JP2000262890A - 炭酸ガス吸収材、炭酸ガス分離方法および炭酸ガス分離装置 - Google Patents
炭酸ガス吸収材、炭酸ガス分離方法および炭酸ガス分離装置Info
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Abstract
炭酸ガスを高温下で直接かつ低エネルギー消費量、高効
率で分離回収することが可能であり、かつ従来に比べて
軽量化された炭酸ガス吸収材、これを用いた炭酸ガス分
離方法および炭酸ガス分離装置を提供することを課題と
する。 【解決手段】一般式LixSiyOz[ただし、x 、y、zはx+4y-
2z=0を満たす整数]で表されるリチウムシリケートの
うちから選ばれる少なくとも1種以上を含有することを
特徴とする。
Description
とする燃料を利用するエネルギープラントや化学プラン
ト、自動車から発生する排気ガス中の炭酸ガスを分離回
収するシステム、または燃料供給部におけるガスの精製
に利用される炭酸ガス吸収材および炭酸ガス分離方法お
よび炭酸ガス分離装置に係わる。
を燃焼させる装置においては、炭酸ガスの回収に適した
場所である排気ガス放出部分の温度が300℃以上の高
温になることが多い。ところで、炭酸ガスの分離方法と
しては従来より酢酸セルロースを用いる方法、アルカノ
ールアミン系溶媒による化学吸収法等が知られている。
しかしながら、前述した分離方法はいずれも導入ガス温
度を200℃以下に押さえる必要がある。したがって、
高温度でのリサイクルを要する排気ガスに対しては一
旦、熱交換器等により200℃以下に排気ガスを冷却す
る必要があり、結果的に炭酸ガス分離のためのエネルギ
ー消費量が多くなるという問題があった。
500℃を超える温度域で作用するリチウムジルコネー
トからなる炭酸ガス吸収材が知られているが、リチウム
ジルコネートを形成する母材酸化物である酸化ジルコニ
ウムの重量が大きいため、吸収材自体の重量が大きくな
るという問題があった。
は、約500℃を超える温度域で作用する事ができるた
め炭酸ガス分離のためのエネルギー消費量を抑える事が
できるが、吸収材料の重量が重いと言う問題があった。
れたものであり、約500℃を超える温度域で作用する
とう高性能を維持しつつ、軽量化された新規材料の炭酸
ガス吸収材、これを用いた炭酸ガス分離方法および炭酸
ガス分離装置を提供することを課題とする。
材は、一般式LixSiyOz(式中、x 、y、zはx+4y-2z=0を
満たす整数である)で表されるリチウムシリケートから
なる群から選ばれることを特徴とする。
を含む気体に炭酸ガス吸収材を接触させて前記炭酸ガス
を含む気体から前記炭酸ガスを分離するのに際し、前記
炭酸ガス吸収材は一般式LixSiyOz(式中、x 、y、zはx+4
y-2z=0を満たす整数である)で表されるリチウムシリ
ケートからなる群から選ばれることを特徴とする。特に
この場合の炭酸ガス吸収材の使用温度は450〜700
℃である事が望ましい。
を吸収した炭酸ガス吸収材を加熱して前記炭酸ガスを分
離するのに際し、前記炭酸ガス吸収材は一般式LixSiyOz
(式中、x 、y、zはx+4y-2z=0を満たす整数である)で
表されるリチウムシリケートからなる群から選ばれるこ
とを特徴とする。特に、この場合の炭酸ガス吸収材の使
用温度は710℃〜800℃である事が望ましい。
導入口および生成ガス排出口を有する反応容器と、この
反応容器に収納され炭酸ガスとの反応により炭酸塩を生
成する一般式LixSiyOz(式中、x 、y、zはx+4y-2z=0を
満たす整数である)で表されるリチウムシリケートから
なる群から選ばれる炭酸ガス吸収材とを具備し、前記反
応容器の外周に前記反応容器に熱を供給する手段を有す
ることを特徴とする。
明者らは鋭意研究を重ねた結果、母材酸化物を酸化ジル
コニウムに比べて軽量である二酸化珪素とし、さらに1
mol のリチウムシリケートと2mol 以上の炭酸ガスが反
応するように、リチウムシリケートの一般式、LixSiyOz
のx を4以上とする材料が、高温で作用する炭酸ガス吸
収材の著しい軽量化を図れることを見出し、本発明の炭
酸ガス吸収材、これを用いた炭酸ガス分離方法および炭
酸ガス分離装置を発明するに至った。
ウム、ナトリウムおよびカリウムから選ばれるアルカリ
の炭酸塩が添加されることを許容する。このような炭酸
塩を添加することによって、得られた吸収材の炭酸ガス
の吸収・放出反応が促進される。炭酸塩の添加量は、前
記リチウムシリケートに対して5〜30mol%にすること
が好ましい。炭酸塩の添加量を5mol%未満にすると、炭
酸ガスの吸収反応の促進効果を十分に発揮することが困
難になる。一方、炭酸塩の添加量が30mol%を超えると
炭酸ガスの吸収反応の促進効果が飽和したり、吸収材の
容積当たりの炭酸ガス吸収量が低下する恐れがある。よ
り好ましい前記炭酸塩の添加量は、前記リチウムジルコ
ネートに対して10〜20mol%である。
平均粒径0. 1〜5. 0mmの粒子からなる多孔質体の形
態を有する。この多孔質体の気孔率は、30%〜50%
であることが好ましい。このような多孔質体において、
添加されるリチウム、ナトリウムおよびカリウムから選
ばれるアルカリの炭酸塩はその細孔に保持される。
は、例えば次のような方法により作製される。まず、二
酸化珪素および炭酸リチウムを所定量秤量し、メノウ乳
鉢等で0. 1〜1h 混合する。得られた混合粉末をアル
ミナるつぼに入れ、大気中、箱型電気炉等で0. 5〜2
0時間熱処理する。その後再びメノウ乳鉢で平均粒径が
0. 1〜5. 0mmとなるまで粉砕し、リチウムシリケー
ト原料粉末を得る。続いてこのリチウムシリケート粉末
を所定量秤量し、金型に充填し、圧縮成形して気孔率4
0%前後例えば35〜45%の成形体とすることにより
多孔質体構造の炭酸ガス吸収材を作製する。
ス吸収材は、一般式LixSiyOz(式中、x 、y、zはx+4y-2
z=0を満たす整数である)で表されるリチウムシリケー
トのうちから選ばれる少なくとも1種以上を含有する
が、上記リチウムシリケートは、次の式( 1) に示すよ
うに炭酸ガスと反応してリチウム炭酸塩を生成する。
反応の式( 2) が起こり、 炭酸ガスを放出する。 x/ 2Li2CO3+ySiO 2→LixSiyOz+x/ 2CO2 … … (2) リチウムシリケートは、従来のリチウムジルコネートに
比べて軽量であり、かつx の値を4以上とすることによ
り1mol のリチウムシリケートで炭酸ガスを2mol 以上
吸収することができることから、単位重量当たりの炭酸
ガス吸収量が著しく向上する。
カリウムから選ばれるアルカリの炭酸塩を添加すること
によって、炭酸ガスの吸収・放出反応をより効率的に行
なうことが可能な炭酸ガス吸収材を得ることが可能にな
る。
面図である。反応容器である第1、第2の吸収筒11、
12は、内管21、22と外管31、32とからなる二重構
造になっている。ここでは、反応容器である内管21、
22の外周に第2の吸収筒11、12が配置・形成されて
おり内管21、22に熱を供給する手段として働く様にな
っている。例えば薄片状のリチウムシリケート41、42
は、第1、第2の吸収筒11、12の内管21、22内にそ
れぞれ充填されている。炭酸ガス含有ガス供給管5から
分岐された第1、第2の炭酸ガス含有ガス供給分岐管6
1、62は、第1、第2の吸収筒11、12の内管21、22
の上部にそれぞれ連結されている。第1、第2のバルブ
71、72は、第1、第2のガス供給分岐管61、62にそ
れぞれ介在する様になっている。
た第1、第2のガス供給分岐管91、92は、各吸収筒1
1、12の内管21、22の上部にそれぞれ連結されてい
る。第3、第4のバルブ73、74、は第2のガス供給分
岐管91、92にそれぞれ介在する様になっている。
は、前記吸収筒11、12の内管21、22の下部にそれぞ
れ連結され、かつこれらの分岐管101、102の他端は
処理ガス排出管11に連結されている。第5バルブ75
は、前記排出管11に介装されている。第1、第2の回
収ガス排出分岐管121、122は、前記吸収筒11、1
2の内管21、22の下部にそれぞれ連結され、かつこれ
らの分岐管121、122の他端は回収ガス排出管13に
連結されている。第6バルブ76は、前記回収ガス排出
管13に介装されている。
収筒11に隣接して配置されている。一端が燃焼器14
に連結された燃焼ガス供給管15から分岐された第1、
第2の燃焼ガス供給分岐管161、162は、前記吸収筒
11、12の外管31、32の下部側面にそれぞれ連結され
ている。第7、第8のバルブ77、78は、第1、第2の
燃焼ガス供給分岐管161、162にそれぞれ介装されて
いる。第1、第2の排気管171、172は、内管21、
22と外管31、32で形成される環状空間と連通するよ
うに第1、第2の吸収筒11、12の上部にそれぞれ連結
されている。燃焼器14に燃料ガスを導入すると、ここ
で燃焼された燃焼ガスは、燃焼ガス供給管15および第
1、第2の供給分岐管161、162を通して吸収筒
11、12の環状空間にそれぞれ供給され、これら空間を
流通して第1、第2の排気管171、172から排気され
る。燃焼ガスが前記空間を流通する間に内管21、22内
に充填されたリチウムシリケート41、42が加熱され
る。
ガスの時間当たりの流通モル数は、リチウムシリケート
41、42の充填モル数に対して4倍以上、50倍以下に
設定している。ガスの時間当たりの流通モル数が50倍
を超えると、吸収筒11、12の容積利用率の観点から炭
酸ガス吸収を効率よく行なうことが困難になる。一方、
ガスの時間当たりの流通モル数を4倍未満にすると、吸
収反応に伴う発熱量が大きくなりすぎ、通過ガスの温度
上昇のため吸収反応自体が阻害される恐れがある。吸収
筒容積の利用効率と速やかな吸収反応の進行という両者
の観点から前記ガスの時間当たりの流通モル数は、8倍
以上、30倍以下にすることが望ましい。
2つの吸収筒11、12の内管21、22において、次の
手順( 1- 1) 、( 1- 2) で前記( 1) 式、( 2) 式
の反応を交互に行なわせて炭酸ガスの吸収、回収を連続
して実施する。
収操作 まず、第1の吸収筒11の内管21に連結された第1の分
岐管61に介装された第1バルブ71および処理ガス排出
管11に改装された第5バルブ75をそれぞれ開き、こ
れ以外のバルブ72、73、74、76、77、78を閉じ
る。炭酸ガス含有ガス供給管5から炭酸ガス含有ガスを
前記第1の分岐管61を通して前記第1吸収筒11の内管
21に供給する。この時、前記吸収筒11、12の内管
21、22に流通するガスの時間当たりの流通モル数は、
前述したように前記リチウムシリケートの充填モル数に
対して4倍以上、50倍以下に設定しているため、ガス
中の炭酸ガスはリチウムシリケート41と前記( 1) 式
にしたがって速やかに吸収・保持される。炭酸ガス濃度
が低減されたガスは、第1のガス分岐管101および処
理ガス排出管11を通して排出される。
操作により行なわれる。 ( 1- 2) 第2吸収筒12からの炭酸ガス回収操作 前記( 1- 1) で説明した第1の吸収筒11での炭酸ガ
ス吸収操作を行なっている間に、第2の吸収筒12に連
結された第2の分岐管92に介装された第4バルブ74、
回収ガス排出管13に介装された第6バルブ76および
第2燃焼ガス供給分岐管162に介装された第8バルブ
78をそれぞれ開く。この後、燃焼器14から燃焼ガス
を燃焼ガス供給管15および第2燃焼ガス供給分岐管1
62を通して内管22と外管32で形成される環状空間に
燃焼ガスを流通することにより第2吸収筒12の内管22
内に充填したリチウムシリケート42を800℃以上に
加熱するとともに、回収用ガス供給管8から所望の回収
用ガスを第2の分岐管92を通して前記第2吸収筒12の
内管22に供給する。この時、リチウムシリケート42に
既に吸収された炭酸ガスは前記( 2) 式にしたがって速
やかに放出され、高濃度の炭酸ガスを含むガスは、第2
回収ガス排出分岐管122および前記回収ガス排出管1
3を通して回収される。
な操作により行われる。このような操作を繰り返すこと
によって連続的な炭酸ガスの分離を実現することができ
る。
ス含有ガス供給分岐管61、62、回収用ガス供給分岐管
91、92、ガス排出分岐管101、102および回収ガス
排出分岐管121、122は特にその材料等に左右される
ことなく、例えば緻密質アルミナ、ニッケル、鉄からな
る金属類などが使用できる。また、反応容器内で生成さ
れる炭酸ガスを効率よく分離するためには外管の容量を
大きくすることが望ましい。さらに燃料ガスとリチウム
シリケート41、42との接触時間を長く保つことを考慮
すれば、ガス流通方向に向け長い管状の形態が望まし
い。
応じ、反応容器内部の温度を所定の温度に設定するよう
にヒーターなどの温度制御を反応容器内部あるいは外部
に設定することもできる。以上説明したように本発明に
よれば、構造が簡素化された低コストで、連続的な炭酸
ガスの分離・回収が可能な炭酸ガス分離装置を提供でき
る。
する。 (実施例1)平均粒径1mmの炭酸リチウム粉末と平均粒
径0. 8mmの二酸化珪素粉末をモル比で2:1となるよ
うに秤量し、メノウ乳鉢にて10min 乾式混合した。得
られた混合粉末を箱型電気炉にて、大気中1000℃で
8時間熱処理し、リチウムシリケート粉末を得た。続い
てこのリチウムシリケート粉末を直径12mmの金型内に
充填し、加圧成形することにより気孔率40%の成形体
を作製した。
素粉末の混合比をモル比で4:1とした以外は、実施例
1と同様の方法で成形体を作製した。
素粉末の混合比をモル比で3:2とした以外は、実施例
1と同様の方法で成形体を作製した。
素粉末の混合比をモル比で1:1とした以外は、実施例
1と同様の方法で成形体を作製した。
粉末と平均粒径0. 3mmの酸化ジルコニウム粉末をモル
比で1:1となるように秤量し、メノウ乳鉢にて10mi
n 乾式混合した。得られた混合粉末を箱型電気炉にて、
大気中800℃で10h 熱処理し、リチウムジルコネー
ト粉末を得た。続いてこのリチウムジルコネート粉末を
直径12mmの金型内に充填し、加圧成形することにより
気孔率40%の成形体を作製した。
酸ガス吸収材を箱型電気炉に設置し、この電気炉内に炭
酸ガス20体積%および窒素ガス80体積%からなる混
合ガスを流通させながら600℃の温度で1h保持し、
その前後の吸収材の重量増加を調べることにより、炭酸
ガスの吸収量を測定した。その結果をそれぞれの式量と
合わせて表1に示す。なお、本測定において前記吸収材
が設置された電気炉内に窒素ガスのみを供給して同様な
実験を行なったところ、吸収材の重量増加が全く認めら
れないことを確認した。
0体積%および窒素ガス80体積%からなる混合ガスを
流通させながら500℃に5h 保持し、一旦室温に戻し
て重量を測定し、同様なガス条件で800℃に1h 保持
して重量減少を測定して、炭酸ガスの放出量を測定し
た。なお、比較例1の吸収材では炭酸ガス吸収のための
温度条件を500℃とし、その後同様な600℃で炭酸
ガスの放出を行なった。その結果を表1に合わせて示
す。
収するのに必要な実施例1〜4および比較例1の吸収材
の重量を求めた。まず、外径50mm、高さ200mmの円
柱状容器内に炭酸ガス吸収材を入れ、窒素ガス中800
℃で1h 熱処理し、ロータリーポンプにて0. 1Torrま
で真空引きを行なった。続いて炭酸ガスを大気圧になる
まで導入し、500℃で3h 保持した。容器は気密性が
保たれており、炭酸ガス吸収材が炭酸ガスを吸収するこ
とで、容器内の圧力が低下する。到達真空度は容器内の
炭酸ガス吸収材の量により異なり、内圧が0. 1Torrと
なるまで炭酸ガス吸収材の量を増加させて同様の実験を
繰り返した。容器内の圧力が0. 1Torrとなるのに必要
な炭酸ガス吸収材の重量を表1に示す。
収材に比べて炭酸ガスの吸収量が大きく、優れた炭酸ガ
ス吸収特性を有することが明らかになった。また、炭酸
ガス放出量は吸収量とほぼ同一であり、吸収・放出が可
能な材料であることも確認された。さらに、同一の炭酸
ガスを吸収するのに必要な吸収材の重量が小さくなり、
軽量化が達成されることも明らかになった。
シリケート120kgを内径300mm、外径400mm、長
さ2500mmの二重菅構造のニッケル系吸収筒の内管に
それぞれ充填した。吸収筒を前述した図1の炭酸ガス分
離装置の第1吸収筒として組み込み、炭酸ガスの吸収を
行なった。この時、炭酸ガス含有ガスとしては、600
℃の温度で、水素、炭酸ガス、水蒸気がそれぞれ体積比
で1/3:1/3:1/3の混合ガスを用い、これらの
混合ガスを表2に示す流量で第1の吸収筒の内管に3時
間流通させた。
収筒出口のガス温度を測定した。またリチウムシリケー
トの重量増加を測定し、式( 1) に基づく理論値に対す
る吸収材としての反応率を求めた。さらに炭酸ガス補集
率を測定した。その結果反応率は94. 3%、補集率は
85. 8%となり、優れた炭酸ガス吸収能力を有するこ
とが確認できた。
スの吸収を行なった吸収筒の内管に800℃の窒素ガス
を5. 76×103L/h で流通させて炭酸ガスの回収を
行なった。その結果吸収筒出口における炭酸ガス濃度は
78. 2%となり、炭酸ガスの放出が速やかに行われた
ことが確認できた。
炭酸ガス含有ガスの処理が可能で、かつ炭酸ガスぶんり
のために消費するエネルギーを低減して、高効率、低コ
ストでエネルギープラント等の排気ガス中の炭酸ガスを
吸収・ 濃縮することが可能な炭酸ガス分離装置であるこ
とが確認できた。
材酸化物を酸化ジルコニウムに比べて同等以上の炭酸ガ
スの吸収力を有し且つ軽量化を図る事ができる。
図
Claims (4)
- 【請求項1】一般式LixSiyOz(式中、x 、y、zはx+4y-2
z=0を満たす整数である)で表されるリチウムシリケー
トからなる群から選ばれることを特徴とする炭酸ガス吸
収材。 - 【請求項2】炭酸ガスを含む気体に炭酸ガス吸収材を接
触させて前記炭酸ガスを含む気体から前記炭酸ガスを分
離するのに際し、前記炭酸ガス吸収材は一般式LixSiyOz
(式中、x 、y、zはx+4y-2z=0を満たす整数である)で
表されるリチウムシリケートからなる群から選ばれるこ
とを特徴とする炭酸ガス分離方法。 - 【請求項3】炭酸ガスを吸収した炭酸ガス吸収材を加熱
して前記炭酸ガスを分離するのに際し、前記炭酸ガス吸
収材は一般式LixSiyOz(式中、x 、y、zはx+4y-2z=0を
満たす整数である)で表されるリチウムシリケートから
なる群から選ばれることを特徴とする炭酸ガス分離方
法。 - 【請求項4】炭酸ガス導入口および生成ガス排出口を有
する反応容器と、この反応容器に収納され炭酸ガスとの
反応により炭酸塩を生成する一般式LixSiyOz(式中、x
、y、zはx+4y-2z=0を満たす整数である)で表される
リチウムシリケートからなる群から選ばれる炭酸ガス吸
収材とを具備し、前記反応容器の外周に前記反応容器に
熱を供給する手段を有することを特徴とする炭酸ガス分
離装置。
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