JPH0430299Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は洗濯機を収納できる洗濯機収納用出窓
の構造に関するものである。

［背景技術］ 近年、洗面所に設けても建物内が狭くなるとい
うことがないようにするため建物の外壁に出窓を
設け、この出窓に洗面化粧台を設けることが行な
われているが、洗面する機能のみで洗濯機を置く
ことができなかつた。洗濯機を置くとすれば洗面
化粧台の横に洗濯機を並べて設置しなければなら
なく、出窓の幅を広くしなければならないという
問題があつた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは出窓体の幅を広
くしなくても洗濯機を収納できる洗濯機収納用出
窓を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案洗濯機収納用出窓は、建物１の外壁２に
底部が建物１の床面３より低くなるように出窓体
４を取着し、出窓体４の下部を洗濯機収納スペー
ス５にし、洗濯機収納スペース５の上方に洗面ボ
ウル６を上方に向けて鉛直方向に起こした状態と
水平方向に倒した状態の間で起倒自在になるよう
に装着したものであつて、上述のように構成する
ことにより従来例の欠点を解決したものである。
つまり建物１の外壁２に底部が建物１の床面３よ
り低くなるように出窓体４を取着し、出窓体４の
下部を洗濯機収納スペース５にしたことにより、
出窓体１の幅を広くすることなく出窓体１の下部
に洗濯機７が収納できるようになると共に洗濯機
７の上面の位置が高くならないように収納できて
洗濯収納スペース５上に洗面ボウル６を設けても
洗面ボウル６の高さが高くならなく、しかも洗濯
機収納スペース５の上方に洗面ボウル６を上方に
向けて鉛直方向に起こした状態と水平方向に倒し
た状態の間で起倒自在になるように装着したこと
により、洗濯機７を使用するときは洗面ボウル６
を起こして洗濯機の上方を開放して洗濯がし易い
ようになつたものである。

以下本考案を実施例により詳述する。

建物１の外壁２には建物１の床面３より底部の
高さが低くなるように出窓体４が取着されてい
る。この出窓体４の幅は洗濯機７や洗面ボウル６
の幅よりやや広い幅にしてあると共に出窓体４の
奥行きも洗濯機７の奥行きよりやや大きくしてあ
る。本実施例の場合出窓体４の側周壁８が内壁材
８ａと外壁材８ｂとよりなる二重構造になつてい
ると共に底部壁９が内壁材９ａと外壁材９ｂとよ
りなる二重構造になつており、少なくとも内壁材
８ａ，９ａが耐水性のある材料にて形成されてい
る。出窓体４の上面は採光窓１０となつている。
出窓体４の下部には洗濯機収納スペース５を設け
てあり、内壁材９ａには底部壁９内に位置するよ
うに排水トラツプ１１を設けてあり、排水トラツ
プ１１から排水管１２を出窓体１外に導出して建
物１の排水部に連通させてある。洗濯機収納スペ
ース５には洗濯機７が収納されるようになつてお
り、洗濯機収納スペース５の上方には洗面ボウル
６を配置してある。この洗面ボウル６は鉛直方向
に起こした状態と水平に倒した状態との間で起倒
自在になつており、水平に倒した状態で洗面ボウ
ル６の上面と床面３との間の高さＨが約72cm程度
になるようになつている。また洗面ボウル６は起
こした状態で倒れないように保持具（図示せず）
にて保持できるようになつている。洗面ボウル６
の下方に排水受け皿１３を設けてあり、排水受け
皿１３と排水トラツプ１１とを連通管１４にて連
通させてあり、洗面ボウル６の排水口管１５を排
水受け皿１３を介して連通管１４に導入してあ
る。連通管１４は本実施例の場合側周壁８の内壁
材８ａと外壁材８ｂとの間に通してある。洗面ボ
ウル６の上方で内壁材８ａには給水栓１６を設け
てあり、側周壁８の内壁材８ａと外壁材８ｂとの
間及び底部壁９の内壁材９ａと外壁材８ｂとの間
を通つて建物１の給水部に連通させてある。洗濯
機７への給水もこれと同じ経路から行なわれる。
給水栓１６の上方で内壁材８ａにはミラー１７を
装着してあり、ミラー１７の上方には照明器具１
８を設けてある。しかして通常は洗面ボウル６が
倒されており、洗面ボウル６で洗面ができる。洗
濯を行う場合は洗面ボウル６を上方に起こし、洗
濯機７を使用することができる。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように建物の外壁に底部が建物
の床面より低くなるように出窓体を取着し、出窓
体の下部を洗濯機収納スペースにしたので、出窓
体の幅を広くすることなく出窓体の下部に洗濯機
が収納できるものであり、洗濯機の上面の位置が
高くならないように収納できて洗濯機収納スペー
ス上に洗面ボウルを設けても洗面ボウルの高さが
高くならなくて洗面ボウルの使用がし易いもので
あり、さらに洗面ボウルを出窓体に配置して室内
の空間を狭くしないと共に出窓体の幅を広くする
ことなく洗面ボウルの下の洗濯機を配置できるの
で二重の省スペース化が計れるものであり、さら
に洗濯機収納スペースの上方に洗面ボウルを上方
に向けて鉛直方向に起こした状態と水平方向に倒
した状態の間で起倒自在になるように装着したの
で、洗濯機を使用するときは洗面ボウルを起こし
て洗濯機の上方を開放して洗濯がし易いものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側断面図、第２図
は同上の正面図であつて、１は建物、２は外壁、
３は床面、４は出窓体、５は洗濯機収納スペー
ス、６は洗面ボウルである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物の外壁に底面が建物の床面より低くなるよ
   うに出窓体を取着し、出窓体の下部を洗濯機収納
   スペースにし、洗濯機収納スペースの上方に洗面
   ボウルを上方に向けて鉛直方向に起こした状態と
   水平方向に倒した状態の間で起倒自在になるよう
   に装着した洗濯機収納用出窓。