JPH11204993A - 部品装着方法及び同装置 - Google Patents

部品装着方法及び同装置

Info

Publication number
JPH11204993A
JPH11204993A JP10005013A JP501398A JPH11204993A JP H11204993 A JPH11204993 A JP H11204993A JP 10005013 A JP10005013 A JP 10005013A JP 501398 A JP501398 A JP 501398A JP H11204993 A JPH11204993 A JP H11204993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
component
mounting
unit
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10005013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3929579B2 (ja
Inventor
Masanobu Miyamoto
正信 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP00501398A priority Critical patent/JP3929579B2/ja
Publication of JPH11204993A publication Critical patent/JPH11204993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3929579B2 publication Critical patent/JP3929579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着ヘッドとこれを支持するベアリングとの
間にガタがある等して、ノズル回転中心自体が変位する
ような場合でも、正確に部品装着を行う。 【解決手段】 部品を吸装着する本作業の前に、ノズル
を回転させつつ検知ユニット30によりノズル先端の投
影像を検出し、演算手段57等により、予め定められた
基準位置(検知ユニット30のディテクタの中心)に対
するノズル中心位置を求め、回転角に対応するノズル中
心位置を軸振れデータ記憶手段58に記憶するようにし
た。そして、部品吸装着の本作業中には、検知ユニット
30により検出した部品の投影像と、上記基準位置と、
軸振れデータ記憶手段58に記憶されているノズル中心
位置のデータとに基づいて部品装着時の補正量を求める
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC等の電子部品
のような小片状の電子部品をプリント基板上の所定位置
に装着するための部品装着方法及び同装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、移動可能なヘッドユニットに
ノズル部材からなる吸着ヘッドを回転かつ昇降可能に搭
載し、部品供給部のテープフィーダー等からIC等の小
片状の電子部品を吸着して位置決めされているプリント
基板上に移送し、プリント基板の所定位置に装着するよ
うにした部品装着装置は一般に知られており、最近で
は、ヘッドユニットに吸着部品に光を照射してその投影
を検出する光学的検知手段を設け、この投影の検出に基
づいて部品の吸着状態、例えばノズル部材に対する吸着
位置のずれや傾きを調べて装着位置の補正等を行なうよ
うにした装置も開発されている。
【0003】また、この種の実装機においては、例え
ば、吸着ヘッドの下端に設けられるノズルを着脱可能に
構成するとともに、径の異なる複数種類のノズルを準備
しておき、部品の種類に応じてノズルを選択的に吸着ヘ
ッドに装着することも行われており、このようなノズル
の交換が手作業で、あるいは自動的に行われるようにな
っている。
【0004】このような実装機では、ノズルの取付位置
や取付角度の誤差、あるいはノズルの曲がり等によるノ
ズルの組付け誤差等によって、ノズルの回転中心位置に
対してノズル中心がずれることがある。つまり、ノズル
の回転中心と部品の吸着位置とにずれが生じることがあ
る。しかし、ノズルの回転中心に対してノズル中心がず
れていると、上記光学式検知手段による投影の検出に基
づいて行われる部品の吸着位置のずれや傾きの判定等の
処理が正しく行われない場合がある。
【0005】そこで、本願出願人は、ノズル交換が行わ
れた後等に、上記光学式検知手段によりノズルを回転さ
せながら該ノズル先端の投影像を検出し、該投影像に基
づいてノズル回転中心を求めるとともに、このノズル回
転中心を記憶しておき、部品装着時には、検出した部品
の投影像と上記ノズル回転中心とに基づいて装着位置の
補正等を行なうような部品装着装置を開発して提案して
いる(特開平8−228097号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の部品装着装
置では、ノズル投影像の振幅の中心をノズル回転中心と
して求めるため、例えば、ノズル回転時のノズル中心の
軌跡が正確な円となる場合には正しいノズル回転中心を
求めることができ、該ノズル回転中心に基づいて装着位
置の補正等を行なうことにより部品を正確に装着するこ
とが可能となる。
【0007】ところが、例えば、吸着ヘッドとこれを支
持するベアリングとの間にガタがある等して、ノズル回
転中心自体が変位するような場合には正しいノズル回転
中心を求めることができず、装着位置の補正等を正確に
行うことが難しい。そのため、部品の装着精度を高める
上で改善の余地がある。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、吸着ヘッドとこれを支持するベアリン
グとの間にガタがある等して、ノズル回転中心自体が変
位するような場合でも、正確に部品装着を行うことがで
きる部品装着方法及び同装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、移動可能なヘッドユニットに搭載された
ノズル部材により部品を吸着してこれを所定位置に装着
する部品装着方法において、部品を吸装着する本作業の
前に、ノズル部材を回転させつつ、ヘッドユニットに具
備されている光学的検知手段によるノズル部材の投影の
検出に基づいてノズル中心位置を検出するとともに、こ
れらのノズル中心位置をノズル回転角度に対応させて記
憶し、上記本作業中には、部品を吸着したノズル部材を
回転させつつ上記光学的検知手段により検出した部品の
投影と、記憶されている上記ノズル中心位置とに基づい
て部品装着時の補正量を求めるようにしたものである
(請求項1)。
【0010】この方法によれば、ノズルの回転角度に対
応してノズル中心位置が記憶されているので、ノズル回
転に伴いノズル回転中心が変位するような場合でも、部
品の投影像とノズル中心位置を記憶したデータとからノ
ズル中心に対する部品のずれが求められ、さらに、この
ずれとノズル中心位置を記憶したデータとから部品装着
時の補正量が精度よく求められる。
【0011】また、本発明は、部品供給側と装着側とに
わたって移動可能とされ、かつノズル部材が取付けられ
ているヘッドユニットとを備え、このヘッドユニットに
より部品供給側から部品を吸着してこれを装着側の所定
位置に装着する部品装着装置において、ヘッドユニット
に具備された平行光線の照射部および受光部により部品
の投影を検知する光学的検知手段と、上記ノズル部材を
回転させつつ上記光学的検知手段によりノズル部材の投
影を検出したときのデータに基づいて、所定のノズル回
転角度毎にノズル中心位置を検出するノズル中心検出手
段と、ノズル回転角度と該回転角度でのノズル中心位置
とを対応づけて記憶する記憶手段と、上記ノズル部材に
よる部品の吸着後に、ノズル部材を回転させつつ上記光
学的検知手段による部品の投影の検出を行わせ、その検
出データと、上記記憶手段から読み出したノズル中心位
置とに基づいて部品装着時の補正量を求める演算手段と
を備えたものである(請求項2)。
【0012】この装置によれば、上記方法の実施が適切
に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0014】図1および図2は本発明に係る部品装着装
置の一例を示している。同図に示すように、部品装着装
置の基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が
配置され、プリント基板3が上記コンベア2上を搬送さ
れ、所定の装着作業用位置で停止されるようになってい
る。
【0015】上記コンベア2の前後側方には、それぞれ
部品供給部4が設けられている。各部品供給部4には、
それぞれ多数列のテープフィーダー4aを有し、各テー
プフィーダー4aはそれぞれ、IC、トランジスタ、コ
ンデンサ等の小片状の部品を所定間隔おきに収納、保持
したテープがリールから導出されるようにするととも
に、テープ繰り出し端にはラチェット式の送り機構を具
備し、後記ヘッドユニット5により部品がピックアップ
されるにつれてテープが間欠的に繰り出されるようにな
っている。
【0016】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5
はX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平
面上でX軸と直交する方向)に移動することができるよ
うになっている。
【0017】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9によ
り回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固
定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され
て、この支持部材11に設けられたナット部分12が上
記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材
11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サ
ーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが
配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移
動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられた
ナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸14に螺合
している。そして、Y軸サーボモータ9の作動によりボ
ールねじ軸8が回転して上記支持部材11がY軸方向に
移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動により
ボールねじ軸14が回転して、ヘッドユニット5が支持
部材11に対してX軸方向に移動するようになってい
る。なお、上記Y軸サーボモータ9及びX軸サーボモー
タ15には、それぞれ駆動位置を検出するエンコーダ1
0,16が設けられている。
【0018】上記ヘッドユニット5にはノズル部材から
なる吸着用ヘッド20が設けられている。この吸着用ヘ
ッド20は、ヘッドユニット5のフレームに対して昇降
及び回転が可能となっており、詳しく図示していない
が、Z軸サーボモータ22を駆動源とする昇降駆動手段
及びR軸サーボモータ24を駆動源とする回転駆動手段
により駆動されるようになっている。吸着用ヘッド20
の下端には部品吸着用のノズル21が設けられており、
部品吸着時には図外の負圧供給手段からノズル21に負
圧が供給されて、その負圧による吸引力で部品が吸着さ
れるようになっている。なお、上記Z軸サーボモータ2
2及びR軸サーボモータ24には、それぞれ駆動位置を
検出するエンコーダ23,25が設けられている。
【0019】ヘッドユニット5の下部には、上記各ノズ
ル21に吸着された部品の吸着状態を検出するための検
知ユニット30(光学的検知手段)が設けられている。
検知ユニット30は、ノズル中心位置検出等のためにノ
ズル21の投影像を検出する手段と、部品の投影像を検
出する手段とを兼ねるものであり、ノズル21を挟んで
相対向する光の照射部31a(平行光線の照射部)とC
CDラインセンサからなるディテクタ31b(受光部)
とを有しており、照射部31aにおいて発光ダイオード
等の光源からの光をレンズを介して平行光として照射し
て上記ディテクタ31bで受光するように構成されてい
る。
【0020】また、上記基台1におけるヘッドユニット
5の可動範囲内の適当な位置には、ノズル交換ステーシ
ョン34が設けられている。このノズル交換ステーショ
ン34は、図3に示すように、ノズルクランププレート
35と、このプレート35に配設されて、ノズル径等の
外形的特徴量が相違する複数種のノズル21を着脱可能
に保持するノズル保持部36と、ノズルの有無を判別す
るノズル判別センサ37と、昇降用シリンダ38等を備
えている。そして、ノズル交換時には、ヘッドユニット
5がこのノズル交換ステーション34に対応する位置ま
で移動して、これらの間でノズル21の交換を行うこと
ができるようになっている。
【0021】図4は上記部品装着装置における制御系統
の概略構成をブロック図で示している。この図におい
て、部品装着装置に装備される制御装置は、上記各サー
ボモータ等の各種回転軸の駆動を制御する軸制御装置4
1と、検知ユニット30からの信号を受ける検出装置4
2と、これらを統括制御する上位コントローラ43とを
備えている。
【0022】上記軸制御装置41は、吸着用ヘッド20
の制御のための手段として、R軸サーボモータ24の制
御によって回転の制御を行う軸回転制御手段44と、Z
軸サーボモータ22の制御によって昇降の制御を行う軸
高さ制御手段45と、ノズル21への負圧供給の制御に
よって部品吸着の制御を行う吸着制御手段46とを含
み、この他にY軸サーボモータ9及びX軸サーボモータ
15の制御によってヘッドユニット5のX,Y方向の制
御を行う手段(図示せず)等を含んでいる。
【0023】一方、上記検出装置42は、画素読み出し
手段50、光量補正手段51、濃度補正部52、エッジ
検出部53、画像メモリ54、閾値記憶部55、バッフ
ァメモリ56、演算手段57及び軸振れデータ記憶手段
(記憶手段)58を含んでおり、上記光量補正手段51
は、さらに目標値演算部51a、補正係数計算部51b
及び補正係数記憶部51cを含んでいる。
【0024】検出装置42は、部品装着装置の本作業時
用の制御として部品の吸装着作業等に必要な種々の演算
処理を行うとともに、本作業前には、本作業において部
品の装着位置補正を行うのに必要なデータの演算処理を
行う。
【0025】すなわち、部品の吸装着の本作業前には、
ノズル21を回転させながら検知ユニット30によりノ
ズル21の先端の投影像を検出したときのデータに基づ
き、ディテクタ31bの中心Co(図5参照)を基準と
するノズル中心位置を検出し、これをノズル21の回転
角に対応させて上記軸振れデータ記憶手段58に記憶す
る。この際、投影像のデータは画素読み出し手段50に
より各画素毎にディテクタ31bから読み出され、光量
補正手段51での補正係数の演算値に基づき濃度補正手
段52において画像認識に適したデータに加工される。
そして、エッジ検出部において投影像の端部が検出され
た後、画像メモリ54に転送され、上記演算手段57に
おいて投影幅の中心が求められてノズル中心位置が求め
られる。なお、ディテクタ31bの中心Co(以下、基
準位置という)は、ヘッドユニット5の移動基準となる
位置で、当実施形態では、上述のようにディテクタ31
bの理論上の中心位置を基準位置としているが、ディテ
クタ31bの中心位置に限らず、ディテクタ31bの端
部を基準とすることもできる。
【0026】そして、本作業においては、部品吸着後に
ノズル21を回転させつつ上記検知ユニット30により
部品の投影像を検出したデータと、上記軸振れデータ記
憶手段58に記憶されているノズル中心位置のデータ
と、上記基準位置とに基づいて部品吸着位置のずれや部
品装着時の上記各サーボモータ等の各種回転軸の駆動に
対する補正値を演算手段57において演算する。すなわ
ち、当実施形態では、部品吸着位置のずれや部品装着時
の補正量を求める手段とノズル中心を検出する手段とが
この演算手段57により兼用されている。
【0027】なお、図4中、符号59は光源制御手段
で、上記検知ユニット30の照射部31aを制御するよ
うになっている。
【0028】以上のように構成された部品装着装置で
は、例えば、吸着用ヘッド20に対してノズル21が取
付けられると、部品装着の本作業の前に準備段階の処理
としてノズル21の中心を求めるための処理が行われ
る。
【0029】この処理について図6〜図8を用いつつ図
5のフローチャートに基づいて説明する。
【0030】吸着用ヘッド20にノズル21が取付けら
れると、まず、上記Z軸サーボモータ22の作動によ
り、ノズル21が図6(a)に示すような下降位置か
ら、図6(b)に示すような上昇位置、具体的には、ノ
ズル先端で検知ユニット30のレーザー光を遮る位置に
上昇され、この時のノズル21の回転角(R軸回りの回
転角)が読み出される(ステップS1)。
【0031】次いで、ノズル21が一回転したか否かが
判定される(ステップS2)。ここで、判定がNOの場
合には、検知ユニット30によるノズル先端の投影像の
データが読み込まれ(ラインセンサ読み出し)、該投影
像の端部検出(両端エッジ検出)がなされた後、これに
基づいて上記基準位置に対する投影幅の中心、つまりノ
ズル中心位置が求められる(ステップS3〜S5)。そ
して、求められたノズル中心位置と、この時のノズル2
1の回転角、つまりステップS1で読み出された回転角
が上記軸振れデータ記憶手段58に記憶される(ステッ
プS6)。
【0032】次いで、R軸サーボモータ24の作動によ
りノズル21が予め定められた所定微小角度だけ回転さ
れてステップS1にリターンされる(ステップS7)。
【0033】こうして、ノズル21が所定角度づつ回転
されながら、各回転角毎にノズル中心位置が求められて
記憶され、最終的に指定回転分のデータが検出されると
(ステップS2でYESと判定されると)本フローチャ
ートを終了する。
【0034】つまり、吸着ヘッド20とこれを支持する
ベアリングとの間にガタがある等して、ノズル回転中心
自体が変位するような場合には、図7に示すように、ノ
ズル回転時のノズル中心Oの軌跡が歪になり、回転角に
応じた基準位置Coに対するノズル中心の変化は図8の
実線に示すような波形となる。
【0035】そこで、上記図5の処理では、ノズル21
の回転角に対応したノズル中心位置を正確に把握すべ
く、所定回転角毎に基準位置に対するノズル中心位置を
求め、これら回転角とノズル中心位置とを対応づけたテ
ーブルを軸振れデータ記憶手段58に記憶する。
【0036】上記部品装着装置において上述のような準
備段階の処理が行われると、部品吸装着の本作業が開始
される。本作業では、まず、上記ノズル21に対して図
外の負圧発生手段により吸着用負圧が与えられるととも
に、所定のサーボモータが駆動されることによりX,
Y,θ(R軸)の各方向における移動が開始される。そ
して、部品供給部4に対する目標位置にノズル21が達
すると、ノズル21が下降し、所定下降位置で部品供給
部4のテープフィーダ4aから部品が吸着され、それか
らノズル21が上昇し、該部品が検知ユニット30によ
る所定の部品認識高さにセットされる。
【0037】そして、この状態において、検知ユニット
30による投影検出に基づいて部品吸着ずれ量を求める
処理が行われる。
【0038】図9は、そのような処理をフローチャート
で示している。以下、この処理について説明することに
する。なお、以下の説明において吸着部品は平面視で長
方形の部品とする。
【0039】この処理では、まず、ノズル21の回転角
が読み出され、所定の回転角だけノズル21が回転した
か否かが判定される(ステップS11,S12)。ここ
で、判定がNOの場合には、検知ユニット30により検
出される部品の投影像のデータが読み込まれ(ラインセ
ンサ読み出し)、該投影像の端部検出がなされ(両端エ
ッジ検出)、該端部の位置とこのときの回転角が記憶さ
れる(ステップS15,S16)。
【0040】次いで、R軸サーボモータ24の作動によ
りノズル21が予め定められた所定微小角度だけ回転さ
れてステップS1にリターンされる(ステップS1
7)。
【0041】こうしてノズル21が所定角度づつ回転さ
れながら、各回転角毎に投影端部の位置が求められて記
憶され、最終的に所定の回転角分のデータが得られると
(ステップS12でYESと判定されると)、ステップ
S13に移行される。なお、ノズル21は、部品の少な
くとも2辺の投影幅を検知できるように例えば180°
回転させられる。
【0042】ステップS13では、記憶されている投影
端部のデータから最小投影幅が求められるとともに該最
小投影幅のときのノズル回転角が求められる。そして、
これらのデータと、上記準備段階の処理で求められたデ
ータとに基づき部品位置のずれ量、すなわちノズル21
に対するX,Y,θ(R軸)の各方向のずれ量が演算さ
れる(ステップS14)。
【0043】以下に、ステップS14での部品位置ずれ
量の演算について図10を用いて説明する。この図は、
ノズル回転に伴うノズル中心位置の変化、つまり図5に
示す準備段階の処理で得たデータと、部品投影による投
影端部位置の変化を示した一例である。なお、以下の説
明では、ノズル回転角が0°の状態で、長辺を略X軸方
向とした状態の部品を吸着するものとする。
【0044】この図からも明らかなように、部品の投影
幅が最小となるのはノズル回転角が0°からθmだけず
れた位置にあり、従って、θ(R軸)方向における部品
吸着ずれ量をΔθとすると、
【0045】
【数1】Δθ=θm となる。また、この時の投影幅の中心位置、つまりY軸
方向における部品の中心位置T1は、投影端部の位置を
それぞれE1,E2とすると、
【0046】
【数2】T1=(E1+E2)/2 となる。従って、Y軸方向におけるノズル中心と部品中
心とのずれ量ΔYは、回転角θmでのノズル中心位置を
1とすると、
【0047】
【数3】ΔY=C1−(E1+E2)/2 となる。なお、ノズル中心位置C1は準備段階の処理で
求められ軸振れデータ記憶手段58に記憶されている値
を読み出したものである。
【0048】一方、X軸方向におけるノズル中心と部品
中心とのずれ量ΔXについては、部品の投影幅が最小と
なるノズル回転角θmに90°加算した回転角θnにおけ
る投影端部の位置と、この回転角θnでのノズル中心位
置C2とに基づき、上記Y軸方向のずれ量ΔYと同様に
して求められる。
【0049】すなわち、回転角θnの時の投影幅の中心
位置、つまりX軸方向における部品の中心位置T2は、
【0050】
【数5】T2=(e1+e2)/2 となる。従って、X軸方向におけるノズル中心と部品中
心とのずれ量ΔXは、
【0051】
【数6】ΔX=C2−(e1+e2)/2となる。
【0052】こうしてステップS14の処理においてノ
ズル21に対する部品の吸着位置づれ量ΔX、ΔY、Δ
θが求められると本フローチャートを終了する。
【0053】そして、図10に示す処理で求められた上
記ずれ量Δθを加味して部品装着時におけるノズル回転
角が求められ、さらにX、Y各軸方向の上記ずれ量Δ
X,ΔYと、求められた部品装着時のノズル回転角とか
ら、部品装着時のノズル中心に対する部品中心のX、Y
各軸方向のずれ量が求められる。そして、こうして求め
られた部品装着時のノズル中心に対する部品中心のX、
Y各軸方向のずれ量と、部品装着時のノズル回転角での
ノズル中心位置と、上記基準位置とに基づいて部品装着
の際のX、Y各軸方向の補正量が求められ、該補正量に
基づいて上記各サーボモータ等が駆動されることによ
り、部品がプリント基板3の所定位置に装着される。
【0054】以上のような当実施形態の装置によると、
部品装着の本作業の際には、ヘッドユニット5に設けら
れたノズル21による部品の吸着およびプリント基板3
上への装着が行われるとともに、部品吸着時に部品の方
向、位置のばらつきによって誤差が生じることに対し、
図9に示す処理で部品位置のずれ量が求められ、このず
れ量に基づき装着位置が補正されることにより精度よく
部品が装着される。そして、このような処理が部品吸着
後の装着位置への移動中に行われることにより、部品の
吸着から装着までの一連の作業が効率よく行われる。
【0055】特に、上記の装置においては、部品吸装着
の本作業に先立って、図5に示す準備段階の処理により
ノズル回転角毎のノズル中心位置を求めて記憶し、本作
業の際には、準備段階で求められたノズル中心位置を考
慮して部品位置のずれ量を求めるので、部品装着位置の
補正の精度が高められる。すなわち、組み付け誤差によ
るノズル21の傾きや曲がりによってノズル回転中心と
ノズル中心とにずれがある場合だけでなく、吸着用ヘッ
ド20とこれを支持するベアリングとの間にガタ等があ
ってノズル回転中心自体が変位するような場合でも、部
品吸着位置を正確に求めることができる。そのため、従
来のこの種の部品装着装置と比較すると部品装着位置の
補正の精度が効果的に高められる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、部品を
吸装着する本作業の前に、ノズル部材を回転させつつ、
ヘッドユニットに具備されている光学的検知手段による
ノズル部材の投影の検出に基づいてノズル中心位置を検
出するとともに、これらのノズル中心位置をノズル回転
角度に対応させて記憶し、上記本作業中には、部品を吸
着したノズル部材を回転させつつ上記光学的検知手段に
より検出した部品の投影と、記憶されている上記ノズル
中心位置とに基づいて部品装着時の補正量を求めるよう
にしたので、吸着ヘッドとこれを支持するベアリングと
の間にガタがある等して、ノズル回転に伴いノズル回転
中心自体が変位するような場合であっても、部品装着位
置の補正を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による部品装着装置を示す
平面図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】ノズル交換用ステーションの拡大正面図ある。
【図4】制御系統を示すブロック図である。
【図5】本作業の前に行われる準備段階での処理を示す
フローチャートである。
【図6】(a),(b)は図5のフローチャート中の動
作の説明図である。
【図7】回転に伴うノズル中心の軌跡を示す平面略図で
ある。
【図8】回転に伴うノズル中心のY軸方向の変位を説明
する図である。
【図9】部品吸着ずれ量を求める処理を示すフローチャ
ートである。
【図10】部品吸着ずれ量の求め方を説明するための図
である。
【符号の説明】
3 プリント基板 4 部品供給部 5 ヘッドユニット 20 吸着用ヘッド 21 ノズル 30 検知ユニット 34 ノズル交換ステーション 41 軸制御装置 42 検出装置 43 上位コントローラ 44 軸回転制御手段 45 軸高さ制御手段 46 吸着制御手段 50 画素読み出し手段 51 光量補正手段 52 濃度補正手段 53 エッジ検出部 54 画像メモリ 55 閾値記憶部 56 バッファメモリ 57 演算手段 58 軸振れデータ記憶手段 59 光源制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能なヘッドユニットに搭載された
    ノズル部材により部品を吸着してこれを所定位置に装着
    する部品装着方法において、部品を吸装着する本作業の
    前に、ノズル部材を回転させつつ、ヘッドユニットに具
    備されている光学的検知手段によるノズル部材の投影の
    検出に基づいてノズル中心位置を検出するとともに、こ
    れらのノズル中心位置をノズル回転角度に対応させて記
    憶し、上記本作業中には、部品を吸着したノズル部材を
    回転させつつ上記光学的検知手段により検出した部品の
    投影と、記憶されている上記ノズル中心位置とに基づい
    て部品装着時の補正量を求めることを特徴とする部品装
    着方法。
  2. 【請求項2】 部品供給側と装着側とにわたって移動可
    能とされ、かつノズル部材が取付けられているヘッドユ
    ニットとを備え、このヘッドユニットにより部品供給側
    から部品を吸着してこれを装着側の所定位置に装着する
    部品装着装置において、ヘッドユニットに具備された平
    行光線の照射部および受光部により部品の投影を検知す
    る光学的検知手段と、上記ノズル部材を回転させつつ上
    記光学的検知手段によりノズル部材の投影を検出したと
    きのデータに基づいて、所定のノズル回転角度毎にノズ
    ル中心位置を検出するノズル中心検出手段と、ノズル回
    転角度と該回転角度でのノズル中心位置とを対応づけて
    記憶する記憶手段と、上記ノズル部材による部品の吸着
    後に、ノズル部材を回転させつつ上記光学的検知手段に
    より部品の投影の検出をしたときのデータと、上記記憶
    手段に記憶されているノズル中心位置のデータとに基づ
    いて部品装着時の補正量を求める演算手段とを備えたこ
    とを特徴とする部品装着装置。
JP00501398A 1998-01-13 1998-01-13 部品装着方法及び同装置 Expired - Lifetime JP3929579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00501398A JP3929579B2 (ja) 1998-01-13 1998-01-13 部品装着方法及び同装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00501398A JP3929579B2 (ja) 1998-01-13 1998-01-13 部品装着方法及び同装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11204993A true JPH11204993A (ja) 1999-07-30
JP3929579B2 JP3929579B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=11599661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00501398A Expired - Lifetime JP3929579B2 (ja) 1998-01-13 1998-01-13 部品装着方法及び同装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3929579B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002368489A (ja) * 2001-06-04 2002-12-20 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電気部品供給方法および電気部品装着システム
EP1429593A1 (en) * 2002-12-10 2004-06-16 Hitachi High-Tech Instruments Co., Ltd. Electronic component mounting apparatus
WO2013089134A1 (ja) * 2011-12-16 2013-06-20 株式会社日立ハイテクインスツルメンツ 部品実装装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06104596A (ja) * 1992-08-07 1994-04-15 Yamaha Motor Co Ltd 部品装着方法及び同装置
JPH11186796A (ja) * 1997-12-19 1999-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06104596A (ja) * 1992-08-07 1994-04-15 Yamaha Motor Co Ltd 部品装着方法及び同装置
JPH11186796A (ja) * 1997-12-19 1999-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品装着装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002368489A (ja) * 2001-06-04 2002-12-20 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電気部品供給方法および電気部品装着システム
EP1429593A1 (en) * 2002-12-10 2004-06-16 Hitachi High-Tech Instruments Co., Ltd. Electronic component mounting apparatus
WO2013089134A1 (ja) * 2011-12-16 2013-06-20 株式会社日立ハイテクインスツルメンツ 部品実装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3929579B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2554437B2 (ja) 部品装着方法及び同装置
JP3086578B2 (ja) 部品装着装置
US5249356A (en) Method and apparatus for mounting electronic component
JP3222334B2 (ja) 表面実装機における認識用ノズル高さ調整方法及び同装置
JPH07193397A (ja) 実装機の吸着ポイント補正装置
US7036215B2 (en) Method and program for obtaining positioning errors of printed-wiring board, and electronic-circuit-component mounting system
JPH08213800A (ja) 実装機の部品状態検出装置
JP3090567B2 (ja) 実装機における部品認識方法および同装置
JP3273697B2 (ja) 実装機の位置補正方法及び装置
JP2009010167A (ja) 部品移載装置
JP2009164276A (ja) 部品実装装置における吸着位置補正方法
JP2872092B2 (ja) 部品装着方法及び同装置
JPH11204993A (ja) 部品装着方法及び同装置
JP2006108331A (ja) 移載装置、表面実装機、誤差テーブルの作成方法、プログラムおよび記憶媒体
JP3115960B2 (ja) 部品認識装置の基準点調整装置
JP3499316B2 (ja) 実装機の校正データ検出方法及び実装機
JP2554424B2 (ja) 部品装着装置
JP3296893B2 (ja) 部品実装方法
JP3929583B2 (ja) 部品装着方法及び同装置
JP3445681B2 (ja) チップマウンタ
JP3142720B2 (ja) 実装機の位置補正方法及びその装置
JP4298080B2 (ja) 表面実装機の部品認識方法および同装置
JP2909129B2 (ja) 認識補正機能付き部品供給装置
JP4765199B2 (ja) 部品実装装置
JPH08293700A (ja) 実装機の位置補正方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term