JP2000259250A - 部品搭載装置 - Google Patents

部品搭載装置

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JP2000259250A
JP2000259250A JP11057730A JP5773099A JP2000259250A JP 2000259250 A JP2000259250 A JP 2000259250A JP 11057730 A JP11057730 A JP 11057730A JP 5773099 A JP5773099 A JP 5773099A JP 2000259250 A JP2000259250 A JP 2000259250A
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component
angle
mounting
rotation angle
polarity
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JP11057730A
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Takashi Suzuki
隆司 鈴木
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Yamagata Casio Co Ltd
Original Assignee
Yamagata Casio Co Ltd
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Publication date
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  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数ヘッドの回転を一台の駆動装置で制御し部
品を最小回転量で角度補正して基板に搭載する部品搭載
装置を提供する。 【解決手段】(求める回転角)θ=(次回の搭載角度)
θn+1 −(現在角度)θ n を算出し(S1)、θ≦−1
80°であるか判別し(S2)、然りならθ=θ+36
0°としてプラス方向の角度に変換する(S3)こと
で、|θ|>|−180°|をθ>−180°に変換す
る。S2の判別が否ならθ>180°かを判別し(S
4)、然りならθ=θ−360°とし(S5)、S2に
戻るということを−180°<θ≦180°となるまで
繰り返す。次に搭載部品に極性が無いとき(S6でF
n+1 =0)は、θをθ1 として保管し(S7)、θを1
80°回転させ(S8)、S9〜S12(=S2〜S
5)を行って、−180°<θ≦180°を確認し(S
11)、これをθ2 として(S13)、θ1 とθ2 を比
較し(S14)、小さい方をθとして(S15又はS1
6)、処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、XYロボット方式
で電子部品をプリント回路基板に搭載する部品搭載装置
に係り、更に詳しくは、複数の作業ヘッドの回転軸を一
台の駆動装置で回転制御しながら電子部品をプリント回
路基板に能率良く搭載する部品搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子部品(以下、単に部品と
いう)をプリント回路基板(以下、単に基板という)に
搭載する部品搭載装置がある。部品搭載装置には大別し
て2つの型がある。1つの型は、多数(例えば16個)
の作業ヘッド(以下、単にヘッドという)が循環して回
転しながら部品を吸着して基板に搭載する型で一般にロ
ータリー方式と呼ばれるものである。そして、他の1つ
は、作業領域を前後左右に移動するヘッド支持塔に配設
された1個又は複数(通常は2乃至7個)のヘッドが上
下に移動しながら同時に部品を吸着して基板に搭載する
型で一般にXYロボット方式と呼ばれるものである。
【0003】上記複数のヘッドは、上下の移動のみなら
ず、部品供給装置から吸着したときの部品の吸着姿勢を
画像認識装置で認識し、正しい搭載姿勢となるように部
品の搭載角度を補正するために回転する。このヘッドの
回転には、コストダウンを目的とした駆動装置の削減の
ため、或は移動支持塔の軽量化のために、一個の駆動モ
ータで複数のヘッドを回転制御するようにしたものが多
い。
【0004】この場合、例えば、先ず第1のヘッドに吸
着している部品を角度補正して基板に搭載し、次に第2
のヘッドに吸着している部品を同様に角度補正して基板
に搭載する。また、第3のヘッドを有する場合は、更に
上記の次に、第3のヘッドに吸着している部品を同様に
角度補正して基板に搭載する。
【0005】ところで、上記のように複数のヘッドを一
つの駆動モータで回転駆動する場合、第1のヘッドの角
度補正を行うと、他のヘッドに吸着されている部品が意
味なく回転して、吸着時に画像認識した姿勢が変化して
しまう。したがって、従来は複数のヘッドを回転駆動し
て一旦基準位置に戻した後、次に搭載する部品の設計搭
載角度θと画像認識した現在角度とに基づいて実際の搭
載角度となるように角度補正を行って、その部品を基板
に搭載していた。
【0006】また、上記のように一旦基準位置に戻して
から角度を補正するのでは、基準位置に戻すまでの時間
が無駄であるとして、現在角度から直接搭載角度へ補正
する方法も採用されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、部品搭載装
置の制御部が上記搭載角度を補正するために使用するN
Cプログラムに記述されている設計搭載角度θは、設計
者によって或は設計システムによって様々な基準や方法
が採用されている。例えば、角度の指定では、360度
を超えるものがある。これは基板が基準方向に対して1
80度回転していて、更に部品供給装置から供給される
部品が基準方向に対して180度回転している場合、こ
の部品を更にα度の補正をして基板に搭載しようとする
と、設計上では角度は基準位置から常に同一方向に回転
させて大きさを見るから、上記の基板に対する上記の部
品の補正角度は「360+α」度になる。
【0008】通常の設計搭載角度θは上記のような考え
方で記述されている。これをNCプログラムに転記する
際に、360度を0度に変換してプログラムを記述する
と、搭載データの転記が終了した後の正誤の確認作業の
際に、設計搭載データとプログラムの搭載データの記述
とを付け合わせることが困難になる。これを避けるため
に、NCプログラムにおける搭載データの記述は、設計
搭載データをそのまま転記する習慣が現在でも続いてい
る。
【0009】しかしながら、部品搭載装置によって基板
に部品を搭載する作業において、そのようなNCプログ
ラムの搭載データに記述されている通りに部品の搭載角
度の補正を行うと、上記の例では実質的にα度の回転で
良いものが「360+α」度の回転となるから、タクト
時間(流れ作業における一定の処理周期)が遅くなると
いう問題を有していた。
【0010】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
複数の作業ヘッドの回転軸を一台の駆動装置で回転制御
しながら電子部品をプリント回路基板に能率良く搭載す
るXYロボット方式の部品搭載装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の部品搭載装置
は、部品を夫々保持して基板に搭載する複数の作業ヘッ
ドの回転軸を一台の駆動装置で回転制御する部品搭載装
置であって、上記基板に搭載する上記部品の設計搭載角
度θを記憶する設計搭載角度記憶手段と、該設計搭載角
度記憶手段に記憶された上記設計搭載角度θに基づいて
上記作業ヘッドに保持中の上記部品の現在姿勢から搭載
姿勢へ補正すべき最小回転角度を算出する最小回転角度
算出手段と、を備えて構成される。
【0012】上記最小回転角度算出手段は、例えば請求
項2記載のように、現在姿勢から搭載姿勢へ補正すべき
上記部品の現在姿勢の角度と上記設計搭載角度θとの差
分がプラス又はマイナス方向に360度以上あるとき
は、マイナス又はプラス方向に180度差し引いた角度
で補正するように構成され、また、例えば請求項3記載
のように、現在姿勢から搭載姿勢へ補正すべき上記部品
の現在姿勢の角度と上記設計搭載角度θとの差分を時計
回り方向と反時計回り方向とで比較して回転角度の小さ
い方に補正するように構成される。
【0013】そして、この部品搭載装置は、例えば請求
項4記載のように、上記部品の極性を記憶する極性記憶
手段を更に備え、上記最小回転角度算出手段は、上記極
性記憶手段に記憶される上記部品の極性に基づいて、現
在姿勢から搭載姿勢へ補正すべき上記部品の最小回転角
度を算出するように構成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、一実施の形態に
おける部品搭載装置の外観斜視図であり、基台より上方
を透視的に示している。また、同図(b) はその基台上に
直接配置される諸装置を示す平面図であり、それらの上
方に配置される同図(a) に示す各部の構成を取り除いて
示している。
【0015】同図(a),(b) に示す部品搭載装置は、回り
を下保護カバー1に囲まれ、上方を上保護カバー2に覆
われた基台3を備え、基台3の内部及び上部には各種の
装置が配設されている。基台3の内部には、各部を制御
する中央制御部やライン前段の装置から搬入されてくる
基板(プリント回路基板、以下同様)を下から支持する
支持プレート装置4等を備えている。上保護カバー2の
前面には液晶ディスプレイとタッチパネル等からなる入
力装置が配設されており外部操作により各種の指示を入
力することができる。
【0016】基台3の上には、中央に、固定と可動の1
対の平行する基板案内レール5a及び5bが基板の搬送
方向(X軸方向、図の右から左方向)に水平に延在して
配設される。これらの基板案内レール5a及び5bの下
部に接して図では定かに見えないがループ状の複数のコ
ンベアベルトが走行可能に配設される。コンベアベルト
は、それぞれ数ミリ幅のベルト脇部を基板案内レール5
a又は5bの下から基板搬送路に覗かせて、ベルト駆動
モータにより駆動され、基板搬送方向に走行し、基板の
裏面両側を下から支持しながら基板を搬送する。上記の
支持プレート装置4は基板案内レール5aと5b間の基
板搬送路内に配置されており、上記搬送路内に搬入され
てくる基板を下から上昇して支持すると共に、位置決め
ピンを基板の位置決め孔に差し込んで基板を位置決めす
る。
【0017】上記1対の基板案内レール5a及び5bを
跨いで、基板搬送方向(X軸方向)と直角の方向(Y軸
方向)に平行に延在する左右一対の固定レール(Y軸レ
ール)6a及び6bが配設されている。これらY軸レー
ル6a及び6bに長尺の移動レール(X軸レール)7が
滑動自在に係合し、このX軸レール7にヘッド支持塔8
が摺動自在に懸架されている。ヘッド支持塔8には複数
(通常、2乃至7)の作業ヘッドが例えばシリンダ装置
等により上下に移動自在に配設されている。
【0018】中央制御部からの指示により不図示のX軸
方向駆動モータが正逆両方向に回転して駆動伝達系を介
してヘッド支持塔8を駆動することにより、ヘッド支持
塔8がX軸方向に自在に摺動する。また、不図示のY軸
方向駆動モータが正逆両方向に回転して駆動伝達系を介
してX軸レール7を駆動することにより、X軸レール7
がY軸方向に自在に摺動する。これにより、作業ヘッド
は上下、左右、及び前後に自在に移動する。
【0019】基台3上には前部に部品リール台9a及び
後部に部品リール台9bが配設される。基台3の部品リ
ール台9aと固定基板案内レール5aとの間に3個の部
品認識用カメラ11及びノズル交換器12が配設され、
後部の部品リール台9bと移動基板案内レール5bとの
間にも3個の部品認識用カメラ13が配設される。
【0020】上記の部品リール台9a及び9bには基板
に搭載すべき複数種類の部品毎に対応する部品供給リー
ルが着脱自在に予め装着される。部品供給リールは多数
の部品を2枚のテープ状部材でサンドイッチ状に挟んで
収納した部品テープを巻着し、そのテープを先端部の供
給部から順次繰り出して、部品(電子部品、以下同様)
を1個ごとにヘッド(作業ヘッド、以下同様)に供給す
る。
【0021】また、上記のノズル交換器12には、複数
の(図では6個示している)吸着ノズルが収容されてい
る。吸着ノズルは吸着する部品の大きさに対応して夫々
ノズル先端の大きさや構造の異なるものが用意されてい
る。ヘッド支持塔8のヘッドは、先ず基板に搭載すべき
部品に対応する吸着ノズルをノズル交換器12から選択
して装着(又はそれまでのものと交換して装着)し、そ
の吸着ノズルにより部品供給リールから所望の部品を吸
着し基板上の搭載位置へ移動する。
【0022】部品認識用カメラ11(又は13)は、上
記ヘッドの移動途上に待機し、吸着ノズルが吸着してい
る部品を下方から撮像して保持位置偏差を検出する。中
央制御部は、検出された位置偏差に基づいてヘッドの移
動量及び回転量を補正して基板上の所定の位置に部品を
搭載する。
【0023】このように部品搭載装置を稼動させて基板
に部品を自動的に搭載(実装)するには予め部品搭載装
置に部品実装処理用のプログラム(NCプログラム)を
組み込まなければならない。これには、少なくとも実装
される部品名、実装される基板上の位置座標、実装され
る部品の基板上における向き(角度)、部品をヘッドに
供給する部品供給形式、部品をヘッドで(吸着ノズル又
はチャック等で)取り上げた際の認識方法等を指定する
データが実装処理される基板毎に対応して必要であり、
これらのデータをパラメータとして含むプログラムを予
め作成して、部品搭載装置に記憶させる。
【0024】上記のデータは、部品名(部品の規格名
称)、実装位置座標(X・Y座標)、及び実装向き(角
度)等のデータからなるCADデータ(設計搭載デー
タ)として、外注元(発注会社)から基板のアッシー
(ASSY=Assembly:組立、組立品)を外注先(受注
会社)に発注する際に、基板及び部品の支給と同時に引
き渡される。
【0025】これに対してヘッドへの部品供給形式や部
品供給装置から取り上げた部品の認識方法等の搭載デー
タは、実際に部品搭載装置を備えて基板に部品を実装し
て基板アッシーを完成させる作業を行う受注会社側に係
る問題であり、受注会社側において、このような搭載デ
ータを作成する。
【0026】実際に部品実装プログラムにパラメータと
して組み込む搭載データとしては、上記発注会社から受
注会社に渡されるCADデータと、受注会社側の部品テ
ーブルに予め用意されている部品供給形式や部品認識方
法の他に、搭載総個数、搭載方法等のデータも必要とさ
れる。
【0027】これらのデータは、搭載部品表として纏め
られるが、この搭載部品表の作成は受注会社側において
手作業で行われる。先ず発注会社から渡されたデータか
ら、部品名が抽出され、この部品名に対応する社内専用
のコードが探し出される。探し出されたコードはその部
品名と共に、搭載部品表の書式の所定の欄に書き込まれ
る。続いて、そのコードに対応する搭載データが部品テ
ーブルから上記書式中の所定の欄に転記される。また、
基板によって異なるデータは発注会社から渡されたCA
Dデータから抽出されて同じく上記書式中の所定の欄に
記入される。
【0028】この作業は、書式が書き込まれた用紙上に
上記のデータを書き込んで作成するか又は表示画面に書
式を表示して上記のデータをキー入力して作成するか、
いずれかの方法で行われる。このように、部品名と搭載
データの対応付けは、部品実装プログラムを作成する毎
にオペレータによって行われ、このプログラム作成作業
の終了後、入力データの正誤がチェックされる。このチ
ェックでは、作成されたプログラムのデータ記述とCA
Dデータの記述とが付け合わされる。
【0029】この後、本発明の部品搭載装置において
は、上記のプログラムに基づく部品搭載作業において、
搭載データをそのまま使用して部品の搭載を行うのでは
なく、特に部品の補正角度については、補正のための回
転角度が最小となるように補正角度の演算を行いながら
搭載作業を実行するが、これについては後述する。
【0030】図2は、部品搭載装置のヘッド支持塔8の
内部構成を示す斜視図である。同図に示すヘッド支持塔
8は、不図示の可撓性通信ケーブルにより装置本体の後
述する制御部に接続されている。このヘッド支持塔8
は、その先端に2個のヘッド15a及び15b(同図で
はヘッド15bは陰になって見えない)と、これらを回
転駆動するモータ16を備えている。また、特には図示
しないが、基板の位置を認識するためのカメラを備えて
いる。
【0031】上記のヘッド15(15a、15b)は、
その先端に発光部及び吸着ノズルチャックを備え、吸着
ノズルチャックには、吸着ノズル17を着脱自在に装着
している。ノズル17は、発光部からの照射光を拡散し
て部品の撮像背景を形成する光拡散板17−1と、部品
リール台9(9a、9b)上の部品供給リールから基板
まで部品を吸着して移載するノズル部17−2とから成
る。
【0032】上記2つのヘッド15a及び15bは、夫
々回転自在なヘッド軸18a及び18bを備え、このヘ
ッド軸18a及び18bに夫々固定されているプーリ1
9a及び19bが、モータ16の駆動軸プーリ21に、
一本のベルト22を介して係合している。これにより、
2つのヘッド15a及び15bは、モータ16により駆
動されて同時回転する。これらの回転は、部品搭載装置
本体の基台3内部に収納されている電装部マザーボード
上の制御部によって制御される。
【0033】図3は、上記構成の部品搭載装置を制御し
て、部品搭載処理、特に2つのヘッド15の角度補正の
回転を効率良く行って部品を搭載する処理を実行する制
御部のシステム構成を示すブロック図である。同図にお
いて、制御部は、装置全体を制御するCPU(中央演算
処理装置)25を有しており、そのCPU25には、バ
ス26を介してROM(Read-Only-Memory)27、RAM
(Random-Access-Memory)28、画像処理部29、キー入
力部31、及びi/o制御部32が接続されている。
【0034】ROM27は、制御や処理のプログラム、
各種の処理データ等を記憶しておりこれらのプログラム
やデータが、CPU25により読み出されて、後述する
ヘッド15の回転補正及び部品搭載処理が実行される。
【0035】RAM28は、基準位置データや偏差値デ
ータ等を記憶する複数の領域と、演算処理の中間データ
を一時的に記憶するワーク領域を備えている。これらの
データは、CPU25により参照され、或は更新され
る。
【0036】画像処理部29は、図1に示した部品認識
用カメラ11、13や図2では図示を省略した基板位置
認識用のカメラを駆動し、その撮像のアナログ信号をデ
ジタル信号に変換し、内蔵のメモリにドットイメージで
展開して、これをCPU25に転送する。
【0037】キー入力部31は、部品搭載装置本体の上
保護カバー2に備えられた入力装置の入力キーに接続さ
れており、入力キーの外部からの操作信号をCPU25
に出力する。
【0038】i/o制御部32には、コンベアベルトを
駆動するベルト駆動モータのドライバ、X軸レールやY
軸レールを駆動するサーボモータのドライバ、不図示の
基板センサを駆動するドライバ、支持プレートとその位
置決めピンを昇降させるシリンダのドライバ、入力装置
の異常表示ランプ(警報ランプ)を駆動するドライバ、
入力装置の液晶ディスプレイを表示駆動するドライバ
等、各種のドライバが接続されている。
【0039】このような構成において、2つのヘッド1
5は、上述したようにヘッド支持塔8を介しX軸レール
7及びY軸レール6に係合して作業領域を前後左右に自
在に移動し、吸着ノズル17で部品を吸着し、部品認識
用カメラ11(又は13)で部品の保持位置偏差や保持
角度を検出し、その部品を自動搬入されて所定の位置に
位置決めされた基板上に搭載する。
【0040】このとき、ヘッド15は、従来であればC
ADデータからNCプログラムに転記されている設計搭
載データをそのまま使用して部品の角度補正を行うが、
それではタクト時間が遅くなって問題があることは前述
した。
【0041】しかし、本実施の形態においては、部品搭
載作業の処理の際に、ヘッド15に保持した部品の基板
位置に対する角度の補正を最小の回転角度で収まるよう
に補正して搭載作業を実行することによって上記の問題
を解消している。以下、これについて説明する。
【0042】図4は、部品の補正角度を最小の回転角度
で補正して搭載作業を行う制御部による処理動作のフロ
ーチャートである。図5(a),(b),(c) 及び図6(a),(b),
(c) は、上記の搭載処理におけるヘッド15a及び15
bに保持された部品の搭載処理動作の状態図である。
尚、図5(a),(b),(c) 及び図6(a),(b),(c) はいずれも
左にヘッド15aに保持された部品Aの状態を表わし、
右にヘッド15bに保持された部品Bの状態を表してい
る。
【0043】また、以下の処理において、θは求める回
転角、θn は現在の角度、θn+1 はこれから搭載する部
品のθ角度、Fn+1 はこれから搭載する部品の極性の有
無(Fn+1 の値が0なら極性無し、0以外なら極性有
り)、θ1 は極性無しで180°回転無しの移動量及び
θ2 は極性無しで180°回転有りの移動量である。
【0044】図4のフローチャートおいて、先ず、求め
る回転角θを、「θn+1 −θn 」から算出する(ステッ
プS1)。この処理は、図5(a) の左に示す初期吸着状
態の部品Aを、同図(b) に示すように搭載角度(図の例
では「+90°」)回転させて搭載処理を終了した直後
において、ヘッド15aの現在位置への回転に伴われて
同時回転したヘッド15bの部品Bの同図(b) の右に示
す現在の回転角度θn(図の例では「+90°」)か
ら、同図(c) の右に示すこれから搭載すべき部品Bの搭
載角度θn+1 (図の例では「−45°」)へ回転するた
めの処理である。同図の例では、θ=−135°となっ
ている。
【0045】次に、上記処理で算出した角度θが「θ≦
−180°」、すなわち角度θが、−180°以下であ
るか否かを判別し(ステップS2)、−180°以下で
あるときは(図には示していないが、部品Bが部品Aの
回転に伴われて同図(b) において+135°以上回転し
た場合)、「θ=θ+360°」として上記算出されて
いる角度θをプラス方向に変換し(ステップS3)、再
びステップS2において−180°以下であるか否かを
判別するということを繰り返す。これにより、絶対値が
180°以上であったマイナス方向の角度が、「−18
0°」よりもプラス方向となる角度に変換される。
【0046】また、上記ステップS2で、角度θが「θ
>−180°」、すなわち角度θが、−180°よりも
大きい(絶対値が180°よりも小さいマイナスの値の
角度か又はプラスの値の角度)であるときは、続いて、
その角度θが180°以上であるか否かを判別する(ス
テップS4)。
【0047】ここで、上述したようにステップS2及び
S3を繰り返して、ステップS2で「θ>−180°」
となっているときは、ステップS4の判別処理では必ず
「θ≦180°」となっており(つまり、−180°<
θ≦180°)、したがって、ステップS6以下の処理
を行うことになるが、処理開始の最初に上記ステップS
2で「θ>−180°」が判別されたときは、単に「−
180°<θ」が判別されたのみであって「−180°
<θ≦180°」であるかどうか未だ不明である。つま
り「θ>180°」であるような場合がある。
【0048】そして、ステップS4で「θ>180°」
であるときは、角度θに360°を加算して(ステップ
S5)、上記ステップS2の判別を再び行う。これによ
り、360°を超える角度値が360°以内の角度値に
変換される。
【0049】続いて、Fn+1 の値が「0」であるか否か
を判別する(ステップS6)。一般に、例えばダイオー
ドには通電方向が決まっており、つまり極性が存在する
が、抵抗には通電方向に制約が無い、つまり極性の無い
ものが多い。この処理は、ヘッド15bに保持されてい
る次の搭載部品である部品Bの極性Fn+1 を調べる処理
である。
【0050】そして、もし部品Bに極性が有る(Fn+1
≧1)ときは、求める角度は上記のθであり、直ちに処
理を終了する。これにより、この後に続く搭載処理で
は、同図(c) に示すように、同図(b) に位置から角度θ
(図の例では「−135°」)回転した状態で部品Bが
基板上に搭載される。
【0051】一方、図6(a) に示すように、部品Bに極
性が無い(Fn+1 =0)ときは、先ず、「θ1 =θ」と
して、角度θの値を一旦角度θ1 (第1の候補値、図の
例では「−135°」)として保管する(待避させる)
(ステップS7)。続いて、「θ+180°」として角
度θを180°回転させる(ステップS8)。
【0052】然る後、ステップS9〜S12の処理を行
う。これらステップS9〜S12の処理は、上述したス
テップS2〜S5の処理と同一の処理である。これによ
り、上記第1の候補値から180°回転させた角度θが
「−180°<θ≦180°」の範囲に変換されたこと
がステップS11で確認される。
【0053】この確認された角度θを、一旦角度θ
2 (第2の候補値、図の例では「+45°」)として保
管し(待避させ)(ステップS13)、上記第1の候補
値θ1 と第2の候補値θ2 の夫々絶対値を比較する(ス
テップS14)。そして、「|θ 1 |≦|θ2 |」なら
(図6(b) の例では「|θ1 |>|θ2 |」になる)、
第1の候補値θ1 を角度θ(図6(b) の例では「+45
°」)として(ステップS15)、処理を終了する。一
方、「|θ1 |>|θ2 |」のときは、第2の候補値θ
2 を角度θとして(ステップS16)、処理を終了す
る。
【0054】これにより、部品Bに極性が無いときは、
すなわち載置する方向のみが定まっていて、向きが不問
であるときは、現在の角度θn から次の搭載θn+1 まで
最も小さな回転角度θ(図の例では「+45°」)が求
められる。
【0055】即ち、図6(b) の右に示す部品Bの現在角
度から、同図(c) の右に示す搭載角度まで回転させる際
に、部品Bに極性が無いときは、同図(b) から右回りで
同図(c) にしても良く又は同図(a) から左回りで同図
(b) にしても良い。しかし、そのときの一方の回転角度
θ1 (−135°)と他方の回転角度θ2 (+45°)
の内いずれか回転量の小さい方(図6(b) に示す例では
θ2 )が補正角度として採用される。
【0056】尚、以上の説明では専らヘッド15bに保
持された部品B、すなわち、複数あるヘッドの前のヘッ
ドの部品搭載処理に続く次のヘッドの部品の搭載前処理
の動作として説明したが、図5(a) 又は図6(a) の部品
Aに対して最初に行う基準角度から搭載角度への回転量
の算出の場合においても同様に処理してよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、設計搭載データから転記されたNCプログラムの
搭載データをそのまま用いず、最小の補正回転角度を演
算により求めて得られた最小の角度で回転補正するの
で、複数の作業ヘッドの回転軸を一台の駆動装置で回転
制御しても、前の搭載部品の回転角度から次の部品の搭
載角度への回転量に無駄が無く、これにより、部品搭載
処理工程のタクト時間の短縮に貢献することができる。
【0058】また、部品の極性とその設計搭載データに
よる回転量を調べて、極性の無いものについて180度
の回転量が含まれている場合は、180度分を0度に置
き換えるので、極性の無い部品の搭載処理を全体として
高速に行うことができ、この点からも、部品搭載処理工
程のタクト時間のより一層の短縮に貢献することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は一実施の形態における部品搭載装置の外
観斜視図、(b) はその基台上に直接配置される諸装置を
示す平面図である。
【図2】部品搭載装置のヘッド支持塔の内部構成を示す
斜視図である。
【図3】部品搭載装置を制御して部品搭載処理を実行す
る制御部のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】部品の補正角度を最小の回転角度で補正して搭
載作業を行う制御部の処理動作のフローチャートであ
る。
【図5】(a),(b),(c) は搭載処理における2つのヘッド
に保持された部品の搭載処理動作の状態図(その1)で
ある。
【図6】(a),(b),(c) は搭載処理における2つのヘッド
に保持された部品の搭載処理動作の状態図(その2)で
ある。
【符号の説明】
1 下保護カバー 2 上保護カバー 3 基台 4 支持プレート装置 5a、5b 基板案内レール 6a、6b 固定レール(Y軸レール) 7 移動レール(X軸レール) 8 ヘッド支持塔 9(9a、9b) 部品リール台 11、13 部品認識用カメラ 12 ノズル交換器 15(15a、15b) ヘッド 16 モータ 17 吸着ノズル 17−1 光拡散板 17−2 ノズル部 18a、18b ヘッド軸 19a、19b プーリ 21 駆動軸プーリ 22 ベルト 25 CPU(中央演算処理装置) 26 バス 27 ROM(Read-Only-Memory) 28 RAM(Random-Access-Memory) 29 画像処理部 31 キー入力部 32 i/o制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を夫々保持して基板に搭載する複数
    の作業ヘッドの回転軸を一台の駆動装置で回転制御する
    部品搭載装置において、 前記基板に搭載する前記部品の設計搭載角度θを記憶す
    る設計搭載角度記憶手段と、 該設計搭載角度記憶手段に記憶された前記設計搭載角度
    θに基づいて前記作業ヘッドに保持中の前記部品の現在
    姿勢から搭載姿勢へ補正すべき最小回転角度を算出する
    最小回転角度算出手段と、 を備えたことを特徴とする部品搭載装置。
  2. 【請求項2】 前記最小回転角度算出手段は、現在姿勢
    から搭載姿勢へ補正すべき前記部品の現在姿勢の角度と
    前記設計搭載角度θとの差分がプラス又はマイナス方向
    に360度以上あるときは、マイナス又はプラス方向に
    180度差し引いた角度で補正することを特徴とする請
    求項1記載の部品搭載装置。
  3. 【請求項3】 前記最小回転角度算出手段は、現在姿勢
    から搭載姿勢へ補正すべき前記部品の現在姿勢の角度と
    前記設計搭載角度θとの差分を時計回り方向と反時計回
    り方向とで比較して回転角度の小さい方に補正すること
    を特徴とする請求項1記載の部品搭載装置。
  4. 【請求項4】 前記部品の極性を記憶する極性記憶手段
    を更に備え、前記最小回転角度算出手段は、前記極性記
    憶手段に記憶される前記部品の極性に基づいて、現在姿
    勢から搭載姿勢へ補正すべき前記部品の最小回転角度を
    算出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
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