電判別手段Bとが接続
されており、環境温度判別手段Aからの信号と発電判別
手段Bからの信号とが並列的に入力されて内燃機関の部
品用ヒーターDへの通電を判断制御するような回路でも
よい。
【0045】本発明の内燃機関の部品用ヒーターの通電
制御回路基板は、例えば、自動車、自動二輪車等のエン
ジン(内燃機関)用の気化器等の内燃機関の部品用ヒー
ター及びその制御に用いることができる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、測温抵抗体とスイッチングデバイスとが同
一基板上にマウントされても、基板の一部に設けられた
切り欠き部で隔てられているため、スイッチングデバイ
スで発生した熱が基板を通じて測温抵抗体に伝導し難く
なる。従って、スイッチングデバイスで発生した熱の影
響によりヒーターが誤作動することがなくなり、ヒータ
ーが常に適切に作動する。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、上記
効果に加え、測温抵抗体とスイッチングデバイスとが同
一基板の同一平面上にマウントされるため、基板をより
コンパクト化できる。
【0048】また、請求項3記載の発明によれば、上記
効果に加え、切り欠き部がスリット形状であるため、切
り欠き部の面積が小さくても基板内の熱伝導を有効に遮
断できる。従って、基板上切り欠き部が形成されない部
分の面積が大きくなり、多数のデバイスをマウントでき
る。
【0049】また、請求項4記載の発明によれば、上記
効果に加え、プラスチックケースに内蔵されるため、特
に自動二輪車に装着されても、内蔵された回路基板が外
気や水分にさらされることなく有効に機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態10の平面図の模式
図である。
【図2】異なる形状の切り欠き部を有する第1の実施の
形態10の変形例10bの平面図の模式図である。
【図3】異なる形状の切り欠き部を有する第1の実施の
形態10の変形例10cの平面図の模式図である。
【図4】異なる形状の切り欠き部を有する第1の実施の
形態10の変形例10dの平面図の模式図である。
【図5】図1のX−X線に沿う第1の実施の形態10の
断面の模式図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態10の回路図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態10の変形例11の
回路図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態10の変形例12の
回路図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態10の変形例13の
回路図である。
【図10】従来の内燃機関の部品用ヒーターの回路基板
の平面図の模式図である。
【符号の説明】
a 測温抵抗体 A 環境温度判別手段 B 発電判別手段 C スイッチングデバイス D 内燃機関の部品用ヒーター IC1 比較器 TH サーミスタ R2 基準抵抗 PC1 フォトカプラー FET1 ノーマリーオフ形Pチャンネル形電界効果
トランジスタ C スイッチングデバイス D 内燃機関の部品用ヒーター IC1 比較器 TH サーミスタ R2 基準抵抗 PC1 フォトカプラー FET1 ノーマリーオフ形Pチャンネル形電界効果
トランジスタ FET2 電界効果トランジスタ FET3 ノーマリーオフ形Nチャンネル形電界効果
トランジスタ FET4 ノーマリーオフ形Nチャンネル形電界効果
トランジスタ 1、1b、1c 切り欠き部 2 発電機(交流発電機) 3 バッテリー 5 基板 5a 基板の表面 5b 基板の裏面 51 切り欠き部が形成されていない部分 6 プラスチックケース 10、10b、10c、10d、11、12、13、2
0内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板 31、32、33、34 通電制御回路基板の端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出村 恒夫 東京都港区芝大門1−1−26 ニチアス株 式会社内 Fターム(参考) 3G084 BA00 CA00 CA02 DA29 EA11 EC01 FA00 FA02 FA03 3G301 HA01 HA22 JA08 KA02 LA00 LA09 LB09 NA08 NE19 PA10Z PG00Z PG01Z 5E338 AA00 BB02 BB13 BB75 CC01 EE03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境温度が設定温度以下であることを検
    知する測温抵抗体と、該測温抵抗体で検知した環境温度
    が設定温度以下であること及びエンジン回転に伴って発
    電機が発電することの両方を満たす場合に内燃機関の部
    品用ヒーターに通電するスイッチングデバイスとが、基
    板の一部に設けられた切り欠き部を隔てて同一基板上に
    マウントされることを特徴とする内燃機関の部品用ヒー
    ターの通電制御回路基板。
  2. 【請求項2】 前記測温抵抗体と前記スイッチングデバ
    イスとが、基板の一部に設けられた切り欠き部を隔てて
    前記同一基板の同一平面上にマウントされることを特徴
    とする請求項1記載の内燃機関の部品用ヒーターの通電
    制御回路基板。
  3. 【請求項3】 前記切り欠き部が、スリット形状に形成
    されることを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関
    の部品用ヒーターの通電制御回路基板。
  4. 【請求項4】 水分に接触しないようプラスチックケー
    スに内蔵されることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項記載の内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路
    基板。
JP11073100A 1998-12-09 1999-03-18 内燃機関の部品用ヒーターの通電制御回路基板 Pending JP2000265907A (ja)

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TW88121450A TW403813B (en) 1998-12-09 1999-12-08 Energizing controller of heater for components of internal combustion engine and the energizing control method thereof
CN 99122899 CN1260445A (zh) 1998-12-09 1999-12-09 内燃机的零件用加热器的通电控制装置及其通电控制方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4851339B2 (ja) * 2003-11-25 2012-01-11 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー 流体排出システム
JP2019090762A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 アズビル株式会社 温度センサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4851339B2 (ja) * 2003-11-25 2012-01-11 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー 流体排出システム
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