JP2000260956A - 容量素子、その容量素子の製造方法、半導体記憶素子、および、その半導体記憶素子の製造方法 - Google Patents

容量素子、その容量素子の製造方法、半導体記憶素子、および、その半導体記憶素子の製造方法

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JP2000260956A
JP2000260956A JP11064020A JP6402099A JP2000260956A JP 2000260956 A JP2000260956 A JP 2000260956A JP 11064020 A JP11064020 A JP 11064020A JP 6402099 A JP6402099 A JP 6402099A JP 2000260956 A JP2000260956 A JP 2000260956A
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film
forming
interlayer insulating
lower electrode
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Koichi Tani
幸一 谷
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量素子のトランジスタの特性変化を抑制す
る。 【解決手段】 容量素子11は強誘電体膜17が下部電
極13および上部電極15に挟まれた構造を有する。容
量素子の製造プロセス或いは半導体記憶素子の製造プロ
セス中において、強誘電体膜にはエッチング等によるダ
メージが発生する。しかしながら、この強誘電体膜の側
壁19を保護する絶縁膜21を形成することにより、製
造プロセス時に強誘電体膜中にダメージが発生しにくく
なる。よって、強誘電体膜のダメージ軽減のために、余
分な酸素アニールをする必要がなくなる。したがって、
トランジスタ特性の設計値からのずれが生じにくくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、容量素子、その
容量素子の製造方法、半導体記憶素子およびその半導体
記憶素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体膜は、外部電界の印加により反
転可能な自発分極を有している。従来、強誘電体膜を用
いた容量素子やこのような容量素子を具える半導体記憶
素子が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図16(A)および
(B)は、従来構成の半導体記憶素子の一例を示す図で
あり、それぞれプレーナ型(planar:一般的に引
き出し電極型と称されることがある。)およびスタック
型(stacked:一般的にプラグ型と称されること
がある。)の半導体記憶素子を示した図である。図16
においては、1トランジスタ1キャパシタの半導体記憶
素子が示されている。
【0004】図16(A)および(B)に示すように、
これらの半導体記憶素子201は、下部電極203、上
部電極205およびそれらの電極203、205に挟ま
れた強誘電体膜207を有する容量素子209をそれぞ
れ具えている。そして、図16(A)のプレーナ型の半
導体記憶素子201では、容量素子209が層間絶縁膜
211の上に形成されており、トランジスタ213のソ
ースまたはドレインの一方を上部電極205に接続する
導体215が形成されている。一方、図16(B)のス
タック型の半導体記憶素子201では、層間絶縁膜21
1上の容量素子209の下部電極203が、ソースまた
はドレインから層間絶縁膜211の表面まで延在する導
体217に接続されている。
【0005】スタック型の半導体記憶素子は、高集積化
に適しているが、製造プロセスに特殊な方法を要する。
一方、プレーナ型の半導体記憶素子は、スタック型に比
べて容易に製造できるが、高集積化が難しいと言われ
る。
【0006】上述のような従来構成の容量素子または半
導体記憶素子を製造する際、以下のような問題が生じ
る。
【0007】強誘電体膜をエッチングにより加工して
いたため、強誘電体膜中に不純物混入や結晶性低下など
のダメージが発生する。そのダメージを回復するために
は本焼成と同程度の温度の酸素アニール(酸素雰囲気中
での加熱処理)を行えばよいが、アニールを複数回行う
ことにより、トランジスタの特性が設計値と異なってし
まう。
【0008】下部電極をエッチングにより加工する
際、或いは、容量素子が形成された下地をエッチング等
によって加工する際、強誘電体膜がプラズマ中にさらさ
れると、強誘電体膜中に上述と同様のダメージが生じ
る。そのため、酸素アニールが必要となり、トランジス
タの特性が設計値と異なってしまう。また、エッチング
の際に強誘電体膜をエッチングマスク等によって保護し
ても良いが、それだけ工程数が増加するため生産コスト
が高くなる。
【0009】特に、強誘電体膜をチタン酸ビスマス・
ストロンチウム等、比較的高温の本焼成温度が必要な材
料で形成する場合、酸素アニールの温度をそれに応じて
高温に設定する必要がある。例えば、チタン酸ビスマス
・ストロンチウムはチタン酸ジルコン酸鉛よりも長寿命
である等、強誘電体膜として優れた性質を有している
が、チタン酸ビスマス・ストロンチウムの酸素アニール
は少なくとも750℃の温度を要する。そのため、この
ような材料で強誘電体膜を形成すると、複数回の酸素ア
ニールによるトランジスタの特性変化が著しくなる。な
お、一般的に言うと、強誘電体膜のダメージを除去する
には、本焼成温度とほぼ同じ温度が必要である。
【0010】また、図16(B)のスタック型の半導
体記憶素子では、下部電極材料として白金を用いる場
合、製造プロセス中における下部電極203および導体
(例えば、ポリシリコン)217間の反応を抑制するた
め、バリア膜が設けられる。しかしながら、上述〜
のごとく複数回の酸素アニールを行うと、アニールによ
る反応を抑制できない場合がある。そのため、下部電極
および導体間の接合が悪化する。なお、一般的に言う
と、バリア膜としてTiN膜やTi膜が用いられる。
【0011】そのため、強誘電体膜がエッチング等にさ
らされる状態を可能な限り排除することにより、上述の
〜のうち少なくとも一つの問題を解決できる容量素
子の製造方法や半導体記憶素子の製造方法が望まれてい
た。
【0012】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明の
容量素子によれば、下部電極と、上部電極と、これらの
電極に挟まれた強誘電体膜と、下部電極および上部電極
間に設けられていてかつ強誘電体膜の側壁を保護する絶
縁膜とを具えることを特徴とする。
【0013】この構成によれば、強誘電体膜の側壁が絶
縁膜で保護されているため、下部電極に対してエッチン
グまたはこの容量素子を設ける下地に対してエッチング
等の加工を行う際、強誘電体膜がプラズマ等にさらされ
る可能性を低減することができる。よって、強誘電体膜
を高温処理する回数が抑制できる。したがって、この容
量素子と一体に設けられたトランジスタの特性変化が抑
制できる。なお、この出願においてエッチングは反応性
イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング、イ
オンミリングおよびその他のドライエッチングを含む概
念である。
【0014】また、この発明の容量素子の実施に当た
り、より好適には、前述の絶縁膜が、下部電極側から順
次に、下部電極および上部電極間を絶縁する第1絶縁膜
と、前記容量素子の製造工程中に前記強誘電体膜に対す
る化学機械研磨用ストッパ膜として利用された第1のス
トッパ膜とを具えるのが望ましい。
【0015】このようにすれば、絶縁膜が第1絶縁膜お
よび第1ストッパ膜を具えるため、強誘電体膜が、化学
機械研磨法(以下、CMP法と略称することがある。)
によって形成できる。したがって、強誘電体膜のエッチ
ングによるダメージを発生させることなく、強誘電体膜
を加工することができる。なお、ここで言う化学機械研
磨用ストッパ膜とは、CMP法を行う際に被研磨材に比
べて研磨されにくい物質で形成された膜を意味する。よ
って、強誘電体膜をより平坦化でき、かつ、研磨終了を
容易に検出することができる。
【0016】また、この発明の容量素子では、前述の強
誘電体膜を下部電極よりも幅狭として形成しても良い。
或いは、この発明の容量素子では、下部電極を埋め込む
第2絶縁膜を更に具え、下部電極の表面が第2絶縁膜の
表面と同一面位置であり、および、強誘電体膜を第2絶
縁膜よりも幅広としても良い。
【0017】また、この発明の容量素子の実施に当た
り、より好適には、前述の強誘電体膜を上部電極よりも
幅狭とするのが良い。このようにすれば、エッチングに
よって上部電極を加工する場合、そのエッチングに強誘
電体膜がさらされることなく、上部電極を加工すること
ができる。
【0018】また、この発明の容量素子は、以下のよう
なプレーナ型或いはスタック型の半導体記憶素子に適用
できる。
【0019】すなわち、この発明のプレーナ型の半導体
記憶素子によれば、少なくとも一つのトランジスタと、
トランジスタを覆う第1層間絶縁膜と、第1層間絶縁膜
の上側に設けられた請求項1に記載の容量素子と、この
容量素子および第1層間絶縁膜を覆う第2層間絶縁膜
と、トランジスタのソースまたはドレインから第1層間
絶縁膜表面に渡って設けられた第1導体と、第2層間絶
縁膜表面を経て容量素子の上部電極および第1導体を電
気的に接続する第2導体とを具えることを特徴とする。
【0020】この構成によれば、請求項1の容量素子を
用いているため、半導体記憶素子を形成する際、容量素
子の強誘電体膜がプラズマ等にさらされる可能性を低減
することができる。よって、強誘電体膜を高温処理する
回数が抑制できる。したがって、この半導体記憶素子に
設けられたトランジスタの特性変化が抑制できる。な
お、ソースまたはドレインのいずれが上部電極に接続さ
れていてもよい。
【0021】また、この発明のプレーナ型の半導体記憶
素子の実施に当たり、より好適には、前述の第1層間絶
縁膜および前記第2層間絶縁膜の境界に延在する導体で
あって、第1導体および第2導体を電気的に接続しかつ
それらの導体よりも幅広である第3導体を、更に具える
のが良い。
【0022】通常、このような第2導体の形成プロセス
は、第1導体の形成プロセスの後に行われる。このと
き、第2導体を形成するためのコンタクトホールは、第
1層間絶縁膜表面に露出する第1導体と重なるように形
成する必要がある。ところが、マスク合わせ誤差によ
り、第2層間絶縁膜中に形成されるコンタクトホールの
位置が第1層間絶縁膜中のコンタクトホールの位置から
ずれることがある。しかしながら、このように第3導体
を設けることにより、第1導体および第2導体間の電気
的接続不良が生じにくくなる。
【0023】また、この発明のスタック型の半導体記憶
素子によれば、少なくとも一つのトランジスタと、トラ
ンジスタを覆う第1層間絶縁膜と、第1層間絶縁膜の上
側に設けられた請求項1に記載の容量素子と、この容量
素子および第1層間絶縁膜を覆う第2層間絶縁膜と、ト
ランジスタのソースまたはドレインを容量素子の下部電
極に電気的に接続する第1導体とを具えることを特徴と
する。
【0024】この構成によれば、請求項1の容量素子を
用いているため、半導体記憶素子を形成する際、容量素
子の強誘電体膜がプラズマ等にさらされる可能性を低減
することができる。よって、強誘電体膜を高温処理する
回数が抑制できる。したがって、この半導体記憶素子に
設けられたトランジスタの特性変化が抑制できる。な
お、ソースまたはドレインのいずれが下部電極に接続さ
れていてもよい。
【0025】また、この発明のスタック型の半導体記憶
素子の実施に当たり、より好適には、前述の第1導体お
よび下部電極の境界に延在し、かつ、第1導体および下
部電極間の反応を抑制するバリア膜を更に具えるのが良
い。
【0026】このようにすれば、半導体記憶素子の製造
プロセスで、高温の加熱処理が行われても、第1導体お
よび下部電極の間の反応が抑制できる。典型的には、バ
リア膜と下地(例えば、第1層間絶縁膜)との間に密着
膜が設けられる。なお、密着膜とは、下地からのバリア
膜の剥離を抑制する膜である。
【0027】また、このようにバリア膜を設ける場合、
前述の下部電極の側から順次に、第2ストッパ膜および
第3絶縁膜を更に具え、かつ、前述のバリア膜が、この
第3絶縁膜および第2ストッパ膜に埋め込まれて成るの
が良い。このようにすれば、バリア膜をCMP法によっ
て形成できるため、容易にバリア膜が形成できる。
【0028】ここで、上述した容量素子および半導体記
憶素子を製造する方法の例として、以下、この発明の容
量素子の製造方法および半導体記憶素子の製造方法につ
き説明する。もちろん、上述した容量素子の発明および
半導体記憶素子の発明は、以下の方法によって製造した
ものに限られない。
【0029】この発明の容量素子製造方法によれば、下
地上に下部電極形成層を形成する第1工程と、下部電極
形成層を覆うように絶縁膜形成層を形成する第2工程
と、絶縁膜形成層にその表面から厚さの方向の一部分に
渡り開口部を形成する第3工程と、開口部および絶縁膜
形成層を覆うように強誘電体膜形成層を形成する第4工
程と、強誘電体膜形成層を加工することにより、開口部
に強誘電体膜形成層の部分を強誘電体膜として残存させ
る第5工程と、強誘電体膜の上側に上部電極形成層を形
成する第6工程と、上部電極形成層を加工することによ
り、上部電極を形成する第7工程と、絶縁膜形成層を加
工することにより、絶縁膜を形成する第8工程と、下部
電極形成層を加工することにより、下部電極を形成する
第9工程とを含むことを特徴とする。
【0030】この構成によれば、強誘電体膜が絶縁膜の
開口部に埋め込まれて成る。よって、下部電極に対して
エッチングまたはこの容量素子を設ける下地に対してエ
ッチング等の加工を行う際、強誘電体膜がプラズマ等に
さらされる可能性を低減することができる。そのため、
強誘電体膜を高温処理する回数が抑制できる。したがっ
て、この容量素子と一体に設けられたトランジスタの特
性変化が抑制できる。なお、この第7工程〜第9工程
は、この順に行うことを要しない。例えば、第9工程
は、第1工程および第2工程の間に行ってもよいし、そ
の他の工程の後に行ってもよい。
【0031】また、この発明の容量素子製造方法の実施
に当たり、より好適には、前述の第5工程の加工を化学
機械研磨法によって行い、かつ、強誘電体膜の表面を開
口部の周囲の絶縁膜形成層の表面と同一面位置に形成す
るのが良い。
【0032】このようにすれば、開口部および絶縁膜形
成層を覆う強誘電体形成層を形成したのち、この強誘電
体形成層をCMP法によって加工することにより、強誘
電体膜が形成できる。よって、強誘電体膜中にエッチン
グによるダメージを残存させることなく、強誘電体膜形
成層を加工することができる。
【0033】また、上述のごとく第5工程にてCMP法
を用いる場合、好適には、前述の第2工程を、下部電極
側から、下部電極および上部電極の間を絶縁する第1絶
縁膜形成層と、化学機械研磨法に対し強誘電体膜形成層
よりも耐研磨特性の良い第1のストッパ膜形成層とを、
順次に形成する工程とするのが良い。このようにすれ
ば、ディッシングの発生が抑制できるため、強誘電体膜
をより平坦化できる。更に、研磨終了を容易に検出する
ことができる。
【0034】また、この発明の容量素子製造方法では、
前述の強誘電体膜を、下部電極より幅狭に形成してもよ
い。
【0035】また、この発明の容量素子製造方法の実施
に当たり、より好適には、前述の第1工程よりも前に、
第2絶縁膜形成層を形成したのちこの第2絶縁膜形成層
にその表面から厚さ方向の一部分に渡り開口部を形成し
ておき、第1工程ではこの開口部および第2絶縁膜形成
層を覆うように下部電極形成層を形成し、第1工程およ
び第2工程の間に第9工程を行い、および第9工程では
下部電極形成層を加工することにより、下部電極形成層
の部分を下部電極として残存させるのが良い。このよう
に強誘電体膜形成層を形成する前に予め下部電極を形成
して置いてもよい。強誘電体膜を下部電極よりも幅広に
形成するには、このような工程を実施すればよい。
【0036】また、この発明の容量素子製造方法の実施
に当たり、より好適には、前述の上部電極を、強誘電体
膜より幅広になるように形成するのが良い。このように
すれば、エッチングによって上部電極を加工する場合、
そのエッチングに強誘電体膜がさらされることなく上部
電極を加工することができる。
【0037】続いて、上述したこの発明の容量素子製造
方法を用いた、この発明の半導体記憶素子の製造方法に
つき説明する。
【0038】この発明のプレーナ型の半導体記憶素子製
造方法によれば、少なくとも一つのトランジスタが形成
されている下地を覆うように第1層間絶縁膜を形成する
A工程と、トランジスタのソースおよびドレインから第
1層間絶縁膜表面に渡って第1および第2コンタクトホ
ールを形成するB工程と、第1および第2コンタクトホ
ール中にそれぞれ第1導体を形成するC工程と、請求項
14に記載の容量素子の製造方法を用いて第1層間絶縁
膜の上側に容量素子を形成するD工程と、容量素子およ
び第1層間絶縁膜を覆うように第2層間絶縁膜を形成す
るE工程と、第2層間絶縁膜の表面から第1および第2
コンタクトホールにそれぞれ連なる第3および第4コン
タクトホールと、第2層間絶縁膜の表面から容量素子の
上部電極に連なる第5コンタクトホールとをそれぞれ形
成するF工程と、第3、第4および第5コンタクトホー
ル中にそれぞれ第2導体を、第4および第5コンタクト
ホール中の第2導体が一体接続となるように、形成する
G工程とを含むことを特徴とする。
【0039】この構成によれば、請求項14の容量素子
製造方法を用いているため、半導体記憶素子を形成する
際、強誘電体膜がエッチング等によるプラズマ等にさら
される可能性が低くなる。よって、強誘電体膜を高温処
理する回数が抑制できる。したがって、この半導体記憶
素子のトランジスタの特性変化が抑制できる。
【0040】また、この発明のプレーナ型の半導体記憶
素子製造方法の実施に当たり、より好適には、前述のC
工程およびD工程間に、第1層間絶縁膜を覆うように第
3導体層を形成し、かつ、第3導体層を覆うように第3
層間絶縁膜を形成するH工程と、D工程およびE工程間
に、第3層間絶縁膜および第3導体層を加工することに
より、第1および第2コンタクトホールの直上にこれら
のコンタクトホールよりも幅広の第3導体を形成するI
工程とを更に含むのが良い。
【0041】このようにすれば、第1および第3コンタ
クトホール間、若しくは第2および第4コンタクトホー
ル間にマスク合わせ誤差によってずれが生じた場合であ
っても、コンタクトホールよりも幅広の第3導体が、第
1導体および第2導体間に形成されているため、導体間
の電気的接続不良が生じにくくなる。
【0042】また、この発明のプレーナ型の半導体記憶
素子製造方法の実施に当たり、より好適には、前述のF
工程を、第3および第4コンタクトホール形成用のエッ
チングマスクと、第5コンタクトホール形成用のエッチ
ングマスクとを個々に用いてエッチングすることによ
り、第3、第4および第5コンタクトホールを形成する
工程とするのが良い。
【0043】この第3および第4コンタクトホールの深
さと、第5コンタクトホールの深さ(この深さとは、第
2層間絶縁膜の表面からそれぞれの底までの距離を意味
する。)とは、互いに異なる。通常、第3および第4コ
ンタクトホールが深い。よって、上述のごとく各コンタ
クトホールを形成することにより、それぞれの深さに応
じた適切な加工ができる。したがって、上部電極等にダ
メージを与えることなくコンタクトホールが形成でき
る。
【0044】また、この発明のスタック型の半導体記憶
素子製造方法によれば、少なくとも一つのトランジスタ
が形成されている下地を覆うように第1層間絶縁膜を形
成するA工程と、トランジスタのソースおよびドレイン
から第1層間絶縁膜表面に渡って第1および第2コンタ
クトホールを形成するB工程と、第1および第2コンタ
クトホール中にそれぞれ第1導体を形成するC工程と、
請求項14に記載の容量素子の製造方法を用いて、容量
素子の下部電極が第2コンタクトホールの第1導体と電
気的に接続するように当該容量素子を形成するD工程
と、容量素子および第1層間絶縁膜を覆うように第2層
間絶縁膜を形成するE工程と、第2層間絶縁膜の表面か
ら第1コンタクトホールに連なる第3コンタクトホー
ル、および、第2層間絶縁膜の表面から容量素子の上部
電極に連なる第4コンタクトホールを形成するF工程
と、第3および第4コンタクトホール中にそれぞれ第2
導体を形成するG工程とを含むことを特徴とする。
【0045】この構成によれば、請求項14の容量素子
製造方法を用いているため、半導体記憶素子を形成する
際、強誘電体膜がエッチング等によるプラズマ等にさら
される可能性が低くなる。よって、強誘電体膜を高温処
理する回数が抑制できる。したがって、この半導体記憶
素子のトランジスタの特性変化が抑制できる。
【0046】また、この発明のスタック型の半導体記憶
素子製造方法の実施に当たり、より好適には、前述のC
工程およびD工程の間に、第1層間絶縁膜の上側にバリ
ア膜形成層を形成するH工程と、前述のD工程およびE
工程の間に、少なくとも容量素子を覆うように形成した
エッチングマスクを介して、バリア膜形成層をエッチン
グすることにより、バリア膜を形成するI工程とを更に
含み、およびエッチング済みのこのエッチングマスクが
第2層間絶縁膜の一部を構成するのが良い。
【0047】このようなバリア膜は、エッチングの際に
化合物を形成し、かつ、被エッチング材の露出面にその
化合物の膜(以下、側壁デポ膜と称する。)を付着させ
る材料で形成されることがある。エッチング時に側壁デ
ポ膜を発生させる物質には例えばイリジウムや白金等が
ある。イリジウムや白金等の側壁デポ膜は、導電性を有
している。そのため、容量素子の表面に付着すると、キ
ャパシタ電極間のリーク電流を増加させるなどの悪影響
を発生させる。
【0048】しかしながら、この構成では、先ず容量素
子をエッチングマスクで覆ったのちバリア膜形成層をエ
ッチングして、更にそのエッチングマスクをそのまま第
2層間絶縁膜として用いている。よって、バリア膜形成
層を側壁デポ膜を生じる材料で形成したとしても、容量
素子の外面には側壁デポ膜が形成されない。したがっ
て、側壁デポ膜による悪影響が低減できる。また、例え
ば、第1層間絶縁膜およびバリア膜形成層の間に、密着
膜形成層を形成しておく場合がある。この密着膜形成層
は、加工されて密着膜となる。また、この加工は、バリ
ア膜形成層を加工するときに同時に行われても良い。
【0049】また、この発明のスタック型の半導体記憶
素子製造方法の実施に当たり、より好適には、前述のC
工程およびD工程の間に、第1層間絶縁膜側から順次
に、第3絶縁膜形成層および第2ストッパ膜形成層をそ
れぞれ形成し、第2ストッパ膜形成層および第3絶縁膜
形成層にその表面から厚さ方向に渡り開口部を形成し、
開口部を含む第2ストッパ膜形成層を覆うようにバリア
膜形成層を形成し、かつ、バリア膜形成層を化学機械研
磨法で加工することにより、開口部に埋め込まれたバリ
ア膜を形成するJ工程を更に含むのが良い。
【0050】このようにバリア膜の加工にエッチングで
はなくCMPを用いているため、上述した側壁デポ膜に
よる悪影響が低減できる。よって、上述したような容量
素子を覆うエッチングマスクを形成する必要がない。し
たがって、容易にバリア膜が形成できる。更に、CMP
法を用いているので、バリア膜をより平坦に加工でき
る。このとき、上述のスタック型の半導体記憶素子製造
方法と同様に、第1層間絶縁膜およびバリア膜形成層の
間に、密着膜形成層を形成しておく場合がある。
【0051】また、この発明のスタック型の半導体記憶
素子製造方法の実施に当たり、より好適には、前述のF
工程を、第3コンタクトホール形成用のエッチングマス
クと、第4コンタクトホール形成用のエッチングマスク
とを個々に用いてエッチングすることにより、第3およ
び第4コンタクトホールを形成する工程とするのが良
い。
【0052】このように、互いに深さの異なる第3およ
び第4コンタクトホールを別々に形成することにより、
上部電極等にダメージを与えることなくコンタクトホー
ルが形成できる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。なお、この説明に用いる各
図は、これら発明を理解できる程度に、各構成成分の形
状、大きさおよび配置関係を概略的に示してあるに過ぎ
ない。また、各図において同様な構成成分については、
同一の番号を付して示し、その重複する説明を省略する
ことがある。この実施の形態で述べる具体的な使用装
置、使用材料および数値条件等は、この発明の範囲に含
まれる一例を示しており、この発明をこれら使用装置、
使用材料または数値条件等に限定するものではない。
【0054】(第1の実施の形態)図1(A)〜(C)
は、第1の実施の形態の容量素子の断面を模式的に示す
図(ただし、切り口を示す図)である。この断面は、通
常、多キャパシタ構造としたときに下部電極が延伸する
方向に垂直な断面である。
【0055】図1(A)〜(C)に示す容量素子11
は、下部電極13と、上部電極15と、これらの電極1
3、15に挟まれた強誘電体膜17と、下部電極13お
よび上部電極15の間に設けられていてかつ強誘電体膜
17の側壁19を保護する絶縁膜21とを具えている。
この容量素子11は、下地27上に形成されている。
【0056】図1(A)に示す容量素子11では、絶縁
膜21が、単層膜として設けられている。この構成で
は、CMP法による強誘電体膜17の形成に適していな
いが、少なくとも絶縁膜21が設けられているため、下
部電極形成時等のエッチングから強誘電体膜17の側壁
19が保護できる。
【0057】また特に、図1(B)および図1(C)に
示す容量素子11では、下部電極13側から順次に第1
絶縁膜23および第1ストッパ膜25が、絶縁膜21と
して設けられている。なお、この第1絶縁膜23は、下
部電極13および上部電極15間を電気的に絶縁する膜
である。また、第1ストッパ膜25は、CMP法を用い
て強誘電体膜を加工する際にストッパ膜として機能する
膜である。
【0058】図2および図3は、図1(B)に示す容量
素子11の代表的な製造過程を断面で模式的に示す図で
ある。以下、これらの図を参照して、図1(B)に示す
容量素子11の製造工程につき説明する。なお、図1
(C)に示す容量素子11については第1の実施の形態
の後段にて説明する。
【0059】先ず、下地27の上に下部電極形成層29
を形成する第1工程を行う(図2(A))。
【0060】下部電極形成層29としては、白金族金属
(白金、イリジウム等)や導電性酸化物が利用できる。
ここでは下部電極形成層29を、導電性酸化物の一例と
して酸化イリジウム(IrO2 )で形成する。酸化イリ
ジウムを用いると、側壁デポ膜を生じることなくエッチ
ングできるため好適である。具体的には、酸化イリジウ
ムからなる下部電極形成層29は、例えばDCマグネト
ロンスパッタ法を用いて形成する。例えば、アルゴン
(Ar)および酸素(O2 )の流量をそれぞれ14sc
cmおよび40sccmとした180秒間のスパッタ法
により、約2000Åの厚さの酸化イリジウムからなる
下部電極形成層29が形成できる。
【0061】第1工程に続いて、下部電極形成層29を
覆うように絶縁膜形成層31を形成する第2工程を行う
(図2(B))。なお、この第2工程では、絶縁膜形成
層31として、下部電極形成層29の側から順次に、第
1絶縁膜形成層35および第1ストッパ膜形成層37を
形成している。本発明では、ストッパ膜にシリコン窒化
膜を特に用いる。
【0062】この第1絶縁膜形成層35は、例えばシリ
コン酸化膜(SiO膜)で形成される。具体的には、こ
のシリコン酸化膜はCVD法により約2000Åの厚さ
に形成すればよい。
【0063】また、第1ストッパ膜形成層37は、例え
ばシリコン窒化膜(SiN膜)で形成する。具体的に
は、このシリコン窒化膜はCVD法により約1000Å
の厚さに形成すればよい。なお、絶縁膜形成層31をシ
リコン窒化膜で形成することも考えられるが、シリコン
窒化膜は酸化イリジウムとの密着性に劣るため、絶縁膜
21をシリコン窒化膜のみで形成するのは難しいと考え
られる。
【0064】なお、この第1ストッパ膜形成層37は、
強誘電体膜形成層39をCMP加工するとき、ストッパ
膜として機能する膜であれば、どのような材料で形成さ
れていても良い。そのため、例えばメタル(上部電極と
同一材料であっても良い。)等の導電性を有する材料で
第1ストッパ膜形成層37を形成しても良い。
【0065】上述の第2工程に続いて、絶縁膜形成層3
1に開口部33を形成する第3工程を行う(図2
(C))。この開口部33は、通常のフォトリソグラフ
ィおよびエッチングを用いて形成することができる。こ
の第3工程では、第1ストッパ膜形成層37の上面から
第1絶縁膜形成層35の下面に達する開口部33を形成
している。
【0066】この第3工程に続いて、開口部33および
絶縁膜形成層31(第1ストッパ膜形成層37)を覆う
ように強誘電体膜形成層39を形成する第4工程を行う
(図2(D))。
【0067】この強誘電体膜形成層39は、ヒステリシ
ス特性を有する強誘電体を形成できる材料であれば、ど
のような材料で形成しても良い。例えば、チタン酸ジル
コン酸鉛、チタン酸バリウムストロンチウム、タンタル
酸ニオブ酸ストロンチウムビスマスなどの強誘電体を利
用できる。
【0068】ここでは、タンタル酸ストロンチウムビス
マスによって強誘電体膜形成層39を形成する。具体的
には、先ず有機溶剤に構成元素を溶解して前駆溶剤を形
成して、その前駆溶剤をスピンコート法によって開口部
33を含む第1ストッパ膜形成層37の全面に塗布した
のち、その塗布面を焼成する。例えば、500rpm
で20秒間および2000rpmで5秒間のスピンコー
ト、スピンコート後における150℃で5分間のホッ
トプレート上での乾燥、および、乾燥後における45
0℃で60分の電気炉中での仮焼成(酸素雰囲気中)
の、〜を順に5回繰り返すことにより、開口部33
中をタンタル酸ストロンチウムビスマスで満たすことが
できる。
【0069】上述の第4工程に続いて、強誘電体膜形成
層39を加工することにより、絶縁膜形成層31の開口
部33に埋め込まれた強誘電体膜17を形成する第5工
程を行う(図2(E))。なお、この第5工程ではCM
P法によって強誘電体膜形成層39を加工している。そ
のため、開口部33には平坦に埋め込まれた強誘電体膜
17が形成されている。
【0070】このCMP法は、研磨溶剤(スラリ)を用
いて行う。スラリとしては、酸化膜を研磨するための通
常用いられるスラリが適用できると考えられる。
【0071】この第4工程に続いて、強誘電体膜を結晶
化させるための本焼成工程を行う。具体的には、強誘電
体膜17をタンタル酸ストロンチウムビスマスで形成す
る場合、乾燥酸素雰囲気中にて800℃で60分間に渡
ってアニールすればよい。
【0072】この本焼成工程に続いて、強誘電体膜17
の上側に上部電極形成層43を形成する第6工程を行う
(図3(A))。この上部電極形成層43は、下部電極
形成層29と同一の材料で形成しても良いし、或いは異
なる材料で形成しても良い。ここでは、下部電極形成層
29と同じく酸化イリジウムで形成する。具体的には、
この酸化イリジウムからなる上部電極形成層43は、下
部電極形成層29の形成条件と同一の条件で、約200
0Åの厚さに形成すればよい。
【0073】この第6工程に続いて、上部電極形成層4
3を加工することにより、上部電極15を形成する第7
工程を行う。第7工程では、先ず上部電極形成層43を
エッチング加工するためのエッチングマスク47を設け
たのち(図3(B))、その上部電極形成層43をエッ
チング加工して上部電極15を形成する(図3
(C))。
【0074】ここで用いるエッチングマスク47につい
て、特に限定はしないが、例えばシリコン酸化膜で形成
できる。このエッチングマスク47は、例えば、次のよ
うに形成する。すなわち、先ず、上部電極形成層43を
覆う膜を形成する。次に、この膜を覆うように形成した
レジストをフォトリソグラフィおよびエッチングによっ
てパターニングしてレジストパターンを形成する。続い
て、このレジストパターンによって前述の膜をエッチン
グ加工することにより、エッチングマスク47が形成で
きる。
【0075】具体的には、この酸化イリジウムからなる
上部電極形成層43のエッチング加工は、平行平板型の
反応性イオンエッチング(RIE)装置により行うこと
ができる。例えば、塩素(Cl2 )を25sccmの流
量、酸素(O2 )を75sccmの流量、印加電力を2
00Wという条件にてエッチングを行うことにより、酸
化イリジウムからなる上部電極15が形成できる。
【0076】上述の第7工程に続いて、絶縁膜形成層3
1を加工することにより、絶縁膜21を形成する第8工
程を行う(図3(D))。なお、ここでは、絶縁膜形成
層31は第1絶縁膜形成層35および第1ストッパ膜形
成層37の積層構造をなすため、絶縁膜21は第1絶縁
膜23および第1ストッパ膜25の積層膜として形成さ
れる。
【0077】このとき、第1絶縁膜形成層35および第
1ストッパ膜形成層37が、エッチングマスク47に対
して選択的にエッチングできる材料で形成されていれ
ば、上部電極形成層43から第1絶縁膜形成層35まで
を一括してエッチングできる。しかしながら、ここで
は、第1絶縁膜形成層35およびエッチングマスク47
をシリコン酸化膜で形成している。そのため、第7工程
の後、上部電極15およびエッチングマスク47を少な
くとも覆うように、第1ストッパ膜形成層37上にレジ
ストを形成したのちエッチングすることにより、第1ス
トッパ膜25および第1絶縁膜23を形成している。な
お、このエッチングマスク47を第8工程の前に除去す
る場合、後述する第9工程のエッチング加工前に、少な
くとも強誘電体膜17を覆う別のエッチングマスクを形
成する必要がある。
【0078】上述の第8工程に続いて、下部電極形成層
29を加工することにより、下部電極13を形成する第
9工程を行う(図3(E))。
【0079】この第9工程は、上述の第7工程と同様に
行うことができる。ただし、下部電極形成層29が、酸
化イリジウムなどの側壁デポ膜を生じない材料である場
合と、白金やイリジウムなどの側壁デポ膜を生じる材料
である場合とで、第9工程におけるプロセスは以下のよ
うに僅かに異なる。
【0080】すなわち、下部電極13を酸化イリジウム
等で形成した場合、エッチングマスク47(シリコン酸
化膜)および第1ストッパ膜(シリコン窒化膜)25を
マスクとして、第1ストッパ膜25に覆われた部分以外
の下部電極形成層29をエッチング除去することによ
り、下部電極13が形成できる。このとき、図3(E)
に示すように、下部電極13は第1ストッパ膜25と同
じ幅となる。よって、下部電極形成層29をエッチング
するためのマスクを別個に設けることなく、下部電極1
3が形成できる。
【0081】一方、下部電極13を白金やイリジウム等
で形成した場合、側壁デポ膜が生じる。そのため、酸化
イリジウム等で形成した場合とは異なり、下部電極形成
層29のエッチングをする際、少なくとも上部電極15
から下部電極形成層29に渡る部分(概略的に言うと、
容量素子の側壁部分)に、マスキングしておくのが良
い。このようにすれば、容量素子11の側壁部分に側壁
デポ膜が形成されることがなく、電極間のリーク電流の
発生が抑制できる。このとき、下部電極13は、第1ス
トッパ膜25よりも幅広となる。
【0082】以上、図1(B)に示す容量素子の製造方
法を説明したが、ここで、強誘電体膜17、下部電極1
3および上部電極15のそれぞれ幅の関係につき説明す
る。なお、ここでいう幅とは、基板等の下地が延在する
面内の方向であって、かつ、多キャパシタ型としたとき
下部電極13が延伸する方向に垂直な方向における幅を
意味する。
【0083】上部電極15を、強誘電体膜17よりも幅
広に形成するのが好適である。それにより、上述した第
7工程すなわち上部電極形成層43を加工する工程にお
いて、強誘電体膜17がエッチングにさらされることが
なくなる。よって、強誘電体膜17中にダメージが発生
する可能性が低減できる。
【0084】また、図1(B)に示すように、下部電極
13を強誘電体膜17よりも幅広に形成しても良い。す
なわち、下部電極13の上側には、第1絶縁膜23およ
び第1ストッパ膜25が積層した絶縁膜21と、この絶
縁膜に囲まれた強誘電体膜17とが設けられている。
【0085】一方、図1(C)に示すように、下部電極
13を強誘電体膜17よりも幅狭に形成しても良い。こ
のとき、下部電極13は、第2絶縁膜49に埋め込まれ
てなる。このとき、下部電極形成層29を例えばCMP
法により加工する第9工程は、前述の第1工程および第
2工程間に行えばよい。また、この第2絶縁膜49は、
上述の第1絶縁膜23と同様に、シリコン酸化膜として
形成できる。また、この第2絶縁膜49が、CMP研磨
用ストッパ膜として機能する膜であっても良い。
【0086】図1(C)に示す容量素子11によれば、
たとえ下部電極形成層29が側壁デポ膜を生じる材料で
形成されていたとしても、下部電極13の形成を強誘電
体膜形成層39の形成前に行えるので、容量素子11の
側壁には側壁デポ膜が付着し得ない。よって、電極間の
リーク電流の発生が抑制できる。
【0087】(第2の実施の形態)続いて、第2の実施
の形態として、第1の実施の形態の容量素子を用いたプ
レーナ型の半導体記憶素子につき説明する。
【0088】図4は、第2の実施の形態のプレーナ型の
半導体記憶素子の断面を模式的に示す図である。
【0089】図4に示すように、このプレーナ型半導体
記憶素子51は、少なくとも一つのトランジスタ53
と、トランジスタ53を覆う第1層間絶縁膜55と、第
1層間絶縁膜55の上側に設けられた容量素子11と、
容量素子11および第1層間絶縁膜55を覆う第2層間
絶縁膜57と、トランジスタ53のソース59aまたは
ドレイン59bから第1層間絶縁膜55の表面に渡って
設けられた第1導体61と、第2層間絶縁膜57の表面
を経て容量素子11の上部電極15および第1導体61
を電気的に接続する第2導体63とを具える。
【0090】なお、図4に示す例では、特に図1(B)
に示す容量素子11が設けられているが、もちろん、図
1(A)または図1(C)に示す容量素子11が設けら
れていても良い。一般の半導体装置と同様に、トランジ
スタ53が形成された基板65には素子間分離領域67
が形成されている。また、トランジスタ53をゲート酸
化膜69およびゲート電極71を具えるMOS型FET
としているが、このトランジスタ53はMOS型FET
に限定されない。
【0091】また、特に、このプレーナ型半導体記憶素
子51では、第1層間絶縁膜55および第2層間絶縁膜
57の境界に延在する導体であって、第1導体61およ
び第2導体63を電気的に接続しかつそれらの導体より
も幅広である第3導体(一般にドットメタルと称され
る。)73を具えている。このようにすれば、既に説明
したように、たとえマスクずれが発生しても、第1導体
61および第2導体63の電気的接続不良が生じにくく
なる。
【0092】図5〜図8は、第2の実施の形態のプレー
ナ型半導体記憶素子51の代表的な製造過程を断面で模
式的に示す図である。以下、これらの図を参照して、プ
レーナ型半導体記憶素子51の製造工程につき説明す
る。
【0093】先ず、少なくともトランジスタ53が形成
された基板65を含む下地(図5(A))を覆うように
第1層間絶縁膜55を形成するA工程を行う(図5
(B))。この第1層間絶縁膜55は、例えばCVD法
により形成される。また、第1層間絶縁膜55の膜厚は
例えば10000Åとできる。
【0094】このA工程として、この第1層間絶縁膜5
5の表面に平坦化処理を施すのが望ましい(図5
(C))。このようにグローバル段差を低減させること
により、容量素子11の強誘電体膜17をより平坦に加
工できる。例えば、この平坦化処理は、エッチバックに
よって行う。エッチバックによる平坦化処理は、例えば
次のようにして行う。先ず、第1層間絶縁膜55の上に
シリコン酸化膜としてSOG(spin on gla
ss)膜を、スピンコート法により5000Åの厚さに
形成する。このときSOG膜はほぼ平坦になるが、SO
G膜は耐熱性等に問題があり層間絶縁膜としては適して
いない。そのため、このSOG膜が除去される程度の厚
さ(ここでは7000Å)だけエッチングする。この平
坦化処理によって第1層間絶縁膜55の表面は平坦化さ
れる。第1層間絶縁膜55の平坦化処理を行うことによ
り、CMP法を用いて容量素子11の強誘電体膜17を
形成する際、被研磨面に余分な残さ物が生じにくくな
る。
【0095】このA工程に続いて、トランジスタ53の
ソース59aおよびドレイン59bから第1層間絶縁膜
55の表面に渡って第1コンタクトホール75および第
2コンタクトホール77を形成するB工程を行う(図6
(A))。この第1コンタクトホール75および第2コ
ンタクトホール77は、通常のフォトリソグラフィおよ
びエッチングによって形成できる。
【0096】また、このB工程に続いて、次のような工
程を行うのが好適である。すなわち、この工程では、こ
のコンタクトホールに埋め込まれる第1導体と、ソース
59aおよびドレイン59bとの各形成材料間の反応を
抑制するための保護膜79を形成する(図6(B))。
この工程を行うと、後の工程にて行う加熱処理の際に
も、第1導体および電極(ソース59aおよびドレイン
59b)間の反応が抑制できる。この保護膜79は、例
えば窒化チタンで形成する。
【0097】この保護膜79を窒化チタンで形成する工
程は、例えば次のように行う。先ず、第1コンタクトホ
ール75および第2コンタクトホール77の内部(ソー
ス59aおよびドレイン59bの表面の一部を含む)
と、第1層間絶縁膜55の表面とを覆うように、チタン
膜を形成する。続いて、このチタン膜を窒素雰囲気中で
加熱処理することにより、窒化チタン膜を形成する。こ
の加熱処理では、例えば温度を760℃で30秒間とす
ればよい。以上のようにして、窒化チタンで保護膜79
を形成することができる。
【0098】この保護膜79を形成する工程に続いて、
第1コンタクトホール75および第2コンタクトホール
77の中にそれぞれ第1導体61を形成するC工程を行
う(図6(C))。例えば、このC工程は次のようにし
て行う。先ず、CVD法により、第1コンタクトホール
75および第2コンタクトホール77中を含む第1層間
絶縁膜55上に第1導体61の材料となる層を形成す
る。続いて、第1層間絶縁膜55の表面上にある第1導
体61の材料となる層と、保護膜79との各不要部分を
除去する。この不要部分は全面エッチバックによって除
去すればよい。この第1導体61は、任意の導電性材料
で形成できる。第1導体61の材料としては、例えばタ
ングステンが用いられる。
【0099】このようなC工程によって第1コンタクト
ホール75および第2コンタクトホール77中に第1導
体61を埋め込むことができる。なお、埋め込まれた第
1導体61の構造は一般にプラグと呼ばれる。
【0100】また、このC工程に続いて、図示例では次
のようなH工程を行っている。すなわち、このH工程で
は、第1層間絶縁膜55を覆うように第3導体層81を
形成し、かつ、第3導体層81を覆うように第3層間絶
縁膜83を形成する(図7(A))。
【0101】このH工程に続いて、第1の実施の形態で
述べた製造工程を行うことにより、第1層間絶縁膜55
の上側(ここではH工程を行っているので、第3層間絶
縁膜83表面上となる。)に容量素子11を形成するD
工程を行う(図7(B))。なお、この容量素子11の
下部電極13および上部電極15として酸化イリジウム
を用いるのが好適である。それにより、第1層間絶縁膜
55の表面や第3層間絶縁膜83の表面に側壁デポ膜を
生じさせることなく、半導体記憶素子を形成することが
できる。また、強誘電体膜17としてタンタル酸ストロ
ンチウムビスマスのような本焼成温度が高温の材料を用
いても、半導体記憶素子の各工程において、悪影響は生
じない。
【0102】この図示例ではH工程を行っているので、
このD工程に続いて、次のようなI工程を行う。すなわ
ち、このI工程では、第3層間絶縁膜83および第3導
体層81を加工することにより、第1コンタクトホール
75および第2コンタクトホール77の直上に、これら
のコンタクトホール75、77よりも幅広の第3導体7
3を形成する(図7(C))。
【0103】なお、H工程およびI工程は、例えば次の
ようにして行える。この第3導体層81は任意の導電性
材料で形成できる。例えば窒化チタンが用いられる。ま
た、第3層間絶縁膜83は厚さ2000Åのシリコン酸
化膜で形成できる。また、第3導体層81および第3層
間絶縁膜83は、例えばフォトリソグラフィおよびエッ
チングにより加工する。この第3層間絶縁膜83は、第
3導体73および下部電極13間を絶縁するための膜で
ある。よって、I工程では、少なくとも下部電極13の
下面に渡って第3層間絶縁膜83が残存すればよく、図
示例のごとく第3導体73上に第3層間絶縁膜83が形
成されていなくともよい。
【0104】このI工程に続いて、容量素子11および
第1層間絶縁膜55を覆うように第2層間絶縁膜57を
形成するE工程を行う(図8(A))。このE工程は、
前述のA工程と同様に行うことができる。この第2層間
絶縁膜57は例えば8000Å程度の厚さのシリコン酸
化膜とできる。また、F工程でもA工程と同様のエッチ
バックによる平坦化処理をするのが望ましい。平坦化し
ておくと、G工程における例えばフォトリソグラフィが
容易に行える。
【0105】このE工程に続いて、第2層間絶縁膜57
の表面から第1および第2コンタクトホール75、77
にそれぞれ連なる第3および第4コンタクトホール8
7、89と、第2層間絶縁膜57の表面から容量素子1
1の上部電極15に連なる第5コンタクトホール91を
形成するF工程を行う(図8(B))。このF工程は、
通常のフォトリソグラフィおよびエッチングを用いて行
える。
【0106】また、既に説明したように、このF工程を
行う際、第3および第4コンタクトホール形成用のエッ
チングマスクと、第5コンタクトホール形成用のエッチ
ングマスクとを個々に用いてエッチングすることによ
り、それぞれのコンタクトホール87、89、91を形
成するのが良い。それにより、上部電極15に余分なダ
メージを与えることなくコンタクトホールをエッチング
できる。
【0107】このF工程に続いて、第3、第4および第
5コンタクトホール87、89、91中にそれぞれ第2
導体63を形成するG工程を行う(図8(C))。この
とき、第4および第5コンタクトホール89、91の中
の第2導体63は、一体に形成される。通常、この第2
導体63はアルミニウムで形成されることが多い。この
G工程は、周知の電極形成方法により行える。
【0108】以上のような工程によって、プレーナ型半
導体記憶素子51が製造できる。
【0109】(第3の実施の形態)続いて、第3の実施
の形態として、第1の実施の形態の容量素子11を用い
たスタック型の半導体記憶素子につき説明する。
【0110】図9は、第3の実施の形態のスタック型の
半導体記憶素子の断面を模式的に示す図である。
【0111】図9に示すように、このスタック型半導体
記憶素子93は、少なくとも一つのトランジスタ53
と、トランジスタ53を覆う第1層間絶縁膜55と、第
1層間絶縁膜55の上側に設けられた容量素子11と、
容量素子11および第1層間絶縁膜55を覆う第2層間
絶縁膜57と、トランジスタ53のソース59aまたは
ドレイン59bを容量素子11の下部電極13に電気的
に接続する第1導体61とを具える。
【0112】特にこの図9に示すスタック型半導体記憶
素子93では、第1導体61および下部電極13の境界
に延在し、かつ、第1導体61および下部電極13の間
の反応を抑制するバリア膜95を具える。また、ここで
はバリア膜95の剥離を抑制する密着膜97が特に設け
られている。
【0113】なお、図9に示す例では、図1(B)に示
す容量素子11が設けられているが、第2の実施の形態
と同様、これに限定されない。また、トランジスタ53
もMOS型FETに限定されない。
【0114】図10〜図11は、図6より続く図であ
る。これら図5、図6、図10および図11は、図9に
示す第3の実施の形態のスタック型半導体記憶素子93
の代表的な製造過程を断面で模式的に示す図である。以
下、これらの図を参照して、スタック型半導体記憶素子
93の製造工程につき説明する。なお、この製造工程の
流れにおいて、第2の実施の形態の製造工程と同一とな
る工程については記載を省略する。また、第2の実施の
形態にて説明した使用材料、数値条件等は特に断りがな
い限り、第3の実施の形態にも適用できる。
【0115】この第3の実施の形態では、第2の実施の
形態と同様にA工程、B工程、保護膜79を形成する工
程およびC工程を行うことにより、図6(C)に示すプ
ラグ形成済みの構造体が得られる。
【0116】これらの工程に続いてD工程を行う。ここ
では特に、このD工程に先立って、第1層間絶縁膜55
を覆うバリア膜形成層103を形成するH工程を行う
(図10(A))。なお、このバリア膜形成層103を
イリジウム(Ir)で形成するのが望ましい。また、こ
のときバリア膜形成層103および第1層間絶縁膜55
の間の密着性を高めるため、密着膜形成層101を形成
している。この密着膜形成層101は、例えば窒化チタ
ンで形成される。また、イリジウムの膜厚を1000
Å、そして窒化チタンの膜厚を1000Åとすることが
できる。なお、イリジウムからなるバリア膜形成層10
3は、DCマグネトロンスパッタにより形成できる。
【0117】このH工程に続いて、次のD工程を行う。
すなわち、第1の実施の形態で述べた製造工程を行うこ
とにより、容量素子11の下部電極13が第2コンタク
トホール77の第1導体61と電気的に接続するように
容量素子11を形成する(図10(B))。このとき、
第2の実施の形態と同様に、下部電極13および上部電
極15として酸化イリジウムを用いるのが好適である。
また、第2の実施の形態と同様に、タンタル酸ストロン
チウムビスマスを強誘電体膜17として用いることもで
きる。なお、下部電極形成層29およびバリア膜形成層
103が、それぞれ酸化イリジウムおよびイリジウムで
形成されている場合、酸化イリジウムの通常のエッチン
グ条件ではイリジウムがエッチングされることはない。
【0118】ここでは、H工程を行っているので、この
D工程に続いて、次のI工程を行う。このI工程では、
少なくとも容量素子11を覆うように形成したエッチン
グマスク105を介して、バリア膜形成層103(およ
び密着膜形成層101)をエッチングすることにより、
バリア膜95を形成する(図10(C))。図示例で
は、密着膜形成層101をバリア膜形成層103と同時
にエッチング加工することにより、密着膜97を形成し
ている。
【0119】このI工程では、バリア膜形成層103の
エッチングに用いたエッチングマスク105をそのまま
第2層間絶縁膜57の一部として用いる。そのため、た
とえバリア膜形成層103がイリジウム等の側壁デポ膜
を生じる材料で形成されている場合であっても、容量素
子11に直接側壁デポ膜が形成されることがない。な
お、エッチングマスク105は、第2層間絶縁膜57の
一部を構成する。例えば、このエッチングマスク105
は、シリコン酸化膜として形成できる。この膜厚は、例
えば3000Åとできる。
【0120】なお、イリジウムのエッチングは困難であ
る。ここでは、イリジウムからなるバリア膜形成層10
3をエッチングするに当たり、塩素(Cl2 )を25s
ccmの流量およびアルゴン(Ar)を75sccmの
流量としたイオンミリング法により行った。
【0121】また、この図10(C)に示すI工程で
は、第1コンタクトホール75の上にもエッチングマス
ク105が形成されているため、前述の第3導体(ドッ
トメタル)73と同じ状態にバリア膜95が残存する。
よって、この第1コンタクトホール75上のバリア膜9
5は、第3導体(ドットメタル)73と同様の機能を有
する膜となる。
【0122】このI工程に続いて、容量素子11および
第1層間絶縁膜55を覆うように第2層間絶縁膜57を
形成するE工程を行う(図11(A))。このE工程
は、第2の実施の形態のE工程と同様に行うことができ
る。もちろん、同様に平坦化処理を行うのが望ましい。
【0123】このE工程に続いて、次のF工程を行う。
このF工程では、第2層間絶縁膜57の表面から第1コ
ンタクトホール75に連なる第3コンタクトホール8
7、および第2層間絶縁膜57の表面から容量素子11
の上部電極15に連なる第4コンタクトホール89をそ
れぞれ形成する(図11(B))。また、このF工程を
行うに当たり、第2の実施の形態のF工程と同様に、第
3コンタクトホール形成用のエッチングマスクと、第4
コンタクトホール形成用のエッチングマスクとを個々に
用いてエッチングすることにより、この第3および第4
コンタクトホール87、89を形成しても良い。
【0124】このF工程に続いて、この第3および第4
コンタクトホール87、89の中にそれぞれ第2導体6
3を形成するG工程を行う(図11(C))。
【0125】以上のような工程によって、スタック型半
導体記憶素子93が製造できる。
【0126】(第4の実施の形態)この第4の実施の形
態では、第3の実施の形態のスタック型半導体記憶素子
93の変形例につき説明する。
【0127】図12は、第4の実施の形態のスタック型
の半導体記憶素子の断面を模式的に示す図である。図1
2に示すスタック型半導体記憶素子93は、第1導体6
1および下部電極13の境界に延在し、かつ、第1導体
61および下部電極13の間の反応を抑制するバリア膜
95を更に具える。この点は第3の実施の形態と同様で
ある。
【0128】しかし、この第4の実施の形態のスタック
型半導体記憶素子93では、このバリア膜95が第3絶
縁膜99および第2ストッパ膜107に埋め込まれるよ
うに設けられている。なお、第2ストッパ膜107およ
び第3絶縁膜99は、容量素子11の下部電極13の側
から順次に設けられている。
【0129】また、図12に示す例では、図1(B)に
示す容量素子11が設けられているが、第2の実施の形
態と同様、これに限定されない。また、トランジスタ5
3もMOS型FETに限定されない。
【0130】図13〜図15は、図6より続く図であ
る。これら図5、図6、図13〜図15は、図12に示
す第4の実施の形態のスタック型半導体記憶素子93の
代表的な製造過程を断面で模式的に示す図である。以
下、これらの図を参照して、スタック型半導体記憶素子
93の製造工程につき説明する。なお、この製造工程の
流れにおいて、第3の実施の形態の製造工程と同一とな
る工程については記載を省略する。また、第3の実施の
形態にて説明した使用材料、数値条件等は特に断りがな
い限り、第4の実施の形態にも適用できる。
【0131】この第4の実施の形態では、第3の実施の
形態と同様にA工程、B工程、保護膜79を形成する工
程およびC工程を行うことにより、図6(C)に示すプ
ラグ形成済みの構造体が得られる。
【0132】これらの工程に続いてD工程を行うが、こ
の第4の実施の形態では特に、このD工程に先立って、
次のJ工程を行う。
【0133】すなわち、このJ工程では先ず、第1層間
絶縁膜55側から順次に、第3絶縁膜形成層109およ
び第2ストッパ膜形成層111をそれぞれ形成する(図
13(A))。特にこの図示例では、第1層間絶縁膜5
5および第3絶縁膜形成層109の間に密着膜形成層1
01を形成している。
【0134】この第3絶縁膜形成層109は、例えばシ
リコン酸化膜として形成できる。また、第2ストッパ膜
形成層111は、例えばシリコン窒化膜として形成でき
る。ここでは、第3絶縁膜形成層109の膜厚を例えば
1000Åとし、第2ストッパ膜形成層111の膜厚を
例えば500Åとする。また、第3の実施の形態と同様
に、バリア膜としてイリジウムを用いる場合、密着膜形
成層101は、例えば窒化チタンで形成できる。この窒
化チタンの膜厚は、例えば1000Åと設定できる。
【0135】このJ工程では、次に第2ストッパ膜形成
層111および第3絶縁膜形成層109に開口部113
を形成する(図13(B))。この図示例では、この開
口部113は、密着膜形成層101の表面まで達してい
る。また、この開口部113は、通常のフォトリソグラ
フィおよびエッチングを用いて形成できる。
【0136】このJ工程では、続いて、開口部113を
含む第2ストッパ膜形成層111を覆うようにバリア膜
形成層103を形成する(図13(C))。このバリア
膜形成層103は、開口部113の深さよりも厚く形成
しておく。ここでは、例えばバリア膜形成層103の膜
厚を3000Åとした。なお、イリジウムからなるバリ
ア膜形成層103は、DCマグネトロンスパッタにより
形成できる。
【0137】このJ工程では、続いて、バリア膜形成層
103をCMP法で加工することにより、開口部113
に埋め込まれたバリア膜95を形成する(図14
(A))。第3の実施の形態では、バリア膜形成層10
3をエッチングすることにより、バリア膜95を形成し
ていた。そのため、例えばバリア膜形成層103として
イリジウムを用いる場合、困難なイリジウムのエッチン
グを行う必要があった。しかしながら、このJ工程のご
とくCMP法を用いると、イリジウムであっても容易に
加工できる。よって、第3の実施の形態よりも容易にバ
リア膜95を形成することができる。
【0138】このJ工程に続いて、次のD工程を行う。
すなわち、第1の実施の形態で述べた製造工程を行うこ
とにより、容量素子11の下部電極13が第2コンタク
トホール77の第1導体61と電気的に接続するように
容量素子11を形成する(図14(B))。このとき、
第2の実施の形態と同様に、下部電極13および上部電
極15として酸化イリジウムを用いるのが好適である。
また、第2の実施の形態と同様に、タンタル酸ストロン
チウムビスマスを強誘電体膜17として用いることもで
きる。
【0139】ここでは、J工程を行っているので、この
D工程に続いて、次のK工程を行うのが望ましい。すな
わち、このK工程では、第2ストッパ膜形成層111、
第3絶縁膜形成層109および密着膜形成層101を加
工することにより、第2ストッパ膜107および第3絶
縁膜99および密着膜97を形成する(図14
(C))。このK工程は、例えば、少なくとも容量素子
11を覆うエッチングマスクを形成して行う。なお、こ
の図14(C)に示すK工程では、第1コンタクトホー
ル75の上にも密着膜97が残存するように加工してい
る。この第1コンタクトホール75上の密着膜97は、
第3導体73と同様の機能を有する膜となる。
【0140】このK工程に続いて、容量素子11および
第1層間絶縁膜55を覆うように第2層間絶縁膜57を
形成するE工程を行う(図15(A))。このE工程
は、第2の実施の形態のE工程と同様に行うことができ
る。もちろん、同様に平坦化処理を行うのが望ましい。
【0141】このE工程に続いて、次のF工程を行う。
このF工程では、第2層間絶縁膜57の表面から第1コ
ンタクトホール75に連なる第3コンタクトホール8
7、および第2層間絶縁膜57の表面から第2コンタク
トホール77に連なる第4コンタクトホール89をそれ
ぞれ形成する(図15(B))。また、このF工程を行
うに当たり、第2の実施の形態のF工程と同様に、第3
コンタクトホール形成用のエッチングマスクと、第4コ
ンタクトホール形成用のエッチングマスクとを個々に用
いてエッチングすることにより、この第3および第4コ
ンタクトホール87、89を形成しても良い。
【0142】このF工程に続いて、この第3および第4
コンタクトホール87、89の中にそれぞれ第2導体6
3を形成するG工程を行う(図15(C))。
【0143】以上のような工程によって、スタック型半
導体記憶素子93が製造できる。
【0144】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の容量素子によれば、強誘電体膜の側壁を保護する
絶縁膜を具えているので、下部電極に対してエッチング
またはこの容量素子を設ける下地に対してエッチング等
の加工を行う際、強誘電体膜がプラズマ等にさらされる
可能性を低減することができる。よって、強誘電体膜を
高温処理する回数が抑制できる。したがって、この容量
素子と一体に設けられたトランジスタの特性変化が抑制
できる。この容量素子は、プレーナ型或いはスタック型
の半導体記憶素子に用いることができる。
【0145】また、この発明の容量素子の製造方法によ
れば、強誘電体膜が絶縁膜の開口部に埋め込まれて成
る。よって、下部電極に対してエッチングまたはこの容
量素子を設ける下地に対してエッチング等の加工を行う
際、強誘電体膜がプラズマ等にさらされる可能性を低減
することができる。そのため、強誘電体膜を高温処理す
る回数が抑制できる。したがって、この容量素子と一体
に設けられたトランジスタの特性変化が抑制できる。こ
の容量素子の製造方法は、プレーナ型或いはスタック型
の半導体記憶素子の製造方法に利用できる。
【0146】また、特にCMP法を用いて強誘電体膜を
加工することにより、エッチングによるダメージを生じ
させることなく、強誘電体膜が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のそれぞれの容量素子を断面
で模式的に示す図である。
【図2】第1の実施の形態の容量素子の製造方法の過程
を断面で模式的に示す図(その1)である。
【図3】第1の実施の形態の容量素子の製造方法の過程
を断面で模式的に示す図(その2)である。
【図4】第2の実施の形態の半導体記憶素子のプレーナ
型半導体記憶素子の断面を模式的に示す図である。
【図5】第2(第3および第4)の実施の形態の半導体
記憶素子のプレーナ型半導体記憶素子の製造方法の過程
を断面で模式的に示す図(その1)である。
【図6】第2(第3および第4)の実施の形態の半導体
記憶素子のプレーナ型半導体記憶素子の製造方法の過程
を断面で模式的に示す図(その2)である。
【図7】第2の実施の形態の半導体記憶素子のプレーナ
型半導体記憶素子の製造方法の過程を断面で模式的に示
す図(その3)である。
【図8】第2の実施の形態の半導体記憶素子のプレーナ
型半導体記憶素子の製造方法の過程を断面で模式的に示
す図(その4)である。
【図9】第3の実施の形態の半導体記憶素子のスタック
型半導体記憶素子の断面を模式的に示す図である。
【図10】第3の実施の形態の半導体記憶素子のスタッ
ク型半導体記憶素子の製造方法の過程を断面で模式的に
示す図(その3)である。なお、この図は図6から連続
する図である。
【図11】第3の実施の形態の半導体記憶素子のスタッ
ク型半導体記憶素子の製造方法の過程を断面で模式的に
示す図(その4)である。
【図12】第4の実施の形態の半導体記憶素子のスタッ
ク型半導体記憶素子の断面を模式的に示す図である。
【図13】第4の実施の形態の半導体記憶素子のスタッ
ク型半導体記憶素子の製造方法の過程を断面で模式的に
示す図(その3)である。なお、この図は図6から連続
する図である。
【図14】第4の実施の形態の半導体記憶素子のスタッ
ク型半導体記憶素子の製造方法の過程を断面で模式的に
示す図(その4)である。
【図15】第4の実施の形態の半導体記憶素子のスタッ
ク型半導体記憶素子の製造方法の過程を断面で模式的に
示す図(その5)である。
【図16】従来の半導体素子の断面図である。
【符号の説明】
11:容量素子 13:下部電極 15:上部電極 17:強誘電体膜 19:側壁 21:絶縁膜 23:第1絶縁膜 25;第1ストッパ膜 27:下地 29:下部電極形成層 31:絶縁膜形成層 33、113:開口部 35:第1絶縁膜形成層 37:第1ストッパ膜形成層 39:強誘電体膜形成層 43:上部電極形成層 47、105:エッチングマスク 49:第2絶縁膜 51:プレーナ型半導体記憶素子 53:トランジスタ(MOS型FET) 55:第1層間絶縁膜 57:第2層間絶縁膜 59a:ソース 59b:ドレイン 61:第1導体 63:第2導体 65:基板 67:素子間分離領域 69:ゲート酸化膜 71:ゲート電極 73:第3導体 75:第1コンタクトホール 77:第2コンタクトホール 79:保護膜 81:第3導体層 83:第3層間絶縁膜 87:第3コンタクトホール 89:第4コンタクトホール 91:第5コンタクトホール 93:スタック型半導体記憶素子 95:バリア膜 97:密着膜 99:第3絶縁膜 101:密着膜形成層 103:バリア膜形成層 107:第2ストッパ膜 109:第3絶縁膜形成層 111:第2ストッパ膜形成層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8247 29/788 29/792 Fターム(参考) 5F001 AA17 AD12 AD62 AG07 AG29 AG30 5F038 AC05 AC09 AC15 AC18 DF05 EZ14 EZ17 5F083 AD21 FR01 FR02 JA14 JA15 JA17 JA36 JA38 JA39 JA40 JA43 MA05 MA06 MA17 MA20 PR03 PR06 PR07 PR15 PR22 PR23 PR33 PR39 PR40

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極と、上部電極と、これらの電極
    に挟まれた強誘電体膜と、前記下部電極および前記上部
    電極間に設けられていてかつ前記強誘電体膜の側壁を保
    護する絶縁膜とを具えることを特徴とする容量素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の容量素子において、 前記絶縁膜は、前記下部電極側から順次に、該下部電極
    および前記上部電極間を絶縁する第1の絶縁膜と、前記
    容量素子の製造工程中に前記強誘電体膜に対する化学機
    械研磨用ストッパ膜として利用された第1のストッパ膜
    とを具えることを特徴とする容量素子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の容量素子において、 前記強誘電体膜を前記下部電極よりも幅狭としたことを
    特徴とする容量素子。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の容量素子において、 前記下部電極を埋め込む第2の絶縁膜を更に具え、前記
    下部電極の表面が前記第2の絶縁膜の表面と同一面位置
    であり、および、前記強誘電体膜を前記第2の絶縁膜よ
    りも幅広としたことを特徴とする容量素子。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の容量素子において、 前記強誘電体膜を前記上部電極よりも幅狭としたことを
    特徴とする容量素子。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の容量素子において、 前記強誘電体膜をタンタル酸ストロンチウムビスマスを
    含む膜としたことを特徴とする容量素子。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の容量素子において、 前記下部電極を酸化イリジウムを含む電極としたことを
    特徴とする容量素子。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の容量素子において、 前記下部電極を白金を含む電極としたことを特徴とする
    容量素子。
  9. 【請求項9】 少なくとも一つのトランジスタと、前記
    トランジスタを覆う第1の層間絶縁膜と、前記第1の層
    間絶縁膜の上側に設けられた請求項1に記載の容量素子
    と、前記容量素子および前記第1の層間絶縁膜を覆う第
    2の層間絶縁膜と、前記トランジスタのソースまたはド
    レインから前記第1の層間絶縁膜表面に渡って設けられ
    た第1の導体と、前記第2の層間絶縁膜表面を経て前記
    容量素子の前記上部電極および前記第1の導体を電気的
    に接続する第2の導体とを具えることを特徴とするプレ
    ーナ型の半導体記憶素子。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体記憶素子にお
    いて、 前記第1の層間絶縁膜および前記第2の層間絶縁膜の境
    界に延在する導体であって、前記第1の導体および前記
    第2の導体を電気的に接続しかつそれらの導体よりも幅
    広である第3の導体を、更に具えることを特徴とするプ
    レーナ型の半導体記憶素子。
  11. 【請求項11】 少なくとも一つのトランジスタと、前
    記トランジスタを覆う第1の層間絶縁膜と、前記第1の
    層間絶縁膜の上側に設けられた請求項1に記載の容量素
    子と、前記容量素子および前記第1の層間絶縁膜を覆う
    第2の層間絶縁膜と、前記トランジスタのソースまたは
    ドレインを前記容量素子の前記下部電極に電気的に接続
    する第1の導体とを具えることを特徴とするスタック型
    の半導体記憶素子。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の半導体記憶素子に
    おいて、 前記第1の導体および前記容量素子の下部電極の境界に
    延在し、かつ、前記第1の導体および前記下部電極間の
    反応を抑制するバリア膜を更に具えることを特徴とする
    スタック型の半導体記憶素子。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の半導体記憶素子に
    おいて、 前記下部電極の側から順次に、第2のストッパ膜および
    第3の絶縁膜を更に具え、かつ、前記バリア膜が、該第
    2のストッパ膜および該第3の絶縁膜に埋め込まれて成
    ることを特徴とするスタック型の半導体記憶素子。
  14. 【請求項14】 下地上に下部電極形成層を形成する第
    1工程と、 前記下部電極形成層を覆うように絶縁膜形成層を形成す
    る第2工程と、 前記絶縁膜形成層にその表面から厚さの方向の一部分に
    渡り開口部を形成する第3工程と、 前記開口部および前記絶縁膜形成層を覆うように強誘電
    体膜形成層を形成する第4工程と、 前記強誘電体膜形成層を加工することにより、前記開口
    部に前記強誘電体膜形成層の部分を強誘電体膜として残
    存させる第5工程と、 前記強誘電体膜の上側に上部電極形成層を形成する第6
    工程と、 前記上部電極形成層を加工することにより、上部電極を
    形成する第7工程と、 前記絶縁膜形成層を加工することにより、絶縁膜を形成
    する第8工程と、 前記下部電極形成層を加工することにより、下部電極を
    形成する第9工程とを含むことを特徴とする容量素子の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の容量素子の製造方
    法において、 前記第5工程の加工を化学機械研磨法によって行い、か
    つ、前記強誘電体膜の表面を前記開口部の周囲の前記絶
    縁膜形成層の表面と同一面位置に形成することを特徴と
    する容量素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の容量素子の製造方
    法において、 前記第2工程を、 前記下部電極側から、前記下部電極および前記上部電極
    の間を絶縁する第1の絶縁膜形成層と、前記化学機械研
    磨法に対し前記強誘電体膜形成層よりも耐研磨特性の良
    い第1のストッパ膜形成層とを、順次に形成する工程と
    したことを特徴とする容量素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の容量素子の製造方
    法において、 前記強誘電体形成層を、タンタル酸ストロンチウムビス
    マスで形成することを特徴とする容量素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項14に記載の容量素子の製造方
    法において、 前記下部電極形成層を、酸化イリジウムで形成すること
    を特徴とする容量素子の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項14に記載の容量素子の製造方
    法において、 前記下部電極形成層を、白金で形成することを特徴とす
    る容量素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項14に記載の容量素子の製造方
    法において、 前記強誘電体膜を、前記下部電極より幅狭に形成するこ
    とを特徴とする容量素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項14に記載の容量素子の製造方
    法において、 前記第1工程よりも前に、第2の絶縁膜形成層を形成し
    たのち、前記第2の絶縁膜形成層にその表面から厚さ方
    向の一部分に渡り開口部を形成しておき、 前記第1工程では前記開口部および前記第2絶縁膜形成
    層を覆うように下部電極形成層を形成し、 前記第1工程および前記第2工程の間に前記第9工程を
    行い、および前記第9工程では前記下部電極形成層を加
    工することにより、前記下部電極形成層の部分を下部電
    極として残存させることを特徴とする容量素子の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項14に記載の容量素子の製造方
    法において、 前記上部電極を、前記強誘電体膜より幅広に形成するこ
    とを特徴とする容量素子の製造方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも一つのトランジスタが形成
    されている下地を覆うように第1の層間絶縁膜を形成す
    るA工程と、 前記トランジスタのソースおよびドレインから前記第1
    の層間絶縁膜表面に渡って第1および第2のコンタクト
    ホールを形成するB工程と、 前記第1および第2のコンタクトホール中にそれぞれ第
    1の導体を形成するC工程と、 請求項14に記載の容量素子の製造方法を用いて前記第
    1の層間絶縁膜の上側に容量素子を形成するD工程と、 前記容量素子および前記第1の層間絶縁膜を覆うように
    第2の層間絶縁膜を形成するE工程と、 前記第2の層間絶縁膜の表面から前記第1および第2の
    コンタクトホールにそれぞれ連なる第3および第4のコ
    ンタクトホールと、前記第2の層間絶縁膜の表面から前
    記容量素子の前記上部電極に連なる第5のコンタクトホ
    ールとをそれぞれ形成するF工程と、 前記第3、第4および第5のコンタクトホール中にそれ
    ぞれ第2の導体を、該第4および第5のコンタクトホー
    ル中の第2導体が一体接続となるように、形成するG工
    程とを含むことを特徴とするプレーナ型の半導体記憶素
    子の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の半導体記憶素子の
    製造方法において、 前記C工程および前記D工程間に、前記第1の層間絶縁
    膜を覆うように第3の導体層を形成し、かつ、該第3の
    導体層を覆うように第3の層間絶縁膜を形成するH工程
    と、 前記D工程および前記E工程間に、前記第3の層間絶縁
    膜および前記第3の導体層を加工することにより、前記
    第1および第2のコンタクトホールの直上にこれらのコ
    ンタクトホールよりも幅広の第3の導体を形成するI工
    程とを更に含むことを特徴とするプレーナ型の半導体記
    憶素子の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の半導体記憶素子の
    製造方法において、 前記F工程を、前記第3および第4のコンタクトホール
    形成用のエッチングマスクと、前記第5のコンタクトホ
    ール形成用のエッチングマスクとを個々に用いてエッチ
    ングすることにより、前記第3、第4および第5のコン
    タクトホールを形成する工程としたことを特徴とするプ
    レーナ型の半導体記憶素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 少なくとも一つのトランジスタが形成
    されている下地を覆うように第1の層間絶縁膜を形成す
    るA工程と、 前記トランジスタのソースおよびドレインから前記第1
    の層間絶縁膜表面に渡って第1および第2のコンタクト
    ホールを形成するB工程と、 前記第1および第2のコンタクトホール中にそれぞれ第
    1の導体を形成するC工程と、 請求項14に記載の容量素子の製造方法を用いて、容量
    素子の下部電極が第2のコンタクトホールの前記第1の
    導体と電気的に接続するように当該容量素子を形成する
    D工程と、 前記容量素子および前記第1の層間絶縁膜を覆うように
    第2の層間絶縁膜を形成するE工程と、 前記第2の層間絶縁膜の表面から前記第1のコンタクト
    ホールに連なる第3のコンタクトホール、および、前記
    第2の層間絶縁膜の表面から容量素子の上部電極に連な
    る第4のコンタクトホールを形成するF工程と、 前記第3および第4のコンタクトホール中にそれぞれ第
    2の導体を形成するG工程とを含むことを特徴とするス
    タック型の半導体記憶素子の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の半導体記憶素子の
    製造方法において、 前記C工程および前記D工程の間に、前記第1の層間絶
    縁膜の上側にバリア膜形成層を形成するH工程と、 前記D工程および前記E工程の間に、少なくとも前記容
    量素子を覆うように形成したエッチングマスクを介し
    て、前記バリア膜形成層をエッチングすることにより、
    バリア膜を形成するI工程とを更に含み、および前記エ
    ッチングマスクが、前記第2の層間絶縁膜の一部を構成
    することを特徴とするスタック型の半導体記憶素子の製
    造方法。
  28. 【請求項28】 請求項26に記載の半導体記憶素子の
    製造方法において、 前記C工程および前記D工程の間に、 前記第1の層間絶縁膜側から順次に、第3の絶縁膜形成
    層および第2のストッパ膜形成層をそれぞれ形成し、前
    記第2のストッパ膜形成層および前記第3の絶縁膜形成
    層にその表面から厚さ方向に渡り開口部を形成し、前記
    開口部および前記第2のストッパ膜形成層を覆うように
    バリア膜形成層を形成し、かつ、前記バリア膜形成層を
    化学機械研磨法で加工することにより、前記開口部に埋
    め込まれたバリア膜を形成するJ工程を更に含むことを
    特徴とするスタック型の半導体記憶素子の製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項26に記載の半導体記憶素子の
    製造方法において、 前記F工程を、前記第3のコンタクトホール形成用のエ
    ッチングマスクと、前記第4のコンタクトホール形成用
    のエッチングマスクとを個々に用いてエッチングするこ
    とにより、前記第3および第4のコンタクトホールを形
    成する工程としたことを特徴とするスタック型の半導体
    記憶素子の製造方法。
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US7022580B2 (en) 1999-06-30 2006-04-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method for manufacturing the same

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