JP3670352B2 - 浴用椅子 - Google Patents
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- A47C7/02—Seat parts
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高齢者もしくは障害者が家庭などで入浴する時に使用する浴用椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の高齢者もしくは障害者用浴用椅子は、一般人用の浴用椅子の低さでは障害者の膝関節に負担がかかりしたがって座ることが大変なため、ある程度の座面高さを有した浴用椅子になっている。そしてこれらは一般に、金属パイプの脚フレーム部と合成樹脂製の座部から構成されている。また座った際に身体の後方保持のために、背もたれを設置しているものもある。
しかし高齢者もしくは障害者用の従来の浴用椅子には、ハンディシャワーの保持装置がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、高齢者もしくは障害者用の従来の浴用椅子には、ハンディシャワーの保持装置がなかったために、高齢者もしくは障害者が単独で入浴するとき大変な苦労をし、また介助者がいるときにはその介助者の腰への負担などが問題となった。すなわち高齢者もしくは障害者が入浴するとき単独で入浴するかあるいは介助者が付き添って入浴する。ところが、通常、浴室においてハンディシャワーは壁面の高い位置に保持部があり、洗髪用としてシャワーそのものが頭部とか身体に当たるようになっている。ところが従来の浴用椅子にはハンディシャワーの保持装置がないために、高齢者や障害者が入浴する際、高齢者や障害者が浴用椅子に座って身体を洗うときハンディシャワーを使用して行うが、ハンディシャワーは湯を出した直後の湯温が安定せず、熱かったり冷たかったりすることがあり、通常の壁面にある保持部においておくと直接この安定していない湯が高齢者や障害者にかかってしまうことがあった。そのため通常では浴室の床に置いたり湯舟に入れたりして、ハンディシャワーから湯を出しっぱなしにして湯温が安定するのを待っていた。しかしこれでは高齢者や障害者本人や介助者がハンディシャワーを使うとき毎回腰をかがめてハンディシャワーを取る必要があり、高齢者や障害者本人はもちろんのこと介助者にとってもその腰の負担たるや大変な負担になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決する手段として、本発明によれば、浴用椅子本体にハンディシャワー保持部を設けるようにしている。また、そのハンディシャワー保持部を浴用椅子本体の一部に上下貫通孔と側面開放部とからなる保持部を形成するようにしている。さらに、前記上下貫通孔はハンディシャワーを上向きに保持するための上向き保持嵌合面が逆円錐状に形成されており、かつ、前記側面開放部をハンディシャワーのホース部が通り抜けるための開放幅に形成している。もちろん上記円錐状は完全な円錐状でなくてもよく、例えば断面で見て縁がアールを有するものであってもよい。そして、前記上下貫通孔をハンディシャワーを上向きに保持するための上向き保持嵌合面に続いて下方にハンディシャワーを下向きに保持するための下向き保持嵌合面を略円錐状に形成するようにしてもよい。略とした理由は前述のとおりである。
【0005】
さらに、前記ハンディシャワー保持部を浴用椅子の座の複数箇所に(例えば左右に)形成しておくとよい。その理由は、特に片マヒの人の場合左右どちらかの機能がまだ残っているため、その人が一人でシャワーを使ってマッサージ等を行う場合機能が残っている方の手でハンディシャワーを簡単に保持できるようにするためである。また、これらの浴用椅子の座を合成樹脂で形成するようにしてもよい。
すなわち、本発明の思想は浴用椅子自体にハンディシャワーの保持部を設置することであり、とくに座の端部(両側)にハンディシャワーの保持部を設置すると全体的に考えてハンディシャワーの保持部が邪魔にならず使用上の位置としても良いものである。
【0006】
これによって高齢者や障害者が座っていても邪魔にならない位置にハンディシャワー保持部があるため、介助者が腰を曲げなくてもハンディシャワーを取ることができる。また障害者本人が使用する際にも噴出している湯温が安定後ハンディシャワーの湯噴出口側を上にして座のホース用開放部からホースを通し下に下げれば固定保持できる。この際、湯の有効活用するために膝の上にかかるようにセットしておけば湯の無駄使いもなくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の発明の実施の形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように浴用椅子1全体の構成としては、高さ調節脚31付の金属パイプから成る脚部3、その上部には座2が設置され、後方上部には背もたれ固定パイプを介して背もたれ4が具備されている。
【0008】
座2の形状としては陰部が前方から洗いやすくするためのシャワーヘッドが入る形状の前方開放部21と後方からも洗いやすくするための後方開放部22とが形成されている。また尻が直接当たる部分には防水クッション23が設置されている。座2の両端には身体の移動や立ち上がる時に使用する握り部24が設けられ、その前方にこの発明によるハンディシャワー保持部5が一体的に形成されている。このシャワー保持部5は背もたれ部4に形成されてもいいし、背もたれ部4や脚部3のパイプに別部品で形成してもかまわないが、価格的に考慮して実施例としては座2を合成樹脂で成形するときに一体になる構造にしてある。
【0009】
このハンディシャワー保持部5を拡大図示したのが図2である。
同図で見えるようにハンディシャワー保持部5はおおむね鍵穴形状であり、また側面からはハンディシャワー6のホース63が通り抜けるホース開放部51が形成されている。
【0010】
そしてこのハンディシャワー保持部5は図3で示すように、垂直断面でみてハンディシャワー6の保持用嵌合面52が形成されている。嵌合面52は、さらに保持部全体厚の途中一部の最小略円形部53から上面側には外側になるほど略内径が徐々に大径となるハンディシャワー上向き保持嵌合面521と、下面側にも最小略円形部53から外面になるほど略内径が徐々に大径となるハンディシャワー下向き保持嵌合面522とから形成されている。
【0011】
このハンディシャワー上向き保持嵌合面521を利用すると、図4のようにハンディシャワー6の湯噴出口61側を上部に設置することができ、ハンディシャワー6の湯噴出口側61を上にして座2のホース用開放部51からホース63を通し下に下げれば固定保持できる。
【0012】
また、ハンディシャワー下向き保持嵌合面522は図5のようにハンディシャワー6の湯噴出口61側を下部に保持できるようにするためのものである。これは、ハンディシャワー6を逆に湯噴出口61側を下にしてホース63を通し全体に上に持ち上げ、ホース63をたわむようにすれば、下側にセットしても保持でき、足元やふくらはぎ部に湯をかけることが可能になる。このハンディシャワー下向き保持嵌合面522を利用すれば、身体を石けんで洗った後、この保持部から介助者または本人が腰を曲げずにハンディシャワーを取り外し、身体に湯をかけて石けんを流すものである。
【0013】
【発明の効果】
これによって、従来のような浴室の壁面のハンディシャワー保持部にセットしてあって湯を出した時、安定しない温度の湯が障害者本人に直接かかり、やけどの危険性や心臓へ負担がかかってしまうという危険性がなくなり、今まで湯温を安定させるために湯を出しっぱなしで床に置いたり、浴槽に入れたりしていたハンディシャワーが、高齢者や障害者が浴用椅子1に座っていても邪魔にならない位置で保持・設置しておくことができるため、身体をあたためたり、洗ったり、石けんで洗った泡を流したりする時の間、腰をかがめずにハンディシャワーを置いておくことができるようになる。また湯温を安定させるために流しっぱなしになっていた湯を有効活用してハンディシャワーの湯噴出口側を上にして座2のホース用開放部51からホースを通して下に下げれば固定保持できる。この際、膝の上や身体にかかるようにセットしておけばマッサージ効果を得ることができ、湯の無駄使いもなくなる。
また、ハンディシャワーを逆に湯噴出口側を下にしてホースを通し全体に上に持ち上げ、ホースをたわむようにすれば、下側にセットしても保持でき、足元、ふくらはぎ部に湯をかけて足浴して身体をあたためたり、前述と同様にマッサージ効果を与えることも可能になる。
【0014】
今回保持部の形状をハンディシャワーが垂直方向になる実施例で説明したが座2に対し傾斜させてより湯が身体にかかりやすくしてもかまわない。
またハンディシャワー保持部5の位置を座2の両端前方にしたが、位置としては背もたれ4に配置しても良いし、別部品で保持具を作成して、パイプ部に固定してもかまわないものである。ただし、今回のように合成樹脂製の座2を成形するときに一体で形成した方が安価な浴用椅子1を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である浴用椅子の斜視図。
【図2】図1のハンディシャワー保持部分の上面図。
【図3】図1のハンディシャワー保持部分の断面図。
【図4】図1のハンディシャワーの噴出口を上側にして保持した時の保持部断面図。
【図5】図1のハンディシャワーの噴出口を下側にして保持した時の保持部断面図。
【符号の説明】
1 浴用椅子
2 座
21 陰部洗い用前方開放部
22 陰部洗い用後方開放部
23 防水クッション
24 握り部
3 脚部
31 高さ調節脚
4 背もたれ
41 背もたれ固定パイプ
5 ハンディシャワー保持部
51 ホース用開放部
52 ハンディシャワー保持嵌合面
521 ハンディシャワー上向き保持嵌合面
522 ハンディシャワー下向き保持嵌合面
53 最小略円形部
6 ハンディシャワー
61 湯噴出口
62 ホース取付部
63 ホース
Claims (2)
- 合成樹脂で形成した浴用椅子の座の端部に上下貫通孔と側面開放部とからなるハンディシャワー保持部を設け、前記上下貫通孔はハンディシャワーを上向きに保持するための上向き保持嵌合面が逆略円錐状に形成され、前記上向き保持嵌合面に続いて下方にハンディシャワーを下向きに保持するための下向き保持嵌合面が略円錐状に形成され、前記側面開放部はハンディシャワーのホース部が通り抜けるための開放幅に形成されており、前記上下貫通孔の形成する略円錐状保持嵌合面と前記側面開放部の形成するホース部が通り抜けるための開放幅とから成るハンディシャワー保持部の形状がおおむね鍵穴形状であることを特徴とする浴用椅子。
- 前記座の形状は前方から洗いやすくするためのシャワーヘッドが入る形状の前方開放部および後方から洗いやすくするための後方開放部のすくなくともいずれかが形成されていることを特徴とする請求項1記載の浴用椅子。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP21910495A JP3670352B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 浴用椅子 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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JP21910495A Expired - Fee Related JP3670352B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 浴用椅子 |
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