JP2000259515A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 音声メール装置および音声メール処理方法、並びに、プログラム記録媒体
【特許請求の範囲】
【請求項1】 音声を入力するための音声入力手段と、
上記音声入力手段から入力された音声を記憶する音声記憶手段と、
音声の記憶開始・終了を指示する録音指示手段と、
上記録音指示手段による指示に応じて、上記音声入力手段からの音声情報を上記音声記憶手段に記憶させる音声記憶制御手段と、
メールを送信するための送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段と、
音声メールの作成を指示するメール作成指示手段と、
上記メール作成指示手段による指示に応じて、上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として、上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、
上記音声メールの送信を指示する送信指示手段と、
上記送信指示手段による指示に応じて、上記メール作成手段によって作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信手段を一体に備えたことを特徴とする音声メール装置。
【請求項2】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記メール作成指示手段は、上記送信指示手段を兼ねていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項3】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報の中から音声メールを送信する送信先情報を指定する指定手段を備えて、
上記送信先情報記憶手段は、複数の送信先情報が記憶可能になっており、
上記メール作成手段は、上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報のうち上記指定手段によって指定された少なくとも1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成することを特徴とする音声メール装置。
【請求項4】 請求項3に記載の音声メール装置において、
上記送信情報記憶手段に記憶された送信先情報の数を検知する送信先情報数検知手段と、
上記送信先情報数検知手段によって検知された送信先情報数が1つであるか否か判断する判断手段を備えて、
上記メール作成手段は、上記判断手段によって送信先情報数が1つであると判断された場合には、上記指定手段による指定に拘わらず、上記送信先情報記憶手段に記憶された1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成するようになっていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項5】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記音声メールに挿入されるメール文章を入力するメール文章入力手段と、
上記メール文章入力手段によって入力されたメール文章を記憶するメール文章記憶手段
を備えて、
上記メール作成手段は、上記メール文章記憶手段に予め記憶されたメール文章をメールの内容として上記音声メールを作成するようになっていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項6】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記音声記憶手段に記憶された音声情報のうち最終アドレスから特定時間分の音声情報を無効とする音声情報無効手段を備えたことを特徴とする音声メール装置。
【請求項7】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記送信指示手段は、上記通信手段による通信が可能な状態を検出する通信可能検出手段であり、
上記送信手段は、上記通信可能検出手段からの検出信号に応じて上記音声メールを送信するようになっていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項8】 請求項7に記載の音声メール装置において、
一度送信された音声情報が再送信されることを防止する再送信防止手段を備えたことを特徴とする音声メール装置。
【請求項9】 請求項8に記載の音声メール装置において、
上記再送信防止手段は、
上記通信可能検出手段から上記送信手段への検出信号の経路中に設けられたゲート手段と、
上記音声記憶制御手段によって音声情報を上記音声記憶手段に記憶させた場合にセットされる一方、上記送信手段によって上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールを送信した場合にリセットされて、セットされている間に上記ゲート手段を開放させるゲート開閉手段で構成されていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項10】 録音指示手段による指示に応じて、音声入力手段から入力された音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶ステップと、
メール作成指示手段による指示に応じて、送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として、上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成ステップと、
送信指示手段による指示に応じて、上記作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信ステップを備えたことを特徴とする音声メール処理方法。
【請求項11】 コンピュータを、
録音指示手段による指示に応じて、音声入力手段から入力された音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶制御手段と、
メール作成指示手段による指示に応じて、送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として、上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、
送信指示手段による指示に応じて、上記作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信手段として機能させる音声メール処理プログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読出し可能なプログラム記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子メールを送受信する装置に係り、特に音声情報を電子メールに自動的に添付して送信する音声メール装置及び音声メール処理方法、並びに、音声メール処理プログラムを記録したプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声情報を送信するための電子メール装置としては、例えば特開平2‐105662号公報に開示されている「音声メール宛先指定方式」がある。この音声メール宛先指定方式では、以下のようにして音声メールを送信するようにしている。すなわち、音声メッセージを扱え得るメール装置にデータ端末を接続し、このデータ端末のテキスト情報入力手段から、一つまたは複数の宛先情報に対して宛先識別名を付与して上記メール装置の宛先情報蓄積部に登録しておく。
【0003】
そして、音声メール送信時には、上記メール装置に接続された電話機から音声メッセージを入力して上記メール装置の音声データ蓄積部に一旦蓄積し、上記メール装置に接続されたデータ端末のテキスト情報入力手段から上記宛先識別名を入力する。そして、予め上記メール装置に登録されている同じ宛先識別名が付与されている総ての宛先情報に対して音声メールを送信するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の音声メール宛先指定方式においては、宛先情報に宛名識別名を付与することで、音声メールを送信する相手を識別しやすくしてはいるが、以下のような問題がある。すなわち、音声メールを添付する場合には、メール装置とデータ端末とを接続し、上記メール装置の音声データ蓄積部に一旦蓄積されている音声メッセージを読み出して宛先情報に添付すると言うように、非常に面倒な操作が必要であり、気軽に音声メールを利用するには無理があるという問題がある。
【0005】
そこで、この発明の目的は、音声を取り込んだ後に自動的に音声情報を添付したメールを作成して送信することができる音声メール装置、あるいは、通信回線への接続を検出した場合に自動的に音声情報を添付したメールを作成して送信することができる音声メール装置、および、音声メール処理方法、並びに、音声メール処理プログラムを記録したプログラム記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明の音声メール装置は、音声を入力するための音声入力手段と、上記音声入力手段から入力された音声を記憶する音声記憶手段と、音声の記憶開始・終了を指示する録音指示手段と、上記録音指示手段による指示に応じて,上記音声入力手段からの音声情報を上記音声記憶手段に記憶させる音声記憶制御手段と、メールを送信するための送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段と、音声メールの作成を指示するメール作成指示手段と、上記メール作成指示手段による指示に応じて,上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として,上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、上記音声メールの送信を指示する送信指示手段と、上記送信指示手段による指示に応じて,上記メール作成手段によって作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信手段を一体に備えたことを特徴としている。
【0007】
上記構成によれば、録音指示手段からの指示に応じて、音声記憶制御手段によって音声入力手段からの音声情報が音声記憶手段に記憶される。また、メール作成指示手段からの指示に応じて、メール作成手段によって上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールが作成される。そして、送信指示手段からの指示に応じて、送信手段によって上記作成された音声メールが通信手段を介して送信される。こうして、スイッチやボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールが作成されて登録された送信先に自動的に送信される。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記メール作成指示手段は、上記送信指示手段を兼ねていることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、例えば、上記メール作成指示手段の1回目の操作で上記メール作成手段に対するメール作成が指示され、2回目の操作で上記送信手段に対するメール送信が指示される。こうして、処理の指示を行うためのスイッチやボタンの数が少なくなって操作性が向上する。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記送信先情報記憶手段に記憶されている送信先情報の中から音声メールを送信する送信先情報を指定する指定手段を備えて、上記送信先情報記憶手段には複数の送信先情報が記憶可能になっており、上記メール作成手段は,上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報のうち上記指定手段によって指定された少なくとも1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成することを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、上記メール作成手段によって、上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報のうち指定された少なくとも1つの送信先情報を送信先として上記音声メールが作成される。したがって、上記指定手段によって複数の送信先情報を指定しておけば、上記送信手段に対する1回の送信指示のみで、上記指定された複数の送信先に上記音声メールが送信される。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、請求項3にかかる発明の音声メール装置において、上記送信情報記憶手段に記憶された送信先情報の数を検知する送信先情報数検知手段と、上記送信先情報数検知手段によって検知された送信先情報数が1つであるか否か判断する判断手段を備えて、上記メール作成手段は,上記判断手段によって送信先情報数が1つであると判断された場合には,上記指定手段による指定に拘わらず,上記送信先情報記憶手段に記憶された1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成するようになっていることを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、上記送信情報記憶手段に1つの送信先情報のみを記憶する場合には、上記指定手段によって音声メールを送信する送信先情報を指定する必要がなく、簡単に音声メールが送信される。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記音声メールの中に挿入されるメール文章を入力するメール文章入力手段と、上記メール文章入力手段によって入力されたメール文章を記憶するメール文章記憶手段を備えて、上記メール作成手段は,上記メール文章記憶手段に予め記憶されたメール文章をメールの内容として上記音声メールを作成するようになっていることを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、予めメール文章入力手段によってメール文章を入力してメール文章記憶手段に記憶しておけば、音声メールに特有の定形文を音声メール作成毎に入力する必要がなく、簡単に上記定形文が挿入された音声メールが作成される。
【0016】
また、請求項6に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記音声記憶手段に記憶された音声情報のうち最終アドレスから特定時間分の音声情報を無効とする音声情報無効手段を備えたことを特徴としている。
【0017】
例えば、自己復帰型のスライドスイッチで構成される上記録音指示手段が自己復帰されて録音終了が指示されると、上記録音指示手段の自己復帰音が上記音声記憶手段に記憶されてしまう。ところが、上記構成によれば、音声情報無効手段によって、上記音声記憶手段の最終アドレスから特定時間分に記憶された上記自己復帰音に相当する音声情報が無効とされる。こうして、音声情報のみがメールに添付される。
【0018】
また、請求項7に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記送信指示手段は,上記通信手段による通信が可能な状態を検出する通信可能検出手段であり、上記送信手段は,上記通信可能検出手段からの検出信号に応じて上記音声メールを送信するようになっていることを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、上記メール作成手段によって作成された音声メールは、上記送信手段によって、通信可能検出手段からの検出信号を受け取ると自動的に送信される。こうして、上記送信指示手段による送信指示に因らずに、自動的に音声メールが送信される。
【0020】
また、請求項8に係る発明は、請求項7にかかる発明の音声メール装置において、一度送信された音声情報が再送信されることを防止する再送信防止手段を備えたことを特徴としている。
【0021】
上記構成によれば、上記通信可能検出手段から上記通信手段による通信が可能なことを表す検出信号が出力されている期間に、同じ音声情報が添付された音声メールが再送信されてしまうことが再送信防止手段によって防止される。
【0022】
また、請求項9に係る発明は、請求項8にかかる発明の音声メール装置において、上記再送信防止手段は、上記通信可能検出手段から上記送信手段への検出信号の経路中に設けられたゲート手段と、上記音声記憶制御手段によって音声情報を上記音声記憶手段に記憶させた場合にセットされる一方,上記送信手段によって上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールを送信した場合にリセットされて,セットされている間に上記ゲート手段を開放させるゲート開閉手段で構成されていることを特徴としている。
【0023】
上記構成によれば、上記送信手段によって、上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールを送信すると、ゲート開閉手段がリセットされてゲート手段が閉鎖される。その結果、上記通信可能検出手段から上記送信手段への検出信号の経路が遮断されるために、送信指示信号として機能する上記通信可能検出手段からの検出信号が上記送信手段に入力されず、同じ音声情報が添付された音声メールが再送信されることが防止される。
【0024】
また、請求項10に係る発明の音声メール処理方法は、録音指示手段による指示に応じて,音声入力手段から入力された音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶ステップと、メール作成指示手段による指示に応じて,送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として,上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成ステップと、送信指示手段による指示に応じて,上記作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信ステップを備えたことを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、請求項1に係る発明の場合と同様に、スイッチあるいはボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールが作成されて登録されている送信先に自動的に送信される。
【0026】
また、請求項11に係る発明のプログラム記録媒体は、コンピュータを、録音指示手段による指示に応じて,音声入力手段から入力された音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶制御手段と、メール作成指示手段による指示に応じて,送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として,上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、送信指示手段による指示に応じて,上記作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信手段として機能させる音声メール処理プログラムが記録されたことを特徴としている。
【0027】
上記構成によれば、請求項1に係る発明の場合と同様に、スイッチあるいはボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールが作成されて登録されている送信先に自動的に送信される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
<第1実施の形態>
図1は、本実施の形態の音声メール装置を机上に置いて使用する場合の外観を示す斜視図である。図1において、本体キャビネット部1は、表示部と透明なタブレットとを一体化した入出力部2と、赤外線通信部と、インターフェイスと、上記各部を制御する制御回路と、必要個所に電源を供給する電源部等を内蔵している。
【0029】
上記入出力部2は、薄型で文字等を表示可能なマトリックス方式の液晶表示部と、上記液晶表示部を覆う大きさを有する透明タブレットからなる。そして、上記透明タブレットは、例えば、透明なシート2枚の内側に透明電極が設けられており、通常状態においては夫々の電極が接触しないように小突起状のスペーサが規則正しく印刷されており、指またはペンで指示することによって上記両透明電極が接触して指示位置を検出可能にしたものである。
【0030】
尚、上記液晶表示部には、必要に応じて、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネル等からなるバックライトを背面に設けてもよい。また、液晶表示部によって表示された指示機能と透明タブレットの位置情報との対応関係を演算で得ることによって、使用者が液晶表示部から選択した指示機能を透明タブレットの位置情報を用いて検知することが可能である。
【0031】
蓋3は、上記本体キャビネット部1の一側部にヒンジで回動可能に接続され、入出力部2を覆って持ち運び時に入出力部2を保護する役目を有している。スライドスイッチ4は、自己復帰型のスイッチであり、音声情報の録音再生を指示するためのスイッチである。このスライドスイッチ4は、図中右側に指で移動させると音声情報の録音を開始し、指を離すことによって自動的に中央位置に戻って録音を終了するようになっている。さらに、図中左側に指で移動させると録音されている音声情報の再生を行うことができるようになっている。ここで、音声情報再生時におけるスライドスイッチ4の操作は、左側に移動させると再生を開始して指を離しても音声情報を全て再生するまで再生動作を続行するようにしてもよいし、左側に保持している間だけ再生を行うようにしてもよい。
【0032】
送信ボタン5は、メール作成指示とメール送信指示との両方の指示機能を兼ねており、記憶されている音声情報を添付したメールの作成指示とそのメールの送信指示とに使用される。モジュラジャック6は、通信回線と接続するためのケーブルを接続するジャックであり、図1に示す状態は、内部のコネクタを保護するために蓋を閉じた状態である。そして、上記ケーブルを接続する場合には、上記蓋を開いて、上記ケーブルの一端に装備されているモジュラプラグを差し込んで使用するのである。
【0033】
スピーカ7は、上記録音された音声情報等を再生出力するものである。また、マイク8は、スライドスイッチ4からの指示によって音声情報を録音する場合に音声情報等を入力するものである。また、入力ペン9は、入出力部2にタッチすることで機能指示や文字,図形の入力等を行うことができ、未使用時には本体キャビネット部1内のペン保持部10に収納される。
【0034】
以下、上記外観を呈する音声メール装置(以下、本装置と言う)の操作方法について説明する。図2は、本装置を手に持って音声情報を録音する音声情報記憶時の状態を示す斜視図である。この場合、予めメール送信先のメールアドレスとメール中に挿入するメール文章とが登録されているものとする。
【0035】
図2に示すように、上記マイク8が設けてある側を上にして縦向きに本装置を手に持ち、親指でスライドスイッチ4を下方向に押し下げ(図1のように机上に置いて使用する場合の右側にスライドさせ)ながら、マイク8に向かつてメールに添付して送信したい文章を読み上げる。上述のように、スライドスイッチ4は自己復帰型になっており、押し下げている間にマイク8に向かって読み上げた音声情報が記憶される。そして、押し下げていた指を離すと中央部分(図1参照)に自動的に戻って音声情報記憶が終了する。尚、音声情報の記憶終了時に、スライドスイッチ4が中央位置に自己復帰する際に復帰音が発生するが、記憶エリアの最終アドレスを前側にずらすことによって、発生した不必要な復帰音を再生対象から外してカットすることができる。
【0036】
上述のようにして音声情報記憶が終了した後、上記スライドスイッチ4を上方向に押し上げ(図1のように机上に置いて使用する場合の左側にスライドさせ)ると、記憶された音声情報がスピーカ7から再生される。こうして、上記記憶した音声情報を再生して確認することができるのである。
【0037】
ここで、上記送信ボタン5を押圧すると、予め登録されているメール文章をメール中に挿入し、上記記録されている音声情報を添付情報として、予め登録されている送信先メールアドレスに対するメールが作成される。そして、モジュラジャック6に通信回線を接続するためのケーブルが接続されて通信可能になっていれば、作成されたメールが送信可能となるのである。尚、モジュラジャック6に上記ケーブルが接続されていない等、通信可能な状態でない場合には、スピーカ7によって警告音が発声されると共に、図示しないエラーメッセージが入出力部2に表示されることになる。
【0038】
また、送信先情報は複数選択可能になっており、通常使用する送信先として1つ或いは複数を選択しておくことによって、送信操作を一度行うだけで同じ内容のメールを送信することができる。さらに、登録された送信先情報が1つである場合には、その登録された送信先情報が送信先として選択されているか否かに拘わらず、その送信先情報に対してメールが作成,送信されるようになっている。
【0039】
以下、具体的に、メール設定時における本装置の操作について説明する。図3は、上記メール設定時に入出力部2に表示されるメール設定画面を示す。このメール設定画面は、例えば、入出力部2に表示されたメニュー画面から「メール設定」を選択することによって表示される。この画面からは、送信先情報の入力あるいは選択とメール文章の入力あるいは選択とを行うことができるようになっている。
【0040】
図3において、「送信先情報入力」ボタン12に入力ペン9をタッチすると、図4に示す送信先情報入力画面が入出力部2に表示され、送信先情報入力操作を行うことが可能となる。また、「送信先情報選択」ボタン13に入力ペン9をタッチすると、図5に示す送信先情報一覧画面が入出力部2に表示され、送信先情報選択操作を行うことが可能となる。また、「メール文章入力」ボタン14に入力ペン9をタッチすると、図6に示すメール文章入力画面が入出力部2に表示され、メール文章入力操作を行うことが可能となる。また、「メール文章選択」ボタン15に入力ペン9をタッチすると、図7に示すメール文章一覧画面が入出力部2に表示され、メール文章選択操作を行うことが可能となる。また、「戻る」ボタン11に入力ペン9をタッチすると、メール設定画面の前の画面(この例の場合にはメニュー画面)に戻る。
【0041】
図4は、上記送信先情報入力操作を行うための送信先情報入力画面である。この送信先情報入力画面には、入力する送信先が音声メールを送信する送信先であるか否かを設定するための音声メール送信先設定部19、送信先の名前を入力するための名前入力部20、メールアドレスを入力するためのメールアドレス入力部21が設けてある。ここで、「戻る」ボタン17に入力ペン9をタッチすると、図3に示すメール設定画面に戻る。
【0042】
送信先情報入力時には、上記送信先情報入力画面における名前入力部20に送信先の名前を入力ペン9によって入力し、メールアドレス入力部21に送信先のメールアドレスを入力ペン9によって入力する。そして、入力した送信先が音声メールを送信する送信先として登録する必要があれば、音声メール送信先設定部19を入力ペン9でタッチすることによってチェックマークを表示させる。尚、音声メール送信先設定部19は、チェックマークを上記タッチ操作に対してトグル状に表示,非表示するようになっている。そのために、チェックマークが表示されていない場合に入力ペン9でタッチするとチェックマークを表示し、チェックマークが表示されている場合に入力ペン9でタッチすると表示しているチェックマークが削除されることになる。
【0043】
上述のようにして送信先情報入力操作を終え、「登録」ボタン16に入力ペン9をタッチすると、名前入力部20およびメールアドレス入力部21に入力されたデータと音声メール送信先設定部19にチェックマークが表示されていることが記憶される。ここで、「一覧表示」ボタン18に入力ペン9をタッチすると、図5に示す送信先情報一覧画面が表示される。この送信先情報一覧画面は、図3に示すメール設定画面における「送信先情報選択」ボタン13に入力ペン9をタッチしたときに表示されるものと同じ画面である。
【0044】
上記送信先情報一覧画面には、登録されている送信先情報(名前,メールアドレスおよび音声情報が添付された音声メール送信先であるか否かのチェック欄)を表示する表示欄22が設けられている。そして、この表示欄22の先頭に設けられたチェック欄23を入力ペン9でタッチしてチェックマークを付加することによって、音声メールの送信先を選択することができるようになっている。また、「キャンセル」ボタン24に入力ペン9でタッチすると、ここで操作された内容を全てキャンセルして送信先情報一覧画面を表示する前の画面に戻る。さらに、「OK」ボタン25に入力ペン9でタッチすると、ここで付加あるいは削除されたチェックマークの変更が登録されている送信先情報の内容に反映された後、送信先情報一覧画面を表示する前の画面に戻るようになっている。
【0045】
図6はメール文章入力操作を行うためのメール文章入力画面である。このメール文章入力画面には、メール文章入力部26、このメール文章入力部26に表示されているメール文章が音声メール時にメール中に挿入するメール文章であるか否かをチェックする音声メール挿入文章設定部27が設けてある。ここで、「戻る」ボタン28に入力ペン9でタッチすると、図3のメール設定画面に戻る。
【0046】
メール文章入力時には、上記メール文章入力部26にメールの内容として挿入するメール文章を入力ペン9によって入力する。そして、入力したメール文章が音声メール時にメール中に挿入するメール文章であれば、音声メール挿入文章設定部27を入力ペン9でタッチすることによって図6に示すようにチェックマークを表示させる。尚、音声メール挿入文章設定部27は、上記チェックマークを上記タッチ操作に対してトグル状に表示,非表示するようになっている。そのために、チェックマークが表示されていない場合に入力ペン9でタッチするとチェックマークを表示し、チェックマークが表示されている場合に入力ペン9でタッチすると表示しているチェックマ―クが削除されることになる。
【0047】
上述のようにしてメール文章入力操作を終え、「登録」ボタン29に入力ペン9をタッチすると、上記メール文章入力部26に入力されたデータと音声メール挿入文章設定部27にチェックマークが表示されていることとが記憶される。ここで、「一覧表示」ボタン30に入力ペン9をタッチすると、図7に示すメール文章一覧画面が表示される。このメール文章一覧画面は、図3に示すメール設定画面における「メール文章選択」ボタン15に入力ペン9をタッチしたときに表示されるものと同じ画面である。
【0048】
上記メール文章一覧画面には、登録されているメール文章と音声メールに挿入する文章であるか否かのチェック欄とを表示する表示欄31が設けられている。そして、この表示欄31の先頭に設けられたチェック欄32を入力ペン9でタッチしてチェックマークを付加することによって音声メールに挿入する文章として選択することができるようになっている。また、「キャンセル」ボタン33に入力ペン9でタッチすると、ここで操作された内容を全てキャンセルしてメール文章一覧画面を表示する前の画面に戻る。さらには、「OK」ボタン34に入力ペン9でタッチすると、ここで付加あるいは削除されたチェックマークの変更が登録されたメール文章の内容に反映された後、メール文章一覧画面を表示する前の画面に戻るようになっている。
【0049】
このようにして、上記メール文章入力画面から入力されたメール文章あるいはメール文章一覧画面から選択されたメール文章がメール中に挿入され、スライドスイッチ4の操作によってマイク8から入力された音声文章が付加されて、送信ボタン5の操作によって、送信先情報入力画面から入力された送信先あるいは送信先情報一覧から選択された送信先に送信されるのである。その結果、メール作成送信に要する手間を省いて、より安易に音声メールを利用することができるのである。
【0050】
次に、上述のように操作される本装置の具体的な内部構成とその動作について詳細に説明する。図8は、本装置の詳細ブロック図である。中央制御部41は、入出力部2を構成するタブレット(上記透明タブレットに相当)2b等からの各種命令に従って音声制御部42及びメール制御部43を制御して、入力情報あるいは出力情報に対する処理を実行する。また、中央制御部41は、入出力部2を構成する表示部(上記液晶表示部に相当)2aを制御して、処理結果の表示を行う。
【0051】
電源スイッチ44は、本装置の電源をオン/オフするスイッチである。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)45には、電子メールを送受信するために接続するサーバの各種情報(電話番号,接続速度,パスワード等)を記憶するサーバ接続情報メモリ46、送信先とする相手の名前,メールアドレス,音声メールの送信先とするか否かのフラグを記憶する送信先情報メモリ47、メールの内容として挿入するメール文章,音声メール用のメール文章か否かのフラグを記憶するメール文章情報メモリ48が搭載されている。尚、送信先情報メモリ47およびメール文章情報メモリ48のフラグ欄には、音声メールの送信先及び音声メール用のメール文章とする場合には「1」が記憶され、そうでない場合には「0」が記憶される。
【0052】
つまり、上述した図3のメール設定画面、図4の送信先情報入力画面、図5の送信先情報一覧画面、図6のメール文章入力画面、図7のメール文章一覧画面から行われるメール文章および送信先の設定処理は、中央制御部41による入出力部2の制御下に行われるユーザとの対話によって、RAM45の内容を更新することによって行われるのである。その結果、送信先情報メモリ47には、図5に示す送信先情報一覧画面と同じ内容の送信先情報が記憶される。また、メール文章情報メモリ48には、図7に示すメール文章一覧画面と同じ内容のメール文章情報が記憶されるのである。
【0053】
上記音声制御部42は、上記スライドスイッチ4の操作に従って、以下のごとく各部に制御信号を送出する。すなわち、スライドスイッチ4を図2において下方向(図1においては右方向:以下、スライドスイッチ4の移動方向は総て図2の状態における方向で言う)に移動させると、音声制御部42は、音声記憶に必要な入力アンプ49,アナログ/ディジタル(A/D)変換器50,記憶部51およびアドレス部52に対して制御信号を出力する。
【0054】
その結果、上記入力アンプ49によって、マイク8から入力された音声が増幅され、A/D変換器50によってディジタル信号に変換され、記憶部51にディジタル信号に変換された音声データが音声情報として記憶される。その場合、記憶される音声情報のアドレスが順次アドレス部52から指定される。
【0055】
そして、音声の記憶を終了すべく上記スライドスイッチ4を戻すと、音声制御部42は、入力アンプ49,A/D変換器50,記憶部51およびアドレス部52に制御信号を出力して動作を停止させる。その際に、アドレス部52からの最終アドレスが最終アドレス部53に読み込まれる。音声制御部42は、さらにシフト部54に制御信号を出力して、最終アドレス部53に記憶されている最終アドレスを前側にシフトさせる。こうして、スライドスイッチ4を戻した際に記憶された機械的な音の記憶領域を再生対象から削除するのである。尚、その場合における最終アドレスのシフト量は、スライドスイッチ4を戻した際に発生する機械音の長さに相当する量であり、予めシフト部54に設定されている。
【0056】
次に、上記スライドスイッチ4を上方向に移動させると、音声制御部42は、記憶部51,アドレス部52,ディジタル/アナログ(D/A)変換器55および出力アンプ56に対して制御信号を出力する。
【0057】
その結果、上記記憶部51から、アドレス部52によって指定される最終アドレス(最終アドレス部53に記憶されているシフト後の最終アドレス)まで音声情報が順次読み出され、D/A変換器55によってディジタル信号の音声情報がアナログ信号に変換され、出力アンプ56によって増幅されて、音声としてスピーカ7から出力される。こうして、記憶部51に記憶されている音声情報のみが再生されるのである。
【0058】
一方、上記メール制御部43は、上記送信ボタン5の操作に従って、送信メールバッファ57,件数カウント部58,判断部59,モデム60,送信先情報読出部64およびメール文章情報読出部65に制御信号を送出する。そして、記憶部51のシフト後の最終アドレスまで記憶されている音声情報を添付情報として送信メールバッファ57の内容と上記添付情報とに基づいてメールを作成し、作成したメールをモデム60に出力し、通信回線によってLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)のメールサーバあるいはプロバイダと接続してメールを送信する。
【0059】
以下、上記メール制御部43の制御の下に、件数カウント部58,判断部59およびチェック検出部61等によって行われるメールの作成処理について説明する。
【0060】
先ず、上記件数カウント部58は、送信先情報読出部64を介してRAM45の送信先情報メモリ47に記憶されている送信先情報の件数をカウントし、そのカウント値を判断部59に送出する。そうすると、判断部59は、上記カウント値に基づいて送信先情報メモリ47に記憶されている送信先情報の件数が1件か否かの判断を行い、1件の場合には信号「1」を、複数件の場合には信号「0」をゲート62とインバータ63とに出力する。
【0061】
そうすると、記憶されている件数が1件の場合には、上記インバータ63からはチェック検出部61に信号「0」が送出されることになり、チェック検出部61は動作を停止する。一方、信号「1」が入力されたゲート62は開放する。その結果、送信先情報読出部64によってRAM45の送信先情報メモリ47から読み出された1件の送信先情報のメールアドレスが、ゲート62を通過して送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納されるのである。
【0062】
これに対して、記憶されている件数が2件以上の場合には、上記インバータ63からはチェック検出部61に信号「1」が送出されることになり、チェック検出部61が駆動される。一方、信号「0」が入力されたゲート62は閉鎖する。そうすると、チェック検出部61は、送信先情報読出部64によってRAM45の送信先情報メモリ47から読み出された総ての送信先情報の上記フラグ欄に「1」が記憶されている送信先情報の検出を行なう。そして、フラグ欄に「1」が記憶されている送信先情報のメールアドレスのみを抽出して送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納する。このように、チェック検出部61が駆動されることによって、送信先情報メモリ47に登録されている送信先情報から音声メールの送信先のメールアドレスのみを抽出して送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納されるのである。
【0063】
こうして、上記送信アドレス部57aに音声メールの送信先のメールアドレスが格納されると、次にメール文章情報読出部65によってRAM45のメール文章情報メモリ48から読み出されたメール文章(音声情報を添付して送信する文章)が、送信メールバッファ57のメール文章部57bに記憶される。尚、ここでは詳細な説明は省略するが、メール文章情報に関しても送信先情報に関する構成と同じ構成を有して、複数のメール文章の内からチェック欄に「1」が書き込まれているメール文章を選択的に記憶するようになっている。
【0064】
また、図8では図示していないが、上記送信ボタン5を押圧した時点で通信回線に接続されていない或は送信アドレスデータが無い等の問題が発生した場合には、スピーカ7によって警告音を発し、表示部2aにエラーメッセージを表示するようになっている。
【0065】
図9は、上記中央制御部41による制御の下に実行されるメール設定処理動作のフローチャートである。以下、図9に従ってメール設定処理動作について詳細に説明する。
【0066】
先ず、ステップS1で、上記入出力部2の表示部2aによって、図3に示すメール設定画面が表示される。ステップS2で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS3に進む。ステップS3で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0067】
ステップS4で、上記検知された位置が「送信先情報入力」ボタン12であるか否かが判別される。その結果「送信先情報入力」ボタン12であればステップS5に進み、そうでなければステップS6に進む。ステップS5で、「送信先情報入力処理」サブルーチンが実行されて、上記メール設定処理動作が終了される。
【0068】
ステップS6で、上記検知された位置が「送信先情報選択」ボタン13であるか否かが判別される。その結果「送信先情報選択」ボタン13であればステップS7に進み、そうでなければステップS8に進む。ステップS7で、「送信先情報選択処理」サブルーチンが実行されて、上記メール設定処理動作が終了される。
【0069】
ステップS8で、上記検知された位置が「メール文章入力」ボタン14であるか否かが判別される。その結果「メール文章入力」ボタン14であればステップS9に進み、そうでなければステップS10に進む。ステップS9で、「メール文章入力処理」サブルーチンが実行されて、上記メール設定処理動作が終了される。
【0070】
ステップS10で、上記検知された位置が「メール文章選択」ボタン15であるか否かが判別される。その結果「メール文章選択」ボタン15であればステップS11に進み、そうでなければステップS12に進む。ステップS11で、「メール文章選択処理」サブルーチンが実行されて、上記メール設定処理動作が終了される。
【0071】
ステップS12で、上記検知された位置が「戻る」ボタン11であるか否かが判別される。その結果「戻る」ボタン11であればメール設定画面の前の画面に戻る。一方、そうでなければ上記ステップS2に戻って、次のペンタッチを待つ。
【0072】
図10は、図9に示す上記メール設定処理動作中の上記ステップS5において実行される送信先情報入力処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図10に従って送信先情報入力処理について詳細に説明する。
【0073】
ステップS21で、上記入出力部2の表示部2aによって、図4に示す送信先情報入力画面が表示される。ステップS22で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS23に進む。ステップS23で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0074】
ステップS24で、上記検知された位置が「登録」ボタン16であるか否かが判別される。その結果、「登録」ボタン16であればステップS25に進み、そうでなければステップS30に進む。ステップS25で、名前入力部20から入力された送信先の名前が送信先情報メモリ47の名前欄に記憶される。ステップS26で、メールアドレス入力部21から入力された送信先のメールアドレスが送信先情報メモリ47のメールアドレス欄に記憶される。ステップS27で、音声メール送信先設定部19にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS28に進み、そうでなければステップS29に進む。ステップS28で、音声メール送信先設定部19にチェックマークが表示されているので、送信先情報メモリ47の対応する送信先名のフラグ欄に「1」が記憶される。ステップS29で、送信先情報入力画面が閉じられる。そうした後、送信先情報入力処理サブルーチンが終了されて、図9に示す上記メール設定処理動作にリターンする。
【0075】
ステップS30で、上記検知された位置が音声メール送信先設定部19であるか否かが判別される。その結果、音声メール送信先設定部19である場合にはステップS31に進み、そうでない場合にはステップS34に進む。ステップS31で、上記音声メール送信先設定部19に既にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS33に進み、そうでなければステップS32に進む。ステップS32で、音声メール送信先設定部19にチェックマークが表示される。そうした後上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。ステップS33で、音声メール送信先設定部19に表示されているチェックマークが削除される。そうした後上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。
【0076】
ステップS34で、上記検知された位置が名前入力部20であるか否かが判別される。その結果、名前入力部20であればステップS35に進み、そうでなければステップS36に進む。ステップS35で、名前入力部20に入力ペン9で書き込まれた送信先の名前が入力される。尚、ここで言う「名前の入力」とは、名前入力部20上を順次移動する入力ペン9のタブレット2b上の位置を検出して表示部2a上の対応する位置に名前の筆跡を表示し、この表示された名前の筆跡パターンに基づいて上記書き込まれた名前を認識することである。そして、入力ペン9が名前入力部20を離脱すると上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。
【0077】
ステップS36で、上記検知された位置がメールアドレス入力部21であるか否かが判別される。その結果、メールアドレス入力部21であればステップS37に進み、そうでなければステップS38に進む。ステップS37で、上記ステップS35と同様にしてメールアドレス入力部21上に入力ペン9で書き込まれたメールアドレスが入力される。そして、入力ペン9がメールアドレス入力部21を離脱すると上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。
【0078】
ステップS38で、上記検知された位置が「一覧表示」ボタン18であるか否かが判別される。その結果、「一覧表示」ボタン18であればステップS39に進み、そうでなければステップS40に進む。ステップS39で、「送信先情報選択処理」サブルーチンが実行される。そうした後、上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。
【0079】
ステップS40で、上記検知された位置が「戻る」ボタン17であるか否かが判別される。その結果、「戻る」ボタン17であれば上記ステップS29に進み、上記送信先情報入力画面が閉じられて送信先情報入力処理サブルーチンが終了される。一方、そうでなければ上記ステップS22に戻って、次のペンタッチを待つ。
【0080】
図11は、図9に示す上記メール設定処理動作中の上記ステップS7、あるいは、図10に示す上記送信先情報入力処理サブルーチン中の上記ステップS39において実行される送信先情報選択処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図11に従って送信先情報選択処理について詳細に説明する。
【0081】
ステップS41で、上記RAM45の送信先情報メモリ47に記憶された送信先情報に基づいて、入出力部2の表示部2aによって、図5に示す送信先情報一覧画面が表示される。ステップS42で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS43に進む。ステップS43で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0082】
ステップS44で、上記検知された位置が「OK」ボタン25であるか否かが判別される。その結果、「OK」ボタン25であればステップS45に進み、そうでなければステップS48に進む。ステップS45で、表示欄22のチェック欄23にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS46に進み、表示されていなければステップS47に進む。ステップS46で、チェック欄23にチェックマークが表示されているので、送信先情報メモリ47の対応する送信先名のフラグ欄のみに「1」が記憶される。ステップS47で、送信先情報一覧画面が閉じられる。そうした後、送信先情報選択処理サブルーチンが終了されて、図9に示す上記メール設定処理動作あるいは図10に示す送信先情報入力処理サブルーチンにリターンする。
【0083】
ステップS48で、上記検知された位置が表示欄22のチェック欄23であるか否かが判別される。その結果、チェック欄23であればステップS49に進み、そうでなければステップS52に進む。ステップS49で、上記チェック欄23に既にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS51に進み、そうでなければステップS50に進む。ステップS50で、チェック欄23にチェックマークが表示される。そうした後上記ステップS42に戻って次のペンタッチを待つ。ステップS51で、チェック欄23に表示されているチェックマークが削除される。そうした後上記ステップS42に戻って次のペンタッチを待つ。
【0084】
ステップS52で、上記検知された位置が「キャンセル」ボタン24であるか否かが判別される。その結果、「キャンセル」ボタン24であれば上記ステップS47に進み、上記送信先情報一覧画面が閉じられて送信先情報選択処理サブルーチンが終了される。一方、そうでなければ上記ステップS42に戻って次のペンタッチを待つ。
【0085】
図12は、図9に示す上記メール設定処理動作中の上記ステップS9において実行されるメール文章入力処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図12に従ってメール文章入力処理について詳細に説明する。
【0086】
ステップS61で、上記入出力部2の表示部2aによって、図6に示すメール文章入力画面が表示される。ステップS62で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS63に進む。ステップS63で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0087】
ステップS64で、上記検知された位置が「登録」ボタン29であるか否かが判別される。その結果、「登録」ボタン29であればステップS65に進み、そうでなければステップS69に進む。ステップS65で、メール文章入力部26から入力されたメール文章が、RAM45のメール文章情報メモリ48に記憶される。ステップS66で、音声メール挿入文章設定部27にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS67に進み、そうでなければステップS68に進む。ステップS67で、音声メール挿入文章設定部27にチェックマークが表示されているので、メール文章情報メモリ48の対応するメール文章のフラグ欄に「1」が記憶される。ステップS68で、メール文章入力画面が閉じられる。そうした後、メール文章入力処理サブルーチンが終了されて、図9に示す上記メール設定処理動作にリターンする。
【0088】
ステップS69で、上記検知された位置が音声メール挿入文章設定部27であるか否かが判別される。その結果、音声メール挿入文章設定部27であればステップS70に進み、そうでなければステップS73に進む。ステップS70で、音声メール挿入文章設定部27に既にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS72に進み、そうでなければステップS71に進む。ステップS71で、音声メール挿入文章設定部27にチェックマークが表示される。そうした後上記ステップS62に戻って次のペンタッチを待つ。ステップS72で、音声メール挿入文章設定部27に表示されているチェックマークが削除される。そうした後上記ステップS62に戻って次のペンタッチを待つ。
【0089】
ステップS73で、上記検知された位置がメール文章入力部26であるか否かが判別される。その結果、メール文章入力部26であればステップS74に進み、そうでなければステップS75に進む。ステップS74で、メール文章入力部26上に入力ペン9で書き込まれたメール文章が上述のようにして入力される。そして、入力ペン9がメール文章入力部26を離脱すると上記ステップS62に戻って次のペンタッチを待つ。
【0090】
ステップS75で、上記検知された位置が「一覧表示」ボタン30であるか否かが判別される。その結果、「一覧表示」ボタン30であればステップS76に進み、そうでなければステップS77に進む。ステップS76で、「メール文章選択処理」サブルーチンが実行される。そうした後、上記ステップS62に戻って次のペンタッチを待つ。
【0091】
ステップS77で、上記検知された位置が「戻る」ボタン28であるか否かが判別される。その結果、「戻る」ボタン28であれば上記ステップS68に進み、上記メール文章入力画面が閉じられてメール文章入力処理サブルーチンが終了される。一方、そうでなければ上記ステップS62に戻って、次のペンタッチを待つ。
【0092】
図13は、図9に示す上記メール設定処理動作中の上記ステップS11、あるいは、図12に示す上記メール文章入力処理サブルーチン中の上記ステップS76において実行されるメール文章選択処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図13に従ってメール文章選択処理について詳細に説明する。
【0093】
ステップS81で、上記RAM45のメール文章情報メモリ48に記憶されたメール文章情報に基づいて、入出力部2の表示部2aによって、図7に示すメール文章一覧画面が表示される。ステップS82で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS83に進む。ステップS83で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0094】
ステップS84で、上記検知された位置が「OK」ボタン34であるか否かが判別される。その結果、「OK」ボタン34であればステップS85に進み、そうでなければステップS88に進む。ステップS85で、表示欄31のチェック欄32にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS86に進み、表示されていなければステップS87に進む。ステップS86で、チェック欄32にチェックマークが表示されているので、メール文章情報メモリ48の対応するメール文章のフラグ欄のみに「1」が記憶される。ステップS87で、メール文章一覧画面が閉じられる。そうした後、メール文章選択処理サブルーチンが終了されて、図9に示す上記メール設定処理動作あるいは図12に示すメール文章入力処理サブルーチンにリターンする。
【0095】
ステップS88で、上記検知された位置が表示欄31のチェック欄32であるか否かが判別される。その結果、チェック欄32であればステップS89に進み、そうでなければステップS92に進む。ステップS89で、上記チェック欄32に既にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS91に進み、そうでなければステップS90に進む。ステップS90で、チェック欄32にチェックマークが表示される。そうした後上記ステップS82に戻って次のペンタッチを待つ。ステップS91で、チェック欄32に表示されているチェックマークが削除される。そうした後上記ステップS82に戻って次のペンタッチを待つ。
【0096】
ステップS92で、上記検知された位置が「キャンセル」ボタン33であるか否かが判別される。その結果、「キャンセル」ボタン33であれば上記ステップS87にに進み、上記メール文章一覧画面が閉じられてメール文章選択処理サブルーチンが終了される。一方、そうでなければ上記ステップS82に戻って次のペンタッチを待つ。
【0097】
図14は、上記中央制御部41による制御の下に、音声制御部42およびメール制御部43によって実行される音声情報記録・メール作成送信処理動作のフローチャートである。以下、図14に従って音声情報記録・メール作成送信処理動作について詳細に説明する。
【0098】
先ず、ステップS101で、上記中央制御部41によって、電源スイッチ44がオンされたことを検知するとステップS102に進む。ステップS102で、音声制御部42によって、スライドスイッチ4が操作されたか否かが判別される。その結果、スライドスイッチ4が操作された場合には、音声制御部42によってステップS103〜ステップS109の音声情報記録再生処理動作が実行される。一方、そうでなければステップS110に進む。
【0099】
ステップS103で、上記スライドスイッチ4のスライド方向が手に持った状態で下方向であるか否かが判別される。その結果、下方向であればステップS104に進み、上方向であればステップS108に進む。ステップS104で、上述のように入力アンプ49,A/D変換器50,記憶部51及びアドレス部52に対して制御信号が出力されて、マイク8から取り込まれたユーザの音声が記憶部51に記憶される。ステップS105で、スライドスイッチ4が中央に戻ったか否かが判別される。その結果、戻った場合にはステップS107に進み、そうでなければステップS106に進む。ステップS106で、音声の記憶を開始してから所定時間が経過したか否かが判別される。その結果、経過していればステップS107に進み、経過していなければ上記ステップS104に戻って音声の記録が続行される。ここで、上記所定時間とは、記憶部51の全領域に音声情報が記憶される時間である。
【0100】
ステップS107で、上述のように入力アンプ49,A/D変換器50,記憶部51およびアドレス部52に対して制御信号が出力されて動作が停止される。そうした後、シフト部54に制御信号が出力されて、最終アドレス部53に記憶されている最終アドレスが前側に所定アドレスだけシフトされる。そうした後、ステップS126に進む。こうして、音声情報が記憶された記憶部51の最終アドレスが前側にずらされることによって、記憶された音声情報を使用する場合に、スライドスイッチ4の復帰による不要な音が省かれるのである。
【0101】
ステップS108で、上記記憶部51に音声情報が記憶されているか否かが判別される。その結果、記憶されている場合にはステップS109に進み、そうでなければステップS126に進む。ステップS109で、上述のように記憶部51,アドレス部52,D/A変換器55及び出力アンプ56に対して制御信号が出力されて、記憶部51に記憶されている音声情報がスピーカ7から再生される。そして、再生が終了するとステップS126に進む。
【0102】
ステップS110で、上記メール制御部43によって、送信ボタン5が操作されたか否かが判別される。その結果、送信ボタン5が操作された場合には、メール制御部43によってステップS111〜ステップS124のメール作成送信処理動作が実行される。一方、そうでなければステップS125に進む。
【0103】
ステップS111で、上記件数カウント部58に制御信号が出力されて、上記RAM45の送信先情報メモリ47に登録されている送信先情報が検出され、その数がカウントされる。ステップS112で、上記判断部59に制御信号が出力されて、上記カウント結果が「1つ」であるか否かが判別される。その結果、「1つ」であればステップS113に進み、「複数」であればステップS114に進む。ステップS113で、送信先情報メモリ47に1つだけ登録されている送信先情報の中からメールアドレスが読み出されて送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納される。そうした後、ステップS116に進む。
【0104】
ステップS114で、上記チェック検出部61に制御信号が出力されて、送信先情報メモリ47に登録されている送信先情報の中に音声メール送信先が存在するか否かが判別される。その結果、存在する場合にはステップS115に進み、存在しない場合にはステップS123に進む。ステップS115で、音声メール送信先である送信先情報からメールアドレスが読み出されて送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納される。
【0105】
ステップS116で、上記記憶部51に音声情報が記憶されているか否かが判別される。その結果、記憶されていればステップS117に進み、記憶されていなければステップS123に進む。ステップS117で、RAM45のメール文章情報メモリ48に音声メール挿入文章として登録されたメール文章が存在するか否かが判別される。その結果、存在する場合にはステップS118に進み、存在しない場合にはステップS119に進む。ステップS118で、メール文章情報メモリ48に登録されているメール文章が読み出されて、送信メールバッファ57のメール文章部57bに格納される。ステップS119で、送信アドレス部57aに格納されているメールアドレスを送信先とし、記憶部51に記憶された音声情報をメールに添付し、メール文章部57bにメール文章が記憶されていれば、記憶されているメール文章をメールの内容として、メールが作成される。その際に、添付する音声情報を、シフトされた最終アドレスまで記憶された音声情報とすることによって不要な音が取り除かれている。
【0106】
ステップS120で、上記送信ボタン5が再度押圧されたか否かが判別される。その結果、送信ボタン5が押圧されていればステップS121に進み、押圧されていなければステップS126に進む。ステップS121で、通信回線は接続されているか否かが判別される。その結果、接続されていればステップS122に進み、接続されていなければステップS123に進む。ステップS122で、上記ステップS119において作成されたメールが送信される。そうした後、ステップS126に進む。
【0107】
ステップS123で、電子メール送信先情報が無い場合、音声情報が記憶されていない場合、または、通信回線が接続されていない場合には、音声制御部42によってスピーカ7から警告音が発生される。さらに、ステップS124で、中央制御部41によって、状況に合ったエラーメッセージが入出力部2の表示部2aに表示される。そうした後、ステップS126に進む。
【0108】
ステップS125で、上記ステップS102およびステップS110においてスライドスイッチ4および送信ボタン5の何れも操作されなかったと判別されたので、中央制御部41によって、入出力部2等のその他の部分からの操作に応じて、既に図9〜図13によって説明したメール設定処理動作等の他の処理が行われる。その後、ステップS126に進む。
【0109】
ステップS126で、上記中央制御部41によって、電源スイッチ44がオフされたか否かが判別される。その結果、電源オフでなければ上記ステップS102に戻って、操作された個所に応じて音声情報記録再生動作,メール作成送信処理動作あるいはその他の処理が繰り返される。一方、電源オフであれば音声情報記録・メール作成送信処理動作を終了する。
【0110】
上述のように、本実施の形態においては、メール送信先の名前とメールアドレスと音声メール送信先か否かのフラグを格納する送信先情報メモリ47と、メール中に挿入されるメール文章と音声メール用メール文章か否かのフラグを格納するメール文章情報メモリ48とが搭載されたRAM45を有している。そして、このRAM45の周囲に、入出力部2を制御してユーザとの対話によって上記送信先情報およびメール文章情報をRAM45に入力更新する中央制御部41と、マイク8やスピーカ7等を制御して音声情報を記憶再生する音声制御部42と、送信メールバッファ57やモデム60等を制御して音声メールを作成して送信するメール制御部43を一体に設けて、音声メール装置を構成している。したがって、入出力部2,スライドスイッチ4または送信ボタン5から、メール設定,音声情報記録またはメール作成送信を指示するだけの簡単な操作で、自動的に音声メールを作成して指定した送信先に自動的に送信することができる。
【0111】
すなわち、本実施の形態によれば、予め送信先情報およびメール文章情報を登録しておけば、思い付いたときに本体キャビネット部1の蓋3をしたままの状態で、スライドスイッチ4を操作して音声情報を録音再生し、送信ボタン5を操作して音声メールを作成送信できるのである。
【0112】
したがって、上記特開平2‐105662号公報に開示された「音声メール宛先指定方式」のごとく、別体に形成されたメール装置とデータ端末と電話機とを切り換え接続しながら、宛先識別名が付与された宛先情報の登録、音声メッセージの録音、上記宛先識別名の入力、音声メールの作成送信を行うという、非常に面倒な操作の必要がなく気軽に音声メールを利用することができるのである。
【0113】
その場合に、上記送信ボタン5には、メール作成指示とメール送信指示との両方の指示機能を与え、1回押圧することによって音声情報を添付した音声メールの作成を指示し、2回目の押圧によってその音声メールの送信を指示するようにしている。したがって、処理の指示を行うスイッチ類の数を少なくして、より操作性を向上できる。
【0114】
また、上記メール制御部43の制御下に、件数カウント部58,判断部59およびチェック検出部61を設けている。そして、送信先情報メモリ47に登録されている送信先情報が1件であるか複数件であるかを判断し、1件である場合にはその1件の送信先情報のメールアドレスを用いてメールを作成する一方、複数件である場合には選択的に音声メールの送信先情報のメールアドレスのみを用いてメールを作成するようにしている。したがって、ユーザは、音声メールを送信する度に送信先情報一覧から音声メール送信先のみを選出してメールを作成する必要がなく、送信ボタン5を操作するだけで自動的に音声メールを作成できる。
【0115】
また、上記RAM45には、メールに挿入されるメール文章を格納するメール文章情報メモリ48を設け、予め種々のメール文章を音声メール用にはチェックを付与して登録しておくようにしている。したがって、メール文章情報メモリ48から必要なメール文章を選択するだけで簡単にメールの文章を作成できる。また、メール中に音声情報が添付されている由のメール文章等の音声メールに特有な定形文を音声メール作成毎に入力する必要がなく、簡単に上記定形文が挿入された音声メールを作成できる。
【0116】
また、上記スライドスイッチ4を自己復帰型に構成すると共に、最終アドレス部53とシフト部54を設けている。そして、スライドスイッチ4から手を離して中央に復帰すると、音声録音を終了すると共に最終アドレス部53にそのときの最終アドレスを格納する。さらに、シフト部54によって上記最終アドレスを所定番地だけ前側にシフトするようにしている。したがって、後にメールに音声情報を添付する際に、スライドスイッチ4の復帰音を除去して音声のみを添付することができるのである。
【0117】
尚、上記実施の形態においては、上記送信ボタン5を1回目の押圧で音声メールの作成を指示し、2回目の押圧でその音声メールの送信を指示するようにしている。しかしながら、この発明はそれに限定されるものではなく、1回の押圧で音声メールの作成と送信とを同時に指示するようにしても差し支えない。
【0118】
<第2実施の形態>
図15は、本実施の形態における音声メール装置のブロック図である。尚、外観図は、図1および図2に示す第1実施の形態の音声メール装置の場合と同じである。
【0119】
図15において、中央制御部71,音声制御部72,メール制御部73,電源スイッチ74,RAM75,入力アンプ79,A/D変換器80,記憶部81,アドレス部82,最終アドレス部83,シフト部84,D/A変換器85,出力アンプ86,送信メールバッファ87,件数カウント部88,判断部89,モデム90,チェック検出部91,ゲート92,インバータ93,入出力部94,マイク95,スライドスイッチ96,スピーカ97,送信ボタン98,送信先情報読出部99およびメール文章情報読出部100は、図8に示す第1実施の形態における中央制御部41,音声制御部42,メール制御部43,電源スイッチ44,RAM45,入力アンプ49,A/D変換器50,記憶部51,アドレス部52,最終アドレス部53,シフト部54,D/A変換器55,出力アンプ56,送信メールバッファ57,件数カウント部58,判断部59,モデム60,チェック検出部61,ゲート62,インバータ63,入出力部2,マイク8,スライドスイッチ4,スピーカ7,送信ボタン5,送信先情報読出部64およびメール文章情報読出部65と、同じ機能を有して同様に動作する。
【0120】
第1実施の形態と同様に、上記メール制御部73は、上記送信ボタン98の操作に従って、送信メールバッファ87,件数カウント部88,判断部89及びモデム90に制御信号を送出して、RAM75の内容に基づいてメールを作成する。
【0121】
ここで、上記音声制御部72の制御の下に、音声情報が記憶部81に記憶されると、音声制御部72から音声送信済部101にセット信号が出力されて、音声送信済部101に「1」がセットされる。そして、この記憶部81に記憶された音声情報が、メール制御部73によって音声メールとして送信されると、メール制御部73から音声送信済部101にリセット信号が出力されて、音声送信済部101に「0」がセットされる。
【0122】
検出部102は、回線接続ライン105の電圧の高低によって通信回線が接続されていることを検出するものであり、回線接続ライン105に通信回線が接続されて所定値以上の電圧を検出すると検出信号を遅延回路103に出力する。この遅延回路103は、上記検出信号に対する回線接続によるノイズ等の影響を除去するために遅延時間を調整するためのものである。こうしてノイズ等が除去された検出信号は、ゲート104を介してメール制御部73に通信開始を促す信号として送出される。
【0123】
ここで、上記ゲート104には音声送信済部101からセットされている情報を表す信号が供給されており、音声送信済部101に「1」がセットされている場合にはゲート104は開放し、音声送信済部101に「0」がセットされている場合にはゲート104は閉鎖するようになっている。したがって、記憶部81に未送信の音声情報が記憶されており、回線接続ライン105に上記通信回線が接続されている場合に、メール制御部73に検出部102からの検出信号が入力されることになる。そして、メール制御部73は、音声メールの作成が終了すると、検出部102からの検出信号の有無を検知して、上記検出信号がある(つまり、通信回線が接続されている)と上記作成した音声メールを自動的にモデム90に出力し、通信回線によってLANのメールサーバあるいはプロバイダと接続してメールを送信するのである。
【0124】
すなわち、本実施の形態においては、上記送信ボタン98の2回目の押圧によらずに、上記通信回線への接続検知を送信指令として音声メールの送信を自動的に開始するのである。したがって、上記第1実施の形態よりも、さらに操作性を向上できる。
【0125】
図16は、上記中央制御部71による制御の下に、音声制御部72およびメール制御部73によって実行される音声情報記録・メール作成送信処理動作のフローチャートである。以下、図16に従って、本実施の形態における音声情報記録・メール作成送信処理動作について詳細に説明する。
【0126】
ステップS131〜ステップS137で、図14に示す音声情報記録・メール作成送信処理動作におけるステップS101〜ステップS107と同様に、スライドスイッチ96が下方向に操作されるとユーザの音声が記憶部81に記憶される。そして、スライドスイッチ96が中央に戻るか或は所定時間が経過すると音声記録が終了され、最終アドレスが前側に所定アドレスだけシフトされる。
【0127】
こうして音声情報の記録が終了すると、ステップS138で、音声制御部72によって音声送信済部101に「1」がセットされる。そうした後、ステップS159に進む。
【0128】
その後、ステップS139〜ステップS150で、図14に示す音声情報記録・メール作成送信処理動作におけるステップS108〜ステップS119と同様に、スライドスイッチ96が上方向に操作されると記憶部81に記憶されている音声情報がスピーカ97から再生される。また、送信ボタン98が操作されると送信先情報メモリ77に登録されている送信先情報の数に応じて、メールアドレスが送信メールバッファ87の送信アドレス部87aに格納される。さらに、メール文章情報メモリ78に登録されているメール文章が、送信メールバッファ87のメール文章部87bに格納される。そして、送信アドレス部87aに格納されているメールアドレスを送信先とし、記憶部81に記憶された音声情報をメールに添付し、メール文章部87bに記憶されているメール文章をメールの内容として、メールが作成される。
【0129】
こうして音声メールが作成されると、ステップS151で、上記メール制御部73によって、検出部102からの検出信号に基づいて通信状態が検出される。ステップS152で、上記ステップS151において検出された通信状態に基づいて、通信回線が接続されているか否かが判別される。その結果、接続されていればステップS153に進み、接続されていなければステップS156に進む。ステップS153で、記憶部81に記憶されている音声情報は、送信済みであるか否かが判別される。その結果、送信済みであればステップS159に進み、送信済みでなければステップS154に進む。ステップS154で、上記作成されたメールが送信される。ステップS155で、上記ステップS138において「1」がセットされた音声送信済部101が、「0」にリセットされる。こうして、同一音声情報が重複して送信されないようにする。そうした後、ステップS159に進む。
【0130】
ステップS156で、電子メール送信先情報が無い場合、音声情報が記憶されていない場合、または、通信回線が接続されていない場合には、音声制御部72によってスピーカ97から警告音が発生される。さらに、ステップS157で、中央制御部71によって、状況に合ったエラーメッセージが入出力部94の表示部94aに表示される。そうした後、ステップS159に進む。
【0131】
ステップS158で、上記中央制御部41によって、上記メール設定処理動作等の他の処理が行われる。そして、ステップS159で、電源スイッチ74がオフでないと判別されると上記ステップS132に戻って、操作された個所に応じて音声情報記録再生動作,メール作成送信処理動作あるいはその他の処理が繰り返される。一方、電源オフであると判別されると音声情報記録・メール作成送信処理動作を終了する。
【0132】
このように、本実施の形態においては、未送信の音声情報が記憶部81に記憶されている場合のみ「1」がセットされる音声送信済部101を設ける。また、回線接続ライン105の電圧に基づいて通信回線が接続されたことを検出して、検出信号をゲート104を介してメール制御部73に送出する検出部102を設ける。そして、音声送信済部101に「1」がセットされている場合にゲート104を開放するようにしている。したがって、メール制御部73は、検出部102からの検出信号に基づいて、未送信の音声情報が存在して通信回線が接続されている場合に、上記音声情報が添付された音声メールを自動的に送信できる。すなわち、本実施の形態によれば、一度送信された音声情報が誤って再度送信されることがないのである。また、上記検出部102からの検出信号を送信指令信号として用いることによって、操作性の更なる向上を図ることができる。
【0133】
ところで、上記各実施の形態における中央制御部41・71,音声制御部42・72及びメール制御部43・73による上記音声記憶制御手段,メール作成手段及び送信手段としての機能は、プログラム記録媒体に記録された音声メール処理プログラムによって実現される。上記各実施の形態における上記プログラム記録媒体は、RAM45,75とは別体に設けられたROM(リード・オンリ・メモリ)66,106でなるプログラムメディアである。あるいは、外部補助記憶装置67,107に装着されて読み出されるプログラムメディアであってもよい。尚、何れの場合においても、上記プログラムメディアから音声メール処理プログラムを読み出すプログラム読み出し手段は、上記プログラムメディアに直接アクセスして読み出す構成を有していてもよいし、RAM45,75に設けられたプログラム記憶エリア(図示せず)にダウンロードし、上記プログラム記憶エリアにアクセスして読み出す構成を有していてもよい。尚、上記プログラムメディアからRAM45,75の上記プログラム記憶エリアにダウンロードするためのダウンロードプログラムは、予め本体装置に格納されているものとする。
【0134】
ここで、上記プログラムメディアとは、本体側と分離可能に構成され、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスク,ハードディスク等の磁気ディスクやCD(コンパクトディスク)−ROM,MO(光磁気)ディスク,MD(ミニディスク),DVD(ディジタルビデオディスク)等の光ディスクのディスク系、IC(集積回路)カードや光カード等のカード系、マスクROM,EPROM(紫外線消去型ROM),EEPROM(電気的消去型ROM),フラッシュROM等の半導体メモリ系を含めた、固定的にプログラムを坦持する媒体である。
【0135】
また、上記各実施の形態における音声メール装置は、モデム60,90を備えてインターネットを含む通信ネットワークと接続可能な構成を有している。したがって、上記プログラムメディアは、通信ネットワークからのダウンロード等によって流動的にプログラムを坦持する媒体であっても差し支えない。尚、その場合における上記通信ネットワークからダウンロードするためのダウンロードプログラムは、予め本体装置に格納されているものとする。あるいは、別の記録媒体からインストールされるものとする。
【0136】
尚、上記記録媒体に記録されるものはプログラムのみに限定されるものではなく、データも記録することが可能である。
【0137】
上記第1および第2実施の形態においては、音声情報を電子メールに添付して音声メールを作成し、その電子メールを送信する場合を例に説明している。ところで、この発明の音声メール装置は、上述したように、音声制御部42,72によって制御されて、ディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してスピーカ7,97から出力再生する音声再生処理手段55,56;85,86を備えている。したがって、本音声メール装置にメール受信制御手段を搭載することによって、本音声メール装置を音声メールの受信装置として使用することも可能である。その場合には、音声再生処理手段55,56;85,86を利用して、音声メールが届いている旨を音声で報知することもできる。尚、その場合における音声メールの受信検出は、通常の電子メール装置の場合と同様に、ユーザによる受信確認ボタンの操作によって行えばよい。あるいは、メール送信時に送信ボタン5,98を操作して音声メールの送信が完了した後に、引き続いて音声メールの受信確認を行うようにしてもよい。
【0138】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1に係る発明の音声メール装置は、録音指示手段からの指示に応じて、音声記憶制御手段によって音声入力手段からの音声情報を音声記憶手段に記憶し、メール作成指示手段からの指示に応じて、メール作成手段によって送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成し、送信指示手段からの指示に応じて、送信手段によって上記作成された音声メールを通信手段を介して送信するので、スイッチやボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールを作成して登録された送信先に自動的に送信できる。
【0139】
すなわち、この発明によれば、上記特開平2‐105662号公報に開示された「音声メール宛先指定方式」のごとく、別体に形成されたメール装置とデータ端末と電話機を切り換え接続しながら、宛先識別名が付与された宛先情報の登録、音声情報の録音、上記宛先識別名の入力、音声メールの作成および送信を行うという、非常に面倒な操作の必要がなく、気軽に音声メールを利用することができる。
【0140】
また、請求項2に係る発明の音声メール装置における上記メール作成指示手段は、上記送信指示手段を兼ねているので、各種処理の指示を行うためのスイッチやボタンの数を少なくして、操作性を向上することができる。
【0141】
また、請求項3に係る発明の音声メール装置における上記メール作成手段は、上記送信先情報記憶手段に記憶された複数の送信先情報のうち、指定手段によって指定された少なくとも1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成するので、上記指定手段によって複数の送信先情報を指定しておけば、上記送信手段に対する1回の送信指示で、上記指定された複数の送信先に上記音声メールを送信することができる。
【0142】
したがって、上記複数の送信先情報を個別に読み出して音声メールを作成する必要がなく、非常に簡単に複数の送信先に同じ内容の音声メールを送信できる。
【0143】
また、請求項4に係る発明の音声メール装置は、登録されている送信先情報数は1つであると判断手段によって判断された場合には、上記メール作成手段は、上記指定手段による指定に拘わらず、上記送信先情報記憶手段に記憶された1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成するので、上記送信情報記憶手段に1つの送信先情報のみを登録する場合には、上記指定手段によって音声メールの送信先情報を指定する必要がなく、音声メールの送信がさらに簡単になる。
【0144】
また、請求項5に係る発明の音声メール装置は、メール文章入力手段によって入力されたメール文章をメール文章記憶手段に記憶しておき、上記メール作成手段は、上記予め記憶されたメール文章をメールの内容として上記音声メールを作成するので、音声メールに特有の定形文をメール文章記憶手段に記憶しておけば、上記定形文を音声メール作成毎に入力する必要がなく、簡単に上記定形文が挿入された音声メールを作成することができる。
【0145】
また、請求項6に係る発明の音声メール装置は、音声情報無効手段によって、上記音声記憶手段に記憶されている音声情報のうちの最終アドレスから特定時間分の音声情報を無効にするので、例えば、上記音声記憶手段に記憶された上記録音指示手段の自己復帰音を削除することができる。こうして、音声情報のみをメールに添付することができる。
【0146】
また、請求項7に係る発明の音声メール装置における上記送信手段は、上記送信指示手段として機能する通信可能検出手段からの検出信号に応じて上記音声メールを送信するので、上記送信指示手段による送信指示に因らずに、自動的に音声メールを送信できる。
【0147】
また、請求項8に係る発明の音声メール装置は、一度送信された音声情報が再送信されることを防止する再送信防止手段を有しているので、上記送信指示信号として機能する上記通信可能検出手段からの検出信号が上記送信手段に入力されている期間に、同じ音声情報が添付された音声メールが再送信されることを防止できる。
【0148】
また、請求項9に係る発明の音声メール装置における上記再送信防止手段は、上記通信可能検出手段から上記送信手段への検出信号の経路中に設けられたゲート手段と、上記音声記憶制御手段によって音声情報を上記音声記憶手段に記憶させた場合にセットされる一方、上記送信手段によって上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールを送信した場合にリセットされて、上記ゲート手段を開閉させるゲート開閉手段で構成したので、上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールが1度送信されると上記ゲート手段が閉鎖される。したがって、上記音声記憶手段に新たな音声情報が記憶されて上記ゲート手段が開放されるまで、送信指示信号として機能する上記通信可能検出手段からの検出信号が上記送信手段に入力されず、同じ音声情報が添付された音声メールが再送信されることを防止できる。
【0149】
また、請求項10に係る発明の音声メール処理方法は、録音指示手段による指示に応じて入力音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶ステップと、メール作成指示手段による指示に応じて送信先情報を送信先として上記音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成ステップと、送信指示手段による指示に応じて音声メールを通信手段を介して送信する送信ステップを備えたので、請求項1に係る発明の場合と同様に、スイッチやボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールを作成して登録された送信先に自動的に送信できる。したがって、面倒な操作の必要がなく、気軽に音声メールを利用することができる。
【0150】
また、請求項11に係る発明のプログラム記録媒体は、コンピュータを、録音指示手段による指示に応じて入力音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶制御手段と、メール作成指示手段による指示に応じて送信先情報を送信先として上記音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、送信指示手段による指示に応じて音声メールを通信手段を介して送信する送信手段として機能させる音声メール処理プログラムを記録しているので、請求項1に係る発明の場合と同様に、スイッチやボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールを作成して登録された送信先に自動的に送信できる。したがって、面倒な操作の必要がなく、気軽に音声メールを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の音声メール装置を机上に置いて使用する場合の外観を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す音声メール装置の音声情報記憶時の状態を示す斜視図である。
【図3】 図1における入出力部に表示されるメール設定画面を示す図である。
【図4】 図1における入出力部に表示される送信先情報入力画面を示す図である。
【図5】 図1における入出力部に表示される送信先情報一覧画面を示す図である。
【図6】 図1における入出力部に表示されるメール文章入力画面を示す図である。
【図7】 図1における入出力部に表示されるメール文章一覧画面を示す図である。
【図8】 図1に示す音声メール装置の詳細ブロック図である。
【図9】 図8における中央制御部による制御の下に実行されるメール設定処理動作のフローチャートである。
【図10】 送信先情報入力処理サブルーチンのフローチャートである。
【図11】 送信先情報選択処理サブルーチンのフローチャートである。
【図12】 メール文章入力処理サブルーチンのフローチャートである。
【図13】 メール文章選択処理サブルーチンのフローチャートである。
【図14】 図8における音声制御部およびメール制御部によって実行される音声情報記録・メール作成送信処理動作のフローチャートである。
【図15】 図8とは異なる音声メール装置のブロック図である。
【図16】 図15における音声制御部およびメール制御部によって実行される音声情報記録・メール作成送信処理動作のフローチャートである。
【符号の説明】 2,94…入出力部、
4,96…スライドスイッチ、 5,98…送信ボタン、
7,97…スピーカ、 8,95…マイク、
19…音声メール送信先設定部、 20…名前入力部、
21…メールアドレス入力部、 26…メール文章入力部、
27…音声メール挿入文章設定部、 41,71…中央制御部、
42,72…音声制御部、 43,73…メール制御部、
44,74…電源スイッチ、 45,75…RAM、
47,77…送信先情報メモリ、 48,78…メール文章情報メモリ、
50,80…A/D変換器、 51,81…記憶部、
52,82…アドレス部、 53,83…最終アドレス部、
54,84…シフト部、 55,85…D/A変換器、
57,87…送信メールバッファ、 57a,87a…送信アドレス部、
57b,87b…メール文章部、 58,88…件数カウント部、
59,89…判断部、 60,90…モデム、
61,91…チェック検出部、 62,92,104…ゲート、
63,93…インバータ、 66,106…ROM、
67,107…外部補助記憶装置、 101…音声送信済部、
102…検出部。
【発明の名称】 音声メール装置および音声メール処理方法、並びに、プログラム記録媒体
【特許請求の範囲】
【請求項1】 音声を入力するための音声入力手段と、
上記音声入力手段から入力された音声を記憶する音声記憶手段と、
音声の記憶開始・終了を指示する録音指示手段と、
上記録音指示手段による指示に応じて、上記音声入力手段からの音声情報を上記音声記憶手段に記憶させる音声記憶制御手段と、
メールを送信するための送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段と、
音声メールの作成を指示するメール作成指示手段と、
上記メール作成指示手段による指示に応じて、上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として、上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、
上記音声メールの送信を指示する送信指示手段と、
上記送信指示手段による指示に応じて、上記メール作成手段によって作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信手段を一体に備えたことを特徴とする音声メール装置。
【請求項2】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記メール作成指示手段は、上記送信指示手段を兼ねていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項3】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報の中から音声メールを送信する送信先情報を指定する指定手段を備えて、
上記送信先情報記憶手段は、複数の送信先情報が記憶可能になっており、
上記メール作成手段は、上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報のうち上記指定手段によって指定された少なくとも1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成することを特徴とする音声メール装置。
【請求項4】 請求項3に記載の音声メール装置において、
上記送信情報記憶手段に記憶された送信先情報の数を検知する送信先情報数検知手段と、
上記送信先情報数検知手段によって検知された送信先情報数が1つであるか否か判断する判断手段を備えて、
上記メール作成手段は、上記判断手段によって送信先情報数が1つであると判断された場合には、上記指定手段による指定に拘わらず、上記送信先情報記憶手段に記憶された1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成するようになっていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項5】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記音声メールに挿入されるメール文章を入力するメール文章入力手段と、
上記メール文章入力手段によって入力されたメール文章を記憶するメール文章記憶手段
を備えて、
上記メール作成手段は、上記メール文章記憶手段に予め記憶されたメール文章をメールの内容として上記音声メールを作成するようになっていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項6】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記音声記憶手段に記憶された音声情報のうち最終アドレスから特定時間分の音声情報を無効とする音声情報無効手段を備えたことを特徴とする音声メール装置。
【請求項7】 請求項1に記載の音声メール装置において、
上記送信指示手段は、上記通信手段による通信が可能な状態を検出する通信可能検出手段であり、
上記送信手段は、上記通信可能検出手段からの検出信号に応じて上記音声メールを送信するようになっていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項8】 請求項7に記載の音声メール装置において、
一度送信された音声情報が再送信されることを防止する再送信防止手段を備えたことを特徴とする音声メール装置。
【請求項9】 請求項8に記載の音声メール装置において、
上記再送信防止手段は、
上記通信可能検出手段から上記送信手段への検出信号の経路中に設けられたゲート手段と、
上記音声記憶制御手段によって音声情報を上記音声記憶手段に記憶させた場合にセットされる一方、上記送信手段によって上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールを送信した場合にリセットされて、セットされている間に上記ゲート手段を開放させるゲート開閉手段で構成されていることを特徴とする音声メール装置。
【請求項10】 録音指示手段による指示に応じて、音声入力手段から入力された音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶ステップと、
メール作成指示手段による指示に応じて、送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として、上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成ステップと、
送信指示手段による指示に応じて、上記作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信ステップを備えたことを特徴とする音声メール処理方法。
【請求項11】 コンピュータを、
録音指示手段による指示に応じて、音声入力手段から入力された音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶制御手段と、
メール作成指示手段による指示に応じて、送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として、上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、
送信指示手段による指示に応じて、上記作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信手段として機能させる音声メール処理プログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読出し可能なプログラム記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子メールを送受信する装置に係り、特に音声情報を電子メールに自動的に添付して送信する音声メール装置及び音声メール処理方法、並びに、音声メール処理プログラムを記録したプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声情報を送信するための電子メール装置としては、例えば特開平2‐105662号公報に開示されている「音声メール宛先指定方式」がある。この音声メール宛先指定方式では、以下のようにして音声メールを送信するようにしている。すなわち、音声メッセージを扱え得るメール装置にデータ端末を接続し、このデータ端末のテキスト情報入力手段から、一つまたは複数の宛先情報に対して宛先識別名を付与して上記メール装置の宛先情報蓄積部に登録しておく。
【0003】
そして、音声メール送信時には、上記メール装置に接続された電話機から音声メッセージを入力して上記メール装置の音声データ蓄積部に一旦蓄積し、上記メール装置に接続されたデータ端末のテキスト情報入力手段から上記宛先識別名を入力する。そして、予め上記メール装置に登録されている同じ宛先識別名が付与されている総ての宛先情報に対して音声メールを送信するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の音声メール宛先指定方式においては、宛先情報に宛名識別名を付与することで、音声メールを送信する相手を識別しやすくしてはいるが、以下のような問題がある。すなわち、音声メールを添付する場合には、メール装置とデータ端末とを接続し、上記メール装置の音声データ蓄積部に一旦蓄積されている音声メッセージを読み出して宛先情報に添付すると言うように、非常に面倒な操作が必要であり、気軽に音声メールを利用するには無理があるという問題がある。
【0005】
そこで、この発明の目的は、音声を取り込んだ後に自動的に音声情報を添付したメールを作成して送信することができる音声メール装置、あるいは、通信回線への接続を検出した場合に自動的に音声情報を添付したメールを作成して送信することができる音声メール装置、および、音声メール処理方法、並びに、音声メール処理プログラムを記録したプログラム記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明の音声メール装置は、音声を入力するための音声入力手段と、上記音声入力手段から入力された音声を記憶する音声記憶手段と、音声の記憶開始・終了を指示する録音指示手段と、上記録音指示手段による指示に応じて,上記音声入力手段からの音声情報を上記音声記憶手段に記憶させる音声記憶制御手段と、メールを送信するための送信先情報を記憶する送信先情報記憶手段と、音声メールの作成を指示するメール作成指示手段と、上記メール作成指示手段による指示に応じて,上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として,上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、上記音声メールの送信を指示する送信指示手段と、上記送信指示手段による指示に応じて,上記メール作成手段によって作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信手段を一体に備えたことを特徴としている。
【0007】
上記構成によれば、録音指示手段からの指示に応じて、音声記憶制御手段によって音声入力手段からの音声情報が音声記憶手段に記憶される。また、メール作成指示手段からの指示に応じて、メール作成手段によって上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールが作成される。そして、送信指示手段からの指示に応じて、送信手段によって上記作成された音声メールが通信手段を介して送信される。こうして、スイッチやボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールが作成されて登録された送信先に自動的に送信される。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記メール作成指示手段は、上記送信指示手段を兼ねていることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、例えば、上記メール作成指示手段の1回目の操作で上記メール作成手段に対するメール作成が指示され、2回目の操作で上記送信手段に対するメール送信が指示される。こうして、処理の指示を行うためのスイッチやボタンの数が少なくなって操作性が向上する。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記送信先情報記憶手段に記憶されている送信先情報の中から音声メールを送信する送信先情報を指定する指定手段を備えて、上記送信先情報記憶手段には複数の送信先情報が記憶可能になっており、上記メール作成手段は,上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報のうち上記指定手段によって指定された少なくとも1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成することを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、上記メール作成手段によって、上記送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報のうち指定された少なくとも1つの送信先情報を送信先として上記音声メールが作成される。したがって、上記指定手段によって複数の送信先情報を指定しておけば、上記送信手段に対する1回の送信指示のみで、上記指定された複数の送信先に上記音声メールが送信される。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、請求項3にかかる発明の音声メール装置において、上記送信情報記憶手段に記憶された送信先情報の数を検知する送信先情報数検知手段と、上記送信先情報数検知手段によって検知された送信先情報数が1つであるか否か判断する判断手段を備えて、上記メール作成手段は,上記判断手段によって送信先情報数が1つであると判断された場合には,上記指定手段による指定に拘わらず,上記送信先情報記憶手段に記憶された1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成するようになっていることを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、上記送信情報記憶手段に1つの送信先情報のみを記憶する場合には、上記指定手段によって音声メールを送信する送信先情報を指定する必要がなく、簡単に音声メールが送信される。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記音声メールの中に挿入されるメール文章を入力するメール文章入力手段と、上記メール文章入力手段によって入力されたメール文章を記憶するメール文章記憶手段を備えて、上記メール作成手段は,上記メール文章記憶手段に予め記憶されたメール文章をメールの内容として上記音声メールを作成するようになっていることを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、予めメール文章入力手段によってメール文章を入力してメール文章記憶手段に記憶しておけば、音声メールに特有の定形文を音声メール作成毎に入力する必要がなく、簡単に上記定形文が挿入された音声メールが作成される。
【0016】
また、請求項6に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記音声記憶手段に記憶された音声情報のうち最終アドレスから特定時間分の音声情報を無効とする音声情報無効手段を備えたことを特徴としている。
【0017】
例えば、自己復帰型のスライドスイッチで構成される上記録音指示手段が自己復帰されて録音終了が指示されると、上記録音指示手段の自己復帰音が上記音声記憶手段に記憶されてしまう。ところが、上記構成によれば、音声情報無効手段によって、上記音声記憶手段の最終アドレスから特定時間分に記憶された上記自己復帰音に相当する音声情報が無効とされる。こうして、音声情報のみがメールに添付される。
【0018】
また、請求項7に係る発明は、請求項1にかかる発明の音声メール装置において、上記送信指示手段は,上記通信手段による通信が可能な状態を検出する通信可能検出手段であり、上記送信手段は,上記通信可能検出手段からの検出信号に応じて上記音声メールを送信するようになっていることを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、上記メール作成手段によって作成された音声メールは、上記送信手段によって、通信可能検出手段からの検出信号を受け取ると自動的に送信される。こうして、上記送信指示手段による送信指示に因らずに、自動的に音声メールが送信される。
【0020】
また、請求項8に係る発明は、請求項7にかかる発明の音声メール装置において、一度送信された音声情報が再送信されることを防止する再送信防止手段を備えたことを特徴としている。
【0021】
上記構成によれば、上記通信可能検出手段から上記通信手段による通信が可能なことを表す検出信号が出力されている期間に、同じ音声情報が添付された音声メールが再送信されてしまうことが再送信防止手段によって防止される。
【0022】
また、請求項9に係る発明は、請求項8にかかる発明の音声メール装置において、上記再送信防止手段は、上記通信可能検出手段から上記送信手段への検出信号の経路中に設けられたゲート手段と、上記音声記憶制御手段によって音声情報を上記音声記憶手段に記憶させた場合にセットされる一方,上記送信手段によって上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールを送信した場合にリセットされて,セットされている間に上記ゲート手段を開放させるゲート開閉手段で構成されていることを特徴としている。
【0023】
上記構成によれば、上記送信手段によって、上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールを送信すると、ゲート開閉手段がリセットされてゲート手段が閉鎖される。その結果、上記通信可能検出手段から上記送信手段への検出信号の経路が遮断されるために、送信指示信号として機能する上記通信可能検出手段からの検出信号が上記送信手段に入力されず、同じ音声情報が添付された音声メールが再送信されることが防止される。
【0024】
また、請求項10に係る発明の音声メール処理方法は、録音指示手段による指示に応じて,音声入力手段から入力された音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶ステップと、メール作成指示手段による指示に応じて,送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として,上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成ステップと、送信指示手段による指示に応じて,上記作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信ステップを備えたことを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、請求項1に係る発明の場合と同様に、スイッチあるいはボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールが作成されて登録されている送信先に自動的に送信される。
【0026】
また、請求項11に係る発明のプログラム記録媒体は、コンピュータを、録音指示手段による指示に応じて,音声入力手段から入力された音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶制御手段と、メール作成指示手段による指示に応じて,送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として,上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、送信指示手段による指示に応じて,上記作成された音声メールを通信手段を介して送信する送信手段として機能させる音声メール処理プログラムが記録されたことを特徴としている。
【0027】
上記構成によれば、請求項1に係る発明の場合と同様に、スイッチあるいはボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールが作成されて登録されている送信先に自動的に送信される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
<第1実施の形態>
図1は、本実施の形態の音声メール装置を机上に置いて使用する場合の外観を示す斜視図である。図1において、本体キャビネット部1は、表示部と透明なタブレットとを一体化した入出力部2と、赤外線通信部と、インターフェイスと、上記各部を制御する制御回路と、必要個所に電源を供給する電源部等を内蔵している。
【0029】
上記入出力部2は、薄型で文字等を表示可能なマトリックス方式の液晶表示部と、上記液晶表示部を覆う大きさを有する透明タブレットからなる。そして、上記透明タブレットは、例えば、透明なシート2枚の内側に透明電極が設けられており、通常状態においては夫々の電極が接触しないように小突起状のスペーサが規則正しく印刷されており、指またはペンで指示することによって上記両透明電極が接触して指示位置を検出可能にしたものである。
【0030】
尚、上記液晶表示部には、必要に応じて、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネル等からなるバックライトを背面に設けてもよい。また、液晶表示部によって表示された指示機能と透明タブレットの位置情報との対応関係を演算で得ることによって、使用者が液晶表示部から選択した指示機能を透明タブレットの位置情報を用いて検知することが可能である。
【0031】
蓋3は、上記本体キャビネット部1の一側部にヒンジで回動可能に接続され、入出力部2を覆って持ち運び時に入出力部2を保護する役目を有している。スライドスイッチ4は、自己復帰型のスイッチであり、音声情報の録音再生を指示するためのスイッチである。このスライドスイッチ4は、図中右側に指で移動させると音声情報の録音を開始し、指を離すことによって自動的に中央位置に戻って録音を終了するようになっている。さらに、図中左側に指で移動させると録音されている音声情報の再生を行うことができるようになっている。ここで、音声情報再生時におけるスライドスイッチ4の操作は、左側に移動させると再生を開始して指を離しても音声情報を全て再生するまで再生動作を続行するようにしてもよいし、左側に保持している間だけ再生を行うようにしてもよい。
【0032】
送信ボタン5は、メール作成指示とメール送信指示との両方の指示機能を兼ねており、記憶されている音声情報を添付したメールの作成指示とそのメールの送信指示とに使用される。モジュラジャック6は、通信回線と接続するためのケーブルを接続するジャックであり、図1に示す状態は、内部のコネクタを保護するために蓋を閉じた状態である。そして、上記ケーブルを接続する場合には、上記蓋を開いて、上記ケーブルの一端に装備されているモジュラプラグを差し込んで使用するのである。
【0033】
スピーカ7は、上記録音された音声情報等を再生出力するものである。また、マイク8は、スライドスイッチ4からの指示によって音声情報を録音する場合に音声情報等を入力するものである。また、入力ペン9は、入出力部2にタッチすることで機能指示や文字,図形の入力等を行うことができ、未使用時には本体キャビネット部1内のペン保持部10に収納される。
【0034】
以下、上記外観を呈する音声メール装置(以下、本装置と言う)の操作方法について説明する。図2は、本装置を手に持って音声情報を録音する音声情報記憶時の状態を示す斜視図である。この場合、予めメール送信先のメールアドレスとメール中に挿入するメール文章とが登録されているものとする。
【0035】
図2に示すように、上記マイク8が設けてある側を上にして縦向きに本装置を手に持ち、親指でスライドスイッチ4を下方向に押し下げ(図1のように机上に置いて使用する場合の右側にスライドさせ)ながら、マイク8に向かつてメールに添付して送信したい文章を読み上げる。上述のように、スライドスイッチ4は自己復帰型になっており、押し下げている間にマイク8に向かって読み上げた音声情報が記憶される。そして、押し下げていた指を離すと中央部分(図1参照)に自動的に戻って音声情報記憶が終了する。尚、音声情報の記憶終了時に、スライドスイッチ4が中央位置に自己復帰する際に復帰音が発生するが、記憶エリアの最終アドレスを前側にずらすことによって、発生した不必要な復帰音を再生対象から外してカットすることができる。
【0036】
上述のようにして音声情報記憶が終了した後、上記スライドスイッチ4を上方向に押し上げ(図1のように机上に置いて使用する場合の左側にスライドさせ)ると、記憶された音声情報がスピーカ7から再生される。こうして、上記記憶した音声情報を再生して確認することができるのである。
【0037】
ここで、上記送信ボタン5を押圧すると、予め登録されているメール文章をメール中に挿入し、上記記録されている音声情報を添付情報として、予め登録されている送信先メールアドレスに対するメールが作成される。そして、モジュラジャック6に通信回線を接続するためのケーブルが接続されて通信可能になっていれば、作成されたメールが送信可能となるのである。尚、モジュラジャック6に上記ケーブルが接続されていない等、通信可能な状態でない場合には、スピーカ7によって警告音が発声されると共に、図示しないエラーメッセージが入出力部2に表示されることになる。
【0038】
また、送信先情報は複数選択可能になっており、通常使用する送信先として1つ或いは複数を選択しておくことによって、送信操作を一度行うだけで同じ内容のメールを送信することができる。さらに、登録された送信先情報が1つである場合には、その登録された送信先情報が送信先として選択されているか否かに拘わらず、その送信先情報に対してメールが作成,送信されるようになっている。
【0039】
以下、具体的に、メール設定時における本装置の操作について説明する。図3は、上記メール設定時に入出力部2に表示されるメール設定画面を示す。このメール設定画面は、例えば、入出力部2に表示されたメニュー画面から「メール設定」を選択することによって表示される。この画面からは、送信先情報の入力あるいは選択とメール文章の入力あるいは選択とを行うことができるようになっている。
【0040】
図3において、「送信先情報入力」ボタン12に入力ペン9をタッチすると、図4に示す送信先情報入力画面が入出力部2に表示され、送信先情報入力操作を行うことが可能となる。また、「送信先情報選択」ボタン13に入力ペン9をタッチすると、図5に示す送信先情報一覧画面が入出力部2に表示され、送信先情報選択操作を行うことが可能となる。また、「メール文章入力」ボタン14に入力ペン9をタッチすると、図6に示すメール文章入力画面が入出力部2に表示され、メール文章入力操作を行うことが可能となる。また、「メール文章選択」ボタン15に入力ペン9をタッチすると、図7に示すメール文章一覧画面が入出力部2に表示され、メール文章選択操作を行うことが可能となる。また、「戻る」ボタン11に入力ペン9をタッチすると、メール設定画面の前の画面(この例の場合にはメニュー画面)に戻る。
【0041】
図4は、上記送信先情報入力操作を行うための送信先情報入力画面である。この送信先情報入力画面には、入力する送信先が音声メールを送信する送信先であるか否かを設定するための音声メール送信先設定部19、送信先の名前を入力するための名前入力部20、メールアドレスを入力するためのメールアドレス入力部21が設けてある。ここで、「戻る」ボタン17に入力ペン9をタッチすると、図3に示すメール設定画面に戻る。
【0042】
送信先情報入力時には、上記送信先情報入力画面における名前入力部20に送信先の名前を入力ペン9によって入力し、メールアドレス入力部21に送信先のメールアドレスを入力ペン9によって入力する。そして、入力した送信先が音声メールを送信する送信先として登録する必要があれば、音声メール送信先設定部19を入力ペン9でタッチすることによってチェックマークを表示させる。尚、音声メール送信先設定部19は、チェックマークを上記タッチ操作に対してトグル状に表示,非表示するようになっている。そのために、チェックマークが表示されていない場合に入力ペン9でタッチするとチェックマークを表示し、チェックマークが表示されている場合に入力ペン9でタッチすると表示しているチェックマークが削除されることになる。
【0043】
上述のようにして送信先情報入力操作を終え、「登録」ボタン16に入力ペン9をタッチすると、名前入力部20およびメールアドレス入力部21に入力されたデータと音声メール送信先設定部19にチェックマークが表示されていることが記憶される。ここで、「一覧表示」ボタン18に入力ペン9をタッチすると、図5に示す送信先情報一覧画面が表示される。この送信先情報一覧画面は、図3に示すメール設定画面における「送信先情報選択」ボタン13に入力ペン9をタッチしたときに表示されるものと同じ画面である。
【0044】
上記送信先情報一覧画面には、登録されている送信先情報(名前,メールアドレスおよび音声情報が添付された音声メール送信先であるか否かのチェック欄)を表示する表示欄22が設けられている。そして、この表示欄22の先頭に設けられたチェック欄23を入力ペン9でタッチしてチェックマークを付加することによって、音声メールの送信先を選択することができるようになっている。また、「キャンセル」ボタン24に入力ペン9でタッチすると、ここで操作された内容を全てキャンセルして送信先情報一覧画面を表示する前の画面に戻る。さらに、「OK」ボタン25に入力ペン9でタッチすると、ここで付加あるいは削除されたチェックマークの変更が登録されている送信先情報の内容に反映された後、送信先情報一覧画面を表示する前の画面に戻るようになっている。
【0045】
図6はメール文章入力操作を行うためのメール文章入力画面である。このメール文章入力画面には、メール文章入力部26、このメール文章入力部26に表示されているメール文章が音声メール時にメール中に挿入するメール文章であるか否かをチェックする音声メール挿入文章設定部27が設けてある。ここで、「戻る」ボタン28に入力ペン9でタッチすると、図3のメール設定画面に戻る。
【0046】
メール文章入力時には、上記メール文章入力部26にメールの内容として挿入するメール文章を入力ペン9によって入力する。そして、入力したメール文章が音声メール時にメール中に挿入するメール文章であれば、音声メール挿入文章設定部27を入力ペン9でタッチすることによって図6に示すようにチェックマークを表示させる。尚、音声メール挿入文章設定部27は、上記チェックマークを上記タッチ操作に対してトグル状に表示,非表示するようになっている。そのために、チェックマークが表示されていない場合に入力ペン9でタッチするとチェックマークを表示し、チェックマークが表示されている場合に入力ペン9でタッチすると表示しているチェックマ―クが削除されることになる。
【0047】
上述のようにしてメール文章入力操作を終え、「登録」ボタン29に入力ペン9をタッチすると、上記メール文章入力部26に入力されたデータと音声メール挿入文章設定部27にチェックマークが表示されていることとが記憶される。ここで、「一覧表示」ボタン30に入力ペン9をタッチすると、図7に示すメール文章一覧画面が表示される。このメール文章一覧画面は、図3に示すメール設定画面における「メール文章選択」ボタン15に入力ペン9をタッチしたときに表示されるものと同じ画面である。
【0048】
上記メール文章一覧画面には、登録されているメール文章と音声メールに挿入する文章であるか否かのチェック欄とを表示する表示欄31が設けられている。そして、この表示欄31の先頭に設けられたチェック欄32を入力ペン9でタッチしてチェックマークを付加することによって音声メールに挿入する文章として選択することができるようになっている。また、「キャンセル」ボタン33に入力ペン9でタッチすると、ここで操作された内容を全てキャンセルしてメール文章一覧画面を表示する前の画面に戻る。さらには、「OK」ボタン34に入力ペン9でタッチすると、ここで付加あるいは削除されたチェックマークの変更が登録されたメール文章の内容に反映された後、メール文章一覧画面を表示する前の画面に戻るようになっている。
【0049】
このようにして、上記メール文章入力画面から入力されたメール文章あるいはメール文章一覧画面から選択されたメール文章がメール中に挿入され、スライドスイッチ4の操作によってマイク8から入力された音声文章が付加されて、送信ボタン5の操作によって、送信先情報入力画面から入力された送信先あるいは送信先情報一覧から選択された送信先に送信されるのである。その結果、メール作成送信に要する手間を省いて、より安易に音声メールを利用することができるのである。
【0050】
次に、上述のように操作される本装置の具体的な内部構成とその動作について詳細に説明する。図8は、本装置の詳細ブロック図である。中央制御部41は、入出力部2を構成するタブレット(上記透明タブレットに相当)2b等からの各種命令に従って音声制御部42及びメール制御部43を制御して、入力情報あるいは出力情報に対する処理を実行する。また、中央制御部41は、入出力部2を構成する表示部(上記液晶表示部に相当)2aを制御して、処理結果の表示を行う。
【0051】
電源スイッチ44は、本装置の電源をオン/オフするスイッチである。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)45には、電子メールを送受信するために接続するサーバの各種情報(電話番号,接続速度,パスワード等)を記憶するサーバ接続情報メモリ46、送信先とする相手の名前,メールアドレス,音声メールの送信先とするか否かのフラグを記憶する送信先情報メモリ47、メールの内容として挿入するメール文章,音声メール用のメール文章か否かのフラグを記憶するメール文章情報メモリ48が搭載されている。尚、送信先情報メモリ47およびメール文章情報メモリ48のフラグ欄には、音声メールの送信先及び音声メール用のメール文章とする場合には「1」が記憶され、そうでない場合には「0」が記憶される。
【0052】
つまり、上述した図3のメール設定画面、図4の送信先情報入力画面、図5の送信先情報一覧画面、図6のメール文章入力画面、図7のメール文章一覧画面から行われるメール文章および送信先の設定処理は、中央制御部41による入出力部2の制御下に行われるユーザとの対話によって、RAM45の内容を更新することによって行われるのである。その結果、送信先情報メモリ47には、図5に示す送信先情報一覧画面と同じ内容の送信先情報が記憶される。また、メール文章情報メモリ48には、図7に示すメール文章一覧画面と同じ内容のメール文章情報が記憶されるのである。
【0053】
上記音声制御部42は、上記スライドスイッチ4の操作に従って、以下のごとく各部に制御信号を送出する。すなわち、スライドスイッチ4を図2において下方向(図1においては右方向:以下、スライドスイッチ4の移動方向は総て図2の状態における方向で言う)に移動させると、音声制御部42は、音声記憶に必要な入力アンプ49,アナログ/ディジタル(A/D)変換器50,記憶部51およびアドレス部52に対して制御信号を出力する。
【0054】
その結果、上記入力アンプ49によって、マイク8から入力された音声が増幅され、A/D変換器50によってディジタル信号に変換され、記憶部51にディジタル信号に変換された音声データが音声情報として記憶される。その場合、記憶される音声情報のアドレスが順次アドレス部52から指定される。
【0055】
そして、音声の記憶を終了すべく上記スライドスイッチ4を戻すと、音声制御部42は、入力アンプ49,A/D変換器50,記憶部51およびアドレス部52に制御信号を出力して動作を停止させる。その際に、アドレス部52からの最終アドレスが最終アドレス部53に読み込まれる。音声制御部42は、さらにシフト部54に制御信号を出力して、最終アドレス部53に記憶されている最終アドレスを前側にシフトさせる。こうして、スライドスイッチ4を戻した際に記憶された機械的な音の記憶領域を再生対象から削除するのである。尚、その場合における最終アドレスのシフト量は、スライドスイッチ4を戻した際に発生する機械音の長さに相当する量であり、予めシフト部54に設定されている。
【0056】
次に、上記スライドスイッチ4を上方向に移動させると、音声制御部42は、記憶部51,アドレス部52,ディジタル/アナログ(D/A)変換器55および出力アンプ56に対して制御信号を出力する。
【0057】
その結果、上記記憶部51から、アドレス部52によって指定される最終アドレス(最終アドレス部53に記憶されているシフト後の最終アドレス)まで音声情報が順次読み出され、D/A変換器55によってディジタル信号の音声情報がアナログ信号に変換され、出力アンプ56によって増幅されて、音声としてスピーカ7から出力される。こうして、記憶部51に記憶されている音声情報のみが再生されるのである。
【0058】
一方、上記メール制御部43は、上記送信ボタン5の操作に従って、送信メールバッファ57,件数カウント部58,判断部59,モデム60,送信先情報読出部64およびメール文章情報読出部65に制御信号を送出する。そして、記憶部51のシフト後の最終アドレスまで記憶されている音声情報を添付情報として送信メールバッファ57の内容と上記添付情報とに基づいてメールを作成し、作成したメールをモデム60に出力し、通信回線によってLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)のメールサーバあるいはプロバイダと接続してメールを送信する。
【0059】
以下、上記メール制御部43の制御の下に、件数カウント部58,判断部59およびチェック検出部61等によって行われるメールの作成処理について説明する。
【0060】
先ず、上記件数カウント部58は、送信先情報読出部64を介してRAM45の送信先情報メモリ47に記憶されている送信先情報の件数をカウントし、そのカウント値を判断部59に送出する。そうすると、判断部59は、上記カウント値に基づいて送信先情報メモリ47に記憶されている送信先情報の件数が1件か否かの判断を行い、1件の場合には信号「1」を、複数件の場合には信号「0」をゲート62とインバータ63とに出力する。
【0061】
そうすると、記憶されている件数が1件の場合には、上記インバータ63からはチェック検出部61に信号「0」が送出されることになり、チェック検出部61は動作を停止する。一方、信号「1」が入力されたゲート62は開放する。その結果、送信先情報読出部64によってRAM45の送信先情報メモリ47から読み出された1件の送信先情報のメールアドレスが、ゲート62を通過して送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納されるのである。
【0062】
これに対して、記憶されている件数が2件以上の場合には、上記インバータ63からはチェック検出部61に信号「1」が送出されることになり、チェック検出部61が駆動される。一方、信号「0」が入力されたゲート62は閉鎖する。そうすると、チェック検出部61は、送信先情報読出部64によってRAM45の送信先情報メモリ47から読み出された総ての送信先情報の上記フラグ欄に「1」が記憶されている送信先情報の検出を行なう。そして、フラグ欄に「1」が記憶されている送信先情報のメールアドレスのみを抽出して送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納する。このように、チェック検出部61が駆動されることによって、送信先情報メモリ47に登録されている送信先情報から音声メールの送信先のメールアドレスのみを抽出して送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納されるのである。
【0063】
こうして、上記送信アドレス部57aに音声メールの送信先のメールアドレスが格納されると、次にメール文章情報読出部65によってRAM45のメール文章情報メモリ48から読み出されたメール文章(音声情報を添付して送信する文章)が、送信メールバッファ57のメール文章部57bに記憶される。尚、ここでは詳細な説明は省略するが、メール文章情報に関しても送信先情報に関する構成と同じ構成を有して、複数のメール文章の内からチェック欄に「1」が書き込まれているメール文章を選択的に記憶するようになっている。
【0064】
また、図8では図示していないが、上記送信ボタン5を押圧した時点で通信回線に接続されていない或は送信アドレスデータが無い等の問題が発生した場合には、スピーカ7によって警告音を発し、表示部2aにエラーメッセージを表示するようになっている。
【0065】
図9は、上記中央制御部41による制御の下に実行されるメール設定処理動作のフローチャートである。以下、図9に従ってメール設定処理動作について詳細に説明する。
【0066】
先ず、ステップS1で、上記入出力部2の表示部2aによって、図3に示すメール設定画面が表示される。ステップS2で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS3に進む。ステップS3で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0067】
ステップS4で、上記検知された位置が「送信先情報入力」ボタン12であるか否かが判別される。その結果「送信先情報入力」ボタン12であればステップS5に進み、そうでなければステップS6に進む。ステップS5で、「送信先情報入力処理」サブルーチンが実行されて、上記メール設定処理動作が終了される。
【0068】
ステップS6で、上記検知された位置が「送信先情報選択」ボタン13であるか否かが判別される。その結果「送信先情報選択」ボタン13であればステップS7に進み、そうでなければステップS8に進む。ステップS7で、「送信先情報選択処理」サブルーチンが実行されて、上記メール設定処理動作が終了される。
【0069】
ステップS8で、上記検知された位置が「メール文章入力」ボタン14であるか否かが判別される。その結果「メール文章入力」ボタン14であればステップS9に進み、そうでなければステップS10に進む。ステップS9で、「メール文章入力処理」サブルーチンが実行されて、上記メール設定処理動作が終了される。
【0070】
ステップS10で、上記検知された位置が「メール文章選択」ボタン15であるか否かが判別される。その結果「メール文章選択」ボタン15であればステップS11に進み、そうでなければステップS12に進む。ステップS11で、「メール文章選択処理」サブルーチンが実行されて、上記メール設定処理動作が終了される。
【0071】
ステップS12で、上記検知された位置が「戻る」ボタン11であるか否かが判別される。その結果「戻る」ボタン11であればメール設定画面の前の画面に戻る。一方、そうでなければ上記ステップS2に戻って、次のペンタッチを待つ。
【0072】
図10は、図9に示す上記メール設定処理動作中の上記ステップS5において実行される送信先情報入力処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図10に従って送信先情報入力処理について詳細に説明する。
【0073】
ステップS21で、上記入出力部2の表示部2aによって、図4に示す送信先情報入力画面が表示される。ステップS22で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS23に進む。ステップS23で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0074】
ステップS24で、上記検知された位置が「登録」ボタン16であるか否かが判別される。その結果、「登録」ボタン16であればステップS25に進み、そうでなければステップS30に進む。ステップS25で、名前入力部20から入力された送信先の名前が送信先情報メモリ47の名前欄に記憶される。ステップS26で、メールアドレス入力部21から入力された送信先のメールアドレスが送信先情報メモリ47のメールアドレス欄に記憶される。ステップS27で、音声メール送信先設定部19にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS28に進み、そうでなければステップS29に進む。ステップS28で、音声メール送信先設定部19にチェックマークが表示されているので、送信先情報メモリ47の対応する送信先名のフラグ欄に「1」が記憶される。ステップS29で、送信先情報入力画面が閉じられる。そうした後、送信先情報入力処理サブルーチンが終了されて、図9に示す上記メール設定処理動作にリターンする。
【0075】
ステップS30で、上記検知された位置が音声メール送信先設定部19であるか否かが判別される。その結果、音声メール送信先設定部19である場合にはステップS31に進み、そうでない場合にはステップS34に進む。ステップS31で、上記音声メール送信先設定部19に既にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS33に進み、そうでなければステップS32に進む。ステップS32で、音声メール送信先設定部19にチェックマークが表示される。そうした後上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。ステップS33で、音声メール送信先設定部19に表示されているチェックマークが削除される。そうした後上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。
【0076】
ステップS34で、上記検知された位置が名前入力部20であるか否かが判別される。その結果、名前入力部20であればステップS35に進み、そうでなければステップS36に進む。ステップS35で、名前入力部20に入力ペン9で書き込まれた送信先の名前が入力される。尚、ここで言う「名前の入力」とは、名前入力部20上を順次移動する入力ペン9のタブレット2b上の位置を検出して表示部2a上の対応する位置に名前の筆跡を表示し、この表示された名前の筆跡パターンに基づいて上記書き込まれた名前を認識することである。そして、入力ペン9が名前入力部20を離脱すると上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。
【0077】
ステップS36で、上記検知された位置がメールアドレス入力部21であるか否かが判別される。その結果、メールアドレス入力部21であればステップS37に進み、そうでなければステップS38に進む。ステップS37で、上記ステップS35と同様にしてメールアドレス入力部21上に入力ペン9で書き込まれたメールアドレスが入力される。そして、入力ペン9がメールアドレス入力部21を離脱すると上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。
【0078】
ステップS38で、上記検知された位置が「一覧表示」ボタン18であるか否かが判別される。その結果、「一覧表示」ボタン18であればステップS39に進み、そうでなければステップS40に進む。ステップS39で、「送信先情報選択処理」サブルーチンが実行される。そうした後、上記ステップS22に戻って次のペンタッチを待つ。
【0079】
ステップS40で、上記検知された位置が「戻る」ボタン17であるか否かが判別される。その結果、「戻る」ボタン17であれば上記ステップS29に進み、上記送信先情報入力画面が閉じられて送信先情報入力処理サブルーチンが終了される。一方、そうでなければ上記ステップS22に戻って、次のペンタッチを待つ。
【0080】
図11は、図9に示す上記メール設定処理動作中の上記ステップS7、あるいは、図10に示す上記送信先情報入力処理サブルーチン中の上記ステップS39において実行される送信先情報選択処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図11に従って送信先情報選択処理について詳細に説明する。
【0081】
ステップS41で、上記RAM45の送信先情報メモリ47に記憶された送信先情報に基づいて、入出力部2の表示部2aによって、図5に示す送信先情報一覧画面が表示される。ステップS42で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS43に進む。ステップS43で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0082】
ステップS44で、上記検知された位置が「OK」ボタン25であるか否かが判別される。その結果、「OK」ボタン25であればステップS45に進み、そうでなければステップS48に進む。ステップS45で、表示欄22のチェック欄23にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS46に進み、表示されていなければステップS47に進む。ステップS46で、チェック欄23にチェックマークが表示されているので、送信先情報メモリ47の対応する送信先名のフラグ欄のみに「1」が記憶される。ステップS47で、送信先情報一覧画面が閉じられる。そうした後、送信先情報選択処理サブルーチンが終了されて、図9に示す上記メール設定処理動作あるいは図10に示す送信先情報入力処理サブルーチンにリターンする。
【0083】
ステップS48で、上記検知された位置が表示欄22のチェック欄23であるか否かが判別される。その結果、チェック欄23であればステップS49に進み、そうでなければステップS52に進む。ステップS49で、上記チェック欄23に既にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS51に進み、そうでなければステップS50に進む。ステップS50で、チェック欄23にチェックマークが表示される。そうした後上記ステップS42に戻って次のペンタッチを待つ。ステップS51で、チェック欄23に表示されているチェックマークが削除される。そうした後上記ステップS42に戻って次のペンタッチを待つ。
【0084】
ステップS52で、上記検知された位置が「キャンセル」ボタン24であるか否かが判別される。その結果、「キャンセル」ボタン24であれば上記ステップS47に進み、上記送信先情報一覧画面が閉じられて送信先情報選択処理サブルーチンが終了される。一方、そうでなければ上記ステップS42に戻って次のペンタッチを待つ。
【0085】
図12は、図9に示す上記メール設定処理動作中の上記ステップS9において実行されるメール文章入力処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図12に従ってメール文章入力処理について詳細に説明する。
【0086】
ステップS61で、上記入出力部2の表示部2aによって、図6に示すメール文章入力画面が表示される。ステップS62で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS63に進む。ステップS63で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0087】
ステップS64で、上記検知された位置が「登録」ボタン29であるか否かが判別される。その結果、「登録」ボタン29であればステップS65に進み、そうでなければステップS69に進む。ステップS65で、メール文章入力部26から入力されたメール文章が、RAM45のメール文章情報メモリ48に記憶される。ステップS66で、音声メール挿入文章設定部27にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS67に進み、そうでなければステップS68に進む。ステップS67で、音声メール挿入文章設定部27にチェックマークが表示されているので、メール文章情報メモリ48の対応するメール文章のフラグ欄に「1」が記憶される。ステップS68で、メール文章入力画面が閉じられる。そうした後、メール文章入力処理サブルーチンが終了されて、図9に示す上記メール設定処理動作にリターンする。
【0088】
ステップS69で、上記検知された位置が音声メール挿入文章設定部27であるか否かが判別される。その結果、音声メール挿入文章設定部27であればステップS70に進み、そうでなければステップS73に進む。ステップS70で、音声メール挿入文章設定部27に既にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS72に進み、そうでなければステップS71に進む。ステップS71で、音声メール挿入文章設定部27にチェックマークが表示される。そうした後上記ステップS62に戻って次のペンタッチを待つ。ステップS72で、音声メール挿入文章設定部27に表示されているチェックマークが削除される。そうした後上記ステップS62に戻って次のペンタッチを待つ。
【0089】
ステップS73で、上記検知された位置がメール文章入力部26であるか否かが判別される。その結果、メール文章入力部26であればステップS74に進み、そうでなければステップS75に進む。ステップS74で、メール文章入力部26上に入力ペン9で書き込まれたメール文章が上述のようにして入力される。そして、入力ペン9がメール文章入力部26を離脱すると上記ステップS62に戻って次のペンタッチを待つ。
【0090】
ステップS75で、上記検知された位置が「一覧表示」ボタン30であるか否かが判別される。その結果、「一覧表示」ボタン30であればステップS76に進み、そうでなければステップS77に進む。ステップS76で、「メール文章選択処理」サブルーチンが実行される。そうした後、上記ステップS62に戻って次のペンタッチを待つ。
【0091】
ステップS77で、上記検知された位置が「戻る」ボタン28であるか否かが判別される。その結果、「戻る」ボタン28であれば上記ステップS68に進み、上記メール文章入力画面が閉じられてメール文章入力処理サブルーチンが終了される。一方、そうでなければ上記ステップS62に戻って、次のペンタッチを待つ。
【0092】
図13は、図9に示す上記メール設定処理動作中の上記ステップS11、あるいは、図12に示す上記メール文章入力処理サブルーチン中の上記ステップS76において実行されるメール文章選択処理サブルーチンのフローチャートである。以下、図13に従ってメール文章選択処理について詳細に説明する。
【0093】
ステップS81で、上記RAM45のメール文章情報メモリ48に記憶されたメール文章情報に基づいて、入出力部2の表示部2aによって、図7に示すメール文章一覧画面が表示される。ステップS82で、入出力部2のタブレット2bからの検出信号に基づいてペンタッチがあったと判別されるとステップS83に進む。ステップS83で、タブレット2bからの検出信号に基づいてタブレット2b上におけるペンタッチされた位置が検知される。
【0094】
ステップS84で、上記検知された位置が「OK」ボタン34であるか否かが判別される。その結果、「OK」ボタン34であればステップS85に進み、そうでなければステップS88に進む。ステップS85で、表示欄31のチェック欄32にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS86に進み、表示されていなければステップS87に進む。ステップS86で、チェック欄32にチェックマークが表示されているので、メール文章情報メモリ48の対応するメール文章のフラグ欄のみに「1」が記憶される。ステップS87で、メール文章一覧画面が閉じられる。そうした後、メール文章選択処理サブルーチンが終了されて、図9に示す上記メール設定処理動作あるいは図12に示すメール文章入力処理サブルーチンにリターンする。
【0095】
ステップS88で、上記検知された位置が表示欄31のチェック欄32であるか否かが判別される。その結果、チェック欄32であればステップS89に進み、そうでなければステップS92に進む。ステップS89で、上記チェック欄32に既にチェックマークが表示されているか否かが判別される。その結果、上記チェックマークが表示されていればステップS91に進み、そうでなければステップS90に進む。ステップS90で、チェック欄32にチェックマークが表示される。そうした後上記ステップS82に戻って次のペンタッチを待つ。ステップS91で、チェック欄32に表示されているチェックマークが削除される。そうした後上記ステップS82に戻って次のペンタッチを待つ。
【0096】
ステップS92で、上記検知された位置が「キャンセル」ボタン33であるか否かが判別される。その結果、「キャンセル」ボタン33であれば上記ステップS87にに進み、上記メール文章一覧画面が閉じられてメール文章選択処理サブルーチンが終了される。一方、そうでなければ上記ステップS82に戻って次のペンタッチを待つ。
【0097】
図14は、上記中央制御部41による制御の下に、音声制御部42およびメール制御部43によって実行される音声情報記録・メール作成送信処理動作のフローチャートである。以下、図14に従って音声情報記録・メール作成送信処理動作について詳細に説明する。
【0098】
先ず、ステップS101で、上記中央制御部41によって、電源スイッチ44がオンされたことを検知するとステップS102に進む。ステップS102で、音声制御部42によって、スライドスイッチ4が操作されたか否かが判別される。その結果、スライドスイッチ4が操作された場合には、音声制御部42によってステップS103〜ステップS109の音声情報記録再生処理動作が実行される。一方、そうでなければステップS110に進む。
【0099】
ステップS103で、上記スライドスイッチ4のスライド方向が手に持った状態で下方向であるか否かが判別される。その結果、下方向であればステップS104に進み、上方向であればステップS108に進む。ステップS104で、上述のように入力アンプ49,A/D変換器50,記憶部51及びアドレス部52に対して制御信号が出力されて、マイク8から取り込まれたユーザの音声が記憶部51に記憶される。ステップS105で、スライドスイッチ4が中央に戻ったか否かが判別される。その結果、戻った場合にはステップS107に進み、そうでなければステップS106に進む。ステップS106で、音声の記憶を開始してから所定時間が経過したか否かが判別される。その結果、経過していればステップS107に進み、経過していなければ上記ステップS104に戻って音声の記録が続行される。ここで、上記所定時間とは、記憶部51の全領域に音声情報が記憶される時間である。
【0100】
ステップS107で、上述のように入力アンプ49,A/D変換器50,記憶部51およびアドレス部52に対して制御信号が出力されて動作が停止される。そうした後、シフト部54に制御信号が出力されて、最終アドレス部53に記憶されている最終アドレスが前側に所定アドレスだけシフトされる。そうした後、ステップS126に進む。こうして、音声情報が記憶された記憶部51の最終アドレスが前側にずらされることによって、記憶された音声情報を使用する場合に、スライドスイッチ4の復帰による不要な音が省かれるのである。
【0101】
ステップS108で、上記記憶部51に音声情報が記憶されているか否かが判別される。その結果、記憶されている場合にはステップS109に進み、そうでなければステップS126に進む。ステップS109で、上述のように記憶部51,アドレス部52,D/A変換器55及び出力アンプ56に対して制御信号が出力されて、記憶部51に記憶されている音声情報がスピーカ7から再生される。そして、再生が終了するとステップS126に進む。
【0102】
ステップS110で、上記メール制御部43によって、送信ボタン5が操作されたか否かが判別される。その結果、送信ボタン5が操作された場合には、メール制御部43によってステップS111〜ステップS124のメール作成送信処理動作が実行される。一方、そうでなければステップS125に進む。
【0103】
ステップS111で、上記件数カウント部58に制御信号が出力されて、上記RAM45の送信先情報メモリ47に登録されている送信先情報が検出され、その数がカウントされる。ステップS112で、上記判断部59に制御信号が出力されて、上記カウント結果が「1つ」であるか否かが判別される。その結果、「1つ」であればステップS113に進み、「複数」であればステップS114に進む。ステップS113で、送信先情報メモリ47に1つだけ登録されている送信先情報の中からメールアドレスが読み出されて送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納される。そうした後、ステップS116に進む。
【0104】
ステップS114で、上記チェック検出部61に制御信号が出力されて、送信先情報メモリ47に登録されている送信先情報の中に音声メール送信先が存在するか否かが判別される。その結果、存在する場合にはステップS115に進み、存在しない場合にはステップS123に進む。ステップS115で、音声メール送信先である送信先情報からメールアドレスが読み出されて送信メールバッファ57の送信アドレス部57aに格納される。
【0105】
ステップS116で、上記記憶部51に音声情報が記憶されているか否かが判別される。その結果、記憶されていればステップS117に進み、記憶されていなければステップS123に進む。ステップS117で、RAM45のメール文章情報メモリ48に音声メール挿入文章として登録されたメール文章が存在するか否かが判別される。その結果、存在する場合にはステップS118に進み、存在しない場合にはステップS119に進む。ステップS118で、メール文章情報メモリ48に登録されているメール文章が読み出されて、送信メールバッファ57のメール文章部57bに格納される。ステップS119で、送信アドレス部57aに格納されているメールアドレスを送信先とし、記憶部51に記憶された音声情報をメールに添付し、メール文章部57bにメール文章が記憶されていれば、記憶されているメール文章をメールの内容として、メールが作成される。その際に、添付する音声情報を、シフトされた最終アドレスまで記憶された音声情報とすることによって不要な音が取り除かれている。
【0106】
ステップS120で、上記送信ボタン5が再度押圧されたか否かが判別される。その結果、送信ボタン5が押圧されていればステップS121に進み、押圧されていなければステップS126に進む。ステップS121で、通信回線は接続されているか否かが判別される。その結果、接続されていればステップS122に進み、接続されていなければステップS123に進む。ステップS122で、上記ステップS119において作成されたメールが送信される。そうした後、ステップS126に進む。
【0107】
ステップS123で、電子メール送信先情報が無い場合、音声情報が記憶されていない場合、または、通信回線が接続されていない場合には、音声制御部42によってスピーカ7から警告音が発生される。さらに、ステップS124で、中央制御部41によって、状況に合ったエラーメッセージが入出力部2の表示部2aに表示される。そうした後、ステップS126に進む。
【0108】
ステップS125で、上記ステップS102およびステップS110においてスライドスイッチ4および送信ボタン5の何れも操作されなかったと判別されたので、中央制御部41によって、入出力部2等のその他の部分からの操作に応じて、既に図9〜図13によって説明したメール設定処理動作等の他の処理が行われる。その後、ステップS126に進む。
【0109】
ステップS126で、上記中央制御部41によって、電源スイッチ44がオフされたか否かが判別される。その結果、電源オフでなければ上記ステップS102に戻って、操作された個所に応じて音声情報記録再生動作,メール作成送信処理動作あるいはその他の処理が繰り返される。一方、電源オフであれば音声情報記録・メール作成送信処理動作を終了する。
【0110】
上述のように、本実施の形態においては、メール送信先の名前とメールアドレスと音声メール送信先か否かのフラグを格納する送信先情報メモリ47と、メール中に挿入されるメール文章と音声メール用メール文章か否かのフラグを格納するメール文章情報メモリ48とが搭載されたRAM45を有している。そして、このRAM45の周囲に、入出力部2を制御してユーザとの対話によって上記送信先情報およびメール文章情報をRAM45に入力更新する中央制御部41と、マイク8やスピーカ7等を制御して音声情報を記憶再生する音声制御部42と、送信メールバッファ57やモデム60等を制御して音声メールを作成して送信するメール制御部43を一体に設けて、音声メール装置を構成している。したがって、入出力部2,スライドスイッチ4または送信ボタン5から、メール設定,音声情報記録またはメール作成送信を指示するだけの簡単な操作で、自動的に音声メールを作成して指定した送信先に自動的に送信することができる。
【0111】
すなわち、本実施の形態によれば、予め送信先情報およびメール文章情報を登録しておけば、思い付いたときに本体キャビネット部1の蓋3をしたままの状態で、スライドスイッチ4を操作して音声情報を録音再生し、送信ボタン5を操作して音声メールを作成送信できるのである。
【0112】
したがって、上記特開平2‐105662号公報に開示された「音声メール宛先指定方式」のごとく、別体に形成されたメール装置とデータ端末と電話機とを切り換え接続しながら、宛先識別名が付与された宛先情報の登録、音声メッセージの録音、上記宛先識別名の入力、音声メールの作成送信を行うという、非常に面倒な操作の必要がなく気軽に音声メールを利用することができるのである。
【0113】
その場合に、上記送信ボタン5には、メール作成指示とメール送信指示との両方の指示機能を与え、1回押圧することによって音声情報を添付した音声メールの作成を指示し、2回目の押圧によってその音声メールの送信を指示するようにしている。したがって、処理の指示を行うスイッチ類の数を少なくして、より操作性を向上できる。
【0114】
また、上記メール制御部43の制御下に、件数カウント部58,判断部59およびチェック検出部61を設けている。そして、送信先情報メモリ47に登録されている送信先情報が1件であるか複数件であるかを判断し、1件である場合にはその1件の送信先情報のメールアドレスを用いてメールを作成する一方、複数件である場合には選択的に音声メールの送信先情報のメールアドレスのみを用いてメールを作成するようにしている。したがって、ユーザは、音声メールを送信する度に送信先情報一覧から音声メール送信先のみを選出してメールを作成する必要がなく、送信ボタン5を操作するだけで自動的に音声メールを作成できる。
【0115】
また、上記RAM45には、メールに挿入されるメール文章を格納するメール文章情報メモリ48を設け、予め種々のメール文章を音声メール用にはチェックを付与して登録しておくようにしている。したがって、メール文章情報メモリ48から必要なメール文章を選択するだけで簡単にメールの文章を作成できる。また、メール中に音声情報が添付されている由のメール文章等の音声メールに特有な定形文を音声メール作成毎に入力する必要がなく、簡単に上記定形文が挿入された音声メールを作成できる。
【0116】
また、上記スライドスイッチ4を自己復帰型に構成すると共に、最終アドレス部53とシフト部54を設けている。そして、スライドスイッチ4から手を離して中央に復帰すると、音声録音を終了すると共に最終アドレス部53にそのときの最終アドレスを格納する。さらに、シフト部54によって上記最終アドレスを所定番地だけ前側にシフトするようにしている。したがって、後にメールに音声情報を添付する際に、スライドスイッチ4の復帰音を除去して音声のみを添付することができるのである。
【0117】
尚、上記実施の形態においては、上記送信ボタン5を1回目の押圧で音声メールの作成を指示し、2回目の押圧でその音声メールの送信を指示するようにしている。しかしながら、この発明はそれに限定されるものではなく、1回の押圧で音声メールの作成と送信とを同時に指示するようにしても差し支えない。
【0118】
<第2実施の形態>
図15は、本実施の形態における音声メール装置のブロック図である。尚、外観図は、図1および図2に示す第1実施の形態の音声メール装置の場合と同じである。
【0119】
図15において、中央制御部71,音声制御部72,メール制御部73,電源スイッチ74,RAM75,入力アンプ79,A/D変換器80,記憶部81,アドレス部82,最終アドレス部83,シフト部84,D/A変換器85,出力アンプ86,送信メールバッファ87,件数カウント部88,判断部89,モデム90,チェック検出部91,ゲート92,インバータ93,入出力部94,マイク95,スライドスイッチ96,スピーカ97,送信ボタン98,送信先情報読出部99およびメール文章情報読出部100は、図8に示す第1実施の形態における中央制御部41,音声制御部42,メール制御部43,電源スイッチ44,RAM45,入力アンプ49,A/D変換器50,記憶部51,アドレス部52,最終アドレス部53,シフト部54,D/A変換器55,出力アンプ56,送信メールバッファ57,件数カウント部58,判断部59,モデム60,チェック検出部61,ゲート62,インバータ63,入出力部2,マイク8,スライドスイッチ4,スピーカ7,送信ボタン5,送信先情報読出部64およびメール文章情報読出部65と、同じ機能を有して同様に動作する。
【0120】
第1実施の形態と同様に、上記メール制御部73は、上記送信ボタン98の操作に従って、送信メールバッファ87,件数カウント部88,判断部89及びモデム90に制御信号を送出して、RAM75の内容に基づいてメールを作成する。
【0121】
ここで、上記音声制御部72の制御の下に、音声情報が記憶部81に記憶されると、音声制御部72から音声送信済部101にセット信号が出力されて、音声送信済部101に「1」がセットされる。そして、この記憶部81に記憶された音声情報が、メール制御部73によって音声メールとして送信されると、メール制御部73から音声送信済部101にリセット信号が出力されて、音声送信済部101に「0」がセットされる。
【0122】
検出部102は、回線接続ライン105の電圧の高低によって通信回線が接続されていることを検出するものであり、回線接続ライン105に通信回線が接続されて所定値以上の電圧を検出すると検出信号を遅延回路103に出力する。この遅延回路103は、上記検出信号に対する回線接続によるノイズ等の影響を除去するために遅延時間を調整するためのものである。こうしてノイズ等が除去された検出信号は、ゲート104を介してメール制御部73に通信開始を促す信号として送出される。
【0123】
ここで、上記ゲート104には音声送信済部101からセットされている情報を表す信号が供給されており、音声送信済部101に「1」がセットされている場合にはゲート104は開放し、音声送信済部101に「0」がセットされている場合にはゲート104は閉鎖するようになっている。したがって、記憶部81に未送信の音声情報が記憶されており、回線接続ライン105に上記通信回線が接続されている場合に、メール制御部73に検出部102からの検出信号が入力されることになる。そして、メール制御部73は、音声メールの作成が終了すると、検出部102からの検出信号の有無を検知して、上記検出信号がある(つまり、通信回線が接続されている)と上記作成した音声メールを自動的にモデム90に出力し、通信回線によってLANのメールサーバあるいはプロバイダと接続してメールを送信するのである。
【0124】
すなわち、本実施の形態においては、上記送信ボタン98の2回目の押圧によらずに、上記通信回線への接続検知を送信指令として音声メールの送信を自動的に開始するのである。したがって、上記第1実施の形態よりも、さらに操作性を向上できる。
【0125】
図16は、上記中央制御部71による制御の下に、音声制御部72およびメール制御部73によって実行される音声情報記録・メール作成送信処理動作のフローチャートである。以下、図16に従って、本実施の形態における音声情報記録・メール作成送信処理動作について詳細に説明する。
【0126】
ステップS131〜ステップS137で、図14に示す音声情報記録・メール作成送信処理動作におけるステップS101〜ステップS107と同様に、スライドスイッチ96が下方向に操作されるとユーザの音声が記憶部81に記憶される。そして、スライドスイッチ96が中央に戻るか或は所定時間が経過すると音声記録が終了され、最終アドレスが前側に所定アドレスだけシフトされる。
【0127】
こうして音声情報の記録が終了すると、ステップS138で、音声制御部72によって音声送信済部101に「1」がセットされる。そうした後、ステップS159に進む。
【0128】
その後、ステップS139〜ステップS150で、図14に示す音声情報記録・メール作成送信処理動作におけるステップS108〜ステップS119と同様に、スライドスイッチ96が上方向に操作されると記憶部81に記憶されている音声情報がスピーカ97から再生される。また、送信ボタン98が操作されると送信先情報メモリ77に登録されている送信先情報の数に応じて、メールアドレスが送信メールバッファ87の送信アドレス部87aに格納される。さらに、メール文章情報メモリ78に登録されているメール文章が、送信メールバッファ87のメール文章部87bに格納される。そして、送信アドレス部87aに格納されているメールアドレスを送信先とし、記憶部81に記憶された音声情報をメールに添付し、メール文章部87bに記憶されているメール文章をメールの内容として、メールが作成される。
【0129】
こうして音声メールが作成されると、ステップS151で、上記メール制御部73によって、検出部102からの検出信号に基づいて通信状態が検出される。ステップS152で、上記ステップS151において検出された通信状態に基づいて、通信回線が接続されているか否かが判別される。その結果、接続されていればステップS153に進み、接続されていなければステップS156に進む。ステップS153で、記憶部81に記憶されている音声情報は、送信済みであるか否かが判別される。その結果、送信済みであればステップS159に進み、送信済みでなければステップS154に進む。ステップS154で、上記作成されたメールが送信される。ステップS155で、上記ステップS138において「1」がセットされた音声送信済部101が、「0」にリセットされる。こうして、同一音声情報が重複して送信されないようにする。そうした後、ステップS159に進む。
【0130】
ステップS156で、電子メール送信先情報が無い場合、音声情報が記憶されていない場合、または、通信回線が接続されていない場合には、音声制御部72によってスピーカ97から警告音が発生される。さらに、ステップS157で、中央制御部71によって、状況に合ったエラーメッセージが入出力部94の表示部94aに表示される。そうした後、ステップS159に進む。
【0131】
ステップS158で、上記中央制御部41によって、上記メール設定処理動作等の他の処理が行われる。そして、ステップS159で、電源スイッチ74がオフでないと判別されると上記ステップS132に戻って、操作された個所に応じて音声情報記録再生動作,メール作成送信処理動作あるいはその他の処理が繰り返される。一方、電源オフであると判別されると音声情報記録・メール作成送信処理動作を終了する。
【0132】
このように、本実施の形態においては、未送信の音声情報が記憶部81に記憶されている場合のみ「1」がセットされる音声送信済部101を設ける。また、回線接続ライン105の電圧に基づいて通信回線が接続されたことを検出して、検出信号をゲート104を介してメール制御部73に送出する検出部102を設ける。そして、音声送信済部101に「1」がセットされている場合にゲート104を開放するようにしている。したがって、メール制御部73は、検出部102からの検出信号に基づいて、未送信の音声情報が存在して通信回線が接続されている場合に、上記音声情報が添付された音声メールを自動的に送信できる。すなわち、本実施の形態によれば、一度送信された音声情報が誤って再度送信されることがないのである。また、上記検出部102からの検出信号を送信指令信号として用いることによって、操作性の更なる向上を図ることができる。
【0133】
ところで、上記各実施の形態における中央制御部41・71,音声制御部42・72及びメール制御部43・73による上記音声記憶制御手段,メール作成手段及び送信手段としての機能は、プログラム記録媒体に記録された音声メール処理プログラムによって実現される。上記各実施の形態における上記プログラム記録媒体は、RAM45,75とは別体に設けられたROM(リード・オンリ・メモリ)66,106でなるプログラムメディアである。あるいは、外部補助記憶装置67,107に装着されて読み出されるプログラムメディアであってもよい。尚、何れの場合においても、上記プログラムメディアから音声メール処理プログラムを読み出すプログラム読み出し手段は、上記プログラムメディアに直接アクセスして読み出す構成を有していてもよいし、RAM45,75に設けられたプログラム記憶エリア(図示せず)にダウンロードし、上記プログラム記憶エリアにアクセスして読み出す構成を有していてもよい。尚、上記プログラムメディアからRAM45,75の上記プログラム記憶エリアにダウンロードするためのダウンロードプログラムは、予め本体装置に格納されているものとする。
【0134】
ここで、上記プログラムメディアとは、本体側と分離可能に構成され、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスク,ハードディスク等の磁気ディスクやCD(コンパクトディスク)−ROM,MO(光磁気)ディスク,MD(ミニディスク),DVD(ディジタルビデオディスク)等の光ディスクのディスク系、IC(集積回路)カードや光カード等のカード系、マスクROM,EPROM(紫外線消去型ROM),EEPROM(電気的消去型ROM),フラッシュROM等の半導体メモリ系を含めた、固定的にプログラムを坦持する媒体である。
【0135】
また、上記各実施の形態における音声メール装置は、モデム60,90を備えてインターネットを含む通信ネットワークと接続可能な構成を有している。したがって、上記プログラムメディアは、通信ネットワークからのダウンロード等によって流動的にプログラムを坦持する媒体であっても差し支えない。尚、その場合における上記通信ネットワークからダウンロードするためのダウンロードプログラムは、予め本体装置に格納されているものとする。あるいは、別の記録媒体からインストールされるものとする。
【0136】
尚、上記記録媒体に記録されるものはプログラムのみに限定されるものではなく、データも記録することが可能である。
【0137】
上記第1および第2実施の形態においては、音声情報を電子メールに添付して音声メールを作成し、その電子メールを送信する場合を例に説明している。ところで、この発明の音声メール装置は、上述したように、音声制御部42,72によって制御されて、ディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してスピーカ7,97から出力再生する音声再生処理手段55,56;85,86を備えている。したがって、本音声メール装置にメール受信制御手段を搭載することによって、本音声メール装置を音声メールの受信装置として使用することも可能である。その場合には、音声再生処理手段55,56;85,86を利用して、音声メールが届いている旨を音声で報知することもできる。尚、その場合における音声メールの受信検出は、通常の電子メール装置の場合と同様に、ユーザによる受信確認ボタンの操作によって行えばよい。あるいは、メール送信時に送信ボタン5,98を操作して音声メールの送信が完了した後に、引き続いて音声メールの受信確認を行うようにしてもよい。
【0138】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1に係る発明の音声メール装置は、録音指示手段からの指示に応じて、音声記憶制御手段によって音声入力手段からの音声情報を音声記憶手段に記憶し、メール作成指示手段からの指示に応じて、メール作成手段によって送信先情報記憶手段に記憶された送信先情報を送信先として上記音声記憶手段に記憶された音声情報を添付した音声メールを作成し、送信指示手段からの指示に応じて、送信手段によって上記作成された音声メールを通信手段を介して送信するので、スイッチやボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールを作成して登録された送信先に自動的に送信できる。
【0139】
すなわち、この発明によれば、上記特開平2‐105662号公報に開示された「音声メール宛先指定方式」のごとく、別体に形成されたメール装置とデータ端末と電話機を切り換え接続しながら、宛先識別名が付与された宛先情報の登録、音声情報の録音、上記宛先識別名の入力、音声メールの作成および送信を行うという、非常に面倒な操作の必要がなく、気軽に音声メールを利用することができる。
【0140】
また、請求項2に係る発明の音声メール装置における上記メール作成指示手段は、上記送信指示手段を兼ねているので、各種処理の指示を行うためのスイッチやボタンの数を少なくして、操作性を向上することができる。
【0141】
また、請求項3に係る発明の音声メール装置における上記メール作成手段は、上記送信先情報記憶手段に記憶された複数の送信先情報のうち、指定手段によって指定された少なくとも1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成するので、上記指定手段によって複数の送信先情報を指定しておけば、上記送信手段に対する1回の送信指示で、上記指定された複数の送信先に上記音声メールを送信することができる。
【0142】
したがって、上記複数の送信先情報を個別に読み出して音声メールを作成する必要がなく、非常に簡単に複数の送信先に同じ内容の音声メールを送信できる。
【0143】
また、請求項4に係る発明の音声メール装置は、登録されている送信先情報数は1つであると判断手段によって判断された場合には、上記メール作成手段は、上記指定手段による指定に拘わらず、上記送信先情報記憶手段に記憶された1つの送信先情報を送信先として上記音声メールを作成するので、上記送信情報記憶手段に1つの送信先情報のみを登録する場合には、上記指定手段によって音声メールの送信先情報を指定する必要がなく、音声メールの送信がさらに簡単になる。
【0144】
また、請求項5に係る発明の音声メール装置は、メール文章入力手段によって入力されたメール文章をメール文章記憶手段に記憶しておき、上記メール作成手段は、上記予め記憶されたメール文章をメールの内容として上記音声メールを作成するので、音声メールに特有の定形文をメール文章記憶手段に記憶しておけば、上記定形文を音声メール作成毎に入力する必要がなく、簡単に上記定形文が挿入された音声メールを作成することができる。
【0145】
また、請求項6に係る発明の音声メール装置は、音声情報無効手段によって、上記音声記憶手段に記憶されている音声情報のうちの最終アドレスから特定時間分の音声情報を無効にするので、例えば、上記音声記憶手段に記憶された上記録音指示手段の自己復帰音を削除することができる。こうして、音声情報のみをメールに添付することができる。
【0146】
また、請求項7に係る発明の音声メール装置における上記送信手段は、上記送信指示手段として機能する通信可能検出手段からの検出信号に応じて上記音声メールを送信するので、上記送信指示手段による送信指示に因らずに、自動的に音声メールを送信できる。
【0147】
また、請求項8に係る発明の音声メール装置は、一度送信された音声情報が再送信されることを防止する再送信防止手段を有しているので、上記送信指示信号として機能する上記通信可能検出手段からの検出信号が上記送信手段に入力されている期間に、同じ音声情報が添付された音声メールが再送信されることを防止できる。
【0148】
また、請求項9に係る発明の音声メール装置における上記再送信防止手段は、上記通信可能検出手段から上記送信手段への検出信号の経路中に設けられたゲート手段と、上記音声記憶制御手段によって音声情報を上記音声記憶手段に記憶させた場合にセットされる一方、上記送信手段によって上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールを送信した場合にリセットされて、上記ゲート手段を開閉させるゲート開閉手段で構成したので、上記音声記憶手段に記憶された音声情報が添付された音声メールが1度送信されると上記ゲート手段が閉鎖される。したがって、上記音声記憶手段に新たな音声情報が記憶されて上記ゲート手段が開放されるまで、送信指示信号として機能する上記通信可能検出手段からの検出信号が上記送信手段に入力されず、同じ音声情報が添付された音声メールが再送信されることを防止できる。
【0149】
また、請求項10に係る発明の音声メール処理方法は、録音指示手段による指示に応じて入力音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶ステップと、メール作成指示手段による指示に応じて送信先情報を送信先として上記音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成ステップと、送信指示手段による指示に応じて音声メールを通信手段を介して送信する送信ステップを備えたので、請求項1に係る発明の場合と同様に、スイッチやボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールを作成して登録された送信先に自動的に送信できる。したがって、面倒な操作の必要がなく、気軽に音声メールを利用することができる。
【0150】
また、請求項11に係る発明のプログラム記録媒体は、コンピュータを、録音指示手段による指示に応じて入力音声情報を音声記憶手段に記憶する音声記憶制御手段と、メール作成指示手段による指示に応じて送信先情報を送信先として上記音声情報を添付した音声メールを作成するメール作成手段と、送信指示手段による指示に応じて音声メールを通信手段を介して送信する送信手段として機能させる音声メール処理プログラムを記録しているので、請求項1に係る発明の場合と同様に、スイッチやボタンで構成される録音指示手段やメール作成指示手段や送信指示手段を操作するだけで、自動的に音声メールを作成して登録された送信先に自動的に送信できる。したがって、面倒な操作の必要がなく、気軽に音声メールを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の音声メール装置を机上に置いて使用する場合の外観を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す音声メール装置の音声情報記憶時の状態を示す斜視図である。
【図3】 図1における入出力部に表示されるメール設定画面を示す図である。
【図4】 図1における入出力部に表示される送信先情報入力画面を示す図である。
【図5】 図1における入出力部に表示される送信先情報一覧画面を示す図である。
【図6】 図1における入出力部に表示されるメール文章入力画面を示す図である。
【図7】 図1における入出力部に表示されるメール文章一覧画面を示す図である。
【図8】 図1に示す音声メール装置の詳細ブロック図である。
【図9】 図8における中央制御部による制御の下に実行されるメール設定処理動作のフローチャートである。
【図10】 送信先情報入力処理サブルーチンのフローチャートである。
【図11】 送信先情報選択処理サブルーチンのフローチャートである。
【図12】 メール文章入力処理サブルーチンのフローチャートである。
【図13】 メール文章選択処理サブルーチンのフローチャートである。
【図14】 図8における音声制御部およびメール制御部によって実行される音声情報記録・メール作成送信処理動作のフローチャートである。
【図15】 図8とは異なる音声メール装置のブロック図である。
【図16】 図15における音声制御部およびメール制御部によって実行される音声情報記録・メール作成送信処理動作のフローチャートである。
【符号の説明】 2,94…入出力部、
4,96…スライドスイッチ、 5,98…送信ボタン、
7,97…スピーカ、 8,95…マイク、
19…音声メール送信先設定部、 20…名前入力部、
21…メールアドレス入力部、 26…メール文章入力部、
27…音声メール挿入文章設定部、 41,71…中央制御部、
42,72…音声制御部、 43,73…メール制御部、
44,74…電源スイッチ、 45,75…RAM、
47,77…送信先情報メモリ、 48,78…メール文章情報メモリ、
50,80…A/D変換器、 51,81…記憶部、
52,82…アドレス部、 53,83…最終アドレス部、
54,84…シフト部、 55,85…D/A変換器、
57,87…送信メールバッファ、 57a,87a…送信アドレス部、
57b,87b…メール文章部、 58,88…件数カウント部、
59,89…判断部、 60,90…モデム、
61,91…チェック検出部、 62,92,104…ゲート、
63,93…インバータ、 66,106…ROM、
67,107…外部補助記憶装置、 101…音声送信済部、
102…検出部。
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