JP2000259157A - 楽音制御装置及び楽音制御方法 - Google Patents

楽音制御装置及び楽音制御方法

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JP2000259157A
JP2000259157A JP11059553A JP5955399A JP2000259157A JP 2000259157 A JP2000259157 A JP 2000259157A JP 11059553 A JP11059553 A JP 11059553A JP 5955399 A JP5955399 A JP 5955399A JP 2000259157 A JP2000259157 A JP 2000259157A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波形合成のアルゴリズムによって、ドローバ
ーオルガンのような音色を実現する際に、ユーザの要求
に柔軟に対応させる。 【解決手段】 CPU4は、時分割された一定時間ごと
に再生モード又は記録モードを設定する。DSP9は、
再生モードに設定された一定時間において波形データR
OM10のPCM波形データを倍音パラメータに応じて
読み出して複数の波形データを生成し、記録モードに設
定された一定時間において、複数の波形データを合成し
た中間波形データをワークRAM11に書き込み、再生
モードに設定された次の一定時間において、複数の中間
波形データを読み出し、記録モードに設定された次の一
定時間において、その複数の中間波形データを合成し
て、最終波形データをワークRAM11に書き込み、そ
の最終波形データに基づいて発音を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音制御装置及び
楽音制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ドローバーオルガンにおいては、基音及
び複数の倍音を、各倍音のバーの位置によって任意に組
み合わせて合成し、所望の音色を作り出すことができ
る。一方、電子鍵盤楽器においても、PCM音源を用い
てドローバーオルガンのような音色を生成することがで
きる。当初、このような電子鍵盤楽器に搭載された楽音
制御装置では、マイコンで基音及び倍音の波形データを
リアルタイムで演算して生成し、これらを合成してRA
M等の発音バッファメモリに記憶させ、この合成された
波形データを読み出して発音を制御していた。
【0003】しかしながら、リアルタイムで倍音の複数
の波形データを演算することは、マイコンの負荷が重す
ぎるため、合成処理の応答速度が遅くなってしまう。こ
のため、基音と合成する倍音数に限界があった。したが
って、ドローバーオルガンのような音色を実現するには
到らなかった。
【0004】一方、基音のPCM波形データ及び複数の
倍音のPCM波形データをROMにあらかじめ格納して
おき、押鍵される鍵の音高に対応する基音及び複数の倍
音に対応するPCM波形データを読み出して、RAM等
の発音バッファメモリに記憶する方法も行われていた。
【0005】しかしながら、この場合には、各音色(楽
器音)ごとの基音及び複数の倍音のPCM波形データを
ROMに格納しなければならず、ROMの記憶容量が膨
大になってしまうため、製品のコストダウンや小型化に
障害があった。
【0006】そこで最近は、CPU等のマイコンによっ
て、ROMに格納した基音のPCM波形データを元に、
波形合成のアルゴリズムによって倍音の波形データを生
成している。この場合には、操作によって設定されたド
ローバーを読み取って、基音のPCM波形データを倍音
に応じた読み出し速度及びドローバーの値に応じたゲイ
ンで倍音数に応じて読み出して合成し、その合成波形デ
ータをRAMに書き込み、発音制御処理の際に、その合
成波形データを読み出して発音させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子鍵盤楽器における楽音制御装置及び楽音制御方法に
おいては、波形合成のアルゴリズムの処理に柔軟性がな
かったため、ユーザの要求に対応できなかった。例え
ば、8チャンネルの電子鍵盤楽器において、8スロット
を周期として各処理を行う場合には、1スロット目から
7スロット目までの各スロットごとにROMからPCM
波形データを読み出すアルゴリズムWG(1)〜(7)
処理を行い、8スロット目で7つの波形データを合成し
た波形データをRAMに記憶している。
【0008】すなわち、7スロットがROMからPCM
波形データを読み出す再生モードに指定され、1スロッ
トがRAMに合成した波形データを書き込む記録モード
に指定されている。このため、ユーザの要求によって合
成する倍音数が7から増加した場合や減少した場合には
対応することができなかった。
【0009】本発明の課題は、波形合成のアルゴリズム
によって、ドローバーオルガンのような音色を実現する
際に、ユーザの要求に柔軟に対応するとともに、製品の
コストダウンや小型化を図ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の楽音制
御装置は、波形合成処理の期間及び発音制御処理の期間
をそれぞれ一定時間ごとに時分割して、当該一定時間ご
とに一連の楽音制御処理を行う楽音制御装置において、
基本音高のPCM波形データをあらかじめ記憶している
第1の記憶手段と、任意の波形データを書き込み可能に
記憶する第2の記憶手段と、入力される音高に応じた基
音及び複数の倍音並びに基音及び各倍音のレベルを示す
倍音パラメータを操作に応じて設定するパラメータ設定
手段と、前記波形合成処理の期間においては、前記パラ
メータ設定手段によって設定された前記倍音パラメータ
の倍音数に応じて、時分割された一定時間ごとに再生モ
ード又は記録モードを設定し、前記発音制御処理の期間
においては、時分割された一定時間をすべて再生モード
に設定するモード設定手段と、前記波形合成処理の期間
には、前記モード設定手段によって再生モードに設定さ
れた一定時間において前記第1の記憶手段の前記PCM
波形データを前記パラメータ設定手段によって設定され
た倍音パラメータに応じて読み出して複数の波形データ
を生成し、前記モード設定手段によって記録モードに設
定された一定時間において前記複数の波形データを合成
して、前記基音及び前記複数の倍音の合成波形データを
前記第2の記憶手段に書き込むデータ合成手段と、前記
発音制御処理の期間には、前記第2の記憶手段から読み
出した前記合成波形データに基づいて発音を制御する発
音制御手段と、を備えた構成になっている。
【0011】請求項5に記載の楽音制御方法は、波形合
成処理の期間及び発音制御処理の期間をそれぞれ一定時
間ごとに時分割して、当該一定時間ごとに一連の楽音制
御処理を行う楽音制御方法において、入力される音高に
応じた基音及び複数の倍音並びに基音及び各倍音のレベ
ルを示す倍音パラメータを操作に応じて設定するパラメ
ータ設定処理と、前記波形合成処理の期間においては、
前記パラメータ設定処理によって設定された前記倍音パ
ラメータの倍音数に応じて、時分割された一定時間ごと
に再生モード又は記録モードを設定し、前記発音制御処
理の期間においては、時分割された一定時間をすべて再
生モードに設定するモード設定処理と、前記波形合成処
理の期間には、前記モード設定処理によって再生モード
に設定された一定時間において、第1の記憶手段にあら
かじめ記憶されている基本音高のPCM波形データを前
記パラメータ設定処理によって設定された倍音パラメー
タに応じて読み出して複数の波形データを生成し、前記
モード設定処理によって記録モードに設定された一定時
間において、前記複数の波形データを合成して、前記基
音及び前記複数の倍音の合成波形データを第2の記憶手
段に書き込むデータ合成処理と、前記発音制御処理の期
間には、前記第2の記憶手段から読み出した前記合成波
形データに基づいて発音を制御する発音制御処理と、を
実行することを特徴とする。
【0012】請求項1の楽音制御装置及び請求項5の楽
音制御方法によれば、波形合成処理の期間においては、
倍音パラメータの倍音数に応じて、時分割された一定時
間ごとに再生モード又は記録モードを設定し、再生モー
ドに設定された一定時間において、あらかじめ記憶され
ている基本音高のPCM波形データを倍音パラメータに
応じて読み出して複数の波形データを生成し、記録モー
ドに設定された一定時間において、複数の波形データを
合成して、基音及び複数の倍音の合成波形データを第2
の記憶手段に書き込む。発音制御処理の期間において
は、時分割された一定時間をすべて再生モードに設定
し、第2の記憶手段から読み出した合成波形データに基
づいて発音を制御する。
【0013】請求項2に記載の楽音制御装置は、波形合
成処理の期間及び発音制御処理の期間をそれぞれ一定時
間ごとに時分割して、当該一定時間ごとに一連の楽音制
御処理を行う楽音制御装置において、基本音高のPCM
波形データをあらかじめ記憶している第1の記憶手段
と、任意の波形データを書き込み可能に記憶する第2の
記憶手段と、入力される音高に応じた基音及び複数の倍
音並びに基音及び各倍音のレベルを示す倍音パラメータ
を操作に応じて設定するパラメータ設定手段と、前記波
形合成処理の期間においては、前記パラメータ設定手段
によって設定された前記倍音パラメータの倍音数に応じ
て、時分割された一定時間ごとに再生モード又は記録モ
ードを設定し、前記発音制御処理の期間においては、時
分割された一定時間をすべて再生モードに設定するモー
ド設定手段と、前記波形合成処理の期間には、前記モー
ド設定手段によって前記再生モードに設定された一定時
間において前記第1の記憶手段の前記PCM波形データ
を前記パラメータ設定手段によって設定された倍音パラ
メータに応じて読み出して複数の波形データを生成し、
前記モード設定手段によって前記記録モードに設定され
た一定時間において前記複数の波形データを合成した中
間波形データを前記第2の記憶手段の第1のエリアに書
き込み、前記モード設定手段によって再生モードに設定
された次の一定時間において前記第2の記憶手段の前記
第1のエリアの複数の中間波形データを読み出し、前記
モード設定手段によって記録モードに設定された次の一
定時間において前記複数の中間波形データを合成して、
前記基音及び前記複数の倍音の最終波形データを前記第
2の記憶手段の第2のエリアに書き込むデータ合成手段
と、前記発音制御処理の期間には、前記第2の記憶手段
の前記第2のエリアから読み出した前記最終波形データ
に基づいて発音を制御する発音制御手段と、を備えた構
成になっている。
【0014】請求項6に記載の楽音制御方法は、波形合
成処理の期間及び発音制御処理の期間をそれぞれ一定時
間ごとに時分割して、当該一定時間ごとに一連の楽音制
御処理を行う楽音制御方法において、入力される音高に
応じた基音及び複数の倍音並びに基音及び各倍音のレベ
ルを示す倍音パラメータを操作に応じて設定するパラメ
ータ設定処理と、前記波形合成処理の期間においては、
前記パラメータ設定処理によって設定された前記倍音パ
ラメータの倍音数に応じて、時分割された一定時間ごと
に再生モード又は記録モードを設定し、前記発音制御処
理の期間においては、時分割された一定時間をすべて再
生モードに設定するモード設定処理と、前記波形合成処
理の期間には、前記モード設定処理によって前記再生モ
ードに設定された一定時間において、第1の記憶手段に
あらかじめ記憶されている基本音高のPCM波形データ
を前記パラメータ設定処理によって設定された倍音パラ
メータに応じて読み出して複数の波形データを生成し、
前記モード設定処理によって前記記録モードに設定され
た一定時間において、前記複数の波形データを合成した
中間波形データを第2の記憶手段の第1のエリアに書き
込み、前記モード設定処理によって再生モードに設定さ
れた次の一定時間において、前記第2の記憶手段の前記
第1のエリアの複数の中間波形データを読み出し、前記
モード設定処理によって記録モードに設定された次の一
定時間において、前記複数の中間波形データを合成し
て、前記基音及び前記複数の倍音の最終波形データを前
記第2の記憶手段の第2のエリアに書き込むデータ合成
処理と、前記発音制御処理の期間には、前記第2の記憶
手段の前記第2のエリアから読み出した前記最終波形デ
ータに基づいて発音を制御する発音制御処理と、を実行
することを特徴とする。
【0015】請求項2の楽音制御装置及び請求項6の楽
音制御方法によれば、波形合成処理の期間においては、
倍音パラメータの倍音数に応じて、時分割された一定時
間ごとに再生モード又は記録モードを設定し、再生モー
ドに設定された一定時間において、あらかじめ記憶され
ている基本音高のPCM波形データを倍音パラメータに
応じて読み出して複数の波形データを生成し、記録モー
ドに設定された一定時間において、複数の波形データを
合成した中間波形データを第2の記憶手段の第1のエリ
アに書き込み、次の一定時間において、複数の中間波形
データを合成して、基音及び複数の倍音の最終波形デー
タを第2の記憶手段の第2のエリアに書き込む。発音制
御処理の期間においては、時分割された一定時間をすべ
て再生モードに設定し、第2の記憶手段から読み出した
最終波形データに基づいて発音を制御する。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の楽音制御装置及び
楽音制御方法について、電子鍵盤楽器を例に採って詳細
に説明する。実施形態における楽音制御装置及び楽音制
御方法においては、波形合成処理の期間及び発音制御処
理の期間をそれぞれ一定時間ごとに時分割して、一定時
間ごとに一連の楽音制御処理を行う。図1は、実施形態
における電子鍵盤楽器のシステム構成を示している。鍵
盤1は、押鍵及び離鍵の演奏操作に応じて、鍵番号すな
わち音高及び鍵操作の強さすなわちベロシティを入力す
る。ドローバー2(パラメータ設定手段)は、基音及び
複数の倍音のレベルをドローバー設定値(倍音パラメー
タ)として入力する。実施形態においては、9個のドロ
ーバーが具備されており、各ドローバーの位置を検出し
て基音及び各倍音のレベルを設定する。スイッチ群3
は、音色を設定するスイッチの他、発音する楽音の条件
を設定する各種スイッチで構成されている。
【0017】CPU4は、システムバスを介してコマン
ド及びデータを授受して、この電子鍵盤楽器を制御す
る。ROM5は、CPU4によって実行されるプログラ
ムやイニシャライズにおける初期データを格納してい
る。RAM6は、CPU4が処理するデータを一時的に
記憶するワークエリアである。表示部7は、鍵盤1、ド
ローバー2、スイッチ群3の操作に応じて、その操作状
態及びCPU4のコマンド等を表示する。
【0018】音源部8は、図2に示すように、DSP9
(データ合成手段、発音制御手段)とDSP9のバスに
接続された波形データROM10(第1の記憶手段)、
ワークRAM11(第2の記憶手段)、MIXER1
2、D/A13で構成されている。DSP9は、CPU
4に接続され、CPU4から送信された音源処理の制御
プログラムを内部のプログラムRAMに格納し、その制
御プログラムにしたがって音源処理を実行する。波形デ
ータROM10は、図3のメモリマップのエリアに示す
ように、音色に対応した基本音高(例えば、ピアノ音の
音高A4)の元波形であるPCM波形データを格納して
いる。
【0019】図2のワークRAM11は、図3のメモリ
マップのエリアに示すように、ドローバー設定値、8つ
のチャンネルのオンフラグONF(1)〜(8)、基本
音高の周波数データf(A4の場合には、f=440H
z)、音高レジスタNOTE(1)〜(8)、ベロシテ
ィレジスタVEL(1)〜(8)、波形合成処理又は発
音制御処理を示すフラグSTFのエリアをもっている。
ドローバー設定値は、3個のドローバーを1グループと
して、各グループが3個のドローバーに対応している。
したがって、ドローバー設定値を記憶するエリアは、図
3に示すように、D[1][1]、D[1][2]、…
…D[3][3]の配列になっている。また、ドローバ
ーのグループを指定するポインタnのエリアが設けられ
ている。
【0020】図2のMIXER12は、複数のチャンネ
ルの楽音信号を混合してD/A13に入力する。D/A
13は、MIXER12から入力された楽音信号をデジ
タルからアナログに変換して、サウンドシステム(図示
せず)に出力する。
【0021】なお、図3に示した各エリアは、CPU4
側のRAM6にも設けられており、後述するCPU4の
設定データ転送処理でDSP9側に転送される。ただ
し、ドローバー用のレジスタDBについては、CPU4
側のRAM6のみに設けられたレジスタである。
【0022】また、ワークRAM11には、図4に示す
ように、基音及び複数の倍音に対応する配列、MEM
[1][1]、MEM[1][2]、……MEM[3]
[2]、MEM[3][3]のエリアをもっている。こ
こで、MEM[1][1]は基音を示し、MEM[1]
[2]、……MEM[3][3]はそれぞれ2倍音……
8倍音を示している。また、MW[1]〜[3]のエリ
アは中間波形データを記憶するエリアであり、FWは最
終波形データを記憶するエリアである。これについては
後述する。
【0023】さらに、図3に示すWGF(1)〜(8)
は、DSP9の波形合成処理のアルゴリズムのモードを
設定するモードフラグであり、CPU4からDSP9に
送信されるデータによってセットされる。これについて
も後述する。
【0024】次に、実施形態の構成による楽音制御方法
について、図5〜図10に示すCPU4のフローチャー
ト、及び、図11〜図13に示すDSP9のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0025】図5は、CPU4のメインフローである。
まず、イニシャライズ処理(ステップA1)を実行した
後、ドローバー読取り処理(ステップA2)、WG設定
処理(ステップA3)、押鍵処理(ステップA4)を繰
り返し実行するループ処理に移行する。
【0026】図6にメインフローのステップA2におけ
るドローバー読取り処理のフローを示す。この処理で
は、RAM6におけるドローバー配列D[n][m]の
3つのグループの1つを指定するポインタnを「1」に
セットし(ステップB1)、指定したグループにおける
3つのドローバー設定値の1つを示すポインタmを
「1」にセットする(ステップB2)。そして、n、m
をインクリメントしながら、以下のループ処理を実行す
る。
【0027】すなわち、n、mで指定したRAM6の配
列D[n][m]のエリアをクリアし(ステップB
3)、mをインクリメントして次の配列を指定する(ス
テップB4)。そして、mが最大値「3」を超えたか否
かを判別する(ステップB5)。mが「3」以下である
場合には、ステップB3に移行してD[n][m]のエ
リアをクリアする。mが「3」を超えたときは、nで指
定したグループのモードフラグMF(n)を「0」にク
リアする(ステップB6)。そして、nをインクリメン
トして(ステップB7)、nが最大値「3」を超えたか
否かを判別する(ステップB8)。nが「3」以下であ
る場合には、ステップB2に移行してmを「1」にセッ
トし、上記処理を繰り返す。ステップB8において、n
が「3」を超えたときは、図5のメインフローに戻る。
【0028】メインフローのステップA2におけるドロ
ーバー読取り処理のフローを図7に示す。この処理で
は、図1のドローバー2で設定されたドローバー[n]
[m]の3つのグループの1つを指定するポインタnを
「1」にセットし(ステップC1)、指定したグループ
における3つのドローバー設定値の1つを示すポインタ
mを「1」にセットする(ステップC2)。そして、
n、mをインクリメントしながら、以下のループ処理を
実行する。
【0029】すなわち、n、mで指定したドローバー
[n][m]の値をレジスタDBにストアする(ステッ
プC3)。そして、DBの値とRAM6の配列D[n]
[m]の値が異なるか否かを判別する(ステップC
4)。両者の値が異なる場合、すなわちドローバーの値
が変化した場合には、DBの値をD[n][m]のエリ
アにストアする(ステップC5)。そして、MF(n)
を「1(モード設定)」にセットする(ステップC
6)。
【0030】MF(n)を「1」にセットした後、又
は、ステップC4においてDBの値とRAM6の配列D
[n][m]の値が同じである場合には、mをインクリ
メントする(ステップC7)。そして、mが最大値
「3」を超えたか否かを判別する(ステップC8)。m
が「3」以下である場合には、ステップC3に移行して
ドローバー[n][m]の値をDBにストアする。mが
「3」を超えたときは、nをインクリメントして次のグ
ループを指定し(ステップC9)、nが最大値「3」を
超えたか否かを判別する(ステップC10)。nが
「3」以下である場合には、ステップC2に移行してm
を「1」にセットし、上記処理を繰り返す。ステップC
10において、nが「3」を超えたときは、図5のメイ
ンフローに戻る。
【0031】すなわち、図7の処理はパラメータ設定処
理であり、入力される音高に応じた基音及び複数の倍音
並びに基音及び各倍音のレベルを示す倍音パラメータを
操作に応じて設定する。
【0032】メインフローのステップA3におけるWG
設定処理のフローを図8に示す。この処理では、ドロー
バー配列のグループの1つを指定するポインタnを
「1」にセットし(ステップD1)、nをインクリメン
トしながら以下のループ処理を実行する。すなわち、M
F(n)が「1」であるか否かを判別し(ステップD
2)、「1」である場合にはモード設定処理を行う。
【0033】DSP9の8つのアルゴリズムWG(1)
〜(8)のうち、WG(1)〜(3)を再生モードに設
定する(ステップD3)。次に、WG(4)を記録モー
ドに設定する(ステップD4)。次に、WG(5)〜
(7)を再生モードに設定する(ステップD5)。次
に、WG(8)を記録モードに設定する(ステップD
6)。また、スタートフラグSTFを「1」にセットす
る(ステップD7)。そして、設定データ送信処理を行
い(ステップD8)、設定したモードデータ、ポインタ
n、STFのデータをDSP9に送信する。
【0034】次に、DSP9からWG合成処理が終了し
た旨を示すSTF(=0)のメッセージの受信を待つ
(ステップD9)。このメッセージを受信したときは、
RAM6のSTFを「0」にクリアするとともに、MF
(n)を「0」にクリアする(ステップD10)。次
に、nをインクリメントして次のドローバーのグループ
を指定する(ステップD11)。そして、nが最大値
「3」を超えたか否かを判別する(ステップD12)。
nが「3」以下である場合には、ステップD2に移行し
て指定したグループのMF(n)のデータを判別する。
【0035】ステップD12において、nが「3」以下
である場合には、ステップD2〜ステップD11までの
処理を繰り返し、ドローバーのすべてのグループについ
て設定データをDSP9に送信する。ステップD12に
おいて、nが「3」を超えた場合には、DSP9の8つ
のアルゴリズムWG(1)〜(8)をすべて再生モード
に設定し(ステップD13)、設定データをDSP9に
送信する(ステップD14)。そして、図5のメインフ
ローに戻る。
【0036】すなわち、CPU4はモード設定手段を構
成する。そして、図8の処理はモード設定処理であり、
図7のパラメータ設定処理によって設定された倍音パラ
メータの倍音数に応じて、時分割された一定時間ごとに
再生モード又は記録モードを設定する。
【0037】メインフローのステップA4における押鍵
処理のフローを図9及び図10に示す。この処理では、
図9において、鍵走査を行い(ステップE1)、鍵変化
があるか否かを判別する(ステップE2)。押鍵によっ
てオフからオンへの変化があったときは、チャンネルを
指定するポインタnを「1」にセットして(ステップE
3)、nをインクリメントしながら、以下のループ処理
を繰り返す。
【0038】すなわち、オンフラグONF(n)が「0
(空き)」であるか否かを判別し(ステップE4)、O
NF(n)が「1」である場合には、そのチャンネルが
発音状態であるので、nをインクリメントして次のチャ
ンネルを指定する(ステップE5)。そして、nが最大
チャンネル数である「8」を超えたか否かを判別する
(ステップE8)。nが「8」以下である場合には、ス
テップE4に移行してONF(n)のデータを判別して
空きチャンネルを捜す。
【0039】ONF(n)が「0」である場合には、そ
のチャンネルの音高データエリアNOTE(n)に鍵番
号(音高データ)をストアする(ステップE7)。ま
た、ベロシティデータエリアVEL(n)にベロシティ
データをストアする(ステップE8)。そして、ONF
(n)を「1」にセットする(ステップE9)。次に、
鍵走査が終了したか否かを判別し(ステップE10)、
終了していない場合には、ステップE1に移行して鍵走
査を続行する。ステップE2において、鍵変化がない場
合にも、ステップE1に移行して鍵走査を続行する。
【0040】ステップE2において、離鍵によってオン
からオフへの鍵変化があったときは、図10のフローに
おいて、チャンネルを指定するポインタnを「1」にセ
ットして(ステップE11)、nをインクリメントしな
がら、以下のループ処理を繰り返す。すなわち、オンフ
ラグONF(n)が「1(発音状態)」であるか否かを
判別し(ステップE12)、ONF(n)が「0」であ
る場合には、そのチャンネルは空きであるので、nをイ
ンクリメントして次のチャンネルを指定する(ステップ
E13)。そして、nが最大チャンネル数である「8」
を超えたか否かを判別する(ステップE14)。nが
「8」以下である場合には、ステップE12に移行して
ONF(n)のデータを判別して発音状態のチャンネル
を捜す。
【0041】ONF(n)が「1」である場合には、そ
のチャンネルのNOTE(n)の鍵番号と離鍵による鍵
番号とが同じであるか否かを判別する(ステップE1
5)。鍵番号が同じでない場合には、ステップE13に
移行してnをインクリメントする。鍵番号が同じである
場合には、ONF(n)を「0(空き)」にリセットす
る(ステップE16)。リセットした後、又はステップ
E14においてnが「8」を超えたときは、図9のステ
ップE10に移行して鍵走査が終了したか否かを判別
し、終了していない場合には、ステップE1に移行して
鍵走査を続行する。鍵走査が終了した場合には、RAM
6の対応するエリアに書き込まれた鍵データをDSP9
に送信する(ステップE17)。そして、図5のメイン
フローに戻る。
【0042】図11は、DSP9のメインフローであ
る。なお、図には示さないが、CPU4から送信された
ドローバー設定値、鍵データ及びWG(1)〜(8)の
設定モードのデータのデータ、STFのデータは、RA
M12に書き込まれている。STFが「1」である場合
は波形合成処理を実行し、STFが「0」である場合は
発音制御処理を実行する。したがって、DSP9は、図
11のメインフローにおいて、STFが「1」であるか
否かを判別し(ステップF1)、STFが「1」である
場合にはWG合成処理を実行し(ステップF2)、ST
Fが「0」である場合にはWG出力処理を実行する(ス
テップF3)。
【0043】メインフローのステップF2におけるWG
合成処理では、ワークRAM11のWGF(1)〜
(8)のモードにしたがって、WG(1)〜(8)のア
ルゴリズムを実行する。すなわち、図12に示すよう
に、再生モードに設定されたWG(1)において、波形
データROM11のPCM波形データを基本音高の周波
数のデータ、ワークRAM11のMEM[n][1]の
データ、及びD[n][1]のデータで中間波形データ
W(1)を生成する(ステップG1)。具体的には、波
形データROM10のPCM波形データを基本音高の周
波数及びMEM[n][1]のデータに基づく読み出し
速度、並びに、D[n][1]のデータに基づくレベル
で読み出す。したがって、MEM[1][1]の場合に
は、基本音高のPCM波形データをそのまま読み出す。
【0044】同様に、再生モードに設定されたWG
(2)において、基本音高、MEM[n][2]、及び
D[n][2]の各データでPCM波形データを読み出
して、中間波形データW(2)を生成する(ステップG
2)。次に、再生モードに設定されたWG(3)におい
て、基本音高、MEM[n][3]、及びD[n]
[3]の各データでPCM波形データを読み出して、中
間波形データW(3)を生成する(ステップG3)。次
に、記録モードに設定されたWG(4)において、WG
(1)〜(3)で生成されたW(1)、W(2)、W
(3)を合成して、ワークRAM11のエリアMW
(n)に書き込む(ステップG4)。
【0045】次に、再生モードに設定されたWG(5)
において、基本音高の周波数のデータでMW(1)の中
間波形データを読み出して、中間波形データW(1)を
生成する(ステップG5)。次に、再生モードに設定さ
れたWG(6)において、基本音高の周波数のデータで
MW(2)の中間波形データを読み出して、中間波形デ
ータW(2)を生成する(ステップG6)。次に、再生
モードに設定されたWG(7)において、基本音高の周
波数のデータでMW(3)の中間波形データを読み出し
て、中間波形データW(3)を生成する(ステップG
7)。
【0046】次に、記録モードに設定されたWG(8)
において、WG(5)〜(7)で生成されたW(1)、
W(2)、W(3)をさらに合成して、ワークRAM1
1のエリアFWに最終波形データとして書き込む(ステ
ップG8)。そして、STFを「0」にリセットすると
ともに、CPU4に対してSTF(=0)のメッセージ
を送信し(ステップG9)、図11のメインフローに戻
る。
【0047】すなわち、図11の処理はデータ合成処理
であり、再生モードに設定された一定時間においては波
形データROM10にあらかじめ記憶されているPCM
波形データを、図7のパラメータ設定処理によって設定
された倍音パラメータに応じて読み出して複数の波形デ
ータを生成し、記録モードに設定された一定時間におい
ては、生成した複数の波形データを合成した中間波形デ
ータをワークRAM11に書き込む。そして、再生モー
ドに設定された次の一定時間において、複数の中間波形
データを読み出し、記録モードに設定された次の一定時
間において複数の中間波形データを合成して、基音及び
複数の倍音の最終波形データをワークRAM11の別の
エリアに書き込む。
【0048】メインフローのステップF3におけるWG
出力処理のフローを図13に示す。この処理では、チャ
ンネルを指定するポインタnを「1」にセットして(ス
テップH1)、nをインクリメントしながら以下のルー
プ処理を繰り返す。すなわち、RAM12のONF
(n)が「1」であるか否かを判別し(ステップH
2)、ONF(n)が「0(空き)」である場合には、
nをインクリメントして次のチャンネルを指定する(ス
テップH3)。
【0049】そして、nが最大チャンネル数である
「8」を超えたか否かを判別する(ステップH4)。n
が「8」以下である場合には、ステップH2に移行して
ONF(n)のデータを判別して使用中チャンネルを捜
す。ONF(n)が「1」である場合には、NOTE
(n)の読み出し速度で、FWの最終の波形データを読
み出して、VEL(n)のベロシティデータに基づいて
ゲインを設定し、MIXER13に送出する(ステップ
H5)。次に、nをインクリメントして次のチャンネル
を指定する(ステップH3)。
【0050】そして、nが最大チャンネル数である
「8」を超えたか否かを判別する(ステップH4)。n
が「8」以下である場合には、ステップH2に移行して
ONF(n)のデータを判別して発音状態のチャンネル
を捜す。ステップH4において、nが「8」を超えたと
きは、図11のメインフローに戻る。
【0051】すなわち、図13の処理は発音制御処理で
あり、図8のモード設定処理によって分割された一定時
間がすべて再生モードに設定された発音制御処理の期間
には、ワークRAM11から読み出した最終波形データ
に基づいて発音を制御する。
【0052】このように、上記実施形態における楽音制
御装置は、波形合成処理の期間及び発音制御処理の期間
をそれぞれ一定時間ごとに時分割して、一定時間ごとに
一連の楽音制御処理を行う。図2に示す構成において、
波形データROM10は、基本音高のPCM波形データ
をあらかじめ記憶し、ワークRAM11は、任意の波形
データを書き込み可能に記憶する。CPU4は、入力さ
れる音高に応じた基音及び複数の倍音並びに基音及び各
倍音のレベルを示す倍音パラメータを操作に応じて設定
する。そして、波形合成処理の期間においては、設定さ
れた倍音パラメータの倍音数に応じて、時分割された一
定時間ごとに再生モード又は記録モードを設定し、発音
制御処理の期間においては、時分割された一定時間をす
べて再生モードに設定する。
【0053】DSP9は、波形合成処理の期間には、再
生モードに設定された一定時間において、波形データR
OM10のPCM波形データを設定された倍音パラメー
タに応じて読み出して複数の波形データを生成し、記録
モードに設定された一定時間において、複数の波形デー
タを合成した中間波形データをワークRAM11のMW
[1]〜[3]のエリアに書き込む。そして、再生モー
ドに設定された次の一定時間において、MW[1]〜
[3]のエリアに書き込まれた複数の中間波形データを
読み出し、記録モードに設定された次の一定時間におい
て、その複数の中間波形データを合成して、基音及び複
数の倍音の最終波形データをワークRAM11のFWの
エリアに書き込む。そして、その最終波形データに基づ
いて発音を制御する。
【0054】したがって、波形合成のアルゴリズムを時
分割された一定時間ごとに再生モード又は記録モードに
自在に設定することによって、ドローバーオルガンのよ
うな音色を実現する際に、ユーザの要求に柔軟に対応す
ることができる。また、波形データROMにすべてのP
CM倍音波形データを記憶させておく必要がないので、
波形データROMの記憶容量を相当に小さくでき、製品
のコストダウンや小型化を図ることができる。
【0055】なお、上記実施形態においては、PCM波
形データを元に複数の波形データを合成した中間波形デ
ータを作成し、さらに、複数の中間波形データを合成し
て、発音制御のための最終波形データを作成する構成に
したが、倍音数が少ない場合には中間波形データを作成
せずに、PCM波形データを元に複数の波形データを合
成して、発音制御のための波形データを直接に作成する
構成にしてもよい。
【0056】すなわち、DSP9は、波形合成処理の期
間には、再生モードに設定された一定時間において、波
形データROM10のPCM波形データを設定された倍
音パラメータに応じて読み出して複数の波形データを生
成し、記録モードに設定された一定時間において、複数
の波形データを合成して、基音及び複数の倍音の波形デ
ータをワークRAM11に書き込み、その波形データに
基づいて発音を制御する。
【0057】この場合においても、波形合成のアルゴリ
ズムを時分割された一定時間ごとに再生モード又は記録
モードに自在に設定することによって、ドローバーオル
ガンのような音色を実現する際に、ユーザの要求に柔軟
に対応することができる。また、波形データROMにす
べてのPCM倍音波形データを記憶させておく必要がな
いので、波形データROMの記憶容量を相当に小さくで
き、製品のコストダウンや小型化を図ることができる。
この場合には、実施形態に比べて倍音数は少なくなる
が、ワークRAM11の容量は少なくできる。
【0058】また、上記実施形態においては、楽音制御
装置の発明について説明したが、この楽音制御装置の動
作を示すフローチャートに示したように、楽音制御方法
の発明とみなすこともできる。すなわち、請求項5及び
6に記載した楽音制御方法の発明を実現することができ
る。
【0059】
【発明の効果】
【0060】請求項1の楽音制御装置及び請求項5の楽
音制御方法の発明によれば、波形合成のアルゴリズムを
時分割された一定時間ごとに再生モード又は記録モード
に自在に設定することによって、ドローバーオルガンの
ような音色を実現する際に、ユーザの要求に柔軟に対応
することができる。また、波形データROMにすべての
PCM倍音波形データを記憶させておく必要がないの
で、波形データROMの記憶容量を相当に小さくでき、
製品のコストダウンや小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における電子鍵盤楽器のシステム構成
を示すブロック図。
【図2】図1の音源部の構成を示すブロック図。
【図3】図1のCPU及び音源部におけるメモリマップ
を示す図。
【図4】図2のDSPにおけるメモリマップを示す図。
【図5】図1のCPUのメインフローチャート。
【図6】図5のイニシャライズ処理のフローチャート。
【図7】図5のドローバー読取り処理のフローチャー
ト。
【図8】図5のWG設定処理のフローチャート。
【図9】図5の押鍵処理のフローチャート。
【図10】図9に続く押鍵処理のフローチャート。
【図11】図2のDSPのメインフローチャート。
【図12】図11におけるWG合成処理のフローチャー
ト。
【図13】図11におけるWG出力処理のフローチャー
ト。
【符号の説明】
4 CPU 9 DSP 10 波形データROM 11 ワークRAM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波形合成処理の期間及び発音制御処理の
    期間をそれぞれ一定時間ごとに時分割して、当該一定時
    間ごとに一連の楽音制御処理を行う楽音制御装置におい
    て、 基本音高のPCM波形データをあらかじめ記憶している
    第1の記憶手段と、 任意の波形データを書き込み可能に記憶する第2の記憶
    手段と、 入力される音高に応じた基音及び複数の倍音並びに基音
    及び各倍音のレベルを示す倍音パラメータを操作に応じ
    て設定するパラメータ設定手段と、 前記波形合成処理の期間においては、前記パラメータ設
    定手段によって設定された前記倍音パラメータの倍音数
    に応じて、時分割された一定時間ごとに再生モード又は
    記録モードを設定し、前記発音制御処理の期間において
    は、時分割された一定時間をすべて再生モードに設定す
    るモード設定手段と、 前記波形合成処理の期間には、前記モード設定手段によ
    って再生モードに設定された一定時間において前記第1
    の記憶手段の前記PCM波形データを前記パラメータ設
    定手段によって設定された倍音パラメータに応じて読み
    出して複数の波形データを生成し、前記モード設定手段
    によって記録モードに設定された一定時間において前記
    複数の波形データを合成して、前記基音及び前記複数の
    倍音の合成波形データを前記第2の記憶手段に書き込む
    データ合成手段と、 前記発音制御処理の期間には、前記第2の記憶手段から
    読み出した前記合成波形データに基づいて発音を制御す
    る発音制御手段と、 を備えたことを特徴とする楽音制御装置。
  2. 【請求項2】 波形合成処理の期間及び発音制御処理の
    期間をそれぞれ一定時間ごとに時分割して、当該一定時
    間ごとに一連の楽音制御処理を行う楽音制御装置におい
    て、 基本音高のPCM波形データをあらかじめ記憶している
    第1の記憶手段と、 任意の波形データを書き込み可能に記憶する第2の記憶
    手段と、 入力される音高に応じた基音及び複数の倍音並びに基音
    及び各倍音のレベルを示す倍音パラメータを操作に応じ
    て設定するパラメータ設定手段と、 前記波形合成処理の期間においては、前記パラメータ設
    定手段によって設定された前記倍音パラメータの倍音数
    に応じて、時分割された一定時間ごとに再生モード又は
    記録モードを設定し、前記発音制御処理の期間において
    は、時分割された一定時間をすべて再生モードに設定す
    るモード設定手段と、 前記波形合成処理の期間には、前記モード設定手段によ
    って前記再生モードに設定された一定時間において前記
    第1の記憶手段の前記PCM波形データを前記パラメー
    タ設定手段によって設定された倍音パラメータに応じて
    読み出して複数の波形データを生成し、前記モード設定
    手段によって前記記録モードに設定された一定時間にお
    いて前記複数の波形データを合成した中間波形データを
    前記第2の記憶手段の第1のエリアに書き込み、前記モ
    ード設定手段によって再生モードに設定された次の一定
    時間において前記第2の記憶手段の前記第1のエリアの
    複数の中間波形データを読み出し、前記モード設定手段
    によって記録モードに設定された次の一定時間において
    前記複数の中間波形データを合成して、前記基音及び前
    記複数の倍音の最終波形データを前記第2の記憶手段の
    第2のエリアに書き込むデータ合成手段と、 前記発音制御処理の期間には、前記第2の記憶手段の前
    記第2のエリアから読み出した前記最終波形データに基
    づいて発音を制御する発音制御手段と、 を備えたことを特徴とする楽音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記データ合成手段は、前記設定された
    倍音パラメータの前記倍音数に対応する複数の波形デー
    タを前記設定された倍音パラメータの前記各倍音のレベ
    ルに応じて生成することを特徴とする請求項1又は2に
    記載の楽音制御装置。
  4. 【請求項4】 前記パラメータ設定手段は、基音及び複
    数の倍音を合成するドローバー方式の操作手段の操作に
    応じて、前記倍音パラメータを設定することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の楽音制御装置。
  5. 【請求項5】 波形合成処理の期間及び発音制御処理の
    期間をそれぞれ一定時間ごとに時分割して、当該一定時
    間ごとに一連の楽音制御処理を行う楽音制御方法におい
    て、 入力される音高に応じた基音及び複数の倍音並びに基音
    及び各倍音のレベルを示す倍音パラメータを操作に応じ
    て設定するパラメータ設定処理と、 前記波形合成処理の期間においては、前記パラメータ設
    定処理によって設定された前記倍音パラメータの倍音数
    に応じて、時分割された一定時間ごとに再生モード又は
    記録モードを設定し、前記発音制御処理の期間において
    は、時分割された一定時間をすべて再生モードに設定す
    るモード設定処理と、 前記波形合成処理の期間には、前記モード設定処理によ
    って再生モードに設定された一定時間において、第1の
    記憶手段にあらかじめ記憶されている基本音高のPCM
    波形データを前記パラメータ設定処理によって設定され
    た倍音パラメータに応じて読み出して複数の波形データ
    を生成し、前記モード設定処理によって記録モードに設
    定された一定時間において、前記複数の波形データを合
    成して、前記基音及び前記複数の倍音の合成波形データ
    を第2の記憶手段に書き込むデータ合成処理と、 前記発音制御処理の期間には、前記第2の記憶手段から
    読み出した前記合成波形データに基づいて発音を制御す
    る発音制御処理と、 を実行することを特徴とする楽音制御方法。
  6. 【請求項6】 波形合成処理の期間及び発音制御処理の
    期間をそれぞれ一定時間ごとに時分割して、当該一定時
    間ごとに一連の楽音制御処理を行う楽音制御方法におい
    て、 入力される音高に応じた基音及び複数の倍音並びに基音
    及び各倍音のレベルを示す倍音パラメータを操作に応じ
    て設定するパラメータ設定処理と、 前記波形合成処理の期間においては、前記パラメータ設
    定処理によって設定された前記倍音パラメータの倍音数
    に応じて、時分割された一定時間ごとに再生モード又は
    記録モードを設定し、前記発音制御処理の期間において
    は、時分割された一定時間をすべて再生モードに設定す
    るモード設定処理と、 前記波形合成処理の期間には、前記モード設定処理によ
    って前記再生モードに設定された一定時間において、第
    1の記憶手段にあらかじめ記憶されている基本音高のP
    CM波形データを前記パラメータ設定処理によって設定
    された倍音パラメータに応じて読み出して複数の波形デ
    ータを生成し、前記モード設定処理によって前記記録モ
    ードに設定された一定時間において、前記複数の波形デ
    ータを合成した中間波形データを第2の記憶手段の第1
    のエリアに書き込み、前記モード設定処理によって再生
    モードに設定された次の一定時間において、前記第2の
    記憶手段の前記第1のエリアの複数の中間波形データを
    読み出し、前記モード設定処理によって記録モードに設
    定された次の一定時間において、前記複数の中間波形デ
    ータを合成して、前記基音及び前記複数の倍音の最終波
    形データを前記第2の記憶手段の第2のエリアに書き込
    むデータ合成処理と、 前記発音制御処理の期間には、前記第2の記憶手段の前
    記第2のエリアから読み出した前記最終波形データに基
    づいて発音を制御する発音制御処理と、 を実行することを特徴とする楽音制御方法。
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