JP2000264413A - 搬送物の方向変換装置 - Google Patents

搬送物の方向変換装置

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JP2000264413A
JP2000264413A JP11070010A JP7001099A JP2000264413A JP 2000264413 A JP2000264413 A JP 2000264413A JP 11070010 A JP11070010 A JP 11070010A JP 7001099 A JP7001099 A JP 7001099A JP 2000264413 A JP2000264413 A JP 2000264413A
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JP
Japan
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conveying path
conveyed
inclined roller
roller
conveying
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JP11070010A
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English (en)
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Junji Furuichi
潤二 古市
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Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
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  • Relays Between Conveyors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力を必要とすることなく、構造が簡単な
安価な装置で搬送物を確実に、かつ迅速に方向変換させ
ることが出来る搬送物の方向変換装置を提供すること。 【解決手段】 搬送路A内を搬送されてきた搬送物Hが
傾斜ローラ18に到達されると、搬送物Hの慣性力を受
けて傾斜ローラ18が回転されるため、搬送物Hは傾斜
ローラ18の上面外周部近傍に接触した状態で傾斜ロー
ラ18に乗り上がりながら、傾斜ローラ18の外周部近
傍に沿うように徐々に移動されていく。このように、搬
送物Hは搬送方向への慣性力を大きく損失することな
く、傾斜ローラ18の回転方向にスムーズに方向変換さ
れるため、傾斜ローラ18の向きを切り換えるだけで、
所望の方向に選択的に、かつ迅速に方向変換させること
が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば配送センタ
ー等において、物品等を行き先別に仕分けたり方向変換
させる際に使用される搬送物の方向変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に搬送物の自動搬送には、ロ
ーラコンベヤ、ベルトコンベヤ等の搬送装置が使用され
ている。このような搬送装置において、搬送物の搬送方
向をコンベヤ自体で変換しようとする場合、ローラコン
ベヤにおいては、方向変換部に、回転軸が搬送物の進入
方向に対して左右方向を向くようにローラを複数配設
し、一方、ベルトコンベアにおいては、ベルト自体を変
換方向にカーブさせ、それぞれ方向変換部全体にわたっ
てローラまたはベルトを適宜駆動装置により駆動させる
ことにより、搬送物の搬送方向を変換させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに方向変換部全体にわたってコンベアを駆動させて搬
送物の搬送方向を変換させる場合、駆動装置の構造が煩
雑になり、コストが嵩むばかりか、搬送物を所望の方向
に確実に、また迅速に仕分けることが困難であった。
【0004】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、駆動力を必要とすることなく、構造が簡
単な安価な装置で搬送物を確実に、かつ迅速に方向変換
させることが出来る搬送物の方向変換装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の搬送物の方向変換装置は、搬送物の搬送方
向に延びる複数のコンベアベルトが、搬送路の幅方向に
互いに離間するように並設された搬送物の搬送路におけ
る方向変換部または分岐部に、搬送物の搬送路面に対し
て垂直な軸線に対して所定角度傾斜する傾斜軸周りに回
転する略円盤状の傾斜ローラが、互いに隣り合うコンベ
アベルトの間で、その上部が前記搬送路面上に突出する
ように設けられるとともに、前記傾斜軸を前記搬送路面
に対して垂直な軸心周りに回動させることにより、前記
傾斜ローラの向きが切換わるようになっていることを特
徴としている。この特徴によれば、搬送路内を搬送され
てきた搬送物が傾斜ローラに到達されると、搬送物の慣
性力を受けて傾斜ローラが回転されるため、搬送物は傾
斜ローラの上面外周部近傍に接触した状態で傾斜ローラ
に乗り上がりながら、傾斜ローラの外周部近傍に沿うよ
うに徐々に移動されていく。このように、搬送物は搬送
方向への慣性力を大きく損失することなく、傾斜ローラ
の回転方向にスムーズに方向変換されるため、傾斜ロー
ラの向きを切り換えるだけで、搬送物を所望の方向に選
択的に、かつ迅速に方向変換させることが出来る。
【0006】本発明の搬送物の方向変換装置は、前記傾
斜ローラが、前記方向変換部または分岐部内への搬送物
の進入方向に対して複数横設されるとともに、前記各傾
斜ローラの傾斜軸の向きを、切換手段を介して同時に、
かつ同方向に切換え可能としたことが好ましい。このよ
うにすることで、分岐部に進入される搬送物を、所望の
方向に確実に方向変換することが出来るばかりか、複数
の傾斜ローラの向きを一斉に切り換え出来るので、搬送
物の搬送方向の選択的な切換えを容易に行える。
【0007】本発明の搬送物の方向変換装置は、搬送物
の搬送方向に延びる複数のコンベアベルトが、搬送路の
幅方向に互いに離間するように並設された搬送物の搬送
路における方向変換部または分岐部に、搬送物の搬送路
面に対して垂直な軸線に対して所定角度傾斜する傾斜軸
周りに回転する略円盤状の傾斜ローラが、互いに隣り合
う前記コンベアベルトの間で、その上部が前記搬送路面
上に出没自在となるように設けられていることを特徴と
している。この特徴によれば、傾斜ローラの上部を搬送
路面上に突出させれば、搬送路内を搬送されてきた搬送
物が、搬送路面上に突出された傾斜ローラに到達される
と、搬送物の慣性力を受けて傾斜ローラが回転されるた
め、搬送物は傾斜ローラの上面外周部近傍に接触した状
態で傾斜ローラに乗り上がりながら、傾斜ローラの外周
部近傍に沿うように徐々に移動され、搬送物は搬送方向
への慣性力を大きく損失することなく、傾斜ローラの回
転方向にスムーズに方向変換される。また、傾斜ローラ
の上部を搬送路面下方に退避させれば、搬送物を方向変
換させることなく、下流側に送り出すことが出来る。こ
のように、傾斜ローラの上部を搬送路面上に対して出没
自在とすることで、搬送物を所望の方向に選択的に、か
つ迅速に方向変換させることが出来る。
【0008】本発明の搬送物の方向変換装置は、前記傾
斜ローラが、前記方向変換部または分岐部内への搬送物
の進入方向に対して複数横設されるとともに、前記各傾
斜ローラ上部を、昇降手段を介して前記搬送路面上に同
時に出没自在としたことが好ましい。このようにするこ
とで、分岐部に進入される搬送物を、所望の方向に確実
に方向変換することが出来るばかりか、複数の傾斜ロー
ラを搬送路面に対して一斉に昇降させることで、搬送物
の搬送方向の選択的な切換えを容易に行える。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明すると、まず図1には本発明の実施例として
の搬送装置1の要部が示されており、Aは図中左右方向
に延びるメイン搬送路、Bはメイン搬送路Aの所定箇所
に設けられる分岐部9より、下流側斜め方向に延びる分
岐搬送路をそれぞれ示している。
【0010】メイン搬送路Aの左右側面を構成するガイ
ドレール2、2間には、搬送物の搬送方向(図中矢印方
向)に延びる複数の無端状のコンベアベルト5が、搬送
路の幅方向に互いに離間して設けられているとともに、
搬送物の搬送方向に対して直交する支軸3を介して両端
がガイドレール2、2に回転自在に枢支された複数のロ
ーラ4が、メイン搬送路A長手方向にわたって所定間隔
おきに設けられている。
【0011】無端状のコンベアベルト5は、メイン搬送
路Aの上流側及び下流側に設けられるローラもしくはス
プロケット(図示略)に巻回されており、図示しない適
宜駆動装置に連結する前記ローラ又はスプロケットの回
動により、上方のコンベアベルト5a(図2(b)参
照)が図1中矢印方向に移動されるようになっている。
また、搬送物の重量により下方に大きく撓まないよう
に、これら上方のコンベアベルト5aの下面が複数本の
ローラ4により支持されており、ローラ4はコンベアベ
ルト5の移動により従動回転するようになっている。な
お、図1及び図2(b)に示す6は、各々のコンベアベ
ルト5の横ズレを防止するガイドローラである。
【0012】また、分岐搬送路Bの左右側面を構成する
ガイドレール2’、2’間には、搬送物の搬送方向に対
して直交する支軸3’を介して両端がガイドレール
2’、2’に回転自在に枢支された複数のローラ4’
が、分岐搬送路B長手方向にわたって所定間隔おきに設
けられており、各ローラ4’の上部により搬送路面が形
成されている。
【0013】メイン搬送路Aにおける分岐部9の上流側
には、メイン搬送路Aの上流側より搬送されてきた搬送
物を、メイン搬送路Aの下流側、もしくは分岐搬送路B
のいずれかに選択的に送り出し可能とする方向変換装置
8が設けられている。この方向変換装置8は、特に図2
(a)、(b)に示されるように、コンベアベルト5a
の上面により形成される搬送物の搬送路面19に対して
垂直な垂直軸16b、及びこの垂直軸16bに対して上
方が所定角度α傾斜された傾斜軸16aからなる軸部材
16と、傾斜軸16aの上端に上方に向かってテーパ状
に広がる受部材17(図4参照)上に、傾斜軸16aの
軸心周りに回転自在に軸着された傾斜ローラ18とから
構成されている。
【0014】垂直軸16bの下端は、両ガイドレール
2、2間に横架される基板22内に対して軸心周りに回
転自在に挿通されており、基板22を挟むように軸周り
に環着された上下のフランジ部21により、上下移動不
能に支持されている。また、垂直軸16bにおける上部
のフランジ部21の上方には、基板22上所定箇所に立
設されるガイド部材24を介してメイン搬送路Aの長手
方向に対して左右方向に摺動自在に設けられた直線状の
ラック25に噛合するピニオン23が固着されている。
【0015】ラック25の長手方向一端側には、図3に
示されるように駆動モータ26が設けられており、この
駆動モータ26には減速装置27が連結されている。こ
の減速装置27の上端より突出される駆動軸28に固着
された駆動ピニオン29がラック25に噛合されてお
り、駆動モータ26を駆動させることにより、ラック2
5が左右方向に移動されるようになっている。すなわ
ち、このラック25の移動により、垂直軸16bが軸線
周りに回動され、傾斜軸16a及び傾斜ローラ18の向
きが、図中3点鎖線で示されるように切り換わるように
なっている。
【0016】この駆動モータ26は適宜箇所に設けられ
た制御装置に連結されており、所望の場所にて駆動出来
るようになっている。なお、駆動モータ26には駆動軸
の回転数等を測定するロータリーエンコーダ(図示略)
が内設されており、傾斜ローラ18の向きや切換角度等
を制御出来るようになっている。
【0017】さらに、ラック25のギヤ部とピニオン2
3、および駆動ピニオン29のギヤ部とが確実に噛合さ
れるように、基板22上に立設される支持部材20の垂
直面に、ラック25をピニオン23方向に付勢するガイ
ドローラ31がバネ30を介して設けられている。これ
ら駆動モータ26により移動するラック25、これに噛
合するピニオンにより、傾斜ローラ18の切換手段が構
成される。
【0018】このように構成される本実施例における方
向変換装置8は、それぞれ隣り合うコンベアベルト5、
5の間に位置するように、メイン搬送路Aの幅方向及び
メイン搬送路Aの長手方向に複数設けられているととも
に、それぞれの傾斜ローラ18の上部近傍が、図2
(a)、(b)に示されるように、隣り合うコンベアベ
ルト5、5の間から上方に突出して、コンベアベルト5
により構成される搬送路面19よりも上方に位置するよ
うに設定されている。
【0019】そして、駆動モータ26を適宜駆動させて
ラック25を左右方向に移動させることで、図5(a)
に示されるように、傾斜ローラ18は、搬送物の進入方
向(図中白抜き矢印)に対する傾斜軸16aの開放角度
がθ=45度となる位置と、図5(b)に示されるよう
に、搬送物の進入方向に対する傾斜軸16aの開放角度
がθ=90度となる位置との間で、垂直軸16bの軸心
周りに回転するようになっている。なお、これら傾斜ロ
ーラ18の回転時において傾斜ローラ18の上部近傍の
高さ位置が変わることはない。
【0020】また、方向変換装置8の下流側には、複数
の支持ローラ10が、図1、図2(b)に示されるよう
に(図2(a)において支持ローラ10は省略されてい
る)、基板22上において垂直な軸周りに回転自在に設
けられている。これら支持ローラ10も、それぞれ隣り
合うコンベアベルト5、5の間に位置するように、メイ
ン搬送路Aの幅方向及びメイン搬送路Aの長手方向に複
数設けられているとともに、支持ローラ10の上部近傍
が、隣り合うコンベアベルト5、5の間から上方に突出
して、コンベアベルト5により構成される搬送路面19
よりも所定高さ上方に位置するように設定されている。
【0021】次に、搬送物の方向変換時における作用を
図1〜図5(a)、(b)に基づいて説明していくと、
まず搬送物の進入方向に対する傾斜軸16aの開放角度
θが、図5(a)に示されるようにθ=45度に設定さ
れている場合、コンベアベルト5により上流側から搬送
されてきた搬送物が分岐部9に到達すると、図4に示さ
れるように、搬送物Hの先端部が、傾斜ローラ18の上
面18aにおける外周部近傍、すなわち図4及び図5
(a)における点P1近傍に接触する。
【0022】傾斜ローラ18は搬送物Hの慣性力を受け
て回転されるとともに、搬送物Hが、P1近傍位置から
図5(a)中斜線で示される位置に沿って傾斜ローラ1
8の外周部に乗り上がるように移動され、図1に示され
るように搬送物Hの先端部が傾斜ローラ18の接線方向
に向かって徐々に方向変換される。
【0023】そして搬送物Hは、傾斜ローラ18の最上
部P2近傍位置において、傾斜ローラ18の回転力を受
けて傾斜ローラ18の接線方向に送り出される。すなわ
ち、搬送物Hは、メイン搬送路Aの長手方向に対して右
方向に約45度変換され、分岐搬送路B方向に送り出さ
れる。傾斜ローラ18の下流側に移動された搬送物H
は、方向変換された搬送物Hの下面との接触により搬送
物の移動方向に従動回転される支持ローラ10により支
持されるため、図1中右側に移動するコンベアベルト5
の影響を受けることなく、分岐搬送路B内にスムーズに
移動する。
【0024】このようにコンベアベルト5により搬送さ
れてきた搬送物Hは、その慣性力を受けて回転する傾斜
ローラ18により徐々に傾斜ローラの回転方向に方向変
換されていくため、搬送物Hと傾斜ローラ18との接触
時において搬送物Hの慣性力が大きく損失され、搬送物
Hが急激に失速することがない。
【0025】また、傾斜ローラ18の回転により方向変
換された搬送物は、この傾斜ローラ18の回転力を利用
して接線方向に送り出されるため、方向変換装置8に適
宜駆動力を付与することなく、かつ搬送物Hを停止させ
ることなく、所望の方向に迅速に、かつ連続的にスムー
ズに変換させることが可能となる。
【0026】なお、この方向変換装置8の傾斜軸16a
の垂直軸16bに対する傾斜角度α、および搬送物の進
入方向に対する開放角度θはそれぞれ任意に変更可能で
あるため、駆動モータ26を介してラック25を左右に
移動させ、図5(b)に示されるように、開放角度θを
90度(もしくは−90度)とすれば、メイン搬送路A
内を搬送する搬送物Hの搬送方向を変換させることな
く、そのままメイン搬送路Aの下流側に搬送することが
出来る。また、例えば図5(c)に示されるように開放
角度θを−45度、すなわち図5(a)と反対側に向け
れば、搬送物を左約45度の方向に方向変換させること
も可能である。
【0027】図6(a)、(b)には、本発明の他の実
施例としての搬送物の方向変換装置が示されている。本
実施例において前述の実施例と相違する点は、方向変換
装置8及び支持ローラ10が、搬送物の進入方向に対し
て予め設定された所定の開放角度をもって、基板22上
に対して軸周りに回転不能に固定されており、かつ、こ
の基板22が、昇降手段としての昇降装置50により昇
降可能に設けられている点である。その他の構成は前述
の実施例と同様であるため、同様の符号を付すことによ
り、ここでの詳細な説明は省略することとする。
【0028】このように基板22を昇降可能とすること
により、図のように傾斜ローラ18及び支持ローラ10
の上部近傍が、コンベアベルト5aにより形成される搬
送路面19上に出退可能となる。すなわち、基板22が
下限位置にあるとき、傾斜ローラ18及び支持ローラ1
0の上部近傍が、搬送路面19の下方に待避されるの
で、コンベアベルト5を介して搬送路面19上を搬送す
る搬送物は、方向変換することなくメイン搬送路Aの下
流側に搬送される。また、昇降装置50を介して基板2
2を上限位置まで上昇させると、傾斜ローラ18及び支
持ローラ10の上部近傍が、搬送路面19の上方に突出
されるので、搬送路面19上を搬送する搬送物を傾斜ロ
ーラ18の回転方向に方向変換させることが出来る。
【0029】このように、これら傾斜ローラ18及び支
持ローラ10の上部近傍を搬送路面19に対して出退可
能に設けておくことによっても、搬送物を所望の方向に
迅速に方向変換することが出来る。なお、この場合、方
向変換が不要な搬送物を、方向変換に接触させることな
くメイン搬送路Aの下流側に確実に送ることが出来る。
【0030】これら前述の各実施例における傾斜ローラ
18にあっては、搬送路面に対して垂直な垂直軸16b
に対して傾斜する傾斜軸16a周りに取り付けられてい
るため、搬送路面に対して水平な軸周りに回転する従来
公知の方向変換ローラと比較して、搬送物との接触時に
おける衝撃が小さくなるため、このように高速搬送が可
能なコンベアベルト5を用いた搬送路において使用する
場合にあっても、搬送物を損傷させることなく方向変換
させることが出来る。
【0031】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。
【0032】例えば、傾斜ローラ18の配設位置、数
量、及び傾斜角度等は任意であり、種々に変形可能であ
る。また、本実施例においては、メイン搬送路Aに対し
て1つの分岐搬送路Bが設けられていたが、多方向に分
岐する2つ以上の分岐搬送路を設けられた分岐部に方向
変換装置8を設置し、これら各分岐搬送路に対して搬送
物Hを選択的に仕分け出来るようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0034】(a)請求項1項の発明によれば、搬送路
内を搬送されてきた搬送物が傾斜ローラに到達される
と、搬送物の慣性力を受けて傾斜ローラが回転されるた
め、搬送物は傾斜ローラの上面外周部近傍に接触した状
態で傾斜ローラに乗り上がりながら、傾斜ローラの外周
部近傍に沿うように徐々に移動されていく。このよう
に、搬送物は搬送方向への慣性力を大きく損失すること
なく、傾斜ローラの回転方向にスムーズに方向変換され
るため、傾斜ローラの向きを切り換えるだけで、搬送物
を所望の方向に選択的に、かつ迅速に方向変換させるこ
とが出来る。
【0035】(b)請求項2項の発明によれば、分岐部
に進入される搬送物を、所望の方向に確実に方向変換す
ることが出来るばかりか、複数の傾斜ローラの向きを一
斉に切り換え出来るので、搬送物の搬送方向の選択的な
切換えを容易に行える。
【0036】(c)請求項3項の発明によれば、傾斜ロ
ーラの上部を搬送路面上に突出させれば、搬送路内を搬
送されてきた搬送物が、搬送路面上に突出された傾斜ロ
ーラに到達されると、搬送物の慣性力を受けて傾斜ロー
ラが回転されるため、搬送物は傾斜ローラの上面外周部
近傍に接触した状態で傾斜ローラに乗り上がりながら、
傾斜ローラの外周部近傍に沿うように徐々に移動され、
搬送物は搬送方向への慣性力を大きく損失することな
く、傾斜ローラの回転方向にスムーズに方向変換され
る。また、傾斜ローラの上部を搬送路面下方に退避させ
れば、搬送物を方向変換させることなく、下流側に送り
出すことが出来る。このように、傾斜ローラの上部を搬
送路面上に対して出没自在とすることで、搬送物を所望
の方向に選択的に、かつ迅速に方向変換させることが出
来る。
【0037】(d)請求項4項の発明によれば、分岐部
に進入される搬送物を、所望の方向に確実に方向変換す
ることが出来るばかりか、複数の傾斜ローラを搬送路面
に対して一斉に昇降させることで、搬送物の搬送方向の
選択的な切換えを容易に行える。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての搬送装置の要部を示す
平面図である。
【図2】(a)は図1のI−I断面図であり、(b)は
(a)のII−II断面図である。
【図3】図2(b)のIII−III断面図である。
【図4】傾斜ローラ上を搬送する搬送物を示す概略側面
図である。
【図5】(a)は搬送方向に対する傾斜ローラの開放角
度が45度、(b)は90度、(c)は反対側に45度
に設定された状態を示す概略平面図である。
【図6】(a)は本発明の他の実施例としての方向変換
部の断面図を示し、(b)は(a)の4−4断面図であ
る。
【符号の説明】
1 搬送装置 2、2’ ガイドレール 3、3’ 支軸 4、4’ ローラ 5、5a、5b コンベアベルト 6 ガイドローラ 8 方向変換装置 9 分岐部(方向変換部) 10 支持ローラ 16 軸部材 16a 傾斜軸 16b 垂直軸 17 受部材 18 傾斜ローラ 18a 上面 19 搬送路面 20 支持部材 21 フランジ部 22 基板 23 ピニオン 24 ガイド部材 25 ラック 26 駆動モータ 27 減速装置 28 駆動軸 29 駆動ピニオン 30 バネ 31 ガイドローラ 50 昇降装置(昇降手段) A メイン搬送路 B 分岐搬送路 H 搬送物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送物の搬送方向に延びる複数のコンベ
    アベルトが、搬送路の幅方向に互いに離間するように並
    設された搬送物の搬送路における方向変換部または分岐
    部に、搬送物の搬送路面に対して垂直な軸線に対して所
    定角度傾斜する傾斜軸周りに回転する略円盤状の傾斜ロ
    ーラが、互いに隣り合うコンベアベルトの間で、その上
    部が前記搬送路面上に突出するように設けられるととも
    に、前記傾斜軸を前記搬送路面に対して垂直な軸心周り
    に回動させることにより、前記傾斜ローラの向きが切換
    わるようになっていることを特徴とする搬送物の方向変
    換装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜ローラが、前記方向変換部また
    は分岐部内への搬送物の進入方向に対して複数横設され
    るとともに、前記各傾斜ローラの傾斜軸の向きを、切換
    手段を介して同時に、かつ同方向に切換え可能とした請
    求項1に記載の搬送物の方向変換装置。
  3. 【請求項3】 搬送物の搬送方向に延びる複数のコンベ
    アベルトが、搬送路の幅方向に互いに離間するように並
    設された搬送物の搬送路における方向変換部または分岐
    部に、搬送物の搬送路面に対して垂直な軸線に対して所
    定角度傾斜する傾斜軸周りに回転する略円盤状の傾斜ロ
    ーラが、互いに隣り合う前記コンベアベルトの間で、そ
    の上部が前記搬送路面上に出没自在となるように設けら
    れていることを特徴とする搬送物の方向変換装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜ローラが、前記方向変換部また
    は分岐部内への搬送物の進入方向に対して複数横設され
    るとともに、前記各傾斜ローラ上部を、昇降手段を介し
    て前記搬送路面上に同時に出没自在とした請求項1に記
    載の搬送物の方向変換装置。
JP11070010A 1999-03-16 1999-03-16 搬送物の方向変換装置 Withdrawn JP2000264413A (ja)

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