JP2000262419A

JP2000262419A - 洗面器台

Info

Publication number: JP2000262419A
Application number: JP11069688A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Mabuchi; 剛馬渕
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1999-03-16
Filing date: 1999-03-16
Publication date: 2000-09-26

Abstract

(57)【要約】【課題】浴室内の洗面器台が、不使用時に入浴者の邪魔
とならないようにする。【解決手段】洗面器台１は、洗面器等が載置される天板
部２とその下側の基台部３とから成り、一側面に固定し
たガイド４，４を壁面Ｗに設けたレール部Ｒ，Ｒに係合
させることにより、レールＲに沿って全体を移動可能な
ように構成されている。浴槽Ｙ前面に装着されるエプロ
ンＥの一部を切り欠いて、浴槽Ｙ側部に洗面器台１の収
納空間Ｓを形成し、レールＲを、収納空間Ｓから湯水混
合水栓等の水栓器具Ｕの設置箇所付近まで延設する。入
浴者が洗面器台１を使用するときには、洗面器台１をレ
ールＲに沿って水栓器具Ｕの直下の使用位置まで移動さ
せることにより、天板部２の上に洗面器等を載置するこ
とができる。また不使用時には、洗面器台１を使用位置
からレールＲに沿って浴槽Ｙ側部の収納空間Ｓへ収納せ
しめることにより、浴室内を広く使用することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内に設置され
る洗面器台の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】浴室に設置した湯水混合水栓等の水栓器
具の近く（普通は吐出口の直下位置）へ、入浴中の動作
が楽になるよう、湯桶などを載置するための洗面器台を
設けることが従来行われている。従来の洗面器台２０
は、例えば図６（Ａ）に示す如く水栓器具Ｕの下側へ棚
板状のものを浴室壁面Ｗへ固定して取り付けたもの、同
図（Ｂ）のような台座状のものを床面Ｆ上に据えつける
か又は床及び壁と一体成形したもの、同図（Ｃ）の如く
浴室内に水栓器具Ｕを設置するカウンター部２１を形成
し、該カウンター部Ｃの下側に設けた収納空間２２内
に、棚板状の洗面器台２０を出し入れ可能に内装する構
造などがある。なお、洗面器台２０の望ましい設置寸法
は、入浴時における作業性を考慮すると、水栓器具Ｕの
床面Ｆからの設置高さＨが５００〜６００ｍｍの場合、
洗面器台２０上面の床面Ｆからの高さｈは２５０ｍｍ以
上、洗面器台２０の奥行き寸法ｋは３００ｍｍ以上とさ
れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図６（Ａ）に示す棚板
状の洗面器台２０を壁面Ｗに固定するものでは、洗面器
台２０を利用しない場合、この洗面器台２０は入浴者の
動作の妨げになることがある。そこで、洗面器台２０の
基部をヒンジ等で支持して揺動可能に構成し、不要時は
壁面Ｗへ立てかけるようにすることが考えられる。しか
しながら、この場合は、洗面器台２０を前述したような
望ましい寸法関係に設置しようとすると、水栓器具Ｕと
洗面器台２０との間隔が約２５０ｍｍ程度であるのに対
し、洗面器台２０の奥行き寸法は３００ｍｍ以上とされ
るから、洗面器台２０を起立させたときに水栓器具Ｕと
干渉して壁面Ｗへ立てかけることができなくなる。そこ
で洗面器台２０を揺動可能に構成する場合は、壁面Ｗへ
の取付高さｈを低くするか、あるいは、奥行き寸法ｋを
短くしなくてはならず、いずれにしても使用感が犠牲に
なる。図（Ｂ）のものは洗面器台２０が室内側へ突出し
ており、図（Ｃ）の場合は、洗面器台２０を収納するた
めのカウンター２１を形成しているから、いずれも図
（Ａ）のものよりさらに浴室内の空間が狭められてい
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、浴室に設けた
洗面器台が、不使用時には入浴者の邪魔とならないよう
にすることを目的として創案されたものである。本発明
が提供する第１の洗面器台の特徴とするところは、浴室
内に設けた収納領域と使用領域との間を移動可能に構成
されていることにある。この場合において、前記収納領
域を、浴室内に設置された浴槽の側部に形成することが
考えられる。

【０００５】本発明が提供する第２の洗面器台の特徴と
するところは、浴室内の取付面に対し基部が取り付けら
れ、本体部が使用位置と起立位置との間を揺動可能に構
成されると共に、当該本体部が伸縮可能に構成されてい
ることにある。かかる洗面器台において、前記本体部
を、前記取付面へ揺動可能に取り付けられる外筒体と、
当該外筒内へ進退可能に内装される内筒体とから成る二
重筒構造に構成することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】〔第１の実施形態〕図１は、本発
明の請求項１に係る洗面器台１の一実施形態を示すもの
である。この洗面器台１は、洗面器等が載置される天板
部２と、その下側の基台部３とから成り、一側面に固定
したガイド４，４を壁面Ｗに設けたレール部Ｒ，Ｒに係
合させることにより、当該レールＲに沿って全体を移動
可能なように構成されている。なお図示は省略したが、
基台部３の底面に、移動を円滑に行えるようにするため
のキャスターなどを取り付けてもよい。

【０００７】本例では、浴槽Ｙの前面に装着されるエプ
ロンＥの一部を切り欠いて、浴槽Ｙ側部に、当該洗面器
台１の収納空間Ｓを形成した。また前記レールＲを、こ
の収納空間Ｓから、湯水混合水栓等の水栓器具Ｕの設置
箇所付近まで延設した。従って、入浴者が洗面器台１を
使用するときには、洗面器台１をレールＲに沿って水栓
器具Ｕの直下の使用位置まで移動させることにより、天
板部２の上に洗面器等を載置することができる。また不
使用時には、洗面器台１を使用位置からレールＲに沿っ
て浴槽Ｙ側部の収納空間Ｓへ収納せしめることにより、
浴室内を広く使用することが可能となる。

【０００８】〔第２の実施形態〕図２は、本発明の請求
項２に対応する実施形態を示すものである。本実施形態
は、洗面器台１の本体部１０を、複数の外筒部１１と、
各外筒部１１内へ進退自在に内装した内筒部１２とで構
成することにより、本体部１０を前後方向に伸縮可能と
したところに特色を有している。また外筒部１１の基部
は、壁面Ｗ等に固定される固定板部１３へヒンジ１４に
よって揺動可能に取り付けられ、ほぼ水平な使用位置
と、起立させた収納位置との間を、揺動できるようにな
されている。内筒部１２の先端部は、連結板１５により
連結され、各内筒部１２が一体的に進退するようになさ
れている。

【０００９】かかる構成の洗面器台１は、図３の（Ａ）
に示すように、水栓器具Ｕの下方部において壁面Ｗ等に
固定板部１３が固定されて取り付けられる。使用時は、
内筒部１２を外筒部１１から突出させた伸長状態とし、
ほぼ水平な姿勢に保たれる。洗面器台１が不要になり、
これを壁面Ｗへ立てかける際には、図（Ｂ）のように内
筒部１２を後退させて外筒部１１内へ収容したのち、図
（Ｃ）のように、外筒部１１をヒンジ１４を中心にして
揺動させて起立させる。このように本実施形態の洗面器
台１は、本体部１０の長さを短縮することができるの
で、水栓器具Ｕとの間の距離が短くても、起立させて壁
面Ｗへ立てかけることが可能である。また使用時には、
内筒部１２を突出させて、本体部１０の奥行き寸法を確
保することができる。

【００１０】なお洗面器台１をほぼ水平な姿勢に保つ手
段としては、図４の（Ａ）に示す如く、ヒンジ１４が取
り付けられるブラケット１６にストッパー１７を設けた
り、同図（Ｂ）のように、外筒部１１の適所に設けた保
持軸１８と壁面Ｗの適所に取着した保持軸１９とをリン
クＬで連結する構造などが考えられる。

【００１１】〔第３の実施形態〕図５に示す洗面器台１
は、内筒部１２の先端を一体化する連結板１５ａを湾曲
させたものである。かかる構成により、この洗面器台１
は、使用時における本体部の先端部がカーブを描くから
美観性が向上する。

【００１２】〔その他の実施形態〕前記第１の実施形態
において、洗面器台１の収納空間Ｓは浴槽の側部に形成
するのが最適と考えられるが、必ずしもこれに限定され
るものではなく、可能であるならば、浴室内の他の場所
に収納空間を形成することも妨げない。また、洗面器台
１を移動させるためのレールＲは、床面Ｆに設けてもよ
く、あるいは壁面Ｗと床面Ｆとに設けてもよい。

【００１３】前記第２及び第３の実施形態において、洗
面器台１の本体部１０の構成を、外筒部１１と内筒部１
２との二重筒構造とするほか、さらに筒部の数を増やし
て、３重筒以上の多重筒構造とすることも考えられる。

【００１４】その他、本発明の実施形態は、実施の状況
に即して様々に応用することを妨げない。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、洗面器台を使用しない
ときには、これを収納空間に収納したり、壁面へ立てか
けたりすることができるから、使用可能な空間が広くな
り、入浴者の動作の邪魔となることがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る洗面器台を示
す斜視図である。

【図２】本発明の第２の実施形態に係る洗面器台を示
すものであって、正面側の上方から見た斜視図である。

【図３】本発明の第２の実施形態に係るものであっ
て、図（Ａ）は使用状態にある洗面器台を示す側面図、
図（Ｂ）は内筒部を外筒部内へ収納した状態を示す側面
図、図（Ｃ）は本体部を起立揺動させて壁面に立てかけ
た状態を示す側面図である。

【図４】本発明の第２の実施形態に係るものであっ
て、図（Ａ）はブラケットにより本体部を支持する構造
を基部を拡大して示す側面図、図（Ｂ）はリンクにより
本体部を支持する構造を示す要部の側面図である。

【図５】本発明の第３の実施形態に係る洗面器台を示
すものであって、正面側の上方から見た斜視図である。

【図６】従来の洗面器台を示す側面図であって、図
（Ａ）は壁面に固定した棚板状のもの、図（Ｂ）は台座
状のもの、図（Ｃ）はカウンター部内へ出し入れ可能に
収納したものである。

【符号の説明】

１…洗面器台２…天板部３…基台部４…ガイド
１０…本体部１１…外筒部１２…内筒部１３…固
定板部１４…ヒンジ１５…連結板Ｅ…エプロン
Ｆ…床面Ｒ…レールＳ…収納空間Ｕ…湯水混合水
栓Ｗ…壁面Ｙ…浴槽

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴室内に設けた収納領域と使用領域との
間を移動可能に構成されていることを特徴とする洗面器
台。
【請求項２】前記収納領域は、浴室内に設置された浴
槽の側部に形成されている請求項１に記載の洗面器台。
【請求項３】浴室内の取付面に対し基部が取り付けら
れ、本体部が使用位置と起立位置との間を揺動可能に構
成されると共に、当該本体部が伸縮可能に構成されてい
ることを特徴とする洗面器台。
【請求項４】前記本体部は、前記取付面へ揺動可能に
取り付けられる外筒体と、当該外筒内へ進退可能に内装
される内筒体とから成る二重筒構造に構成されている請
求項３に記載の洗面器台。