JP3612861B2 - 洗面器置き台 - Google Patents

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JP3612861B2
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徹 溝脇
俊実 北角
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東陶機器株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は浴室に設置される洗面器置き台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
入浴中、洗い場の床面に洗面器を直接置くと使いずらいため、浴室のカウンター部に洗面器置き台を設けたり、独立の洗面器置き台を浴室の床面や壁面に取り付け、洗面器を洗い場の床面より一段高い位置に置けるようにした浴室も多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、入浴時の洗面器の上下位置は、使用している人の体格や年齢によって異なるため、洗面器の上下位置の固定した従来の洗面器置き台では、洗面器が必ずしも使い易い位置に置かれていないという問題があった。
【0004】
また、介護の必要な老人等を車椅子等を使用して入浴させる場合に、洗面器の上下位置が固定されていると、介護者にとって洗面器が使い易い位置になく、入浴の介護がしずらいという問題もあった。
【0005】
この発明は、以上の点に鑑み、使用状況や使用者の身体的条件に応じて、洗面器を使い易い位置に置くことができる洗面器置き台を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明は、浴室に設置され、入浴者のみでなく介護者によっても使用される洗面器用の洗面器置き台において、上下方向に移動可能な洗面器の載置手段と、浴室の構成部材に取り付けられ、載置手段を、この載置手段の左右両端部側の2箇所でのみ位置決めするように支持して、浴室の壁面に沿った種々の上下位置に位置決め可能な支持手段と、載置手段上の洗面器に給水できるように、給水手段を昇降させる昇降機構とを備えたことである。
【0007】
この発明では、入浴時等に洗面器を置く載置手段を支持手段によって種々の上下位置に位置決めできるので、入浴者の身体的条件、例えば身長とか年齢や、介護の状態に合わせて洗面器を使い易い位置に置くことができる。この場合、載置手段は浴室の壁面に沿うように配置されるため、これが入浴時等に邪魔になることもない。また、この発明では、上下動した洗面器の位置に合わせて、昇降機構により給水手段の位置も変えることができるので、洗面器の使い勝手をよくすることができる。
【0008】
この発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、凹部を有する、浴室の壁面の形成部材に、載置手段の左右両端部を着脱自在に支持する左右一対の支持部を、凹部内の上下方向に複数対形成して、この壁面の形成部材を支持手段としていることである。
【0009】
この発明では、浴室の壁面の形成部材が、載置手段を支持する支持手段を兼ねているので、特別な支持手段が不要になる。
【0010】
この発明の請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、支持手段が、載置手段を左右から挟んで、浴室の壁面に沿うように上下方向に配置される左右一対のガイド部材と、このガイド部材に対して昇降自在に取り付けられ、一体的に取り付けられた載置手段を所望の上下位置に位置決め可能な昇降部材とから構成されていることである。
【0011】
この発明では、昇降部材を左右のガイド部材に沿って昇降させた後、これをガイド部材に位置決めすれば、洗面器の載置手段は所望の上下位置に位置決めされる。したがって、載置手段の位置決めが容易になるとともに、洗面器の上下位置もガイド部材の長さの範囲内であれば、自由に選定することができる。
【0012】
この発明の請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の場合において、ガイド部材が浴室内の手すりを兼ねていることである。
【0013】
この発明の請求項5記載の発明は、浴室に設置され、入浴者のみでなく介護者によっても使用される洗面器用の洗面器置き台において、上下方向に移動可能な洗面器の載置手段と、浴室の構成部材に取り付けられ、載置手段を、この載置手段の左右両端部側の2箇所でのみ位置決めするように支持して、浴室の壁面に沿った種々の上下位置に位置決め可能な支持手段とを備えるとともに、浴室の壁面に取り付けられた小物棚の上下方向に複数対形成された、左右一対の一定距離離れた棚部の側端部に、載置手段の左右両端部を着脱自在に支持する支持部を形成して、この小物棚を支持手段としていることである。
【0014】
この発明では、浴室の壁面に取り付けられた小物棚が、載置手段を支持する支持手段を兼ねているので、請求項2記載の発明の場合と同様に、特別な支持手段が不要になる。なお、この発明においても、入浴時等に洗面器を置く載置手段を支持手段によって種々の上下位置に位置決めできるので、入浴者の身体的条件、例えば身長とか年齢や、介護の状態に合わせて洗面器を使い易い位置に置くことができる。この場合、載置手段は浴室の壁面に沿うように配置されるため、これが入浴時等に邪魔になることもない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
実施形態1.
図1はこの発明の一実施の形態に係る洗面器置き台を備えた浴室を示している。
【0016】
この浴室は組立式浴室である浴室ユニットから形成されており、図1で示されるように、防水床パン10の一方側に浴槽11が設置され、他方側に洗い場Aが形成されている。そして、この防水床パン10の外周部には、壁パネル12、収納パネル13、及びドア枠(図示せず)等が取り付けられており、これらの上端には天井パネル(図示せず)が取り付けられている。
【0017】
収納パネル13は、浴室の壁面の形成部材としての役割と、カウンターや収納部等の形成部材としての役割を有するものであり、樹脂材等によって壁パネル12と同一高さに形成された収納パネル本体13Aと、この収納パネル本体13Aにねじ等によって取り付けられる箱状の収納部13Bとから構成されている。収納パネル本体13Aは、正面中央部に後方に窪んだ凹状部130が形成されているとともに、この凹状部130の下端に前方へ突出する左右幅一杯のカウンター部131が形成されている。そして、この収納パネル本体13Aには、上部に照明具Lが取り付けられているとともに、凹状部130の底部に化粧鏡14が取り付けられ、かつ、凹状部130の右方に、昇降機構16が取り付けられている。収納部13Bは、収納パネル本体13Aの凹状部130の左方に、上下方向に並ぶように3つのものが取り付けられている。
【0018】
さて、この収納パネル13は、洗面器Sの載置手段である載置板20を、所望の上下位置に位置決め支持する支持手段としての機能をも有するものであり、この載置板20や昇降機構16とともに洗面器置き台を構成するものである。以下、この洗面器置き台について説明する。
【0019】
収納パネル本体13Aのカウンター部131周りは、カウンター部131の中央部側上面と凹状部130の下端面とを合せれば、洗面器Sを充分に置ける広さとなっている。このため、ここに載置板20の通常の支持部が形成されている。すなわち、カウンター部131の中央部側上面には、凹状部130の下端面と面一となるように、載置板20位置決め用の凹部が形成されているとともに、載置板20の後部側も凹状部130の横断面と略同一形状に形成されている。したがって、載置板20は、前部側下部をカウンター部131の凹部に嵌め込み、かつ、後部側を凹状部130の下端面上に配置することにより、収納パネル13Aのカウンター部131周りに着脱容易に取り付けられる。なお、載置板20の前端側下面には、この載置板20を着脱するための指掛け用の凹部200が形成されている。
【0020】
一方、収納パネル本体13Aには、図1で示されるように、凹状部130の左右両側面に化粧鏡14側に突出した上下一対ずつの水平な板状突起132が形成され、この板状突起132間に、載置板20を着脱自在な状態で水平に支持する支持溝133が形成されている。この支持溝133は、載置板20の他の支持部となるものであり、その上下幅が載置板20の厚さより僅かに大きく形成され、載置板20の凹状部130内の左右両端を、精度よく位置決めできるようになっている。そして、この支持溝133は、例えば、凹状部130の上下方向に2段にわたって形成されている。
【0021】
昇降機構16は、載置板20が種々の上下位置に位置決めされた場合でも、この載置板20上の洗面器Sに給水できるように、給水手段であるシャワーヘッド15を種々の上下位置に位置決めするものである。この昇降機構16は、収納パネル本体13Aに上下方向に向かって取り付けられるコの字形のガイド部材160と、このガイド部材160に沿って昇降する昇降部材161とから構成されている。この昇降部材161には、シャワーヘッド15を着脱自在に支持する支持部161aが設けられているとともに、この昇降部材161をガイド部材160の所望の位置に位置決め固定する固定ねじ161bが設けられている。
【0022】
なお、シャワーヘッド15は、壁パネル12に取り付けられた給水部17に、U状に垂れたホース18を介して接続されており、昇降機構16によって上下方向に自由に移動できるようになっている。また、シャワーヘッド15の開閉調整と給水の温度調整とは、収納パネル本体13Aのカウンター部131の前面に取り付けられたハンドル19A,19Bによって行なわれる。
【0023】
この浴室では、ハンドル19Bで温度を調整した後、ハンドル19Aを開側に回すことにより、シャワーヘッド15から所望の温度の温水が載置板20上の洗面器S内に給水される。したがって、入浴者Mはこの洗面器S内の温水を使用して、タオルを洗ったり、顔を洗ったりしつつ入浴できる。この場合、載置板20を収納パネル13のカウンター部131側に置き、この載置板20上の洗面器Sを洗い場AのイスTに腰を掛けた入浴者Mの腰の位置に配置しているため、洗面器Sは入浴者Sの使い易い上下位置にあり、入浴者Sはこの洗面器S中の湯を楽に使うことができる。なお、この場合、昇降機構16のガイド部材160は、入浴時の手すりとして使用できる。また、シャンプー等の小物は、下側又は中程の収納部13Bに入れておけば、これらを楽に使用できる。
【0024】
一方、例えば、介護の必要な老人を車椅子等を使用して入浴させる場合には、入浴者Mは車椅子等に着座して、洗い場A内の比較的高い位置に居り、かつ、介護者も立った状態になるため、洗面器Sの位置も高い位置にあるほうがよい。この場合、載置板20を収納パネル13のカウンター部131側から取り外し、これを例えば、図1の鎖線で示されるように、収納パネル13の下側の支持溝133に差し込んで位置決めする。そして、この載置板20上に置かれる洗面器Sにシャワーヘッド15から給水できるように、昇降機構16の固定ねじ161bを緩め、昇降部材161をガイド部材160に沿って、所定位置まで上昇させ、再び、固定ねじ161bを締めて、昇降部材161をガイド部材160に位置決めする。
【0025】
このことにより、洗面器Sを、載置板20を介して収納パネル13の凹状部130の中程に置くことができ、かつ、この洗面器Sにシャワーヘッド15から自由に給水ができるため、介護者は、この洗面器S中の温水を使用しつつ、立った楽な姿勢で、入浴者Mの体を洗ってやることができる。すなわち、介護者は載置板20上の洗面器Sを楽に使用できる。この場合、載置板20は、後端が化粧鏡14近くに達するまで支持溝133内に差し込まれるため、この載置板20の前端がカウンター部131より前方に突出することはなく、これが入浴の邪魔になってしまうこともない。なお、シャンプー等の小物は、これを収納パネル13の中程又は上側の収納部13Bに入れておけば、これらを楽に使用できる。
【0026】
そして、この入浴者Mの入浴が終われば、再び載置板20を収納パネル13のカウンター部131側に載置しておく。
【0027】
以上のように、この洗面器置き台では、載置手段である載置板20をこの支持手段である収納パネル13の種々の位置に位置決めできるので、洗面器Sを通常の使用位置のみでなく、介護の必要な者を入浴させる場合に、介護者が使い易い位置にも置くことができ、洗面器を使用状況に合せて使い易い位置に置くことができる。特に、この洗面器置き台では、浴室ユニットの壁面の形成部材である収納パネル13が、載置板20(載置手段)を支持する支持手段を兼ねているので、特別な支持手段が不要になり、支持手段の低コスト化を達成できるとともに、支持手段が浴室内で場所をとらず、浴室内を広く使用することができようになる。そして、収納パネル13への板状突起132等の形成も、この収納パネル13への他の部分(凹状部130や収納部13B)の形成時に同時に形成できるので、容易である。
【0028】
なお、洗面器Sをもっと高い位置に置きたい場合には、載置板20を収納パネル13の上側の支持溝133側に嵌め込むようにすればよい。また、洗面器置き台にシャワーヘッド15の昇降機構16を必ずしも備える必要はなく、シャワーヘッド15を手に持って、上下動した洗面器S側に移動させるようにしてもよい。
【0029】
実施形態2.
図2はこの発明の他の実施の形態に係る洗面器置き台を備えた浴室を示している。なお、図1で示したものと同一のもの又はこれらに相当するものには同一符号を付し、その説明を省略する。
【0030】
この実施の形態では、一対の小物棚21,22を、載置板20を種々の上下位置に位置決めする洗面器置き台の支持手段として使用している。この小物棚21,22は、浴室の洗い場A側の壁パネル12に取り付けられるものであり、壁パネル12側に窪んだ中央の凹状部に、上下3段の棚部210,220が設けられている。この棚部210,220は、棚板210a,220aの上方にこの棚板210a,220aの外周に沿うように支持バー210b,220bが設けられたものである。そして、この小物棚21,22は、壁パネル12に取り付けられた矩形状の化粧鏡14を挟むように一定間隔をおいて配置されており、互いの形状が、この化粧鏡14に対して左右対称となるように形成されている。この場合、棚板210a,220aや支持バー210b,220bの化粧鏡14側の側端部は他方側に比べてやや前方に突出するように形成されている。
【0031】
載置板20は、左右両端側に、小物棚21,22の支持バー210b,220bに対する係止部201を有しており、この小物棚21,22の化粧鏡14側の支持バー210b,220bに着脱自在に支持されている。なお、シャワーヘッド15の昇降機構16は、小物棚21横の壁パネル12に取り付けられている。また、シャワーヘッド15用のハンドル19A,19Bも、例えば、小物棚21下方の壁パネル12に取り付けられている。
【0032】
この洗面器置き台でも、小物棚21,22の最下段の棚部210,220の端部に載置板20が支持されている場合、この載置板20上の洗面器Sが、洗い場AのイスTに腰を掛けた入浴者Mの腰の位置にくるため、入浴者Mはこの洗面器Sを楽に使うことができる。この場合、シャンプーや石鹸等の小物は小物棚21,22の最下段の棚部210,220上に置いておけば、これらの使用も楽である。
【0033】
また、車椅子等に乗った介護の必要な者を入浴させる場合、載置板20を、例えば、小物棚21,22の中段の棚部210,220の側端部に支持させれば、洗面器Sを高い位置に保持できるため、介護者はこの洗面器Sを楽に使用できる。この場合、シャンプー等の小物は、例えば、載置板20の位置に合わせた中段の棚部210,220上に置いておけばよい。そして、この入浴者の入浴が終了すれば、載置板20を再び下段の棚部210,220に支持させておく。
【0034】
以上のように、この洗面器置き台でも、洗面器Sの上下位置を変えることができるので、洗面器Sを使用状況に合った使い易い位置に置くことができる。また、この洗面器置き台でも、浴室内に備えられる小物棚21,22が、載置板20(載置手段)を支持する支持手段を兼ねているので、特別な支持手段が不要になり、実施形態1の洗面器置き台と同様な効果を得ることができる。特に、この洗面器置き台では、支持手段である小物棚21,22に載置板20支持用の特別な加工が不要であるというメリットを有する。
【0035】
なお、昇降機構16を一方の小物棚21,22の、載置板20の邪魔にならない位置に取り付け、シャワーヘッド15を洗面器Sにもっと近づけるようにしてもよい。また、載置板20を、1個の小物棚の棚部で着脱自在に支持するようにしてもよい。
【0036】
実施形態3.
図3はこの発明の他の実施の形態に係る洗面器置き台を備えた浴室を示しており、図4はこの洗面器置き台等を拡大して示したものである。なお、図1で示したものと同一のもの又はこれらに相当するものには同一符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
この実施の形態では、洗面器置き台の支持手段を、図3で示されるように、上下方向に配置される一対のガイド部材23と、このガイド部材23に昇降自在に取り付けられ、一体的に取り付けられた載置板20をガイド部材23に沿った所望の上下位置に位置決め可能な支持部材24とから構成している。なお、この浴室は洋式のバスルームであり、入浴者Mは浴槽11内で体を洗うとともに、浴槽11横の洗面空間Bにおいて、洗顔や洗髪等を行なうものとする。
【0038】
ガイド部材23は、図4で示されるように、コの字形に曲げ加工されたパイプ材から形成されており、浴室の洗面空間Bの壁パネル12に、上下方向に向いた状態で互いに対向するように取り付けられている。この場合、このガイド部材23間の壁パネル12には、化粧鏡14が取り付けられている。支持部材24は、矩形状の支持枠240と、この支持枠240の左右両端部に取り付けられ、ガイド部材23に沿って昇降する昇降部241とから構成されている。そして、支持枠240には、上部に載置板20が固定されているとともに、昇降部241には、支持部材24をガイド部材23の所望の位置に位置決め固定する固定ねじ241aが設けられている。
【0039】
また、例えば、左側のガイド部材23は、シャワーヘッド15の昇降機構16のガイド部材160としての機能をも有するものであり、このガイド部材23に、支持部161aと固定ねじ161bとを有した昇降部材161が取り付けられている。なお、一対のガイド部材23は、入浴時の手すりとしての機能も有している。
【0040】
この浴室では、図3で示されるように、入浴者は洗面空間B内で立った状態で洗顔や洗髪を行なう。したがって、身長の大小や年令等によって、洗面器Sが使い易い位置も異なってくるが、この洗面器置き台では使用者の身長等に合わせて洗面器Sの上下位置を調整できる。すなわち、この洗面器置き台では、昇降部241の固定ねじ241aを緩め、この昇降部241をガイド部材23に沿って昇降させた後、この固定ねじ241aを締めて昇降部241をガイド部材23に固定することにより、載置板20を上下動でき、この載置板20上の洗面器Sを使用者にとって最も好ましい上下位置に位置決めできる。すなわち、この洗面器置き台では、洗面器Sを入浴者(使用者)の身体的条件に合った使い易い位置に置くことができる。
【0041】
特に、この洗面器置き台では、洗面器Sの上下位置を少しずつ変えることができるので、洗面器Sを充分に使い勝手のよい位置に置くことができる。
【0042】
図5は、洗面器置き台の支持手段を、一本のガイド部材23と、このガイド部材23に沿って昇降可能で、昇降部241横のブラケット242を介して載置板20を支持する支持部材24とにより構成している。この洗面器置き台においても、上記洗面器置き台と、同様な効果を得ることができる。なお、この洗面器置き台の場合、シャワーヘッド15の昇降機構16を別に設けているが、これを、ガイド部材23側に設けるようにしてもよい。
【0043】
図6は、図4で示される洗面器置き台を通常の浴室の洗い場Aに設けた場合を示している。この場合、ガイド部材23はL形に形成され、その下端が洗い場Aのカウンター25上に固定されているとともに、シャワーヘッド15用の調整ハンドル19A,19Bもカウンター25に設けられている。この洗面器置き台においても、入浴者の身体的条件(座高の高低や年令等)により、洗面器Sを所望の上下位置に位置決めできる。もちろん、この洗面器置き台では、介護者が洗面器を使用する場合でも、この洗面器を使用状況に合った使い易い位置に位置決めすることができる。なお、符号26は浴槽11へ温水を供給する給水栓である。
【0044】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0045】
この発明の請求項1記載の発明によれば、浴室に設置され、入浴者のみでなく介護者によっても使用される洗面器用の洗面器置き台において、上下方向に移動可能な洗面器の載置手段と、浴室の構成部材に取り付けられ、載置手段を、この載置手段の左右両端部側の2箇所で位置決めするように支持して、浴室の壁面に沿った種々の上下位置に位置決め可能な支持手段と、載置手段上の洗面器に給水できるように、給水手段を昇降させる昇降機構とを備えたので、使用状況(介護の状況)や使用者の身体的条件に応じて、洗面器を使い易い上下位置に置くことができるとともに、洗面器への給水が容易となり、洗面器の使い勝手をよくすることができる
【0046】
この発明の請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の場合において、凹部を有する、浴室の壁面の形成部材に、載置手段の左右両端部を着脱自在に支持する左右一対の支持部を、凹部内の上下方向に複数対形成して、この壁面の形成部材を支持手段としているので、特別な支持手段が不要になった分、洗面器置き台の低コスト化を図ることができるとともに、浴室内を広く利用できるようになる。
【0047】
この発明の請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の場合において、支持手段が、載置手段を左右から挟んで、浴室の壁面に沿うように上下方向に配置される左右一対のガイド部材と、このガイド部材に対して昇降自在に取り付けられ、一体的に取り付けられた載置手段を所望の上下位置に位置決め可能な昇降部材とから構成されているので、載置手段の位置決めが容易となるとともに、洗面器の上下位置の微調整もできるようになる。また、この発明では、昇降部材を介して、載置手段が充分に支持されるので、載置手段上の洗面器を安定させることができる。
【0048】
この発明の請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の場合において、ガイド部材が浴室内の手すりを兼ねているので、特別な手すりが不要となるとともに、その分、浴室内を広く利用できる。
【0049】
この発明の請求項5記載の発明によれば、浴室に設置され、入浴者のみでなく介護者によっても使用される洗面器用の洗面器置き台において、上下方向に移動可能な洗面器の載置手段と、浴室の構成部材に取り付けられ、載置手段を、この載置手段の左右両端部側の2箇所でのみ位置決めするように支持して、浴室の壁面に沿った種々の上下位置に位置決め可能な支持手段とを備えるとともに、浴室の壁面に取り付けられた小物棚の上下方向に複数対形成された、左右一対の一定距離離れた棚部の側端部に、載置手段の左右両端部を着脱自在に支持する支持部を形成して、この小物棚を支持手段としているので、使用状況 (介護の状況)や使用者の身体的条件に応じて、洗面器を使い易い上下位置に置くことができ、かつ、特別な支持手段が不要になった分、洗面器置き台の低コスト化を図ることができるとともに、浴室内を広く利用できるようになる。また、この発明では、載置手段が小物棚により充分に支持されるので、載置手段上の洗面器を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1に係る洗面器置き台を備えた浴室内の斜視図である。
【図2】この発明の実施形態2に係る洗面器置き台を備えた浴室内の斜視図である。
【図3】この発明の実施形態3に係る洗面器置き台を備えた浴室内の斜視図である。
【図4】この洗面器置き台の拡大した斜視図である。
【図5】実施形態3の第1の変更実施形態に係る洗面器置き台を備えた浴室内の斜視図である。
【図6】実施形態3の第2の変更実施形態に係る洗面器置き台を備えた浴室内の斜視図である。
【符号の説明】
13 収納パネル(支持手段)
15 シャワーヘッド
16 昇降機構
20 載置板(載置手段)
21,22 小物棚(支持手段)
23 ガイド部材
24 昇降部材
133 支持溝(支持部)
210,220 棚部(棚)
210b,220b 支持バー(支持部)
S 洗面器

Claims (5)

  1. 浴室に設置され、入浴者のみでなく介護者によっても使用される洗面器用の洗面器置き台において、
    上下方向に移動可能な洗面器の載置手段と、浴室の構成部材に取り付けられ、上記載置手段を、この載置手段の左右両端部側の2箇所でのみ位置決めするように支持して、浴室の壁面に沿った種々の上下位置に位置決め可能な支持手段と、上記載置手段上の洗面器に給水できるように、給水手段を昇降させる昇降機構とを備えたことを特徴とする洗面器置き台。
  2. 凹部を有する、浴室の壁面の形成部材に、前記載置手段の左右両端部を着脱自在に支持する左右一対の支持部を、上記凹部内の上下方向に複数対形成して、この壁面の形成部材を前記支持手段としていることを特徴とする請求項1記載の洗面器置き台。
  3. 前記支持手段が、前記載置手段を左右から挟んで、浴室の壁面に沿うように上下方向に配置される左右一対のガイド部材と、このガイド部材に対して昇降自在に取り付けられ、一体的に取り付けられた上記載置手段を所望の上下位置に位置決め可能な昇降部材とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の洗面器置き台。
  4. 前記ガイド部材が浴室内の手すりを兼ねていることを特徴とする請求項3記載の洗面器置き台。
  5. 浴室に設置され、入浴者のみでなく介護者によっても使用される洗面器用の洗面器置き台において、
    上下方向に移動可能な洗面器の載置手段と、浴室の構成部材に取り付けられ、上記載置手段を、この載置手段の左右両端部側の2箇所でのみ位置決めするように支持して、浴室の壁面に沿った種々の上下位置に位置決め可能な支持手段とを備えるとともに、
    浴室の壁面に取り付けられた小物棚の上下方向に複数対形成された、左右一対の一定距離離れた棚部の側端部に、前記載置手段の左右両端部を着脱自在に支持する支持部を形成して、この小物棚を上記支持手段としていることを特徴とする洗面器置き台。
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