JP2000262232A - ゼラチン含有麺類 - Google Patents
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Abstract
無く、従来より高濃度でゼラチンを含有する麺類を提供
する。 【解決手段】 ゼラチン、サイリウム、アルカリ剤およ
び食塩を含有する麺生地より調製されることを特徴とす
るゼラチン含有麺類。
Description
で含有する麺類に関する。
であるゼラチンもしくは加水分解物であるコラーゲンペ
プチドは、麺質の改良剤として使用されている。例えば
以下の公知文献に、これら改良剤の利用に係る発明が記
載されている。
チンを小麦粉に対して0.1〜1%添加することによ
り、麺にこしを付与し食感を改良した麺類の製造方法が
開示されている。また、特開昭56−32965号公報
には、ゲル化力を有しない程度にまで分解したコラーゲ
ン分解物(ペプチド)を、小麦粉に対して0.1〜1%
添加することにより、麺にこしを付与し食感を改良した
麺類の製造方法が開示されている。さらに特公昭54−
10619号公報の実施例2には、平均分子量1000
〜10000のコラーゲンペプチドを原料粉に対して
0.5%添加し、そうめん等麺類の食味食感を改良する
方法が開示されている。そして、特公昭59−1676
4号公報には、原料粉に対して0.06〜0.2%の分
子量25万〜30万の可溶化コラーゲンの水溶液を混和
した練り水により製麺して、優れた食味の麺類を製造す
る方法が開示されている。
として使用したものであり、その添加量は原料粉に対し
て1%を下回る程度に抑えられている。また、特開平3
−228256号公報における冷凍茹麺の製造方法に
は、原料混合物に対してゼラチンを1〜4%、カラギー
ナンを0.3〜2.5%、ゲル化剤として麺類に添加し
て解凍後の茹で伸びを遅延する技術が開示されている
が、食感の点で満足できるものではなかった。
物である蛋白質であり、近年の健康志向の向上に伴な
い、美容および薬理効果を持つ栄養素材として注目され
ている。即ち、ゼラチンは、経口摂取によって皮膚の新
陳代謝の促進や保水力の向上による皺およびシミの防
止、毛髪の質および強度の向上、創傷治癒の促進、胃粘
膜保護による抗潰瘍性作用、関節の炎症緩和、骨組織の
強化、血圧上昇の抑制、アミノ酸の栄養補充などに対し
て有益な効果を奏することができるものである。
ラチンを、多量に(高濃度で)麺類へ添加しようとする
と、その特有の物性に起因して、製麺性が悪化し、特に
蒸煮後の麺線強度が著しく低下して麺線が切れ易くなっ
たり、食感が著しく低下するなどという問題が生じた。
従って、原料粉に対して前記先願発明の如く、多くても
1%程度しかゼラチンを含有させることができず、その
生理作用を期待して多量に配合することは困難な状況に
あった。
点について検討した結果、ゼラチンを麺類に1重量%以
上添加しようとすると、製麺時にはゼラチンの粘性より
製麺性が比較的良好になるものの、製麺後の蒸煮時の加
熱によりゼラチンの離水が発生することが明らかになっ
た。従って、このようにゼラチンを比較的多量に含有す
る麺類は、加熱後には麺線が切れ易くなり、後工程での
製造適性が悪く、しかも喫食時の食感自体もぶつぶつ切
れて好ましくないものとなってしまうとの知見を得た。
ゼラチンの物性を補う方法について鋭意研究した結果、
ゼラチンと、サイリウム、アルカリ剤および食塩を製麺
原料に併用することにより、製麺性および食味食感に悪
影響を及ぼすこと無くゼラチンを高濃度で含有させるこ
とができるとの知見に至り、本発明を完成させたのであ
る。
ン、サイリウム、アルカリ剤および食塩を含有する麺生
地より調製されることを特徴とするゼラチン含有麺類で
ある。係る本発明によれば、製麺の後の蒸しおよび/ま
たは茹で工程等の加熱時にゼラチンから離水した水分
を、サイリウムがその高粘性と高ゲル化能を発現して保
水すると共に、アルカリ剤と食塩の作用効果が相俟っ
て、原料粉に対して1重量%以上の高濃度でゼラチンが
含有され、且つ良好な食感を維持した麺類を提供するこ
とができる。更に、サイリウムの添加により茹で工程に
おける栄養成分としてのゼラチンの溶出を極めて有効に
抑えることができ、本発明による麺類をうどん、そば、
中華麺等とする場合には、喫食時のスープへのゼラチン
とサイリウムの溶出を抑えることができるので、栄養成
分としてのゼラチン、サイリウムを有効に摂取できると
共に、スープの粘性等の食味食感に影響を与えることが
無い。
ウム、アルカリ剤および食塩を含有する前記麺生地を内
層に含むゼラチン含有麺類が提供される。この麺類は、
蒸しおよび/または茹での加熱工程および喫食時のゼラ
チンおよびサイリウムの溶出をより効果的に抑えること
ができるものである。その上、製麺後の麺類のこし、表
面の食感、外観、強度などを所望に応じて調整すること
が容易である。
万のものが好ましい。係る物性を有するゼラチンを用い
れば、特に製造適性および食感に優れ、ゼラチンおよび
サイリウムを美味しく摂食するために好ましい麺類とす
ることができる。
製麺時等の製造適性に優れたものとすることができる。
の1〜7重量%を添加することができる。このような量
のゼラチンを配合することで、麺類の特性や食味を損な
うことなく、優れた美容および薬理効果を付与すること
が可能となる。
て説明する。
製品形態に特に限定されず、例えば、うどん、そば、中
華麺、スパゲティー等の生麺、茹で麺、乾燥麺、チルド
麺、冷凍麺等である。更に本発明では、これら麺類のう
ち即席熱風乾燥麺において、その製造適性、熱湯による
復元性、食味食感、ゼラチンの安定供給の点で特に有効
である。
るコラーゲン熱変性物であり、コラーゲン材料の由来や
処理条件に応じて、水に対する溶解性、分子量等の物性
は変化する。本来ゼラチンは、水に膨潤させた後加温し
て初めて溶解する「温水可溶性」であるが、これに加工
処理を施して「冷水可溶性」にしたものがある(例え
ば、特開昭58−142936号、特開昭61−211
385号、特開平7−1557718号公報などを参照
されたい)。
温水可溶性または冷水可溶性の、いずれであってもよ
い。しかし、温水可溶性のものは水とともに加温して溶
解させてから添加しなければならず製造工程上煩雑にな
るので、配合するゼラチンとしては、冷水可溶性のもの
がより好ましいといえる。
ラチン溶液をスプレードライ、凍結乾燥法等により乾燥
することによって得られるものであるが、本発明におい
てその製造方法は特に限定されない。
しくは8〜15万のものが、製麺性および食感の点で好
ましい。分子量が低すぎる場合には麺生地の圧延時に表
面が荒れたり裂け目が発生する等の問題が発生し、食感
も不良となる。一方、分子量が約30万のコラーゲンの
場合には特に麺帯圧延が困難となり、蒸煮後の麺線の強
度も若干劣り、また、特有の獣臭が食味に悪影響を及ぼ
すことがある[実施例1・表1参照]。
カラム(例えば、昭和電工社製、Shodex Asahipak GS-6
20 7G)を備えた高速液体クロマトグラフィーにて、標
準物質から得られる検量線を基に算出されるものであ
る。
料粉(小麦粉等の粉体材料と、ゼラチンおよびサイリウ
ムの混合粉体)重量の1〜7重量%、特に好ましくは6
重量%とするとよい。ゼラチンの添加量が少ない場合に
は、ゼラチンが有する美容および薬理効果をわずかしか
保持しないものになってしまう。そしてゼラチンの添加
量が多すぎると、製麺性、麺線の強度が低下し、食味・
食感も不良となる傾向があり好ましくない[実施例8・
表8参照]。
州で栽培されるオオバコの一種であるPlantago種Planta
ginaceae植物のPlantago Ovata Forskal等の種子から採
った天然植物ガムである。本発明において使用可能なサ
イリウムの精製方法および粒度は、特に限定されない。
の1重量部に対しておよそ0.15〜0.8重量部、よ
り好ましくは0.15〜0.5重量部であるとよく、例
えばゼラチンを製麺原料粉重量の6重量%添加した場
合、サイリウムは原料粉の1〜5重量%とするのが、製
麺性および食感等の点で好ましい。添加量が少ないと、
麺線の強度が低下し、湯伸びしやすくなり、また麺の食
味が劣化するうえ、茹で、調理時のゼラチンの溶出量が
増大することがある。また添加量が多すぎると、麺帯の
形成および圧延が困難になり、麺線強度の低下を招き、
しかも食味・食感に劣ったものとなってしまう[実施例
5・表5参照]。
挙げられる。特に1%水溶液でpH11〜12.5を示
す、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸3ナトリウ
ム、リン酸カリウム等が、製麺性および食感の点で好ま
しい。
ラチンを原料粉重量の6重量%添加した場合には、炭酸
ナトリウムで、原料粉100重量部に対して0.4〜
0.8重量部とするのが、製麺性および食感等の点で好
ましい。添加量が少なすぎると、製麺性、麺線強度およ
び食味が悪くなり、また添加量が多すぎても麺の食感や
製麺性に悪影響を及ぼすことがある[実施例3・表3お
よび実施例6・表6参照]。
調整するとよい。例えばゼラチンを原料粉重量の6重量
%添加した場合、食塩の添加量は原料粉100重量部に
対して1〜5重量部とするのが、製麺性および食感等の
点で好ましい[実施例7・表7参照]。
に、ゼラチン、サイリウム、アルカリ剤および食塩を配
合することを特徴とするものであり、麺生地および当該
麺生地より調製される麺類の製造方法自体は特に限定さ
れるものではなく、目的とする麺の種類・形態に応じて
適宜常法が採用可能である。通常、小麦粉を主成分とす
る原料粉に、前記ゼラチンとサイリウムを粉体で混合
し、該混合粉に食塩およびアルカリ剤と、所望に応じて
添加剤を加えた混練水を加え、ミキサーで混練して麺生
地とする。次いで、複合ロールにて麺帯を形成し、熟成
後圧延して切出し、麺線とし、生麺が調製される。その
後、必要に応じ、蒸煮処理、乾燥処理、冷凍処理等によ
り目的とする茹で麺、乾麺、即席乾燥麺、冷凍麺等が得
られる。
し、その外周に別途常法によって調製した麺生地の外層
を積層、または被覆・周設することによって多層構造と
し、加熱工程および喫食時のゼラチンおよびサイリウム
の溶出を充分に抑制し、さらには製麺後の麺類のこし、
表面の食感、外観、強度などを調整することができる。
風乾燥麺は、前記麺線を、常法により蒸煮および/また
は茹で処理した後、熱風乾燥することにより製造され
る。例えば、熱湯注加のみにより復元するタイプのスナ
ック麺類の場合、2分間程度蒸煮し、98〜100℃に
て15〜75秒間茹で処理した後、水で約30秒間程度
洗浄し、着味を施し、次に80〜110℃、好ましくは
90℃の熱風にて30〜110分間乾燥することによっ
て製造されるとよい。
ゼラチンのゲル化能をできるだけ抑制して製麺性の低下
を防止するため、蒸煮前の麺生地の品温は25℃以上に
保っておくことが好ましい。
明するが、これらにより本発明が限定的に解釈されるべ
きではない。
量であり、カラム(昭和電工社製、Shodex Asahipak GS
-620 7G、径7.6mm×長さ500mm 2本)を備えた高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)にて、溶離液に0.1mol
/lリン酸2水素カリウム溶液および0.1mol/lリン酸水素
2ナトリウム溶液の混合液を用い、検出はUV検出器に
より測定した。ゼラチン等の試料は、0.2重量%の濃度
となるように溶離液に溶解して検液とし、流速1.0ml/mi
n、カラム温度50℃、注入量100μl、230nm
吸光度の条件下で測定して得られた分子量分布曲線から
重量平均分子量を計算した。
チンまたはコラーゲン誘導体を添加して製造した麺類の
特性を調べるため、以下のAからGの各ゼラチンまたは
コラーゲン誘導体、すなわち、A:コラーゲンペプチド
(分子量:約3000)、B:コラーゲンペプチド(分
子量:約5000)、C:コラーゲンペプチド(分子
量:約10,000)、D:冷水可溶性ゼラチン(分子
量:約8万)、E:温水可溶性ゼラチン(分子量:約1
0万)、F:冷水可溶性ゼラチン:(分子量:約15
万)、またはG:コラーゲン(分子量:約30万)を用
いた。
各ゼラチン、コラーゲンまたはコラーゲンペプチドを、
それぞれ60g、そしてサイリウム30gを加えた混合
粉1000gを調製した。次に、食塩30gおよび炭酸
ナトリウム6gを加えて340mlになるように溶解・
調製した混練水を前記各混合粉に加え、常圧ミキサーで
15分間混練して麺生地を得た。尚、E(試料5)の温
水可溶性ゼラチンは、混練水に添加し加温して溶解させ
て使用した。
後、麺帯を圧延し、麺線を切り出した。前記麺線を2分
間蒸煮処理し、98〜100℃にて30秒茹で処理した
後、水道水にて30秒水洗し、着味液に浸漬し、次いで
90℃の熱風にて70分間乾燥し、即席熱風乾燥スナッ
ク麺を得た。この際、製麺性すなわち、麺帯の形成およ
び圧延の容易さ、蒸煮後の麺線の強さについての5段階
評価を行った。その後、これら各乾燥麺を常法により調
理して、湯伸びのしにくさ、食味および食感について5
段階評価した。この結果を、製麺性についての5段階評
価と併せて表1に示す。各評価の基準は、後掲の表9に
記載の通りである。
ラチンを配合したものは、冷水・温水可溶性のいずれも
製麺適性、食味食感に優れるが、試料1から3のコラー
ゲンペプチドを配合したものや、試料7のコラーゲンを
配合したものでは、製麺適性、食味食感に劣っていた。
従って、分子量が8万〜15万のゼラチンを用いた場合
に、良好な麺類を製造できることが判った。
合すべきサイリウム、アルカリ剤および食塩の成分それ
ぞれの必要性を確認するため、表2に示すように3種の
うちのいずれか1種以上を配合しない麺について検討し
た。
(冷水可溶性ゼラチン、分子量:約8万)を、アルカリ
剤には炭酸ナトリウムを使用し、表2記載の配合率にて
前記実施例1と同様の方法により即席熱風乾燥スナック
麺を得て、評価を行った。その結果を表2に示す。
および食塩のいずれが欠けても、製麺性および/または
食味食感に悪影響が出た。従って、いずれの成分も本発
明の効果を得る上で必須であることが判った。
剤として好ましいものを検討するために、種々のアルカ
リ剤すなわち、a:炭酸ナトリウム(pH11.2)、
b:炭酸カリウム(pH11.1)、c:リン酸3ナト
リウム(pH12.1)、d:リン酸2ナトリウム(p
H9.2)またはe:リン酸1ナトリウム(pH4.
6)を配合した麺を調製した。尚これらのpHは、それ
ぞれのアルカリ剤の1%水溶液についての値である。
溶性ゼラチン)を使用し、表3記載の配合率にて前記実
施例1と同様の方法により即席熱風乾燥スナック麺を得
て、評価を行った。その評価結果を表3に示す。
cを使用した試料1、2または3では、製麺性および食
味食感において良好な効果が示された。従って、アルカ
リ剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸
3ナトリウム等の、1%水溶液でpH11〜12.5の
ものが好適であることが判った。
ム以外の増粘多糖類を添加した場合にも同様に優れた麺
類を製造することができるか否かについて検討した。増
粘多糖類として、サイリウム、アラビアガム、グ
アガム、アルギン酸、キサンタンガム、ペクチ
ン、ローカストビーンガムまたはカラギーナンを用
いた。
ラチン)を、アルカリ剤には炭酸ナトリウムを使用し、
表4記載の配合率にて前記実施例1と同様の方法により
即席熱風乾燥麺を得て、評価を行った。その結果を表4
に示す。
ウムを配合した試料1のみに、製麺性および食味食感に
おける良好な効果が顕著に見られた。
ンに対するサイリウムの添加量を検討した。小麦粉、ゼ
ラチンおよびサイリウムを混合した原料粉中のゼラチン
の添加量を6重量%添加とし、サイリウムの添加量を0
から6重量%までに変化させ、ゼラチンには実施例1の
D(冷水可溶性ゼラチン)を、アルカリ剤には炭酸ナト
リウムを使用して、表5記載の配合率にて前記実施例1
と同様の方法により即席熱風乾燥スナック麺を得て、評
価を行った。その結果を表5に示す。
量が6重量%の場合、サイリウムを3重量%(試料1)
および1重量%(試料3)添加した場合に製麺性および
食味食感に良好な効果が見られ、ゼラチン1重量部に対
しては0.15〜0.5重量部のサイリウム添加量とす
ることが好ましいことが判った。
剤として炭酸ナトリウムを使用し、その添加量を原料粉
100重量部に対して0から1.0重量部までに変化さ
せた。ゼラチンには実施例1のD(冷水可溶性ゼラチ
ン)を用いて、表6記載の配合率にて前記実施例1と同
様の方法により即席熱風乾燥スナック麺を得て、評価を
行った。その結果を、表6に示す。
製麺性および食味食感に良好な効果が見られ、従って、
原料粉のゼラチンの添加量が6重量%の場合、アルカリ
剤の添加量は原料粉100重量部に対して0.4〜0.
8重量部が好適であることが判った。
原料粉100重量部に対して0から5重量部までに変化
させ、ゼラチンには実施例1のD(冷水可溶性ゼラチ
ン)を、アルカリ剤には炭酸ナトリウムを使用し、表7
記載の配合率にて前記実施例1と同様の方法により即席
熱風乾燥スナック麺を得て、評価を行った。その結果を
表7に示す。
麺性・食味食感に良好な効果が見られ、原料粉のゼラチ
ンの添加量が6重量%の場合、食塩の添加量としては原
料粉100重量部に対して1〜5重量部が好適であるこ
とが判った。
ンは実施例1のD(冷水可溶性ゼラチン)を原料粉の6
から12重量%までの範囲で用い、アルカリ剤として炭
酸ナトリウムを使用し、表8記載の配合率にて前記実施
例1と同様の方法により即席熱風乾燥スナック麺を得
て、評価を行った。その結果を表8に示す。
および食味食感に良好な効果が見られ、少なくとも原料
粉の7重量%までは、製麺性・食味食感に影響を与える
こと無く良好にゼラチンを添加できることが判った。
澱粉50gを加えた混合粉1000gを調製した。次い
で食塩20g、炭酸ナトリウム4gを加えて340ml
になるように溶解・調製した混練水を前記混合粉に加
え、常圧ミキサーで15分間混練して外層用麺生地を得
た。一方、準強力小麦粉910gにゼラチン60gおよ
びサイリウム30gを加えた混合粉1000gを調製し
た。次に食塩30gおよび炭酸ナトリウム6gを加えて
340mlになるように溶解・調製した混練水を前記混
合粉に加え、常圧ミキサーで15分間混練して内層用麺
生地を得た。双方の麺生地をそれぞれ圧延して外層用麺
帯と内層用麺帯とした後、麺帯厚が外層:内層:外層=
1:2:1となるように内層用麺帯を外層用麺帯で挟み
込み三層麺帯を得た。次いで15分間熟成した後、係る
三層麺帯を圧延して切り出し、三層麺を得た。前記三層
麺を100℃にて2分間蒸煮し、98〜100℃にて3
0秒間茹で処理した後、水道水にて30秒間水洗し、着
味液に浸漬し、次いで90℃の熱風にて70分間乾燥
し、即席熱風乾燥スナック麺を得た。当該製造方法によ
れば、製造適性に優れ、復元性、食味食感良好な即席熱
風乾燥スナック麺を得ることができた。
に悪影響を与えること無く、従来より高濃度でゼラチン
を麺類に含有させることができる。
等の際に溶出してしまうことが少なく、従って、有効に
ゼラチンを摂取することが可能となる上、スープへの溶
出分に起因した食味の変化を起こすこともない。
Claims (6)
- 【請求項1】 ゼラチン、サイリウム、アルカリ剤およ
び食塩を含有する麺生地より調製されることを特徴とす
るゼラチン含有麺類。 - 【請求項2】 前記麺生地を内層に含む請求項1記載の
ゼラチン含有麺類。 - 【請求項3】 前記ゼラチンの分子量が、8〜15万で
ある請求項1または2記載のゼラチン含有麺類。 - 【請求項4】 前記ゼラチンが冷水可溶性である請求項
1乃至3のいずれかに記載のゼラチン含有麺類。 - 【請求項5】 前記ゼラチンの添加量が、麺類の原料粉
重量の1〜7重量%である請求項1乃至4のいずれかに
記載のゼラチン含有麺類。 - 【請求項6】 前記麺類が、即席熱風乾燥麺である請求
項1乃至5のいずれかに記載のゼラチン含有麺類。
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