JP2000261819A - 陰極線管の地磁気補正装置及び地磁気補正された陰極線管 - Google Patents
陰極線管の地磁気補正装置及び地磁気補正された陰極線管Info
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- JP2000261819A JP2000261819A JP11063371A JP6337199A JP2000261819A JP 2000261819 A JP2000261819 A JP 2000261819A JP 11063371 A JP11063371 A JP 11063371A JP 6337199 A JP6337199 A JP 6337199A JP 2000261819 A JP2000261819 A JP 2000261819A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 陰極線管の地磁気補正装置のコイルに偏向ヨ
ークから漏洩している磁界と鎖交して生じる誘導電流が
増大して、この誘導電流による磁界が電子ビームの軌道
に影響を及ぼし、電子ビームがミス・ランディングを生
じ、画面の発光色のピユリティ（純度）を劣化させると
いう問題を解決する。 【解決手段】 偏向ヨークから漏洩している磁界によ
り、地磁気補正装置を構成するループ状コイルの自己共
振を励振するのを防止する。このためループコイル制動
抵抗を持たせることによって、ループ状コイルのインダ
クタンスの自己共振時のインピーダンスを低減させる。
またループ状コイルに容量を付加することによって、ル
ープ状コイルのインダクタンスの自己共振周波数を偏向
周波数よりも十分に低くする。
ークから漏洩している磁界と鎖交して生じる誘導電流が
増大して、この誘導電流による磁界が電子ビームの軌道
に影響を及ぼし、電子ビームがミス・ランディングを生
じ、画面の発光色のピユリティ（純度）を劣化させると
いう問題を解決する。 【解決手段】 偏向ヨークから漏洩している磁界によ
り、地磁気補正装置を構成するループ状コイルの自己共
振を励振するのを防止する。このためループコイル制動
抵抗を持たせることによって、ループ状コイルのインダ
クタンスの自己共振時のインピーダンスを低減させる。
またループ状コイルに容量を付加することによって、ル
ープ状コイルのインダクタンスの自己共振周波数を偏向
周波数よりも十分に低くする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管の地磁気
の影響を補正する補正装置および地磁気の影響の補正さ
れた陰極線管に関する。
の影響を補正する補正装置および地磁気の影響の補正さ
れた陰極線管に関する。
【０００２】
【従来の技術】陰極線管においては、地磁気によって電
子ビームが移動するの補正するために、直流電流により
磁界を発生させて地磁気を補正する地磁気補正装置を備
えることが行われている。
子ビームが移動するの補正するために、直流電流により
磁界を発生させて地磁気を補正する地磁気補正装置を備
えることが行われている。
【０００３】この地磁気補正装置は、図６（ａ）、
（ｂ）および（ｃ）に示すように、陰極線管１の背面に
導線をループ状に構成したコイル２に電流を流すことに
より、磁界を発生させて、電子ビーム移動を補正するも
のである。
（ｂ）および（ｃ）に示すように、陰極線管１の背面に
導線をループ状に構成したコイル２に電流を流すことに
より、磁界を発生させて、電子ビーム移動を補正するも
のである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この地
磁気補正装置のコイルは、偏向ヨークから漏洩している
磁界と鎖交して誘導電流を誘起するが、この誘導電流が
増大して誘導電流による磁界が電子ビームの軌道に影響
を及ぼし、電子ビームがそれぞれの蛍光点を正しく照射
する図７（ａ）に示されたような状態が保たれなくなる
現象、即ち、図７（ｂ）に示したようなミス・ランディ
ングを生じ、例えば正規のランディング状態から、２０
〜３０μｍ程度ずれたミス・ランディングを起こし、画
像の発光色のピユリティ（純度）を劣化させるという問
題が認められ、これを防止することが重要な技術的課題
となった。
磁気補正装置のコイルは、偏向ヨークから漏洩している
磁界と鎖交して誘導電流を誘起するが、この誘導電流が
増大して誘導電流による磁界が電子ビームの軌道に影響
を及ぼし、電子ビームがそれぞれの蛍光点を正しく照射
する図７（ａ）に示されたような状態が保たれなくなる
現象、即ち、図７（ｂ）に示したようなミス・ランディ
ングを生じ、例えば正規のランディング状態から、２０
〜３０μｍ程度ずれたミス・ランディングを起こし、画
像の発光色のピユリティ（純度）を劣化させるという問
題が認められ、これを防止することが重要な技術的課題
となった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この問題
について鋭意研究を行った結果、この誘導電流の増大
は、偏向ヨーク磁界の周波数が地磁気補正装置のループ
状コイルの自己共振周波数と近接しているために、地磁
気補正装置の共振を励起するためであることを見出し
た。
について鋭意研究を行った結果、この誘導電流の増大
は、偏向ヨーク磁界の周波数が地磁気補正装置のループ
状コイルの自己共振周波数と近接しているために、地磁
気補正装置の共振を励起するためであることを見出し
た。
【０００６】即ち、図８（ａ）に示した地磁気補正装置
のループ状コイルは、図８（ｂ）に示したような単なる
インダクタンスではなく、図４（ｃ）に示すようにイン
ダクタンスＬのほかに、リード線抵抗ｒおよびリード線
間分布容量Ｃ1 ，Ｃ2 ……，Ｃn を有し、これが近似的
に図８（ｄ）に示す等価回路で表現できる共振回路を形
成し、このためインダクタンスは外部から容量を付加す
ることなく共振する周波数、即ち自己共振周波数を有
し、この自己共振周波数が偏向ヨークの偏向周波数に近
い値を有するために、ループ状コイルに偏向ヨークの漏
洩磁界が鎖交して誘導電流を発生したとき、共振によっ
て誘導電流が増大し、その増大した誘導電流磁界による
磁界が電子ビームの軌道に影響を及ぼし、ピユリティの
劣化を起すことを明らかにすることができた。その結
果、ループ状コイルの自己共振による誘導電流の増大を
回避することによって、課題の解決を得ることができ、
本発明をなすに至った。
のループ状コイルは、図８（ｂ）に示したような単なる
インダクタンスではなく、図４（ｃ）に示すようにイン
ダクタンスＬのほかに、リード線抵抗ｒおよびリード線
間分布容量Ｃ1 ，Ｃ2 ……，Ｃn を有し、これが近似的
に図８（ｄ）に示す等価回路で表現できる共振回路を形
成し、このためインダクタンスは外部から容量を付加す
ることなく共振する周波数、即ち自己共振周波数を有
し、この自己共振周波数が偏向ヨークの偏向周波数に近
い値を有するために、ループ状コイルに偏向ヨークの漏
洩磁界が鎖交して誘導電流を発生したとき、共振によっ
て誘導電流が増大し、その増大した誘導電流磁界による
磁界が電子ビームの軌道に影響を及ぼし、ピユリティの
劣化を起すことを明らかにすることができた。その結
果、ループ状コイルの自己共振による誘導電流の増大を
回避することによって、課題の解決を得ることができ、
本発明をなすに至った。
【０００７】本発明の陰極線管用地磁気補正装置は、電
子銃から放出される電子ビームを水平方向に偏向する水
平偏向コイル及び垂直方向に偏向する垂直偏向コイルを
有する偏向ヨークが装着されてなる陰極線管の周囲にル
ープ状コイルを設け前記ループ状コイルに直流通電を行
って地磁気による前記陰極線管の電子ピームの移動を補
正する地磁気補正装置において、前記ループ状コイルに
制動抵抗を持たせることによって、ループ状コイルのイ
ンダクタンスの自己共振時のインピーダンスを低減させ
たことを特徴とするものである。
子銃から放出される電子ビームを水平方向に偏向する水
平偏向コイル及び垂直方向に偏向する垂直偏向コイルを
有する偏向ヨークが装着されてなる陰極線管の周囲にル
ープ状コイルを設け前記ループ状コイルに直流通電を行
って地磁気による前記陰極線管の電子ピームの移動を補
正する地磁気補正装置において、前記ループ状コイルに
制動抵抗を持たせることによって、ループ状コイルのイ
ンダクタンスの自己共振時のインピーダンスを低減させ
たことを特徴とするものである。
【０００８】また本発明の陰極線は、管電子銃と、前記
電子銃から放出される電子ビームを水平方向に偏向する
水平偏向コイル及び垂直方向に偏向する垂直偏向コイル
を有する偏向ヨークを装着した陰極線管の周囲に、ルー
プ状コイルに直流通電することにより地磁気による電子
ビームの移動を補正する地磁気補正装置を備え、前記地
磁気補正装置は前記ループ状コイルに共振に対する制動
抵抗を持たせて、前記ループ状コイルのインダクタンス
の自己共振の共振インピーダンスを低下させたことを特
徴とするものである。
電子銃から放出される電子ビームを水平方向に偏向する
水平偏向コイル及び垂直方向に偏向する垂直偏向コイル
を有する偏向ヨークを装着した陰極線管の周囲に、ルー
プ状コイルに直流通電することにより地磁気による電子
ビームの移動を補正する地磁気補正装置を備え、前記地
磁気補正装置は前記ループ状コイルに共振に対する制動
抵抗を持たせて、前記ループ状コイルのインダクタンス
の自己共振の共振インピーダンスを低下させたことを特
徴とするものである。
【０００９】本発明においては、制動抵抗はループ状コ
イルに並列に抵抗を付加すればよい。また本発明におい
ては、前記制動抵抗はループ状コイルに直列にに抵抗を
付加してもよい。さらに本発明においては、制動抵抗を
持たせる方法として、ループ状コイル導体として抵抗値
の高いものを用いてもよい。
イルに並列に抵抗を付加すればよい。また本発明におい
ては、前記制動抵抗はループ状コイルに直列にに抵抗を
付加してもよい。さらに本発明においては、制動抵抗を
持たせる方法として、ループ状コイル導体として抵抗値
の高いものを用いてもよい。
【００１０】本発明においては、ループ状コイルのイン
ダクタンスの自己共振のインピーダンスは制動抵抗を持
たせることによって３ｋΩ以下に低下させることが好ま
しく、また制動抵抗を持たせることによってループ状コ
イルのインダクタンスの自己共振のインピーダンスを１
ｋΩ以下に低下させることがさらに好ましい。
ダクタンスの自己共振のインピーダンスは制動抵抗を持
たせることによって３ｋΩ以下に低下させることが好ま
しく、また制動抵抗を持たせることによってループ状コ
イルのインダクタンスの自己共振のインピーダンスを１
ｋΩ以下に低下させることがさらに好ましい。
【００１１】本発明によれば、ループ状コイルのインダ
クタンスの自己共振時のインピーダンスを低くしている
ため、ループ状コイルに偏向ヨークの漏洩磁界が鎖交し
て誘導電流を発生しても、共振によって誘導電流が増大
することがなく、従って誘導電流磁界が電子ビームの軌
道に影響を及ぼし、発光色のピユリティの劣化を起すこ
とがない。
クタンスの自己共振時のインピーダンスを低くしている
ため、ループ状コイルに偏向ヨークの漏洩磁界が鎖交し
て誘導電流を発生しても、共振によって誘導電流が増大
することがなく、従って誘導電流磁界が電子ビームの軌
道に影響を及ぼし、発光色のピユリティの劣化を起すこ
とがない。
【００１２】また、本発明は電子銃と、前記電子銃から
放出される電子ビームを水平方向に偏向する水平偏向コ
イル及び垂直方向に偏向する垂直偏向コイルを有する偏
向ヨークを装着した陰極線管の周囲に、ループ状コイル
に直流通電することにより地磁気による電子ビームの移
動を補正する地磁気補正装置を備え、地磁気補正装置は
前記ループ状コイルに付加容量を付加して、前記ループ
状コイルのインダクタンスの自己共振周波数を前記陰極
線管の水平偏向周波数よりも低くしたことを特徴とする
ものである。
放出される電子ビームを水平方向に偏向する水平偏向コ
イル及び垂直方向に偏向する垂直偏向コイルを有する偏
向ヨークを装着した陰極線管の周囲に、ループ状コイル
に直流通電することにより地磁気による電子ビームの移
動を補正する地磁気補正装置を備え、地磁気補正装置は
前記ループ状コイルに付加容量を付加して、前記ループ
状コイルのインダクタンスの自己共振周波数を前記陰極
線管の水平偏向周波数よりも低くしたことを特徴とする
ものである。
【００１３】本発明において、ループ状コイルに付加容
量を付加することにより、前記ループ状コイルのインダ
クタンスの自己共振周波数を陰極線管の水平偏向周波数
の１／２以下に低めることが好ましい。またループ状コ
イルのインダクタンスの自己共振周波数を陰極線管の水
平偏向周波数の１／５以下に低めることがさらに好まし
い。
量を付加することにより、前記ループ状コイルのインダ
クタンスの自己共振周波数を陰極線管の水平偏向周波数
の１／２以下に低めることが好ましい。またループ状コ
イルのインダクタンスの自己共振周波数を陰極線管の水
平偏向周波数の１／５以下に低めることがさらに好まし
い。
【００１４】本発明によれば、ループ状コイルのインダ
クタンスの自己共振周波数が偏向周波数に比べて十分に
低いため、ループ状コイルに偏向ヨークの漏洩磁界が鎖
交して誘導電流を発生しても、共振によって誘導電流が
増大することがなく、従って誘導電流磁界が電子ビーム
の軌道に影響を及ぼし、発光色のピユリティの劣化を起
すことがない。
クタンスの自己共振周波数が偏向周波数に比べて十分に
低いため、ループ状コイルに偏向ヨークの漏洩磁界が鎖
交して誘導電流を発生しても、共振によって誘導電流が
増大することがなく、従って誘導電流磁界が電子ビーム
の軌道に影響を及ぼし、発光色のピユリティの劣化を起
すことがない。
【００１５】次に本発明の作用について述べる。
【００１６】本発明によれば、地磁気補正装置のループ
状コイルの自己共振のインピーダンスを低くしているの
で、偏向ヨークから漏洩している磁界による地磁気補正
装置のループ状コイルに誘導される電流は共振による増
大がなく、このため誘導電流磁界が電子ビームの軌道に
影響を及ぼし、ピユリティの劣化を起すことがない。ま
た、本発明によれば、地磁気補正装置のループ状コイル
の自己共振の周波数を偏向周波数に比べて十分に低くし
ているので、偏向ヨークから漏洩している磁界による地
磁気補正装置のループ状コイルに誘導される電流は共振
による増大がなく、このため誘導電流磁界が電子ビーム
の軌道に影響を及ぼし、ピユリティの劣化を起すことが
ない。
状コイルの自己共振のインピーダンスを低くしているの
で、偏向ヨークから漏洩している磁界による地磁気補正
装置のループ状コイルに誘導される電流は共振による増
大がなく、このため誘導電流磁界が電子ビームの軌道に
影響を及ぼし、ピユリティの劣化を起すことがない。ま
た、本発明によれば、地磁気補正装置のループ状コイル
の自己共振の周波数を偏向周波数に比べて十分に低くし
ているので、偏向ヨークから漏洩している磁界による地
磁気補正装置のループ状コイルに誘導される電流は共振
による増大がなく、このため誘導電流磁界が電子ビーム
の軌道に影響を及ぼし、ピユリティの劣化を起すことが
ない。
【００１７】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。
に基づいて具体的に説明する。
【００１８】図１（ａ）は本発明の一実施の形態を示す
陰極管の背面の構成を示す模式図であり、陰極線管１の
背面に地磁気補正装置を構成するループ状コイル２を設
け、ループ状コイルの端子は直流電源４（図示せず）に
接続されている。そしてループ状コイルの端子間にはの
制動抵抗３が接続されている。また５には偏向ヨーク、
６はアノードボタンである。図１（ｂ）は図１（ａ）を
等価回路で示したものである。地磁気補正装置を構成す
るループ状コイルに並列制動抵抗３を接続することによ
って、地磁気補正装置を構成するループ状コイル２と浮
遊容量による共振は制動を受けて幅広い共振となり、陰
極線管のミスランディングによる発光色のピユリティの
劣化は防止される。
陰極管の背面の構成を示す模式図であり、陰極線管１の
背面に地磁気補正装置を構成するループ状コイル２を設
け、ループ状コイルの端子は直流電源４（図示せず）に
接続されている。そしてループ状コイルの端子間にはの
制動抵抗３が接続されている。また５には偏向ヨーク、
６はアノードボタンである。図１（ｂ）は図１（ａ）を
等価回路で示したものである。地磁気補正装置を構成す
るループ状コイルに並列制動抵抗３を接続することによ
って、地磁気補正装置を構成するループ状コイル２と浮
遊容量による共振は制動を受けて幅広い共振となり、陰
極線管のミスランディングによる発光色のピユリティの
劣化は防止される。
【００１９】図４は本発明の他の一実施の形態を示す陰
極管の背面の構成を示す模式図であって、陰極線管の地
磁気補正装置を構成するループ状コイルに直列に制動抵
抗を接続したものである。地磁気補正装置を構成するル
ープ状コイルに直列制動抵抗３を接続することによって
も、地磁気補正装置を構成するループ状コイル２と浮遊
容量による共振は制動を受けて、幅広い共振となって、
陰極線管のミスランディングによる発光色のピユリティ
の劣化は防止される。
極管の背面の構成を示す模式図であって、陰極線管の地
磁気補正装置を構成するループ状コイルに直列に制動抵
抗を接続したものである。地磁気補正装置を構成するル
ープ状コイルに直列制動抵抗３を接続することによって
も、地磁気補正装置を構成するループ状コイル２と浮遊
容量による共振は制動を受けて、幅広い共振となって、
陰極線管のミスランディングによる発光色のピユリティ
の劣化は防止される。
【００２０】図５は本発明のさらに他の一実施の形態を
示す陰極管の背面の構成を示す模式図であって、陰極線
管の地磁気補正装置を構成するループ状コイルに並列に
付加容量を接続したものである。地磁気補正装置を構成
するループ状コイルに付加容量を接続することによっ
て、地磁気補正装置を構成するループ状コイル２と浮遊
容量による共振周波数は低周波側にシフトして、陰極線
管のミスランディングによる発光色のピユリティの劣化
は防止される。
示す陰極管の背面の構成を示す模式図であって、陰極線
管の地磁気補正装置を構成するループ状コイルに並列に
付加容量を接続したものである。地磁気補正装置を構成
するループ状コイルに付加容量を接続することによっ
て、地磁気補正装置を構成するループ状コイル２と浮遊
容量による共振周波数は低周波側にシフトして、陰極線
管のミスランディングによる発光色のピユリティの劣化
は防止される。
【００２１】（実施例）図１において、陰極管１の背面
に地磁気補正装置を構成するループ状コイルの端子間
に、制動抵抗３として１．５ｋΩの抵抗を接続し、地磁
気補正装置および陰極線管の特性を調べた。
に地磁気補正装置を構成するループ状コイルの端子間
に、制動抵抗３として１．５ｋΩの抵抗を接続し、地磁
気補正装置および陰極線管の特性を調べた。
【００２２】図２は、本実施例の陰極線管の地磁気補正
装置を構成するループ状コイルの周波数とインピーダン
スとの関係を示す図である。図３において、４１ｋＨｚ
前後に幅広い自己共振によるインピーダンスの増加が認
められるが、共振幅が広く、共振のピークインピーダン
スは０．５６ｋΩと低い値を示している。
装置を構成するループ状コイルの周波数とインピーダン
スとの関係を示す図である。図３において、４１ｋＨｚ
前後に幅広い自己共振によるインピーダンスの増加が認
められるが、共振幅が広く、共振のピークインピーダン
スは０．５６ｋΩと低い値を示している。
【００２３】この陰極線管を動作させた結果、発光色の
ピユリティの劣化は認められず、電子ビームの良好なラ
ンディング動作が確認された。
ピユリティの劣化は認められず、電子ビームの良好なラ
ンディング動作が確認された。
【００２４】（比較例）図６（ａ）に示す陰極線管の地
磁気補正装置を構成するループ状コイルで、制動抵抗を
有しないものについて、インピーダンスの周波数による
変化を求め図３に示した。図３において、４１ｋＨｚ付
近に自己共振によるインピーダンスの増加が認められ、
その共振幅はシャープであり、共振のピークインピーダ
ンスは３４ｋΩと大きい。この地磁気補正装置を備えた
陰極線管を動作させた結果、発光色のピユリティの劣化
が認められた。
磁気補正装置を構成するループ状コイルで、制動抵抗を
有しないものについて、インピーダンスの周波数による
変化を求め図３に示した。図３において、４１ｋＨｚ付
近に自己共振によるインピーダンスの増加が認められ、
その共振幅はシャープであり、共振のピークインピーダ
ンスは３４ｋΩと大きい。この地磁気補正装置を備えた
陰極線管を動作させた結果、発光色のピユリティの劣化
が認められた。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、地磁気補正装置のコイ
ルに偏向ヨークから漏洩した磁界と鎖交して生じる誘導
電流が増大して、その誘導電流磁界により電子ビームの
軌道に影響を及ぼすことによる電子ビームのミス・ラン
ディングによる画像の発光色のピユリティ劣化を防止す
ることができる。
ルに偏向ヨークから漏洩した磁界と鎖交して生じる誘導
電流が増大して、その誘導電流磁界により電子ビームの
軌道に影響を及ぼすことによる電子ビームのミス・ラン
ディングによる画像の発光色のピユリティ劣化を防止す
ることができる。
【図１】 本発明の地磁気補正装置を備えた陰極線管の
一実施例を示す図である。
一実施例を示す図である。
【図２】 本発明の一実施例の陰極管の地磁気補正装置
を構成するループ状コイルのインピーダンスの周波数変
化を示す図である。
を構成するループ状コイルのインピーダンスの周波数変
化を示す図である。
【図３】 本発明に対する比較例の陰極管の地磁気補正
装置を構成するループ状コイルのインピーダンスの周波
数変化を示す図である。
装置を構成するループ状コイルのインピーダンスの周波
数変化を示す図である。
【図４】 本発明の地磁気補正装置を備えた陰極線管の
他の一実施形態を示す図である。
他の一実施形態を示す図である。
【図５】 本発明の地磁気補正装置を備えた陰極線管の
さらに他の一実施形態を示す図である。
さらに他の一実施形態を示す図である。
【図６】 従来の地磁気補正装置を備えた陰極線管を示
す図である。
す図である。
【図７】 陰極線管における電子ビームスポットのラン
ディング状態を示す図である。
ディング状態を示す図である。
【図８】 陰極管の地磁気補正装置を構成するループ状
コイルの等価回路を示す図である。
コイルの等価回路を示す図である。
１……陰極線管、 ２……地磁気補正装置を構成する
ループ状コイル、３……制動抵抗、 ４……直流電
源、 ５……偏向ヨーク、６……アノードボタン、
７……制動抵抗、 ８……付加容量
ループ状コイル、３……制動抵抗、 ４……直流電
源、 ５……偏向ヨーク、６……アノードボタン、
７……制動抵抗、 ８……付加容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 正明 神奈川県川崎市川崎区日進町７番地１ 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 Ｆターム(参考） 5C060 BD06 BE02 BE07 CM02 HA02 HA07 JA00
Claims (8)
- 【請求項１】 電子銃から放出される電子ビームを水平
方向に偏向する水平偏向コイル及び垂直方向に偏向する
垂直偏向コイルを有する偏向ヨークが装着されてなる陰
極線管の周囲にループ状コイルを設け前記ループ状コイ
ルに直流通電を行って地磁気による前記陰極線管の電子
ピームの移動を補正する地磁気補正装置において、前記
ループ状コイルに制動抵抗を持たせることによって、ル
ープ状コイルのインダクタンスの自己共振におけるイン
ピーダンスを低減させたことを特徴とする陰極線管用地
磁気補正装置。 - 【請求項２】 電子銃と、前記電子銃から放出される電
子ビームを水平方向に偏向する水平偏向コイル及び垂直
方向に偏向する垂直偏向コイルを有する偏向ヨークを装
着した陰極線管の周囲に、ループ状コイルに直流通電す
ることにより地磁気による電子ビームの移動を補正する
地磁気補正装置を備え、前記地磁気補正装置は前記ルー
プ状コイルに共振に対する制動抵抗を持たせて、前記ル
ープ状コイルのインダクタンスの自己共振におけるイン
ピーダンスを低下させたことを特徴とする陰極線管。 - 【請求項３】 請求項２において、前記制動抵抗はルー
プ状コイルに並列に抵抗を付加したものであることを特
徴とする陰極線管。 - 【請求項４】 請求項２において、前記制動抵抗はルー
プ状コイルに直列に抵抗を付加したものであることを特
徴とする陰極線管。 - 【請求項５】 請求項２において、前記制動抵抗はルー
プ状コイル導体そのものの抵抗値を高くすることにより
制動抵抗を与えたものであることを特徴とする陰極線
管。 - 【請求項６】 請求項２ないし５のいずれか１項記載の
陰極線管において、前記自己共振時のインピーダンス値
を３ｋΩ以下に低減したことを特徴とする陰極線管。 - 【請求項７】 電子銃と、前記電子銃から放出される電
子ビームを水平方向に偏向する水平偏向コイル及び垂直
方向に偏向する垂直偏向コイルを有する偏向ヨークを装
着した陰極線管の周囲に、ループ状コイルに直流通電す
ることにより地磁気による電子ビームの移動を補正する
地磁気補正装置を備え、前記地磁気補正装置は前記ルー
プ状コイルに付加容量を付加して、前記ループ状コイル
のインダクタンスの自己共振周波数を前記陰極線管の偏
向周波数よりも低くしたことを特徴とする陰極線管。 - 【請求項８】 請求項７において、前記地磁気補正装置
は前記ループ状コイルに前記付加容量を付加することに
より、前記ループ状コイルのインダクタンスの自己共振
周波数を前記陰極線管の偏向周波数の１／２以下に低め
たことを特徴とする陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11063371A JP2000261819A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 陰極線管の地磁気補正装置及び地磁気補正された陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11063371A JP2000261819A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 陰極線管の地磁気補正装置及び地磁気補正された陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000261819A true JP2000261819A (ja) | 2000-09-22 |
Family
ID=13227374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11063371A Withdrawn JP2000261819A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 陰極線管の地磁気補正装置及び地磁気補正された陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000261819A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008053375A1 (en) * | 2006-11-02 | 2008-05-08 | Grundig Elektronik Anonim Sirketi | A coil |
| JP2016102752A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 日立金属株式会社 | 磁石特性測定方法及び磁石特性測定装置 |
-
1999
- 1999-03-10 JP JP11063371A patent/JP2000261819A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008053375A1 (en) * | 2006-11-02 | 2008-05-08 | Grundig Elektronik Anonim Sirketi | A coil |
| JP2016102752A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 日立金属株式会社 | 磁石特性測定方法及び磁石特性測定装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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