JP2000263735A - 化粧板及び製造方法 - Google Patents
化粧板及び製造方法Info
- Publication number
- JP2000263735A JP2000263735A JP11069588A JP6958899A JP2000263735A JP 2000263735 A JP2000263735 A JP 2000263735A JP 11069588 A JP11069588 A JP 11069588A JP 6958899 A JP6958899 A JP 6958899A JP 2000263735 A JP2000263735 A JP 2000263735A
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- JP
- Japan
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- curable resin
- pattern
- acrylate
- resin layer
- base material
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- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】粗面でかつ色が不均一の木質基材などに、印刷
適性のよいフィルムに歩留りよく設けた高度の絵柄を、
色調むらや印刷ぬけがなく、かつ硬度のある表面物性を
もつ化粧板と、その製造方法との提供を課題とする。 【解決手段】 基材1に必要に応じて着色した硬化型樹
脂層4、絵柄3及び表面保護層2とからなる積層板10
において、上記の硬化樹脂層4が基材1に施して電離放
射線で硬化したものであり、また、絵柄3は転写方式で
形成する。
適性のよいフィルムに歩留りよく設けた高度の絵柄を、
色調むらや印刷ぬけがなく、かつ硬度のある表面物性を
もつ化粧板と、その製造方法との提供を課題とする。 【解決手段】 基材1に必要に応じて着色した硬化型樹
脂層4、絵柄3及び表面保護層2とからなる積層板10
において、上記の硬化樹脂層4が基材1に施して電離放
射線で硬化したものであり、また、絵柄3は転写方式で
形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷適性に優れた
フィルムに設けた絵柄を家具、壁面、床材などに表面意
匠を施すとともに表面保護性能が優れた建材用、特に水
平面の使用に耐える化粧材及びその製造方法に属する。
フィルムに設けた絵柄を家具、壁面、床材などに表面意
匠を施すとともに表面保護性能が優れた建材用、特に水
平面の使用に耐える化粧材及びその製造方法に属する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧板、特に木質基材に設ける化
粧板は、紙に絵柄を印刷したものや、上記の絵柄に表面
保護層を塗布したりした化粧紙(化粧シート)や、絵柄
を設けたプラスチックフィルムなどの化粧シートを基材
と接着剤を介して積層・形成されていた。あるいは、プ
ラスチックフィルムや紙に絵柄を設けて、作業性・安全
性に優れた酢酸ビニルや酢酸ビニル・アクリル樹脂から
なるエマルジョン系樹脂の接着剤を介して基材と積層
後、その表面に絵柄の保護層を塗布形成した化粧板が広
く使用されていた。
粧板は、紙に絵柄を印刷したものや、上記の絵柄に表面
保護層を塗布したりした化粧紙(化粧シート)や、絵柄
を設けたプラスチックフィルムなどの化粧シートを基材
と接着剤を介して積層・形成されていた。あるいは、プ
ラスチックフィルムや紙に絵柄を設けて、作業性・安全
性に優れた酢酸ビニルや酢酸ビニル・アクリル樹脂から
なるエマルジョン系樹脂の接着剤を介して基材と積層
後、その表面に絵柄の保護層を塗布形成した化粧板が広
く使用されていた。
【0003】しかしながら、エマルジョン系樹脂の接着
剤を介在した化粧板は、接着剤に柔軟性をもつために、
柔らかく化粧板の表面に凹み跡が残り易く、特に化粧シ
ートの絵柄が紙に設けられている場合は、その凹みは復
元性に乏しくより大きく残るという問題点があった。
剤を介在した化粧板は、接着剤に柔軟性をもつために、
柔らかく化粧板の表面に凹み跡が残り易く、特に化粧シ
ートの絵柄が紙に設けられている場合は、その凹みは復
元性に乏しくより大きく残るという問題点があった。
【0004】また、化粧シートの印刷に用いられるプラ
スチックフィルムは、厚みが50〜150μmの比較的
厚いものが使用されるために、印刷基材としては取扱い
に難があり、かつ印刷の工程ロスに伴うコストアップな
どの点から美麗な表面意匠をもつ絵柄(特に多色印刷に
より形成されるもの)を歩留りよく作成し難いという問
題点がった。また、印刷適性に優れたプラスチックフィ
ルムに、高度、かつ美麗な表面意匠の絵柄を設けた転写
フィルムから基材に絵柄を転写・形成することも行われ
ている。しかしながら、転写フィルムの絵柄を設ける基
材の平滑性の如何によっては、基材が粗面の場合その凹
部で絵柄抜けが起きたり、基材の色が不均一な木質など
の場合は、その色を十分に隠蔽することができず、結果
として化粧板の色むらとなる問題があった。
スチックフィルムは、厚みが50〜150μmの比較的
厚いものが使用されるために、印刷基材としては取扱い
に難があり、かつ印刷の工程ロスに伴うコストアップな
どの点から美麗な表面意匠をもつ絵柄(特に多色印刷に
より形成されるもの)を歩留りよく作成し難いという問
題点がった。また、印刷適性に優れたプラスチックフィ
ルムに、高度、かつ美麗な表面意匠の絵柄を設けた転写
フィルムから基材に絵柄を転写・形成することも行われ
ている。しかしながら、転写フィルムの絵柄を設ける基
材の平滑性の如何によっては、基材が粗面の場合その凹
部で絵柄抜けが起きたり、基材の色が不均一な木質など
の場合は、その色を十分に隠蔽することができず、結果
として化粧板の色むらとなる問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粗面の基材
などに、印刷適性のよいフィルムに歩留りよく設けた高
度な絵柄を、印刷ぬけなどがない表面意匠を形成するも
のである。そして、その表面に凹み跡が残り難く、基材
の色が不均一な木質などにおいても、その色を隠蔽して
色むらのない化粧板及びその製造方法の提供を課題とす
るものである。
などに、印刷適性のよいフィルムに歩留りよく設けた高
度な絵柄を、印刷ぬけなどがない表面意匠を形成するも
のである。そして、その表面に凹み跡が残り難く、基材
の色が不均一な木質などにおいても、その色を隠蔽して
色むらのない化粧板及びその製造方法の提供を課題とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、基材、硬化型樹脂層、及び絵柄並びに表
面保護層とからなる積層板において、上記の硬化型樹脂
層が基材に施したものであり、また絵柄が転写方式で設
けた化粧板である。そして、上記の硬化型樹脂層が電離
放射線硬化型樹脂であり、また、基材の色調を隠蔽でき
る着色剤を含む化粧板である。また、木質基材、着色剤
を含む電離放射線硬化型樹脂層、及び転写方式で設けた
絵柄、並びに表面保護層とからなる積層板において、木
質基材に着色剤を含む未硬化の電離放射線硬化型樹脂を
施し、絵柄を設けた転写フィルムを積層し、電離放射線
を照射・硬化した後、絵柄に表面保護層を設ける化粧板
の製造方法である。
めに本発明は、基材、硬化型樹脂層、及び絵柄並びに表
面保護層とからなる積層板において、上記の硬化型樹脂
層が基材に施したものであり、また絵柄が転写方式で設
けた化粧板である。そして、上記の硬化型樹脂層が電離
放射線硬化型樹脂であり、また、基材の色調を隠蔽でき
る着色剤を含む化粧板である。また、木質基材、着色剤
を含む電離放射線硬化型樹脂層、及び転写方式で設けた
絵柄、並びに表面保護層とからなる積層板において、木
質基材に着色剤を含む未硬化の電離放射線硬化型樹脂を
施し、絵柄を設けた転写フィルムを積層し、電離放射線
を照射・硬化した後、絵柄に表面保護層を設ける化粧板
の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、図1に示すように、基
材1に、着色した硬化型樹脂層4、絵柄3及び表面保護
層2とからなる積層板において、上記の硬化型樹脂層が
基材1に施したものであり、また絵柄3は転写方式で設
けた化粧板10である。そして、上記の硬化型樹脂層4
は、電離放射線硬化型樹脂であり、また、基材1の色調
を隠蔽できる着色剤を含む化粧板10である。また、図
1に示すように木質の基材1に設けた、着色剤を含む電
離放射線硬化型樹脂4、及び転写方式で施した絵柄3並
びに表面保護層2とからなる積層板10において、図2
に示す木質の基材1に着色剤を含む未硬化の電離放射線
硬化型樹脂41を設けて、その面に転写フィルム11の
絵柄30の面とを積層し、更に電離放射線を照射、硬化
して転写フィルム11の離形フィルム6をはく離した
後、表面保護層2を設ける図1に示す化粧板10の製造
方法である。
材1に、着色した硬化型樹脂層4、絵柄3及び表面保護
層2とからなる積層板において、上記の硬化型樹脂層が
基材1に施したものであり、また絵柄3は転写方式で設
けた化粧板10である。そして、上記の硬化型樹脂層4
は、電離放射線硬化型樹脂であり、また、基材1の色調
を隠蔽できる着色剤を含む化粧板10である。また、図
1に示すように木質の基材1に設けた、着色剤を含む電
離放射線硬化型樹脂4、及び転写方式で施した絵柄3並
びに表面保護層2とからなる積層板10において、図2
に示す木質の基材1に着色剤を含む未硬化の電離放射線
硬化型樹脂41を設けて、その面に転写フィルム11の
絵柄30の面とを積層し、更に電離放射線を照射、硬化
して転写フィルム11の離形フィルム6をはく離した
後、表面保護層2を設ける図1に示す化粧板10の製造
方法である。
【0008】本発明の化粧板の基材は、通常の化粧板の
基材として使用できるものであればいずれのものでも構
わない。例えば、木材単板、木材合板、パーチクルボー
ド、中密度繊維板(MDF)、などの木質を主要構成成
分とするものが好ましい。この他の基材として用いられ
る板状のものは、木材単板、木材合板、パーチクルボー
ドなどの木質板、及び石膏板、石膏スラグ板などの石膏
系板、珪酸カルシウム板などが適する。この他に石綿ス
レート板、コンクリート板、軽量発泡コンクリート板、
中空押出しセメント板、パルプセメント板、石綿セメン
ト板、木片セメント板などの繊維セメント板、陶板、磁
器、石器、土器、ガラス、ほうろうなどのセラミック板
がある。また、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩化ビニル
ゾル塗布鋼板、アルミニウム板、銅板、ステンレス板な
どの金属板がある。その他、ポリオレフィン板、アクリ
ル樹脂板、ABS板、ポリカーボネートなどの熱可塑性
樹脂板がある。また、フェノール樹脂板、尿素樹脂板、
不飽和ポリエステル板、ポリウレタン板、エポキシ樹脂
板、メラミン樹脂板、ジアリルフタレート樹脂板などの
熱硬化性樹脂板がある。更に、これらの樹脂をガラス繊
維、不織布、紙、その他の各種繊維質基材に含浸硬化し
たいわゆる繊維強化プラスチック(FRP板)などの板
並びに上記の各種基材フィルムを2種以上積層した複合
基材がある。
基材として使用できるものであればいずれのものでも構
わない。例えば、木材単板、木材合板、パーチクルボー
ド、中密度繊維板(MDF)、などの木質を主要構成成
分とするものが好ましい。この他の基材として用いられ
る板状のものは、木材単板、木材合板、パーチクルボー
ドなどの木質板、及び石膏板、石膏スラグ板などの石膏
系板、珪酸カルシウム板などが適する。この他に石綿ス
レート板、コンクリート板、軽量発泡コンクリート板、
中空押出しセメント板、パルプセメント板、石綿セメン
ト板、木片セメント板などの繊維セメント板、陶板、磁
器、石器、土器、ガラス、ほうろうなどのセラミック板
がある。また、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩化ビニル
ゾル塗布鋼板、アルミニウム板、銅板、ステンレス板な
どの金属板がある。その他、ポリオレフィン板、アクリ
ル樹脂板、ABS板、ポリカーボネートなどの熱可塑性
樹脂板がある。また、フェノール樹脂板、尿素樹脂板、
不飽和ポリエステル板、ポリウレタン板、エポキシ樹脂
板、メラミン樹脂板、ジアリルフタレート樹脂板などの
熱硬化性樹脂板がある。更に、これらの樹脂をガラス繊
維、不織布、紙、その他の各種繊維質基材に含浸硬化し
たいわゆる繊維強化プラスチック(FRP板)などの板
並びに上記の各種基材フィルムを2種以上積層した複合
基材がある。
【0009】着色硬化型樹脂層は、電離放射線硬化型樹
脂又は熱硬化型樹脂から選択し、可塑剤などの添加剤を
加えて構成される。
脂又は熱硬化型樹脂から選択し、可塑剤などの添加剤を
加えて構成される。
【0010】電離放射線硬化型樹脂としては、分子中に
重合性の不飽和結合又はエポキシ基をもつプレポリマ
ー、オリゴマー及び/又は単量体を適宜に調整した組成
物を用いる。これらのプレポリマー、オリゴマーは、ウ
レタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポ
キシアクリレートやシロキサンなどがある。また、プレ
ポリマー、オリゴマーは、不飽和ジカルボン酸と多価ア
ルコールとの縮合物である不飽和ポリエステルがある。
重合性の不飽和結合又はエポキシ基をもつプレポリマ
ー、オリゴマー及び/又は単量体を適宜に調整した組成
物を用いる。これらのプレポリマー、オリゴマーは、ウ
レタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポ
キシアクリレートやシロキサンなどがある。また、プレ
ポリマー、オリゴマーは、不飽和ジカルボン酸と多価ア
ルコールとの縮合物である不飽和ポリエステルがある。
【0011】例えば、アルキルアクリレートやアルキル
メタアクリレートがある。(以下本明細書においては、
アクリレート及び/又はメタアクリレートは(メタ)ア
クリレートと記載する。)。ポリエステル(メタ)アク
リレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオ
ール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレ
ートがある。
メタアクリレートがある。(以下本明細書においては、
アクリレート及び/又はメタアクリレートは(メタ)ア
クリレートと記載する。)。ポリエステル(メタ)アク
リレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオ
ール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレ
ートがある。
【0012】単量体は、スチレン、αーメチルスチレン
などのビニルベンゼンモノマーや、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2エチルヘキシル(メタ)アクリレ
ート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシ
エチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリ
レートなどがある。
などのビニルベンゼンモノマーや、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、2エチルヘキシル(メタ)アクリレ
ート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシ
エチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリ
レートなどがある。
【0013】N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート
などの不飽和カルボン酸とアミノアルコールとのエステ
ルがある。
レート、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N−ジベンジルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート
などの不飽和カルボン酸とアミノアルコールとのエステ
ルがある。
【0014】(メタ)アクリルアミドの不飽和カルボン
酸アミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6
ーヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレートなどの不飽和カ
ルボン酸とグリコールとのエステルがある。
酸アミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6
ーヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレートなどの不飽和カ
ルボン酸とグリコールとのエステルがある。
【0015】ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの多
官能性化合物がある。
レート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどの多
官能性化合物がある。
【0016】トリメチロールプロパントリチオグリコレ
ート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、
ペンタエリスリトールテトラチオグリコレートなどの分
子中に2ケ以上のチオール基をもつポリチオール化合物
がある。
ート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、
ペンタエリスリトールテトラチオグリコレートなどの分
子中に2ケ以上のチオール基をもつポリチオール化合物
がある。
【0017】以上の化合物を必要に応じて、1種若しく
は2種以上のものを混合して用いるが、樹脂組成物に通
常の加工適性を与えるためには、前記プレポリマー又は
オリゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/又はポリ
チオールを95重量%以下とすることが好ましい。
は2種以上のものを混合して用いるが、樹脂組成物に通
常の加工適性を与えるためには、前記プレポリマー又は
オリゴマーを5重量%以上、前記単量体及び/又はポリ
チオールを95重量%以下とすることが好ましい。
【0018】単量体は、硬化生成物の可撓性が要求され
るときは、加工適性に支障がない限り少なくして、1官
能又は2官能アクリレート単量体を用い、比較的低い架
橋密度の構造とする。また、硬化生成物の耐熱性、硬
度、耐溶剤性が要求されるときは、加工適性に支障がな
い範囲で単量体の量を多くしたり、3官能以上の(メ
タ)アクリレート系単量体を用いて高い架橋密度の構造
とすることが好ましい。すなわち、1、2官能単量体と
3官能単量体とを適宜に配合することにより、加工適性
と硬化生成物の物性とを調整する。
るときは、加工適性に支障がない限り少なくして、1官
能又は2官能アクリレート単量体を用い、比較的低い架
橋密度の構造とする。また、硬化生成物の耐熱性、硬
度、耐溶剤性が要求されるときは、加工適性に支障がな
い範囲で単量体の量を多くしたり、3官能以上の(メ
タ)アクリレート系単量体を用いて高い架橋密度の構造
とすることが好ましい。すなわち、1、2官能単量体と
3官能単量体とを適宜に配合することにより、加工適性
と硬化生成物の物性とを調整する。
【0019】1官能単量体としては、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、2−ヒドロキシヘキシルアクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレートなどがある。2官能
アクリレート系単量体には、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6ーヘキサンジオールジアクリ
レートなど、3官能以上のアクリレート系単量体には、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどが
ある。
ルアクリレート、2−ヒドロキシヘキシルアクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレートなどがある。2官能
アクリレート系単量体には、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6ーヘキサンジオールジアクリ
レートなど、3官能以上のアクリレート系単量体には、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどが
ある。
【0020】硬化生成物に可撓性や、表面硬度などの物
性を調整するために前記プレポリマー、又はオリゴマー
単量体の少なくとも1種に対して電離放射線では硬化し
ない樹脂及び/又は熱可塑性樹脂を1〜70重量%、好
ましくは5〜50重量%配合することができる。
性を調整するために前記プレポリマー、又はオリゴマー
単量体の少なくとも1種に対して電離放射線では硬化し
ない樹脂及び/又は熱可塑性樹脂を1〜70重量%、好
ましくは5〜50重量%配合することができる。
【0021】電離放射線で硬化しない樹脂には、ポリウ
レタン、繊維素誘導体、ポリエステル、アクリル樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリカーボネート、ポリアミドなどがある。特に、
表面保護層に可撓性を与えたいときは、ポリウレタン、
繊維素誘導体、ポリエステル、ポリビニルブチラールが
好ましい。そして、これらの可撓性を与える樹脂である
常温で固体の樹脂を混合することによって、着色硬化型
樹脂層の粘着性を少なくして、転写フィルムとの積層作
業を容易にできる。
レタン、繊維素誘導体、ポリエステル、アクリル樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリカーボネート、ポリアミドなどがある。特に、
表面保護層に可撓性を与えたいときは、ポリウレタン、
繊維素誘導体、ポリエステル、ポリビニルブチラールが
好ましい。そして、これらの可撓性を与える樹脂である
常温で固体の樹脂を混合することによって、着色硬化型
樹脂層の粘着性を少なくして、転写フィルムとの積層作
業を容易にできる。
【0022】電離放射線硬化型樹脂の硬化に適用する電
離放射線は、コックロフトワルトン型、バンデグラフ
型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線
型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速
器を用いる。そして、100〜1000keVのエネル
ギーをもつ電子線を0.5〜3000Mradの照射線
量で硬化させるものである。
離放射線は、コックロフトワルトン型、バンデグラフ
型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線
型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速
器を用いる。そして、100〜1000keVのエネル
ギーをもつ電子線を0.5〜3000Mradの照射線
量で硬化させるものである。
【0023】電離放射線硬化型樹脂の組成物は、光重合
開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、
ミヒラーベンゾイルベンゾエート、αーアミロキシムエ
ステル、テトラメチルメウラムモノサルファイド、チオ
キサントン類、及び/又は光増感剤であるn−ブチルア
ミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルホスフィンな
どの混合物を添加することによって紫外線で硬化するこ
とができる。波長180nm以上の紫外線又は可視光線
を利用しフリーラジカルを発生する光開始剤、光重合性
モノマーあるいは光重合性オリゴマー、あるいは100
KeVから106 KeVエネルギーの電子線によりフリ
ーラジカルを発生する光重合性モノマーあるいは光重合
性オリゴマーとよりなるものである。
開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、
ミヒラーベンゾイルベンゾエート、αーアミロキシムエ
ステル、テトラメチルメウラムモノサルファイド、チオ
キサントン類、及び/又は光増感剤であるn−ブチルア
ミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルホスフィンな
どの混合物を添加することによって紫外線で硬化するこ
とができる。波長180nm以上の紫外線又は可視光線
を利用しフリーラジカルを発生する光開始剤、光重合性
モノマーあるいは光重合性オリゴマー、あるいは100
KeVから106 KeVエネルギーの電子線によりフリ
ーラジカルを発生する光重合性モノマーあるいは光重合
性オリゴマーとよりなるものである。
【0024】波長180nm以上の紫外線又は可視光線
を利用しフリーラジカルを発生する光開始剤としてはベ
ンゾイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、
ジエトキシアセトフェノン、アシロキシムエステル、塩
素化アセトフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、アシ
ルホスフォンオキサイド、グリオキシエステル、環状ベ
ンジルなどの分子内結合開裂型のラジカル重合開始剤、
ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ジベンゾスベロン、
2−エチルアンスラキノン、イソブチルチオキサンソ
ン、ベンジル3−ケトマクリンなどのなどの分子間水素
引抜き型のラジカル重合開始剤、カンファーキノン、ア
ンスラキノン、α−ナフチルアセナフセン、p,p′−
ジメトキシベンジル、p,p′−ジクロロベンジルなど
のジカルボニル系可視光線硬化用ラジカル重合開始剤、
2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソ
ン、2,4−ジメチルチオキサンソン、2,4−ジエチ
ルオキサンソンなどのチオキサンソン系可視光線硬化用
ラジカル重合開始剤、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフォンオキサイド(TMDPO)、
2,6−ジメチルベンゾイルホスフォンオキサイドなど
のアシルホスフォンオキサイド系可視光線硬化用ラジカ
ル重合開始剤、カンターキュアーPDO、Eosin
Y、等の可視光線硬化用ラジカル重合開始剤があげられ
る。また、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−
(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトンなどの水溶性
光開始剤や、α−アリルベンゾイン、α−アリルベンゾ
インアリールエーテル、ベンゾフェノン誘導体などの共
重合性光開始剤が挙げられる。
を利用しフリーラジカルを発生する光開始剤としてはベ
ンゾイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、
ジエトキシアセトフェノン、アシロキシムエステル、塩
素化アセトフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、アシ
ルホスフォンオキサイド、グリオキシエステル、環状ベ
ンジルなどの分子内結合開裂型のラジカル重合開始剤、
ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ジベンゾスベロン、
2−エチルアンスラキノン、イソブチルチオキサンソ
ン、ベンジル3−ケトマクリンなどのなどの分子間水素
引抜き型のラジカル重合開始剤、カンファーキノン、ア
ンスラキノン、α−ナフチルアセナフセン、p,p′−
ジメトキシベンジル、p,p′−ジクロロベンジルなど
のジカルボニル系可視光線硬化用ラジカル重合開始剤、
2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソ
ン、2,4−ジメチルチオキサンソン、2,4−ジエチ
ルオキサンソンなどのチオキサンソン系可視光線硬化用
ラジカル重合開始剤、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフォンオキサイド(TMDPO)、
2,6−ジメチルベンゾイルホスフォンオキサイドなど
のアシルホスフォンオキサイド系可視光線硬化用ラジカ
ル重合開始剤、カンターキュアーPDO、Eosin
Y、等の可視光線硬化用ラジカル重合開始剤があげられ
る。また、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−
(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトンなどの水溶性
光開始剤や、α−アリルベンゾイン、α−アリルベンゾ
インアリールエーテル、ベンゾフェノン誘導体などの共
重合性光開始剤が挙げられる。
【0025】また、これらの光開始剤の他に、アミン
類、スルホン類、ホスフィン類などの光開始助剤を併用
することもできる。光開始助剤を併用することにより、
光開始剤単独の使用よりラジカル発生反応が促進され、
硬化反応をより効率的に進行できる。主な光開始助剤と
しては、トリエタノールアミン、メチルジエタノールア
ミン、トリイソプロパノールアミン、n−ブチルアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、ジエチルアミノエ
チルメタクリレートなどの脂肪族アミン類、ミヒラーケ
トン、4,4’−ジエチルアミノフェノン、4−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸
(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸
イソアミルの芳香族アミン類、トリn−ブチルホスフィ
ンなどのホスフィン類、アリルチオ尿素などのスルホン
類が挙げられる。
類、スルホン類、ホスフィン類などの光開始助剤を併用
することもできる。光開始助剤を併用することにより、
光開始剤単独の使用よりラジカル発生反応が促進され、
硬化反応をより効率的に進行できる。主な光開始助剤と
しては、トリエタノールアミン、メチルジエタノールア
ミン、トリイソプロパノールアミン、n−ブチルアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、ジエチルアミノエ
チルメタクリレートなどの脂肪族アミン類、ミヒラーケ
トン、4,4’−ジエチルアミノフェノン、4−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸
(n−ブトキシ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸
イソアミルの芳香族アミン類、トリn−ブチルホスフィ
ンなどのホスフィン類、アリルチオ尿素などのスルホン
類が挙げられる。
【0026】光重合性オリゴマーは、形成されるポリマ
ーの構造単位の繰り返し数が2〜20程度の重合体であ
って、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、
不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、ポリ
エーテルアクリレート、ビニルアクリレート、ポリエン
アクリレート、シリコンアクリレート、ポリブタジエン
アクリレート、ポリスチルエチルアクリレート、ポリカ
ーボネートジアクリレートなどが挙げられる。
ーの構造単位の繰り返し数が2〜20程度の重合体であ
って、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、
不飽和ポリエステル、ポリエステルアクリレート、ポリ
エーテルアクリレート、ビニルアクリレート、ポリエン
アクリレート、シリコンアクリレート、ポリブタジエン
アクリレート、ポリスチルエチルアクリレート、ポリカ
ーボネートジアクリレートなどが挙げられる。
【0027】光重合性モノマーは、アクリロイル基(C
H2=CHCO−)又はメタクリロイル基(CH2=C(C
H3 )CO−)を1分子当り1個もつもの(単官能アク
リレート)又は2個以上もつもの(多官能アクリレー
ト)がある。又は、ビニル基(CH2=CH−)をもつも
のがある。脂肪族単官能アクリレートとして、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレートなどの
アルキル型、メトキシジエチレングリコールアクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコールメタクリレートな
どのアルコキシアルキレングリコール型、シクロヘキシ
ルアクリレートなどのシクロヘキシル型、テトラヒドロ
フルフリールアクリレートなどのテトラヒドロフルフリ
ール型、イソボニルアクリレートなどのイソボニル型、
ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンタジエ
ニルアクリレートなどのジシクロペンテニル型、N−ジ
メチルアミノエチルアクリレートなどのアミン型、テト
ラフロロプロピルアクリレート、ヘプタデカフロロデシ
ルアクリレートなどのフッ素型が挙げられる。
H2=CHCO−)又はメタクリロイル基(CH2=C(C
H3 )CO−)を1分子当り1個もつもの(単官能アク
リレート)又は2個以上もつもの(多官能アクリレー
ト)がある。又は、ビニル基(CH2=CH−)をもつも
のがある。脂肪族単官能アクリレートとして、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレートなどの
アルキル型、メトキシジエチレングリコールアクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコールメタクリレートな
どのアルコキシアルキレングリコール型、シクロヘキシ
ルアクリレートなどのシクロヘキシル型、テトラヒドロ
フルフリールアクリレートなどのテトラヒドロフルフリ
ール型、イソボニルアクリレートなどのイソボニル型、
ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンタジエ
ニルアクリレートなどのジシクロペンテニル型、N−ジ
メチルアミノエチルアクリレートなどのアミン型、テト
ラフロロプロピルアクリレート、ヘプタデカフロロデシ
ルアクリレートなどのフッ素型が挙げられる。
【0028】脂肪族多官能アクリレートとして、1,4
ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、1,6ヘキサンジオ−ルジアクリレ
ートなどのアルキル型、ジエチレングリコールジアクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリ
エチレングリコール400ジアクリレート、トリプロピ
レングリコールジアクリレートなどのアルキレングリコ
ール型、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグ
リコールジアクリレートなどのエステル型、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロ
ールプロパンテトラアクリレートなどのトリメチロール
プロパン型、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどのペン
タエリスリトール型、トリス(アクリロキシエチル)イ
ソシアヌレートなどのイソシアヌレート型、ジシクロペ
ンタニルジアクリレート、エトキシ化水添ビスフェノー
ルAジアクリレートなどの脂環型が挙げられる。
ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、1,6ヘキサンジオ−ルジアクリレ
ートなどのアルキル型、ジエチレングリコールジアクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリ
エチレングリコール400ジアクリレート、トリプロピ
レングリコールジアクリレートなどのアルキレングリコ
ール型、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグ
リコールジアクリレートなどのエステル型、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロ
ールプロパンテトラアクリレートなどのトリメチロール
プロパン型、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどのペン
タエリスリトール型、トリス(アクリロキシエチル)イ
ソシアヌレートなどのイソシアヌレート型、ジシクロペ
ンタニルジアクリレート、エトキシ化水添ビスフェノー
ルAジアクリレートなどの脂環型が挙げられる。
【0029】芳香族単官能アクリレートは、フェニルア
クリレートなどのフェニル型、ベンジルアクリレートな
どのベンジル型、フェノキシジエチレングリコールアク
リレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコールア
クリレートなどのフェノキシ型などが挙げられる。芳香
族多官能アクリレートには、エトキシ化ビスフェノール
Aジアクリレート、エトキシ化ビスフェノールFジアク
リレート、エトキシ化ビスフェノールSジアクリレート
などのビスフェノールA型が挙げられる。
クリレートなどのフェニル型、ベンジルアクリレートな
どのベンジル型、フェノキシジエチレングリコールアク
リレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコールア
クリレートなどのフェノキシ型などが挙げられる。芳香
族多官能アクリレートには、エトキシ化ビスフェノール
Aジアクリレート、エトキシ化ビスフェノールFジアク
リレート、エトキシ化ビスフェノールSジアクリレート
などのビスフェノールA型が挙げられる。
【0030】OH基を含むアクリレートは、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒド
ロキシジエチレングリコールメタクリレートなどのアル
コール型、プトキシヒドロキシプロピルアクリレート、
フェノキシヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルジメタクリレート、ジエチレングリコールビ
ス(ヒドロキシプロピルアクリレート)、プロポキシ化
ビスフェノールAビス(ヒドロキシフロロピルアクリレ
ート)などのエポキシ型、ヒドロキシプロピル化トリメ
チロールプロパントリアクリレートなどのトリメチロー
ルプロパン型、モノヒドロキシペンタエリスリールトリ
アクリレートなどのペンタエリスリトール型などがあ
る。アリル基を含むアクリレートとして、アリルアクリ
レートが挙げられる。
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒド
ロキシジエチレングリコールメタクリレートなどのアル
コール型、プトキシヒドロキシプロピルアクリレート、
フェノキシヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルジメタクリレート、ジエチレングリコールビ
ス(ヒドロキシプロピルアクリレート)、プロポキシ化
ビスフェノールAビス(ヒドロキシフロロピルアクリレ
ート)などのエポキシ型、ヒドロキシプロピル化トリメ
チロールプロパントリアクリレートなどのトリメチロー
ルプロパン型、モノヒドロキシペンタエリスリールトリ
アクリレートなどのペンタエリスリトール型などがあ
る。アリル基を含むアクリレートとして、アリルアクリ
レートが挙げられる。
【0031】グリシジル基を含むアクリレートは、グリ
シジルメタクリレートが挙げられる。カルボキシル基を
含むアクリレートには、モノアクリロキシエチルフタル
酸エステル、モノアクリロキシコハク酸エステルが挙げ
られる。その他、アクリロキシエトキシジヒドロキシホ
スフェオンオキサイド、ビス(アクリロキシエトキシ)
ヒドロキシホスフィンオキサイド、メタクリロキシエト
キシジトキシホスフィンオキサイドなどのリン型、亜鉛
ジアクリレートなどの金属型、N−ビニルピロリドリン
などのピロリドリン型、酢酸ビニルなどが挙げられる。
シジルメタクリレートが挙げられる。カルボキシル基を
含むアクリレートには、モノアクリロキシエチルフタル
酸エステル、モノアクリロキシコハク酸エステルが挙げ
られる。その他、アクリロキシエトキシジヒドロキシホ
スフェオンオキサイド、ビス(アクリロキシエトキシ)
ヒドロキシホスフィンオキサイド、メタクリロキシエト
キシジトキシホスフィンオキサイドなどのリン型、亜鉛
ジアクリレートなどの金属型、N−ビニルピロリドリン
などのピロリドリン型、酢酸ビニルなどが挙げられる。
【0032】紫外線又は可視光線を利用しフリーラジカ
ルを発生する光開始剤、光重合性モノマーあるいは光重
合性オリゴマーと着色顔料との比率は紫外線及び可視光
線強度、温度、湿度により設定できる。一般に光重合性
モノマーあるいは光重合性オリゴマーと光開始剤との比
率は、樹脂成分100重量部に対して1〜20重量部と
することが好ましい。
ルを発生する光開始剤、光重合性モノマーあるいは光重
合性オリゴマーと着色顔料との比率は紫外線及び可視光
線強度、温度、湿度により設定できる。一般に光重合性
モノマーあるいは光重合性オリゴマーと光開始剤との比
率は、樹脂成分100重量部に対して1〜20重量部と
することが好ましい。
【0033】着色硬化型樹脂層は、上記の樹脂組成物に
通常の耐久性をもつ無機及び/又は有機顔料、特に不透
明性(樹脂との光屈折率差が大きいもの)をもつもので
所望の色に着色する。一般に、無機顔料は隠蔽性に優
れ、有機系顔料は透明性と着色性に優れた鮮明な色相を
呈するものであり、これらを適宜に混合して所望の色を
作成することができる。
通常の耐久性をもつ無機及び/又は有機顔料、特に不透
明性(樹脂との光屈折率差が大きいもの)をもつもので
所望の色に着色する。一般に、無機顔料は隠蔽性に優
れ、有機系顔料は透明性と着色性に優れた鮮明な色相を
呈するものであり、これらを適宜に混合して所望の色を
作成することができる。
【0034】適用できる黄色顔料は、モノアゾ、ジスア
ゾ又はポリアゾ系顔料、イソインドリンなどの有機顔
料、黄鉛、黄色酸化鉄、アンチモン黄などの無機顔料が
ある。
ゾ又はポリアゾ系顔料、イソインドリンなどの有機顔
料、黄鉛、黄色酸化鉄、アンチモン黄などの無機顔料が
ある。
【0035】赤色顔料には、モノアゾ、ジスアゾ又はポ
リアゾ系顔料、キナクリドン系顔料などの有機顔料、弁
柄、カドミウムレッド、クロームバミリオンなどの無機
顔料がある。
リアゾ系顔料、キナクリドン系顔料などの有機顔料、弁
柄、カドミウムレッド、クロームバミリオンなどの無機
顔料がある。
【0036】青色顔料には、フタロシアニンブルー、イ
ンダスレンブルーなどの有機顔料、紺青、群青、コバル
トブルーなどの無機顔料がある。
ンダスレンブルーなどの有機顔料、紺青、群青、コバル
トブルーなどの無機顔料がある。
【0037】黒色には、アニリンブラックなどの有機顔
料、カーボンブラック、酸化鉄などの無機顔料がある。
料、カーボンブラック、酸化鉄などの無機顔料がある。
【0038】白色顔料には、二酸化チタン、亜鉛華、三
酸化アンチモンなどの無機系顔料が使用できる。そし
て、二酸化チタンは隠蔽力があり、バインダを分解する
光活性機能が小さい点から、アナターゼ型チタン白より
もルチル型チタン白が好ましく使用できる。
酸化アンチモンなどの無機系顔料が使用できる。そし
て、二酸化チタンは隠蔽力があり、バインダを分解する
光活性機能が小さい点から、アナターゼ型チタン白より
もルチル型チタン白が好ましく使用できる。
【0039】金属アルミニウム粉、真鍮粉などの金属粉
や金属薄片、金属蒸着を施したプラスチックフィルムの
断裁片などの金属光沢をもつ顔料が、光輝性顔料として
使用されるばかりでなく、不透明性を与えるためにも有
効なものである。
や金属薄片、金属蒸着を施したプラスチックフィルムの
断裁片などの金属光沢をもつ顔料が、光輝性顔料として
使用されるばかりでなく、不透明性を与えるためにも有
効なものである。
【0040】表面が粗な基材や、色調が一定しない場合
は、着色硬化型樹脂層を二層に形成することもできる。
そのような場合は、基材には直接施す硬化型樹脂層は、
体質顔料を加えて基材への滲透を少なくしたり、黒色顔
料や金属粉を加えて隠蔽性を増して、表面状態を均一に
形成する。そして、その面に通常の隠蔽性をもつ着色硬
化型樹脂層を施すことにより安定した色調と表面性とを
形成できる。
は、着色硬化型樹脂層を二層に形成することもできる。
そのような場合は、基材には直接施す硬化型樹脂層は、
体質顔料を加えて基材への滲透を少なくしたり、黒色顔
料や金属粉を加えて隠蔽性を増して、表面状態を均一に
形成する。そして、その面に通常の隠蔽性をもつ着色硬
化型樹脂層を施すことにより安定した色調と表面性とを
形成できる。
【0041】転写フィルムは、少なくとも、離形フィル
ムにはく離できる絵柄を備えた、離形フィルム、離形
層、はく離層(はく離後表面保護層となる)、絵柄、及
び接着剤層とからなる通常のものを使用できる。
ムにはく離できる絵柄を備えた、離形フィルム、離形
層、はく離層(はく離後表面保護層となる)、絵柄、及
び接着剤層とからなる通常のものを使用できる。
【0042】転写フィルムに使用するフィルムは、ポリ
エチレンテレフタレートやポリアミド、ポリプロピレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物などの通常
のフィルム化できるプラスチックの延伸あるいは無延伸
フィルムである。そして、必要に応じて印刷インキの離
形性を安定化する離形層を設けることもできる。
エチレンテレフタレートやポリアミド、ポリプロピレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物などの通常
のフィルム化できるプラスチックの延伸あるいは無延伸
フィルムである。そして、必要に応じて印刷インキの離
形性を安定化する離形層を設けることもできる。
【0043】絵柄やべた印刷層を形成する印刷インキ
は、離形フィルムの印刷方式に適合した通常のインキ
で、好ましくは着色硬化型樹脂や表面保護層を形成する
樹脂との接着に優れたバインダーから、転写工程、表面
保護層の形成などの後加工に支障のない材料から選択す
る。そして、絵柄は木目、石目、布目などの天然物を模
写した階調のあるもの、文字、記号、線画などのベタ印
刷のものや、抽象柄などから適宜に選択できる。
は、離形フィルムの印刷方式に適合した通常のインキ
で、好ましくは着色硬化型樹脂や表面保護層を形成する
樹脂との接着に優れたバインダーから、転写工程、表面
保護層の形成などの後加工に支障のない材料から選択す
る。そして、絵柄は木目、石目、布目などの天然物を模
写した階調のあるもの、文字、記号、線画などのベタ印
刷のものや、抽象柄などから適宜に選択できる。
【0044】表面保護層は、転写形成した絵柄が磨耗な
どにより損傷しないように設けるものであり、前記の電
離放射線硬化型樹脂の他に反応硬化型樹脂からなる組成
物を使用する。
どにより損傷しないように設けるものであり、前記の電
離放射線硬化型樹脂の他に反応硬化型樹脂からなる組成
物を使用する。
【0045】反応硬化型樹脂には不飽和ポリエステル、
ポリウレタン、エポキシ樹脂の酸やポリイソシアネート
による硬化物、アミノアルキッドなどがある。そして、
これらに必要に応じて、耐磨耗性を向上するための添加
剤、架橋剤、滑剤の他に重合開始剤などの硬化剤、重合
促進剤を加え、施工工程に応じた粘度に適応するように
溶剤や粘度調節剤を加える。
ポリウレタン、エポキシ樹脂の酸やポリイソシアネート
による硬化物、アミノアルキッドなどがある。そして、
これらに必要に応じて、耐磨耗性を向上するための添加
剤、架橋剤、滑剤の他に重合開始剤などの硬化剤、重合
促進剤を加え、施工工程に応じた粘度に適応するように
溶剤や粘度調節剤を加える。
【0046】上記表面保護層の耐摩耗性を向上するため
の添加剤として、滑剤の他に球状粒子を使用してもよ
い、球状粒子には球状あるいは扁平にした楕円形球状な
どの球状に近い形状などのように表面が滑らかな曲面で
囲まれていればよい。球状粒子は、特に粒子表面に突起
や角のない、いわゆるカッティングエッジのない球状が
好ましい。球状粒子は同一材質の不定形の粒子と比較し
て、表面保護層の耐摩耗性を向上させる。また、塗布装
置を摩耗させず、塗膜が硬化した後もこれと接する他の
物を摩耗させず、更には透明度がよくなるという特徴が
あり、カッティングエッジがない場合特にその効果が大
きい。表面保護層に含まれる球状粒子は、通常5〜30
重量%、好ましくは、5〜25重量%、特に好ましくは
5〜15重量%である。
の添加剤として、滑剤の他に球状粒子を使用してもよ
い、球状粒子には球状あるいは扁平にした楕円形球状な
どの球状に近い形状などのように表面が滑らかな曲面で
囲まれていればよい。球状粒子は、特に粒子表面に突起
や角のない、いわゆるカッティングエッジのない球状が
好ましい。球状粒子は同一材質の不定形の粒子と比較し
て、表面保護層の耐摩耗性を向上させる。また、塗布装
置を摩耗させず、塗膜が硬化した後もこれと接する他の
物を摩耗させず、更には透明度がよくなるという特徴が
あり、カッティングエッジがない場合特にその効果が大
きい。表面保護層に含まれる球状粒子は、通常5〜30
重量%、好ましくは、5〜25重量%、特に好ましくは
5〜15重量%である。
【0047】本発明の表面保護層を形成する方法は、グ
ラビアコート、ロールコート、フローコート、コンマー
コートなどが挙げられる。その他、剥離性の離形フィル
ムの表面に予め形成した耐磨耗性層を剥離貼着して表面
保護層を設ける転写コーティングもできる。この場合、
剥離性の基材フィルムの表面形状によって、鏡面状の強
光沢表面や、凹凸模様のある表面を自由に構成すること
ができる。そして、塗布膜の塗膜の厚みは、3〜100
μm、好ましくは5〜30μmである。
ラビアコート、ロールコート、フローコート、コンマー
コートなどが挙げられる。その他、剥離性の離形フィル
ムの表面に予め形成した耐磨耗性層を剥離貼着して表面
保護層を設ける転写コーティングもできる。この場合、
剥離性の基材フィルムの表面形状によって、鏡面状の強
光沢表面や、凹凸模様のある表面を自由に構成すること
ができる。そして、塗布膜の塗膜の厚みは、3〜100
μm、好ましくは5〜30μmである。
【0048】表面保護層は、凹凸部を形成してもよく、
その方法には加熱加圧によるエンボス法がある。すなわ
ち、溶剤に溶解した表面保護層を塗布・乾燥してタック
フリーとして、未硬化の状態で80〜180℃に加熱
し、冷却した凸状模様をもつエンボスロールで賦型・冷
却したのち電離放射線で硬化して凹凸模様をもつ表面保
護層を形成するものである。
その方法には加熱加圧によるエンボス法がある。すなわ
ち、溶剤に溶解した表面保護層を塗布・乾燥してタック
フリーとして、未硬化の状態で80〜180℃に加熱
し、冷却した凸状模様をもつエンボスロールで賦型・冷
却したのち電離放射線で硬化して凹凸模様をもつ表面保
護層を形成するものである。
【0049】本発明の表面保護層を形成する方法は、グ
ラビアコート、ロールコート、フローコート、コンマー
コートなどが挙げられる。塗布を行うときの電離放射線
硬化型組成物の粘度は、塗布方法、塗布量によって決め
られるが10〜3000センチポイズのものが好まし
い。組成物は、揮発性溶剤を含まない無溶剤型のもの
と、揮発性溶剤を含むもののいずれをも選ぶことができ
る。無溶剤型で常温では粘度が高いために塗布が困難な
ときは、電離放射線硬化型組成物を40°〜80℃に加
熱して適度な粘度、例えば1000センチポイズ以下に
下げて塗布することもできる。その他、剥離性の基材フ
ィルムの表面に予め形成した耐磨耗性層を剥離貼着して
表面保護層を設ける転写コーティングもできる。この場
合、剥離性の基材フィルムの表面形状によって、鏡面状
の強光沢表面や、凹凸模様のある表面を自由に構成する
ことができる。そして、その塗膜の厚さは、3〜100
μm、好ましくは5〜30μmである
ラビアコート、ロールコート、フローコート、コンマー
コートなどが挙げられる。塗布を行うときの電離放射線
硬化型組成物の粘度は、塗布方法、塗布量によって決め
られるが10〜3000センチポイズのものが好まし
い。組成物は、揮発性溶剤を含まない無溶剤型のもの
と、揮発性溶剤を含むもののいずれをも選ぶことができ
る。無溶剤型で常温では粘度が高いために塗布が困難な
ときは、電離放射線硬化型組成物を40°〜80℃に加
熱して適度な粘度、例えば1000センチポイズ以下に
下げて塗布することもできる。その他、剥離性の基材フ
ィルムの表面に予め形成した耐磨耗性層を剥離貼着して
表面保護層を設ける転写コーティングもできる。この場
合、剥離性の基材フィルムの表面形状によって、鏡面状
の強光沢表面や、凹凸模様のある表面を自由に構成する
ことができる。そして、その塗膜の厚さは、3〜100
μm、好ましくは5〜30μmである
【0050】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて更に具体的に
説明する。 (実施例1)図2に示すように、厚み38μmのダイヤ
ホイル Sー100(離形フィルム6 ダイヤホイル
(株)製)にウレタン系樹脂をバインダーとするインキ
で木目柄(絵柄30)を印刷した転写フィルム11を作
成した。一方、厚み9mmのパーチクルボード(基材
1)に下記組成の電離放射線硬化型樹脂からなる、厚み
50μmの着色硬化型樹脂層をバーコード法で41を設
けた。 (着色硬化型樹脂層の組成) ・ウレタンアクリレートオリゴマー 100重量部 ・二酸化チタン 20重量部 上記の着色硬化型樹脂層41と転写フィルム11の絵柄
30とを圧着して、電子線照射装置(ESI製)により
電子線200keV、5Mradを照射・硬化し、離形
フィルム6をはく離・除去して、着色硬化型樹脂4に転
写された絵柄3を形成した。更に、上記の着色硬化型樹
脂4及び転写形成された絵柄3に、顔料を含まない透明
なウレタンアクリレートオリゴマーを10μm施して、
着色硬化型樹脂層と同様に電子線を照射硬化して表面保
護層2を設けた図1に示す本発明の木質系化粧板10を
得た。
説明する。 (実施例1)図2に示すように、厚み38μmのダイヤ
ホイル Sー100(離形フィルム6 ダイヤホイル
(株)製)にウレタン系樹脂をバインダーとするインキ
で木目柄(絵柄30)を印刷した転写フィルム11を作
成した。一方、厚み9mmのパーチクルボード(基材
1)に下記組成の電離放射線硬化型樹脂からなる、厚み
50μmの着色硬化型樹脂層をバーコード法で41を設
けた。 (着色硬化型樹脂層の組成) ・ウレタンアクリレートオリゴマー 100重量部 ・二酸化チタン 20重量部 上記の着色硬化型樹脂層41と転写フィルム11の絵柄
30とを圧着して、電子線照射装置(ESI製)により
電子線200keV、5Mradを照射・硬化し、離形
フィルム6をはく離・除去して、着色硬化型樹脂4に転
写された絵柄3を形成した。更に、上記の着色硬化型樹
脂4及び転写形成された絵柄3に、顔料を含まない透明
なウレタンアクリレートオリゴマーを10μm施して、
着色硬化型樹脂層と同様に電子線を照射硬化して表面保
護層2を設けた図1に示す本発明の木質系化粧板10を
得た。
【0051】(比較例1)実施例1で作成した転写フィ
ルムを用いて、パーチクルボード(基材1)に酢酸ビニ
ル・アクリル系樹脂からなるエマルジョン系接着剤を用
いて絵柄を転写形成し、48時間の養生(接着剤の乾燥
・硬化)を行った後、離形フィルムをはく離し実施例1
と同様の電離放射線硬化型樹脂からなる表面保護層を設
けた比較例の木質系化粧板を得た。
ルムを用いて、パーチクルボード(基材1)に酢酸ビニ
ル・アクリル系樹脂からなるエマルジョン系接着剤を用
いて絵柄を転写形成し、48時間の養生(接着剤の乾燥
・硬化)を行った後、離形フィルムをはく離し実施例1
と同様の電離放射線硬化型樹脂からなる表面保護層を設
けた比較例の木質系化粧板を得た。
【0052】実施例及び比較例で作成した化粧板を比較
すると、比較例のものは、基材の凹凸を表面に呈し、ま
た、基材の色むらのために絵柄の色調が不均一となるば
かりでなく、絵柄のぬけも認められた。これに対し、実
施例のものは、表面が平滑で、かつ絵柄のぬけもなく、
色調も均一に形成された。
すると、比較例のものは、基材の凹凸を表面に呈し、ま
た、基材の色むらのために絵柄の色調が不均一となるば
かりでなく、絵柄のぬけも認められた。これに対し、実
施例のものは、表面が平滑で、かつ絵柄のぬけもなく、
色調も均一に形成された。
【0053】
【発明の効果】本発明の化粧板は、表面の色調が不均一
で、かつ比較的柔らかい凹凸面の木質系基材に転写印刷
層により設けた絵柄は、不透明な着色硬化型樹脂層の効
果により、均一な色調で、転写フィルムの絵柄を忠実に
再現することができる効果を奏する。
で、かつ比較的柔らかい凹凸面の木質系基材に転写印刷
層により設けた絵柄は、不透明な着色硬化型樹脂層の効
果により、均一な色調で、転写フィルムの絵柄を忠実に
再現することができる効果を奏する。
【図1】本発明の化粧板の構成を示す断面概略図であ
る。
る。
【図2】本発明の化粧板の製造方法を説明するための断
面概略図である。
面概略図である。
1 基材 2 表面保護層 3、30 粧柄 4、41 着色硬化型樹脂層 6 離形フィルム 10 化粧板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA26 AA57 AB04 AB05 BA03 BA12 BB02 BB04 BB22 GA32W GA33X GB02X GB03X GB06X GB07X GB16X GB17X GB19X GB23X GB26X GB42W GB42X GB48X GB49X GB54X GB62X 4F100 AA21 AA21H AK01B AK25 AK51 AP00A AP03 AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C CA13B EC012 EC04C EH462 EJ532 GB08 GB81 HB00 HB35C JB14B JK12 JK14 JN30
Claims (4)
- 【請求項1】 基材、硬化型樹脂層、及び絵柄並びに表
面保護層とからなる積層板において、上記の硬化型樹脂
層が基材に施したものであり、また絵柄が転写方式で設
けたものであることを特徴する化粧板。 - 【請求項2】 上記の硬化型樹脂層が電離放射線硬化型
樹脂であることを特徴とする化粧板。 - 【請求項3】 上記の硬化型樹脂層が、基材の色調を隠
蔽できる着色剤を含むことを特徴とする化粧板。 - 【請求項4】 木質基材、着色剤を含む電離放射線硬化
型樹脂層、及び転写方式で設けた絵柄並びに表面保護層
とからなる化粧板において、木質基材に着色剤を含む未
硬化の電離放射線硬化型樹脂を塗布し、絵柄を設けた転
写フィルムを積層し、電離放射線を照射、硬化した後、
表面保護層を施すことを特徴とする化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11069588A JP2000263735A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 化粧板及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11069588A JP2000263735A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 化粧板及び製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000263735A true JP2000263735A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13407149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11069588A Withdrawn JP2000263735A (ja) | 1999-03-16 | 1999-03-16 | 化粧板及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000263735A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002105874A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-10 | Toppan Printing Co Ltd | オレフィン系床材 |
JP2002192660A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Nissha Printing Co Ltd | 加飾シートおよびその製造方法、成形同時加飾品の製造方法 |
JP2003334899A (ja) * | 2002-05-23 | 2003-11-25 | Toppan Printing Co Ltd | パール調光沢を有する紙積層材および印刷物 |
JP2007031995A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 木質系床材 |
JP2010234709A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | C I Kasei Co Ltd | 化粧シート及びその製造方法 |
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KR101204623B1 (ko) | 2010-12-22 | 2012-11-23 | (주)엘지하우시스 | 표면강화 천연마루 바닥재 및 그 제조방법 |
CN103422787A (zh) * | 2012-05-25 | 2013-12-04 | 王惠勇 | 生态树脂浸漆门及制作方法 |
JP2018003455A (ja) * | 2016-07-03 | 2018-01-11 | アイカ工業株式会社 | 化粧材 |
-
1999
- 1999-03-16 JP JP11069588A patent/JP2000263735A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |