JP2000263565A - 異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品とその製造方法 - Google Patents
異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品とその製造方法Info
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- JP2000263565A JP2000263565A JP11075800A JP7580099A JP2000263565A JP 2000263565 A JP2000263565 A JP 2000263565A JP 11075800 A JP11075800 A JP 11075800A JP 7580099 A JP7580099 A JP 7580099A JP 2000263565 A JP2000263565 A JP 2000263565A
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- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/02—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
- B29C44/12—Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements
- B29C44/14—Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements the preformed part being a lining
- B29C44/141—Hiding joints in the lining
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- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 色の境界部分がきれいで、しかも製造も容易
な異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品とそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 表面が複数の色に色分けされた異色プラ
スチック表皮１０を発泡成形型８０に配置し、前記表皮
内部１１に発泡原料Ｈを注入して異色表皮一体発泡成形
品５０を製造するに際し、表皮の色の境界部分に、前記
表皮内部に折り畳まれて表皮表面側から色の境界が隠蔽
される断面略く字形状の屈曲境界部４０が形成されてお
り、表皮をその屈曲境界部が表皮の内部に折り畳まれた
状態で発泡成形型に配置し、発泡原料を表皮内部に注入
して発泡体６０を成形するとともに該発泡体によって前
記屈曲境界部を密着させて色の境界を表面側から隠蔽す
る。
な異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品とそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 表面が複数の色に色分けされた異色プラ
スチック表皮１０を発泡成形型８０に配置し、前記表皮
内部１１に発泡原料Ｈを注入して異色表皮一体発泡成形
品５０を製造するに際し、表皮の色の境界部分に、前記
表皮内部に折り畳まれて表皮表面側から色の境界が隠蔽
される断面略く字形状の屈曲境界部４０が形成されてお
り、表皮をその屈曲境界部が表皮の内部に折り畳まれた
状態で発泡成形型に配置し、発泡原料を表皮内部に注入
して発泡体６０を成形するとともに該発泡体によって前
記屈曲境界部を密着させて色の境界を表面側から隠蔽す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、異色プラスチッ
ク表皮と異色表皮一体発泡成形品とその製造方法に関す
る。
ク表皮と異色表皮一体発泡成形品とその製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】例えば、自動車のインストルメントパネ
ルや座席等にあっては、所定形状に形成された表皮内部
に発泡原料を注入して、表皮と一体に発泡体を形成して
なる表皮一体発泡成形品が多用されている。前記表皮に
は、真空成形やパウダースラッシュ成形等によって成形
された所定形状のプラスチック表皮が用いられることが
多く、また、装飾性等の点から、２色以上に色分けされ
た異色プラスチック表皮が用いられることがある。
ルや座席等にあっては、所定形状に形成された表皮内部
に発泡原料を注入して、表皮と一体に発泡体を形成して
なる表皮一体発泡成形品が多用されている。前記表皮に
は、真空成形やパウダースラッシュ成形等によって成形
された所定形状のプラスチック表皮が用いられることが
多く、また、装飾性等の点から、２色以上に色分けされ
た異色プラスチック表皮が用いられることがある。
【０００３】前記異色プラスチック表皮として、一のプ
ラスチック表皮で複数の色に色分けされたものがある。
従来、このような異色プラスチック表皮は、真空成形や
スラッシュ成形等によって成形されたプラスチック表皮
に後加工で塗装をして２色以上に色分けしたり、表皮を
パウダースラッシュ成形する際に異なる色のプラスチッ
ク原料を混ざらないように用いる、いわゆる原着方法に
よって得られている。
ラスチック表皮で複数の色に色分けされたものがある。
従来、このような異色プラスチック表皮は、真空成形や
スラッシュ成形等によって成形されたプラスチック表皮
に後加工で塗装をして２色以上に色分けしたり、表皮を
パウダースラッシュ成形する際に異なる色のプラスチッ
ク原料を混ざらないように用いる、いわゆる原着方法に
よって得られている。
【０００４】しかし、後塗装によって色を異ならせる方
法では、マスキング処理をしっかりとしなければなら
ず、それによって作業効率を悪くしていた。また、マス
キング処理の精度にも限界があるため、色の境界線がき
れいに得られず、一方の色がはみ出したりする等の不具
合を生じ易かった。
法では、マスキング処理をしっかりとしなければなら
ず、それによって作業効率を悪くしていた。また、マス
キング処理の精度にも限界があるため、色の境界線がき
れいに得られず、一方の色がはみ出したりする等の不具
合を生じ易かった。
【０００５】それに対し、原着方法による場合には、ス
ラッシュ成形型やバケットに仕切を設ける必要があった
り、あるいは途中でバケットを交換する必要がある等、
設備や作業が複雑になる問題があり、しかも得られる表
皮表面には色の境界部分に仕切跡からなる溝が形成さ
れ、デザインの自由度が損なわれる等の問題もある。
ラッシュ成形型やバケットに仕切を設ける必要があった
り、あるいは途中でバケットを交換する必要がある等、
設備や作業が複雑になる問題があり、しかも得られる表
皮表面には色の境界部分に仕切跡からなる溝が形成さ
れ、デザインの自由度が損なわれる等の問題もある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、色の境界部分がきれいで、しか
も製造も容易な異色プラスチック表皮と異色表皮一体発
泡成形品とその製造方法を提供するものである。
に鑑みなされたもので、色の境界部分がきれいで、しか
も製造も容易な異色プラスチック表皮と異色表皮一体発
泡成形品とその製造方法を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項１の発
明は、表皮内部で発泡原料を発泡させて発泡体を発泡成
形するとともに前記表皮と発泡体を一体化させる表皮一
体発泡成形用のプラスチック表皮において、前記表皮表
面が複数の色に色分けされ、該色の境界部分に、前記表
皮内部に折り畳まれて表皮表面側から色の境界が隠蔽さ
れる断面略く字形状の屈曲境界部が形成されていること
を特徴とする異色プラスチック表皮に係る。
明は、表皮内部で発泡原料を発泡させて発泡体を発泡成
形するとともに前記表皮と発泡体を一体化させる表皮一
体発泡成形用のプラスチック表皮において、前記表皮表
面が複数の色に色分けされ、該色の境界部分に、前記表
皮内部に折り畳まれて表皮表面側から色の境界が隠蔽さ
れる断面略く字形状の屈曲境界部が形成されていること
を特徴とする異色プラスチック表皮に係る。
【０００８】また、請求項２の発明は、屈曲境界部のコ
ーナー部に略菱形状の開口部が形成され、前記屈曲境界
部を表皮の内部に折り畳むことにより、その開口部の周
縁が密接して開口部を閉じるようになっていることを特
徴とする請求項１記載の異色プラスチック表皮に係る。
ーナー部に略菱形状の開口部が形成され、前記屈曲境界
部を表皮の内部に折り畳むことにより、その開口部の周
縁が密接して開口部を閉じるようになっていることを特
徴とする請求項１記載の異色プラスチック表皮に係る。
【０００９】請求項３の発明は、請求項１又は２記載の
異色プラスチック表皮の屈曲境界部を表皮の内部に折り
畳んで表面側から隠蔽した状態で表皮内部に発泡体が成
形されていることを特徴とする異色表皮一体発泡成形品
に係る。
異色プラスチック表皮の屈曲境界部を表皮の内部に折り
畳んで表面側から隠蔽した状態で表皮内部に発泡体が成
形されていることを特徴とする異色表皮一体発泡成形品
に係る。
【００１０】請求項４の発明は、表皮を発泡成形型に配
置し、前記表皮内部に発泡原料を注入して表皮一体発泡
成形品を製造するに際し、請求項１又は２に記載の異色
プラスチック表皮をその屈曲境界部が表皮の内部に折り
畳まれた状態で発泡成形型に配置し、発泡原料を表皮内
部に注入して発泡体を成形するとともに該発泡体によっ
て前記屈曲境界部を密着させて色の境界を表面側から隠
蔽することを特徴とする異色表皮一体発泡成形品の製造
方法に係る。
置し、前記表皮内部に発泡原料を注入して表皮一体発泡
成形品を製造するに際し、請求項１又は２に記載の異色
プラスチック表皮をその屈曲境界部が表皮の内部に折り
畳まれた状態で発泡成形型に配置し、発泡原料を表皮内
部に注入して発泡体を成形するとともに該発泡体によっ
て前記屈曲境界部を密着させて色の境界を表面側から隠
蔽することを特徴とする異色表皮一体発泡成形品の製造
方法に係る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図１はこの発明の一実施例に係る異
色プラスチック表皮を示す斜視図、図２は図１のＡ−Ａ
断面図、図３は図１の異色プラスチック表皮を用いた異
色表皮一体発泡成形品を示す斜視図、図４は図３のＢ−
Ｂ断面図、図５は屈曲境界部のコーナー部を示す部分斜
視図、図６は屈曲境界部を表皮の内部に少し折り畳んだ
ときのコーナー部を示す部分斜視図、図７は屈曲境界部
をさらに折り畳んだときのコーナー部を示す部分斜視
図、図８は屈曲境界部を完全に折り畳んだときのコーナ
ー部を示す部分斜視図、図９は異色表皮一体発泡成形品
の発泡体成形時を示す断面図、図１０は図９の要部拡大
断面図である。
を詳細に説明する。図１はこの発明の一実施例に係る異
色プラスチック表皮を示す斜視図、図２は図１のＡ−Ａ
断面図、図３は図１の異色プラスチック表皮を用いた異
色表皮一体発泡成形品を示す斜視図、図４は図３のＢ−
Ｂ断面図、図５は屈曲境界部のコーナー部を示す部分斜
視図、図６は屈曲境界部を表皮の内部に少し折り畳んだ
ときのコーナー部を示す部分斜視図、図７は屈曲境界部
をさらに折り畳んだときのコーナー部を示す部分斜視
図、図８は屈曲境界部を完全に折り畳んだときのコーナ
ー部を示す部分斜視図、図９は異色表皮一体発泡成形品
の発泡体成形時を示す断面図、図１０は図９の要部拡大
断面図である。
【００１２】まず、請求項１及び２の発明に係る異色プ
ラスチック表皮について説明する。図１及び図２に異色
プラスチック表皮の一実施例として自動車のインストル
メントパネル用の表皮を示す。この異色プラスチック表
皮１０は、後述する異色表皮一体発泡成形品５０に使用
するためのもので、その表面が複数の色に色分けされた
一のプラスチック表皮で構成されている。この実施例で
は、上部２０と下部３０で２色に色分けされた構成とな
っている。
ラスチック表皮について説明する。図１及び図２に異色
プラスチック表皮の一実施例として自動車のインストル
メントパネル用の表皮を示す。この異色プラスチック表
皮１０は、後述する異色表皮一体発泡成形品５０に使用
するためのもので、その表面が複数の色に色分けされた
一のプラスチック表皮で構成されている。この実施例で
は、上部２０と下部３０で２色に色分けされた構成とな
っている。
【００１３】前記上部２０と下部３０の境界部分には、
上部２０及び下部３０と一体に形成された屈曲境界部４
０が形成されている。この屈曲境界部４０は、完成した
発泡成形品５０となったときには、図３及び図４に示す
ように、表皮内部に折り畳まれて表皮表面側から隠蔽さ
れる部分で、前記表皮１０の内部１１に屈曲した断面略
く字形状をしており、屈伸自在にされている。
上部２０及び下部３０と一体に形成された屈曲境界部４
０が形成されている。この屈曲境界部４０は、完成した
発泡成形品５０となったときには、図３及び図４に示す
ように、表皮内部に折り畳まれて表皮表面側から隠蔽さ
れる部分で、前記表皮１０の内部１１に屈曲した断面略
く字形状をしており、屈伸自在にされている。
【００１４】前記異色プラスチック表皮１０の製造方法
としては、後塗装による方法と原着方法がある。後塗装
による方法では、まず、単色のプラスチックシートや原
料を用いて真空成形やパウダースラッシュ成形等で所定
の表皮形状に成形する。このとき、成形型の型面所定部
分に断面略く字形状の突部を設けておき、上部２０、下
部３０とともに屈曲境界部４０を一体に形成する。
としては、後塗装による方法と原着方法がある。後塗装
による方法では、まず、単色のプラスチックシートや原
料を用いて真空成形やパウダースラッシュ成形等で所定
の表皮形状に成形する。このとき、成形型の型面所定部
分に断面略く字形状の突部を設けておき、上部２０、下
部３０とともに屈曲境界部４０を一体に形成する。
【００１５】その後、前記成形品の上部２０及び下部３
０の表面にそれぞれ塗装を施して色を異ならせる。この
とき、屈曲境界部４０を折り畳まない状態にしておき、
マスキング治具等を前記屈曲境界部４０に立てる等によ
り配置して、マスキング治具等の両側に塗装を施す。そ
の際、塗料がマスキング治具等の下端と屈曲境界部４０
表面間の隙を通って反対側へ多少はみ出したとしても、
屈曲境界部４０の範囲内であるため、完成した発泡成形
品５０となったときには表皮内部１１に折り畳まれて表
皮表面側から隠蔽され、美観を損なうことがない。よっ
て、従来のようにマスキングテープ等で厳重にマスキン
グ処理をする必要がない。また、屈曲境界部４０を表皮
内部１１に折り畳んで表皮表面側から隠蔽することによ
り、屈曲境界部４０が密着して閉じるため、その密着部
が表皮表面における明確な色の境界線を形成し、美観を
向上させる。
０の表面にそれぞれ塗装を施して色を異ならせる。この
とき、屈曲境界部４０を折り畳まない状態にしておき、
マスキング治具等を前記屈曲境界部４０に立てる等によ
り配置して、マスキング治具等の両側に塗装を施す。そ
の際、塗料がマスキング治具等の下端と屈曲境界部４０
表面間の隙を通って反対側へ多少はみ出したとしても、
屈曲境界部４０の範囲内であるため、完成した発泡成形
品５０となったときには表皮内部１１に折り畳まれて表
皮表面側から隠蔽され、美観を損なうことがない。よっ
て、従来のようにマスキングテープ等で厳重にマスキン
グ処理をする必要がない。また、屈曲境界部４０を表皮
内部１１に折り畳んで表皮表面側から隠蔽することによ
り、屈曲境界部４０が密着して閉じるため、その密着部
が表皮表面における明確な色の境界線を形成し、美観を
向上させる。
【００１６】なお、前記異色プラスチック表皮１０を原
着方法によって製造する場合には、パウダースラッシュ
成形型の型面所定部分に屈曲境界部４０形成用の断面略
く字形状の突部を設けておき、この部分で、色分けがさ
れるようにする。これにより、屈曲境界部４０で異なる
色のプラスチック原料が混ざったとしても、完成した発
泡成形品５０となったときに表皮内部に折り畳まれて表
皮表面側から隠蔽されるため、美観上の問題にならない
のである。
着方法によって製造する場合には、パウダースラッシュ
成形型の型面所定部分に屈曲境界部４０形成用の断面略
く字形状の突部を設けておき、この部分で、色分けがさ
れるようにする。これにより、屈曲境界部４０で異なる
色のプラスチック原料が混ざったとしても、完成した発
泡成形品５０となったときに表皮内部に折り畳まれて表
皮表面側から隠蔽されるため、美観上の問題にならない
のである。
【００１７】また、図５に拡大図示したように、前記屈
曲境界部４０のコーナー部４１には略菱形状の開口部４
２が形成されている。この実施例では、表皮内部１１に
屈曲する略菱形状の折れ曲がり部４３が、その中心がコ
ーナー部４１の中央に位置するように形成されており、
その折れ曲がり部４３の中心に開口部４２が形成されて
いる。前記折れ曲がり部４３は、その外周部４３ａで表
皮外面側からみて山折りとなっており、縦中心線４３ｂ
で谷折りになっている。そして、図６ないし８に示すよ
うに、前記屈曲境界部４０を折り畳むことにより前記開
口部４２の周縁が密接して、開口部４２を閉じるように
なっている。屈曲境界部４０のコーナー部４１をこのよ
うな形状にすることにより、コーナー部の表皮内部１１
への折り畳みを無理なく行うことができるのである。
曲境界部４０のコーナー部４１には略菱形状の開口部４
２が形成されている。この実施例では、表皮内部１１に
屈曲する略菱形状の折れ曲がり部４３が、その中心がコ
ーナー部４１の中央に位置するように形成されており、
その折れ曲がり部４３の中心に開口部４２が形成されて
いる。前記折れ曲がり部４３は、その外周部４３ａで表
皮外面側からみて山折りとなっており、縦中心線４３ｂ
で谷折りになっている。そして、図６ないし８に示すよ
うに、前記屈曲境界部４０を折り畳むことにより前記開
口部４２の周縁が密接して、開口部４２を閉じるように
なっている。屈曲境界部４０のコーナー部４１をこのよ
うな形状にすることにより、コーナー部の表皮内部１１
への折り畳みを無理なく行うことができるのである。
【００１８】次に、請求項３及び４の発明について説明
する。図３及び図４に示したものは、前記異色プラスチ
ック表皮１０を用いて、成形した異色表皮一体発泡成形
品５０である。この発泡成形品５０では、前記異色プラ
スチック表皮１０の屈曲境界部４０が折り畳まれて表面
側から隠蔽された状態で発泡体６０が成形されている。
なお、符号７０はインストルメントパネル基材である。
する。図３及び図４に示したものは、前記異色プラスチ
ック表皮１０を用いて、成形した異色表皮一体発泡成形
品５０である。この発泡成形品５０では、前記異色プラ
スチック表皮１０の屈曲境界部４０が折り畳まれて表面
側から隠蔽された状態で発泡体６０が成形されている。
なお、符号７０はインストルメントパネル基材である。
【００１９】この発泡成形品５０の製造方法としては、
まず、前記異色プラスチック表皮１０及び基材７０を、
図９に示すような、発泡成形型８０に配置する。このと
き、発泡成形型８０の一の型面（ここでは下型型面８
１）には、前記異色プラスチック表皮１０の屈曲境界部
４０を表皮内部１１に折り畳んだ状態で表皮１０を配置
する。それから、発泡原料Ｈを発泡成形型８０内に注入
し、所定形状の発泡体６０を成形するとともに、発泡原
料Ｈの発泡時における接着性により表皮１０及び基材７
０と一体化させる。このとき、図１０に示すように、前
記発泡原料Ｈの発泡による型内圧力の増加によって表皮
内部１１に折り畳まれた屈曲境界部４０がその両側から
押圧されて密着する。これによって、屈曲境界部４０は
表面側から完全に隠蔽され、きれいに色の境界線が表皮
表面に現れるのである。その後、脱型することにより、
前記発泡成形品５０を得ることができる。
まず、前記異色プラスチック表皮１０及び基材７０を、
図９に示すような、発泡成形型８０に配置する。このと
き、発泡成形型８０の一の型面（ここでは下型型面８
１）には、前記異色プラスチック表皮１０の屈曲境界部
４０を表皮内部１１に折り畳んだ状態で表皮１０を配置
する。それから、発泡原料Ｈを発泡成形型８０内に注入
し、所定形状の発泡体６０を成形するとともに、発泡原
料Ｈの発泡時における接着性により表皮１０及び基材７
０と一体化させる。このとき、図１０に示すように、前
記発泡原料Ｈの発泡による型内圧力の増加によって表皮
内部１１に折り畳まれた屈曲境界部４０がその両側から
押圧されて密着する。これによって、屈曲境界部４０は
表面側から完全に隠蔽され、きれいに色の境界線が表皮
表面に現れるのである。その後、脱型することにより、
前記発泡成形品５０を得ることができる。
【００２０】なお、この発明の異色プラスチック表皮及
び異色表皮一体発泡成形品の大きさ、形状等は、図示、
説明したものに限らず、適宜のものとすればよい。ま
た、異色プラスチック表皮及び異色表皮一体発泡成形品
は、前記自動車のインストルメントパネル用に限られる
ものではなく、他の自動車の構成部材はもとより自動車
以外の分野の表皮一体発泡成形品にも利用することがで
きる。
び異色表皮一体発泡成形品の大きさ、形状等は、図示、
説明したものに限らず、適宜のものとすればよい。ま
た、異色プラスチック表皮及び異色表皮一体発泡成形品
は、前記自動車のインストルメントパネル用に限られる
ものではなく、他の自動車の構成部材はもとより自動車
以外の分野の表皮一体発泡成形品にも利用することがで
きる。
【００２１】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
おける異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品
とその製造方法によれば、色の境界部分に、表皮内部に
折り畳まれて表面側から隠蔽される断面略く字形状の屈
曲境界部を形成することにより、製品となったときに色
の境界線が表面にくっきりと美麗に現れ、美観上優れた
ものとなる。また、後加工での塗装工程において、従来
のようにマスキングテープ等で細心の注意を払って厳重
にマスキング処理をする必要がなく、簡単なマスキング
治具等によるマスキング処理で足りるため、異色プラス
チック表皮の製造が容易になり、製造コストを抑えるこ
ともできる。さらに、いわゆる原着方法によって、表皮
を製造する場合にも、色の境界部分における色の混ざり
を完全に防止しなくてもよく、簡易に表皮の製造が行え
るのみならず、表皮一体発泡成形品とされた際には表皮
表面にパウダースラッシュ成形型の仕切による凹溝が存
在せず、デザイン上の制約を受けることもない。加え
て、屈曲境界部のコーナー部に略菱形状の開口部を形成
することにより、コーナー部の表皮内部への折り畳みを
無理なく行うことができ、製品の美観上優れたものとす
ることができる。
おける異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品
とその製造方法によれば、色の境界部分に、表皮内部に
折り畳まれて表面側から隠蔽される断面略く字形状の屈
曲境界部を形成することにより、製品となったときに色
の境界線が表面にくっきりと美麗に現れ、美観上優れた
ものとなる。また、後加工での塗装工程において、従来
のようにマスキングテープ等で細心の注意を払って厳重
にマスキング処理をする必要がなく、簡単なマスキング
治具等によるマスキング処理で足りるため、異色プラス
チック表皮の製造が容易になり、製造コストを抑えるこ
ともできる。さらに、いわゆる原着方法によって、表皮
を製造する場合にも、色の境界部分における色の混ざり
を完全に防止しなくてもよく、簡易に表皮の製造が行え
るのみならず、表皮一体発泡成形品とされた際には表皮
表面にパウダースラッシュ成形型の仕切による凹溝が存
在せず、デザイン上の制約を受けることもない。加え
て、屈曲境界部のコーナー部に略菱形状の開口部を形成
することにより、コーナー部の表皮内部への折り畳みを
無理なく行うことができ、製品の美観上優れたものとす
ることができる。
【図１】この発明の一実施例に係る異色プラスチック表
皮を示す斜視図である。
皮を示す斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】図１の異色プラスチック表皮を用いた異色表皮
一体発泡成形品を示す斜視図である。
一体発泡成形品を示す斜視図である。
【図４】図３のＢ−Ｂ断面図である。
【図５】屈曲境界部のコーナー部を示す部分斜視図であ
る。
る。
【図６】屈曲境界部を表皮の内部に少し折り畳んだとき
のコーナー部を示す部分斜視図である。
のコーナー部を示す部分斜視図である。
【図７】屈曲境界部をさらに折り畳んだときのコーナー
部を示す部分斜視図である。
部を示す部分斜視図である。
【図８】屈曲境界部を完全に折り畳んだときのコーナー
部を示す部分斜視図である。
部を示す部分斜視図である。
【図９】異色表皮一体発泡成形品の発泡体成形時を示す
断面図である。
断面図である。
【図１０】図９の要部拡大断面図である。
１０ 異色プラスチック表皮 １１ 表皮内部 ２０ 上部 ３０ 下部 ４０ 屈曲境界部 ４１ コーナー部 ４２ 開口部 ５０ 異色表皮一体発泡成形品 ６０ 発泡体 ７０ 基材 ８０ 発泡成形型 Ｈ 発泡原料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ２９Ｌ 9:00 31:58 Ｆターム(参考） 4F100 AK01A AT00A AT00C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C DB18A DJ01B EH312 EJ022 GB33 JL02 4F204 AD05 AD35 AG03 AG20 AH25 EA01 EA04 EB01 EB28 EF05 EL21
Claims (4)
- 【請求項１】 表皮内部で発泡原料を発泡させて発泡体
を発泡成形するとともに前記表皮と発泡体を一体化させ
る表皮一体発泡成形用のプラスチック表皮において、 前記表皮表面が複数の色に色分けされ、該色の境界部分
に、前記表皮内部に折り畳まれて表皮表面側から色の境
界が隠蔽される断面略く字形状の屈曲境界部が形成され
ていることを特徴とする異色プラスチック表皮。 - 【請求項２】 屈曲境界部のコーナー部に略菱形状の開
口部が形成され、前記屈曲境界部を表皮の内部に折り畳
むことにより、その開口部の周縁が密接して開口部を閉
じるようになっていることを特徴とする請求項１記載の
異色プラスチック表皮。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載の異色プラスチック
表皮の屈曲境界部を表皮の内部に折り畳んで表面側から
隠蔽した状態で表皮内部に発泡体が成形されていること
を特徴とする異色表皮一体発泡成形品。 - 【請求項４】 表皮を発泡成形型に配置し、前記表皮内
部に発泡原料を注入して表皮一体発泡成形品を製造する
に際し、請求項１又は２に記載の異色プラスチック表皮
をその屈曲境界部が表皮の内部に折り畳まれた状態で発
泡成形型に配置し、発泡原料を表皮内部に注入して発泡
体を成形するとともに該発泡体によって前記屈曲境界部
を密着させて色の境界を表面側から隠蔽することを特徴
とする異色表皮一体発泡成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11075800A JP2000263565A (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11075800A JP2000263565A (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000263565A true JP2000263565A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13586649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11075800A Pending JP2000263565A (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 異色プラスチック表皮と異色表皮一体発泡成形品とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000263565A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-03-19 JP JP11075800A patent/JP2000263565A/ja active Pending
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