JP2016102752A - 磁石特性測定方法及び磁石特性測定装置 - Google Patents

磁石特性測定方法及び磁石特性測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】検出電圧波形から共振周波数成分を除去することで、精度よく磁石の磁気特性を測定することができる磁石特性測定方法及び磁石特性測定装置を提供する。【解決手段】磁化検出コイルとしてヘルムホルツコイルを用いることとし、磁化検出コイルに並列にコンデンサを接続し、ヘルムホルツコイルに発生する浮遊容量に起因する検出電圧波形の共振周波数成分を安定させた後、磁化検出コイルの検出電圧波形を測定し、共振周波数成分を特定して、移動平均のポイント数を決定し、測定した検出電圧波形から移動平均処理を用いて共振周波数成分を除去し、共振周波数成分を除去した検出電圧波形を利用して磁石の磁気特性を得る。【選択図】図5

Description

本発明は、磁石の磁気特性を測定する磁石特性測定方法及び磁石特性測定装置に関し、特に、ヘルムホルツコイルを用いて磁石の磁気特性を測定する磁石特性測定方法及び磁石特性測定装置に関する。
近年、磁石の高性能化への要求が増々厳しくなり、特に高保磁力化への要求が強い。さらに、磁石内部の磁気特性分布までも問題とされる場合がある。例えば、Dyを拡散してなる高性能な永久磁石は、各種モータなどの多様な機器に使用されている。Dyを拡散してなる高性能な磁石は、磁石内部に元素の不均一分布を有しており、そのため部位毎に異なる保磁力を有する。この磁石がモータなどに使用される場合、モータを適切に設計するために、磁石内部の磁気特性分布を知ることが望ましい。この特性分布は、磁石のサンプルを部位毎に切り出し、それぞれ特性評価するのが一般的である。このため、高保磁力を有する微小磁石に対する高精度の磁気特性の測定が要求される。
磁石特性測定装置として一般に閉磁路型のB−Hトレーサが用いられる。本装置は、電磁石のポールピース間に磁石を挟んで設置し、磁石の外周に設置した検出コイルで磁化を検出し磁石の磁気特性を測定する装置である。本装置では、ポールピース間に検出コイルを設置する。微小磁石を測定するには微小なスペースに検出コイルを設置することが必要であり、微小な検出コイルでは十分な検出信号が得られないため、微小磁石の測定には不向きである。また、ポールピースの磁気飽和以上の高磁界中では正確な測定ができず、高保磁力磁石の測定にも限界がある。
他に開磁路型の磁石特性測定装置がある。1mm角程度の微小なサイズの磁石の減磁曲線を測定する場合、VSM(Vibrating Sample Magnetometer)、磁気天秤等が一般的に利用されている。VSMの場合、高保磁力磁石の測定には、超電導コイルを用いるなどの手段が必要となる。また、磁石の測定を高精度で行うには、正確に磁石を検出コイルの中心に設置する必要がある。
さらに、開磁路型の磁石特性測定装置として、磁石にパルス磁界を印加し、検出コイルによって磁化及び磁界を検出し、磁石の磁気特性を測定するパルス励磁式B−Hトレーサも実用化されており、高保磁力磁石の保磁力を測定するには有用である(例えば、特許文献1など)。
特開2007−180372号公報
VSM、パルス励磁式B−Hトレーサは、測定する磁石を中心に励磁コイルと検出コイルとを設置し、磁石の磁化及び磁界を検出して磁石の磁気特性を測定する。しかし、VSM、パルス励磁式B−Hトレーサは開磁路型のため、磁石の設置位置が検出コイルの中心からずれたり、磁石の大きさが変わると測定結果に影響が出るため、磁石を測定装置内に精度よく配置する必要がある。
そこで、磁化の検出コイルにヘルムホルツコイルを用いることが考えられる。この場合、磁石の大きさや位置が変化しても磁石がヘルムホルツコイルの内部に留まっていれば、原理的に同じ信号が検出される。そのため、磁石の設置位置のずれや大きさの変化が磁気特性の測定結果に影響を及ぼすことが少なくなり、測定精度の向上を実現できる。
しかし、パルス励磁式B−Hトレーサの測定では、励磁電源のサージ電圧に起因するコイルの共振が発生し、ヘルムホルツコイルのターン数を増やすと、浮遊容量が複雑に分布して大きくなるため、前記共振の周波数が周波数軸上で分布し、前記共振による共振周波数成分を磁化の検出電圧波形から除去できない問題がある。
共振周波数成分を除去する手法としては、ローパスフィルタを用いる手法が考えられるが、磁化検出コイルの検出電圧波形と磁界検出コイル(以下、Hコイルという)の検出電圧波形との間に位相差が発生するため磁界と磁化との出力信号の同期を取れない問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ターン数を増やしたヘルムホルツコイルとパルス励磁コイルとを使用して磁石の磁気特性を測定する際のヘルムホルツコイルの使用に起因する共振周波数成分を磁化の検出電圧波形から除去し、かつ磁化と磁界との検出電圧波形を位相差なく測定することができる磁石特性測定方法及び磁石特性測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る磁石特性測定方法は、ヘルムホルツコイルからなる磁化検出コイルを用いて磁石の磁気特性を測定する磁石特性測定方法において、前記磁化検出コイルを用いて、磁石の検出電圧波形を測定する際、磁石を含めた測定系由来の共振周波数を周波数軸上で集中安定化させるステップと、前記磁化検出コイルの検出電圧波形から前記磁化検出コイルの検出電圧波形の共振周波数成分を除去するステップと、前記共振周波数成分を除去した検出電圧波形から前記磁石の磁化に由来する成分を抽出するステップと、前記抽出した前記磁化の検出電圧波形を積分し、前記磁化検出コイルの測定コイル固有の係数及び前記磁石の体積の値を用いて、前記磁石の磁化の値に変換するステップとを含むことを特徴とする。
本発明の磁石特性測定方法にあっては、磁石を含めた測定系由来の共振周波数を周波数軸上で集中安定化させて、磁化検出コイルの検出電圧波形から共振周波数成分を除去できるようにすることができる。
本発明に係る磁石特性測定方法は、Hコイルの検出電圧波形を積分し、前記Hコイルの固有の係数を用いて、前記磁石の磁界の値に変換するステップと、変換された前記磁石の磁化の値と前記磁石の磁界の値とを同期させることによりJ−Hカーブを作成するステップとをさらに含むことを特徴とする。
本発明の磁石特性測定方法にあっては、検出電圧波形の共振周波数を周波数軸上で集中安定化させた後に、フーリエ変換及び移動平均の処理によって共振周波数成分を除去することによって、ヘルムホルツコイルに起因する共振周波数成分を検出電圧波形から精度よく除去することができ、J−Hカーブの測定を行える。
本発明に係る磁石特性測定装置は、磁石の磁気特性を測定する磁石特性測定装置において、前記磁石を励磁する励磁コイルと、前記磁石近傍に設けられ、互いに逆相に接続された2組のヘルムホルツコイルからなる磁化検出コイルと、前記磁化検出コイルと並列に接続されたコンデンサと、前記磁化検出コイルの検出電圧波形から共振周波数成分を除去する手段と、共振周波数成分除去後の前記磁化検出コイルの検出電圧波形に基づいて、前記磁石の磁化の値を測定する磁化測定手段とを備えることを特徴とする。
本発明の磁石特性測定装置にあっては、磁化検出コイルとしてのヘルムホルツコイルに接続されたコンデンサにより、磁石を含めた測定系由来の共振周波数を周波数軸上で集中安定化させた後、磁化検出コイルの検出電圧波形から共振周波数成分を除去し、除去後の磁化検出コイルの検出電圧波形に基づいて、磁石の磁化の値を測定する。
本発明の磁石特性測定装置では、磁石の磁化検出コイルとして、ヘルムホルツコイルを用いているため、磁石の大きさや設置位置のずれなどの影響を受けることなく、精度よく測定できる。また、磁化検出コイルに並列に接続したコンデンサによって検出電圧波形の共振周波数を周波数軸上で集中安定化させた後に、その共振周波数成分を除去するようにしており、精度の高い測定結果を得ることができる。
本発明に係る磁石特性測定装置は、前記磁石から離れた位置に設けられたHコイルと、前記Hコイルの検出電圧波形に基づいて、前記磁石に印加される磁界の値を測定する磁界測定手段と、前記磁化測定手段及び前記磁界測定手段の測定結果に基づいて、前記磁石の磁気特性を測定する磁気特性測定手段とをさらに備えることを特徴とする。
本発明の磁石特性測定装置にあっては、前記磁石の磁化の値及び磁界の値の測定結果に基づいてJ−Hカーブを作成する。
本発明によれば、検出電圧波形から共振周波数成分を位相遅れが生じることなく除去することができ、精度よく磁石の磁気特性を測定することができる。
本発明に係る磁石特性測定装置の構成を示す部分図である。 本発明に係る磁石特性測定装置における各コイルの構成を示す模式図である。 本発明に係る磁石特性測定装置の磁化測定部分の回路構成を示す図である。 本発明に係る磁石特性測定装置の信号処理部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る磁石特性測定方法の動作手順を示すフローチャートである。 本発明に係るコンデンサを設けた場合におけるヘルムホルツコイルからなる磁化検出コイルの検出電圧波形の測定結果と、検出電圧波形を高速フーリエ変換した結果とを示すグラフである。 コンデンサを設けない場合におけるヘルムホルツコイルからなる磁化検出コイルの検出電圧波形の測定結果と、検出電圧波形を高速フーリエ変換した結果とを示すグラフである。 移動平均処理前後の磁化検出コイルの検出電圧波形を表すグラフである。 磁石を設置した場合及び磁石を設置しない場合(ブランク測定)における磁化検出コイルの共振周波数成分除去後の検出電圧波形を表すグラフ、並びに、ブランク波形の影響を除去した(減算)後の磁化検出コイルの検出電圧波形を表すグラフである。 Hコイルの検出電圧波形を表すグラフである。 変換された磁石の磁化の値(J波形)、変換された磁石の磁界の値(H波形)、及びJ−Hカーブを表すグラフである。 オフセット処理及び反転合成処理を施して得られるJ−Hカーブ(フルループ)、及び、自己反磁界補正を行った前後のJ−Hカーブ(フルループ)を表すグラフである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る磁石特性測定装置の構成を示す部分図、図2は本発明に係る磁石特性測定装置における各コイルの構成を示す模式図、図3は本発明に係る磁石特性測定装置の磁化測定部分の回路構成を示す図である。なお、図1では測定対象の磁石が設置されている状態を示している。
図1に示すように、測定対象の磁石1は、上下方向に長尺なホルダ2で装置内に固定されている。磁石1は、例えば1mm角の直方体形状をなしている。ホルダ2により測定する磁石を磁化検出コイルの中心付近に設置することができる。磁化検出コイルとして、1次ヘルムホルツコイル3とその外側の2次ヘルムホルツコイル4とが設けられている。
1次ヘルムホルツコイル3は、共通の軸を有する一対の同一半径の円形コイルからなり、一対の円形コイルの間隔は各円形コイルの半径に等しく、一対の円形コイルの中央付近に磁石1が設置される。磁石1はその位置がヘルムホルツコイルの内部に留まっていれば、原理的に同じ信号が検出される。
例として、1次ヘルムホルツコイル3は、片側寸法が外径16mm×内径8mm×高さ4mmであって、コイル中心間距離が6mm、巻線仕様は直径0.14mmの銅線を700タ−ンである。また、2次ヘルムホルツコイル4も、一対の同一半径の円形コイルからなり、一対の円形コイルの間隔は各円形コイルの半径に等しく、コイル中心は1次ヘルムホルツコイルと一致している。2次ヘルムホルツコイル4は、片側寸法が外径31.5mm×内径22.5mm×高さ4.5mmであって、コイル中心間距離が13.5mm、巻線仕様は直径0.3mmの銅線を145タ−ンである。
1次ヘルムホルツコイル3及び2次ヘルムホルツコイル4の上下方向外側には、Hコイル5が設けられている。このHコイル5は、例えば、寸法が外径20.5mm×内径16.5mm×高さ2mm、巻線仕様は直径0.3mmの銅線7タ−ンのコイルを上下に設置したものであって、上下コイル間隔が40mmである。なお、Hコイル5の中心軸及び中心は、前記1次ヘルムホルツコイル3及び2次ヘルムホルツコイル4の中心軸及び中心と一致していることが好ましい。
励磁コイル6は磁化検出コイル(ヘルムホルツコイル)の外側に設けられている。この励磁コイル6は、例えば、パルス磁界を励磁するパルス励磁コイルである。この励磁コイル6は、寸法が外径116mm×内径50mm×高さ61mmであって、巻線仕様は外径5mm、内径3mmの中空銅線を66タ−ンである。なお、中空の銅線には冷却水を流してコイルの発熱を抑制することができる。この励磁コイル6を3000μF−3500Vのコンデンサ放電式の励磁電源で励磁した場合、最大80kOe(約6366kA/m)の磁界が発生し、また、この磁界で完全着磁された磁石1の磁化を完全に反転できることは確認されている。
1次ヘルムホルツコイル3と2次ヘルムホルツコイル4とを互いに逆相に接続して磁化検出コイルを構成し、1次ヘルムホルツコイル3及び2次ヘルムホルツコイル4それぞれのターン数×コイル面積は、磁石1を設置しない場合(ブランク測定)の検出電圧が極力ゼロになるように設定しているが、残存成分はブランク測定して補正処理を行うことができる。1次ヘルムホルツコイル3及び2次ヘルムホルツコイル4からなる磁化検出コイルと並列にコンデンサ7が接続されている(図3参照)。コンデンサ7の容量は、例えば0.01μFである。
本磁石特性測定装置では、磁化検出コイル(ヘルムホルツコイル)にコンデンサ7を並列に接続し、特定の周波数で共振を意図的に起こさせて検出電圧波形の共振周波数を集中安定化させ、その後にその共振周波数成分を除去するようにしている。この場合には検出電圧波形を移動平均等のデータ処理で共振周波数成分を除去することができ、磁石1に由来する信号成分のみを分離できる。この信号成分は磁界信号成分に対して位相遅れが発生しない。なお、コンデンサ7の容量は、共振周波数を特定の周波数に集中安定化させ、かつ磁界信号成分に対して位相遅れが発生しないように設定すれば良く、実験的に決めることができる。
磁石特性測定装置の磁化検出部では、図3に示すように、1次ヘルムホルツコイル3、2次ヘルムホルツコイル4、コンデンサ7、及びHコイル5にて検出回路10が構成され、励磁コイル6、コンデンサC、直流電源Vなどを含めて励磁回路20が構成されている。
図4は本発明に係る磁石特性測定装置の信号処理部の構成を示すブロック図である。図4において、30は例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などにて構成される測定部であり、測定部30には、前述した検出回路10と、記憶部31と、一時記憶部32とが接続されている。
測定部30により、検出回路10から得られる検出電圧波形に後述するような種々の処理を施して磁石1の磁気特性を測定する。記憶部31は、ハードディスク(Hard Disk)またはSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置を用いることができる。記憶部31は、測定部30による動作処理を行うためのプログラムを格納するとともに、使用する磁化検出コイル(ヘルムホルツコイル)の測定コイル固有の係数、Hコイル5の固有の係数などを記憶している。一時記憶部32は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static RAM)などの揮発性のランダムアクセスメモリを用いることが好ましい。一時記憶部32は、測定部30による動作処理における種々のデータ、測定対象の磁石1のパーミアンス係数などを記憶することができる。
以下、本発明に係る磁石特性測定方法の手順の一例について、図5のフローチャートを参照して説明する。この測定手順には、磁石1を設けない場合の磁化検出コイルのブランク波形を測定する処理(ステップS1〜S4)と、磁石1を設置して磁石1の磁気特性を測定する処理(ステップS5〜S11)とが含まれる。図面では、本発明の磁石の磁化の値(磁化の検出電圧波形)をJ波形、磁石の磁界の値(磁界の検出電圧波形)をH波形としている。
本発明では、磁石1を含めた測定系由来の共振周波数を集中安定化させることにより、共振周波数成分を除去するので、ヘルムホルツコイルの浮遊容量に起因する成分を除去することができ、磁石1の磁気特性を高精度に測定できる。
<磁化検出コイルのブランク波形の測定処理>
磁石を設置せずに励磁コイル6を励磁し、測定部30により、検出電圧波形を測定する(ステップS1)。ここで、磁化検出コイルを用いて検出電圧波形を測定するときの測定系由来の共振周波数を集中安定化させている。そのため検出回路10にコンデンサ7を設けておき、測定系由来の共振周波数を周波数軸上で集中安定化させている。
測定部30により、測定した検出電圧波形にフーリエ変換(例えば、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform))を行って、共振周波数成分を特定する(ステップS2)。
図6は本発明に係るコンデンサ7を設けた場合におけるヘルムホルツコイルからなる磁化検出コイルの検出電圧波形の測定結果と、検出電圧波形を高速フーリエ変換した結果とを示すグラフである。図6は磁石1を設置していない状態で測定した結果を表しており、左側が検出電圧波形の結果であって、右側が検出電圧波形を高速フーリエ変換した結果である。この図6の結果によれば、磁化検出コイルの検出電圧波形の共振周波数が14kHzに集中安定化されている(白抜矢符)。
図7はコンデンサ7を設けない場合におけるヘルムホルツコイルからなる磁化検出コイルの検出電圧波形の測定結果と、検出電圧波形を高速フーリエ変換した結果とを示すグラフである。図7は、検出回路10にコンデンサ7を接続しないことを除いて図6の場合と同じ条件にて検出電圧波形を測定した場合の結果を示している。この図7の結果では、共振の周波数が周波数軸上で分布しており(白抜矢符)、検出電圧波形の共振周波数成分を除いてブランクに由来する信号成分のみに分離することができない。
測定部30により、高速フーリエ変換の分析結果と、時間サンプリング間隔とから、共振周波数成分を除去できる移動平均のポイント数を決定する(ステップS3)。図6の例では、共振周波数f:1.4×104[Hz]、時間サンプリング間隔Δt:0.2×10-6[sec.]であるので、移動平均のポイント数は、1/(fΔt)≒357[点]となる。
測定部30により、このポイント数にて移動平均処理を実施することにより、共振周波数成分を除去し、共振周波数成分を除去した検出電圧波形を磁化検出コイルのブランク波形と決定する(ステップS4)。
以上のようにして、磁石1を設置していない状態(ブランク状態)にて、共振周波数成分を除去された磁化検出コイルの検出電圧波形(ブランク波形)を取得する。
<磁石の磁気特性の測定処理>
測定対象の磁石1を図1に示す測定装置に設置し、励磁コイル6により磁石1をパルス励磁し、測定部30により磁化検出コイルの検出電圧波形及びHコイル5の検出電圧波形を測定する(ステップS5)。次に、測定部30により、測定した磁化検出コイルの検出電圧波形に、ステップS3で決定された移動平均のポイント数で移動平均処理を行うことにより、該検出電圧波形から共振周波数成分を除去する(ステップS6)。図8は、ステップS3で決定した移動平均のポイント数357点にて移動平均処理を実施した前後の磁化検出コイルの検出電圧波形を表すグラフであり、図8において破線aは移動平均処理前の元波形を示し、実線bは移動平均処理後の波形を示している。共振周波数を集中安定化して移動平均処理することで、磁化検出コイルの検出電圧波形から共振周波数成分を除去できる。さらに、測定部30により、共振周波数成分を除去された磁化検出コイルの検出電圧波形から、ステップS4で決定した磁化検出コイルのブランク波形を減算して、磁石1に由来する信号成分のみを抽出する(ステップS7)。
図9Aは、磁石1を設置した場合及び磁石1を設置しない場合における磁化検出コイルの共振周波数成分除去後の検出電圧波形を表すグラフであり、実線a、破線bはそれぞれ、磁石1を設置した場合、磁石1を設置しない場合を示している。
この磁石1を設置しない場合の検出電圧波形を、磁石1を設置した場合の検出電圧波形から減算する。すなわち、決定したブランク波形の影響を除去する。図9Bはブランク波形の影響を除去した(減算)後の磁化検出コイルの検出電圧波形を表すグラフである。このようにして磁石1に由来する磁化検出コイルの検出電圧波形が得られる。
測定部30により、ステップS7で得られた、磁石1に由来する磁化検出コイルの検出電圧の積分値を求め、磁化検出コイルの測定コイル固有の係数及び磁石1の体積を用いて磁石1の磁化の値に変換する(ステップS8)。
ヘルムホルツコイルにあっては、磁気モーメントMとヘルムホルツコイルを鎖交する磁束の総量Φとには、ヘルムホルツコイルの測定コイル固有の係数をkとした場合に、M=kΦの関係が成り立つ。磁気モーメントMを測定対象の磁石の体積Vで割ると磁化Jとなるので、磁化Jは、J=M/V=kΦ/Vとして求まる。このようにして、ヘルムホルツコイルを鎖交する磁束の総量とヘルムホルツコイルの測定コイル固有の係数と磁石試料の体積とが分かれば、磁石の磁化を測定できる。
上述したようにブランク波形の除去がなされた磁化検出コイルの検出電圧の積分値はコイルを鎖交する磁束の総量に相当するため、図9Bに表された磁化検出コイルの検出電圧の積分値に、磁化検出コイル(1次ヘルムホルツコイル3及び2次ヘルムホルツコイル4)の測定コイル固有の係数を乗算し、磁石1の体積で除算することにより、磁化の値に変換する。磁化検出コイルの測定コイル固有の係数は、構成される装置によって決定される。磁化検出コイルの測定コイル固有の係数は、標準試料の磁石をパルスB−Hトレーサで測定した磁化の値と電圧変化の時間積分値により求めた磁化の値とが一致するように合わせている。前記磁化検出コイルの測定コイル固有の係数は図1の実施例では1.3093×10-5[m]であり、磁石1が一辺1mmの立方体である場合に体積は1.0×10-9[m3 ]である。変換された磁化の値(磁化の検出電圧波形:J波形)を図11Aに表す。
測定部30により、Hコイル5の検出電圧波形を積分し、Hコイル5の固有の係数を用いることで磁石1の磁界の値に変換する(ステップS9)。Hコイル5から得られる検出電圧波形については、移動平均処理は行わなくてもよい。Hコイル5にはサーチコイルを用いている。
図10は、Hコイル5の検出電圧波形を表すグラフである。図10に表されたHコイル5の検出電圧の積分結果をHコイル5の固有の係数で除算することにより、磁石1の磁界の値に変換する。ここで、Hコイル5の固有の係数は2.8968×10-3[m2 ]である。Hコイル5の固有の係数は、校正されたプローブで測定した中心磁界と、電圧変化の時間積分値により求めた磁界とが一致するように合わせている。変換された磁界の値(磁界の検出電圧波形:H波形)を図11Bに表す。
以上のような変換により得られた磁石1の磁化の値(磁化の検出電圧波形)であるJ波形及び磁石1の磁界の値(磁界の検出電圧波形)であるH波形を用いて、J−Hカーブを作成する(ステップS10)。作成されたJ−Hカーブを図11Cに表す。
図12Aは、図11Cに示すJ−Hカーブにオフセット処理及び反転合成処理を施して得られるJ−Hカーブ(フルループ)を表すグラフである。さらに、必要に応じて磁石1のパーミアンス係数にて自己反磁界の補正を行ってもよい。図12Bは、自己反磁界補正を行った前後のJ−Hカーブ(フルループ)を表すグラフである。図12Bにあって,破線aは自己反磁界補正前のJ−Hカーブ(図12Aに表すJ−Hカーブ)を示し、実線bは自己反磁界補正後のJ−Hカーブを示す。
次に、次回(同じ磁石1の繰り返し、または別の磁石1への変更)の磁気特性の測定を行うか否かを判定する(ステップS11)。磁石1に対して次回の磁気特性の測定を行う場合には(S11:YES)、測定部30の処理をステップS5に戻して測定処理を行う。一方、次回の測定を行わない場合には(S11:NO)、測定部30の処理を終了する。
このように、連続して磁石1の磁気特性を測定するのであれば、ブランク波形の測定処理においてステップS3で決定した移動平均のポイント数及びステップS4で決定したブランク波形を再び使用して、磁石1の磁気特性を簡単に測定することができる。
ヘルムホルツコイルを磁化検出コイルとして用いる本発明にあっては、測定系由来の共振周波数を集中安定化させることで、デジタル処理によって共振周波数成分を容易かつ確実に除去することができ、さらにパルス励磁コイルを用いることで微小の高保磁力磁石でも精度よく磁気特性を測定することが可能となる。
そして、ローパスフィルタによって共振周波数成分を除去する方法に比べ、位相遅れなくJ−Hカーブを測定することもできる。
なお、高速フーリエ変換にて共振周波数を分析する例を示したが、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)などの他のフーリエ変換を施して共振周波数を分析するようにしてもよい。
本発明で使用する磁石は、Dyを拡散してなる高性能な永久磁石に限定されない。Dy以外にDy及びTb、Tbを拡散してなる永久磁石であってもよい。また、Nd−Fe−B系磁石、Sm−Fe−N系磁石、Sm−Co系磁石、フェライト磁石のいずれであってもよいし、焼結磁石、ボンド磁石のいずれであってもよい。
なお、本発明に係る磁石特性測定装置は、上述したようなパルス励磁式B−Hトレーサに限らず、ヘルムホルツコイルの使用によって発生する浮遊容量の影響を受けるため、検出電圧波形における共振周波数成分の分布が安定しない他の開磁路型の磁化測定にも適用できる。
開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 磁石
2 ホルダ
3 1次ヘルムホルツコイル
4 2次ヘルムホルツコイル
5 Hコイル
6 励磁コイル
7 コンデンサ
10 検出回路
20 励磁回路
30 測定部
31 記憶部
32 一時記憶部

Claims (4)

  1. ヘルムホルツコイルからなる磁化検出コイルを用いて磁石の磁気特性を測定する磁石特性測定方法において、
    前記磁化検出コイルを用いて、磁石の検出電圧波形を測定する際、磁石を含めた測定系由来の共振周波数を周波数軸上で集中安定化させるステップと、
    前記磁化検出コイルの検出電圧波形から前記磁化検出コイルの検出電圧波形の共振周波数成分を除去するステップと、
    前記共振周波数成分を除去した検出電圧波形から前記磁石の磁化に由来する成分を抽出するステップと、
    前記抽出した前記磁化の検出電圧波形を積分し、前記磁化検出コイルの測定コイル固有の係数及び前記磁石の体積の値を用いて、前記磁石の磁化の値に変換するステップと
    を含むことを特徴とする磁石特性測定方法。
  2. Hコイルの検出電圧波形を積分し、前記Hコイルの固有の係数を用いて、前記磁石の磁界の値に変換するステップと、
    変換された前記磁石の磁化の値と前記磁石の磁界の値とを同期させることによりJ−Hカーブを作成するステップと
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の磁石特性測定方法。
  3. 磁石の磁気特性を測定する磁石特性測定装置において、
    前記磁石を励磁する励磁コイルと、
    前記磁石近傍に設けられ、互いに逆相に接続された2組のヘルムホルツコイルからなる磁化検出コイルと、
    前記磁化検出コイルと並列に接続されたコンデンサと、
    前記磁化検出コイルの検出電圧波形から共振周波数成分を除去する手段と、
    共振周波数成分除去後の前記磁化検出コイルの検出電圧波形に基づいて、前記磁石の磁化の値を測定する磁化測定手段と
    を備えることを特徴とする磁石特性測定装置。
  4. 前記磁石から離れた位置に設けられたHコイルと、
    前記Hコイルの検出電圧波形に基づいて、前記磁石に印加される磁界の値を測定する磁界測定手段と、
    前記磁化測定手段及び前記磁界測定手段の測定結果に基づいて、前記磁石の磁気特性を測定する磁気特性測定手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の磁石特性測定装置。
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