JP2000261149A - 多層プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板およびその製造方法

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JP2000261149A JP6024099A JP6024099A JP2000261149A JP 2000261149 A JP2000261149 A JP 2000261149A JP 6024099 A JP6024099 A JP 6024099A JP 6024099 A JP6024099 A JP 6024099A JP 2000261149 A JP2000261149 A JP 2000261149A
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printed wiring
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conductor circuit
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 導体回路上に形成する層間樹脂絶縁層との密
着性に優れるとともに、レーザ光を照射した際にも、導
体回路表面の粗化層が平坦化されず、導体回路との密着
性に優れたバイアホール(導体回路)を形成することが
できる多層プリント配線板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 1)導体回路4を形成する工程、2)前記導
体回路上に層間樹脂絶縁層2を設ける工程、3)レーザ光
を照射することにより前記層間樹脂絶縁層にバイアホー
ル用開口6を設ける工程、および、4)前記層間樹脂絶縁
層上に別の導体回路を形成する工程を含む多層プリント
配線板の製造方法であって、前記1)の工程を終了した
後、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液を用
いて前記導体回路表面を粗化処理することを特徴とする
多層プリント配線板の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導体回路とその上
に形成するバイアホール及び層間樹脂絶縁層との密着性
に優れた多層プリント配線板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多層配線基板の高密度化の要請に
伴って、いわゆるビルドアップ多層プリント配線板が注
目されている。このビルドアップ多層プリント配線板
は、例えば、特公平4−55555号公報に開示されて
いるような方法により製造される。
【0003】即ち、感光性の無電解めっき用接着剤から
なる絶縁材を、導体回路を有するコア基板上に塗布し、
乾燥した後、露光現像処理することにより、バイアホー
ル用開口を有する層間樹脂絶縁層を形成する。次いで、
この層間樹脂絶縁層の表面に酸化剤等による粗化処理を
施し、形成された粗化面にめっきレジストを設け、レジ
スト非形成部分に無電解めっきを施して、バイアホール
を含む2層の導体回路パターンを形成する。このような
工程を複数回繰り返すことにより、多層化されたビルド
アップ多層プリント配線板を製造する。
【0004】また、ビルドアップ多層プリント配線板と
して、いわゆるRCC(RESINCOATED CO
PPER:樹脂付銅箔)を使用した多層化技術が注目を
浴びている。この技術は、RCCを回路基板に積層し、
銅箔をエッチング除去して、バイアホール形成部位に貫
通孔を設け、この貫通孔部分の樹脂層にレーザ光を照射
し、樹脂層を除去することにより開口部を形成し、開口
部をめっき充填することにより、バイアホールを形成す
る技術である。
【0005】更に、特開平9−36551号公報に記載
されているような、スルーホールに導電性物質が充填さ
れた片面回路基板を、接着剤層を介して積層し、多層化
する技術も開発されている。
【0006】このような多層プリント配線板では、下層
導体回路表面と層間樹脂絶縁層との密着性を確保するた
め、下層導体回路表面の粗化処理を行う。粗化処理の方
法としては、例えば、導体回路表面をCu−Ni−P合
金よりなる針状または多孔質のめっき層で被覆して粗化
する方法(以下、Cu−Ni−Pめっき処理法とい
う)、導体回路表面を黒化(酸化)−還元処理すること
により粗化する方法(以下、黒化−還元処理法とい
う)、導体回路表面を過酸化水素−硫酸の混合水溶液等
を用いてソフトエッチングすることにより粗化する方法
(以下、ソフトエッチング法という)、導体回路表面に
サンドペーパー等により引っ掻き傷を付け粗化する方法
(以下、スクラッチ法という)等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Cu−
Ni−Pめっき処理法または黒化−還元処理法により導
体回路を粗化した後、層間樹脂絶縁層を形成し、続い
て、レーザ光を照射して層間樹脂絶縁層にバイアホール
用開口を形成しようとすると、レーザ光の照射により導
体回路の粗化面が消失して平坦化してしまい、その上に
形成するバイアホールとの密着性が不良となるという問
題があった。これは、上記処理により形成された粗化面
は、着色しているため、レーザ光を吸収してしまうから
である。
【0008】また、ソフトエッチング法やスクラッチ法
により、導体回路に粗化面を形成した場合には、粗化面
はレーザ光を吸収しない。しかしながら、粗化面が充分
に粗化されていないため、導体回路と層間樹脂絶縁層と
の密着性が充分でないという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、導体
回路上に形成する層間樹脂絶縁層との密着性に優れると
ともに、層間樹脂絶縁層にバイアホールを形成するため
にレーザ光を照射した際にも、導体回路表面の粗化層が
平坦化されず、下層の導体回路との密着性に優れたバイ
アホール(導体回路)が形成された多層プリント配線板
およびその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
の実現に向け鋭意研究した結果、第二銅錯体と有機酸を
含むエッチング液を用いて導体回路をエッチング処理す
ることにより、導体回路表面にレーザ光を照射した際に
も平坦化されず、かつ、導体回路上に形成する層間樹脂
絶縁層やバイアホールとの密着性に優れた粗化面を形成
することができることを見いだし、以下に示す内容を要
旨構成とする本発明に想到した。
【0011】即ち、本発明は、基板上に導体回路が形成
され、該導体回路上に層間樹脂絶縁層が設けられてなる
とともに、該層間樹脂絶縁層にバイアホール用開口が形
成され、さらに上記層間樹脂絶縁層上にバイアホールを
含む別の導体回路が形成されてなる多層プリント配線板
であって、上記導体回路表面は、第二銅錯体と有機酸と
を含有するエッチング液を用いて粗化処理されてなると
ともに、上記バイアホール用開口の内壁には、縞状の凹
凸が形成されてなることを特徴とする多層プリント配線
板と、 導体回路を形成する工程、上記導体回路上に層間樹
脂絶縁層を設ける工程、レーザ光を照射することによ
り上記層間樹脂絶縁層にバイアホール用開口を設ける工
程、および、上記層間樹脂絶縁層上にバイアホールを
含む別の導体回路を形成する工程を含む多層プリント配
線板の製造方法であって、上記の工程の前に、第二銅
錯体と有機酸とを含有するエッチング液を用いて上記導
体回路表面を粗化処理する多層プリント配線板の製造方
法である。
【0012】上記多層プリント配線板の製造方法におい
ては、上記第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング
液を上記導体回路表面にスプレーすることにより、また
は、バブリング条件下で上記エッチング液に上記導体回
路を浸漬することにより、上記導体回路表面を粗化処理
することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、導体回路を形成する
工程、上記導体回路上に層間樹脂絶縁層を設ける工
程、レーザ光を照射することにより上記層間樹脂絶縁
層にバイアホール用開口を設ける工程、および、上記
層間樹脂絶縁層上にバイアホールを含む別の導体回路を
形成する工程を含む多層プリント配線板の製造方法であ
って、上記の工程の前に、第二銅錯体と有機酸とを含
有するエッチング液を用いて上記導体回路表面を粗化処
理する多層プリント配線板の製造方法である。このよう
な製造方法により得られる多層プリント配線板は、導体
回路表面が、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチン
グ液を用いて粗化処理されてなるとともに、その導体回
路上に層間樹脂絶縁層が設けられ、さらに該層間樹脂絶
縁層にバイアホール用開口を有し、その開口の内壁には
縞状の凹凸が形成されてなるものである。
【0014】このような本発明の構成によれば、上記第
二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液を用いて導
体回路表面を粗化処理するので、上記導体回路表面に
は、図1〜3に示すような、複雑な形状の粗化面が形成
される。この粗化面は、その上に形成される層間樹脂絶
縁層との密着性に優れる。また、この粗化面は、レーザ
光を反射し、レーザ光の照射によってもその形状は変化
せず、平坦化されない。従って、導体回路上に層間樹脂
絶縁層を形成した後、レーザ光を照射することにより、
上記導体回路を平坦化させることなく、バイアホール用
開口を形成することができる。また、上記第二銅錯体と
有機酸とを含有するエッチング液を用いて形成された粗
化面は、レーザ光により開口した場合でも樹脂のこりが
少ない。このため、加熱時に残った樹脂が膨張してバイ
アホールとの接続を破壊することもない。さらに、レー
ザ光を反射させやすくなるため、レーザ光の入射光と反
射光を干渉させることができ、バイアホール用開口の内
壁に縞状の凹凸を形成しやすいといいう利点を有する。
開口の内壁に縞状の凹凸を形成すると、バイアホールを
構成する金属が接する面はすべてアンカー効果を有する
ことになり、バイアホールの接続信頼性を向上させるこ
とができる。従って、本発明の多層プリント配線板は、
バイアホール部分を含む導体回路と層間樹脂絶縁層との
密着性に優れるとともに、導体回路とその上に形成され
るバイアホール(導体回路)との密着性にも優れる。
【0015】図1は、本発明の粗化処理方法により形成
された導体回路の粗化面を模式的に示した平面図であ
り、図2は、図1におけるA−A線縦断面図であり、図
3は、他の部分における縦断面図である。また、図中、
21はエッチングされない表面部分が残っている部分
(以下、錨状部という)、22は窪み部、23は窪み部
22と窪み部22との間に形成された稜線を示す。本発
明の粗化処理方法を用いると、例えば、図1〜3に示す
ような形状の粗化面が形成される。即ち、錨状部21で
は、上部の幅が下部の幅よりも大きい部分も多数存在す
る。また、本発明におけるバイアホール用開口の内壁に
は図7に示すように縞状の凹凸が形成されてなる。凹凸
の壁面方向の深さは0.1〜5μm、凹凸の間隔は1〜
20μmが望ましい。大きすぎても小さすぎてもバイア
ホールを構成する金属との密着性に劣るからである。ま
た、図8に示すように、この縞状の凹凸の表面にさらに
平均粗さRa=0.05〜5μm程度の粗化面が形成さ
れていてもよい。アンカー効果が増してバイアホールと
の密着性に優れるからである。
【0016】このような粗化面を有する導体回路上にバ
イアホールを形成すると、粗化面の錨状部21等におい
てアンカー効果が生じ、その結果、下層の導体回路との
密着性に優れたバイアホールを形成することができる。
特に、めっきによりバイアホールを形成すると、粗化面
へのめっきのつきまわりがよいため、窪み部22や錨状
部21等にもしっかりとめっき層が形成され、下層の導
体回路とより密着性に優れたバイアホールを形成するこ
とができる。また、レーザ光で開口した場合、樹脂のこ
りも少ない粗化構造になっているため、バイアホールの
接続信頼性にも優れる。
【0017】次に、第二銅錯体と有機酸とを含有するエ
ッチング液を用いて上記導体回路表面を粗化処理する方
法について説明する。上記第二銅錯体としては特に限定
されないが、アゾール類の第二銅錯体が好ましい。この
種の第二銅錯体は、金属銅等を酸化する酸化剤として作
用する。アゾール類としては、ジアゾール、トリアゾー
ル、テトラゾールが好ましい。なかでも、イミダゾー
ル、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾー
ル、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニ
ルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール等が好ま
しい。上記第二銅錯体の添加量は、1〜15重量%が好
ましい。上記範囲の添加量では、第二銅錯体の溶解性及
び安定性に優れるからである。
【0018】有機酸は、酸化銅を溶解させるために、上
記第二銅錯体とともに配合する。アゾール類の第二銅錯
体を用いる場合には、有機酸は、ギ酸、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、吉相酸、カプロン酸、アクリル酸、クロト
ン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、マ
レイン酸、安息香酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、
スルファミン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種
が好ましい。また、有機酸の含有量は、0.1〜30重
量%が好ましい。酸化された銅の溶解性を維持し、か
つ、溶解安定性を確保するためである。
【0019】上記エッチング液には、銅の溶解やアゾー
ル類の酸化作用を補助するために、フッ素イオン、塩素
イオン、臭素イオン等のハロゲンイオンを加えてもよ
い。上記ハロゲンイオンは、塩酸、塩化ナトリウム等と
して供給することができる。ハロゲンイオンの添加量
は、0.01〜20重量%が好ましい。層間樹脂絶縁層
との密着性に優れた粗化面を形成することができるから
である。
【0020】上記エッチング液は、上記第二銅錯体と有
機酸と必要に応じてハロゲンイオンとを、水に溶解する
ことにより調製することができる。また、市販のエッチ
ング液として、例えば、メック社製、商品名「メック
エッチボンド」を用いることができる。
【0021】上記エッチング液を用いて導体回路に粗化
処理を施す際には、エッチング液を上記導体回路表面に
スプレーすること(以下、スプレー法という)により、
または、バブリング条件下で上記エッチング液に上記導
体回路を浸漬すること(以下、バブリング法という)に
より行う。上記処理により、酸素がエッチング液中に共
存することになり、下記の(1)式および(2)式で示
す化学反応により、エッチングが進行する。
【0022】
【化1】
【0023】上記化学式で示すように、発生した第一銅
錯体は、酸の作用で溶解し、酸素によて酸化されて第二
銅錯体となり、再び銅の酸化に寄与する。上記エッチン
グ液によるエッチングの程度は、エッチング部の深さが
1〜10μmとなる程度が好ましい。エッチングの程度
が上記範囲を超えると、形成された粗化面とバイアホー
ル導体との接続不良を起こすからである。
【0024】上記方法により導体回路表面の粗化処理を
行った後、上記導体回路上に層間樹脂絶縁層を形成す
る。本発明において形成する層間樹脂絶縁層は、熱硬化
性樹脂、熱可塑性樹脂またはこれらの複合樹脂で構成さ
れていることが望ましい。上記熱硬化性樹脂としては、
例えば、熱硬化型または熱可塑型のポリオレフィン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、
ビスマレイミドトアジン樹脂から選ばれる少なくとも1
種以上を用いることが望ましい。上記熱可塑性樹脂とし
ては、例えば、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリス
チレン(PS)、ポリエーテルスルフォン(PES)、
ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリフェニレンス
ルフィド(PPS)等のエンジニアリングプラスチック
を用いることが望ましい。
【0025】本発明においては、層間樹脂絶縁層とし
て、上記熱硬化型または熱可塑型のポリオレフィン系樹
脂を用いることが望ましい。上記熱硬化型または熱可塑
型のポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブタジ
エン、ポリイソプレン、これらの樹脂の共重合体等が挙
げられる。
【0026】上記ポリオレフィン系樹脂の市販品として
は、例えば、住友スリーエム社製の商品名:1592等
が挙げられる。また、融点が200℃以上の熱可塑型ポ
リオレフィン系樹脂の市販品としては、例えば、三井石
油化学工業社製の商品名:TPX(融点240℃)、出
光石油化学社製の商品名:SPS(融点270℃)等が
挙げられる。この層間樹脂絶縁層は、未硬化液を塗布し
たり、フィルム状の樹脂を熱圧してラミネートすること
により形成される。
【0027】この後、層間樹脂絶縁層にレーザ光を照射
することにより、バイアホール用開口を設ける。このと
き、使用されるレーザ光としては、例えば、炭酸ガス
(CO2)レーザ、紫外線レーザ、エキシマレーザ等が
挙げられるが、これらのなかでは、短パルスの炭酸ガス
レーザが好ましい。短パルスの炭酸ガスレーザは、開口
内の樹脂残りが少なく、また、開口周縁の樹脂に対する
ダメージが小さいからである。炭酸ガスレーザのパルス
の間隔は、10-4〜10-8秒であることが望ましい。ま
た、開口を形成するためにレーザを照射する時間は、1
0〜500μ秒であることが望ましい。また、ビーム径
は1〜20mm、マルチモード(いわゆるトップハット
モードを含む)で1〜10ショットにて加工することが
望ましい。マルチモードは、レーザ光の照射面のエネル
ギー密度が均一であり、大きな開口は得られないもの
の、真円に近く、樹脂のこりが少ないバイアホール用の
開口が形成されるからである。なお、レーザ光のスポッ
ト形状を真円にするために、レーザ光をマスクと呼ばれ
る真円の穴を透過させるが、この穴径は0.1〜2mm
程度が望ましい。
【0028】炭酸ガスレーザ光にて孔明けした場合は、
デスミア処理を行うことが望ましい。上記デスミア処理
は、クロム酸、過マンガン酸塩等の水溶液からなる酸化
剤を使用して行うことができ、また、酸素プラズマ、C
4 と酸素の混合プラズマやコロナ放電等で処理しても
よい。また、低圧水銀ランプを用いて紫外線を照射する
ことにより、表面改質することもできる。
【0029】この後、後述するような無電解めっき処理
や電気めっき処理等を施すことにより、上記導体回路上
にバイアホールを含む上層導体回路を形成する。
【0030】以下、本発明の多層プリント配線板の製造
方法の一例を説明する。 (1) まず、樹脂基板の表面に下層導体回路を有する配線
基板を作製する。樹脂基板としては、無機繊維を有する
樹脂基板が望ましく、具体的には、例えば、ガラス布エ
ポキシ基板、ガラス布ポリイミド基板、ガラス布ビスマ
レイミド−トリアジン樹脂基板、ガラス布フッ素樹脂基
板等が挙げられる。また、上記樹脂基板の両面に銅箔を
貼った銅張積層板を用いてもよい。
【0031】通常、この樹脂基板にドリルで貫通孔を設
け、該貫通孔の壁面および銅箔表面に無電解めっきを施
してスルーホールを形成する。無電解めっきとしては銅
めっきが好ましい。さらに、銅箔の厚付けのために電気
めっきを行ってもよい。この電気めっきとしては銅めっ
きが好ましい。この後、スルーホール内壁等に粗化処理
を施し、スルーホールを樹脂ペースト等で充填し、その
表面を覆う導電層を無電解めっきもしくは電気めっきに
て形成してもよい。上記工程を経て、基板上の全面に形
成された銅のベタパターン上にフォトリソグラフィーの
手法を用いてエッチングレジストを形成し、続いて、エ
ッチングを行うことにより、下層導体回路を形成する。
【0032】(2) 次に、下層導体回路に本発明の方法に
より粗化処理を施す。即ち、第二銅錯体と有機酸とを含
有するエッチング液を用い、スプレー法またはバブリン
グ法により、下層導体回路に粗化面を形成する。
【0033】(3) 次に、上記(2) で作製した下層導体回
路を有する配線基板の両面に、上記したポリオレフィン
樹脂等により構成される層間樹脂絶縁層を、未硬化液を
塗布することにより、または、フィルム状の樹脂を熱圧
してラミネートすることにより形成し、形成した層間樹
脂絶縁層に、下層導体回路との電気的接続を確保するた
め、レーザ光を照射することによりバイアホール用開口
を設ける。
【0034】(4) 次に、上記層間樹脂絶縁層をプラズマ
処理するか、または、酸等で処理することにより、その
表面を粗化する。プラズマ処理を行った場合には、上層
として形成する導体回路と層間樹脂絶縁層との密着性を
確保するために、層間樹脂絶縁層との密着性に優れたN
i、Ti、Pd等の金属を中間層として形成してもよ
い。上記金属からなる中間層は、スパッタリング等の物
理的蒸着法(PVD)により形成することが望ましく、
その厚さは、0.1〜2.0μm程度であることが望ま
しい。
【0035】(5) 上記(4) の工程を経た基板に無電解め
っきを施す。無電解めっきとしては銅めっきが最適であ
る。また、無電解めっきの膜厚は、0.1〜5μmが好
ましい。このような膜厚とするのは、後に行う電気めっ
きの導電層としての機能を損なうことなく、エッチング
除去できるようにするためである。なお、この無電解め
っき処理は必須ではなく、省略することもできる。
【0036】(6) 上記(5) で形成した無電解めっき膜上
にめっきレジストを形成する。このめっきレジストは、
感光性ドライフィルムをラミネートした後、露光、現像
処理を行うことにより形成される。
【0037】(7) 次に、無電解めっき膜等をめっきリー
ドとして電気めっきを行い、導体回路を厚付けする。電
気めっき膜の膜厚は、5〜30μmが好ましい。この
時、バイアホール用開口を電気めっきで充電してフィル
ドビア構造としてもよい。
【0038】(8) 電気めっき膜を形成した後、めっきレ
ジストを剥離し、めっきレジストの下に存在していた無
電解めっき膜と上記中間層とをエッチングにより除去
し、独立した導体回路とする。上記電気めっきとして
は、銅めっきを用いることが望ましい。エッチング液と
しては、例えば、硫酸−過酸化水素水溶液、過硫酸アン
モニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫
酸塩水溶液、塩化第二鉄、塩化第二銅の水溶液、塩酸、
硝酸、熱希硫酸等が挙げられる。また、前述した第二銅
錯体と有機酸とを含有するエッチング液を用いて、導体
回路間のエッチングと同時に粗化面を形成してもよい。
【0039】(9) この後、上記(2) の場合と同様に、第
二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液を用い、ス
プレー法またはバブリング法により、上層導体回路に粗
化面を形成する。
【0040】(11)さらに、上記 (3)〜(9) の工程を繰り
返して上層の上層導体回路を設け、例えば、片面3層の
6層両面多層プリント配線板を得る。以下、実施例をも
とに説明する。
【0041】
【実施例】(実施例1) (1) 厚さ1mmのガラスエポキシ樹脂またはBT(ビス
マレイミド−トリアジン)樹脂からなる基板1の両面に
18μmの銅箔8がラミネートされている銅貼積層板を
出発材料とした(図4(a)参照)。まず、この銅貼積
層板をドリル削孔し、続いてめっきレジストを形成した
後、この基板に無電解銅めっき処理を施してスルーホー
ル9を形成し、さらに、銅箔を常法に従いパターン状に
エッチングすることにより、基板の両面に内層銅パター
ン(下層導体回路)4を形成した。
【0042】(2) 下層導体回路4を形成した基板を水洗
いし、乾燥した後、エッチング液を基板の両面にスプレ
イで吹きつけて、下層導体回路4の表面とスルーホール
9のランド表面と内壁とをエッチングすることにより、
下層導体回路4の全表面に粗化面4a、9aを形成した
(図4(b)参照)。エッチング液として、イミダゾー
ル銅(II)錯体10重量部、グリコール酸7重量部、塩
化カリウム5重量部およびイオン交換水78重量部を混
合したものを使用した。
【0043】(3) エポキシ樹脂を主成分とする樹脂充填
剤10を、基板の両面に印刷機を用いて塗布することに
より、下層導体回路4間またはスルーホール9内に充填
し、加熱乾燥を行った。即ち、この工程により、樹脂充
填剤10が下層導体回路4の間あるいはスルーホール9
内に充填される(図4(c)参照)。
【0044】(4) 上記(3) の処理を終えた基板の片面
を、ベルト研磨紙(三共理化学社製)を用いたベルトサ
ンダー研磨により、下層導体回路4の表面やスルーホー
ル9のランド表面に樹脂充填剤10が残らないように研
磨し、ついで、上記ベルトサンダー研磨による傷を取り
除くためのバフ研磨を行った。このような一連の研磨を
基板の他方の面についても同様に行った。そして、充填
した樹脂充填剤10を加熱硬化させた(図4(d)参
照)。
【0045】このようにして、スルーホール9等に充填
された樹脂充填剤10の表層部および下層導体回路4上
面の粗化層4aを除去して基板両面を平滑化し、樹脂充
填剤10と下層導体回路4の側面とが粗化面4aを介し
て強固に密着し、またスルーホール9の内壁面と樹脂充
填剤10とが粗化面9aを介して強固に密着した配線基
板を得た。
【0046】(5) 次に、上記(4) の処理を終えた基板の
両面に、上記(2) で用いたエッチング液と同じエッチン
グ液をスプレイで吹きつけ、一旦平坦化された下層導体
回路4の表面とスルーホール9のランド表面とをエッチ
ングすることにより、下層導体回路4の全表面に粗化面
4a、9aを形成した(図5(a)参照)。この後、こ
の粗化面4a、9aをスズ置換めっきし、表面に厚さ
0.3μmのSn層を設けた。但し、Sn層については
図示しない。
【0047】(6) 次に、上記工程を経た基板の両面に、
厚さ50μmの熱硬化型ポリオレフィン系樹脂シート
(住友3M社製、商品名:1592)を温度50〜18
0℃まで昇温しながら圧力10kg/cm2 で加熱プレ
スして積層し、ポリオレフィン系樹脂からなる層間樹脂
絶縁層2を設けた(図5(b)参照)。
【0048】(7) 次に、波長10.4μmのCO2 ガス
レーザにて、ビーム径5mm、トップハットモード、パ
ルス幅50μ秒、マスクの穴径0.5mm、3ショット
の条件でポリオレフィン系樹脂からなる層間樹脂絶縁層
2に直径80μmのバイアホール用開口6を設けた(図
5(c)参照)。この後、酸素プラズマを用いてデスミ
ア処理を行った。
【0049】(8) 次に、日本真空技術株式会社製のSV
−4540を用いてプラズマ処理を行い、層間樹脂絶縁
層2の表面を粗化した(図5(d)参照)。この際、不
活性ガスとしてはアルゴンガスを使用し、電力200
W、ガス圧0.6Pa、温度70℃の条件で、2分間プ
ラズマ処理を実施した。
【0050】(9) 次に、同じ装置を用い、内部のアルゴ
ンガスを交換した後、Niをターゲットにしたスパッタ
リングを、気圧0.6Pa、温度80℃、電力200
W、時間5分間の条件で行い、Ni金属層12aをポリ
オレフィン系層間樹脂絶縁層2の表面に形成した。この
とき、形成されたNi金属層12aの厚さは0.1μm
であった。また、Ni金属層12a上に、同様の条件に
て厚さ0.1μmの銅金属層12bをスパッタリングに
より形成した。
【0051】(10)さらに、(9) で金属層12aおよび中
間金属層12bが形成された基板に、上記(1) に記載し
た条件と同様の条件で無電解めっきを施し、厚さ0.7
μmの無電解めっき膜12cを形成した(図6(a)参
照)。なお、図6(b)以降においては、Ni金属層1
2a、中間金属層12bおよび無電解めっき膜12cを
それぞれ明確に記載するのが困難なため、これら3層を
合わせて1層として描き、12の符号を付している。
【0052】(11)上記処理を終えた基板の両面に、市販
の感光性ドライフィルムを貼り付け、フォトマスクフィ
ルムを載置して、100mJ/cm2 で露光した後、
0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmの
めっきレジスト3のパターンを形成した(図6(b)参
照)。
【0053】(12)次に、以下の条件で電気めっきを施し
て、厚さ15μmの電気めっき膜13を形成した。な
お、この電気めっき膜13により、後述する工程で導体
回路5となる部分の厚付けおよびバイアホール7となる
部分のめっき充填等が行われたことになる。なお、電気
めっき水溶液中の添加剤は、アトテックジャパン社製の
カパラシドGLである。
【0054】〔電気めっき水溶液〕 硫酸 200 g/l 硫酸銅 60 g/l 添加剤 2 ml/l 〔電気めっき条件〕 電流密度 1 A/dm2 時間 30 分 温度 室温
【0055】(13)さらに 塩化ニッケル(30g/
l)、次亜りん酸ナトリウム(10g/l)、クエン酸
ナトリウム(10g/l)の水溶液(90℃) の無電解
ニッケル浴に浸漬し、電気銅めっき膜上に厚さ1.2μ
mのニッケル膜14を形成した(図6(c)参照)。
【0056】(14)そしてさらに、めっきレジスト3を5
%NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト3の
下に存在していたNi金属層12a、中間金属層12b
および無電解めっき膜12cを硝酸および硫酸と過酸化
水素との混合液を用いるエッチングにて溶解除去し、電
気銅めっき膜13等からなる厚さ16μmの導体回路5
(バイアホール7を含む)を形成した(図6(d)参
照)。
【0057】(15)その後、図示はしていないが、(5) 〜
(14)の工程を繰り返すことにより、片面3層の多層化を
行った。その後、開口を有するソルダーレジスト層の形
成、ニッケルめっき膜および金めっき膜の形成を行った
後、はんだバンプを形成し、はんだバンプを有する多層
プリント配線板を得た。
【0058】加熱試験およびヒートサイクル試験 得られた多層プリント配線板について、128℃で48
時間の加熱処理試験と、−55℃〜125℃で1000
回のヒートサイクル試験を実施した。そして、各試験を
実施した後、層間樹脂絶縁層と下層導体回路との剥離、
バイアホール部分の抵抗変化率を測定した。結果を下記
の表1に示した。
【0059】(実施例2)(2) と(5) の工程において、
バブリング法を用い、以下の条件で、下層導体回路4の
表面に粗化面を形成した以外は、上記実施例1と同様に
して、多層プリント配線板を製造し、得られた多層プリ
ント配線板について、加熱試験およびヒートサイクル試
験を行った。結果を下記の表1に示した。
【0060】粗化層を形成する際には、実施例1の(2)
と(5) の工程において使用したエッチング液に導体回路
を浸漬した後、エアーをバブリングさせながら粗化処理
を行った。
【0061】(比較例1)(2) と(5) の工程において、
Cu−Ni−Pめっき処理法を用い、以下の条件で、下
層導体回路4の表面にCu−Ni−P合金からなる粗化
層を形成した以外は、上記実施例1と同様にして、多層
プリント配線板を製造し、得られた多層プリント配線板
について、加熱試験およびヒートサイクル試験を行っ
た。結果を下記の表1に示した。
【0062】粗化層を形成する際には、まず、基板をア
ルカリ脱脂してソフトエッチングし、次いで、塩化パラ
ジウムと有機酸とからなる触媒溶液で処理して、Pd触
媒を付与し、この触媒を活性化した。次に、この基板
に、硫酸銅(3.2×10-2mol/l)、硫酸ニッケ
ル(2.4×10-3 mol/l)、クエン酸(5.2
×10-2mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(2.7
×10-1 mol/l)、ホウ酸(5.0×10-1 mo
l/l)、界面活性剤(日信化学工業社製、サーフィノ
ール465)(1.0g/l)の水溶液からなるpH=
9の無電解めっき浴にて無電解めっきを施し、導体回路
の全表面にCu−Ni−P合金からなる粗化層を形成し
た。
【0063】(比較例2)(2) と(5) の工程において、
黒化−還元処理法を用い、以下の条件で導体回路表面に
粗化面を形成した以外は、上記実施例1と同様にして、
多層プリント配線板を製造し、得られた多層プリント配
線板について、加熱試験およびヒートサイクル試験を行
った。結果を下記の表1に示した。
【0064】粗化処理を行う際には、NaOH(10g
/l)、NaClO2 (40g/l)、Na3 PO4
(6g/l)を含む水溶液を酸化浴(黒化浴)とし、N
aOH(10g/l)、NaBH4 (6g/l)を含む
水溶液を還元浴とする黒化還元処理を行い、深さ3μm
の粗化面を形成した。
【0065】(比較例3)(2) と(5) の工程において、
過酸化水素と硫酸との混合水溶液をエッチング液として
用いるソフトエッチング法により、導体回路表面に粗化
面を形成した以外は、上記実施例1と同様にして、多層
プリント配線板を製造し、得られた多層プリント配線板
について、加熱試験およびヒートサイクル試験を行っ
た。結果を下記の表1に示した。
【0066】(比較例4)(2) と(5) の工程において、
スクラッチング法を用い、以下の条件で、導体回路表面
に粗化面を形成した以外は、上記実施例1と同様にし
て、多層プリント配線板を製造し、得られた多層プリン
ト配線板について、加熱試験およびヒートサイクル試験
を行った。結果を下記の表1に示した。
【0067】粗化処理を行う際には、アルミナ研磨材
(平均粒子径5μm)を圧力1kg/mm2 で深さ2〜
6μmの粗化面を形成した。
【0068】
【表1】
【0069】上記表1の結果より明らかなように、実施
例の多層プリント配線板は、加熱試験やヒートサイクル
試験を行った後も、導体回路とバイアホールとの間の抵
抗変化率は小さく、導体回路と層間樹脂絶縁層との剥離
は見られなかったのに対し、比較例の多層プリント配線
板は、抵抗変化率が大きいか、または、試験後に剥離が
発生していた。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明の多層プリン
ト配線板の製造方法によれば、層間樹脂絶縁層にレーザ
光によりバイアホール用開口を設けても、導体回路とそ
の上に形成する層間樹脂絶縁層との密着性が大きく、ま
た、導体回路上に形成するバイアホールとの密着性も大
きい多層プリント配線板を製造することができる。ま
た、本発明の多層プリント配線板は、バイアホール部分
を含む導体回路と層間樹脂絶縁層との密着性に優れると
ともに、導体回路とその上に形成されるバイアホールと
の密着性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板上の導体回路に、本発明の粗化処理方法に
より粗化面を形成した際の粗化面を一例を示す平面図で
ある。
【図2】図1に示した導体回路表面のA−A線縦断面図
である。
【図3】図1に示した導体回路表面の他の部分の縦断面
図である。
【図4】(a)〜(d)は、本発明の多層プリント配線
板の製造工程の一部を示す縦断面図である。
【図5】(a)〜(d)は、本発明の多層プリント配線
板の製造工程の一部を示す縦断面図である。
【図6】(a)〜(d)は、本発明の多層プリント配線
板の製造工程の一部を示す縦断面図である。
【図7】本発明のプリント配線板におけるバイアホール
用開口の斜視図である。
【図8】本発明のプリント配線板における粗化後のバイ
アホール用開口の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 層間樹脂絶縁層 3 めっきレジスト 4 下層導体回路(内層銅パターン) 4a 粗化面 5 上層導体回路 6 バイアホール用開口 7 バイアホール 8 銅箔 9 スルーホール 9a 粗化面 10 樹脂充填剤 12a Ni金属層 12b Cu金属層 12c 無電解めっき膜 13 電気めっき膜 14 ニッケルめっき膜
フロントページの続き Fターム(参考) 5E343 AA02 AA17 CC22 CC32 CC50 EE37 EE52 GG01 GG04 5E346 AA06 AA12 AA15 AA43 CC32 CC37 CC58 DD02 DD03 DD17 DD23 DD24 DD47 EE19 EE33 EE38 FF03 GG01 GG15 GG17 GG19 GG22 GG27 GG28 HH11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に導体回路が形成され、該導体回
    路上に層間樹脂絶縁層が設けられてなるとともに、該層
    間樹脂絶縁層にバイアホール用開口が形成され、さらに
    前記層間樹脂絶縁層上にバイアホールを含む別の導体回
    路が形成されてなる多層プリント配線板であって、前記
    導体回路表面は、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッ
    チング液を用いて粗化処理されてなるとともに、前記バ
    イアホール用開口の内壁には、縞状の凹凸が形成されて
    なることを特徴とする多層プリント配線板。
  2. 【請求項2】 導体回路を形成する工程、前記導体
    回路上に層間樹脂絶縁層を設ける工程、レーザ光を照
    射することにより前記層間樹脂絶縁層にバイアホール用
    開口を設ける工程、および、前記層間樹脂絶縁層上に
    バイアホールを含む別の導体回路を形成する工程を含む
    多層プリント配線板の製造方法であって、前記の工程
    の前に、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液
    を用いて前記導体回路表面を粗化処理することを特徴と
    する多層プリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第二銅錯体と有機酸とを含有するエ
    ッチング液を前記導体回路表面にスプレーすることによ
    り、または、バブリング条件下で前記エッチング液に前
    記導体回路を浸漬することにより、前記導体回路表面を
    粗化処理する請求項1記載の多層プリント配線板の製造
    方法。
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