JP2000279336A

JP2000279336A - 腰掛け取り付け式浴槽、並びに浴槽用腰掛け

Info

Publication number: JP2000279336A
Application number: JP11091680A
Authority: JP
Inventors: Hiroichi Tsubota; 田弘市坪
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-03-31
Filing date: 1999-03-31
Publication date: 2000-10-10

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】浴槽内で、腰掛けた態勢で楽に体を洗ったり、
シャワーを浴びることができるように手軽に着脱できる
浴槽用腰掛けと浴槽を提供すること。【解決手段】浴槽の内側に取り外し可能な浴槽用腰掛け
２を取り付ける。浴槽の内側に支え部１を有し、その支
え部１の上に取り外し可能な浴槽用腰掛け２を取り付け
る。浴槽の内側に支え部１及び押さえ部３を有し、その
支え部１と押さえ部３の間に取り外し可能な浴槽用腰掛
け２を取り付ける。浴槽の淵に固定するための袖部を取
り付けた浴槽用腰掛け。浴槽用腰掛けの取り付け用とし
て浴槽の淵に凹部を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、快適でくつろいだ入浴
が手軽にできるように、浴槽の中に楽な姿勢で座るため
の腰掛けが容易に取り付けられる浴槽と、浴槽用腰掛け
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の家庭用浴槽の底は一般的に平坦で
あり、入浴する場合、浴槽の底に座ることはできるが、
腰掛ける事ができない。従って、狭い浴槽（和風）では
膝を抱えて座る姿勢に近く、湯船に肩までつかるため、
長時間の入浴は困難である。また、広い浴槽（洋風）で
は脚を伸ばしゆったりと仰向けに寝ているのに近い姿勢
であるが、浴槽の底は排出口に向かって緩やかに傾斜し
ており、入浴中に滑って溺没し、死亡する事故も起きて
いる。浴槽の底が腰掛け状になっている浴槽も一部で見
られるが浴槽の形状が決まっているため、入浴時の姿勢
や用途が限られてしまっている。また、特殊な形状であ
るため、一般のものより価格が高い。ワンルームマンシ
ョンやホテルの洗い場の無いユニットバスや洋風浴槽の
場合は、腰掛けるスペースが無く、浴槽内で立った姿勢
で体を洗い、シャワーを浴びなければならず、快適でく
つろいだ入浴とは呼べない。半身浴等の目的で敢えて風
呂椅子を従来の家庭用浴槽の中にいれる方法は、風呂椅
子が浮いたり、位置が安定せず、すべりやすく危険であ
る。浴槽用の吸盤付きバスシートを入れる方法であって
も、浴槽の材質・形状によってはすべりやすく、また、
吸盤等の構成する部品が多く形状が複雑であるため清掃
がしにくく、長期の間に部品が腐食してしまう欠点があ
る。特殊な身体障害者や高齢者用のスライドチェアや患
者用リフトは装置が大掛かりで価格が高い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は浴槽の中で楽
に腰掛け、ゆったりと入浴できるよう、腰掛けの着脱が
容易で、清掃しやすく、手軽な低価格で供給できる浴槽
と浴槽用腰掛けの開発に関するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】浴槽の内側に支え部と押
さえ部があることを特徴とする浴槽（以下浴槽Ａと呼
ぶ）の支え部と押さえ部の間に取り外し可能の浴槽用腰
掛け（以下腰掛けＡと呼ぶ）を取り付け、その上に座る
ことにより、腰掛けた態勢で入浴が可能となる。腰掛け
Ａは、支え部と押さえ部により、固定する。腰掛けＡは
前方にスライドさせることにより、浴槽Ａから容易に取
り外しできる。浴槽の淵に固定するための袖部を取り付
けたことを特徴とする浴槽用腰掛け（以下腰掛けＢと呼
ぶ）を浴槽の淵に乗せる形で取り付け、その上に座るこ
とにより、従来の浴槽にも腰掛けた態勢で入浴すること
ができる。腰掛けＢの袖部の下部にラバーやノンスリッ
プパターンの滑り止めを付けることにより腰掛けＢを安
定させる。浴槽の淵に腰掛け取り付け用の凹部を設けた
ことを特徴とする浴槽（以下浴槽Ｂと呼ぶ）の凹部に腰
掛けＢの袖部をはめ込むことにより更に腰掛けＢを安定
させることができる。

【０００５】

【作用】浴槽用腰掛けは、浴槽にしっかりと固定でき、
構造上丈夫で、滑りにくい。また、取外しが楽で、形状
が簡易なので清掃しやすい。浴槽用腰掛けを取外した場
合は通常の浴槽として使用できる。

【０００６】

【実施例】図１の如く、浴槽Ａの内側の支え部及び押さ
え部の間に差込むようにして腰掛けＡを取り付ける。腰
掛けＡの上に座る時の下方向に向かう重力は支え部によ
り支えられる。また、押さえ部により腰掛けＡは上にず
れたり、浮いたりしないように固定する。従って、押さ
え部は、支え部ほどの強度を要せず、腰掛けＡを押さえ
る程度で足りるため、小さくすることができる。腰掛け
Ａが，支え部または浴槽Ａの一部にはめ込まれ、また
は、支え部または浴槽Ａの一部が腰掛けＡにはめ込ま
れ、腰掛けＡがずれないように固定された場合は、押さ
え部は無くてもよい。特に浴槽Ａおよび腰掛けＡの材質
に強度的に問題がない場合は、浴槽Ａは内側の支え部及
び押さえ部の代わりに、単に腰掛けＡを差し込むための
溝を内側につけた浴槽でもよい。腰掛けＡはスライドし
て浴槽Ａから簡単に取外すことができ、取外した時、浴
槽Ａは支え部をアームレストとして入浴できる。腰掛け
Ａは、押さえ部により浮かないので、檜等の木製でもか
まわない。腰掛けＡは差し込み易くするため、平面図で
見た場合、図９の如く台形状のものとし、浴槽Ａもそれ
に合わせた形にしてもよい。従来の一般の浴槽内で腰を
掛けるためには浴槽の淵に図４の如き腰掛けＢの袖部を
乗せ固定する。滑り止めはラバーやノンスリップパター
ンを施すなど摩擦係数の大きな物を採用する。袖部をフ
ック状に曲げ、浴槽の淵に引っ掛ける物でもよい。更
に、図１０、図１１の如く袖部にネジとストッパーを取
り付け、ネジを回転させることでストッパーを押し、浴
槽の淵に腰掛けＢを固定することもできる。このネジと
ストッパーにより腰掛けＢを固定する方法は安定性が高
いため、浴槽の形状によっては、片方の袖部にのみネジ
とストッパーを取り付けることや、背もたれ上部に袖部
を付けその袖部にネジとストッパーを取り付け、腰掛け
Ｂを固定することも可能である。腰掛けＢは強度的に問
題がなければ背もたれはなくてもよい。家庭用浴槽の幅
の内法は６２０ｍｍ〜７００ｍｍ程度が一般的であるた
め、腰掛けＢの右側部と左側部の外面の間隔は６００ｍ
ｍを標準とするが、底部及び袖部の幅にサイズの異なる
ものを揃える事により、さまざまなバリエーションの浴
槽に対応できる。腰掛けＢの材質は水より比重が重く浮
きにくいもので、熱湯で変形しないものであればよい。
腰掛けＡおよび腰掛けＢの底部は臀部にフィットする形
状が望ましい。また、スポンジやノンスリップパターン
を施すことにより滑りにくくできる。スリットは水が捌
ければよく、縦型である必要はない。また、センター部
分にスリットを設けると股間を洗う場合便利である。腰
掛けＡおよび腰掛けＢの底部の形状を変えることによ
り、乳幼児の入浴用の置き場としても使用できる。浴槽
Ｂの凹部の形状は、腰掛けＢを固定できれば良く、角型
やギザギザ型でもよい。また、図８の例の如く凹部の位
置を複数設けることにより、腰掛けＢの位置を浴槽の前
後好みの位置に移動することができる。図７の例の如く
浴槽Ｂの淵の上部を波型にし、腰掛けＢの袖部の下部も
これに合わせた波型にすれば、更に移動箇所を広げるこ
とができる。この波型の場合、滑り止めとしてラバーや
ノンスリップパターンなどは不要となる。

【０００７】

【発明の効果】浴槽内に腰掛けを取り付けることによ
り、腰掛けた態勢で快適な入浴が可能となる。浴槽内で
の、溺没事故を抑制できる。座った態勢なので従来の浴
槽より長時間過ごすことができる。健康法の一つである
半身浴やハーブ湯などに足だけつける足浴の入浴が手軽
に且、楽におこなえる。浴槽内で、座った態勢で体を洗
うことやシャワーを浴びることができるため、立った姿
勢で体を洗うより楽におこなえる。特にワンルームマン
ションやホテルで風呂椅子を置く洗い場スペースの無い
ユニットバスには有効である。また、軽度の身体障害者
や老人の入浴も、腰掛けた姿勢の方が心臓に対する負担
が少ないため、従来の浴槽よりも楽におこなえる。介護
して入浴させる場合も寝た姿勢で入浴させ洗うより、腰
掛けた姿勢の方が浴槽との接触部分が少ないため、従来
のものより洗い易い。浴槽によっては、浴槽のまたぎ
（浴槽の洗い場側の淵）の高さを低くして、浴槽に入り
易く工夫しているものが見られるが、浴槽自体の深さは
変わらないため、浴槽からの出易さは変わらない。本発
明のごとく浴槽の中に腰掛けを取り付けることにより、
腰掛けは浴槽から出る時のステップとして使え、従来の
ものより楽に浴槽から洗い場にあがることもできる。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】浴槽Ａの腰掛けＡ取り付け部分の正面断面図で
ある。

【図２】浴槽Ａの腰掛けＡ取り付け部分の側面断面図で
ある。

【図３】浴槽Ａの腰掛けＡ取り付け部分の平面図1であ
る。

【図４】腰掛けＢの正面図である。

【図５】腰掛けＢの側面図である。

【図６】腰掛けＢの平面図である。

【図７】浴槽Ｂの腰掛けＢ取り付け部分の一例の側面拡
大図である。

【図８】浴槽Ｂの凹部の位置を例示した側面図である。

【図９】浴槽Ａの腰掛けＡ取り付け部分の平面図２であ
る。

【図１０】腰掛けＢの袖部にネジとストッパーを取り付
けた部分の正面断面図である。

【図１１】腰掛けＢのネジとストッパーを取り付けた袖
部部分の側面拡大図である。

【符号の説明】

１支え部２腰掛けＡ３押さえ部４スリット５浴槽Ａ６背もたれ７袖部８側部９底部１０滑り止め１１凹部１２浴槽Ｂ１３ネジ１４ストッパー１５クッション１６浴槽の淵

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽の内側に取り外し可能な浴槽用腰掛
けを取り付けることを特徴とする浴槽。
【請求項２】浴槽の内側に支え部を有し、その支え部
の上に取り外し可能な浴槽用腰掛けを取り付けることを
特徴とする浴槽。
【請求項３】浴槽の内側に支え部及び押さえ部を有し、
その支え部と押さえ部の間に取り外し可能な浴槽用腰掛
けを取り付けることを特徴とする浴槽。
【請求項４】浴槽の淵に固定するための袖部を取り付
けたことを特徴とする浴槽用腰掛け。
【請求項５】請求項４の浴槽用腰掛けの取り付け用と
して浴槽の淵に凹部を設けたことを特徴とする浴槽。